調整可能な標的を有する固定式光学システム
光学ベッドと、光源と、コリメータレンズと、集光レンズとを備える光ファイバ照明器が提供される。光源は光学ベッドに対して固定された位置に設置される。コリメータレンズは光学ベッドに対して固定された位置に設置され且つ光源からの光の少なくとも一部を平行にする。集光レンズは実質的に平行にされた光出力を受け入れ且つ平行にされた光出力を集束して光ファイバに光学的に結合する。集光レンズは調整式マウント上に設置されうる。固定式光学要素、すなわち光源及びコリメータレンズの公差によって固定式光学要素が最小の変動量で定置されることができ、ここで、変動量はこれら個々の要素と、これら個々の要素を光学ベッドに結合するこれら個々の要素のマウントとに関連する製造上の公差によって決定される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、眼科手術における使用のための工具に関し、特に眼科手術機器の光学構成要素のアライメントに関する。
【背景技術】
【0002】
解剖学的には、眼は前房と後房という2つの別個の部分に分けられる。前房は水晶体を含み且つ角膜(角膜内皮)のもっとも外側の層から水晶体嚢の後方に延びる。後房は水晶体嚢の背後の眼の部分を含む。後房は、前房の硝子体面から網膜に延び、且つ網膜と硝子体の後方の硝子体面と直接接触している。後房は前房よりもはるかに大きい。
【0003】
後房は硝子体を含むが、これは無色透明のゲル状の物質である。硝子体は、眼の体積のおよそ3分の2を占め、誕生前に眼を形成している。硝子体は1%のコラーゲン及びヒアルロン酸ナトリウムと99%の水とから構成されている。硝子体の前方境界は前方硝子体面であって、これは水晶体の後嚢に接触しており、後方硝子体面はその後方境界を形成し且つ網膜に接触している。硝子体は、房水のように流動性ではなく、通常の解剖学的付着部位を有する。こうした部位の1つは硝子体基底部であるが、これは鋸状縁の上に重なる3〜4mm幅の帯である。視神経乳頭、黄斑、及び血管アーケードも付着部位である。硝子体の主な機能は、網膜を定位置に保持し、球体の完全性と形状を維持し、移動による衝撃を吸収し、水晶体を後方から支持することである。房水とは対照的に、硝子体は常に交換されるものではない。硝子体は離液として知られる過程で年齢と共により流動的になる。離液の結果、硝子体が、収縮して、その正常な付着部位に圧力又は牽引力を及ぼすことがある。十分な牽引力が印加されると、硝子体が網膜に付着しなくなり、網膜の裂傷や孔が生じることがある。
【0004】
硝子体網膜処置と呼ばれる様々な外科処置は普通眼の後房において行われる。硝子体網膜処置は後房の多くの深刻な症状を治療するのに適している。硝子体網膜処置は、加齢性黄斑変性(AMD)、糖尿病性網膜症及び糖尿病性硝子体出血、円孔、網膜剥離、網膜前膜、CMV網膜炎、及び多くの他の眼科症状といった症状を治療する。
【0005】
外科医は、いくつかの光学構成要素を含む光学ツールによって硝子体網膜処置を行う。例えば、後房の明瞭な映像を提供するように設計された顕微鏡及び専用レンズは斯かるツールの1つである。外科医は、切開部を通して挿入する、眼の内部を照明する光ファイバ光源、手術中眼の形状を維持する輸液ライン、及び硝子体を切断し且つ除去する器具のようないくつかの顕微手術器具を使用することが多い。
【0006】
斯かる外科処置の際、眼の内部を適切に照明することは重要である。通常、細い光ファイバを眼に挿入して照明を提供する。メタルハライドランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、又は水銀ランプといった光源を使用して、光ファイバによって眼に伝えられる光を発生させることが多い。光は、いくつかの光学要素(通常レンズ、ミラー、及び減衰器)を通過して、光を眼に伝える光ファイバに放出される。この光の品質は、選択された光学要素の種類を含むいくつかの要因に依存する。
【発明の概要】
【0007】
本開示は、以前に開発されたシステムに関連する欠点及び問題を実質的に除去し又は低減する眼内照明器を提供する。より具体的には、本開示は、ファイバが眼科用エンドイルミネータファイバに結合して眼の内部を照明する眼科用エンドイルミネータの光源を提供する。
【0008】
一実施形態では、固定式光学システムが提供される。この固定式光学システムはいくつかの光学要素、光学ベッド(optical bed)、及び1つ以上の光学標的(optical target)を含む。固定式光学要素は光学ベッドに対して固定された位置に設置される。各光学要素の位置を固定してこれら要素をこれら要素の位置の製造公差の範囲内でしか変動しないようにすることによって、光学システム全体のミスアライメントの全体的な可能性が減少する。これによって調整式マウント上に設置された光学標的でシステム全体を調整できる。調整式マウントによって光学標的は1つ以上の軸線に沿って並進し且つ1つ以上の軸線回りに回転できる。
【0009】
本発明の別の実施形態では光ファイバ照明器が提供される。この光ファイバ照明器は、いくつかの固定式光学要素、光学ベッド、及び1つ以上の光学標的を含む。光学要素は光学ベッドに対して固定された位置に設置されており、これら位置は光学ベッド上のマウントの製造公差の範囲内に固定されている。光学標的は、ポート、又は光ファイバを受け入れる光学ポートに結合する光学組立体でもよい。ポートを上に設置する調整式マウントは1つ以上の軸線に沿って並進し且つ1つ以上の軸線回りに回転することができる。
【0010】
本開示の更に別の実施形態では光ファイバ照明器が提供される。この光ファイバ照明器は少なくとも光学ベッド、光源、コリメータレンズ、及び集光レンズを含む。光源は光学ベッドに対して固定された位置に設置される。光源は光を発生する。同様に光学ベッドに対して固定された位置に設置されるコリメータレンズは、光源の出力の少なくとも一部の光を実質的に平行にする。集光レンズは、実質的に平行にされた光出力を受け入れ、光学的に光ファイバに結合されるように平行にされた光出力を集束し又は集光する。この調整式マウントによってコリメータレンズは1つ以上の軸線に沿って並進し且つ1つ以上の軸線回りに回転できる。固定式光学要素すなわち光源及びコリメータレンズの公差によって固定式光学要素が最小の変動量で定置されることが可能となり、ここで変動量は、これら個々の要素と、これら個々の要素を光学ベッドに結合するこれら個々の要素のマウントとに関連する製造公差によって決定される。
【0011】
さらに、光ファイバ照明器は、調整式マウントを調整するのにサーボ又は他の機構が使用される制御システムを含んでもよい。制御システムはこれら調整を指示することができる。一実施形態では、光学ベッドに物理的に結合されたサーミスタが入力を提供し、このことによって、制御システムは、サーミスタの使用を通じて検出された光ファイバ照明機内の変化に基づいて調整式マウントの調整を指示できる。光学ベッドは材料の単一のブロックから一体的に製造されうる。この光学ベッドは、ベースプレート、光学要素ブラケット及び光学ブロックといった様々な構成要素を含むことができる。他の実施形態では、ベースプレートに物理的に結合される、公差が小さい比較的厳密な公差で製造された個々の構成要素が使用されてもよい。
【0012】
