説明

識別子管理システム、情報管理サーバ、相互接続先管理サーバ、識別子管理方法、情報管理プログラム、相互接続先管理プログラム

【課題】相互接続する異なるサービス系間において、グループ識別子が重複することを回避すること。
【解決手段】識別子管理システムにおいて、情報管理サーバ10は、確認対象となるグループ識別子と、第1公開グループ識別子部11とを比較して、確認対象となるグループ識別子が、他のサービス系で重複しているか否かを判定する。また、情報管理サーバ10は、確認対象となるグループ識別子を相互接続先情報管理サーバ20に通知し、相互接続先情報管理サーバ20が、確認対象となるグループ識別子と自グループ識別子部21、第2公開グループ識別子部22と比較することで、自身の管理するサービス系および自身が管理していない他のサービス系で確認対象のグループ識別子が重複しているか否かを判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、識別子管理システム、情報管理サーバ、相互接続先管理サーバ、識別子管理方法、情報管理プログラム、相互接続先管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを利用して大容量のデータをセキュアに配信するファイル転送システムが利用されている。このファイル転送システムの一例として、非特許文献1に開示されている大規模セキュアファイル流通基盤システム(SSS:Scalable Secure file Sharing system)等が知られている。
【0003】
ファイル転送システムでは、一般的に、複数のサービス系が相互に接続しており、各サービス系にはサービス系のグループを一意に識別するグループ識別子がそれぞれ設定されている。このグループ識別子は、階層上のトップとなるルートグループや、ルートグループの配下にサブグループが登録され階層構造にて管理される。
【0004】
ここで、複数のサービス系が相互に接続されている状態で、同一のグループ識別子が異なるサービス系で重複して登録されてしまうと、各サービス系間でデータ通信を適切に実行することができない。ここでは、サービス系Aとサービス系Bとが相互接続されている状態で、サービス系Aおよびサービス系Bにグループ識別子「samegroup」が登録され、サービス系Aおよびサービス系Bにユーザ識別子「user001」が登録された場合を例にして説明を行う。
【0005】
上記のようにグループ識別子およびユーザ識別子が登録されると、サービス系A、Bのホストユーザのアドレスは共に「user001@samegroup」となる。このため、例えば、サービス系Aのホストユーザにデータを送信するつもりで、サービス系Bのホストユーザが宛先を「user001@samegroup」に設定し、データを送信すると、本来送信したいサービス系Aのホストユーザには送信されず、意図しないサービス系Bのホストユーザにデータが送信されてしまう。
【0006】
このように、意図しないサービス系のホストユーザにデータが配信されてしまうことを防止するためには、同一のグループ識別子が重複しないように、グループ識別子を管理する必要がある。ファイル転送システムは、インターネットドメインの場合と異なり、ICANNなどの第三者機関によりグループ識別子が一元管理されているわけではない。このため、各サービス系の情報管理者は、各サービス系に設定したグループ識別子の情報を交換しあうことで、同一のグループ識別子が重複しないように、グループ識別子を管理している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】「大規模セキュアファイル流通基盤システム(SSS)」NTT技術ジャーナル2006年8月号(第36−39頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、従来のファイル転送システムでは、情報管理者同士がグループ識別子の情報を交換しあった後に、各サービス系で同一のグループ識別子が登録されないように、グループ識別子を登録している。
【0009】
しかしながら、この登録方法では、情報管理者は、自身のサービス系のグループ識別子を変更する必要が生じるたびに、他のサービス系の情報管理者にグループ識別子を通知し、すでに同一のグループ識別子が他のサービス系に登録されているか否かを確認する必要があり、運用コストがかかってしまうという問題があった。
【0010】
また、上記登録方法では、情報管理者の人為的ミスにより、誤って同一のグループ識別情報が、異なるサービス系に登録されてしまう恐れもある。また、グループ識別子の情報は、機密情報を含んでいる場合もあるため、情報管理者間で何度もグループ識別子の情報を送受信することは、セキュリティの関係上好ましくない。
【0011】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、相互接続する異なるサービス系間において、グループ識別子が重複することを回避することができる識別子管理システム、情報管理サーバ、相互接続先管理サーバ、識別子管理方法、情報管理プログラム、相互接続先管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、開示の技術は、サービス系を管理する情報管理サーバと、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する1以上の相互接続先管理サーバとを有する識別子管理システムであって、前記情報管理サーバは、前記相互接続先管理サーバがそれぞれ管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第1公開グループ識別子を含む第1公開グループ識別子記憶部を有し、確認対象となるグループ識別子を示す確認グループ識別子を取得した場合に、前記第1公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれるか否かを判定し、判定結果を出力する第1公開グループ識別子判定部と、前記第1公開グループ識別子判定部により、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれていないと判定された場合に、前記確認グループ識別子を前記相互接続先管理サーバに通知する確認グループ識別子通知部とを備え、前記相互接続先管理サーバは、自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、前記情報管理サーバから確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定部と、前記情報管理サーバから確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定部と、前記自グループ識別子判定部の判定結果または第2公開グループ識別子判定部の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知部とを備える。
【0013】
また、開示の技術は、サービス系を管理する情報管理サーバと、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する1以上の相互接続先管理サーバとを有する識別子管理システムであって、前記情報管理サーバは、公開対象となるグループ識別子を示す公開対象グループ識別子を取得した場合に、前記公開対象グループ識別子を前記相互接続先管理サーバに通知する公開対象グループ識別子通知部を備え、前記相互接続先管理サーバは、自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、前記情報管理サーバから公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定部と、前記情報管理サーバから公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定部と、前記自グループ識別子判定部の判定結果および前記第2公開グループ識別子判定部の判定結果に基づいて、前記公開対象グループ識別子を前記第2公開グループ識別子記憶部に登録する登録部と、前記自グループ識別子判定部の判定結果または前記第2公開グループ識別子判定部の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知部とを備える。
【0014】
また、開示の技術は、サービス系を管理する情報管理サーバであって、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する1以上の相互接続先管理サーバがそれぞれ管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第1公開グループ識別子を含む第1公開グループ識別子記憶部を有し、確認対象となるグループ識別子を示す確認グループ識別子を取得した場合に、前記第1公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれるか否かを判定し、判定結果を出力する第1公開グループ識別子判定部と、前記第1公開グループ識別子判定部により、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれていないと判定された場合に、前記確認グループ識別子を前記相互接続先管理サーバに通知する確認グループ識別子通知部とを備える。
【0015】
また、開示の技術は、サービス系を管理する情報管理サーバに接続され、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する相互接続先管理サーバであって、自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、前記情報管理サーバから確認対象となるグループ識別子を示す確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定部と、前記情報管理サーバから確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定部と、前記自グループ識別子判定部の判定結果または第2公開グループ識別子判定部の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知部とを備える。
【0016】
