説明

調剤装置のカウント装置及びそれを用いた在庫管理装置

【課題】薬剤シートを複数枚同時に払い出すときにも、その枚数カウントを常に安定して行うことのできる調剤装置のカウント装置及びそれを用いた在庫管理装置を提供する。
【解決手段】この調剤装置1のカウンタ431は、錠剤カセット内に、PTP錠剤シート900(901,902,・・・)のポケット面を対向配置することにより、PTP錠剤シート900を2枚ずつのセットにして収納しておき、錠剤カセット内に収納されたPTP錠剤シート900のセット同士の重なる部分のカウント数を1とし、このカウント数の合計値に基づいて錠剤カセット内に収納されたPTP錠剤シート900の枚数を演算するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調剤装置のカウント装置及びそれを用いた在庫管理装置に関し、特にPTP(プレス スルー パッケージ)錠剤シートと呼ばれる包装形式の錠剤を、錠剤カセットに入れて自動的に調剤する調剤装置の当該PTP錠剤シートの枚数をカウントする装置と、そのカウント装置を用いてカウントされたPTP錠剤シートの枚数に基づいて在庫管理を行う装置に好適である。
【背景技術】
【0002】
従来、病院等の薬局における調剤作業は薬剤師が医師の処方箋に従って行っているが、特に診療分野が広い総合病院等にあっては、常時取り出し可能にしておく錠剤の種類が多くなり、保管場所を必要とするばかりか、処方箋に基づいて調剤する作業は非常に精神的、肉体的に負担を強いられるものであった。
【0003】
そこで、予め設定したプログラムに基づいて所定の錠剤の所定個数分を、PTP錠剤シートの端数分を含めて自動的に調剤する調剤装置が開発された(例えば特許文献1,2参照)。
【0004】
PTP錠剤シートとは、錠剤側を押圧することで底のアルミシート部分を破ることにより錠剤を取り出すようにした包装形式であり、一般には錠剤の10個以上を1枚のシート状にして供給される。
【0005】
図9はPTP錠剤シート900の一般的な構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。図9(a)(b)に示すように、PTP錠剤シート900のシート本体910の表面には、それぞれ錠剤を封入したポケット920が形成されており、前記錠剤カセット内には、このポケット920が上を向くようにして、各PTP錠剤シート900が収納されるようになっており、その長手方向の一端側には、チャッキング装置でチャッキングするための耳部930が設けられているのが通常であった。
【0006】
そして、前記従来の調剤装置では、PTP錠剤シート900を複数分載置した錠剤カセットはカセット棚に収容されており、ヘッド装置に搭載されているチャッキング装置の爪部が、錠剤カセットの前面に形成されている溝部に直接潜入して、相対位置合わせを行うとともに、錠剤カセット内の最下位置にあるPTP錠剤シートを1枚ずつチャッキングして外部に自動的に取り出すようになっていた。
【0007】
また、このような調剤装置では、各錠剤カセット内に積載されたPTP錠剤シート900の枚数は、制御装置に記憶しておいた初期値データから前記自動的に取り出された枚数を減じていくことで把握される、いわゆる在庫管理が行われていた。
【0008】
ところで、緊急に薬剤が要るような場合には、ある錠剤カセットから人手で所望のPTP錠剤シートが取り出されることがある。この逆に、使用して余分となったPTP錠剤シートが他の錠剤カセットに戻されることもある。そのような理由により、在庫管理データと各錠剤カセット内に実際に積載されたPTP錠剤シートの枚数とが合わないことが通常であった。そこで、各錠剤カセット内に積載されるPTP錠剤シートの枚数を人手により確認して、前記在庫管理データを更新する必要があった。
【0009】
しかしながら、膨大な種類のPTP錠剤シートの枚数を人手により確認することは大変な手間であり、前記人手によるPTP錠剤シートの取り出しやその戻しが多いことからなおさらであった。また、人手による確認では、誤ってPTP錠剤シートの枚数をカウントするおそれも多分にあり、誤ってカウントされたPTP錠剤シートの枚数により在庫管理を行ったのでは、その在庫管理データの信頼性を損なうことになりかねない。
【0010】
そして、PTP錠剤シート900は、製造元などで箱に収納されて販売されており、この箱から取り出されて錠剤カセットに充填される。箱には、ポケット形成面が向かい合うようにして、PTP錠剤シート900が収納されている。このため、従来の調剤装置では、PTP錠剤シート900を箱から錠剤カセットに移すときに、PTP錠剤シート900の向きを揃える作業が必要になり、手間がかかるといった問題があった。
【0011】
そこで、各錠剤カセット内に積載されるPTP錠剤シートの枚数を自動的にカウントする調剤装置のカウント装置が開発された(例えば特許文献3参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところが、前記従来の調剤装置では、錠剤カセットから、PTP錠剤シート900を1枚ずつ払い出しているので、PTP錠剤シート900の払出速度が遅い。このため、シート枚数が多量である処方が施されたときには、払出作業に時間がかかるといった問題などがあった。