また別の実施形態では、光ファイバへの入力を生成する方法が提供される。この方法は、最初に、光学ベッドに固定された光源によって光を生成するステップを含む。同様に光学ベッドに固定されたコリメータレンズは光を実質的に平行にする。その後、光は集光レンズに提供され、集光レンズは、実質的に平行にされた光を、光ファイバを受け入れるように使用可能な光ポートに集束し又は光学的に結合する。集束レンズは調整可能に光学ベッドに設置されうる。これはマウントを用いてなされることができ、マウントは集光レンズを1つ以上の軸線に沿って並進させ且つ1つ以上の軸線回りに回転させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る固定式光学システムを有する光ファイバ照明器の基本構成を提供する。
【図2】本開示の実施形態に係る図1の調整式マウントをより詳細に示す等角図を提供する。
【図3】本開示の実施形態に係る固定式光学列(fixed optical train)を示す。
【図4】本開示の実施形態に係る調整式光学標的を有する固定式光学要素及び固定式構成要素の光学列を再度示す。
【図5】本発明の実施形態に係る光学ベッドの実施形態を示す。
【図6】本発明の実施形態に係る光学ベッドの別の実施形態を示す。
【図7】本発明の実施形態に係る光学ベッドの上下断面図を提供する。
【図8】本発明の実施形態に係る光学ベッドの上下断面図を提供する。
【図9】本開示の実施形態に係る光学ベッド上に設置されうる調整式マウントの等角図を提供する。
【図10】本開示の実施形態に係る光学ポートを示す。
【図11】本開示の実施形態に係る光学システムの底部側の図を提供する。
【図12】本開示の実施形態に係る光ファイバへの入力を生成する方法に関連する論理フロー図を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示及びその利点をより完全に理解するため、添付の図面と共に以下の説明を参照されたい。全図を通じて同様の参照符号は同様の特徴要素を表す。
図面に本発明の好適実施形態を例示する。全図を通じて同様の参照符号は同様の部分を表す。
【0015】
本開示の実施形態は実質的に、目の内部の照明に関連する問題に対処する。より具体的には、光ファイバ照明器が提供される。この光ファイバ照明器は少なくとも光学ベッド、光源、コリメータレンズ、及び集光レンズを含む。光源は光学ベッドに対して固定された位置に設置される。光源は光を発生させる。コリメータレンズは、同様に光学ベッドに対して固定された位置に設置され、光源から出力される光の少なくとも一部を平行にする。集光レンズは、実質的に平行にされた光出力を受けて、光ファイバに光学的に結合するように、平行になった光出力を集束し又は集光する。集光レンズは調整式マウントの上に設置されうる。この調整式マウントによって、コリメータレンズは1つ以上の軸線に沿って並進し且つ1つ以上の軸線に沿って回転できる。固定式光学要素すなわち光源及びコリメータレンズの公差によって固定式光学要素が最小の変動量で定置されることが可能となり、ここで変動量は、これら個々の要素と、これら個々の要素を光学ベッドに結合するこれら個々の要素のマウントとに関連する製造公差によって決定される。
【0016】
光ファイバ照明器の光学列は従来、最大出力を得るためシステムのアライメントが可能となるように各光学構成要素が少なくとも1つの軸線において調整可能であるように設計されていた。このアプローチの問題は、各要素をいくつかの軸線に沿って逐次的にアライメントする必要がある点である。このため、システムのアライメントを達成するには順番に何度もアライメントを行う必要がある。例えば、光源、コリメータレンズ、画像反射器、コールドミラー、及び集光レンズという5つの要素の全てを5つの軸線(X、Y、Z、θX、θY)について調整しなければならないとすれば、1つの光学経路をアライメントするために25回の調整を行うことになるだろう。これら調整システムは、組み立てるのに長い時間がかかる多数の高価な機械部品を必要とするだろう。さらに、ミスアライメント又は複合的なミスアライメントが、機構の行程の制限を超えるほど下流のアライメントに影響を与えることがある。さらに、信頼性の観点から、このように多数の変数を有すると、現場で将来ミスアライメントが起きる可能性が増大する。
【0017】
本開示の実施形態では、主要な光学要素が固定位置に保持された光ファイバ照明器のための光学列が厳密な公差で機械加工された部品によって提供され、これら部品の公称寸法はアライメントされたシステムをもたらす。正常な製造上の変動による構成要素及びその結果得られる光学ビームの位置の変動があっても、標的の位置を調整することによって補償される。一実施形態では、標的は集光レンズと入射ファイバを受け入れるポートとである。一実施形態では、このレンズ・ポート組立体は2方向の並進と各並進の軸線に沿った回転とについて調整可能である。このため、1つの組立体を1つの場所で4方向に調整するだけで光学列全体をアライメントすることができる。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係る固定式光学システムと共に光ファイバ照明器の基本構成を提供する。この図は、調整式の標的と共に、固定式の光学システムを持つ光ファイバ照明器の基本構成を示す。この場合、標的は集光レンズ・出力ポート組立体である。固定される組立体の他の構成要素は、光源、集光レンズ、反射器、及びコールドミラーである。集光レンズ・出力ポート組立体は、水平及び垂直方向の並進と2つの並進の軸線回りの回転とについて調整可能である。各機構は、一旦望ましい位置に到達すると運動を停止する手段を有する。
【0019】
光ファイバ照明器100は、いくつかの固定式光学要素、光学ベッド102、及び調整式光学標的を含む。固定式光学要素は、(電球のような)固定式光源104、コリメータレンズ106、コールドミラー108、及び反射器110を含むことができ、これらは全て光学ベッド102に対する厳密な公差で固定位置に設置されている。さらに、光学ベッド102は、ベースプレート112、光学要素ブラケット114及び116、並びに光学ブロック118を含んでもよい。光学要素ブラケットは様々な別個の固定式光学要素104、106、108、及び110を保持しうる。調整式マウント122は光学標的/集光レンズ124及び光学ポート126に機械的に結合する。調整式マウント122によって、調整式標的/(集光レンズ/光ファイバポート120)は1つ以上の軸線に沿って並進し且つこれら軸線回りに回転できる。
【0020】
図2は、本開示の実施形態に係る図1の調整式マウント122のより詳細な等角図を提供する。調整式マウントは、ベースプレート112にロックされた後、ロックされた位置に対して手動又はサーボモータを使用した制御システムによって調整されうる。ここで示される調整式マウント122は垂直調整ネジ202及び水平調整ネジ204を含む。これらによって光学標的は垂直軸線及び水平軸線に沿って並進できる。さらに、調整式マウントによって光学標的はこれら軸線回りに回転できる。これは回転調整ネジ206の使用を通して行われてもよい。回転調整ネジによって、光学標的は垂直軸線及び水平軸線回りに回転できる。回転ロックナット208によって調整後の回転を固定できる。同様に、垂直並進ロックネジ210及び水平並進ロックネジ212によって垂直軸線及び水平軸線に対して調整マウントをロックできる。
【0021】
