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起床補助装置及び起床補助方法
説明

起床補助装置及び起床補助方法

【課題】脳波を利用してユーザの睡眠状態に応じてユーザの起床を補助することが可能な起床補助装置及び起床補助方法を提供すること
【解決手段】本発明の起床補助装置1は、電極部22と、信号処理部と、刺激部28とを具備する。電極部22は、人体の頭部に当接する。信号処理部は、上記電極部を通じて脳波を検出し、この検出された脳波に基づいて睡眠ステージを判定し、上記睡眠ステージに基づいて起床タイミングを決定する。刺激部28は、上記起床タイミングにおいて人体に刺激を与える。
この起床補助装置1は、電極部22により脳波を取得することが可能であり、ユーザの睡眠の程度を表す睡眠ステージを正確に判定する。したがって、起床補助装置1は、睡眠ステージに応じて刺激部によりユーザに刺激を与えることによりユーザの睡眠状態に応じてユーザを起床させることが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの睡眠状態に応じてユーザの起床を補助する起床補助装置及び起床補助方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒトの睡眠は脳活動の程度によって複数の段階に分けることができ、睡眠の各段階は「睡眠ステージ」と呼ばれる。身体は眠っているが脳は活動している睡眠ステージはレム(REM:Rapid eye movement)睡眠とよばれ、身体と脳が共に眠っているノンレム睡眠(幾つかの睡眠ステージを含む)とは区別される。ヒトはレム睡眠の状態では目覚めよく起床することができるが、ノンレム睡眠の状態では脳の覚醒に時間を要し、目覚めよく起床し難い。
【0003】
このため、ユーザの睡眠状態がレム睡眠かノンレム睡眠であるかを検出し、その検出結果に応じてユーザを起床させる(起床させるための刺激をユーザに与える)起床補助装置が求められている。例えば、特許文献1には、体動センサと脈拍センサを併用し、ユーザの睡眠状態を検出する「睡眠状態判定装置」が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−192152号公報(段落[0018]、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のような装置は、レム睡眠であるかノンレム睡眠であるかの判定に、脳活動の程度によって発生するであろう体動あるいは脈拍変化等の情報を利用するものであり、脳活動から直接に睡眠状態を判定するものではない。睡眠状態による体動あるいは脈拍等への影響はユーザの個人差があり、また、同一のユーザでも身体状態等により睡眠毎に異なる場合がある。したがって、このような情報を利用する場合には、ユーザの睡眠状態を正確に判定できない場合があると考えられる。
【0006】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、脳波を利用してユーザの睡眠状態に応じてユーザの起床を補助することが可能な起床補助装置及び起床補助方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る起床補助装置は、電極部と、信号処理部と、刺激部とを具備する。
上記電極部は、人体の頭部に当接する。
上記信号処理部は、上記電極部を通じて脳波を検出し、この検出された脳波に基づいて睡眠ステージを判定し、上記睡眠ステージに基づいて起床タイミングを決定する。
上記刺激部は、上記起床タイミングにおいて人体に刺激を与える。
【0008】
この起床補助装置は、人体の頭頂部に当接する電極部により脳波を取得することが可能であり、ユーザの睡眠の程度を表す睡眠ステージを正確に判定する。したがって、本起床補助装置は、この睡眠ステージに応じて刺激部によりユーザに刺激を与えることによりユーザの睡眠状態に応じてユーザを起床させることが可能である。
【0009】
上記信号処理部は、レム睡眠ステージの終了時刻を起床タイミングとして決定してもよい。
【0010】
睡眠ステージのひとつであるレム睡眠ステージは、他のノンレム睡眠状態に比べて覚醒し易い状態である。したがって、本起床補助装置は、脳が覚醒し易い状態でユーザを起床させることが可能である。
【0011】
上記信号処理部は、レム睡眠ステージの終了時刻を起床タイミング候補として設定し、予め設定された起床時刻に最も接近する上記起床タイミング候補を起床タイミングとして決定してもよい。
【0012】
