調査装置
【課題】ユーザの実際のコンテンツ接触状況を反映した調査を実現する。
【解決手段】実施形態によれば、調査装置100は、入出力部103と、受信部101と、選択部102と、解析部106と、蓄積部105とを含む。受信部101は、コンテンツを受信し、入出力部103を媒介として受信コンテンツをコンテンツ出力装置30に供給する。選択部102は、受信コンテンツを選択し、受信コンテンツの識別情報を得る。解析部106は、入出力部103を媒介として、コンテンツ出力装置30からの出力が有効であるか無効であるかを解析し、出力が有効である場合にコンテンツ出力装置30の入力状態を更に解析し、コンテンツ出力装置30の動作状態を示すステータス情報を得る。蓄積部105は、時刻情報、ステータス情報及び識別情報を含むデータセットを蓄積する。
【解決手段】実施形態によれば、調査装置100は、入出力部103と、受信部101と、選択部102と、解析部106と、蓄積部105とを含む。受信部101は、コンテンツを受信し、入出力部103を媒介として受信コンテンツをコンテンツ出力装置30に供給する。選択部102は、受信コンテンツを選択し、受信コンテンツの識別情報を得る。解析部106は、入出力部103を媒介として、コンテンツ出力装置30からの出力が有効であるか無効であるかを解析し、出力が有効である場合にコンテンツ出力装置30の入力状態を更に解析し、コンテンツ出力装置30の動作状態を示すステータス情報を得る。蓄積部105は、時刻情報、ステータス情報及び識別情報を含むデータセットを蓄積する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、コンテンツ接触状況の調査に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家庭用電化製品にその動作履歴を蓄積する機能及び通信機能を与え、蓄積された動作履歴を収集及び分析することによって当該家庭用電化製品の利用状況を調査する技法が知られている。
【0003】
係る技法は、コンテンツ接触状況の調査にも適用できる。例えば、放送波、CATV(Cable television)網、IP(Internet Protocol)網などを経由して配信されるコンテンツの受信装置(例えば、STB(Set Top Box))に係る機能を付加すれば、当該受信装置の利用状況を調査できる。受信装置の利用状況には、通常は、当該受信装置のユーザのコンテンツ接触状況が反映される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−117217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザは、コンテンツ出力装置(例えば、テレビ、モニタ、ラジオ、スピーカ、ヘッドフォンなど)を介してコンテンツに接触する。即ち、ユーザとコンテンツとの実際の接触は、コンテンツ出力装置がコンテンツ受信装置によって受信されたコンテンツを実際に出力することによって確定する。前述の技法は、コンテンツ受信装置の利用状況を調査するが、当該コンテンツ受信装置の利用状況とコンテンツ出力装置の利用状況とは必ずしもマッチしない。故に、コンテンツ受信装置の利用状況とユーザのコンテンツ接触状況とは必ずしもマッチしない。
【0006】
例えば、コンテンツ出力装置の電源がOffであれば、ユーザはコンテンツ受信装置による受信コンテンツに接触できない。また、コンテンツ出力装置がコンテンツ受信装置からの入力を無効にして他の外部機器(例えば、録画装置、ビデオゲーム機など)からの入力を有効にしている場合も同様である。故に、前述の技法を単純に用いたとしても、コンテンツ出力装置が出力しているコンテンツを把握できなければ、ユーザの実際のコンテンツ接触状況を正確に調査することは困難である。一方、コンテンツ受信装置、コンテンツ出力装置及び外部機器を、前述の技法による調査機能を備える機器に置き換えることは、調査コストの観点から好ましくない。
【0007】
従って、実施形態は、ユーザの実際のコンテンツ接触状況を反映した調査を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態によれば、調査装置は、入出力部と、受信部と、選択部と、解析部と、蓄積部とを含む。入出力部は、インターフェイスを媒介としてコンテンツ出力装置に接続される。受信部は、コンテンツを受信し、入出力部を媒介として受信コンテンツをコンテンツ出力装置に供給する。選択部は、受信コンテンツを選択し、受信コンテンツの識別情報を得る。解析部は、入出力部を媒介として、コンテンツ出力装置からの出力が有効であるか無効であるかを解析し、出力が有効である場合にコンテンツ出力装置の入力状態を更に解析し、コンテンツ出力装置の動作状態を示すステータス情報を得る。蓄積部は、時刻情報、ステータス情報及び識別情報を含むデータセットを蓄積する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施形態に係る調査装置を例示するブロック図。
【図2】調査装置、コンテンツ出力装置及び外部機器の動作を例示するタイミングチャート。
【図3】図1の接触状況蓄積部に蓄積される接触状況データセットを例示するテーブル。
【図4】図1の接触状況収集装置を例示するブロック図。
【図5】図4の接触判定部の処理を例示するフローチャート。
【図6】図3の接触状況データセットに接触判定処理を施して得られるデータセットを例示するテーブル。
【図7】図6のデータセットから抽出される調査データを例示するテーブル。
【図8】図1の調査装置の変形例を示すブロック図。
【図9】第2の実施形態に係る調査装置を例示するブロック図。
【図10】図9の接触状況蓄積部に蓄積される接触状況データセットを例示するテーブル。
【図11】図10の接触状況データセットに接触判定処理を施して得られるデータセットを例示するテーブル。
【図12】図11のデータセットから抽出される調査データを例示するテーブル。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら実施形態の説明が述べられる。尚、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号が付され、重複する説明は基本的に省略される。
【0011】
(第1の実施形態)
図1に示されるように、第1の実施形態に係る調査装置100は、コンテンツ受信部101、コンテンツ選択部102、入出力部103、コンテンツ記録部104、接触状況蓄積部105、解析部106及び通信部107を含む。調査装置100は、例えば、ユーザのコンテンツ接触状況を蓄積する機能を持つSTBとして実装されるが、これに限られない。
【0012】
コンテンツ受信部101は、コンテンツ選択部102によって選択されたコンテンツをコンテンツ送信装置10から受信する。コンテンツは、例えば放送波、CATV網、IP網などを経由して伝送される。例えば、コンテンツ受信部101は、チューナ機能を持ち、コンテンツ選択部102によって選択されたチャンネルのコンテンツを受信する。
【0013】
コンテンツ受信部101は複数の動作モードを備えてもよく、コンテンツ選択部102の制御によって1つの動作モードが選択されてもよい。例えば、コンテンツ受信部101は、コンテンツをリアルタイム再生する場合には、受信コンテンツを入出力部103に供給する。コンテンツ受信部101は、コンテンツを記録する場合には、受信コンテンツをコンテンツ記録部104に記録する。コンテンツ受信部101は、コンテンツ記録部104に記録されたコンテンツを再生(例えば、タイムシフト再生)する場合には、コンテンツ記録部104からコンテンツを受信し、入出力部103に供給する。
【0014】
コンテンツ選択部102は、コンテンツ受信部101の受信コンテンツを選択する。コンテンツ選択部102は、典型的には、ユーザからの指示に従って受信コンテンツを選択する。尚、コンテンツ選択部102は、ユーザからの指示に関係なく、自動的に受信コンテンツを選択しても勿論よい。コンテンツ選択部102は、受信コンテンツの選択に関する様々な機能を持つことができる。
【0015】
例えば、コンテンツ選択部102は、リモートコントローラ20からのコマンドの受信機能を持つことができる。ユーザがリモートコントローラ20を操作してチャンネルを選択すると、リモートコントローラ20は赤外線通信、無線通信などを利用して選択チャンネルを示すコマンドをコンテンツ選択部102に送信する。コンテンツ選択部102は、受信コマンドに応じて受信コンテンツを選択する。また、ユーザがリモートコントローラ20を操作してコンテンツ記録部104へのコンテンツの記録を指示するコマンドを送信したり、コンテンツ記録部104に記録されたコンテンツの再生を指示するコマンドを送信したりしてもよい。コンテンツ選択部102は、受信コマンドに応じてコンテンツ受信部101を制御する。
【0016】
また、コンテンツ選択部102は、受信コンテンツ(例えば、チャンネル)を選択するためのスイッチを含むこともできる。コンテンツ選択部102は、スイッチに与えられた操作に応じて受信コンテンツを選択する。コンテンツ選択部102は、コンテンツ記録部104へのコンテンツの記録指示ためのスイッチ、コンテンツ記録部104に記録されたコンテンツの再生指示のためのスイッチを含んでもよい。コンテンツ選択部102は、スイッチ操作に応じて受信コンテンツを制御する。
【0017】
コンテンツ選択部102は、コンテンツ記録部104に記録されたコンテンツが再生されている場合に、例えばスキップ、早送り、巻き戻し、一時停止などのためにコンテンツ受信部101を媒介として再生位置を制御してもよい。コンテンツ選択部102は、例えばリモートコントローラ20またはコンテンツ選択部102に含められるスイッチへのユーザの操作に応じて再生位置を制御する。
【0018】
コンテンツ選択部102は、受信コンテンツに関する情報(例えば、チャンネルコード)をユーザに提示する機能を備えていてもよい。例えば、コンテンツ選択部102は、液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ランプなどを用いて受信コンテンツに関する情報をユーザに提示する。また、コンテンツ選択部102は、受信コンテンツの音量制御を行ってもよい。
【0019】
コンテンツ選択部102は、例えば受信コンテンツの選択時に、現在の時刻情報と共に選択された受信コンテンツを識別する固有コードを接触状況蓄積部105に供給する。固有コードは、受信コンテンツに割り振られたユニークな識別情報であってもよいが、これに限定されない。
【0020】
固有コードは、例えば、受信コンテンツの配信事業者、放送事業者を示す(チャンネル)コードであってもよいし、受信コンテンツの送信サーバの所在を示すURLであってもよいし、受信コンテンツを特定可能な文字列またはIPアドレスであってもよい。後述されるように、コンテンツ記録部104に記録されたコンテンツを再生する場合には、当該コンテンツの固有コードに当該コンテンツの再生位置に対応する記録時刻情報が付加されてもよい。固有コードの値は、調査装置100の電源がOffとなる場合には、コンテンツとの接触が無効であることを示す特定の値(例えば、Off)に設定される。
【0021】
尚、コンテンツ選択部102によって設定される固有コードの値は、後述される接触判定処理を通じて補正される可能性がある。即ち、コンテンツ選択部102は、調査装置100の受信コンテンツにユーザが接触しているということを仮定し、この受信コンテンツの固有コードの値を接触状況蓄積部105に供給するに過ぎない。
【0022】
入出力部103は、コンテンツ受信部101からコンテンツ(即ち、映像信号、音声信号及びデータ信号の一部または全部)を受け取り、コンテンツ出力装置30に供給する。コンテンツ出力装置30は、入出力部103からのコンテンツを出力する。ユーザは、コンテンツ出力装置30を介してコンテンツに接触する。
【0023】
コンテンツ出力装置30は、例えばテレビ、モニタ、ラジオ、スピーカ、ヘッドフォンなどである。コンテンツ出力装置30は、典型的には、コンテンツの映像及び音声の少なくとも一方を出力する。また、コンテンツ出力装置30は、テレビ、ラジオなどのように単独でコンテンツを受信する機能を備えていてもよいし、モニタ、スピーカ、ヘッドフォンなどのように単独でコンテンツを受信する機能を備えていなくてもよい。
【0024】
入出力部103は、解析部106からの要求に応じて、コンテンツ出力装置30からの出力が有効であるか無効であるかを示す情報を取得できる。コンテンツ出力装置30からの出力が有効であるか無効であるかは、当該コンテンツ出力装置30の電源がOnであるかOffであるかに概ね対応している。従って、以降の説明において、具体化のために、コンテンツ出力装置30の電源がOnであることがコンテンツ出力装置30からの出力が有効であることを意味し、コンテンツ出力装置30の電源がOffであることがコンテンツ出力装置30からの出力が無効であることを意味するものとする。
【0025】
しかしながら、例えば、コンテンツ出力装置30の電源がOnであるが、映像出力または音声出力が無効化されているなどのユーザがコンテンツに接触不可能であることが明らかな動作状態(例えば、スクリーンオフ状態、ミュート状態など)に対して、コンテンツ出力装置30からの出力は無効であると定義することが妥当である。即ち、コンテンツ出力装置30からの出力の有効/無効は、コンテンツ出力装置30の種別、コンテンツ出力装置30がサポートする機能、調査装置100の目的などの様々な要因に応じて定義されるべき事項なので、コンテンツ出力装置30の電源のOn/Offと必ずしも一致しない。