図3は、本開示の実施形態に係る固定式光学列300を示す。図3は、固定式構成要素と、標的を調整することによって補償されうるミスアライメントとを示す。この光学列は、光源302、反射器304、コリメータレンズ306、コールドミラー308、フィルタのような光学要素310及び312、集光レンズ314、光ファイバポート316並びに光ファイバ318を含む。本開示の実施形態によって、固定要素302、304、306、308、310及び312の位置決め及びアライメントは製造工程を通して厳密に制御されて光学ベッドに対して固定される。その後、集光レンズ314、光学ポート316及び光ファイバ318を有する調整式標的320は1つ以上の光軸に沿って並進され且つこれら軸線回りに回転せしめられうる。これによってさまざまな固定式要素と調整式光学標的320との間のミスアライメントが補償される。これによって、既存のシステムにおいて通常発生しうる固定要素に対する非常に多くの修正を行う必要がなくなる。
【0022】
図4は、本開示の実施形態に係る調整式光学標的と共に固定式光学要素及び固定式構成要素の光学列を再度示す。この場合、集光レンズ314の垂直軸線及び水平軸線回りの回転が示される。これに対して、図3は、調整式光学標的の多数の軸線に沿った並進を示す。
【0023】
図5は、本発明の実施形態に係る光学ベッド500の一つの実施形態を示す。光学ベッド500は、ベースプレート502、様々なブラケット504及び光学ブロック506を含む。光学ブロック506及びネジ穴508は、調整式マウントと、電子バラスト又は制御システムといった電子装置のための領域とを受け入れるように使用可能である。図示する光学ベッド500は材料の単一の部片から一体的に製造される。このため、生成された光の経路を歪めうる熱膨張係数の多様性に関連する問題が除去される。ランプは光学ブロック506に配置され、ランプの前後にそれぞれコリメータレンズと反射器とが配置されてもよい。コリメータレンズを出た平行光は、ブラケット504内に配置されうるコールドミラーによって反射されて、調整式マウントに向かって右に向けられてもよい。
【0024】
図6は、本発明の実施形態に従った光学ベッド600に係る光学ベッドの別の実施形態を示す。図5に示される光学ベッドと同様に、光学ベッド600はベースプレート602、設置ブラケット604、及び光学ブロック606を含む。図5において提供された光学ベッドと異なり、図6の光学ベッドは材料の単一の部片から機械加工されたものではない。このため、光学ブロック606、設置ブラケット604及びベッド602に関連する厳密な公差が必要になる。これら品目は、光学ベッドと様々な光学要素との間のずれによって発生する供給光のミスアライメントを防止すべくしっかりと設置されなければならない。図7及び図8はそれぞれ光学ベッド500及び600の上下断面図を提供する。
【0025】
図9は、本開示の実施形態に係る光学ベッド上に設置されうる調整式マウント900の等角図を提供する。調整式マウント900は光学標的902を受け入れるように使用可能である。これら光学標的は集光レンズを含むことができ、集光レンズは、光学ポートで集光レンズに結合された光ファイバに光が提供されるように、生成された光を集束させるように使用可能である。上記のように、調整式マウント900は、調整式マウントによって光学標的が水平軸線、垂直軸線又は長手方向軸線といった1つ以上の軸線に沿って並進し且つ水平軸線及び垂直軸線回りに回転できるような位置で光学標的を受け入れる。
【0026】
図10は光学ポート1000を示し、光学ポート1000では、集光レンズが近位端1002に設置されることができ、一方遠位端1004が、集光レンズに光学的に結合されうる光ファイバを受け入れるように使用可能である。調整ネジ1006によって光学ベッドに対する光学ポート1000の調整が可能になる。
【0027】
図11は、本開示の実施形態に係る光学システム1100の底部側の図を提供する。光学システム1100のこの底部側の図はベースプレート1102、光学ポート1004を示すが、光学要素は、よく見えず、上面図又は側面図からの方が見やすいかもしれない。むしろ、この図は追加的に光学システム内の電子装置1106及びセンサ1108の使用を示している。電子装置は制御システム及び様々なセンサを含みうる。これは、光学ベッド内の光源又はランプに提供される電力を調整するだけでなくいくつかの光学構成要素の制御を提供しうる電子バラストの形態を取ってもよい。サーミスタ又は他のセンサ1108を組み込んで光学ベッド1100に物理的に結合してもよい。これによって、光学ベッドがさらされる環境の変化に応じて標的調整式マウントが光学標的を自動的に並進させ且つ回転できるように、電子バラストにおいてサーミスタから制御システムに入力が提供される。このことによってさらに、変化する状況の間、この光学ベッドを使用してアライメントを保持するシステムの能力が向上する。
【0028】
図12は、本開示の実施形態に係る光ファイバへの入力を生成する方法に関連する論理フロー図を提供する。動作1200は、光学ベッドに固定された光源で光が最初に生成されるブロック1202によって開始される。ブロック1204では、同様に光学ベッドに固定されるコリメータレンズが光を実質的に平行にする。ブロック1206では、光が集光レンズに提供される。ブロック1208では、集光レンズが、光ファイバを受け入れるように使用可能な光学ポートに実質的に平行にされた光を集束し又は光学的に結合する。集光レンズは光学ベッドに調整可能に設置されうる。これは調整式マウントを用いてそのようになされることができ、調整式マウントによって、集光レンズは1つ以上の軸線に沿って並進し且つ1つ以上の軸線回りに回転することができる。
【0029】
要約すると、実施形態は光ファイバ照明器を提供する。この光ファイバ照明器は、少なくとも光学ベッド、光源、コリメータレンズ、及び集光レンズを含む。光源は光学ベッドに対して固定された位置に設置される。光源は光を発生させる。同様に光学ベッドに対して固定された位置に設置されたコリメータレンズは光源の光出力の少なくとも一部を実質的に平行にする。集光レンズは、実質的に平行にされた光出力を受け入れ、且つ、平行にされた光出力が光ファイバに光学的に結合されるように、平行にされた光出力を集束し又は集光する。集光レンズは調整式マウント上に設置されうる。この調整式マウントによって、コリメータレンズは1つ以上の軸線に沿って並進し且つ1つ以上の軸線回りに回転できる。固定式光学要素すなわち光源及びコリメータレンズの公差によって固定式光学要素が最小の変動量で定置されることができ、ここで、この変動量は、これら個々の要素と、これら個々の要素を光学ベッドに結合するこれら個々の要素のマウントとに関連する製造公差によって決定される。
【0030】
調整式標的を有する固定式光学システムの利点は、光学システムをアライメントするために必要な調整の数が大幅に減ることである。上記のように、単純な光学列は、システムを適切にアライメントするのに25回の調整を必要としうる。構成要素の配置の変動が製造公差によるものだけになるように各光学部材の位置を固定し且つ標的構成要素の位置及び角度を調整することによって、25の調整数は4に減らせる。これは次のような様々な意味で改善となる。
(1)システムのアライメントのために必要な時間が短縮される。
(2)25と比較してわずか4回の調整段階について部品が必要とされるため、組立体において使用される部品の数が減少する。
(3)調整が外れる機構が少なくなるため信頼性が向上する。
(4)調整段階が少なくなるためパッケージ全体の寸法が減少する。
【0031】
本開示は本明細書において例によって示され、様々な修正が当業者によってなされうる。本開示を詳細に説明したが、上記の本開示の思想及び範囲から逸脱することなく様々な変更、置換及び改変が本開示に対してなされうることを理解されたい。
【技術分野】
【0001】
本開示は、眼科手術における使用のための工具に関し、特に眼科手術機器の光学構成要素のアライメントに関する。
【背景技術】
【0002】
解剖学的には、眼は前房と後房という2つの別個の部分に分けられる。前房は水晶体を含み且つ角膜(角膜内皮)のもっとも外側の層から水晶体嚢の後方に延びる。後房は水晶体嚢の背後の眼の部分を含む。後房は、前房の硝子体面から網膜に延び、且つ網膜と硝子体の後方の硝子体面と直接接触している。後房は前房よりもはるかに大きい。
【0003】
後房は硝子体を含むが、これは無色透明のゲル状の物質である。硝子体は、眼の体積のおよそ3分の2を占め、誕生前に眼を形成している。硝子体は1%のコラーゲン及びヒアルロン酸ナトリウムと99%の水とから構成されている。硝子体の前方境界は前方硝子体面であって、これは水晶体の後嚢に接触しており、後方硝子体面はその後方境界を形成し且つ網膜に接触している。硝子体は、房水のように流動性ではなく、通常の解剖学的付着部位を有する。こうした部位の1つは硝子体基底部であるが、これは鋸状縁の上に重なる3〜4mm幅の帯である。視神経乳頭、黄斑、及び血管アーケードも付着部位である。硝子体の主な機能は、網膜を定位置に保持し、球体の完全性と形状を維持し、移動による衝撃を吸収し、水晶体を後方から支持することである。房水とは対照的に、硝子体は常に交換されるものではない。硝子体は離液として知られる過程で年齢と共により流動的になる。離液の結果、硝子体が、収縮して、その正常な付着部位に圧力又は牽引力を及ぼすことがある。十分な牽引力が印加されると、硝子体が網膜に付着しなくなり、網膜の裂傷や孔が生じることがある。
【0004】
硝子体網膜処置と呼ばれる様々な外科処置は普通眼の後房において行われる。硝子体網膜処置は後房の多くの深刻な症状を治療するのに適している。硝子体網膜処置は、加齢性黄斑変性(AMD)、糖尿病性網膜症及び糖尿病性硝子体出血、円孔、網膜剥離、網膜前膜、CMV網膜炎、及び多くの他の眼科症状といった症状を治療する。
【0005】
外科医は、いくつかの光学構成要素を含む光学ツールによって硝子体網膜処置を行う。例えば、後房の明瞭な映像を提供するように設計された顕微鏡及び専用レンズは斯かるツールの1つである。外科医は、切開部を通して挿入する、眼の内部を照明する光ファイバ光源、手術中眼の形状を維持する輸液ライン、及び硝子体を切断し且つ除去する器具のようないくつかの顕微手術器具を使用することが多い。
【0006】
斯かる外科処置の際、眼の内部を適切に照明することは重要である。通常、細い光ファイバを眼に挿入して照明を提供する。メタルハライドランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、又は水銀ランプといった光源を使用して、光ファイバによって眼に伝えられる光を発生させることが多い。光は、いくつかの光学要素(通常レンズ、ミラー、及び減衰器)を通過して、光を眼に伝える光ファイバに放出される。この光の品質は、選択された光学要素の種類を含むいくつかの要因に依存する。
【発明の概要】
【0007】
本開示は、以前に開発されたシステムに関連する欠点及び問題を実質的に除去し又は低減する眼内照明器を提供する。より具体的には、本開示は、ファイバが眼科用エンドイルミネータファイバに結合して眼の内部を照明する眼科用エンドイルミネータの光源を提供する。
【0008】
一実施形態では、固定式光学システムが提供される。この固定式光学システムはいくつかの光学要素、光学ベッド(optical bed)、及び1つ以上の光学標的(optical target)を含む。固定式光学要素は光学ベッドに対して固定された位置に設置される。各光学要素の位置を固定してこれら要素をこれら要素の位置の製造公差の範囲内でしか変動しないようにすることによって、光学システム全体のミスアライメントの全体的な可能性が減少する。これによって調整式マウント上に設置された光学標的でシステム全体を調整できる。調整式マウントによって光学標的は1つ以上の軸線に沿って並進し且つ1つ以上の軸線回りに回転できる。
【0009】
本発明の別の実施形態では光ファイバ照明器が提供される。この光ファイバ照明器は、いくつかの固定式光学要素、光学ベッド、及び1つ以上の光学標的を含む。光学要素は光学ベッドに対して固定された位置に設置されており、これら位置は光学ベッド上のマウントの製造公差の範囲内に固定されている。光学標的は、ポート、又は光ファイバを受け入れる光学ポートに結合する光学組立体でもよい。ポートを上に設置する調整式マウントは1つ以上の軸線に沿って並進し且つ1つ以上の軸線回りに回転することができる。
【0010】
本開示の更に別の実施形態では光ファイバ照明器が提供される。この光ファイバ照明器は少なくとも光学ベッド、光源、コリメータレンズ、及び集光レンズを含む。光源は光学ベッドに対して固定された位置に設置される。光源は光を発生する。同様に光学ベッドに対して固定された位置に設置されるコリメータレンズは、光源の出力の少なくとも一部の光を実質的に平行にする。集光レンズは、実質的に平行にされた光出力を受け入れ、光学的に光ファイバに結合されるように平行にされた光出力を集束し又は集光する。この調整式マウントによってコリメータレンズは1つ以上の軸線に沿って並進し且つ1つ以上の軸線回りに回転できる。固定式光学要素すなわち光源及びコリメータレンズの公差によって固定式光学要素が最小の変動量で定置されることが可能となり、ここで変動量は、これら個々の要素と、これら個々の要素を光学ベッドに結合するこれら個々の要素のマウントとに関連する製造公差によって決定される。
【0011】
さらに、光ファイバ照明器は、調整式マウントを調整するのにサーボ又は他の機構が使用される制御システムを含んでもよい。制御システムはこれら調整を指示することができる。一実施形態では、光学ベッドに物理的に結合されたサーミスタが入力を提供し、このことによって、制御システムは、サーミスタの使用を通じて検出された光ファイバ照明機内の変化に基づいて調整式マウントの調整を指示できる。光学ベッドは材料の単一のブロックから一体的に製造されうる。この光学ベッドは、ベースプレート、光学要素ブラケット及び光学ブロックといった様々な構成要素を含むことができる。他の実施形態では、ベースプレートに物理的に結合される、公差が小さい比較的厳密な公差で製造された個々の構成要素が使用されてもよい。
【0012】
また別の実施形態では、光ファイバへの入力を生成する方法が提供される。この方法は、最初に、光学ベッドに固定された光源によって光を生成するステップを含む。同様に光学ベッドに固定されたコリメータレンズは光を実質的に平行にする。その後、光は集光レンズに提供され、集光レンズは、実質的に平行にされた光を、光ファイバを受け入れるように使用可能な光ポートに集束し又は光学的に結合する。集束レンズは調整可能に光学ベッドに設置されうる。これはマウントを用いてなされることができ、マウントは集光レンズを1つ以上の軸線に沿って並進させ且つ1つ以上の軸線回りに回転させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る固定式光学システムを有する光ファイバ照明器の基本構成を提供する。
【図2】本開示の実施形態に係る図1の調整式マウントをより詳細に示す等角図を提供する。
【図3】本開示の実施形態に係る固定式光学列(fixed optical train)を示す。
【図4】本開示の実施形態に係る調整式光学標的を有する固定式光学要素及び固定式構成要素の光学列を再度示す。
【図5】本発明の実施形態に係る光学ベッドの実施形態を示す。
【図6】本発明の実施形態に係る光学ベッドの別の実施形態を示す。
【図7】本発明の実施形態に係る光学ベッドの上下断面図を提供する。
【図8】本発明の実施形態に係る光学ベッドの上下断面図を提供する。
【図9】本開示の実施形態に係る光学ベッド上に設置されうる調整式マウントの等角図を提供する。
【図10】本開示の実施形態に係る光学ポートを示す。
【図11】本開示の実施形態に係る光学システムの底部側の図を提供する。
【図12】本開示の実施形態に係る光ファイバへの入力を生成する方法に関連する論理フロー図を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示及びその利点をより完全に理解するため、添付の図面と共に以下の説明を参照されたい。全図を通じて同様の参照符号は同様の特徴要素を表す。
図面に本発明の好適実施形態を例示する。全図を通じて同様の参照符号は同様の部分を表す。
【0015】
本開示の実施形態は実質的に、目の内部の照明に関連する問題に対処する。より具体的には、光ファイバ照明器が提供される。この光ファイバ照明器は少なくとも光学ベッド、光源、コリメータレンズ、及び集光レンズを含む。光源は光学ベッドに対して固定された位置に設置される。光源は光を発生させる。コリメータレンズは、同様に光学ベッドに対して固定された位置に設置され、光源から出力される光の少なくとも一部を平行にする。集光レンズは、実質的に平行にされた光出力を受けて、光ファイバに光学的に結合するように、平行になった光出力を集束し又は集光する。集光レンズは調整式マウントの上に設置されうる。この調整式マウントによって、コリメータレンズは1つ以上の軸線に沿って並進し且つ1つ以上の軸線に沿って回転できる。固定式光学要素すなわち光源及びコリメータレンズの公差によって固定式光学要素が最小の変動量で定置されることが可能となり、ここで変動量は、これら個々の要素と、これら個々の要素を光学ベッドに結合するこれら個々の要素のマウントとに関連する製造公差によって決定される。
【0016】
光ファイバ照明器の光学列は従来、最大出力を得るためシステムのアライメントが可能となるように各光学構成要素が少なくとも1つの軸線において調整可能であるように設計されていた。このアプローチの問題は、各要素をいくつかの軸線に沿って逐次的にアライメントする必要がある点である。このため、システムのアライメントを達成するには順番に何度もアライメントを行う必要がある。例えば、光源、コリメータレンズ、画像反射器、コールドミラー、及び集光レンズという5つの要素の全てを5つの軸線(X、Y、Z、θX、θY)について調整しなければならないとすれば、1つの光学経路をアライメントするために25回の調整を行うことになるだろう。これら調整システムは、組み立てるのに長い時間がかかる多数の高価な機械部品を必要とするだろう。さらに、ミスアライメント又は複合的なミスアライメントが、機構の行程の制限を超えるほど下流のアライメントに影響を与えることがある。さらに、信頼性の観点から、このように多数の変数を有すると、現場で将来ミスアライメントが起きる可能性が増大する。
【0017】
本開示の実施形態では、主要な光学要素が固定位置に保持された光ファイバ照明器のための光学列が厳密な公差で機械加工された部品によって提供され、これら部品の公称寸法はアライメントされたシステムをもたらす。正常な製造上の変動による構成要素及びその結果得られる光学ビームの位置の変動があっても、標的の位置を調整することによって補償される。一実施形態では、標的は集光レンズと入射ファイバを受け入れるポートとである。一実施形態では、このレンズ・ポート組立体は2方向の並進と各並進の軸線に沿った回転とについて調整可能である。このため、1つの組立体を1つの場所で4方向に調整するだけで光学列全体をアライメントすることができる。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係る固定式光学システムと共に光ファイバ照明器の基本構成を提供する。この図は、調整式の標的と共に、固定式の光学システムを持つ光ファイバ照明器の基本構成を示す。この場合、標的は集光レンズ・出力ポート組立体である。固定される組立体の他の構成要素は、光源、集光レンズ、反射器、及びコールドミラーである。集光レンズ・出力ポート組立体は、水平及び垂直方向の並進と2つの並進の軸線回りの回転とについて調整可能である。各機構は、一旦望ましい位置に到達すると運動を停止する手段を有する。
【0019】
光ファイバ照明器100は、いくつかの固定式光学要素、光学ベッド102、及び調整式光学標的を含む。固定式光学要素は、(電球のような)固定式光源104、コリメータレンズ106、コールドミラー108、及び反射器110を含むことができ、これらは全て光学ベッド102に対する厳密な公差で固定位置に設置されている。さらに、光学ベッド102は、ベースプレート112、光学要素ブラケット114及び116、並びに光学ブロック118を含んでもよい。光学要素ブラケットは様々な別個の固定式光学要素104、106、108、及び110を保持しうる。調整式マウント122は光学標的/集光レンズ124及び光学ポート126に機械的に結合する。調整式マウント122によって、調整式標的/(集光レンズ/光ファイバポート120)は1つ以上の軸線に沿って並進し且つこれら軸線回りに回転できる。
【0020】
図2は、本開示の実施形態に係る図1の調整式マウント122のより詳細な等角図を提供する。調整式マウントは、ベースプレート112にロックされた後、ロックされた位置に対して手動又はサーボモータを使用した制御システムによって調整されうる。ここで示される調整式マウント122は垂直調整ネジ202及び水平調整ネジ204を含む。これらによって光学標的は垂直軸線及び水平軸線に沿って並進できる。さらに、調整式マウントによって光学標的はこれら軸線回りに回転できる。これは回転調整ネジ206の使用を通して行われてもよい。回転調整ネジによって、光学標的は垂直軸線及び水平軸線回りに回転できる。回転ロックナット208によって調整後の回転を固定できる。同様に、垂直並進ロックネジ210及び水平並進ロックネジ212によって垂直軸線及び水平軸線に対して調整マウントをロックできる。
【0021】
図3は、本開示の実施形態に係る固定式光学列300を示す。図3は、固定式構成要素と、標的を調整することによって補償されうるミスアライメントとを示す。この光学列は、光源302、反射器304、コリメータレンズ306、コールドミラー308、フィルタのような光学要素310及び312、集光レンズ314、光ファイバポート316並びに光ファイバ318を含む。本開示の実施形態によって、固定要素302、304、306、308、310及び312の位置決め及びアライメントは製造工程を通して厳密に制御されて光学ベッドに対して固定される。その後、集光レンズ314、光学ポート316及び光ファイバ318を有する調整式標的320は1つ以上の光軸に沿って並進され且つこれら軸線回りに回転せしめられうる。これによってさまざまな固定式要素と調整式光学標的320との間のミスアライメントが補償される。これによって、既存のシステムにおいて通常発生しうる固定要素に対する非常に多くの修正を行う必要がなくなる。
【0022】
図4は、本開示の実施形態に係る調整式光学標的と共に固定式光学要素及び固定式構成要素の光学列を再度示す。この場合、集光レンズ314の垂直軸線及び水平軸線回りの回転が示される。これに対して、図3は、調整式光学標的の多数の軸線に沿った並進を示す。
【0023】
図5は、本発明の実施形態に係る光学ベッド500の一つの実施形態を示す。光学ベッド500は、ベースプレート502、様々なブラケット504及び光学ブロック506を含む。光学ブロック506及びネジ穴508は、調整式マウントと、電子バラスト又は制御システムといった電子装置のための領域とを受け入れるように使用可能である。図示する光学ベッド500は材料の単一の部片から一体的に製造される。このため、生成された光の経路を歪めうる熱膨張係数の多様性に関連する問題が除去される。ランプは光学ブロック506に配置され、ランプの前後にそれぞれコリメータレンズと反射器とが配置されてもよい。コリメータレンズを出た平行光は、ブラケット504内に配置されうるコールドミラーによって反射されて、調整式マウントに向かって右に向けられてもよい。
【0024】
図6は、本発明の実施形態に従った光学ベッド600に係る光学ベッドの別の実施形態を示す。図5に示される光学ベッドと同様に、光学ベッド600はベースプレート602、設置ブラケット604、及び光学ブロック606を含む。図5において提供された光学ベッドと異なり、図6の光学ベッドは材料の単一の部片から機械加工されたものではない。このため、光学ブロック606、設置ブラケット604及びベッド602に関連する厳密な公差が必要になる。これら品目は、光学ベッドと様々な光学要素との間のずれによって発生する供給光のミスアライメントを防止すべくしっかりと設置されなければならない。図7及び図8はそれぞれ光学ベッド500及び600の上下断面図を提供する。
【0025】
図9は、本開示の実施形態に係る光学ベッド上に設置されうる調整式マウント900の等角図を提供する。調整式マウント900は光学標的902を受け入れるように使用可能である。これら光学標的は集光レンズを含むことができ、集光レンズは、光学ポートで集光レンズに結合された光ファイバに光が提供されるように、生成された光を集束させるように使用可能である。上記のように、調整式マウント900は、調整式マウントによって光学標的が水平軸線、垂直軸線又は長手方向軸線といった1つ以上の軸線に沿って並進し且つ水平軸線及び垂直軸線回りに回転できるような位置で光学標的を受け入れる。
【0026】
図10は光学ポート1000を示し、光学ポート1000では、集光レンズが近位端1002に設置されることができ、一方遠位端1004が、集光レンズに光学的に結合されうる光ファイバを受け入れるように使用可能である。調整ネジ1006によって光学ベッドに対する光学ポート1000の調整が可能になる。
【0027】
図11は、本開示の実施形態に係る光学システム1100の底部側の図を提供する。光学システム1100のこの底部側の図はベースプレート1102、光学ポート1004を示すが、光学要素は、よく見えず、上面図又は側面図からの方が見やすいかもしれない。むしろ、この図は追加的に光学システム内の電子装置1106及びセンサ1108の使用を示している。電子装置は制御システム及び様々なセンサを含みうる。これは、光学ベッド内の光源又はランプに提供される電力を調整するだけでなくいくつかの光学構成要素の制御を提供しうる電子バラストの形態を取ってもよい。サーミスタ又は他のセンサ1108を組み込んで光学ベッド1100に物理的に結合してもよい。これによって、光学ベッドがさらされる環境の変化に応じて標的調整式マウントが光学標的を自動的に並進させ且つ回転できるように、電子バラストにおいてサーミスタから制御システムに入力が提供される。このことによってさらに、変化する状況の間、この光学ベッドを使用してアライメントを保持するシステムの能力が向上する。
【0028】
図12は、本開示の実施形態に係る光ファイバへの入力を生成する方法に関連する論理フロー図を提供する。動作1200は、光学ベッドに固定された光源で光が最初に生成されるブロック1202によって開始される。ブロック1204では、同様に光学ベッドに固定されるコリメータレンズが光を実質的に平行にする。ブロック1206では、光が集光レンズに提供される。ブロック1208では、集光レンズが、光ファイバを受け入れるように使用可能な光学ポートに実質的に平行にされた光を集束し又は光学的に結合する。集光レンズは光学ベッドに調整可能に設置されうる。これは調整式マウントを用いてそのようになされることができ、調整式マウントによって、集光レンズは1つ以上の軸線に沿って並進し且つ1つ以上の軸線回りに回転することができる。
【0029】
要約すると、実施形態は光ファイバ照明器を提供する。この光ファイバ照明器は、少なくとも光学ベッド、光源、コリメータレンズ、及び集光レンズを含む。光源は光学ベッドに対して固定された位置に設置される。光源は光を発生させる。同様に光学ベッドに対して固定された位置に設置されたコリメータレンズは光源の光出力の少なくとも一部を実質的に平行にする。集光レンズは、実質的に平行にされた光出力を受け入れ、且つ、平行にされた光出力が光ファイバに光学的に結合されるように、平行にされた光出力を集束し又は集光する。集光レンズは調整式マウント上に設置されうる。この調整式マウントによって、コリメータレンズは1つ以上の軸線に沿って並進し且つ1つ以上の軸線回りに回転できる。固定式光学要素すなわち光源及びコリメータレンズの公差によって固定式光学要素が最小の変動量で定置されることができ、ここで、この変動量は、これら個々の要素と、これら個々の要素を光学ベッドに結合するこれら個々の要素のマウントとに関連する製造公差によって決定される。
【0030】
調整式標的を有する固定式光学システムの利点は、光学システムをアライメントするために必要な調整の数が大幅に減ることである。上記のように、単純な光学列は、システムを適切にアライメントするのに25回の調整を必要としうる。構成要素の配置の変動が製造公差によるものだけになるように各光学部材の位置を固定し且つ標的構成要素の位置及び角度を調整することによって、25の調整数は4に減らせる。これは次のような様々な意味で改善となる。
(1)システムのアライメントのために必要な時間が短縮される。
(2)25と比較してわずか4回の調整段階について部品が必要とされるため、組立体において使用される部品の数が減少する。
(3)調整が外れる機構が少なくなるため信頼性が向上する。
(4)調整段階が少なくなるためパッケージ全体の寸法が減少する。
【0031】
本開示は本明細書において例によって示され、様々な修正が当業者によってなされうる。本開示を詳細に説明したが、上記の本開示の思想及び範囲から逸脱することなく様々な変更、置換及び改変が本開示に対してなされうることを理解されたい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学システムであって、
複数の固定式光学要素と、
光学ベッドであって、前記複数の固定式光学要素が該光学ベッドに対して固定された位置に設置される、光学ベッドと、
少なくとも1つの光学標的であって、少なくとも1つの軸線に沿った並進と、該少なくとも1つの軸線回りの回転とについて調整可能な光学標的と
を備える、光学システム。
【請求項2】
前記複数の固定式光学要素が、
光源と、
コリメータレンズと、
画像反射器と、
コールドミラーと、
集光レンズとからなるグループから選択される、請求項1に記載の光学システム。
【請求項3】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
該ベースプレートに固定された少なくとも1つの光学要素ブラケットとを備える、請求項1に記載の光学システム。
【請求項4】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
該ベースプレートに固定された少なくとも1つの光学要素ブラケットと、
前記ベースプレートに固定された少なくとも1つの光学ブロックとを備える、請求項1に記載の光学システム。
【請求項5】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
少なくとも1つの光学要素ブラケットとを備え、
前記ベースプレート及び少なくとも1つの光学要素ブラケットが材料の単一のブロックから一体的に製造されている、請求項1に記載の光学システム。
【請求項6】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
少なくとも1つの光学要素ブラケットと、
少なくとも1つの光学ブロックとを備え、
前記ベースプレートと前記少なくとも1つの光学要素ブラケットと前記少なくとも1つの光学ブロックとが材料の単一のブロックから一体的に製造されている、請求項1に記載の光学システム。
【請求項7】
前記少なくとも1つの光学標的が、複数の軸線に沿った並進と、該複数の軸線回りの回転とについて調整可能である、請求項1に記載の光学システム。
【請求項8】
光ファイバ照明器であって、
複数の固定式光学要素と、
光学ベッドであって、前記複数の固定式光学要素が該光学ベッドに対して固定された位置に設置される、光学ベッドと、
少なくとも1つの光学標的であって、光ファイバを受け入れるように使用可能なポートを備え、且つ、少なくとも1つの軸線に沿った並進と、該少なくとも1つの軸線回りの回転とについて調整可能な少なくとも1つの光学標的と
を備える、光ファイバ照明器。
【請求項9】
前記複数の固定式光学要素が、
光源と、
コリメータレンズと、
画像反射器と、
コールドミラーと、
集光レンズとからなるグループから選択される、請求項8に記載の光ファイバ照明器。
【請求項10】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
該ベースプレートに固定された少なくとも1つの光学要素ブラケットとを備える、請求項8に記載の光ファイバ照明器。
【請求項11】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
該ベースプレートに固定された少なくとも1つの光学要素ブラケットと、
前記ベースプレートに固定された少なくとも1つの光学ブロックとを備える、請求項8に記載の光ファイバ照明器。
【請求項12】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
少なくとも1つの光学要素ブラケットと、
少なくとも1つの光学ブロックとを備え、
前記ベースプレートと前記少なくとも1つの光学要素ブラケットと前記少なくとも一つの光学ブロックとが材料の単一のブロックから一体的に製造されている、請求項8に記載の光ファイバ照明器。
【請求項13】
前記少なくとも1つの光学標的が、複数の軸線に沿った並進と、該複数の軸線回りの回転とについて調整可能である、請求項8に記載の光ファイバ照明器。
【請求項14】
光ファイバ照明器であって、
光学ベッドと、
光源であって、前記光学ベッドに対して固定された位置に設置され、且つ光出力を発生させるように使用可能な光源と、
コリメータレンズであって、前記光学ベッドに対して固定された位置に設置され、且つ前記光出力を平行にするように使用可能なコリメータレンズと、
集光レンズであって、前記平行にされた光出力を受け入れて該平行にされた光出力を光ファイバポートに集束するように使用可能であり且つ調整式マウントで前記光学ベッドに調整可能に設置され、前記調整式マウントが、
少なくとも1つの軸線に沿って前記集光レンズを並進させ、且つ
前記少なくとも1つの軸線回りに前記集光レンズを回転させるように使用可能である、集光レンズと
を備える、光ファイバ照明器。
【請求項15】
前記調整式マウントの調整を指示するように使用可能な制御システムを更に備える、請求項14に記載の光ファイバ照明器。
【請求項16】
サーミスタであって、前記光学ベッドに結合され、且つ前記制御システムに入力を提供するように使用可能であり、前記制御システムが該サーミスタからの前記入力に基づいて前記調整式マウントの調整を指示するように使用可能である、サーミスタを更に備える、請求項15に記載の光ファイバ照明器。
【請求項17】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
複数の光学要素ブラケットとを備え、
前記ベースプレート及び少なくとも1つの光学要素ブラケットが材料の単一のブロックから一体的に製造され、
前記光源が個々の光学要素ブラケット内に設置され、
前記コリメータレンズが個々の光学要素ブラケット内に設置される、請求項14に記載の光ファイバ照明器。
【請求項18】
画像反射器と、
コールドミラーとを更に備え、
前記画像反射器及びコールドミラーが前記光学ベッドと該画像反射器と該コールドミラーとに対して固定された位置に設置される、請求項14に記載の光ファイバ照明器。
【請求項19】
光学ベッドに固定された光源で光を生成するステップと、
前記光学ベッドに固定されたコリメータレンズで前記光を実質的に平行にするステップと、
光ファイバを受け入れるように使用可能な光学ポートに前記実質的に平行にされた光を集光レンズで集束するステップであって、該集光レンズは調整式マウントで前記光学ベッドに調整可能に設置され、前記調整式マウントが少なくとも1つの軸線に沿って前記集光レンズを並進させ且つ前記少なくとも1つの軸線回りに前記集光レンズを回転させるように使用可能である、ステップと
を備える方法。
【請求項20】
制御システムで前記調整式マウントの調整を指示するステップを更に備える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
サーミスタが、前記光学ベッドに結合され、且つ前記制御システムに入力を提供するように使用可能であり、該制御システムが前記サーミスタからの前記入力に基づいて前記調整式マウントの調整を指示するように使用可能である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
複数の光学要素ブラケットとを備え、
前記ベースプレート及び少なくとも1つの光学要素ブラケットが材料の単一のブロックから一体的に製造され、
前記光源が個々の光学要素ブラケット内に設置され、
前記コリメータレンズが個々の光学要素ブラケット内に設置される、請求項19に記載の方法。
【請求項1】
光学システムであって、
複数の固定式光学要素と、
光学ベッドであって、前記複数の固定式光学要素が該光学ベッドに対して固定された位置に設置される、光学ベッドと、
少なくとも1つの光学標的であって、少なくとも1つの軸線に沿った並進と、該少なくとも1つの軸線回りの回転とについて調整可能な光学標的と
を備える、光学システム。
【請求項2】
前記複数の固定式光学要素が、
光源と、
コリメータレンズと、
画像反射器と、
コールドミラーと、
集光レンズとからなるグループから選択される、請求項1に記載の光学システム。
【請求項3】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
該ベースプレートに固定された少なくとも1つの光学要素ブラケットとを備える、請求項1に記載の光学システム。
【請求項4】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
該ベースプレートに固定された少なくとも1つの光学要素ブラケットと、
前記ベースプレートに固定された少なくとも1つの光学ブロックとを備える、請求項1に記載の光学システム。
【請求項5】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
少なくとも1つの光学要素ブラケットとを備え、
前記ベースプレート及び少なくとも1つの光学要素ブラケットが材料の単一のブロックから一体的に製造されている、請求項1に記載の光学システム。
【請求項6】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
少なくとも1つの光学要素ブラケットと、
少なくとも1つの光学ブロックとを備え、
前記ベースプレートと前記少なくとも1つの光学要素ブラケットと前記少なくとも1つの光学ブロックとが材料の単一のブロックから一体的に製造されている、請求項1に記載の光学システム。
【請求項7】
前記少なくとも1つの光学標的が、複数の軸線に沿った並進と、該複数の軸線回りの回転とについて調整可能である、請求項1に記載の光学システム。
【請求項8】
光ファイバ照明器であって、
複数の固定式光学要素と、
光学ベッドであって、前記複数の固定式光学要素が該光学ベッドに対して固定された位置に設置される、光学ベッドと、
少なくとも1つの光学標的であって、光ファイバを受け入れるように使用可能なポートを備え、且つ、少なくとも1つの軸線に沿った並進と、該少なくとも1つの軸線回りの回転とについて調整可能な少なくとも1つの光学標的と
を備える、光ファイバ照明器。
【請求項9】
前記複数の固定式光学要素が、
光源と、
コリメータレンズと、
画像反射器と、
コールドミラーと、
集光レンズとからなるグループから選択される、請求項8に記載の光ファイバ照明器。
【請求項10】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
該ベースプレートに固定された少なくとも1つの光学要素ブラケットとを備える、請求項8に記載の光ファイバ照明器。
【請求項11】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
該ベースプレートに固定された少なくとも1つの光学要素ブラケットと、
前記ベースプレートに固定された少なくとも1つの光学ブロックとを備える、請求項8に記載の光ファイバ照明器。
【請求項12】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
少なくとも1つの光学要素ブラケットと、
少なくとも1つの光学ブロックとを備え、
前記ベースプレートと前記少なくとも1つの光学要素ブラケットと前記少なくとも一つの光学ブロックとが材料の単一のブロックから一体的に製造されている、請求項8に記載の光ファイバ照明器。
【請求項13】
前記少なくとも1つの光学標的が、複数の軸線に沿った並進と、該複数の軸線回りの回転とについて調整可能である、請求項8に記載の光ファイバ照明器。
【請求項14】
光ファイバ照明器であって、
光学ベッドと、
光源であって、前記光学ベッドに対して固定された位置に設置され、且つ光出力を発生させるように使用可能な光源と、
コリメータレンズであって、前記光学ベッドに対して固定された位置に設置され、且つ前記光出力を平行にするように使用可能なコリメータレンズと、
集光レンズであって、前記平行にされた光出力を受け入れて該平行にされた光出力を光ファイバポートに集束するように使用可能であり且つ調整式マウントで前記光学ベッドに調整可能に設置され、前記調整式マウントが、
少なくとも1つの軸線に沿って前記集光レンズを並進させ、且つ
前記少なくとも1つの軸線回りに前記集光レンズを回転させるように使用可能である、集光レンズと
を備える、光ファイバ照明器。
【請求項15】
前記調整式マウントの調整を指示するように使用可能な制御システムを更に備える、請求項14に記載の光ファイバ照明器。
【請求項16】
サーミスタであって、前記光学ベッドに結合され、且つ前記制御システムに入力を提供するように使用可能であり、前記制御システムが該サーミスタからの前記入力に基づいて前記調整式マウントの調整を指示するように使用可能である、サーミスタを更に備える、請求項15に記載の光ファイバ照明器。
【請求項17】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
複数の光学要素ブラケットとを備え、
前記ベースプレート及び少なくとも1つの光学要素ブラケットが材料の単一のブロックから一体的に製造され、
前記光源が個々の光学要素ブラケット内に設置され、
前記コリメータレンズが個々の光学要素ブラケット内に設置される、請求項14に記載の光ファイバ照明器。
【請求項18】
画像反射器と、
コールドミラーとを更に備え、
前記画像反射器及びコールドミラーが前記光学ベッドと該画像反射器と該コールドミラーとに対して固定された位置に設置される、請求項14に記載の光ファイバ照明器。
【請求項19】
光学ベッドに固定された光源で光を生成するステップと、
前記光学ベッドに固定されたコリメータレンズで前記光を実質的に平行にするステップと、
光ファイバを受け入れるように使用可能な光学ポートに前記実質的に平行にされた光を集光レンズで集束するステップであって、該集光レンズは調整式マウントで前記光学ベッドに調整可能に設置され、前記調整式マウントが少なくとも1つの軸線に沿って前記集光レンズを並進させ且つ前記少なくとも1つの軸線回りに前記集光レンズを回転させるように使用可能である、ステップと
を備える方法。
【請求項20】
制御システムで前記調整式マウントの調整を指示するステップを更に備える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
サーミスタが、前記光学ベッドに結合され、且つ前記制御システムに入力を提供するように使用可能であり、該制御システムが前記サーミスタからの前記入力に基づいて前記調整式マウントの調整を指示するように使用可能である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記光学ベッドが、
ベースプレートと、
複数の光学要素ブラケットとを備え、
前記ベースプレート及び少なくとも1つの光学要素ブラケットが材料の単一のブロックから一体的に製造され、
前記光源が個々の光学要素ブラケット内に設置され、
前記コリメータレンズが個々の光学要素ブラケット内に設置される、請求項19に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2013−502694(P2013−502694A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525708(P2012−525708)
【出願日】平成22年8月20日(2010.8.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/046090
【国際公開番号】WO2011/022595
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(508185074)アルコン リサーチ, リミテッド (160)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月20日(2010.8.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/046090
【国際公開番号】WO2011/022595
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(508185074)アルコン リサーチ, リミテッド (160)
【Fターム(参考)】
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