説明

警告通知システム、検像システム、データサーバ及びプログラム

【課題】医用画像に問題があることが確認されたときに、医用画像に問題があることを他の装置に通知する。
【解決手段】検像システムが、モダリティから送信された医用画像を受信する受信手段と、受信された医用画像に付加された情報である画像付帯情報に問題があるかを確認する付加情報確認手段と、付加情報確認手段により画像付帯情報に問題があると判断されたときに、当該画像付帯情報に係る医用画像に問題があると判断し、当該医用画像に係る検査を識別するための情報と、当該医用画像に問題があることを示す情報と、により構成される警告情報を作成する警告情報作成手段と、警告情報作成手段により作成された警告情報をデータサーバに送信する送信手段と、を有し、データサーバが、検像システムから送信された警告情報を受信する受信手段と、受信された警告情報を、所定の装置に送信する送信手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モダリティにより撮影された医用画像の確認処理に関する。
【背景技術】
【0002】
CT(Computed Tomography: コンピュータ断層撮影)検査を行なう装置やMRI(Magnetic Resonance Imaging: 核磁気共鳴画像法)検査を行なう装置などの医用画像を撮影する装置であるモダリティにより撮影された医用画像は、PACS(Picture Archiving and Communication System)と呼ばれる画像サーバに保存され、病院の様々な部門において利用されている。このため、このPACSに保存される医用画像は、正確に撮影された画像である必要がある。
【0003】
そこで、まず、撮影を行った診療放射線技師が、モダリティにより医用画像が正確に撮影されたかの確認を、例えば、検査の目的に合致した画像が撮影されているかの確認を、モダリティに付属したモニタを用いて目視により行なう。そして、診療放射線技師は、このモニタによる確認により問題がないと判断したときに、医用画像を検像システムに送信する。そして、診療放射線技師は、この検像システムを用いて、さらに、正確に撮影されたかの確認を目視により行なう。そして、診療放射線技師は、この検像システムでの確認で問題がないと判断した医用画像を、PACSに送信し、保存する。
【0004】
また、PACSに保存された医用画像には、患者氏名や年齢などの患者情報や、検査の項目や部位などの検査情報、さらに画像の濃度やサイズなどの画像情報などが付加されている。この付加された情報を用いることにより、PACSから特定の医用画像を選択して取得することが可能になり、病院の様々な部門において医用画像を利用することが可能になっている。そこで、診療放射線技師は、検像システムにより、医用画像が検査の目的に合致しているかどうかの確認に加え、上記のような患者情報や検査情報などが医用画像に正しく付加されているかの確認も行い、正しく付加されている医用画像のみをPACSに保存、病院内へ公開するようにしている。
【0005】
例えば、特許文献1には、検像システムにおける検像作業の利便性を向上させるための装置が開示されている。特許文献1に開示された検像装置は、医用画像が正しく撮影されているかの確認を行い、正しく撮影されていないと判断したときは、その医用画像に関する直近の医用画像をPACSから取得する。このように、特許文献1に開示された検像装置は、医用画像が正しく撮影されていないと判断されたときに、医用画像を撮影した技師が、その医用画像と、その医用画像に関する直近の医用画像とを比較できるようにし、その医用画像が正しく撮影されていないと判断されたのがどのような理由によるのかを確認できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−194086号公報
【特許文献2】特開2010−082296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、患者情報や検査情報などの付帯情報が医用画像に正しく付加されているかの確認は、検像システムが自動で行なうようになってきている。このため、この医用画像に必要な情報が付加されているのかの確認に対して、撮影を行った診療放射線技師が、検像システムを用いて目視により確認する必要がなくなってきている。
【0008】
通常、検像システムは、この自動チェックにより医用画像に不備があると判断した場合に、その医用画像をPACSに転送せず、検像システムの画面に医用画像に不備がある旨の警告を表示する機能や、その医用画像を自動で修正する機能などを有している。このとき、検像システムが警告を表示した場合は、例えば、診療放射線技師が、警告が表示されている医用画像を手動でPACSに転送することになり、検像システムが自動修正した場合は、例えば、診療放射線技師が、この修正された医用画像を確認後に手動でPACSに転送することになる。
【0009】
また、上記のように、検像システムにより医用画像の自動チェックをし、手動で医用画像をPACSに転送することにしている場合、他の業務に人手を取られるなどの理由で、検像システムによる検像を行う担当者が暫く不在となり、検像システムからPACSへの画像転送に遅延が生じることがある。このような状況を防ぐため、検像システムが、自動的に医用画像をPACSに転送する機能を有するようにし、医用画像が検像システムに到着してから一定の時間が経過するまでに、上述した診療放射線技師による医用画像の目視確認の後にされる転送指示がない場合には、検像システムが自動で医用画像をPACSに転送する運用を取ることがある。その場合、医用画像に問題があるのかの確認を、撮影を行った診療放射線技師によるモダリティに付帯されているモニタでの目視のみで行なった医用画像が、検像システムによるダブルチェックを受けることなしに院内に公開されることになる。
【0010】
検査業務の管理を行っている放射線情報システム(RIS)やモダリティは、検査を行う際に操作する必要があるため、これらの機器の表示等は高頻度で確認されるが、検査業務に忙しい医療機関では、検像システムは自動修正機能や自動転送機能があるため、前述の確認をする必要があまりなく、検像システムにおける目視での確認が行われなくなってきている。
【0011】
このため、前述の検像システムによる自動チェックに引っかかりPACSへの転送が止まっている医用画像の存在や、本来、検像システムによるダブルチェックにより検査目的に合っていないと指摘されるべきであるにも関わらずPACSへ転送されてしまう画像の存在が、誰にも気づかず、そのまま放置されてしまう事態が起こるという問題が生じている。
【0012】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、モダリティにより撮影された医用画像に問題があることが確認されたときに、医用画像に問題があることを他の装置に通知する警告通知システム、検像システム、データサーバ及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するため、本発明における警告通知システムは、検像システムとデータサーバとにより構成される警告通知システムであって、検像システムが、モダリティから送信された医用画像を受信する受信手段と、受信された医用画像に付加された情報である画像付帯情報に問題があるかを確認する付加情報確認手段と、付加情報確認手段により画像付帯情報に問題があると判断されたときに、当該画像付帯情報に係る医用画像に問題があると判断し、当該医用画像に係る検査を識別するための情報と、当該医用画像に問題があることを示す情報と、により構成される警告情報を作成する警告情報作成手段と、警告情報作成手段により作成された警告情報をデータサーバに送信する送信手段と、を有し、データサーバが、検像システムから送信された警告情報を受信する受信手段と、受信された警告情報を、所定の装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0014】
このため、本発明により、医用画像に付加された画像付帯情報に問題があることが確認されたときに、医用画像に問題があることを、他の装置に通知することが可能になる。つまり、医用画像に問題があることが確認されたときに、この確認を行った検像システム以外の装置においても、医用画像に問題があることを知ることが可能になる。例えば、上記の所定の装置のうちに、放射線検査の予約などを管理する放射線情報システム(RIS)を含めることにより、医用画像に問題があることを示す警告情報が放射線情報システムに送信されることになる。このため、放射線検査の傍ら、何らかの原因により検像システムにおいて画像転送が滞っていることや、再度の検査の必要があることなどを確認することが可能になる。
【0015】
また、本発明における警告通知システムは、データサーバが、モダリティで行われた検査に関する情報を記憶する記憶手段と、受信された警告情報と、記憶された情報と、に基づき、当該警告情報を送信する先の装置を決定する送信先決定手段をさらに有し、データサーバの送信手段が、受信された警告情報を、送信先決定手段により送信先として決定された装置に送信するようにしても良い。
【0016】
また、本発明におけるデータサーバは、モダリティで行われた検査に関する情報を記憶する記憶手段と、検像システムから送信された警告情報を受信する受信手段と、受信された警告情報と、記憶された情報と、に基づき、当該警告情報を送信する先の装置を決定する送信先決定手段と、受信された警告情報を、送信先決定手段により送信先として決定された装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0017】
また、本発明におけるプログラムは、データサーバを、モダリティで行われた検査に関する情報を記憶する記憶手段と、検像システムから送信された警告情報を受信する受信手段と、受信された警告情報と、記憶された情報と、に基づき、当該警告情報を送信する先の装置を決定する送信先決定手段と、受信された警告情報を、送信先決定手段により送信先として決定された装置に送信する送信手段として機能させる。
【0018】
このようにすることで、医用画像に問題があることが確認されたときに、問題があった医用画像に係る検査に関係のある装置にのみに、この医用画像に係る警告情報を送信することができるようになる。このため、問題があった医用画像に係る検査に関係のない装置に、警告情報を送ることがなくなり、無用な通信を低減することになる。よって、ネットワークに無用な負荷をかけることなく、医用画像に係る警告を行うことが可能になる。
【0019】
また、本発明における警告通知システムは、データサーバの送信先決定手段が、受信された警告情報と、記憶された情報と、に基づき、当該警告情報を送信する先の者を決定し、当該決定された送信先の者が使用する装置を特定し、当該特定された装置を、送信先の装置として決定するようにしても良い。
【0020】
このようにすることで、医用画像に問題があることが確認されたときに、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者に、医用画像に問題があることを通知することができるようになる。
【0021】
