説明

調理器

【課題】熱流の動きを改良した調理器を提供する。
【解決手段】調理器(100)は、容器(110)と、調理用板(120)と、上蓋(130)と、からなり、上蓋(130)の側壁部(131)には、調理用板(120)の直上において、複数個の孔(133)が形成されている。炎(160)による熱流は上蓋(130)の上面部(132)で反射した後、食材(150)を加熱し、次いで、孔(133)から調理器(100)の外部に放出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は調理器、特に、加熱により調理を行う際に用いる調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
フライパンや焼き網などの調理器具を使用して食材を加熱する場合、食材の底面側のみが加熱され、食材の上面側は加熱されないため、食材を上下逆さに裏返す作業が必要となる。
【0003】
このような作業を回避するため、食材の底面側及び上面側の双方を同時に加熱することが可能な調理器が提案されている。
【0004】
そのような調理器の一つとして、特開2009−291622号公報に記載された調理器がある。
【0005】
図6は同公報に記載された調理器の分解斜視図、図7はその調理器の使用時における断面図である。
【0006】
図6に示すように、この調理器1000は、油受け容器1100と、焼き板1200と、蓋1300と、から構成されている。
【0007】
油受け容器1100は、上方に凸の形状をなし、底面側が開口している内壁部1110と、内壁部1110と同心のリング形状をなす外壁部1120と、内壁部1110と外壁部1120とをそれらの下端において接続している底面部1130と、からなる。
【0008】
内壁部1110は、縦断面が逆円錐台形状をなしており、中央に開口1111が形成されている。さらに、内壁部1110の側面には複数個の開口部1112が開口1111と同心に開口1111の周囲に形成されている。
【0009】
外壁部1120には等間隔に複数個の開口1121が形成されている。
【0010】
焼き板1200は鉄製の円形の板からなり、中央には円筒形状の開口部1201が形成されている。さらに、焼き板1200は、上方から見て、油受け容器1100と同じ大きさを有している。このため、開口部1201を油受け容器1100の内壁部1110の開口1111に嵌め合わせることにより、図7に示すように、焼き板1200は油受け容器1100を上部から完全に覆うようになっている。
【0011】
なお、焼き板1200はその外周縁部において、油受け容器1100の外壁部1120上に支持される。
【0012】
焼き板1200には、図6に示すように、上下方向に貫通する複数個の貫通孔1202が形成されている。
【0013】
蓋1300は円筒に近い形状をなしており、焼き板1200に被せることにより、焼き板1200を完全に覆うことができる形状を有している。
【0014】
蓋1300には把手1310が取り付けられている。
【0015】
図6及び図7に示すように、蓋1300の頂部の内壁側には反射板1400がネジ1401を介して取り付けられている。反射板1400は、図7に示すように、下方が開口しており、反射板1400の中心の周囲には上に凸の湾曲面1402が環状に形成されている。
【0016】
以下、図7を参照して、調理器1000の使用方法を説明する。
【0017】
まず、焼き板1200を油受け容器1100の上に載せ、次いで、焼き板1200の上に食材1500を載せる。その後、蓋1300を焼き板1200上に被せる。これにより、食材1500は焼き板1200と蓋1300とにより形成される空間内に置かれることになる。
【0018】
次いで、調理器1000を、例えば、ガスレンジ上に載せ、ガスの炎1600を油受け容器1100の底面に当てる。
【0019】
炎1600により加熱された空気の流れ(以下、「熱流」と呼ぶ)は、図7の矢印Aに示すように、内壁部1110の開口1111及び焼き板1200の開口部1201を通過して上昇し、焼き板1200と油受け容器1100とにより形成された空間内に進入する。
【0020】
熱流はさらに上昇を続け、反射板1400に到達する。熱流は反射板1400において反射され、図7の矢印Bに示すように、空間内を下降し、その結果として、焼き板1200上に載せられている食材1500を上方から加熱する。
【0021】
食材1500を加熱した熱流は、図7の矢印Cに示すように、焼き板1200の貫通孔1202を通過し、油受け容器1100の外壁部1120に形成された開口1121を介して外部に放出される。
【0022】
焼き板1200は炎1600により加熱されるため、食材1500は、焼き板1200の熱により底面側が加熱され、反射板1400によって反射した熱流により上面側が加熱される。
【0023】
また、食材1500から出た汁や油などは焼き板1200の貫通孔1202を通過して落下し、油受け容器1100の内部に蓄積される。
【0024】
このように、調理器1000によれば、食材1500を上下逆さに裏返す作業を行うことなく、底面側と上面側とを同時に加熱することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0025】
【特許文献1】特開2009−291622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0026】
上述のように、図6及び図7に示した従来の調理器1000においては、反射板1400によって反射された熱流は食材1500を加熱した後、焼き板1200の貫通孔1202を通過し、油受け容器1100の外壁部1120に形成された開口1121を介して外部に放出される。
【0027】
しかしながら、実際の調理においては、焼き板1200の上に食材1500を置くと、焼き板1200の貫通孔1202の大部分が食材1500により塞がれてしまうことが多く、このため、反射板1400によって反射された熱流の大部分が焼き板1200の貫通孔1202を通過できずに、焼き板1200と蓋1300とによって形成される空間内に閉じ込められる結果となっていた。
【0028】
このような現象は、蓋1300の温度が異常に上昇する原因となり、さらに、焼き板1200と蓋1300とによって形成される空間内に酸欠を生じさせる原因にもなっていた。焼き板1200と蓋1300とによって形成される空間内に酸欠が生じると、食材1500が酸欠の状態のまま加熱されることになり、食材1500の鮮度や風味に悪影響を及ぼす結果となる。
【0029】
本発明は、従来の調理器1000におけるこのような問題点に鑑みてなされたものであり、食材に悪影響を与えることなく、食材の底面側と上面側とを同時に加熱することが可能な調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0030】
以下に、「発明の実施の形態」において使用される参照符号を用いて、上述の課題を解決するための手段を説明する。これらの参照符号は、「特許請求の範囲」の記載と「発明の実施の形態」の記載との間の対応関係を明らかにするためにのみ付加されたものであり、「特許請求の範囲」に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いるべきものではない。
【0031】
上記の目的を達成するため、本発明は、容器(110)と、調理用板(120)と、上蓋(130)と、からなる調理器(100)であって、前記容器(110)は、内壁部(111)と、外壁部(112)と、前記内壁部(111)の下端と前記外壁部(112)の下端とを接続する底面部(113)と、からなり、上方に開口面を形成し、縦断面が凹部形状をなす環状の容器(110)からなり、前記調理用板(120)は、その中央に開口部(121)が形成されており、前記容器(110)の前記内壁部(111)が形成する開口(114)に前記開口部(121)を位置合わせすることにより、前記開口面を覆う形状を有しており、前記上蓋(130)は、側壁部(131)と、前記側壁部(131)の上方を覆う上面部(132)と、からなり、前記調理用板(120)とともに空間を形成した状態で前記調理用板(120)を覆う形状を有しており、前記上蓋(130)の前記上面部(132)は上に凸の湾曲形状をなしており、前記上蓋(130)の前記側壁部(131)には、前記調理用板(120)の直上において、少なくとも一つの孔(133)が形成されている調理器(100)を提供する。
【0032】
前記上面部(132)の内面側には、前記閉空間内において、上方に凸の湾曲形状の円板部材(210)が取り付けられており、前記円板部材(210)は遠赤外線を発生する素材でつくられていることが好ましい。
【0033】
前記円板部材(210A)には段差(211)を設けることが好ましい。
【0034】
前記容器(110)の前記内壁部(111)はその上端において前記調理用板(120)に到達しない高さを有していることが好ましい。
【0035】
前記容器(110)の前記内壁部(111)が形成する開口(114)はその上端において前記調理用板(120)の前記開口部(121)の直径よりも大きい直径を有していることが好ましい。
【発明の効果】
【0036】
従来の調理器1000においては、焼き板1200の上に置かれた食材1500によって貫通孔1202が塞がれるため、反射板1400によって反射された熱流の大部分が焼き板1200の貫通孔1202を通過できずに、焼き板1200と蓋1300とによって形成される空間内に閉じ込められる結果となっていた。これに伴い、蓋1300の温度が異常に上昇したり、あるいは、焼き板1200と蓋1300とによって形成される空間内に酸欠を生じさせることとなっていた。
【0037】
これに対して、本発明に係る調理器によれば、熱源の炎により形成された熱流のうち、上蓋の上面部の内面側において反射され、上蓋の内部を下降してきた熱流は上蓋の側壁部に形成された孔を介して調理器の外部に放出される。このため、上蓋と調理用板とにより形成された空間の内部に熱流が蓄積されることはなく、上蓋の温度上昇や空間内部の酸欠状態を回避することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る調理器の分解斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係る調理器の使用時における断面図である。
【図3】本発明の第二の実施形態に係る調理器の上蓋のみの断面図である。
【図4】変形例に係る円板部材の断面図である。
【図5】本発明の第三の実施形態に係る調理器の部分的な断面図である。
【図6】従来の調理器の分解斜視図である。
【図7】図6に示した従来の調理器の使用時における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
(第一の実施形態)
図1は本発明の第一の実施形態に係る調理器100の分解斜視図、図2は本実施形態に係る調理器100の使用時における断面図である。
【0040】
図1に示すように、本実施形態に係る調理器100は、容器110と、調理用板120と、上蓋130と、から構成されている(図1においては、容器110及び調理用板120は一部を切り欠いた状態で示す)。
【0041】
容器110は、内壁部111と、外壁部112と、内壁部111の下端と外壁部112の下端とを接続する底面部113と、からなる。
【0042】
すなわち、容器110は、上方に開口面を形成し、縦断面が凹部形状をなす環状の容器からなる。
【0043】
内壁部111は、縦断面が円錐台形状をなしており、中央(すなわち、頂面)には開口114が形成されている。
【0044】
外壁部112は内壁部111から一定距離においてリング状の垂直壁を構成している。外壁部112の上端には半径方向外側に延びるフランジ部115が形成されている。
【0045】
なお、図2に示すように、内壁部111と外壁部112とはほぼ同じ高さに設定されている。
【0046】
調理用板120は鉄製の円形の板からなり、中央には円筒形状の開口部121が形成されている。
【0047】
さらに、調理用板120は、容器110の上に置いたときに、フランジ部115上に乗るような直径を有している。このため、図2に示すように、開口部121を容器110の内壁部1110開口114に嵌め合わせることにより、調理用板120は容器110を上部から完全に覆うようになっている。
【0048】
上蓋130は、円筒形状の側壁部131と、側壁部131の上方を覆う上面部132と、からなる。上蓋130は、調理用板120とともに内部に空間を形成した状態で調理用板120を覆う形状を有している。
【0049】
側壁部131は鉄製であり、上面部132はガラス製である。
【0050】
上面部132は上に凸の湾曲形状をなしている。
【0051】
側壁部131には、その下端の近傍において、等間隔に複数個の孔133が形成されている。
【0052】
蓋130には把手134が取り付けられている。
【0053】
上述のような構造を有する本実施形態に係る調理器100は以下のようにして使用される。
【0054】
まず、調理用板120の開口部121を容器110の開口114に合わせた状態で、調理用板120を容器110の上に載せる。
【0055】
次いで、調理用板120の上に食材150を載せる。その後、上蓋130を調理用板120上に被せる。これにより、食材150は調理用板120と上蓋130とにより形成される空間内に置かれることになる。
【0056】
次いで、調理器100を、例えば、ガスレンジ上に載せ、ガスの炎160を容器110の底面に当てる。
【0057】
炎160により加熱された空気の流れ(以下、「熱流」と呼ぶ)は、図2の矢印Aに示すように、内壁部111の開口114及び調理用板120の開口部121を通過して上昇し、調理用板120と容器110とにより形成された空間の内部に進入する。
【0058】
熱流はさらに上昇を続け、上蓋130の上面部132に到達する。熱流は上面部132の内面側において反射され、図2の矢印Bに示すように、上蓋130の内部を下降する。このように上蓋130の内部を下降した熱流は調理用板120上に載せられている食材150を上方から加熱する。
【0059】
調理用板120は炎160により加熱されているため、食材150は、調理用板120の熱により底面側が加熱され、さらに、上面部132によって反射した熱流により上面側が加熱される。
【0060】
食材150の上面側を加熱した熱流(上面部132の内面側において反射され、上蓋130の内部を下降してきた熱流)は、図2の矢印Cに示すように、上蓋130の側壁部131に形成された孔133を通過して、調理器100の外部に放出される。
【0061】
図6及び図7に示した従来の調理器1000においては、焼き板1200の上に置かれた食材1500によって、焼き板1200の貫通孔1202が塞がれるため、反射板1400によって反射された熱流の大部分が焼き板1200の貫通孔1202を通過できずに、焼き板1200と蓋1300とによって形成される空間内に閉じ込められる結果となっていた。これに伴い、蓋1300の温度が異常に上昇したり、あるいは、焼き板1200と蓋1300とによって形成される空間内に酸欠を生じさせることとなっていた。
【0062】
これに対して、本実施形態に係る調理器100によれば、上面部132の内面側において反射され、上蓋130の内部を下降してきた熱流は上蓋130の側壁部131に形成された孔133を介して調理器100の外部に放出される。このため、上蓋130と調理用板120とにより形成された空間の内部に熱流が蓄積されることはなく、上蓋130の温度上昇や空間内部の酸欠状態を回避することが可能である。
【0063】
なお、本実施形態に係る調理器100は上述のような構造に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
【0064】
例えば、本実施形態に係る調理器100においては、調理用板120は孔なしの板として形成されているが、調理用板120に上下方向に貫通する少なくとも一つの貫通孔を形成することも可能である。このような貫通孔を形成することにより、食材150から出た汁や油などはこの貫通孔を通過して落下し、容器110の内部に蓄積される。
【0065】
また、側壁部131に形成される孔133の個数は任意である。側壁部131には少なくとも一つの孔133が形成されていればよい。
【0066】
(第二の実施形態)
図3は、本発明の第二の実施形態に係る調理器200の上蓋のみの断面図である。
【0067】
本実施形態に係る調理器200は、第一の実施形態に係る調理器100と比較して、円板部材210を追加して備えている。円板部材210を追加的に備えている点を除いて、本実施形態に係る調理器200は第一の実施形態に係る調理器100と同一の構造を有している。このため、第一の実施形態に係る調理器100と同一の構成要素に対しては同一の参照符号を用いる。
【0068】
図3に示すように、円板部材210は上蓋130の上面部132の内面側に取り付けられている。円板部材210は上方に凸の湾曲形状をなしている。具体的には、円板部材210は上面部132とほぼ同じ曲率を有している。
【0069】
円板部材210は赤外線を発生する素材でつくられている。このため、円板部材210は、炎160から発せられる赤外線を受けると、発熱する。
【0070】
このように、本実施形態に係る調理器200によれば、円板部材210が発熱するため、炎160による熱に加えて、円板部材210が発生する熱によって、食材150をさらに高温で加熱することが可能になる。
【0071】
図4は、円板部材210の一変形例を示す断面図である。
【0072】
この変形例に係る円板部材210Aは、その内面側において、段差211が形成されている。すなわち、円板部材210Aの内面(曲面)に連続して、ほぼ水平な部分が形成されており、この水平部分に連続して、さらに、曲面が形成されている。
【0073】
円板部材210Aに反射され、下方に向かう熱流は、段差211によって、より広範囲に下方に整流される。このため、段差211を設けることにより、下方に向かう熱流を効果的に拡散させることが可能である。
【0074】
(第三の実施形態)
図5は、本発明の第三の実施形態に係る調理器300の部分的な断面図である。
【0075】
本実施形態に係る調理器300は、第一の実施形態に係る調理器100と比較して、容器110の内壁部111の形状が異なっている。内壁部111の形状が異なっている点を除いて、本実施形態に係る調理器300は第一の実施形態に係る調理器100と同一の構造を有している。このため、第一の実施形態に係る調理器100と同一の構成要素に対しては同一の参照符号を用いる。
