説明

走行情報収集システム及びサーバ装置

【課題】 本発明は、休憩場所の設置場所を示す指針となる走行情報を収集する手段を提供する。
【解決手段】 走行情報収集システムは、複数の車両毎に搭載される運行データ送信装置と、サーバ装置とを備える。運行データ送信装置は、取得部と、連続走行時間計測部と、運行データ送信部とを有する。位置データ取得部は、車両の走行中の位置データを時系列に取得する。連続走行時間計測部は、車両の連続走行時間を計測する。運行データ送信部は、位置データと連続走行時間とを運行データとして無線データ通信により送信する。サーバ装置は、運行データ取得部と、平均時間算出部とを有する。運行データ取得部は、複数の車両の運行データを無線データ通信を介して取得する。平均時間算出部は、位置データに基づく走行路のうちで外部入力により選択された対象を通過した車両の連続走行時間の平均値を運行データに基づいて算出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の走行状態を示す走行情報を収集する走行情報収集システム及びサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、道路交通情報の提供を行うために、走行中の車両の位置情報や時刻情報等の走行情報を収集する情報収集システム等が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−77143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両の運転手が走行中に休憩したいと思った場合、車両を停止できる適当な休憩場所がないため、運転手は、そのまま車両の走行を続けることがある。
【0005】
そこで、休憩場所(例えば、サービスエリア、パーキングエリア、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア等)を設置したい事業者等が、集客を目的として休憩場所の設置場所を示す指針となる走行情報を知りたい場合がある。
【0006】
また、警察署等の行政機関が、速度超過防止の看板等(電光掲示板も含む)といった交通標識の設置場所を示す指針となる走行情報を知りたい場合がある。
【0007】
しかし、特許文献1の技術では、渋滞発生地点等の走行情報を収集することができても、休憩場所の設置場所を示す指針となる走行情報や速度超過防止の看板等といった交通標識の設置場所を示す指針となる走行情報を収集することは困難である。
【0008】
そこで、本発明は、以下の少なくとも一方の目的を達成するものであって、本発明の第1の目的は、上記事情に鑑み、休憩場所の設置場所を示す指針となる走行情報を収集する手段を提供することにある。
【0009】
また、本発明の第2の目的は、上記事情に鑑み、速度超過防止の看板等といった交通標識の設置場所を示す指針となる走行情報を収集する手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る発明は、複数の車両毎に搭載される運行データ送信装置と、サーバ装置とを備える。運行データ送信装置は、取得部と、連続走行時間計測部と、運行データ送信部とを有する。位置データ取得部は、車両の走行中の位置データを時系列に取得する。連続走行時間計測部は、車両の連続走行時間を計測する。運行データ送信部は、位置データと連続走行時間とを運行データとして無線データ通信により送信する。
【0011】
サーバ装置は、運行データ取得部と、平均時間算出部とを有する。運行データ取得部は、複数の車両の運行データを無線データ通信を介して取得する。平均時間算出部は、位置データに基づく走行路のうちで外部入力により選択された対象を通過した車両の連続走行時間の平均値を運行データに基づいて算出する。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の走行情報収集システムにおいて、車速計測部をさらに備える。車速計測部は、車両の車速を計測する。連続走行時間計測部は、車速に基づいて車両の走行開始からの時間を積算することにより、車両の連続走行時間を計測する。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の走行情報収集システムにおいて、運行データ送信装置の運行データ送信部は、運行データとして車速をさらに無線データ通信により送信する。サーバ装置は、位置データに基づく走行路のうちで外部入力により選択された対象を通過した車両の車速の平均値を運行データに基づいて算出する平均車速算出部をさらに備える。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3の何れか1項記載の走行情報収集システムにおいて、サーバ装置は、連続走行時間の平均値を運行データ送信装置と異なる通信端末に送信するサーバ送信部をさらに備える。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項2に記載の走行情報収集システムにおいて、連続走行時間の平均値と車速の平均値との少なくとも一方を運行データ送信装置と異なる通信端末に送信するサーバ送信部をさらに備える。
【0016】
請求項6に係る発明は、請求項4に記載の走行情報収集システムにおいて、サーバ装置は、運行データに基づいて、車両が停止しているか否かを判定する判定部をさらに備える。サーバ送信部は、車両が停止している場合、車両が停止している位置データを通信端末にさらに送信する。
【0017】