また、本発明における警告通知システムは、データサーバの送信先決定手段が、受信された警告情報と、記憶された情報と、に基づき、当該警告情報を送信する先の者を決定し、当該決定された送信先の者のメールアドレスを特定し、当該特定されたメールアドレスを管理するメールサーバを、送信先の装置として決定するようにしても良い。
【0022】
このようにすることで、医用画像に問題があることが確認されたときに、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者に、医用画像に問題があることをメールにより通知することができるようになる。例えば、送信先の者のメールアドレスとして、携帯電話のメールアドレスを特定するようにすれば、問題のあった画像に係る検査に関係のある者の携帯電話にメールが送信されることになり、再度の検査が必要であることを、その者に早急に通知することが可能になる。
【0023】
また、本発明における警告通知システムは、データサーバの送信先決定手段が、医用画像に係る検査を行った者と、医用画像に係る検査を依頼した者と、医用画像に係る検査を受けた者と、のうちの少なくとも1人を、警告情報を送信する先の者として決定するようにしても良い。
【0024】
このようにすることで、医用画像に問題があることが確認されたときに、医用画像に係る検査を行った者、例えば、診療放射線技師に、医用画像に問題があることを通知することができる。このため、検査を行った者は、検像システムを確認することなく、医用画像に問題があることを早急に知ることが可能になる。よって、例えば、検査終了後、検査を受けた患者が検査を行った部門を離れる前に、検査を行った者が医用画像に問題があることを知ることが可能になり、すぐに、この患者に対し、再度の検査をすることが可能になる。
【0025】
また、医用画像に問題があることが確認されたときに、医用画像に係る検査を依頼した者、例えば、医師に、医用画像に問題があることを通知することができる。このため、例えば、検査終了後、検査を受けた患者が検査を依頼した医師の診療室に戻った際に、医師が患者に再度の検査を通知することが可能になる。
【0026】
また、医用画像に問題があることが確認されたときに、医用画像に係る検査を受けた者、例えば、患者に、医用画像に問題があることを通知することができる。このため、例えば、検査終了後に、検査を受けた患者が検査を行った部門を離れた後に医用画像に問題があることが確認されたとしても、再度の検査が必要であることを患者に直接通知することが可能になる。
【0027】
また、本発明における警告通知システムは、データサーバが、受信された警告情報と、記憶された情報と、に基づき、当該警告情報に付加する情報を決定し、当該決定した情報を警告情報に付加する情報付加手段をさらに有し、データサーバの送信手段が、情報付加手段により情報が付加された警告情報を、所定の装置に送信するようにしても良い。
【0028】
このようにすることで、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者を特定する機能をデータサーバが有していないときに、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者を特定するときに使用できる情報を警告情報に付加した上で、他の装置に送信することができる。このため、この情報が付加された警告情報を受信した他の装置により、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者を特定し、その問題があった医用画像に係る検査に関係のある者に、医用画像に問題があったことを通知することが可能になる。
【0029】
また、本発明における警告通知システムは、データサーバが、受信された警告情報と、記憶された情報と、に基づき、当該警告情報に付加する情報を決定し、当該決定した情報を警告情報に付加する情報付加手段をさらに有し、データサーバの送信手段は、情報付加手段により情報が付加された警告情報を、送信先決定手段により送信先として決定された装置に送信するようにしても良い。
【0030】
このようにすることで、データサーバにより問題があった医用画像に係る検査に関係のある者のうちの一部の者をデータサーバでは特定できなかったときであっても、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者を特定するときに使用できる情報を警告情報に付加し、他の装置に送信することができる。このため、この情報が付加された警告情報を受信した他の装置においても、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者を特定することが可能になり、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者のすべてに、医用画像に問題があったことを通知することが可能になる。
【0031】
また、本発明における警告通知システムは、データサーバの情報付加手段が、医用画像に係る検査を行った者に関する情報と、医用画像に係る検査を依頼した者に関する情報と、医用画像に係る検査が受けた者に関する情報と、のうちの少なくとも1つを、警告情報に付加する情報として決定するようにしても良い。
【0032】
このようにすることで、問題があった医用画像に係る検査を行った者、例えば、診療放射線技師を、データサーバにより特定することができなかったとしても、問題があった医用画像に係る検査を行なった者を特定するときに使用できる情報を警告情報に付加し、他の装置に送信することができる。このため、この情報が付加された警告情報を受信した他の装置において、問題があった医用画像に係る検査に行った者を特定することが可能になる。よって、医用画像に係る検査を行った者に、医用画像に問題があることをこの他の装置を介して通知することができるようになり、例えば、検査終了後、検査を受けた患者が検査を行った部門を離れる前に、検査を行った者が医用画像に問題があることを知ることが可能になり、すぐに、この患者に対し、再度の検査をすることが可能になる。
【0033】
また、問題があった医用画像に係る検査を依頼した者、例えば、医師を、データサーバにより特定することができなかったとしても、問題があった医用画像に係る検査を依頼した者を特定するときに使用できる情報を警告情報に付加し、他の装置に送信することができる。このため、この情報が付加された警告情報を受信した他の装置において、問題があった医用画像に係る検査に依頼した者を特定することが可能になる。よって、医用画像に係る検査を依頼した者に、医用画像に問題があることをこの他の装置を介して通知することができるようになり、例えば、検査終了後、検査を受けた患者が検査を依頼した医師の診療室に戻った際に、医師が患者に再度の検査を伝えることが可能になる。
【0034】
また、問題があった医用画像に係る検査を受けた者、例えば、患者を、データサーバにより特定することができなかったとしても、問題があった医用画像に係る検査を受けた者を特定するときに使用できる情報を警告情報に付加し、他の装置に送信することができる。このため、この情報が付加された警告情報を受信した他の装置において、問題があった医用画像に係る検査を受けた者を特定することが可能になる。よって、医用画像に係る検査を受けた者に、医用画像に問題があることをこの他の装置を介して通知することができるようになり、例えば、検査終了後に、検査を受けた患者が検査を行った部門を離れた後に医用画像に問題があることが確認されたときにも、再度の検査が必要であることを患者にこの他の装置を介して直接通知することが可能になる。
【0035】
また、本発明における警告通知システムが、検像システムの付加情報確認手段が、受信された医用画像に、所定の情報が付加されていないときに、当該画像付帯情報に問題があると判断するようにしても良い。
【0036】
このようにすることで、付加されるべき情報の一部が医用画像に付加されていないときに、医用画像に問題があると判断することができるようになり、付加されるべき情報の一部が医用画像に付加されていないときに、医用画像に問題があることを、他の装置に通知することが可能になる。
【0037】
また、本発明における警告通知システムは、検像システムが、モダリティで行われた検査に関する第2の情報を記憶する記憶手段をさらに有し、検像システムの付加情報確認手段は、受信された医用画像に付加された画像付帯情報と、記憶された第2の情報と、に基づき、当該画像付帯情報の内容が正確であるかを確認し、当該確認の結果、当該画像付帯情報の内容が正確でないと判断したときに、当該画像付帯情報に問題があると判断するようにしても良い。
【0038】
このようにすることで、医用画像に付加された画像付帯情報の内容が正確でないときに、医用画像に問題があると判断することができるようになり、医用画像に付加された画像付帯情報の内容が正確でないときに、医用画像に問題があることを、他の装置に通知することが可能になる。
【0039】
また、本発明における警告通知システムは、受信された医用画像が正確であるかを確認する画像確認手段をさらに有し、警告情報作成手段が、画像確認手段により受信した医用画像が正確でないと判断されたときも、当該医用画像に問題があると判断し、当該医用画像に係る検査を識別するための情報と、当該医用画像に問題があることを示す情報とにより構成される警告情報を作成するようにしても良い。このようにすることで、医用画像が正しく撮影されていないことが確認されたときにも、医用画像に問題があることを他の装置に通知することが可能になる。
【0040】
また、本発明における警告通知システムは、受信された医用画像に付加された画像付帯情報が、少なくとも当該医用画像に係る検査を識別するための情報を含んでいるようにしても良い。このようにすることで、この医用画像に係る患者を識別するための情報、例えば、患者番号を用いて、PACSから該当患者の過去に撮影した医用画像を検索することが可能になる。
【0041】
また、本発明における警告通知システムは、データサーバの記憶手段に記憶された情報は、医用画像に係る検査を識別するための情報を含んでおり、医用画像に係る検査を行なった者に関する情報と、医用画像に係る検査を依頼した者に関する情報と、医用画像に係る検査を受けた者に関する情報とのうちの少なくとも1つも含むようにしても良い。このようにすることで、警告情報に含まれる医用画像に係る検査を識別するための情報、例えば、検査番号を用いて、この医用画像に係る検査を行なった者や、この医用画像に係る検査を依頼した者、医用画像に係る検査を受けた者を特定することが可能になる。
【0042】
また、本発明における警告通知システムは、検像システムの記憶手段に記憶された第2の情報が、医用画像に係る検査を受けた者の情報と、前記医用画像に係る検査の依頼内容に関する情報と、前記医用画像に係るモダリティにより行われた検査に関する情報と、のうち少なくとも1つを含むようにしても良い。このようにすることで、医用画像に付加された画像付帯情報に含まれた医用画像を受けた者の情報が正しい内容であるのかの確認や、撮影を依頼された部位と実際に撮影された部位とが一致しているのかの確認などをすることが可能になる。
【0043】
