説明

貯湯式給湯システム

【課題】高温湯と、混合湯とを同時に出湯可能な貯湯式給湯システムにおいて、貯湯タンクの残湯量が所定値以下に減少したとき、両出湯とも湯切れを起こすことを防ぐ。
【解決手段】貯湯式給湯システムは、給水を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクの水を加熱する加熱源と、加熱源により加熱された貯湯タンクの高温湯を出湯する高温出湯配管と、高温湯と給水の混合比を設定温度Tsに基いて可変して混合湯を出湯する混合弁と、混合弁を経て混合湯を出湯する混合出湯配管と、貯湯タンクに設けられた温度センサと、本システム全体を制御する制御部とを備える。制御部は、温度センサによる検知温度に基き検出した貯湯タンクの残湯量Pがしきい値P1以下となったとき(S6でYES)、混合湯設定温度TsをT1に下げて(S7)、混合湯用の高温湯量を低減する。これにより、残湯量が所定値以下に減少したとき、両出湯とも湯切れを起こすことを防ぐことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯湯タンクからの高温湯と、高温湯と給水とを混合した混合湯とを同時に出湯可能な貯湯式給湯システムに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の貯湯式給湯システムとして、貯湯タンクの高温湯を給湯管を介して吐湯栓に供給し、貯湯タンクから供給された高温湯と給水を混合弁で混合した混合湯を給湯管から吐出栓に供給して、高温湯と混合湯を出湯する貯湯式給湯装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の貯湯式給湯システムにおける高温湯と混合湯とを出湯する構成を図6に示す。図6において、貯湯式給湯システム100は、給水配管121から貯湯タンク110に給水された水が加熱源111により加熱され、この加熱された高温湯が高温供給配管122で貯湯タンク110へ供給される。また、貯湯タンク110の高温層の高温湯が高温出湯配管123から出湯されると共に、高温出湯配管123から分岐された高温湯と給水とを混合弁112により混合して混合湯を生成し、混合出湯配管124から混合湯出湯している。これにより、高温出湯配管123と混合出湯配管124からそれぞれ高温湯と混合湯が出湯される。しかしながら、このように同じ高温出湯配管123からの高温湯を基に給湯して、高温湯出湯と混合湯出湯を行う場合は、貯湯タンク110における残湯量が少なくなったとき、高温湯の量が供給不足となるので、高温湯出湯と混合湯出湯が両方とも湯切れを起こし、どちらも使用できなくなることがあった。
【0003】
また、他の従来例の構成を図7に示す。貯湯式給湯システム100は、貯湯タンク110の上部に接続された高温出湯配管123よりも下方に接続された中温湯配管125から温湯を混合弁112に供給して給水と混合して混合湯出湯するものである。しかしながら、この貯湯式給湯システム100は、残湯量が少なくなったときに高温湯、混合湯とも湯切れを起こす。また、高温出湯配管123は、中温湯配管125より上部の貯湯タンク110の頂上に接続されて分岐されず独立して高温出湯するため、高温出湯配管123からの高温湯の出湯が常に優先され、必ずしも高温湯を優先しなくてよい場合に、高温湯を混合湯出湯用に利用できない。
【特許文献1】特開2006−57871号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記問題を解消するものであり、高温湯と、高温湯と給水の混合湯とを同時に出湯可能な貯湯式給湯システムにおいて、貯湯タンクの残湯量が所定値以下に低減したとき、高温湯出湯と混合湯出湯の両方が湯切れを起こすことを防ぐことができる貯湯式給湯システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、給水を貯留する貯湯タンクと、前記貯湯タンクの水を加熱する加熱源と、前記加熱源により加熱された高温湯を前記貯湯タンクへ供給する高温供給配管と、前記貯湯タンクの高温層の高温湯を出湯する高温出湯配管と、前記高温出湯配管から分岐された高温湯を給水と混合すると共に、高温湯と給水の混合比を混合湯設定温度に基いて可変して混合湯を出湯する混合弁と、前記混合弁を経て混合湯を出湯する混合出湯配管と、前記貯湯タンクの残湯量を検出する残湯量検出手段と、本システム全体を制御する制御手段と、を備えた貯湯式給湯システムにおいて、前記制御手段は、前記残湯量検出手段で検出された貯湯タンクの残湯量が所定値以下となったとき、前記混合弁の混合湯設定温度を下げて、混合湯に用いる高温湯の量を低減するものである。