説明

貯湯式給湯装置

【課題】安定した温度の湯水を供給可能であって、製造コストの低減およびCOPのさらなる向上を図ることが可能な貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。
【解決手段】水または湯水を加熱するヒートポンプ式の湯水生成装置(ヒートポンプユニット110)と、湯水を貯留する貯湯槽132と、風呂の浴水を加熱する風呂熱交換器150と、貯湯槽の上部から風呂熱交換器へ湯水を送る風呂行き配管160と、風呂熱交換器から貯湯槽の中部へ湯水を送る風呂戻り配管162と、貯湯槽の上部から出湯する第1出湯配管180と、貯湯槽の中部から出湯する第2出湯配管182と、貯湯槽の中部に設置された中部接続口190と、を備え、中部接続口には風呂戻り配管と第2出湯配管とが接続され、第1出湯配管からの湯水と第2出湯配管からの湯水、および給水を混合して外部に給湯することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水を加熱して生成した湯水を貯湯し、貯湯した湯水を浴槽などの給湯設備に供給する貯湯式給湯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、住宅等における熱源の一つとして、湯水(温水)を貯湯槽に貯湯しておき、必要に応じて貯湯槽から給湯設備等に供給する貯湯式給湯装置の普及が進んでいる。このような給湯装置における湯水生成装置として、ヒートポンプの普及が進んでいる。
【0003】
ヒートポンプは電力を利用して内部に熱媒体(冷媒)を循環させていて、空気熱とポンプ仕事をあわせた熱量で水を加熱するため、高い効率で湯水を生成することができる。また、水を蓄熱材として熱の受給に時間差を設けることができるため、例えば安価な夜間電力を利用して生成した湯水を貯湯槽に貯湯してその湯水を日中使用すれば、使用者(需要家)は電気に要するコストの削減が可能である。
【0004】
ところで現在では、上記のように安価な夜間電力を利用可能な貯湯式給湯装置であっても、さらなる省エネルギー推進のためにCOP(Coefficient Of Performance:成績係数)の向上が要請されている。例えばヒートポンプにおいては、被加熱流体の出口温度が一定の場合、入口温度を低くするほどCOPは向上する。このことから、貯湯式給湯装置の湯水生成装置では、中温水を高温水に加熱するよりも、低温水を高温水に加熱するほうがCOPを向上可能であることが知られている。
【0005】
ここで、家庭で用いられる貯湯式給湯装置においては、台所などへの給湯のほか、風呂への給湯も行われている。そして、貯湯式給湯装置の風呂での用途には、空の状態から湯張りする場合のほか、追いだきも含まれている。一般に貯湯式給湯装置における追いだきは、浴槽から抜き出した浴水と貯湯槽から抜き出した高温水とを、混ぜることなく熱交換することによって行われる。この際、貯湯槽上部の高温域から出た高温水は、浴水との熱交換によって温度が低下した戻り湯水となって貯湯槽下部の低温域へと戻される。そして戻り湯水は、貯湯槽下部からヒートポンプへと送られて加熱される。しかし、追いだき時の浴水は中温であるため戻り湯水は当然に中温にまでしか下がらず、貯湯槽下部には中温の戻り湯水が流入してしまう。すると以後ヒートポンプによって加熱を行う際に、貯湯槽下部の湯水の温度が上がっているためにCOPが低下してしまう。
【0006】
そこで、例えば特許文献1には、風呂の追焚用熱交換器(風呂熱交換器)を通過した戻り湯水を、貯湯タンク(貯湯槽)の中温域である上下方向の中部に戻す方式のヒートポンプ式の給湯装置が開示されている。さらに特許文献1の給湯装置では、貯湯槽中部の中温水の温度が浴槽の保温や追いだきをまかなえる温度である場合、貯湯槽上部の高温水よりも先に中部の中温水を使用し、貯湯槽内の中温水の量を削減している。これらによって特許文献1では、ヒートポンプによる中温水の沸上量を減少させてCOPを向上させることが可能であるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−210205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1の給湯装置では、風呂熱交換器からの戻り湯水、貯湯槽中部の中温水および上部の高温水を同一の経路に合流させた後に、その経路から分岐させて風呂熱交換器と外部に供給している。すると、追いだきをしているときに給湯を開始または停止した場合、もしくは給湯中に追いだきが開始または停止した場合には、相手方の影響を受けて温度が上下するおそれがある。これに対しフィードバック制御をかければ所望の温度に収束させることはできるが、どうしてもタイムラグが生じるため、使用者にとって快適さが損なわれるおそれがある。またフィードバック制御を実現するためのセンサや制御装置が複雑であるため、装置が高価になってしまう。
