説明

議事録作成システムおよびプログラム

【課題】議事録に対して簡易に項目情報を付与することが可能な議事録作成システムおよびそれに関連する技術を提供する。
【解決手段】議事録作成システムは、会議の映像データから、会議資料の表示シーンに係る静止画像PS1を抽出し、静止画像PS1に基づいて議事録ファイルPRを生成する。当該議事録作成システムは、議事録ファイルPRにおいて、静止画像PS1に関するしおり項目BM1(例えば「生産性の低下の報告」)を生成する。また、しおり項目BM1の項目名称は、静止画像PS1から抽出された見出し項目HD1と、静止画像PS1に対応する特定期間の音声データを音声認識して生成された文字データCH1とに基づいて決定されることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議の議事録を作成する議事録作成システムおよびそれに関連する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
会議の議事録を生成するシステムが存在する(特許文献1等参照)。たとえば、特許文献1においては、議事録作成者が会議の進行内容をテキスト情報として入力し、当該テキスト情報がその日時に対応付けて保持されるシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−268800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、会議の全体像を把握する際、あるいは、会議の進行状態との関係を参照しつつ各人物の発言内容等を把握する際等においては、議事録に関する情報として、項目レベル(見出しレベル)の情報を用いることが好ましい。すなわち、当該項目レベルの情報(項目情報)が、議事録に付与されることが望まれる。
【0005】
また、このような項目情報が操作者の操作入力によって生成される場合には、操作者の労力が多大である。当該労力は軽減されることが好ましい。
【0006】
そこで、この発明の課題は、議事録に対して簡易に項目情報を付与することが可能な議事録作成システムおよびそれに関連する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、会議の議事録を作成する議事録作成システムであって、会議の映像データから、会議資料の表示シーンに係る静止画像を抽出する静止画像抽出手段と、前記静止画像に基づいて議事録ファイルを生成するファイル生成手段と、前記議事録ファイルにおいて前記静止画像に関するしおり項目を生成するしおり生成手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る議事録作成システムであって、会議の音声データから、前記静止画像に対応する特定期間の音声データを抽出するとともに、当該特定期間の音声データを音声認識して文字データを生成する音声データ解析手段、をさらに備え、前記しおり生成手段は、前記静止画像から見出し項目を抽出する見出し項目抽出手段と、前記見出し項目抽出手段によって抽出された前記見出し項目と前記音声データに基づいて生成された前記文字データとに基づいて前記しおり項目の項目名称を決定するしおり項目生成手段とを有することを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る議事録作成システムであって、前記しおり項目生成手段は、前記文字データに係る文章を解析して、前記見出し項目に関連する単語を抽出し、当該抽出された単語を用いて前記見出し項目の前記項目名称を変更し前記しおり項目を生成することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る議事録作成システムであって、前記しおり生成手段は、前記静止画像をリンク先とするリンクデータを、前記しおり項目に付与することを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る議事録作成システムであって、前記しおり生成手段は、前記しおり項目を前記議事録ファイルのしおり表示欄に配置することを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項2または請求項3の発明に係る議事録作成システムであって、前記ファイル生成手段は、前記議事録ファイルにおいて、前記文字データの文字列を前記静止画像に対応させて配置することを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明は、請求項2ないし請求項6のいずれかの発明に係る議事録作成システムであって、前記ファイル生成手段は、前記特定期間の音声データを前記しおり項目に対応する位置にリンクさせることを特徴とする。
【0014】
請求項8の発明は、請求項1の発明に係る議事録作成システムであって、会議の音声データを解析して、前記静止画像に対応する特定期間の音声データを抽出するとともに、当該特定期間の音声データを音声認識して文字データを生成する音声データ解析手段、をさらに備え、前記ファイル生成手段は、前記議事録ファイルにおいて、前記文字データを前記静止画像に対応させて配置することを特徴とする。
【0015】
請求項9の発明は、コンピュータに、a)会議の映像データから、会議資料の表示シーンに係る静止画像を抽出する手順と、b)前記静止画像に関連付けてしおり項目を生成する手順と、c)前記静止画像と前記しおり項目とを有する議事録ファイルを生成する手順とを実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0016】
請求項10の発明は、コンピュータに、a)会議の映像データから、会議資料の表示シーンに係る静止画像を抽出する手順と、b)会議の音声データから、前記静止画像に対応する特定期間の音声データを抽出するとともに、当該特定期間の音声データを音声認識して文字データを生成する手順と、c)前記静止画像から見出し項目を抽出する手順と、d)前記見出し項目と前記文字データとに基づいて決定された項目名称を有するしおり項目を生成する手順と、e)前記静止画像と当該静止画像に関連付けられた前記しおり項目とを有する議事録ファイルを生成する手順とを実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1ないし請求項10に記載の発明によれば、会議の映像データから、会議資料の表示シーンに係る静止画像が抽出され、当該静止画像に関するしおり項目が議事録ファイルにおいて生成される。そのため、議事録における項目を手動で付与する場合に比べて、手間を軽減して、議事録に対して簡易に項目情報を付与することが可能である。
【0018】
特に、請求項2に記載の発明によれば、しおり項目の項目名称は、シーン画像から抽出された見出し項目と部分音声データに基づいて生成された文字データとに基づいて決定されている。そのため、しおり項目の項目名称は、元の見出し項目よりも多くの情報を含む。したがって、ユーザは、当該しおり項目を用いることによって、議事録ファイルの内容をさらに容易に把握することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】会議システムの概要を示す概念図である。
【図2】会議管理装置(MFP)の概略構成を示すブロック図である。
【図3】議事録ファイルの作成動作を示すフローチャートである。
【図4】図3の一部の動作を詳細に示すフローチャートである。
【図5】議事録ファイルを示す図である。
【図6】議事録ファイルを示す図である。
【図7】映像データおよび音声データ等を示す図である。
【図8】シーン画像を示す図である。
【図9】別のシーン画像を示す図である。
【図10】部分音声データから抽出された文字データを示す図である。
【図11】シーン画像から見出し項目が抽出される様子を示す概念図である。
【図12】文字データの解析動作を示す概念図である。
【図13】しおり項目の決定動作を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
<1.システム構成>
図1は、会議システム100の概要を示す概念図である。会議システム100は、議事録作成機能を有しており、会議の議事録を作成する議事録作成システムであるとも表現される。
【0022】
この会議システム100は、会議管理装置10と表示装置30とコンピュータ50とビデオカメラ71とマイク72とを備えている。
【0023】
会議管理装置10と表示装置30とコンピュータ50とビデオカメラ71とマイク72とは、互いにネットワークNWを介して接続されており、ネットワーク通信を行うことが可能である。ここにおいて、ネットワークNWは、LAN、WAN、インターネットなどによって構成される。各装置のネットワークNWへの接続形態は、有線接続であってもよく或いは無線接続であってもよい。
【0024】
マイク72は、会議における音声を集音して音声信号を生成し、当該音声信号を会議管理装置10に送信する。会議管理装置10は、マイク72により録音された音声信号に基づいて音声データAD(図7参照)を生成し、格納部5に保存する。
【0025】
ビデオカメラ71は、会議における人物映像等を撮影して映像信号を生成し、当該映像信号を会議管理装置10に送信する。
【0026】
会議管理装置10は、ビデオカメラ71により撮影された映像信号に基づいて映像データ(動画像データ)PM(図7参照)を生成し、格納部5に保存する。さらに、会議管理装置10は、コンピュータ50からの信号、たとえば、コンピュータ50で表示されている会議資料DMに関する表示用データ等をも受信する。そして、会議管理装置10は、当該コンピュータ50からのデータ等にも基づいて映像データPMを生成する。具体的には、或る時点ではビデオカメラ71による撮影画像で映像データPMを構成し、別の時点ではコンピュータ50からのデータ(表示用データ等)に基づいて映像データPMを構成する。あるいは、ビデオカメラ71による撮影画像とコンピュータ50からのデータとを合成して、映像データPMを構成するようにしてもよい。このように、映像データPMは、ビデオカメラ71による撮影画像とコンピュータ50からの映像とに基づいて生成される。また、当該映像データPMは、リアルタイムで、会議管理装置10から表示装置30に出力され、表示装置30に表示される。
【0027】
なお、ここでは、会議資料DMの映像がコンピュータ50から送信される場合を例示しているが、これに限定されない。たとえば、会議管理装置10自身が、会議に関する資料データ等を保存および管理し、会議時に表示装置30に出力するようにしてもよい。
【0028】
表示装置30は、会議管理装置10から送信されてきた各種情報等を表示する装置である。表示装置30は、例えば大型液晶表示装置として構成され、当該表示装置30は、ネットワークNWを介して会議管理装置10に接続されている。なお、これに限定されず、表示装置30は、プロジェクタ装置(投影装置)等であってもよい。また、表示装置30は、コンピュータ50を介して会議管理装置に間接的に接続されるようにしてもよい。より詳細には、表示装置30は、コンピュータ50の映像信号出力部(詳細には外部出力端子)等を介して、会議管理装置10からの映像信号を表示出力するようにしてもよい。
【0029】
会議の出席者は、表示装置30による表示画像によって、会議に関する各種の情報(資料データ等)を視認することができる。
【0030】
また、この会議管理装置10は、会議の議事録ファイルPR(図5および図6参照)を作成することもできる。そのため、会議管理装置10は、議事録作成装置であるとも表現される。議事録作成動作については後に詳述する。
【0031】
会議管理装置10は、この実施形態ではMFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi Function Peripheral)として構成されている。
【0032】
図2は、MFP10の概略構成を示すブロック図である。
【0033】
図2の機能ブロック図に示すように、MFP10は、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、入出力部6およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
【0034】
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って、当該原稿の画像データ(原稿画像とも称する)を生成する処理部である。
【0035】
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
【0036】
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、通信ネットワークNWを介したネットワーク通信が可能である。このネットワーク通信では、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)およびFTP(File Transfer Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先との間で各種のデータを授受することが可能である。
【0037】
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の格納装置で構成される。この格納部5には、画像読取部2等で生成された原稿画像(画像データ)が格納される。また、格納部5には、映像データPMおよび音声データAD等も格納される。
【0038】
入出力部6は、MFP10に対する入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。
【0039】
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM等)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM等)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。
【0040】
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、映像データ解析部31、音声データ解析部33、議事録ファイル生成部35およびしおり生成部37等を備える。
【0041】
映像データ解析部31は、会議の映像データ(動画像データ)PM(図7参照)を解析する処理部である。映像データ解析部31は、会議の映像データPMから、会議資料の表示シーンに係る複数のシーン画像(静止画像データ)PSnを抽出する処理部であり、静止画像抽出部であるとも表現される。
【0042】
音声データ解析部33は、会議の音声データADを解析して、各シーン画像PSnに対応する特定期間の音声データSAnを抽出するとともに、当該特定期間の音声データSAnを音声認識して文字データCHnを生成する処理部である。
【0043】
議事録ファイル生成部35は、複数のシーン画像PSnに基づいて議事録ファイルPR(図5および図6参照)を生成する処理部である。
【0044】
しおり生成部37は、シーン画像PSnをリンク先とするリンクデータ(ハイパーリンクデータ)が付与されたしおり項目BMnを生成する処理部である。また、しおり生成部37は、議事録ファイル生成部35と協働して、複数のしおり項目BMnを議事録ファイルPRのしおり表示欄RBに配置する。
【0045】
このしおり生成部37は、見出し項目抽出部38としおり項目生成部39とを有する。
【0046】
見出し項目抽出部38は、シーン画像PSnから見出し項目HDnを抽出する処理部である。
【0047】
しおり項目生成部39は、しおり項目BMnの項目名称を生成する処理部である。しおり項目生成部39は、見出し項目抽出部38によって抽出された見出し項目HDnと、特定期間の音声データSAnに基づいて生成された文字データCHnとに基づいて「しおり項目」BMnの項目名称を生成する。より詳細には、しおり項目生成部39は、文字データCHnに係る文章を解析して、見出し項目HDnに関連する単語を抽出し、当該抽出された単語を用いて見出し項目HDnの項目名称を変更し、しおり項目BMnを生成する。
【0048】
<2.動作>
つぎに、システム100による議事録ファイルPRの作成動作について詳細に説明する。
【0049】
ここでは、会議の冒頭において、当該会議での発表者(プレゼンター)の人物映像が撮影され、その後に、コンピュータ50から会議管理装置10を介して表示装置30に表示された会議資料DMを用いて、当該発表者による説明が行われる場合を想定する。また、当該会議に関して取得された映像データPM(図7参照)は、その冒頭部分に発表者の人物映像を有するとともに、それに引き続いて会議資料DMの複数のページに関する映像を有しているものとする。同様に、音声データADは、その冒頭部分に発表者の人物の音声を有するとともに、それに引き続いて、会議資料DMの複数のページに関する説明に係る音声を有しているものとする。以下では、当該会議の終了後において、当該映像データPM等に基づいて会議の議事録ファイルPRが作成される場合を例示する。
【0050】
図3は、議事録ファイルPRの作成動作を示すフローチャートであり、図4は、図3の一部(ステップS5)の動作を詳細に示すフローチャートである。図5および図6は、議事録ファイルPRを示す図であり、図7は、映像データPMおよび音声データAD等を示す図である。図8は、シーン画像PS1を示す図であり、図9は、別のシーン画像PS2を示す図である。図10は、部分音声データSA1から抽出された文字データCH1を示す図である。図11は、シーン画像PS1から見出し項目が抽出される様子を示す概念図であり、図12は、文字データCH1の解析動作を示す概念図である。図13は、しおり項目BM1の決定動作を示す概念図である。
【0051】
図3に示すように、まず、ステップS1において、会議管理装置10(詳細には、映像データ解析部31)は、映像データ解析処理を実行し、映像データPMにおけるシーン変化を検出し、映像データPMを複数の部分映像PTn(PT0,PT1,PT2,...)に区分する(図7参照)。
【0052】
詳細には、まず、冒頭の人物に係るシーンと会議資料DMの第1ページの画像が表示されているシーンとの切り替わり部分(撮影時刻T1)が検出される。つぎに、会議資料DMの第1ページの画像が表示されているシーンと会議資料DMの第2ページの画像が表示されているシーンとの切り替わり部分(撮影時刻T2)が検出される。以降、同様にして、会議資料DMの第nページの画像が表示されているシーンと会議資料DMの第(n+1)ページの画像が表示されているシーンとの切り替わり部分(撮影時刻T(n+1))が検出される。
【0053】
そして、映像データ解析部31は、撮影時刻Tnから撮影時刻T(n+1)までの期間PDnに関する部分映像PTn(複数のフレーム画像を有する動画像)を、第nページの画像に係るシーン映像(動画像)として抽出する。たとえば、映像データ解析部31は、撮影時刻T1から撮影時刻T2までの期間PD1に亘る部分映像PT1を、第1ページの画像に係るシーン映像として抽出する。
【0054】
また、映像データ解析部31は、部分映像PTnにおける代表画像(静止画像)、たとえば部分映像PTnの先頭のフレーム画像を、会議資料DMの第n(例えば第nページ)の表示シーンに係るシーン画像(静止画像)PSnとして抽出する。具体的には、映像データ解析部31は、部分映像PT1における代表的な画像(静止画像)、たとえば部分映像PT1の先頭のフレーム画像を、会議資料DMの最初の表示シーン(第1頁が表示されている場面)に係るシーン画像PS1(図8参照)として抽出する。また、映像データ解析部31は、部分映像PT2における代表的な画像(静止画像)、たとえば部分映像PT2の先頭のフレーム画像を、会議資料DMの第2の表示シーンに係るシーン画像PS2(図9参照)として抽出する。
【0055】
なお、映像データ解析部31は、時刻T0から時刻T1までの冒頭のシーン(人物に係るシーン)が会議資料DMに係るシーンでないことを、部分映像PT0を解析して判定する。そのため、ここでは会議資料DMの表示シーンに係るシーン画像は、当該冒頭の人物に係るシーン映像(部分映像)PT0からは抽出されない。
【0056】
また、ステップS2において、会議の音声データADの解析処理が音声データ解析部33によって実行される。
【0057】
具体的には、音声データ解析部33は、まず、会議の音声データADの中から、各シーン画像PSnに対応する各部分音声データSAnを抽出する。詳細には、各シーン画像PSnの対応期間PDnの音声データが、部分音声データSAnとして抽出される。換言すれば、音声データ解析部33は、会議の音声データADを複数の部分音声データSAnに区分する。なお、期間PDnの部分音声データSAnを抽出する処理は、たとえば、映像データPWにおける時刻データ(撮影時刻データ)と音声データADにおける時刻データ(録音時刻データ)とを用いて行われる。
【0058】
また、音声データ解析部33は、各部分音声データSAnを音声認識して文字データを生成する。詳細には、各部分音声データSAnに対して音声認識処理が施され、部分音声データSAn内の音声信号が文字データ(テキストデータ等)に変換される。たとえば、期間PD1に係る部分音声データSA1から、図10に示すような文字データCH1が抽出される。
【0059】
つぎに、ステップS3において、見出し項目抽出部38は、各シーン画像PSnに対して見出し項目HDnの抽出処理を実行する。たとえば、図11に示すように、見出し項目抽出部38は、シーン画像PS1(図8)に対して画像解析処理(OCR処理(光学式文字読取処理)を含む)を施し、見出し項目HD1(「生産性報告」)を抽出する。他のシーン画像PS2等に対しても、同様に見出し項目HDnの抽出処理が実行される。
【0060】
次のステップS4においては、しおり項目生成部39は、議事録ファイルPRにおけるしおり表示欄RBに表示する「しおり項目」を生成する。当該「しおり項目」の項目名称は、各シーン画像PSnに対する抽出処理によって抽出された見出し項目HDnと、部分音声データSAnに基づいて生成された文字データCHnとに基づいて決定される。なお、議事録ファイルPRの「しおり項目」は、「見出し」の機能をも有しており、「見出し項目」とも称され得る。ただし、ここでは、シーン画像PSnの見出し項目HDnと区別するため、議事録ファイルPRの見出し項目BMnを「しおり項目」と称するものとする。
【0061】
具体的には、しおり項目生成部39は、まず、各見出し項目HDnに対して品詞分解処理を施す。たとえば、見出し項目HD1(「生産性報告」)に対して、品詞分解処理を施し、見出し項目HD1は、「生産性」(名詞)と「報告」(名詞)とに分解される。そして、しおり項目生成部39は、見出し項目HD1が2つの名詞で構成されていることを検出する(図11参照)。
【0062】
ここでは、しおり項目生成部39は、見出し項目HD1内の名詞の数N(ここでは「2」)に1を加えた数(すなわち(N+1)個)(ここでは「3」)の名詞で、しおり項目BM1の項目名称を構成することを決定するものとする。すなわち、見出し項目HD1に対して1個の名詞が追加された名称が、しおり項目BM1の項目名称として決定されるものとする。また、各(すなわち(N+1)個)の名詞は、適切な助詞あるいは助動詞等で互いに接続されるものとする。たとえば、原則として、「の」(助詞)、を用いて(N+1)個の名詞が互いに接続されればよい。
【0063】
つぎに、しおり項目生成部39は、ステップS2で抽出された各文字データCHnに係る文章を解析して、見出し項目HDnに関連する単語を抽出する(図12参照)。
【0064】
たとえば、まず、図12の上半領域に示すように、文字データCH1に係る文章内の複数の文は、それぞれ、品詞分解される。図12の最上段においては、「生産性について報告します」の文が、「生産性」(名詞)、「に」(助詞)、「つい」(動詞)、「て」(助詞)、「報告」(名詞)、「し」(助動詞)、「ます」(助動詞)、「。」(特殊)、の各単語(品詞)に分解されている。文字データCH1に係る文章内の他の文についても、同様の品詞分解処理が施される。
【0065】
各単語は、出現頻度に応じて分類される。図12の下半領域(左側)においては、文字データCH1内の単語が、その出現頻度(出現回数)順にソートされて示されている。具体的には、「生産性」(名詞)、「よる」(動詞)、「低下」(名詞)などの単語が、その出現頻度順に示されている。
【0066】
また、しおり項目生成部39は、品詞分解された単語の中から「名詞」を抽出するとともに、当該「名詞」のうち、元の見出し項目HD1内の「生産性」(名詞)と「報告」(名詞)とを、重複排除のため、追加対象候補から除外する。ここでは、最も出現頻度が高い名詞「生産性」は、元の見出し項目HD1にも含まれているため、追加対象候補から除外される。そして、次順位の名詞「低下」が、追加対象候補として決定される。
【0067】
そして、しおり項目生成部39は、追加対象候補として決定された名詞「低下」と、元の見出し項目HD1内の名詞(「生産性」および「報告」)との関連性を検出する。ここでは、文字データCH1の第3文の冒頭において、「生産性の低下」の用語が存在するため、「生産性」と「低下」とが互いに高い関連性を有していると判定される。また、「生産性」と「低下」とが「の」(助詞)を介して、この順序(当該第3文での順序)で結合されることが好ましいことも判定される。
【0068】
この結果、しおり項目生成部39は、図13に示すように、「生産性」と「低下」と「報告」との3つの単語をこの順序で、「の」(助詞)を介してこの順序で結合した用語「生産性の低下の報告」を、しおり項目BM1の項目名称として決定する。すなわち、見出し項目HD1(「生産性報告」)に基づいて、しおり項目BM1(「生産性の低下の報告」)が生成される。
【0069】
他のしおり項目BM2等に対しても、同様にして、その項目名称が生成される。
【0070】
以上のようにして、しおり項目生成部39は、文字データCHnに係る文章を解析して、見出し項目HDnに関連する単語を抽出し、当該抽出された単語を用いて見出し項目HDnの項目名称を変更し、しおり項目BMnを生成する。なお、文字データCHnから抽出される単語(しおり項目BMnでの追加対象)は、見出し項目HDnに関連する単語であって、見出し項目HDnに含まれる単語以外の単語(換言すれば、見出し項目HDn内の単語に重複しない単語)であることが好ましい。
【0071】
次のステップS5において、議事録ファイル生成部35は、議事録ファイルPRのファイル生成処理を行う。生成された議事録ファイルPRは、図5および図6等に示すように、複数のシーン画像PSn(PS1,PS2,...)と各シーン画像PSnに関連付けられた複数のしおり項目BMn(BM1,BM2,...)とを有している。また、当該議事録ファイルPRは、複数の文字データCHnと複数の部分音声データSAnとをさらに有している。
【0072】
図4は、ステップS5の詳細動作を示すフローチャートである。
【0073】
図4に示すように、まず、ステップS11において、議事録ファイルPR内に各シーン画像PSnを配置する処理が実行される。具体的には、各シーン画像PSnは、議事録ファイルPRの本文表示欄RAにおいて、第nページPGn内の上側領域に配置される。たとえば、図5に示すように、本文表示欄RAにおいて、シーン画像PS1は第1ページPG1内の上側領域に配置される。同様に、図6に示すように、シーン画像PS2は第2ページPG2内の上側領域に配置される。
【0074】
また、ステップS12において、議事録ファイルPR内にて、各文字データCHnを各シーン画像PSnに対応させて配置する処理が実行される。具体的には、各文字データCHnは、議事録ファイルPRの本文表示欄RAにおいて、第nページPGn(シーン画像PSnと同一のページ)内の下側領域に配置される。より詳細には、図5に示すように、文字データCH1は、本文表示欄RAにおいて、第1ページPG1内の下側領域に配置される。同様に、図6に示すように、各文字データCH2は、第2ページPG2内の下側領域に配置される。
【0075】
さらに、ステップS13において、議事録ファイルPR内にしおり項目BMnを配置する処理が実行される。具体的には、各しおり項目BMnは、議事録ファイルPRのしおり表示欄RBに配置される。より詳細には、図5に示すように、しおり項目BM1は、しおり表示欄RBの最初の項目として配置される。また、しおり項目BM2は、しおり表示欄RBの次の項目として配置される。なお、各しおり項目BMnの項目名称としては、ステップS4で生成された名称が用いられる。
【0076】
また、このしおり項目BMnには、シーン画像PSnをリンク先とするリンクデータが付与される。完成後の議事録ファイルPRにおいて、しおり項目BMnに対する操作(クリック操作等)が行われると、当該操作に応じて当該リンクデータが参照され、しおり項目BMnのリンク先のシーン画像PSn等が本文表示欄RAに更新表示される。
【0077】
また、ステップS14においては、部分音声データSAnを、議事録ファイルPR内のしおり項目BMnに対応する位置にリンクさせる処理が実行される。具体的には、各部分音声データSAnは、議事録ファイルPRのしおり表示欄RB内における対応しおり項目の近接位置にリンクされる。より詳細には、図5に示すように、しおり表示欄RBの第1のしおり項目BM1の直下位置に、音声データを模式的に表すアイコンCN1が表示されるとともに、当該アイコンCN1に対して部分音声データSA1がリンクされる。同様に、しおり表示欄RBの第2のしおり項目BM2の直下位置に、音声データを模式的に表すアイコンCN2が表示されるとともに、当該アイコンCN2に対して部分音声データSA2がリンクされる。このように、各部分音声データSAnは、しおり表示欄RB内の対応しおり項目BMnに付随するアイコンCNnにリンクされる。
【0078】
以上のようにして、議事録ファイルPRが生成される。
【0079】
上記実施形態によれば、会議の映像データPMから、会議資料の表示シーンに係るシーン画像(静止画像)PSnが抽出され、当該シーン画像PSnに関するしおり項目BMnが議事録ファイルPRにおいて自動的に生成される。そのため、議事録における項目を手動で付与する場合に比べて、手間が軽減され、議事録に対して簡易に項目情報を付与することが可能である。
【0080】
また、議事録ファイルPRにおいて、シーン画像PSnをリンク先とするリンクデータが付与されたしおり項目BMnが生成され、当該しおり項目BMnが議事録ファイルPRのしおり表示欄に配置される。そのため、当該しおり項目BMnをクリック操作することなどによって、当該しおり項目BMnに対応するシーン画像PSnと当該しおり項目BMnに対応する文字データCHnとを本文表示欄RA内に表示させることができる。したがって、各しおり項目BMnを用いてシーン画像PSn等を容易に参照することが可能である。
【0081】
ところで、上記実施形態では、しおり項目BMnを文字データCHnにも基づいて生成しているが、本発明は、これに限定されない。たとえば、シーン画像PSnから抽出した見出し項目HDnをそのまましおり項目BMnとして用いるようにしてもよい。
【0082】
ただし、会議資料に係るシーン画像PSnの見出し項目HDnは、会議にて補足して説明されることを前提にして、非常に簡潔に記載されていることが多い。そのため、当該用語のみから議事録の内容を把握することは必ずしも容易でない。たとえば、上記においても、シーン画像PS1の見出し項目HD1は「生産性報告」であり、この見出し項目HD1のみから得られる情報は必ずしも多くはない。
【0083】
これに対して、上記実施形態においては、しおり生成部37は、シーン画像PSnから抽出された見出し項目HDnのみならず、部分音声データSAnに基づいて生成された文字データCHnにも基づいて、しおり項目BMnの項目名称を決定している。換言すれば、しおり項目BMnの項目名称は、シーン画像PSnから抽出された見出し項目HDnと部分音声データSAnに基づいて生成された文字データCHnとに基づいて決定されている。詳細には、しおり生成部37は、文字データCHnに係る文章を解析して、見出し項目HDnに関連する単語を抽出し、当該抽出された単語を用いて見出し項目HDnの項目名称を変更して、しおり項目BMnの名称を生成している。より具体的には、文字データCHnから抽出した新たな1つの単語が見出し項目HDnに追加されて、しおり項目BMnが生成されている。
【0084】
そのため、新たなしおり項目BMnに関する情報量は、見出し項目HDnの情報量に比べて増大している。たとえば、しおり項目BM1は、「生産性の低下の報告」であり、「低下」という単語を付加的に有することによって、見出し項目HD1(「生産性報告」)のみから得られる情報よりも多くの情報を有している。このように、しおり項目BMnの項目名称は、元の見出し項目HDnよりも多くの情報を含み、判り易い名称になっている。
【0085】
したがって、ユーザは、当該しおり項目BMnを用いることによって、議事録ファイルPRの内容をさらに容易に把握することが可能である。
【0086】
<3.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
【0087】
たとえば、上記実施形態においては、会議の終了後において会議の議事録ファイルPRが作成される場合を例示したが、これに限定されず、議事録ファイルPRが会議の議事進行と並行して(端的に言えばリアルタイムで)作成されるようにしてもよい。
【0088】
また、上記実施形態においては、文字データCHnから抽出した新たな1つの単語を見出し項目HDnに追加して、見出し項目HDnの情報量に比べてしおり項目BMnに関する情報量を増大させる場合を例示したが、これに限定されない。たとえば、文字データCHnから抽出した新たな2つ以上の単語を見出し項目HDnに追加して、見出し項目HDnの情報量に比べてしおり項目BMnに関する情報量を増大させるようにしてもよい。
【0089】
また、上記実施形態においては、見出し項目HDn内の単語と文字データCHnから抽出した所定数の単語とが、助詞である「の」を用いて互いに接続されて、しおり項目BMnが生成される場合を例示しているが、これに限定されない。たとえば、単語間の接続に関するデータベース等に基づいて、単語間の接続に関する用語を決定し、自然言語としての正確性を向上させるようにしてもよい。
【0090】
また、上記実施形態においては、シーン画像PSnから抽出した見出し項目HDnの文字列(詳細には当該文字列の順序等)を変更して、しおり項目BMnが生成される場合を例示したが、これに限定されない。たとえば、シーン画像PSnから抽出した見出し項目HDnに加えて、当該見出し項目HDnとは別の文字列をも含む文字列をしおり項目BMnとして生成するようにしてもよい。具体的には、文字データCHnから生成した文字列「生産性の低下」を見出し項目HD1の文字列「生産性報告」に括弧付きで加えた文字列「生産性報告(生産性の低下)」を、しおり項目BMnとして生成するようにしてもよい。
【0091】
また、上記実施形態(ステップS2等)においては、各シーン画像PSnの対応期間PDnの音声データが部分音声データSAnとして抽出される場合を例示しているが、これに限定されない。たとえば、音声データADに対して独自に音声解析処理を施して、音声データを部分音声データSAnよりも細かな複数の区分データに区分しておき、幾つかの区分データを纏めることによって、部分音声データSAnを生成するようにしてもよい。また、部分音声データSAnを纏めてしおり項目BMnに対応する位置にリンクさせるのではなく、部分音声データSAnよりも細かな複数の区分データを、それぞれ、しおり表示欄RB内の対応位置にリンクさせるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0092】
10 会議管理装置(MFP)
30 表示装置
50 コンピュータ
71 ビデオカメラ
72 マイク
100 会議システム
AD 音声データ
BM1,BM2,BMn しおり項目
CH1,CH2,CHn 文字データ
HD1,HD2,HDn 見出し項目
PM 映像データ
PR 議事録ファイル
PS1,PS2,PSn シーン画像
RA 本文表示欄
RB しおり表示欄
SA1,SA2,SAn 各部分音声データ
Tn 時刻

【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議の議事録を作成する議事録作成システムであって、
会議の映像データから、会議資料の表示シーンに係る静止画像を抽出する静止画像抽出手段と、
前記静止画像に基づいて議事録ファイルを生成するファイル生成手段と、
前記議事録ファイルにおいて前記静止画像に関するしおり項目を生成するしおり生成手段と、
を備えることを特徴とする議事録作成システム。
【請求項2】
請求項1に記載の議事録作成システムであって、
会議の音声データから、前記静止画像に対応する特定期間の音声データを抽出するとともに、当該特定期間の音声データを音声認識して文字データを生成する音声データ解析手段、
をさらに備え、
前記しおり生成手段は、
前記静止画像から見出し項目を抽出する見出し項目抽出手段と、
前記見出し項目抽出手段によって抽出された前記見出し項目と前記音声データに基づいて生成された前記文字データとに基づいて前記しおり項目の項目名称を決定するしおり項目生成手段と、
を有することを特徴とする議事録作成システム。
【請求項3】
請求項2に記載の議事録作成システムであって、
前記しおり項目生成手段は、前記文字データに係る文章を解析して、前記見出し項目に関連する単語を抽出し、当該抽出された単語を用いて前記見出し項目の前記項目名称を変更し前記しおり項目を生成することを特徴とする議事録作成システム。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の議事録作成システムであって、
前記しおり生成手段は、前記静止画像をリンク先とするリンクデータを、前記しおり項目に付与することを特徴とする議事録作成システム。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の議事録作成システムであって、
前記しおり生成手段は、前記しおり項目を前記議事録ファイルのしおり表示欄に配置することを特徴とする議事録作成システム。
【請求項6】
請求項2または請求項3に記載の議事録作成システムであって、
前記ファイル生成手段は、前記議事録ファイルにおいて、前記文字データの文字列を前記静止画像に対応させて配置することを特徴とする議事録作成システム。
【請求項7】
請求項2ないし請求項6のいずれかに記載の議事録作成システムであって、
前記ファイル生成手段は、前記特定期間の音声データを前記しおり項目に対応する位置にリンクさせることを特徴とする議事録作成システム。
【請求項8】
請求項1に記載の議事録作成システムであって、
会議の音声データを解析して、前記静止画像に対応する特定期間の音声データを抽出するとともに、当該特定期間の音声データを音声認識して文字データを生成する音声データ解析手段、
をさらに備え、
前記ファイル生成手段は、前記議事録ファイルにおいて、前記文字データを前記静止画像に対応させて配置することを特徴とする議事録作成システム。
【請求項9】
コンピュータに、
a)会議の映像データから、会議資料の表示シーンに係る静止画像を抽出する手順と、
b)前記静止画像に関連付けてしおり項目を生成する手順と、
c)前記静止画像と前記しおり項目とを有する議事録ファイルを生成する手順と、
を実行させるためのプログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
a)会議の映像データから、会議資料の表示シーンに係る静止画像を抽出する手順と、
b)会議の音声データから、前記静止画像に対応する特定期間の音声データを抽出するとともに、当該特定期間の音声データを音声認識して文字データを生成する手順と、
c)前記静止画像から見出し項目を抽出する手順と、
d)前記見出し項目と前記文字データとに基づいて決定された項目名称を有するしおり項目を生成する手順と、
e)前記静止画像と当該静止画像に関連付けられた前記しおり項目とを有する議事録ファイルを生成する手順と、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−43046(P2012−43046A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−181515(P2010−181515)
【出願日】平成22年8月16日(2010.8.16)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】