説明

車両フレーム組み立て品、システム、および方法

【課題】少ない設計変更で、異なる車両タイプに対して適用可能な車両フレーム組み立て品などを提供する。
【解決手段】車両用フレームシステムおよびその製造方法は、ロール成形されている縦方向フレーム構成部材(例:中央フレーム部材44、左右一対のサイドシル部材46、48)を有する車両フレーム組み立て品を備える。前記ロール成形されている縦方向フレーム構成部材は、第1の車両タイプで用いられる場合には第1の長さにロール成形されており、第2の車両タイプで用いられる場合には第1の長さよりも長い第2の長さにロール成形されている。縦方向フレーム構成部材は、第1の車両タイプ、第2の車両タイプの各々に応じた縦方向長さの規定された断面を有しており、縦方向範囲全体に沿って均一な断面形状をとる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(背景)
本明細書の実施例は、主に、車両フレーム組み立て品に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の異なる車両のモデルまたはタイプに亘って、複数の異なる車両長さを有することが望ましく、または複数の異なる長さを備えた前記した車両の特定の部分を有することが望ましい。ピックアップトラックを例にとると、車室(キャブ)領域には、フルサイズ2ドア、フルサイズ4ドア、またはフルサイズ2ドアとハーフサイズ2ドアとを併せ持つ4ドアを備えることができる。そして、前記した形態の車両の荷台(ベッド)長さは、例えば約1.2mから2.4mまで変えることができる。したがって、車室長さと荷台長さとの実現可能な多数の組み合わせが考えられる。もちろん、スポーツ用多目的トラック、スポーツ用多目的車両、ミニバン、クロスオーバー、セダン、クーペなどの他の形態の車両の長さを可変としてもよいし、または車両の部分を可変としてもよい。
【0003】
従来の車両フレームおよびその構造物においては、そのような車両フレームおよび製造物の組み合わせは、1つの専用のフレーム構造物を有する1つの特別な車両モデルとなる。慣用的には複数の型成形部品の集合体から組み立てる専用のフレーム構造物を備える車両モデルを提供することは、高価であるとともに、いくつかの可変長車両を単一の組み立てライン上で効率的に製造することを困難にする。
【0004】
車両製造者の中には、ボディ・オン・フレーム製造法を用いる者がいるが、車両の設計を変更することにおける融通性が幾分制限されてしまう。ボディ・オン・フレーム製造技術を用いると、車体組み立て品一式(例:車室構造物または荷台構造物)は、ラダーフレームに取り付けられる。これにより、前記車体組み立て品一式を修正、および/または置換する場合、下部のラダーフレームおよび/または前記ラダーフレームに取り付けられている他の車体組み立て品一式をほぼ変更せずに済ませることができる。
ピックアップトラックを例にとると、車室組み立て品は、1つの年式から次の年式に再設計する場合、下部のラダーフレームの再設計をほとんど必要としない。さらに、単一のラダーフレームは、異なる形態の車室(標準サイズのもの、拡張サイズのもの、またはフルサイズのもの)および/または異なる形態の荷台を支持することができる。さらに、ラダーフレームは、主ラダーフレームに補助ラダーフレームを付加することによって拡張または伸長できる。このようなラダーフレームを用いて、拡張した荷台または拡張した車室を支持でき、または伸長した車両(例:ハイヤー)を支持できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ボディ・オン・フレーム設計の欠点は、重量に関する問題を含んでいる。この問題は、性能の低下、燃料消費の増大、ハンドル操作の支障の原因となる。なぜならば、ねじって曲げることができなかったり、衝突による安全性を向上するための破壊ゾーンを取り付けることが困難であったりするからである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(要約)
本発明の一態様によれば、
可変縦方向フロア長さを有する複数の車両タイプで用いられるフロアフレームシステムは、第1の縦方向長さを有する第1のフロアフレーム組み立て品を有する第1の車両タイプと、第1の縦方向長さよりも長い第2の縦方向長さを有する第2のフロアフレーム組み立て品を有する第2の車両タイプと、を備える。
前記第1のフロアフレーム組み立て品は、中央フレーム部材と、前記中央フレーム部材の外側に位置する一対のサイドシル部材と、前記一対のサイドシル部材間に延設され、前記中央フレーム部材に相互接続されている複数のクロス部材と、を備える。
前記第2のフロアフレーム組み立て品は、中央フレーム部材と、前記中央フレーム部材の両側に位置する一対のサイドシル部材と、前記一対のサイドシル部材間に延設され、前記中央フレーム部材に相互接続されている複数のクロス部材と、を備える。
【0007】
前記第1のフロアフレーム組み立て品および前記第2のフロアフレーム組み立て品の1または複数の前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材は、前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材の少なくとも縦方向の一部に沿って均一な断面形状を有し、
前記第1のフロアフレーム組み立て品内に備えられている場合には前記第1の縦方向長さに対応する前記縦方向の一部に沿った第1の位置にて、そして、前記第2のフロアフレーム組み立て品内に備えられている場合には前記第2の縦方向長さに対応する前記縦方向の一部に沿った第2の位置にて、1または複数の前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材を切断することを可能にする。
【0008】
本発明の他の態様によれば、
車両用のフロアフレーム組み立て品であって、
中央フレーム部材と、
前記中央フレーム部材から離間して両側に位置するサイドシル部材と、
前記サイドシル部材および前記中央フレーム部材の間に延設され、相互接続されている複数の離間したクロス部材と、を備える。
1または複数の前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材は、前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材の少なくとも縦方向の一部に沿って均一な断面形状を有する。
前記縦方向の一部は、第1のフロアフレーム縦方向長さを有する第1の車両タイプに取り付けられる場合には第1の部分長を有し、第2のフロアフレーム縦方向長さを有する第2の車両タイプに取り付けられる場合には第2の部分長を有する。
【0009】
本発明のさらなる他の態様によれば、
フロアフレームシステムであって、
ロール成形した縦方向フレーム構成部材を有するフロアフレーム組み立て品を備え、
前記縦方向フレーム構成部材は、第1の縦方向長さを有する第1のフロアフレーム組み立て品を有する第1の車両タイプで用いられる場合には第1の長さで成形されており、第2の縦方向長さを有する第2のフロアフレーム組み立て品を有する第2の車両タイプで用いられる場合には第2の長さで成形されている。
【0010】
本発明の他の態様によれば、
車両用フレームシステムであって、
ロール成形した縦方向フレーム構成部材を有する車両フレーム組み立て品を備える。
前記ロール成形した縦方向フレーム構成部材は、第1の車両タイプで用いられる場合には第1の長さにロール成形され、第2の車両タイプで用いられる場合には前記第1の長さよりも長い第2の長さにロール成形される。
【0011】
本発明のさらなる他の態様によれば、
可変縦方向フロア長さを有する車両フレームを成形するためのフレーム製造方法を提供する。本態様に従う前記方法であって、
第1の縦方向長さの規定された断面を有する少なくとも1つの第1の縦方向フレーム構成部材が、第1の車両タイプ用に成形される。
前記第1の縦方向フレーム構成部材は、前記第1の車両タイプの第1のフロアフレーム組み立て品に取り付けられる。
また、第2の縦方向長さの前記規定された断面を有する少なくとも1つの第2の縦方向フレーム構成部材が、第2の車両タイプ用に成形される。
前記第2の縦方向フレーム構成部材は、前記第2の車両タイプの第2のフロアフレーム組み立て品に取り付けられる。
【0012】
前フレームクロス部材、および前記前フレームクロス部材から後方に延設されている複数の前フレーム側面側部材を備える前フレーム組み立て品と、
前記前フレーム側面側部材の前端部分に接続されている複数のサイドシル部材、および前記サイドシル部材の間で延設されている複数のクロス部材を備えるフロアフレーム組み立て品と、を有する車両フレーム組み立て品内にあって、
前記前フレーム側面側部材のうちの第1の前フレーム側面側部材と、前記サイドシル部材のうちの第1のサイドシル部材との間にあるフレーム結合部分であって、
本発明の一態様によれば、
前記第1の前フレーム側面側部材が前記第1のサイドシル部材と結合する領域に沿って前記第1のサイドシル部材の上壁部と当接する前記第1の前フレーム側面側部材の上壁部と、
前記領域に沿って前記第1のサイドシル部材の下壁部と当接する前記第1の前フレーム側面側部材の下壁部と、を備える。
【0013】
少なくとも1つの後フレームクロスブレース部および、前記した少なくとも1つの後フレームクロスブレース部から前方に延設されている複数の後フレーム側面側部材を備える後フレーム組み立て品と、
前記後フレーム側面側部材の後端部分に接続されている複数のサイドシル部材、および前記サイドシル部材の間で延設されている複数のクロス部材を備えるフロアフレーム組み立て品と、を有する車両フレーム組み立て品内にあって、
前記後フレーム側面側部材のうちの第1の後フレーム側面側部材と、前記サイドシル部材のうちの第1のサイドシル部材との間にあるフレーム結合部分であって、
本発明の一態様によれば、
前記第1の後フレーム側面側部材が前記第1のサイドシル部材と結合する領域に沿って前記第1のサイドシル部材の上壁部と当接する前記第1の後フレーム側面側部材の上壁部と、
前記領域に沿って前記第1のサイドシル部材の下壁部と当接する前記第1の後フレーム側面側部材の下壁部と、を備える。
【0014】
本発明の他の態様によれば、
車両フレーム結合部分であって、
フロアフレーム組み立て品のサイドシル部材と、
前記サイドシル部材に対して所定の角度をなしており、前記サイドシル部材に接続されて前記サイドシル部材に負荷力を伝達する前方のまたは後方のフレーム側面側部材と、を備える。
前記フレーム側面側部材は、
前記フレーム側面側部材が前記サイドシル部材と結合する領域に沿って前記サイドシル部材の上壁部と当接する上壁部と、
前記領域に沿って前記サイドシル部材の下壁部と当接する下壁部と、を有する。
【0015】
複数のサイドシル部材、および前記サイドシル部材の間で延設されている複数のクロス部材を備えるフロアフレーム組み立て品を有する車両フレーム組み立て品内にあって、
前記した複数のクロス部材のうちの第1のクロス部材と、前記したサイドシル部材のうちの第1のサイドシル部材との間にあるフレーム結合部分であって、
本発明の一態様によれば、
前記第1のクロス部材が前記第1のサイドシル部材と結合する領域に沿って前記第1のサイドシル部材の上壁部と当接する前記第1のクロス部材の上壁部と、
前記領域に沿って前記第1のサイドシル部材の下壁部と当接する前記第1のクロス部材の下壁部と、を備える。
【0016】
本発明のさらなる他の態様によれば、
車両フレーム結合部分であって、
フロアフレーム組み立て品のサイドシル部材と、接続フレーム部材と、を備え、
前記接続フレーム部材は、
前記接続フレーム部材が前記サイドシル部材と結合する領域に沿って前記サイドシル部材の上壁部と当接する上壁部と、
前記領域に沿って前記サイドシル部材の下壁部と当接する下壁部と、を有する。
【0017】
前フレームクロス部材、および前記前フレームクロス部材から後方に延設される第1の内部部材および第2の内部部材を備える前フレーム組み立て品と、
複数のサイドシル部材、中央フレーム部材、および前記サイドシル部材と前記中央フレーム部材との間で延設されており、前記サイドシル部材および前記中央フレーム部材と相互接続されている複数のクロス部材を備えるフロアフレーム組み立て品と、を有する車両フレーム組み立て品内にあって、
前記第1の内部部材と、前記第2の内部部材と、前記中央フレーム部材との間にあるフレーム結合部分であって、
本発明の一態様によれば、
前記中央フレーム部材の中央壁部と一体的に形成されており、前記中央フレーム部材の中央壁部から延設される前記中央フレーム部材の互いに離間した第1の側壁部および第2の側壁部を備える。
前記第1の内部部材の中央壁部と一体的に形成されており、前記第1の内部部材の中央壁部から延設される前記第1の内部部材の互いに離間した第1の側壁部および第2の側壁部を備える。
前記第2の内部部材の中央壁部と一体的に形成されており、前記第2の内部部材の中央壁部から延設される前記第2の内部部材の互いに離間した第1の側壁部および第2の側壁部と、を備える。
前記第1の内部部材の前記第1の側壁部は、前記中央フレーム部材の前記第1の側壁部に直接接続しており、一体化しており、前記第1の内部部材の前記第2の側壁部は、前記中央フレーム部材の前記第2の側壁部に直接接続しており、一体化している。
前記第2の内部部材の前記第1の側壁部は、前記第1の内部部材の第2の側壁部に終結しており、前記第2の内部部材の前記第2の側壁部は、前記中央フレーム部材の前記第2の側壁部に直接接続しており、一体化している。
したがって、前記第1の内部部材から前記中央フレーム部材まで続く第1の負荷経路と、前記第2の内部部材から前記中央フレーム部材まで続く第2の負荷経路とを提供する。
【0018】
複数のサイドシル部材、中央フレーム部材、および前記サイドシル部材と前記中央フレーム部材との間で延設されており、前記サイドシル部材および前記中央フレーム部材と相互接続されている複数のクロス部材を有する車両フレーム組み立て品内にあって、
前記複数のクロス部材のうちの少なくとも1つのクロス部材と、前記中央フレーム部材との間にあるフレーム結合部分であって、
本発明の一態様によれば、
前記サイドシル部材のうちの第1のサイドシル部材および前記中央フレーム部材の間で架設されている前記した少なくとも1つのクロス部材の第1の部分と、
前記サイドシル部材のうちの反対側にある第2のサイドシル部材および前記中央フレーム部材の間で架設されている前記した少なくとも1つのクロス部材の第2の部分と、を備える。
前記第1の部分および前記第2の部分の各々の下壁部は、前記中央フレーム部材の下壁部と当接する。
前記第1の部分および前記第2の部分の各々の上壁部は、前記中央フレーム部材の上壁部と当接する。
【0019】
本発明の他の態様によれば、
車両フレーム結合部分であって、
フロアフレーム組み立て品の中央フレーム部材と、前記中央フレーム部材に接続され、対応するサイドシル部材に向かって横方向に延設されているクロス部材部分と、を備える。
前記クロス部材部分は、
前記中央フレーム部材の下壁部と当接する下壁部と、
前記中央フレーム部材の上壁部と当接する上壁部と、を備える。
【0020】
本発明の一態様によれば、
可変縦方向ベッド長さを有する複数の車両タイプで用いられるベッドフレームシステムであって、
第1の前フレーム組み立て品と、第1のフロアフレーム組み立て品と、第1の後フレーム組み立て品と、を備える少なくとも第1の車両タイプと、
第2の前フレーム組み立て品と、第2のフロアフレーム組み立て品と、第2の後フレーム組み立て品と、を備える少なくとも第2の車両タイプと、を備える。
前記第1の後フレーム組み立て品は、第1の縦方向長さを有する少なくとも1つの縦方向フレーム部材を備える。
前記第2の後フレーム組み立て品は、第2の縦方向長さを有する少なくとも1つの縦方向フレーム部材を備える。
前記第1の後フレーム組み立て品および前記第2の後フレーム組み立て品の1または複数の前記縦方向フレーム部材は、前記縦方向フレーム部材の少なくとも縦方向の一部に沿って均一な断面形状を有し、
前記第1の後フレーム組み立て品については、前記第1の縦方向長さに対応する前記縦方向の一部に沿った第1の位置で、前記した1または複数の縦方向フレーム部材を切断することを可能にし、
前記第2の後フレーム組み立て品については、前記第2の縦方向長さに対応する前記縦方向の一部に沿った第2の位置で、前記した1または複数の縦方向フレーム部材を切断することを可能にする。
【0021】
本発明の他の態様によれば、
車両用のベッドフレーム組み立て品であって、
少なくとも1つの縦方向フレーム部材の少なくとも縦方向の一部に沿って均一な断面形状を有する少なくとも1つの縦方向フレーム部材を有する。
前記縦方向の一部は、
第1のベッドフレーム縦方向長さを有する第1の車両タイプに取り付けられる場合には第1の部分長を有し、
第2のベッドフレーム縦方向長さを有する第2の車両タイプに取り付けられる場合には第2の部分長を有する。
【0022】
本発明のさらなる他の態様によれば、
ベッドフレームシステムであって、
ロール成形された縦方向フレーム構成部材を有するベッドフレーム組み立て品を備える。
前記ロール成形された縦方向フレーム構成部材は、
第1の縦方向長さを有する第1のフロアフレーム組み立て品を有する第1の車両タイプで用いられる場合には、第1の長さで成形され、
