説明

車両のライセンスランプ取付構造

【課題】車両後突時にライセンスランプの破損を防止する。
【解決手段】車両後突時に、リヤバンパカバー14の変形に伴って車体前方へ押圧されたライセンスランプ25のランプハウジング24におけるランプ取付部27の傾斜壁部27Bがリヤバンパリインフォースメント30に当たると、ランプハウジング24における係合爪のカット部と係合凸部のカット部が起点となってリヤバンパカバー14との係合が解除され、ライセンスランプ25が軸部34を中心にして回転し脱落するようになっている。また、ランプハウジング24の基部26の後壁部26Dとランプハウジング取付部25の開口部28との干渉が面取部26E、26Fによって解消又は抑制され、ライセンスランプ25がリヤバンパカバー14から容易に脱落するようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車両のライセンスランプ取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両のライセンスランプ取付構造では、バンパ本体のバンパ意匠面の裏面に車幅方向に延びる取付け座を略水平に突出形成し、この取付け座にライセンスランプを取付けた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−6714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記構成のような車両のライセンスランプ取付構造では、他車両が車体後方側からリヤバンパに衝突した場合(車両後突時)に、ライセンスランプがリヤバンパのバンパカバーとバンパリインフォースメント又は車体パネルとに挟まれ破損することが考えられる。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、車両後突時にライセンスランプの破損を防止することができる車両のライセンスランプ取付構造を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明に係る車両のライセンスランプ取付構造は、ランプ本体とランプハウジングとを備えたライセンスランプを、リヤバンパリインフォースメントを覆うリヤバンパカバーに形成されたライセンスランプ取付部に取付けた車両のライセンスランプ取付構造であって、前記ランプハウジングは、車両後突により発生する前記リヤバンパカバーの変形に伴って前記リヤバンパカバーから脱落するための脱落誘導手段を有する。
【0007】
請求項1に記載の車両のライセンスランプ取付構造では、ランプ本体とランプハウジングとを備えたライセンスランプが、リヤバンパリインフォースメントを覆うリヤバンパカバーに形成されたライセンスランプ取付部に取付けられており、車両後突によりリヤバンパカバーが変形すると、リヤバンパカバーの変形に伴ってランプハウジングが有する脱落誘導手段によって、ランプハウジングがリヤバンパカバーから脱落する。このため、車両後突によりライセンスランプがリヤバンパカバーとバンパリインフォースメントとに挟まれ破損することがない。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両のライセンスランプ取付構造において、前記ランプハウジングは前記脱落誘導手段として、前記ランプハウジングの上部前端に車体前方下側から車体後方上側に向かって形成され、車両後突により前記ランプハウジングが車体前方側へ変位した際に、前記リヤバンパリインフォースメントと摺動し前記ランプハウジングを車体後方へ回転させる傾斜壁部を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の車両のライセンスランプ取付構造では、車両後突によりライセンスランプが車体前方側へ変位した際に、ランプハウジングの上部前端に車体前方下側から車体後方上側に向かって形成された傾斜壁部がリヤバンパリインフォースメントと摺動し、ランプハウジングが車体後方へ回転することで、ランプハウジングがリヤバンパカバーから脱落する。このため、車両後突によりライセンスランプがリヤバンパカバーとバンパリインフォースメントとに挟まれ破損することがない。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両のライセンスランプ取付構造において、前記ランプハウジングは前記脱落誘導手段として、前記ランプハウジングの車幅方向両端部に配置されて、前記ランプハウジングが車体後方へ回転する際の回転支軸を構成する軸部を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の車両のライセンスランプ取付構造では、ランプハウジングがランプハウジングの車幅方向両端部に配置された軸部を回転支軸として車体後方へ回転することで、リヤバンパカバーから脱落する。