また、開示の技術は、サービス系を管理する情報管理サーバに接続され、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する相互接続先管理サーバであって、自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、前記情報管理サーバから公開対象となるグループ識別子を示す公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定部と、前記情報管理サーバから公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定部と、前記自グループ識別子判定部の判定結果および前記第2公開グループ識別子判定部の判定結果に基づいて、前記公開対象グループ識別子を前記第2公開グループ識別子記憶部に登録する登録部と、前記自グループ識別子判定部の判定結果または前記第2公開グループ識別子判定部の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知部とを備える。
【0017】
また、開示の技術は、サービス系を管理する情報管理サーバと、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する1以上の相互接続先管理サーバとを有する識別子管理システムにおける識別子管理方法であって、前記情報管理サーバは、前記相互接続先管理サーバがそれぞれ管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第1公開グループ識別子を含む第1公開グループ識別子記憶部を有し、前記相互接続先管理サーバは、自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、前記情報管理サーバが、確認対象となるグループ識別子を示す確認グループ識別子を取得した場合に、前記第1公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれるか否かを判定し、判定結果を出力する第1公開グループ識別子判定工程と、前記情報管理サーバが、前記第1公開グループ識別子判定工程により、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれていないと判定された場合に、前記確認グループ識別子を前記相互接続先管理サーバに通知する確認グループ識別子通知工程と、前記相互接続先管理サーバが、前記情報管理サーバから確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定工程と、前記相互接続先管理サーバが、前記情報管理サーバから確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定工程と、前記相互接続先管理サーバが、前記自グループ識別子判定工程の判定結果または第2公開グループ識別子判定工程の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知工程とを含む。
【0018】
また、開示の技術は、サービス系を管理する情報管理サーバと、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する1以上の相互接続先管理サーバとを有する識別子管理システムの識別子管理方法であって、前記相互接続先管理サーバは、自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、前記情報管理サーバが、公開対象となるグループ識別子を示す公開対象グループ識別子を取得した場合に、前記公開対象グループ識別子を前記相互接続先管理サーバに通知する公開対象グループ識別子通知工程と、前記相互接続先管理サーバが、前記情報管理サーバから公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定工程と、前記情報管理サーバから公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定工程と、前記自グループ識別子判定工程の判定結果および前記第2公開グループ識別子判定工程の判定結果に基づいて、前記公開対象グループ識別子を前記第2公開グループ識別子記憶部に登録する登録工程と、前記自グループ識別子判定工程の判定結果または前記第2公開グループ識別子判定工程の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知工程とを含む。
【0019】
また、開示の技術は、サービス系を管理する情報管理サーバの識別子管理方法であって、前記情報管理サーバは、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する1以上の相互接続先管理サーバがそれぞれ管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第1公開グループ識別子を含む第1公開グループ識別子記憶部を有し、確認対象となるグループ識別子を示す確認グループ識別子を取得した場合に、前記第1公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれるか否かを判定し、判定結果を出力する第1公開グループ識別子判定工程と、前記第1公開グループ識別子判定工程により、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれていないと判定された場合に、前記確認グループ識別子を前記相互接続先管理サーバに通知する確認グループ識別子通知工程とを含む。
【0020】
また、開示の技術は、サービス系を管理する情報管理サーバに接続され、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する相互接続先管理サーバの識別子管理方法であって、前記相互接続先管理サーバは、自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、前記情報管理サーバから確認対象となるグループ識別子を示す確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定工程と、前記情報管理サーバから確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定工程と、前記自グループ識別子判定工程の判定結果または第2公開グループ識別子判定工程の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知工程とを含む。
【0021】
また、開示の技術は、サービス系を管理する情報管理サーバに接続され、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する相互接続先管理サーバの識別子管理方法であって、前記相互接続先管理サーバは、自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、前記情報管理サーバから公開対象となるグループ識別子を示す公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定工程と、前記情報管理サーバから公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定工程と、前記自グループ識別子判定工程の判定結果および前記第2公開グループ識別子判定工程の判定結果に基づいて、前記公開対象グループ識別子を前記第2公開グループ識別子記憶部に登録する登録工程と、前記自グループ識別子判定工程の判定結果または前記第2公開グループ識別子判定工程の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知工程とを含む。
【0022】
また、開示の技術は、コンピュータを開示の技術である情報管理サーバとして機能させる。
【0023】
また、開示の技術は、コンピュータを開示の技術である相互接続先管理サーバとして機能させる。
【発明の効果】
【0024】
本発明にかかる識別子管理システム、情報管理サーバ、相互接続先管理サーバ、識別子管理方法、情報管理プログラム、相互接続先管理プログラムは、相互接続する異なるサービス系間において、グループ識別子が重複することを回避することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は、本実施例1にかかる識別子管理システムの構成を示す図である。
【図2】図2は、本実施例2にかかるファイル転送システムの概要を説明するための図である。
【図3】図3は、情報管理サーバ100aの構成を示す機能ブロック図である。
【図4】図4は、グループ情報テーブル141aのデータ構造の一例を示す図である。
【図5】図5は、公開グループ情報テーブル142aのデータ構造の一例を示す図である。
【図6】図6は、相互接続先サーバ情報テーブル143aのデータ構造の一例を示す図である。
【図7】図7は、情報管理サーバ100bの構成を示す機能ブロック図である。
【図8】図8は、ファイル転送システムの処理手順を示すフローチャート(1)である。
【図9】図9は、ファイル転送システムの処理手順を示すフローチャート(2)である。
【図10】図10は、開示の技術に係る情報管理プログラムまたは相互接続先管理プログラムによる情報処理がコンピュータを用いて具体的に実現されることを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に、本発明にかかる識別子管理システム、情報管理サーバ、相互接続先管理サーバ、識別子管理方法、情報管理プログラム、相互接続先管理プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0027】
本実施例1にかかる識別子管理システムの構成について説明する。図1は、本実施例1にかかる識別子管理システムの構成を示す図である。図1に示すように、この識別子管理システムは、サービス系10A〜10Cを有しており、サービス系10A〜10Cは、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介して相互に接続されている。なお、サービス系10Aはその他のサービス系に接続されていても良い。
【0028】
サービス系10Aは、クライアント1,2、サーバ装置3,4、情報管理サーバ10を有する。クライアント1,2は、サーバ装置3,4に各種のサービスを要求する装置であり、サーバ装置3,4は、クライアント1,2に各種のサービスを提供する装置である。
情報管理サーバ10は、サービス系10Aを管理する装置である。なお、サービス系10Aは、その他のクライアント、サーバ装置を有していても良い。