【0013】
そこで、本発明者らは、PTP錠剤シート900は、それぞれのポケット形成面が向かい合うように抱き合わせて、上下方向に2枚ずつ重ねた状態で錠剤カセット内に設置し、錠剤カセットの1番下の1組(セット)のPTP錠剤シート900を押出部材で同時に払い出すという仕組みをとることとした。
【0014】
その場合、前記従来のカウント装置では、調剤装置の錠剤カセット内にPTP錠剤シート900を抱き合わせて充填するため、シートの背中合わせ部分と抱き合わせ部分とが存在し、シートの反りにより枚数カウントが安定しないという問題が生じるおそれがあった。
【0015】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、薬剤シートを複数枚同時に払い出すときにも、その枚数カウントを常に安定して行うことのできる調剤装置のカウント装置及びそれを用いた在庫管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、一面側に薬剤入りのポケットを配列した薬剤シートを、薬剤カセットの基準面から設定方向に向けて重ねるようにして収納したときの、該薬剤カセットに収納された薬剤シートの枚数をカウントするカウンタを備えた調剤装置のカウント装置であって、前記薬剤カセット内に、前記薬剤シートの一面側同士を互いのポケット同士が重ならない状態で対向配置することにより、該薬剤シートを2枚ずつのセットにして収納しておき、前記カウンタは、前記薬剤カセット内に収納された薬剤シートのセット同士の重なる部分のカウント数を1とし、該カウント数の合計値に基づいて前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの枚数を演算することを特徴とするものである。なお、薬剤には、錠剤、カプセル剤などを含む。
【0017】
本発明によれば、前記薬剤カセット内に、前記薬剤シートの一面側同士を互いのポケット同士が重ならない状態で対向配置することにより、該薬剤シートを2枚ずつのセットにして収納しておき、前記カウンタは、前記薬剤カセット内に収納された薬剤シートのセット同士の重なる部分のカウント数を1とし、該カウント数の合計値に基づいて前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの枚数を演算するので、薬剤カセット内に薬剤シートの背中合わせ部分と抱き合わせ部分とが存在している場合であっても、薬剤シートの枚数カウントを常に安定して行うことができる。
【0018】
また、薬剤シートを複数枚同時に払い出すときには、薬剤カセットの基準面から最も離間した位置にある薬剤シートと、該基準面上にはそれぞれ1枚の薬剤シートが必ず存在し、その間の薬剤シートは2枚ずつ存在する。そこで、請求項2記載の発明のように、前記カウンタは、前記薬剤カセット内に収納された薬剤シートのセット同士の重なる部分のカウント数を1とし、該カウント数の合計値から1を引算した値の2倍を、前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの枚数であるとすることが好ましい。
【0019】
請求項2記載の発明によれば、前記カウンタは、前記薬剤カセット内に収納された薬剤シートのセット同士の重なる部分のカウント数を1とし、該カウント数の合計値から1を引算した値の2倍を、前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの枚数であるとしたので、薬剤カセット内に薬剤シートの背中合わせ部分と抱き合わせ部分とが存在している場合であっても、薬剤シートの枚数カウントを正確に行うことができる。
【0020】
請求項3記載の発明のように、前記カウンタは、前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの端部を光学的に検出する光センサと、該光センサによる検出結果に基づいて該薬剤シートの枚数をカウントする計数手段とを備えることが好ましい。
【0021】
請求項3記載の発明によれば、前記カウンタは、前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの端部を光学的に検出する光センサと、該光センサによる検出結果に基づいて該薬剤シートの枚数をカウントする計数手段とを備えたので、非接触で薬剤シートの枚数をカウントできる。したがって、変形しやすい薬剤シートであっても、正確にその薬剤シートの枚数を把握できるようになる。
【0022】
ところで、薬剤カセット内の薬剤シートのうちの背中合わせ部分は2枚の薬剤シートからなるのに対して、薬剤カセットの基準面上の薬剤シートと該基準面から最も離間した位置の薬剤シートとはそれぞれ1枚ずつしかないから、これらのカウント漏れを生じるおそれがある。そこで、請求項4記載の発明のように、前記光センサは、前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの端部に対して離接自在に移動するものであることが好ましい。
【0023】
