説明

負電源回路を有する電源装置

【課題】少なくとも負電源回路が起動前に正電圧を出力することのない、安全性に優れた負電源回路を有する電源装置を提供する。
【解決手段】昇圧コンバータ10と負電源回路20は、基準電圧Vrを出力する基準電圧源6を共有し、出力端子2oと基準電圧源6の間に抵抗27と抵抗28と第1のスイッチ31の直列回路が接続される。第1のスイッチ31はコントロール信号Vcが「H」レベルでオン、「L」レベルでオフされる。誤差増幅器29は、反転入力端子に抵抗27と抵抗28間の接続点電位Vsを印加、非反転入力端子を接地し、出力はPWMコントローラ30に入力し、これに応じたオンオフ時間比のパルス信号で主スイッチ21を駆動する。負電源回路20の起動前において、昇圧コンバータ10が先に起動して基準電圧源6から基準電圧Vrが出力されても、第1のスイッチ31により基準電圧源6から抵抗27と抵抗28を介し正の電圧を出力することはない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直流入力電源から、制御された負電圧を生成する負電源回路を有する電源装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、多くの電子機器においては、機器内の各部に安定な電源電圧を生成する電源装置が装備されている。電子機器にもよるが、電源装置が生成しなくてはならない電源電圧は1つとは限らず、特にLCDやCCDの駆動用電源には正負2種類の電源電圧が必要である。電源装置にとっての入力電源は電池などの単一電源であるため、負電源電圧を生成するには負電源回路が用いられる。
【0003】
図5は一般的な負電源回路の回路構成図である。図5において、入力電源1は入力電圧Viを出力する。トランジスタなどの主スイッチ21とインダクタ22は直列に接続され、この直列回路は入力電源1に並列に接続される。主スイッチ21とインダクタ22の接続点にはダイオード23のカソードが接続され、ダイオード23のアノードには出力コンデンサ24の負極が接続され、出力コンデンサ24の正極は接地される。
【0004】
この構成により、主スイッチ21のオン時にはインダクタ22に入力電圧Viが印加され、主スイッチ21のオフ時にはインダクタ22に発生する逆起電圧がダイオード23と出力コンデンサ24によって整流平滑される。この主スイッチ21のスイッチング動作が繰り返され、出力コンデンサ24から出力電圧Voが出力され負荷回路25に供給される。
【0005】
ここで、主スイッチ21のオン時間をTon、オフ時間をToffとし、ダイオード23の順方向電圧降下などを無視した理想条件下においては、出力電圧Voは、(数1)
【0006】
【数1】

で表される。
【0007】
以下、前述の構成を説明する際に電圧変換部と呼ぶ。この電圧変換部はバックブーストコンバータや反転型のスイッチングコンバータと呼ばれる。
【0008】
基準電圧源6は基準電圧Vrを生成し、出力電圧Voと基準電圧Vrの間に抵抗27と抵抗28との直列回路が接続される。したがって、抵抗27と抵抗28との接続点電位Vsは、抵抗27と抵抗28の抵抗値をそれぞれR7,R8とすると、(数2)
【0009】
【数2】

で表される。
【0010】
誤差増幅器29は反転入力端子にこの接続点電位Vsが印加され、非反転入力端子を接地される。誤差増幅器29の出力する誤差信号VeはPWMコントローラ30に入力される。PWMコントローラ30は誤差信号Veに応じたオンオフ時間比のパルス信号を生成して、主スイッチ21を駆動する。
【0011】
以上の構成によって、抵抗27と抵抗28との接続点電位Vsは仮想接地される。すなわち、誤差増幅器29とPWMコントローラ30は、接続点電位Vsが0Vになるように主スイッチ21をオンオフ制御し、出力電圧Voを目標値に安定化する。出力電圧Voの安定化電圧は、Vs=0Vとおくことにより、(数3)
【0012】
【数3】

で表される。
【0013】
また、他の従来の負電源回路としては、例えば特許文献1に記載のようなものがある。図6は特許文献1の図1に開示されている電源装置の回路構成図である。図6において、図5の負電源回路と同様の構成要素については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0014】