第2の縦方向長さを有する第2のフロアフレーム組み立て品を有する第2の車両タイプで用いられる場合には、第2の長さで成形される。
【0023】
本発明の他の態様によれば、
可変縦方向ベッド長さを有する車両ベッドフレームを成形するベッドフレーム製造方法を提供する。本態様に従う前記方法であって、
第1の車両タイプ用の第1の縦方向長さの規定された断面を有する少なくとも1つの第1の縦方向フレーム構成部材を成形する。
前記第1の縦方向フレーム構成部材を前記第1の車両タイプの第1のベッドフレーム組み立て品に取り付ける。
第2の車両タイプ用の第2の縦方向長さの前記規定された断面を有する少なくとも1つの第2の縦方向フレーム構成部材を成形する。
前記第2の縦方向フレーム構成部材を前記第2の車両タイプの第2のベッドフレーム組み立て品に取り付ける。
【図面の簡単な説明】
【0024】
(図面の簡単な説明)
【図1】第1のフロアフレーム組み立て品と、第1のベッドフレーム組み立て品とを備える第1の車両タイプの車両フレームの下側部分の斜視図である。
【図2】第2のフロアフレーム組み立て品と、第1のベッドフレーム組み立て品とを備える第2の車両タイプの車両フレームの下側部分の斜視図である。
【図3】第1のフロアフレーム組み立て品と、第2のベッドフレーム組み立て品とを備える第3の車両タイプの車両フレームの下側部分の斜視図である。
【図4】第2のフロアフレーム組み立て品と、第2のベッドフレーム組み立て品とを備える第4の車両タイプの車両フレームの下側部分の斜視図である。
【図5】前フレーム側面側部材と、サイドシル部材との間にあるフレーム結合部分の斜視図である。
【図6】図5のフレーム結合部分の底面図である。
【図7】図5のフレーム結合部分の断面図である。
【図8】図5のフレーム結合部分の側断面図である。
【図9】前フレーム組み立て品の第1の内部部材および第2の内部部材と、フロアフレーム組み立て品の中央フレーム部材との間にあるフレーム結合部分の斜視図である。
【図10】図9のフレーム結合部分の底面図である。
【図11】図9のフレーム結合部分の平面図である。
【図12】フロアフレーム組み立て品のクロス部材と、フロアフレーム組み立て品の中央フレーム部材との間にあるフレーム結合部分の斜視図である。
【図13】図12のフレーム結合部分の平面図である。
【図14】フロアフレーム組み立て品のクロス部材と、フロアフレーム組み立て品のサイドシル部材との間にあるフレーム結合部分の斜視図である。
【図15】フロアパネルが取り付けられている図14のフレーム結合部分の断面図である。
【図16】後フレーム組み立て品の側面側部材と、フロアフレーム組み立て品のサイドシル部材との間にあるフレーム結合部分の斜視図である。
【図17】図16のフレーム結合部分の底面図である。
【図18】図16のフレーム結合部分の上斜視図である。
【図19】図16のフレーム結合部分の断面図である。
【図20】図16のフレーム結合部分の側断面図である。
【図21】フロアフレーム組み立て品のクロス部材と、フロアフレーム組み立て品の中央フレーム部材との間にあるフレーム結合部分の斜視図である。
【図22】図21のフレーム結合部分の下斜視図である。
【図23】図21のフレーム結合部分の平面図である。
【図24】図1の車両フレームに他のフレームの構成部材を取り付けたものの斜視図である。
【図25】図2の車両フレームに他のフレームの構成部材を取り付けたものの斜視図である。
【図26】図3の車両フレームに他のフレームの構成部材を取り付けたものの斜視図である。
【図27】図4の車両フレームに他のフレームの構成部材を取り付けたものの斜視図である。
【図28】図24に図示した車両フレームにさらに他の車両フレーム/車体の構成部材を取り付けたものの部分斜視図である。
【図29】図28と同様の車両フレームの図であって、部分的に切り欠くことで車両フレームの後フレーム組み立て品を経由する負荷経路を示す図である。
【図30】専用部品と、共通部品と、可変長部品とを備える第1の車両タイプおよび第2の車両タイプ用の車両フレーム組み立て品を組み立てるフレームシステムの概略図である。
【図31】可変縦方向長さを有する車両フレームを成形するためのフレーム製造方法を示す工程フロー図である。
【図32】スポーツ用多目的車両で用いるのに適した後フレーム組み立て品を有する車両フレームの下側部分の斜視図である。
【図33】複数の代替的な後フレーム組み立て品を有する車両フレーム組み立て品を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(詳細な説明)
まず、添付の図面を参照するが、これらの図面が示すものは、1または複数の実施例を説明するためのものであって、限定するためのものではない。図30は、車両のための、具体的には、可変縦方向フレーム長さを有する複数の車両タイプに関する、または関連する使用のためのフレームシステム10の概略を示す。前記可変縦方向フレーム長さは、フレーム全体長、フレーム部分長、および/またはフレーム構成部材長さを含む。図示のとおり、少なくとも第1の車両タイプのホワイトボディ(BIW:body-in-white)組み立て品は、符号12で表し、少なくとも第2の車両タイプのホワイトボディ組み立て品は、符号14で表す。
ホワイトボディ組み立て品12は、結果的に、少なくとも符号16で示す第1の車両タイプの車両フレーム組み立て品になる。同様にして、少なくとも符号18で示す第2の車両タイプの車両フレーム組み立て品は、ホワイトボディ組み立て品14から生じたものである。本明細書で用いる場合、車両タイプは、複数の車両フレーム組み立て品を単に区別するために用いられる。場合によっては、車両タイプは、複数の異なる車両モデルと関連づけることができる。しかしながら、他の場合としては、単一の車両モデルは、複数の車両タイプを含むことができ、したがって、複数の異なるフレーム組み立て品を含むことができる。
【0026】
図示のとおり、車両フレーム組み立て品16、18は、符号12、14のブロックにおいて、共通部品20と、可変長部品22と、専用(またはカスタム)部品24、26から成形することができる。共通部品20は、例えば、さまざまな車両タイプに用いられる型成形構成部材である。前記した車両タイプは、具体的には、本実施形態の少なくとも第1の車両タイプおよび少なくとも第2の車両タイプの車両フレーム組み立て品16、18である。
可変長部品22は、少なくとも縦方向フレーム構成部材の縦方向の一部に沿って均一な断面形状を有する縦方向フレーム構成部材を含む。このような断面形状は、通常、前記した部品を、複数の異なる車両タイプの可変長フレーム組み立て品用に成形すること、そして、さまざまな長さからなる前記した部品を成形するために複数の異なる位置で切断すること、を可能にする。
例えば、ホワイトボディ組み立て品12に取り付けられる可変長部品22aは、第1の縦方向長さを有する縦方向フレーム構成部材とすることができ、これに対し、ホワイトボディ組み立て品14に取り付けられる可変長部品22bは、第2の縦方向長さを有する縦方向フレーム構成部材とすることができる。前記した縦方向フレーム構成部材22a、22bは、共通の横断面を有し、したがって、効率良く可変縦方向長さを成形することを容易にする。
【0027】
一例では、縦方向フレーム構成部材22a、22bは、ロール成形工程によって成形したロール成形構成部材であり、所望の長さ(例:第1の車両タイプの第1に対して縦方向長さ、および第2の車両タイプに対して第2の縦方向長さ)に切断される。ロール成形は、縦方向構成部材22a、22bが、鋼鉄製であるときに用いることができる工程であるが、このことは例示であって、必須ではない。
他の例では、縦方向構成部材は、押し出し成形工程によって成形した押し出し成形構成部材であり、所望の長さ(例:第1の車両タイプに対して第1の縦方向長さ、および第2の車両タイプに対して第2の縦方向長さ)に切断される。押し出し成形は、縦方向構成部材が、例えばアルミニウム製であるときに用いられる工程であるが、必須ではない。さらに他の例では、いくつかの他の工程を用いて可変長縦方向構成部材を成形することができる。例えば、プレス成形や型成形などがあるが、これらに限定されない。
【0028】
(カスタムまたは)専用部品24、26は、型成形、ロール成形、押し出し成形、または他の成形がなされるが、概してすべての車両タイプまたは車両モデルに用いられるわけではない(つまり、1または複数の特定の車両タイプに対して、これらの部品を“専用”にする)。例えば、部品24は、符号12のブロックにて組み立てられた第1の車両タイプのみにとって専用であるとすることができ、部品26は、符号14のブロックにて組み立てられた第2の車両タイプのみにとって専用であるとすることができる。
本実施形態において、第1の車両タイプの車両フレーム組み立て品16は、第1の縦方向長さを有するロール成形した縦方向フレーム構成部材22aを備え、第2の車両タイプの車両フレーム組み立て品18は、第2の縦方向長さを有するロール成形した縦方向フレーム構成部材22bを備える。したがって、ロール成形した縦方向フレーム構成部材は、符号22のブロックにて成形される。具体的には、符号12のブロックでの第1の車両タイプに用いられる場合には第1の長さで成形され、符号14のブロックでの第2の車両タイプに用いられる場合には、さらに長い第2の長さで成形される。しかしながら、他の成形工程(例:押し出し成形、プレス成形など)を用いることも可能である。
【0029】
図1〜図4を再び見ると、車両フレーム組み立て品30〜36、または少なくともそれらの下側部分が4つの車両タイプとして図示されている。より具体的には、図1は、第1の車両タイプのフレーム組み立て品30を図示している。この第1の車両タイプは、図31の第1の車両タイプのフレーム組み立て品16の下側部分として採用されている。図2は、第2の車両タイプのフレーム組み立て品32を図示している。この第2の車両タイプは、図31の第2の車両タイプのフレーム組み立て品18の下側部分として採用されている。図3は、第3の車両タイプのフレーム組み立て品34を図示しており、図4は、第4の車両タイプのフレーム組み立て品36を図示している。
もちろん、図1〜図4の4つの車両タイプは、単なる例示にすぎず、4つより多くのまたは4つより少ない車両タイプを、本明細書で開示する(1または複数の)フレームシステムにおいて採用してもよい。いずれの場合であっても、フレーム組み立て品30〜36の各々は、図31の車両フレームシステムと併せて説明したとおり、共通部品と、可変長部品と、専用部品とから成形できる。
【0030】
特に、共通部品は、多数の車両タイプの多数のフレーム組み立て品で用いられる同一の部品とすることができる。例えば、フロアフレームのクロス部材などの共通部品は、図1〜図4に示す4つのフレーム組み立て品30〜36すべてに用いることができる。可変長部品(例:ロール成形部品、押し出し部品、プレス成形部品など)は、少なくともその縦方向の一部に沿って均一な断面形状を有する部品であり、異なる車両タイプに用いるために所望の長さに切断することができる。最後に、専用部品は、特定の車両タイプ、またはすべてではないが複数の車両タイプに用いるために特別に成形された部品である。
本願の図面において、共通部品はすでに概ね描写されており、共通部品の参照番号は、すべての図面において概ね同一である。可変長部品もまたすでに概ね描写されており、すべての図面には同一の参照番号が用いられている。しかしながら、プライム記号(´)を用いて、異なる縦方向長さを有する可変長部品同士を区別している(そして、可変長部品を含む部分組み立て品同士を区別している)。カスタム部品は、いくつかの車両タイプで用いられるだけであるが、カスタム部品が用いられる(1または複数の)特定の車両タイプに対する説明をするときに個別に説明する。
【0031】
図示するフレーム組み立て品30〜36は、スポーツ用多目的トラック(例:ピックアップトラック)に対して使用するものとして説明する。しかしながら、これは、単なる例示であり、当業者であれば、主要な開示内容の概念は、スポーツ用多目的車両、小型トラック、自動車、クロスオーバーなどの他の種類の車両に容易に適用できることが理解される。第1の車両タイプのフレーム組み立て品30は、第1の縦方向長さを有する第1のフロアフレーム組み立て品42を備える。第1のフロアフレーム組み立て品42は、中央フレーム部材44と、中央フレーム部材44の側面に位置する一対のサイドシル部材46、48と、サイドシル部材46、48の間に延設され、中央フレーム部材44と相互接続している複数のクロス部材50、52、54、56とを備える。
図2に示す第2の車両タイプのフレーム組み立て品32は、図1の第1のフロアフレーム組み立て品42の第1の縦方向長さよりも長い第2の縦方向長さを有する第2のフロアフレーム組み立て品42´を備える。第2のフロアフレーム組み立て品42´は、中央フレーム部材44´と、中央フレーム部材44´の側面に位置する一対のサイドシル部材46´、48´と、サイドシル部材46´、48´の間に延設され、中央フレーム部材44´と相互接続されている同一の複数のクロス部材50、52、54、56とを備える。より詳細に後記するとおり、クロス部材50、52、54、56は、略U字形の断面形状をし、前壁部と、後壁部と、前壁部および後壁部と相互接続している下壁部とを有する。前壁部および後壁部はまた、側壁部として参照される。
【0032】
第1のフロアフレーム組み立て品42および第2のフロアフレーム組み立て品42´の1または複数の中央フレーム部材44、44´と、第1のフロアフレーム組み立て品42および第2のフロアフレーム組み立て品42´のサイドシル部材46、48、46´、48´とは、少なくとも中央フレーム部材44、44´およびサイドシル部材46、48、46´、48´の縦方向の一部に沿って均一な断面形状を有している。この断面形状は、第1のフロアフレーム組み立て品42に含まれている場合に、前記した1または複数の部材が、第1の縦方向長さに対応する縦方向の一部に沿った第1の位置で切断されることを可能にする。そして、第2のフロアフレーム組み立て品42´に含まれている場合に、前記した1または複数の部材が、第2の縦方向長さに対応する縦方向の一部に沿った第2の位置で切断されることを可能にする。本実施形態では、1または複数の部材の縦方向の一部とは、前記した部材の縦方向の範囲全体を指しているが、このことは必須ではない。さらに、図31の可変長部品22を参照して説明されるとおり、縦方向長さが可変である前記した1または複数の部材は、ロール成形された部材とすることができる。
【0033】
本実施形態では、1または複数の部材は、中央フレーム部材44、44´およびサイドシル部材46、48、46´、48´のすべてを含むことができる。一例として、中央フレーム部材44、44´は、ロール成形して、異なる長さでただ単に切断するだけで、フロアフレーム組み立て品42、42´の各々に取り付けるのに適したものとすることができる。同様にして、サイドシル部材46、46´は、ロール成形して、切断することで、フロアフレーム組み立て品42、42´の各々に取り付けるのに適した長さにすることができる。サイドシル部材48、48´は、ロール成形して、切断することで、フロアフレーム組み立て品42、42´の各々に取り付けるのに適した長さにすることができる。
フロアフレーム組み立て品42、42´の各々のクロス部材50〜56は、互いに共通(つまり、共通部品)とすることができる。つまり、例えば、複数のクロス部材50を成形し、その一つのクロス部材50をフロアフレーム組み立て品42上に用いることができ、別のクロス部材50をフロアフレーム組み立て品42´上に用いることができる。結果的に、フロアフレーム組み立て品42´は、フロアフレーム組み立て品42よりも縦方向長さが長くなる。このことは、例えば、種々の車室構造物を支持するように用いることを可能にする。例えば、図1のフロアフレーム組み立て品42は、2つのフルサイズの前ドアおよび2つのサイズのより小さな後ドアを含む4ドアの車両タイプに用いることができる。しかしながら、このことは必須でない。これに対し、図2のフロアフレーム組み立て品42´は、フルサイズの4ドアの車両タイプに用いることができる。しかしながら、このことも必須でない。
【0034】
複数の後フレーム組み立て品の1つは、第1の車両タイプの第1のフロアフレーム組み立て品42と、第2の車両タイプの第2のフロアフレーム組み立て品42´との各々に対して固定されている。特に、図示のとおり、共通の後フレーム組み立て品58が、サイドシル部材46、48、46´、48´の後端と接続することによってフロアフレーム組み立て品42、42´の各々に対して固定されている。本実施形態では、後フレーム組み立て品58は、荷物運搬用の荷台フレーム(例:約5フィートまたは約1.2メートルの荷台)の下側のフレーム部分とすることができる。代替的に、他の後フレーム組み立て品をフロアフレーム組み立て品42、42´に接続することもできる。
【0035】
例えば、図3および図4を参照すると、伸長した後フレーム組み立て品60がフロアフレーム組み立て品42、42´にそれぞれ接続されている様子が図示されている。後フレーム組み立て品60は、例えば、伸長した荷物運搬用の荷台フレーム(例:約6フィートまたは約2.4メートルの荷台)の下側の部分とすることができる。後フレーム組み立て品60を除いて、図3の下側のフレーム組み立て品34は、図1の下側のフレーム組み立て品30と同じであり、図4の下側のフレーム組み立て品36は、図2の下側のフレーム組み立て品32と同じである。
したがって、図1および図2において、第1の縦方向長さを有する後フレーム組み立て品58は、フロアフレーム組み立て品42、42´に固定されており、図3および図4において、第2の縦方向長さを有する後フレーム組み立て品60は、フロアフレーム組み立て品42、42´に固定されている。
【0036】
他の例が図32に示されており、フレーム組み立て品300は、フロアフレーム組み立て品302を備える。フロアフレーム組み立て品302に対して、前フレーム組み立て品304および後フレーム組み立て品306が取り付けられている。図示のように、後フレーム組み立て品306は、例えば、スポーツ用多目的車両(SUV)に特有のものである。フロアフレーム組み立て品302は、フロアフレーム組み立て品42、42´の一方とすることができ、前フレーム組み立て品304は、図1〜図4に図示した前フレーム組み立て品と同一とすることができる。
さらに図33を参照すると、フレーム組み立て品300は、複数の他のフレーム組み立て品312、314、316とともに再度図示されている。これらの他のフレーム組み立て品が図示されることで、多くの異なる種類の後フレーム組み立て品が、主要な開示内容とともに用いることができることが示される。例えば、フレーム組み立て品312は、ミニバンに特有の後フレーム組み立て品を含む。フレーム組み立て品314は、他のSUVに特有の後フレーム組み立て品を含む。フレーム組み立て品316は、他のスポーツ用多目的トラック(SUT)に特有の後フレーム組み立て品を含む。もちろん他の種類も可能である。
【0037】
図1〜図4の車両フレーム組み立て品30〜36において、共通の前フレーム組み立て品62は、フロアフレーム組み立て品42、42´の各々に固定されている。しかしながら、このことは必須ではない。当業者であれば理解されることであるが、共通の前フレーム組み立て品62、および/または共通の後フレーム組み立て品58または60を、数多くの異なる車両タイプに亘って用いる場合、部分組み立て品一式を用いることによって、コストを下げることができる。前記した部分組み立て品一式は、一群の型成形部品と一緒に溶接して成形され、さまざまな車両タイプに取り付けることができるからである。
総じて、車両フレーム組み立て品30〜36の各々は、車両の防火壁の前方に延設される前フレーム組み立て品62と、車両の車室、つまり乗員区画を定める中央のフロアフレーム組み立て品42または42´と、車両の後部(つまり、例えば後部乗員区画または荷台)に沿ってフロアフレーム組み立て品42または42´から後方に延設される後方のベッドフレーム組み立て品58または60と、を備える。さらに、前記したフレーム組み立て品または部分組み立て品によって、組み立て車両用の一体型車体フレームの下側が形成される。
【0038】
これまでの説明によって、フロアフレーム組み立て品42または42´などのフレーム組み立て品が、少なくとも1つの可変長縦方向フレーム構成部材、例えば、1または複数のロール成形した可変長縦方向フレーム構成部材を備えるフロアフレームシステムが提供される。前記した縦方向フレーム構成部材は、中央フレーム部材44、44´、および/またはサイドシル部材46、46´および/または48、48´を含む。縦方向フレーム構成部材は、第1の縦方向長さとなる第1のフロアフレーム組み立て品(例:前記した第1のフロアフレーム組み立て品42)を有する第1の車両タイプに用いられる場合は第1の長さで成形される。また、第2の縦方向長さとなる第2のフロアフレーム組み立て品(例:フロアフレーム組み立て品42´)を有する第2の車両タイプに用いられる場合は第2の長さで成形される。
一実施例においては、前記した複数の縦方向フレーム構成部材は、ロール成形され、第1のサイドシル部材46、46´と、第2のサイドシル部材48、48´と、中央フレーム部材44、44´との少なくとも一つを含む。他の実施例においては、前記したロール成形された縦方向フレーム構成部材は、中央フレーム部材44、44´と、すべてのサイドシル部材46、46´、48、48´と、の両方を含む。さらに他の実施例においては、前記した縦方向フレーム構成部材(例:部材44、44´、46、46´、48、48´)は、ロール成形以外の工程(例:押し出し成形、プレス成形、型成形など)によって成形され、所望の長さに切断される。
【0039】
図示されているフロアフレーム組み立て品42、42´において、中央フレーム部材44、44´と、サイドシル部材46、46´および48、48´とは、第1のフロアフレーム組み立て品42および第2のフロアフレーム組み立て品42´の縦方向長さの実質的部分に沿って延設されている。具体的には、図示されているフロアフレーム組み立て品42、42´において、サイドシル部材46、46´および48、48´は、個々のフロアフレーム縦方向長さの縦方向範囲全体に沿って延設されている。これらのロール成形された縦方向構成部材は、前記縦方向構成部材の縦方向長さ全体に沿って均一な断面を有することができるが、このことは必須ではない。
【0040】
図示されている車両フレーム組み立て品30〜36のすべてに共通の前フレーム組み立て品62は、一般的に機関室の少なくとも一部を規定する。前フレーム組み立て品62は、中央フレーム部材44または44´、およびサイドシル部材46、46´または48、48´それぞれの前方部分に固定されている。本実施形態では、前フレーム組み立て品62は、前フレームクロス部材64と、前フレームクロス部材64から後方に延設されている前フレーム側面側部材66、68とを備える。当業者には既知であり理解されることであるが、側面側部材66、68は、車両の前部懸架装置を支持する部分を備える。
また、側面側部材66、68はそれぞれ、第1のアウターアーム部70と、第2のアウターアーム部72とを備える。第1のアウターアーム部70および第2のアウターアーム部72はそれぞれ、第1および第2のサイドシル部材46、48(46´、48´)へ向かって後方かつ下方に延設されている。また、側面側部材66、68はそれぞれ、第1のインナーアーム部74と、第2のインナーアーム部76とを備える。第1のインナーアーム部74および第2のインナーアーム部76は、中央フレーム部材44(または44´)に向かって後方かつ内側に延設されている。
詳細は後記するが、インナーアーム部70、72は、互いに、そして中央フレーム部材44(または44´)と合体して、Y字形の中央結合部分を形成する。この中央結合部分は、車両の縦方向の中央線に沿って配置されている。アウターアーム部74、76は、サイドシル部材46、48(または46´、48´)の前端、そして最も前方にあるクロス部材30と合体して、詳細については後記するサイドシルフレーム結合部分にまで延びる前フレームを形成する。
【0041】
すでに述べたとおり、後フレーム組み立て品58、60は、成形によってさまざまな長さにすることができ、さまざまな長さに伸長される荷台、および/または、さまざまな長さに伸長される後部乗員区画に対応することができる。しかしながら、このことは必須ではない。後フレーム組み立て品58、60の双方は、後フレーム側面側部材82、84と、後フレーム側面側部材82、84の間に亘って取り付けられる複数のクロスブレース部86、88、90とを備える。フレーム側面側部材82、84は、サイドシル部材46、48(または46´、48´)から後クロスブレース部90にまで延設される。
クロスブレース部86、88、90は、前クロスブレース部86と、中クロスブレース部88と、後クロスブレース部90とを含む。前クロスブレース部86および中クロスブレース部88は、後輪および後部懸架装置(図示せず)のための支持部を定める。後クロスブレース部90は、フレーム側面側部材82、82の後方または末端の間に亘って取り付けられる。図3および図4に示されるさらに長い後フレーム組み立て品60上では、補助クロスブレース部92もまた、側面側部材82、84の間に亘って取り付けられる。
【0042】
図31を簡潔に参照すると、車両フレームを成形するためのフレーム製造方法について説明し、特に、可変縦方向長さを有する車両のフロアフレーム組み立て品(例:車両フロアフレーム組み立て品42、42´)に関して説明する。
100のステップにおいて、第1の縦方向長さの規定された断面を有する少なくとも1つの第1の縦方向フレーム構成部材が、第1の車両タイプ用に成形される。すでに述べたとおり、この第1の縦方向フレーム構成部材は、本実施形態の中央フレーム部材44および/またはサイドシル部材46、48を含むものでよい。
それから、102のステップにおいて、前記成形された1または複数の縦方向フレーム構成部材は、第1の車両タイプの第1のフロアフレーム組み立て品(例:第1のフロアフレーム組み立て品42)上に取り付けられる。
104のステップにおいて、第2の縦方向長さの規定された同一の断面を有する少なくとも1つの第2の縦方向構成部材が、第2の車両タイプ用に成形される。この第2の縦方向構成部材は、本実施形態の中央フレーム部材44´および/またはサイドシル部材46´、48´を含むものでよい。
106のステップにおいて、前記成形された1または複数の第2の縦方向フレーム構成部材は、第2の車両タイプの第2のフロアフレーム組み立て品(例:第2のフロアフレーム組み立て品42´)上に取り付けられる。
【0043】
前記した方法によって、複数の縦方向フレーム構成部材は、異なる縦方向長さに成形して、異なる車両タイプに用いることができる。同一の縦方向フレーム構成部材(例:中央フレーム部材またはサイドシル部材)は、第1の長さに成形して第1の車両タイプに用いられ、第2の長さに成形して第2の車両タイプに用いられる。前記した成形は、フレーム構成部材のロール成形を含むことができ、またはいくつかの他の成形工程(例:押し出し成形、プレス成形、型成形など)を含むことができる。前記した縦方向フレーム構成部材は、前記構成部材の少なくとも縦方向の一部に沿って均一となり、または、少なくともロール成形および押し出し成形技術によって部分的に共通して成形される場合には前記構成部材の縦方向範囲全体に沿って均一となる断面形状を有することができる。
【0044】
前記した方法により、複数のフロアフレーム組み立て品(例:フロアフレーム組み立て品42、42´)を、複数の異なる縦方向長さに成形することによるコストを下げることができる。そうでなければ、コストを下げることができない。例えば、フロアフレーム組み立て品がカスタム製の型成形部品から完全に成形されている場合には、コストを下げることができない。代わりに、前記方法を用いると、フロアフレーム組み立て品は、複数の共通の型成形部品および可変長部品(例:ロール成形部品)から成形することができる。前記した可変長部品は、フレーム構成部材またはその部品が取り付けられる車両タイプ(またはそのフレーム部分)に関する所望の長さに応じて、所望の所定長さに切断することができる。必要であれば、さらに多くの専用(カスタム)部品を用いることで、特定の車両タイプに関する他の態様に対応することができる。
【0045】
本実施形態において、図1および図2の第1のフロアフレーム組み立て品42は、前クロス部材50と、第1のサイドシル部材46と、第2のサイドシル部材48と、中央フレーム部材44と、第2のクロス部材52と、中間クロス部材54と、後クロス部材56とを備える。前クロス部材50は、Y字形の中央結合部分に隣接して前方に配置されている。第1のサイドシル部材46および第2のサイドシル部材48は、前記第1のフロアフレーム組み立て品の左右両側にて車両縦方向に延設されている。第2のクロス部材52は、Y字形の中央結合部分に隣接して後方に配置されている。中間クロス部材54は、第2のクロス部材52の後方に配置されている。後クロス部材56は、中央フレーム部材44の後端に配置されている。
フルサイズ4ドアなどに適したさらに大きな車室領域を形成するように用いることができる図2および図4のフロアフレーム組み立て品42´にサイドシル部材46´、48´を用いる。この場合、相対的に短いフロアフレーム組み立て品42上で用いる場合に比べて、サイドシル部材46´、48´が後クロス部材56を越えてさらに後方まで延設されるようにする。
また、中央フレーム部材44´は、さらに大きく後方に延設されるようにして、第2のフロアフレーム組み立て品42´上にあるクロス部材54、56間にある幅広の隙間を架設するように用いられる。フロアフレーム組み立て品42、42´の双方において、サイドシル部材46、48または46´、48´の前端は、フロアフレーム組み立て品64に接続され、前記したサイドシル部材の後端は、後フレーム組み立て品58(または60)に接続される。
【0046】
すでに述べたとおり、図示した実施形態の中央フレーム部材44、44´と、第1のサイドシル部材46、46´と、第2のサイドシル部材48、48´とは、縦方向範囲全体に沿った各々で一致する断面を有するが、このことは必須ではない。具体的には、図示した実施形態において、中央フレーム部材44、44´は、互いに一致する断面を有している。第1のサイドシル部材46、46´は、互いに一致する断面を有している。そして、第2のサイドシル部材48、48´は、互いに一致する断面を有している。したがって、第1のフレーム組み立て品42の部材44、46、48に関してのみさらなる詳細を説明するが、特に断らない限り、前記したさらなる詳細は、第2のフレーム組み立て品42´の部材44´、46´、48´に同様にあてはまる。
【0047】
特に図1を参照すると、サイドシル部材46、48の各々は、略C字形の断面を有する伸長した一続きのフレーム部材であって、サイドシル部材各々の開口側部は、車両の横方向外側に向いている。さらなる詳細は後記するが、サイドシル部材46、48の開口内部は、1または複数の隔壁部を保持することができる。ドアフレーム部材110(図24〜図27)の一部は、サイドシル部材46、48の各々の開口側部を覆って配置されており、サイドシル部材の外側被覆部としての役割を果たすことができる。サイドシル部材46、48は、前フレーム組み立て品64と、後フレーム組み立て品58(または60)と、クロス部材50〜56と接続することができるが、これらの接続は、複数のフレーム結合部分、具体的には、車両フレームのサイドシル結合部分を介して実現される。車両フレームのサイドシル結合部分については、さらなる詳細を後記する。
【0048】
中央フレーム部材44は、サイドシル部材46、48のほぼ真ん中に配置され、車両の縦方向の中心線に沿って概ね延設されている。具体的には、図9および図10を簡潔に参照すると、中央フレーム部材44は、中央壁部または底壁部44cから上方に延設されている一対の側壁部44a、44bを備える。中央フレーム部材44はまた、側壁部44a、44bの端部から延設される一対のフランジ部204、206として形成される上壁部を備える。下壁部44cは凹部44dを備え、中央フレーム部材44は略W字形の断面を呈する。凹部44cには、中央軸受部と、駆動軸と(いずれの構成部材も図示せず)を収容することができる。中央フレーム部材44は、クロス部材50〜56および前フレーム組み立て品64に接続されており、この接続は、複数の結合部分、具体的には、さらなる詳細を後記することになる車両中央フレーム結合部分を介して実現される。
【0049】
車両フレームのサイドシル結合部分の例を図5〜図8および図14〜図20に示す。後記するとおり、前記した結合部分の各々は、サイドシル部材46、48の一つと、少なくとも一つの接続フレーム部材(例:前フレーム組み立て品の側面側部材66、68のアウターアーム部70、72と、後フレーム組み立て品の側面側部材82、84と、クロス部材50〜56など)を備える。結合部分の各々において、前記した接続フレーム部材は、サイドシル部材46または48の上壁部と下壁部とを有している。この上壁部は、接続フレーム部材がサイドシル部材46または48と結合する領域に沿ってサイドシル部材46または48の上壁部と当接する。また、この下壁部も、同一の領域に沿ってサイドシル部材46または48の下壁部と当接する。
フレーム構成部材同士のすべての当接関係は、フレーム構成部材同士を溶接結合するための適切な溶接場所としての役割を果たすことができるが、他の接続方法を用いることもできる。後記するサイドシル結合部分の各々については、第1のサイドシル部材46と、第1のサイドシル部材46に接続されている隣接フレーム構成部材とに対して詳細に説明するが、その一方で、他の結合部分に関する追加の説明をせずとも、第2のサイドシル部材48と、対応する接続フレーム構成部材との間で同様の結合部分が形成されることは明らかであり、そして理解されるであろう。
【0050】
図5〜図8および図16〜図20は、サイドシルフレーム結合部分を具体的に示しており、このサイドシルフレーム結合部分において、サイドシル部材46は、前フレーム組み立て品64または後フレーム組み立て品58のいずれかに接続されている。図示のとおり、前フレーム組み立て品64の側面側部材66、または後フレーム組み立て品58の側面側部材82はどちらも、サイドシル部材46に対応するものであるが、サイドシル部材46とは所定の角度をなしており、サイドシル部材46に接続されることで、負荷力をサイドシル部材46に伝達させる。前記した結合部分において、側面側部材66または82は、サイドシル部材46または48の上壁部と下壁部とを有している。この上壁部は、側面側部材がサイドシル部材46と結合する領域に沿ってサイドシル部材46の上壁部46aと当接する。また、この下壁部も、同一の領域に沿ってサイドシル部材46の下壁部46bと当接する。
図5〜図8は、サイドシル部材46と、前フレーム側面側部材66(具体的には、前フレーム側面側部材66のアウターアーム部70)との間のフレーム結合部分を具体的に図示したものである。図16〜図20は、サイドシル部材46と、後フレーム側面側部材82とのフレーム結合部分を具体的に図示したものである。図14および図15は、サイドシル部材46と、クロス部材52とのフレーム結合部分を具体的に図示したものである。このフレーム結合部分は、サイドシル部材46と、クロス部材54とのフレーム結合部分と略同一である。
【0051】
ここで、具体的に図5〜図8を参照して、第1のサイドシル部材46と前フレーム側面側部材66との間にあるフレーム結合部分について説明する。このフレーム結合部分は、第1の前フレーム側面側部材66の、具体的には、第1のアウターアーム部70の上壁部66aを備える。この上壁部66aは、側面側部材66がサイドシル部材46と結合する領域120に沿って第1のサイドシル部材46の上壁部46aと当接する。図示されたフレーム結合部分はまた、側面側部材66の、具体的には、第1のアウターアーム部70の下壁部66bを備える。この下壁部66bは、同一の領域120に沿って第1のサイドシル部材46の下壁部46bと当接する。壁部66a、66bの当接部分は、所望する場合にはフランジとしてまたはフランジ部分として形成される。
さらに、領域120でのこのような当接は、側面側部材66と、サイドシル部材46との間の溶接結合のために適切に用いることができる。なお、このような構成は、サイドシル部材46および側面側部材66といった両構成部材間の高さ方向の寸法全体に沿った結合について、前記結合される構成部材間のずれを実質的に無くすことを可能にする。
【0052】
前記したとおり、側面側部材66は、サイドシル部材46とは所定の角度をなしている。その際、側面側部材66、具体的には、その第1のアウターアーム部もまた、上壁部66aと、下壁部66bと一体的に形成された側壁部66cを備える。側面側部材66と同様、側壁部66cは、サイドシル部材46とは所定の角度をなしており、サイドシル部材46の側壁部46cと当接するフランジ部122を備える。この側壁部46cは、サイドシル部材46の上壁部46aと、下壁部46bと一体的に形成されている。前記したような当接を有するフランジ部122もまた、側面側部材66と、サイドシル部分46との間の他の溶接結合のために適切に用いることができる。図示したように、壁部66a〜cは、サイドシル部材46の前方末端部124を越えて一続きに延設されている。
【0053】
図7に示すように、サイドシル部材46は、サイドシル部材46の縦方向長さに対して直交する隔壁部126を備える。隔壁部126は、フランジ部124がサイドシル部材46の側壁部46cと当接する位置の周り(例:そのような位置のやや前方)に配置することができる。サイドシル部材46は、サイドシル部材の縦方向長さに対して直交する別の隔壁部128を備える。本実施形態では、隔壁部128は、U字形であり(つまり、直交して延設される2つの壁部を備える)、隔壁部126の前方に取り付けられている。
【0054】
第1のクロス部材50は、側面側部材66、具体的には、側面側部材66のアウターアーム部70と交差しており、領域120に隣接しており、本実施形態のサイドシル部材46と併せて、図示された結合部分を形成する。よって、クロス部材50は、サイドシル部材46に直接固定されている。図示のように、クロス部材50は、下壁部50aを備えている。下壁部50aは、領域120の前方の位置にて、サイドシル部材の下壁部46bと当接する。より具体的に言うと、下壁部50aは、フランジ部130を備えており、フランジ部130は、サイドシル部材46の下壁部46bと当接する。なお、クロス部材50は、下壁部50aから上方に延設される第1の側壁部50bと、第2の側壁部50cとを備えることで、U字形の形状を呈する。第1の側壁部50bは、フレーム側面側部材66を貫いてサイドシル部材46から一続きに延設される。第2の側壁部50cの一部は、分離補強部材130から始まって形成されている。この補強部材130は、部材66の内部に取り付けられており、側壁部66cからサイドシル部材46に向かって延設されている。
【0055】
側壁部66cの反対側には、もう一つの側壁部66dが、分離補強部材132によって部分的に形成されている。補強部材132、したがって側壁部66dは、サイドシル部材46からクロス部材50の第1の側壁部50bにまで延設されている。補強部材132は、側面側部材66からサイドシル部材46までの第2の負荷経路を形成する。その一方で、上壁部66aと、下壁部66bと、一体的に形成した側壁部66cとは、側面側部材66からサイドシル部材46までの第1の負荷経路を形成する。補強部材132は、サイドシル部材46の側壁部46cと当接するフランジ134を備える。隔壁部128は、フランジ134がサイドシル部材46の側壁部46cと当接する場所からやや前方に隣接して配置されている。
【0056】
サイドシル部材46の側壁部46cには、開口部136が定められている。この開口部136は、側面側部材66のアウターアーム部70の開口端に一致している。そして、この開口部136を経由して、アウターアーム部70の内部へ接近することが可能となり、図7の破線で示すような溶接アームを用いるなどして、サイドシル部材46への強化部材132の溶接取り付けを容易にすることができる。
【0057】
図5を参照すると、橋渡し部材、つまり隔壁部138は、インナーアーム部74内に配置されており、インナーアーム部74を横断するクロス部材50と動作可能に結合または内部接続される役割を果たす。橋渡し部材、つまり隔壁部138は、一対の側壁部と1つの底壁部とを有するU字形部材であり、インナーアーム部74の開放的内部構造の中に配置されており、インナーアーム部の外壁部74aおよびインナーアーム部の内壁部74bの間に延設されており、前記した外壁部と内壁部との間で負荷を横方向に伝達する役割を果たす。橋渡し部材の(一対の)側壁部の各端部にあるフランジ部は、インナーアーム部74の外壁部74aおよび内壁部74bに取り付けられており、その一方で、橋渡し部材の底壁部は、インナーアーム部の底壁部74cに取り付けられている。
【0058】
ここで具体的に図16〜図20を参照して、サイドシル部材46と、後フレーム側面側部材82との間にあるフレーム結合部分について説明する。この結合部分は、後フレーム組み立て品58をフロアフレーム組み立て品42に接続する。図示したフレーム結合部分は、第1の後フレーム側面側部材82の上壁部82aを備える。この上壁部82aは、後フレーム側面側部材82がサイドシル部材46と結合する領域140に沿って、サイドシル部材46の上壁部46aと当接する。側面側部材82の前端は、横方向に開放しており、サイドシル部材46に当接している。
フレーム結合部分はまた、後フレーム側面側部材82の下壁部82bを備える。この下壁部82bは、同一の領域140に沿って、サイドシル部材46の下壁部46bと当接する。壁部82a、82bの当接部分は、所望する場合にはフランジまたはフランジ部分として形成することができる。さらに、領域140での前記した当接は、側面側部材82とサイドシル部材46との間の溶接結合のために適切に用いることができる。なお、このような構成は、サイドシル部材46および側面側部材82といった両構成部材間の高さ方向の寸法全体に沿った結合について、前記結合される構成部材間のずれを実質的に無くすことを可能にする。
【0059】
図示のとおり、側面側部材82は、サイドシル部材46とは所定の角度をなしている。側面側部材82もまた、上壁部82aと、下壁部82bと一体的に形成された側壁部82cを備える。側面側部材82と同様、側壁部82cは、サイドシル部材46とは所定の角度をなしている。この側壁部82cもまた、サイドシル部材46の側壁部46cと当接するフランジ部142を備える。前記したような当接を有するフランジ部122もまた、側面側部材82とサイドシル部材46との間の他の溶接結合のために適切に用いることができる。本実施形態では、側面側部材82の壁部82a〜cは、サイドシル部材46の後方末端部144を越えて一続きに延設されている。
【0060】
サイドシル部材46は、サイドシル部材46の縦方向長さに対して直交する2つの隔壁部146、148を備える。隔壁部148は、フランジ部142がサイドシル部材46の側壁部46cと当接する位置の周りの前方に隣接して配置することができる。隔壁部146、148は、サイドシル部材46に沿って、フレーム側面側部材82がサイドシル部材46に接続されている位置の周りに配置されている。具体的には、隔壁部146、148は、本実施形態で図示するように、領域140の各々の端部に配置されている、または、領域140の両端部から少し離間して配置されている。
【0061】
また、前記した結合部分は、上部補強部材、つまりひだ部材154を備える。ひだ部材154は、側面側部材82の上壁部82aおよびサイドシル部材46の上壁部46aと当接する。下側または下部補強部材156は、後記するように、サイドシル部材46の下壁部46bと当接し、側面側部材82に固定されている。本実施形態では、補強部材156は、第1の部分156aと、第2の部分156bとを備える。第1の部分156aは、サイドシル部材46の下側46cと当接する。第2の部分156bは、第1の部分156aおよびサイドシル部材46の縦方向長さに対して略垂直に向いている。このような構成によって、第2の部分156bは、サイドシル部材46の後方端部を閉じることができる。この後方端部は、第2の部分156bが無ければ開放されている。
側面側部材補強部材158は、上表面82aから下表面82bまで延設されている他方の側壁部82cとは離間した側面側部材82の第2の側壁部を形成することができる。部材158は、垂直方向に延設されているフランジ部158aを備える。下側補強部材156の第2の部分156bは、このフランジ部158aに取り付けられることで、部材156を側面側部材82に接続することができる。
【0062】
本実施形態では、補強部材154、156、158は、サイドシル部材46の後端と、側面側部材82との間にある空間に配置されている。この空間は、補強部材154、156、158が無ければ開放されている。そして、補強部材154、156、158は、相当量の長さに亘って側面側部材82とサイドシル部材46とを一体化する役割を果たすことができる。その結果、補強部材154、156、158は、フロアフレーム組み立て品42と後フレーム組み立て品58との間の負荷の伝達を支援することができる。このような構成により、後部衝撃負荷は、側面側部材82を介してサイドシル部材46に伝達され、そして補強部材154、156、158を介しても伝達され、その結果、後フレーム組み立て品58とフロアフレーム組み立て品42との間の負荷を十分かつ効果的に分散させることができる。
【0063】
サイドシル部材46には、側面側部材82の前端と合わさっている開口部150が定められている。この開口部150を介して、溶接実装体を側面側部材82に内部構造の中にまで挿入して、サイドシル部材46を側面側部材82に溶接して取り付けることを容易にする。側壁部46cにもまた、もう一つの開口部152が定められている。この開口部152を介して、補強部材146の下側に接近することができ、補強部材146をサイドシル部材46に溶接して取り付けることを容易にする。
【0064】
ここで、具体的に図14〜図15を参照して、第1のサイドシル部材46とクロス部材54との間にあるフレーム結合部分について説明する。しかしながら、このような結合部分がクロス部材50〜56の任意のものの間に用いることができることは明らかである。図示したフレーム結合部分は、クロス部材54の上壁部54bを備える。上壁部54bは、クロス部材54がサイドシル部材46と結合する領域160に沿って、サイドシル部材46の上壁部46aと当接する。図示したフレーム結合部分はまた、クロス部材54の下壁部54aを備える。下壁部54aは、同一の領域160に沿って、サイドシル部材46の下壁部46bと当接する。領域160での前記した当接は、クロス部材54とサイドシル部材46との間の溶接結合のために適切に用いることができる。なお、このような構成は、サイドシル部材46およびクロス部材54といった両構成部材間の高さ方向の寸法全体に沿った結合について、前記結合した構成部材間のずれを実質的に無くすことを可能にする。
【0065】
本実施形態では、クロス部材54は、下壁部54a、および離間して上方に延設される一対の側壁部54c、54dを形成する第1の型成形部材を備える。下壁部54aは、サイドシル部材46の下壁部46bと当接するフランジ部162を有する。側壁部54c、54dはそれぞれ、側壁部46c上にまで当接するフランジ部(図では、フランジ部164だけ示されている)を有する。クロス部材54はまた、上壁部54bを形成する第2の型成形部材166を備える。第2の型成形部材166は、フランジ部168を有し、このフランジ部168は、上壁部46aと当接する。前記したフランジ部によるすべての当接は、クロス部材54とサイドシル部材46との間の溶接結合を容易にする。なお、図15に示すように、側壁部54c、54dは、フロアフレーム組み立て品42のフロアパネル174を支持するためのフランジ部170、172を備える。フロアパネル174はまた、第2の型成形部材166によって支持されている。
【0066】
差し込み体と言うこともできる第2の型成形部材166を用いることによって、クロス部材54とサイドシル部材46との間にある結合部分の構造上の接続性を、フロアパネル174だけを用いる場合と比較して高めることができる。このことにより、結合部分の剛性と、結合部分の構成部品間の効率良い負荷伝達とが向上する。さらに、サイドシル部材46の上部および下部における差し込み体136と、クロス部材54と、サイドシル部材46とが接続されていることによって、負荷経路がなめらかになる。前記した負荷経路は、サイドシルからクロス部材およびフロアパネルにまで及ぶ力を効果的に伝達する。
【0067】
図9〜図13および図21〜図22に、車両中央フレーム部材の結合部分の例を示す。後記するように、前記した結合部分の各々は、中央フレーム部材44と、少なくとも一つの接続フレーム部材(例:前フレーム組み立て品62のインナーアーム部74、76、クロス部材50〜56など)とを備える。図9〜図11は、中央フレーム部材の結合部分を具体的に示しており、この結合部分において、中央フレーム部材44は、前フレーム組み立て品62のインナーアーム部74、76に接続されている。図12〜図13および図21〜図22は、中央フレーム部材44とクロス部材50〜56との間にある複数の結合部分を示している。これらの結合部分の各々において、クロス部材またはクロス部材の部分は、中央フレーム部材44に接続され、中央フレーム部材44から対応するサイドシル部材46、48の一つに向かって横方向に延設されている。さらに、詳細について後記するが、前記した結合部分において、クロス部材またはクロス部材の部分は、下壁部と、上壁部とを備える。この下壁部は、中央フレーム部材44の下壁部44cと当接する。また、この上壁部は、中央フレーム部材44の上壁部と当接する。
複数のフレーム構成部材間のすべての当接関係は、フレーム構成部材同士を溶接するための適切な溶接場所としての役割を果たす。しかしながら、他の接続方法も用いることができるのは明らかである。図12および図13は、クロス部材50〜54またはそれらの部分の1つと、中央フレーム部材44との間にある1または複数の結合部分を具体的に示している。図21および図22は、中央フレーム部材44と、複数のクロス部材のうちもっとも後方にあるもの(つまり、クロス部材56)との間にある一対の結合部分を示している。
【0068】
ここで、具体的に図9〜図11を参照して、第1の内部部材74と、第2の内部部材76と、中央フレーム部材44との間にあるフレーム結合部分について説明する。前記フレーム結合部分は、互いに離間している第1の側壁部44aおよび第2の側壁部44bと、中央フレーム部材44の中央壁部44cとを備える。壁部44a、44bは、中央壁部44cと一体的に形成され、かつ、中央壁部44cから延設されている。前記した結合部分はまた、互いに離間している第1のインナーアーム部材74の第1の側壁部74aおよび第2の側壁部74bを備える。第1の側壁部74aおよび第2の側壁部74bは、第1のインナーアーム部材74の中央壁部74cと一体的に形成され、かつ、中央壁部74cから延設されている。第1の内部部材74の第1の側壁部74aは、中央フレーム部材44の第1の側壁部44aに直接接続しており、一体化している。第1の内部部材74の第2の側壁部74bは、中央フレーム部材44の第2の側壁部44bに直接接続しており、一体化している。
【0069】
また、互いに離間している第2の内部部材76の側壁部76aおよび側壁部76bは、第2の内部部材76の中央壁部76cと一体的に形成され、かつ、中央壁部76cから延設されている。第2の内部部材76の第1の側壁部76aは、第1の内部部材74の第2の側壁部74bに終結している。第2の内部部材76の第2の側壁部76bは、中央フレーム部材44の第2の側壁部44bに直接接続しており、一体化している。したがって、第1の内部部材74から中央フレーム部材44まで続く第1の負荷経路と、第2の内部部材76から中央フレーム部材44まで続く第2の負荷経路とを提供することができる。
【0070】
補強壁部材180は、第1の内部部材74の第2の側壁部74bから中央フレーム部材44の第1の側壁部44aにまで延設されることで、第2の内部部材76の第1の側壁部76aにかかる負荷を中央フレーム部材44の第1の側壁部44aに伝達することができる。本実施形態に図示したとおり、補強壁部材180は、第1の端部180aと、第2の端部180bとを有する。第1の端部180aは、第2の内部部材76の第1の側壁部76aが終結する位置の周りにて第1の内部部材74の第2の側壁部74bに接続されている。また、第2の端部180bは、第1の内部部材74の第1の側壁部74aおよび/または中央フレーム部材44の第1の側壁部44aのうち一つに接続されている。具体的には、本実施形態において、中央フレーム部材44の第1の側壁部44aと係合して接続されている位置の周りに隣接する第1の側壁部74aに対して、第2の端部180bが接続されている様子が図示されている。
補強壁部材180は、第2の内部部材76の第1の側壁部76aの長手方向に延設されている部分(つまり、第1の内部部材74の第2の側壁部74bに隣接する部分)に概ね合わさり位置合わせされている長手方向長さを有している。これにより、補強壁部材180を介して第2の内部部材76の第1の側壁部76aから中央フレーム部材44の第1の側壁部44aまでの負荷経路を定めることができる。
【0071】
図10に最もよく示されているが、第2の内部部材76の中央壁部76cは、第1の内部部材74の中央壁部74cと当接しているので、第1の内部部材74および第2の内部部材76といった構成部材を互いに溶接するために適切に用いることができる。図示するように、中央フレーム部材44と、第1の内部部材74および第2の内部部材76の複数の側壁部は、前記した複数の側壁部の末端部において、フロアパネル174が(例えば、溶接によって)固定されているフランジ部を備える。前記したフランジ部は、フロアパネル174の表面を定める。本実施形態では、中央フレーム部材44と、側面側部材74、76が形成する結合部分は、略Y字形の結合部分である。中央フレーム部材44の側壁部44a、44bと概ね当接したり、および/または概ね合わさったりする側面側部材74、76の側壁部の各々に加えて、側面側部材74、76の立ち上がり部分の各々は、立ち上がり中央部分44dに概ね合わさり位置合わせされており、立ち上がり中央部分44dの延長化という役割を概ね果たす(図10参照)。
【0072】
補強壁部材180は、その第1の端部180aと、第2の端部180aとを有する直立壁部として概ね形成されている。第1の端部180aは、第1のインナーアーム部の底壁部74cの一段高い部分に接して配置されている浅部分または短部分として形成されている。第2の端部180aは、第1のインナーアーム部の底壁部74cの一段低い部分に接して配置されている高部分または深部分として形成されている。
浅部分および深部分の各々は、突出基礎フランジ部180cを有している。突出基礎フランジ部180cは、インナーアーム部74の底壁部74c上に当接し、底壁部74cに溶接されている。端部180a、180bが形成する前記浅部分および深部分は、側フランジ部180dを備える。側フランジ部180dは、インナーアーム部74の底壁部74c上に当接し、底壁部74cに溶接されている。補強壁部材180はまた、フランジ部分182、184を備える。フランジ部分182、184は、それぞれ外側に延設するように並んでおり、内部部材74の第1の側壁部74aおよび第2の側壁部74bが提供するフランジ部の各々に接続されている。
【0073】
補強壁部材180を備えることにより、Y字形の中央結合部分は、略X字形の負荷経路を有する(図10および図11の破線で図示)。この負荷経路により、長手方向の負荷が、前フレーム組み立て品62からフロアフレーム組み立て品42へ効果的に伝達される。より具体的には中央フレーム部材44および中央フレーム部材44に固定しているクロス部材50〜56へ効果的に伝達される。例えば、長手方向に向かう圧縮負荷が、第2のインナーアーム部76に加わると、そのような負荷は、中央フレーム部材44の第1の壁部44aと、第2の壁部44bとに効果的に分散される。同様に、長手方向に向かう圧縮負荷が、第1のインナーアーム部74に加わると、そのような負荷は、中央フレーム部材44の内側の壁部44aと、外側の壁部44bとに効果的に分散される。
インナーアーム部の側壁部74a、74bおよび76a、76bのフランジ部は、側壁部44a、44bのフランジ部204、206とともに、これらのフランジ部に溶接されているフロアパネル174の支持表面を提供することができる。したがって、フロアパネル174は、インナーアーム部74、76と、クロス部材50〜56と、中央フレーム部材44とに対して、かつ、それらの上に一体化して固定することができる。これにより、Y字形の結合部分を介して前フレーム組み立て品62からフロアフレーム組み立て品42の内部へと続く応力の流れを管理することに役立っている。
そのため、前部衝突負荷を、前フレーム組み立て品62からフロアフレーム組み立て品42へと効率良く効果的に伝達することができる。特に、インナーアーム部74、76の全高が、中央フレーム部材44の全高に一致しているため、結合部分の剛性を高めたり、または最大化したりでき、そして、フレーム構成部材44、74、76同士の負荷伝達特性を高めることができるという利点がある。
【0074】
ここで、さらに図12および図13を参照して、クロス部材50〜56の少なくとも1つと、中央フレーム部材44との間にあるフレーム結合部分について説明する。具体的には、クロス部材52と、中央フレーム部材44との間にあるフレーム結合部分が、図9〜図13に示されている。図1を簡潔に参照すると、クロス部材52は、第1の部分190と、第2の部分192とを備える。第1の部分190は、第1のサイドシル部材46と中央フレーム部材44との間で架設されている。第2の部分192は、反対側にある第2のサイドシル部材48と中央フレーム部材44との間で架設されている。
第1の部分190については図12に最も良く図示されているが、第1の部分190および第2の部分192の各々の下壁部(例:下壁部192a)は、中央フレーム部材44の下壁部44cと当接する。また、第1の部分190および第2の部分192の各々の上壁部は、中央フレーム部材44の上壁部と当接するが、さらなる詳細は後記する。
【0075】
引き続き図12を参照すると、第1の部分190および第2の部分192の各々は、下壁部194と、一対の離間した側壁部196、198と、上壁部とを個別に備える。側壁部196、198は、下壁部194から上方に延設されている。前記した上壁部は、側壁部196、198の末端部から延設されている少なくとも1つのフランジ部(例:部分190、192上のフランジ部200、202)によって形成される。
本明細書にすでに記載したとおり、中央フレーム部材44は、中央壁部、つまり下壁部44cと、一対の離間した側壁部44a、44bと、上壁部とを備える。側壁部44a、44bは、下壁部44cから上方に延設されている。前記した上壁部は、一対の離間した側壁部44a、44bの末端部の各々から延設されている少なくとも1つのフランジ部(例:本実施形態のフランジ部204、206)によって形成される。図示するように、第1の部分190および第2の部分192の少なくとも1つのフランジ部(例:フランジ部200、202)は、中央フレーム部材44の前記した少なくとも1つのフランジ部(例:フランジ部204、206)と当接し、したがって、フロアパネル174の支持面となる。
【0076】
なお、第1の部分190および第2の部分192の一対の離間した側壁部196、198の各々は、フランジ部208、210を個別に備える。このフランジ部208、210は、中央フレーム部材44の第1および第2の側壁部44a、44bと当接する。さらに、部分190、192の各々の下壁部194は、フランジ部212を備える(図10および図12)。このフランジ部212は、中央フレーム部材44の中央壁部44cと当接する。
本明細書の説明した他の結合部分と同様に、この(図12および図13に示す)結合部分内にある当接を有するフランジ部は、部分190、192と、中央フレーム部材44と間の溶接接合部を形成するために適切に用いることができる。なお、図12の破線で示したように、このような構成はまた、部分190、192および中央フレーム部材44といった構成部材間の高さ方向の寸法全体に沿った結合について、前記結合される構成部材間のずれを実質的に無くすことを可能にする。中央フレーム部材44の高さ方向全体に対する取り付けは、結合部分の剛性を増大させる、または最大化することができ、そして、フレーム構成部材間の負荷伝達を効果的に高めることができるという利点がある。
【0077】
部分190、192を備えるクロス部材52は、さらに、少なくとも一つの補強部材を備える。この補強部材は、隣り合った第1の部分190の端部と、第2の部分192の端部(つまり、中央フレーム部材44に固定されている2つの端部)とに亘って延設されている。前記した少なくとも一つの補強部材は、中央フレーム部材44の第1の側壁部44aおよび第2の側壁部44bの間にある中央フレーム部材44の内部に取り付けられる。
例示される本実施形態では、前記した少なくとも一つの補強部材は、第1の補強壁部220と、第2の補強壁部222とを備える。第1の補強壁部220は、第1の部分190および第2の部分192に亘って延設されており、第1の部分190および第2の部分192の第1の側壁部196と位置合わせされている。第2の補強壁部222は、第1の部分190および第2の部分192に亘って延設されており、第1の部分190および第2の部分192の第2の側壁部198と位置合わせされている。
第1の補強壁部220および第2の補強壁部222は、下フランジ部224を個別に備える。下フランジ部224は、互いに向き合う方向に延設されており、中央フレーム部材44の、上方に面した縦方向延設面上に配置されて固定されている。第1の補強壁部220および第2の補強壁部222はまた、上フランジ部226をそれぞれ備える。上フランジ部226は、互いに離れていく方向に延設されている。上フランジ部226は、フロアパネル174に溶接し、接続されている。
フロアパネル174は、中央フレーム部材44と、第1のクロス部材部分190および第2のクロス部材部分192との結合体の上方に配置されているが、このようなフロアパネル174は、結合部分全体のうち肝要な部分としての役割を果たす。そして、フロアパネル174は、クロス部材部分190または192の一方から、中央フレーム44および補強壁部220、222を介して、部分190または192の他方の中にまで続く応力の流れを管理することに役立っている。
【0078】
図13の破線で示すように、第1の補強壁部220によって、第1の部分190の第1の側壁部196から第2の部分192の第1の側壁部196まで(またはその逆)の第1の負荷経路が定まる。第2の補強壁部222によって、第1の部分190の第2の側壁部198から第2の部分192の第2の側壁部198まで(またはその逆)の第2の負荷経路が定まる。中央フレーム部材44の側壁部44a、44bは、第1の補強部材220が定める第1の負荷経路を遮る。その結果、前記した第1の負荷経路を、一対の側壁部44a、44bの各々が定める2つの負荷経路に対する1つの補助負荷経路として定める。さらに、中央フレーム部材44の一対の側壁部44a、44bは、第2の補強部材22が定める第2の負荷経路を遮る。その結果、前記した第2の負荷経路を、一対の側壁部44a、44bの各々が定める2つの負荷経路に対するもう1つの補助負荷経路として定める。
【0079】
ここで、具体的に図21〜図23を参照して、最後方のクロス部材56と、中央フレーム部材44との間にあるフレーム結合部分について説明する。前記したクロス部材52と同様に、クロス部材56は、第1の部分230と、第2の部分232とを備える。第1の部分230は、第1のサイドシル部材46および中央フレーム部材44の間に亘って架設されている。前記した第2の部分232は、反対側にある第2のサイドシル部材46および中央フレーム部材44の間に亘って架設されている。
図22に最も良く示されているが、第1の部分230および第2の部分232の各々の下壁部234は、中央フレーム部材44の下壁部44cと当接している。具体的には、第1の部分230および第2の部分232の各々の下壁部234は、フランジ250を備える。フランジ250は、中央フレーム部材44、特に、中央フレーム部材44の中央壁部44cと当接する。なお、さらなる詳細は後記するが、第1の部分230および第2の部分232の各々の上壁部は、中央フレーム部材44の上壁部(例:フランジ部204、206によって形成される上壁部)と当接する。
【0080】
図示のとおり、第1の部分230および第2の部分232の各々は、下壁部234と、一対の離間した側壁部236、238と、上壁部とを備える。側壁部236、238は、下壁部234から上方に延設されている。前記した上壁部は、側壁部236、238の末端部から延設される少なくとも1つのフランジ部(例:フランジ部240、242)によって形成される。第1の部分230および第2の部分232の少なくとも1つのフランジ部(例:フランジ部242)は、少なくとも1つのフランジ部(例:中央フレーム部材44のフランジ部204、206)と当接する。したがって、フロアパネル174のさらなる支持面を提供する。
本実施形態では、第1の部分230および第2の部分232双方のフランジ部240は、中央フレーム部材44のフランジ部204、206と当接しない。図示されていないが、第1の部分および第2の部分の側壁部238はまた、(図12のフランジ部210に類似する)個別のフランジ部を備える。前記したフランジ部は、中央フレーム部材44の側壁部44a、44bの一つとそれぞれ当接する。部分230、232による中央フレーム部材44上への当接部分を、部分230、232と中央フレーム部材44との間の溶接結合のために適切に用いることができる。なお、このような構成は、部分230、232および中央フレーム部材44といった構成部材間の高さ方向の寸法全体に沿った結合について、前記結合した構成部材間のずれを実質的に無くすことを可能にする。
【0081】
部分230、232によって形成されるクロス部材56は、さらに、少なくとも一つの補強部材を備えてよい。この補強部材は、隣り合った第1の部分230の端部と、第2の部分230の端部(つまり、中央フレーム部材44に固定されている2つの端部)との間で延設されている。前記した少なくとも一つの補強部材は、中央フレーム部材44の第1の側壁部44aおよび第2の側壁部44bの間にある中央フレーム部材の内部に取り付けられる。具体的には、図21〜図23に示す実施形態では、前記した少なくとも一つの補強部材は、第1の補強壁部、つまり第1の補強部材244と、第2の補強壁部、つまり第2の補強部材246とを備える。第1の補強壁部244は、第1の部分230および第2の部分232の間に亘って延設されており、第1の部分230および第2の部分232の第1の側壁部236と位置合わせされている。第2の補強壁部246は、第1の部分230および第2の部分232の間に亘って延設されており、第1の部分230および第2の部分232の第2の側壁部238と位置合わせされている。
【0082】
このような構成においては、図23の矢印で最もよく示されているように、第1の補強壁部244は、第1の部分230の第1の側壁部236から第2の部分232の第1の側壁部236まで(またはその逆)の第1の負荷経路を定める。第2の補強壁部246は、第1の部分230の第2の側壁部238から第2の部分232の第2の側壁部238まで(またはその逆)の第2の負荷経路を定める。しかしながら、中央フレーム部材44の側壁部44a、44bは、補強壁部246が定める負荷経路を遮る。その結果、前記した負荷経路を、側壁部44a、44bの各々が定める2つの負荷経路に対する1つの補助負荷経路として定める。補強壁部244は、第1の部分230の壁部236および第2の部分232の壁部236の間の途切れることの無い経路を提供する。本実施形態では、第2の補強壁部244は、第1の部分230および第2の部分232の各々に、特に、第1の部分230および第2の部分232の壁部236に境を接しており、第1の部分230および第2の部分232の間で一続きに延設される。
【0083】
第1の部分230および第2の部分の壁部236のフランジ部252は、補強壁部244を覆うように延設され、補強壁部244に固定される。前記した補強壁部244は、中央フレーム部材44の端部の端から端に亘って延設されている。この端部は、補強壁部244が無ければ開放されている。補強部材244はまた、上フランジ部254を備える。上フランジ部254は、第1の部分230および第2の部分のフランジ部240に隣接している。補強部材244は、中央フレーム部材44の後端の剛性を高める役割を果たす一方で、駆動軸などを通すことができる開放部を残している。
【0084】
図24〜図27を参照すると、車両フレーム組み立て品30〜36に、他の構造的構成部材、つまりフレーム構成部材が取り付けられている様子が示されている。例えば、左右のドアフレーム部110が車両フレーム組み立て品30〜36の両側部上に取り付けられている様子が示されている。また、上ドアレール部260が取り付けられ、ドアフレーム部110と係合してドア開口部を定める。隔壁部262は、左右のドアフレーム部材110に亘って延設されている。具体的には、フロアフレーム組み立て品42(または42´)と後フレーム組み立て品58または60との間に配置された位置の周りにあるドアフレーム110の両後端に亘って延設されている。リアトップレール部264は、隔壁部262の垂直上方に間隔を空けて配置されており、また、左右のドアフレーム部材110の間で延設されており、後部窓の開口部を定める。
【0085】
後フレーム組み立て品58(図24および図25)と、後フレーム組み立て品60(図26および図27)とについてもまた、他のフレーム構成部材が取り付けられている様子が示されている。具体的には、図24および図25の後フレーム組み立て品58において、第1の縦方向長さを有する上レール部270、272の各々は、後部車室ピラーまたは後部車室ピラー領域274から後部ベッドピラー276にまで延設されている。後部車室ピラー274は、ドアフレーム部材110と隔壁部262との間にある交差部分の各々にて形成される。
上レール部270、272の各々は、後フレーム側面側部材82、84から上レール部270、272にまで延設されている支持梁部278、280によって支持されている。さらなる詳細は後記するが、このような部材構成によって、後端側の衝突現象で生じたエネルギーを分散させるための多数の負荷経路を提供し、さらに、製造における融通が利き、製造コストを抑えることができる。
【0086】
フレームレール部270´、272´はそれぞれ、フレームレール部270、272の第1の縦方向長さよりも長い第2の縦方向長さを有しているが、図26および図27の後フレーム組み立て品62は、同じように製造することができる。上レール部270、272と同様、上レール部270´、272´は、後部車室ピラー領域274から後部ベッドピラー276まで延設されており、支持梁部278、280によって支持されている。なお、補助支持梁部282を設けて、より伸長された上レール部270´、272´の支持を補強することができる。補助支持梁部282は、後フレーム側面側部材82または84の各々から梁部278、280よりも前方へ向かって延設され、そして後部車室ピラー領域274にまで延設されている。
【0087】
図24〜図27に図示されている車両フレーム組み立て品30〜36において、第1の後フレーム組み立て品58および第2の後フレーム組み立て品60の1または複数の縦方向フレーム部材は、前記縦方向フレーム部材の少なくとも縦方向の一部に沿って均一な断面形状を有している。このような断面形状は、第1の後フレーム組み立て品58については、第1の縦方向長さに対応する縦方向の一部に沿った第1の位置で、前記した1または複数の部材を切断することを可能にする。また、第2の後フレーム組み立て品については、第2の縦方向長さに対応する縦方向の一部に沿った第2の位置で、前記した1または複数の部材を切断することを可能にする。
本実施形態では、前記した1または複数の縦方向部材は、上ベッドレール部270、272および270´、272´を含む。これらの部材で図示するように、前記した縦方向の一部は、前記した縦方向部材の縦方向範囲全体となるが、このことは必須ではない。第1の位置または第2の位置での前記した切断を容易にするために、縦方向部材(つまり、上レール部)はロール成形することができる。
【0088】
ロール成形した上ベッドレール部270、272および270´、272´は、普通のフロアフレーム組み立て品を有する車両タイプに用いることができることは明らかである。前記した車両タイプとは、例えば、図24の第1の車両タイプおよび図26の第3の車両タイプである。例えば図26および図27に示すように、後フレーム組み立て品58、60用のロール成形した縦方向フレーム構成部材は、互いに可変となる第1の車両フロアフレーム組み立て品および第2の車両フロアフレーム組み立て品とともに用いることができる。本明細書ですでに述べたとおり、車両フレーム組み立て品30〜36のすべては、一体型車体フレームの部分として備えられるものであり、したがって、縦方向部材(例:上レール部270、272および270´、272´)は、一体型車体フレームの内部に含まれる。
【0089】
前記した内容によれば、少なくとも縦方向の一部に沿って均一な断面形状を有する少なくとも1つの縦方向フレーム部材(上ベッドレール部270、272および270´、272´)を備える車両のベッドフレーム組み立て品が開示されていることは明らかである。前記した縦方向の一部は、第1のベッドフレームの縦方向長さを有する第1の車両タイプ(例:図24に示す車両タイプ)上に取り付けられる場合には第1の部分長を有し、第2のベッドフレームの縦方向長さを有する第2の車両タイプ(例:図27に示す第2の車両タイプ)上に取り付けられる場合には第2の部分長を有する。
均一な断面形状を有する縦方向の一部は、縦方向フレーム構成部材の縦方向範囲全体としてもよい。例えば、上ベッドレール部270、272および270´、272´といったフレーム構成部材の各々は、これらフレーム構成部材の縦方向範囲全体に沿って均一な断面形状を有する。さらに、上ベッドレール部270、272および270´、272´の各々は、第1のベッドフレーム縦方向長さ、および/または第2のベッドフレーム縦方向長さの実質的部分に沿って延設される。
【0090】
図31を簡潔に参照して、可変縦方向ベッド長さを有する車両ベッドフレームを成形するためのベッドフレーム製造方法について説明する。100のステップでは、第1の縦方向長さとなるように定められた断面を有する少なくとも一つの第1の縦方向フレーム構成部材を、第1の車両タイプ用に成形する。102のステップでは、前記成形された第1の縦方向フレーム構成部材を、第1の車両タイプの第1のベッドフレーム組み立て品上に取り付ける。100、102のステップにおいて成形され、取り付けられた少なくとも一つの第1の縦方向フレーム構成部材とは、上ベッドレール部270、272とすることができる。
104のステップでは、第2の縦方向長さとなるように定められた同一の断面を有する少なくとも一つの第2の縦方向フレーム構成部材を、第2の車両タイプ用に成形する。106のステップでは、前記成形された第2の縦方向フレーム構成部材を、第2の車両タイプの第2のベッドフレーム組み立て品上に取り付ける。前記した少なくとも一つの第2の縦方向フレーム構成部材とは、ベッドレール部270´、272´とすることができる。さらに、本明細書ですでに説明したとおり、ベッドレール部270、272および270´、272´を成形するステップは、前記した構成部材のロール成形をすることを含むことができる。
【0091】
図28および図29を参照して、第1の車両タイプ(図24参照)の上フレームレール部270、272に関してさらなる詳細を説明するが、前記詳細は、特に説明しない限り、他の車両タイプにもあてはまる。インナーパネル(図示せず)およびアウターパネル290の双方は、上レール部270、272に接合し、負荷伝達荷台、具体的には、負荷伝達荷台の側壁部を形成する。上方遷移結合部292は、上レール部270、272の前端を後部車室ピラー領域274の各々に結合するために用いられる。具体的には、上方遷移結合部292は、型成形部材であり、結合している上ベッドレール部270または272と、型成形部材との間にある遷移結合部として機能することができる。例えば、上方遷移結合部292は、上ベッドレール部272の前部分を、隣接する後部車室ピラー領域274に結合することができる。
【0092】
前方支持梁部278は、略垂直方向に向いており、上レール部270または272に対して略直交している。斜め後方支持梁部280は、上レール部270または272に対して斜めに向いている。上レール部270または272の各々に接続される支持梁部278、280の双方は、1つのロール成形した部材とすることができるが、このことは必須ではない。
【0093】
図29では、エネルギー負荷経路が矢印で示されている。この負荷経路は、後端衝突によって生じるエネルギー負荷がおそらく辿ることになる経路である。図示するように、後端衝突からの負荷は、後フレーム組み立て品58または60を構成する部材の各々を介しておそらく分配されることになる。より具体的には、前記した負荷は、支持部278、280と、後部ベッドピラー276とを介して、隣接する上レール部270または272へ、そして後部車室ピラー領域274に伝達されることになる。図示のとおり、前記した負荷は、多数の負荷経路を伝って分配されるので、より効果的なエネルギー吸収および放散を可能にするという利点がある。
【0094】
本明細書で説明した複数のフレーム組み立て品は、ロール成形部材などといったいくつかの可変長構成部材を含むものとして説明している。前記した部材は、いくつかの型成形部材と結合することで、車両フレーム組み立て品の効果的な製造方法を提供しつつ、その一方で、剛性と安全性とを改善するという利点があるものとして開示されている。しかしながら、前記したロール成形部材を型成形部材に置き換えることができることに留意すべきである。このような置き換えを行うと、ロール成形部材を利用したときよりも製造コストが増大するが、本明細書に開示されたフレーム組み立て品によって実現される効率性と安全性との改善を犠牲にすることは無い。
【0095】
技術的には概ね既知であるが、サイドシル部材46、48、中央フレーム部材44、および上ベッドレール部270、272(そして、これらのフレーム構成部材の縦方向に伸長した均等物)などのロール成形構成部材は、ローラーから鋼板を搬送すること、必要に応じて鋼板に孔を開けること、それから一組の連続して並んでいる複数のローラー金型に鋼板を通過させることによって鋼板を所望の形状にすること、といった一連の工程を経て成形することができる。前記した成形は、非常に安価であり、“無制限”の長さからなる同一成形部分を提供することを可能にする。前記した成形部分は、後になって所望の長さに切断することができる。
したがって、任意の車両モデルまたは車両タイプの左右のサイドシルは、一続きの、つまり途切れの無い長さとなる“サイドシル(部材)ストック”から同一の長さとなる一片を切り出すことによって、容易に成形することができる。同様にして、特定の中央フレーム部材は、無制限の、つまり途切れの無い一本の“センタートンネルストックまたは中央フレーム(部材)ストック”から所定の長さに切断することによって成形することができる。さらに、後フレーム組み立て品の縦方向フレーム構成部材(例:上レール部270、272)は、無制限の、つまり途切れの無い一本の上レールストックから所定の長さに切断することによって成形することができる。
【0096】
実際、サイドシル部材ストック、中央フレーム部材ストック、上レールストックなどは、最終的な車両組み立て品を製造する場所から地理的に離れた場所で成形して、製造工場へ搬送することができる。例えば、特定の所望の長さとなる一束のサイドシル部材は、1つの荷役台に載せて搬送することができ、その一方で、特定の所望の長さとなる一束の中央フレーム部材は別の荷役台に載せて搬送することができる。代わって、複数束の中央フレーム部材と、対応する複数束のサイドシル部材を1つの荷役台に一緒に載せて搬送することができるし、または、1つの中央フレーム部材および一対のサイドシル部材を一組として一緒に搬送することができる。
さらに、場合によっては、サイドシル部材および中央フレーム部材は、各々のストック時の長さから短く切断して、その後、すぐに下部フレーム組み立て品の中に組み込むためのフレーム積載場所に運搬されるように、サイドシル部材および中央フレーム部材を組み立て工場でロール成形することが望ましい。前述の内容から当業者にとっては明らかであるが、ロール成形構成部材はすべて、同一となる一般的な方法で成形される場合であっても、前記したロール成形構成部材の製造の場所および時期は融通が利き、さまざまな製造および組み立て環境に容易に適応する。
【0097】
上記したり、その他のさまざまな特徴、機能、または代替手段または代替手段の変形は、多くの他の異なるシステムまたはアプリケーションに組み込まれることが望ましい。また、現在では予想も予測もできない代替手段、変更手段、変形手段または前記した代替手段、変更手段、変形手段の改善案は、添付の特許請求の範囲によって包含することを意図している当業者によって引き続きなされる。
【符号の説明】
【0098】
30、32、34、36 車両フレーム組み立て品
64 前フレーム組み立て品
58、60 後フレーム組み立て品
44、44´ 中央フレーム部材
46、48、46´、48´ サイドシル部材
50、52、54、56 クロス部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用フレームシステムであって、
ロール成形した縦方向フレーム構成部材を有する車両フレーム組み立て品を備え、
前記ロール成形した縦方向フレーム構成部材は、第1の車両タイプで用いられる場合には第1の長さにロール成形され、第2の車両タイプで用いられる場合には前記第1の長さよりも長い第2の長さにロール成形される
ことを特徴とする車両用フレームシステム。
【請求項2】
可変縦方向フロア長さを有する車両フレームを成形するためのフレーム製造方法であって、
第1の車両タイプ用の第1の縦方向長さの規定された断面を有する少なくとも1つの第1の縦方向フレーム構成部材を成形するステップと、
前記第1の縦方向フレーム構成部材を前記第1の車両タイプの第1のフロアフレーム組み立て品に取り付けるステップと、
第2の車両タイプ用の第2の縦方向長さの前記規定された断面を有する少なくとも1つの第2の縦方向フレーム構成部材を成形するステップと、
前記第2の縦方向フレーム構成部材を前記第2の車両タイプの第2のフロアフレーム組み立て品に取り付けるステップと、を含む
ことを特徴とするフレーム製造方法。
【請求項3】
前記した少なくとも1つの第1の縦方向フレーム構成部材は、前記第1のフロアフレーム組み立て品の中央フレーム部材またはサイドシル部材のうち少なくとも1つであり、
前記した少なくとも1つの第2の縦方向フレーム構成部材は、前記第2のフロアフレーム組み立て品の中央フレーム部材またはサイドシル部材のうち対応する少なくとも1つであり、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記した少なくとも1つの第1の縦方向フレーム構成部材を成形するステップと、前記した少なくとも1つの第2の縦方向フレーム構成部材を成形するステップとはそれぞれ、ロール成形することを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記した少なくとも1つの第1の縦方向フレーム構成部材と、前記した少なくとも1つの第2の縦方向フレーム構成部材とは、縦方向範囲全体に沿って均一な断面形状を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
可変縦方向フロア長さを有する複数の車両タイプで用いられるフロアフレームシステムであって、
第1の縦方向長さを有する第1のフロアフレーム組み立て品を有する少なくとも第1の車両タイプと、
前記第1の縦方向長さよりも長い第2の縦方向長さを有する第2のフロアフレーム組み立て品を有する少なくとも第2の車両タイプと、を備え、
前記第1のフロアフレーム組み立て品は、中央フレーム部材と、前記中央フレーム部材の外側に位置する一対のサイドシル部材と、前記一対のサイドシル部材間に延設され、前記中央フレーム部材に相互接続されている複数のクロス部材と、を備え、
前記第2のフロアフレーム組み立て品は、中央フレーム部材と、前記中央フレーム部材の両側に位置する一対のサイドシル部材と、前記一対のサイドシル部材間に延設され、前記中央フレーム部材に相互接続されている複数のクロス部材と、を備え、
前記第1のフロアフレーム組み立て品および前記第2のフロアフレーム組み立て品の1または複数の前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材は、前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材の少なくとも縦方向の一部に沿って均一な断面形状を有し、
前記第1のフロアフレーム組み立て品内に備えられている場合には前記第1の縦方向長さに対応する前記縦方向の一部に沿った第1の位置にて、そして、前記第2のフロアフレーム組み立て品内に備えられている場合には前記第2の縦方向長さに対応する前記縦方向の一部に沿った第2の位置にて、1または複数の前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材を切断することを可能にする
ことを特徴とするフロアフレームシステム。
【請求項7】
前記縦方向の一部とは、前記した1または複数の前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材の縦方向範囲全体である
ことを特徴とする請求項6に記載のフロアフレームシステム。
【請求項8】
前記した少なくとも1または複数の前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材は、ロール成形されている
ことを特徴とする請求項7に記載のフロアフレームシステム。
【請求項9】
前記した少なくとも1または複数の前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材は、前記中央フレーム部材と、前記サイドシル部材の各々と、を含む
ことを特徴とする請求項8に記載のフロアフレームシステム。
【請求項10】
複数の後フレーム組み立て品の1つは、前記した少なくとも第1の車両タイプの前記第1のフロアフレーム組み立て品および前記した少なくとも第2の車両タイプの前記第2のフロアフレーム組み立て品の各々に固定されており、
前記第1のフロアフレーム組み立て品への固定は、前記第1のフロアフレーム組み立て品の前記サイドシル部材の後端に接続されることによる固定であり、
前記第2のフロアフレーム組み立て品への固定は、前記第2のフロアフレーム組み立て品の前記サイドシル部材の後端に接続されることによる固定である
ことを特徴とする請求項6に記載のフロアフレームシステム。
【請求項11】
共通の前フレーム組み立て品が、前記した少なくとも第1の車両タイプの前記第1のフロアフレーム組み立て品および前記した少なくとも第2の車両タイプの前記第2のフロアフレーム組み立て品の各々に固定されている
ことを特徴とする請求項10に記載のフロアフレームシステム。
【請求項12】
第1の縦方向長さを有する第1の後フレーム組み立て品は、前記第1のフロアフレーム組み立て品に固定されており、
第1の縦方向長さとは異なる第2の縦方向長さを有する第2の後フレーム組み立て品は、前記第2のフロアフレーム組み立て品に固定されている
ことを特徴とする請求項6に記載のフロアフレームシステム。
【請求項13】
前記第1のフロアフレーム組み立て品の前記した複数のクロス部材は、前記第2のフロアフレーム組み立て品の前記した複数のクロス部材と共通である
ことを特徴とする請求項6に記載のフロアフレームシステム。
【請求項14】
前記第1のフロアフレーム組み立て品および前記第2のフロアフレーム組み立て品の各々は、一体型車体フレームの下側を形成する
ことを特徴とする請求項6に記載のフロアフレームシステム。
【請求項15】
車両用のフロアフレーム組み立て品であって、
中央フレーム部材と、
前記中央フレーム部材から離間して両側に位置するサイドシル部材と、
前記サイドシル部材および前記中央フレーム部材の間に延設され、相互接続されている複数の離間したクロス部材と、を備え、
1または複数の前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材は、前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材の少なくとも縦方向の一部に沿って均一な断面形状を有し、
前記縦方向の一部は、第1のフロアフレーム縦方向長さを有する第1の車両タイプに取り付けられる場合には第1の部分長を有し、第2のフロアフレーム縦方向長さを有する第2の車両タイプに取り付けられる場合には第2の部分長を有する
ことを特徴とするフロアフレーム組み立て品。
【請求項16】
前記縦方向の一部とは、前記した1または複数の前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材の縦方向範囲全体である
ことを特徴とする請求項15に記載のフロアフレーム組み立て品。
【請求項17】
前記した少なくとも1または複数の前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材は、ロール成形されている
ことを特徴とする請求項16に記載のフロアフレーム組み立て品。
【請求項18】
前記した少なくとも1または複数の前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材は、前記中央フレーム部材と、前記サイドシル部材の各々と、を含む
ことを特徴とする請求項17に記載のフロアフレーム組み立て品。
【請求項19】
前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材の各々は、前記第1のフロアフレーム縦方向長さまたは前記第2のフロアフレーム縦方向長さの実質的部分に沿って延設されている
ことを特徴とする請求項15に記載のフロアフレーム組み立て品。
【請求項20】
前記サイドシル部材は、前記第1のフロアフレーム縦方向長さまたは前記第2のフロアフレーム縦方向長さの範囲全体に沿って延設されている
ことを特徴とする請求項19に記載のフロアフレーム組み立て品。
【請求項21】
機関室の少なくとも一部を規定する前フレーム組み立て品は、前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材の各々の前方部分に固定されている
ことを特徴とする請求項19に記載のフロアフレーム組み立て品。
【請求項22】
後フレーム組み立て品は、前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材の各々の後方部分に固定されている
ことを特徴とする請求項21に記載のフロアフレーム組み立て品。
【請求項23】
前記中央フレーム部材および前記サイドシル部材は、一体型車体フレームである
ことを特徴とする請求項21に記載のフロアフレーム組み立て品。
【請求項24】
フロアフレームシステムであって、
ロール成形した縦方向フレーム構成部材を有するフロアフレーム組み立て品を備え、
前記縦方向フレーム構成部材は、第1の縦方向長さを有する第1のフロアフレーム組み立て品を有する第1の車両タイプで用いられる場合には第1の長さで成形されており、第2の縦方向長さを有する第2のフロアフレーム組み立て品を有する第2の車両タイプで用いられる場合には第2の長さで成形されている
ことを特徴とするフロアフレームシステム。
【請求項25】
前記ロール成形した縦方向フレーム構成部材は、サイドシル部材または中央フレーム部材の少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項24に記載のフロアフレームシステム。
【請求項26】
前記ロール成形した縦方向フレーム構成部材は、前記ロール成形した縦方向フレーム構成部材の縦方向長さ全体に沿って均一な断面形状を有する
ことを特徴とする請求項24に記載のフロアフレームシステム。
【請求項27】
前フレームクロス部材、および前記前フレームクロス部材から後方に延設されている複数の前フレーム側面側部材を備える前フレーム組み立て品と、
前記前フレーム側面側部材の前端部分に接続されている複数のサイドシル部材、および前記サイドシル部材の間で延設されている複数のクロス部材を備えるフロアフレーム組み立て品と、を有する車両フレーム組み立て品内にあって、
前記前フレーム側面側部材のうちの第1の前フレーム側面側部材と、前記サイドシル部材のうちの第1のサイドシル部材との間にあるフレーム結合部分であって、
前記第1の前フレーム側面側部材が前記第1のサイドシル部材と結合する領域に沿って前記第1のサイドシル部材の上壁部と当接する前記第1の前フレーム側面側部材の上壁部と、
前記領域に沿って前記第1のサイドシル部材の下壁部と当接する前記第1の前フレーム側面側部材の下壁部と、を備える
ことを特徴とするフレーム結合部分。
【請求項28】
前記第1の前フレーム側面側部材は、前記第1のサイドシル部材と所定の角度をなしているとともに、前記第1の前フレーム側面側部材の上壁部および下壁部と一体的に形成されている側壁部を備え、
前記第1の前フレーム側面側部材の前記側壁部は、前記第1のサイドシル部材と所定の角度をなしており、そして、前記第1のサイドシル部材の上壁部および下壁部と一体的に形成されている前記第1のサイドシル部材の側壁部と当接するフランジ部を備え、
前記第1の前フレーム側面側部材の前記側壁部は、前記第1のサイドシル部材の前方末端部を越えて一続きに延設されている
ことを特徴とする請求項27に記載のフレーム結合部分。
【請求項29】
前記第1のサイドシル部材は、前記第1のサイドシル部材の縦方向長さに対して直交する隔壁部を備え、
前記隔壁部は、前記フランジ部が前記第1のサイドシル部材の前記側壁部と当接する位置の周りに配置されている
ことを特徴とする請求項28に記載のフレーム結合部分。
【請求項30】
前記した複数のクロス部材のうちの第1のクロス部材は、前記領域に隣接する前記第1の前フレーム側面側部材を交差し、前記第1のサイドシル部材に直接固定されており、
前記第1のクロス部材は、前記領域の前方の位置で前記第1のサイドシル部材の前記下壁部と当接する下壁部を有する
ことを特徴とする請求項27に記載のフレーム結合部分。
【請求項31】
前記第1のクロス部材は、前記下壁部から延設されている第1の側壁部と、第2の側壁部とを有し、
前記第1のクロス部材の前記第1の側壁部は、前記第1の前フレーム側面側部材を介して、前記第1のサイドシル部材から一続きに延設されている
ことを特徴とする請求項30に記載のフレーム結合部分。
【請求項32】
前記第2の側壁部の一部は、前記第1の前フレーム側面側部材の内部に取り付けられている分離補強部材から形成されている
ことを特徴とする請求項31に記載のフレーム結合部分。
【請求項33】
前記第1の前フレーム側面側部材の第1の側壁部は、前記第1のサイドシル部材から前記第1のクロス部材の前記第1の側壁部まで一続きに延設されている分離補強部材から形成されており、
前記分離補強部材は、前記第1の前フレーム側面側部材から前記第1のサイドシル部材への第2の負荷経路を形成し、
前記上壁部と、前記下壁部と、前記上壁部および前記下壁部と一体的に形成されている前記第2の側壁部とは、前記第1の前フレーム側面側部材から前記第1のサイドシル部材への第1の負荷経路を形成する
ことを特徴とする請求項31に記載のフレーム結合部分。
【請求項34】
前記分離補強部材は、前記第1のサイドシル部材の上壁部および下壁部と一体的に形成されている前記第1のサイドシル部材の側壁部と当接するフランジ部を備える
ことを特徴とする請求項33に記載のフレーム結合部分。
【請求項35】
前記第1のサイドシル部材は、前記第1のサイドシル部材の縦方向長さに対して直交する隔壁部を備え、
前記隔壁部は、前記フランジ部が前記第1のサイドシル部材の前記側壁部と当接する位置の前方に隣接して配置されている
ことを特徴とする請求項34に記載のフレーム結合部分。
【請求項36】
少なくとも1つの後フレームクロスブレース部および、前記した少なくとも1つの後フレームクロスブレース部から前方に延設されている複数の後フレーム側面側部材を備える後フレーム組み立て品と、
前記後フレーム側面側部材の後端部分に接続されている複数のサイドシル部材、および前記サイドシル部材の間で延設されている複数のクロス部材を備えるフロアフレーム組み立て品と、を有する車両フレーム組み立て品内にあって、
前記後フレーム側面側部材のうちの第1の後フレーム側面側部材と、前記サイドシル部材のうちの第1のサイドシル部材との間にあるフレーム結合部分であって、
前記第1の後フレーム側面側部材が前記第1のサイドシル部材と結合する領域に沿って前記第1のサイドシル部材の上壁部と当接する前記第1の後フレーム側面側部材の上壁部と、
前記領域に沿って前記第1のサイドシル部材の下壁部と当接する前記第1の後フレーム側面側部材の下壁部と、を備える
ことを特徴とするフレーム結合部分。
【請求項37】
前記第1の後フレーム側面側部材は、前記第1のサイドシル部材と所定の角度をなしているとともに、前記第1の後フレーム側面側部材の上壁部および下壁部と一体的に形成されている側壁部を備え、
前記第1の後フレーム側面側部材の前記側壁部は、前記第1のサイドシル部材と所定の角度をなしており、そして、前記第1のサイドシル部材の上壁部および下壁部と一体的に形成されている前記第1のサイドシル部材の側壁部と当接するフランジ部を備え、
前記第1の後フレーム側面側部材の前記側壁部は、前記第1のサイドシル部材の後方末端部を越えて一続きに延設されている
ことを特徴とする請求項36に記載のフレーム結合部分。
【請求項38】
前記第1のサイドシル部材は、前記第1のサイドシル部材の縦方向長さに対して直交する隔壁部を備え、
前記隔壁部は、前記フランジ部が前記第1のサイドシル部材の前記側壁部と当接する位置の周りの前方に隣接して配置されている
ことを特徴とする請求項37に記載のフレーム結合部分。
【請求項39】
前記第1の後フレーム側面側部材の前記上壁部および前記第1のサイドシル部材の前記上壁部と当接する上部補強部材を、さらに備える
ことを特徴とする請求項36に記載のフレーム結合部分。
【請求項40】
前記第1のサイドシル部材の前記下壁部と当接し、前記第1の後フレーム側面側部材に固定されている下部補強部材を、さらに備える
ことを特徴とする請求項39に記載のフレーム結合部分。
【請求項41】
前記下部補強部材は、
前記第1のサイドシル部材の前記下壁部と当接する第1の部分と、
前記第1の部分および前記第1のサイドシル部材の縦方向長さに対して略垂直に向いている第2の部分と、をさらに備え、
前記第2の部分は、前記第1のサイドシル部材の開放端部を閉じる
ことを特徴とする請求項40に記載のフレーム結合部分。
【請求項42】
前記第1の後フレーム側面側部材の他の側壁部とは離間した前記第1の後フレーム側面側部材の第2の側壁部を形成する側面側部材補強部材を、さらに備え、
前記側面側部材補強部材は、垂直方向に延設されているフランジ部を備え、前記下部補強部材の前記第2の部分が前記フランジ部に取り付けられる
ことを特徴とする請求項41に記載のフレーム結合部分。
【請求項43】
車両フレーム結合部分であって、
フロアフレーム組み立て品のサイドシル部材と、
前記サイドシル部材に対して所定の角度をなしており、前記サイドシル部材に接続されて前記サイドシル部材に負荷力を伝達する前方のまたは後方のフレーム側面側部材と、を備え、
前記フレーム側面側部材は、
前記フレーム側面側部材が前記サイドシル部材と結合する領域に沿って前記サイドシル部材の上壁部と当接する上壁部と、
前記領域に沿って前記サイドシル部材の下壁部と当接する下壁部と、を有する
ことを特徴とする車両フレーム結合部分。
【請求項44】
複数のサイドシル部材、および前記サイドシル部材の間で延設されている複数のクロス部材を備えるフロアフレーム組み立て品を有する車両フレーム組み立て品内にあって、
前記した複数のクロス部材のうちの第1のクロス部材と、前記したサイドシル部材のうちの第1のサイドシル部材との間にあるフレーム結合部分であって、
前記第1のクロス部材が前記第1のサイドシル部材と結合する領域に沿って前記第1のサイドシル部材の上壁部と当接する前記第1のクロス部材の上壁部と、
前記領域に沿って前記第1のサイドシル部材の下壁部と当接する前記第1のクロス部材の下壁部と、を備える
ことを特徴とするフレーム結合部分。
【請求項45】
前記第1のクロス部材は、
前記第1のクロス部材の前記下壁部、および離間して上方に延設される一対の側壁部を形成する第1の型成形部材と、
前記第1のクロス部材の前記上壁部を形成する第2の型成形部材と、を有し、
前記第1のクロス部材の前記下壁部は、前記第1のサイドシル部材の下壁部と当接する1つのフランジ部を有し、
前記第1のクロス部材の前記した一対の側壁部は、前記第1のサイドシル部材の前記上壁部および前記下壁部と一体的に形成して接続されている前記第1のサイドシル部材の側壁部上にまで当接する複数のフランジ部を有し、
前記第1のクロス部材の前記上壁部は、前記第1のサイドシル部材の上壁部と当接する1つのフランジ部を有する
ことを特徴とする請求項44に記載のフレーム結合部分。
【請求項46】
前記した上方に延設される側壁部の各々は、フロアパネルを支持するために直角に向いているフランジ部を有する
ことを特徴とする請求項45に記載のフレーム結合部分。
【請求項47】
車両フレーム結合部分であって、
フロアフレーム組み立て品のサイドシル部材と、接続フレーム部材と、を備え、
前記接続フレーム部材は、
前記接続フレーム部材が前記サイドシル部材と結合する領域に沿って前記サイドシル部材の上壁部と当接する上壁部と、
前記領域に沿って前記サイドシル部材の下壁部と当接する下壁部と、を有する
ことを特徴とする車両フレーム結合部分。
【請求項48】
前フレームクロス部材、および前記前フレームクロス部材から後方に延設される第1の内部部材および第2の内部部材を備える前フレーム組み立て品と、
複数のサイドシル部材、中央フレーム部材、および前記サイドシル部材と前記中央フレーム部材との間で延設されており、前記サイドシル部材および前記中央フレーム部材と相互接続されている複数のクロス部材を備えるフロアフレーム組み立て品と、を有する車両フレーム組み立て品内にあって、
前記第1の内部部材と、前記第2の内部部材と、前記中央フレーム部材との間にあるフレーム結合部分であって、
前記中央フレーム部材の中央壁部と一体的に形成されており、前記中央フレーム部材の中央壁部から延設される前記中央フレーム部材の互いに離間した第1の側壁部および第2の側壁部と、
前記第1の内部部材の中央壁部と一体的に形成されており、前記第1の内部部材の中央壁部から延設される前記第1の内部部材の互いに離間した第1の側壁部および第2の側壁部と、
前記第2の内部部材の中央壁部と一体的に形成されており、前記第2の内部部材の中央壁部から延設される前記第2の内部部材の互いに離間した第1の側壁部および第2の側壁部と、を備え、
前記第1の内部部材の前記第1の側壁部は、前記中央フレーム部材の前記第1の側壁部に直接接続しており、一体化しており、前記第1の内部部材の前記第2の側壁部は、前記中央フレーム部材の前記第2の側壁部に直接接続しており、一体化しており、
前記第2の内部部材の前記第1の側壁部は、前記第1の内部部材の第2の側壁部に終結しており、前記第2の内部部材の前記第2の側壁部は、前記中央フレーム部材の前記第2の側壁部に直接接続しており、一体化しており、
したがって、前記第1の内部部材から前記中央フレーム部材まで続く第1の負荷経路と、前記第2の内部部材から前記中央フレーム部材まで続く第2の負荷経路とを提供する
ことを特徴とするフレーム結合部分。
【請求項49】
前記第1の内部部材の前記第2の側壁部から前記中央フレーム部材の前記第1の側壁部にまで延設される補強壁部材をさらに備え、
前記第2の内部部材の前記第1の側壁部にかかる負荷を前記中央フレーム部材の前記第1の側壁部に伝達する
ことを特徴とする請求項48に記載のフレーム結合部分。
【請求項50】
前記補強壁部材は、
第2の内部部材の前記第1の側壁部が終結する位置の周りにて前記第1の内部部材の前記第2の側壁部に接続されている第1の端部と、
前記第1の内部部材の前記第1の側壁部または前記中央フレーム部材の前記第1の側壁部のうち一つに接続されている第2の端部と、を備える
ことを特徴とする請求項49に記載のフレーム結合部分。
【請求項51】
前記補強壁部材は、
前記第1の内部部材の前記第2の側壁部に隣接する部分となる、前記第2の内部部材の前記第1の側壁部の長手方向に延設されている部分に概ね合わさり位置合わせされている長手方向の長さを有しており、
前記補強壁部材を介して前記第2の内部部材の前記第1の側壁部から前記中央フレーム部材の前記第1の側壁部までの負荷経路を定める
ことを特徴とする請求項49に記載のフレーム結合部分。
【請求項52】
前記第2の内部部材の前記中央壁部は、前記第1の内部部材の前記中央壁部と当接する
ことを特徴とする請求項48に記載のフレーム結合部分。
【請求項53】
前記中央フレーム部材の前記第1の側壁部および前記第2の側壁部と、前記第1の内部部材の前記第1の側壁部および前記第2の側壁部と、前記第2の内部部材の前記第1の側壁部および前記第2の側壁部とは、前記中央フレーム部材の前記第1の側壁部および前記第2の側壁部と、前記第1の内部部材の前記第1の側壁部および前記第2の側壁部と、前記第2の内部部材の前記第1の側壁部および前記第2の側壁部の末端部において、フロアパネルが固定されているフランジ部を備え、
前記したフランジ部は、前記フロアパネルの表面を定める
ことを特徴とする請求項48に記載のフレーム結合部分。
【請求項54】
複数のサイドシル部材、中央フレーム部材、および前記サイドシル部材と前記中央フレーム部材との間で延設されており、前記サイドシル部材および前記中央フレーム部材と相互接続されている複数のクロス部材を有する車両フレーム組み立て品内にあって、
前記複数のクロス部材のうちの少なくとも1つのクロス部材と、前記中央フレーム部材との間にあるフレーム結合部分であって、
前記サイドシル部材のうちの第1のサイドシル部材および前記中央フレーム部材の間で架設されている前記した少なくとも1つのクロス部材の第1の部分と、
前記サイドシル部材のうちの反対側にある第2のサイドシル部材および前記中央フレーム部材の間で架設されている前記した少なくとも1つのクロス部材の第2の部分と、を備え、
前記第1の部分および前記第2の部分の各々の下壁部は、前記中央フレーム部材の下壁部と当接し、
前記第1の部分および前記第2の部分の各々の上壁部は、前記中央フレーム部材の上壁部と当接する
ことを特徴とするフレーム結合部分。
【請求項55】
前記第1の部分および前記第2の部分の各々は、
前記下壁部と、
前記下壁部から上方に延設される一対の離間した側壁部と、
前記した一対の離間した側壁部の末端部から延設されている少なくとも1つのフランジ部によって形成される前記上壁部と、を備える
ことを特徴とする請求項54に記載のフレーム結合部分。
【請求項56】
前記中央フレーム部材は、
前記下壁部と、
前記下壁部から上方に延設されている一対の離間した側壁部と、
前記した一対の離間した側壁部の末端部から延設されている少なくとも1つのフランジ部によって形成される前記上壁部と、を備え、
前記第1の部分および前記第2の部分の前記した少なくとも1つのフランジ部は、前記中央フレーム部材の少なくとも1つのフランジ部と当接し、したがって、フロアパネルの支持面となる
ことを特徴とする請求項55に記載のフレーム結合部分。
【請求項57】
前記第1の部分の前記した一対の離間した側壁部は、前記中央フレーム部材の前記一対の離間した側壁部のうちの第1の側壁部と当接し、
前記第2の部分の前記した一対の離間した側壁部は、前記中央フレーム部材の前記一対の離間した側壁部のうちの第2の側壁部と当接する
ことを特徴とする請求項56に記載のフレーム結合部分。
【請求項58】
前記第1の部分の前記した一対の離間した側壁部の各々は、前記第1の側壁部と当接するフランジ部を備え、
前記第2の部分の前記した一対の離間した側壁部の各々は、前記第2の側壁部と当接するフランジ部を備える
ことを特徴とする請求項57に記載のフレーム結合部分。
【請求項59】
前記中央フレーム部材は、
前記下壁部と、
前記下壁部から上方に延設されている一対の離間した側壁部と、を備え、
前記第1の部分は、前記した一対の離間した側壁部のうちの第1の側壁部に接続され、
前記第2の部分は、前記した一対の離間した側壁部のうちの第2の側壁部に接続され、
前記した少なくとも1つのクロス部材は、隣り合った前記第1の部分の端部および前記第2の部分の端部に亘って延設されている少なくとも一つの補強部材を、さらに備え、
前記した少なくとも一つの補強部材は、前記第1の側壁部および前記第2の側壁部の間にある前記中央フレーム部材の内部に取り付けられる
ことを特徴とする請求項54に記載のフレーム結合部分。
【請求項60】
前記した少なくとも一つの補強部材は、
前記第1の部分および前記第2の部分に亘って延設されており、前記第1の部分および前記第2の部分の前記第1の側壁部と位置合わせされている第1の補強壁部と、
前記第1の部分および前記第2の部分に亘って延設されており、前記第1の部分および前記第2の部分の前記第2の側壁部と位置合わせされている第2の補強壁部とを備え、
前記第1の補強壁部によって、前記第1の部分の前記第1の側壁部から前記第2の部分の前記第1の側壁部までの第1の負荷経路が定まり、
前記第2の補強壁部によって、前記第1の部分の前記第2の側壁部から前記第2の部分の前記第2の側壁部までの第2の負荷経路が定まる
ことを特徴とする請求項59に記載のフレーム結合部分。
【請求項61】
前記中央フレーム部材の前記した一対の側壁部は、前記第1の負荷経路を遮り、その結果、前記した第1の負荷経路を、前記した一対の側壁部の各々が定める2つの負荷経路に対する1つの補助負荷経路として定める
ことを特徴とする請求項60に記載のフレーム結合部分。
【請求項62】
前記中央フレーム部材の前記した一対の側壁部は、前記第2の負荷経路を遮り、その結果、前記した第2の負荷経路を前記した一対の側壁部の各々が定める2つの負荷経路に対するもう1つの補助負荷経路として定める
ことを特徴とする請求項61に記載のフレーム結合部分。
【請求項63】
前記第2の補強壁部は、前記第1の部分および前記第2の部分の各々に境を接しており、前記第1の部分および第2の部分の間で一続きに延設される
ことを特徴とする請求項60に記載のフレーム結合部分。
【請求項64】
車両フレーム結合部分であって、
フロアフレーム組み立て品の中央フレーム部材と、前記中央フレーム部材に接続され、対応するサイドシル部材に向かって横方向に延設されているクロス部材部分と、を備え、
前記クロス部材部分は、
前記中央フレーム部材の下壁部と当接する下壁部と、
前記中央フレーム部材の上壁部と当接する上壁部と、を備える
ことを特徴とする車両フレーム結合部分。
【請求項65】
前記クロス部材部分の前記下壁部は、前記中央フレーム部材の前記下壁部と当接するフランジ部を備える
ことを特徴とする請求項64に記載の車両フレーム結合部分。
【請求項66】
前記中央フレーム部材は、
前記下壁部と、
前記下壁部から上方に延設される一対の離間した側壁部と、
前記した一対の離間した側壁部の各々の末端部から延設されている一対のフランジ部として形成される前記上壁部と、を備え、
前記クロス部材部分の前記上壁部は、前記中央フレーム部材の前記した一対のフランジ部のうちの隣接する方の1つと当接する少なくとも1つのフランジ部として形成される
ことを特徴とする請求項64に記載の車両フレーム結合部分。
【請求項67】
前記中央フレーム部材は、中央トンネル部を提供するために前記下壁部内に形成される凹部を備える略W字形の形状を呈する
ことを特徴とする請求項64に記載の車両フレーム結合部分。
【請求項68】
可変縦方向ベッド長さを有する複数の車両タイプで用いられるベッドフレームシステムであって、
第1の前フレーム組み立て品と、第1のフロアフレーム組み立て品と、第1の後フレーム組み立て品と、を備える少なくとも第1の車両タイプと、
第2の前フレーム組み立て品と、第2のフロアフレーム組み立て品と、第2の後フレーム組み立て品と、を備える少なくとも第2の車両タイプと、を備え、
前記第1の後フレーム組み立て品は、第1の縦方向長さを有する少なくとも1つの縦方向フレーム部材を備え、
前記第2の後フレーム組み立て品は、第2の縦方向長さを有する少なくとも1つの縦方向フレーム部材を備え、
前記第1の後フレーム組み立て品および前記第2の後フレーム組み立て品の1または複数の前記縦方向フレーム部材は、前記縦方向フレーム部材の少なくとも縦方向の一部に沿って均一な断面形状を有し、
前記第1の後フレーム組み立て品については、前記第1の縦方向長さに対応する前記縦方向の一部に沿った第1の位置で、前記した1または複数の縦方向フレーム部材を切断することを可能にし、
前記第2の後フレーム組み立て品については、前記第2の縦方向長さに対応する前記縦方向の一部に沿った第2の位置で、前記した1または複数の縦方向フレーム部材を切断することを可能にする
ことを特徴とするベッドフレームシステム。
【請求項69】
前記縦方向の一部は、前記縦方向フレーム部材の縦方向範囲全体となる
ことを特徴とする請求項68に記載のベッドフレームシステム。
【請求項70】
前記縦方向フレーム部材は、ロール成形されている
ことを特徴とする請求項69に記載のベッドフレームシステム。
【請求項71】
前記縦方向フレーム部材は、前記第1の後フレーム組み立て品および前記第2の後フレーム組み立て品の左右の上ベッドレール部を備える
ことを特徴とする請求項70に記載のベッドフレームシステム。
【請求項72】
前記縦方向フレーム部材は、前記第1の後フレーム組み立て品および前記第2の後フレーム組み立て品の左右の上ベッドレール部を備え、
前記上ベッドレール部の各々は、後部ピラーから前記第1の後フレーム組み立て品および前記第2の後フレーム組み立て品の各々の後端にまで延設される
ことを特徴とする請求項68に記載のベッドフレームシステム。
【請求項73】
前記第1の後フレーム組み立て品および前記第2の後フレーム組み立て品の各々は、
一対のサイドアーム部と、
前記サイドアーム部の間に亘って取り付けられる複数のクロスブレース部と、
前記サイドアーム部から間隔を空けて配置され、複数の補強梁部を介して前記サイドアーム部に接続される前記上ベッドレール部と、を備える
ことを特徴とする請求項72に記載のベッドフレームシステム。
【請求項74】
前記第1のフロアフレーム組み立て品および第2のフロアフレーム組み立て品は、互いに共通している
ことを特徴とする請求項68に記載のベッドフレームシステム。
【請求項75】
前記第1のフロアフレーム組み立て品は、第1の縦方向長さを有し、
前記第2のフロアフレーム組み立て品は、前記第1のフロアフレーム組み立て品の前記した第1の縦方向長さと異なる第2の縦方向長さを有する
ことを特徴とする請求項68に記載のベッドフレームシステム。
【請求項76】
前記縦方向フレーム部材は、一体型車体フレームの内部に備わっている
ことを特徴とする請求項68に記載のベッドフレームシステム。
【請求項77】
車両用のベッドフレーム組み立て品であって、
少なくとも1つの縦方向フレーム部材の少なくとも縦方向の一部に沿って均一な断面形状を有する少なくとも1つの縦方向フレーム部材を有し、
前記縦方向の一部は、
第1のベッドフレーム縦方向長さを有する第1の車両タイプに取り付けられる場合には第1の部分長を有し、
第2のベッドフレーム縦方向長さを有する第2の車両タイプに取り付けられる場合には第2の部分長を有する
ことを特徴とするベッドフレーム組み立て品。
【請求項78】
さらに、一対のサイドアーム部と、
前記サイドアーム部の間に亘って取り付けられる複数のクロスブレース部と、
前記サイドアーム部から垂直方向に間隔を空けて配置される一対のベッドレール部と、を備える少なくとも1つの縦方向フレーム部材と、
前記ベッドレール部が前記サイドアーム部に接続される複数の補強梁部と、を備える
ことを特徴とする請求項77に記載のベッドフレーム組み立て品。
【請求項79】
前記縦方向の一部は、前記ベッドレール部の縦方向範囲全体となる
ことを特徴とする請求項77に記載のベッドフレーム組み立て品。
【請求項80】
前記した少なくとも1つの縦方向フレーム部材は、ロール成形されている
ことを特徴とする請求項79に記載のベッドフレーム組み立て品。
【請求項81】
前記した少なくとも1つの縦方向フレーム部材は、一対の上ベッドレール部である
ことを特徴とする請求項80に記載のベッドフレーム組み立て品。
【請求項82】
前記した少なくとも1つの縦方向フレーム部材の各々は、前記第1のベッドフレーム縦方向長さまたは前記第2のベッドフレーム縦方向長さの実質的部分に沿って延設される
ことを特徴とする請求項77に記載のベッドフレーム組み立て品。
【請求項83】
前記した少なくとも1つの縦方向フレーム部材は、少なくとも1つの一体型車体フレーム構成部材である
ことを特徴とする請求項77に記載のベッドフレーム組み立て品。
【請求項84】
ベッドフレームシステムであって、
ロール成形された縦方向フレーム構成部材を有するベッドフレーム組み立て品を備え、
前記ロール成形された縦方向フレーム構成部材は、
第1の縦方向長さを有する第1のフロアフレーム組み立て品を有する第1の車両タイプで用いられる場合には、第1の長さで成形され、
第2の縦方向長さを有する第2のフロアフレーム組み立て品を有する第2の車両タイプで用いられる場合には、第2の長さで成形される
ことを特徴とするベッドフレームシステム。
【請求項85】
前記ロール成形された縦方向フレーム構成部材は、ベッドレール部である
ことを特徴とする請求項84に記載のベッドフレームシステム。
【請求項86】
前記ロール成形された縦方向フレーム構成部材は、前記ロール成形された縦方向フレーム構成部材の縦方向長さ全体に沿って均一な断面形状を有する
ことを特徴とする請求項84に記載のベッドフレームシステム。
【請求項87】
可変縦方向ベッド長さを有する車両ベッドフレームを成形するベッドフレーム製造方法であって、
第1の車両タイプ用の第1の縦方向長さの規定された断面を有する少なくとも1つの第1の縦方向フレーム構成部材を成形するステップと、
前記第1の縦方向フレーム構成部材を前記第1の車両タイプの第1のベッドフレーム組み立て品に取り付けるステップと、
第2の車両タイプ用の第2の縦方向長さの前記規定された断面を有する少なくとも1つの第2の縦方向フレーム構成部材を成形するステップと、
前記第2の縦方向フレーム構成部材を前記第2の車両タイプの第2のベッドフレーム組み立て品に取り付けるステップと、を含む
ことを特徴とするベッドフレーム製造方法。
【請求項88】
前記した少なくとも1つの第1の縦方向フレーム構成部材および前記した少なくとも1つの第2の縦方向フレーム構成部材は、ベッドレール部である
ことを特徴とする請求項87に記載のベッドフレーム製造方法。
【請求項89】
前記した少なくとも1つの第1の縦方向フレーム構成部材を成形するステップと、前記した少なくとも1つの第2の縦方向フレーム構成部材を成形するステップとはそれぞれ、ロール成形することを含む
ことを特徴とする請求項88に記載のベッドフレーム製造方法。
【請求項90】
前記した少なくとも1つの第1の縦方向フレーム構成部材と、前記した少なくとも1つの第2の縦方向フレーム構成部材とは、縦方向範囲全体の各々に沿って均一な断面形状を有する
ことを特徴とする請求項89に記載のベッドフレーム製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公表番号】特表2013−510045(P2013−510045A)
【公表日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−537989(P2012−537989)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/055434
【国際公開番号】WO2011/056962
【国際公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】