請求項7に係る発明は、車両に搭載される運行データ送信装置と、サーバ装置とを備える。運行データ送信装置は、位置データ取得部と、車速計測部と、運行データ送信部とを有する。位置データ取得部は、車両の走行中の位置データを時系列に取得する。車速計測部は、車両の車速を計測する。運行データ送信部は、位置データと車速とを運行データとして無線データ通信により送信する。
【0018】
サーバ装置は、運行データ取得部と、平均車速算出部を有する。運行データ取得部は、複数の車両の運行データを無線データ通信を介して取得する。平均車速算出部は、位置データに基づく走行路のうちで外部入力により選択された対象を通過した車両の車速の平均値を運行データに基づいて算出する。
【0019】
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の走行情報収集システムにおいて、サーバ装置は、車速の平均値を運行データ送信装置と異なる通信端末に送信するサーバ送信部をさらに備える。
【0020】
請求項9に係る発明は、車両に搭載される運行データ送信装置と共に走行情報収集システムに用いられるサーバ装置であって、運行データ送信装置は、位置データ取得部と、連続走行時間計測部と、運行データ送信部とを有する。位置データ取得部は、車両の走行中の位置データを時系列に取得する。連続走行時間計測部は、車両の連続走行時間を計測する。運行データ送信部は、位置データと連続走行時間とを運行データとして無線データ通信により送信する。サーバ装置は、運行データ取得部と、平均時間算出部とを有する。運行データ取得部は、複数の車両の運行データを無線データ通信を介して取得する。平均時間算出部は、位置データに基づく走行路のうちで外部入力により選択された対象を通過した車両の連続走行時間の平均値を運行データに基づいて算出する。
【0021】
請求項10に係る発明は、車両に搭載される運行データ送信装置と共に走行情報収集システムに用いられるサーバ装置であって、運行データ送信装置は、位置データ取得部と、車速計測部と、運行データ送信部とを有する。位置データ取得部は、車両の走行中の位置データを時系列に取得する。車速計測部は、車両の車速を計測する。運行データ送信部は、位置データと車速とを運行データとして無線データ通信により送信する。
【発明の効果】
【0022】
本発明の走行情報収集システムによれば、複数車両の連続走行時間の平均値に基づいて、休憩場所の設置場所を示す指針となる走行情報を収集することができる。
【0023】
また、本発明の走行情報収集システムによれば、複数車両の車速の平均値に基づいて、速度超過防止の看板等といった交通標識の設置場所を示す指針となる走行情報を収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】走行情報収集システム100の全体構成図の一例である。
【図2】車載装置1の一例を示すブロック図である。
【図3】サーバ装置50の一例を示すブロック図である。
【図4】端末装置20の一例を示すブロック図である。
【図5】走行情報収集システム100における車載装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップS102の定時タスクのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】運行データが時系列に送信される様子を模式的に表した図である。
【図8】サーバ装置50の動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】走行情報収集システム100の動作の一例を示すシーケンス図である。
【図10】該当する地点の範囲の運行データを抽出した管理テーブルを示す図である。
【図11】第1平均値算出部52c及び第2平均値算出部52dの算出結果を示す図である。
【図12】表示モニタ24に表示される内容の一例を示す図である。
【図13】図3に示す管理テーブル53aから、休憩時間と推定する地点を抽出した図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、走行情報収集システム100の全体構成図の一例である。
【0026】
走行情報収集システム100は、車両C1からn台までの車両Cnにそれぞれ搭載される複数の運行データ送信装置(以下「車載装置」という)1と、サーバ装置50とを備える。さらに、端末装置20、端末装置30、GPS(Global Positioning System)衛星40及びインターネット網60が、走行情報収集システム100で利用される。以下の説明では、説明をわかりやすくするため、車両については、主に車両C1を代表させて説明する。また、端末装置20及び端末装置30は、同じ構成であるので、主に端末装置20を代表させて説明する。なお、端末装置の台数も一例であって、少なくとも1台以上の端末装置がインターネット網60を介してサーバ装置50と接続されていれば良い。
【0027】
本実施形態では、車両C1に搭載された車載装置1とサーバ装置50との間は、一例として無線によるパケット通信網(無線伝送路)で接続されている。これにより、車載装置1とサーバ装置50との間は、無線データ通信を行うことができる。なお、本実施形態では、無線伝送路にパケット通信網を使用しているが、パケット通信網以外の無線伝送路(例えば、携帯電話による無線伝送路)であっても良い。
【0028】
