説明

走行玩具並びに無線操縦走行玩具

【課題】実物同様な操作感を体験できる変速装置が設けられた、走行玩具並びに無線操縦走行玩具を提供する。
【解決手段】シフトレバー4は、シャーシ後部6の後部車輪軸8とモータ部を被覆するギアボックス10が設けられ、その上部にクランクボックス12が配置される。このクランクボックス12の更に上段に第二スライダ部14が配置され、さらにその上に第一スライダ部16が配置され、この第一スライダ部16の上にシフトレバー4の軸部であるシフト軸18が立設する。このシフト軸18の上にシフトレバー4を操作するための把持部20が配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変速可能な走行玩具並びに無線操縦走行玩具に関し特に、実物同様な操作感を体験できる走行玩具並びに無線操縦走行玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
走行玩具において速度を変更することは、実物と同様の動作となるため、走行玩具の使用者の満足度の向上に繋がる。このため、従来では無線操縦走行玩具を中心として、実際に速度を変化する方法が提案されている。無線操縦走行玩具では走行中もさらなる命令を実行可能であるため、自在に速度を変更させることができる。
【0003】
一方、無線操縦走行玩具でなくとも走行玩具に対して速度変更の要望はあったため幾つかの方法が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1では、「玩具自動車に搭載したモータにモータ軸を中心に回動可能に切換体を被せ、切換体上にはモータ軸に嵌着した駆動ギアに噛合する大小2つの中間ギアを回転自由に配備し、各中間ギアには切換体の切換回動により出力軸上の従動ギアに選択的に噛合可能な出力ギアを中間ギアと同軸に且つ該中間ギアと一体回転可能に設け、前記切換体には該切換体を切換位置に保持する係止手段を連繋している。」と開示されている。切換体によって回転可能な中間ギアで変速するよう構成されている。
【0005】
他方、特許文献2では、「駆動する車輪の車軸の回転数を多くする歯車機構と少なくする歯車機構とを備え、モータの回転軸の回転をどちらか一方の歯車機構に選択的に伝達可能とし、かつ、モータの回転軸の回転方向を切り替えることによりモータの回転を伝達する歯車機構を変換可能としたことを特徴とする。」と開示されている。車軸に取り付けられた歯数の異なるフェース歯車に対して原動機に付けられたピニオンギアの位置を変更させて変速させるよう構成されている。
【0006】
【特許文献1】特開平11−239678号公報
【特許文献2】特開2002−325980号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、これらの特許文献1、2では変速する機構が開示されているが、特許文献1では変速制御はモータに取り付けたカバーの向きを制御することで接続するギアを変更するよう構成されている。
【0008】
一方、特許文献2では、変速制御するレバー等の操作方法について具体的には開示されていない。
【0009】
変速制御では、やはり実車のようにシフトレバーを操作して変速することにより操作感を得ることができ、玩具を使用した遊戯のリアリティーを高め、玩具の使用者の満足度をより向上させることとなる。
【0010】
そこで、本発明の目的は、実物同様な操作感を体験することのできる変速装置が設けられた、走行玩具並びに無線操縦走行玩具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記の目的を達成すべく本発明の第一の側面である走行玩具は、走行体の一部から突設されたシフトレバーの配置された位置によって走行体の走行速度が制御される。
【0012】
