説明

貨物室用、特に航空機の貨物室用の荷積みと荷降ろしのためのシステム

本発明は、航空機の貨物室に適した荷積みと荷降ろしのためのシステム1を提供する。システム1は、地上レベルと貨物室開口部の間で荷物を運搬する搬送装置2を備える。搬送装置2は、荷役の際に、運搬面24上に荷物が載る運搬機構部21を有する。さらにシステム1は、中間搬送手段3を備える。中間搬送手段3は、搬送装置2の貨物室側で運搬面上に配置されており、貨物室41の内部へと伸びている。中間搬送手段3は、荷物をその搬送面37上に載せて搬送装置2と貨物室41の間で搬送する。運搬機構部21は、荷物を中間搬送手段2の搬送面37の上へとガイドするように、荷積み−搬送の方向に見たときの中間搬送手段2の前方で、運搬面に直交し中間搬送手段3の搬送面37に向かう方向へ張り出している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貨物室用、特に航空機の貨物室用の荷積みと荷降ろしのためのシステムに関する。このシステムは、中間搬送手段とともに搬送装置を備える。搬送装置は、駐機場の地上面等のレベルと貨物室の開口部の間で荷物を運搬する装置であり、荷役の際に運搬面に荷物が載る運搬機構部を有している。中間搬送手段は、搬送装置の貨物室側端部付近で搬送装置の運搬面の上に配置されて貨物室の中へと伸びており、荷物をその搬送面に載せて搬送装置と貨物室の間で搬送する装置である。
【背景技術】
【0002】
上記のようなシステムが、本出願人による国際公開第03/076267号パンフレットに開示されている。そのパンフレットに開示されたシステムは、航空機を例としたシステムであり、外部搬送装置を含んでいる。外部搬送装置は一般に移動型荷役機械を備える。従来、そのような搬送装置は、通常、ひとつのコンベヤーベルトまたは連続するコンベヤーベルト群を含んでいる。それらのコンベヤーベルトは、荷役機械上に配置されており、箱やスーツケースやバッグなどのばら荷物を運搬するための運搬機構部の役割を果す。運搬機構部は、ばら荷物とともに駐機場の地上面に配置され、ばら荷物は荷積みの際に航空機の貨物室開口部へと搬送される。移動型荷役機械は、機体とぶつからないようにするために、運搬機構部が貨物室内に入り込まない程度に貨物室開口部に届くように位置決めされる。運搬機構部は、種々の航空機に対応できるように、少なくともその傾斜が調整可能になっている。
【0003】
【特許文献1】国際公開第03/076267号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この既知の荷役システムでは、航空機の貨物室内に達する中間搬送手段が外部搬送装置に配置される。この中間搬送手段は、航空機或いは外部搬送装置に取り付けられる。この中間搬送手段によって、荷物は貨物室内へと搬送されてそこで所望の位置へ置かれる。これによって、荷物の全自動搬送或いは少なくとも半自動搬送が可能となる。半自動搬送では、通常は1人の作業員のみが要求される。この既知のシステムによって、航空機への荷積み或いは荷降ろしを極めて短時間で行なうことができる。なお、このシステムは、例えば鉄道貨車やコンテナなどへの荷積み等、他へも応用できる。
【0005】
この既知のシステムはその多くの利点にも関わらず、特に荷積みや荷降ろし作業の時間短縮の点において、或いは作業員数の低減の点において、いまだ改善の余地がある。例えば、次のようなことが起こり得る。荷物が収納ケースや箱などのように角張った縁や角を有する場合に、中間搬送手段の搬送装置に面している側面にそれらの荷物が引っかかってしまい、人手による付加的な介入なしでは、引っかかった荷物は中間搬送手段の搬送面上に移動できないという状況が起こり得る。この課題の原因は、中間搬送手段が搬送装置の運搬面上に配置されているシステムにおいて固有のものであり、それは、中間搬送手段と搬送装置の間に荷物が乗り越えなければならない高さの差があるということに起因するものである。一般的なハードスーツケースや旅行カバンなどは、その縁が十分に丸まっており、そのため、そのようなスーツケースなどは、この「段差」を容易に乗り越えることができる。しかしながら、角張っている荷物の場合には、常に容易に段差を乗り越えられるとは限らない。このことは、運搬する荷物の渋滞を引き起こす。そしてこのことは、貨物室への荷積みの時間短縮という利点を消失させ、さらにはしばしば人手によってその渋滞を除去しなければならないという課題を生ずる。加えてそのような渋滞は、次に運ばれてくる物体によって荷物が運搬機構部の側方へと押し出され落下して損傷するというリスクを生じさせる。さらに、荷物が落下するということは、付近にいる人にとってもリスクとなる。