ここで、走行情報収集システム100において、車両(例えば、トラック)C1の管理者(例えば、運送業者)は、このシステム100を提供する事業者と利用契約を結ぶと、その事業者は、サーバ装置50に車両C1の車両を識別する識別データを登録する。これにより、サーバ装置50は、利用契約により管理対象となる車両毎の識別データに基づいて、車載装置1から送信されてくる運行データを管理する(詳細は後述する)。車載装置1は、車両C1の運行データをサーバ装置50側に送信する際に、車両C1自身の識別データを同時に送信する。なお、走行情報収集システム100による管理対象の車両は、例えばトラックに限らず、一般の乗用車等であっても良い。
【0029】
また、サーバ装置50と端末装置20、端末装置30はインターネット網60で接続されており、サーバ装置50は、インターネット網60を介して、車両の走行情報を端末装置20、端末装置30に送信する。これにより、ユーザは、複数の車両の走行情報を端末装置20、端末装置30から得ることができるようになっている。走行情報の具体例は後述する。以下、車載装置1、サーバ装置50及び端末装置20の構成について具体的に説明する。
【0030】
<車載装置>
図2は、車載装置1の一例を示すブロック図である。図2に示す通り、車載装置1は、GPS受信機11と、車速センサ12と、制御部13と、送信バッファ14と、通信装置15と、バッテリ電源16とを有している。
【0031】
GPS受信機11は、GPS衛星40からの電波をGPSアンテナ(不図示)により受信して、車両の走行中の位置データ(経度、緯度)を時系列に取得する。
【0032】
車速センサ12は、車両の車速を計測する。例えば、車速センサ12は、車輪の回転によって得られた車速パルス信号に基づいて、車速(車両の走行速度:車速データ)を計測する。
【0033】
制御部13は、車載装置1の統括的な制御を行うプロセッサである。制御部13は、制御部13内部に予め格納されたプログラムを実行することにより車載装置1の各部を制御する。なお、制御部13内部には、演算処理等に利用するためのRAM(Random Access Memory)が備えられている。
【0034】
また、制御部13は、連続走行時間計測部13aと、停止時間計測部13bとしても機能する。また、制御部13は、時間を計測するタイマを有している。連続走行時間計測部13aは、車両C1が走行状態になることを車速センサ12の計測に基づいて検知すると、車両C1の走行開始からの時間を積算することにより連続走行時間を計測する。また、停止時間計測部13bは、車両C1が停止状態(車速が0km/h)になることを車速センサ12の計測に基づいて検知すると、車両C1の走行停止からの時間を積算することにより停止時間を計測する。
【0035】
なお、制御部13は、制御部13内部のRAMに連続走行時間をカウントする第1カウンタと停止時間をカウントする第2カウンタとを有している。これにより、連続走行時間計測部13aは、第1カウンタを1分毎にインクリメントしていくことで、連続走行時間を計測する。また、停止時間計測部13bは、第2カウンタを1分毎にインクリメントしていくことで、停止時間を計測する。
【0036】
本実施形態では、連続して10分以上車両が停止している場合、制御部13は、運転手が休憩中であると推定する。そのため、本実施形態では、車両が停止している時間が連続して10分未満であれば、制御部13は、連続走行時間としてカウントすることとする。これは、車両が例えば信号待ち等で一時的に停止している場合、制御部13が休憩中と推定するのを防ぐためである。また、運転手が例えば10分以上休憩後に車両の走行を再度開始すると、連続走行時間は、再度リセットされてカウントされていくこととする。
【0037】
送信バッファ14は、位置データと、車速と、連続走行時間と、停止時間とを運行データとして一時的に記録するバッファメモリである。
【0038】
通信装置15は、送信バッファ14から運行データを読み出して、無線データ通信によりサーバ装置50に送信する。
【0039】
バッテリ電源16は、アイドリングストップ機構の動作時に車載装置1に電力を供給する電源である。近年、トラック等の大型自動車には、停車を検知してエンジンを停止し、発進動作を検知してエンジンを再始動するアイドリングストップ機構が搭載されている機種がある。車両C1にアイドリングストップ機構が搭載されている場合において、アイドリングストップ機構が動作したときに、制御部13は、車載装置1の電源がオフにならないように、バッテリ電源16からの電力の供給に切り換える。これにより、例えば信号待ち等でアイドリングストップ機構が動作した場合であっても、車載装置1は、動作を続けることが可能となる。
<サーバ装置>
次に、サーバ装置50について説明する。図3は、サーバ装置50の一例を示すブロック図である。図3に示す通り、このサーバ装置50は、サーバ受信部51と、CPU(Central Processing Unit)52と、データベース53と、サーバ送信部54と、データバス55とを備える。サーバ受信部51、CPU52、データベース53及びサーバ送信部54は、データバス55を介して互いに接続されている。
【0040】
サーバ受信部51は、複数の車載装置1から送信される運行データを無線データ通信により受信する。なお、サーバ受信部51は、運行データを一時的に記録するバッファメモリ(不図示)を有している。また、サーバ受信部51は、図1に示す端末装置20、端末装置30からのコマンド入力等をインターネット網60を介して受け付ける。
【0041】
CPU52は、サーバ装置50の動作を統括的に制御するものである。CPU52は、データ振分部52aと、受付部52bと、第1平均値算出部52cと、第2平均値算出部52dと判定部52eとしても機能する。
【0042】
データ振分部52aは、各々の車両の識別データに基づいて、運行データを車両毎に振り分ける共に、位置データ毎に時系列にデータベース53の管理テーブル53aに振り分けることで保存していく。
【0043】
受付部52bは、図1に示す端末装置20、端末装置30からのコマンド入力等をサーバ受信部51を介して受け付ける。ここで、ユーザは、位置データに基づく走行路(道路)のうちで例えばある範囲内の走行路を、端末装置20、端末装置30から選択することができる。受付部52bは、ユーザ入力により選択された対象である地図上の走行路(道路)の位置データを受け付ける。なお、選択された対象としては、走行路上の1箇所の地点(緯度、経度)であっても良い。
【0044】
第1平均値算出部52cは、車両毎の運行データに基づいて、選択された対象を通過した複数車両の最新の連続走行時間の平均値(平均連続走行時間)を算出する。例えば車両C1が、60分連続して走行した後、15分間停止し、さらに90分連続して走行した場合、車両C1についての最新の連続走行時間は90分となる。そのため、車載装置1の制御部13は、連続走行時間に加え、停止時間も計測している。
【0045】
また、本実施形態では、例えば、第1平均値算出部52cは、先ず、選択された対象を通過した車両毎に連続走行時間の平均値を算出する。次に、第1平均値算出部52cは、各々の車両について算出された連続走行時間の平均値に対して、さらに選択された対象を通過した車両について全体の平均値を算出する。この全体の平均値を平均連続走行時間と定義する。この平均連続走行時間は、走行情報の一例に相当する。
【0046】
第2平均値算出部52dは、車両毎の運行データに基づいて、選択された対象を通過した複数の車両の車速データの平均値を算出する。本実施形態では、例えば、第2平均値算出部52dは、先ず、選択された対象を通過した車両毎に車速データの平均値を算出する。次に、第2平均値算出部52dは、各々の車両について算出された車速データの平均値に対して、さらに選択された対象を通過した車両について全体の平均値を算出する。この全体の平均値を平均車速データと定義する。この平均車速データは、走行情報の一例に相当する。
【0047】
判定部52eは、運行データに基づいて、車両が停止しているか否かを判定する。判定部52eは、車両が10分以上の停止している場合、車両が停止している(運転手が休憩中)と判定する。
【0048】
データベース53は、書き換え可能な記録媒体である。また、図3に示す管理テーブル53aは、走行情報収集システムに利用される情報を管理する。具体的には、管理テーブル53aは、車両毎に、運行データとして、位置情報(緯度、軽度)、連続走行時間(停止時間も含む)及び車速等を時系列に管理する。例えば、車両C1は、車両番号1(識別データ)が付与される。管理テーブル53aの詳細については後述する。
【0049】
サーバ送信部54は、インターネット網60を介して、コマンド入力を受け付けた端末装置20又は端末装置30に走行情報(平均連続走行時間や平均車速データ)を送信する。また、サーバ送信部54は、走行情報(車両が停止している場所の位置データ)を端末装置20又は端末装置30に送信する。
<端末装置>
図4は、端末装置20の一例を示すブロック図である。端末装置20は、例えばパーソナルコンピュータである。この端末装置20は、図4に示す通り、通信インターフェース部(以下「通信I/F部」という)21と、キーボード22と、マウス23と、表示モニタ24と、CPU25と、記憶部26とを備える。
【0050】
通信I/F部21は、インターネット網60を介してサーバ装置50と通信を行う通信インターフェースを提供する。キーボード22は、ユーザからの指示入力を受け付ける。マウス23は、例えば、ユーザが地図上で車両の走行路の選択入力を行うためのユーザインターフェースを提供する。表示モニタ24は、例えば地図データ26aに基づく地図や本実施形態の出力結果を画面上に表示する。
【0051】
CPU25は、端末装置20の統括的な制御を行うプロセッサである。また、CPU25は、選択入力受付部25aと、通信部25bと、表示制御部25cとしても機能する。選択入力受付部25aは、例えば、マウス23を介して、地図上で車両の走行路の選択入力を受け付ける。
【0052】
通信部25bは、例えば、通信I/F部21を介して、車両の走行路の選択入力の位置データをサーバ装置50に送信する。また、通信部25bは、例えば、通信I/F部21を介して、サーバ装置50から平均連続走行時間や平均車速データを受信する。
【0053】
表示制御部25cは、例えば、平均連続走行時間や平均車速データを表す図を表示モニタ24に表示させる。記憶部26は、メモリであって、一例として日本地図等の地図データ26aが電子データとして格納されている。
【0054】
次に、走行情報収集システム100の動作を説明する。なお、説明をわかりやすくするため、ここでは、先ず、車載装置1側の動作とサーバ装置50側の動作とに分けて説明する。
【0055】
図5は、走行情報収集システム100における車載装置1の動作の一例を示すフローチャートである。図6は、図5のステップS102の定時タスクのサブルーチンを示すフローチャートである。ここで、運転手のキー操作により制御部13が車両C1のエンジンの始動を受け付けると、図5に示すフローチャートの処理は、制御部13の制御により開始される。
【0056】
ステップS101:制御部13は、車載装置1の初期化を行う。具体的には、制御部13は、車載装置1のGPS受信機11や車速センサ12等を起動する。
【0057】
ステップS102:制御部13は、後述する定時タスクのサブルーチンを実行する。なお、制御部13は、この定時タスクのサブルーチンを1分毎に起動する。
【0058】
ステップS103:制御部13は、車載装置1の電源オフの入力による定時タスクの終了の有無を監視しており、電源オフの入力が無い場合(ステップS103:No)、制御部13は、ステップS102の処理に戻る。一方、電源オフの入力が有った場合(ステップS103:Yes)、制御部13は、図5に示すフローチャートの処理を終了させる。
【0059】
次に、定時タスクのサブルーチンの処理(図6)について説明する。
【0060】
ステップS201:制御部13は、車速センサ12の計測結果に基づいて、車速が0km/hであるか否かを判定する。車速が0km/hでない場合(ステップS201:No)、制御部13は、ステップS202に移行する。一方、車速が0km/hである場合(ステップS201:Yes)、制御部13は、ステップS203に移行する。
【0061】
ステップS202:制御部13の停止時間計測部13bは、停止時間をゼロとする。すなわち、制御部13は、第2カウンタの値をゼロとする。なお、第2カウンタの値が既にゼロの場合、制御部13は、このステップS202の処理をスキップすることとする。
【0062】
ステップS203:停止時間計測部13bは、第2カウンタの値について、1だけインクリメントする。このインクリメントする1の値が1分に相当する。
【0063】
ステップS204:制御部13は、停止時間が10分以上か否かを判定する。すなわち、制御部13は、第2カウンタの値を参照して、カウンタ値が10以上であるか否かを判定する。カウンタ値が10以上であれば(ステップS204:Yes)、制御部13は、ステップS205に移行する。一方、カウンタ値が10未満であれば(ステップS204:No)、制御部13は、ステップS206に移行する。
【0064】
ステップS205:制御部13の連続走行時間計測部13aは、連続走行時間をゼロとする。すなわち、連続走行時間計測部13aは、第1カウンタの値をゼロとする。これにより、再び、運転手が車両C1の走行を開始すると、制御部13は、その位置を走行開始の地点とする。
【0065】
ステップS206:連続走行時間計測部13aは、第1カウンタの値について、1だけインクリメントする。このインクリメントする1の値が1分に相当する。
【0066】
ステップS207:制御部13は、この定時タスクのサブルーチンの実行中にGPS受信機11が取得した位置データ、連続走行時間、停止時間、車速の値を運行データとして、一旦、送信バッファ14に保存する。なお、説明の便宜上、車速は、GPS受信機11が位置データを取得した時刻における値とする。
【0067】
続いて、制御部13は、通信装置15に無線データ送信を指示する。通信装置15は、送信バッファ14から運行データを読み出して、サーバ装置50に向けて送信する。
【0068】
そして、制御部13は、図6に示すサブルーチンの処理が終了すると、図5に示すステップS103に戻る。なお、図6に示すサブルーチンの処理は、1分以内に終了することとする。
【0069】
図7は、運行データが時系列に送信される様子を模式的に表した図である。図7では、一例として車両C1が走行を開始してから、地点aから地点eを通過した際の連続走行時間の値を描いている。ここで、車両C1が走行を開始してから、制御部13は、1分毎に定時タスクを起動する。これにより、1分毎の運行データが、サーバ装置50に送信されることとなる。
【0070】
次に、サーバ装置50側の動作について説明する。図8は、サーバ装置50の動作の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、図3に示すサーバ装置50のCPU52が電源オンの指示入力を受け付けると、CPU52の制御により開始される。また、このフローチャートは、CPU52が電源オフの指示入力を受け付けるまで、常時稼動していることとする。
【0071】
ステップS301:CPU52は、電源オンの指示入力を受けて、本実施形態の走行情報収集システムを稼動させるための初期化を行う。例えば、CPU52は、各車両からの運行データを受信できるように、サーバ受信部51を制御する。
【0072】
ステップS302:CPU52は、複数の車両から送信されてくる運行データの受信の有無を判定する。ここで、サーバ受信部51が、無線データ通信により運行データを受信した場合、CPU52は、運行データの受信有りと判定し(ステップS302:Yes)、ステップS303に移行する。一方、サーバ受信部51が、無線データ通信により運行データを受信していない場合、CPU52は、運行データの受信無しと判定し(ステップS302:No)、ステップS302に戻る。
【0073】
ステップS303:CPU52のデータ振り分け部52aは、運行データを各々の車両の識別データに基づいて、車両毎に振り分ける共に、位置データ毎に時系列にデータベース53の管理テーブル53aに振り分けることで保存していく。そして、CPU52は、ステップS302の処理に戻る。
【0074】
次に、端末装置20とサーバ装置50間の動作について説明する。図9は、走行情報収集システム100の動作の一例を示すシーケンス図である。ここでは、一例として、端末装置20とサーバ装置50との間のシーケンスを説明する。なお、端末装置20側のシーケンスは、端末装置20が電源オンにより起動した後、CPU25が、ユーザからの走行情報収集システムの指示入力を受け付けると開始される。以下、図3、図4及び図9を適宜参照しながら説明する。