この起床補助装置は、予め設定された起床時刻に最も接近する起床候補タイミングを起床タイミングとすることにより、脳が覚醒し易く、かつ最も長い睡眠時間となる時刻にユーザを起床させることが可能である。
【0013】
上記電極部、上記判定部及び上記信号処理部は、人体の頭部に装着されるヘッドギアに設けられていてもよい。
【0014】
この起床補助装置は、当該ヘッドギアにおいて、脳波の測定、睡眠ステージの判定及び起床タイミングの決定を行うことが可能である。
【0015】
上記起床補助装置は、上記信号処理部に上記脳波を送信し、上記信号処理部から上記起床タイミングを受信する通信部をさらに具備し、上記電極部、上記通信部及び上記刺激部は、人体の頭部に装着されるヘッドギアに設けられていてもよい。
【0016】
この起床補助装置は、電極部、通信部及び刺激部が設けられたヘッドギアと、それとは別の信号処理部が設けられたユニットとによって構成されている。電極部によって測定された脳波情報は通信部によって信号処理部に送信され、信号処理部において起床タイミングが決定される。起床タイミングは通信部に送信され、刺激部による刺激がユーザに与えられる。信号処理部をヘッドギアとは別に設けることにより、ヘッドギアの軽量化や信号処理部の複数のヘッドギアによる利用が可能である。
【0017】
上記起床補助装置は、上記信号処理部に上記脳波を送信する通信部をさらに具備し、上記電極部及び上記通信部は、人体の頭部に装着されるヘッドギアに設けられていてもよい。
【0018】
この起床補助装置は、電極部及び通信部が設けられたヘッドギアと、それとは別の信号処理部及び刺激部が設けられたユニットとによって構成されている。電極部によって測定された脳波情報は通信部によって信号処理部に送信され、信号処理部において起床タイミングが決定される。起床タイミングは刺激部に供給され、刺激部による刺激がユーザに与えられる。刺激部をヘッドギアとは別に設けることにより、刺激部のユーザへの配置の自由度が高いものとなる。
【0019】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る起床補助方法は、電極部を人体の頭頂部に当接させ、信号処理部に、上記電極部を通じて検出された脳波に基づいて睡眠ステージを判定させ、上記睡眠ステージに基づいて起床タイミングを決定させ、刺激部に、上記起床タイミングにおいて人体に刺激を与えさせる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように本発明によれば、脳波を利用してユーザの睡眠状態に応じてユーザの起床を補助することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】第1の実施形態に係る起床補助装置の外観を示す斜視図である。
【図2】同起床補助装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】同起床補助装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】同起床補助装置の電極群が取得する、ユーザの閉眼安静状態における脳波、眼球運動及び筋電図の一例である。
【図5】起床補助装置の電極群が取得する、ユーザの深睡眠状態における脳波、眼球運動及び筋電図の一例である。
【図6】同起床補助装置の電極群が取得する、ユーザのレム睡眠状態における脳波、眼球運動及び筋電図の一例である。
【図7】同起床補助装置の信号処理部が睡眠ステージの判定に用いる脳波等の特徴の例を示す表である。
【図8】同起床補助装置の信号処理部による睡眠ステージの判定結果である睡眠判定波形の一例を示すグラフである。
【図9】同起床補助装置の信号処理部が設定する起床タイミング候補を示す概念図である。
【図10】同起床補助装置の刺激部の動作を示す模式図である。
【図11】第2の実施形態に係る起床補助装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図12】第3の実施形態に係る起床補助装置の機能的構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。
【0023】
[起床補助装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る起床補助装置1の外観を示す斜視図である。
同図に示すように、起床補助装置1は、頭部装具2及び頤部装具3から構成されている。頭部装具2はユーザの頭部に装着されるものであり、頤部装具3はユーザの頤(顎)部に装着されるものである。
【0024】
頭部装具2は、ユーザの頭部に支持されるヘッドバンド21を有し、ヘッドバンド21には頭頂部電極22、後頭部電極23、右眼電電極24、左眼電電極25、右基準電極26、左基準電極27及び刺激部28が設けられている。また、ヘッドバンド21は、後述する電装部品を収容する筐体29が設けられている。