請求項4記載の発明によれば、前記光センサは、前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの端部に対して離接自在に移動するものであるので、薬剤カセットの基準面上の薬剤シートと該基準面から最も離間した位置の薬剤シートとについても漏れなくカウントすることができる。かかる移動は中間位置において行ってもよい。
【0024】
請求項5記載の発明のように、前記光センサは、前記薬剤カセットから薬剤シートを取り出す取り出し機構に搭載されており、かつ、該取り出し機構は、前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの端部に対して移動可能であることが好ましい。
【0025】
請求項5記載の発明によれば、前記光センサは、前記薬剤カセットから薬剤シートを取り出す取り出し機構に搭載されており、かつ、該取り出し機構は、前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの端部に対して移動可能であるので、前記取り出し機構の移動を行う都度、薬剤カセット内に積載される薬剤シートの枚数が自動的にカウントできる。したがって、薬剤カセット内に、薬剤シートが補充され、或いは取り出されることが頻繁であったとしても、前記取り出し機構の移動を行うタイミングを適当に設定しておきさえすれば、それに追従して薬剤シートの枚数を確実に把握できるようになる。
【0026】
請求項6記載の発明は、前記請求項1〜5のいずれか1項に記載の調剤装置のカウント装置を用いてカウントされた薬剤シートの枚数と、薬剤情報に係るデータベースとして記憶部に予め記憶しておいた、前記薬剤シートの1枚当たりの薬剤数を示す単位データとに基づいて、薬剤の実在庫情報を作成し、この実在庫情報に基づいて在庫管理を行うことを特徴とする調剤装置の在庫管理装置に係るものである。
【0027】
請求項6記載の発明によれば、前記請求項1〜5のいずれか1項に記載の調剤装置のカウント装置を用いてカウントされた薬剤シートの枚数と、薬剤情報に係るデータベースとして記憶部に予め記憶しておいた、前記薬剤シートの1枚当たりの薬剤数を示す単位データとに基づいて、薬剤の実在庫情報を作成し、この実在庫情報に基づいて在庫管理を行うので、自動的にカウントされた薬剤シートの枚数を用いて、信頼性の高い在庫管理を行うことができるようになる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、前記薬剤カセット内に、前記薬剤シートの一面側同士を互いのポケット同士が重ならない状態で対向配置することにより、該薬剤シートを2枚ずつのセットにして収納しておき、前記カウンタは、前記薬剤カセット内に収納された薬剤シートのセット同士の重なる部分のカウント数を1とし、該カウント数の合計値に基づいて前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの枚数を演算するので、薬剤カセット内に薬剤シートの背中合わせ部分と抱き合わせ部分とが存在している場合であっても、薬剤シートの枚数カウントを常に安定して行うことができる。さらに、この自動的にカウントされた薬剤シートの枚数と、薬剤情報に係るデータベースとして記憶部に予め記憶しておいた、前記薬剤シートの1枚当たりの薬剤数を示す単位データとを用いて、より信頼性の高い在庫管理を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施形態に係る調剤装置の主たる構成要素を示す分解斜視図である。
【図2】錠剤カセットの取り出しユニットに臨む側から見た斜視図である。
【図3】錠剤カセットの正面図である。
【図4】図3におけるA−A矢視断面図である。
【図5】カウンタとして反射型のレーザーセンサを用いて、錠剤カセット内のPTP錠剤シートの枚数をカウントする様子を模式的に示す説明図である。
【図6】本調剤装置の在庫管理に係る制御系を示す機能ブロック図である。
【図7】本調剤装置のスキャン動作を示すフローチャートである。
【図8】本調剤装置の枚数カウント動作を示すフローチャートである。
【図9】PTP錠剤シートの構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は本発明の一実施形態に係る調剤装置1の主たる構成要素を示す分解斜視図である。図1に示すように、この調剤装置1は、箱状の装置本体100の奥側左右に2台設けられたYキャリッジ200,200と、これらのYキャリッジ200,200にそれぞれ支持されたXキャリッジ300,300と、これらのXキャリッジ300,300にそれぞれ支持された取り出しユニット(取り出し機構に相当する。)400,400と、前記装置本体100の手前側左右に2台設けられ、複数の錠剤カセット(薬剤カセットに相当する。)500,500,・・・を左右方向に並べて搭載可能なカセット棚600,600と、左右のカセット棚600,600の下方に、両カセット棚600,600の左右両端間に亘って配置された1台の搬送コンベアユニット800とを備えている。
【0031】