【0009】
また、追いだきに必要な温度は一般に給湯に必要な温度よりも高い。そのため、特許文献1のような配管構成で追いだきと給湯とを同時に行う場合には、貯湯層から出湯する湯水は追いだき用の温度に合わせる必要がある。したがって、このような場合には貯湯槽中部の中温水の利用率が減少するか、もしくは利用できない。このことは、ヒートポンプのCOP向上の観点から好ましくないと考えられる。
【0010】
本発明は、このような課題に鑑み、安定した温度の湯水を供給可能であって、製造コストの低減およびCOPのさらなる向上を図ることが可能な貯湯式給湯装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明にかかる貯湯式給湯装置の代表的な構成は、水または湯水を加熱するヒートポンプ式の湯水生成装置と、湯水を貯留する貯湯槽と、風呂の浴水を加熱する風呂熱交換器と、貯湯槽の上部から風呂熱交換器へ湯水を送る風呂行き配管と、風呂熱交換器から貯湯槽の中部へ湯水を送る風呂戻り配管と、貯湯槽の上部から出湯する第1出湯配管と、貯湯槽の中部から出湯する第2出湯配管と、貯湯槽の中部に設置された中部接続口と、を備え、中部接続口には風呂戻り配管と第2出湯配管とが接続され、第1出湯配管からの湯水と第2出湯配管からの湯水、および給水を混合して外部に給湯することを特徴とする。
【0012】
上記構成によれば、風呂行き配管と第1給湯配管とは独立しており、また風呂戻り配管と第2出湯配管とは直接には接続されていない。そのため、追いだきと給湯とを同時に行ったとしても相互間の影響は少なく、安定した温度の湯水をそれぞれに供給することが可能である。また上記構成であれば、追いだき中であっても貯湯槽内に発生した中温水を給湯に利用して積極的に消費することが可能である。したがって、湯水生成装置が中温水を加熱する機会をさらに減らしてCOP向上を図ることが可能である。
【0013】
また、上記構成であれば、中部接続口を風呂戻り配管と第2出湯配管とに共有させることで、貯湯槽の製造に必要となる工程数を最小限に抑えている。通常、貯湯槽は圧力容器であって、剛性の高いステンレス等で製作された密閉容器である。このため切削や穴あけ加工も容易ではない上、穴を設ければ厳重な水漏れ処理が必要になる。そのため、貯湯槽の製造における接続口の増加は、製造工程のさらなる複雑化を招いて製造コストを増加させてしまう。しかし、上記構成であれば、製造工程を簡易化させて製造コストの低減を図ることが可能である。
【0014】
これらのように、上記構成によれば、安定した温度の湯水を供給可能であって、製造コストの低減およびCOPのさらなる向上を図ることが可能な貯湯式給湯装置を提供可能である。
【0015】
上記の貯湯式給湯装置は、貯湯槽内に上下方向に配置された貯湯槽内の湯水の温度を検知する複数の貯湯センサと、湯水生成装置の動作を制御する制御部と、をさらに備え、制御部は、貯湯センサから受ける信号に基づいて、風呂追いだきに必要な高い温度の湯水の量である第1貯湯量と、給湯に使用可能な中程度の温度以上の湯水の量である第2貯湯量とを判断し、第1貯湯量または第2貯湯量が所定量未満となった場合に湯水生成装置を動作させるとよい。
【0016】
上記構成によれば、湯水生成装置(ヒートポンプ)の炊き上げの回数を大幅に削減することができる。例えば従来は、高温水が少なくなったことのみを条件として炊き上げを行っていた。しかし本発明の構成ではまず、追いだきにも使用可能な「高温水」と、給湯に使用できない温度域である「中温水」の間の湯水を、給湯に使用可能な中程度の温度以上の「準高温水」と定義する。そして、この準高温水を中部接続口から給湯に利用することにあわせて、高温水の第1貯湯量だけでなく、準高温水と高温水をあわせた第2貯湯量も炊き上げの判断基準とする。これにより保持すべき高温水(第1貯湯量)を少なく設定することができ、炊き上げの回数を削減することができる。
【0017】
上記の中部接続口は2重管であって、内側に風呂戻り配管を接続し、外側に第2出湯配管を接続しているとよい。例えば追いだきと給湯とを同時に行った場合、追いだき後の戻り湯水は、いったん貯湯槽内の湯水と混ざった後に第2出湯配管へ流入する。この構成であれば、浴水の温度によって温度が変動する戻り湯水であっても、第2出湯配管から出湯される際には温度を安定させることが可能である。
【0018】
