車両用サンバイザ装置
【課題】運転者の視界からルームミラーを遮ることなく、サンバイザ本体による遮光面積をより拡大することができる車両用サンバイザ装置を提供する。
【解決手段】サンバイザ本体12と、ルーフパネル11に支持されサンバイザ本体12がルーフパネル11の下側に形成される収容部に配置される第1位置及びサンバイザ本体12の後端がフロントガラス14に取着されるルームミラー15よりも前側に突出する第2位置の間でサンバイザ本体12を車両前後方向に移動可能に支持するガイドレールと、サンバイザ本体12の移動に伴い該サンバイザ本体12及び収容部間に亘って遮光用布52を繰り出すリトラクタ51とを備える。
【解決手段】サンバイザ本体12と、ルーフパネル11に支持されサンバイザ本体12がルーフパネル11の下側に形成される収容部に配置される第1位置及びサンバイザ本体12の後端がフロントガラス14に取着されるルームミラー15よりも前側に突出する第2位置の間でサンバイザ本体12を車両前後方向に移動可能に支持するガイドレールと、サンバイザ本体12の移動に伴い該サンバイザ本体12及び収容部間に亘って遮光用布52を繰り出すリトラクタ51とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の前方等から照射する眩しい光を遮るための車両用サンバイザ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車などの車両に搭載される車両用サンバイザ装置として種々のものが提案されている(例えば、特許文献1〜4など)。
【特許文献1】特開2005−219627号公報
【特許文献2】欧州特許出願公開第1 495 889 A2号明細書
【特許文献3】特開2006−335300号公報(段落[0038]〜[0044]、第8−12図)
【特許文献4】特開2007−55512号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、これら従来の車両用サンバイザ装置では、遮光用のサンバイザ本体は、少なくともルームミラーよりも車両の後側、即ち運転者に近付く側でルーフパネルに支持されている。従って、サンバイザ本体が運転者の視界からルームミラーを遮ることのないようにサンバイザ本体を小さくする必要があり、その分、運転席・助手席ともにサンバイザ本体による遮光面積が縮小されていた。
【0004】
本発明の目的は、運転者の視界からルームミラーを遮ることなく、サンバイザ本体による遮光面積をより拡大することができる車両用サンバイザ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、サンバイザ本体と、ルーフパネルに支持され、前記サンバイザ本体が前記ルーフパネルの下側に形成される収容部に配置される第1位置及び前記サンバイザ本体の後端がフロントガラスに取着されるルームミラーよりも前側に突出する第2位置の間で前記サンバイザ本体を車両前後方向に移動可能に支持する支持部材と、前記サンバイザ本体の移動に伴い該サンバイザ本体及び前記収容部間に亘って遮光用布を繰り出す巻取部材とを備えたことを要旨とする。
【0006】
同構成によれば、前記サンバイザ本体は、前記支持部材によりその後端がフロントガラスに取着されるルームミラーよりも前側に突出する位置(第2位置)に配置・支持されることで、前記サンバイザ本体は、前記ルームミラーよりも車両の前側、即ち運転者から遠ざかる側に配置される。従って、前記サンバイザ本体が運転者の視界から前記ルームミラーを遮ることがなくなることから、前記サンバイザ本体をその車両前後方向の移動に伴う前記ルームミラーとの干渉を回避し得る範囲で大きくすることができ、その分、運転席・助手席側ともにサンバイザ本体による遮光面積を拡大することができる。
【0007】
また、前記巻取部材により、前記サンバイザ本体及び前記収容部間に亘って前記遮光用布が繰り出されることで、前記サンバイザ本体が前側(第2位置側)に移動しているときに、前記サンバイザ本体及び前記収容部間において前記フロントガラスから照射する光を前記遮光用布で遮ることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用サンバイザ装置において、前記巻取部材及び前記遮光用布の端末のいずれか一方は、前記サンバイザ本体に固定されており、前記巻取部材及び前記遮光用布の端末のいずれか他方は、車両前後方向で前記サンバイザ本体における前記第1及び第2位置の中間部の位置で前記ルーフパネル又は前記収容部に固定されていることを要旨とする。
【0009】
同構成によれば、前記サンバイザ本体が前記第1及び第2位置間で車両前後方向に移動する際、前記遮光用布は、前記サンバイザ本体が前記中間部の位置に配置されるときに、前記巻取部材及び前記端末間の離隔距離が最短となってその繰り出し長も最短となる。つまり、前記遮光用布は、前記サンバイザ本体の前記中間部の位置を基準に、その前記第1及び第2位置側への移動のそれぞれにおいて、前記巻取部材から共に繰り出されるため、当該動作に必要な繰り出し長(あるいは巻き取り長)、即ち前記遮光用布の長さを短縮化することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用サンバイザ装置において、前記巻取部材は、前記サンバイザ本体に固定されており、前記遮光用布の端末は、前記ルーフパネル又は前記収容部に固定されていることを要旨とする。
【0011】
同構成によれば、前記ルーフパネル又は前記収容部には、前記遮光用布の端末のみを固定すればよい。従って、例えば前記ルーフパネル又は前記収容部に前記巻取部材を固定する場合に比べて、天井側(ルーフパネル又は収容部)に確保すべき容積が低減されるため、天井及び乗員の頭部の間の空間(いわゆるヘッドクリアランス)の減少を抑制することができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用サンバイザ装置において、前記サンバイザ本体を前記支持部材に沿って車両前後方向に移動させる移動機構と、前記移動機構を駆動する駆動部材とを備えたことを要旨とする。
【0013】
同構成によれば、前記駆動部材により前記移動機構を駆動することで、前記サンバイザ本体を自動で前記第1及び第2位置間に移動させることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、運転者の視界からルームミラーを遮ることなく、サンバイザ本体による遮光面積をより拡大することができる車両用サンバイザ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2は、本発明が適用される車両10の上部構造を車外側及び車内側から見た斜視図である。同図に示されるように、車両10の屋根部を形成するルーフパネル11の前部に設置される本実施形態に係る車両用サンバイザ装置は、運転席及び助手席に対応してそれぞれの上側に配設される略四角板状の一対のサンバイザ本体12を有する。なお、ルーフパネル11の下部には、成形天井の一部をなす収容部13が形成されており、前記ルーフパネル11の前端部に接続するフロントガラス14には、ルームミラー15が取着されている。このルームミラー15は、ミラーを有する箱状のミラー本体15aを有するとともに、該ミラー本体15aをフロントガラス14に接続する略弓形の取付部15bを有する。そして、前記各サンバイザ本体12は、前記収容部13に配置・格納される所定位置(第1位置)及び該サンバイザ本体12の後端が前記ミラー本体15a(ルームミラー15)よりも車両前側に突出する所定位置(第2位置)の間で車両前後方向に移動可能に支持されている。