以下、複数存在する構成要素については、その代表的なものについて説明する。Yキャリッジ200は、サーボモータ210と、このサーボモータ210で駆動される縦軸方向(図1中のY方向)のボールネジ220と、ボールネジ220の左右にそれぞれ配置された縦ガイド230,230と、ボールネジ220の回転により上下動するナット240とを備えており、Xキャリッジ300は、縦ガイド230,230に案内されつつ、ボールネジ220の回転によりナット240とともに上下動するキャリッジ本体310と、このキャリッジ本体310上に、サーボモータ410と、このサーボモータ410で駆動される横軸方向(図1中のX方向)のボールネジ415と、図示しないナットとを備えている。
【0032】
図2は錠剤カセット500の取り出しユニット400に対向する側から見た斜視図、図3は錠剤カセット500の正面図、図4は図3におけるA−A矢視断面図である。なお、各図中では、特にことわらない限り、錠剤カセット500の取り出しユニット400に対向する正面側を前側、その背面側を後側といい、左側と右側とは前側から後側を見たときのものを示している。
【0033】
本実施形態における錠剤カセット500は、積載される各種PTP錠剤シート(薬剤シートに相当する。)900よりも若干幅広に形成されている。したがって、錠剤カセット500としては、各種PTP錠剤シート900の有する幅に応じて、幅寸法のみが異なるものが複数用意される。それらの具体的な構成は、いずれも図2〜図4に示すように、断面凹状をなす長尺のカセット基部510と、このカセット基部510の長手方向から着脱自在に嵌合されるカセット本体520とからなっている。
【0034】
カセット基部510は、カセット棚600の棚板602への取り付け部(図略)を備えており、これにより、幅寸法の異なる錠剤カセット500であっても、その幅方向で任意の位置に配置することができるようになっている。
【0035】
カセット本体520は、さらに複数枚のPTP錠剤シート900(例えば図5におけるPTP錠剤シート901,902,・・・)を横向きにして積載可能な本体上部530と、この本体上部530の下部にあって、前記カセット基部510内に取り付けられた本体下部540とからなっている。
【0036】
本体下部540は、カセット本体520のカセット基部510への組み立て状態で、該カセット基部510内に埋没して配置されるものであるが、その単体で見ると、断面凹状の長尺形状をなした筐体内に前記本体上部530の一番下とその直ぐ上に積載されたPTP錠剤シート901,902をセットで取り出すための押出機構550を備えている。
【0037】
本体上部530は、カセット本体520のカセット基部510への組み立て状態で、中間部から前部にかけてカセット基部510の上方に突出して配置される側面視L字状をなしており、当該突出させた左右両側壁5311,5312が前端で互いに内側に屈曲されることにより、所定の間隙を介して対向配置されることで、前壁531を形成している。左右両側壁5311,5312の上端同士は補強板532で互いに連結されている。
【0038】
ところで、錠剤カセット500の本体上部530内に積載されたPTP錠剤シート901,902,・・・は、先に搭載したPTP錠剤シート901,902のセットが、その次に搭載されたPTP錠剤シート903,904のセットの下側になるので、先に搭載したPTP錠剤シート901,902のセットを、その次に搭載されたPTP錠剤シート903,904のセットよりも先に取り出すこととなる、いわゆるセット単位での先入れ、先出しをする。
【0039】
このため、錠剤カセット500の本体上部530内の一番下にあるPTP錠剤シート901,902のセットごとに、その本体上部530外に取り出すこととなるのであるが、PTP錠剤シート901,902のセットと、PTP錠剤シート903,904のセットとの間の摩擦により、一番下にあるPTP錠剤シート901,902のセットと、その上のPTP錠剤シート903,904のセットとを同時に本体上部530外に取り出してしまう、いわゆる多重取り出しとなることがある。
【0040】
そこで、本実施形態では、錠剤カセット500内に2枚ずつのセットにして収納したPTP錠剤シート901,902,・・・の多重取り出しを防止するために、この錠剤カセット500の本体上部530の底板(基準面に相当する。)5301上の一番下にあるPTP錠剤シート901から数えて4枚目以上の偶数番目の設定位置よりも高い位置にあるPTP錠剤シート904,・・・が前記錠剤カセット500外へ取り出されることを禁止する仕切片5313を備えている。
【0041】
仕切片5313は、図2〜図4に示すように、正面視では長四角形状であるが、上部から中間部にかけて上下方向の長孔5316が形成され、下部が後方に若干折り込まれた上で斜め下前方に若干突出された異形となっている。
【0042】
さらに、本体上部530の前面には、各PTP錠剤シート900(901,902,903,904,905,906,・・・)を覗くことのできる開口部5318が形成されている。そして、取り出しユニット400に搭載されたカウンタ431により前記開口部5318から覗く各PTP錠剤シート901,902,903,904,905,906,・・・の枚数を非接触でカウントできるようになっている。カウンタ431には、例えば反射型のレーザーセンサ(光センサに相当する。)などが用いられる。
【0043】
