説明

超音波映像装置用探触子

【課題】 探触子を高速に走査させても気泡の発生を低減することができ、探触子の走査速度の高速性と測定画像の信頼性とを向上し、測定時間の短縮を実現し、高画質の測定画像を得ることができる超音波映像装置用探触子を提供する。
【解決手段】 この超音波映像装置用探触子は、試料が配置された液体媒質である水11に浸かり、試料の測定表面を走査するように移動する探触子12であって、当該探触子12の周囲に水を整流する羽板部材11等の整流手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は超音波映像装置用探触子に関し、特に、媒質中での高速走査に好適な超音波映像装置用探触子に関する。
【背景技術】
【0002】
各種材料の内部欠陥等を検出し評価するための検査装置として超音波映像装置が知られている。超音波映像装置の一例を図14に示す(例えば、特許文献1参照)。超音波映像装置101は、試料102を、水槽103に溜めた水(液体の媒質)104の中に置き、探触子105から出射される超音波106を媒質104を介して試料102の中に入射する。探触子105は3軸ステージ107に支持されており、試料102の測定表面(XY平面)を走査できるように設けられている。試料102の中で反射して戻ってくる超音波は探触子105で受信され、電気信号に変換される。当該電気信号は探傷器108に入力され、ここで信号処理が行われる。コンピュータで構成される制御装置109は3軸ステージ107と探傷器108の動作を制御し、試料102の測定表面の各測定点で得られた反射信号に基づいて探傷映像を作成し、表示装置(CRT)110に表示する。図示した超音波映像装置101による測定方法は、探触子105によって送受信を行う反射型測定方法である。
【特許文献1】特開2003−185640号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
超音波映像装置101で試料102の測定平面すなわちXY平面を走査するときには、一般的に、探触子105はY軸方向に移動しながらX軸方向に往復走査を行う。全体の測定時間の短縮を図るためには、探触子105を高速で走査させる必要があるが、従来装置の構成では探触子105を高速走査させると媒質104中に泡が発生してしまい、精度の高い測定を行うことができない。
【0004】
泡が発生する原因は主に2つあり、図15を参照して発生原因を説明する。第1の発生原因を図15の(A)に示す。この原因によれば、探触子105が軸方向に媒質(水)104中を矢印111のごとく移動した際、進行方向と逆方向に負圧が発生し、これにより水面が下がる現象が発生する。水面104aが探触子105の下縁まで下がると、そこから気泡121が発生する。
【0005】
第2の発生原因を図15の(B)に示す。探触子105はX軸方向に往復運動を行っているため、往復運動の端で移動方向を矢印112のごとく変更する。その際に、探触子105の走査方向の反対側に生じていた、下がった水面部により形成される空間122が、走査方向を反転する際に高速でつぶされ、これによって媒質104中に気泡121が発生する。
【0006】
気泡121の発生のしやすさは、探触子105の太さ、走査のスピード、探触子105が媒質104に浸かっている深さ、走査範囲などの影響を受ける。
【0007】
上記のごとく媒質104中に発生した気泡は、例えば図15の(C)の気泡121aに示すごとく、矢印113の方向に走査中の探触子105から発せられる超音波の経路を遮断することがある。このような場合には、遮断された場所において信号が欠落した画像となる。さらに気泡121bのごとく探触子105の超音波発生部である凹面レンズ内に留まり、妨害を継続することもある。このような場合には、走査線状に信号が欠落した画像になる。以上の気泡の発生は探触子が高速で走査を行うほど顕著になる。製品検査において、走査時間の短縮と画像の信頼性の向上は共に重要な要素な要素である。以上により本発明の課題は、超音波映像装置による測定で、探触子が高速に走査移動を行っても気泡の発生を抑制し、測定時間の短縮と高い精度の画像を得ることを可能にしようとするものである。
【0008】
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、探触子を高速に走査させても気泡の発生を低減することができ、探触子の走査速度の高速性と測定画像の信頼性とを向上し、測定時間の短縮を実現し、高画質の測定画像を得ることができる超音波映像装置用探触子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る超音波映像装置用探触子は、上記目的を達成するために、次のように構成される。
【0010】
第1の超音波映像装置用探触子(請求項1に対応)は、試料が配置された液体媒質内に浸かり、試料の測定表面を走査するように移動する探触子であって、当該探触子の周囲に水等の液体媒質を整流する整流手段を備えることで特徴づけられる。