また、車体後方にこの車体を駆動する原動機と内部にこの原動機に噛合するギアを内蔵するギアボックスと前ギアボックス上に搭載されてクランクを内蔵するクランクボックスを備え、シフトレバーと、前記シフトレバーを搭載する第一スライダ部と、第一スライダ部を進行方向と垂直に案内する第二スライダ部と、前記第二スライダ部を進行方向と平行に案内する前記クランクボックスと、前記第二スライダ部の背面に設けられたピン溝にピンが嵌めこまれて前記第二スライダ部の移動に伴って前記ピンが移動することでクランク軸を回転させるクランクと、前記クランク軸を中心に回転して端部に鉛直下向に2本のギア保持部が突設されて前記クランク軸を中心としてギア保持部を進行方向に垂直に自在に回動させるシフトエレメントと、回転軸の先端にピニオンギアを取り付けてある前記原動機と、前記ピニオンギアと噛合するように前記ギアボックス内に配置されるシフトギア軸に設けられる第二歯車と、前記シフトギア軸に前記第二歯車に隣接して設けられる前記第二歯車より小径の第三歯車と、前記シフトギア軸に前記第二歯車を挟んで第三歯車と反対側に設けられる前記第三歯車より小径の第四歯車と、前記ギアボックス内に配置されて両端に車輪を備える車軸上に設けられ前記第三歯車と噛合する第五歯車と、前記車軸上に設けられ前記第四歯車と噛合する第六歯車とを備え、前記シフトレバーの移動に伴って前記第二スライダ部が移動し、前記前記第二スライダ部によって第二スライダ部の背面に設けられたピン溝にピンが嵌めこまれている前記クランクが回転し、前記クランクの回転に応じて前記シフトエレメントも回転し、前記シフトエレメントの回転に応じて前記ギア保持部が走行方向鉛直に移動して前記ギア保持部に保持される第二歯車が移動することにより第三歯車と第五歯車が噛合う第一の組合せと、第四歯車と第六歯車とが噛合う第二の組合せとを選択できてもよい。
【0013】
さらに、前記シフトレバーは、第一スライダ部に立設するシフト軸と、前記シフト軸の上に配置する把持部と、把持部頂上からシフト軸内部に貫通するシフトボタンと、前記シフトボタン底部で当接するボタン受部と、シフト軸内部でボタン受部とシフト軸底部の間に挿入される発条と、前記発条内を貫通して上端でボタン受部と固定され下端に第一スライダ部内に設けられる底板を備える押圧軸と、前記押圧軸の前記底板の進行方向に垂直側の両端に設けられ前記第一スライダ部両端の溝部に上向きに突設される一組の係止突起部とから成り、さらに、第一スライダ部の進行方向両端に設けられるリブを案内するよう進行方向垂直に第二スライダ部に設けられる一組の第一案内リブと、第二スライダの進行方向に垂直側の両端に設けられるリブを案内するようクランクボックス上端に設けられる一組の第2案内リブと、前記第2案内リブ両側に互いに配置されて前記係止突起部を係止させる係止板とが設けられて、前記シフトレバーを固定させる場合は一方の係止突起部を一方の係止板に係止させることで前記第一の組合せあるいは前記第二の組合せを保持するとともに、前記シフトレバーを移動させる場合はシフトボタンを押下することでボタン受部と押圧軸を押圧して係止突起を下げることができるよう構成されてもよい。
【0014】
一方、シフトレバーの配置された位置によってスイッチの選択状態を変更可能なに構成されてもよい。
【0015】
本発明の第二の側面である無線操縦走行玩具は、走行体の一部から突設されたシフトレバーの配置された位置によって走行体の走行速度が制御される無線操縦可能に構成される。
【0016】
また、車体後方にこの車体を駆動する原動機と内部にこの原動機に噛合するギアを内蔵するギアボックスと前ギアボックス上に搭載されてクランクを内蔵するクランクボックスを備え、シフトレバーと、前記シフトレバーを搭載する第一スライダ部と、第一スライダ部を進行方向と垂直に案内する第二スライダ部と、前記第二スライダ部を進行方向と平行に案内する前記クランクボックスと、前記第二スライダ部の背面に設けられたピン溝にピンが嵌めこまれて前記第二スライダ部の移動に伴って前記ピンが移動することでクランク軸を回転させるクランクと、前記クランク軸を中心に回転して端部に鉛直下向に2本のギア保持部が突設されて前記クランク軸を中心としてギア保持部を進行方向に垂直に自在に回動させるシフトエレメントと、回転軸の先端にピニオンギアを取り付けてある前記原動機と、前記ピニオンギアと噛合するように