図5はカウンタ431として反射型のレーザーセンサを用いて、錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900の枚数をカウントする様子を模式的に示す側断面図である。以下、そのカウント方法を詳述する。
【0044】
カウンタ431として反射型のレーザーセンサを用いて、錠剤カセット500内のPTP錠剤シート901,902,903,904,905,906,・・・の枚数をカウントする場合、錠剤カセット500の本体上部530には、図5に示すように、その底板5301上に複数枚のPTP錠剤シート901,902,903,904,905,906,・・・が上下方向に整列された状態となっている。
【0045】
そして、取り出しユニット400を上下移動させながら、該取り出しユニット400に搭載したカウンタ431で錠剤カセット500の前面に形成された開口部5318に投光してその反射光を検出することにより、錠剤カセット500上のPTP錠剤シート900の端部を光学的に検出し、この検出結果に基づいて、錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900の枚数をカウントするようになっている(計数手段としての機能である)。
【0046】
ところで、最下段と最上段のPTP錠剤シート900は、中間段のPTP錠剤シート900のように2枚ずつが重なるということがないから、その検出が比較的困難である。そこで、最下段と最上段のPTP錠剤シート900については、取り出しユニット400を前後移動させながら、該取り出しユニット400に搭載したカウンタ431で錠剤カセット500の前面に形成された開口部5318に投光してその反射光を検出することにより、それらの端部を確実に検出するようになっている。その結果、カウンタ431によるカウント数から1を引算した値の2倍がPTP錠剤シート900の枚数となる。
【0047】
このようにして、各錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900の枚数を非接触で正確に検出できるようになっている。
【0048】
取り出しユニット400は、図1に示すように、キャリッジ本体310から前方(図1中のZ方向)に延びるZキャリッジ411,411(図1中では手前側を図示省略している。)と、Zキャリッジ411,411間で進退自在かつ開閉自在に配置された払出板430,430と、払出板430,430の前記錠剤カセット500に対向する側に配置されたプッシャ440,440とを備えている。
【0049】
そして、払出板430,430の進退動作は、サーボモータ420で図略のボールネジを回転駆動することにより行い、その開閉動作は、図略のステッピングモータで歯車列を介して、回転軸を互いに内向きに回転駆動することにより行うような構成となっている。払出板430,430の下部には、一次バケット450が設けられており、この一次バケット450の下方には、さらにシャッター470付きの二次バケット480が設けられている。取り出しユニット400により、錠剤カセット500からセット単位で取り出されたPTP錠剤シート901,902,903,904,・・・は、前記一次バケット450、二次バケット480内に順次に落下する。
【0050】
搬送コンベアユニット800は、ローラ群等801と、このローラ群等801で前後・左右方向に移動される錠剤取出バケット802,802とを備えている。そして、前記二次バケット480からシャッター470を介して落下したPTP錠剤シート901,902は、錠剤取出バケット802,802のいずれかに落下されるようになっている。
【0051】
錠剤取出バケット802,802のいずれかに落下したPTP錠剤シート901,902は、この錠剤取出バケット802,802内に収納された状態でさらに所定の部位に移動され、そこから外部に払い出されるようになっている。
【0052】
図6は調剤装置1の在庫管理に係る制御系を示す機能ブロック図、図7は調剤装置1のスキャン動作を示すフローチャート、図8はこの調剤装置1の枚数カウント動作を示すフローチャートである。
【0053】
本調剤装置1の在庫管理に係る制御系は、図6に示すように、調剤装置1に付設されるコントローラ10と、このコントローラ10からの各種データ及び別途入力された処方箋データに基づいて各種演算等を行う制御装置20とを備えている。
【0054】
コントローラ10は、取り出しユニット400の調剤前のスキャン動作により、前記カウンタ431で検出された各錠剤カセット500,500,・・・のPTP錠剤シート枚数データを取り込むためのシート枚数取り込み部26と、取り出しユニット400の調剤前の前記スキャン動作を制御するための指令信号を該取り出しユニット400に向けて出力する第一動作指令部31と、取り出しユニット400の調剤時のシート取り出し動作を制御するための指令信号を該取り出しユニットに出力する第二動作指令部32とを備えている。
【0055】