このため、車両後突によりライセンスランプがリヤバンパカバーとバンパリインフォースメントとに挟まれ破損することがない。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の車両のライセンスランプ取付構造において、前記ランプハウジングは前記脱落誘導手段として、前記ランプハウジングにおける前記リヤバンパカバーのライセンスランプ取付部との係合部の角部に形成され、前記ランプハウジングの回転によって前記係合部の前記ライセンスランプ取付部への係合が解除される際に、係合解除の起点となるカット部を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の車両のライセンスランプ取付構造では、ランプハウジングにおけるリヤバンパカバーのライセンスランプ取付部との係合部の角部に形成されたカット部が起点となり、ライセンスランプ取付部との係合部の係合が解除されることで、ランプハウジングがリヤバンパカバーから脱落する。このため、車両後突によりライセンスランプがリヤバンパカバーとバンパリインフォースメントとに挟まれ破損することがない。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の車両のライセンスランプ取付構造において、前記ランプハウジングは前記脱落誘導手段として、前記ランプハウジングの外周部に形成され前記ランプハウジングが車体後方へ回転すると共に車体前側下方へ変位する際に、前記リヤバンパカバーとの干渉を解消又は抑制するための面取部を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の車両のライセンスランプ取付構造では、ライセンスランプが車体後方へ回転すると共に車体前側下方へ変位する際に、ランプハウジングの外周部に形成された面取部によって、ランプハウジングの外周部とリヤバンパカバーとの干渉が解消又は抑制される。このため、車両後突によりライセンスランプが車体前方側へ変位し、リヤバンパカバーから脱落することで、ライセンスランプがリヤバンパカバーとバンパリインフォースメントとに挟まれ破損することがない。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明の請求項1〜5に係る車両のライセンスランプ取付構造では、車両後突時にライセンスランプの破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図10の1−1断面線に沿った拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る車両のライセンスランプ取付構造の作用を示す図1に対応する断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る車両のライセンスランプ取付構造の作用を示す図1に対応する断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る車両のライセンスランプ取付構造のライセンスランプを示す車体斜め後方から見た斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る車両のライセンスランプ取付構造のライセンスランプを示す車体斜め後方から見た斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る車両のライセンスランプ取付構造のライセンスランプを示す車体斜め前方から見た斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る車両のライセンスランプ取付構造のライセンスランプを示す車体側方から見た側面図である。
【図8】図9の8−8断面線に沿った拡大断面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る車両のライセンスランプ取付構造が適用されたリヤバンパを示す一部を断面とした車体斜め前方から見た斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る車両のライセンスランプ取付構造が適用された自動車の後部を示す車体斜め後方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[実施形態]
【0019】
以下、図1〜図10を用いて、本発明に係る車両のライセンスランプ取付構造の一実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印UPは車体上方方向を示し、矢印FRは車体前方方向を示している。
【0020】
図10に示すように、自動車の車体10の後端下部には、車幅方向に延びるリヤバンパ12が取付けられている。このリヤバンパ12の意匠面を構成するリヤバンパカバー14は樹脂材で構成されており、射出成形等により製造されている。
【0021】
図9に示すように、リヤバンパカバー14の意匠面側(車体後面側)の車幅方向中央部には、車幅方向を長手方向とするライセンスプレート取付部14Aが凹設されており、このライセンスプレート取付部14Aには、ライセンスプレート20がボルト締めで固定されている。
【0022】
図1に示すように、リヤバンパカバー14におけるライセンスプレート取付部14Aの上壁部14Bには、ランプ本体22とランプハウジング24とを備えたライセンスランプ25が取付けられている。
【0023】
より具体的に説明すると、リヤバンパカバー14におけるライセンスプレート取付部14Aの上壁部14Bの上面には、ランプハウジング24を取付けるためのライセンスランプ取付部14Dが車体上方向へ向かって左右一対形成されている。また、ライセンスプレート取付部14Aの上壁部14Bにおける左右一対のライセンスランプ取付部14Dの間には、ライセンスランプ25が通過可能な開口部28が形成されており、この開口部28の上方にライセンスランプ25が取付けられている。なお、ライセンスランプ25はリヤバンパカバー14の後壁部14Cの車体前方側に所定の間隔を開けて配置されている。
【0024】
図1及び図9に示すように、リヤバンパカバー14はリヤバンパリインフォースメント30を覆っており、リヤバンパリインフォースメント30は図示を省略した左右のリヤサイドメンバの後端に結合されている。また、リヤバンパリインフォースメント30は車体10の後端下部に車幅方向に沿って延びる閉断面構造32を形成しており、後壁部30Aの上端からは車体前方へ向かって上壁部30Bが形成され、後壁部30Aの下端からは車体前方へ向かって下壁部30Cが形成されている。なお、ライセンスランプ25はリヤバンパリインフォースメント30の後壁部30Aの車体後方側に所定の間隔を開けて配設されている。
【0025】
図4〜図6に示すように、ランプハウジング24の下部を構成する基部26は車幅方向に沿った長尺矩形状となっており、基部26の上壁部26Aの長手方向中央にランプ取付部27が車体上方へ向かって突出形成されている。また、ランプハウジング24の基部26における長手方向の一端部26Bの車体前方側部と、他端部26Cの車体前方側部からはそれぞれ脱落誘導手段としての円柱形状の軸部(ボスピン)34が車幅方向外側に向かって突出形成されており、これらの軸部34は略水平かつ同軸状に配置されている。なお、ランプハウジング24の一対の軸部34はリヤバンパカバー14に設けたライセンスランプ取付部14Dの軸受け部(図示省略)に支持されている。
【0026】
従って、図7に示すように、例えば、ランプハウジング24は、ランプ取付部27に車体前方から車体後方(例えば、図7の矢印B方向)へ向かう回転力が作用した場合に、図7に実線で示す通常の取付位置から、一対の軸部34を回転支軸として図7に2点鎖線で示す回転位置へ容易に回転するようになっている。
【0027】
図4に示すように、ランプハウジング24の基部26における長手方向の一端部26Bの車体後方側部には、係合爪36が車幅方向外側に向かって突出形成されており、係合爪36は車幅方向(図4の矢印W方向)へ弾性変形可能となっている。なお、ランプハウジング24の係合爪36はリヤバンパカバー14に設けたライセンスランプ取付部14Dの係合部(図示省略)に係合している。
【0028】
図5に示すように、ランプハウジング24の基部26における長手方向の他端部26Cの車体後方側部には、係合凸部38が車幅方向外側に向かって突出形成されている。なお、ランプハウジング24の係合凸部38はリヤバンパカバー14に設けたライセンスランプ取付部14Dの係合凹部(図示省略)に係合している。
【0029】
従って、ランプハウジング24は係合爪36と係合凸部38とによってリヤバンパカバー14に設けたライセンスランプ取付部14Dに保持されており、通常状態では図7に実線で示す取付位置にある。
【0030】
図4に示すように、係合爪36の先端部36Aの後端部は、先端側の幅が狭くなるようにカットされ、脱落誘導手段としてのカット部36Bが形成されている。また、このカット部36Bを設けたことで、ランプハウジング24が一対の軸部34を回転支軸として車体後方へ回転する際に、カット部36Bを起点として、係合爪36とライセンスランプ取付部14Dとの係合が容易に解除され、ランプハウジング24がライセンスランプ取付部14から容易に脱落するようになっている。
【0031】
図5に示すように、係合凸部38の先端部38Aの後端部は、先端側の幅が狭くなるようにカットされ、脱落誘導手段としてのカット部38Bが形成されている。また、このカット部38Bを設けたことで、ランプハウジング24が一対の軸部34を回転支軸として車体後方へ回転する際に、カット部38Bを起点として、係合凸部38とライセンスランプ取付部14Dとの係合が容易に解除され、ランプハウジング24がライセンスランプ取付部14から容易に脱落するようになっている。
【0032】
図1及び図6に示すように、ランプハウジング24のランプ取付部27における前壁部27Aの上部は、車体前方下側から車体後方上側に向かって傾斜した脱落誘導手段としての傾斜壁部27Bとなっている。
【0033】
従って、図1に示すように、車体10のリヤバンパカバー14の後壁部14Cに、他車両K1等が車体後方側から車体前方側(図1の矢印A方向)へ向かって衝突(車両後突)した場合には、図2に示すように、リヤバンパカバー14の後壁部14Cの変形に伴ってライセンスランプ25が車体前方側へ変位する。この際、ランプハウジング24のランプ取付部27の傾斜壁部27Bがリヤバンパリインフォースメント30の後壁部30Aの下部30Dと当たり、ランプハウジング24のランプ取付部27の傾斜壁部27Bと、リヤバンパリインフォースメント30の後壁部30Aの下部30Dとが摺動してライセンスランプ25が一対の軸部34を中心にして車体後方(図2の矢印B方向)へ回転するようになっている。
【0034】
図3に示すように、リヤバンパカバー14の後壁部14Cとともにライセンスランプ25が車体前方側へさらに変位した場合には、リヤバンパカバー14によって車体前方側へ押圧されたライセンスランプ25は、ライセンスプレート取付部14Aの上壁部14Bに形成された開口部28を通ってリヤバンパリインフォースメント30の車体下方側へ移動するようになっている。
【0035】
図4及び図8に示すように、ランプハウジング24の基部26における後壁部26Dの下端部には、車体後方へ向って爪部40が車幅方向に連続形成されている。
【0036】
図8に示すように、ランプハウジング24の基部26の爪部40は、リヤバンパカバー14の開口部28における後端縁部28Aに沿って形成した凹部42の下面側に係止されている。
【0037】
また、ランプハウジング24の基部26の後壁部26Dにおける爪部40の上方側は、車体前方上側から車体後方下側に向って傾斜した脱落誘導手段としての面取部26E、26Fとなっている。なお、ランプハウジング24の基部26の後壁部26Dにおける車幅方向中央部が面取部26Eとなっており、ランプハウジング24の基部26の後壁部26Dにおける車幅方向両端部が面取部26Fとなっている。
【0038】
従って、ランプハウジング24が軸部34を回転支軸として車体後方へ回転すると共に車体前側下方へ変位する際には、ランプハウジング24の基部26の後壁部26Dと、リヤバンパカバー14の開口部28における後端縁部28Aとの干渉が面取部26E、26Fによって解消又は抑制されるようになっている。
【0039】
次に、本の実施形態の作用について説明する。
【0040】
本実施形態では、図1に示すように、他車両K1等が車体後方から接近し、図2に示すように他車両K1等が、リヤバンパカバー14の後壁部14Cに車両後方側から衝突(車両後突)した場合には、リヤバンパカバー14の後壁部14Cの変形に伴ってライセンスランプ25が車体前方側へ変位する。
【0041】
このため、ランプハウジング24のランプ取付部27の傾斜壁部27Bがリヤバンパリインフォースメント30の後壁部30Aの下部30Dと当たり、ランプハウジング24のランプ取付部27の傾斜壁部27Bと、リヤバンパリインフォースメント30の後壁部30Aの下部30Dとが摺動してライセンスランプ25が車体後方(図2の矢印B方向)へ回転する。
【0042】
この際、本実施形態では、ランプハウジング24が一対の軸部34を回転支軸として容易に回転すると共に、ランプハウジング24の回転によって、ランプハウジング24の係合爪36、係合凸部38と、リヤバンパカバー14のライセンスランプ取付部14Dとの係合が解除される際に、係合爪36のカット部38Bと係合凸部38のカット部38Bとが起点となる。このため、ランプハウジング24の係合爪36、係合凸部38と、リヤバンパカバー14のライセンスランプ取付部14Dとの係合が容易に解除され、ランプハウジング24がライセンスランプ取付部14から容易に脱落する。
【0043】
また、図3に示すように、リヤバンパカバー14の後壁部14Cとともにライセンスランプ25が車体前方側へさらに変位した場合には、リヤバンパカバー14によって車体前方側へ押圧されたライセンスランプ25は、リヤバンパカバー14に設けた開口部28を通り、リヤバンパリインフォースメント30の車体下方側へ脱落する。
【0044】
この際、本実施形態では、ランプハウジング24の基部26の後壁部26Dにおける爪部40の上方側が車体前方上側から車体後方下側に向って形成した面取部26E、26Fとなっている。このため、ランプハウジング24の基部26の後壁部26Dとリヤバンパカバー14の開口部28における後端縁部28Aとの干渉が、面取部26E、26Fによって解消又は抑制されるので、ライセンスランプ25が開口部28を通り、リヤバンパリインフォースメント30の車体下方側へ容易に脱落する。
【0045】
このため、本実施形態では、車両後突時にライセンスランプ25がリヤバンパカバー14とリヤバンパリインフォースメント30とに挟まれ破損することがないので、ライセンスランプ25の破損を防止できる。また、車両後突時にライセンスランプ25がリヤバンパカバー14とリヤバンパリインフォースメント30とに挟まれ破損することがないので、ライセンスランプ25の取付位置の自由度が向上する。
【0046】
〔上記実施形態の補足説明〕
【0047】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、ランプハウジングが有する脱落誘導手段は上記実施形態の構成に限定されず、上記実施形態の構成の一部を備えた脱落誘導手段であってもよい。また、ランプハウジングが有する脱落誘導手段は、ライセンスプレートを車体側方から照明するライセンスランプのランプハウジングに設けてもよい。
【符号の説明】
【0048】
12 リヤバンパ
14 リヤバンパカバー
14A リヤバンパカバーのライセンスプレート取付部
14D リヤバンパカバーのライセンスランプ取付部
22 ランプ本体
24 ランプハウジング
25 ライセンスランプ
26 ランプハウジングの基部
26E ランプハウジングの面取部(脱落誘導手段)
26F ランプハウジングの面取部(脱落誘導手段)
27 ランプハウジングのランプ取付部
27B ランプハウジングのランプ取付部の傾斜壁部(脱落誘導手段)
28 リヤバンパカバーの開口部
30 リヤバンパリインフォースメント
34 ランプハウジングの軸部(脱落誘導手段)
36 ランプハウジングの係合爪
36B ランプハウジングの係合爪のカット部(脱落誘導手段)
38 ランプハウジングの係合凸部
38B ランプハウジングの係合凸部のカット部(脱落誘導手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランプ本体とランプハウジングとを備えたライセンスランプを、リヤバンパリインフォースメントを覆うリヤバンパカバーに形成されたライセンスランプ取付部に取付けた車両のライセンスランプ取付構造であって、
前記ランプハウジングは、車両後突により発生する前記リヤバンパカバーの変形に伴って前記リヤバンパカバーから脱落するための脱落誘導手段を有する車両のライセンスランプ取付構造。
【請求項2】
前記ランプハウジングは前記脱落誘導手段として、前記ランプハウジングの上部前端に車体前方下側から車体後方上側に向かって形成され、車両後突により前記ランプハウジングが車体前方側へ変位した際に、前記リヤバンパリインフォースメントと摺動し前記ランプハウジングを車体後方へ回転させる傾斜壁部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両のライセンスランプ取付構造。
【請求項3】
前記ランプハウジングは前記脱落誘導手段として、前記ランプハウジングの車幅方向両端部に配置されて、前記ランプハウジングが車体後方へ回転する際の回転支軸を構成する軸部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の車両のライセンスランプ取付構造。
【請求項4】
前記ランプハウジングは前記脱落誘導手段として、前記ランプハウジングにおける前記リヤバンパカバーのライセンスランプ取付部との係合部の角部に形成され、前記ランプハウジングの回転によって前記係合部の前記ライセンスランプ取付部への係合が解除される際に、係合解除の起点となるカット部を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両のライセンスランプ取付構造。
【請求項5】
前記ランプハウジングは前記脱落誘導手段として、前記ランプハウジングの外周部に形成され前記ランプハウジングが車体後方へ回転すると共に車体前側下方へ変位する際に、前記リヤバンパカバーとの干渉を解消又は抑制するための面取部を備えたことを特徴とする請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の車両のライセンスランプ取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−179687(P2010−179687A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−22566(P2009−22566)
【出願日】平成21年2月3日(2009.2.3)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】