【0026】
更に、入出力部103は、解析部106からの要求に応じて、コンテンツ出力装置30の電源がOnである場合にコンテンツ出力装置30の入力状態(即ち、いずれの入力端子からの入力が有効であるか)を示す情報を取得できる。尚、上記入力状態を示す情報は、デバイスリストまたはコンテンツリストに基づく情報に置き換えられてもよい。例えば、コンテンツ出力装置30がデバイスリストの中から選択されたデバイスにより供給されるコンテンツを出力するという仕組みをサポートするならば、この選択されたデバイスを示す情報を上記入力状態を示す情報に代えて利用可能である。尚、デバイスリストは、例えばコンテンツ出力装置30がネットワーク経由で接続可能なデバイスに関する情報を列挙する。コンテンツ出力装置30がコンテンツリストの中から選択されたコンテンツを出力するという仕組みをサポートするならば、この選択されたコンテンツを示す情報を上記入力状態を示す情報に代えて利用可能である。尚、コンテンツリストは、例えばコンテンツ出力装置30がネットワーク経由で取得可能なコンテンツに関する情報を列挙する。
【0027】
入出力部103及びコンテンツ出力装置30の入力端子1は、双方向通信が可能な有線または無線インターフェイスを媒介として接続されている。同様に、録画再生機41及びコンテンツ出力装置30の入力端子2がインターフェイスを媒介として接続され、ビデオゲーム機42及びコンテンツ出力装置30の入力端子3がインターフェイスを媒介として接続されている。これらのインターフェイスは、典型的には、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブルである。この場合には、入出力部103は、HDMIケーブルによってコンテンツ出力装置30に接続されるHDMI端子を含む。勿論、インターフェイスは、HDMIケーブルに限られず、他の有線または無線インターフェイスであってもよい。以降の説明では、入出力部103は、HDMI端子を含み、HDMIケーブルによってコンテンツ出力装置30の入力端子1に接続されていると仮定する。
【0028】
コンテンツ記録部104は、コンテンツ受信部101からのコンテンツを記録したり、記録したコンテンツをコンテンツ受信部101に供給したりする。コンテンツ記録部104は、典型的には、HDD(Hard Disk Drive)であるが、他の情報記録媒体であってもよい。
【0029】
コンテンツ記録部104にコンテンツが記録される場合に、記録ファイルのヘッダ部分に当該コンテンツの固有コード及び記録開始時刻情報が保存される。或いは、記録ファイルに関連付け可能な別の方法によって、固有コード及び記録開始時刻情報が保存されてもよい。記録開始時刻情報を保存すれば、記録ファイルの再生時に、記録ファイル上の読み出し位置のアドレスに基づいて再生位置に対応する記録時刻(例えば、実際の放送時刻)情報を導出できる。再生位置に対応する記録時刻情報を導出すれば、記録コンテンツに対するユーザの接触状況をより詳細に調査できる。
【0030】
尚、調査装置100がコンテンツの記録再生機能をサポートしない場合には、コンテンツ記録部104は不要である。更に、調査装置100がコンテンツの記録再生機能をサポートする場合であっても、コンテンツ記録部104は調査装置100の外部に設けられてもよい。外部に設けられたコンテンツ記録部104は、例えばUSBなどのインターフェイスを媒介として調査装置100に接続される。
【0031】
解析部106は、入出力部103を媒介としてコンテンツ出力装置30の動作状態を解析し、機器ステータス情報を得る。例えば、解析部106は、コンテンツ出力装置30の電源がOnであるかOffであるかを解析する。更に、解析部106は、コンテンツ出力装置30の電源がOnである場合にコンテンツ出力装置30の入力状態を解析する。
【0032】
機器ステータス情報は、コンテンツ出力装置30の電源がOffである場合に、電源がOffであることを示す値(例えば、0)を持つ。また、機器ステータス情報は、コンテンツ出力装置30の電源がOnである場合にコンテンツ出力装置30の入力状態を示す値(例えば、入力が有効な入力端子を示す非零値)を持つ。図1の例によれば、機器ステータス情報=1は調査装置100からの入力が有効であることを示し、機器ステータス情報=2は録画再生機41からの入力が有効であることを示し、機器ステータス情報=3はビデオゲーム機42からの入力が有効であることを示す。このように機器ステータス情報の値を割り当てるとすれば、入力状態の数はコンテンツ出力装置30の入力端子の数に等しい。
【0033】
ところで、入力状態には、全ての入力端子からの入力が無効な場合が含まれてもよい。例えば、コンテンツ出力装置30が単独でコンテンツを受信する機能を持っている場合には、全ての外部機器からの入力が無効となる可能性がある。機器ステータス情報に関して、係る入力状態を示す値(例えば、99)が更に定義されてもよい。尚、コンテンツ出力装置30が単独でコンテンツを受信する機能を持っている場合に、調査装置100はコンテンツ出力装置30の受信コンテンツを特定可能であるかもしれない。この場合には、コンテンツ出力装置30の受信コンテンツの固有コードが機器ステータス情報として与えられてよく、後述される接触判定処理(例えばステップS608)において(調査装置100の)受信コンテンツの固有コードが当該機器ステータス情報によって書き換えられてよい。
【0034】
解析部106は、例えばHDMI−CEC(HDMI−Consumer Electronics Control)において定義されるコマンドを用いて、コンテンツ出力装置30の動作状態を解析し、機器ステータス情報を生成する。解析部106は、現在の時刻情報と共に機器ステータス情報を接触状況蓄積部105に与える。解析部106は、典型的には、定期的(例えば、10秒おき)にコンテンツ出力装置30の動作状態を解析する。尚、解析部106は、HDMI−CECにおいて定義されるコマンドを用いずに、コンテンツ出力装置30の動作状態を解析し、機器ステータス情報を生成してもよい。
【0035】
接触状況蓄積部105には、現在の時刻情報に関連付けて固有コード及び機器ステータス情報が蓄積される。1組の現在の時刻情報、固有コード及び機器ステータス情報は、以降の説明において、接触状況データセットと呼ばれる。尚、接触状況データセットの要素として、第2の実施形態において説明される個人コード或いは他の情報が更に含められてもよい。接触状況データセットは、典型的には、固有コードまたは機器ステータス情報の値の変化、記録コンテンツの再生時における再生位置の制御をトリガとして作成され、接触状況蓄積部105に蓄積される。或いは、接触状況データセットは、定期的に作成されて接触状況蓄積部105に蓄積されてもよい。
【0036】
通信部107は、接触状況蓄積部105に蓄積された接触状況データセットを接触状況収集装置200に送信する。通信部107は、定期的に接触状況データセットを送信してもよいし、接触状況収集装置200からの要求に応じて接触状況データセットを送信してもよい。
【0037】
接触状況データセットは、例えばIP網またはCATV網を媒介して送信される。このIP網またはCATV網は、コンテンツ送信装置10とコンテンツ受信部101との間のネットワーク(即ち、コンテンツの伝送媒体)と共用であってもいし、異なってもよい。
【0038】
コンテンツ出力装置30、調査装置100及び他の外部機器(例えばビデオゲーム機42)が図2に示されるように動作すると、図3に示される接触状況データセットが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0039】
時刻t1(=2010/11/26/12:00:55)において、調査装置100の電源がOnとなり、コンテンツ選択部102は固有コード=301のコンテンツを選択する。更に、時刻t1において、コンテンツ出力装置30の電源がOffであることを解析部106は解析する。そして、現在の時刻情報(=t1)と、固有コード(=301)と、機器ステータス情報(=0)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0040】
時刻t2(=2010/11/26/12:01:04)において、コンテンツ出力装置30の電源がOnに変化したことを解析部106が解析する。そして、現在の時刻情報(=t2)と、固有コード(=301)と、機器ステータス情報(=1)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0041】
時刻t3(=2010/11/26/12:29:15)において、コンテンツ選択部102は固有コード=501のコンテンツを選択する。そして、現在の時刻情報(=t3)と、固有コード(=501)と、機器ステータス情報(=1)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0042】
時刻t4(=2010/11/26/12:40:08)において、コンテンツ選択部102はコンテンツ記録部104に記録されているコンテンツを選択する。尚、このコンテンツの固有コード情報=123には、当該コンテンツの再生位置に対応する記録時刻情報である2010/11/25/21:00:00が付加されている。そして、現在の時刻情報(=t4)と、固有コード(=123,2010/11/25/21:00:00)と、機器ステータス情報(=1)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0043】
時刻t5(=2010/11/26/13:29:40)において、ビデオゲーム機42の電源がOnとなり、コンテンツ出力装置30の入力が調査装置100からビデオゲーム機42に切り替えられたことを解析部106が解析する。更に、コンテンツ選択部102は、固有コード=501のコンテンツを再び選択する。そして、現在の時刻情報(=t5)、固有コード(=501)と、機器ステータス情報(=3)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。尚、時刻t5において、調査装置100からの入力は無効であるので、ユーザは実際にはこのコンテンツ(固有コード=123)に接触しない。
【0044】
時刻t6(=2010/11/26/14:29:15)において、コンテンツ選択部102は固有コード=http://www.・・.comのコンテンツを選択する。更に、コンテンツ出力装置30の入力がビデオゲーム機42から調査装置100に再び切り替えられたことを解析部106が解析する。そして、現在の時刻情報(=t6)と、固有コード(=http://www.・・.com)と、機器ステータス情報(=1)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0045】
時刻t7(=2010/11/26/16:39:33)において、コンテンツ出力装置30の電源がOffとなったことを解析部106が解析する。そして、現在の時刻情報(=t7)と、固有コード(=http://www.・・.com)と、機器ステータス情報(=0)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0046】
時刻t8において、調査装置100の電源がOffとなる。そして、現在の時刻情報(=t8)と、固有コード(=Off)と、機器ステータス情報(=0)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0047】
このように蓄積された接触状況データセットは、通信部107によって接触状況収集装置200に送信される。尚、送信される接触状況データセットには、情報源(即ち、調査装置100)を識別する情報がヘッダ情報として付加されてもよい。例えば、調査装置100が設置される世帯にユニークに割り当てられる調査世帯番号、調査装置100の製造番号などが係る情報として利用可能である。
【0048】
接触状況収集装置200は、図4に示されるように、通信部201、接触判定部202、調査環境データベース203、調査データ蓄積部204、接触率計算部205、接触率データ蓄積部206及び配信部207を含む。
【0049】
通信部201は、調査装置100から送信される接触状況データセットを受信する。通常、調査装置100は複数の世帯に設けられており、各世帯において収集された接触状況データセットが接触状況収集装置200に集約されることになる。尚、情報源は、例えば前述のヘッダ情報を利用して識別される。通信部201によって受信された接触状況データセットは、接触判定部202に供給される。
【0050】
接触判定部202は、通信部201からの接触状況データセットに対して接触判定処理を施す。接触判定処理は、接触判定部202がユーザの実際のコンテンツ接触状況を判定し、その判定結果に基づいて接触状況データセットを補正することによって高精度な調査データを得るためのものである。尚、接触判定処理及び調査データの詳細は、後述される。接触判定部202は、接触判定処理によって得られた調査データを調査データ蓄積部204に供給する。調査データ蓄積部204には、接触判定部202からの調査データが蓄積される。調査データ蓄積部204に蓄積された調査データは、接触率計算部205によって必要に応じて読み出される。
【0051】