図6の負電源回路が図5の負電源回路と異なる点は、電圧変換部の構成であり、第1のスイッチ41,第2のスイッチ42,第3のスイッチ43,第4のスイッチ44,フライングキャパシタ45からなり、反転型チャージポンプと呼ばれる。また、図5のPWMコントローラ30の代わりに、誤差増幅器29の出力で駆動されるトランジスタ40を備え、トランジスタ40が第3のスイッチ43と直列に接続される。
【0015】
反転型チャージポンプの動作は、第1のスイッチ41と第2のスイッチ42が同相でオンオフし、第3のスイッチ43と第4のスイッチ44が同相、かつ第1のスイッチ41と逆相でオンオフする。このスイッチング動作によって、入力電圧Viに充電されたフライングキャパシタ45が、反転されて出力コンデンサ24へ放電される。この放電の際、第3のスイッチ43と直列接続されたトランジスタ40の電圧が、フライングキャパシタ45と出力コンデンサ24との電圧差となる。トランジスタ40の電圧は誤差増幅器29によって、接続点電位Vsが0Vになるように調整される。
【0016】
以上のように、入力電源1からの入力電圧Viを反転し、かつ目標値に安定化した出力電圧Voを出力する。図6の負電源回路の出力電圧Voが、前述の(数3)で表されることは図5の負電源回路と同様である。
【特許文献1】特開2005−312169号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
通常、負電源回路が単独で電源装置として構成されることはなく、他の正電圧の電源電圧を出力する降圧コンバータや昇圧コンバータのような電源回路とともに、多出力電源装置に内蔵される場合がほとんどである。なぜなら、単一電源電圧で動作する負荷回路に対し、わざわざ入力電源を逆極性に構成する必要がないからである。また、負電圧の電源電圧は、CPUなどの論理回路部等に電源供給し、初期状態を確定させた後に起動される場合が多い。
【0018】
このため、電源装置を構成する各コンバータにおいて、基準電圧源を共有していると、負電源回路の動作開始以前に基準電圧源は基準電圧Vrを出力している。このような場合、図5に示す負荷回路25が高インピーダンスであれば、出力コンデンサ24が基準電圧源6から抵抗27および抵抗28を介して、正の基準電圧Vrまで充電されてしまう。すなわち、動作時には負電源電圧を生成する負電源回路が、起動前に正電圧を出力する。このため、本来、負電源電圧が供給されることを前提に構成されている負荷回路にダメージを与えてしまうという問題がある。
【0019】
本発明は、前記従来技術の問題を解決することに指向するものであり、少なくとも負電源回路が起動前に正電圧を出力することのない、安全性に優れた負電源回路を有する電源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
前記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載した発明は、正電圧の入力電圧から負電圧の出力電圧を出力する電圧変換部と、正電圧の基準電圧源と第1のスイッチと複数の抵抗との直列回路からなり出力電圧を検出する検出回路と、複数の抵抗の接続点電位および接地電位をそれぞれ入力し、電圧変換部を制御する信号を出力する誤差増幅器とを備えたことによって、起動時において正電圧の基準電圧源から負電源回路の出力への電流供給路を遮断し、負電源回路の出力に正電圧が発生すること防ぐことができる。
【0021】
また、請求項2,3に記載した発明は、請求項1の負電源回路を有する電源装置において、第1のスイッチは、負電源回路の停止時にオフ状態であること、さらに、負電源回路の停止時に負電源回路の出力端子を接地するように接続した第2のスイッチを備えたことによって、起動時において正電圧の基準電圧源から負電源回路の出力への電流供給路を遮断し、負電源回路の出力に正電圧の発生を防ぎ、より確実に負電源回路の出力電圧をゼロ電圧とできる。
【0022】