【0006】
本発明は、角張った荷物を中間搬送手段の搬送面に高い確実性で移動させることのできる、貨物室用の汎用的な荷積みと荷降ろしのためのシステムを開発することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、請求項1の特徴を備えたシステムによって達成される。その特徴とは、荷積み−搬送方向から見たときの中間搬送手段の前方で、運搬機構部が張り出しているというものである。運搬機構部の張り出しは、荷物を中間搬送手段の搬送面上へとガイドするように、運搬面に直交し中間搬送手段の搬送面に向かう方向へ張り出している、というものである。
【0008】
本発明によって、搬送装置の運搬面と中間搬送手段の搬送面の間での荷物の移動が次の通りとなるシステムが初めて提供される。その移動とは、荷物が搬送装置に隣接する中間搬送手段のガイドローラに直接には当らずにそれを越えるようにガイドされるという移動である。この目的のためには、搬送装置の運搬機構部を、荷物を運搬する平面から中間搬送手段の搬送面に向う方向へ張り出させておくことで足りることが実地における実験で判明した。荷物を運搬する平面とは、運搬面自体で定義される平面である。荷物は、上記の張り出しによって、搬送装置の上に載っている間に第1の方向転換がなされる。これによって、荷物を従来技術よりも高い信頼性で中間搬送手段の上面に移動させることができる。従って荷物が搬送装置に面する中間搬送手段の端面に直接ぶつかることを高い信頼性をもって防止することができる。
【0009】
さらに、本発明によって備えられる中間搬送手段の前方における運搬機構部の局所的な張り出しは、システムによる荷降ろしプロセスも支援する。即ち、局所的な張り出しによって、貨物室から取り出される荷物は、明確な段差を乗り越える必要なく、ほぼ連続的な動きで中間搬送手段から搬送装置へ移動することができる。この連続的な動きは、大抵の荷物の長さは運搬機構部の張り出しが最大の点と中間搬送手段の搬送面が始まる点との間の距離よりも長いという事実から帰結される。この事実は、本発明のシステムによって円滑な荷積みが実現できるというさらなる利点も生じさせる。対応するパラメータが既知であれば、本発明によるシステムは、種々の適用対象に容易に対応可能である。
【0010】
その結果、本発明によれば、荷積みと荷降ろしのためのシステムにおける荷物の渋滞を高い確実性をもって防止できる。さらに、手荷物などが搬送装置から落下するリスクを低減でき、一方において荷物が損傷するというリスク、他方においてその周辺にいる人のリスクをより良く低減できる。また、本発明のシステムによれば、素早く、しかも信頼性高く荷役作業を実行することができる。このことは特に航空機の分野において重要である。航空機が空港に駐機している時間を可能な限り短縮することはコストの点において重要だからである。
【0011】
本発明のシステムによる数々の利点は従属請求項の特徴によって得られる。
【0012】
運搬機構部はコンベヤーベルトを有していてよい。そのコンベヤーベルトは、運搬面に対応する区間が盛り上げ手段によって張り出されている。この場合、対応する盛り上げ手段を単に配置するだけで従来のコンベヤーベルトを利用して適用することができる。それゆえ、本発明によるシステムは構造の簡単なものとなる。或いは従来のシステムを本発明による荷積みと荷降ろしのためのシステムへ改装することが非常に容易となる。
【0013】
盛り上げ手段は、コンベヤーベルトの前記区間の裏側で伸びている弓状部品であってよい。そうすることで、安定していて信頼性が高いながら、簡単な構造で本発明によるシステムを得ることができる。本発明によるシステムの信頼性と機能性は、これによって、一層高められる。
【0014】
弓状部品が、コンベヤーベルトの側方に位置する部分よりもコンベヤーベルトの中心部に位置する部分が中間搬送手段から離れるように、コンベヤーベルトの搬送方向に対する横断方向に沿って湾曲しているものである場合には、一層の利点を得ることができる。上記の構造によって、荷物がその幅全体に亘って、張り出した領域に同時に当たることを回避できる。その位置での荷物の移動は、それゆえ、一層連続したものとなる。さらに、その範囲での摩擦による力を低減することができ、荷物は、徐々に張り出している領域へと導かれる。これによって、搬送の流れを、全体的に一様にすることができる。さらに、弓状部品の曲がった形状は、荷物を次に位置する中間搬送手段の上へ導くことと方向付けすることの夫々に対して好都合である。
【0015】
盛り上げ手段は、コンベヤーベルトの前記区間の裏側で伸びているローラであってもよい。弓状部品の場合と比較すると、そのようなローラは、コンベヤーベルトとの相対的な摩擦を小さくできる。そのようなシステムは、省エネルギ化することができ、さらには荷物に損傷を与える可能性を小さくできる。
【0016】
中間搬送手段は、ローラ手段によって、運搬機構部上に配置されてもよい。この場合、運搬機構部の張り出しを元に戻す転換もまた、回転という動作によって引き起こされる。従って、摩擦ロスを低減することができる。
【0017】
中間搬送手段は、盛り上げ手段と一体となって搬送方向に移動可能に、搬送装置上に配置されていてもよい。そうすることによって、中間搬送手段の前方の所定範囲内に位置する運搬機構部の局所的な張り出しを維持したまま、中間搬送手段を貨物室へ突き入れる深さを高い信頼性で問題なく変化させることができる。従って、荷積みする奥行きを変更可能にしながらも、信頼性高く、連続的に、或いは改装コストをかけずに、搬送装置から中間搬送手段への荷物の運搬を改善するという効果を得ることができる。
【0018】
本発明によるシステムは、図面を参照しながら、以下で具体的な例をもってより詳細に説明されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1に、貨物室用の荷積みと荷降ろしのためのシステム1を示す。システム1は、搬送装置2と中間搬送手段3を備える。システム1によって、荷物(不図示)は航空機4へ荷積みされるか、或いは航空機4から荷降ろしされる。
【0020】
荷役という目的のために、搬送装置2は、移動型荷役機械22の上に配置された運搬機構部21を備える。運搬機構部21は、コンベヤーベルト23を有する。コンベヤーベルト23は、端部ローラを介して回転する。コンベヤーベルト23において上方を向いた面が、荷物を運搬するための運搬面24としての役割を果す。
【0021】
中間搬送手段3は、第1搬送モジュール31、第2搬送モジュール32、及び第3搬送モジュール33を備える。搬送モジュール31−33は相互に揺動可能に連結されており、荷物を、航空機4の貨物室41の内部で任意の高さの位置に運び入れたり、或いは貨物室41から運び出したりすることができる。図1には、中間搬送手段3が上方に位置する状態が実線で示されており、搬送モジュール32と33が下方に位置する状態が一点鎖線で示されている。搬送モジュール31から33は、取り付け台34によって搬送装置2に連結されている。取り付け台34は、図3と図4に詳しく描かれている。
【0022】
中間搬送手段3は、搬送装置2の両側面に配置されたスライダ35によって、搬送装置2の両側面で、直線的な移動ができるように連結されている。これによって、中間搬送手段3を、開かれた貨物室扉口42を通って貨物室の奥へと移動させることができる。或いは、中間搬送手段3を、開かれた貨物室扉口42から外へと移動させることができる。
【0023】
中間搬送手段3は、図3に示されている保持アーム36によって、搬送装置2に固定される。保持アーム36は、搬送装置2の両側面に配置されたスライダ35と協働する。さらに、図3に破線で示すように、第1搬送モジュール31、従って中間搬送手段3の全体は、搬送装置2に回転可能に連結される。それゆえ、貨物室41において貨物室扉口42に隣接した領域に荷物を意図的に積み入れることができる。
【0024】
その他の点に関して、システム1は、国際公開WO03/076267号パンフレットに開示されているシステムと対応する部分があり、その対応する部分に関する詳細な構造、機能、及び効果については、上記国際公開のパンフレットを参照されたい。
【0025】
図2と図3で詳細に示しているように、システム1は、さらに盛り上げ手段5を備えている。盛り上げ手段5によって、運搬面24上に位置したコンベヤーベルト23の区間に局所的な張り出しが形成される。その局所的な張り出しは、中間搬送手段3の前方で、荷積み−搬送方向に沿った領域に形成される。そのような張り出しを形成するために、盛り上げ手段5は弓状部品51を有する。弓状部品51は、保持部品52によって、中間搬送手段3と一緒に直線的に移動できるように搬送装置2へ連結されている。弓状部品51は、図示されているように、コンベヤーベルト23の側面方向に沿って湾曲した形状となるように形成されている。その湾曲は、弓状部品51における、コンベヤーベルトの側方に位置する部分よりもコンベヤーベルト23の中心部に位置する部分が中間搬送手段3の第1搬送モジュール31から離れるように形成されている。
【0026】
図2に明示されているように、弓状部品51が、搬送面26の上に位置したコンベヤーベルト23の区間を張り出させる。これによって、その区間に達した荷物は第1搬送モジュール31の前端に直接的に当たらなくなり、第1搬送モジュール31の搬送面37に導かれる。この張り出しは、コンベヤーベルト23に作用する重力の影響と、第1搬送モジュール31の底面側で第1搬送モジュール31の前端に隣接する位置に配置されるローラ手段38によって、再び元の状態に戻される。中間搬送手段3は、ローラ手段38によって搬送装置2上で回転可能に支持されている。それゆえ、中間搬送手段3は、搬送装置2との間で低い摩擦力を保持しながら搬送装置2に支持される。
【0027】
第1搬送モジュール31の前端と弓状部品51の間の距離は、このシステムの適用先に応じて実地において選択すればよい。この距離は、コンベヤーベルト23の材料が、動作中に生ずる曲げ応力から過度の応力を受けない程度に大きく設定することが好ましいことが分かっている。その一方で、この距離は、例えば小さいサイズのスーツケースなど、通常よりも小さいサイズの荷物が、この距離に比較して十分大きな長手方向長さとなる程度に小さく設定することが好ましいことも分かっている。そのように設定することで、そのような小さいサイズの荷物であっても、局所的な張り出しを介して、第1搬送モジュール31の前端に引っかかることなく第1搬送モジュール31の搬送面37へ確実性高くガイドされるようにすることができる。
【0028】
図4は、前述した実施例を変形した実施例を示す。この実施例では、弓状部品55が、その両端で個別保持部品56によって中間搬送手段3に連結されている。
【0029】
図3に示す構造は、従来の搬送装置2を改装するのに適している。即ち、必要な変更を限定することができ、そこでは、中間搬送手段3を搬送装置2の側面方向から装着すればよく、機構の複雑さを増すことがない。一方、図4に示す構造は、新規に製造するシステムに適している。即ち、弓状部品55はその両側で固定されるので、より安定した状態で配置できる。従って、例えば重いスーツケースなどの荷物であっても、確実に搬送することができる。
【0030】
本発明は、上記実施例で示した以外にも種々の形態をとることができる。
【0031】
盛り上げ手段5の弓状部品は、例えば直線といったように、湾曲していない形状であってもよい。さらに、弓状部品は、コンベヤーベルトを張り出させる程度と、搬送モジュール31の前端からの距離を独立に調整可能であってもよい。また、弓状部品は、すべり摩擦特性のよい材料で形成されることが好ましい。弓状部品はまた、ローラを有していてもよい。そうすることで、摩擦を低減することができる。
【0032】
さらに、弓状部品の代わりに、ローラ手段を備えてもよい。ローラ手段は、複数のローラを含んでおり、それらのローラが全体として湾曲した形状となるように相互にずれた位置に配置されることが好ましい。
【0033】
上記の実施例では、中間搬送手段3は、取り付け台34、保持アーム36、或いは側面のスライダ35によって搬送装置2に連結される。その変形例として、中間搬送手段は、航空機などの貨物室に固定されるものであってもよい。
【0034】
ローラ手段38は、コンベヤーベルト23に対して横断方向に伸びるひとつのローラで構成されていてよい。或いは、ローラ手段38は、協働する複数のローラ群で構成されていてもよい。さらに変形例として、ローラ手段38の位置にすべり要素を配置してもよい。
【0035】
さらに、コンベヤーベルト23の代わりに、一連のローラ群を用いてもよい。一連のローラ群は、搬送方向に沿って連続的に配置されていればよい。この場合には、運搬の平面からの張り出しは、ひとつ或いはいくつかのローラを、他のローラよりも所定量だけ突出させることで実現することができる。
【0036】
コンベヤーベルトの張り出しの程度によっては、コンベヤーベルトの材料の過度の拡張がコンベヤーベルトを傷ませる可能性がある。そのような状況を防止するために、コンベヤーベルト23に対して長さを調整する手段をさらに備えることが好ましい。
【0037】
本発明によるシステム1は、航空機だけでなく、例えばコンテナや貨車などのいかなる種類の貨物室に対しても適用可能であることに留意されたい。
さらに、中間搬送手段3とこれに連結された盛り上げ手段5は、それ自体で独立して販売できる製品を構成し、そのような製品は、従来の搬送装置2を本発明のシステムへと改装することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、航空機に適用した場合の本発明に係る荷役システムの模式的側面図である。
【図2】図2は、搬送装置と中間搬送手段の間の移動範囲の詳細を説明する側面図である。
【図3】図3は、第1実施例における、図2に対応する平面図である。
【図4】図4は、第2実施例における、図3と同種の平面図である。
【符号の説明】
【0039】
1:システム
2:搬送装置
3:中間搬送手段
4:航空機
5:盛り上げ手段
21:運搬機構部
22:移動型荷役機械
23:コンベヤーベルト
24:運搬面
31:第1搬送モジュール
32:第2搬送モジュール
33:第3搬送モジュール
34:取り付け台
35:スライダ
36:保持アーム
37:搬送面
38:ローラ手段
41:貨物室
42:貨物室扉口
51、55:弓状部品
52:保持部品
56:個別保持部品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨物室用、特に航空機の貨物室用の荷積みと荷降ろしのためのシステムであり、
荷役の際に運搬面に荷物が載る運搬機構部を有しており、貨物室の開口部と駐機場地面等の間で荷物を運搬する搬送装置と、
搬送装置の貨物室側端部付近で搬送装置の運搬面の上に配置されており、貨物室の中へと伸びており、荷物をその搬送面に載せて搬送装置と貨物室の間で搬送する中間搬送手段を備えており、
運搬機構部は、荷物を中間搬送手段の搬送面上へとガイドするように、荷積み−搬送の方向に見たときの中間搬送手段の前方で、運搬面に直交し中間搬送手段の搬送面に向かう方向へ張り出していることを特徴とするシステム。
【請求項2】
運搬機構部はコンベヤーベルトを有しており、そのコンベヤーベルトは、運搬面に対応する区間が盛り上げ手段によって張り出されていることを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項3】
盛り上げ手段は、コンベヤーベルトの前記区間の裏側で伸びている弓状部品であることを特徴とする請求項2のシステム。
【請求項4】
弓状部品は、コンベヤーベルトの側方に位置する部分よりもコンベヤーベルトの中心部に位置する部分が中間搬送手段から離れるように、コンベヤーベルトの搬送方向に対する横断方向に沿って湾曲していることを特徴とする請求項3のシステム。
【請求項5】
盛り上げ手段は、コンベヤーベルトの前記区間の裏側で伸びているローラであることを特徴とする請求項2のシステム。
【請求項6】
中間搬送手段は、ローラ手段によって、運搬機構部上に配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項のシステム。
【請求項7】
中間搬送手段は、盛り上げ手段と一体となって搬送方向に移動可能に、搬送装置上に配置されていることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項のシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2007−507386(P2007−507386A)
【公表日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−530073(P2006−530073)
【出願日】平成16年10月1日(2004.10.1)
【国際出願番号】PCT/EP2004/011000
【国際公開番号】WO2005/032940
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(506110667)テルエア インターナショナル アーベー (2)
【氏名又は名称原語表記】TELAIR INTERNATIONAL AB
【住所又は居所原語表記】Porfyrvagen 14, S−224 78 Lund, Sweden
【Fターム(参考)】