調査環境データベース203において、接触状況データセットの情報源に、当該情報源の調査環境情報が関連付けて記録されている。例えば、接触状況データセットのヘッダ情報をキーとして調査環境データベース203を参照することによって、当該ヘッダ情報によって識別される調査装置100の調査環境情報を検索できる。調査環境情報とは、例えば、調査装置100が接続されるコンテンツ出力装置30の外部機器の情報(図1の例によれば、入力端子1に調査装置100が接続されているという情報、入力端子2に録画再生機41が接続されているという情報、入力端子3にビデオゲーム機42が接続されているという情報など)を意味する。
【0052】
調査環境情報は、例えば、調査装置100を各世帯に設置する際に、設置担当者がコンテンツ出力装置30に接続されている機器を調査すれば入手可能である。また、コンテンツ出力装置30と各外部機器との間のインターフェイスの仕様次第で、調査装置100の解析部106は入力が有効な入力端子だけなく各入力端子に接続されている外部機器の種別を自動的に検出できる場合がある。係る場合には、通信部201が、検出された外部機器の種別情報を調査装置100の通信部107から受信してもよい。この調査装置100から送信される外部機器の種別情報は、前述の調査環境情報として直ちに利用されてもよいし、前述の調査環境情報の更新のために利用されてもよい。調査環境データベース203は、接触判定処理において必要に応じて参照される。
【0053】
接触率計算部205は、調査データ蓄積部204から調査データを読み出し、ある時刻単位における各コンテンツの各ユーザとの接触率(例えば、視聴率)を計算する。接触率計算部205は、計算した接触率データを接触率データ蓄積部206に供給する。
【0054】
尚、接触率計算部205は、接触率に限られず、各ユーザと各コンテンツの接触状況に関する様々な指標(以降、コンテンツ接触指標と称される)を計算してもよい。ここで、コンテンツ接触指標は任意に定めることができる。例えば、接触状況収集装置200の運用者は、当該コンテンツ接触指標の利用者との取り決めに応じて、計算するコンテンツ接触指標を決定できる。また、視聴率に代表される様々なコンテンツ接触指標の計算方法は公知であるので、ここではその詳細な説明が省略される。如何なるコンテンツ接触指標を計算するにせよ、接触判定処理の結果、調査データは各ユーザのコンテンツ接触状況を忠実に反映しているので、高精度な値を得ることができる。
【0055】
接触率データ蓄積部206には、接触率計算部205からの接触率データが蓄積される。接触率データ蓄積部206に蓄積された接触率データは、配信部207によって必要に応じて読み出される。
【0056】
配信部207は、接触率データ蓄積部206に蓄積された接触率データを読み出し、当該接触率データの利用者に配信する。接触率データは、例えば印刷物、電子データなどの形式で利用者に配信される。即ち、配信部207は、印刷機、サーバなどであってよい。
【0057】
以下、図5を用いて接触判定処理を説明する。以降の説明において、接触判定部202は、時刻情報の昇順(即ち、最も古い時刻情報から順番)に接触状況データセットを走査するものとするが、これ以外の順序で接触状況データセットを走査しても勿論よい。接触判定処理が開始すると、処理はステップS601に進む。
【0058】
ステップS601において、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットの機器ステータス情報の値が0であるか否かを判定する。即ち、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットはコンテンツ出力装置30の電源がOffであるときのものであるか否かを判定する。機器ステータス情報の値が0であれば処理はステップS602に進み、そうでなければ処理はステップS607に進む。
【0059】
ステップS602において、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットの直前の(即ち、時刻情報が次に古い)接触状況データセットの機器ステータス情報の値も0であるか否かを判定する。直前の接触状況データセットの機器ステータス情報の値も0であれば処理はステップS603に進み、そうでなければ処理はステップS604に進む。尚、直前の接触状況データセットが存在しない場合にも、処理はステップS603に進むものとする。
【0060】
ステップS604において、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットの固有コードをOffに書き換える。ステップS604の処理対象となる接触状況データセットは、コンテンツ出力装置30の電源がOffである期間において得られている。即ち、この接触状況データセットは、実際にはユーザがコンテンツに接触していないことを意味している。従って、固有コードをOffに書き換えることによって、ユーザの実際のコンテンツ接触状況を反映させる。
【0061】
ステップS603において、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットを削除する。ステップS603の処理対象となる接触状況データセットは、コンテンツ出力装置30の電源がOffである期間において得られているが、その期間における先頭のものでないので不要である。ステップS603の後に、処理はステップS605に進む。
【0062】
ステップS605において未処理の接触状況データセットが存在すれば処理はステップS606に進み、そうでなければ処理は終了する。ステップS606において、接触判定部202は、次の処理対象の接触状況データセットを読み込み、処理はステップS601に戻る。
【0063】
ステップS607において、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットの機器ステータス情報の値が1であるか否かを判定する。即ち、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットは、コンテンツ出力装置30の電源がOnであって調査装置100からの入力が有効である期間において得られているか否かを判定する。機器ステータス情報の値が1であれば処理はステップS605に進み、そうでなければ処理はステップS608に進む。即ち、機器ステータス情報の値が1であれば、ユーザは固有コードによって識別されるコンテンツに実際に接触しているとみなすことができる。勿論、調査装置100がコンテンツ出力装置30の入力端子2,3に接続されているならば、本ステップにおいて1を2,3として夫々読み替えればよい。
【0064】
ステップS608において、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットの機器ステータス情報の値に応じて固有コードを書き換える。例えば、接触判定部202は、調査環境データベース203を検索し、機器ステータス情報が示す入力状態に応じた値を用いて固有コードを書き換える。図1の例によれば、接触判定部202は、機器ステータス情報=2であれば固有コードの値をRecoderに書き換え、機器ステータス情報=3であれば固有コードの値をGameに書き換える。更に、接触判定部202は、機器ステータス情報=99(全ての外部機器からの入力が無効)であれば固有コードの値をUnknownに書き換えてもよい。その他、機器ステータス情報の値に対応する調査環境情報が調査環境データベース203に記録されていない場合、機器ステータス情報の値に対応する調査環境情報が調査環境データベース203に記録されているがこの調査環境情報の誤りが確認された場合、調査環境データベース203が用意されていない場合などにも、接触判定部202は固有コードの値をUnkwonに書き換えてもよい。また、接触判定部202は、機器ステータス情報がコンテンツ出力装置30が単独で受信したコンテンツの固有コードであれば、接触状況データセット中の固有コードを当該機器ステータス情報の値に書き換えてもよい。
【0065】
尚、図5は、接触判定処理の一例を示しているが、適宜変形ないし修正されてよいことは勿論である。例えば、ステップS601の代わりにステップS607が最初に実行されてもよい。係る実行順によれば、ステップS607からステップS605(Yes)またはステップS601(No)に分岐し、ステップS601からステップS602(Yes)またはステップS608(No)に分岐することになる。
【0066】
また、図5の接触判定処理は、固有コードの値及び機器ステータス情報の値の少なくとも一方が変化する場合に接触状況データセットが蓄積されることを前提としている。一方、接触状況データセットを定期的に記録する場合も想定される。係る場合には、固有コードの値及び機器ステータス情報の値の両方(即ち、時刻情報以外の全ての要素)が変化しない一連の接続状況データセットから先頭以外の接触状況データセットを削除するステップを含んでもよい。
【0067】
図5の接触判定処理の結果、図3に示される接触状況データセットは、図6に示されるように補正される。具体的には、時刻t1を含む接触状況データセットは、ステップS603を通じて削除される。時刻t4を含む接触状況データセットの固有コードの値は、ステップS608を通じてGameに書き換えられる。時刻t7を含む接触状況データセットの固有コードの値は、ステップS604を通じてOffに書き換えられる。時刻t8を含む接触状況データセットは、ステップS608を通じて削除される。また、接触判定部202は、接触判定処理の後に機器ステータス情報は不要となるので削除し、図7に示される調査データを作成する。
【0068】
図7の調査データによれば、ユーザの固有コード=301のコンテンツへの接触開始時刻が2010/11/26/12:00:55から2011/11/26/12:01:04に補正されている。2011/11/26/13:29:40から開始するユーザから固有コード=501のコンテンツへの接触が、固有コード=Gameのコンテンツへの接触として補正されている。ユーザの固有コード=http://www.・・.comのコンテンツへの接触終了時刻が2010/11/26/18:41:01から2010/11/26/16:39:33に補正されている。このように、本実施形態によれば、ユーザの実際のコンテンツ接触状況が反映された調査データが得られる。
【0069】
以上説明したように、本実施形態に係る調査装置は、受信コンテンツを識別する固有コードに加えて、コンテンツ出力装置の機器ステータス情報を蓄積している。従って、この調査装置によれば、機器ステータス情報に基づいてユーザの実際のコンテンツ接触状況を判定し、高精度な調査データを得ることができる。特に、ユーザが調査装置からのコンテンツに接触していないことが明らかである接触状況データセットを補正できる。
【0070】
尚、図8に示されるように、前述の接触判定処理は、調査装置110において実行されてもよい。接触判定処理を調査装置110において実行すれば、接触状況収集装置200に送信されるデータ量を削減できる。尚、図8の調査環境データベース203は、当該調査装置110の調査環境情報を参照できれば十分であり、他の調査装置の調査環境情報を参照できなくてよい。また、コンテンツ出力装置30と各外部機器との間のインターフェイスの仕様次第で、解析部106は入力が有効な入力端子だけなく各入力端子に接続されている外部機器の種別を自動的に検出できる場合がある。係る場合に、検出された外部機器の種別情報が、前述の調査環境情報として直ちに利用されてもよいし、前述の調査環境情報の更新のために利用されてもよい。
【0071】
また、本実施形態に係る調査装置の全機能が、単一の装置として実装される必要はない。例えば、この調査装置の持つコンテンツ受信機能及び既存の接触状況調査機能を第1の調査装置に実装し、残りの接触状況調査機能を第2の調査装置に実装することができる。即ち、第1の調査装置は、コンテンツ出力装置30に供給するためのコンテンツを受信すると共に時刻情報と、受信コンテンツの固有コードとの組み合わせを蓄積する。尚、第1の調査装置は、既存の接触状況調査機能に加えてコンテンツ受信機能を備えているので、コンテンツ受信装置と呼ばれてもよい。一方、第2の調査装置は、第1の調査装置の受信コンテンツを選択する機能部(例えば、コンテンツ選択部102に相当する)を備えていないので、受信コンテンツの固有コードを直接的には取得できない。従って、第2の調査装置は、時刻情報と、機器ステータス情報との組み合わせを蓄積する。両方の調査装置において蓄積されたデータセットを時刻情報に基づいて統合すれば、本実施形態に従う接触状況データセットを得ることができる。統合は、第2の調査装置において行われてもよいし、接触状況収集装置200において行われてもよい。第1の調査装置が多くの世帯において既に設置されている場合に、第2の調査装置を追加して設置することによって、低コストで高精度な調査データを得ることができる。
【0072】
更に、本実施形態に係る調査装置の持つコンテンツ受信機能をコンテンツ受信装置に実装し、接触状況調査機能を第3の調査装置に実装することができる。尚、このコンテンツ受信装置は、既存の接触状況調査機能を備える必要はない。第3の調査装置は、コンテンツ受信装置とインターフェイスを媒介として接続され、その受信コンテンツを選択する機能部(例えば、コンテンツ選択部102に相当する)を備えているので、受信コンテンツの識別コードを直接的に取得できる。従って、第3の調査装置は、時刻情報と、受信コンテンツの固有コードと、機器ステータス情報との組み合わせを蓄積する。コンテンツ受信装置が多くの世帯において既に設置されている場合に、第3の調査装置を追加して設置することによって、低コストで高精度な調査データを得ることができる。