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載の貯湯式給湯システムにおいて、前記混合湯設定温度は、前記貯湯タンクにおける多段階の残湯量に応じて設定されており、前記制御手段は、前記残湯量検出手段により検出された残湯量が減るに応じて前記混合湯設定温度を低下させるものである。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1に記載の貯湯式給湯システムにおいて、前記制御手段による前記混合湯に用いる高温湯の量を低減する制御を有効にするか無効にするかを選択可能としたものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によれば、貯湯タンクの残湯量が少なくなったとき、混合弁の混合湯設定温度を下げて混合湯に用いる高温湯の使用量を低減することにより、高温湯給湯を優先することができると共に、高温湯出湯と混合湯出湯の両方が湯切れを起こすことを防ぐことができる。
【0009】
請求項2の発明によれば、残湯量に応じて混合湯設定温度が多段階に設定されるので、急激な混合出湯温度の変化を抑制することができる。
【0010】
請求項3の発明によれば、高温湯出湯を優先しなくてよいときには、制御手段による制御の無効を選択することにより、混合出湯温度を下げることなく混合湯を利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の第1の実施形態に係る貯湯式給湯システムについて図1及び図2を参照して説明する。本実施形態の貯湯式給湯システム1は、給水を貯留する貯湯タンク2と、貯湯タンク2の水を加熱するヒートポンプ等の熱源機を有する加熱源3と、貯湯タンク2からの高温湯と給水とを混合する混合弁4と、本システム全体を制御する制御部5(残湯量検出手段)と、各種しきい値を入力設定するための設定部6とを備えている。また、制御部5は、各種制御処理を行うCPUを有する。設定部6は、しきい値等のデータを入力する入力部と、入力部より入力されたデータ及びCPUの制御処理に必要な各種情報を記憶する記憶部とを備える。
【0012】
貯湯タンク2の底部には、給水のための給水配管71が接続され、また、加熱配管72を介して加熱源3が接続されている。加熱源3は、湯水を送る循環ポンプ31を備えている。加熱源3により加熱された高温湯は高温供給配管73を介して貯湯タンク2の頂部に送られ、貯湯タンク2内に溜められる。
【0013】
また、貯湯タンク2の側壁には、頂部から底部にかけて、複数(ここでは、2個)の温度センサ10(10−2、10−1)(残湯量検出手段)が設けられている。温度センサ10は、貯湯タンク2内の温湯量を検出するためのものであり、各温度センサ10−1、10−2による検知温度が所定温度(例えば、90度)以上であれば、それより上部には温湯が存在し、検知温度が所定温度よりも低ければ、それより下部には未加熱水が存在すると判断する。温度センサ10の検知温度出力は、制御部5に送出される。制御部5は、温度センサ10で検知された検知温度を基に、貯湯タンク2内の高温湯の残湯量を検出する。例えば、上側の温度センサ10−2による検知温度が所定温度以上であり、下側の温度センサ10−1による検知温度が所定温度以下であれば、貯湯タンク2における温度センサ10−2の配置された高さより上方にある貯湯タンク2内の湯量を残湯量と見なすことができる。
【0014】