【0025】
ヘッドバンド21はユーザの額から頭頂部を経て後頭部に到る部材であり、ユーザの頭部に適合する形状、例えば円弧状に形成されている。ヘッドバンド21は弾力性を有し、この弾力性によってユーザの頭部に支持される。ヘッドバンド21には、右眼電電極24、左眼電電極25、右基準電極26及び左基準電極27を支持するためのアーム21aがそれぞれ形成されている。なお、ヘッドバンド21の形状は適宜変更することが可能である。
【0026】
頭頂部電極22はユーザの頭頂部に接触する電極であり、導電性材料からなるブラシ状の電極とすることができる。これは毛髪を掻き分けて頭皮に接触させるためである。頭頂部電極22は、頭部装具2がユーザの頭部に装着された場合に、ユーザの頭頂部に接触する位置に設けられている。後頭部電極23はユーザの後頭部に接触する電極であり、同様に導電性材料からなるブラシ状の電極とすることができる。後頭部電極23は、頭部装具2がユーザの頭部に装着された場合に、ユーザの後頭部に接触する位置に設けられている。頭頂部電極22及び後頭部電極23は、ユーザの脳波(EEG:electroencephalogram)を測定するための電極である。
【0027】
右眼電電極24は、ユーザの右こめかみに接触する電極であり、導電性材料からなる平板状の電極とすることができる。右眼電電極24は、頭部装具2がユーザの頭部に装着された場合に、ヘッドバンド21からユーザの右こめかみに向かって伸びるアーム21aに設けられている。左眼電電極25は、ユーザの左こめかみに接触する電極であり、同様に導電性材料からなる平板状の電極とすることができる。左眼電電極25は、頭部装具2がユーザの頭部に装着された場合に、ヘッドバンド21からユーザの左こめかみに向かって伸びるアーム21aに設けられている。右眼電電極24及び左眼電電極25は、ユーザの眼球運動(EOG:electrooculogram)を測定するための電極である。
【0028】
右基準電極26は、ユーザの耳朶の裏側に接触する電極であり、導電性材料からなる平板状の電極とすることができる。右基準電極26は、頭部装具2がユーザの頭部に装着された場合に、ヘッドバンド21からユーザの右耳に向かって伸びるアーム21aに設けられている。右基準電極26には、耳朶の表側に回りこんで右基準電極26と共に耳朶を挟持するための耳朶挟持部26aが設けられている。左基準電極27は、ユーザの耳朶に接触する電極であり、導電性材料からなる平板状の電極とすることができる。左基準電極27は、頭部装具2がユーザの頭部に装着された場合に、ヘッドバンド21からユーザの左耳に向かって伸びるアーム21aに設けられている。左基準電極27には、耳朶の表側に回りこんで左基準電極27と共に耳朶を挟持するための耳朶挟持部27aが設けられている。
【0029】
刺激部28は、ユーザに刺激を与える機構である。ここでは、刺激部28はアラーム音を発生する左右1対のスピーカであるものとする。刺激部28は、左右のアーム21aから伸びるアーム21bに設けられ、頭部装具2がユーザの頭部に装着された場合に、ユーザの左右の耳に近接するように配置される。なお、後述するが、刺激部28がユーザに与える刺激は音声に限られず発光あるいは芳香等であってもよく、刺激部28の構成は刺激の種類に応じて適宜変更される。
【0030】
筐体29は、ヘッドバンド21がユーザの頭部に装着される際にその妨げとならないようにヘッドバンド21に配置される。筐体29には、後述する信号処理部等を構成するプロセッサやメモリ、通信インターフェイス等の電装部品が収容されている。ヘッドバンド21や各アーム21a及びアーム21bには図示しない配線が設けられ、各電極及び刺激部28とこれらの電装部品とを接続している。
【0031】
頤部装具3は、ユーザの頤部に配置される筐体31と、筐体31をユーザの頤部に固定するアーム32を有する。筐体31には、頤筋電電極33と、通信インターフェイス等の電装部品が収容されている。
【0032】
筐体31は、ユーザの頤部に適合する形状に形成される。アーム32は筐体31から左右に伸びる弾力性を有する部材であり、例えばユーザの頬から耳にかけて配置され、筐体31をユーザの頤部に固定する。
【0033】
頤筋電電極33は、ユーザの頤部に接触する電極であり、導電性材料からなる湾曲板状の電極とすることができる。頤筋電電極33は筐体31に収容されている通信インターフェイスに接続されている。頤筋電電極33は、頤部の筋電図(EMG:electromyogram)を測定するための電極である。
【0034】
[起床補助装置の機能的構成]
図2は、起床補助装置の機能的構成を示すブロック図である。
同図に示すように、頭部装具2には、頭頂部電極22、後頭部電極23、右眼電電極24、左眼電電極25及び刺激部28に加え、通信インターフェイス(通信IF)40、信号処理部41を有する。頭頂部電極22、後頭部電極23、右眼電電極24及び左眼電電極25はそれぞれ信号処理部41に接続され、信号処理部41は刺激部28に接続されている。
【0035】
また、頤部装具3は、頤筋電電極33に加え、通信インターフェイス(通信IF)43を有する。頤筋電電極33は通信IF43に接続されている。頤部装具3の通信IF43と頭部装具2の通信IF40は無線通信等の通信手段によって接続される。
【0036】
このような構成により、頭頂部電極22、後頭部電極23、右眼電電極24、左眼電電極25及び頤筋電電極33(以下、これらを総称して電極群とする)のそれぞれの出力は信号処理部41に供給される。信号処理部41はこれらの出力から睡眠ステージ(後述)を判定して睡眠ステージに基づいて起床タイミング(後述)を決定し、刺激部28に出力する。
【0037】
[起床補助装置の動作]
図3は、起床補助装置1の動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示す各ステップ(St)について以下で説明する。
【0038】
起床補助装置1がユーザに装着された状態で起動すると、頭頂部電極22及び後頭部電極23がユーザの脳波(EEG)を取得し、右眼電電極24及び左眼電電極25がユーザの眼球運動(EOG)を取得し、頤筋電電極33がユーザの筋電図(EMG)を取得する(St1)。以下、脳波、眼球運動及び筋電図を脳波等とする。図4、図5及び図6は、頭頂部電極22、後頭部電極23、右眼電電極24、左眼電電極25及び頤筋電電極33のそれぞれが取得する脳波等の例を示すグラフである。
【0039】
図4はユーザが閉眼安静状態のときの脳波等である。同図に示す脳波では脳が覚醒状態の場合に放出されるα波が確認される。図5はユーザが深睡眠状態のときの脳波等である。同図に示す脳波では、脳が睡眠状態の場合に放出される徐波が確認される。図6はユーザがレム睡眠状態のときの脳波等である。同図に示す眼球運動では脳がレム睡眠状態の場合に生じるREM(Rapid eye movement:急速眼球運動)が確認される。このように、起床補助装置1は、脳の活動状態に応じたα波、紡錘波、K複合波、徐波、REM等の特徴的波形を取得する。取得された脳波等は、各電極から信号処理部41に供給される。
【0040】
次に、信号処理部41は「睡眠ステージ」を判定する(St2)。信号処理部41は、所定の時間間隔毎に、脳波等に含まれる特長を検出し、睡眠ステージを判定する。図7は信号処理部41が睡眠ステージの判定に用いる脳波等の特徴の例を示す表である。これ以外の基準によって睡眠ステージの判定をすることも可能である。同図に示すように、信号処理部41は、睡眠状態を覚醒(WAKE)、レム睡眠(REM)、睡眠ステージ1〜4(STAGE1〜4)の6ステージに分類する。このうち、覚醒ステージが非睡眠に相等し、睡眠ステージ1〜4がノンレム睡眠に相等する。
【0041】
図8は、信号処理部41による睡眠ステージの判定結果である睡眠判定波形の一例を示すグラフである。同図に示すように、ユーザの睡眠状態に応じて、脳波等から判定される睡眠ステージが覚醒から睡眠ステージ4まで時間と共に変動していることがわかる。
【0042】
次に、信号処理部41は「起床タイミング」を決定する。まず、信号処理部41は図8に示したような睡眠判定波形から起床タイミングの候補(以下、起床タイミング候補)を設定する(St3)。図9は起床タイミング候補を示す概念図である。同図に示すように、信号処理部41は、深い睡眠(睡眠ステージ2〜4)の次のレム睡眠の終了のタイミングを起床タイミング候補として設定する。図9には、起床タイミング候補を丸印で示している。
【0043】
次に、信号処理部41は、起床タイミング候補が起床タイミングとなるかを検討する(St4)。具体的には、起床タイミング候補の時刻(候補時刻)と、予めユーザによって設定された設定起床時刻との差を算出し、この差が予め設定されている許容時間以内であれば、その候補時刻が起床タイミングであると決定する。このようにして信号処理部41は、設定起床時刻までの間で最も長い睡眠時間となり、かつレム睡眠の終了のタイミングを起床タイミングとして決定する。信号処理部41は、決定した起床タイミングを刺激部28に供給する。
【0044】
次に、刺激部28は、起床タイミングに合わせてユーザに刺激を与える(St5)。図10は、刺激部28の動作を示す模式図である。図10(a)に示すように刺激部28は、アラームを鳴らすことによってユーザに刺激を与え、起床を促してもよい。また、図10(b)示すようにユーザの眼の近傍に光を点滅させてもよく、図10(c)に示すようにユーザの鼻の近傍に芳香を放出してもよい。図1に示した起床補助装置1は刺激部28としてアラームを鳴らすためのスピーカを有する構成となっているが、ユーザに与える刺激の種類に応じて刺激部28の構成は適宜変更される。
【0045】
以上のように、本実施形態に係る起床補助装置1は、脳波等に基づいてユーザの睡眠状態を判定するため、ユーザの睡眠状態を正確に判定し、最も起床に適したタイミングでユーザの起床を促すことが可能である。
【0046】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。
なお、本実施形態において第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態に係る起床補助装置は、第1の実施形態に係る起床補助装置1と信号処理部の配置が異なる。
【0047】
[起床補助装置の機能的構成]
図11は、本実施形態に係る起床補助装置201の機能的構成を示すブロック図である。
同図に示すように、起床補助装置201は、頭部装具202、頤部装具203及び信号処理ユニット204を有する。
【0048】
頭部装具202には、第1の実施形態と同様に頭頂部電極22、後頭部電極23、右眼電電極24、左眼電電極25及び通信IF40が設けられ、信号処理部41に替わり通信部205が設けられている。通信部205には、刺激部208が接続されている。頤筋電電極33には、第1の実施形態と同様に通信IF43及び頤筋電電極33が設けられている。
【0049】
信号処理ユニット204には、通信インターフェイス(通信IF)206と信号処理部207が設けられている。信号処理部207は通信IF206に接続されている。信号処理ユニット204はパソコン等の情報処理装置とすることができる。
【0050】
本実施形態に係る起床補助装置201では、頭部装具202の通信部205と信号処理ユニット204の通信IF206がインターネット等のネットワークを介して接続されている。
【0051】
[起床補助装置の動作]
本実施形態に係る起床補助装置201の動作は、睡眠ステージの判定及び起床タイミングの決定が信号処理ユニット204の信号処理部207によって行われる点以外は第1の実施形態と同様である。即ち、電極群がユーザの脳波等を取得し、通信部205に供給する。通信部205はネットワークを介して信号処理ユニット204の通信IF206に脳波等を送信する。
【0052】
通信IF206は信号処理部207に脳波等を出力する。信号処理部207は第1の実施形態と同様に、ユーザの睡眠状態を判定し起床タイミングを決定する。信号処理部207は起床タイミングを頭部装具202の通信部205に送信する。
【0053】
通信部205は受信した起床タイミングを刺激部208に供給する。刺激部208は、第1の実施形態と同様に起床タイミングに合わせてユーザに刺激を与える。
【0054】
本実施形態では、睡眠ステージの判定及び起床タイミングの決定を行う信号処理部207を頭部装具202とは別の信号処理ユニット204に搭載することにより、頭部装具202の軽量化をすることが可能である。また、1台の信号処理ユニット204を複数台の頭部装具207により共有することも可能である。
【0055】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について説明する。
なお、本実施形態において第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態に係る起床補助装置は、第1の実施形態に係る起床補助装置1と信号処理部及び刺激部の配置が異なる。
【0056】
[起床補助装置の機能的構成]
図12は、本実施形態に係る起床補助装置301の機能的構成を示すブロック図である。
同図に示すように、起床補助装置301は、頭部装具302、頤部装具303及び刺激部ユニット304を有する。
【0057】
頭部装具302には、第1の実施形態と同様に頭頂部電極22、後頭部電極23、右眼電電極24、左眼電電極25及び通信IF40が設けられ、信号処理部41に替わり通信部305が設けられている。頤筋電電極33には、第1の実施形態と同様に通信IF43及び頤筋電電極33が設けられている。
【0058】
刺激部ユニット304には、通信インターフェイス306、信号処理部307及び刺激部308が設けられている。刺激部308は信号処理部307に接続され、信号処理部307は通信IF306に接続されている。刺激部ユニット304は、頭部装具302及び頤部装具303とは別にユーザに装着される装具とすることができる。
【0059】
本実施形態に係る起床補助装置301では、頭部装具302の通信部305と刺激部ユニット304の通信IF306が無線通信等の通信手段によって接続されている。
【0060】
[起床補助装置の動作]
本実施形態に係る起床補助装置301の動作は、睡眠ステージの判定及び起床タイミングの決定が刺激部ユニット304の信号処理部307によって行われる点以外は第1の実施形態と同様である。即ち、電極群がユーザの脳波等を取得し、通信部305に供給する。通信部305はネットワークを介して刺激部ユニット304の通信IF306に脳波等を送信する。
【0061】
通信IF306は信号処理部307に脳波等を出力する。信号処理部307は第1の実施形態と同様に、ユーザの睡眠状態を判定し起床タイミングを決定する。信号処理部307は起床タイミングを刺激部308に供給する。刺激部308は、第1の実施形態と同様に起床タイミングに合わせてユーザに刺激を与える。
【0062】
本実施形態では、睡眠ステージの判定及び起床タイミングの決定を行う信号処理部307及び刺激部308を頭部装具302とは別の刺激部ユニット304に搭載することにより、頭部装具302の軽量化をすることが可能である。また、刺激部308が頭部装具302とは分離できることから、第1あるいは第2の実施形態に比べて刺激部308の配置の自由度が高い。
【0063】
本発明はこの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において変更することが可能である。
【0064】
例えば上記実施形態では、ユーザの睡眠状態の判定は信号処理部がするものとしたが、医師等の専門家が起床補助装置に表示される波形からユーザの睡眠状態を判定するものとすることも可能である。
【0065】
また、上記実施形態の起床補助装置は、脳波、眼球運動及び頤部の筋電図を睡眠ステージの判定に用いるものとしたが、このうちの一部又は代替的な他の生体情報を睡眠ステージの判定に用いるものとすることも可能である。
【符号の説明】
【0066】
1、201、301…起床補助装置
2、202、302…頭部装具
3、203、303…頤部装具
22…頭頂部電極
28、208、308…刺激部
205、305…通信部
41、207、307…信号処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の頭頂部に当接される電極部と、
前記電極部を通じて脳波を検出し、この検出された脳波に基づいて睡眠ステージを判定し、前記睡眠ステージに基づいて起床タイミングを決定する信号処理部と、
前記起床タイミングにおいて人体に刺激を与える刺激部と
を具備する起床補助装置。
【請求項2】
請求項1に記載の起床補助装置であって、
前記信号処理部は、レム睡眠ステージの終了時刻を起床タイミングとして決定する
起床補助装置。
【請求項3】
請求項2に記載の起床補助装置であって、
前記信号処理部は、レム睡眠ステージの終了時刻を起床タイミング候補として設定し、予め設定された起床時刻に最も接近する前記起床タイミング候補を起床タイミングとして決定する
起床補助装置。
【請求項4】
請求項3に記載の起床補助装置であって、
前記電極部、前記判定部及び前記信号処理部は、人体の頭部に装着されるヘッドギアに設けられている
起床補助装置。
【請求項5】
請求項3に記載の起床補助装置であって、
前記起床補助装置は、前記信号処理部に前記脳波を送信し、前記信号処理部から前記起床タイミングを受信する通信部をさらに具備し、
前記電極部、前記通信部及び前記刺激部は、人体の頭部に装着されるヘッドギアに設けられている
起床補助装置。
【請求項6】
請求項3に記載の起床補助装置であって、
前記起床補助装置は、前記信号処理部に前記脳波を送信する通信部をさらに具備し、
前記電極部及び前記通信部は、人体の頭部に装着されるヘッドギアに設けられている
起床補助装置。
【請求項7】
電極部を人体の頭頂部に当接させ
信号処理部に、前記電極部を通じて検出された脳波に基づいて睡眠ステージを判定させ、前記睡眠ステージに基づいて起床タイミングを決定させ、
刺激部に、前記起床タイミングにおいて人体に刺激を与えさせる
起床補助方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−110536(P2012−110536A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−262979(P2010−262979)
【出願日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】