【0029】
サービス系10Bは、クライアント5,6、サーバ装置7,8、相互接続先情報管理サーバ20を有する。クライアント5,6は、サーバ装置7,8に各種のサービスを要求する装置であり、サーバ装置7,8は、クライアント5,6に各種のサービスを提供する装置である。相互接続先情報管理サーバ20は、サービス系10Bを管理する装置である。なお、サービス系10Bは、その他のクライアント、サーバ装置を有していても良い。
【0030】
サービス系10Cは、サービス系10Bと同様にして、複数のクライアント、複数のサーバ装置、相互接続先管理サーバを有している。
【0031】
識別子管理システムでは、サービス系10Aにおいてグループ識別子を新規に登録しようとする場合に、情報管理サーバ10と相互接続先情報管理サーバ20が通信を行うことで、同一のグループ識別子が相互に接続されたサービス系間で重複しないように支援する。以下において、情報管理サーバ10および相互接続先情報管理サーバ20の構成について説明する。なお、ここでは、サービス系10Cの相互接続先情報管理サーバの構成に関する説明は省略する。サービス系10Cの相互接続先情報管理サーバの構成は、サービス系10Bの相互接続先情報管理サーバ20の構成と同様である。
【0032】
情報管理サーバ10は、第1公開グループ識別子記憶部11と、第1公開グループ識別子判定部12と、確認グループ識別子通知部13とを有する。第1公開グループ識別子記憶部11は、他のサービス系の相互接続先管理サーバがそれぞれ管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第1公開グループ識別子を含む。
【0033】
第1公開識別子判定部12は、確認対象となるグループ識別子を示す確認グループ識別子を取得した場合に、第1公開グループ識別子記憶部11に、確認グループ識別子に該当する第1公開グループ識別子が含まれるか否かを判定し、判定結果を出力する。確認グループ識別子通知部13は、第1公開グループ識別子判定部12により、確認グループ識別子に該当する第1公開グループ識別子が含まれていないと判定された場合に、確認グループ識別子を相互接続先管理サーバ20に通知する。
【0034】
相互接続先情報管理サーバ20は、自グループ識別子記憶部21、第2公開グループ識別子記憶部22、自グループ識別子判定部23、第2公開グループ識別子判定部24、判定結果通知部25を有する。
【0035】
自グループ識別子記憶部21は、相互接続先管理サーバ20が管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む。第2公開グループ識別子記憶部22は、相互接続先管理サーバ20と相互に接続する他の相互接続先管理サーバおよび情報管理サーバ10が管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む。
【0036】
自グループ識別子判定部23は、情報管理サーバ10から確認グループ識別子を受け付けた場合に、自グループ識別子記憶部21に、確認グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する。
【0037】
第2公開グループ識別子判定部24は、情報管理サーバ10から確認グループ識別子を受け付けた場合に、第2公開グループ識別子記憶部22に、確認グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する。
【0038】
判定結果通知部25は、自グループ識別子判定部23の判定結果または第2公開グループ識別子判定部24の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、情報管理サーバ10に通知する。
【0039】
上述したように、識別子管理システムにおいて、情報管理サーバ10は、確認対象となるグループ識別子と、第1公開グループ識別子記憶部11とを比較して、確認対象となるグループ識別子が、他のサービス系で重複しているか否かを判定する。また、情報管理サーバ10は、確認対象となるグループ識別子を相互接続先情報管理サーバ20に通知し、相互接続先情報管理サーバ20が、確認対象となるグループ識別子と自グループ識別子記憶部21、第2公開グループ識別子記憶部22と比較することで、自身の管理するサービス系および自身が管理していない他のサービス系で確認対象のグループ識別子が重複しているか否かを判定する。このため、識別子管理システムによれば、同一のグループ識別子が相互に接続されたサービス系間で重複しないように支援することができる。
【実施例2】
【0040】
本実施例2にかかるファイル転送システムの概要について説明する。図2は、本実施例2にかかるファイル転送システムの概要を説明するための図である。図2に示すように、このファイル転送システムは、サービス系100A〜100Zを有しており、サービス系100A〜100Zは、LANなどのネットワークを介して相互に接続されている。なお、ファイル転送システムは、その他のサービス系に接続されていても良い。
【0041】
サービス系100A〜100Zはそれぞれ、情報管理サーバ、複数のファイル転送サーバ、複数のホストクライアントを有する。具体的には、サービス系100Aは、情報管理サーバ100a、ファイル転送サーバ20a,21a、ホストクライアント10a,11aを有する。サービス系100Bは、情報管理サーバ100b、ファイル転送サーバ20b,21b、ホストクライアント10b,11bを有する。サービス系100C〜100Zは、サービス系100A,100Bと同様に情報管理サーバ、複数のファイル転送サーバ、複数のホストクライアントを有しているが、ここでは図示を省略する。
【0042】
ここでは一例として、サービス系100Aの情報管理サーバ100a、ファイル転送サーバ20a、ホストクライアント10aを用いて、ファイル転送システムに含まれる各情報管理サーバ、各ファイル転送サーバ、各ホストクライアントの説明を行う。
【0043】
ホストクライアント10aは、ホストユーザが使用するクライアント装置である。ホストクライアント10aは、ホストクライアント10aを収容する特定のファイル転送サーバと通信を行う。図2に示す例では、ホストクライアント10aは、ファイル転送サーバ20aに収容されており、ホストクライアント10aは、ファイル転送サーバ20aと通信を行う。なお、ホストクライアント10aがファイル転送サーバ20aとの間で通信を行う場合には、データの暗号化や復号化などを行う。
【0044】
ファイル転送サーバ20aは、指定されたアドレスにファイルを転送するサーバ装置である。例えば、ファイル転送サーバ20aは、ホストクライアント10bのアドレスを指定したファイルをホストクライアント10aから取得した場合には、ファイルをホストクライアント10bに送信する。また、ファイル転送サーバ20aは、ホストクライアント10aからの要求に応じて、ユーザ情報を情報管理サーバ100aに問い合わせる。
【0045】
情報管理サーバ100aは、ユーザ情報を管理するサーバ装置である。このユーザ情報は、ファイル転送サービスに加入するユーザに関する情報である。例えば、ユーザ情報は、サービス系100A内のグループを一意に識別するグループ識別子、ホストクライアントのアドレス、ホストクライアントとファイル転送サーバとの接続関係などの情報を含む。情報管理サーバ100aは、ファイル転送サーバ20a、21aからの要求に応じて、ユーザ情報を提供する。
【0046】
特に、本実施例2に係る情報管理サーバ100aは、相互接続先となる他のサービス系の情報管理サーバとグループ識別子に関する情報を交換することで、異なるサービス系間において、同一のグループ識別子が重複して登録されてしまうことを防止する。
【0047】
以下において、同一のグループ識別子が重複されて登録されないようにする仕組みについて説明する。ここでは説明の便宜上、新規にグループ識別子を登録しようとするサービス系の情報管理サーバを、サービス系100Aの情報管理サーバ100aとする。また、この情報管理サーバ100aと相互に接続する情報管理サーバを、サービス系100Bの情報管理サーバ100bとする。まず、情報管理サーバ100aおよび情報管理サーバ100bの機能構成について説明した後に、情報管理サーバ100aと情報管理サーバ100bとの処理手順をフローチャートにて説明する。
【0048】
まず、情報管理サーバ100aの構成について説明する。図3は、情報管理サーバ100aの構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、この情報管理サーバ100aは、入力部110a、表示部120a、通信制御部130a、記憶部140a、制御部150aを有する。
【0049】
このうち、入力部110aは、情報管理サーバ100aに情報管理者が情報を入力するための入力装置である。例えば、入力部110aは、キーボードやマウスなどの入力装置に対応する。表示部120aは、制御部150aから出力される情報を表示する表示装置である。この表示部120aは、例えば、ディスプレイやモニタなどの表示装置に対応する。
【0050】
通信制御部130aは、相互接続先となる情報管理サーバ100bとの間で通信を行う装置である。後述の制御部150aは、この通信制御部130aを介して、情報管理サーバ100bとの間で情報の送受信を行う。
【0051】
記憶部140aは、制御部150aが利用する各種の情報を記憶する記憶装置である。本発明に関連するものとして、記憶部140aは、グループ情報テーブル141a、公開グループ情報テーブル142a、相互接続先サーバ情報テーブル143aを記憶する。
【0052】
グループ情報テーブル141aは、情報管理サーバ100aが所属するサービス系内のグループ識別子を記憶するテーブルである。情報管理サーバ100aは、サービス系100Aに属しているので、グループ情報テーブル141aは、サービス系100A内のグループ識別子を記憶する。
【0053】
図4は、グループ情報テーブル141aのデータ構造の一例を示す図である。図4に示すように、グループ情報テーブル141aは、グループ識別子と、親グループ識別子とを対応づけて記憶する。このうち、グループ識別子は、上述したように、サービス系100A内のグループ識別子である。親グループ識別子は、サービス系100Aのグループに含まれる親グループを一意に識別するものである。
【0054】
なお、グループ情報テーブル141aに記憶されたグループ識別子は、相互接続先の情報管理サーバとの間で一意性が保証されているものとする。また、グループ情報テーブル141aに記憶されたグループ識別子は、後述する公開グループ識別子取得部154a、公開グループ識別子設定要求部155aによって、全て相互接続先の情報管理サーバに公開済みとする。