また、請求項4に記載した発明は、正電圧の入力電圧から負電圧の出力電圧を出力する電圧変換部と、電圧発生回路と複数の抵抗との直列回路からなり出力電圧を検出する検出回路と、複数の抵抗の接続点電位および接地電位をそれぞれ入力し、電圧変換部を制御する信号を出力する誤差増幅器とを備え、電圧発生回路は、電圧変換部の停止時にはゼロ電位であり、電圧変換部の起動時には所定電圧に至るまで経時的に上昇する電圧を生成することにより、起動前の出力電圧をゼロ電位とすることができるとともにソフトスタート機能を兼ね備えることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、負電源回路が動作を開始するまで出力電圧をゼロ電位に固定することができ、少なくとも起動前の状態では正電圧を出力することがなく、電源装置の安全性を向上することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
【0025】
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る負電源回路を有する電源装置を示す回路構成図である。ここで、前記従来例を示す図5において説明した構成要素に対応し同等の機能を有するものには同一の符号を付して示す。
【0026】
図1に示すように、1はバッテリーなどの入力電源であり、入力電圧Viを供給する。10は昇圧コンバータであり、入力端子1iに入力電圧Viを印加されると、入力電圧Viより高い昇圧出力電圧Vo1を出力端子1oから出力し、第1の負荷回路15に電源電圧を供給する。
【0027】
図1において、20は第2の電源回路である負電源回路であり、入力端子2iに入力電圧Viを印加されると、入力電圧Viと極性の異なる反転出力電圧Vo2を出力端子2oから出力し、第2の負荷回路25に負の電源電圧を供給する。負電源回路20は、一端を入力端子2iに接続されたトランジスタなどの主スイッチ21と、一端が主スイッチ21の他端に接続されて他端が接地されるインダクタ22と、カソードが主スイッチ21とインダクタ22の接続点に接続されるダイオード23と、ダイオード23のアノードとともに負極が出力端子2oに接続される出力コンデンサ24を有する。出力コンデンサ24の正極は接地される。
【0028】
この構成により、主スイッチ21のオン時にはインダクタ22に入力電圧Viが印加され、主スイッチ21のオフ時にはインダクタ22に発生する逆起電圧がダイオード23と出力コンデンサ24によって整流平滑される。この主スイッチ21のスイッチング動作が繰り返され、出力コンデンサ24から反転出力電圧Vo2が出力され第2の負荷回路25に供給される。主スイッチ21のオン時間をTon、オフ時間をToffとし、ダイオード23の順方向電圧降下などを無視した理想条件下においては、反転出力電圧Vo2は(数4)
【0029】
【数4】

で表される。
【0030】
図1において、昇圧コンバータ10と負電源回路20は、基準電圧Vrを出力する基準電圧源6を共有し、出力端子2oと基準電圧源6との間に抵抗27と抵抗28と第1のスイッチ31の直列回路が接続される。第1のスイッチ31がオン状態であれば、抵抗27と抵抗28との接続点電位Vsは、抵抗27と抵抗28の抵抗値をそれぞれR7,R8とすると、(数5)
【0031】
【数5】

で表される。第1のスイッチ31は後述するコントロール信号Vcが「H」レベルの時にオンされ、「L」レベルでオフされる。
【0032】
図1において、負電源回路20は、誤差増幅器29とPWMコントローラ30を備え、誤差増幅器29は反転入力端子にこの接続点電位Vsが印加され、非反転入力端子を接地される。誤差増幅器29の出力する誤差信号VeはPWMコントローラ30に入力され、PWMコントローラ30は誤差信号Veに応じたオンオフ時間比のパルス信号を生成して、主スイッチ21を駆動する。PWMコントローラ30はコントロール信号Vcが「H」レベルの場合に動作し、「L」レベルでは停止、すなわちパルス信号を出力しないので負電源回路20は電圧変換動作を停止する。
【0033】
以上の構成によって、コントロール信号Vcが「H」レベルの場合、抵抗27と抵抗28との接続点電位Vsは仮想接地される。すなわち、誤差増幅器29とPWMコントローラ30は、接続点電位Vsが0Vになるように主スイッチ21をオンオフ制御し、反転出力電圧Vo2を目標値に安定化する。反転出力電圧Vo2の安定化電圧は、Vs=0Vとおくことにより、(数6)
【0034】
【数6】

で表される。
【0035】
ここで、負電源回路20がコントロール信号Vcによって起動を開始するのは、昇圧コンバータ10が起動して昇圧出力電圧Vo1を安定供給し始めてから、所定時間後であるものとする。すなわち、負電源回路20は起動前の所定期間において基準電圧Vrを既に供給されている。しかし本実施形態1による負電源回路20の場合、起動前においてはコントロール信号Vcが「L」レベルであるので、第1のスイッチ31もオフ状態であり、基準電圧源6から出力端子2oへの電流供給路は遮断されている。したがって、負電源回路20の起動前において、出力端子2oに正の電圧は発生しない。コントロール信号Vcが「H」レベルとなって第1のスイッチ31がオンしても、抵抗27および抵抗28の直列抵抗値と出力コンデンサ24との時定数によって、出力端子2oは即座に正電圧を出そうとはしない。一方、負電源回路20は動作を開始して負電圧を生成しようとするので、結果的に出力端子2oから正電圧は出力されることはない。
【0036】
以上のように、本実施形態1による負電源回路20を有する電源装置は、昇圧コンバータ10が先に起動して基準電圧が出力されているが、負電源回路20の起動前においては基準電圧源から正の電圧を出力することがない。
【0037】
なお、図2は本実施形態1における負電源回路20の出力端子2o周辺の回路構成図であり、第1のスイッチ31をNMOSトランジスタで構成したものである。
【0038】
(実施形態2)
図3は本発明の実施形態2に係る負電源回路を有する電源装置を示す回路構成図である。第1のスイッチ31による基準電圧源6からの電流供給を断つだけでなく、さらに確実に起動前の正電圧出力を防止するには、図3に示すようにインバータ32を介して、コントロール信号Vcの「L」レベル時にオン状態となって、出力端子2oを接地する第2のスイッチ33を設けるとよい。このような出力接地用の第2のスイッチ33は、負電源回路20の停止時に反転出力電圧Vo2を速やかに0Vへ戻すことができる。
【0039】
さらには、本発明の要諦ではないので図示による詳細な説明は省略するが、第2のスイッチ33は、オーバーシュート発生時などの出力過電圧時の保護や、必要に応じて負荷電流を増やすなどのアクティブダミーロードとしても兼用できる。なお、第1のスイッチ31を設けずに第2のスイッチ33のみでも、負電源回路20の起動前正電圧の発生は防止できるが、この場合、基準電圧源6から抵抗27、抵抗28および第2のスイッチ33へと流れる消費電流が存在するので、第1のスイッチ31との兼用がより低損失である。
【0040】
(実施形態3)
図4は本発明の実施形態3に係る負電源回路を有する電源装置を示す回路構成図である。図4において、図1に示した実施形態1に係る負電源回路を有する電源装置と同じ構成要素のものについては同一の符号を付して、その説明を省略する。本実施形態3と図1に示した実施形態1と構成が異なるのは、負電源回路20が基準電圧源6を昇圧コンバータ10と共有せず、別に電圧発生回路26を備えている点である。
【0041】
以下、本実施形態3における電圧発生回路26の構成とその動作について図4を参照しながら説明する。図4に示すように電圧発生回路26は、インバータ260を介してコントロール信号Vcを入力され、コントロール信号Vcの「L」レベルによってオンするスイッチ261と、スイッチ261と並列のコンデンサ262と、コンデンサ262を定電流充電する電流源回路263と、コンデンサ262の電圧を基準電圧Vrにクランプするトランジスタ264とトランジスタ265と抵抗266から構成される。
【0042】
まず、起動前においてはコントロール信号Vcが「L」レベルであるので、スイッチ261はオン状態であり、コンデンサ262は接地されているので、抵抗27および抵抗28を介して出力端子2oへの電流は流れない。したがって、負電源回路20の起動前において、出力端子2oに正の電圧は発生しない。