前記ギアボックス内に配置されるシフトギア軸に設けられる第二歯車と、前記シフトギア軸に前記第二歯車に隣接して設けられる前記第二歯車より小径の第三歯車と、前記シフトギア軸に前記第二歯車を挟んで第三歯車と反対側に設けられる前記第三歯車より小径の第四歯車と、前記ギアボックス内に配置されて両端に車輪を備える車軸上に設けられ前記第三歯車と噛合する第五歯車と、前記車軸上に設けられ前記第四歯車と噛合する第六歯車とを備え、前記シフトレバーの移動に伴って前記第二スライダ部が移動し、前記前記第二スライダ部によって第二スライダ部の背面に設けられたピン溝にピンが嵌めこまれている前記クランクが回転し、前記クランクの回転に応じて前記シフトエレメントも回転し、前記シフトエレメントの回転に応じて前記ギア保持部が走行方向鉛直に移動して前記ギア保持部に保持される第二歯車が移動することにより第三歯車と第五歯車が噛合う第一の組合せと、第四歯車と第六歯車とが噛合う第二の組合せとを選択できてもよい。
【0017】
さらに、前記シフトレバーは、第一スライダ部に立設するシフト軸と、前記シフト軸の上に配置する把持部と、把持部頂上からシフト軸内部に貫通するシフトボタンと、前記シフトボタン底部で当接するボタン受部と、シフト軸内部でボタン受部とシフト軸底部の間に挿入される発条と、前記発条内を貫通して上端でボタン受部と固定され下端に第一スライダ部内に設けられる底板を備える押圧軸と、前記押圧軸の前記底板の進行方向に垂直側の両端に設けられ前記第一スライダ部両端の溝部に上向きに突設される一組の係止突起部とから成り、さらに、第一スライダ部の進行方向両端に設けられるリブを案内するよう進行方向垂直に第二スライダ部に設けられる一組の第一案内リブと、第二スライダの進行方向に垂直側の両端に設けられるリブを案内するようクランクボックス上端に設けられる一組の第2案内リブと、前記第2案内リブ両側に互いに配置されて前記係止突起部を係止させる係止板とが設けられて、前記シフトレバーを固定させる場合は一方の係止突起部を一方の係止板に係止させることで前記第一の組合せあるいは前記第二の組合せを保持するとともに、前記シフトレバーを移動させる場合はシフトボタンを押下することでボタン受部と押圧軸を押圧して係止突起を下げることができるよう構成されてもよい。
【0018】
シフトレバーの配置された位置によってスイッチの選択状態を変更可能に構成されてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の第一の側面である走行玩具によって、使用者の希望する速度をシフトレバーによって選択することができるので実物同様な操作感を体験することができる。
【0020】
また、シフトレバーと変速機構の組合せの構成とすることで、2種類の速度を任意に選択可能となる。
【0021】
さらに、シフトレバーに加えて係止突起を備えることで、変速後に各速度となるギアの構成を保持し続けることが確実となる。
【0022】
一方、機械的な速度変更のみでなく電気的速度変更を可能にすべく、シフトレバーの変更によりスイッチによる変更を可能にする。
【0023】
加えて、本発明の第二の側面である無線操縦用走行玩具によって、使用者の希望する速度をシフトレバーによって選択することができるので実物同様な操作感を体験することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【実施例1】
【0025】
図1〜図8を用いて本発明に係る走行玩具並びに無線操縦走行玩具についての第1の実施例について説明する。
【0026】
図1は、本発明に係る無線操縦による自動車の玩具2の全体構成図を示す。ボディ後部にシフトレバー4がボディより立設する。
【0027】
図2に、本発明に係る無線操縦による自動車の玩具2のシフトレバー4の拡大図を示す。このシフトレバー4は、シャーシ後部6の後部車輪軸8とモータ部を被覆するギアボックス10が設けられ、その上部にクランクボックス12が配置される。このクランクボックス12の更に上段に第二スライダ部14が配置され、さらにその上に第一スライダ部16が配置され、この第一スライダ部16の上にシフトレバー4の軸部であるシフト軸18が立設する。このシフト軸18の上にシフトレバー4を操作するための把持部20が配置する。