【0011】
上記探触子によれば、液体媒質に浸かった状態で移動させられても、整流手段で液体媒質を整流し、探触子の超音波発生部の近傍で気泡が発生するのを防止することが可能となる。
【0012】
第2の超音波映像装置用探触子(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、上記整流手段は、液体媒質の面に平行に配置され、着脱自在構造を有する羽板部材であることを特徴とする。
【0013】
上記の構成によれば、羽板部材の上側では気泡が生じるが、その下側では気泡の発生を抑制することができる。
【0014】
第3の超音波映像装置用探触子(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは、上記整流手段は、液体媒質の面に平行に配置され、遊嵌構造で取り付けられる羽板部材であることを特徴とする。
【0015】
第4の超音波映像装置用探触子(請求項4に対応)は、上記の構成において、好ましくは、上記整流手段は、液体媒質の面に実質的に平行に配置され、捩り形状を有する羽板部材であることを特徴とする。
【0016】
第5の超音波映像装置用探触子(請求項5に対応)は、上記の構成において、好ましくは、上記整流手段は、液体媒質の面に実質的に平行な方向で多層構造を有することを特徴とする。
【0017】
第6の超音波映像装置用探触子(請求項6に対応)は、上記の構成において、好ましくは、上記整流手段は、液体媒質の面に実質的に直角な方向に配置されることで特徴づけられる。
【0018】
第7の超音波映像装置用探触子(請求項7に対応)は、上記の構成において、好ましくは、上記整流手段は、周囲の面において液体媒質の面に平行に形成される溝であることで特徴づけられる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、超音波映像装置の探触子において、試料の測定表面を探触子が走査するとき、当該探触子に水等の液体媒質を整流する機能を有する羽板部材等を取付け、探触子の進行方向の反対側に発生する水面等の低下を抑制したため、当該羽板部材の下側の超音波発生部の周辺で気泡が発生するのを抑制することができる。また羽板部材等の位置よりも上側で気泡が発生するため、探触子の超音波発生部周辺で探傷を妨げる状態は生じない。従って、探触子を高速に走査させても気泡の発生を低減できるので、探触子の走査速度の高速性と測定画像の信頼性とを向上し、測定時間の短縮を実現し、高画質の測定画像を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
【0021】
本発明に係る超音波映像装置の全体的な構成については、従来装置として説明した図14の構成と同じであるので、図14を援用することとし、重複した説明を省略する。本発明の特徴的構成は探触子の部分の構造にある。従って以下の実施形態の説明では、探触子の具体例を説明する。
【0022】
図1と図2に特徴的構成に係る探触子の第1実施形態を示す。図1は、水である液体の媒体11中に下半分が浸かった状態で走査移動している探触子12を示し、図2は探触子12を下方から見た下面図を示す。
【0023】
探触子12の全体形状は、従来のものと同様に、外観が円柱形状を有したものである。特徴的な部分は、探触子12の下側部分の媒体11に浸かる部分に、平面形状が楕円形状の羽板部材13が固定して設けられている点である。羽板部材13は、探触子12の軸心に対して好ましくは垂直になるように取り付けられている。すなわち、羽板部材13は、媒体11の表面に対して平行になるように配置されている。また探触子12が矢印14の方向に走査移動しているとき、楕円形状をした羽板部材13の長軸が矢印14の方向を向くように設定される。
【0024】
上記の羽板部材13は、後述するごとく、媒質11である水を切る水切り作用、または整流する作用を有する手段である。
【0025】
試料の測定表面(XY平面)を探触子12が走査するとき、図1に示されるように矢印14の方向に移動する。このとき羽板部材13は媒質11の中に浸かり、その状態で探触子12と共に移動する。探触子12の走査方向(矢印14)と反対側の探触子12の裏側箇所では空気の巻き込みが生じ、媒質すなわち水11の面11aが下降するが、羽板部材13よりも下側に水面が下がることは阻止される。気泡15は羽板部材13の上側では生じる可能性があるが、羽板部材13の下側で発生することは防止される。従って第1実施形態の探触子では、探触子12の媒質11中に浸ける部分に羽板部材13を所定の形状および取付け姿勢で設けることにより、画像に影響を与える気泡の発生を抑制することができる。
【0026】
上記の羽板部材13は探触子12に対して着脱自在に設けることができる。着脱自在の取付け構造は任意の構造を採用することができる。例えば、ゴム等のOリング部材、擦り割構造、留めねじ構造を採用することができる。また探触子12の側部に横ねじ機構部を付設することにより、探触子12における羽板部材13の取付け高さ位置を任意に変えることができるように構成することもできる。この構成を採用することにより、媒質11の深さ、または媒質中に浸かる探触子の部分の長さに応じて羽板部材13の高さ位置を調整することができる。なお、羽板部材13の材質には任意の材料を用いることができる。
【0027】
また羽板部材13の平面形状は楕円形に限定されない。図3と図4に他の形状を有する羽板部材の例を示す。図3の(A)〜(C)と図4の(A)〜(C)のそれぞれは対応しておリ、図3は探触子の側面図を示し、図4は下面図を示している。図3および図4の(A)で示される探触子12の羽板部材16の平面形状は円形である。図3および図4の(B)で示される探触子12の羽板部材17の平面形状は略菱形であり、角部がカットされた形状を有している。図3および図4の(C)で示される探触子12の羽板部材18の平面形状は大形の略楕円形状であり、かつ周縁部に到るほど厚みが薄くなる形状を有している。
【0028】
次に図5を参照して探触子の第2実施形態を説明する。この探触子12に取り付けられる羽板部材19は、平面形状は略楕円形状であり、側面形状は一定の厚みを有する板材である。羽板部材19は探触子12に対して回転自在になるように遊嵌されている。そのため、羽板部材19は、探触子12における高さ位置が自由に変わり得るように取り付けられている。羽板部材19は媒質すなわち水11に浮かぶ材質で作られている。このため、探触子12が媒質11中に浸かるときには、羽板部材19は常に媒質11上に浮かぶようになっている。
【0029】
上記の羽板部材19によれば、図5の(A),(B)に示されるように探触子12が媒質11に浸かった状態で矢印20のごとく移動し、かつ探触子12が上下動してその浸かる部分の長さが変化したとしても、羽板部材19は常に媒質11の表面に浮かんだ状態で位置している。さらに、羽板部材19は、媒質(水)11の抵抗のために、図5の(C)に示すごとく常に探触子12の進行方向と逆の方向に位置するため、第1実施形態の場合と同様に、媒質11の表面の下降を抑制し、これにより媒質11中の気泡の発生を防止する効果が発揮される。
【0030】
図6は探触子の第3実施形態を示す。図6において、図1で説明した要素と同一の要素には同一の符号を付している。この点は以下の図でも同じである。この探触子12では、羽板部材に相当する部分は一枚の部材でなく、多数枚の羽板部材21が好ましくは一定の等間隔で平行に取り付けられることにより形成されている。この羽板部材21の構造によれば、媒質11の表面に平行な多層の構造とすることにより、羽板部材の個々の形状に関して径方向のサイズを小さくすることができる。このように個々の羽板部材21のサイズを小さくしても前述の実施形態と同様に気泡の発生を防止できる。特に、多層構造にしたため、整流作用が生じ、その効果によって媒質が探触子12の進行方向の裏側に回るのを助ける作用も生じさせる。これによって、媒質11の表面の降下を防止し、最終的に気泡の発生を防止することができる。
【0031】
上記のごとき作用・効果は、探触子12の外周側面の円周方向に溝を複数設けることによっても達成することができる。
【0032】
次に図7を参照して探触子の第4実施形態を説明する。図7で、(A)は探触子の正面図、(B)は側面図を示している。この探触子12に取り付けられる羽板部材22は、平面形状は、好ましくは長方形であり、全体形状として、進行側の前辺部とその反対側の後辺部とが反対向きの傾斜角で傾斜されるように捩り形状が与えられている。その形状により、羽板部材22は、前辺部から見て左右非対称の形状を有している。かかる形状を有する羽板部材22によれば、探触子12の後側に発生した空間を媒質(水)11の流れによりつぶすようにしている。空間をつぶす過程で気泡は発生するが、羽板部材22の下側において気泡は発生しない。この実施形態による羽板部材22によれば、特に、径の大きい探触子等のように大きな羽板部材を用意できない場合に有効である。
【0033】
図8は探触子の第5実施形態を示す。この探触子12では、螺旋状の構造を付加することにより多層構造の羽板部材23が設けられている。この羽板部材23によれば、多層の構造により、径方向のサイズを小さくすることができ、前述の実施形態と同様に気泡の発生を防止できる。
【0034】
次に図9を参照して探触子の第6実施形態を説明する。図9で、(A)は探触子の側面図、(B)は底面図を示している。この探触子12に取り付けられる上記の羽板部材に相当する部分24は、探触子12の進行方向側の前部および後部において縦方向に設けられ、かつ図9(B)に示されるごとく略流線型の形状を有している。この探触子12によれば、進行方向の後ろ側に媒質11を流しやすくする働きを有している。これによって、媒質11の表面の低下は起こりにくく、気泡の発生を防ぐことができる。
【0035】
図10は、第1実施形態に係る羽板部材13の固定構造の具体例を示す。この固定構造は擦り割構造である。図10で、(A)は側面図、(B)は平面図、(C)は斜視図を示す。羽板部材13の一方の側に筒部31を設け、かつ筒部31の内径孔と同等の径を有する孔が羽板部材13に形成されている。当該筒部31に溝32が等間隔で4ヶ所に形成されている。当該羽板部材13は、図11に示されるごとく、筒部32を下側にして、羽板部材13の孔13aと筒部32の内径孔に探触子12の下端部を挿通させ、羽板部材13を探触子12に固定する。
【0036】
図12は、第1実施形態に係る羽板部材13の固定構造の他の具体例を示す。この固定構造は留めねじ構造である。図12で、(A)は側面図、(B)は平面図、(C)は斜視図を示す。羽板部材13の一方の側に平面形状が略菱形の突起部33を設け、かつ突起部33の内径孔33aを形成し、この内径孔33aと同等の径を有する孔が羽板部材13に形成されている。当該突起部33に一ヶ所にねじ孔34を形成し留めねじを装着する。当該羽板部材13は、図13に示されるごとく、突起部33を下側にして、羽板部材13の孔13aと突起部33の内径孔33aに探触子12の下端部を挿通させ、羽板部材13を探触子12に固定する。
【0037】
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、超音波映像装置によって試料の測定表面を探触子で走査するとき超音波発生部の周辺で気泡の発生を抑制するのに利用される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係る超音波映像装置用探触子の第1実施形態を示す側面図である。
【図2】第1実施形態に係る探触子の下面図である。
【図3】第1実施形態に係る探触子の変形例を示す側面図である。
【図4】第1実施形態に係る探触子の変形例を示す下面図である。
【図5】本発明に係る超音波映像装置用探触子の第2実施形態を示し、2つの側面状態(A),(B)と下面状態(C)を示す図である。
【図6】本発明に係る超音波映像装置用探触子の第3実施形態を示す側面図である。
【図7】本発明に係る超音波映像装置用探触子の第4実施形態を示し、側面(A)と正面(B)を示す図である。
【図8】本発明に係る超音波映像装置用探触子の第5実施形態を示す側面図である。
【図9】本発明に係る超音波映像装置用探触子の第6実施形態を示し、側面(A)と底面(B)を示す図である。
【図10】本発明に係る超音波映像装置用探触子の羽板部材の第1の具体例を示す図である。
【図11】第1の羽板部材を取付け例を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る超音波映像装置用探触子の羽板部材の第2の具体例を示す図である。
【図13】第2の羽板部材を取付け例を示す斜視図である。
【図14】超音波映像装置の構成の一例を示す構成図である。
【図15】超音波映像装置用探触子の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
【0040】
11 媒質(水)
12 探触子
13 羽板部材
14 進行方向
15 気泡
16,17,18,19 羽板部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料が配置された液体媒質内に浸かり、前記試料の測定表面を走査する探触子であって、その周囲に前記液体媒質を整流する整流手段を備えることを特徴とする超音波映像装置用探触子。
【請求項2】
前記整流手段は、前記液体媒質の面に平行に配置され、着脱自在構造を有する羽板部材であることを特徴とする請求項1記載の超音波映像装置用探触子。
【請求項3】
前記整流手段は、前記液体媒質の面に平行に配置され、遊嵌構造で取り付けられる羽板部材であることを特徴とする請求項1記載の超音波映像装置用探触子。
【請求項4】
前記整流手段は、前記液体媒質の面に実質的に平行に配置され、捩り形状を有する羽板部材であることを特徴とする請求項1記載の超音波映像装置用探触子。
【請求項5】
前記整流手段は、前記液体媒質の面に実質的に平行な方向で多層構造を有することを特徴とする請求項1記載の超音波映像装置用探触子。
【請求項6】
前記整流手段は、前記液体媒質の面に実質的に直角な方向に配置されることを特徴とする請求項1記載の超音波映像装置用探触子。
【請求項7】
前記整流手段は、前記周囲の面において前記液体媒質の面に平行に形成される溝であることを特徴とする請求項1記載の超音波映像装置用探触子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−53046(P2006−53046A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−234845(P2004−234845)
【出願日】平成16年8月11日(2004.8.11)
【出願人】(300007280)日立建機ファインテック株式会社 (52)
【Fターム(参考)】