【0075】
ステップS401:図4に示す端末装置20のCPU25は、走行情報収集システムの初期化を行う。具体的には、図9のシーケンスには示していないが、CPU25の通信部25bは、サーバ装置50側に、シーケンス開始のコマンド要求を通信I/F部21を介して送信する。これにより、図9に示すサーバ装置50側のシーケンスが図3に示すCPU52の制御により開始される。
【0076】
ステップS402:CPU25は、図4に示す記憶部26の地図データ26aを読み出して、表示モニタ24上に地図を表示する。
【0077】
ステップS403:CPU25の選択入力受付部25aは、マウス23を介して、地図上で走行路の選択入力を受け付ける。選択された対象の位置データは、一時的に記憶部26に記憶される。なお、地図上での走行路の選択としては、例えばユーザが地図上の2点を選択すると、その2点の地点が、緯度と経度とに換算されて位置データとなる。
【0078】
ステップS404:CPU25の通信部25bは、選択された対象の位置データを記憶部26から読み出す。そして、通信部25bは、通信I/F部21を介してサーバ装置50側に送信する。
【0079】
ステップS501:サーバ装置50の受付部52bは、サーバ受信部51を介して、位置データを選択入力として受け付ける。サーバ装置50は、位置データに基づいて、管理テーブル53aを検索する。そして、サーバ装置50は、例えば、該当する地点の範囲の運行データを抽出する。
【0080】
図10は、該当する地点の範囲の運行データを抽出した管理テーブルを示す図である。図10では、車両C1の運行データについて示している。つまり、車両C1は、範囲A(地点a〜地点e)の走行路、範囲B(地点f〜地点h)の走行路を走行したことを示している。実際には、サーバ装置50は、範囲A(地点a〜地点e)、範囲B(地点f〜地点h)の走行路を走行していた全ての車両について、運行データを抽出する。
【0081】
ステップS502:サーバ装置50の第1平均値算出部52cは、先ず、車両C1の連続走行時間の平均値を算出する。サーバ装置50の第2平均値算出部52dは、車両C1の車速データの平均値を算出する。
【0082】
図11は、第1平均値算出部52c及び第2平均値算出部52dの算出結果を示す図である。図11では、車両C1の運行データについて示している。実際には、第1平均値算出部52c及び第2平均値算出部52dは、複数の車両の運行データに基づいて所定の範囲での平均連続走行時間及び平均車速データを算出する。
【0083】
ステップS503:サーバ装置50のサーバ送信部54は、平均連続走行時間及び平均車速データを走行情報として端末装置20側に送信する。そして、サーバ装置50側のシーケンスは一旦終了する。
【0084】
ステップS405:端末装置20の通信部25aは、通信I/F部21を介して平均連続走行時間及び平均車速データを受信する。これらのデータは、一旦、記憶部26に記憶される。
【0085】
ステップS406:端末装置20の表示制御部25cは、平均連続走行時間及び平均車速データを表す図を表示モニタ24に表示させる。
【0086】
図12は、表示モニタ24に表示される内容の一例を示す図である。図12(a)は、説明の便宜上、車両C1について、範囲A及び範囲Bの平均連続走行時間と平均車速データと示している。実際には、図12(b)、図12(c)に示す通り、例えば、100台の車両(C1からC100)の運行データからなる平均連続走行時間と平均車速データとが表示される。ここでは、説明の便宜上、100台の車両(C1からC100)が、範囲A及び範囲Bのルートを走行したこととする。
【0087】
ステップS407:端末装置20のCPU25は、ユーザからの終了の指示入力の有無を判定する。ユーザからの終了の指示入力が無い場合(ステップS407:No)、ステップS403に戻る。この際、CPU25の通信部25bは、サーバ装置50側に、シーケンス開始のコマンド要求を通信I/F部21を介して送信する。これにより、再度、図9に示すサーバ装置50側のシーケンスがCPU52の制御により開始される。
【0088】
一方、ユーザからの終了の指示入力が有った場合(ステップS407:Yes)、CPU25は、図9に示す端末装置20側のシーケンスの処理を終了させる。
【0089】
なお、図9に示す端末装置20側のシーケンスに図示していないが、ユーザからのコマンド要求に応じて、サーバ送信部54は、車両C1が停止している位置データを走行情報として送信する。
【0090】
図13は、図3に示す管理テーブル53aから、休憩中と推定する地点を抽出した図である。一例として図13では、地点aで車速が0km/hになってから、10分経過するまでは、連続走行時間はカウントされている。判定部52eは、連続走行時間が0になった時点で、地点aで車両C1が停止していると判定する。
【0091】
なお、端末装置20側のCPU25の通信部25bは、車両C1が停止している位置データを受信した後、CPU25の表示制御部25cは、表示モニタ24上の地図に休憩地点を示すマーク(例えば、フラグのアイコン)を表示させるようにしても良い。
【0092】
以上より、本実施形態では、例えば、図12(b)に示す通り、範囲Aの平均連続走行時間が100分であり、範囲Bの平均連続走行時間が90分であることがわかる。これらの平均連続走行時間は、例えば、休憩場所を設置したいと考えている事業者等が、集客を目的としてどの辺りに休憩場所を設置すれば良いか等の判断材料になり得る。その理由は以下の通りである。
【0093】
従来、法規上、4時間の運転につき30分の休憩を取ることが義務づけられているが、この30分の休憩は必ずしもまとめて一度に取る必要はなく、30分の休憩時間を分割して累計取得することも可能とされている。この場合、運転開始から連続走行時間が10分程度で運転手が休憩をとることは稀であると考えられる。一方、平均連続走行時間が100分程度であれば、運転中に休憩場所が目に入ると、運転手が立ち寄る可能性が高くなると考えられる。したがって、一例として範囲Aから範囲Bに切り替わる地点の道路沿いに休憩場所がなければ、事業者等は、その地点を休憩場所の候補として検討対象とすることができる。また、端末装置20のCPU25は、表示モニタ24上で休憩地点を示すマークを地図上に表示させると、事業者等は、その地点が休憩しやすい場所であると判断して検討対象から除外することができる。
【0094】
よって、本実施形態の走行情報収集システムは、休憩場所の設置場所を示す指針となる走行情報を収集することができる。これにより、事業者等は、運転手にとって休憩所が必要と思われる地点を把握しやすくなる。
【0095】
また、本実施形態では、例えば、図12(c)に示す通り、範囲Aの平均車速データが45km/hであり、範囲Bの平均車速データが60km/hであることがわかる。これらの平均車速データは、例えば、警察署等の行政機関が、速度超過防止の看板等をどこに設置すればより効果が期待できるか等の判断材料となり得る。その理由は以下の通りである。
【0096】
例えば、範囲A及び範囲Bの法定速度が50km/hであった場合、範囲Bでは、法定速度を守らずに運転している運転手が多いということがわかる。警察署等の行政機関では、一例として範囲Aから範囲Bに切り替わる地点の道路沿いに速度超過防止の看板等を設置すれば良いという指針を得ることができる。
【0097】
よって、本実施形態の走行情報収集システムは、速度超過防止の看板等といった交通標識の設置場所を示す指針となる走行情報を収集することができる。これにより、警察署等の行政機関は、例えば、速度超過防止の看板等を設置すべき地点を把握しやすくなる。
【0098】
<実施形態の補足事項>
(1)本実施形態では、説明の便宜上、運行データとして、位置データと、連続走行時間と、停止時間と、車速とを運行データとしたが、これは、一例であって、位置データ及び連続走行時間を運行データとしても良い。また、位置データ及び車速を運行データとしても良い。
(2)本実施形態では、上述した運行データ以外にも、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS:Antilock Brake System)が作動した地点の位置データを運行データに追加しても良い。アンチロック・ブレーキ・システムは、急ブレーキにより、タイヤがロックしそうな場合、自動車側が徐々に減速するブレーキ動作を自動的に実行するシステムである。すなわち、走行情報収集システムは、ABSが作動した地点をピックアップすれば、危険な箇所を収集することができる。これにより、警察署等の行政機関は、看板等を設置すべき危険な箇所を把握しやすくなる。
【0099】
また、本実施形態では、エレクトリック・スタビリティ・コントロール(ESC:Electronic Stability Control)が作動した地点の位置データを運行データに追加しても良い。エレクトリック・スタビリティ・コントロールは、車両が横滑りを起こしそうになった場合、自動的にタイヤの4輪に適切なブレーキをかけて、横滑りを防ぐ技術である。すなわち、走行情報収集システムは、ESCが作動した地点をピックアップすれば、危険な箇所を収集することができる。これにより、警察署等の行政機関は、看板等を設置すべき危険な箇所を把握しやすくなる。
(3)本実施形態では、GPS受信機11が、緯度と経度との位置データを取得した。この場合、制御部13は、緯度と経度との位置データから方角を検出しても良い。そして、本実施形態では、方角のデータも運行データに追加しても良い。これにより、走行情報収集システムは、路線の上り下りを判別することで、路線のどちら側に休憩場所を設置すれば良いかの指針となる走行情報を収集することができる。
(4)本実施形態では、平均車速データを算出したが、この平均車速データをカーナビゲーションシステムのルート検索の際に利用しても良い。平均車速データを考慮することで、カーナビゲーションシステムでは、より短時間で目的地に到達するための検索をすることができるようになるからである。
(5)本実施形態では、車速データ、連続走行時間等を車両毎に時系列に抽出したが、例えば、日付、時間帯毎に分けて抽出しても良い。
(6)本実施形態では、車載装置1の通信装置15は、1分毎にサーバ装置50に向けて運行データを送信したが、これは一例であって、運行データをまとめて一括送信するようにしても良い。
【符号の説明】
【0100】
C1 車両
1 車載装置
11 GPS受信機
12 車速センサ
13 制御部
13a 連続走行時間計測部
13b 停止時間計測部
14 送信バッファ
15 通信装置
20 端末装置
21 通信インターフェース部
22 キーボード、
23 マウス
24 表示モニタ
25 CPU
25a 選択入力受付部
25b 通信部
25c 表示制御部
26 記憶部
30 端末装置
40 GPS衛星
50 サーバ装置
51 サーバ受信部
52 CPU
52a データ振分部
52b 受付部
52c 第1平均値算出部
52d 第2平均値算出部
53 データベース
53a 管理テーブル
54 サーバ送信部
55 データバス