【0055】
公開グループ情報テーブル142aは、相互接続先となる他のサービス系内のグループ識別子を記憶するテーブルである。例えば、サービス系100Aの相互接続先のサービス系がサービス系100Bの場合には、公開グループ情報テーブル142aは、サービス系100B内のグループ識別子を記憶する。
【0056】
図5は、公開グループ情報テーブル142aのデータ構造の一例を示す図である。図5に示すように、公開グループ情報テーブル142aは、公開グループ識別子と、URL(Uniform Resource Locator)とを対応づけて記憶する。このうち、公開グループ識別子は、相互接続先となるサービス系内のグループ識別子である。この公開グループ識別子は、グループ識別子がハッシュ化されたものとなる。
【0057】
URLは、公開グループ識別子を公開する情報管理サーバの位置情報を示すものである。図5に示す例では、公開グループ識別子「#r4522568」を公開する情報管理サーバの位置情報(URL)は「https://ims2.com/sss/VServlet」となる。
【0058】
相互接続先サーバ情報テーブル143aは、相互接続先となる他のサービス系内の情報管理サーバに関する情報を記憶するテーブルである。図6は、相互接続先サーバ情報テーブル143aのデータ構造の一例を示す図である。図6に示すように、相互接続先サーバ情報テーブル143aは、相互接続先の情報管理サーバを一意に識別する情報管理サーバ識別情報と、URLとを対応づけて記憶するテーブルである。URLは、情報管理サーバ識別情報により特定される情報管理サーバの位置情報(URL)を示す。
【0059】
図3の説明に戻る。制御部150aは、ユーザ情報を管理する処理部である。本発明に関連する処理として、制御部150aは、相互接続先となる他のサービス系の情報管理サーバとグループ識別子に関する情報を交換することで、異なるサービス系間において、同一のグループ識別子が重複して登録されてしまうことを防止するための各種処理を実行する。
【0060】
制御部150aは、公開グループ識別子重複確認部151a、位置取得部152a、重複確認送受信処理部153a、公開グループ識別子取得部154a、公開グループ識別子設定要求部155aを有する。
【0061】
公開グループ識別子重複確認部151aは、サービス系100Aに新たなグループ識別子を登録する場合等に、登録予定(確認対象)のグループ識別子と公開グループ情報テーブル142aとを基にして、登録予定のグループ識別子が相互接続先のサービス系内で既に登録されているか否かを判定する処理部である。
【0062】
まず、公開グループ識別子重複確認部151aは、自サービス系100A内で新規に登録しようとしているグループ識別子を、グループ識別子重複確認コマンドにて受け付ける。例えば、グループ識別子重複確認コマンドは、「checkImsGroupIDコマンド」や「registGroupIDコマンド」等が該当する。以下の説明において、新規に登録しようとしているグループ識別子を確認対象のグループ識別子と表記する。
【0063】
公開グループ識別子重複確認部151aは、グループ識別子重複確認コマンドを、入力部110aから取得する。すなわち、情報管理者が、入力部110aを操作して、グループ識別子重複確認コマンドを入力する。
【0064】
公開グループ識別子重複確認部151aは、グループ識別子重複確認コマンドを受け付けた後に、確認対象のグループ識別子をハッシュ化する。公開グループ識別子重複確認部151aは、ハッシュ化した値と同一の値が、公開グループ情報テーブル142aの公開グループ識別子に含まれている場合には、確認対象のグループ識別子が相互接続先のサービス系内ですでに登録されていると判定する。
【0065】
公開グループ識別子重複確認部151aは、確認対象のグループ識別子が相互接続先のサービス系内ですでに登録されていると判定した場合には、このグループ識別子を登録する他の情報管理サーバの位置情報を判定する。公開グループ識別子重複確認部151aは、ハッシュ化した確認対象のグループ識別子の値に対応するURLを公開グループ情報テーブル142aから検出したものを位置情報として判定する。
【0066】
また、公開グループ識別子重複確認部151aは、確認対象のグループ識別子が相互接続先のサービス系内ですでに登録されていると判定した場合には、重複確認結果を表示部120aに出力し、情報管理者が確認する。この重複確認結果には、確認対象のグループ識別子が重複する旨の情報、確認対象のグループ識別子、このグループ識別子を登録済みの他のサービス系の情報管理サーバの位置情報が含まれる。
【0067】
これに対して、公開グループ識別子重複確認部151aは、ハッシュ化した値と同一の値が、公開グループ情報テーブル142aの公開グループ識別子に含まれていない場合には、確認対象のグループ識別子が相互接続先のサービス系内で登録されていないと判定する。この場合には、公開グループ識別子重複確認部151aは、位置取得部152aに、相互接続先の情報管理サーバの位置情報を要求する。
【0068】
公開グループ識別子重複確認部151aは、位置情報を位置取得部152aから取得した後に、位置情報と確認対象のグループ識別子とを重複確認送受信処理部153に出力する。
【0069】
位置取得部152aは、相互接続先の情報管理サーバの位置情報の要求を受け付けた場合に、要求元の処理部に、該当する位置情報を通知する処理部である。位置取得部152は、相互接続先サーバ情報テーブル143aを参照し、相互接続先サーバ情報テーブル143aに記憶されたURLを位置情報として抽出する。
【0070】
重複確認送受信処理部153aは、公開グループ識別子重複確認部151aから、位置情報と確認対象のグループ識別子とを取得した場合に、重複確認要求情報を相互接続先の情報確認サーバに送信する処理部である。この重複確認要求情報は、確認対象のグループ識別子が、各サービス系の情報管理サーバで重複するか否かを相互接続先の情報管理サーバに確認するための情報である。
【0071】
重複確認要求情報の宛先には、公開グループ識別子重複確認部151aから取得した位置情報が設定される。また、重複確認要求情報には、確認対象のグループ識別子と、この重複確認要求情報を送信する情報管理サーバを一意に識別する情報が含まれる。
【0072】
重複確認送受信処理部153aは、相互接続先の情報管理サーバに重複確認要求情報を送信した後に、この相互接続先の情報管理サーバから、重複確認要求情報の応答を受け付ける。この応答を重複確認応答情報と表記する。この重複確認応答情報は、確認対象のグループ識別子が各サービス系の情報管理サーバで重複するか否かの情報、確認対象のグループ識別子、重複確認応答情報の送信元となる情報管理サーバを一意に識別する情報が含まれる。
【0073】
重複確認送受信処理部153aは、重複確認応答情報を参照し、確認対象のグループ識別子が各サービス系の情報管理サーバで重複していない場合には、確認対象のグループ識別子をグループ情報テーブル141aに登録する。そして、重複確認送受信処理部153aは、重複確認応答情報を表示部120aに出力し、情報管理者が確認する。なお、重複確認送受信処理部153aは、情報管理者からの指示をまってから、確認対象のグループ識別子をグループ情報テーブル141aに登録してもよい。
【0074】
情報管理者は、重複確認応答情報を参照する。そして、情報管理者は、確認対象のグループ識別子が各サービス系の情報管理サーバで重複していない場合には、入力部110aを操作して、かかるグループ識別子を含んだ公開依頼情報を情報管理サーバ100aに入力する。なお、重複確認送受信処理部153aは、重複確認応答情報を参照し、確認対象のグループ識別子が各サービス系の情報管理サーバで重複していない場合には、公開依頼情報を自動生成し、生成した公開依頼情報を後述の公開グループ識別子取得部154aに出力してもよい。
【0075】
公開グループ識別子取得部154aは、入力部110aまたは重複確認送受信処理部153aから公開依頼情報を取得する処理部である。公開グループ識別子取得部154aは、公開依頼情報に含まれるグループ識別子をハッシュ化し、ハッシュ化したグループ識別子を公開グループ識別子設定要求部155aに通知する。以下の説明において、公開依頼情報に含まれるグループ識別子をハッシュ化したものを公開グループ識別子と表記する。
【0076】
公開グループ識別子設定要求部155aは、公開グループ識別子の設定要求情報を相互接続先の情報管理サーバに行う処理部である。この設定要求情報には、公開グループ識別子と、設定要求情報の送信元の情報管理サーバを一意に識別する情報が含まれる。なお、公開グループ識別子設定要求部155aは、位置取得部152aから相互接続先の情報管理サーバの位置情報を取得し、設定要求情報の宛先に設定する。
【0077】
また、公開グループ識別子設定要求部155aは、相互接続先の情報管理サーバから、設定要求情報の応答を受け付ける。この応答を設定応答情報と表記する。設定応答情報は、公開グループ識別子をハッシュ化する前のグループ識別子が各サービス系の情報管理サーバで重複するか否かの情報、設定応答情報の送信元となる情報管理サーバを一意に識別する情報が含まれる。
【0078】
公開グループ識別子設定要求部155aは、相互接続先の全ての情報管理サーバから設定応答情報を受け付け、全ての設定応答情報において、グループ識別子が重複しない旨の情報が含まれている場合に、設定が完了した旨の情報を表示部120aに出力する。
【0079】
これに対して、公開グループ識別子設定要求部155aは、いずれかの設定応答情報において、グループ識別子が重複する旨の情報が含まれている場合には、エラーを表示部120aに出力する。また、この場合、公開グループ識別子設定要求部155aは、公開グループ識別子に対応するグループ識別子を、グループ情報テーブル141aから削除しても良い。例えば、公開グループ識別子取得部155aは、公開グループ識別子取得部154aから、グループ識別子とこのグループ識別子をハッシュ化した値との対応を示す情報を取得しておき、この情報と公開グループ識別子とを基にして、公開グループ識別子に対応するグループ識別子を判定する。
【0080】
さらに、公開グループ識別子設定要求部155aは、いずれかの設定応答情報において、グループ識別子が重複する旨の情報が含まれている場合には、受信した各設定応答情報のうち、グループ識別子が重複しない旨の設定応答情報の送信元となる情報管理サーバを判定する。そして、公開グループ識別子設定要求部155aは、判定した情報管理サーバに、該当する公開グループ識別子の削除要求を行う。
【0081】
次に、情報管理サーバ100aと相互に接続する情報管理サーバ100bの構成について説明する。図7は、情報管理サーバ100bの構成を示す機能ブロック図である。図7に示すように、この情報管理サーバ100bは、入力部110b、表示部120b、通信制御部130b、記憶部140b、制御部150bを有する。
【0082】
このうち、入力部110bは、情報管理サーバ100bにユーザが情報を入力するための入力装置である。例えば、入力部110bは、キーボードやマウスなどの入力装置に対応する。表示部120bは、制御部150bから出力される情報を表示する表示装置である。この表示部120bは、例えば、ディスプレイやモニタなどの表示装置に対応する。
【0083】
通信制御部130aは、グループ識別子の確認元となる情報管理サーバ100aとの間で通信を行う装置である。後述の制御部150bは、この通信制御部130bを介して、情報管理サーバ100aとの間で情報の送受信を行う。
【0084】
記憶部140bは、制御部150bが利用する各種の情報を記憶する記憶装置である。本発明に関連するものとして、記憶部140bは、グループ情報テーブル141b、公開グループ情報テーブル142bを記憶する。
【0085】
グループ情報テーブル141bは、情報管理サーバ100bが所属するサービス系内のグループ識別子を記憶するテーブルである。情報管理サーバ100bは、サービス系内100Bに属しているので、グループ情報テーブル141bは、サービス系100B内のグループ識別子を記憶する。このグループ情報テーブル141bのデータ構造は、図4に示したグループ情報テーブル141aと同様である。
【0086】
公開グループ情報テーブル142bは、他のサービス系内のグループ識別子を記憶するテーブルである。例えば、情報管理サーバ100bが、情報管理サーバ100aに接続されている場合には、公開グループ情報テーブル142bは、サービス系100A内のグループ識別子を記憶する。また、公開グループ情報テーブル142bに記憶されるグループ識別子はハッシュ化された公開グループ識別子となる。この公開グループ情報テーブル142bのデータ構造は、図5に示した公開グループ情報テーブル142aと同様である。
【0087】
制御部150bは、ユーザ情報を管理する処理部である。本発明に関連する処理として、制御部150bは、情報管理サーバ100aから重複確認要求情報または設定要求情報を受信し、各種の応答処理を実行する。この制御部150bは、グループ識別子重複確認応答部151b、公開グループ識別子重複確認応答部152b、公開グループ識別子設定部153bを有する。
【0088】
まず、情報管理サーバ100aから重複確認要求情報を受信した場合の、制御部150bの処理について説明する。この場合、グループ識別子重複確認応答部151bおよび公開グループ識別子重複確認応答部152bが動作する。
【0089】
グループ識別子重複確認応答部151bは、重複確認要求情報に含まれる確認対象のグループ識別子と、グループ情報テーブル141bとを比較して、確認対象のグループ識別子と同一のグループ識別子がグループ情報テーブル141bに含まれているか否かを判定する。
【0090】
グループ識別子重複確認応答部151bは、確認対象のグループ識別子と同一のグループ識別子がグループ情報テーブル141bに含まれている場合には、確認対象のグループ識別子が重複していると判定する。そして、グループ識別子重複確認応答部151bは、重複確認応答情報を情報管理サーバ100aに送信する。この場合、グループ識別子重複確認応答部151bは、確認対象のグループ識別子がサービス系100B内で重複する旨の情報、確認対象のグループ識別子、重複確認応答情報の送信元となる情報管理サーバ100bを一意に識別する情報を重複確認応答情報に格納する。
【0091】
これに対して、グループ識別子重複確認応答部151bは、確認対象のグループ識別子と同一のグループ識別子がグループ情報テーブル141bに含まれていない場合には、重複確認要求情報を公開グループ識別子重複確認応答部152bに通知する。
【0092】
公開グループ識別子重複確認応答部152bは、重複確認要求情報に含まれる確認対象のグループ識別子をハッシュ化する。そして、公開グループ識別子重複確認応答部152bは、ハッシュ化したグループ識別子と、公開グループ情報テーブル142bとを比較して、ハッシュ化したグループ識別子と同一のグループ識別子が公開グループ情報テーブル142bに含まれているか否かを判定する。
【0093】
公開グループ識別子重複確認応答部152bは、ハッシュ化した確認対象のグループ識別子と同一のグループ識別子が公開グループ情報テーブル142bに含まれている場合には、公開グループ情報テーブル142bの該当グループ識別子に対応するURLが、重複確認要求情報の送信元となる情報管理サーバ100aの位置情報(URL)と等しいか否かをさらに判定する。
【0094】
各URLが等しい場合には、公開グループ識別子重複確認応答部152bは、確認対象のグループ識別子が重複しないと判定する。そして、公開グループ識別子重複確認応答部152bは、重複確認応答情報を情報管理サーバ100aに送信する。この場合、公開グループ識別子確認応答部152bは、確認対象のグループ識別子が重複しない旨の情報、確認対象のグループ識別子、重複確認応答情報の送信元となる情報管理サーバ100bを一意に識別する情報を重複確認応答情報に格納する。
【0095】
これに対して、各URLが異なる場合には、公開グループ識別子重複確認応答部152bは、確認対象のグループ識別子が重複すると判定する。そして、公開グループ識別子重複確認応答部152bは、重複確認応答情報を情報管理サーバ100aに送信する。この場合、公開グループ識別子確認応答部152bは、確認対象のグループ識別子が重複する旨の情報、確認対象のグループ識別子、重複確認応答情報の送信元となる情報管理サーバ100bを一意に識別する情報を重複確認応答情報に格納する。
【0096】
ところで、公開グループ識別子重複確認応答部152bは、ハッシュ化した確認対象のグループ識別子と同一のグループ識別子が公開グループ情報テーブル142bに含まれていない場合には、確認対象のグループ識別子が重複しないと判定する。そして、公開グループ識別子重複確認応答部152bは、重複確認応答情報を情報管理サーバ100aに送信する。この場合、公開グループ識別子確認応答部152bは、確認対象のグループ識別子が重複しない旨の情報、確認対象のグループ識別子、重複確認応答情報の送信元となる情報管理サーバ100bを一意に識別する情報を重複確認応答情報に格納する。
【0097】
次に、情報管理サーバ100aから設定要求情報を受信した場合の、制御部150bの処理について説明する。この場合、グループ識別子重複確認応答部151b、公開グループ識別子重複確認応答部152b、公開グループ識別子設定部153bが動作する。
【0098】
グループ識別子重複確認応答部151bは、グループ情報テーブル141bに含まれる各グループ識別子をハッシュ化し、ハッシュ化したグループ識別子のうち、設定要求情報に含まれる公開グループ識別子と同一のグループ識別子が存在するか否かを判定する。なお、グループ識別子重複確認応答部151bは、グループ情報テーブル141bに含まれる各グループ識別子を予めハッシュ化しておいても良い。
【0099】
グループ識別子重複確認応答部151bは、同一のグループ識別子が存在する場合には、公開グループ識別子に対応するグループ識別子が重複すると判定する。そして、グループ識別子重複確認応答部151bは、設定応答情報を情報管理サーバ100aに送信する。この場合、グループ識別子確認応答部151bは、公開グループ識別子をハッシュ化する前のグループ識別子が重複する旨の情報、設定応答情報の送信元となる情報管理サーバ100bを一意に識別する情報を設定応答情報に格納する。
【0100】
これに対して、グループ識別子重複確認応答部151bは、同一のグループ識別子が存在しない場合には、設定要求情報を公開グループ識別子重複確認応答部152bに通知する。
【0101】
公開グループ識別子重複確認応答部152bは、設定要求情報に含まれる公開グループ識別子と同一の公開グループ識別子が公開グループ情報テーブル142bに含まれているか否かを判定する。
【0102】
公開グループ識別子重複確認応答部152bは、同一の公開グループ識別子が公開グループ情報テーブル142bに含まれている場合には、公開グループ情報テーブル142bの該当グループ識別子に対応するURLが、設定要求情報の送信元となる情報管理サーバ100aの位置情報(URL)と等しいか否かをさらに判定する。
【0103】
各URLが等しい場合には、公開グループ識別子重複確認応答部152bは、公開グループ識別子が重複しないと判定する。そして、公開グループ識別子重複確認応答部152bは、設定応答情報を情報管理サーバ100aに送信する。この場合、公開グループ識別子確認応答部152bは、公開グループ識別子が重複しない旨の情報、公開グループ識別子、設定応答情報の送信元となる情報管理サーバ100bを一意に識別する情報を設定応答情報に格納する。
【0104】
これに対して、各URLが異なる場合には、公開グループ識別子重複確認応答部152bは、公開グループ識別子が重複すると判定する。そして、公開グループ識別子重複確認応答部152bは、設定応答情報を情報管理サーバ100aに送信する。この場合、公開グループ識別子確認応答部152bは、公開グループ識別子が重複する旨の情報、公開グループ識別子、設定応答情報の送信元となる情報管理サーバ100bを一意に識別する情報を設定応答情報に格納する。
【0105】
ところで、公開グループ識別子重複確認応答部152bは、同一の公開グループ識別子が公開グループ情報テーブル142bに含まれていない場合には、公開グループ識別子が重複しないと判定する。
【0106】
この場合、公開グループ識別子重複確認応答部152bは、設定要求情報に含まれる公開グループ識別子と位置情報(URL)との組を公開グループ識別子設定部153bに出力する。そして、公開グループ識別子の設定を完了した旨の通知を受け付けた場合に、設定応答情報を情報管理サーバ100aに送信する。公開グループ識別子重複確認応答部152bは、公開グループ識別子の設定が完了した旨の情報、公開グループ識別子、設定応答情報の送信元となる情報管理サーバ100bを一意に識別する情報を設定応答情報に格納する。
【0107】
公開グループ識別子設定部153bは、公開グループ識別子と位置情報との組を公開グループ識別子重複確認応答部152bから取得し、取得した公開グループ識別子と位置情報との組を公開グループ情報テーブル142bに設定する処理部である。公開グループ識別子設定部153bは、公開グループ識別子と位置情報との設定が完了した場合には、設定が完了した旨の情報を公開グループ識別子重複確認応答部152に出力する。
【0108】
次に、本実施例2にかかるファイル転送システムの処理手順について説明する。まず、情報管理サーバ100aがグループ識別子重複確認コマンドを受け付けた場合のファイル転送システムの処理手順について説明する。図8は、ファイル転送システムの処理手順を示すフローチャート(1)である。
【0109】
図8に示すように、情報管理サーバ100aは、グループ識別子重複確認コマンドを受け付け(ステップS101)、公開グループ情報テーブル142aのグループ識別子と確認対象のグループ識別子とを比較する(ステップS102)。ステップS102において、情報管理サーバ100aは、確認対象のグループ識別子をハッシュ化した後に、比較処理を行う。
【0110】
情報管理サーバ100aは、グループ識別子が重複する場合には(ステップS103,Yes)、重複確認結果を表示部120aに出力する(ステップS104)。この確認結果には、確認対象のグループ識別子が重複する旨の情報が含まれる。
【0111】
一方、情報管理サーバ100aは、グループ識別子が重複しない場合には(ステップS103,No)、相互接続先の情報管理サーバ100bの位置を取得し(ステップS105)、重複確認要求情報を情報管理サーバ100bに通知する(ステップS106)。この重複確認要求情報には、確認対象のグループ識別子と、この重複確認要求情報を送信する情報管理サーバ100aを一意に識別する情報が含まれる。
【0112】
情報管理サーバ100bは、情報管理サーバ100aから重複確認要求情報を受け付け(ステップS107)、グループ情報テーブル141bのグループ識別子と確認対象のグループ識別子とを比較する(ステップS108)。
【0113】
情報管理サーバ100bは、グループ識別子が重複する場合には(ステップS109,Yes)、情報管理サーバ100aに重複確認応答情報を通知する(ステップS110)。この重複確認応答情報には、確認対象のグループ識別子がサービス系100B内で重複する旨の情報、確認対象のグループ識別子、重複確認応答情報の送信元となる情報管理サーバ100bを一意に識別する情報が含まれる。
【0114】
一方、情報管理サーバ100bは、グループ識別子が重複しない場合には(ステップS109,No)、公開グループ情報テーブル142aの公開グループ識別子と確認対象のグループ識別子とを比較し(ステップS111)、重複確認応答情報を情報管理サーバ100aに通知する(ステップS112)。なお、ステップS108の処理とステップS111の処理は順不同であるため、どちらの処理を先に実行しても良い。
【0115】
ステップS112において、情報管理サーバ100bは、ハッシュ化した確認対象のグループ識別子と同一のグループ識別子が公開グループ情報テーブル142bに含まれており、かつ、該当URLがそれぞれ等しい場合には、確認対象のグループ識別子が重複しないと判定する。この場合には、重複確認応答情報には、確認対象のグループ識別子が重複しない旨の情報、確認対象のグループ識別子、重複確認応答情報の送信元となる情報管理サーバ100bを一意に識別する情報が含まれる。
【0116】
また、ステップS112において、情報管理サーバ100bは、ハッシュ化した確認対象のグループ識別子と同一のグループ識別子が公開グループ情報テーブル142bに含まれており、かつ、該当URLがそれぞれ異なる場合には、確認対象のグループ識別子が重複すると判定する。この場合には、重複確認応答情報には、確認対象のグループ識別子が重複する旨の情報、確認対象のグループ識別子、重複確認応答情報の送信元となる情報管理サーバ100bを一意に識別する情報が含まれる。
【0117】
また、ステップS112において、情報管理サーバ100bは、ハッシュ化した確認対象のグループ識別子と同一のグループ識別子が公開グループ情報テーブル142bに含まれていない場合には、確認対象のグループ識別子が重複しないと判定する。この場合には、重複確認応答情報には、確認対象のグループ識別子が重複しない旨の情報、確認対象のグループ識別子、重複確認応答情報の送信元となる情報管理サーバ100bを一意に識別する情報が含まれる。
【0118】
情報管理サーバ100aは、情報管理サーバ100bから重複確認応答情報を受け付け(ステップS113)、重複確認応答情報に応じた処理を実行する(ステップS114)。ステップS114において、情報管理サーバ100aは、確認対象のグループ識別子が重複しない旨の情報が重複確認応答情報に含まれている場合には、確認対象のグループ識別子をグループ情報テーブル141aに登録する。
【0119】
次に、情報管理サーバ100aがグループ識別子の公開依頼情報を受け付けた場合のファイル転送システムの処理手順について説明する。図9は、ファイル転送システムの処理手順を示すフローチャート(2)である。
【0120】
図9に示すように、情報管理サーバ100aは、グループ識別子の公開依頼情報を受け付け(ステップS201)、公開設定するグループ識別子を取得し、ハッシュ化することで公開グループ識別子を作成する(ステップS202)。
【0121】
情報管理サーバ100aは、相互接続先の情報管理サーバの位置情報を取得し(ステップS203)、設定要求情報を情報管理サーバ100bに通知する(ステップS204)。この設定要求情報には、公開グループ識別子と、設定要求情報の送信元の情報管理サーバを一意に識別する情報が含まれる。
【0122】
情報管理サーバ100bは、情報管理サーバ100aから設定要求情報を受け付け(ステップS205)、グループ情報テーブル141bのグループ識別子と公開グループ識別子とを比較する(ステップS206)。ステップS206において、情報管理サーバ100bは、グループ情報テーブル141bの各グループ識別子をハッシュ化し、ハッシュ化したグループ識別子と、公開グループ識別子とを比較する。
【0123】
情報管理サーバ100bは、グループ識別子が重複する場合には(ステップS207,Yes)、設定応答情報を情報管理サーバ100aに通知する(ステップS208)。この設定応答情報には、公開グループ識別子をハッシュ化する前のグループ識別子が重複する旨の情報、設定応答情報の送信元となる情報管理サーバ100bを一意に識別する情報が含まれる。
【0124】
一方、情報管理サーバ100bは、グループ識別子が重複しない場合には(ステップS207,No)、公開グループ情報テーブルのグループ識別子と公開グループ識別子とを比較する(ステップS209)。情報管理サーバ100bは、グループ識別子が重複する場合には(ステップS210,Yes)、ステップS208に移行する。なお、ステップS206の処理とS209の処理は順不同であるため、どちらの処理を先に実行しても良い。
【0125】
ステップS210において、情報管理サーバ100bは、公開グループ識別子と同一のグループ識別子が公開グループ情報テーブル142bに含まれており、かつ、該当URLがそれぞれ異なる場合に、確認対象のグループ識別子が重複すると判定する。
【0126】
これに対して、情報管理サーバ100bは、公開グループ識別子と同一のグループ識別子が公開グループ情報テーブル142bに含まれており、かつ、該当URLがそれぞれ等しい場合には、確認対象のグループ識別子が重複しないと判定する。また、情報管理サーバ100bは、同一の公開グループ識別子が公開グループ情報テーブル142bに含まれていない場合には、公開グループ識別子が重複しないと判定する。
【0127】
情報管理サーバ100bは、グループ識別子が重複しない場合には(ステップS210,No)、公開グループ識別子を公開グループ情報テーブルに登録する(ステップS211)。そして、情報管理サーバ100bは、設定応答情報を情報管理サーバ100aに通知する(ステップS212)。この設定応答情報には、公開グループ識別子の設定が完了した旨の情報、公開グループ識別子、設定応答情報の送信元となる情報管理サーバ100bを一意に識別する情報が含まれる。
【0128】
情報管理サーバ100aは、情報管理サーバ100bから設定応答情報を受け付け(ステップS213)、設定応答情報に応じた処理を実行する(ステップS214)。例えば、ステップS214において、情報管理サーバ100aは、設定応答情報において、グループ識別子が重複しない旨の情報が含まれている場合に、設定が完了した旨の情報を表示部120aに出力する。
【0129】
次に、本実施例2にかかるファイル転送システムの効果について説明する。上述したように、本実施例2によれば、情報管理サーバ100aは、グループ識別子重複確認コマンドを受け付けた場合に、公開グループ情報テーブル142aのグループ識別子と確認対象のグループ識別子とを比較し、一致するか否かを判定する。また、情報管理サーバ100aは、確認対象となるグループ識別子を相互接続の情報管理サーバ100bに通知し、情報管理サーバ100bは、確認対象となるグループ識別子とグループ情報テーブル141b、確認対象となるグループ識別子と公開グループ情報テーブル142bとそれぞれ比較し、一致するか否かを判定する。すなわち、情報管理サーバ100aは、確認対象となるグループ識別子が、自身の保持する公開グループ情報テーブル142a、相互接続先のグループ情報テーブル141b、公開グループ情報テーブル142bで重複しない場合に、確認対象となるグループ識別子が相互接続先のグループ識別子と重複しないと判定する。
【0130】
更に、確認対象となるグループ識別子が相互接続先のグループ識別子と重複しないと判定した後に、情報管理サーバ100aは、かかるグループ識別子の公開依頼情報を受け付ける。そして、情報管理サーバ100aは、グループ識別子をハッシュ化した公開グループ識別子を相互接続先となる情報管理サーバ100bに通知する。情報管理サーバ100bは、公開グループ識別子とグループ情報テーブル141b、公開グループ識別子と公開グループ情報テーブル142bとをそれぞれ比較し、一致しない場合に、公開グループ識別子を公開グループ情報テーブル142bに登録する。すなわち、情報管理サーバ100aは、グループ識別子が重複していないと確認したものと同一のグループ識別子を実際に設定する場合に、設定対象となるグループ識別子を相互接続先に公開し、相互接続先に公開グループ識別子を登録させることで、情報管理サーバ100aに設定するグループ識別子を、相互接続先の各情報管理サーバに共有させる。
【0131】
これにより、相互接続するサービス系間においてグループ識別子の重複を回避することが可能になるという効果を奏する。
【0132】