また、本発明における検像システムは、モダリティから送信された医用画像を受信する受信手段と、受信された医用画像に付加された情報である画像付帯情報に問題があるかを確認する付加情報確認手段と、付加情報確認手段により画像付帯情報に問題があると判断されたときに、当該画像付帯情報に係る医用画像に問題があると判断し、当該医用画像に係る検査を識別するための情報と、当該医用画像に問題があることを示す情報とにより構成される警告情報を作成する警告情報作成手段と、警告情報作成手段により作成された警告情報を所定の装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0044】
また、本発明におけるプログラムは、検像システムを、モダリティから送信された医用画像を受信する受信手段と、受信された医用画像に付加された情報である画像付帯情報に問題があるかを確認する付加情報確認手段と、付加情報確認手段により画像付帯情報に問題があると判断されたときに、当該画像付帯情報に係る医用画像に問題があると判断し、当該医用画像に係る検査を識別するための情報と、当該医用画像に問題があることを示す情報とにより構成される警告情報を作成する警告情報作成手段と、警告情報作成手段により作成された警告情報を所定の装置に送信する送信手段として機能させる。
【0045】
このようにすることで、データサーバを使用することなく、警告情報を所定の装置に送信することが可能になり、上記の本発明の目的を達成するためのコストが低減することが可能になる。
【0046】
また、本発明における検像システムは、モダリティで行われた検査に関する情報を記憶する記憶手段と、モダリティから送信された医用画像を受信する受信手段と、受信された医用画像に付加された情報である画像付帯情報に問題があるかを確認する付加情報確認手段と、付加情報確認手段により画像付帯情報に問題があると判断されたときに、当該画像付帯情報に係る医用画像に問題があると判断し、当該医用画像に係る検査を識別するための情報と、当該医用画像に問題があることを示す情報とにより構成される警告情報を作成する警告情報作成手段と、作成された警告情報と、記憶された情報とに基づき、当該警告情報を送信する先の装置を決定する送信先決定手段と、警告情報を、送信先決定手段により送信先として決定された装置に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【0047】
また、本発明におけるプログラムは、検像システムを、モダリティで行われた検査に関する情報を記憶する記憶手段と、モダリティから送信された医用画像を受信する受信手段と、受信された医用画像に付加された情報である画像付帯情報に問題があるかを確認する付加情報確認手段と、付加情報確認手段により画像付帯情報に問題があると判断されたときに、当該画像付帯情報に係る医用画像に問題があると判断し、当該医用画像に係る検査を識別するための情報と、当該医用画像に問題があることを示す情報とにより構成される警告情報を作成する警告情報作成手段と、作成された警告情報と、記憶された情報とに基づき、当該警告情報を送信する先の装置を決定する送信先決定手段と、警告情報を、送信先決定手段により送信先として決定された装置に送信する送信手段として機能させる。
【0048】
このようにすることで、データサーバを使用することなく、警告情報を特定の送信先のみに送信することが可能になり、上記の本発明の目的を達成するために掛かるコストが低減することが可能になる。
【0049】
また、本発明におけるデータサーバは、病院内のシステム、例えば病院情報システム(HIS)などに内包し、動作するように構築しても良い。その場合、例えば、病院情報システムは、検像システムから送信された警告情報を受信する受信手段と、当該受信した警告情報を記憶する記憶手段と、を有するようにすると良い。
【0050】
このようにすることで、病院情報システムは、記憶された検査に関する情報及び、警告情報に基づき、医用画像に問題があることを適宜、例えば病院情報システムの任意の画面に表示し、警告を発することが可能となるため、診療業務の傍ら、何らかの原因のために検像システムで画像転送が滞っていることや、再度検査の必要があることなどを確認することが可能になる。
【0051】
また、本発明におけるプログラムは、例えば病院情報システムを、検像システムから送信された検査に関する情報及び、警告情報を記憶する記憶手段と、記憶された情報に基づき、病院情報システムの任意の画面に警告情報を表示する送信手段として機能させても良い。
【0052】
このようにすることで、データサーバを使用することなく、警告情報を例えば病院情報システムの任意の画面に表示することが可能になり、上記の本発明の目的を達成するために掛かるコストが低減し、無用な通信を低減することが可能になる。
【発明の効果】
【0053】
本発明により、医用画像に問題があることが確認されたときに、医用画像に問題があることを他の装置に通知することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施形態に係る放射線部門システム100の構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る検像システム130の構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るデータサーバ150の構成例を示す図である。
【図4】検査の際に、本発明に係る放射線部門システム100において行なわれる処理例を示すフローチャートである。
【図5】モダリティ120から医用画像を受信した際に、本発明の実施形態に係る検像システム130が行なう処理動作例を示すフローチャートである。
【図6】検像システム130から警告情報を受信した際に、本発明の実施形態に係るデータサーバ150が行なう処理動作例を示すフローチャートである。
【図7】検像システム130から警告情報を受信した際に、本発明の実施形態に係るデータサーバ150が行なう処理動作例を示すフローチャートである。
【図8】検像システム130から警告情報を受信した際に、本発明の実施形態に係るデータサーバ150が行なう処理動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0055】
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0056】
(放射線部門システム100の構成例)
図1は、本発明の実施形態に係る放射線部門システム100の構成例を示す図である。本実施形態に係る放射線部門システム100は、放射線部門における情報を統括的に管理するRIS(Radiology Information System: 放射線情報システム)110と、CT検査やMRI検査などを行なうモダリティ120と、撮影された医用画像の確認処理を行う検像システム130と、医用画像を保存するPACS140と、データサーバ150と、を有している。図1に示すように、これらは、ネットワークを介して接続されている。ネットワークとしては、LAN(Local Area Network)のようなローカルなネットワークでも良いし、インターネットのようなグローバルなネットワークでも良い。
【0057】
また、この放射線部門システム100には、図1に示すように、病院の情報を統括的に管理するHIS(Hospital Information System: 病院情報システム)200と、他の部門のシステム300と、が接続されている。これらは、放射線部門システム100と、LANのようなローカルネットワークにより接続しても良いし、インターネットのようなグローバルなネットワークにより接続していても良い。HIS200は、例えば、会計に関する情報や診療予約に関する情報、電子カルテに関する情報、検査依頼などのオーダー情報などを管理するシステムである。また、他の部門のシステム300とは、放射線部門以外の部門のシステムであり、つまり、他の検査部門のシステムや会計部門のシステムなどである。
【0058】
(RIS110とモダリティ120)
RIS110は、放射線部門における情報を統括的に管理するシステムである。RIS110は、例えば、情報を受信する受信部と、情報を送信する送信部と、情報を記憶する記憶部と、情報の入力を受けるキーボードやタッチパネルなどの入力部と、情報を表示するモニタなどの表示部と、を有している。そして、RIS110は、このような構成により、例えば、検査の依頼に関する情報であるオーダー情報や検査の実績に関する情報である検査実績情報などを管理する。
【0059】
モダリティ120は、CT検査を行なう装置やMRI検査を行なう装置などの医用画像を撮影する装置である。上述したオーダー情報は、このモダリティ120による検査の依頼に関する情報である。モダリティ120は、例えば、情報を受信する受信部と、情報を送信する送信部と、情報を記憶する記憶部と、情報の入力を受けるボタンやタッチパネルなどの入力部と、情報を表示する表示部と、検査を行う検査部と、を有している。この検査部は、モダリティ120ごとに異なる。この検査部は、例えば、CT検査を行なうモダリティであれば、放射線などを用いて、患者の体の断層画像を取得し、MRI検査を行なうモダリティであれば、核磁気共鳴現象を用いて、患者の体内の画像を取得する。
【0060】
CT検査やMRI検査などのモダリティ120を用いた検査技術の高度化に伴い、モダリティ120を用いた検査は、放射線部門などの専門の部門で行われるようになっている。つまり、患者を診療する医師の代わりに、放射線部門に所属する診療放射線技師などのモダリティ120での検査に精通した者がモダリティ120による検査を行うようになってきている。よって、通常、モダリティ120による検査が必要な患者がいる場合、医師は、この患者に関する情報や行いたい検査に関する情報などを、検査を行う者、例えば、診療放射線技師に伝え、診療放射線技師は、この伝えられた情報に基づいて、検査を受ける患者と行うべき検査を特定し、特定された患者に対して、特定された検査を、モダリティ120を用いて行う。
【0061】
つまり、上述したオーダー情報は、例えば、患者に関する情報である患者情報や、検査の内容の情報である検査情報などにより構成されている。オーダー情報に含まれる患者情報は、例えば、検査を受ける患者のID、氏名、性別、生年月日などにより構成されており、オーダー情報に含まれる検査情報は、依頼された検査の種別、検査により撮影する部位、検査予約の日時などにより構成されている。また、オーダー情報には、各オーダー情報に係る検査を識別するための番号として、検査番号が付されており、オーダー情報は、この検査番号も含んでいる。
【0062】
オーダー情報は、例えば、次のように医師から診療放射線技師に伝えられる。まず、医師が、診療室において、HIS200に接続された端末などの入力部によりオーダー情報を入力することにより、オーダー情報をHIS200に登録する。そして、HIS200が、この登録されたオーダー情報をRIS110に送信し、RIS110がこの送信されたオーダー情報を受信し、記憶する。そして、診療放射線技師が、放射線部門において、この記憶されたオーダー情報をRIS110やRIS110に接続した端末などの表示部に表示する。これにより、診療放射線技師は、オーダー情報の内容を確認することができ、医師から診療放射線技師にオーダー情報が伝わる。
【0063】