【0076】
図3に示すように、本実施形態に係る調理器300においては、容器110の内壁部111はその上端において調理用板120に到達しない高さを有している。このため、内壁部111の上端と調理用板120との間には高さHのスペースが形成されている。
【0077】
さらに、内壁部111が形成する開口114はその上端において調理用板120の開口部121の内径D1よりも大きい内径D2を有している。このため、上方から見た場合、開口114の上端における外周縁と開口部121の外周縁との間には、(D2−D1)/2の幅を有するリング状のスペースが形成されている。
【0078】
図6及び図7に示した従来の調理器1000においては、焼き板1200は油受け容器1100の内壁部1110を通過する炎1600の熱により加熱されるだけであったため、それほど高温にはならず、このため、食材1500の底面側を十分に加熱することは困難であった。
【0079】
これに対して、本実施形態に係る調理器300においては、容器110の内壁部111と調理用板120との間には、高さH、幅(D2−D1)/2のリング状のスペースが形成されている。このため、図5の矢印Dに示すように、このスペースを通って、炎160による熱流の一部が調理用板120の下方に到達する。これにより、調理用板120がより高温に加熱されることになるため、食材150の底面側を十分に加熱することが可能になる。
【0080】
例えば、調理用板120に貫通孔122を形成しておくことにより、調理用板120の下方に到達した熱流は、図5の矢印Eに示すように、貫通孔122を通過して上昇した後、上蓋130の側壁部131に形成された孔133を介して外部に放出させることができる。あるいは、容器110の外壁部112に貫通孔116を形成しておくことにより、熱流は、図5の矢印Fに示すように、貫通孔116を介して外部に放出させることが可能である。
【0081】
なお、本実施形態に係る調理器300においては、容器110の内壁部111と調理用板120との間には、高さH、幅(D2−D1)/2のリング状のスペースが形成されているが、必要に応じて、高さHのスペース(幅は無し)、あるいは、幅(D2−D1)/2のリング状のスペース(高さは無し)の何れかのみを形成することも可能である。
【符号の説明】
【0082】
100 本発明の第一の実施形態に係る調理器
110 容器
111 内壁部
112 外壁部
113 底面部
114 開口
115 フランジ部
116 貫通孔
120 調理用板
121 開口部
122 貫通孔
130 上蓋
131 側壁部
132 上面部
133 孔
134 把手
150 食材
160 炎
200 本発明の第二の実施形態に係る調理器
210 円板部材
210A 円板部材(変形例)
300 本発明の第三の実施形態に係る調理器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器と、調理用板と、上蓋と、からなる調理器であって、
前記容器は、内壁部と、外壁部と、前記内壁部の下端と前記外壁部の下端とを接続する底面部と、からなり、上方に開口面を形成し、縦断面が凹部形状をなす環状の容器からなり、
前記調理用板は、その中央に開口部が形成されており、前記容器の前記内壁部が形成する開口に前記開口部を位置合わせすることにより、前記開口面を覆う形状を有しており、
前記上蓋は、側壁部と、前記側壁部の上方を覆う上面部と、からなり、前記調理用板とともに空間を形成した状態で前記調理用板を覆う形状を有しており、
前記上蓋の前記上面部は上に凸の湾曲形状をなしており、
前記上蓋の前記側壁部には、前記調理用板の直上において、少なくとも一つの孔が形成されている調理器。
【請求項2】
前記上面部の内面側には、前記空間内において、上方に凸の湾曲形状の円板部材が取り付けられており、前記円板部材は遠赤外線を発生する素材でつくられていることを特徴とする請求項1に記載の調理器。
【請求項3】
前記円板部材は段差を有することを特徴とする請求項2に記載の調理器。
【請求項4】
前記容器の前記内壁部はその上端において前記調理用板に到達しない高さを有していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の調理器。
【請求項5】
前記容器の前記内壁部が形成する開口はその上端において前記調理用板の前記開口部の直径よりも大きい直径を有していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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