説明

貼り合せ板状体検査装置及び方法

【課題】貼り合せ板状体の周辺部に不透光領域があっても、接着剤内の気泡や異物とともにその周辺部における接着剤の状態が現れ得る検査画像を得ることのできる貼り合せ板状体検査装置を提供することである。
【解決手段】ラインセンサカメラ50と、貼り合せ板状体10の第1板状体11側から当該貼り合せ板状体の表面を照明する第1照明手段51と、貼り合せ板状体10の第2板状体12側からラインセンサカメラ50に向けて照明する第2照明手段52とを有し、第1照明手段51は、貼り合せ板状体10の上方から、貼り合せ板状体10の表面における撮影ラインLCから所定距離だけ離れて当該撮影ラインLCに沿った方向に延びる所定領域ELを斜めに照明し、第1照明手段及51及び第2照明手段52による照明がなされている状態で、ラインセンサカメラ50が貼り合せ板状体10を走査することにより検査画像を生成する構成となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、透光領域を有する第1板状体と、周辺部に不透光領域が形成され、該不透光領域の内側に透光領域が形成された第2板状体とを透光性を有する接着剤にて貼り合せてなる貼り合せ板状体を撮影して検査画像を生成する貼り合せ板状体検査装置及び方法に関する。なお、前記不透光領域は、可視光が完全に透過できない領域は勿論、カメラ撮影が実質的に影響されるほど可視光が透過できない領域も含む。
【背景技術】
【0002】
タッチパネル式の液晶表示パネルには、例えば、図1A及び図1Bに示すようなセンサパネルアッセンブリ10(貼り合せ板状体)が用いられる。なお、図1Aは、センサパネルアッセンブリ10の構造を示す断面図であり、図1Bは、センサパネルアッセンブリ10の構造を示す平面図である。このセンサパネルアッセンブリ10は、センサ素子やグリッド等の回路部品が配列形成されたセンサパネル11(第1板状体)とカバーガラス12(第2板状体)とが当該センサパネル11の全面に塗布された透光性を有する接着剤13(レジン)によって貼り合わされた構造となっている。センサパネル11は、ガラス基板上に回路部品が形成された構造となり、全体的に透光性を有する透光領域(ただし、回路部品の部分は不透光)となっている。また、カバーガラス12は、周辺部が所定の幅の不透光領域12b(黒色領域)となっており、その内側の領域が透光性を有する透光領域12aとなっている。
【0003】
このような構造のセンサパネルアッセンブリ10は、図1Cに示すように、液晶パネルアッセンブリ20(液晶パネル、色フィルタ、偏光板等で構成される)に透光性を有する接着剤15によって接着されている。このように形成されたタッチパネル式の液晶表示パネルでは、液晶パネルアッセンブリ20によって画像表示がなされるとともに、指でタッチされたカバーガラス12上の位置に対応するセンサパネル11上のセンサ素子から信号が出力されるようになっている。そして、このセンサパネル11の各センサ素子から出力される信号によって液晶パネルアッセンブリ20による画像表示を制御することができる。
【0004】
ところで、上述したような構造のセンサパネルアッセンブリ20(貼り合せ板状体)を製造する過程で、例えば、図2に示すように、接着剤13内に気泡BLが生じたり、センサパネル11の端縁から接着剤13がはみ出したり(実線参照:以下、オーバーフローという)、センサパネル11とカバーガラス12との間で接着剤13がセンサパネル11の縁端まで満たされなかったり(破線参照:以下、アンダーフローという)する場合がある。このような接着剤13内の気泡BLの有無や、その形状等を検査するため、及び、センサパネル11とカバーガラス12との間の接着剤13のオーバーフローやアンダーフローの有無やそれらの程度を検査するために、センサパネルアッセンブリ10を撮影して、接着剤13内の気泡や接着剤13のオーバーフローやアンダーフローの状態が現れた検査画像を生成する検査装置が有用である。
【0005】
このような検査装置(貼り合せ板状体検査装置)に、例えば、特許文献1に開示されるような技術を利用することが考えられる。
【0006】
この特許文献1に開示される技術は、2枚のディスク(DVD等)を接着剤によって貼り合せてなる貼り合せ型ディスク(貼り合せ板状体)の一方の面から光を照射した状態で、他方の面側から当該貼り合せディスクをカメラによって撮影するものである。この撮影により生成される検査画像では、接着剤の部分と、空気層の部分と溝の部分とで明るさが異なっており、この検査画像を用いて接着剤内の気泡(空気層)や接着剤の所定位置からのはみ出しを検査することができる(段落0051〜段落0055参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−328756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述したセンサパネルアッセンブリ10の検査装置に、前記従来の技術(引用文献1参照)を適用した場合、アッセンブリパネル10の例えばカバーガラス12側から光を照射した状態で、センサパネル11側からセンサパネルアセンブリ10がカメラにて撮影される。この撮影により生成される検査画像には接着剤13内の気泡や異物等が現れ得るので、この検査画像を用いて接着剤13内の気泡や異物の有無やそれらのサイズ等を検査することができる。
【0009】
しかしながら、前述したセンサパネルアッセンブリ10におけるカバーガラス12の周辺部が不透過領域12bとなっていることから、この不透過領域12bでは、カバーガラス12側から照射される光が透過しない。このため、カバーガラス12側から光を照射した状態でセンサパネル11側からの撮影により生成される検査画像には、カバーカラス12の周辺部で発生する接着剤13のオーバーフローの状態やアンダーフロー状態(図2参照)が現れず、この検査画像を用いて接着剤13のオーバーフローやアンダーフローの検査を行うことができない。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、貼り合せ板状体の周辺部に不透光領域があっても、接着剤内の気泡や異物とともにその周辺部における接着剤の状態が現れ得る検査画像を得ることのできる貼り合せ板状体検査装置及び方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る貼り合せ板状体検査装置は、透光領域を有する第1板状体と、周辺部に形成された不透光領域と、該不透光領域の形成された周辺部より内側に形成された透光領域を有する第2板状体とを透光性を有する接着剤にて貼り合せてなる貼り合せ板状体を撮影して検査画像を生成する貼り合せ板状体検査装置であって、前記貼り合せ板状体の前記第1板状体に対向して配置されるラインセンサカメラと、前記貼り合せ板状体の前記第1板状体側から、光軸が前記ラインセンサカメラの光軸を横切ることのない状態で、当該貼り合せ板状体の表面を照明する第1照明手段と、前記貼り合せ板状体の前記第2板状体側から前記ラインセンサカメラに向けて照明する第2照明手段とを有し、前記第1照明手段は、前記貼り合せ板状体の表面における前記ラインセンサカメラの撮影ラインから所定距離だけ離れて当該撮影ラインに沿った方向に延びる所定領域を照明し、第1照明手段及び第2照明手段による照明がなされている状態で、前記ラインセンサカメラと前記第1照明手段との相対的な位置関係を維持させつつ、前記ラインセンサカメラが前記貼り合せ板状体を走査することにより前記検査画像を生成する構成となる。
【0012】
また、本発明に係る貼り合せ板状体検査方法は、透光領域を有する第1板状体と、周辺部に形成された不透光領域と、該不透光領域の形成された周辺部より内側に形成された透光領域とを有する第2板状体とを透光性を有する接着剤にて貼り合せてなる貼り合せ基板を撮影して検査画像を生成する貼り合せ板状体検査方法であって、前記貼り合せ板状体の前記第1板状体に対向して配置されるラインセンサカメラと、前記貼り合せ板状体の前記第1板状体側から、光軸が前記ラインセンサカメラの光軸を横切ることのない状態で、当該貼り合せ板状体の表面を照明する第1照明手段と、前記貼り合せ板状体の前記第2板状体側から前記ラインセンサカメラに向けて照明する第2照明手段とを用い、前記第1照明手段が、前記貼り合せ板状体の表面における前記ラインセンサカメラの撮影ラインから所定距離だけ離れて当該撮影ラインに沿った方向に延びる所定領域を照明するステップと、第1照明手段及び第2照明手段による照明がなされている状態で、前記ラインセンサカメラと前記第1照明手段との相対的な位置関係を維持させつつ、前記ラインセンサカメラが前記貼り合せ板状体を走査するステップとを有し、前記ラインセンサカメラが前記貼り合せ板状体を走査することにより前記検査画像を生成する構成となる。
【0013】
このような構成により、第1照明手段及び第2照明手段による照明がなされている状態で、前記ラインセンサカメラと前記第1照明手段との相対的な位置関係が維持されつつ、前記ラインセンサカメラが貼り合せ板状体を走査する過程で、第2照明手段による照明光が第2板状体の透光領域、接着剤及び第1板状体の透光領域を通過してラインセンサカメラに達し得る。このとき、ラインセンサカメラに向かう前記照明光が接着剤中の気泡や異物によって影響される。
【0014】
また、第2照明手段による照明光が第2板状体の周辺部に形成された不透光領域によりラインセンサカメラに届かない状態において、第1照明手段からの照明光が接着剤の縁端等で乱反射し、その乱反射の一部がラインセンサカメラに達し得る。
【0015】
第1照明手段が斜めに照明する所定領域と貼り合せ板状体の表面におけるラインセンサカメラの撮影ラインとの間の所定距離及び斜めの角度は、第1照明手段からの照明光が第1板状体の透光領域及び接着剤を通過する際に、第2照明手段からの光により照明される接着剤中の気泡や異物の明るさに与える影響ができるだけ小さく、また、接着剤の縁部等での乱反射光の一部がラインセンサカメラに入射し得るという条件に基づいて決めることができる。
【発明の効果】
【0016】
第1照明手段及び第2照明手段による照明がなされている状態で、前記ラインセンサカメラと前記第1照明手段との相対的な位置関係が維持されつつ、前記ラインセンサカメラが貼り合せ板状体を走査する過程で、接着剤中をラインセンサカメラに向かう第2照明手段からの照明光が接着剤中の気泡や異物によって影響され、また、第1照明手段からの照明光が接着剤の縁端等で乱反射し、その乱反射の一部がラインセンサカメラに達し得るので、貼り合せ板状体の周辺部に不透光領域があっても、接着剤中の気泡や異物とともにその周辺部における接着剤の状態が現れ得る検査画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1A】貼り合せ板状体の一例であるセンサパネルアッセンブリの構造を示す断面図である。
【図1B】貼り合せ板状体の一例であるセンサパネルアッセンブリの構造を示す平面図である。
【図1C】図1A及び図1 Bに示すセンサパネルアッセンブリと液晶アッセンブリとを接着剤により貼り合せた構造のタッチパネル式の液晶表示パネルの構造を示す断面図である。
【図2】センサパネルアッセンブリの縁端部の構造を拡大して示す断面図である。
【図3A】本発明の実施の一形態に係る貼り合せ板状体検査装置(センサパネルアッセンブリ検査装置)の側方から見た基本的な構成を示す図である。
【図3B】本発明の実施の一形態に係る貼り合せ板状体検査装置(センサパネルアッセンブリ検査装置)の上方から見た基本的な構成を示す図である。
【図4A】ラインセンサカメラと照明ユニットとの関係を示す図(その1)である。
【図4B】ラインセンサカメラと照明ユニットとの関係を示す図(その2)である。
【図5】本発明の実施の一形態に係る貼り合せ板状体検査装置(センサパネルアッセンブリ)の処理系の基本構成を示す図である。
【図6】センサパネルアッセンブリ中を進む照明ユニットからの照明光と該照明光の反射板での反射光の状態(その1)を示す図である。
【図7】センサパネルアッセンブリ中を進む照明ユニットからの照明光と該照明光の反射板での反射光の状態(その2)を示す図である。
【図8】センサパネルアッセンブリ中を進む照明ユニットからの照明光と該照明光の反射板での反射光の状態(その3)を示す図である。
【図9】センサパネルアッセンブリ中を進む照明ユニットからの照明光と該照明光の反射板での反射光の状態(その4)を示す図である。
【図10】センサパネルアッセンブリ中を進む照明ユニットからの照明光と該照明光の反射板での反射光の状態(その5)を示す図である。
【図11】センサパネルアッセンブリ中を進む照明ユニットからの照明光と該照明光の反射板での反射光の状態(その6)を示す図である。
【図12】センサパネルアッセンブリ中を進む照明ユニットからの照明光と該照明光の反射板での反射光の状態(その7)を示す図である。
【図13】センサパネルアッセンブリの縁端部での照明ユニットからの照明光の状態(その1)を示す図である。
【図14】センサパネルアッセンブリの縁端部での照明ユニットからの照明光の状態(その2)を示す図である。
【図15】センサパネルアッセンブリの縁端部での照明ユニットからの照明光の状態(その3)を示す図である。
【図16】検査画像の一例を示す図である。
【図17】検査画像の他の一例を示す図である。
【図18】本発明の他の実施の形態に係る貼り合せ板状体検査装置(センサパネルアッセンブリ検査装置)の構造を示す図である。
【図19】本発明の更に他の実施の形態に係る貼り合せ板状体検査装置(センサパネルアッセンブリ検査装置)の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0019】
本発明の実施の一形態に係る貼り合せ板状体検査装置は、図3A及び図3Bに示すように構成される。この貼り合せ板状検査装置は、前述したように(図1A、図1B及び図2参照)、センサパネル11(第1板状体)とカバーガラス12(第2板状体)とが接着剤13にて貼り合わされた構造となるセンサパネルアッセンブリ10(貼り合せ板状体)を検査するもの(センサパネルアッセンブリ検査装置)である。なお、図3Aは、センサパネルアッセンブリ検査装置の側方から見た基本的な構成を示し、図3Bは、センサパネルアッセンブリ検査装置の上方から見た基本的な構成を示している。
【0020】
図3A及び図3Bにおいて、このセンサパネルアッセンブリ検査装置は、ラインセンサカメラ50、照明ユニット51(第1照明手段)、反射板52(第2照明手段)、及び移動機構60を有している。移動機構60は、センサパネル11を上方に、カバーガラス12を下方にそれぞれ向けて移動経路上にセットされたセンサパネルアッセンブリ10を所定の速度にて直線移動させる。ラインセンサカメラ50は、例えばCCD素子列にて構成されたラインセンサ50a及びレンズ等の光学系(図示略)を含み、移動経路上のセンサパネルアッセンブリ10のセンサパネル11に対向するように固定配置されている。そして、ラインセンサカメラ50の姿勢が、ラインセンサ50aの延びる方向がセンサパネルアッセンブリ10の移動方向Aを横切り(例えば、移動方向Aと直交し)、かつ、その光軸AOPT1がセンサパネルアッセンブリ10(センサパネル11)の表面に直交するように調整されている。反射板52は、入射光を乱反射するように加工された反射面を有しており、移動経路上のセンサパネルアッセンブリ10の近傍で、その反射面がセンサパネルアッセンブリ10のカバーガラス12に対向するように固定配置されている。このように配置された反射板52(反射面)での反射光(照明光)により、センサパネルアッセンブリ10のカバーガラス12側からラインセンサカメラ50に向けて照明がなされるようになる。
【0021】
照明ユニット51は、移動経路上のセンサパネルアッセンブリ10の移動方向Aにおけるラインセンサカメラ50の下流側、即ち、後述するラインセンサカメラ50の走査方向Bにおける当該ラインセンサカメラ50の上流側に、センサパネル11に対向するように配置されている。照明ユニット51の姿勢は、センサパネルアッセンブリ10の斜め上方から、具体的には、センサパネルアッセンブリ10(センサパネル11)の表面の法線方向に対してその光軸AOPT2が所定角度αとなる方向からラインセンサカメラ50の光軸AOPT1を横切ることなくセンサパネルアッセンブリ10の表面を照明するように調整されている。そして、照明ユニット51は、図4A及び図4Bに示すように、センサパネルアッセンブリ10の表面におけるラインセンサカメラ50の撮影ラインLcからセンサパネルアッセンブリ10の移動方向Aの下流側(ラインセンサカメラ50の走査方向Bの上流側)に所定距離だけ離れて当該撮影ラインLcに沿った方向に延びる所定領域(以下、照明領域という)ELを照明する。照明ユニット51によるセンサパネルアッセンブリ10の表面での前記照明領域ELの前記センサパネルアッセンブリ10の移動方向Aに直交する方向における中央に位置する照明ラインLLとラインセンサカメラ50のセンサパネルアッセンブリ10の表面での前記撮影ラインLcとが所定の間隔に維持され、前記照明領域ELはラインセンサカメラ50の前記撮影領域Ecに重なることはない(含まれない)。
【0022】
前述したような構造のセンサパネルアッセンブリ検査装置では、移動機構60によりセンサパネルアッセンブリ10が移動経路上を方向Aに移動することにより、ラインセンサカメラ50と照明ユニット51との相対的な位置関係が維持されつつラインセンサカメラ50が前記移動方向Aと逆方向Bにセンサパネルアッセンブリ10を光学的に走査する。この走査によりラインセンサカメラ50によるセンサパネルアッセンブリ10の撮影がなされる。なお、ラインセンサ50aの長さの制約から、ラインセンサカメラ50の一回の方向Bへの走査によってセンサパネルアッセンブリ10の全面を走査することができない場合は、撮影領域Ecを走査方向Bと直交する方向にステップ的に移動させつつ、複数回走査することによって、センサパネルアッセンブリ10の全面についての撮影がなされる。
【0023】
センサパネルアッセンブリ検査装置の処理系は、図5に示すように構成される。
【0024】
図5において、ラインセンサカメラ50、表示ユニット71及び操作ユニット72が処理ユニット70に接続されている。また、処理ユニット70は、移動機構60によるセンサパネルアッセンブリ10の移動に同期してセンサパネルアッセンブリ10を光学的に走査するラインセンサカメラ50からの映像信号に基づいてセンサパネルアッセンブリ10の画像を表す画像情報を生成する。そして、処理ユニット70は、前記画像情報に基づいてセンサパネルアッセンブリ10の検査画像を表示ユニット71に表示させる。この検査画像には、後述するように、センサパネルアッセンブリ10の接着剤13中の気泡、異物、センサパネル11の回路部品、また、接着剤13の縁端部(オーバーフロー状態またはアンダーフロー状態)が現れ得る。なお、処理ユニット70は、操作ユニット72の操作に応じた各種指示に係る情報を取得するとともに、前記検査画像から各種情報(気泡や異物のサイズ、接着剤13の縁端部の位置等)を生成し、それを検査結果として表示ユニット71に表示させることができる。
【0025】
上述したセンサパネルアッセンブリ検査装置では、照明ユニット51からの照明がなされている状態で、処理ユニット70の制御のもと、移動機構60によるセンサパネルアッセンブリ10の移動によってラインセンサカメラ50がセンサパネルアッセンブリ10を光学的に走査する。その過程で、ラインセンサカメラ50の撮影領域ECがカバーガラス12の透光領域12aに対応する部分を移動する際には、センサパネル11の表面に所定角度αをもって斜めに入射する(図3A参照)照明ユニット51からの照明光RL1が、例えば、図6〜図12に示すように、センサパネル11(透光領域)、接着剤13及びカバーガラス12(透光領域12a)内を屈折しつつ通過して反射板52に達する。そして、その照明光RL1が反射板52で乱反射してその反射光の一部が照明光RL2としてセンサパネルアッセンブリ10のカバーガラス12(透光領域12a)側からラインセンサカメラ50に向けて進む。このように、ラインセンサカメラ50は、照明ユニット51によるセンサパネル11側からの照明(照明光RL1)と反射板52によるカバーガラス12側からの照明(照明光RL2)とがなされている状態で、センサパネルアッセンブリ10を走査する。
【0026】
反射板52からの前記照明光RL2(反射光)は、例えば、図6及び図8に示すように、センサパネルアッセンブリ10における接着剤13の異物や気泡の無い部分及びセンサパネル11の回路素子の形成されていない部分を進むとそのままラインセンサカメラ50に入射する。反射板52による前記照明光RL2(反射光)のセンサパネルアッセンブリ10中の進路に、例えば、図7に示すように、センサパネル11に形成された回路素子ELがあると、その照明光RL2は、その回路素子ELによって遮蔽、屈折、散乱されてラインセンサカメラ50に十分入射しない。反射板52による前記照明光RL2が、例えば、図9に示すように、接着剤13中の気泡BLの外表部を通ると、その照明光RL2は、気泡BLの外表部での屈折や散乱によってラインセンサカメラ50に十分に入射しない。照明光RL2が、例えば、図10に示すように、気泡BLの中央部を通ると、その照明光RL2は、そのままラインセンサカメラ50に入射し得る。反射板52による前記照明光RL2のセンサパネルアッセンブリ10中の進路に、例えば、図11に示すように、センサパネル11に形成されたキズDがあると、その照明光RL2は、前記キズDでの屈折や散乱によってラインセンサカメラ52に十分入射しない。更に、反射板52による前記照明光RL2のセンサパネルアッセンブリ10中の進路に、例えば、図12に示すように、接着剤13中に混ざった異物FBがあると、その照明光RL2は、異物FBでの遮断、屈折、散乱によってラインセンサカメラ50に十分入射しない。
【0027】
このように、照明ユニット51からの照明がなされている状態でランセンサカメラ50がセンサパネルアッセンブリ10のカバーガラス12の透光領域12aに対応した部分を走査している過程では、照明ユニット51からの照明光RL1を反射する反射板52からの照明光RL2は、接着剤13の異物FBや気泡BLの無い部分及びセンサパネル11の回路素子ELの形成されていない部分を進むとそのままラインセンサカメラ50に入射し得るものの(図6及び図8参照)、センサパネル11の回路素子EL(図7参照)、接着剤13中の気泡BL(図9及び図10参照)や異物(図12参照)、センサパネル11のキズD(図11参照)によって影響されて(遮蔽、屈折、散乱等)、ラインセンサカメラ50に十分入射しない。このため、ラインセンサカメラ50からの映像信号に基づいて処理ユニット70が生成する画像情報にて表されるセンサパネルアッセンブリ10の検査画像I10では、例えば、図16に示すように、カバーガラス12の透光領域12aに対応した明画像部分I12a(図6及び図8参照)を背景にして、回路素子ELに対応した暗画像部分IEL(図7参照)、気泡BLに対応した外周が暗く(気泡の外表部に対応:図9参照)内部が明部(図10参照)となるリング状画像部分IBL、キズDに対応した暗画像部分ID(図11参照)、異物FBに対応した暗画像部分IFB(図12参照)が表れ得る。
【0028】
次に、ラインセンサカメラ50の撮影領域ECがカバーガラス12の不透光領域12b(ラインセンサカメラ50での撮影が実施的に影響されるほどの可視光が透過できない領域も含む)に対応する部分を移動する(ラインセンサカメラ50が走査する)際には、センサパネル11の表面に所定角度αをもって斜めに入射する(図3A参照)照明ユニット51からの照明光RL1は、例えば、図13〜図15に示すように、カバーガラス12の不透光領域12bに遮断されて反射板52に達しない。このため、反射板52の反射光(照明光RL2)は生じることがなく、センサパネルアッセンブリ10をカバーガラス12側から通ってラインセンサカメラ50に届く照明光は無い。
【0029】
このような状況において、センサパネルアッセンブリ10における走査方向B上流側の縁端部は、例えば、図13に示すように、斜め上方の照明ユニット51からの照明光RL1に向かっていくように移動する(センサパネルアッセンブリ10の当該縁端部が照明光RL1の受け面となる)。図13において、ラインセンサカメラ50がカバーガラス12(不透明領域12b)の表面の領域E1を走査する場合、照明ユニット51からの照明光RL1がその領域E1で正反射してラインセンサカメラ50に入射しない。オーバーフロー状態にある接着剤13の先端13p1に照明光RL1が入射すると、その照明光RL1が接着剤13の先端13p1で乱反射してその反射光の一部が位置P1にあるラインセンサカメラ50に入射し得る。ラインセンサカメラ50がオーバーフロー状態にある接着剤13の表面の領域E2を走査する場合、センサパネル11よりはみ出した接着剤13の表面に凹凸があると、照明ユニット51からの照明光RL1が接着剤13の表面で乱反射してその反射光の一部がラインセンサカメラ50に入射し得る。また、照明ユニット51からの照明光RL1がセンサパネル11の縁角11p1に入射すると、その照明光RL1がセンサパネル11の縁角11p1で乱反射してその反射光の一部が位置P2にあるラインセンサカメラ50に入射し得る。更に、ラインセンサカメラ50がカバーガラス12の不透光領域12bに対応したセンサパネル11の領域E3を走査する場合、照明ユニット51からの照明光RL1は、センサパネル11及び接着剤13を透過するものの、カバーガラス12の不透光領域12bの表面で正反射してラインセンサカメラ50に入射しない。そして、ラインセンサカメラ50がカバーガラス12の透光領域12aに対応した領域E4を走査する場合は、前述したように(図6〜図12参照)、反射板52での反射光(照明光RL2)がカバーガラス12側からラインセンサカメラ50に向けて照射される状態となる。
【0030】
また、センサパネルアッセンブリ10における走査方向B下流側の縁端部は、例えば、図14に示すように、斜め上方の照明ユニット51からの照明光RL1から逃げるように移動する(センサパネルアッセンブリ10の当該縁端部が照明光RL1の逃げ面となる)。図14において、カバーガラス12の透光領域12aに対応した領域E4の走査を終えたラインセンサカメラ50が引き続きカバーガラス12の不透光領域12bに対応したセンサパネル11の領域E5を走査する場合、照明ユニット51からの照明光RL1は、センサパネル11及び接着剤13を透過するものの、カバーガラス12の不透光領域12bで正反射してラインセンサカメラ50に入射しない。照明ユニット51からの照明光RL1がセンサパネル11の縁角11p2に入射すると、その照明光RL1がセンサパネル11の縁角11p2で乱反射してその反射光の一部が位置P3にあるラインセンサカメラ50に入射し得る。また、ラインセンサカメラ50がオーバーフロー状態にある接着剤13の表面の領域E6を走査する場合、センサパネル11よりはみ出した接着剤13の表面に凹凸があると、照明ユニット51からの照明光RL1が接着剤13のセンサパネル11による影の部分を除く表面で乱反射してその反射光の一部がラインセンサカメラ50に入射し得る。そのはみ出し状態にある接着剤13の先端13p2に入射すると、その照明光RL1が接着剤13の先端13p2で乱反射してその反射光の一部が位置P4にあるラインセンサカメラ50に入射し得る。更に、ラインセンサカメラ50が接着剤13の影となる部分を除くカバーガラス12(不透光領域12b)の表面の領域E7を走査する場合、照明ユニット51からの照明光RL1がその領域E7で正反射してラインセンサカメラに入射しない。
【0031】
更に、図13と同様に、照明ユニット51からの照明光RL1に向かっていくように移動するセンサパネルアッセンブリ10の走査方向B側の縁端部において接着剤13がアンダーフロー状態となっている場合が図15に示されている。
【0032】
図15において、照明ユニット51からの照明光RL1がセンサガラス11を透過してアンダーフロー状態の接着剤13の先端13p3に入射すると、その照明光RL1が接着剤13の先端13p3で乱反射してその反射光の一部がセンサガラス11を透過して位置P2にあるラインセンサカメラ50に入射し得る。他の場合、具体的には、ラインセンサカメラ50がカバーガラス12の不透光領域12bの表面の領域E1を走査する場合、ラインセンサカメラ50がセンサガラス11の接着剤13に接していない部分の領域E2を走査する場合、及びラインセンサカメラ50がセンサガラス11の前記領域E2に続く領域E3を走査する場合は、基本的に、照明ユニット51からの照明光RL1がカバーガラス12の不透光領域12bの表面にて正反射してラインセンサカメラ50に光が入射しない。また、照明ユニット51からの照明光RL1がセンサパネル11の縁角11p1に入射する場合、図13に示す場合と同様に、その照明光RL1がセンサパネル11の縁角11p1で乱反射してその反射光の一部がラインセンサカメラ50に入射し得る。
【0033】
このように、照明ユニット51からの照明がなされている状態でラインセンサカメラ50がセンサパネルアッセンブリ10のカバーガラス12の不透光領域12bに対応した部分を走査している過程では、照明ユニット51からの照明光RL1が基本的にカバーガラス12の不透光領域12bの表面で正反射してラインセンサカメラ50に入射しないが、センサパネル11の縁角11p1、11p2(図13〜図15参照)、接着剤13の先端13p1、13p2、13p3(図13〜図15参照)、及び接着剤13の表面の凹凸の部分(図13、図14参照)のそれぞれでの反射光の一部がラインセンサカメラ50に入射し得る。このため、ラインセンサカメラ50からの映像信号に基づいて処理ユニット70が生成する画像信号にて表されるセンサパネルアッセンブリ10の検査画像I10では、例えば、図16に示すように、カバーガラス12の不透光領域12bに対応した暗画像部分I12bを背景にして、接着剤13に対応した画像部分I13及びセンサガラス11に対応した画像部分I11が表れ得る。
【0034】
更に、具体的には、図17に示すように、カバーガラス12の不透光領域12bに対応した暗画像部分I12bを背景にして、反射光の一部がラインセンサカメラ50に入射し得るカバーガラス11の縁角、例えば、図13及び図14に示す縁角11p1、11p2に対応した明線I11p1、I11p2(カバーガラス11の縁端線に対応)、反射光の一部がラインセンサカメラ50に入射し得るオーバーフロー状態となる接着剤13の先端、例えば、図13に示す先端13p1に対応した明線I13p1(接着剤13の縁端線に対応)、及び反射光の一部がラインセンサカメラ50に入射し得るオーバーフロー状態となる接着剤13の表面の凹凸の部分に対応した細かい明線からなる明画像I13が表れ得る。
【0035】
上述したように、照明ユニット51からの照明光RL1による照明と、反射板52からの照明光RL2による照明がなされる状態で、センサパネルアッセンブリ10を走査するラインセンサカメラ50からの映像信号に基づいて処理ユニット70が生成する画像情報が表す検査画像には、接着剤13中の気泡BLや異物FB、センサガラス11の回路素子ELやキズDとともに、カバーガラス12の不透光領域12bに対応した部分にある接着剤の状態が現れ得るようになる(図16及び図17参照)。この検査画像は、処理ユニット70の制御のもと表示ユニット71に表示される。ユーザは、表示ユニット71に表示される単一の検査画像から、センサパネルアッセンブリ10における接着剤13中の気泡BLや異物FBの有無や状態、センサガラス11の回路素子ELの状態やキズDの有無やその状態、接着剤13のオーバーフローやアンダーフローの状態を判断することができる。
【0036】
上述したセンサパネルアッセンブリ検査装置では、照明ユニット51からの照明光RL1によってセンサパネルユニット10の表面に形成される照明領域ELとラインセンサカメラ50の撮影ラインLCや撮影領域ECとの間の距離、及び照明ユニット51の傾き角度α(センサパネルユニット10の表面の法線方向に対する光軸AOPT2の角度)(図4A及び図4B参照)は、照明ユニット51からの照明光RL1がセンサパネル11及び接着剤13を通過する際に(図6〜図12参照)反射板52からの照明光RL2により照明される接着剤13中の気泡BLや異物FB、センサパネル11のキズDや回路素子ELの明るさに与える影響ができるだけ小さく、かつ、センサパネル11の縁角や接着剤13の先端及び表面の凹凸での乱反射光の一部がラインセンサカメラ50に入射し得る条件に基づいて決められる。
【0037】
前述したセンサパネルアッセンブリ検査装置では、反射板52をセンサパネルアッセンブリ10のカバーガラス12に対向するように配置されているが、例えば、図18に示すように、反射板52に代えて、センサパネルアッセンブリ10のカバーガラス12に対向するように背面照明ユニット53(第2照明手段)を配置させることもできる。
【0038】
また、前述したセンサパネルアッセンブリ検査装置では、照明ユニット51がセンサパネルアッセンブリ10の移動方向Aにおけるラインセンサカメラ50の下流側、即ち、ラインセンサカメラ50の走査方向Bにおける当該ラインセンサカメラ50の上流側に配置されているが、例えば、図19に示すように、センサパネルアッセンブリ10の移動方向Aにおけるラインセンサカメラ50の上流側、即ち、ラインセンサカメラ50の走査方向Bにおける当該ラインセンサカメラ50の下流側に配置させることもできる。この場合、照明ユニット50の傾きや照明領域ELと撮影領域EC(撮影ラインLC)との相対的な位置関係は、前述したのと同様に設定される。
【0039】
検査対象となる貼り合せ板状体は、タッチパネル式の液晶表示パネルに用いられるセンサパネルアッセンブリ10であったが、透光領域を有する第1板状体と、周辺部に形成された不透光領域と、該不透光領域の形成された周辺部より内側に形成された透光領域を有する第2板状体とを透光性を有する接着剤にて貼り合せてなる貼り合せ板状体であれば特に限定されない。
【0040】
なお、前述したセンサパネルアッセンブリ検査装置では、センサパネル11を上側にして移動するセンサパネルアッセンブリ10の上方から照明ユニット51の照明及びラインセンサカメラ50による撮影がなされたが(図3A、図18、図19参照)、このような構成に限定されず、センサパネル11を下側にして移動するセンサパネルアッセンブリ10の下方から照明ユニット51の照明及びラインセンサカメラ50による撮影がなされるように構成することもできる。
【0041】
また、図3Aに示すセンサアッセンブリ検査装置において、反射板52は、センサパネルアッセンブリ10のカバーガラス12に対向するように固定配置されたが、センサパネルアッセンブリ10と同期して移動可能にすることもできる。
【符号の説明】
【0042】
10 センサパネルアッセンブリ(貼り合せ板状体)
11 センサパネル(第1板状体)
12 カバーガラス(第2板状体)
12a 透光領域
12b 不透光領域
13、15 接着剤
20 液晶パネルアッセンブリ
50 ラインセンサカメラ
50a ラインセンサ
51 照明ユニット(第1照明手段)
52 反射板(第2照明手段)
53 背面照明ユニット(第2照明手段)
60 移動機構
70 処理ユニット
71 表示ユニット
72 操作ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光領域を有する第1板状体と、周辺部に形成された不透光領域と、該不透光領域の形成された周辺部より内側に形成された透光領域を有する第2板状体とを透光性を有する接着剤にて貼り合せてなる貼り合せ板状体を撮影して検査画像を生成する貼り合せ板状体検査装置であって、
前記貼り合せ板状体の前記第1板状体に対向して配置されるラインセンサカメラと、
前記貼り合せ板状体の前記第1板状体側から、光軸が前記ラインセンサカメラの光軸を横切ることのない状態で、当該貼り合せ板状体の表面を照明する第1照明手段と、
前記貼り合せ板状体の前記第2板状体側から前記ラインセンサカメラに向けて照明する第2照明手段とを有し、
前記第1照明手段は、前記貼り合せ板状体の表面における前記ラインセンサカメラの撮影ラインから所定距離だけ離れて当該撮影ラインに沿った方向に延びる所定領域を斜めに照明し、
第1照明手段及び第2照明手段による照明がなされている状態で、前記ラインセンサカメラと前記第1照明手段との相対的な位置関係を維持させつつ、前記ラインセンサカメラが前記貼り合せ板状体を走査することにより前記検査画像を生成する貼り合せ板状体検査装置。
【請求項2】
前記第2照明手段は、前記第2板状体に対向して配置され、前記貼り合せ板状体を透過した前記第1照明手段からの照明光を前記ラインセンサカメラに向けて反射する反射部材を有する請求項1記載の貼り合せ板状体検査装置。
【請求項3】
前記第1照明手段により照明される前記貼り合せ板状体の表面における前記所定領域は、前記ラインセンサカメラの前記貼り合せ板状体の表面上での撮影領域に含まれない請求項1または2記載の貼り合せ板状体検査装置。
【請求項4】
前記第1照明手段により照明される前記貼り合せ板状体の表面における前記所定領域は、前記ラインセンサの前記撮影領域より当該ラインセンサカメラの走査方向の上流側にある請求項3記載の貼り合せ板状体検査装置。
【請求項5】
透光領域を有する第1板状体と、周辺部に形成された不透光領域と、該不透光領域の形成された周辺部より内側に形成された透光領域とを有する第2板状体とを透光性を有する接着剤にて貼り合せてなる貼り合せ基板を撮影して検査画像を生成する貼り合せ板状体検査方法であって、
前記貼り合せ板状体の前記第1板状体に対向して配置されるラインセンサカメラと、
前記貼り合せ板状体の前記第1板状体側から、光軸が前記ラインセンサカメラの光軸を横切ることのない状態で、当該貼り合せ板状体の表面を照明する第1照明手段と、
前記貼り合せ板状体の前記第2板状体側から前記ラインセンサカメラに向けて照明する第2照明手段とを用い、
前記第1照明手段が、前記貼り合せ板状体の表面における前記ラインセンサカメラの撮影ラインから所定距離だけ離れて当該撮影ラインに沿った方向に延びる所定領域を斜めに照明するステップと、
第1照明手段及び第2照明手段による照明がなされている状態で、前記ラインセンサカメラと前記第1照明手段との相対的な位置関係を維持させつつ、前記ラインセンサカメラが前記貼り合せ板状体を走査するステップとを有し、
前記ラインセンサカメラが前記貼り合せ板状体を走査することにより前記検査画像を生成する貼り合せ板状体検査方法。
【請求項6】
前記第1照明手段により照明される前記貼り合せ板状体の表面における前記所定領域は、前記ラインセンサカメラの前記貼り合せ板状体の表面上での撮影領域に含まれない請求項5記載の貼り合せ板状体検査方法。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2012−242142(P2012−242142A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−109951(P2011−109951)
【出願日】平成23年5月16日(2011.5.16)
【出願人】(000002428)芝浦メカトロニクス株式会社 (907)
【Fターム(参考)】