上記の貯湯槽は縦長の略円筒形状であって、中部接続口は、貯湯槽の円周方向に風呂戻り配管からの戻り湯水を流入させるとよい。この構成によれば、戻り湯水の貯湯槽内の上下方向への拡散を最小限に抑えることができる。したがって、貯湯槽内の温度変化を抑えて高温水の熱量損失および低温水の温度上昇によるCOP低下を防止することが可能である。
【0019】
上記の貯湯式給湯装置は、風呂戻り配管を貯湯槽の下部へ分岐させる低温戻り配管と、風呂熱交換器の出口温度を検知する出口温度センサと、風呂熱交換器を通過した戻り湯水を風呂戻り配管および低温戻り配管に選択的に導く戻り湯水切換弁と、戻り湯水切換弁を制御することにより、風呂熱交換器の出口温度が中部接続口近傍の湯水の温度よりも所定値以下である場合に戻り湯水を低温戻り配管へ導く制御部と、をさらに備えるとよい。
【0020】
追いだきであれば戻り湯水は準高温水または中温水であるが、沸かし直しの場合は風呂の水が冷え切っているため、始めのうちは戻り湯水の温度が常温に近い低温水になる。本出願では、中部接続口近傍の湯水よりも所定値以下(中温水未満)の温度帯の湯水を、「準給水」と定義する。このような準給水を貯湯槽の中部に戻すと、温度成層をくずしてしまうおそれがある。しかし上記構成によれば、準給水を判断して貯湯槽の下部に戻すことから、風呂熱交換器からの戻り湯水による貯湯槽内の温度変化をさらに抑えることが可能である。
【0021】
上記の貯湯式給湯装置は、湯水生成装置で加熱された湯水を風呂戻り配管の湯水に混合させる戻り湯調温配管をさらに備えるとよい。この構成によれば、風呂熱交換器からの戻り湯水をあらかじめ貯湯槽の中部に適した温度、例えば給湯に使用可能な準高温水にまで上昇させてから、貯湯槽の中部に戻すことができる。これにより、貯湯槽中部に給湯温度より低い温度の湯水が増加することを防止することができる。また、さらに高めの温度にしてから戻すことにより、貯湯槽の中部に温度が低めの中温水が貯留していた場合にも、給湯に使用可能な準高温水へと温度上昇させることが可能である。
【0022】
上記の貯湯式給湯装置は、湯水生成装置で加熱された湯水を風呂熱交換器の上流側に導く直接風呂加熱配管をさらに備えるとよい。これによれば、湯水生成装置から得られる熱量を、損失することなく迅速かつ効率的に使用することが可能である。
【0023】
上記の貯湯式給湯装置は、風呂行き配管または風呂戻り配管に逆止弁を設けるとよい。これにより、風呂熱交換器の不使用時の自然対流を防止し、貯湯槽内からの不測の熱量損失を防ぐことが可能である。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、安定した温度の湯水を供給可能であって、製造コストの低減およびCOPのさらなる向上を図ることが可能な貯湯式給湯装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】第1実施形態にかかる貯湯式給湯装置の構成を説明する図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】第2実施形態にかかる貯湯式給湯装置の構成を説明する図である。
【図4】第3実施形態にかかる貯湯式給湯装置の構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0027】
[第1実施形態]
図1は第1実施形態にかかる貯湯式給湯装置の構成を説明する図である。図1に示すように、貯湯式給湯装置(以下、給湯装置100と称する)は、湯水生成装置の例としてのヒートポンプユニット110と、貯湯ユニット130から構成される。
【0028】
ヒートポンプユニット110は、内部に自然冷媒である二酸化炭素(以下、熱媒体と称する)が循環しており、熱媒体の熱を用いて水または湯水を加熱する。またヒートポンプユニット110は、貯湯槽132の下部から低温水を抜き出し、加熱して生成した高温水を貯湯槽132の上部へと戻す。かかるヒートポンプユニット110は熱交換サイクルを利用しているため、省エネルギーおよび二酸化炭素排出量の削減が可能である。したがって、当該給湯装置100を、従来の燃焼式給湯装置よりも環境負荷が低減された給湯装置とすることができる。
【0029】
上述したように、本実施形態では熱媒体として自然冷媒である二酸化炭素を用いるため、ヒートポンプユニット110は、圧縮機114による圧縮過程と、凝縮器116による放熱過程の間に、熱媒体が超臨界状態となる超臨界サイクルを行う。超臨界サイクルは高圧で動作し、動作温度範囲内で相変化(気液変化)を行わないために、自由で幅の広い温度範囲と大きな熱搬送を設定することができる。また二酸化炭素は自然冷媒であるため、環境に対して無害である。したがって、環境への負荷を低減することが可能となる。
【0030】