貯湯タンク2の頂部には、高温出湯口11と繋がる高温出湯配管74が接続されている。この高温出湯配管74の配管途中に分岐配管75が設けられ、この分岐配管75は混合弁4に接続される。混合弁4には、給水配管71から分岐した配管76がさらに接続され、混合弁4は、分岐配管75から出湯される高温湯と配管76からの低温の給水とを混合した混合湯を混合出湯配管77を介して混合出湯口12に出湯する。混合出湯配管77には、混合湯の温度を測定するための温度センサ8が配設されており、温度センサ8により測定された混合湯測定温度Tm(以下、測定温度Tmという)は、制御部5が混合弁4を制御するための比較データとして用いられる。
【0015】
次に、貯湯式給湯システム1の動作について説明する。高温出湯口11が開かれると、給水圧によって水が給水配管71を通って貯湯タンク2の底部に入る。加熱源3は、循環ポンプ31によって貯湯タンク2の底部の水を加熱配管72を介して吸引して加熱する。この加熱源3による加熱は、貯湯タンク2内の残湯量に基いて、制御部5が加熱源3を沸き上げるように制御して行なわれる。加熱された湯は、高温供給配管73を通り貯湯タンク2の頂部に供給され、頂部に貯湯されていた高温湯が高温出湯配管74を通って高温出湯口11から出湯される。なお、貯湯タンク2は、上層部から出湯が行われると、貯湯タンク2の下層部にその出湯分だけ給水配管71より給水される。
【0016】
混合出湯口12が開かれると、高温出湯の場合と同様に、給水圧によって水が給水配管71を通って貯湯タンク2の底部に入り、この貯湯タンク2の底部の水は、循環ポンプ31によって加熱源3内に吸引され、残湯量に基いて加熱源3により加熱される。加熱された高温湯が貯湯タンク2に送られる。貯湯タンク2の高温湯は、混合弁4で給水と混合され、この混合された混合湯が混合出湯口12から出湯される。
【0017】
制御部5は、貯湯タンク2内の湯水を沸かし上げるときは、加熱源3内の循環ポンプ31を駆動し、貯湯タンク2内の湯水を加熱源3により所定の温度になるように加熱する。このとき、制御部5は、温度センサ10で検知された貯湯タンク2内における所定の温度の残湯量が所定のしきい値以下になれば、加熱源3を沸き上げるように制御する。
【0018】
また、制御部5は、温度センサ8で測定された測定温度Tmを検出すると、測定温度Tmと、設定部6で予め設定された混合湯設定温度Ts(以下、設定温度Tsという)とを比較し、測定温度Tmが設定温度Tsに近づくように混合弁4の混合比を可変してフィードバック制御する。これにより、混合出湯温度は設定温度Tsに基いて制御される。なお、高温湯の混合比をゼロにした場合は、混合湯は給水配管71から供給される給水のみとなる。
【0019】
このような貯湯式給湯システム1の混合弁4の制御方法について、図2のフローチャートを参照して説明する。先ず、ユーザは、設定部6より予め残湯量Pのしきい値(所定値)P1として設定し、設定部6の記憶部に記憶する(S1)。また、混合弁4を制御する設定温度Tsの通常使用時における値を初期値Tとして設定すると共に(S2)、残湯量低減時に設定温度TsをTより下げるために、設定温度T1を設定して記憶しておく(S3)。次に、制御部5は、高温出湯口11と混合出湯口12の両方、又は混合出湯口12のみが開かれ、貯湯タンク2からの高温湯の給湯が始まると、設定温度Tsの値を記憶部に記憶された初期値Tに設定し(S4)、温度センサ8で測定された測定温度Tmが設定温度Tになるように混合弁4の混合比を制御する(S5)。このS5内における測定温度Tmに対応した混合比の制御は、測定温度Tmと設定温度Tsとを比較し、Tm=Ts(ここでは、Ts=T)でないときに(S51でNO)、Tm>Tsの時は(S52でYES)、混合比を下げて混合湯に用いる高温湯量を減らし(S53)、S52でNOのときは、混合比を上げて混合湯に用いる高温湯量を増やし(S54)、S53とS54からそれぞれS51に戻って、Tm=Ts(=T)となるまで繰り返す。また、Tm=Tsのときは(S51でYES)、S6に進み、温度センサ10により検知された温度に基いて検出された貯湯タンクの残湯量Pがしきい値P1以下となったとき(S6でYES)、混合弁4の設定温度Tsを記憶されている設定温度T1に下げて設定する(S7)。その後、S5に戻り、測定温度Tmが設定温度T1になるように混合弁4を制御する。このとき、S5においては、設定温度TsがTより低いT1に設定されるので、混合弁4の混合比は、設定温度Tのときに比べ、混合湯に用いる高温湯量を下げるように制御される。また、S6でNOのときは、S4に戻って、S5以下の動作を繰り返す。これにより、混合湯の温度を設定温度Tsに基いて制御し、残湯量Pの低下に応じて、設定温度Tsを低下することにより、混合湯に使用する高温湯量を低減することができる。