【0028】
続いて、図3を用いて、さらにシフトレバー4の内部構造について説明する。把持部20頂上からシフト軸18内部にシフトボタン22が貫通する。このシフトボタン22がその底部でボタン受部24と当接する。
【0029】
このボタン受部24とシフト軸底部26の間に発条28が挿入されその周囲がシフト軸18となる。
【0030】
前記発条28内を貫通する押圧軸32は、上端でボタン受部24と固定されて、その下端は、シフト軸底部26より下側で底板30に固定される。この底板30は、その進行方向に向かって両側面にそれぞれ係止突起部34が突設される。この一組の係止突起部34は、前記第一スライダ部両端の刻設される一組の溝部に上向きにそれぞれ嵌合するよう配置される。
【0031】
第一スライダ部16の進行方向前方と後方の両端には水平方向に第一スライダリブ36が設けられる。第二スライダ部にこの第一スライダリブ36を係止するように水平内向きに突設される一組の第一案内リブ38が設けられて、第一スライダリブ36が摺動自在に案内される。
【0032】
第二スライダ14の進行方向に向かって両端水平方向に一組の第二スライダリブ40が突設される。この一組の第二スライダリブ40を案内するようクランクボックス12の上端に進行方向に向かって両側面に一組の第2案内リブ42が設けられて、第二スライダリブ40が摺動自在に案内される。
【0033】
ここで、一組の第二スライダリブ40の上段にさらに一組の係止板44、45を対向して配置する。但し、係止板44の一方は第2案内リブ42上中心より進行方向前方側に配置し、他方の係止板45は第2案内リブ42上中心より進行方向後方側に配置する。
【0034】
次に、図4を用いて第二スライダリブ40とその下段に配置されるクランク46について説明する。図4に示すとおり、クランク46はクランク軸48に回動自在に固定され、クランク46の他端にクランクピン50が突設される。
【0035】
一方、第二スライダリブ40の底面の進行方向に向かって前側の一端部にクランクピン50を挿入可能なピン溝52が刻設される。
【0036】
続いて図5に、クランク12とシフトエレメント54とその他の歯車と車軸並びにモータについて概略図を用いて説明する。
【0037】
シフトエレメント54は、クランク軸48と相対する端部に下向に2本のギア保持部56が突設される。
【0038】
一方、ギアボックス10内には先端にピニオンギア58を取り付けてある原動機60が配置される。このピニオンギア58と噛合いしてシフトギア軸62に設けられる第二歯車64が回転可能に配置される。なお、第二歯車64が一定区間シフトギア軸方向に移動できるようにピニオンギア58は移動範囲と同じ程度の長さとなる。
【0039】
このシフトギア軸62には前記第二歯車64と結合して設けられる前記第二歯車64より小径の第三歯車66が設けられる。
【0040】
また、このシフトギア軸62に前記第二歯車64を挟んで反対側に設けられる前記第三歯車66より小径の第四歯車68が設けられる。
【0041】
一方、車軸70上に設けられ前記第三歯車66と噛合する第五歯車72と、同じく車軸70上に設けられ前記第四歯車68と噛合する第六歯車74が設けられる。
【0042】
以上の構成に対して図2〜図5および図6並びに図7を用いて本発明に係る動作について説明する。
【0043】
第一にシフトレバー4は図2において、図2左側の係止突起34が左側の係止板44の上に位置した場合が、最初の定位置となる。この場合、クランク46は図4の位置であり、ピン50は図4左下側に配置する。また、シフトエレメント54は図6の位置に示されるギア保持部56が第二歯車64を図6の左側に配置した状態となる。すなわち、第三歯車68と第五歯車74が噛合する。第三歯車68と第五歯車74と噛合するので低速に車軸を回転させる。
【0044】