【0073】
(第2の実施形態)
前述の第1の実施形態に係る調査装置は、コンテンツに接触するユーザを基本的に区別しない。一方、第2の実施形態に係る調査装置は、コンテンツに接触するユーザを個人コードによって区別するものとする。
【0074】
個人コードは、コンテンツに接触している1または複数のユーザを識別する情報である。例えば、調査装置の設置世帯の構成員が父、母、長男及び次男であれば、父=1、母=2、長男=4、次男=8のような重み値を割り当て、重み値の総和を個人コードの値として利用することができる。例えば、個人コード=1であれば接触ユーザ=父が識別可能であるし、個人コード=3であれば接触ユーザ=父及び母が識別可能であるし、個人コード=12であれば接触ユーザ=長男及び次男が識別可能である。個人コードは、接触状況データセットの要素の1つとして蓄積され、更に調査データの要素の1つとしても維持されるものとする。従って、個人コードが変化する場合には、機器ステータス情報及び固有コードが変化しなくても接触状況データセットが蓄積される。
【0075】
コンテンツに接触している1または複数のユーザを検出するための技法は、様々なものが想定される。例えば、コンテンツの視聴開始時及び視聴終了時にユーザにログイン及びログオフをそれぞれ申告させる技法がある。係る技法によれば、ログイン中の1または複数のユーザがコンテンツに接触しているとみなすことができる。
【0076】
ログイン及びログオフは、押しボタン方式のログイン装置を利用して申告されてもよい(例えば、特開平08−046588号公報、特開平05−235880号公報を参照)。即ち、図9に示されるように、本実施形態に係る調査装置120は、押しボタン方式のログイン装置50を通じて各ユーザからのログイン及びログオフの申告を受け付ける。リモートコントローラ20にログイン及びログオフの申告機能を付加してもよい。
【0077】
尚、調査コスト低減などの観点からログイン装置50が省略されてもよい。ログイン装置50を省略する代わりに、コンテンツ受信部101からコンテンツ出力装置30に与える映像コンテンツにログイン用の画面を表示するための映像信号を挿入させてもよい。また、コンテンツ出力装置30の周囲の画像をカメラで撮影し、撮影画像に画像認識を行って1または複数のユーザを検出して自動的にログイン及びログアウトを判定してもよい。或いは、ログインを意味するジェスチャを事前に定めておいて、コンテンツ出力装置30の周囲の動画像をカメラで撮影し、撮影動画像にジェスチャ認識を行って1または複数のユーザのログインを検出してもよい。識別情報を持つ無線タグをユーザに携行させ、コンテンツ出力装置30の周囲の無線タグの識別情報を受信することによって、1または複数のユーザのログイン及びログアウトを判定してもよい。
【0078】
解析部126は、前述の解析部106の機能に加えて個人コードを作成する機能を有する。具体的には、解析部126は、ログイン装置50からのログイン情報及びログオフ情報を入出力部103或いは図示しない他のインターフェイスを媒介して取得し、これに基づいて個人コードを作成し、現在の時刻情報に関連付けて接触状況蓄積部125に供給する。
【0079】
接触状況蓄積部125には、現在の時刻情報に関連付けて固有コード、機器ステータス情報及び個人コードが本実施形態における接触状況データセットとして蓄積される。尚、本実施形態における接触状況データセットの要素として、他の情報が更に含められても勿論よい。
【0080】
接触判定部202は、第1の実施形態と類似の接触判定処理を行う。尚、接触判定部202は、接触状況収集装置200に設けられてもよいし、調査装置120に設けられてもよい。
【0081】
接触判定処理の結果、図10に例示される接触状況データセットは、図11に示されるように補正される。具体的には、時刻t1を含む接触状況データセットは、対応する機器ステータス情報の値が0であり、かつ、直前の接触状況データセットが存在しないので削除される。時刻t6、時刻t7及び時刻t8を含む接触状況データセットの固有コードの値は、対応する機器ステータス情報の値が3なので、Gameに書き換えられる。時刻t10を含む接触状況データセットの固有コードの値は、対応する機器ステータス情報の値が0であり、かつ、直前の接触状況データセットの機器ステータス情報の値が0でないので、Offに書き換えられる。時刻t11を含む接触状況データセットは、対応する機器ステータス情報の値が0であり、かつ、直前の接触状況データセットが存在しないので削除される。また、接触判定部202は、接触判定処理の後に機器ステータス情報は不要となるので削除し、図12に示される調査データを作成する。
【0082】
図12の調査データによれば、個人コード=1のユーザの固有コード=301のコンテンツへの接触開始時刻が2010/11/26/12:00:55から2011/11/26/12:01:04に補正されている。2011/11/26/13:29:40から開始する個人コード=3のユーザから固有コード=501のコンテンツへの接触が、固有コード=Gameのコンテンツへの接触として補正されている。2011/11/26/13:50:59から開始する個人コード=4のユーザから固有コード=501のコンテンツへの接触が、固有コード=Gameのコンテンツへの接触として補正されている。2011/11/26/14:15:30から開始する個人コード=3のユーザから固有コード=501のコンテンツへの接触が、固有コード=Gameのコンテンツへの接触として補正されている。個人コード=3のユーザの固有コード=http://www.・・.comのコンテンツへの接触終了時刻が2010/11/26/18:41:01から2010/11/26/16:39:33に補正されている。このように、本実施形態によれば個人コードの値で識別される個々のユーザの実際のコンテンツ接触状況が反映された調査データが得られる。この調査データを使用すれば、性別、年齢などのパラメータを指定したうえでコンテンツ接触率を計算することができる。即ち、接触率利用者からの多様なニーズに応えることが可能となる。個人コードの値で識別される個々のユーザの性別、年齢などのパラメータは、例えば調査環境データベース203における調査環境情報の一要素として蓄積されていてもよいし、図示しない他のデータベースにおいて蓄積されていてもよい。
【0083】
以上説明したように、本実施形態に係る調査装置は、第1の実施形態における接触状況データセットの要素に個人コードを追加している。従って、この調査装置によれば、機器ステータス情報及び個人コードに基づいて個々のユーザの実際のコンテンツ接触状況を判定し、高精度な調査データを得ることができる。特に、ユーザが調査装置からのコンテンツに接触していないことが明らかである接触状況データセットを補正できる。
【0084】
上記各実施形態の処理は、汎用のコンピュータを基本ハードウェアとして用いることで実現可能である。上記各実施形態の処理を実現するプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納して提供されてもよい。プログラムは、インストール可能な形式のファイルまたは実行可能な形式のファイルとして記憶媒体に記憶される。記憶媒体としては、磁気ディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリなどである。記憶媒体は、プログラムを記憶でき、かつ、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、何れであってもよい。また、上記各実施形態の処理を実現するプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ(サーバ)上に格納し、ネットワーク経由でコンピュータ(クライアント)にダウンロードさせてもよい。
【0085】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0086】
10・・・コンテンツ送信装置
20・・・リモートコントローラ
30・・・コンテンツ出力装置
41・・・録画再生機
42・・・ビデオゲーム機
50・・・ログイン装置
100,110,120・・・調査装置
101・・・コンテンツ受信部
102・・・コンテンツ選択部
103・・・入出力部
104・・・コンテンツ記録部
105,125・・・接触状況蓄積部
106,126・・・解析部
107・・・通信部
200・・・接触状況収集装置
201・・・通信部
202・・・接触判定部
203・・・調査環境データベース
204・・・調査データ蓄積部
205・・・接触率計算部
206・・・接触率データ蓄積部
207・・・配信部
【技術分野】
【0001】
実施形態は、コンテンツ接触状況の調査に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家庭用電化製品にその動作履歴を蓄積する機能及び通信機能を与え、蓄積された動作履歴を収集及び分析することによって当該家庭用電化製品の利用状況を調査する技法が知られている。
【0003】
係る技法は、コンテンツ接触状況の調査にも適用できる。例えば、放送波、CATV(Cable television)網、IP(Internet Protocol)網などを経由して配信されるコンテンツの受信装置(例えば、STB(Set Top Box))に係る機能を付加すれば、当該受信装置の利用状況を調査できる。受信装置の利用状況には、通常は、当該受信装置のユーザのコンテンツ接触状況が反映される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−117217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザは、コンテンツ出力装置(例えば、テレビ、モニタ、ラジオ、スピーカ、ヘッドフォンなど)を介してコンテンツに接触する。即ち、ユーザとコンテンツとの実際の接触は、コンテンツ出力装置がコンテンツ受信装置によって受信されたコンテンツを実際に出力することによって確定する。前述の技法は、コンテンツ受信装置の利用状況を調査するが、当該コンテンツ受信装置の利用状況とコンテンツ出力装置の利用状況とは必ずしもマッチしない。故に、コンテンツ受信装置の利用状況とユーザのコンテンツ接触状況とは必ずしもマッチしない。
【0006】
例えば、コンテンツ出力装置の電源がOffであれば、ユーザはコンテンツ受信装置による受信コンテンツに接触できない。また、コンテンツ出力装置がコンテンツ受信装置からの入力を無効にして他の外部機器(例えば、録画装置、ビデオゲーム機など)からの入力を有効にしている場合も同様である。故に、前述の技法を単純に用いたとしても、コンテンツ出力装置が出力しているコンテンツを把握できなければ、ユーザの実際のコンテンツ接触状況を正確に調査することは困難である。一方、コンテンツ受信装置、コンテンツ出力装置及び外部機器を、前述の技法による調査機能を備える機器に置き換えることは、調査コストの観点から好ましくない。
【0007】
従って、実施形態は、ユーザの実際のコンテンツ接触状況を反映した調査を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態によれば、調査装置は、入出力部と、受信部と、選択部と、解析部と、蓄積部とを含む。入出力部は、インターフェイスを媒介としてコンテンツ出力装置に接続される。受信部は、コンテンツを受信し、入出力部を媒介として受信コンテンツをコンテンツ出力装置に供給する。選択部は、受信コンテンツを選択し、受信コンテンツの識別情報を得る。解析部は、入出力部を媒介として、コンテンツ出力装置からの出力が有効であるか無効であるかを解析し、出力が有効である場合にコンテンツ出力装置の入力状態を更に解析し、コンテンツ出力装置の動作状態を示すステータス情報を得る。蓄積部は、時刻情報、ステータス情報及び識別情報を含むデータセットを蓄積する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施形態に係る調査装置を例示するブロック図。
【図2】調査装置、コンテンツ出力装置及び外部機器の動作を例示するタイミングチャート。
【図3】図1の接触状況蓄積部に蓄積される接触状況データセットを例示するテーブル。
【図4】図1の接触状況収集装置を例示するブロック図。
【図5】図4の接触判定部の処理を例示するフローチャート。
【図6】図3の接触状況データセットに接触判定処理を施して得られるデータセットを例示するテーブル。
【図7】図6のデータセットから抽出される調査データを例示するテーブル。
【図8】図1の調査装置の変形例を示すブロック図。
【図9】第2の実施形態に係る調査装置を例示するブロック図。
【図10】図9の接触状況蓄積部に蓄積される接触状況データセットを例示するテーブル。
【図11】図10の接触状況データセットに接触判定処理を施して得られるデータセットを例示するテーブル。
【図12】図11のデータセットから抽出される調査データを例示するテーブル。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら実施形態の説明が述べられる。尚、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号が付され、重複する説明は基本的に省略される。
【0011】
(第1の実施形態)
図1に示されるように、第1の実施形態に係る調査装置100は、コンテンツ受信部101、コンテンツ選択部102、入出力部103、コンテンツ記録部104、接触状況蓄積部105、解析部106及び通信部107を含む。調査装置100は、例えば、ユーザのコンテンツ接触状況を蓄積する機能を持つSTBとして実装されるが、これに限られない。