【0043】
次に、コントロール信号Vcが「H」レベルとなってスイッチ261がオフすると、コンデンサ262は電流源回路263からの定電流で充電されて、コンデンサ262の電圧は徐々に上昇する。負電源回路20は抵抗27と抵抗28の接続点電位Vsを0Vにするように動作するので、反転出力電圧Vo2は徐々に低下していく。やがてコンデンサ262の電圧は基準電圧Vrに達すると、電流源回路263からの電流はトランジスタ264を介して流れるようになり、コンデンサ262の電圧は基準電圧Vrにクランプされて安定化される。すなわち、反転出力電圧Vo2は目標値まで低下してその後安定化される。
【0044】
以上のような構成により、実施形態3の負電源回路20は、起動前を含む停止時においては従来の基準電圧に相当する電圧が0Vであるので、起動前に正電圧の発生は防止できる。前記効果に加えて、さらに起動時においてはこの電圧が徐々に上昇するので、反転出力電圧Vo2も徐々に下降するソフトスタート機能を兼用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明に係る負電源回路を有する電源装置は、負電源電圧を必要とする各種電子機器に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施形態1に係る負電源回路を有する電源装置を示す回路構成図
【図2】本実施形態1における負電源回路の出力端子周辺の回路構成図
【図3】本発明の実施形態2に係る負電源回路を有する電源装置を示す回路構成図
【図4】本発明の実施形態3に係る負電源回路を有する電源装置を示す回路構成図
【図5】従来の負電源回路の回路構成図
【図6】特許文献1における電源装置の回路構成図
【符号の説明】
【0047】
1 入力電源
1i,2i 入力端子
1o,2o 出力端子
6 基準電圧源
10 昇圧コンバータ
15 第1の負荷回路
20 負電源回路
21 主スイッチ
22 インダクタ
23 ダイオード
24 出力コンデンサ
25 第2の負荷回路
26 電圧発生回路
27,28,266 抵抗
29 誤差増幅器
30 PWMコントローラ
31 第1のスイッチ
32,260 インバータ
33 第2のスイッチ
261 スイッチ
262 コンデンサ
263 電流源回路
264,265 トランジスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正電圧の入力電圧から負電圧の出力電圧を出力する電圧変換部と、正電圧の基準電圧源と第1のスイッチと複数の抵抗との直列回路からなり前記出力電圧を検出する検出回路と、前記複数の抵抗の接続点電位および接地電位をそれぞれ入力し、前記電圧変換部を制御する信号を出力する誤差増幅器とを備えたことを特徴とする負電源回路を有する電源装置。
【請求項2】
前記第1のスイッチは、前記負電源回路の停止時にオフ状態であることを特徴とする請求項1記載の負電源回路を有する電源装置。
【請求項3】
前記負電源回路の停止時に前記負電源回路の出力端子を接地するように接続した第2のスイッチを備えたことを特徴とする請求項2記載の負電源回路を有する電源装置。
【請求項4】
正電圧の入力電圧から負電圧の出力電圧を出力する電圧変換部と、電圧発生回路と複数の抵抗との直列回路からなり前記出力電圧を検出する検出回路と、前記複数の抵抗の接続点電位および接地電位をそれぞれ入力し、前記電圧変換部を制御する信号を出力する誤差増幅器とを備え、
前記電圧発生回路は、前記電圧変換部の停止時にはゼロ電位であり、前記電圧変換部の起動時には所定電圧に至るまで経時的に上昇する電圧を生成することを特徴とする負電源回路を有する電源装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−86135(P2008−86135A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−264036(P2006−264036)
【出願日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】