また、本実施例2にかかるファイル転送システムでは、グループ識別子を公開する場合に、公開対象となるグループ識別子をハッシュ化する。グループ識別子には、組織構成の情報を含んでいる場合があるが、このようにグループ識別子をハッシュ化することで、組織構成等の機密情報を隠蔽することができる。
【0133】
なお、本実施例2にかかるファイル転送システムでは、確認対象となるグループ識別子のハッシュ化することなく、相互接続先の情報管理サーバ100bに送信することで処理効率を向上させている。なお、本実施例2にかかるファイル転送システムでは、確認対象となるグループ識別子を、相互接続先の情報管理サーバ100bに送信する場合でも、確認対象となるグループ識別子をハッシュ化して送信しても良い。
【0134】
ところで、上記実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順(図8、図9など)、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、図3に示した情報管理サーバ100aの構成と図7に示した情報管理サーバ100bの構成を重複なく備えたサーバが、各サービス系に配置されていても良い。すなわち、各サービス系に、図3に示した情報管理サーバ100aの構成と図7に示した情報管理サーバ100bの構成を重複なく備えたサーバがそれぞれ備えられ、各サーバのうちいずれかのサーバが上記情報管理サーバ100aの処理を行い、相互接続先のサーバが、上記情報処理サーバ100bの処理を行っても良い。
【0135】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0136】
なお、図8、9等で示した処理手順は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのIPネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
【0137】
図10は、開示の技術に係る情報管理プログラムまたは相互接続先管理プログラムによる情報処理がコンピュータを用いて具体的に実現されることを示す図である。図10に例示するように、コンピュータ200は、例えば、メモリ201と、CPU(Central Processing Unit)202と、ハードディスクドライブインタフェース203と、ディスクドライブインタフェース204と、シリアルポートインタフェース205と、ビデオアダプタ206と、ネットワークインタフェース207とを有し、これらの各部はバス208によって接続される。
【0138】
メモリ201は、図10に例示するように、ROM(Read Only Memory)201a及びRAM(Random Access Memory)201bを含む。ROM201aは、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース203は、図10に例示するように、ハードディスクドライブ203aに接続される。ディスクドライブインタフェース204は、図10に例示するように、ディスクドライブ204aに接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ204aに挿入される。シリアルポートインタフェース205は、図10に例示するように、例えばマウス205a、キーボード205bに接続される。ビデオアダプタ206は、図10に例示するように、例えばディスプレイ206aに接続される。
【0139】
ここで、図10に例示するように、ハードディスクドライブ203aは、例えば、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、プログラムモジュール、プログラムデータを記憶する。すなわち、開示の技術に係る情報管理プログラムおよび相互接続先管理プログラムは、コンピュータによって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ203aに記憶される。具体的には、上記実施例で説明した制御部150aと同様の情報処理を実行する各手順または制御部150bと同様の情報処理を実行する各手順とが記述されたプログラムモジュールが、ハードディスクドライブ203aに記憶される。コンピュータ200が、情報管理プログラムによる情報処理を行う場合には、プログラムモジュールには、制御部150aと同様の情報処理を実行する各手順が記述される。これに対して、コンピュータ200が、相互接続先管理プログラムによる情報処理を行う場合には、プログラムモジュールには、制御部150bと同様の情報処理を実行する各手順が記述される。
【0140】
また、上記実施例で説明した記憶部140a,140bに記憶されるデータのように、情報管理プログラムおよび相互接続先管理プログラムによる情報処理に用いられるデータは、プログラムデータとして、例えばハードディスクドライブ203aに記憶される。そして、CPU202が、ハードディスクドライブ203aに記憶されたプログラムモジュールやプログラムデータを必要に応じてRAMに読み出し、各手順を実行する。
【0141】
なお、情報管理プログラムおよび相互接続先管理プログラムに係るプログラムモジュールやプログラムデータは、ハードディスクドライブ203aに記憶される場合に限られず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ等を介してCPUによって読み出されてもよい。あるいは、情報管理プログラムおよび相互接続先管理プログラムに係るプログラムモジュールやプログラムデータは、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェースを介してCPU202によって読み出されてもよい。
【符号の説明】
【0142】
1,2,5,6 クライアント
3,4,7,8 サーバ装置
10A,10B,10C サービス系
10 情報管理サーバ
11 第1公開グループ識別子記憶部
12 第1公開グループ識別子判定部
13 確認グループ識別子通知部
20 相互接続先情報管理サーバ
21 自グループ識別子記憶部
22 第2公開グループ識別子記憶部
23 自グループ識別子判定部
24 第2公開グループ識別子判定部
25 判定結果通知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス系を管理する情報管理サーバと、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する1以上の相互接続先管理サーバとを有する識別子管理システムであって、
前記情報管理サーバは、
前記相互接続先管理サーバがそれぞれ管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第1公開グループ識別子を含む第1公開グループ識別子記憶部を有し、
確認対象となるグループ識別子を示す確認グループ識別子を取得した場合に、前記第1公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれるか否かを判定し、判定結果を出力する第1公開グループ識別子判定部と、
前記第1公開グループ識別子判定部により、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれていないと判定された場合に、前記確認グループ識別子を前記相互接続先管理サーバに通知する確認グループ識別子通知部とを備え、
前記相互接続先管理サーバは、
自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、
前記情報管理サーバから確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定部と、
前記情報管理サーバから確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定部と、
前記自グループ識別子判定部の判定結果または第2公開グループ識別子判定部の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知部と
を備えたことを特徴とする識別子管理システム。
【請求項2】
サービス系を管理する情報管理サーバと、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する1以上の相互接続先管理サーバとを有する識別子管理システムであって、
前記情報管理サーバは、
公開対象となるグループ識別子を示す公開対象グループ識別子を取得した場合に、前記公開対象グループ識別子を前記相互接続先管理サーバに通知する公開対象グループ識別子通知部を備え、
前記相互接続先管理サーバは、
自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、
前記情報管理サーバから公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定部と、
前記情報管理サーバから公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定部と、
前記自グループ識別子判定部の判定結果および前記第2公開グループ識別子判定部の判定結果に基づいて、前記公開対象グループ識別子を前記第2公開グループ識別子記憶部に登録する登録部と、
前記自グループ識別子判定部の判定結果または前記第2公開グループ識別子判定部の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知部と
を備えたことを特徴とする識別子管理システム。
【請求項3】
サービス系を管理する情報管理サーバであって、
前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する1以上の相互接続先管理サーバがそれぞれ管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第1公開グループ識別子を含む第1公開グループ識別子記憶部を有し、
確認対象となるグループ識別子を示す確認グループ識別子を取得した場合に、前記第1公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれるか否かを判定し、判定結果を出力する第1公開グループ識別子判定部と、
前記第1公開グループ識別子判定部により、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれていないと判定された場合に、前記確認グループ識別子を前記相互接続先管理サーバに通知する確認グループ識別子通知部と