60 インターネット網
100 走行情報収集システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の走行中の位置データを時系列に取得する位置データ取得部と、前記車両の連続走行時間を計測する連続走行時間計測部と、前記位置データと前記連続走行時間とを運行データとして無線データ通信により送信する運行データ送信部とを有し、前記車両に搭載される運行データ送信装置と、
複数の前記車両の前記運行データを前記無線データ通信を介して取得する運行データ取得部と、前記位置データに基づく走行路のうちで外部入力により選択された対象を通過した前記車両の前記連続走行時間の平均値を前記運行データに基づいて算出する平均時間算出部とを有するサーバ装置と、
を備えることを特徴とする走行情報収集システム。
【請求項2】
請求項1に記載の走行情報収集システムにおいて、
前記車両の車速を計測する車速計測部をさらに備え、
前記連続走行時間計測部は、前記車速に基づいて前記車両の走行開始からの時間を積算することにより、前記連続走行時間を計測することを特徴とする走行情報収集システム。
【請求項3】
請求項2に記載の走行情報収集システムにおいて、
前記運行データ送信装置の前記運行データ送信部は、
前記運行データとして前記車速をさらに前記無線データ通信により送信し、
前記サーバ装置は、
前記位置データに基づく走行路のうちで外部入力により選択された対象を通過した前記車両の前記車速の平均値を前記運行データに基づいて算出する平均車速算出部をさらに備えることを特徴とする走行情報収集システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか1項記載の走行情報収集システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記連続走行時間の平均値を前記運行データ送信装置と異なる通信端末に送信するサーバ送信部をさらに備えることを特徴とする走行情報収集システム。
【請求項5】
請求項3に記載の走行情報収集システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記連続走行時間の平均値と前記車速の平均値との少なくとも一方を前記運行データ送信装置と異なる通信端末に送信するサーバ送信部をさらに備えることを特徴とする走行情報収集システム。
【請求項6】
請求項4に記載の走行情報収集システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記運行データに基づいて、前記車両が停止しているか否かを判定する判定部をさらに備え、前記サーバ送信部は、車両が停止している場合、前記車両が停止している位置データを前記通信端末にさらに送信することを特徴とする走行情報収集システム。
【請求項7】
車両の走行中の位置データを時系列に取得する位置データ取得部と、前記車両の車速を計測する車速計測部と、前記位置データと前記車速とを運行データとして無線データ通信により送信する運行データ送信部とを有し、前記車両に搭載される運行データ送信装置と、
複数の前記車両の前記運行データを前記無線データ通信を介して取得する運行データ取得部と、前記位置データに基づく走行路のうちで外部入力により選択された対象を通過した前記車両の前記車速の平均値を前記運行データに基づいて算出する平均車速算出部とを有するサーバ装置と、
を備えることを特徴とする走行情報収集システム。
【請求項8】
請求項7に記載の走行情報収集システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記車速の平均値を前記運行データ送信装置と異なる通信端末に送信するサーバ送信部をさらに備えることを特徴とする走行情報収集システム。
【請求項9】
車両に搭載される運行データ送信装置と共に走行情報収集システムに用いられるサーバ装置であって、
前記運行データ送信装置は、
前記車両の走行中の位置データを時系列に取得する位置データ取得部と、前記車両の連続走行時間を計測する連続走行時間計測部と、前記位置データと前記連続走行時間とを運行データとして無線データ通信により送信する運行データ送信部とを有し、
前記サーバ装置は、
複数の前記車両の前記運行データを前記無線データ通信を介して取得する運行データ取得部と、前記位置データに基づく走行路のうちで外部入力により選択された対象を通過した前記車両の前記連続走行時間の平均値を前記運行データに基づいて算出する平均時間算出部とを有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項10】
車両に搭載される運行データ送信装置と共に走行情報収集システムに用いられるサーバ装置であって、
前記運行データ送信装置は、
車両の走行中の位置データを時系列に取得する位置データ取得部と、前記車両の車速を計測する車速計測部と、前記位置データと前記車速とを運行データとして無線データ通信により送信する運行データ送信部とを有し、
前記サーバ装置は、
複数の前記車両の前記運行データを前記無線データ通信を介して取得する運行データ取得部と、前記位置データに基づく走行路のうちで外部入力により選択された対象を通過した前記車両の前記車速の平均値を前記運行データに基づいて算出する平均車速算出部とを有することを特徴とするサーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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