【0016】
図3及び図4は、本実施形態の車両用サンバイザ装置を示す斜視図及び平面図である。また、図5、図6及び図7は、図4のA−A線、B−B線及びC−C線に沿った断面図であり、図8は、図4のD−D線に沿った断面図である。図4は、図5の矢印E方向から見た立面図でもある。
【0017】
図3〜図5に示されるように、前記ルーフパネル11の下面には、その車両幅方向中央部において、車両前後方向に軸線が伸びる丸棒状のスクリュシャフト21の両端部が回転自在に、且つ、軸方向に移動不能に支持されるとともに、該スクリュシャフト21と螺合するブロック状のナット部材22が回転不能に、且つ、軸方向に移動自在に支持されている。従って、スクリュシャフト21がナット部材22に対して回転すると、該ナット部材22は、ねじ作用で前記スクリュシャフト21の軸線に沿って車両前後方向に移動する。なお、スクリュシャフト21の前端部は、車両前後方向で前記フロントガラス14の後端(上端)を超えて前記ルームミラー15(取付部15b)の取付位置近傍まで突出している(図5参照)。
【0018】
前記スクリュシャフト21の後端部には、ウォームギヤ23を構成するウォームホイール24が一体回転するように連結されるとともに、該ウォームホイール24には、ウォームギヤ23を構成するウォーム25が噛合する。なお、このウォーム25は、前記ルーフパネル11に取着された電動モータ26の回転軸に固着されている。従って、前記ナット部材22は、前記電動モータ26によりウォームギヤ23を介してスクリュシャフト21が回転駆動されることでその軸線に沿って車両前後方向に移動する。
【0019】
運転席側及び助手席側に配設される前記両サンバイザ本体12は、前記ルーフパネル11の下面に固定された支持部材としての略四角棒状の一対のガイドレール31,32によって車両前後方向にそれぞれ移動可能に支持されている。これらガイドレール31,32は、車両前後方向で前記ルームミラー15(取付部15b)の前側まで延在しており、各々の長手方向中間部及び後端部において車両幅方向に延在するフレーム39a,39bに橋渡しされることで、当該方向に一定距離だけ離隔されて互いに平行に配置されている。
【0020】
前記スクリュシャフト21を挟んで車両幅方向両側に配設されるこれらガイドレール31,32は、該スクリュシャフト21の軸線に対し車両幅方向で対称になるように所定角度で前方に行くにつれて外方へ傾いて延在する(図4参照)。そして、図6に示されるように、前記スクリュシャフト21に隣接して延在する両ガイドレール31は、車両前後方向で前記ルームミラー15(取付部15b)の前側まで延在する前記収容部13の第1収容部53に、前記スクリュシャフト21ともども収容されている。なお、両サンバイザ本体12及び各々の支持構造等は互いに同一であるため、以下の説明では運転席側の構成を代表して説明し、助手席側の構成についてはその説明を省略する。
【0021】
図3及び図6に示されるように、前記スクリュシャフト21に隣接して配置される一方のガイドレール31は、他方のガイドレール32に対向する端面側から凹設されてその長手方向に延在する第1ガイド溝33を有するとともに、該第1ガイド溝33に沿ってその深さよりも深く、且つ、前記第1ガイド溝33の上下の開口幅よりも縮幅された開口幅で凹設された第2ガイド溝34を有し、更に前記ガイドレール31の下部から前記ガイドレール32側に突設されてその長手方向に延在するラックギヤ35を有する。なお、第2ガイド溝34の前端部は、下向きに滑らかに湾曲してカム部34aを形成する。
【0022】
図3に示されるように、前記スクリュシャフト21に離隔して配置される他方のガイドレール32は、一方のガイドレール31に対向する端面側から凹設されてその長手方向に延在するガイド溝32aを有するとともに、その下部から前記ガイドレール31側に突設されてその長手方向に延在するラックギヤ36を有する。なお、ガイド溝32aは、前記カム部34aを除いて前記第2ガイド溝34と同一形状を呈している。
【0023】
前記ガイドレール31に嵌着されて該ガイドレール31の長手方向に摺動自在に支持された金属板からなるスライダ37は、前記ナット部材22側に突設された取付片37aを有するとともに、該取付片37aには、前記ナット部材22に形成された取付片22aに一端が回転自在に連結されたコネクティングリンク38の他端が回転自在に連結されている。従って、前記ナット部材22がスクリュシャフト21に沿って車両前後方向に移動すると、該ナット部材22にコネクティングリンク38を介して連結されたスライダ37は、前記ガイドレール31に沿って車両前後方向に移動する。この際、前記コネクティングリンク38により、前記ナット部材22の前後方向の位置に応じたスライダ37との間の距離の変化を吸収することで、これらナット部材22及びスライダ37の連動が許容される。
【0024】
すなわち、図9及び図10に示されるように、ナット部材22が前記スクリュシャフト21の後端部に配置されているときは、前記ナット部材22及びスライダ37間は互いに略平行に配置されたコネクティングリンク38によって一体移動するように連結されており、ナット部材22が前記スクリュシャフト21の前端部に配置されているときは、前記ナット部材22及びスライダ37間は前方への移動に伴い八の字形に開いていったコネクティングリンク38によって一体移動するように連結されている。コネクティングリンク38を介してスライダ37に連結されるナット部材22及びスクリュシャフト21は、移動機構20を構成する。
【0025】
図3及び図4に示されるように、前記サンバイザ本体12の後端部には、その車両幅方向全長に亘って延在する丸棒状のトルクロッド41が挿通されるとともに、該トルクロッド41には、前記ガイドレール31に対向して幅方向外側にピン41aが突設されている。このピン41aは、前記スライダ37に一体移動するように挿通されて前記第2ガイド溝34に挿入されるとともに、前記ラックギヤ35と噛合するピニオン42を軸支する。また、前記トルクロッド41には、前記ガイドレール32に対向して幅方向外側にピン41bが突設されている。このピン41bは、前記ガイド溝32aに挿入されるとともに、前記ラックギヤ36と噛合するピニオン43を軸支する。従って、前記スライダ37が前記ガイドレール31の長手方向に摺動すると、前記ピン41a,41b(トルクロッド41)が前記ガイド溝34,32aに沿って一体移動することで、前記サンバイザ本体12は、前記ピン41a,41bに支持された前記ピニオン42,43をラックギヤ35,36上で回転させつつ前記ガイドレール31,32の長手方向に移動する。
【0026】
図6に示されるように、前記サンバイザ本体12の前後方向中間部には、前記ガイドレール31に対向して幅方向外側にピン45が突設されている。このピン45には、例えば金属板からなるリンク46の後端部が回転自在に連結されている。なお、前記リンク46の前端部には、前記第1ガイド溝33に挿入される第1係合ピン47が突設されるとともに、前記リンク46の前後方向中間部には、前記第2ガイド溝34に挿入される第2係合ピン48が突設されている。これら第1及び第2係合ピン47,48は、対応する第1及び第2ガイド溝33,34にのみ嵌合可能なように各々の直径及び軸方向の長さが設定されている。また、第1係合ピン47が第1ガイド溝33の前端に到達したとき、第2係合ピン48は、第2ガイド溝34(カム部34a)の前端に到達するように設定されている。従って、前記リンク46は、ガイドレール31の後部に配置されているときにはその長手方向(ピン45、第1及び第2係合ピン47,48の結ぶ直線方向)を前記ガイドレール31の長手方向に一致させて配置され、ガイドレール31の前部に配置されているときには前記カム部34aによる前記第2係合ピン48の案内に応じてその長手方向を前記第1係合ピン47を中心に後端部を後方斜め下方に傾けて配置される。このとき、ピン45によりリンク46に連結された前記サンバイザ本体12は、前記トルクロッド41(ピン41a,41b)を中心に前端部を前方斜め下方に傾けて配置される。