かかるヒートポンプユニット110は、蒸発器112と、圧縮機114と、凝縮器116と、膨張弁118とを含んで構成される。
【0031】
蒸発器112は、ヒートポンプユニット110内を循環する熱媒体と外気との熱交換を行う。かかる蒸発器112は空気熱交換器とも呼ばれる。これにより、熱媒体は、外気(大気中)の熱を吸熱して蒸発し、水を加熱するための熱を得ることができる。
【0032】
圧縮機114は、外気の熱を吸熱して蒸発した熱媒体を電力を利用して圧縮する。これにより、熱媒体は高圧状態となり高熱を発生し、この熱を用いて後述する凝縮器116において水を加熱することが可能となる。
【0033】
凝縮器116は、後述する貯湯槽132から供給された水と熱交換してこれを加熱し、高温の湯水(高温水)を生成する。かかる凝縮器116は水熱交換器とも呼ばれる。凝縮器116は、圧縮機114により圧縮されて高温となった熱媒体と、貯湯槽132から供給された水との熱交換を行う。これにより、熱媒体の熱を用いて水を加熱し湯水を生成することができる。
【0034】
膨張弁118は、凝縮器116において水と熱交換を行った後の熱媒体を減圧状態とし、膨張冷却する。これにより、かかる熱媒体が再度外気の熱を吸収することが可能となり、熱媒体を再利用することができる。
【0035】
貯湯ユニット130は、ヒートポンプユニット110により生成された湯水を貯湯し、使用者が必要とするときに、風呂120や、台所、洗面所等の給湯設備(図示せず)に湯水を供給する。かかる貯湯ユニット130は、貯湯槽132や風呂120の追いだき用の風呂熱交換器150、制御部140および複数の配管を含んで構成される。
【0036】
貯湯槽132は、ヒートポンプユニット110によって水または湯水を加熱して生成された湯水を貯留する。貯湯槽132に貯湯される湯水には温度成層が形成される。例えば、貯湯槽132内の湯水の温度は上方になるにつれ高温となる。詳細には、貯湯槽132の上部には高温水の層、中部には中程度の中温水の層が形成される。また高温水と中温水との間には高温水未満かつ中温水以上の温度の準高温水の層が形成される。そして、貯湯槽132の下部には給水配管122からの給水によって給水の層が形成される。
【0037】
表1は、温度域による湯水の区分の表である。高温水は湯張り温度付近の湯水を追いだき可能な温度(例えば50℃以上)の湯水として例示する。また中温水とは、給湯温度を40℃程度として、給湯温度未満(例えば20℃以上かつ40℃未満)の湯水を想定して説明する。さらに、準高温水とは給湯温度以上かつ追いだき温度未満(例えば40以上かつ50℃未満)とする。またさらに、給水(加熱していないなりゆきの温度)は15℃未満とする。準給水とは中部接続口近傍の湯水よりも所定値以下(中温水未満)の温度帯の湯水であり、給水温度以上かつ中温水未満(例えば15℃以上かつ20℃未満)である。なお、これらの温度はあくまで説明を容易にするための例示であって湯張り温度、給湯温度、給水温度、および季節または地域によって適宜設定する。
【0038】
【表1】

【0039】
給水配管122は、貯湯槽132の下部に接続され、貯湯槽132内に補充用の水(給水)を供給する。給水配管122による給水の供給量は、貯湯槽132の湯水の消費量に従う。そして貯湯槽132下部の貯留された給水は、蓄熱配管124によってヒートポンプユニット110の凝縮器116を通り、貯湯槽132の上部に戻る。蓄熱配管124上には循環ポンプ126が設けられており、ヒートポンプユニット110を稼働させながら循環ポンプ126によって水または湯水を循環させることにより、貯湯槽132内に高温の湯水が蓄積される。
【0040】
貯湯槽132内には、湯水の温度を検知する複数の貯湯センサ134a〜134dが備えられている。これら貯湯センサ134a〜134eは、貯湯槽132内の上下方向に配置されていて、配置された位置(高さ)の湯水の温度を検知する。このような貯湯センサ134a〜134dを備えることで、貯湯槽132内の各温度成層における湯水量を把握することが可能である。
【0041】
制御部140は、不図示のCPU(Central Processing Unit)や、プログラムを記憶させているROM(Read Only Memory)、プログラムを動作させるためのRAM(Random Access Memory)などから構成される。制御部140は、給湯装置100全体の動作を制御する。例えば、出湯する際に貯湯槽132上部の高温の湯水と給水との混合比を設定して設定温度の適温の湯を出湯する。また同様に、各種のポンプの動作と停止、弁の開閉や開度調整を行う。
【0042】