制御装置20は、調剤装置1に近接配置された汎用或いは専用コンピュータで構成されており、ROM21と、RAM22と、表示部23と、入力部24と、CPU25と、記憶部30とを備えている。ROM21は調剤装置1の制御プログラムや予め設定された各種データ等を記憶するものであり、RAM22はデータを一時的に保管するものである。表示部23はLCD等からなり、ユーザへの各種メッセージを表示するものであり、入力部24はユーザの各種指示や処方箋データを入力するためのものである。
【0056】
CPU25はROM21に予め記憶しておいた制御プログラムに従って、コントローラ10を介して本調剤装置1の全体の動作を制御するものであり、前記シート枚数データと、錠剤情報(薬剤情報に相当する。)に係るデータベースとして記憶部30に予め記憶しておいた、PTP錠剤シート900の1枚当たりの錠剤数を示す単位データとに基づいて、在庫管理を行うための在庫管理データ(薬剤の実在庫情報に相当する。)を作成する手段として機能する。この在庫管理データは、前記処方箋データとともに、取り出しユニット400を調剤時に動作させるための動作データを演算するのに用いられる。
【0057】
記憶部30は、前記作成した在庫管理データ等を全てCPU25経由で記憶するものである。この記憶部30は、制御装置20の外部やコントローラ10側に設けてもよい。
【0058】
以下、図7を参照して本調剤装置1の取り出しユニット400に搭載されたカウンタ431によるスキャン動作を説明する。このスキャン動作中に、カウンタ431で錠剤カセット500の前面に形成された開口部5318に投光してその反射光を検出する。
【0059】
まず、RAM22へのデフォルト値の設定等の初期設定が行われる(ステップS1)。デフォルト値の設定としては、センサ検出位置保存用変数h[i]に0を代入し、カウントiに1を代入する。そして、ユーザが入力部24でスキャン動作を選択するとする。この場合には、予め設定されたプログラムに従って、各錠剤カセット500,500,・・・のスキャン開始位置からスキャン動作を開始する(ステップS2)。なお、スキャン開始位置は、前記各錠剤カセットの底板5301より若干下である。そして、カウンタ431がセンサONとなったときに(ステップS3でYES)、センサ検出位置保存用変数h[i]に前記スキャン開始位置からの距離を代入し(ステップS4)、カウントiをインクリメントする(ステップS4a)。一方、カウンタ431がセンサONとなっていないときには(ステップS3でNO)、前記ステップS4,S4aをスキップする。そして、スキャン終了位置になるまでスキャン動作を繰り返し(ステップS5)、スキャン終了位置でスキャンを終了する(ステップS6)。なお、スキャン終了位置は補強板532より若干下である。
【0060】
引き続き、図8を参照して本調剤装置1の枚数カウント動作を説明する。ここでは、シート枚数取り込み部26が、この距離データに基づいて各錠剤カセット500,500,・・・のシート枚数データを演算し、この演算したシート枚数データを取り込む。
【0061】
まず、RAM22へのデフォルト値の設定等の初期設定が行われる(ステップS11)。デフォルト値の設定としては、カウント値countに0を代入し、カウントiに1を代入する。次いで、センサ検出位置保存用変数h[i]が0であるか否かを判断する(ステップS12)。ここで、センサ検出位置保存用変数h[i]が0であると判断すると、カウント値countが0であるか否かを判断する(ステップS13)。そして、カウント値countが0であると判断すると、ステップS14をスキップして枚数カウント動作を終了する。
【0062】
前記ステップS12でセンサ検出位置保存用変数h[i]が0でないと判断すると、カウントiが1であるか否かを判断する(ステップS15)。ここで、カウントiが1であると判断すると、カウント値countをインクリメントし(ステップS16)、カウントiをインクリメントして(ステップS16a)、前記ステップS12に戻る。
【0063】
前記ステップS15でカウントiが1でないと判断すると、センサ検出位置保存用変数h[i]とh[i−1]との差が、高さパラメータ(例えば圧縮状態におけるPTP錠剤シート900の重ね合わせ高さHに0.7を乗じた値)よりも小さいか否かを判断する(ステップS17)。ここで、センサ検出位置保存用変数h[i]とh[i−1]との差が、前記高さパラメータよりも小さいと判断すると、カウントiをインクリメントして(ステップS18)、前記ステップS12に戻る。ここで、高さパラメータを判断基準としたのは、発明者らの経験値によるものであり、場合によっては、当該判断基準として、0〜Hの範囲内での他の数値を採用することとしてもよいのはもちろんである。
【0064】
前記ステップS17でセンサ検出位置保存用変数h[i]とh[i−1]との差が、前記高さパラメータよりも小さくないと判断すると、前記ステップS16に進む。
【0065】
そして、前記ステップS12でセンサ検出位置保存用変数h[i]が0であると判断すると、カウント値countが0であるか否かを判断する(ステップS13)。ここで、カウント値countが0でないと判断すると、カウント値countから1を引算した値の2倍をカウント値countに代入して(ステップS14)、枚数カウント動作を終了する。この枚数カウント結果から、錠剤カセット500ごとのシート枚数データを得ることができる。
【0066】