【0012】
コンテンツ受信部101は、コンテンツ選択部102によって選択されたコンテンツをコンテンツ送信装置10から受信する。コンテンツは、例えば放送波、CATV網、IP網などを経由して伝送される。例えば、コンテンツ受信部101は、チューナ機能を持ち、コンテンツ選択部102によって選択されたチャンネルのコンテンツを受信する。
【0013】
コンテンツ受信部101は複数の動作モードを備えてもよく、コンテンツ選択部102の制御によって1つの動作モードが選択されてもよい。例えば、コンテンツ受信部101は、コンテンツをリアルタイム再生する場合には、受信コンテンツを入出力部103に供給する。コンテンツ受信部101は、コンテンツを記録する場合には、受信コンテンツをコンテンツ記録部104に記録する。コンテンツ受信部101は、コンテンツ記録部104に記録されたコンテンツを再生(例えば、タイムシフト再生)する場合には、コンテンツ記録部104からコンテンツを受信し、入出力部103に供給する。
【0014】
コンテンツ選択部102は、コンテンツ受信部101の受信コンテンツを選択する。コンテンツ選択部102は、典型的には、ユーザからの指示に従って受信コンテンツを選択する。尚、コンテンツ選択部102は、ユーザからの指示に関係なく、自動的に受信コンテンツを選択しても勿論よい。コンテンツ選択部102は、受信コンテンツの選択に関する様々な機能を持つことができる。
【0015】
例えば、コンテンツ選択部102は、リモートコントローラ20からのコマンドの受信機能を持つことができる。ユーザがリモートコントローラ20を操作してチャンネルを選択すると、リモートコントローラ20は赤外線通信、無線通信などを利用して選択チャンネルを示すコマンドをコンテンツ選択部102に送信する。コンテンツ選択部102は、受信コマンドに応じて受信コンテンツを選択する。また、ユーザがリモートコントローラ20を操作してコンテンツ記録部104へのコンテンツの記録を指示するコマンドを送信したり、コンテンツ記録部104に記録されたコンテンツの再生を指示するコマンドを送信したりしてもよい。コンテンツ選択部102は、受信コマンドに応じてコンテンツ受信部101を制御する。
【0016】
また、コンテンツ選択部102は、受信コンテンツ(例えば、チャンネル)を選択するためのスイッチを含むこともできる。コンテンツ選択部102は、スイッチに与えられた操作に応じて受信コンテンツを選択する。コンテンツ選択部102は、コンテンツ記録部104へのコンテンツの記録指示ためのスイッチ、コンテンツ記録部104に記録されたコンテンツの再生指示のためのスイッチを含んでもよい。コンテンツ選択部102は、スイッチ操作に応じて受信コンテンツを制御する。
【0017】
コンテンツ選択部102は、コンテンツ記録部104に記録されたコンテンツが再生されている場合に、例えばスキップ、早送り、巻き戻し、一時停止などのためにコンテンツ受信部101を媒介として再生位置を制御してもよい。コンテンツ選択部102は、例えばリモートコントローラ20またはコンテンツ選択部102に含められるスイッチへのユーザの操作に応じて再生位置を制御する。
【0018】
コンテンツ選択部102は、受信コンテンツに関する情報(例えば、チャンネルコード)をユーザに提示する機能を備えていてもよい。例えば、コンテンツ選択部102は、液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ランプなどを用いて受信コンテンツに関する情報をユーザに提示する。また、コンテンツ選択部102は、受信コンテンツの音量制御を行ってもよい。
【0019】
コンテンツ選択部102は、例えば受信コンテンツの選択時に、現在の時刻情報と共に選択された受信コンテンツを識別する固有コードを接触状況蓄積部105に供給する。固有コードは、受信コンテンツに割り振られたユニークな識別情報であってもよいが、これに限定されない。
【0020】
固有コードは、例えば、受信コンテンツの配信事業者、放送事業者を示す(チャンネル)コードであってもよいし、受信コンテンツの送信サーバの所在を示すURLであってもよいし、受信コンテンツを特定可能な文字列またはIPアドレスであってもよい。後述されるように、コンテンツ記録部104に記録されたコンテンツを再生する場合には、当該コンテンツの固有コードに当該コンテンツの再生位置に対応する記録時刻情報が付加されてもよい。固有コードの値は、調査装置100の電源がOffとなる場合には、コンテンツとの接触が無効であることを示す特定の値(例えば、Off)に設定される。
【0021】
尚、コンテンツ選択部102によって設定される固有コードの値は、後述される接触判定処理を通じて補正される可能性がある。即ち、コンテンツ選択部102は、調査装置100の受信コンテンツにユーザが接触しているということを仮定し、この受信コンテンツの固有コードの値を接触状況蓄積部105に供給するに過ぎない。
【0022】
入出力部103は、コンテンツ受信部101からコンテンツ(即ち、映像信号、音声信号及びデータ信号の一部または全部)を受け取り、コンテンツ出力装置30に供給する。コンテンツ出力装置30は、入出力部103からのコンテンツを出力する。ユーザは、コンテンツ出力装置30を介してコンテンツに接触する。
【0023】
コンテンツ出力装置30は、例えばテレビ、モニタ、ラジオ、スピーカ、ヘッドフォンなどである。コンテンツ出力装置30は、典型的には、コンテンツの映像及び音声の少なくとも一方を出力する。また、コンテンツ出力装置30は、テレビ、ラジオなどのように単独でコンテンツを受信する機能を備えていてもよいし、モニタ、スピーカ、ヘッドフォンなどのように単独でコンテンツを受信する機能を備えていなくてもよい。
【0024】
入出力部103は、解析部106からの要求に応じて、コンテンツ出力装置30からの出力が有効であるか無効であるかを示す情報を取得できる。コンテンツ出力装置30からの出力が有効であるか無効であるかは、当該コンテンツ出力装置30の電源がOnであるかOffであるかに概ね対応している。従って、以降の説明において、具体化のために、コンテンツ出力装置30の電源がOnであることがコンテンツ出力装置30からの出力が有効であることを意味し、コンテンツ出力装置30の電源がOffであることがコンテンツ出力装置30からの出力が無効であることを意味するものとする。
【0025】
しかしながら、例えば、コンテンツ出力装置30の電源がOnであるが、映像出力または音声出力が無効化されているなどのユーザがコンテンツに接触不可能であることが明らかな動作状態(例えば、スクリーンオフ状態、ミュート状態など)に対して、コンテンツ出力装置30からの出力は無効であると定義することが妥当である。即ち、コンテンツ出力装置30からの出力の有効/無効は、コンテンツ出力装置30の種別、コンテンツ出力装置30がサポートする機能、調査装置100の目的などの様々な要因に応じて定義されるべき事項なので、コンテンツ出力装置30の電源のOn/Offと必ずしも一致しない。
【0026】
更に、入出力部103は、解析部106からの要求に応じて、コンテンツ出力装置30の電源がOnである場合にコンテンツ出力装置30の入力状態(即ち、いずれの入力端子からの入力が有効であるか)を示す情報を取得できる。尚、上記入力状態を示す情報は、デバイスリストまたはコンテンツリストに基づく情報に置き換えられてもよい。例えば、コンテンツ出力装置30がデバイスリストの中から選択されたデバイスにより供給されるコンテンツを出力するという仕組みをサポートするならば、この選択されたデバイスを示す情報を上記入力状態を示す情報に代えて利用可能である。尚、デバイスリストは、例えばコンテンツ出力装置30がネットワーク経由で接続可能なデバイスに関する情報を列挙する。コンテンツ出力装置30がコンテンツリストの中から選択されたコンテンツを出力するという仕組みをサポートするならば、この選択されたコンテンツを示す情報を上記入力状態を示す情報に代えて利用可能である。尚、コンテンツリストは、例えばコンテンツ出力装置30がネットワーク経由で取得可能なコンテンツに関する情報を列挙する。
【0027】
入出力部103及びコンテンツ出力装置30の入力端子1は、双方向通信が可能な有線または無線インターフェイスを媒介として接続されている。同様に、録画再生機41及びコンテンツ出力装置30の入力端子2がインターフェイスを媒介として接続され、ビデオゲーム機42及びコンテンツ出力装置30の入力端子3がインターフェイスを媒介として接続されている。これらのインターフェイスは、典型的には、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブルである。この場合には、入出力部103は、HDMIケーブルによってコンテンツ出力装置30に接続されるHDMI端子を含む。勿論、インターフェイスは、HDMIケーブルに限られず、他の有線または無線インターフェイスであってもよい。以降の説明では、入出力部103は、HDMI端子を含み、HDMIケーブルによってコンテンツ出力装置30の入力端子1に接続されていると仮定する。
【0028】
コンテンツ記録部104は、コンテンツ受信部101からのコンテンツを記録したり、記録したコンテンツをコンテンツ受信部101に供給したりする。コンテンツ記録部104は、典型的には、HDD(Hard Disk Drive)であるが、他の情報記録媒体であってもよい。
【0029】
コンテンツ記録部104にコンテンツが記録される場合に、記録ファイルのヘッダ部分に当該コンテンツの固有コード及び記録開始時刻情報が保存される。或いは、記録ファイルに関連付け可能な別の方法によって、固有コード及び記録開始時刻情報が保存されてもよい。記録開始時刻情報を保存すれば、記録ファイルの再生時に、記録ファイル上の読み出し位置のアドレスに基づいて再生位置に対応する記録時刻(例えば、実際の放送時刻)情報を導出できる。再生位置に対応する記録時刻情報を導出すれば、記録コンテンツに対するユーザの接触状況をより詳細に調査できる。
【0030】
尚、調査装置100がコンテンツの記録再生機能をサポートしない場合には、コンテンツ記録部104は不要である。更に、調査装置100がコンテンツの記録再生機能をサポートする場合であっても、コンテンツ記録部104は調査装置100の外部に設けられてもよい。外部に設けられたコンテンツ記録部104は、例えばUSBなどのインターフェイスを媒介として調査装置100に接続される。
【0031】
解析部106は、入出力部103を媒介としてコンテンツ出力装置30の動作状態を解析し、機器ステータス情報を得る。例えば、解析部106は、コンテンツ出力装置30の電源がOnであるかOffであるかを解析する。更に、解析部106は、コンテンツ出力装置30の電源がOnである場合にコンテンツ出力装置30の入力状態を解析する。
【0032】
機器ステータス情報は、コンテンツ出力装置30の電源がOffである場合に、電源がOffであることを示す値(例えば、0)を持つ。また、機器ステータス情報は、コンテンツ出力装置30の電源がOnである場合にコンテンツ出力装置30の入力状態を示す値(例えば、入力が有効な入力端子を示す非零値)を持つ。図1の例によれば、機器ステータス情報=1は調査装置100からの入力が有効であることを示し、機器ステータス情報=2は録画再生機41からの入力が有効であることを示し、機器ステータス情報=3はビデオゲーム機42からの入力が有効であることを示す。このように機器ステータス情報の値を割り当てるとすれば、入力状態の数はコンテンツ出力装置30の入力端子の数に等しい。
【0033】
ところで、入力状態には、全ての入力端子からの入力が無効な場合が含まれてもよい。例えば、コンテンツ出力装置30が単独でコンテンツを受信する機能を持っている場合には、全ての外部機器からの入力が無効となる可能性がある。機器ステータス情報に関して、係る入力状態を示す値(例えば、99)が更に定義されてもよい。尚、コンテンツ出力装置30が単独でコンテンツを受信する機能を持っている場合に、調査装置100はコンテンツ出力装置30の受信コンテンツを特定可能であるかもしれない。この場合には、コンテンツ出力装置30の受信コンテンツの固有コードが機器ステータス情報として与えられてよく、後述される接触判定処理(例えばステップS608)において(調査装置100の)受信コンテンツの固有コードが当該機器ステータス情報によって書き換えられてよい。
【0034】
解析部106は、例えばHDMI−CEC(HDMI−Consumer Electronics Control)において定義されるコマンドを用いて、コンテンツ出力装置30の動作状態を解析し、機器ステータス情報を生成する。解析部106は、現在の時刻情報と共に機器ステータス情報を接触状況蓄積部105に与える。解析部106は、典型的には、定期的(例えば、10秒おき)にコンテンツ出力装置30の動作状態を解析する。尚、解析部106は、HDMI−CECにおいて定義されるコマンドを用いずに、コンテンツ出力装置30の動作状態を解析し、機器ステータス情報を生成してもよい。
【0035】
接触状況蓄積部105には、現在の時刻情報に関連付けて固有コード及び機器ステータス情報が蓄積される。1組の現在の時刻情報、固有コード及び機器ステータス情報は、以降の説明において、接触状況データセットと呼ばれる。尚、接触状況データセットの要素として、第2の実施形態において説明される個人コード或いは他の情報が更に含められてもよい。接触状況データセットは、典型的には、固有コードまたは機器ステータス情報の値の変化、記録コンテンツの再生時における再生位置の制御をトリガとして作成され、接触状況蓄積部105に蓄積される。或いは、接触状況データセットは、定期的に作成されて接触状況蓄積部105に蓄積されてもよい。
【0036】
通信部107は、接触状況蓄積部105に蓄積された接触状況データセットを接触状況収集装置200に送信する。通信部107は、定期的に接触状況データセットを送信してもよいし、接触状況収集装置200からの要求に応じて接触状況データセットを送信してもよい。
【0037】
接触状況データセットは、例えばIP網またはCATV網を媒介して送信される。このIP網またはCATV網は、コンテンツ送信装置10とコンテンツ受信部101との間のネットワーク(即ち、コンテンツの伝送媒体)と共用であってもいし、異なってもよい。
【0038】
コンテンツ出力装置30、調査装置100及び他の外部機器(例えばビデオゲーム機42)が図2に示されるように動作すると、図3に示される接触状況データセットが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0039】
時刻t1(=2010/11/26/12:00:55)において、調査装置100の電源がOnとなり、コンテンツ選択部102は固有コード=301のコンテンツを選択する。更に、時刻t1において、コンテンツ出力装置30の電源がOffであることを解析部106は解析する。そして、現在の時刻情報(=t1)と、固有コード(=301)と、機器ステータス情報(=0)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0040】
時刻t2(=2010/11/26/12:01:04)において、コンテンツ出力装置30の電源がOnに変化したことを解析部106が解析する。そして、現在の時刻情報(=t2)と、固有コード(=301)と、機器ステータス情報(=1)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0041】
時刻t3(=2010/11/26/12:29:15)において、コンテンツ選択部102は固有コード=501のコンテンツを選択する。そして、現在の時刻情報(=t3)と、固有コード(=501)と、機器ステータス情報(=1)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0042】
時刻t4(=2010/11/26/12:40:08)において、コンテンツ選択部102はコンテンツ記録部104に記録されているコンテンツを選択する。尚、このコンテンツの固有コード情報=123には、当該コンテンツの再生位置に対応する記録時刻情報である2010/11/25/21:00:00が付加されている。そして、現在の時刻情報(=t4)と、固有コード(=123,2010/11/25/21:00:00)と、機器ステータス情報(=1)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0043】
時刻t5(=2010/11/26/13:29:40)において、ビデオゲーム機42の電源がOnとなり、コンテンツ出力装置30の入力が調査装置100からビデオゲーム機42に切り替えられたことを解析部106が解析する。更に、コンテンツ選択部102は、固有コード=501のコンテンツを再び選択する。そして、現在の時刻情報(=t5)、固有コード(=501)と、機器ステータス情報(=3)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。尚、時刻t5において、調査装置100からの入力は無効であるので、ユーザは実際にはこのコンテンツ(固有コード=123)に接触しない。
【0044】
時刻t6(=2010/11/26/14:29:15)において、コンテンツ選択部102は固有コード=http://www.・・.comのコンテンツを選択する。更に、コンテンツ出力装置30の入力がビデオゲーム機42から調査装置100に再び切り替えられたことを解析部106が解析する。そして、現在の時刻情報(=t6)と、固有コード(=http://www.・・.com)と、機器ステータス情報(=1)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0045】
時刻t7(=2010/11/26/16:39:33)において、コンテンツ出力装置30の電源がOffとなったことを解析部106が解析する。そして、現在の時刻情報(=t7)と、固有コード(=http://www.・・.com)と、機器ステータス情報(=0)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0046】
時刻t8において、調査装置100の電源がOffとなる。そして、現在の時刻情報(=t8)と、固有コード(=Off)と、機器ステータス情報(=0)との組み合わせが接触状況蓄積部105に蓄積される。
【0047】
このように蓄積された接触状況データセットは、通信部107によって接触状況収集装置200に送信される。尚、送信される接触状況データセットには、情報源(即ち、調査装置100)を識別する情報がヘッダ情報として付加されてもよい。例えば、調査装置100が設置される世帯にユニークに割り当てられる調査世帯番号、調査装置100の製造番号などが係る情報として利用可能である。
【0048】
接触状況収集装置200は、図4に示されるように、通信部201、接触判定部202、調査環境データベース203、調査データ蓄積部204、接触率計算部205、接触率データ蓄積部206及び配信部207を含む。
【0049】
通信部201は、調査装置100から送信される接触状況データセットを受信する。通常、調査装置100は複数の世帯に設けられており、各世帯において収集された接触状況データセットが接触状況収集装置200に集約されることになる。尚、情報源は、例えば前述のヘッダ情報を利用して識別される。通信部201によって受信された接触状況データセットは、接触判定部202に供給される。
【0050】
接触判定部202は、通信部201からの接触状況データセットに対して接触判定処理を施す。接触判定処理は、接触判定部202がユーザの実際のコンテンツ接触状況を判定し、その判定結果に基づいて接触状況データセットを補正することによって高精度な調査データを得るためのものである。尚、接触判定処理及び調査データの詳細は、後述される。接触判定部202は、接触判定処理によって得られた調査データを調査データ蓄積部204に供給する。調査データ蓄積部204には、接触判定部202からの調査データが蓄積される。調査データ蓄積部204に蓄積された調査データは、接触率計算部205によって必要に応じて読み出される。
【0051】
調査環境データベース203において、接触状況データセットの情報源に、当該情報源の調査環境情報が関連付けて記録されている。例えば、接触状況データセットのヘッダ情報をキーとして調査環境データベース203を参照することによって、当該ヘッダ情報によって識別される調査装置100の調査環境情報を検索できる。調査環境情報とは、例えば、調査装置100が接続されるコンテンツ出力装置30の外部機器の情報(図1の例によれば、入力端子1に調査装置100が接続されているという情報、入力端子2に録画再生機41が接続されているという情報、入力端子3にビデオゲーム機42が接続されているという情報など)を意味する。
【0052】
調査環境情報は、例えば、調査装置100を各世帯に設置する際に、設置担当者がコンテンツ出力装置30に接続されている機器を調査すれば入手可能である。また、コンテンツ出力装置30と各外部機器との間のインターフェイスの仕様次第で、調査装置100の解析部106は入力が有効な入力端子だけなく各入力端子に接続されている外部機器の種別を自動的に検出できる場合がある。係る場合には、通信部201が、検出された外部機器の種別情報を調査装置100の通信部107から受信してもよい。この調査装置100から送信される外部機器の種別情報は、前述の調査環境情報として直ちに利用されてもよいし、前述の調査環境情報の更新のために利用されてもよい。調査環境データベース203は、接触判定処理において必要に応じて参照される。
【0053】
接触率計算部205は、調査データ蓄積部204から調査データを読み出し、ある時刻単位における各コンテンツの各ユーザとの接触率(例えば、視聴率)を計算する。接触率計算部205は、計算した接触率データを接触率データ蓄積部206に供給する。
【0054】
尚、接触率計算部205は、接触率に限られず、各ユーザと各コンテンツの接触状況に関する様々な指標(以降、コンテンツ接触指標と称される)を計算してもよい。ここで、コンテンツ接触指標は任意に定めることができる。例えば、接触状況収集装置200の運用者は、当該コンテンツ接触指標の利用者との取り決めに応じて、計算するコンテンツ接触指標を決定できる。また、視聴率に代表される様々なコンテンツ接触指標の計算方法は公知であるので、ここではその詳細な説明が省略される。如何なるコンテンツ接触指標を計算するにせよ、接触判定処理の結果、調査データは各ユーザのコンテンツ接触状況を忠実に反映しているので、高精度な値を得ることができる。
【0055】
接触率データ蓄積部206には、接触率計算部205からの接触率データが蓄積される。接触率データ蓄積部206に蓄積された接触率データは、配信部207によって必要に応じて読み出される。
【0056】
配信部207は、接触率データ蓄積部206に蓄積された接触率データを読み出し、当該接触率データの利用者に配信する。接触率データは、例えば印刷物、電子データなどの形式で利用者に配信される。即ち、配信部207は、印刷機、サーバなどであってよい。
【0057】
以下、図5を用いて接触判定処理を説明する。以降の説明において、接触判定部202は、時刻情報の昇順(即ち、最も古い時刻情報から順番)に接触状況データセットを走査するものとするが、これ以外の順序で接触状況データセットを走査しても勿論よい。接触判定処理が開始すると、処理はステップS601に進む。
【0058】
ステップS601において、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットの機器ステータス情報の値が0であるか否かを判定する。即ち、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットはコンテンツ出力装置30の電源がOffであるときのものであるか否かを判定する。機器ステータス情報の値が0であれば処理はステップS602に進み、そうでなければ処理はステップS607に進む。
【0059】
ステップS602において、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットの直前の(即ち、時刻情報が次に古い)接触状況データセットの機器ステータス情報の値も0であるか否かを判定する。直前の接触状況データセットの機器ステータス情報の値も0であれば処理はステップS603に進み、そうでなければ処理はステップS604に進む。尚、直前の接触状況データセットが存在しない場合にも、処理はステップS603に進むものとする。
【0060】
ステップS604において、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットの固有コードをOffに書き換える。ステップS604の処理対象となる接触状況データセットは、コンテンツ出力装置30の電源がOffである期間において得られている。即ち、この接触状況データセットは、実際にはユーザがコンテンツに接触していないことを意味している。従って、固有コードをOffに書き換えることによって、ユーザの実際のコンテンツ接触状況を反映させる。
【0061】
ステップS603において、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットを削除する。ステップS603の処理対象となる接触状況データセットは、コンテンツ出力装置30の電源がOffである期間において得られているが、その期間における先頭のものでないので不要である。ステップS603の後に、処理はステップS605に進む。
【0062】
ステップS605において未処理の接触状況データセットが存在すれば処理はステップS606に進み、そうでなければ処理は終了する。ステップS606において、接触判定部202は、次の処理対象の接触状況データセットを読み込み、処理はステップS601に戻る。
【0063】
ステップS607において、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットの機器ステータス情報の値が1であるか否かを判定する。即ち、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットは、コンテンツ出力装置30の電源がOnであって調査装置100からの入力が有効である期間において得られているか否かを判定する。機器ステータス情報の値が1であれば処理はステップS605に進み、そうでなければ処理はステップS608に進む。即ち、機器ステータス情報の値が1であれば、ユーザは固有コードによって識別されるコンテンツに実際に接触しているとみなすことができる。勿論、調査装置100がコンテンツ出力装置30の入力端子2,3に接続されているならば、本ステップにおいて1を2,3として夫々読み替えればよい。
【0064】
ステップS608において、接触判定部202は、処理対象の接触状況データセットの機器ステータス情報の値に応じて固有コードを書き換える。例えば、接触判定部202は、調査環境データベース203を検索し、機器ステータス情報が示す入力状態に応じた値を用いて固有コードを書き換える。図1の例によれば、接触判定部202は、機器ステータス情報=2であれば固有コードの値をRecoderに書き換え、機器ステータス情報=3であれば固有コードの値をGameに書き換える。更に、接触判定部202は、機器ステータス情報=99(全ての外部機器からの入力が無効)であれば固有コードの値をUnknownに書き換えてもよい。その他、機器ステータス情報の値に対応する調査環境情報が調査環境データベース203に記録されていない場合、機器ステータス情報の値に対応する調査環境情報が調査環境データベース203に記録されているがこの調査環境情報の誤りが確認された場合、調査環境データベース203が用意されていない場合などにも、接触判定部202は固有コードの値をUnkwonに書き換えてもよい。また、接触判定部202は、機器ステータス情報がコンテンツ出力装置30が単独で受信したコンテンツの固有コードであれば、接触状況データセット中の固有コードを当該機器ステータス情報の値に書き換えてもよい。
【0065】
尚、図5は、接触判定処理の一例を示しているが、適宜変形ないし修正されてよいことは勿論である。例えば、ステップS601の代わりにステップS607が最初に実行されてもよい。係る実行順によれば、ステップS607からステップS605(Yes)またはステップS601(No)に分岐し、ステップS601からステップS602(Yes)またはステップS608(No)に分岐することになる。
【0066】
また、図5の接触判定処理は、固有コードの値及び機器ステータス情報の値の少なくとも一方が変化する場合に接触状況データセットが蓄積されることを前提としている。一方、接触状況データセットを定期的に記録する場合も想定される。係る場合には、固有コードの値及び機器ステータス情報の値の両方(即ち、時刻情報以外の全ての要素)が変化しない一連の接続状況データセットから先頭以外の接触状況データセットを削除するステップを含んでもよい。
【0067】
図5の接触判定処理の結果、図3に示される接触状況データセットは、図6に示されるように補正される。具体的には、時刻t1を含む接触状況データセットは、ステップS603を通じて削除される。時刻t4を含む接触状況データセットの固有コードの値は、ステップS608を通じてGameに書き換えられる。時刻t7を含む接触状況データセットの固有コードの値は、ステップS604を通じてOffに書き換えられる。時刻t8を含む接触状況データセットは、ステップS608を通じて削除される。また、接触判定部202は、接触判定処理の後に機器ステータス情報は不要となるので削除し、図7に示される調査データを作成する。
【0068】
図7の調査データによれば、ユーザの固有コード=301のコンテンツへの接触開始時刻が2010/11/26/12:00:55から2011/11/26/12:01:04に補正されている。2011/11/26/13:29:40から開始するユーザから固有コード=501のコンテンツへの接触が、固有コード=Gameのコンテンツへの接触として補正されている。ユーザの固有コード=http://www.・・.comのコンテンツへの接触終了時刻が2010/11/26/18:41:01から2010/11/26/16:39:33に補正されている。このように、本実施形態によれば、ユーザの実際のコンテンツ接触状況が反映された調査データが得られる。
【0069】
以上説明したように、本実施形態に係る調査装置は、受信コンテンツを識別する固有コードに加えて、コンテンツ出力装置の機器ステータス情報を蓄積している。従って、この調査装置によれば、機器ステータス情報に基づいてユーザの実際のコンテンツ接触状況を判定し、高精度な調査データを得ることができる。特に、ユーザが調査装置からのコンテンツに接触していないことが明らかである接触状況データセットを補正できる。
【0070】
尚、図8に示されるように、前述の接触判定処理は、調査装置110において実行されてもよい。接触判定処理を調査装置110において実行すれば、接触状況収集装置200に送信されるデータ量を削減できる。尚、図8の調査環境データベース203は、当該調査装置110の調査環境情報を参照できれば十分であり、他の調査装置の調査環境情報を参照できなくてよい。また、コンテンツ出力装置30と各外部機器との間のインターフェイスの仕様次第で、解析部106は入力が有効な入力端子だけなく各入力端子に接続されている外部機器の種別を自動的に検出できる場合がある。係る場合に、検出された外部機器の種別情報が、前述の調査環境情報として直ちに利用されてもよいし、前述の調査環境情報の更新のために利用されてもよい。
【0071】
また、本実施形態に係る調査装置の全機能が、単一の装置として実装される必要はない。例えば、この調査装置の持つコンテンツ受信機能及び既存の接触状況調査機能を第1の調査装置に実装し、残りの接触状況調査機能を第2の調査装置に実装することができる。即ち、第1の調査装置は、コンテンツ出力装置30に供給するためのコンテンツを受信すると共に時刻情報と、受信コンテンツの固有コードとの組み合わせを蓄積する。尚、第1の調査装置は、既存の接触状況調査機能に加えてコンテンツ受信機能を備えているので、コンテンツ受信装置と呼ばれてもよい。一方、第2の調査装置は、第1の調査装置の受信コンテンツを選択する機能部(例えば、コンテンツ選択部102に相当する)を備えていないので、受信コンテンツの固有コードを直接的には取得できない。従って、第2の調査装置は、時刻情報と、機器ステータス情報との組み合わせを蓄積する。両方の調査装置において蓄積されたデータセットを時刻情報に基づいて統合すれば、本実施形態に従う接触状況データセットを得ることができる。統合は、第2の調査装置において行われてもよいし、接触状況収集装置200において行われてもよい。第1の調査装置が多くの世帯において既に設置されている場合に、第2の調査装置を追加して設置することによって、低コストで高精度な調査データを得ることができる。
【0072】
更に、本実施形態に係る調査装置の持つコンテンツ受信機能をコンテンツ受信装置に実装し、接触状況調査機能を第3の調査装置に実装することができる。尚、このコンテンツ受信装置は、既存の接触状況調査機能を備える必要はない。第3の調査装置は、コンテンツ受信装置とインターフェイスを媒介として接続され、その受信コンテンツを選択する機能部(例えば、コンテンツ選択部102に相当する)を備えているので、受信コンテンツの識別コードを直接的に取得できる。従って、第3の調査装置は、時刻情報と、受信コンテンツの固有コードと、機器ステータス情報との組み合わせを蓄積する。コンテンツ受信装置が多くの世帯において既に設置されている場合に、第3の調査装置を追加して設置することによって、低コストで高精度な調査データを得ることができる。
【0073】
(第2の実施形態)
前述の第1の実施形態に係る調査装置は、コンテンツに接触するユーザを基本的に区別しない。一方、第2の実施形態に係る調査装置は、コンテンツに接触するユーザを個人コードによって区別するものとする。
【0074】
個人コードは、コンテンツに接触している1または複数のユーザを識別する情報である。例えば、調査装置の設置世帯の構成員が父、母、長男及び次男であれば、父=1、母=2、長男=4、次男=8のような重み値を割り当て、重み値の総和を個人コードの値として利用することができる。例えば、個人コード=1であれば接触ユーザ=父が識別可能であるし、個人コード=3であれば接触ユーザ=父及び母が識別可能であるし、個人コード=12であれば接触ユーザ=長男及び次男が識別可能である。個人コードは、接触状況データセットの要素の1つとして蓄積され、更に調査データの要素の1つとしても維持されるものとする。従って、個人コードが変化する場合には、機器ステータス情報及び固有コードが変化しなくても接触状況データセットが蓄積される。
【0075】
コンテンツに接触している1または複数のユーザを検出するための技法は、様々なものが想定される。例えば、コンテンツの視聴開始時及び視聴終了時にユーザにログイン及びログオフをそれぞれ申告させる技法がある。係る技法によれば、ログイン中の1または複数のユーザがコンテンツに接触しているとみなすことができる。
【0076】
ログイン及びログオフは、押しボタン方式のログイン装置を利用して申告されてもよい(例えば、特開平08−046588号公報、特開平05−235880号公報を参照)。即ち、図9に示されるように、本実施形態に係る調査装置120は、押しボタン方式のログイン装置50を通じて各ユーザからのログイン及びログオフの申告を受け付ける。リモートコントローラ20にログイン及びログオフの申告機能を付加してもよい。
【0077】
尚、調査コスト低減などの観点からログイン装置50が省略されてもよい。ログイン装置50を省略する代わりに、コンテンツ受信部101からコンテンツ出力装置30に与える映像コンテンツにログイン用の画面を表示するための映像信号を挿入させてもよい。また、コンテンツ出力装置30の周囲の画像をカメラで撮影し、撮影画像に画像認識を行って1または複数のユーザを検出して自動的にログイン及びログアウトを判定してもよい。或いは、ログインを意味するジェスチャを事前に定めておいて、コンテンツ出力装置30の周囲の動画像をカメラで撮影し、撮影動画像にジェスチャ認識を行って1または複数のユーザのログインを検出してもよい。識別情報を持つ無線タグをユーザに携行させ、コンテンツ出力装置30の周囲の無線タグの識別情報を受信することによって、1または複数のユーザのログイン及びログアウトを判定してもよい。
【0078】
解析部126は、前述の解析部106の機能に加えて個人コードを作成する機能を有する。具体的には、解析部126は、ログイン装置50からのログイン情報及びログオフ情報を入出力部103或いは図示しない他のインターフェイスを媒介して取得し、これに基づいて個人コードを作成し、現在の時刻情報に関連付けて接触状況蓄積部125に供給する。
【0079】
接触状況蓄積部125には、現在の時刻情報に関連付けて固有コード、機器ステータス情報及び個人コードが本実施形態における接触状況データセットとして蓄積される。尚、本実施形態における接触状況データセットの要素として、他の情報が更に含められても勿論よい。
【0080】
接触判定部202は、第1の実施形態と類似の接触判定処理を行う。尚、接触判定部202は、接触状況収集装置200に設けられてもよいし、調査装置120に設けられてもよい。
【0081】
接触判定処理の結果、図10に例示される接触状況データセットは、図11に示されるように補正される。具体的には、時刻t1を含む接触状況データセットは、対応する機器ステータス情報の値が0であり、かつ、直前の接触状況データセットが存在しないので削除される。時刻t6、時刻t7及び時刻t8を含む接触状況データセットの固有コードの値は、対応する機器ステータス情報の値が3なので、Gameに書き換えられる。時刻t10を含む接触状況データセットの固有コードの値は、対応する機器ステータス情報の値が0であり、かつ、直前の接触状況データセットの機器ステータス情報の値が0でないので、Offに書き換えられる。時刻t11を含む接触状況データセットは、対応する機器ステータス情報の値が0であり、かつ、直前の接触状況データセットが存在しないので削除される。また、接触判定部202は、接触判定処理の後に機器ステータス情報は不要となるので削除し、図12に示される調査データを作成する。
【0082】
図12の調査データによれば、個人コード=1のユーザの固有コード=301のコンテンツへの接触開始時刻が2010/11/26/12:00:55から2011/11/26/12:01:04に補正されている。2011/11/26/13:29:40から開始する個人コード=3のユーザから固有コード=501のコンテンツへの接触が、固有コード=Gameのコンテンツへの接触として補正されている。2011/11/26/13:50:59から開始する個人コード=4のユーザから固有コード=501のコンテンツへの接触が、固有コード=Gameのコンテンツへの接触として補正されている。2011/11/26/14:15:30から開始する個人コード=3のユーザから固有コード=501のコンテンツへの接触が、固有コード=Gameのコンテンツへの接触として補正されている。個人コード=3のユーザの固有コード=http://www.・・.comのコンテンツへの接触終了時刻が2010/11/26/18:41:01から2010/11/26/16:39:33に補正されている。このように、本実施形態によれば個人コードの値で識別される個々のユーザの実際のコンテンツ接触状況が反映された調査データが得られる。この調査データを使用すれば、性別、年齢などのパラメータを指定したうえでコンテンツ接触率を計算することができる。即ち、接触率利用者からの多様なニーズに応えることが可能となる。個人コードの値で識別される個々のユーザの性別、年齢などのパラメータは、例えば調査環境データベース203における調査環境情報の一要素として蓄積されていてもよいし、図示しない他のデータベースにおいて蓄積されていてもよい。
【0083】
以上説明したように、本実施形態に係る調査装置は、第1の実施形態における接触状況データセットの要素に個人コードを追加している。従って、この調査装置によれば、機器ステータス情報及び個人コードに基づいて個々のユーザの実際のコンテンツ接触状況を判定し、高精度な調査データを得ることができる。特に、ユーザが調査装置からのコンテンツに接触していないことが明らかである接触状況データセットを補正できる。
【0084】
上記各実施形態の処理は、汎用のコンピュータを基本ハードウェアとして用いることで実現可能である。上記各実施形態の処理を実現するプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納して提供されてもよい。プログラムは、インストール可能な形式のファイルまたは実行可能な形式のファイルとして記憶媒体に記憶される。記憶媒体としては、磁気ディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリなどである。記憶媒体は、プログラムを記憶でき、かつ、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、何れであってもよい。また、上記各実施形態の処理を実現するプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ(サーバ)上に格納し、ネットワーク経由でコンピュータ(クライアント)にダウンロードさせてもよい。
【0085】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0086】
10・・・コンテンツ送信装置
20・・・リモートコントローラ
30・・・コンテンツ出力装置
41・・・録画再生機
42・・・ビデオゲーム機
50・・・ログイン装置
100,110,120・・・調査装置
101・・・コンテンツ受信部
102・・・コンテンツ選択部
103・・・入出力部
104・・・コンテンツ記録部
105,125・・・接触状況蓄積部
106,126・・・解析部
107・・・通信部
200・・・接触状況収集装置
201・・・通信部
202・・・接触判定部
203・・・調査環境データベース
204・・・調査データ蓄積部
205・・・接触率計算部
206・・・接触率データ蓄積部
207・・・配信部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターフェイスを媒介としてコンテンツ出力装置に接続される入出力部と、
コンテンツを受信し、前記入出力部を媒介として受信コンテンツを前記コンテンツ出力装置に供給する受信部と、
前記受信コンテンツを選択し、前記受信コンテンツの識別情報を得る選択部と、
前記入出力部を媒介として、前記コンテンツ出力装置からの出力が有効であるか無効であるかを解析し、前記出力が有効である場合に前記コンテンツ出力装置の入力状態を更に解析し、前記コンテンツ出力装置の動作状態を示すステータス情報を得る解析部と、
時刻情報、前記ステータス情報及び前記識別情報を含むデータセットを蓄積する蓄積部と
を具備する、調査装置。
【請求項2】
前記ステータス情報は、前記出力が無効である場合に前記出力が無効であることを示す値を持ち、前記出力が有効である場合に前記入力状態を示す値を持つ、請求項1の調査装置。
【請求項3】
前記ステータス情報は、前記出力が有効である場合に前記コンテンツ出力装置において入力が有効な入力端子を示す値を持つ、請求項2の調査装置。
【請求項4】
前記ステータス情報が前記出力が無効であることを示す値を持つか否かを判定し、前記ステータス情報が前記出力が無効であることを示す値を持つならば、当該ステータス情報に対応する識別情報を前記受信コンテンツとの接触が無効であることを示す値に書き換える判定部を更に具備する、請求項2の調査装置。
【請求項5】
前記ステータス情報が前記出力が有効であって、かつ、前記コンテンツ出力装置において前記入出力部が接続される第1の入力端子からの入力が無効であることを示す値を持つならば、当該ステータス情報に対応する識別情報を前記受信コンテンツとの接触が無効であることを示す値に書き換える判定部を更に具備する、請求項2の調査装置。
【請求項6】
前記コンテンツ出力装置の各入力端子に接続される外部機器の種別を示す情報を参照可能なデータベースを更に具備し、
前記判定部は、前記ステータス情報が前記出力が有効であって、かつ、前記コンテンツ出力装置において前記第1の入力端子とは異なる第2の入力端子からの入力が有効であることを示す値を持つならば、当該ステータス情報に対応する識別情報を前記第2の入力端子に接続される外部機器の種別を示す値に書き換える、
請求項5の調査装置。
【請求項7】
前記受信コンテンツを記録する記録部を更に具備し、
前記識別情報は、前記受信コンテンツが前記記録部から再生される場合に、当該受信コンテンツの記録時刻を更に含む、
請求項1の調査装置。
【請求項8】
前記データセットは、前記時刻情報によって識別される時刻において、前記コンテンツ出力装置から出力されるコンテンツに接触する個々のユーザを識別する個人コードを更に含む、請求項1の調査装置。
【請求項9】
請求項2の調査装置から前記データセットを受信する通信部と、
前記ステータス情報が前記出力が無効であることを示す値を持つか否かを判定し、前記ステータス情報が前記出力が無効であることを示す値を持つならば、当該ステータス情報に対応する識別情報を前記受信コンテンツとの接触が無効であることを示す値に書き換える判定部と
を具備する収集装置。
【請求項10】
請求項2の調査装置から前記データセットを受信する通信部と、
前記ステータス情報が前記出力が有効であって、かつ、前記コンテンツ出力装置において前記入出力部が接続される第1の入力端子からの入力が無効であることを示す値を持つならば、当該ステータス情報に対応する識別情報を前記受信コンテンツとの接触が無効であることを示す値に書き換える判定部と
を具備する収集装置。
【請求項11】
前記コンテンツ出力装置の各入力端子に接続される外部機器の種別を示す情報を参照可能なデータベースを更に具備し、
前記判定部は、前記ステータス情報が前記出力が有効であって、かつ、前記コンテンツ出力装置において前記第1の入力端子とは異なる第2の入力端子からの入力が有効であることを示す値を持つならば、当該ステータス情報に対応する識別情報を前記第2の入力端子に接続される外部機器の種別を示す値に書き換える、
請求項10の収集装置。
【請求項12】
インターフェイスを媒介としてコンテンツ出力装置に接続される入出力部と、
外部に設けられたコンテンツ受信装置に接続され、当該コンテンツ受信装置が受信して前記コンテンツ出力装置に供給する受信コンテンツを選択し、前記受信コンテンツの識別情報を得る選択部と、
前記入出力部を媒介として、前記コンテンツ出力装置からの出力が有効であるか無効であるかを解析し、前記出力が有効である場合に前記コンテンツ出力装置の入力状態を更に解析し、前記コンテンツ出力装置の動作状態を示すステータス情報を得る解析部と、
時刻情報、前記ステータス情報及び前記識別情報を含むデータセットを蓄積する蓄積部と
を具備する、調査装置。
【請求項13】
インターフェイスを媒介としてコンテンツ出力装置に接続される入出力部と、
前記入出力部を媒介として、前記コンテンツ出力装置からの出力が有効であるか無効であるかを解析し、前記出力が有効である場合に前記コンテンツ出力装置の入力状態を更に解析し、前記コンテンツ出力装置の動作状態を示すステータス情報を得る解析部と、
時刻情報及び前記ステータス情報を含むデータセットを蓄積する蓄積部と
を具備する、調査装置。
【請求項1】
インターフェイスを媒介としてコンテンツ出力装置に接続される入出力部と、
コンテンツを受信し、前記入出力部を媒介として受信コンテンツを前記コンテンツ出力装置に供給する受信部と、
前記受信コンテンツを選択し、前記受信コンテンツの識別情報を得る選択部と、
前記入出力部を媒介として、前記コンテンツ出力装置からの出力が有効であるか無効であるかを解析し、前記出力が有効である場合に前記コンテンツ出力装置の入力状態を更に解析し、前記コンテンツ出力装置の動作状態を示すステータス情報を得る解析部と、
時刻情報、前記ステータス情報及び前記識別情報を含むデータセットを蓄積する蓄積部と
を具備する、調査装置。
【請求項2】
前記ステータス情報は、前記出力が無効である場合に前記出力が無効であることを示す値を持ち、前記出力が有効である場合に前記入力状態を示す値を持つ、請求項1の調査装置。
【請求項3】
前記ステータス情報は、前記出力が有効である場合に前記コンテンツ出力装置において入力が有効な入力端子を示す値を持つ、請求項2の調査装置。
【請求項4】
前記ステータス情報が前記出力が無効であることを示す値を持つか否かを判定し、前記ステータス情報が前記出力が無効であることを示す値を持つならば、当該ステータス情報に対応する識別情報を前記受信コンテンツとの接触が無効であることを示す値に書き換える判定部を更に具備する、請求項2の調査装置。
【請求項5】
前記ステータス情報が前記出力が有効であって、かつ、前記コンテンツ出力装置において前記入出力部が接続される第1の入力端子からの入力が無効であることを示す値を持つならば、当該ステータス情報に対応する識別情報を前記受信コンテンツとの接触が無効であることを示す値に書き換える判定部を更に具備する、請求項2の調査装置。
【請求項6】
前記コンテンツ出力装置の各入力端子に接続される外部機器の種別を示す情報を参照可能なデータベースを更に具備し、
前記判定部は、前記ステータス情報が前記出力が有効であって、かつ、前記コンテンツ出力装置において前記第1の入力端子とは異なる第2の入力端子からの入力が有効であることを示す値を持つならば、当該ステータス情報に対応する識別情報を前記第2の入力端子に接続される外部機器の種別を示す値に書き換える、
請求項5の調査装置。
【請求項7】
前記受信コンテンツを記録する記録部を更に具備し、
前記識別情報は、前記受信コンテンツが前記記録部から再生される場合に、当該受信コンテンツの記録時刻を更に含む、
請求項1の調査装置。
【請求項8】
前記データセットは、前記時刻情報によって識別される時刻において、前記コンテンツ出力装置から出力されるコンテンツに接触する個々のユーザを識別する個人コードを更に含む、請求項1の調査装置。
【請求項9】
請求項2の調査装置から前記データセットを受信する通信部と、
前記ステータス情報が前記出力が無効であることを示す値を持つか否かを判定し、前記ステータス情報が前記出力が無効であることを示す値を持つならば、当該ステータス情報に対応する識別情報を前記受信コンテンツとの接触が無効であることを示す値に書き換える判定部と
を具備する収集装置。
【請求項10】
請求項2の調査装置から前記データセットを受信する通信部と、
前記ステータス情報が前記出力が有効であって、かつ、前記コンテンツ出力装置において前記入出力部が接続される第1の入力端子からの入力が無効であることを示す値を持つならば、当該ステータス情報に対応する識別情報を前記受信コンテンツとの接触が無効であることを示す値に書き換える判定部と
を具備する収集装置。
【請求項11】
前記コンテンツ出力装置の各入力端子に接続される外部機器の種別を示す情報を参照可能なデータベースを更に具備し、
前記判定部は、前記ステータス情報が前記出力が有効であって、かつ、前記コンテンツ出力装置において前記第1の入力端子とは異なる第2の入力端子からの入力が有効であることを示す値を持つならば、当該ステータス情報に対応する識別情報を前記第2の入力端子に接続される外部機器の種別を示す値に書き換える、
請求項10の収集装置。
【請求項12】
インターフェイスを媒介としてコンテンツ出力装置に接続される入出力部と、
外部に設けられたコンテンツ受信装置に接続され、当該コンテンツ受信装置が受信して前記コンテンツ出力装置に供給する受信コンテンツを選択し、前記受信コンテンツの識別情報を得る選択部と、
前記入出力部を媒介として、前記コンテンツ出力装置からの出力が有効であるか無効であるかを解析し、前記出力が有効である場合に前記コンテンツ出力装置の入力状態を更に解析し、前記コンテンツ出力装置の動作状態を示すステータス情報を得る解析部と、
時刻情報、前記ステータス情報及び前記識別情報を含むデータセットを蓄積する蓄積部と
を具備する、調査装置。
【請求項13】
インターフェイスを媒介としてコンテンツ出力装置に接続される入出力部と、
前記入出力部を媒介として、前記コンテンツ出力装置からの出力が有効であるか無効であるかを解析し、前記出力が有効である場合に前記コンテンツ出力装置の入力状態を更に解析し、前記コンテンツ出力装置の動作状態を示すステータス情報を得る解析部と、
時刻情報及び前記ステータス情報を含むデータセットを蓄積する蓄積部と
を具備する、調査装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−16917(P2013−16917A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146587(P2011−146587)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(591101434)株式会社ビデオリサーチ (52)
【出願人】(390010308)東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社 (192)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(591101434)株式会社ビデオリサーチ (52)
【出願人】(390010308)東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社 (192)
【Fターム(参考)】
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