説明

車両玩具の回収装置

【課題】車両玩具の回収作業を円滑に行う。
【解決手段】車両玩具Mの収容部20を有するフレーム30と、フレームの一端部側において周面下部の少なくとも一部が外部に露出して配設された車両玩具の掻き込みローラ11と、掻き込みローラを回転させる回転付与機構40と、フレーム内に設けられ、掻き込みローラから収容部に連なる搬送路32とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両玩具の回収装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両玩具の回収装置は、車両玩具を捕捉する枠状のブレードと、ブレードを進退移動可能に支持するフレームと、ブレードの前進移動において当該ブレードを持ち上げるガイド機構と、ブレードの後退移動時に捕捉された車両玩具をフレーム内の回収部までガイドするスロープとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
そして、この車両玩具の回収装置は、フレームの前方に未回収の車両玩具が置かれた状態で、ブレードを前進させると、ブレードは一旦持ち上げられるので、前方の車両玩具を乗り越えると共に最前進位置で下降する。これによりブレードの枠形状の内側に車両玩具を捕捉することができる。そして、ブレードを後退移動させると、車両玩具はフレーム内に引き込まれ、スロープを通過して回収部に導かれるようになっている。
【特許文献1】特開2004−208914号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の車両玩具の回収装置は、枠状のブレードを使用するために、未回収の車両玩具が枠内に収まるように回収装置を位置合わせしなければならず、回収作業が煩雑であった。
また、フレームに対してブレードが進退移動することで車両玩具を回収する構造のため、回収装置の前方にブレードを前進移動させるスペースが必要となるという不都合があった。
また、ブレードを進退移動させて回収を行うため、ブレードの往復動作ごとに間欠的にしか車両玩具を回収できないという不都合があった。
【0004】
本発明は、回収作業が円滑な車両玩具の回収装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、車両玩具の収容部を有するフレームと、前記フレームの一端部側において周面下部の少なくとも一部が外部に露出して配設された車両玩具の掻き込みローラと、前記掻き込みローラを回転させる回転付与機構と、前記フレーム内に設けられ、前記掻き込みローラから前記収容部に連なる搬送路とを備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記掻き込みローラを前記フレームに対して上下動可能に支持する支持機構を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記支持機構は、前記掻き込みローラを上下に揺動可能に支持する揺動腕を有することを特徴とする。
【0007】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記回転付与機構は、前記揺動腕の基端部側に設けられた入力ローラと、当該入力ローラと前記掻き込みローラとの間に掛け渡されたベルトと、前記入力ローラに回転力を付与する入力部とを備えることを特徴とする。
なお、「揺動腕の基端部側」とは、揺動腕の掻き込みローラの支持端部とは逆側の端部を示す。また、「入力部」とは、人力を入力する場合もアクチュエータ等の駆動源を用いて回転力を入力する場合も含むものとする。
【0008】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記収容部は、前記フレームから着脱可能なトレーと前記フレーム内に設けられたトレー格納部からなることを特徴とする。
【0009】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記トレー格納部とは別に、前記トレーの予備格納部を前記フレームに設けたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記掻き込みローラをローラに見立てたローラ車の外観を模したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明は、フレームの一端部側で周面下部の少なくとも一部が外部に露出した掻き込みローラを回転させることで、搬送路を介して収容部に車両玩具を送り込むので、掻き込みローラを回し続ければ、連続的に車両玩具を回収することができ、円滑且つ効率的に回収作業を行うことが可能となる。
また、掻き込みローラの露出した下部に車両玩具を近づければ搬送路内に車両玩具が引き込まれるので、従来技術のように、枠状のブレード内に車両玩具が入り込むように位置合わせを行う必要がなく、より円滑且つ効率的に回収作業を行うことが可能となる。
また、掻き込みローラはその場で回転を行うので、従来技術のように、前方にブレードスペースを必要とせず、狭い場所でも回収作業を行うことが可能となる。
【0011】
請求項2記載の発明は、掻き込みローラがフレームに対して上下動可能であるため、高さの異なる車両玩具でも個々の高さに応じて掻き込みローラが上下移動して車両玩具を送り込むことができ、大小各種の車両玩具の回収が可能となる。また、向きや姿勢によって高さが異なる車両玩具について、あらゆる向き又は姿勢であっても回収することが可能となる。
【0012】
請求項3記載の発明は、掻き込みローラを上下に揺動可能に支持する揺動腕を有するので、直動ガイド等を不要としつつ掻き込みローラをより円滑に上下動させることが可能となる。
【0013】
請求項4記載の発明は、揺動腕の基端部側に設けられた入力ローラと掻き込みローラとの間にベルトが掛け渡されているので、ベルトの送りにより少なくとも二つのローラ間距離だけ車両玩具を搬送することができ、フレームのより奥まで車両玩具を送り込むことが可能となる。このため、掻き込みローラと収容部との距離を離すことも可能となり、フレームのレイアウトの設計により自由度を持たせることが可能となる。
【0014】
請求項5記載の発明は、フレームから着脱可能なトレーを備えるため、トレーに回収後の車両玩具をフレームからトレーごと取り出して簡単に別の場所に運ぶことが可能となる。
さらに、トレーが一杯になっても、トレーを交換すればすぐに回収作業を再開することが可能となる。
【0015】
請求項6記載の発明は、トレーの予備格納部をフレームに設けたので、予備のトレーを予備格納部に用意しておけば、トレーの交換作業を迅速に行うことが可能となる。また、一杯になったトレーを予備格納部にしまうことで、回収容量の増加を図ることが可能となる。
【0016】
請求項7記載の発明は、掻き込みローラをローラに見立てたローラ車の外観を模しているので、車両玩具の回収作業に興趣性を持たせることができ、遊びの感覚で回収作業を行うことが可能となる。従って、例えば子供に使用させることにより、子供が一般に苦手とする「お片付け」を積極的にやらせることやそれを習慣づけるように促すことも可能となり得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(車両玩具の回収装置の全体構成)
以下、図1乃至図6に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態である車両玩具の回収装置10の概要を示す全体図、図2は図1のX−X線に沿った断面図である。
かかる車両玩具の回収装置10は、全体構成を支持又は格納するフレーム30と、フレーム30の一端部側において周面下部の少なくとも一部が外部に露出して配設された車両玩具の掻き込みローラ11と、掻き込みローラ11を回転させる回転付与機構40と、掻き込みローラ11をフレーム30に対して上下動可能に支持する支持機構としての揺動腕12とを備えている。
【0018】
(フレーム)
上記フレーム30は、その全体的な外観が掻き込みローラ11をローラに見立てると共に後方上部に荷台を有するローラ車を模している。以下の回収装置10の説明において、「前」とはローラ車における前面側、「後」とはローラ車の後面側、「左」とはローラ車の左折方向側、「右」とはローラ車の右折方向側を示すものとする。
このフレーム30は、その内部が中空であって、プラスチックなどの樹脂により一体的に形成されている。
そして、フレーム30の前端部には前方に向かって大きく開口した開口部31が設けられており、当該開口部31から掻き込みローラ11の周面の一部が外側に露出された状態で揺動腕12により支持されている。車両玩具Mは、このフレーム30の開口部から掻き込みローラ11により内部に掻き込まれ、開口部31から後方に向かって傾斜したスロープ状の搬送路32を通過してフレーム30の後方内部に設けられた収容部20のトレー21に案内されるようになっている。
【0019】
図3は回収装置10の後端部側を示す斜視図である。
上記収容部20は、車両玩具Mを収容するトレー21と、フレーム30内の後方下部に設けられたトレー格納部22と、フレーム30の後方上部に設けられた予備格納部23とから構成される。
トレー21は、平面視長方形状の受け皿であって上方が開放されている。
トレー格納部22は、フレーム30内において前述したスロープ状の搬送路32の終端部の後方に形成されたトレー21の配置スペースである。即ち、トレー格納部22は、搬送路32の終端部からトレー21の高さに等しい落差をもって形成された平坦部である。このトレー格納部22にトレー21が格納されていると、掻き込みローラ11及び後述する搬送ベルト42により搬送路32を登り切った車両玩具Mを、トレー21内に落とし込むことが可能となっている。
さらに、トレー格納部22内の空間は、フレーム30の後端面に設けられたトレー取り出し口33に通じている。つまり、トレー21は、トレー取り出し口33からトレー格納部22に対して出し入れが可能となっている。
予備格納部23は、フレーム30の後方上部において上方に開放されたトレー21の配置スペースである。この予備格納部23は、トレー21を上方から出し入れ可能となっている。フレーム30は、トラック型のローラ車を模しており、この予備格納部23は、トラックの荷台の形状を模して形成されている。
【0020】
(揺動腕及び回転付与機構)
図4は揺動腕12の周囲の構成を示す斜視図、図5は図4のY−Y線に沿った断面図、図6(A)は回転付与機構40を示す斜視図、図6(B)は回転付与機構40のラッチ機構44を示す側面図である。
揺動腕12は、図2〜6に示すように、揺動端部を前方に向けた状態でフレーム30の前側部分において支軸13により揺動可能に軸支されており、当該揺動端部に掻き込みローラ11を保持している。この揺動腕12は、水平方向(左右方向)に向けられた支軸13により軸支されているので、掻き込みローラ11を上下動させることが可能である。また、揺動腕12は水平方向(左右方向)を向いた回転軸を中心に掻き込みローラ11を軸支している。
なお、この揺動腕12は自重により揺動端部が下方に回動可能となっており、当該回動を妨げる構造や部材は設けられていない。このため、掻き込みローラ11の周面下部は、自重による接地圧で、後述するベルト42を介して、回収装置10が置かれている平面に接地するようになっている。
【0021】
回転付与機構40は、図2〜6に示すように、揺動腕12の支軸13に対して回転可能に支持された入力ローラ41と、当該入力ローラ41と掻き込みローラ11との間に掛け渡されたベルト42と、入力ローラ41に回転力を付与する入力部としての手動の入力ハンドル43と、入力ローラ41の回転方向を所定方向に規制するラッチ機構44とを備えている。
【0022】
上記ベルト42は、掻き込みローラ11とほぼ等しい幅に設定され、尚かつその表面には幅方向に沿ってベルト幅に等しい掻き込み用のブレード42aが均一間隔で設けられている。ベルト42はゴム等の可撓性を有する樹脂性であり、各ブレード42aはベルト42の表面に対して垂直に立設されている。このベルト42は、入力ローラ41と掻き込みローラ11との間に掛け渡されているため、入力ローラ41のトルクを掻き込みローラ11に伝達する機能に加えて、各ブレード42aにより車両玩具Mを捕捉し、搬送路32に沿って車両玩具Mを運搬する機能を併せ持っている。
【0023】
入力ハンドル43は、揺動腕12の支軸13の両端部のそれぞれに固定装備されている。支軸13は、その両端部がフレーム30の外部に突出した状態で当該フレーム30に対し回転可能に支持されており、各入力ハンドル43は、フレーム30の外部に位置している。
入力ローラ41は、内部中空であって支軸13が挿通され、当該支軸13と入力ローラ41との間には図示しないワンウェイクラッチが介挿されている。このワンウェイクラッチは、支軸13から入力ローラ41に対して一定方向の回転動力のみを伝達するためのものであり、その伝達回転方向は、掻き込みローラ11が車両玩具Mを回収する方向への回転を付与する方向となるように設定されている。
【0024】
また、入力ローラ41に設けられたラッチ機構44は、図6(B)に示すように、入力ローラ41に固定装備されたラッチ歯車44aと、ラッチ歯車44aに噛み合う歯車止め44bと、歯車止め44bをラッチ歯車44a側に押圧するバネ44cとから構成されている。そして、ラッチ歯車44aは、その歯溝に歯車止め44bの先端部が侵入すると片側方向への回転のみが可能となるように全ての歯先の向きに同じ方向への傾きが設けられている。また、ラッチ歯車44aの回転可能となる回転方向は、掻き込みローラ11が車両玩具Mを回収する方向への回転を付与する方向に入力ローラ41が回転する方向となりように設定されている。
【0025】
つまり、上述したワンウェイクラッチとラッチ機構44との協働により、入力ハンドル43から動作方向への回転力が入力されると、支軸13から入力ローラ41にトルクが伝わって掻き込みローラ11が回収方向に回転を行う。また、入力ハンドル43から逆方向への回転力が入力されると、入力ローラ41はラッチ機構44により回転が阻止された状態となると共に支軸13と入力ローラ41との間でのトルク伝達が行われず、入力ハンドル43と支軸13のみが空転を行うようになっている。
これにより、入力ハンドル43から動作方向への回転力が入力されているときに、掻き込みローラ11に掻き込み方向への回転が阻害されるような何らかの事態が生じた場合には、支軸13と入力ローラ41との間でのトルク伝達が行われず、入力ハンドル43と支軸13のみを空転させることが可能となる。
また、ラッチ機構44が存在するために、掻き込みローラ11及びベルト42が車両玩具Mを搬送路32の途中まで搬送しているときに、入力ハンドル43から動作方向への回転力の入力操作が途切れた場合でも、掻き込みローラ11の逆転を阻止し、回収中の車両玩具Mを外に漏らしてしまう事態を回避することができる。
【0026】
また、入力ローラ41は、揺動腕12の支軸13を中心に回転可能であることから、入力ローラ41から掻き込みローラ11に回転力を伝達している最中でも揺動腕12の揺動を妨げることがなく、その結果、車両玩具Mを掻き込んでいるときにも車両玩具Mの厚みに応じて揺動腕12が揺動し、種々の車両玩具Mを円滑に掻き込み搬送することが可能である。
【0027】
(車両玩具の回収装置の動作)
例えば、床面に置かれた車両玩具Mの回収作業の際には、回収装置10の掻き込みローラ11を車両玩具Mに近づけて、入力ハンドル43を掻き込み操作方向に回転操作すると、ワンウェイクラッチを介して入力ローラ41が回転し、さらに、搬送ベルト42を介して掻き込みローラ11が回転する。これにより、搬送ベルト42の各ブレード42aは、手間にある車両玩具Mを搬送路32内に掻き込むと共に、当該搬送路32を通じてトレー格納部22内のトレー21に車両玩具Mを送り込む。また、このとき、揺動腕12は掻き込みローラ11を上下動可能に自在に揺動することから、車両玩具Mの高さに応じて揺動腕12が揺動し、詰まり等を生じることなく、なお且つ、適度に搬送ベルト42が車両玩具Mに密接して、効果的に車両玩具Mを引き込み、トレー21まで搬送することができる。
【0028】
(実施形態の効果)
車両玩具の回収装置10は、回転付与機構40によりフレーム30の前端から周面下部を外部に露出させた掻き込みローラ11を回転させ、搬送ベルト42を送ることで、搬送路32を介してトレー21に車両玩具Mを送り込むので、掻き込みローラ11を回し続ける操作を入力するだけで、次々に車両玩具Mを回収することができ、円滑且つ効率的に回収作業を行うことが可能となる。
また、掻き込みローラ11の周面下部に車両玩具Mを近づけるだけで搬送路32内に車両玩具Mを引き込むことができるので、簡易且つラフな操作で効率的に回収作業を行うことが可能となる。
また、掻き込みローラは上下動を行うのみで、進退運動を行うわけではないので、前方にスペースを必要とせず、狭い場所でも回収作業を行うことが可能となる。
【0029】
また、揺動腕12により掻き込みローラ11がフレーム30に対して上下動可能であるため、高さの異なる車両玩具でも個々の高さに応じて掻き込みローラ11が上下移動して車両玩具Mを送り込むことができ、大小各種の車両玩具Mについてあらゆる向き又は姿勢であっても回収することが可能となる。
さらに、入力ローラ41と掻き込みローラ11との間に搬送ベルト42を掛け渡すと共に、入力ローラ41を揺動腕12の揺動中心と同じ中心軸で回転させる構造のため、揺動腕12の揺動時にも搬送ベルト42が弛みなどを生じることなく安定してトルク伝達を行うことができる。
また、揺動腕12に沿って搬送ベルト42が張られているので、搬送ベルト42の張設長さ分の車両玩具Mの搬送を行うことができ、掻き込みローラ11とトレー格納部22とが離れていても車両玩具Mを自在に搬送することが可能となる。このため、掻き込みローラ11と収容部20と配置について、フレーム30のレイアウトの設計の自由度を持たせることが可能となる。
【0030】
さらに、トレー21がフレーム30から着脱可能であることから、トレー21に回収後の車両玩具Mをフレーム30から容易に取り出すことができると共に、トレー21ごと取り出して簡単に別の場所に運ぶことが可能となる。また、トレー21の交換が容易となり、トレー21の交換作業を行っても回収作業をすぐに再開することが可能となる。
また、トレー21の予備格納部23をフレーム30に設けたので、予備のトレー21を予備格納部23に用意することもでき、トレー21の交換作業をさらに迅速に行うことが可能となる。また、一杯になったトレー21を予備格納部にしまうことで、回収容量の増加を図ることが可能となる。
【0031】
さらに、車両玩具の回収装置10のフレーム30は、掻き込みローラ11をローラに見立て、予備格納部23とトラックの荷台に見立てたローラ車の外観を模しているので、車両玩具Mの回収作業に興趣性を持たせることができ、遊びの感覚で回収作業を行うことが可能となる。従って、子供が散らかした車両玩具Mを自分で片付けさせる場合でも、楽しみながら作業を行うことができ、さらには、片付けを習慣づけるように促すことも可能となり得る。
【0032】
(その他)
なお、上記回収装置10では入力ローラ41と搬送ベルト42を使用しているが、搬送路32が短ければ、搬送ベルト42を使用せず、直接、掻き込みローラ11に回転駆動力を入力させる構成としても良い。
また、搬送ベルト42を使用する使用しないにかかわらず、掻き込みローラ11の回転駆動は手動に限らず、モータその他の動力源を使用しても良い。
さらに、掻き込みローラ11は揺動腕12により上下動可能としているが、直動のガイドにより掻き込みローラを上下動可能に支持しても良い。
また、掻き込みローラ11は自重により下方への当接圧力を生じさせているが、バネ等の弾性手段を用いて下方により押圧させても良い。
また、フレーム30は、ローラ車両の模しているが、その他の作業車両、装甲車量、或いは動物などを模しても良い。
また、フレーム30の側面には走行用のダミー車輪(回転しない)が模して表されているが、ダミーではなく、地面に当接し回転可能な車輪を装備しても良い。これにより、車両玩具の回収装置10の回収作業時に回収対象となる車両玩具Mがある場所に速やかに移動することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態である車両玩具の回収装置の概要を示す全体図である。
【図2】図1のX−X線に沿った断面図である。
【図3】回収装置の後端部側を示す斜視図である。
【図4】揺動腕の周囲の構成を示す斜視図である。
【図5】図4のY−Y線に沿った断面図である。
【図6】図6(A)は回転付与機構を示す斜視図、図6(B)は回転付与機構のラッチ機構を示す側面図である。
【符号の説明】
【0034】
10 車両玩具の回収装置
11 掻き込みローラ
12 揺動腕(支持機構)
20 収容部
21 トレー
22 トレー格納部
23 予備格納部
30 フレーム
31 開口部
32 搬送路
33 トレー取り出し口
40 回転付与機構
41 入力ローラ
42 搬送ベルト
42a ブレード
43 入力ハンドル
44 ラッチ機構
44a ラッチ歯車
44b 歯車止め
44c 押圧するバネ
M 車両玩具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両玩具の収容部を有するフレームと、
前記フレームの一端部側において周面下部の少なくとも一部が外部に露出して配設された車両玩具の掻き込みローラと、
前記掻き込みローラを回転させる回転付与機構と、
前記フレーム内に設けられ、前記掻き込みローラから前記収容部に連なる搬送路とを備えることを特徴とする車両玩具の回収装置。
【請求項2】
前記掻き込みローラを前記フレームに対して上下動可能に支持する支持機構を備えることを特徴とする請求項1記載の車両玩具の回収装置。
【請求項3】
前記支持機構は、前記掻き込みローラを上下に揺動可能に支持する揺動腕を有することを特徴とする請求項2記載の車両玩具の回収装置。
【請求項4】
前記回転付与機構は、前記揺動腕の基端部側に設けられた入力ローラと、当該入力ローラと前記掻き込みローラとの間に掛け渡されたベルトと、前記入力ローラに回転力を付与する入力部とを備えることを特徴とする請求項3記載の車両玩具の回収装置。
【請求項5】
前記収容部は、前記フレームから着脱可能なトレーと前記フレーム内に設けられたトレー格納部からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の車両玩具の回収装置。
【請求項6】
前記トレー格納部とは別に、前記トレーの予備格納部を前記フレームに設けたことを特徴とする請求項5記載の車両玩具の回収装置。
【請求項7】
前記掻き込みローラをローラに見立てたローラ車の外観を模したことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の車両玩具の回収装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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