風呂熱交換器150は、風呂120の浴水を追いだきして加熱するための熱交換器である。かかる風呂熱交換器150は、貯湯槽132の上部より送出された高温水と、風呂120の浴水とを対向方向に流通させることによって熱交換を行い、浴水を加熱する。
【0043】
風呂120の浴水は、循環配管152によって風呂120と風呂熱交換器150とを循環する。循環配管152上には循環ポンプ154が設けられている。循環ポンプ154は、風呂120の浴水を風呂熱交換器150へと送出し循環させる。
【0044】
貯湯槽132と風呂熱交換器150との間における湯水の循環は、風呂行き配管160と風呂戻り配管162とによって行われる。風呂行き配管160は貯湯槽132の上部と風呂熱交換器150とに接続されていて、貯湯槽132上部の高温水を風呂熱交換器150へと送出する。一方、風呂戻り配管162は風呂熱交換器150と貯湯槽132の中部の後述する中部接続口190とに接続されていて、風呂熱交換器150を通過して温度が低下した湯水(戻り湯水)を貯湯槽132の中部へと送出する。
【0045】
風呂行き配管160上には逆止弁164が設けられている。逆止弁164を備えることによって、風呂熱交換器150の不使用時の自然対流を防止し、貯湯槽132内からの不測の熱量損失を防ぐことが可能である。なお、逆止弁164は風呂戻り配管162上に設けてもよく、この構成によって上記熱量損失を防ぐことも可能である。
【0046】
風呂戻り配管162上には追いだきポンプ166が設けられている。追いだきポンプ166は、当該給湯装置100が風呂120の湯水の追いだきをする際に、貯湯槽132に貯湯された湯水を風呂熱交換器150に流通させる。
【0047】
上述したように、風呂戻り配管162は貯湯槽132の中部に接続されていて、風呂熱交換器150を通過した戻り湯水は貯湯槽132の中部へと流入する。したがって当該給湯装置100は、ヒートポンプユニット110の加熱対象である貯湯槽132下部の温度成層を低い温度に保つことができ、ヒートポンプユニット110のCOP低下防止を図ることが可能である。
【0048】
しかし、追いだきであれば戻り湯水は準高温水または中温水であるが、沸かし直しの場合は風呂120の水が冷え切っているため、戻り湯水の温度が給水温度に近い準給水になる(表1参照)。一方、貯湯槽132の中部では、中部接続口190よりも下の高さまで中温水の層が形成されている可能性が高い。そのような状態で準給水を貯湯槽132の中部に戻すと、温度成層をくずしてしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、風呂戻り配管162から分岐する低温戻り配管170を設け、戻り湯水の温度に応じて貯湯槽132の中部または下部に戻り湯水を選択的に導く操作を行っている。
【0049】
図1に示すように、低温戻り配管170は、風呂戻り配管162上に設けられた戻り湯水切換弁172と貯湯槽132下部との間に接続されている。戻り湯水切換弁172は、風呂熱交換器150を通過した戻り湯水を風呂戻り配管162および低温戻り配管170に選択的に導く弁である。また、風呂熱交換器150の出口付近には、出口温度を検知する出口温度センサ174が設けられている。
【0050】
そして、前述の制御部140は、戻り湯水切換弁172を制御することにより、風呂熱交換器150の出口温度が、風呂戻り配管162が接続する中部接続口190近傍の湯水の温度よりも所定値以下である場合に(すなわち、準給水である場合に)、戻り湯水を低温戻り配管170へ導く。この構成によれば、風呂熱交換器150からの戻り湯水による貯湯槽132内の温度成層の乱れをさらに抑えることが可能である。なお、浴水が温まってきて風呂熱交換器150の出口温度が所定値を超えた場合には(準給水から中温水になった場合には)、制御部140は戻り湯水を貯湯槽132中部へ導くように戻り湯水切換弁172を制御し、貯湯層下部の温度上昇を防止する。
【0051】
貯湯槽132から外部への給湯は、第1出湯配管180と第2出湯配管182とを利用して行われる。第1出湯配管180は貯湯槽132の上部に接続され、貯湯槽132上部から高温水を混合弁184aへ出湯する。一方、第2出湯配管182は貯湯槽132の中部の中部接続口190に接続され、貯湯槽132中部の湯水、例えば準高温水または中温水を混合弁184aへ出湯する。第1出湯配管180および第2出湯配管182は、貯湯槽132にかかる給水圧を利用して湯水を混合弁184aへと送り出させることができる。
【0052】
混合弁184aは開度を調節することができる。これにより、第1出湯配管180からの高温水と第2出湯配管182からの湯水とを混合する比を調整可能である。混合弁184aにおいては、第2出湯配管182からの出湯を優先する。仮に中部接続口190における湯水の温度が出湯温度以上であれば(貯湯槽132中部の湯水が準高温水である場合には)、もっぱら第2出湯配管182から給湯する。中部接続口190における湯水の温度が出湯温度以下であれば(貯湯槽132中部の湯水が中温水である場合には)、第1出湯配管180の湯水と第2出湯配管182の湯水を混合して適温の湯水を生成する。
【0053】
そして、混合弁184aに接続する給湯配管186には、さらに混合弁184bが設けられて給水配管122が接続されている。これにより、第2出湯配管182から出る湯水より低い温度にも調節が可能である。このときにも、もっぱら第2出湯配管182から出湯することにより、準高温水または中温水を優先的に消費することができる。このようにして混合弁184aおよび混合弁184bによって適温に調節された湯水は、外部の様々な給湯設備に供給可能である。また例えば、適温に調節した湯水を湯張り配管から風呂120へ出湯し、湯張りや差し湯を行うことも可能である。
【0054】
当該給湯装置100では、第2出湯配管182と風呂戻り配管162とは、貯湯槽132の中部に設置された中部接続口190に共に接続されている。この中部接続口190を通じて、風呂戻り配管162からの戻り湯水は貯湯槽132中部に貯留され、貯湯槽132中部の湯水は第2出湯配管182から出湯される。
【0055】
図2は図1のA−A断面図である。図1および図2に示すように、貯湯槽132は縦長の略円筒形状である。図2に示すように、本実施形態では中部接続口190を2重管としていて、内側に風呂戻り配管162を接続し、外側に第2出湯配管182を接続している。したがって、例えば追いだきと給湯とを同時に行った場合、追いだき後の戻り湯水は、いったん貯湯槽132内の湯水と混ざった後に第2出湯配管182へ流入する。この構成であれば、浴水の温度によって温度が変動する戻り湯水であっても、第2出湯配管182から出湯される際には温度を安定させることが可能である。
【0056】
上記構成では、中部接続口190を風呂戻り配管162と第2出湯配管182とに共有させることで、貯湯槽132の製造に必要となる工程数を最小限に抑えている。通常、貯湯槽132は圧力容器であって、剛性の高いステンレス等で製作された密閉容器である。このため切削や穴あけ加工も容易ではない上、穴を設ければ厳重な水漏れ処理が必要になる。そのため、貯湯槽132の製造における接続口の増加は、製造工程のさらなる複雑化を招いて製造コストを増加させてしまう。しかし、上記構成であれば風呂戻り配管162と第2出湯配管182が1つの中部接続口190を共用するため、製造工程を簡易化させて製造コストの低減を図ることが可能である。
【0057】
さらに本実施形態においては、図2に示すように、中部接続口190は、貯湯槽132の円周方向に風呂戻り配管162からの戻り湯水を流入可能となっている。仮に風呂戻り配管162を貯湯槽132の外壁に法線方向に接続すると、流入した戻り湯水は反対側の内壁に衝突して四方に拡散する。しかし本実施形態の構成によれば、風呂戻り配管162から流入した戻り湯水が貯湯槽132の内壁に沿って周回するため、戻り湯水の貯湯槽132内の上下方向への拡散を最小限に抑えることができる。したがって、貯湯槽132内の温度変化を抑えて高温水の熱量損失および低温水の温度上昇によるCOP低下を防止することが可能である。
【0058】
なお中部接続口190は、中部接続口190よりも貯湯槽132内の上方に、事前に想定される一日の高温水使用量よりも多くの水量が貯湯できるような位置に設けるとよい。これにより、例えば中部接続口190付近にまで高温水が存在していてそこへ戻り温水を混合させたとしても、中部接続口190よりも上方には最低限の量の高温水が確保できる。したがって、炊き上げの回数を削減することができる。
【0059】
再び図1を参照する。さらに本実施形態において制御部140は、貯湯センサ134a〜134eから受ける信号に基づいて、風呂追いだきに必要な高い温度の湯水の量である第1貯湯量(高温水の量)と、給湯に使用可能な中程度の温度以上の湯水の量である第2貯湯量(高温水と準高温水との合計量)とを判断して、第1貯湯量または第2貯湯量が所定量未満となった場合にヒートポンプユニット110を動作させる。これによれば、ヒートポンプユニット110の炊き上げの回数を大幅に削減することができる。
【0060】
すなわち、従来は高温水のみを有効な熱源として考えていたため、高温水が少なくなったことのみを条件として炊き上げ(追加運転)を行っていた。しかし本発明の構成では、中部接続口190から第2出湯配管182を通じて準高温水を出湯し、給湯に利用する。したがって、高温水よりも温度の低い準高温水をも熱源として考えることができる。そこで制御部140は、高温水の貯湯量である第1貯湯量だけでなく、準高温水と高温水をあわせた第2貯湯量も炊き上げの判断基準とする。これにより保持すべき高温水(第1貯湯量)を少なく設定することができ、炊き上げの回数を削減することができる。
【0061】
これらのように、当該給湯装置100は第1出湯配管180からの湯水と第2出湯配管182からの湯水、および給水を混合して外部に給湯可能である。このとき上記構成では、風呂行き配管160と第1給湯配管186とは独立しており、また風呂戻り配管162と第2出湯配管182とは直接には接続されていない。そのため、追いだきと給湯とを同時に行ったとしても相互間の影響は少なく、安定した温度の湯水をそれぞれに供給することが可能である。また上記構成であれば、追いだき中であっても貯湯槽132内に発生した中温水を給湯に利用して積極的に消費することが可能である。したがって、ヒートポンプユニット110が中温水を加熱する機会をさらに減らしてCOP向上を図ることが可能である。
【0062】
上記説明した如く、本実施形態にかかる構成によれば、安定した温度の湯水を供給可能であって、製造コストの低減およびCOPのさらなる向上を図ることが可能である。
【0063】
[第2実施形態]
本発明にかかる貯湯式給湯装置の第2実施形態について説明する。図3は第2実施形態にかかる貯湯式給送装置の構成を説明する図である。なお、第1実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0064】
第2実施形態にかかる貯湯式給湯装置(以下、給湯装置200と称する)は、ヒートポンプユニット110で加熱された湯水を風呂戻り配管162の湯水に混合させる戻り湯調温配管202を備える点において、第1実施形態と異なる。図3に示すように、戻り湯調温配管202は、ヒートポンプユニット110と貯湯槽132の間に設けられた三方弁204aと、風呂戻り配管162上に設けられた三方弁204bとに接続されている。
【0065】
第2実施形態の構成によれば、風呂熱交換器150からの戻り湯水をあらかじめ貯湯槽132の中部に適した温度、例えば給湯に使用可能な準高温水にまで上昇させてから貯湯槽132の中部に戻すことができる。これにより、貯湯槽中部に給湯温度より低い温度の湯水が増加することを防止することができる。
【0066】
また、さらに高めの温度にしてから戻すことにより、貯湯槽132の中部に温度が低めの中温水が貯留していた場合にも、給湯に使用可能な準高温水へと温度上昇させることが可能である。例えば、中部接続口190付近に中温水が多く存在する場合、戻り湯調温配管202を通じて高温水を貯湯槽132中部に加えて、中温水を準高温水にまで温度上昇させる。これにより、ヒートポンプユニット110が中温水を加熱する機会を減少させ、COP向上を図ることが可能である。
【0067】
またさらに、ヒートポンプユニット110による夜間蓄熱開始時に、貯湯槽132の中部に温度が低めの中温水が貯留していた場合にも、風呂の追いだきや沸かし直しとは無関係に、中温水を給湯に使用可能な準高温水へと温度上昇させることが可能である。例えば、中部接続口190付近に中温水が多く存在する場合、ヒートポンプユニット110が炊き上げた高温水を戻り湯調温配管202を通じて貯湯槽132中部に加えて、貯湯槽132内の中温水を準高温水にまで温度上昇させる。これによっても、ヒートポンプユニット110が中温水を加熱する機会を減少させ、COP向上を図ることが可能である。
【0068】
[第3実施形態]
本発明にかかる貯湯式給湯装置の第3実施形態について説明する。図4は第3実施形態にかかる貯湯式給湯装置の構成を説明する図である。なお、上記各実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0069】
第3実施形態にかかる貯湯式給湯装置(以下、給湯装置300と称する)は、ヒートポンプユニット110で加熱された湯水を風呂熱交換器150の上流側に導く直接風呂加熱配管302を備える点において、上記各実施形態と異なる。図4に示すように、直接風呂加熱配管302は、ヒートポンプユニット110と貯湯槽132の間に設けられた三方弁204aと、風呂行き配管160上の三方弁304とに接続されている。
【0070】
第3実施形態の構成によれば、湯水生生成装置と風呂熱交換器150とが同時に稼動している場合、ヒートポンプユニット110から得られる熱量を、損失することなく迅速かつ効率的に使用することが可能である。したがって、給湯装置300の省エネ化を促進することが可能である。
【0071】