調整装置1の全ての錠剤カセット500,500,・・・については、取り出しユニット400は、例えば前記ホームポジションからカセット棚600の最上段の棚板602上に固定されている各錠剤カセット500,500,・・・を左から右側に移動しながら、前記スキャン動作と前記枚数カウント動作とを繰り返し、その下の段では逆に右側から左側に移動しながら、前記スキャン動作と前記枚数カウント動作とを繰り返す。そして、最下段の左側又は右側にいたって、移動を終了とともに、前記スキャン動作と前記枚数カウント動作とを終了し、取り出しユニット400はホームポジションに戻る。このようにして、調剤装置1の全ての錠剤カセット500,500,・・・内の全てのシート枚数データを得ることができる。
【0067】
引き続き、前記シート枚数データと、錠剤情報に係るデータベースとして記憶部30に予め記憶しておいた、PTP錠剤シート900の1枚当たりの錠剤数を示す単位データとに基づいて在庫管理データをCPU25で作成し、この在庫管理データを前記記憶部30に記憶する。そして、取り出しユニット400の調剤前の前記スキャン動作を終了すると、今度は取り出しユニット400の調剤時の動作が開始される。これは通常の調剤動作であるから、ここでは説明を省略する。
【0068】
この実施形態によれば、錠剤カセット500内に、PTP錠剤シート900の一面側同士を互いのポケット920,920同士が重ならない状態で対向配置することにより、該PTP錠剤シート900を2枚ずつのセットにして収納しておき、カウンタ431は、錠剤カセット500内に収納されたPTP錠剤シート900のセット同士の重なる部分のカウント値count(カウント数)を1とし、該カウント値countの合計値に基づいて錠剤カセット500に収納されたPTP錠剤シート900の枚数を演算するので、錠剤カセット500内にPTP錠剤シート900の背中合わせ部分と抱き合わせ部分とが存在している場合であっても、PTP錠剤シート900の枚数カウントを常に安定して行うことができる。さらに、この自動的にカウントされたPTP錠剤シート900の枚数を示すシート枚数データと、薬剤情報に係るデータベースとして記憶部30に予め記憶しておいた、前記薬剤シートの1枚当たりの薬剤数を示す単位データとを用いて、より信頼性の高い在庫管理を行うことができるようになる。
【0069】
また、この実施形態によれば、カウンタ431は、錠剤カセット500からPTP錠剤シート900を取り出す取り出しユニット400に搭載されており、かつ、該取り出しユニット400は、前記錠剤カセット500に収納されたPTP錠剤シート900の端部に対して移動可能であるので、前記取り出しユニット400の移動を行う都度、錠剤カセット500内に積載されるPTP錠剤シート900の枚数が自動的にカウントできる。したがって、錠剤カセット500内に、PTP錠剤シート900が補充され、或いは取り出されることが頻繁であったとしても、前記取り出しユニット400の移動を行うタイミングを適当に設定しておきさえすれば、それに追従してPTP錠剤シート900の枚数を確実に把握できるようになる。
【0070】
なお、上記実施形態では、左右に2台のカセット棚600,600を配置しているが、前後に配置することとしてもよいし、1台、或いは3台以上のカセット棚を配置することとしてもよい。その場合には、各キャリッジ、取り出しユニット等の台数もこれに対応したものとするのが作業効率の点から好ましい。
【0071】
また、2台以上のカセット棚を配置する場合には、その一部を従来の調剤装置のように、PTP錠剤シートを1枚ずつ錠剤カセットからチャックで取り出すように構成してもよい。その場合には、PTP錠剤シートをカッティングユニットで所定の錠剤数にカットして調剤する、いわゆる端数処理を行うようにしてもよい。
【0072】
また、上記実施形態では、複数の錠剤カセット500に、1台の取り出しユニット400を移動させて、当該錠剤カセット500からPTP錠剤シートを払い出すようにしているが、各錠剤カセットと取り出しユニットとを1対1で対応させて設けてもよい。その場合は、取り出しユニットの構成が簡単化できる。
【0073】
また、上記実施形態では、錠剤カセット500から各PTP錠剤シート901,902,・・・を、2枚ずつのセット単位で払い出しているが、このセットの倍数単位で払い出してもよい。これにより、処方の内容に応じて、最適なセット数のPTP錠剤シート901,902,・・・を錠剤カセット500から払い出すことができるようになり、便利である。
【0074】
また、PTP錠剤シート901,902・・・を錠剤カセット500からセット単位又はその倍数のセット単位で押し出す方式に代えて、PTP錠剤シート901,902,・・・を錠剤カセット500からセット単位又はその倍数のセット単位で引き出す方式を採用することとしてもよい。
【0075】
また、上記実施形態では、カウンタ431として、反射型のレーザーセンサについて説明したが、その他のカウンタを用いてもよい。
【0076】
また、上記実施形態では、錠剤カセット500に、横向き姿勢のPTP錠剤シート901,902,・・・を2枚ずつのセットにして、上下方向に重ねて収納したものを例示しているが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、錠剤カセットに、縦向き姿勢のPTP錠剤シート901,902,・・・を2枚ずつのセットにして前後方向に重ねて収納したものであってもよい。この場合は、重力に代えてバネ力が働いているから、上記と同様の結果となる。