なお、オーダー情報は、検査依頼箋などの紙媒体を用いて伝えるようにしても良いし、ICカードなど持ち運びのできる記憶媒体を用いて伝えるようにしても良い。オーダー情報が紙媒体を用いて伝えられる場合は、伝えられた診療放射線技師などが、伝えられたオーダー情報をRIS110に入力し記憶するようにすると良い。また、オーダー情報が記憶媒体を用いて伝えられる場合は、RIS110やRIS110に接続した端末がこの記憶媒体に記憶された内容を読み取る手段を備え、読み取った情報をRIS110が記憶するようにすると良い。このようにすることにより、オーダー情報が紙媒体や記憶媒体を用いて伝えられた場合であっても、RIS110にオーダー情報が記憶されることになる。
【0064】
(モダリティ120による検査)
診療放射線技師は、モダリティ120による検査を開始する際、RIS110に対して、検査開始の処理を行う。この検査開始の処理は、例えば、これから行う検査を特定する処理である。つまり、RIS110により記憶されたオーダー情報のうちの1つを選択する。これにより、これから検査を受ける患者と、これから行う検査の内容などが特定される。この検査開始の処理が行われると、RIS110は、この検査開始の処理により選択されたオーダー情報に対応する検査患者情報をモダリティ120が取得できるような状態にする。
【0065】
この検査患者情報は、HIS200からRIS110に送信されたオーダー情報と同一のものでも良いし、そのオーダー情報の一部でも良いし、そのオーダー情報やその一部に新たな情報を加えたものでものでも良い。また、例えば、診療放射線技師が、上記の検査開始の処理の際に、検査患者情報に含まれる情報として、オーダー情報に含まれる情報の中からいくつかの情報を選択できるようにしても良い。また、例えば、診療放射線技師が、上記の検査開始の処理の際に、検査患者情報に含まれる情報として新たな情報を入力できるようにしても良い。
【0066】
オーダー情報の選択は、例えば、患者の名前や、患者のID、検査の内容などをRIS110に入力し、それらを含むオーダー情報を検索することで行うようにすると良い。この検索で、複数のオーダー情報が探し出されたときは、診療放射線技師が、その複数のオーダー情報から1つのオーダー情報を選択するようにすると良い。また、オーダー情報の選択は、RIS110にオーダー情報を識別するための情報を入力することにより行うようにしても良い。オーダー情報を識別するための情報として、例えば、検査番号を用いるようにすると良い。
【0067】
次に、診療放射線技師は、RIS110で選択したオーダー情報に対応する検査に用いるモダリティ120に対して、検査開始の処理を行う。この検査開始の処理は、例えば、これから行う検査を特定する処理である。これは、RIS110で選択したオーダー情報を識別するための情報をモダリティ120に入力することで行う。この検査開始の処理が行われると、モダリティ120は、この入力された情報により識別されるオーダー情報をRIS110から取得する。
【0068】
モダリティ120がRIS110からオーダー情報を取得する処理は、例えば、モダリティ120が、入力された情報で識別されるオーダー情報を要求する情報を、RIS110に送信し、この情報を受信したRIS110が、要求されたオーダー情報を、モダリティ120に送信し、モダリティ120が、この送信されたオーダー情報を受信することで行われる。
【0069】
この検査開始の処理の後、モダリティ120による検査が行われる。モダリティ120は、検査開始の処理により入力された情報に対応する検査を行い、この検査に関する医用画像を取得する。例えば、CT検査やMRI検査などであれば、モダリティ120は、患者の体の断層画像を取得する。
【0070】
モダリティ120により医用画像が取得された後、診療放射線技師は、モダリティ120の表示部を用いて、医用画像が正確に取得できたかなどの確認を、例えば、検査の目的に合致した画像が撮影されているかの確認を行う。ここで、正確な医用画像が取得されていないときなど、再度の検査が必要な場合は、診療放射線技師は、再度モダリティ120による検査、つまり、医用画像の撮り直しなどを行なう。そして、診療放射線技師は、医用画像が取得されるごとに、モダリティ120の表示部を用いて、医用画像が正確に取得できたかなどの確認を行う。
【0071】
診療放射線技師は、上記の医用画像の確認で、再度の検査が必要ないと判断したときは、モダリティ120に対して、検査終了の処理を行う。検査終了の処理は、例えば、検査の終了を示す情報をモダリティ120に入力する処理である。モダリティ120は、この検査終了の処理が行われると、取得した医用画像に、RIS110から取得した検査患者情報や、医用画像を取得したモダリティ120に関する情報、そのモダリティ120が行なった検査に関する情報などを画像付帯情報として付加し、他の部門でも使用できるフォーマットを持った医用画像を生成する。そして、モダリティ120は、この生成した医用画像を、検像システム130に送信する。
【0072】
つまり、検像システム130に送信される医用画像には、画像付帯情報として、医用画像を取得したモダリティ120に関する情報や、そのモダリティ120が行なった検査に関する検査実績情報、その検査を受けた患者に関する患者情報などが付加されている。ここで、画像付帯情報に含まれるモダリティ120に関する情報は、例えば、モダリティ120の種別などが含まれる。また、画像付帯情報に含まれる検査実績情報には、行なわれた検査を識別する番号である検査番号や、撮影した日付、撮影した時刻、撮影した部位、撮影条件などの情報などが含まれる。画像付帯情報に含まれる患者情報としては、患者のIDや、患者の氏名、患者の性別、患者の生年月日などが含まれる。このため、検像システム130は、それぞれの医用画像が、どの患者が、どのモダリティ120により、どのような検査を行なわれたことで取得されたものであるのかを、画像付帯情報を用いて特定することができる。
【0073】
モダリティ120が生成する医用画像のフォーマットとしては、医用画像に対する標準規格であるDICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)により定められたフォーマットを用いると良い。このDICOMは、医用画像のフォーマットやその他医療情報の通信についての標準規格であり、種々の装置がDICOMに対応することにより、病院内の様々な部門で医用画像を扱うことを可能にしている。
【0074】
DICOMでは、例えば、CT検査により取得された画像であれば、装置の種別、患者情報、検査情報などが画像付帯情報として付加される。ここで、画像付帯情報として付加される検査情報には、モダリティ120が行なった検査に関する情報、つまり、検査を識別する番号である検査番号や、撮影した日付、撮影した時刻、撮影した部位についての情報などが含まれている。
【0075】
DICOMでは、付加された情報の属性、つまり、付加された情報が、患者の名前に関する情報であるか、患者のIDに関する情報であるか、などを識別するためのタグが定められており、このタグをDICOMタグと呼ぶ。そして、医用画像には、付加される情報それぞれがその属性を表すDICOMタグと一緒に付加される。よって、医用画像に、付加されるべき情報に対応するDICOMタグがすべて付加されているかどうかを確認することにより、医用画像に付加すべき情報がすべて付加されているかを確認することができる。例えば、付加すべき情報として、患者の名前が定められている場合、医用画像に、この患者の名前に対応するDICOMタグが付加されているかどうかを確認することにより、その医用画像に患者の名前に関する情報が付加されているのかを確認することができる。
【0076】
また、上述したモダリティ120とRIS110との通信についても、DICOMに定められた通信を用いると良い。DICOMは、実施される処理をサービスクラスと呼んでおり、通信により送受信するべき情報についても、このサービスクラスごとに定めている。DICOMにおいて、上述したモダリティ120がRIS110から検査患者情報を取得する処理は、MWM(Modality Worklist Management)と呼ばれるサービスクラスであり、このMWMでは、検査番号や患者ID、患者氏名、性別、生年月日、予約された検査日時、などが送受信すべき情報として定められている。そこで、上述したモダリティ120がRIS110から取得する検査患者情報の内容としては、このMWMにおいて送受信すべき情報の内容を用いると良い。
【0077】
(検査後のRIS110での処理)
診療放射線技師は、検査を行った後、行なった検査についての内容などを検査実績情報として、RIS110の入力部やRIS110の端末の入力部を用いて、入力する。RIS110は、この入力された情報を記憶する。これにより、検査実績情報をRIS110により管理することが可能になる。このとき、診療放射線技師により入力される検査実績情報としては、例えば、検査番号や、撮影した日付、撮影した時刻、撮影した部位、撮影条件などがある。また、RIS110は、この検査実績情報をHIS200に送信する。これにより、検査実績情報をHIS200により管理することが可能になる。
【0078】
また、検査実績情報として入力される情報としては、例えば、CT検査などの放射線を用いる検査を行った際に作成される照射録の内容がある。例えば、CT検査では、放射線を用いて人体の内部の状態を示す画像を取得する。放射線として、X線を用いるX線CT検査であれば、X線を人体に照射する。そして、人体を通過したX線を検出し、この検出したX線における吸収などを解析することにより、人体の内部の状態を示す画像を取得する。このような放射線を用いた検査は、人体に害を及ぼす恐れがあるため、CT検査などにより人体に放射線を照射したときは、照射を受けた者の氏名や照射した年月日、照射の方法などの事項を記載した照射録を作成しなくてはならないことが法律により規定されている(診療放射線技師法28条、診療放射線技師法施行規則16条)。そこで、放射線部門では、この照射録の管理を行うために、検査を行った診療放射線技師により、この照射録の内容が、RIS110に登録される。つまり、照射録の内容が、RIS110に入力され、記憶され、管理される。
【0079】
また、検査実績情報は、モダリティ120からRIS110に送信されるようにしても良い。つまり、モダリティ120に対して、検査終了の処理が行われると、モダリティ120が、行った検査の内容、検査した日時などの情報をRIS110に送信するようにすると良い。このとき、送られる情報は、検査実績情報の一部であっても良いし、全部であっても良い。また、モダリティ120の入力部により、検査の内容などの情報を入力するようにし、この入力された情報も検査実績情報の一部としてRIS110に送信するようにしても良い。
【0080】
また、このモダリティ120からRIS110への検査実績情報の送信についても、DICOMに定められた通信を用いると良い。DICOMにおいて、このモダリティ120からRIS110に検査実績情報を送信する処理は、MPPS(Modality Performed Procedure Step)と呼ばれるサービスクラスであり、このMPPSでは、検査の開始時に、患者氏名や撮影部位、撮影開始時刻などが、RIS110からモダリティ120に送信され、検査の終了時に、撮影終了時刻や撮影条件などが、モダリティ120からRIS110に送信される。そこで、上述したモダリティ120からRIS110に送信される検査実績情報の内容としては、このMPPSにおいて送受信すべき情報の内容を用いると良い。
【0081】
(検像システム130)