【0027】
前記サンバイザ本体12の後端には、その車両幅方向略全長に亘って延在する巻取部材としてのリトラクタ51が一体で設けられるとともに、該リトラクタ51には、巻き取り・繰り出し可能な遮光用布52が巻回されている。なお、図7に示されるように、前記収容部13は、前記フロントガラス14よりも後側で前記サンバイザ本体12を格納可能な第2収容部54を形成するとともに、該第2収容部54(成形天井)の内側には、その前側に開口するサンバイザ本体12の出入口54a近傍で前記遮光用布52の端末52aが係止されている。従って、例えば前側に突出配置された前記サンバイザ本体12を第2収容部54(収容部13)に格納する際には、その後方への移動に伴いリトラクタ51が端末52aの位置に近付くまでの間はそれらの離隔距離の短縮に伴って遮光用布52が巻き取られ、一方、前記サンバイザ本体12の更なる後方への移動に伴いリトラクタ51が再び端末52aの位置から遠ざかっていく間はそれらの離隔距離の拡大に伴って遮光用布52が繰り出される。つまり、前記遮光用布52は、前記サンバイザ本体12の格納・突出動作(第1〜第2位置間の移動)に伴い、前記端末52aの位置を基準にターンオーバーする態様で前記リトラクタ51から共に繰り出されることで、当該動作に必要な繰り出し長(あるいは巻き取り長)、即ち遮光用布52の長さが短縮化されている。
【0028】
次に、本実施形態の動作について総括して説明する。
まず、前記サンバイザ本体12が前記収容部13(第2収容部54)に配置される第1位置にあるものとする(2点鎖線にて図示)。この状態で、前記電動モータ26により前記スクリュシャフト21が一側方向に回転駆動されると、該スクリュシャフト21と螺合するナット部材22が前方に移動することで、該ナット部材22に前記コネクティングリンク38を介して連結された両側のスライダ37は、各々のガイドレール31に沿って前方に摺動する。
【0029】
各スライダ37の摺動に伴い、該スライダ37に前記トルクロッド41を介して連結された前記各サンバイザ本体12は、該トルクロッド41(ピン41a,41b)に連結されたピニオン42,43を前記ラックギヤ35,36上で回転させつつ前方に移動する。そして、前記リンク46に突設された第2係合ピン48が前記第2ガイド溝34のカム部34aに進入すると、前記サンバイザ本体12は、前記リンク46の作動で前記トルクロッド41(ピン41a,41b)を中心に前端部を前方斜め下方に傾動させる。そして、前記サンバイザ本体12は、後端が前記ルームミラー15(ミラー本体15a)よりも前側に突出する第2位置への移動を完了する(実線にて図示)。また、前記サンバイザ本体12の前方への移動に伴い、前記リトラクタ51からは遮光用布52が繰り出される。これにより、前記フロントガラス14において、前記サンバイザ本体12の後端(リトラクタ51)と前記第2収容部54の出入口54aとの間の開口部が前記遮光用布52によって遮光される。
【0030】
なお、前記サンバイザ本体12が前側に移動した状態(第2位置にある状態)で、前記電動モータ26により前記スクリュシャフト21が他側方向に回転駆動されると、前記サンバイザ本体12は、当該回転方向に応じて後方に移動し前記収容部13(第2収容部54)に格納される。
【0031】
ここで、本実施形態では、前記両サンバイザ本体12の後端が車両前後方向で前記ルームミラー15(ミラー本体15a)よりも前側に突出可能であることで、図11に示すように、これら両サンバイザ本体12は、各々の車両前後方向の移動に伴う前記ルームミラーとの干渉を回避し得る範囲で車両幅方向に大型化されている。そして、運転席側のアイポイントEPd及び助手席側のアイポイントEPpのそれぞれにおいて、これら両サンバイザ本体12から外れる非遮光面積Ad,Apは、前記ルームミラー15(ミラー本体15a)よりも後側に配設される従来のサンバイザ本体91から外れる非遮光面積Ad1,Ap1に比べて縮小されていることが確認される。つまり、本実施形態では、運転席側のアイポイントEPd及び助手席側のアイポイントEPpのそれぞれにおいて、前記両サンバイザ本体12による遮光面積が拡大されている。
【0032】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記両サンバイザ本体12は、各々の後端が車両前後方向で前記ルームミラー15(ミラー本体15a)よりも車両の前側、即ち運転者から遠ざかる側に配置可能である。従って、前記サンバイザ本体12が運転者の視界から前記ルームミラー15を遮ることがなくなることから、前記サンバイザ本体12をその車両前後方向の移動に伴う前記ルームミラー15との干渉を回避し得る範囲で大きくすることができ、その分、運転席側及び助手席側のそれぞれにおいて、これら両サンバイザ本体12による遮光面積を拡大することができる。
【0033】
また、前記リトラクタ51により、前記サンバイザ本体12の後端及び前記第2収容部54(収容部13)間に亘って前記遮光用布52が繰り出されることで、前記サンバイザ本体12が前側(第2位置側)に移動しているときに、前記サンバイザ本体12及び前記第2収容部54間において前記フロントガラス14から照射する光を前記遮光用布52で遮ることができる。
【0034】
さらに、前記各サンバイザ本体12は、従来のサンバイザ本体(91)よりも運転席側のアイポイントEPd及び助手席側のアイポイントEPpから離して配置できるため、該サンバイザ本体12による圧迫感を軽減することができる。
【0035】
(2)本実施形態では、前記サンバイザ本体12が前記第1及び第2位置間で車両前後方向に移動する際、前記遮光用布52は、前記サンバイザ本体12が前記第1及び第2位置の中間部の位置に配置されるときに、前記リトラクタ51及び前記端末52a間の離隔距離が最短となってその繰り出し長も最短となる。つまり、前記遮光用布52は、前記サンバイザ本体12の前記中間部の位置を基準に、その前記第1及び第2位置側への移動のそれぞれにおいて、前記リトラクタ51から共に繰り出されるため、当該動作に必要な繰り出し長(あるいは巻き取り長)、即ち前記遮光用布52の長さを短縮化することができる。
【0036】
(3)本実施形態では、前記リトラクタ51は前記サンバイザ本体12に固定されており、前記第2収容部54(収容部13)には、前記遮光用布52の端末52aのみを固定すればよい。従って、例えば前記第2収容部54に前記リトラクタ51を固定する場合に比べて、天井側(第2収容部54)に確保すべき容積が低減されるため、天井及び乗員の頭部の間の空間(いわゆるヘッドクリアランス)の減少を抑制することができる。
【0037】
(4)本実施形態では、前記電動モータ26により、ウォームギヤ23を介して前記移動機構20を駆動することで、前記サンバイザ本体12を自動で前記第1及び第2位置間に移動させて格納・展開することができる。
【0038】
(5)本実施形態では、運転席側及び助手席側に配設される一対の前記サンバイザ本体12は、1つの移動機構20及び電動モータ26にて連動で移動させることができるため、駆動に係る部品点数の増大を抑制することができる。
【0039】
(6)本実施形態では、前記各サンバイザ本体12の前記ガイドレール31における支持部(スライダ37)及び前記ナット部材22は、コネクティングリンク38を介して連結される。従って、運転席側及び助手席側に配設される一対の前記サンバイザ本体12(スライダ37)の移動方向が前記スクリュシャフト21の延在する車両前後方向に対して傾斜していたとしても、前記コネクティングリンク38により、前記ナット部材22の前後方向の位置に応じた前記各スライダ37との間の距離の変化を吸収することで、前記ナット部材22に連動して前記各サンバイザ本体12(スライダ37)を移動させることができる。
【0040】
(7)本実施形態では、前記各サンバイザ本体12は、格納時に前記第2収容部54内に収まって外部に露出しないため、見栄えを向上することができる。
(8)本実施形態では、前記第2係合ピン48が挿入される前記カム部34aの作動により、前記各サンバイザ本体12を、その前側(第2位置側)への移動に連動して遮光に好適な角度に傾動させることができる。
【0041】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、ナット部材22の移動方向と各スライダ37(サンバイザ本体12)の移動方向とが互いに平行であれば、前記コネクティングリンク38を割愛して、これらナット部材22及び各スライダ37を直結してもよい。
【0042】
・前記実施形態において、移動機構20及び電動モータ26等は、各サンバイザ本体12に個別に設けてもよい。この場合、運転席側及び助手席側の各サンバイザ本体12を個別に作動させることができる。
【0043】
・前記実施形態において、移動機構20及び電動モータ26等を割愛し、各サンバイザ本体12を手動で前記第1及び第2位置間に移動させるようにしてもよい。この場合、前記第2収容部54内に配置されるサンバイザ本体12を手動で操作し得るよう、該サンバイザ本体12に前記第2収容部54から露出する適宜の操作力伝達用の操作ノブを設置すればよい。
【0044】
・前記実施形態において、遮光用布52の端末52aは、ルーフパネル11(ボディパネル)の内側に固定(係止)してもよい。また、前記端末52aは、第2収容部54(成形天井)又ルーフパネル11(ボディパネル)に対し着脱自在に構成してもよい。
【0045】
・前記実施形態において、遮光用布52の端末52aは、第2収容部54の前部又は後部の位置で該第2収容部54又はルーフパネル11(ボディパネル)に固定してもよい。
・前記実施形態において、リトラクタ51を第2収容部54又はルーフパネル11(ボディパネル)の内側に固定し、遮光用布52の端末52aをサンバイザ本体12の後端に固定してもよい。この場合、リトラクタ51は、車両前後方向でサンバイザ本体12における第1及び第2位置の中間部の位置で第2収容部54又はルーフパネル11に固定することが好ましいが、第2収容部54の前部又は後部の位置で固定してもよい。
【0046】
・前記実施形態において、リンク46等を割愛するとともに、サンバイザ本体12に適宜のヒンジピンを設定して、該サンバイザ本体12の傾動を手動で行うようにしてもよい。
【0047】
・前記実施形態において、スライダ37の前後方向の移動を、適宜の駆動部材によって押し引きされる駆動ベルトやプッシュプルケーブルで行ってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
【0048】
(イ)請求項4に記載の車両用サンバイザ装置において、
前記移動機構及び前記駆動部材は、運転席側及び助手席側に配設される一対の前記サンバイザ本体を連動して移動させることを特徴とする車両用サンバイザ装置。この技術的思想によれば、運転席側及び助手席側に配設される一対の前記サンバイザ本体は、1つの前記移動機構及び前記駆動部材にて連動で移動させることができるため、駆動に係る部品点数の増大を抑制することができる。
【0049】
(ロ)上記(イ)に記載の車両用サンバイザ装置において、
前記移動機構は、
車両前後方向に延在して前記ルーフパネルに回転自在に連結され前記駆動部材により回転駆動されるスクリュシャフトと、
前記スクリュシャフトと螺合するナット部材と、
両端部が前記支持部材における前記サンバイザ本体の支持部及び前記ナット部材にそれぞれ回転自在に連結されるコネクティングリンクとを備えることを特徴とする車両用サンバイザ装置。この技術的思想によれば、例えば運転席側及び助手席側に配設される一対の前記サンバイザ本体(支持部)の移動方向が前記スクリュシャフトの延在する車両前後方向に対して傾斜していたとしても、前記コネクティングリンクにより、前記ナット部材の前後方向の位置に応じた前記各支持部との間の距離の変化を吸収することで、前記ナット部材に連動して前記各サンバイザ本体(支持部)を移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態を車外側から見た斜視図。
【図2】同実施形態を車内側から見た斜視図。
【図3】同実施形態を示す斜視図。
【図4】同実施形態を示す平面図。
【図5】図4のA−A線に沿った断面図。
【図6】図4のB−B線に沿った断面図。
【図7】図4のC−C線に沿った断面図。
【図8】図4のD−D線に沿った断面図。
【図9】図4の拡大図。
【図10】図4の拡大図。
【図11】同実施形態の遮光面積を示す説明図。
【符号の説明】
【0051】
11…ルーフパネル、12…サンバイザ本体、13…収容部、14…フロントガラス、15…ルームミラー、20…移動機構、21…スクリュシャフト、22…ナット部材、26…電動モータ(駆動部材)、31,32…ガイドレール(支持部材)、37…スライダ、38…コネクティングリンク、51…リトラクタ(巻取部材)、52…遮光用布、52a…端末。
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の前方等から照射する眩しい光を遮るための車両用サンバイザ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車などの車両に搭載される車両用サンバイザ装置として種々のものが提案されている(例えば、特許文献1〜4など)。
【特許文献1】特開2005−219627号公報
【特許文献2】欧州特許出願公開第1 495 889 A2号明細書
【特許文献3】特開2006−335300号公報(段落[0038]〜[0044]、第8−12図)
【特許文献4】特開2007−55512号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、これら従来の車両用サンバイザ装置では、遮光用のサンバイザ本体は、少なくともルームミラーよりも車両の後側、即ち運転者に近付く側でルーフパネルに支持されている。従って、サンバイザ本体が運転者の視界からルームミラーを遮ることのないようにサンバイザ本体を小さくする必要があり、その分、運転席・助手席ともにサンバイザ本体による遮光面積が縮小されていた。
【0004】
本発明の目的は、運転者の視界からルームミラーを遮ることなく、サンバイザ本体による遮光面積をより拡大することができる車両用サンバイザ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、サンバイザ本体と、ルーフパネルに支持され、前記サンバイザ本体が前記ルーフパネルの下側に形成される収容部に配置される第1位置及び前記サンバイザ本体の後端がフロントガラスに取着されるルームミラーよりも前側に突出する第2位置の間で前記サンバイザ本体を車両前後方向に移動可能に支持する支持部材と、前記サンバイザ本体の移動に伴い該サンバイザ本体及び前記収容部間に亘って遮光用布を繰り出す巻取部材とを備えたことを要旨とする。
【0006】
同構成によれば、前記サンバイザ本体は、前記支持部材によりその後端がフロントガラスに取着されるルームミラーよりも前側に突出する位置(第2位置)に配置・支持されることで、前記サンバイザ本体は、前記ルームミラーよりも車両の前側、即ち運転者から遠ざかる側に配置される。従って、前記サンバイザ本体が運転者の視界から前記ルームミラーを遮ることがなくなることから、前記サンバイザ本体をその車両前後方向の移動に伴う前記ルームミラーとの干渉を回避し得る範囲で大きくすることができ、その分、運転席・助手席側ともにサンバイザ本体による遮光面積を拡大することができる。
【0007】
また、前記巻取部材により、前記サンバイザ本体及び前記収容部間に亘って前記遮光用布が繰り出されることで、前記サンバイザ本体が前側(第2位置側)に移動しているときに、前記サンバイザ本体及び前記収容部間において前記フロントガラスから照射する光を前記遮光用布で遮ることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用サンバイザ装置において、前記巻取部材及び前記遮光用布の端末のいずれか一方は、前記サンバイザ本体に固定されており、前記巻取部材及び前記遮光用布の端末のいずれか他方は、車両前後方向で前記サンバイザ本体における前記第1及び第2位置の中間部の位置で前記ルーフパネル又は前記収容部に固定されていることを要旨とする。
【0009】
同構成によれば、前記サンバイザ本体が前記第1及び第2位置間で車両前後方向に移動する際、前記遮光用布は、前記サンバイザ本体が前記中間部の位置に配置されるときに、前記巻取部材及び前記端末間の離隔距離が最短となってその繰り出し長も最短となる。つまり、前記遮光用布は、前記サンバイザ本体の前記中間部の位置を基準に、その前記第1及び第2位置側への移動のそれぞれにおいて、前記巻取部材から共に繰り出されるため、当該動作に必要な繰り出し長(あるいは巻き取り長)、即ち前記遮光用布の長さを短縮化することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用サンバイザ装置において、前記巻取部材は、前記サンバイザ本体に固定されており、前記遮光用布の端末は、前記ルーフパネル又は前記収容部に固定されていることを要旨とする。
【0011】
同構成によれば、前記ルーフパネル又は前記収容部には、前記遮光用布の端末のみを固定すればよい。従って、例えば前記ルーフパネル又は前記収容部に前記巻取部材を固定する場合に比べて、天井側(ルーフパネル又は収容部)に確保すべき容積が低減されるため、天井及び乗員の頭部の間の空間(いわゆるヘッドクリアランス)の減少を抑制することができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用サンバイザ装置において、前記サンバイザ本体を前記支持部材に沿って車両前後方向に移動させる移動機構と、前記移動機構を駆動する駆動部材とを備えたことを要旨とする。
【0013】
同構成によれば、前記駆動部材により前記移動機構を駆動することで、前記サンバイザ本体を自動で前記第1及び第2位置間に移動させることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、運転者の視界からルームミラーを遮ることなく、サンバイザ本体による遮光面積をより拡大することができる車両用サンバイザ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2は、本発明が適用される車両10の上部構造を車外側及び車内側から見た斜視図である。同図に示されるように、車両10の屋根部を形成するルーフパネル11の前部に設置される本実施形態に係る車両用サンバイザ装置は、運転席及び助手席に対応してそれぞれの上側に配設される略四角板状の一対のサンバイザ本体12を有する。なお、ルーフパネル11の下部には、成形天井の一部をなす収容部13が形成されており、前記ルーフパネル11の前端部に接続するフロントガラス14には、ルームミラー15が取着されている。このルームミラー15は、ミラーを有する箱状のミラー本体15aを有するとともに、該ミラー本体15aをフロントガラス14に接続する略弓形の取付部15bを有する。そして、前記各サンバイザ本体12は、前記収容部13に配置・格納される所定位置(第1位置)及び該サンバイザ本体12の後端が前記ミラー本体15a(ルームミラー15)よりも車両前側に突出する所定位置(第2位置)の間で車両前後方向に移動可能に支持されている。
【0016】
図3及び図4は、本実施形態の車両用サンバイザ装置を示す斜視図及び平面図である。また、図5、図6及び図7は、図4のA−A線、B−B線及びC−C線に沿った断面図であり、図8は、図4のD−D線に沿った断面図である。図4は、図5の矢印E方向から見た立面図でもある。
【0017】
図3〜図5に示されるように、前記ルーフパネル11の下面には、その車両幅方向中央部において、車両前後方向に軸線が伸びる丸棒状のスクリュシャフト21の両端部が回転自在に、且つ、軸方向に移動不能に支持されるとともに、該スクリュシャフト21と螺合するブロック状のナット部材22が回転不能に、且つ、軸方向に移動自在に支持されている。従って、スクリュシャフト21がナット部材22に対して回転すると、該ナット部材22は、ねじ作用で前記スクリュシャフト21の軸線に沿って車両前後方向に移動する。なお、スクリュシャフト21の前端部は、車両前後方向で前記フロントガラス14の後端(上端)を超えて前記ルームミラー15(取付部15b)の取付位置近傍まで突出している(図5参照)。
【0018】
前記スクリュシャフト21の後端部には、ウォームギヤ23を構成するウォームホイール24が一体回転するように連結されるとともに、該ウォームホイール24には、ウォームギヤ23を構成するウォーム25が噛合する。なお、このウォーム25は、前記ルーフパネル11に取着された電動モータ26の回転軸に固着されている。従って、前記ナット部材22は、前記電動モータ26によりウォームギヤ23を介してスクリュシャフト21が回転駆動されることでその軸線に沿って車両前後方向に移動する。
【0019】
運転席側及び助手席側に配設される前記両サンバイザ本体12は、前記ルーフパネル11の下面に固定された支持部材としての略四角棒状の一対のガイドレール31,32によって車両前後方向にそれぞれ移動可能に支持されている。これらガイドレール31,32は、車両前後方向で前記ルームミラー15(取付部15b)の前側まで延在しており、各々の長手方向中間部及び後端部において車両幅方向に延在するフレーム39a,39bに橋渡しされることで、当該方向に一定距離だけ離隔されて互いに平行に配置されている。
【0020】
前記スクリュシャフト21を挟んで車両幅方向両側に配設されるこれらガイドレール31,32は、該スクリュシャフト21の軸線に対し車両幅方向で対称になるように所定角度で前方に行くにつれて外方へ傾いて延在する(図4参照)。そして、図6に示されるように、前記スクリュシャフト21に隣接して延在する両ガイドレール31は、車両前後方向で前記ルームミラー15(取付部15b)の前側まで延在する前記収容部13の第1収容部53に、前記スクリュシャフト21ともども収容されている。なお、両サンバイザ本体12及び各々の支持構造等は互いに同一であるため、以下の説明では運転席側の構成を代表して説明し、助手席側の構成についてはその説明を省略する。
【0021】
図3及び図6に示されるように、前記スクリュシャフト21に隣接して配置される一方のガイドレール31は、他方のガイドレール32に対向する端面側から凹設されてその長手方向に延在する第1ガイド溝33を有するとともに、該第1ガイド溝33に沿ってその深さよりも深く、且つ、前記第1ガイド溝33の上下の開口幅よりも縮幅された開口幅で凹設された第2ガイド溝34を有し、更に前記ガイドレール31の下部から前記ガイドレール32側に突設されてその長手方向に延在するラックギヤ35を有する。なお、第2ガイド溝34の前端部は、下向きに滑らかに湾曲してカム部34aを形成する。
【0022】
図3に示されるように、前記スクリュシャフト21に離隔して配置される他方のガイドレール32は、一方のガイドレール31に対向する端面側から凹設されてその長手方向に延在するガイド溝32aを有するとともに、その下部から前記ガイドレール31側に突設されてその長手方向に延在するラックギヤ36を有する。なお、ガイド溝32aは、前記カム部34aを除いて前記第2ガイド溝34と同一形状を呈している。
【0023】
前記ガイドレール31に嵌着されて該ガイドレール31の長手方向に摺動自在に支持された金属板からなるスライダ37は、前記ナット部材22側に突設された取付片37aを有するとともに、該取付片37aには、前記ナット部材22に形成された取付片22aに一端が回転自在に連結されたコネクティングリンク38の他端が回転自在に連結されている。従って、前記ナット部材22がスクリュシャフト21に沿って車両前後方向に移動すると、該ナット部材22にコネクティングリンク38を介して連結されたスライダ37は、前記ガイドレール31に沿って車両前後方向に移動する。この際、前記コネクティングリンク38により、前記ナット部材22の前後方向の位置に応じたスライダ37との間の距離の変化を吸収することで、これらナット部材22及びスライダ37の連動が許容される。
【0024】
すなわち、図9及び図10に示されるように、ナット部材22が前記スクリュシャフト21の後端部に配置されているときは、前記ナット部材22及びスライダ37間は互いに略平行に配置されたコネクティングリンク38によって一体移動するように連結されており、ナット部材22が前記スクリュシャフト21の前端部に配置されているときは、前記ナット部材22及びスライダ37間は前方への移動に伴い八の字形に開いていったコネクティングリンク38によって一体移動するように連結されている。コネクティングリンク38を介してスライダ37に連結されるナット部材22及びスクリュシャフト21は、移動機構20を構成する。
【0025】
図3及び図4に示されるように、前記サンバイザ本体12の後端部には、その車両幅方向全長に亘って延在する丸棒状のトルクロッド41が挿通されるとともに、該トルクロッド41には、前記ガイドレール31に対向して幅方向外側にピン41aが突設されている。このピン41aは、前記スライダ37に一体移動するように挿通されて前記第2ガイド溝34に挿入されるとともに、前記ラックギヤ35と噛合するピニオン42を軸支する。また、前記トルクロッド41には、前記ガイドレール32に対向して幅方向外側にピン41bが突設されている。このピン41bは、前記ガイド溝32aに挿入されるとともに、前記ラックギヤ36と噛合するピニオン43を軸支する。従って、前記スライダ37が前記ガイドレール31の長手方向に摺動すると、前記ピン41a,41b(トルクロッド41)が前記ガイド溝34,32aに沿って一体移動することで、前記サンバイザ本体12は、前記ピン41a,41bに支持された前記ピニオン42,43をラックギヤ35,36上で回転させつつ前記ガイドレール31,32の長手方向に移動する。
【0026】
図6に示されるように、前記サンバイザ本体12の前後方向中間部には、前記ガイドレール31に対向して幅方向外側にピン45が突設されている。このピン45には、例えば金属板からなるリンク46の後端部が回転自在に連結されている。なお、前記リンク46の前端部には、前記第1ガイド溝33に挿入される第1係合ピン47が突設されるとともに、前記リンク46の前後方向中間部には、前記第2ガイド溝34に挿入される第2係合ピン48が突設されている。これら第1及び第2係合ピン47,48は、対応する第1及び第2ガイド溝33,34にのみ嵌合可能なように各々の直径及び軸方向の長さが設定されている。また、第1係合ピン47が第1ガイド溝33の前端に到達したとき、第2係合ピン48は、第2ガイド溝34(カム部34a)の前端に到達するように設定されている。従って、前記リンク46は、ガイドレール31の後部に配置されているときにはその長手方向(ピン45、第1及び第2係合ピン47,48の結ぶ直線方向)を前記ガイドレール31の長手方向に一致させて配置され、ガイドレール31の前部に配置されているときには前記カム部34aによる前記第2係合ピン48の案内に応じてその長手方向を前記第1係合ピン47を中心に後端部を後方斜め下方に傾けて配置される。このとき、ピン45によりリンク46に連結された前記サンバイザ本体12は、前記トルクロッド41(ピン41a,41b)を中心に前端部を前方斜め下方に傾けて配置される。
【0027】
前記サンバイザ本体12の後端には、その車両幅方向略全長に亘って延在する巻取部材としてのリトラクタ51が一体で設けられるとともに、該リトラクタ51には、巻き取り・繰り出し可能な遮光用布52が巻回されている。なお、図7に示されるように、前記収容部13は、前記フロントガラス14よりも後側で前記サンバイザ本体12を格納可能な第2収容部54を形成するとともに、該第2収容部54(成形天井)の内側には、その前側に開口するサンバイザ本体12の出入口54a近傍で前記遮光用布52の端末52aが係止されている。従って、例えば前側に突出配置された前記サンバイザ本体12を第2収容部54(収容部13)に格納する際には、その後方への移動に伴いリトラクタ51が端末52aの位置に近付くまでの間はそれらの離隔距離の短縮に伴って遮光用布52が巻き取られ、一方、前記サンバイザ本体12の更なる後方への移動に伴いリトラクタ51が再び端末52aの位置から遠ざかっていく間はそれらの離隔距離の拡大に伴って遮光用布52が繰り出される。つまり、前記遮光用布52は、前記サンバイザ本体12の格納・突出動作(第1〜第2位置間の移動)に伴い、前記端末52aの位置を基準にターンオーバーする態様で前記リトラクタ51から共に繰り出されることで、当該動作に必要な繰り出し長(あるいは巻き取り長)、即ち遮光用布52の長さが短縮化されている。
【0028】
次に、本実施形態の動作について総括して説明する。
まず、前記サンバイザ本体12が前記収容部13(第2収容部54)に配置される第1位置にあるものとする(2点鎖線にて図示)。この状態で、前記電動モータ26により前記スクリュシャフト21が一側方向に回転駆動されると、該スクリュシャフト21と螺合するナット部材22が前方に移動することで、該ナット部材22に前記コネクティングリンク38を介して連結された両側のスライダ37は、各々のガイドレール31に沿って前方に摺動する。
【0029】
各スライダ37の摺動に伴い、該スライダ37に前記トルクロッド41を介して連結された前記各サンバイザ本体12は、該トルクロッド41(ピン41a,41b)に連結されたピニオン42,43を前記ラックギヤ35,36上で回転させつつ前方に移動する。そして、前記リンク46に突設された第2係合ピン48が前記第2ガイド溝34のカム部34aに進入すると、前記サンバイザ本体12は、前記リンク46の作動で前記トルクロッド41(ピン41a,41b)を中心に前端部を前方斜め下方に傾動させる。そして、前記サンバイザ本体12は、後端が前記ルームミラー15(ミラー本体15a)よりも前側に突出する第2位置への移動を完了する(実線にて図示)。また、前記サンバイザ本体12の前方への移動に伴い、前記リトラクタ51からは遮光用布52が繰り出される。これにより、前記フロントガラス14において、前記サンバイザ本体12の後端(リトラクタ51)と前記第2収容部54の出入口54aとの間の開口部が前記遮光用布52によって遮光される。
【0030】
なお、前記サンバイザ本体12が前側に移動した状態(第2位置にある状態)で、前記電動モータ26により前記スクリュシャフト21が他側方向に回転駆動されると、前記サンバイザ本体12は、当該回転方向に応じて後方に移動し前記収容部13(第2収容部54)に格納される。
【0031】
ここで、本実施形態では、前記両サンバイザ本体12の後端が車両前後方向で前記ルームミラー15(ミラー本体15a)よりも前側に突出可能であることで、図11に示すように、これら両サンバイザ本体12は、各々の車両前後方向の移動に伴う前記ルームミラーとの干渉を回避し得る範囲で車両幅方向に大型化されている。そして、運転席側のアイポイントEPd及び助手席側のアイポイントEPpのそれぞれにおいて、これら両サンバイザ本体12から外れる非遮光面積Ad,Apは、前記ルームミラー15(ミラー本体15a)よりも後側に配設される従来のサンバイザ本体91から外れる非遮光面積Ad1,Ap1に比べて縮小されていることが確認される。つまり、本実施形態では、運転席側のアイポイントEPd及び助手席側のアイポイントEPpのそれぞれにおいて、前記両サンバイザ本体12による遮光面積が拡大されている。
【0032】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記両サンバイザ本体12は、各々の後端が車両前後方向で前記ルームミラー15(ミラー本体15a)よりも車両の前側、即ち運転者から遠ざかる側に配置可能である。従って、前記サンバイザ本体12が運転者の視界から前記ルームミラー15を遮ることがなくなることから、前記サンバイザ本体12をその車両前後方向の移動に伴う前記ルームミラー15との干渉を回避し得る範囲で大きくすることができ、その分、運転席側及び助手席側のそれぞれにおいて、これら両サンバイザ本体12による遮光面積を拡大することができる。
【0033】
また、前記リトラクタ51により、前記サンバイザ本体12の後端及び前記第2収容部54(収容部13)間に亘って前記遮光用布52が繰り出されることで、前記サンバイザ本体12が前側(第2位置側)に移動しているときに、前記サンバイザ本体12及び前記第2収容部54間において前記フロントガラス14から照射する光を前記遮光用布52で遮ることができる。
【0034】
さらに、前記各サンバイザ本体12は、従来のサンバイザ本体(91)よりも運転席側のアイポイントEPd及び助手席側のアイポイントEPpから離して配置できるため、該サンバイザ本体12による圧迫感を軽減することができる。
【0035】
(2)本実施形態では、前記サンバイザ本体12が前記第1及び第2位置間で車両前後方向に移動する際、前記遮光用布52は、前記サンバイザ本体12が前記第1及び第2位置の中間部の位置に配置されるときに、前記リトラクタ51及び前記端末52a間の離隔距離が最短となってその繰り出し長も最短となる。つまり、前記遮光用布52は、前記サンバイザ本体12の前記中間部の位置を基準に、その前記第1及び第2位置側への移動のそれぞれにおいて、前記リトラクタ51から共に繰り出されるため、当該動作に必要な繰り出し長(あるいは巻き取り長)、即ち前記遮光用布52の長さを短縮化することができる。
【0036】
(3)本実施形態では、前記リトラクタ51は前記サンバイザ本体12に固定されており、前記第2収容部54(収容部13)には、前記遮光用布52の端末52aのみを固定すればよい。従って、例えば前記第2収容部54に前記リトラクタ51を固定する場合に比べて、天井側(第2収容部54)に確保すべき容積が低減されるため、天井及び乗員の頭部の間の空間(いわゆるヘッドクリアランス)の減少を抑制することができる。
【0037】
(4)本実施形態では、前記電動モータ26により、ウォームギヤ23を介して前記移動機構20を駆動することで、前記サンバイザ本体12を自動で前記第1及び第2位置間に移動させて格納・展開することができる。
【0038】
(5)本実施形態では、運転席側及び助手席側に配設される一対の前記サンバイザ本体12は、1つの移動機構20及び電動モータ26にて連動で移動させることができるため、駆動に係る部品点数の増大を抑制することができる。
【0039】
(6)本実施形態では、前記各サンバイザ本体12の前記ガイドレール31における支持部(スライダ37)及び前記ナット部材22は、コネクティングリンク38を介して連結される。従って、運転席側及び助手席側に配設される一対の前記サンバイザ本体12(スライダ37)の移動方向が前記スクリュシャフト21の延在する車両前後方向に対して傾斜していたとしても、前記コネクティングリンク38により、前記ナット部材22の前後方向の位置に応じた前記各スライダ37との間の距離の変化を吸収することで、前記ナット部材22に連動して前記各サンバイザ本体12(スライダ37)を移動させることができる。
【0040】
(7)本実施形態では、前記各サンバイザ本体12は、格納時に前記第2収容部54内に収まって外部に露出しないため、見栄えを向上することができる。
(8)本実施形態では、前記第2係合ピン48が挿入される前記カム部34aの作動により、前記各サンバイザ本体12を、その前側(第2位置側)への移動に連動して遮光に好適な角度に傾動させることができる。
【0041】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、ナット部材22の移動方向と各スライダ37(サンバイザ本体12)の移動方向とが互いに平行であれば、前記コネクティングリンク38を割愛して、これらナット部材22及び各スライダ37を直結してもよい。
【0042】
・前記実施形態において、移動機構20及び電動モータ26等は、各サンバイザ本体12に個別に設けてもよい。この場合、運転席側及び助手席側の各サンバイザ本体12を個別に作動させることができる。
【0043】
・前記実施形態において、移動機構20及び電動モータ26等を割愛し、各サンバイザ本体12を手動で前記第1及び第2位置間に移動させるようにしてもよい。この場合、前記第2収容部54内に配置されるサンバイザ本体12を手動で操作し得るよう、該サンバイザ本体12に前記第2収容部54から露出する適宜の操作力伝達用の操作ノブを設置すればよい。
【0044】
・前記実施形態において、遮光用布52の端末52aは、ルーフパネル11(ボディパネル)の内側に固定(係止)してもよい。また、前記端末52aは、第2収容部54(成形天井)又ルーフパネル11(ボディパネル)に対し着脱自在に構成してもよい。
【0045】
・前記実施形態において、遮光用布52の端末52aは、第2収容部54の前部又は後部の位置で該第2収容部54又はルーフパネル11(ボディパネル)に固定してもよい。
・前記実施形態において、リトラクタ51を第2収容部54又はルーフパネル11(ボディパネル)の内側に固定し、遮光用布52の端末52aをサンバイザ本体12の後端に固定してもよい。この場合、リトラクタ51は、車両前後方向でサンバイザ本体12における第1及び第2位置の中間部の位置で第2収容部54又はルーフパネル11に固定することが好ましいが、第2収容部54の前部又は後部の位置で固定してもよい。
【0046】
・前記実施形態において、リンク46等を割愛するとともに、サンバイザ本体12に適宜のヒンジピンを設定して、該サンバイザ本体12の傾動を手動で行うようにしてもよい。
【0047】
・前記実施形態において、スライダ37の前後方向の移動を、適宜の駆動部材によって押し引きされる駆動ベルトやプッシュプルケーブルで行ってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
【0048】
(イ)請求項4に記載の車両用サンバイザ装置において、
前記移動機構及び前記駆動部材は、運転席側及び助手席側に配設される一対の前記サンバイザ本体を連動して移動させることを特徴とする車両用サンバイザ装置。この技術的思想によれば、運転席側及び助手席側に配設される一対の前記サンバイザ本体は、1つの前記移動機構及び前記駆動部材にて連動で移動させることができるため、駆動に係る部品点数の増大を抑制することができる。
【0049】
(ロ)上記(イ)に記載の車両用サンバイザ装置において、
前記移動機構は、
車両前後方向に延在して前記ルーフパネルに回転自在に連結され前記駆動部材により回転駆動されるスクリュシャフトと、
前記スクリュシャフトと螺合するナット部材と、
両端部が前記支持部材における前記サンバイザ本体の支持部及び前記ナット部材にそれぞれ回転自在に連結されるコネクティングリンクとを備えることを特徴とする車両用サンバイザ装置。この技術的思想によれば、例えば運転席側及び助手席側に配設される一対の前記サンバイザ本体(支持部)の移動方向が前記スクリュシャフトの延在する車両前後方向に対して傾斜していたとしても、前記コネクティングリンクにより、前記ナット部材の前後方向の位置に応じた前記各支持部との間の距離の変化を吸収することで、前記ナット部材に連動して前記各サンバイザ本体(支持部)を移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態を車外側から見た斜視図。
【図2】同実施形態を車内側から見た斜視図。
【図3】同実施形態を示す斜視図。
【図4】同実施形態を示す平面図。
【図5】図4のA−A線に沿った断面図。
【図6】図4のB−B線に沿った断面図。
【図7】図4のC−C線に沿った断面図。
【図8】図4のD−D線に沿った断面図。
【図9】図4の拡大図。
【図10】図4の拡大図。
【図11】同実施形態の遮光面積を示す説明図。
【符号の説明】
【0051】
11…ルーフパネル、12…サンバイザ本体、13…収容部、14…フロントガラス、15…ルームミラー、20…移動機構、21…スクリュシャフト、22…ナット部材、26…電動モータ(駆動部材)、31,32…ガイドレール(支持部材)、37…スライダ、38…コネクティングリンク、51…リトラクタ(巻取部材)、52…遮光用布、52a…端末。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンバイザ本体と、
ルーフパネルに支持され、前記サンバイザ本体が前記ルーフパネルの下側に形成される収容部に配置される第1位置及び前記サンバイザ本体の後端がフロントガラスに取着されるルームミラーよりも前側に突出する第2位置の間で前記サンバイザ本体を車両前後方向に移動可能に支持する支持部材と、
前記サンバイザ本体の移動に伴い該サンバイザ本体及び前記収容部間に亘って遮光用布を繰り出す巻取部材とを備えたことを特徴とする車両用サンバイザ装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用サンバイザ装置において、
前記巻取部材及び前記遮光用布の端末のいずれか一方は、前記サンバイザ本体に固定されており、
前記巻取部材及び前記遮光用布の端末のいずれか他方は、車両前後方向で前記サンバイザ本体における前記第1及び第2位置の中間部の位置で前記ルーフパネル又は前記収容部に固定されていることを特徴とする車両用サンバイザ装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の車両用サンバイザ装置において、
前記巻取部材は、前記サンバイザ本体に固定されており、
前記遮光用布の端末は、前記ルーフパネル又は前記収容部に固定されていることを特徴とする車両用サンバイザ装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用サンバイザ装置において、
前記サンバイザ本体を前記支持部材に沿って車両前後方向に移動させる移動機構と、
前記移動機構を駆動する駆動部材とを備えたことを特徴とする車両用サンバイザ装置。
【請求項1】
サンバイザ本体と、
ルーフパネルに支持され、前記サンバイザ本体が前記ルーフパネルの下側に形成される収容部に配置される第1位置及び前記サンバイザ本体の後端がフロントガラスに取着されるルームミラーよりも前側に突出する第2位置の間で前記サンバイザ本体を車両前後方向に移動可能に支持する支持部材と、
前記サンバイザ本体の移動に伴い該サンバイザ本体及び前記収容部間に亘って遮光用布を繰り出す巻取部材とを備えたことを特徴とする車両用サンバイザ装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用サンバイザ装置において、
前記巻取部材及び前記遮光用布の端末のいずれか一方は、前記サンバイザ本体に固定されており、
前記巻取部材及び前記遮光用布の端末のいずれか他方は、車両前後方向で前記サンバイザ本体における前記第1及び第2位置の中間部の位置で前記ルーフパネル又は前記収容部に固定されていることを特徴とする車両用サンバイザ装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の車両用サンバイザ装置において、
前記巻取部材は、前記サンバイザ本体に固定されており、
前記遮光用布の端末は、前記ルーフパネル又は前記収容部に固定されていることを特徴とする車両用サンバイザ装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用サンバイザ装置において、
前記サンバイザ本体を前記支持部材に沿って車両前後方向に移動させる移動機構と、
前記移動機構を駆動する駆動部材とを備えたことを特徴とする車両用サンバイザ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−119971(P2009−119971A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−294524(P2007−294524)
【出願日】平成19年11月13日(2007.11.13)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月13日(2007.11.13)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】
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