を備えたことを特徴とする情報管理サーバ。
【請求項4】
サービス系を管理する情報管理サーバに接続され、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する相互接続先管理サーバであって、
自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、
前記情報管理サーバから確認対象となるグループ識別子を示す確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定部と、
前記情報管理サーバから確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定部と、
前記自グループ識別子判定部の判定結果または第2公開グループ識別子判定部の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知部と
を備えたことを特徴とする相互接続先管理サーバ。
【請求項5】
サービス系を管理する情報管理サーバに接続され、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する相互接続先管理サーバであって、
自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、
前記情報管理サーバから公開対象となるグループ識別子を示す公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定部と、
前記情報管理サーバから公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定部と、
前記自グループ識別子判定部の判定結果および前記第2公開グループ識別子判定部の判定結果に基づいて、前記公開対象グループ識別子を前記第2公開グループ識別子記憶部に登録する登録部と、
前記自グループ識別子判定部の判定結果または前記第2公開グループ識別子判定部の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知部と
を備えたことを特徴とする相互接続先管理サーバ。
【請求項6】
サービス系を管理する情報管理サーバと、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する1以上の相互接続先管理サーバとを有する識別子管理システムにおける識別子管理方法であって、
前記情報管理サーバは、前記相互接続先管理サーバがそれぞれ管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第1公開グループ識別子を含む第1公開グループ識別子記憶部を有し、
前記相互接続先管理サーバは、自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、
前記情報管理サーバが、確認対象となるグループ識別子を示す確認グループ識別子を取得した場合に、前記第1公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれるか否かを判定し、判定結果を出力する第1公開グループ識別子判定工程と、
前記情報管理サーバが、前記第1公開グループ識別子判定工程により、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれていないと判定された場合に、前記確認グループ識別子を前記相互接続先管理サーバに通知する確認グループ識別子通知工程と、
前記相互接続先管理サーバが、前記情報管理サーバから確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定工程と、
前記相互接続先管理サーバが、前記情報管理サーバから確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定工程と、
前記相互接続先管理サーバが、前記自グループ識別子判定工程の判定結果または第2公開グループ識別子判定工程の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知工程と
を含んだことを特徴とする識別子管理方法。
【請求項7】
サービス系を管理する情報管理サーバと、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する1以上の相互接続先管理サーバとを有する識別子管理システムの識別子管理方法であって、
前記相互接続先管理サーバは、自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、
前記情報管理サーバが、公開対象となるグループ識別子を示す公開対象グループ識別子を取得した場合に、前記公開対象グループ識別子を前記相互接続先管理サーバに通知する公開対象グループ識別子通知工程と、
前記相互接続先管理サーバが、前記情報管理サーバから公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定工程と、
前記情報管理サーバから公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定工程と、
前記自グループ識別子判定工程の判定結果および前記第2公開グループ識別子判定工程の判定結果に基づいて、前記公開対象グループ識別子を前記第2公開グループ識別子記憶部に登録する登録工程と、
前記自グループ識別子判定工程の判定結果または前記第2公開グループ識別子判定工程の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知工程と
を含んだことを特徴とする識別子管理方法。
【請求項8】
サービス系を管理する情報管理サーバの識別子管理方法であって、
前記情報管理サーバは、
前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する1以上の相互接続先管理サーバがそれぞれ管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第1公開グループ識別子を含む第1公開グループ識別子記憶部を有し、
確認対象となるグループ識別子を示す確認グループ識別子を取得した場合に、前記第1公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれるか否かを判定し、判定結果を出力する第1公開グループ識別子判定工程と、
前記第1公開グループ識別子判定工程により、前記確認グループ識別子に該当する前記第1公開グループ識別子が含まれていないと判定された場合に、前記確認グループ識別子を前記相互接続先管理サーバに通知する確認グループ識別子通知工程と
を含んだことを特徴とする識別子管理方法。
【請求項9】
サービス系を管理する情報管理サーバに接続され、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する相互接続先管理サーバの識別子管理方法であって、
前記相互接続先管理サーバは、
自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、
前記情報管理サーバから確認対象となるグループ識別子を示す確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定工程と、
前記情報管理サーバから確認グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記確認グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定工程と、
前記自グループ識別子判定工程の判定結果または第2公開グループ識別子判定工程の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知工程と
を含んだことを特徴とする識別子管理方法。
【請求項10】
サービス系を管理する情報管理サーバに接続され、前記サービス系と相互に接続する他のサービス系を管理する相互接続先管理サーバの識別子管理方法であって、
前記相互接続先管理サーバは、
自相互接続先管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する自グループ識別子を含む自グループ識別子記憶部と、自相互接続先管理サーバと相互に接続している他の相互接続先管理サーバおよび前記情報管理サーバが管理するサービス系の中のグループを一意に識別する第2公開グループ識別子を含む第2公開グループ識別子記憶部とを有し、
前記情報管理サーバから公開対象となるグループ識別子を示す公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記自グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する自グループ識別子が含まれているか否かを判定する自グループ識別子判定工程と、
前記情報管理サーバから公開対象グループ識別子を受け付けた場合に、前記第2公開グループ識別子記憶部に、前記公開対象グループ識別子に該当する第2公開グループ識別子が含まれているか否かを判定する第2公開グループ識別子判定工程と、
前記自グループ識別子判定工程の判定結果および前記第2公開グループ識別子判定工程の判定結果に基づいて、前記公開対象グループ識別子を前記第2公開グループ識別子記憶部に登録する登録工程と、
前記自グループ識別子判定工程の判定結果または前記第2公開グループ識別子判定工程の判定結果のうち少なくともいずれか一方の判定結果を応答として、前記情報管理サーバに通知する判定結果通知工程と
を含んだことを特徴とする識別子管理方法。
【請求項11】
コンピュータを請求項3に記載の情報管理サーバとして機能させることを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項12】
コンピュータを請求項4または請求項5に記載の相互接続先管理サーバとして機能させることを特徴とする相互接続先管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−257788(P2011−257788A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−129069(P2010−129069)
【出願日】平成22年6月4日(2010.6.4)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】