上記のいずれの構成によっても、風呂熱交換器150と外部への給湯とに、それぞれ安定した温度の湯水を供給可能である。そして、製造コストの低減およびCOPのさらなる向上を図ることが可能な貯湯式給湯装置を提供することが可能である。
【0072】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、水を加熱して生成した湯水を貯湯し、貯湯した湯水を給湯設備に供給する貯湯式給湯装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0074】
100、200、300 …給湯装置、110 …ヒートポンプユニット、112 …蒸発器、114 …圧縮機、116 …凝縮器、118 …膨張弁、120 …風呂、122 …給水配管、124 …蓄熱配管、126 …循環ポンプ、130 …貯湯ユニット、132 …貯湯槽、134a …貯湯センサ、140 …制御部、150 …風呂熱交換器、152 …循環配管、154 …循環ポンプ、160 …風呂行き配管、162 …風呂戻り配管、164 …逆止弁、166 …追いだきポンプ、170 …低温戻り配管、172 …戻り湯水切換弁、174 …出口温度センサ、180 …第1出湯配管、182 …第2出湯配管、184a …混合弁、184b …混合弁、186 …給湯配管、190 …中部接続口、200 …給湯装置、202 …戻り湯調温配管、204a、204b、304 …三方弁、300 …給湯装置、302 …直接風呂加熱配管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水または湯水を加熱するヒートポンプ式の湯水生成装置と、
湯水を貯留する貯湯槽と、
風呂の浴水を加熱する風呂熱交換器と、
前記貯湯槽の上部から前記風呂熱交換器へ湯水を送る風呂行き配管と、
前記風呂熱交換器から前記貯湯槽の中部へ湯水を送る風呂戻り配管と、
前記貯湯槽の上部から出湯する第1出湯配管と、
前記貯湯槽の中部から出湯する第2出湯配管と、
前記貯湯槽の中部に設置された中部接続口と、を備え、
前記中部接続口には前記風呂戻り配管と前記第2出湯配管とが接続され、
前記第1出湯配管からの湯水と前記第2出湯配管からの湯水、および給水を混合して外部に給湯することを特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項2】
前記貯湯槽内に上下方向に配置された該貯湯槽内の湯水の温度を検知する複数の貯湯センサと、
前記湯水生成装置の動作を制御する制御部と、をさらに備え、
前記制御部は、前記貯湯センサから受ける信号に基づいて、風呂追いだきに必要な高い温度の湯水の量である第1貯湯量と、給湯に使用可能な中程度の温度以上の湯水の量である第2貯湯量とを判断し、第1貯湯量または第2貯湯量が所定量未満となった場合に前記湯水生成装置を動作させることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
【請求項3】
前記中部接続口は2重管であって、内側に前記風呂戻り配管を接続し、外側に前記第2出湯配管を接続していることを特徴とする請求項1または2に記載の貯湯式給湯装置。
【請求項4】
前記貯湯槽は縦長の略円筒形状であって、
前記中部接続口は、前記貯湯槽の円周方向に前記風呂戻り配管からの戻り湯水を流入させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置。
【請求項5】
前記風呂戻り配管を前記貯湯槽の下部へ分岐させる低温戻り配管と、
前記風呂熱交換器の出口温度を検知する出口温度センサと、
前記風呂熱交換器を通過した戻り湯水を前記風呂戻り配管および前記低温戻り配管に選択的に導く戻り湯水切換弁と、
前記戻り湯水切換弁を制御することにより、前記風呂熱交換器の出口温度が前記中部接続口近傍の湯水の温度よりも所定値以下である場合に前記戻り湯水を前記低温戻り配管へ導く制御部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置。
【請求項6】
前記湯水生成装置で加熱された湯水を前記風呂戻り配管の湯水に混合させる戻り湯調温配管をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置。
【請求項7】
前記湯水生成装置で加熱された湯水を前記風呂熱交換器の上流側に導く直接風呂加熱配管をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置。
【請求項8】
前記風呂行き配管または前記風呂戻り配管に逆止弁を設けたことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate