説明

車両用アウタミラー装置

【課題】車体外板との干渉を防止又は抑制することができる車両用アウタミラー装置を得る。
【解決手段】ステー22がドアアウタパネル12に形成された貫通孔12Aに挿通されて車体側の取付板部14Aに取り付けられると共に、ステー22を被覆するステーカバー30が、ステー22に固定されてかつステー22と一体に貫通孔12Aに挿通されるので、ステーカバー30のドアアウタパネル12に対する位置が組付け方向(矢印A方向)にばらついても、ステーカバー30とドアアウタパネル12との干渉が防止又は抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミラーが車体の外側に配設される車両用アウタミラー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用アウタミラー装置においては、例えば、ミラー部材がミラーベースによって車体側に取り付けられる構造がある(例えば、特許文献1参照)。ここで、ミラーベースのカバー下端部と車体側のドアパネルの意匠面との間には、互いの干渉を防ぐ等のために、隙間が形成されている。
【特許文献1】特開2007−62557公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、車体側の寸法誤差等により、カバー下端部がドアパネルの意匠面に干渉する可能性がある。
【0004】
本発明は、上記事実を考慮して、車体外板との干渉を防止又は抑制することができる車両用アウタミラー装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載する本発明の車両用アウタミラー装置は、ミラーの反鏡面側を被覆する第一被覆部材と、前記第一被覆部材を支持すると共に、車体側にて車体外板に形成された挿通部に挿通されて車体側に取り付けられる支持部材と、前記支持部材を被覆すると共に前記支持部材に固定されて前記支持部材と一体に前記挿通部に挿通される第二被覆部材と、を有する。
【0006】
請求項1に記載する本発明の車両用アウタミラー装置によれば、支持部材が車体外板に形成された挿通部に挿通されて車体側に取り付けられると共に、支持部材を被覆する第二被覆部材が、支持部材に固定されて支持部材と一体に挿通部に挿通されるので、第二被覆部材の車体外板に対する位置が支持部材の挿通部への挿通方向にばらついても、第二被覆部材と車体外板との干渉が防止又は抑制される。
【0007】
請求項2に記載する本発明の車両用アウタミラー装置は、請求項1記載の構成において、前記第一被覆部材と前記第二被覆部材との見切り部が前記挿通部の車体外側に設定される。
【0008】
請求項2に記載する本発明の車両用アウタミラー装置によれば、第一被覆部材と第二被覆部材との見切り部が挿通部の車体外側に設定されるので、第一被覆部材と車体外板との干渉が容易に防止又は抑制される。
【0009】
請求項3に記載する本発明の車両用アウタミラー装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記第二被覆部材と前記挿通部との間を封止する封止部材が設けられる。
【0010】
請求項3に記載する本発明の車両用アウタミラー装置によれば、第二被覆部材と挿通部との間が封止部材によって封止されているので、第二被覆部材と挿通部との間に車両の走行風が侵入することが防止又は抑制される。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用アウタミラー装置によれば、車体外板との干渉を防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
【0012】
請求項2に記載の車両用アウタミラー装置によれば、第一被覆部材と車体外板との干渉を容易に防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
【0013】
請求項3に記載の車両用アウタミラー装置によれば、第二被覆部材と挿通部との間への車両の走行風の侵入を防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(実施形態の構成)
本発明の一実施形態に係る車両用アウタミラー装置としてのドアミラー装置20について図1〜図3を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
【0015】
図1には、ドアミラー装置20を採用した車両における要部の斜視図が示されている。図1に示されるように、ドアミラー装置20は、車体側となる車両のサイドドア10の前端上下中間部のコーナ部付近(すなわち、ドアガラス16の窓枠18の前側下端部の近傍)に設けられている。
【0016】
図2には、ドアミラー装置20の組付状態における要部の縦断面図(図1の2−2線に沿う拡大断面図)が示されている。図2に示されるように、サイドドア10は、下側のドアボデーの車体外側部にドア外板を構成する車体外板としてのドアアウタパネル12を備えている。ドアアウタパネル12は、略矩形平板状に形成されており(図1参照)、図2に示されるその前端上部には、ドアミラー装置20を取り付けるための挿通部としての貫通孔12Aが貫通形成されている。
【0017】
また、サイドドア10は、ドアボデーの車体内側部にドア内板を構成するドアインナパネル(図示省略)を備えている。ドアアウタパネル12と図示しないドアインナパネルとの間には、ドアアウタパネル12側にドアベルトラインアウタリインフォースメント(以下、単に「アウタリインフォース」と略称する)14が配置されている。アウタリインフォース14は、ドア上部補強用の高強度・高剛性部材であり、長尺状とされてドアアウタパネル12のドアベルトラインに沿って略車体前後方向に延在している。アウタリインフォース14は、ドア内部に溶接により結合されている。また、アウタリインフォース14には、ドアアウタパネル12の貫通孔12Aに臨む部位に取付板部14A(広義には「取付対象部」として把握される要素である。)が設けられている。取付板部14Aは、アウタリインフォース14の上部側及び下部側の部位に対して略ドア厚さ方向内側へ一段下がる段差形状部に設けられている。
【0018】
この車体側の取付板部14Aには、ドアミラー装置20を構成する支持部材としてのステー22(ベース)の下部22Aが取り付けられている。ステー22は、金属製(例えば、アルミニウム合金製)の柱状に形成されており、車体側にて貫通孔12Aに挿通されている。なお、ステー22の組付け時における貫通孔12Aへの挿通方向は、図中では矢印A方向で示されており、以下、この方向を組付け方向と略称する。ステー22の下部22Aは、ドアアウタパネル12に対してドア内側(車体内側)に配置されており、その最下部に取付板部14A側へ凸状に突出した突出部122Aを備えている。ステー22の突出部122Aの底面は、取付板部14A上に配置されており、ステー22の下部22Aに形成されたネジ穴(雌ネジ部)22Cにボルト24(雄ネジ部を備えた締結部材)が螺合されて取付板部14Aに締結荷重を付与している。これにより、ステー22の下部22Aは、アウタリインフォース14の取付板部14Aに固定されている。
【0019】
図3には、図2の3線矢視部の背面図がアウタリインフォース14を透視した状態で示されている。図3に示されるように、ステー22の下部22Aは、計三箇所で取付板部14A(図2参照)に締結されている。なお、ステー22の下部22Aに比べてドアアウタパネル12の貫通孔12Aは大きめに設定されている。
【0020】
図2に示されるように、ステー22の上部は、ドアアウタパネル12に対してドア外側(車体外側)に配置されている。このステー22の上部には、第二被覆部材としてのステーカバー30(ベースカバー)の取付部(図示省略)が締結手段(ボルト等)の締結等により固定されている。また、ステーカバー30の上部には、ステー22の上部に設けられた頂壁部22Bを配置させるための孔部30Aが貫通形成されている。ステーカバー30は、剛性を備えた樹脂製とされ、アウタリインフォース14側へ向けて開口した略箱状に形成されており、ステー22の上部から中間部にかけての外周を被覆している。また、ステーカバー30の下部側は、ステー22と一体に貫通孔12Aに挿通されている。ここで、ステーカバー30の外周面と貫通孔12Aとの間には、所定の間隔が設定され、ステーカバー30と貫通孔12Aとの間を封止する封止部材としてのガスケット28が設けられている。
【0021】
ガスケット28は、風切り音対策用の弾性を備えた略容器状のゴム製部材であり、ステーカバー30と貫通孔12Aとの間の全周に亘って配設されている。ガスケット28の底部28Cは、ステー22の突出部122Aによって貫通されると共に、ステー22の下部22Aによって取付板部14A側へ押し付けられている。また、ガスケット28は、ドアアウタパネル12の貫通孔12Aに密着する縦壁部28Bの外面の外径寸法が貫通孔12Aの内径寸法より僅かに大きく、かつステーカバー30の外周面と密着する縦壁部28Bの内面の内径寸法がステーカバー30の外形寸法より僅かに小さく設定されている。すなわち、ガスケット28の縦壁部28Bは、その厚さ方向内側に僅かに押圧された状態で貫通孔12A及びステーカバー30に密着している。また、ガスケット28の外周端部に設けられたリップ部28Aは、ドアアウタパネル12の外面に弾性的に圧接されている。
【0022】
図4(A)に示されるように、配設前のガスケット28は、リップ部28Aが縦壁部28Bに対して鋭角状に折り曲げられた形状となっている。これにより、図4(B)に示されるように、ガスケット28は、ドアアウタパネル12に対する組付け方向(矢印A方向)の相対位置に応じて、縦壁部28Bに対するリップ部28Aの角度を変えて前記相対位置のばらつきを吸収するようになっている。換言すれば、図4(A)に示されるガスケット28の配設前の形状は、(底部28Cが接する)取付板部14Aのドアアウタパネル12に対する相対位置が組付け方向(矢印A方向)へばらつくことを考慮した形状であり、ガスケット28は、リップ部28Aの変形(変位)によって、リップ部28Aの圧接側基端aから先端bまでの高さh(縦壁部28Bの立設方向に沿う長さ)分の範囲で、組付け方向(矢印A方向)へのばらつきが吸収可能になっている。
【0023】
図2に示されるように、ステー22の頂壁部22Bの上方側には、ミラー装置本体32が配設されており、頂壁部22Bの上面側にミラー装置本体32の格納機構の支持軸34Aが取り付けられている。前記格納機構には、金属製のフレーム(図示省略)を介して第一被覆部材としてのバイザカバー36が取り付けられている。換言すれば、バイザカバー36は、前記フレーム及び前記格納機構を介してステー22に支持されている。また、バイザカバー36は、ステーカバー30の上方側に配置されている。バイザカバー36とステーカバー30との見切り部40は、貫通孔12Aの車体外側に設定されており、バイザカバー36の底面36Aとステーカバー30の上面30Bとの間には、隙間40Aが設定されている。
【0024】
これらにより、前記格納機構が作動した状態では、バイザカバー36がステーカバー30と干渉することなく、固定側であるステー22に対して、フレーム(図示省略)及びバイザカバー36等が回動するようになっており、後述するミラー38(図1参照)の鏡面が車両幅方向内側を向く格納位置と、前記鏡面が略車両後方側を向く展開位置との間で移動するようになっている。
【0025】
図1に示されるように、バイザカバー36は、略椀形状に形成されてミラー装置本体32の外形を構成しており、その開口端近傍の内側にはミラー38が設けられている。ミラー38の鏡面は、バイザカバー36の開口側に向けられ、ミラー38の反鏡面側(鏡面の反対側)は、バイザカバー36によって被覆されている。また、ミラー38の反鏡面側には、バイザカバー36の内側に鏡面調整機構(図示省略)が配置されており、この鏡面調整機構にミラー38が支持されている。前記鏡面調整機構は、フレーム(図示省略)に取り付けられている。
【0026】
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
【0027】
図2に示されるように、ステー22がドアアウタパネル12に形成された貫通孔12Aに挿通されて車体側の取付板部14Aに取り付けられると共に、ステー22を被覆するステーカバー30が、ステー22に固定されてかつステー22と一体に貫通孔12Aに挿通されるので、ステーカバー30のドアアウタパネル12に対する位置が組付け方向(矢印A方向)にばらついても、ステーカバー30とドアアウタパネル12との干渉が防止又は抑制される。
【0028】
その結果として、ステーカバー30とドアアウタパネル12との干渉に起因した両者の歪みや割れ等が防止又は抑制される。ちなみに、近年のようにドアアウタパネルの薄板化が進むと、ステーカバー側とドアアウタパネルとの干渉に起因してドアアウタパネルが歪んでしまう可能性もあるが、本実施形態に係るドアミラー装置20による隙間管理では、前記歪みの原因の発生を防止又は抑制することができる。なお、隙間管理は、干渉回避のための管理であるが、見栄え品質(隙間一定感の維持)の管理の側面もある。
【0029】
ここで、対比構造と比較しながら補足説明すると、例えば、ステーカバーの下端部をドアアウタパネルの貫通孔の外周側に配置すると共に、ステーカバーの下端部とドアアウタパネルの外面との間に隙間を形成するような対比構造では、組付け方向(図2の矢印A方向参照)の隙間管理が必要になる。このため、ドアミラー装置側及びサイドドア側の部品公差を考慮すると、前記隙間管理は難しい。すなわち、前記対比構造では、ステーやステーカバーの高さ寸法がばらついたり、ステーを取り付けるアウタリインフォースの取付板部の位置が前記組付け方向にずれると、ステーカバーの下端部とドアアウタパネルの外面との間の間隔が変わってしまう。特に、ステーを取り付けるアウタリインフォースの取付板部の位置は、アウタリインフォースがドア内部に溶接によって接合されるために、高精度の寸法管理が難しく、一般にばらつきが生じやすい。よって、前記対比構造において、前記隙間を所定間隔に保つためには、例えば、車体側の寸法誤差等を吸収させるための構造(例えば、スペーサ等の別部品を配設する構造等)が必要となり、隙間管理が煩雑になる。
【0030】
これに対して、本実施形態に係るドアミラー装置20では、前記組付け方向(矢印A方向参照)の隙間管理を、ドアアウタパネル12の面方向に沿う方向の隙間管理、すなわち、ステーカバー30の外形と貫通孔12Aの孔形状との管理に置き換えることができ、例えば、アウタリインフォース14の取付板部14Aの位置等が組付け方向(矢印A方向)にずれることによってステーカバー30が組付け方向(矢印A方向)にずれてしまっても、隙間管理への影響が前記対比構造に比べて非常に小さい。このため、組付け方向(矢印A方向)の隙間管理が不要になると共に、必要となる隙間管理も容易であり、車体側の寸法誤差等を吸収させるための構造も不要となってコスト高も抑えられる。
【0031】
また、他の対比構造として、例えば、ステーカバー(30)に代えてドアアウタパネル(12)の一部を隆起させた隆起部でステー(22)を被覆するような対比構造では、可動側のバイザカバーと固定側の前記隆起部との見切り部の隙間管理が必要になる。すなわち、ステーカバーは、ドアミラーの展開時及び格納時に電動又は手動で車体側(前記隆起部)に対して相対移動(回動等)させる必要があるため、ステーカバーとその下方側に配置される前記隆起部との間には、ステーカバーの相対移動(回動等)時に両者を干渉させないだけの隙間を設定する必要がある。また、この対比構造では、前記隙間管理が建付けの隙間管理を兼ねることになる。しかし、このような対比構造における隙間管理は、ドアアウタパネル側(隆起部)の寸法のばらつき(誤差)の影響を直接受けることになってしまう。
【0032】
これに対して、本実施形態に係るドアミラー装置20では、ステー22を被覆するステーカバー30がドアアウタパネル12の一部ではなくステー22に固定されているので、可動側のバイザカバー36と固定側のステーカバー30との見切り部40の隙間40Aの管理は、ドアアウタパネル12側の寸法のばらつきの影響を受けず、ドアミラー装置20内で自己完結している。
【0033】
また、本実施形態では、バイザカバー36とステーカバー30との見切り部40が貫通孔12Aの車体外側に設定されるので、バイザカバー36とドアアウタパネル12との干渉が容易に防止又は抑制される。
【0034】
さらに、本実施形態に係るドアミラー装置20では、ステーカバー30と貫通孔12Aとの間(建付け隙間)がガスケット28によって封止されているので、ステーカバー30と貫通孔12Aとの間に車両の走行風が侵入することが防止又は抑制される(風切音対策の簡易化)。また、ステーカバー30と貫通孔12Aとの間の隙間寸法がばらついても、ガスケット28によって隙間寸法のばらつきがある程度は吸収され、ロバスト性が良い。
【0035】
補足すると、ステーカバー30が組付け方向(矢印A方向)にストレートな形状であれば、ステーカバー30の位置が組付け方向(矢印A方向)にばらついても、ステーカバー30と貫通孔12Aとの間の隙間寸法は変わらないが、ステーカバー30が意匠的な観点等から若干裾を広げたような形状になっている場合等では、ステーカバー30の位置が組付け方向(矢印A方向)にばらつくと、ステーカバー30と貫通孔12Aとの間の隙間寸法が変わることになる。このような場合であってもガスケット28によって前記隙間寸法のばらつきが吸収される。
【0036】
以上説明したように、本実施形態に係るドアミラー装置20によれば、ドアアウタパネル12との干渉を防止又は抑制することができる。
【0037】
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、車両用アウタミラー装置がドアミラー装置20に適用された場合を説明したが、車両用アウタミラー装置は、例えば、フェンダミラー装置等のようなミラーが車体の外側に配設される他の車両用アウタミラー装置であってもよい。
【0038】
また、上記実施形態では、ステー22がドアアウタパネル12に形成された貫通孔12Aに挿通されてアウタリインフォース14の取付板部14Aに取り付けられているが、ステー(支持部材)は、例えば、車体側にてドアアウタパネル(車体外板)に形成された凹部の開口部(挿通部)に挿通されて前記凹部の底部(取付対象部)に取り付けられるステー(支持部材)等のような他のステー(支持部材)であってもよい。
【0039】
さらに、上記実施形態では、バイザカバー36とステーカバー30との見切り部40が貫通孔12Aの車体外側に設定されており、このような構成が好ましいが、例えば、第一被覆部材と第二被覆部材との見切り部は、挿通部の高さ位置に設定されてもよく、また、挿通部の車体内側に設定されていてもよい。
【0040】
さらにまた、上記実施形態では、ステーカバー30と貫通孔12Aとの間がガスケット28によって封止されているが、第二被覆部材と挿通部との間を封止する封止部材は、Oリング等のような他の封止部材であってもよい。
【0041】
なお、上記実施形態では、ステー22の下部22Aにネジ穴22Cが形成されると共に、ボルト24が取付板部14Aのドア内側から貫通してステー22のネジ穴22Cに螺合される構成によって、ステー22の下部22Aが取付板部14Aに固定されているが、例えば、ステー(22)の下部(22A)にスタッドボルト(雄ネジ部を備えた締結部材)が立設されて取付板部(14A)を貫通すると共に、ナット(雌ネジ部材)が取付板部(14A)のドア内側で前記スタッドボルトに螺合されるような構成によって、ステー(22)の下部(22A)が取付板部(14A)に固定されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施形態に係るドアミラー装置を採用した車両における要部を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るドアミラー装置の組付状態における要部を示す縦断面図(図1の2−2線に沿う拡大断面図)である。
【図3】図2の3線矢視部を、アウタリインフォースを透視した状態で示すドアミラー装置の背面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るドアミラー装置の組付前後におけるガスケットの状態を示す拡大断面図である。図4(A)はドアミラー装置の組付前の状態を示す。図4(B)はドアミラー装置の組付後の状態を示す。
【符号の説明】
【0043】
12 ドアアウタパネル(車体外板)
12A 貫通孔(挿通部)
20 ドアミラー装置(車両用アウタミラー装置)
22 ステー(支持部材)
28 ガスケット(封止部材)
30 ステーカバー(第二被覆部材)
36 バイザカバー(第一被覆部材)
38 ミラー
40 見切り部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミラーの反鏡面側を被覆する第一被覆部材と、
前記第一被覆部材を支持すると共に、車体側にて車体外板に形成された挿通部に挿通されて車体側に取り付けられる支持部材と、
前記支持部材を被覆すると共に前記支持部材に固定されて前記支持部材と一体に前記挿通部に挿通される第二被覆部材と、
を有する車両用アウタミラー装置。
【請求項2】
前記第一被覆部材と前記第二被覆部材との見切り部が前記挿通部の車体外側に設定される請求項1記載の車両用アウタミラー装置。
【請求項3】
前記第二被覆部材と前記挿通部との間を封止する封止部材が設けられる請求項1又は請求項2に記載の車両用アウタミラー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−262634(P2009−262634A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−111656(P2008−111656)
【出願日】平成20年4月22日(2008.4.22)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】