検像システム130は、モダリティ120が生成した医用画像が診療に用いることができるものであるかの確認を行うシステムである。例えば、正確に撮影された医用画像であるのか、必要な情報が付加されているかどうか、などの確認を行う。
【0082】
図2は、本発明の実施形態に係る検像システム130の構成例を示す図である。検像システム130は、図2に示すように、情報を受信する受信部131と、情報を送信する送信部132と、情報を記憶する記憶部133と、情報の入力を受けるキーボードやタッチパネルなどの入力部134と、情報を表示するモニタなどの表示部135と、を有している。また、検像システム130は、医用画像に付加された画像付帯情報に問題があるかの確認を行う付加情報確認部136を有している。また、検像システム130は、付加情報確認部136により、医用画像に付加された情報に問題があることが確認されたときに、医用画像に問題があることを示す情報である警告情報を作成する警告情報作成部137を有している。
【0083】
検像システム130は、モダリティ120から送信された医用画像を受信すると、この医用画像を記憶する。そして、検像システム130は、付加情報確認部136により、受信した医用画像に付加された画像付帯情報に問題があるかの確認を行う。そして、検像システム130は、付加情報確認部136により、画像付帯情報に問題がないことを確認したときに、この確認された医用画像をPACS140に送信する。なお、検像システム130は、付加情報確認部136により、画像付帯情報に問題がないことを確認したときに、表示部135により、その旨を表示するようにし、この表示を確認した診療放射線技師の操作より、この確認された医用画像がPACS140に送信されるようにしても良い。
【0084】
検像システム130は、付加情報確認部136により画像付帯情報に問題があることが確認されたときには、医用画像に問題があると判断する。例えば、付加情報確認部136により、受信した医用画像に付加された画像付帯情報に問題があるかの確認を、医用画像に必要な情報がすべて付加されているのかの確認にすることにより行う。そして、医用画像に必要な情報がすべて付加されていないことが確認されたとき、つまり、必要な情報のうちの一部が医用画像に付加されていないときに、検像システム130は、医用画像に問題があると判断する。このようにすることで、付加されるべき情報の一部が医用画像に付加されていないときに、付加されていない情報があることを、他の装置に通知することが可能になる。
【0085】
例えば、医用画像がDICOMで定められたフォーマットにより生成されている場合、検像システム130は、付加情報確認部136により、このDICOMで定められた画像付帯情報が医用画像に付加されているのかの確認を行う。つまり、検像システム130は、例えば、CT検査により取得された医用画像であれば、付加情報確認部136により、装置の種別、患者情報、検査情報などに対応するDICOMタグが医用画像に付加されているのかの確認を行う。そして、検像システムは、付加されるべき情報に対応するDICOMタグの一部が医用画像に付加されていないときに、医用画像に問題があると判断する。
【0086】
また、検像システム130は、付加情報確認部136により、付加された情報の内容が正しいのかの確認を行うようにしても良い。そして、検像システム130は、付加された情報の内容が正しくないときに、医用画像に問題があると判断する。例えば、検像システム130が、オーダー情報や検査実績情報などを記憶するようにようにすると良い。そして、検像システム130は、付加情報確認部136により、医用画像に付加された画像付帯情報の内容と、記憶された情報の内容とを比較することで、付加された情報の内容が正しいのかの確認を行うようにすると良い。このようにすることで、医用画像に付加された画像付帯情報の内容が正確でないときに、医用画像に問題があることを、他の装置に通知することが可能になる。
【0087】
例えば、検像システム130が、行なわれた検査を識別する番号である検査番号とそれぞれの検査番号に対応する検査を受けた患者IDとを記憶する。そして、医用画像に付加された患者IDと、医用画像に付加された検査番号に対応する検像システム130に記憶された患者IDと、が一致していないときは、医用画像には正確でない患者IDが付加されたと判断する。そして、その医用画像に付加された画像付帯情報が正確でないとして、医用画像に付加された画像付帯情報に問題があると判断するようにすると良い。
【0088】
また、例えば、検像システム130は、付加情報確認部136により、記憶したオーダー情報と、医用画像に付加された情報との比較を行い、これらの情報のうちの一致すべき情報が一致していないときに、医用画像に問題があると判断するようにすると良い。また、検像システム130は、モダリティ120による検査実績情報を記憶するようにし、付加情報確認部136により、この記憶した検査実績情報と、医用画像に付加された情報との比較を行い、これらの情報のうちの一致すべき情報が一致していないときに、医用画像に問題があると判断するようにしても良い。
【0089】
例えば、検像システム130は、付加情報確認部136により、オーダー情報に含まれる撮影する部位についての情報と、医用画像に付加された撮影した部位についての情報とを比較する。つまり、検像システム130は、撮影を依頼された部位と、実際に撮影された部位とが一致しているのかを確認する。そして、検像システム130は、付加情報確認部136により、オーダー情報に含まれる撮影する部位についての情報と、医用画像に付加された撮影した部位についての情報と一致しないことを確認したときに、医用画像に問題があると判断する。このようにすることで、検像システム130は、撮影を依頼された部位と、実際に撮影された部位とが一致しないとき、つまり、間違った部位が撮影されたときに、医用画像に問題があると判断することが可能になる。
【0090】
検像システム130は、オーダー情報をRIS110やHIS200などのオーダー情報を保持する装置から取得し、記憶するようにすると良い。また、検像システム130は、検査実績情報を、RIS110やモダリティ120、HIS200などの検査実績情報を保持する装置から取得し、記憶するようにすると良い。
【0091】
付加情報確認部136により医用画像に問題があると判断されたとき、検像システム130は、警告情報作成部137により、医用画像に問題があることを示す警告情報を作成する。そして、検像システム130は、警告情報作成部137により作成された警告情報をデータサーバ150に送信する。
【0092】
この警告情報は、例えば、問題があると判断された医用画像に係る検査を識別するための情報、例えば、検査番号と、その医用画像に問題があることを示す情報と、により構成すると良い。この警告情報を作成するためには、例えば、問題があると判断された医用画像が付加された画像付帯情報から、検査番号などの医用画像に係る検査を識別するための情報を抽出し、抽出した情報を、医用画像を識別するための情報として用いるようにすると良い。
【0093】
しかしながら、警告情報が作成される医用画像は、画像付帯情報に問題があると判断された医用画像である。つまり、その画像付帯情報は、すべての必要な付加されるべき情報が揃っていない可能性や、その内容が正確でない可能性がある。そこで、警告情報に含まれる医用画像を識別するための情報として、画像付帯情報のうちの複数の情報を用いるようにしても良い。
【0094】
また、検像システム130が、医用画像が正しく撮影されているかの確認を行う画像確認部138を有するようにしても良い。そして、画像確認部138により医用画像が正しく撮影されていないと確認されたときにも、検像システム130が、医用画像に問題があると判断するようにし、警告情報作成部137により警告情報を作成するようにしても良い。このようにすることで、医用画像が正しく撮影されていないことが判明したときにも、医用画像に問題があることを他の装置に通知することが可能になる。
【0095】
例えば、検像システム130が、画像確認部138により、撮影されるべき部位が撮影されているかの確認や、撮影されるべき方向から撮影されているかの確認などを行うようにすると良い。そして、検像システム130は、画像確認部138により、撮影されるべき部位が撮影されていないときや、撮影されるべき方向から撮影されていないときなどに、医用画像が正しく撮影されていないと判断するようにすると良い。撮影されるべき方向から撮影されているかの確認の方法としては、例えば、特許文献1や特許文献2に開示された方法などがある。
【0096】
なお、検像システム130は、警告情報作成部137により作成された警告情報を、データサーバ150だけでなく、他の所定の装置に送信するようにしても良い。例えば、RIS110やHIS200、他の部門のシステム300などに送信するようにしても良い。このようにすることで、警告情報を所定の装置に送信するために、下記で詳述するデータサーバ150を用意する必要がなくなり、本発明に係る放射線部門システムを導入するためのコストが低減される。よって、小規模な病院等でも、本発明に係る放射線部門システムを導入することが可能になる。
【0097】
(PSCS140)
PACS140は、医用画像を保存する画像サーバである。PACS140は、例えば、情報を受信する受信部と、情報を送信する送信部と、情報を記憶する記憶部と、を備えている。
【0098】
PACS140は、検像システム130から医用画像を受信すると、この受信した医用画像を記憶する。上述したように、PACS140に記憶された医用画像には、患者情報や検査実績情報などが画像付帯情報として付加されている。このため、病院の様々な部門の端末などから、PACS140に接続し、必要な医用画像を、この患者情報や検査実績情報に基づいてPACS140から探し出し、取得することが可能である。
【0099】
(データサーバ150)
データサーバ150は、様々なデータを管理するデータサーバである。データサーバ150は、例えば、図3に示すように、情報を受信する受信部151と、情報を送信する送信部152と、情報を記憶する記憶部153と、情報の入力を受けるキーボードやタッチパネルなどの入力部154と、情報を表示するモニタなどの表示部155と、を有して構成される。
【0100】
データサーバ150は、検像システム130から送信された警告情報を受信し、記憶する。そして、データサーバ150は、この受信した警告情報を、所定の装置に送信する。このようにすることで、医用画像に付加された画像付帯情報に問題があることが確認されたときに、医用画像に問題があることを、他の装置に通知することが可能になる。つまり、医用画像に問題があることが確認されたときに、この確認を行った検像システム130以外の装置においても、医用画像に問題があることを知ることが可能になる。
【0101】
警告情報が送信される所定の装置としては、例えば、RIS110やHIS200、他の部門システム300などがある。例えば、所定の装置にのうちに、会計部門のシステムを含めることにより、医用画像に問題があることを示す警告情報が会計部門のシステムに送信されることになる。このため、例えば、問題のあった医用画像に係る検査の終了後に、この検査を受けた患者が会計部門において会計を行う際に、再度の検査が必要であることを伝えることが可能になる。
【0102】
また、データサーバ150は、モダリティ120により行われた検査に関する情報を記憶するようにしても良い。つまり、データサーバ150は、オーダー情報や検査実績情報などを記憶するようにすると良い。そして、データサーバ150は、受信した警告情報と、この記憶された情報と、に基づき、警告情報を送信する先の装置を決定する送信先決定部156を有するようしても良い。
【0103】
このようにすることで、医用画像に問題があることが確認されたときに、問題があった医用画像に係る検査に関係のある装置にのみに、この医用画像に係る警告情報を送信することができるようになる。このため、問題があった医用画像に係る検査に関係のない装置に、警告情報を送ることがなくなり、無用な通信を低減することになる。よって、ネットワークに無用な負荷をかけることなく、医用画像に係る警告を行うことが可能になる。
【0104】
例えば、データサーバ150が、検査を受けた患者が外来患者であるのか入院患者であるかについての情報を記憶しているならば、データサーバ150は、警告情報に付加された、問題があった医用画像に係る検査を識別するための情報、例えば、検査番号を用いることで、その医用画像に係る検査を受けた患者が、外来患者であるか入院患者であるかを知ることができる。そして、例えば、データサーバ150が、送信先決定部156により、問題があった医用画像に係る検査を受けた患者が外来患者であるときのみに、会計部門のシステムを送信先に決定し、問題があった医用画像に係る検査を受けた患者が入院患者であるときのみに、入院病棟のシステムを送信先に決定するようにすると良い。
【0105】
このようにすることで、患者が外来患者であるときは、会計部門のシステムに警告情報を送信し、入院病棟のシステムには警告情報は送信しないようにし、患者が入院患者であるときは、入院病棟のシステムに警告情報を送信し、会計部門のシステムには警告情報を送信しないようにすることができる。このため、患者が外来患者であるときは、患者が会計部門で会計を行なう際に、再度の検査が必要であることを伝えることが可能となり、さらに、入院病棟のシステムに無駄な警告情報が送信されることを防ぐことが可能になる。また、患者が入院患者であるときは、患者が入院病棟に戻った際に、再度の検査が必要であることを伝えることが可能となり、さらに、会計部門のシステムに無駄な警告情報が送信されることを防ぐことが可能になる。
【0106】
また、例えば、データサーバ150が、検査を受けた患者が薬の処方を受けたかについての情報を記憶しているならば、データサーバ150は、警告情報に付加された、問題があった医用画像に係る検査を識別するための情報、例えば、検査番号を用いることで、その医用画像に係る検査を受けた患者が、薬の処方を受けたかを知ることができる。そして、例えば、データサーバ150が、送信先決定部156により、問題があった医用画像に係る検査を受けた患者が薬の処方を受けているときのみに、薬剤部門のシステムを送信先に決定するようにすると良い。
【0107】
このようにすることで、患者が薬の処方を受けたときのみに、薬剤部門のシステムに警告情報を送信するようにすることができる。このため、患者が薬の処方を受けたときは、患者が薬剤部門で処方された薬を受け取る際に、再度の検査が必要であることを伝えることが可能となり、さらに、患者が薬の処方を受けてないときは、薬剤部門のシステムに無駄な警告情報が送信されることを防ぐことが可能になる。
【0108】
データサーバ150が記憶する情報は、例えば、RIS110から取得するようにしても良いし、HIS200など、オーダー情報、検査実績情報などを保持している他の装置から取得しても良い。また、モダリティ120から検査実績情報を取得するようにしても良い。
【0109】
また、データサーバ150は、送信先決定部156により、受信した警告情報と、記憶された情報と、に基づき、警告情報を送信する先の者を決定するようにしても良い。そして、データサーバ150は、送信先決定部156により、この決定された送信先の者が使用する装置を特定し、この特定された装置を、警告情報を送信する先の装置として決定するようにしても良い。このようにすることで、医用画像に問題があることが確認されたときに、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者に、医用画像に問題があることを通知することができるようになる。
【0110】
ここで、データサーバ150は、所定の者が使用する装置に関する情報である使用装置情報を記憶するようにすると良い。つまり、例えば、データサーバ150は、検査を行う診療放射線技師が使用する装置や、検査を依頼する医師が使用する装置に関する情報、検査を受けた患者が使用する装置に関する情報などを使用装置情報として記憶するようにすると良い。そして、データサーバ150は、この使用装置情報を用いて、送信先として決定された者が使用する装置を特定するようにすると良い。この使用装置情報は、入力部154や端末の入力部によりデータサーバ150に入力するようにしても良いし、データサーバ150が、例えば、HIS200などの他の装置から取得するようにしても良い。
【0111】
また、データサーバ150は、送信先決定部156により、送信先として決定された者のメールアドレスを特定し、この特定されたメールアドレスを管理するメールサーバを、警告情報を送信する先の装置として決定するようにしても良い。このようにすることで、医用画像に問題があることが確認されたときに、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者に、医用画像に問題があることをメールにより通知することができるようになる。例えば、送信先の者のメールアドレスとして、携帯電話のメールアドレスを特定するようにすれば、問題のあった画像に係る検査に関係のある者の携帯電話にメールが送信されることになり、再度の検査が必要であることを、その者に早急に通知することが可能になる。
【0112】
ここで、データサーバ150は、所定の者のメールアドレスに関する情報であるアドレス情報を記憶するようにすると良い。つまり、例えば、データサーバ150は、検査を行う診療放射線技師のメールアドレスや、検査を依頼する医師のメールアドレス、検査を受けた患者のメールアドレスなどをアドレス情報として記憶するようにすると良い。そして、データサーバ150は、このアドレス情報を用いて、送信先として決定された者のメールアドレスを特定するようにすると良い。このアドレス情報は、入力部154や端末の入力部によりデータサーバ150に入力するようにしても良いし、データサーバ150が、例えば、HIS200などの他の装置から取得するようにしても良い。
【0113】
また、データサーバ150は、送信先決定部156により、検査を行った診療放射線技師を、警告情報を送信する先の者として決定するようにすると良い。このようにすることで、医用画像に問題があることが確認されたときに、医用画像に係る検査を行った診療放射線技師に、医用画像に問題があることを通知することができる。このため、診療放射線技師は、検像システム140を確認することなく、医用画像に問題があることを早急に知ることが可能になる。よって、例えば、検査終了後、検査を受けた患者が検査を行った部門を離れる前に、診療放射線技師が医用画像に問題があることを知ることが可能になり、すぐに、この患者に対し、再度の検査をすることが可能になる。
【0114】
また、データサーバ150は、送信先決定部156により、検査を依頼した医師を、警告情報を送信する先の者として決定するようにすると良い。このようにすることで、医用画像に問題があることが確認されたときに、医用画像に係る検査を依頼した医師に、医用画像に問題があることを通知することができる。このため、例えば、検査終了後、検査を受けた患者が検査を依頼した医師の診療室に戻った際に、医師が患者に再度の検査を通知することが可能になる。
【0115】
また、データサーバ150は、送信先決定部156により、検査を受けた患者を、警告情報を送信する先の者として決定するようにすると良い。このようにすることで、医用画像に問題があることが確認されたときに、医用画像に係る検査を受けた患者に、医用画像に問題があることを通知することができる。このため、例えば、検査終了後に、検査を受けた患者が検査を行った部門を離れた後に医用画像に問題があることが確認されたときにも、再度の検査が必要であることを患者に直接通知することが可能になる。
【0116】
また、データサーバ150は、受信した警告情報に、所定の情報を警告情報に付加する情報付加部157を有するようにしても良い。データサーバ150は、情報付加部157により、例えば、検査に関係する者に関する情報を警告情報に付加するようにすると良い。
【0117】
このようにすることで、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者を特定する機能をデータサーバが有していないときに、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者を特定するときに使用できる情報を警告情報に付加した上で、他の装置に送信することができる。このため、この情報が付加された警告情報を受信した他の装置により、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者を特定し、その問題があった医用画像に係る検査に関係のある者に、医用画像に問題があったことを通知することが可能になる。
【0118】
また、データサーバにより問題があった医用画像に係る検査に関係のある者のうちの一部の者をデータサーバでは特定できなかったときであっても、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者を特定するときに使用できる情報を警告情報に付加し、他の装置に送信することができる。このため、この情報が付加された警告情報を受信した他の装置においても、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者を特定することが可能になり、問題があった医用画像に係る検査に関係のある者のすべてに、医用画像に問題があったことを通知することが可能になる。
【0119】
また、データサーバ150は、検査に関係する者に関する情報として、情報付加部157により、例えば、検査を行う診療放射線技師に関する情報や、検査を依頼する医師に関する情報、検査を受けた患者に関する情報などを警告情報に付加するようにすると良い。
【0120】
このようにすることで、問題があった医用画像に係る検査を行った診療放射線技師を、データサーバにより特定することができなかったとしても、問題があった医用画像に係る検査を行なった者を特定するときに使用できる情報を警告情報に付加し、他の装置に送信することができる。このため、この情報が付加された警告情報を受信した他の装置において、問題があった医用画像に係る検査に行った診療放射線技師を特定することが可能になる。よって、医用画像に係る検査を行った診療放射線技師に、医用画像に問題があることをこの他の装置を介して通知することができるようになり、例えば、検査終了後、検査を受けた患者が検査を行った部門を離れる前に、検査を行った診療放射線技師が医用画像に問題があることを知ることが可能になり、すぐに、この患者に対し、再度の検査をすることが可能になる。
【0121】
また、問題があった医用画像に係る検査を依頼した医師を、データサーバにより特定することができなかったとしても、問題があった医用画像に係る検査を依頼した医師を特定するときに使用できる情報を警告情報に付加し、他の装置に送信することができる。このため、この情報が付加された警告情報を受信した他の装置において、問題があった医用画像に係る検査に依頼した医師を特定することが可能になる。よって、医用画像に係る検査を依頼した医師に、医用画像に問題があることをこの他の装置を介して通知することができるようになり、例えば、検査終了後、検査を受けた患者が検査を依頼した医師の診療室に戻った際に、医師が患者に再度の検査を伝えることが可能になる。
【0122】
また、問題があった医用画像に係る検査を受けた患者を、データサーバにより特定することができなかったとしても、問題があった医用画像に係る検査を受けた患者を特定するときに使用できる情報を警告情報に付加し、他の装置に送信することができる。このため、この情報が付加された警告情報を受信した他の装置において、問題があった医用画像に係る検査を受けた患者を特定することが可能になる。よって、医用画像に係る検査を受けた患者に、医用画像に問題があることをこの他の装置を介して通知することができるようになり、例えば、検査終了後に、検査を受けた患者が検査を行った部門を離れた後に医用画像に問題があることが確認されたときにも、再度の検査が必要であることを患者にこの他の装置を介して直接通知することが可能になる。
【0123】
検査を行う診療線技師に関する情報などは、その者を特定できる情報であれば良い。データサーバ150は、情報付加部157により、例えば、その者のIDや名前などを、その者に関する情報と警告情報に付加するようにするようにすれば良い。
【0124】
なお、検像システム130が、上述したデータサーバ150の送信先決定部156を有するようにしても良い。そして、検像システム130が、送信先決定部156により決定された送信先に、警告情報作成部137により作成された警告情報を送信するようにしても良い。このようにすることで、データサーバ150を使用することなく、警告情報を特定の送信先に送信することが可能になる。よって、警告情報を特定の送信先に送信するために、データサーバ150を用意する必要がなくなり、本発明に係る放射線部門システムを導入するためのコストが低減される。よって、小規模な病院等でも、本発明に係る放射線部門システムを導入することが可能になる。
【0125】
また、検像システム130が、上述したデータサーバ150の情報付加部157を有するようにしても良い。そして、検像システム130が、情報付加部157によりあらたな情報が付加された警告情報を、他の装置に送信するようにしても良い。また、RIS110やHIS200などが、データサーバ150の機能を担うようにしても良い。
【0126】
しかしながら、上述したように、データサーバ150が、送信先決定部156により送信先の決定や、情報付加部157による情報の付加を、データサーバ150が行うようにした場合には、検像システム130やRIS110、HIS200などにより行う処理を低減することが可能になり、検像システム130やRIS110、HIS200などにかかる負荷を低減することが可能になる。
【0127】
(検査のオーダーを受けた際の処理例)
図4は、検査の際に、上述した本発明の実施形態に係る放射線部門システム100において行なわれる処理の例を示すフローチャートである。以下、本実施形態に係る放射線部門システムにおける処理の一例を、図4を参照しながら説明する。
【0128】
医師が、放射線部門での検査を依頼するために、オーダー情報をHIS200に登録する(S101)。オーダー情報が登録されたHIS200は、この登録されたオーダー情報をRIS110に送信する(S102)。そして、RIS110は、このHIS200から送信されたオーダー情報を受信し、記憶する(S103)。
【0129】
検査を受ける患者が放射線部門に到着すると、診療放射線技師は、RIS110に対して検査開始の処理を行う(S104)。例えば、診療放射線技師は、RIS110に記憶されたオーダー情報のなかから、検査を受ける患者のオーダー情報を選択する。そして、診療放射線技師は、RIS110で選択したオーダー情報に対応する検査を行うモダリティ120に対して、検査開始の処理を行う(S105)。例えば、RIS110は、診療放射線技師が選択したオーダー情報を識別するための情報を、モダリティ120に送信する。検査開始の処理が行われると、モダリティ120は、検査患者情報をRIS110から取得する(S106)。例えば、モダリティ120は、入力された情報により識別されるオーダー情報に対応する検査患者情報をRIS110から取得する。
【0130】
検査開始の処理の後、診療放射技師の操作により、モダリティ120は、検査を行い、医用画像を取得する(S107)。そして、診療放射線技師は、モダリティ120の表示部により、モダリティ120が取得した医用画像の確認を行う(S108)。
【0131】
確認の結果、取得した医用画像が正確でないときは(S109、NO)、診療放射線技師は、再度、モダリティ120を用いた検査を行う(S107)。
【0132】
確認の結果、取得した医用画像が正確であるときは(109、YES)、診療放射線技師は、検査終了の処理を行う(S110)。検査終了の処理が行われると、モダリティ120は、取得した医用画像に、画像付帯情報を付加し、他の部門でも使用できるフォーマットを持った医用画像を生成する(S111)。そして、モダリティ120は、この生成した医用画像を検像システム130に送信する(S112)。
【0133】
(検像システム130による処理動作例)
図5は、モダリティ120から医用画像を受信した際に、上述した本発明の実施形態に係る検像システム130が行なう処理動作の一例を示すフローチャートである。以下、本実施形態に係る検像システム130による処理動作の一例を、図5を参照しながら説明する。
【0134】
検像システム130は、モダリティ120から送信された医用画像を受信し、記憶する(S201)。医用画像を受信すると、検像システム130は、付加情報確認部136により、医用画像に付加された画像付帯情報に問題があるかの確認を行う(S202)。
【0135】
医用画像に付加された付加情報に問題があるとき(S203、YES)、検像システム130は、警告情報作成部137により、受信した医用画像に問題があることを示す警告情報を作成する(S204)。そして、検像システム130は、この作成した警告情報を、データサーバ150に送信する(S205)。
【0136】
医用画像に付加された付加情報に問題がないとき(S203、NO)、検像システム130は、この受信した医用画像をPACS140に送信する(S206)。
【0137】
(データサーバ150による処理動作例(1))
図6は、検像システム130から警告情報を受信した際に、上述した本発明の実施形態に係るデータサーバ150が行なう処理動作の一例を示すフローチャートである。以下、本実施形態に係るデータサーバ150による処理動作の一例を、図6を参照しながら説明する。
【0138】
データサーバ150は、検像システム130から送信された警告情報を受信し、記憶する(S301)。警告情報を受信すると、データサーバ150は、この受信した警告情報を、所定の装置に送信する(S302)。
【0139】
(データサーバ150による処理動作例(2))
図7は、検像システム130から警告情報を受信した際に、上述した本発明の実施形態に係るデータサーバ150が行なう処理動作の他の例を示すフローチャートである。以下、本実施形態に係るデータサーバ150による処理動作の他の例を、図7を参照しながら説明する。
【0140】
データサーバ150は、検像システム130から送信された警告情報を受信し、記憶する(S401)。警告情報を受信すると、データサーバ150は、送信先決定部156により、受信した警告情報と、記憶された情報と、に基づき、この受信した警告情報を送信する先の装置を決定する(S402)。そして、データサーバ150は、この決定された送信先の装置に、受信した警告情報を送信する(S403)。
【0141】
(データサーバ150による処理動作例(3))
図8は、検像システム130から警告情報を受信した際に、上述した本発明の実施形態に係るデータサーバ150が行なう処理動作の他の例を示すフローチャートである。以下、本実施形態に係るデータサーバ150による処理動作の他の例を、図8を参照しながら説明する。
【0142】
データサーバ150は、検像システム130から送信された警告情報を受信し、記憶する(S501)。警告情報を受信すると、データサーバ150は、情報付加部157により、所定の情報を、この受信した警告情報に付加する(S502)。そして、データサーバ150は、所定の装置に、この所定の情報を付加した警告情報を送信する(S503)。
【0143】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【0144】
なお、ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムが格納されているROM(Read Only Memory)から、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリ(RAM)にプログラムを読み込んで実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0145】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROMに予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、MO(Magneto Optical)ディスク等の光磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。
【0146】
このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することが可能である。
【0147】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送したりし、コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0148】
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【0149】
また、上記実施形態で説明したシステムは、複数の装置の論理的集合構成にしたり、各装置の機能を混在させたりするように構築することも可能である。
【符号の説明】
【0150】
100 放射線部門システム
110 RIS
120 モダリティ
130 検像システム
131 検像システムの受信部
132 検像システムの送信部
133 検像システムの記憶部
134 検像システムの入力部
135 検像システムの表示部
136 検像システムの付加情報確認部
137 検像システムの警告情報作成部
140 PACS
150 データサーバ
151 データサーバの受信部
152 データサーバの送信部
153 データサーバの記憶部
154 データサーバの入力部
155 データサーバの表示部
156 データサーバの送信先決定部
157 データサーバの情報付加部
200 HIS
300 他の部門のシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検像システムとデータサーバとにより構成される警告通知システムであって、
前記検像システムは、
モダリティから送信された医用画像を受信する受信手段と、
前記受信された医用画像に付加された情報である画像付帯情報に問題があるかを確認する付加情報確認手段と、
前記付加情報確認手段により前記画像付帯情報に問題があると判断されたときに、当該画像付帯情報に係る医用画像に問題があると判断し、当該医用画像に係る検査を識別するための情報と、当該医用画像に問題があることを示す情報と、により構成される警告情報を作成する警告情報作成手段と、
前記警告情報作成手段により作成された警告情報を前記データサーバに送信する送信手段と、を有し、
前記データサーバは、
前記検像システムから送信された前記警告情報を受信する受信手段と、
前記受信された警告情報を、所定の装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする警告通知システム。
【請求項2】
前記データサーバは、
前記モダリティにより行われた検査に関する情報を記憶する記憶手段と、
前記受信された警告情報と、前記記憶された情報と、に基づき、当該警告情報を送信する先の装置を決定する送信先決定手段をさらに有し、
前記データサーバの送信手段は、
前記受信された警告情報を、前記送信先決定手段により送信先として決定された装置に送信することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の警告通知システム。
【請求項3】
前記データサーバの送信先決定手段は、
前記受信された警告情報と、前記記憶された情報と、に基づき、当該警告情報を送信する先の者を決定し、当該決定された送信先の者が使用する装置を特定し、当該特定された装置を、送信先の装置として決定することを特徴とする請求項2に記載の警告通知システム。
【請求項4】
前記データサーバの送信先決定手段は、
前記受信された警告情報と、前記記憶された情報と、に基づき、当該警告情報を送信する先の者を決定し、当該決定された送信先の者のメールアドレスを特定し、当該特定されたメールアドレスを管理するメールサーバを、送信先の装置として決定することを特徴とする請求項2または3に記載の警告通知システム。
【請求項5】
前記データサーバの送信先決定手段は、
前記医用画像に係る検査を行った者と、前記医用画像に係る検査を依頼した者と、前記医用画像に係る検査を受けた者と、のうちの少なくとも1人を、前記警告情報を送信する先の者として決定することを特徴とする請求項3または4に記載の警告通知システム。
【請求項6】
前記データサーバは、
前記モダリティで行われた検査に関する情報を記憶する記憶手段と、
前記受信された警告情報と、前記記憶された情報と、に基づき、当該警告情報に付加する情報を決定し、当該決定した情報を警告情報に付加する情報付加手段と、をさらに有し、
前記データサーバの送信手段は、
前記情報付加手段により情報が付加された警告情報を、前記所定の装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の警告通知システム。
【請求項7】
前記データサーバは、
前記受信された警告情報と、前記記憶された情報と、に基づき、当該警告情報に付加する情報を決定し、当該決定した情報を警告情報に付加する情報付加手段をさらに有し、
前記データサーバの送信手段は、
前記情報付加手段により情報が付加された警告情報を、前記送信先決定手段により送信先として決定された装置に送信することを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の警告通知システム。
【請求項8】
前記データサーバの情報付加手段は、
前記医用画像に係る検査を行った者に関する情報と、前記医用画像に係る検査を依頼した者に関する情報と、前記医用画像に係る検査が受けた者に関する情報と、のうちの少なくとも1つを、前記警告情報に付加する情報として決定することを特徴とする請求項6または7に記載の警告通知システム。
【請求項9】
前記検像システムの付加情報確認手段は、
前記受信された医用画像に、所定の情報が付加されていないときに、当該画像付帯情報に問題があると判断することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の警告通知システム。
【請求項10】
前記検像システムは、
前記モダリティで行われた検査に関する第2の情報を記憶する記憶手段をさらに有し、
前記検像システムの付加情報確認手段は、
前記受信された医用画像に付加された画像付帯情報と、前記記憶された第2の情報と、に基づき、当該画像付帯情報の内容が正確であるかを確認し、当該確認の結果、当該画像付帯情報の内容が正確でないと判断したときに、当該画像付帯情報に問題があると判断することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の警告通知システム。
【請求項11】
前記受信された医用画像が正確であるかを確認する画像確認手段をさらに有し、
前記警告情報作成手段は、
前記画像確認手段により前記受信した医用画像が正確でないと判断されたときも、当該医用画像に問題があると判断し、当該医用画像に係る検査を識別するための情報と、当該医用画像に問題があることを示す情報と、により構成される警告情報を作成することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の警告通知システム。
【請求項12】
前記受信された医用画像に付加された画像付帯情報は、
少なくとも当該医用画像に係る検査を識別するための情報を含んでいることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の警告通知システム。
【請求項13】
前記データサーバの記憶手段に記憶された情報は、
前記医用画像に係る検査を識別するための情報を含んでおり、
前記医用画像に係る検査を行なった者に関する情報と、前記医用画像に係る検査を依頼した者に関する情報と、前記医用画像に係る検査を受けた者に関する情報と、のうちの少なくとも1つも含むことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の警告通知システム。
【請求項14】
前記検像システムの記憶手段に記憶された第2の情報は、
前記医用画像に係る検査を受けた者の情報と、前記医用画像に係る検査の依頼内容に関する情報と、前記医用画像に係るモダリティにより行われた検査に関する情報と、のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の警告通知システム。
【請求項15】
モダリティから送信された医用画像を受信する受信手段と、
前記受信された医用画像に付加された情報である画像付帯情報に問題があるかを確認する付加情報確認手段と、
前記付加情報確認手段により前記画像付帯情報に問題があると判断されたときに、当該画像付帯情報に係る医用画像に問題があると判断し、当該医用画像に係る検査を識別するための情報と、当該医用画像に問題があることを示す情報と、により構成される警告情報を作成する警告情報作成手段と、
前記警告情報作成手段により作成された警告情報を所定の装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする検像システム。
【請求項16】
モダリティで行われた検査に関する情報を記憶する記憶手段と、
モダリティから送信された医用画像を受信する受信手段と、
前記受信された医用画像に付加された情報である画像付帯情報に問題があるかを確認する付加情報確認手段と、
前記付加情報確認手段により前記画像付帯情報に問題があると判断されたときに、当該画像付帯情報に係る医用画像に問題があると判断し、当該医用画像に係る検査を識別するための情報と、当該医用画像に問題があることを示す情報と、により構成される警告情報を作成する警告情報作成手段と、
前記作成された警告情報と、前記記憶された情報と、に基づき、当該警告情報を送信する先の装置を決定する送信先決定手段と、
前記警告情報を、前記送信先決定手段により送信先として決定された装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする検像システム。
【請求項17】
モダリティで行われた検査に関する情報を記憶する記憶手段と、
検像システムから送信された前記警告情報を受信する受信手段と、
前記受信された警告情報と、前記記憶された情報と、に基づき、当該警告情報を送信する先の装置を決定する送信先決定手段と、
前記受信された警告情報を、前記送信先決定手段により送信先として決定された装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とするデータサーバ。
【請求項18】
検像システムを、
モダリティから送信された医用画像を受信する受信手段と、
前記受信された医用画像に付加された情報である画像付帯情報に問題があるかを確認する付加情報確認手段と、
前記付加情報確認手段により前記画像付帯情報に問題があると判断されたときに、当該画像付帯情報に係る医用画像に問題があると判断し、当該医用画像に係る検査を識別するための情報と、当該医用画像に問題があることを示す情報と、により構成される警告情報を作成する警告情報作成手段と、
前記警告情報作成手段により作成された警告情報を所定の装置に送信する送信手段として機能させるプログラム。
【請求項19】
検像システムを、
モダリティで行われた検査に関する情報を記憶する記憶手段と、
モダリティから送信された医用画像を受信する受信手段と、
前記受信された医用画像に付加された情報である画像付帯情報に問題があるかを確認する付加情報確認手段と、
前記付加情報確認手段により前記画像付帯情報に問題があると判断されたときに、当該画像付帯情報に係る医用画像に問題があると判断し、当該医用画像に係る検査を識別するための情報と、当該医用画像に問題があることを示す情報と、により構成される警告情報を作成する警告情報作成手段と、
前記作成された警告情報と、前記記憶された情報と、に基づき、当該警告情報を送信する先の装置を決定する送信先決定手段と、
前記警告情報を、前記送信先決定手段により送信先として決定された装置に送信する送信手段として機能させるプログラム。
【請求項20】
データサーバを、
モダリティで行われた検査に関する情報を記憶する記憶手段と、
検像システムから送信された前記警告情報を受信する受信手段と、
前記受信された警告情報と、前記記憶された情報と、に基づき、当該警告情報を送信する先の装置を決定する送信先決定手段と、
前記受信された警告情報を、前記送信先決定手段により送信先として決定された装置に送信する送信手段として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−45159(P2013−45159A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−180592(P2011−180592)
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【出願人】(399081213)インフォコム株式会社 (19)
【Fターム(参考)】