【0077】
また、上記実施形態では、PTP錠剤シート901,902,・・・は、それぞれが耳部930を備えた、いわゆる耳付きシートとしたが、その一部又は全部が耳部930の無い、いわゆる耳なしシートであってもよい。その場合でも、耳付きシートの場合とほぼ同様に、錠剤カセット500内にPTP錠剤シート901,902,・・・をほぼ隙間のなく詰め込むことができるから、錠剤カセット500の小型化を図ることができるとともに、取り出しユニット400でのPTP錠剤シート901,902,・・・のセット毎の取り出し時間がほぼ一定となるから、その取り出し作業が容易となり、PTP錠剤シート901,902,・・・の払出速度が速くなる。
【0078】
また、上記実施形態では、各PTP錠剤カセット500,500,・・・は、カセット棚600の棚板602上に、該各PTP錠剤カセット500,500,・・・の幅方向に列設されているが、この棚板は静止した平板状のものに限定されず、例えば所定の軸心まわりに回転する円筒形状のものであってもよい。その場合には、取り出しユニット400(或いは、これに搭載されるカウンタ431)を、この回転する棚板上に搭載された各PTP錠剤カセット500,500,・・・に対して相対移動させることで足りる。
【符号の説明】
【0079】
1 調剤装置
10 コントローラ
20 制御装置
25 CPU
26 シート枚数取り込み部(計数手段に相当する。)
30 記憶部
100 装置本体
200 Yキャリッジ
300 Xキャリッジ
400 取り出しユニット(取り出し機構に相当する。)
431 カウンタ(レーザーセンサ、光センサに相当する。)
500 錠剤カセット(薬剤カセットに相当する。)
530 本体上部
531 前壁
5313 仕切片
5318 開口部
5301 底板(基準面に相当する。)
600 カセット棚
900 PTP錠剤シート(薬剤シートに相当する。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0080】
【特許文献1】特開平4−269960号公報
【特許文献2】実開平5−054223号公報
【特許文献3】特開2008−119443号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一面側に薬剤入りのポケットを配列した薬剤シートを、薬剤カセットの基準面から設定方向に向けて重ねるようにして収納したときの、該薬剤カセットに収納された薬剤シートの枚数をカウントするカウンタを備えた調剤装置のカウント装置であって、
前記薬剤カセット内に、前記薬剤シートの一面側同士を互いのポケット同士が重ならない状態で対向配置することにより、該薬剤シートを2枚ずつのセットにして収納しておき、
前記カウンタは、前記薬剤カセット内に収納された薬剤シートのセット同士の重なる部分のカウント数を1とし、該カウント数の合計値に基づいて前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの枚数を演算することを特徴とする調剤装置のカウント装置。
【請求項2】
前記カウンタは、前記薬剤カセット内に収納された薬剤シートのセット同士の重なる部分のカウント数を1とし、該カウント数の合計値から1を引算した値の2倍を、前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの枚数であるとすることを特徴とする請求項1記載の調剤装置のカウント装置。
【請求項3】
前記カウンタは、前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの端部を光学的に検出する光センサと、該光センサによる検出結果に基づいて該薬剤シートの枚数をカウントする計数手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の調剤装置のカウント装置。
【請求項4】
前記光センサは、前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの端部に対して離接自在に移動するものであることを特徴とする請求項3記載の調剤装置のカウント装置。
【請求項5】
前記光センサは、前記薬剤カセットから薬剤シートを取り出す取り出し機構に搭載されており、かつ、該取り出し機構は、前記薬剤カセットに収納された薬剤シートの端部に対して移動可能であることを特徴とする請求項3又は4記載の調剤装置のカウント装置。
【請求項6】
前記請求項1〜5のいずれか1項に記載の調剤装置のカウント装置を用いてカウントされた薬剤シートの枚数と、薬剤情報に係るデータベースとして記憶部に予め記憶しておいた、前記薬剤シートの1枚当たりの薬剤数を示す単位データとに基づいて、薬剤の実在庫情報を作成し、この実在庫情報に基づいて在庫管理を行うことを特徴とする調剤装置の在庫管理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate