車両後方監視装置
【課題】 本発明の課題は、車両搭乗者が任意の位置に距離報知表示を表示させることで、車両搭乗者の目的に合った駐車を支援できる車両後方監視装置を提供することにある。
【解決手段】 車両搭乗者は、操作部を操作することでガイド表示8の他にガイド表示8とは別の距離報知表示7を車両100から所定の距離離れた位置に重畳表示することができる。このように、表示させることができるので、その距離報知表示7に合わせ車両を駐車させることで、自身の目的に合った位置に車両を駐車させることが可能となる。
【解決手段】 車両搭乗者は、操作部を操作することでガイド表示8の他にガイド表示8とは別の距離報知表示7を車両100から所定の距離離れた位置に重畳表示することができる。このように、表示させることができるので、その距離報知表示7に合わせ車両を駐車させることで、自身の目的に合った位置に車両を駐車させることが可能となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両後退時に車両後方を監視し、駐車の支援を行うための車両後方監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両を駐車する際、バックカメラ等の後方撮像手段により撮影された車両後方の画像に対して、後方の物体に衝突する寸前の危険位置の表示の他にバックドアの先端に対応する位置を表示させて、バックドアが開閉可能な位置に車両を駐車させる駐車支援装置に関するものがあった。(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−260494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の構成ではバックドアの開閉位置は分かるものの、その位置は車両固有の値であり、車両搭乗者が任意に位置を決めることができるものではなかった。よって、寸法の大きな荷物を積み込む際などには、バックドアが開いた位置や後方の物体の位置の表示に基づいて、車両搭乗者の判断で車両を停止させていたので、最適な位置で車両を駐車することができず、車両搭乗者の駐車目的を十分に満足させることができなかった。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑み、車両搭乗者が任意の位置に距離報知表示を表示させることで、車両搭乗者の目的に合った駐車を支援できる車両後方監視装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の車両後方監視装置は、車両後方の領域を撮影可能な撮影手段と、当該撮影手段により撮影された画像を表示する表示手段と、車両の動きに合わせて車両の動きを補助するためのガイド表示を、撮影手段により撮影された画像に対して重畳表示する表示制御手段と、を備えた車両後方監視装置において、表示制御手段は、ガイド表示の他に、車両から所定の距離離れた位置に、ガイド表示とは別の距離報知表示を表示手段に表示し、距離報知表示の位置は、車両搭乗者の操作部での操作により任意の位置に設定することが可能であることを特徴とする。
【0007】
これによれば、シフトレバーをリバース位置にセットして車両をバックさせるときには、バックカメラにより撮影された車両の後方領域の画像に対して、例えば、後方の物体に衝突する恐れを避けるために、車両の動きを補助するガイド表示が表示手段であるモニタ画面に重畳表示される。
さらに、車両搭乗者は操作部を操作することで、そのガイド表示の他に車両から所定の距離離れた任意の位置にガイド表示とは別の距離報知表示をモニタに表示させることができる。
このように、ガイド表示とは別の距離報知表示を表示させることができるので、車両搭乗者はその距離報知表示に合わせ車両を駐車させることで、自身の目的に合った位置に車両を駐車させることが可能となる。
【0008】
また、車両にはその後方の対象物までの距離を検知する対象物検知手段が設けられ、距離報知表示は、対象物検知手段が検知する車両から対象物までの距離が、予め設定した所定の距離近辺となった場合に、表示制御手段によって表示される構成としてもよい。
【0009】
これによれば、車両にはソナー等の対象物検知手段が設けられているので、車両から対象物の距離を的確に得ることができる。そして、その得られた距離情報に基づいて、予め設定した所定の距離となってから距離報知表示を表示させることができる。
ここで、例えば1mという基準になる所定の距離に対してそこから±50cm近辺を表示する設定とすることができ、このような設定とすることで距離報知表示は1m50cmから50cmの範囲で表示することができる。
このように、予め設定した所定の距離近辺になった場合に、距離報知表示が表示されるので、車両搭乗者に距離報知表示を気付き易くすることができる。また、常に距離報知表示が表示されることによってモニタ画面が見づらくなることを防ぐことが可能となる。
なお、ガイド表示と距離報知表示が重なり見えづらくなる場合は、ガイド表示の線を消すことにより、距離報知表示のみを見えやすくすることもできる。
【0010】
また、表示手段に表示される撮影画像は、車両から対象物までの距離が所定の距離近辺となった場合に、距離報知表示付近が拡大表示される構成としてもよい。
【0011】
これによれば、車両から対象物までの距離が所定の距離近辺となった場合に、距離報知表示付近が拡大されるので、車両搭乗者はその拡大表示をモニタ画面で確認し、拡大表示を見ながら正確な位置に車両を止めることが可能となる。
【0012】
また、距離報知表示付近が拡大表示されている際に、対象物検知手段が車両後方に他の対象物を検知し、車両と他の対象物との距離が車両と対象物との距離より近くにある場合に、拡大表示が解除される構成としてもよい。
【0013】
これによれば、距離報知表示付近が拡大表示されている際に、ソナー等の対象物検知手段が車両と対象物との距離より近い領域に他の対象物を検知したときに、拡大表示が解除されることになる。拡大表示が解除されることで、車両搭乗者は車両の後方に人や動物などの他の対象物が検知されたと判断し、注意をそちらに向かわすようになる。よって、車両の動きを緩やかにしたり停止したりといった行動を取ることができ、安全が保たれる。
【0014】
また、距離報知表示は、車両運転者の操作部での操作により表示または非表示を選択可能に設けられている構成としてもよい。
【0015】
これによれば、距離報知情報の表示、非表示を切り替えることができるので、距離報知情報を表示する必要がない場合に、非表示とし、モニタ画面を見易くすることができる。また、ガイド表示を非表示とし、距離報知表示のみを表示することも可能である。
【0016】
また、表示制御手段は、距離報知表示に加えて当該距離報知表示に関する情報を表示手段に表示させる構成としてもよい。
【0017】
これによれば、距離報知表示とともにモニタ画面に例えば、駐車位置を示す線です等の距離報知表示に関する情報が表示されるので、車両搭乗者はモニタ画面を見るだけでその距離報知表示に関する情報を得ることができる。
【0018】
また、距離報知表示とともに当該距離報知表示の情報を音声により報知する音声報知手段が設けられている構成としてもよい。
【0019】
これによれば、例えば、駐車位置近辺です、スピードを下げて下さい等、距離報知表示に関する情報が音声により報知されるので、車両搭乗者は、その距離報知表示に関する情報を音声により瞬時に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る車両後方監視装置を示すブロック図。
【図2】距離測定の方法を示す図。
【図3】モニタ画面を示す説明図。
【図4】車両後方監視装置の処理を示すフローチャート。
【図5】車両、モニタ画面を示す説明図。
【図6】他の実施例に係る車両後方監視装置を示すブロック図。
【図7】初期設定の方法を示す説明図。
【図8】車両、対象物、距離報知表示の関係を示す説明図。
【図9】距離報知表示の選択時のモニタ画面を示す説明図。
【図10】距離報知表示が示される場合のモニタ画面を示す説明図。
【図11】図10の処理を示すフローチャート。
【図12】他の距離報知表示が示される場合のモニタ画面を示す説明図。
【図13】図12の処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る車両後方監視用のカメラを用いる車両後方監視装置を示すブロック図である。車両後方監視装置1は車両100に設けられ、車両100の後方には、バックカメラ2が備えられている。さらに、モニタ画面3、カメラECU4、車両搭乗者によって操作される操作部(図示せず)が備えられている。これらが連動し、車両後方監視装置1を構成している。
【0022】
バックカメラ2(以下、単にカメラとも言う)は、車両後方の領域を撮影可能な撮影手段として機能し、撮影された画像がカメラECU4に送信される。カメラECU4は、送られてきた画像に対し、車両100の動きに合わせて車両100の動きを補助するためのガイド表示8(図3参照)を重畳表示する表示制御手段として機能する。
【0023】
モニタ画面3(以下、単にモニタとも言う)は、車両に搭載されているカーナビゲーション等の画面であり、シフトレバーをリバース位置にチェンジしたときにカメラ2によって撮影された画像を表示する表示手段として機能しており、この表示手段に表示された画像に重畳して、表示制御手段(ECU4)によりガイド表示8が図3に示すように表示される。
【0024】
カメラ2単独のシステムで表示制御手段(ECU4)によりガイド線8を重畳表示する一例として、図2に示すように、固定されたカメラ2で撮影された画像の撮影角度βとカメラ2の高さによって、撮影される車両の後方の範囲は距離x2として定まっている。また、撮影された画像の車両側の端Xは、カメラ2の高さと撮影方向によって車両からの距離x0として定まっている。
ガイド表示8を距離x0+x1の位置に表示するためには、カメラ2から撮影された車両側の端Xまでの距離zを表す線と距離x1を表す線とのなす角度γは明らかであるから、距離zと角度γと距離x1によって、ガイド表示8を示す角度αが定まる。カメラ2で撮影された画像は撮影角度βであるから、この撮影画像において車両側の端Xから撮影角度αの位置に目的とするガイド表示8を表示することができる。
【0025】
図3を用い、モニタ3に表示される表示について説明する。車両後方の領域には、車両100の予想進路を示す予想進路線8a、車両後方から例えば50cmの位置に表示され、停車位置の目安となる距離目安線8bが表示される。これら、予想新路線8a、距離目安線8bを合わせてガイド表示8と称する。このガイド表示8は、車両固有の値であり、車両100の動きに合わせて撮影画像上を変化するが、表示画像に対する位置は一定であり、モニタ3上に重畳表示される。
さらに、図3に示すように、ガイド表示8とともに車両100から所定の距離離れた位置に車両搭乗者が操作部を操作して設定した距離報知表示7のラインがモニタ3上に重畳表示される。なお、説明のためガイド表示8は2つしか示していないが、車幅延長線、駐車ガイド表示等が表示される場合も無論あるし、表示を消して距離報知表示7のラインのみを表示することも可能である。
【0026】
距離報知表示7の表示について、車両搭乗者が自ら定めた距離報知を行う意思を示した時における車両後方監視装置1の処理を図4のフローチャートにより具体的に説明する。S1において、車両100のアクセサリ電源をONとする。そして、S2においてシフトレバーがリバース位置にあるかどうかが判断される。シフトレバーがリバース位置にあるときS3の処理へ移行する。リバース位置にない場合は、S2の処理を継続し、リバース位置に操作されるまで待つ。
【0027】
S3では、距離報知表示7がONかどうかが判断される。距離報知表示7のON/OFFは車両搭乗者が設定できるようになっている。距離報知表示7がONの場合S4の処理へ移行する。OFFの場合は、S3の処理を継続し、距離報知表示7がONに操作されるまで待つ。
【0028】
S4では、カメラ2によりカメラECU4に車両後方の情報が送信される。そして、車両後方情報をもとにS5の処理において距離報知表示7を表示する位置が決定される。さらに、S6の処理において、距離報知表示7がモニタ3に表示される。
【0029】
車両搭乗者が操作部を操作して距離報知表示7を設定する際の方法の一例として、撮影された画像に表示された路上物体に基づいて定めたり、このような目立つ物体が表示されていないときには、同乗者などに車両の後部で設定する位置に立ってもらい、表示されたカメラ2で撮影した画像の同乗者の位置を参考にして表示中のるモニタ3にタッチすることで、距離報知表示7のラインがモニタ3上に表示され、車両搭乗者によって距離報知表示7を設定することができる。
【0030】
次に、表示制御手段によってモニタ3の表示手段に表示されるガイド表示8や、距離報知表示7は車両搭乗者によって表示と非表示を選択することができる。このように、表示、非表示を切り替えることができるので、ガイド表示8のみにしたい場合や、距離報知表示7のみにしたい場合など、車両搭乗者の用途に合わせて画面表示を変更することが可能となる。
【0031】
次に、実際に車両100を止めたい位置に駐車する場合の様子を図5に示す。車両搭乗者は、車両100のバックドアが開閉可能であり、さらに、車両後方を人が行き来できる位置に車両100を止めたいと考えていると想定する。
しかし、図5(a)では車両100と後方の壁との距離が近すぎて、バックドアの開閉も人の行き来もできない。また、図5(b)ではバックドアの開閉は可能なものの車両後方を人が行き来できるスペースは存在しない。よって、図5(c)のような位置に車両100を駐車するのがよい。
【0032】
図5(c)のように駐車するには、距離報知表示7のラインを路面段差12に合わせるように駐車するようにすればよい。ここで、カメラ2を使用し距離を合わす際には、実際の画像に目印となる部分(ここでは路面段差12)が表れてさえいれば、車両搭乗者はその目印と距離報知表示7のラインを合わせて設定すことで、車両100を自身の止めたい位置で停車させることが可能となる。なお、目印として画面上目視し易い路面段差12を示したが、距離報知表示7の位置は予め設定できるので、後方の壁と床との境界に合わせるなど、自身の分かり易い目標となる目印に設定すればよい。
【実施例2】
【0033】
他の実施例に係る車両後方監視装置を示すブロック図を図6に示す。車両後方監視装置1’は車両100に設けられ、車両100の後方には、バックカメラ2及びソナー5が二ヶ所に備えられている。さらに、モニタ画面3、カメラECU4、ソナーECU6、車両搭乗者によって操作される操作部(図示せず)が備えられている。これらが連動し、車両後方監視装置1’を構成している。
【0034】
バックカメラ2(以下、単にカメラとも言う)は、車両後方の領域を撮影可能な撮影手段として機能し、撮影された画像がカメラECU14に送信される。カメラECU4は、送られてきた画像に対し、車両100の動きに合わせて車両100の動きを補助するためのガイド表示8(図2参照)を重畳表示する表示制御手段として機能する。
【0035】
モニタ画面3(以下、単にモニタとも言う)は、車両に搭載されているカーナビゲーション等の画面であり、シフトレバーをリバース位置にチェンジしたときにカメラ2によって撮影された画像を表示する表示手段として機能する。さらに、その画像に対しECU4により表示されるガイド表示8が重畳表示される。
【0036】
ソナー5は、車両100に対し2カ所設けられており、車両後方の対象物10との距離を超音波の送受信により検知する対象物検知手段として機能する(図7参照)。ソナー5によって検知された距離情報がソナーECU6へ送信される。ソナーECU6は、カメラECU4と連動し、入手した距離情報に基づく例えば、駐車位置まで残り50cmです等の種々の情報をモニタ3へ表示する制御を補助する。ここで、ソナー5は車両100に対し2カ所設置されているが、車種によって4カ所とするなど適宜変更可能である。
【0037】
図7により、ソナー5を使った距離報知情報7を登録する際の方法を具体的に説明する。車両搭乗者は、駐車を行いたい任意の位置に車両100を停車させる。その位置において、車両100に設けられている2つのソナー5を使用し、車両100の後端部(例えばバンパー)から対象物10までの所定の距離L0を測定する。そして、その距離情報に基づく距離報知表示7の情報をカーナビゲーションシステム内の記憶装置等に登録する。このようにして、カーナビゲーション内に多数の距離報知表示7を登録できる(図9参照)。
【0038】
車両100と対象物10並びに距離報知表示7との関係を示す図8の実施例において、車両搭乗者が、シフトレバーをリバースにし、車両100をバックさせるときには距離報知表示7は非表示になっている。そして、車両100がバックしていても車両100と対象物10との距離が所定の距離近辺外L1である場合は、距離報知表示7は表示されない(図8(a)参照)。さらに、車両100がバックを進め、車両100と対象物10との距離が所定の距離L0近辺となった時に距離報知表示7がモニタ3に表示される(図8(b)参照)。
【0039】
このような表示とすることで、距離報知表示7は常に表示されず注意すべき必要な位置でのみ表示されるので、車両搭乗者に表示が画面上に表れることで距離報知表示7に対し注意を促すようにすることができる。また、常に距離報知表示7が表示されることによってモニタ3が見づらくなることを防ぐことが可能となる。
ただし、ガイド表示8とともに距離報知表示7を常に表示させておくことが、分かり易くなる場合も考えられ、もちろんその場合は、表示させるような設定とすればよい。
【0040】
ここで、カーナビゲーションに登録された距離報知表示7に関する情報は、図9に示すようにモニタ3上に選択可能に表示される。最初にマーク選択9aをタッチする(リモコン等のボタン操作でもよい)と予め登録しておいた距離報知表示7の情報が表示される。距離報知表示7の情報には、使用する場所及び車両後端から距離報知表示7までの距離が表示される。ここでは、例えば駐車(家)距離70cmという情報9b、駐車(会社)距離1mという情報9c、バックドア距離1.2mという情報9d、トーイングヒッチ距離50cmという情報9eが表示される。ここで、これらの登録情報は、適宜修正や変更が可能である。
【0041】
次に、図10に距離報知表示7のラインが示される場合のモニタ3での表示を示す。図10に示すようにモニタ3には、距離報知表示7に加えて、その距離報知表示に関する情報7aが同時に表示されている。ここでは駐車位置まで50cmの位置です。という情報が表示されている。また、距離報知表示7とともに距離報知表示7に関する音声情報7bがスピーカー等の音声報知手段により報知される。ここでは、駐車位置まで50cmです。ゆっくり後退して下さい。という音声報知がなされている。
【0042】
このように、距離報知表示に関する情報7aが表示されるので、車両搭乗者はモニタ3を見るだけでその距離報知表示7が何を示しているのかが容易に理解できる。また、距離報知表示7に関する情報がスピーカー等の音声報知手段によって音声情報7bとして報知されるので、車両搭乗者は、その距離報知表示7が何を示しているのか音声により瞬時に理解できる。
【0043】
ここで、距離報知表示に関する情報7aには、その表示が何であるか、例えば駐車(家)のラインです等の表示を行うことも可能である。また、音声情報7bについても種々の変更が可能であり、車両100の動きに合わせ、後何十センチです等、刻々と情報を変更することができる。さらに、これらの情報は、車両搭乗者の操作部の操作により、表示/報知されないようにすることも可能である。
【0044】
図10の場合の処理を図11のフローチャートにより具体的に説明する。S10において、車両100のアクセサリ電源をONとする。そして、S20においてシフトレバーがリバース位置にあるかどうかが判断される。シフトレバーがリバース位置にあるときS30の処理へ移行する。リバース位置にない場合は、S20の処理を継続し、リバース位置に操作されるまで待つ。
【0045】
S30では、距離報知表示7がONかどうかが判断される。距離報知表示7のON/OFFは車両搭乗者が設定できるようになっている。距離報知表示7がONの場合S40の処理へ移行する。OFFの場合は、S30の処理を継続し、距離報知表示7がONに操作されるまで待つ。S40では、登録されている複数の距離報知表示7の中から1つが選択される。
【0046】
その後、S50では、カメラ2、ソナー5によりカメラECU4、ソナーECU6に車両後方の情報が送信される。そして、車両後方情報をもとにS60の処理において対象物10が所定距離近辺に位置するかどうかが判断される。所定距離近辺位置する場合は、S70の処理へ移行し、所定距離近辺にない場合は、S60の処理を継続して車両がバックして来るまで待つ。そして、所定距離近辺になるとS70において、距離報知表示7が表示される。
【0047】
その後、S80へ移行し、S80において距離報知表示情報7aがモニタ3上に表示される。さらに、S90の処理において距離報知表示情報を音声報知7bする処理が行われる。
【0048】
また、別の表示態様を図12(a)、(b)のモニタ3の表示により説明する。図12(a)に表示されているのは車両100のトーイングヒッチに関する距離報知表示7’である。また、トレーラー等の対象物10’が画面中央から上部にかけて表示されている。通常トレーラー等の対象物10’を牽引する際、車両100をバックさせ対象物10’に近づけ、その後二つを連結する作業を行う必要がある。しかし、基準となるマークが何もないので、上手く2つを近づけることは困難であった。そこで、本発明では、トーイングヒッチにあたる部分にトーイングヒッチに関する距離報知表示7’を表示させることで、モニタ3を見ながらトレーラー等の対象物10’に近づけるようにしている。
【0049】
さらに、車両からトレーラー等の対象物10’までの距離が所定の距離近辺となった場合は画面右上等に距離報知表示7’が拡大された拡大表示3’が表示される。よって、車両搭乗者は拡大表示3’をモニタ3の画面上で確認し、拡大表示3’を見ながら正確な位置に車両100を止めることが可能となる。ここで、拡大表示3’はモニタ3の右上としているが、左上などに変更してもよく、画面の半分に表示させたり、画面いっぱいに表示させたりと、表示態様を変更することが可能である。
【0050】
なお、ここでは所定の距離が例えば50cmと設定されており、車両100がトレーラー等の対象物10’の近辺に近づいたとき、例えば50cm+30cm=80cmくらいから表示するように設定できる。そして、その位置からトレーラー等の対象物10’に近づいていく際は、距離報知表示7’自体は消えることなく表示される。
【0051】
ここで、車両100をトレーラー等の対象物10’に近づけ、拡大表示3’が表示されている際に、ソナー5により車両後方に他の対象物11が検出された場合、図12(b)に示すように、車両100と他の対象物11との距離が、車両100とトレーラー等の対象物10’との距離より近くにある場合に、拡大表示3’解除されるようになる。このように、拡大表示3’が解除されることで、車両搭乗者は車両100の後方に人や動物などの他の対象物11が検知されたと判断し、注意をそちらに向かわすようになる。よって、車両100の動きを緩やかにしたり停止したりといった行動を取ることができ、安全が保たれる。
【0052】
図12の場合の処理を図13のフローチャートにより具体的に説明する。S100において、車両100のアクセサリ電源をONとする。そして、S200においてシフトレバーがリバース位置にあるかどうかが判断される。シフトレバーがリバース位置にあるときS300の処理へ移行する。リバース位置にない場合は、S200の処理を継続し、リバース位置に操作されるまで待つ。
【0053】
S300では、距離報知表示7’がONかどうかが判断される。距離報知表示7’のON/OFFは車両搭乗者が設定できるようになっている。距離報知表示7’がONの場合S400の処理へ移行する。OFFの場合は、S300の処理を継続し、距離報知表示7’がONに操作されるまで待つ。S400では、登録されている複数の距離報知表示7の中から1つが選択される。
【0054】
その後、S500では、カメラ2、ソナー5によりカメラECU4、ソナーECU6に車両後方の情報が送信される。そして、車両後方情報をもとにS600の処理において対象物10’が所定距離近辺に位置するかどうかが判断される。所定距離近辺に位置する場合は、S700の処理へ移行し、所定距離近辺にない場合は、S600の処理を継続して車両がバックして来るまで待つ。そして、所定距離近辺になるとS700において、距離報知表示7が表示される。
【0055】
その後、S800へ移行し、S800では距離報知表示7’付近を拡大表示する処理が行われる。その後、S900において車両100から対象物10’までの距離内に他の対象物11があるかどうかが判断される。他の対象物11がその距離内にある場合、S1000へ移行し拡大表示が解除される。他の対象物が距離内にない場合は、拡大表示が継続される。
【0056】
ここで、上記した距離報知表示7(7’)の位置は、車両搭乗者の操作部での操作により任意の位置に設定することが可能である。ここで述べる操作部には、例えばナビゲーションのタッチパネルスイッチの他に、インストルメントパネルスイッチ、ステアリングスイッチなどを使用することもできる。このように、車両搭乗者は操作部を操作することでガイド表示8とは別の距離報知表示7を表示させることができるので、その距離報知表示7に合わせ車両を駐車させることで、自身の目的に合った位置に車両を駐車させることが可能となる。
【0057】
また、距離報知表示7は、車両運転者の操作部での操作により表示または非表示を選択可能に設けることができる。このような構成とすることで、距離報知情報7を表示する必要がない場合に、非表示とし、モニタ3を見易くすることができる。同様に、ガイド表示8も表示または非表示が選択可能であり、距離報知表示7だけを表示させてガイド表示8を消し、よりモニタ3を見え易くすることも可能である。
【0058】
なお、距離報知表示7の初期位置は、ソナー5を使用して検知された距離情報から登録するようにしたが、カーナビゲーションシステムのメモリ内に予め登録されている一定の距離の中から任意の距離を選択するようにしてもよい。また、車両搭乗者自身で車両100から対象物10までの距離の数値を打ち込んで設定してもよい。
【0059】
また、上記実施例では、ソナー5に超音波を使用するものを使っているが、レーザーを使用するなど、距離測定及び対象物の検知ができるものに適宜変更が可能である。
【0060】
また、上述した実施例において使用されるバックカメラ2は、概ね180度の画角(視野角)を持つ広角カメラとなっているため撮影される画像はいわゆる魚眼レンズを利用して撮影された画像のようになり、歪みが生じる。しかし、カメラECU4により歪み補正や画角補正が行われるため、平坦に見ることができる。
【0061】
ここで、カメラ2により撮影される画像は対象物10との距離が近づくに連れて俯角が大きくなる設定とすることができるが、その場合、補正を行うことで実際の画像と異なる部分が生じる恐れがある。このような場合にその異なる部分に対し、マスク部で覆う処理を施し、車両搭乗者にはあたかも実際に目視したような画像を見せることが可能となる。なお、マスク部分に距離報知表示7に関する情報を表示することも可能である。
【0062】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0063】
1 車両後方監視装置
2 バックカメラ(カメラ、撮影手段)
3 モニタ画面(モニタ、表示手段)
4 カメラECU(表示制御手段)
5 ソナー(対象物検知手段)
7 距離報知表示
10 対象物
L0 所定の距離
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両後退時に車両後方を監視し、駐車の支援を行うための車両後方監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両を駐車する際、バックカメラ等の後方撮像手段により撮影された車両後方の画像に対して、後方の物体に衝突する寸前の危険位置の表示の他にバックドアの先端に対応する位置を表示させて、バックドアが開閉可能な位置に車両を駐車させる駐車支援装置に関するものがあった。(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−260494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の構成ではバックドアの開閉位置は分かるものの、その位置は車両固有の値であり、車両搭乗者が任意に位置を決めることができるものではなかった。よって、寸法の大きな荷物を積み込む際などには、バックドアが開いた位置や後方の物体の位置の表示に基づいて、車両搭乗者の判断で車両を停止させていたので、最適な位置で車両を駐車することができず、車両搭乗者の駐車目的を十分に満足させることができなかった。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑み、車両搭乗者が任意の位置に距離報知表示を表示させることで、車両搭乗者の目的に合った駐車を支援できる車両後方監視装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の車両後方監視装置は、車両後方の領域を撮影可能な撮影手段と、当該撮影手段により撮影された画像を表示する表示手段と、車両の動きに合わせて車両の動きを補助するためのガイド表示を、撮影手段により撮影された画像に対して重畳表示する表示制御手段と、を備えた車両後方監視装置において、表示制御手段は、ガイド表示の他に、車両から所定の距離離れた位置に、ガイド表示とは別の距離報知表示を表示手段に表示し、距離報知表示の位置は、車両搭乗者の操作部での操作により任意の位置に設定することが可能であることを特徴とする。
【0007】
これによれば、シフトレバーをリバース位置にセットして車両をバックさせるときには、バックカメラにより撮影された車両の後方領域の画像に対して、例えば、後方の物体に衝突する恐れを避けるために、車両の動きを補助するガイド表示が表示手段であるモニタ画面に重畳表示される。
さらに、車両搭乗者は操作部を操作することで、そのガイド表示の他に車両から所定の距離離れた任意の位置にガイド表示とは別の距離報知表示をモニタに表示させることができる。
このように、ガイド表示とは別の距離報知表示を表示させることができるので、車両搭乗者はその距離報知表示に合わせ車両を駐車させることで、自身の目的に合った位置に車両を駐車させることが可能となる。
【0008】
また、車両にはその後方の対象物までの距離を検知する対象物検知手段が設けられ、距離報知表示は、対象物検知手段が検知する車両から対象物までの距離が、予め設定した所定の距離近辺となった場合に、表示制御手段によって表示される構成としてもよい。
【0009】
これによれば、車両にはソナー等の対象物検知手段が設けられているので、車両から対象物の距離を的確に得ることができる。そして、その得られた距離情報に基づいて、予め設定した所定の距離となってから距離報知表示を表示させることができる。
ここで、例えば1mという基準になる所定の距離に対してそこから±50cm近辺を表示する設定とすることができ、このような設定とすることで距離報知表示は1m50cmから50cmの範囲で表示することができる。
このように、予め設定した所定の距離近辺になった場合に、距離報知表示が表示されるので、車両搭乗者に距離報知表示を気付き易くすることができる。また、常に距離報知表示が表示されることによってモニタ画面が見づらくなることを防ぐことが可能となる。
なお、ガイド表示と距離報知表示が重なり見えづらくなる場合は、ガイド表示の線を消すことにより、距離報知表示のみを見えやすくすることもできる。
【0010】
また、表示手段に表示される撮影画像は、車両から対象物までの距離が所定の距離近辺となった場合に、距離報知表示付近が拡大表示される構成としてもよい。
【0011】
これによれば、車両から対象物までの距離が所定の距離近辺となった場合に、距離報知表示付近が拡大されるので、車両搭乗者はその拡大表示をモニタ画面で確認し、拡大表示を見ながら正確な位置に車両を止めることが可能となる。
【0012】
また、距離報知表示付近が拡大表示されている際に、対象物検知手段が車両後方に他の対象物を検知し、車両と他の対象物との距離が車両と対象物との距離より近くにある場合に、拡大表示が解除される構成としてもよい。
【0013】
これによれば、距離報知表示付近が拡大表示されている際に、ソナー等の対象物検知手段が車両と対象物との距離より近い領域に他の対象物を検知したときに、拡大表示が解除されることになる。拡大表示が解除されることで、車両搭乗者は車両の後方に人や動物などの他の対象物が検知されたと判断し、注意をそちらに向かわすようになる。よって、車両の動きを緩やかにしたり停止したりといった行動を取ることができ、安全が保たれる。
【0014】
また、距離報知表示は、車両運転者の操作部での操作により表示または非表示を選択可能に設けられている構成としてもよい。
【0015】
これによれば、距離報知情報の表示、非表示を切り替えることができるので、距離報知情報を表示する必要がない場合に、非表示とし、モニタ画面を見易くすることができる。また、ガイド表示を非表示とし、距離報知表示のみを表示することも可能である。
【0016】
また、表示制御手段は、距離報知表示に加えて当該距離報知表示に関する情報を表示手段に表示させる構成としてもよい。
【0017】
これによれば、距離報知表示とともにモニタ画面に例えば、駐車位置を示す線です等の距離報知表示に関する情報が表示されるので、車両搭乗者はモニタ画面を見るだけでその距離報知表示に関する情報を得ることができる。
【0018】
また、距離報知表示とともに当該距離報知表示の情報を音声により報知する音声報知手段が設けられている構成としてもよい。
【0019】
これによれば、例えば、駐車位置近辺です、スピードを下げて下さい等、距離報知表示に関する情報が音声により報知されるので、車両搭乗者は、その距離報知表示に関する情報を音声により瞬時に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る車両後方監視装置を示すブロック図。
【図2】距離測定の方法を示す図。
【図3】モニタ画面を示す説明図。
【図4】車両後方監視装置の処理を示すフローチャート。
【図5】車両、モニタ画面を示す説明図。
【図6】他の実施例に係る車両後方監視装置を示すブロック図。
【図7】初期設定の方法を示す説明図。
【図8】車両、対象物、距離報知表示の関係を示す説明図。
【図9】距離報知表示の選択時のモニタ画面を示す説明図。
【図10】距離報知表示が示される場合のモニタ画面を示す説明図。
【図11】図10の処理を示すフローチャート。
【図12】他の距離報知表示が示される場合のモニタ画面を示す説明図。
【図13】図12の処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る車両後方監視用のカメラを用いる車両後方監視装置を示すブロック図である。車両後方監視装置1は車両100に設けられ、車両100の後方には、バックカメラ2が備えられている。さらに、モニタ画面3、カメラECU4、車両搭乗者によって操作される操作部(図示せず)が備えられている。これらが連動し、車両後方監視装置1を構成している。
【0022】
バックカメラ2(以下、単にカメラとも言う)は、車両後方の領域を撮影可能な撮影手段として機能し、撮影された画像がカメラECU4に送信される。カメラECU4は、送られてきた画像に対し、車両100の動きに合わせて車両100の動きを補助するためのガイド表示8(図3参照)を重畳表示する表示制御手段として機能する。
【0023】
モニタ画面3(以下、単にモニタとも言う)は、車両に搭載されているカーナビゲーション等の画面であり、シフトレバーをリバース位置にチェンジしたときにカメラ2によって撮影された画像を表示する表示手段として機能しており、この表示手段に表示された画像に重畳して、表示制御手段(ECU4)によりガイド表示8が図3に示すように表示される。
【0024】
カメラ2単独のシステムで表示制御手段(ECU4)によりガイド線8を重畳表示する一例として、図2に示すように、固定されたカメラ2で撮影された画像の撮影角度βとカメラ2の高さによって、撮影される車両の後方の範囲は距離x2として定まっている。また、撮影された画像の車両側の端Xは、カメラ2の高さと撮影方向によって車両からの距離x0として定まっている。
ガイド表示8を距離x0+x1の位置に表示するためには、カメラ2から撮影された車両側の端Xまでの距離zを表す線と距離x1を表す線とのなす角度γは明らかであるから、距離zと角度γと距離x1によって、ガイド表示8を示す角度αが定まる。カメラ2で撮影された画像は撮影角度βであるから、この撮影画像において車両側の端Xから撮影角度αの位置に目的とするガイド表示8を表示することができる。
【0025】
図3を用い、モニタ3に表示される表示について説明する。車両後方の領域には、車両100の予想進路を示す予想進路線8a、車両後方から例えば50cmの位置に表示され、停車位置の目安となる距離目安線8bが表示される。これら、予想新路線8a、距離目安線8bを合わせてガイド表示8と称する。このガイド表示8は、車両固有の値であり、車両100の動きに合わせて撮影画像上を変化するが、表示画像に対する位置は一定であり、モニタ3上に重畳表示される。
さらに、図3に示すように、ガイド表示8とともに車両100から所定の距離離れた位置に車両搭乗者が操作部を操作して設定した距離報知表示7のラインがモニタ3上に重畳表示される。なお、説明のためガイド表示8は2つしか示していないが、車幅延長線、駐車ガイド表示等が表示される場合も無論あるし、表示を消して距離報知表示7のラインのみを表示することも可能である。
【0026】
距離報知表示7の表示について、車両搭乗者が自ら定めた距離報知を行う意思を示した時における車両後方監視装置1の処理を図4のフローチャートにより具体的に説明する。S1において、車両100のアクセサリ電源をONとする。そして、S2においてシフトレバーがリバース位置にあるかどうかが判断される。シフトレバーがリバース位置にあるときS3の処理へ移行する。リバース位置にない場合は、S2の処理を継続し、リバース位置に操作されるまで待つ。
【0027】
S3では、距離報知表示7がONかどうかが判断される。距離報知表示7のON/OFFは車両搭乗者が設定できるようになっている。距離報知表示7がONの場合S4の処理へ移行する。OFFの場合は、S3の処理を継続し、距離報知表示7がONに操作されるまで待つ。
【0028】
S4では、カメラ2によりカメラECU4に車両後方の情報が送信される。そして、車両後方情報をもとにS5の処理において距離報知表示7を表示する位置が決定される。さらに、S6の処理において、距離報知表示7がモニタ3に表示される。
【0029】
車両搭乗者が操作部を操作して距離報知表示7を設定する際の方法の一例として、撮影された画像に表示された路上物体に基づいて定めたり、このような目立つ物体が表示されていないときには、同乗者などに車両の後部で設定する位置に立ってもらい、表示されたカメラ2で撮影した画像の同乗者の位置を参考にして表示中のるモニタ3にタッチすることで、距離報知表示7のラインがモニタ3上に表示され、車両搭乗者によって距離報知表示7を設定することができる。
【0030】
次に、表示制御手段によってモニタ3の表示手段に表示されるガイド表示8や、距離報知表示7は車両搭乗者によって表示と非表示を選択することができる。このように、表示、非表示を切り替えることができるので、ガイド表示8のみにしたい場合や、距離報知表示7のみにしたい場合など、車両搭乗者の用途に合わせて画面表示を変更することが可能となる。
【0031】
次に、実際に車両100を止めたい位置に駐車する場合の様子を図5に示す。車両搭乗者は、車両100のバックドアが開閉可能であり、さらに、車両後方を人が行き来できる位置に車両100を止めたいと考えていると想定する。
しかし、図5(a)では車両100と後方の壁との距離が近すぎて、バックドアの開閉も人の行き来もできない。また、図5(b)ではバックドアの開閉は可能なものの車両後方を人が行き来できるスペースは存在しない。よって、図5(c)のような位置に車両100を駐車するのがよい。
【0032】
図5(c)のように駐車するには、距離報知表示7のラインを路面段差12に合わせるように駐車するようにすればよい。ここで、カメラ2を使用し距離を合わす際には、実際の画像に目印となる部分(ここでは路面段差12)が表れてさえいれば、車両搭乗者はその目印と距離報知表示7のラインを合わせて設定すことで、車両100を自身の止めたい位置で停車させることが可能となる。なお、目印として画面上目視し易い路面段差12を示したが、距離報知表示7の位置は予め設定できるので、後方の壁と床との境界に合わせるなど、自身の分かり易い目標となる目印に設定すればよい。
【実施例2】
【0033】
他の実施例に係る車両後方監視装置を示すブロック図を図6に示す。車両後方監視装置1’は車両100に設けられ、車両100の後方には、バックカメラ2及びソナー5が二ヶ所に備えられている。さらに、モニタ画面3、カメラECU4、ソナーECU6、車両搭乗者によって操作される操作部(図示せず)が備えられている。これらが連動し、車両後方監視装置1’を構成している。
【0034】
バックカメラ2(以下、単にカメラとも言う)は、車両後方の領域を撮影可能な撮影手段として機能し、撮影された画像がカメラECU14に送信される。カメラECU4は、送られてきた画像に対し、車両100の動きに合わせて車両100の動きを補助するためのガイド表示8(図2参照)を重畳表示する表示制御手段として機能する。
【0035】
モニタ画面3(以下、単にモニタとも言う)は、車両に搭載されているカーナビゲーション等の画面であり、シフトレバーをリバース位置にチェンジしたときにカメラ2によって撮影された画像を表示する表示手段として機能する。さらに、その画像に対しECU4により表示されるガイド表示8が重畳表示される。
【0036】
ソナー5は、車両100に対し2カ所設けられており、車両後方の対象物10との距離を超音波の送受信により検知する対象物検知手段として機能する(図7参照)。ソナー5によって検知された距離情報がソナーECU6へ送信される。ソナーECU6は、カメラECU4と連動し、入手した距離情報に基づく例えば、駐車位置まで残り50cmです等の種々の情報をモニタ3へ表示する制御を補助する。ここで、ソナー5は車両100に対し2カ所設置されているが、車種によって4カ所とするなど適宜変更可能である。
【0037】
図7により、ソナー5を使った距離報知情報7を登録する際の方法を具体的に説明する。車両搭乗者は、駐車を行いたい任意の位置に車両100を停車させる。その位置において、車両100に設けられている2つのソナー5を使用し、車両100の後端部(例えばバンパー)から対象物10までの所定の距離L0を測定する。そして、その距離情報に基づく距離報知表示7の情報をカーナビゲーションシステム内の記憶装置等に登録する。このようにして、カーナビゲーション内に多数の距離報知表示7を登録できる(図9参照)。
【0038】
車両100と対象物10並びに距離報知表示7との関係を示す図8の実施例において、車両搭乗者が、シフトレバーをリバースにし、車両100をバックさせるときには距離報知表示7は非表示になっている。そして、車両100がバックしていても車両100と対象物10との距離が所定の距離近辺外L1である場合は、距離報知表示7は表示されない(図8(a)参照)。さらに、車両100がバックを進め、車両100と対象物10との距離が所定の距離L0近辺となった時に距離報知表示7がモニタ3に表示される(図8(b)参照)。
【0039】
このような表示とすることで、距離報知表示7は常に表示されず注意すべき必要な位置でのみ表示されるので、車両搭乗者に表示が画面上に表れることで距離報知表示7に対し注意を促すようにすることができる。また、常に距離報知表示7が表示されることによってモニタ3が見づらくなることを防ぐことが可能となる。
ただし、ガイド表示8とともに距離報知表示7を常に表示させておくことが、分かり易くなる場合も考えられ、もちろんその場合は、表示させるような設定とすればよい。
【0040】
ここで、カーナビゲーションに登録された距離報知表示7に関する情報は、図9に示すようにモニタ3上に選択可能に表示される。最初にマーク選択9aをタッチする(リモコン等のボタン操作でもよい)と予め登録しておいた距離報知表示7の情報が表示される。距離報知表示7の情報には、使用する場所及び車両後端から距離報知表示7までの距離が表示される。ここでは、例えば駐車(家)距離70cmという情報9b、駐車(会社)距離1mという情報9c、バックドア距離1.2mという情報9d、トーイングヒッチ距離50cmという情報9eが表示される。ここで、これらの登録情報は、適宜修正や変更が可能である。
【0041】
次に、図10に距離報知表示7のラインが示される場合のモニタ3での表示を示す。図10に示すようにモニタ3には、距離報知表示7に加えて、その距離報知表示に関する情報7aが同時に表示されている。ここでは駐車位置まで50cmの位置です。という情報が表示されている。また、距離報知表示7とともに距離報知表示7に関する音声情報7bがスピーカー等の音声報知手段により報知される。ここでは、駐車位置まで50cmです。ゆっくり後退して下さい。という音声報知がなされている。
【0042】
このように、距離報知表示に関する情報7aが表示されるので、車両搭乗者はモニタ3を見るだけでその距離報知表示7が何を示しているのかが容易に理解できる。また、距離報知表示7に関する情報がスピーカー等の音声報知手段によって音声情報7bとして報知されるので、車両搭乗者は、その距離報知表示7が何を示しているのか音声により瞬時に理解できる。
【0043】
ここで、距離報知表示に関する情報7aには、その表示が何であるか、例えば駐車(家)のラインです等の表示を行うことも可能である。また、音声情報7bについても種々の変更が可能であり、車両100の動きに合わせ、後何十センチです等、刻々と情報を変更することができる。さらに、これらの情報は、車両搭乗者の操作部の操作により、表示/報知されないようにすることも可能である。
【0044】
図10の場合の処理を図11のフローチャートにより具体的に説明する。S10において、車両100のアクセサリ電源をONとする。そして、S20においてシフトレバーがリバース位置にあるかどうかが判断される。シフトレバーがリバース位置にあるときS30の処理へ移行する。リバース位置にない場合は、S20の処理を継続し、リバース位置に操作されるまで待つ。
【0045】
S30では、距離報知表示7がONかどうかが判断される。距離報知表示7のON/OFFは車両搭乗者が設定できるようになっている。距離報知表示7がONの場合S40の処理へ移行する。OFFの場合は、S30の処理を継続し、距離報知表示7がONに操作されるまで待つ。S40では、登録されている複数の距離報知表示7の中から1つが選択される。
【0046】
その後、S50では、カメラ2、ソナー5によりカメラECU4、ソナーECU6に車両後方の情報が送信される。そして、車両後方情報をもとにS60の処理において対象物10が所定距離近辺に位置するかどうかが判断される。所定距離近辺位置する場合は、S70の処理へ移行し、所定距離近辺にない場合は、S60の処理を継続して車両がバックして来るまで待つ。そして、所定距離近辺になるとS70において、距離報知表示7が表示される。
【0047】
その後、S80へ移行し、S80において距離報知表示情報7aがモニタ3上に表示される。さらに、S90の処理において距離報知表示情報を音声報知7bする処理が行われる。
【0048】
また、別の表示態様を図12(a)、(b)のモニタ3の表示により説明する。図12(a)に表示されているのは車両100のトーイングヒッチに関する距離報知表示7’である。また、トレーラー等の対象物10’が画面中央から上部にかけて表示されている。通常トレーラー等の対象物10’を牽引する際、車両100をバックさせ対象物10’に近づけ、その後二つを連結する作業を行う必要がある。しかし、基準となるマークが何もないので、上手く2つを近づけることは困難であった。そこで、本発明では、トーイングヒッチにあたる部分にトーイングヒッチに関する距離報知表示7’を表示させることで、モニタ3を見ながらトレーラー等の対象物10’に近づけるようにしている。
【0049】
さらに、車両からトレーラー等の対象物10’までの距離が所定の距離近辺となった場合は画面右上等に距離報知表示7’が拡大された拡大表示3’が表示される。よって、車両搭乗者は拡大表示3’をモニタ3の画面上で確認し、拡大表示3’を見ながら正確な位置に車両100を止めることが可能となる。ここで、拡大表示3’はモニタ3の右上としているが、左上などに変更してもよく、画面の半分に表示させたり、画面いっぱいに表示させたりと、表示態様を変更することが可能である。
【0050】
なお、ここでは所定の距離が例えば50cmと設定されており、車両100がトレーラー等の対象物10’の近辺に近づいたとき、例えば50cm+30cm=80cmくらいから表示するように設定できる。そして、その位置からトレーラー等の対象物10’に近づいていく際は、距離報知表示7’自体は消えることなく表示される。
【0051】
ここで、車両100をトレーラー等の対象物10’に近づけ、拡大表示3’が表示されている際に、ソナー5により車両後方に他の対象物11が検出された場合、図12(b)に示すように、車両100と他の対象物11との距離が、車両100とトレーラー等の対象物10’との距離より近くにある場合に、拡大表示3’解除されるようになる。このように、拡大表示3’が解除されることで、車両搭乗者は車両100の後方に人や動物などの他の対象物11が検知されたと判断し、注意をそちらに向かわすようになる。よって、車両100の動きを緩やかにしたり停止したりといった行動を取ることができ、安全が保たれる。
【0052】
図12の場合の処理を図13のフローチャートにより具体的に説明する。S100において、車両100のアクセサリ電源をONとする。そして、S200においてシフトレバーがリバース位置にあるかどうかが判断される。シフトレバーがリバース位置にあるときS300の処理へ移行する。リバース位置にない場合は、S200の処理を継続し、リバース位置に操作されるまで待つ。
【0053】
S300では、距離報知表示7’がONかどうかが判断される。距離報知表示7’のON/OFFは車両搭乗者が設定できるようになっている。距離報知表示7’がONの場合S400の処理へ移行する。OFFの場合は、S300の処理を継続し、距離報知表示7’がONに操作されるまで待つ。S400では、登録されている複数の距離報知表示7の中から1つが選択される。
【0054】
その後、S500では、カメラ2、ソナー5によりカメラECU4、ソナーECU6に車両後方の情報が送信される。そして、車両後方情報をもとにS600の処理において対象物10’が所定距離近辺に位置するかどうかが判断される。所定距離近辺に位置する場合は、S700の処理へ移行し、所定距離近辺にない場合は、S600の処理を継続して車両がバックして来るまで待つ。そして、所定距離近辺になるとS700において、距離報知表示7が表示される。
【0055】
その後、S800へ移行し、S800では距離報知表示7’付近を拡大表示する処理が行われる。その後、S900において車両100から対象物10’までの距離内に他の対象物11があるかどうかが判断される。他の対象物11がその距離内にある場合、S1000へ移行し拡大表示が解除される。他の対象物が距離内にない場合は、拡大表示が継続される。
【0056】
ここで、上記した距離報知表示7(7’)の位置は、車両搭乗者の操作部での操作により任意の位置に設定することが可能である。ここで述べる操作部には、例えばナビゲーションのタッチパネルスイッチの他に、インストルメントパネルスイッチ、ステアリングスイッチなどを使用することもできる。このように、車両搭乗者は操作部を操作することでガイド表示8とは別の距離報知表示7を表示させることができるので、その距離報知表示7に合わせ車両を駐車させることで、自身の目的に合った位置に車両を駐車させることが可能となる。
【0057】
また、距離報知表示7は、車両運転者の操作部での操作により表示または非表示を選択可能に設けることができる。このような構成とすることで、距離報知情報7を表示する必要がない場合に、非表示とし、モニタ3を見易くすることができる。同様に、ガイド表示8も表示または非表示が選択可能であり、距離報知表示7だけを表示させてガイド表示8を消し、よりモニタ3を見え易くすることも可能である。
【0058】
なお、距離報知表示7の初期位置は、ソナー5を使用して検知された距離情報から登録するようにしたが、カーナビゲーションシステムのメモリ内に予め登録されている一定の距離の中から任意の距離を選択するようにしてもよい。また、車両搭乗者自身で車両100から対象物10までの距離の数値を打ち込んで設定してもよい。
【0059】
また、上記実施例では、ソナー5に超音波を使用するものを使っているが、レーザーを使用するなど、距離測定及び対象物の検知ができるものに適宜変更が可能である。
【0060】
また、上述した実施例において使用されるバックカメラ2は、概ね180度の画角(視野角)を持つ広角カメラとなっているため撮影される画像はいわゆる魚眼レンズを利用して撮影された画像のようになり、歪みが生じる。しかし、カメラECU4により歪み補正や画角補正が行われるため、平坦に見ることができる。
【0061】
ここで、カメラ2により撮影される画像は対象物10との距離が近づくに連れて俯角が大きくなる設定とすることができるが、その場合、補正を行うことで実際の画像と異なる部分が生じる恐れがある。このような場合にその異なる部分に対し、マスク部で覆う処理を施し、車両搭乗者にはあたかも実際に目視したような画像を見せることが可能となる。なお、マスク部分に距離報知表示7に関する情報を表示することも可能である。
【0062】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0063】
1 車両後方監視装置
2 バックカメラ(カメラ、撮影手段)
3 モニタ画面(モニタ、表示手段)
4 カメラECU(表示制御手段)
5 ソナー(対象物検知手段)
7 距離報知表示
10 対象物
L0 所定の距離
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両後方の領域を撮影可能な撮影手段と、
当該撮影手段により撮影された画像を表示する表示手段と、
車両の動きに合わせて車両の動きを補助するためのガイド表示を、前記撮影手段により撮影された画像に対して重畳表示する表示制御手段と、を備えた車両後方監視装置において、
前記表示制御手段は、前記ガイド表示の他に、車両から所定の距離離れた位置に、前記ガイド表示とは別の距離報知表示を前記表示手段に表示し、
前記距離報知表示の位置は、車両搭乗者の操作部での操作により任意の位置に設定することが可能であることを特徴とする車両後方監視装置。
【請求項2】
車両にはその後方の対象物までの距離を検知する対象物検知手段が設けられ、
前記距離報知表示は、前記対象物検知手段が検知する車両から前記対象物までの距離が、予め設定した所定の距離近辺となった場合に、前記表示制御手段によって表示される請求項1に記載の車両後方監視装置。
【請求項3】
前記表示手段に表示される撮影画像は、車両から前記対象物までの距離が所定の距離近辺となった場合に、前記距離報知表示付近が拡大表示される請求項2に記載の車両後方監視装置。
【請求項4】
前記距離報知表示付近が拡大表示されている際に、前記対象物検知手段が車両後方に他の対象物を検知し、車両と前記他の対象物との距離が車両と前記対象物との距離より近くにある場合に、拡大表示が解除される請求項3に記載の車両後方監視装置。
【請求項5】
前記距離報知表示は、車両運転者の操作部での操作により表示または非表示を選択可能に設けられている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の車両後方監視装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記距離報知表示に加えて当該距離報知表示に関する情報を前記表示手段に表示させる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車両後方監視装置。
【請求項7】
前記距離報知表示とともに当該距離報知表示の情報を音声により報知する音声報知手段が設けられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の車両後方監視装置。
【請求項1】
車両後方の領域を撮影可能な撮影手段と、
当該撮影手段により撮影された画像を表示する表示手段と、
車両の動きに合わせて車両の動きを補助するためのガイド表示を、前記撮影手段により撮影された画像に対して重畳表示する表示制御手段と、を備えた車両後方監視装置において、
前記表示制御手段は、前記ガイド表示の他に、車両から所定の距離離れた位置に、前記ガイド表示とは別の距離報知表示を前記表示手段に表示し、
前記距離報知表示の位置は、車両搭乗者の操作部での操作により任意の位置に設定することが可能であることを特徴とする車両後方監視装置。
【請求項2】
車両にはその後方の対象物までの距離を検知する対象物検知手段が設けられ、
前記距離報知表示は、前記対象物検知手段が検知する車両から前記対象物までの距離が、予め設定した所定の距離近辺となった場合に、前記表示制御手段によって表示される請求項1に記載の車両後方監視装置。
【請求項3】
前記表示手段に表示される撮影画像は、車両から前記対象物までの距離が所定の距離近辺となった場合に、前記距離報知表示付近が拡大表示される請求項2に記載の車両後方監視装置。
【請求項4】
前記距離報知表示付近が拡大表示されている際に、前記対象物検知手段が車両後方に他の対象物を検知し、車両と前記他の対象物との距離が車両と前記対象物との距離より近くにある場合に、拡大表示が解除される請求項3に記載の車両後方監視装置。
【請求項5】
前記距離報知表示は、車両運転者の操作部での操作により表示または非表示を選択可能に設けられている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の車両後方監視装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記距離報知表示に加えて当該距離報知表示に関する情報を前記表示手段に表示させる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車両後方監視装置。
【請求項7】
前記距離報知表示とともに当該距離報知表示の情報を音声により報知する音声報知手段が設けられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の車両後方監視装置。
【図2】
【図4】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図1】
【図3】
【図5】
【図6】
【図4】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図1】
【図3】
【図5】
【図6】
【公開番号】特開2012−222391(P2012−222391A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−82591(P2011−82591)
【出願日】平成23年4月4日(2011.4.4)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月4日(2011.4.4)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】
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