続いてシフトボタン22が押下されると、ボタン受部24と押圧軸32とが発条28に抗して押し下げられ、係止突起34をも押し下げられ、係止板44から開放されて自在に移動可能となる。
【0045】
シフトレバー4は、係止板44からシフトボタン22を押下したまま進行方向後ろ向きにシフトされて第二スライダ部14が進行方向後ろ向きに移動することとなる。引き続き、進行方向に向かって左側から右側へシフトされることで第一スライダ部16が、進行方向に対して水平方向にシフトする。第一スライダ部16が係止板45近傍に到着したら再び、シフトレバー4は、シフトボタン22を押下したまま進行方向後ろ向きにシフトされて第二スライダ部14が進行方向後ろ向きに移動することとなる。ここで、シフトボタン22の押下を停止すると、係止突起34が開放されるが係止板45に係止固定される。
【0046】
この動作をクランク46に当てはめると、図4においてクランク46では、ピン50が図面4の奥側に移動することとなる。すなわち、ピン50によって、クランク軸48が回転する。このクランク軸48の回転によって、シフトエレメント54が回転し、ギア保持部56が移動する。すなわち、シフトエレメント54は図7に示されるように図面に向かって右側に傾斜されるため、第三歯車68と第五歯車74は互いに開放されて、第四歯車66が第六歯車72とが噛合するような配置となる。ここで、図2右側の係止突起34が左側の係止板45の下に位置した場合が、移動後の定位置となる。第四歯車66と第六歯車72が噛合する。第四歯車66が第六歯車72と噛合するので高速で車軸を回転させる。
【0047】
以上のように配置することで、使用者の希望する速度をシフトレバーによって選択することができるので実物同様な操作感を体験することができる。
【実施例2】
【0048】
シフトレバーの動作により変速させる本発明に係る無線操縦による自動車の玩具について図8を用いて説明する。
【0049】
シフトレバー80はボディ82内のシフトギアボックス84内に配置される。シフトレバー80は、シフトギアボックス84内でピン86に回動可能に固定される。ピン86の反対側には、錘88が設けられる。さらに、錘88の左右にはシフト型のスライダが設けられている。
【0050】
ここで、実施例2の動作について説明する。
【0051】
ここで、シフトレバー80を左に倒せば、錘88は右側となる。この結果シフターは左に移動し、スイッチ92は右の端部に移動する。
【0052】
一方、シフトレバー80を右に倒せば、錘88は左側となる。この結果シフターは右に移動し、スイッチ92は左の端部に移動する。このため、本実施例2の実施によりスイッチ92の選択状態をとりうることができる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明に係る走行玩具並びに無線操縦走行玩具により、使用者の希望する速度をシフトレバーによって選択することができるので実物同様な操作感を体験することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明に係る第一の実施例における無線操縦による自動車の玩具2の全体構成図である。
【図2】本発明に係る第一の実施例における無線操縦による自動車の玩具2の内部シフトレバー4の拡大図である。
【図3】本発明に係る第一の実施例における無線操縦による自動車の玩具2の内部シフトレバー4の縦断面図である。
【図4】本発明に係る第一の実施例における無線操縦による自動車の玩具のクランクの透視図である。
【図5】本発明に係る第一の実施例における無線操縦による自動車の玩具のクランクからギアについて構成図である。
【図6】本発明に係る第一の実施例における無線操縦による自動車の玩具のクランクの透視図である。
【図7】本発明に係る第一の実施例における無線操縦による自動車の玩具のクランクの透視図である。
【図8】本発明に係る第二の実施例における無線操縦による自動車の玩具2の内部シフトレバー80の縦断面図である。
【符号の説明】
【0055】
2 無線操縦玩具
4 シフトレバー
6 シャーシ後部
8 後部車輪軸
10 ギアボックス
12 クランクボックス
14 第二スライダ部
16 第一スライダ部
18 シフト軸
20 把持部
22 シフトボタン
24 ボタン受部
26 シフト軸底部
28 発条
32 押圧軸
30 底板
34 係止突起部
36 第一スライダリブ
38 第一案内リブ
40 第二スライダリブ
42 第2案内リブ
44 係止板
46 クランク
48 クランク軸
50 クランクピン
52 ピン溝
54 シフトエレメント
56 ギア保持部
58 ピニオンギア
60 原動機
62 シフトギア軸
64 第二歯車
68 第三歯車
66 第四歯車
70 車軸
74 第五歯車
72 第六歯車
80 シフトレバー
82 ボディー
84 シフトギアボックス
86 ピン
88 錘
92 スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行体の一部から突設されたシフトレバーの配置された位置によって走行体の走行速度が制御される走行玩具。
【請求項2】
車体後方にこの車体を駆動する原動機と内部にこの原動機に噛合するギアを内蔵するギアボックスと前ギアボックス上に搭載されてクランクを内蔵するクランクボックスを備え、
シフトレバーと、
前記シフトレバーを搭載する第一スライダ部と、
第一スライダ部を進行方向と垂直に案内する第二スライダ部と、
前記第二スライダ部を進行方向と平行に案内する前記クランクボックスと、
前記第二スライダ部の背面に設けられたピン溝にピンが嵌めこまれて前記第二スライダ部の移動に伴って前記ピンが移動することでクランク軸を回転させるクランクと、
前記クランク軸を中心に回転して端部に鉛直下向に2本のギア保持部が突設されて前記クランク軸を中心としてギア保持部を進行方向に垂直に自在に回動させるシフトエレメントと、
回転軸の先端にピニオンギアを取り付けてある前記原動機と、
前記ピニオンギアと噛合するように前記ギアボックス内に配置されるシフトギア軸に設けられる第二歯車と、
前記シフトギア軸に前記第二歯車に隣接して設けられる前記第二歯車より小径の第三歯車と、
前記シフトギア軸に前記第二歯車を挟んで第三歯車と反対側に設けられる前記第三歯車より小径の第四歯車と、
前記ギアボックス内に配置されて両端に車輪を備える車軸上に設けられ前記第三歯車と噛合する第五歯車と、
前記車軸上に設けられ前記第四歯車と噛合する第六歯車とを備え、
前記シフトレバーの移動に伴って前記第二スライダ部が移動し、
前記前記第二スライダ部によって第二スライダ部の背面に設けられたピン溝にピンが嵌めこまれている前記クランクが回転し、
前記クランクの回転に応じて前記シフトエレメントも回転し、
前記シフトエレメントの回転に応じて前記ギア保持部が走行方向鉛直に移動して前記ギア保持部に保持される第二歯車が移動することにより第三歯車と第五歯車が噛合う第一の組合せと、第四歯車と第六歯車とが噛合う第二の組合せとを選択できる請求項1記載の走行玩具。
【請求項3】
前記シフトレバーは、
第一スライダ部に立設するシフト軸と、
前記シフト軸の上に配置する把持部と、
把持部頂上からシフト軸内部に貫通するシフトボタンと、
前記シフトボタン底部で当接するボタン受部と、
シフト軸内部でボタン受部とシフト軸底部の間に挿入される発条と、
前記発条内を貫通して上端でボタン受部と固定され下端に第一スライダ部内に設けられる底板を備える押圧軸と、
前記押圧軸の前記底板の進行方向に垂直側の両端に設けられ前記第一スライダ部両端の溝部に上向きに突設される一組の係止突起部とから成り、
さらに、第一スライダ部の進行方向両端に設けられるリブを案内するよう進行方向垂直に第二スライダ部に設けられる一組の第一案内リブと、
第二スライダの進行方向に垂直側の両端に設けられるリブを案内するようクランクボックス上端に設けられる一組の第2案内リブと、
前記第2案内リブ両側に互いに配置されて前記係止突起部を係止させる係止板とが設けられて、
前記シフトレバーを固定させる場合は一方の係止突起部を一方の係止板に係止させることで前記第一の組合せあるいは前記第二の組合せを保持するとともに、
前記シフトレバーを移動させる場合はシフトボタンを押下することでボタン受部と押圧軸を押圧して係止突起を下げることができるよう構成される請求項2記載の走行玩具。
【請求項4】
シフトレバーの配置された位置によってスイッチの選択状態を変更可能な請求項1記載の走行玩具。
【請求項5】
走行体の一部から突設されたシフトレバーの配置された位置によって走行体の走行速度が制御可能な車体を有して前記車体には無線操縦によって制御される受信部を備える無線操縦走行玩具。
【請求項6】
車体後方にこの車体を駆動する原動機と内部にこの原動機に噛合するギアを内蔵するギアボックスと前ギアボックス上に搭載されてクランクを内蔵するクランクボックスを備え、
シフトレバーと、
前記シフトレバーを搭載する第一スライダ部と、
第一スライダ部を進行方向と垂直に案内する第二スライダ部と、
前記第二スライダ部を進行方向と平行に案内する前記クランクボックスと、
前記第二スライダ部の背面に設けられたピン溝にピンが嵌めこまれて前記第二スライダ部の移動に伴って前記ピンが移動することでクランク軸を回転させるクランクと、
前記クランク軸を中心に回転して端部に鉛直下向に2本のギア保持部が突設されて前記クランク軸を中心としてギア保持部を進行方向に垂直に自在に回動させるシフトエレメントと、
回転軸の先端にピニオンギアを取り付けてある前記原動機と、
前記ピニオンギアと噛合するように前記ギアボックス内に配置されるシフトギア軸に設けられる第二歯車と、
前記シフトギア軸に前記第二歯車に隣接して設けられる前記第二歯車より小径の第三歯車と、
前記シフトギア軸に前記第二歯車を挟んで第三歯車と反対側に設けられる前記第三歯車より小径の第四歯車と、
前記ギアボックス内に配置されて両端に車輪を備える車軸上に設けられ前記第三歯車と噛合する第五歯車と、
前記車軸上に設けられ前記第四歯車と噛合する第六歯車とを備え、
前記シフトレバーの移動に伴って前記第二スライダ部が移動し、
前記前記第二スライダ部によって第二スライダ部の背面に設けられたピン溝にピンが嵌めこまれている前記クランクが回転し、
前記クランクの回転に応じて前記シフトエレメントも回転し、
前記シフトエレメントの回転に応じて前記ギア保持部が走行方向鉛直に移動して前記ギア保持部に保持される第二歯車が移動することにより第三歯車と第五歯車が噛合う第一の組合せと、第四歯車と第六歯車とが噛合う第二の組合せとを選択できる請求項5記載の無線操縦走行玩具。
【請求項7】
前記シフトレバーは、
第一スライダ部に立設するシフト軸と、
前記シフト軸の上に配置する把持部と、
把持部頂上からシフト軸内部に貫通するシフトボタンと、
前記シフトボタン底部で当接するボタン受部と、
シフト軸内部でボタン受部とシフト軸底部の間に挿入される発条と、
前記発条内を貫通して上端でボタン受部と固定され下端に第一スライダ部内に設けられる底板を備える押圧軸と、
前記押圧軸の前記底板の進行方向に垂直側の両端に設けられ前記第一スライダ部両端の溝部に上向きに突設される一組の係止突起部とから成り、
さらに、第一スライダ部の進行方向両端に設けられるリブを案内するよう進行方向垂直に第二スライダ部に設けられる一組の第一案内リブと、
第二スライダの進行方向に垂直側の両端に設けられるリブを案内するようクランクボックス上端に設けられる一組の第2案内リブと、
前記第2案内リブ両側に互いに配置されて前記係止突起部を係止させる係止板とが設けられて、
前記シフトレバーを固定させる場合は一方の係止突起部を一方の係止板に係止させることで前記第一の組合せあるいは前記第二の組合せを保持するとともに、
前記シフトレバーを移動させる場合はシフトボタンを押下することでボタン受部と押圧軸を押圧して係止突起を下げることができるよう構成される請求項6記載の無線操縦走行玩具。
【請求項8】
シフトレバーの配置された位置によってスイッチの選択状態を変更可能な請求項5記載の無線操縦走行玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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