【0020】
このように、本実施形態の貯湯式給湯システム1によれば、温度センサ10の検知温度を基に検出された貯湯タンクの残湯量Pがしきい値P1以下となったとき、設定温度Tsを下げて混合弁4の混合比を制御することにより、混合湯に用いる高温湯量を低減することができる。これにより、貯湯タンク2の残湯量Pが少なくなったとき、混合弁4を制御して混合湯に用いる高温湯量を低減することにより、貯湯タンク2の残湯量Pの低減を抑制すると共に、高温出湯口11側への高温湯給湯を優先して、高温湯出湯と混合湯出湯の両方が湯切れを起こすことを防ぐことができる。
【0021】
次に、上記実施形態の変形例について、図3のフローチャートを参照して説明する。本変形例は、貯湯タンクの残湯量が所定値以下となったとき、混合弁の混合湯設定温度を下げて、混合湯に用いる高温湯量を低減する制御(これを混合湯制限制御という)を有効にするか無効にするかを選択可能とするものであり、図2と相違する部分のみを示す。
【0022】
本変形例において、混合湯制限制御を無効にする選択をした場合の動作を説明する。ここでは、設定部6は、入力部に混合湯制限制御の有効、無効を選択するための選択スイッチ(不図示)を備えている。ここで、ユーザが、この選択スイッチを用いて、混合湯制限制御の無効を選択すると、設定部6から制御部5に混合湯制限制御を無効にする制御信号が送られる。上記S3(図2)の後、制御部5は、設定温度TsをTに設定した後(S4)、測定温度Tmが設定温度Ts(ここでは、T)となるように混合弁4の混合比を制御し(S5)、混合湯制限制御の無効を選択すると(S8でYES)、S5に戻り、混合湯温度がTとなるように制御する。これにより、残湯量Pに基く設定温度Tsの設定変更が行われないので、混合湯に用いる高温湯が低減されず、混合湯の温度は通常時の設定温度Tに保たれる。また、S8でNOのときは、上記S6(図2)に進む。
【0023】
このように、本変形例によれば、高温出湯口12から出湯される高温湯の出湯を優先しなくてよいときには、混合湯制限制御の無効を選択することにより、混合出湯温度を下げることなく混合湯を利用することができる。
【0024】
次に、本発明の第2の実施形態に係る貯湯式給湯システムについて図4、図5を参照して説明する。本実施形態は、前記第1の実施形態において、貯湯タンクにおける多段階の残湯量に応じて設定温度が設定されており、制御部は残湯量を検出する温度センサにより検出された残湯量が減るに応じて、設定温度を低下させるものである。図4に示すように、本実施形態の貯湯式給湯システム1においては、残湯量を検出するためのn個の温度センサ10((10−n)〜(10−1))が、貯湯タンク2の側壁の頂部から底部にかけて設けられている。
【0025】
このような貯湯式給湯システム1の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。先ず、ユーザが設定部6により予め設定した残湯量Pの多段階のしきい値P1、P2、・・Pn−1、Pn(P1>P2・・>Pn−1>Pn)を記憶部に記憶し(S21)、これらのしきい値P1〜Pnに対応して設定された設定温度TsをT1、T2、・・Tn−1、Tn(T1>T2>・・Tn−1>Tn)として記憶し(S22)、また、設定温度Tsの初期値Tを記憶する(S2)。
【0026】
次に、制御部5は、前記実施形態と同様に、設定温度Tsの値を記憶部に記憶された初期値Tに設定し(S4)、測定温度Tmが設定温度Tsになるように混合弁4における高温湯と給水の混合比を制御する(S5)。ここで、制御部5は、貯湯タンク2からの高温湯の出湯が始まり、温度センサ10の検知温度に基き検出された貯湯タンクの残湯量Pがしきい値P1より小さくなったときは(S6でYES)、さらに、残湯量Pをしきい値P2と比較し、残湯量Pがしきい値P2より小さくないときは(S23でNO)、Ts=T1と設定して(S7)、S5に戻り、混合湯の温度が設定温度T1となるように制御する。また、残湯量Pがしきい値P2より小さくなったときは(S23でYES)、次のステップに進み、残湯量Pが下がると共に、設定温度TsがTs=T2(S24)のように順次設定されていき、同じ動作を続ける。
【0027】
以下同様にして、残湯量Pがしきい値P(n−1)より小さいときは(S25でYES)、さらに、残湯量Pをしきい値Pnと比較し、残湯量Pがしきい値Pnより小さくないときは(S26でNO)、Ts=T(n−1)と設定して(S27)、S5に戻る。また、S26でYESのときは、Ts=Tnと設定して(S28)、S5に戻り同様の動作を繰り返す。これにより、残湯量Pが減っていき、各しきい値P1〜Pnより順次小さくなる毎に、これに対応して設定温度TsをT1〜Tnに低下させることにより、混合湯の温度を各設定温度T1〜Tnに基いて段階的に低下することができる。
【0028】
このように、本実施形態の貯湯式給湯システム1によれば、貯湯タンク2における多段階の残湯量P1〜Pnに応じて混合湯温度を低下させるための設定温度T1〜Tnが設定されているので、貯湯タンク2の残湯量が減るに応じて、段階的に設定温度Tsを低下させることにより、急激な混合出湯温度の変化を抑制することができる。
【0029】
なお、本発明は、上記各種実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、貯湯タンクの残湯量が低減し、混合湯設定温度が予め設定した所定のしきい値以下になったときに、加熱源の加熱運転を開始させてもよい。また、上記実施形態では、高温湯と混合湯の2系統の出湯経路を持つ場合について示したが、混合弁を複数備えて2系統以上の出湯経路を有する場合にも同様な混合弁制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る貯湯式給湯システムの構成図。
【図2】上記システムの動作を説明するためのフローチャート。
【図3】上記第1の実施形態に係る変形例のフローチャート。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る貯湯式給湯システムの構成図。
【図5】上記システムの動作を説明するためのフローチャート。
【図6】従来の貯湯式給湯システムの構成図。
【図7】他の従来の貯湯式給湯システムの構成図。
【符号の説明】
【0031】
1 貯湯式給湯システム
2 貯湯タンク
3 加熱源
4 混合弁
5 制御部
10 温度センサ(残湯量検知手段)
73 高温供給配管
74 高温出湯配管
78 混合出湯配管
P 残湯量
P1〜Pn 残湯量のしきい値(所定値)
Ts 混合湯設定温度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水を貯留する貯湯タンクと、前記貯湯タンクの水を加熱する加熱源と、前記加熱源により加熱された高温湯を前記貯湯タンクへ供給する高温供給配管と、前記貯湯タンクの高温層の高温湯を出湯する高温出湯配管と、前記高温出湯配管から分岐された高温湯を給水と混合すると共に、高温湯と給水の混合比を混合湯設定温度に基いて可変して混合湯を出湯する混合弁と、前記混合弁を経て混合湯を出湯する混合出湯配管と、前記貯湯タンクの残湯量を検出する残湯量検出手段と、本システム全体を制御する制御手段と、を備えた貯湯式給湯システムにおいて、
前記制御手段は、前記残湯量検出手段で検出された貯湯タンクの残湯量が所定値以下となったとき、前記混合弁の混合湯設定温度を下げて、混合湯に用いる高温湯の量を低減することを特徴とする貯湯式給湯システム。
【請求項2】
前記混合湯設定温度は、前記貯湯タンクにおける多段階の残湯量に応じて設定されており、
前記制御手段は、前記残湯量検出手段により検出された残湯量が減るに応じて前記混合湯設定温度を低下させることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯システム。
【請求項3】
前記制御手段による前記混合湯に用いる高温湯の量を低減する制御を有効にするか無効にするかを選択可能としたことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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