説明

車両用シートのロック機構

【課題】車両のフロア側に固定された被固定部材の棒状係合部位に対してシートクッションを係脱可能に固定する車両用シートのロック機構において、車両走行時における被固定部材の棒状係合部位のがたつきを低減する。
【解決手段】シートクッションに固定されたロックプレート33と、棒状係合部位53が掛合可能なU字状の掛合凹部38を備えており、ロックプレート33に回動可能に支持されたヒンジロック部材37と、ヒンジロック部材37をシートクッションの着座可能な通常時では、棒状係合部位53に対し、掛合凹部38に掛合した状態に付勢する付勢手段41と、を備えており、ロックプレート33には、棒状係合部位53との間に配設されるクッション材43が取り付けられ、そのクッション材43は、棒状係合部位53が掛合凹部38内において抜け方向と穴幅方向とに変位するのを規制可能に配設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートのロック機構に関する。より詳しくは、車両のフロア側に固定された被固定部材の棒状係合部位に対してシートクッションを係脱可能に固定する車両用シートのロック機構に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用シートのロック機構は、例えば、下記特許文献1に記載されている。下記特許文献1記載のロック機構は、車両のフロアに設けたワイヤ状の掛止部材に対してシートクッションを固定してロック状態とするものであって、シートクッション側に固定されたロックベースの係合凹所に掛止部材を進入させて掛止することでロック状態とする構成となっている。このロック機構では、乗員の着座動作及び離座動作の際に係合凹所の内周と掛止部材の隙間に起因してガタが発生するのを防止することを目的として、上方へ凹むように設けられた係合凹所に進入させた掛止部材を、バネにより付勢されたロックアームの先端で下方から押圧する構成を採用している。それにより、掛止部材は係合凹所内で上下方向の変位が規制され、乗員の着座動作及び離座動作にともなう上下方向の振動が加わってもガタが生じにくくなっている。更に、ロックベースに、係合凹所の上端側に臨むようにクッション部材を設けることによっても上下方向のガタの発生が抑制されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−115568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、昨今、車両の走行音の低減化に伴って、従来問題とならなかった、車両走行時における係合凹所の内周と掛止部材の隙間に起因するガタによる接触音が相対的に目立ちやすくなる傾向がある。しかし、車両の走行時には、上下方向のみならず、水平方向にも車両が振動するのに対し、上記従来のロック機構は上下方向の1方向のみのガタに対して対策がなされたものであり、車両走行時のがたつき低減の観点では改善の余地があった。
【0005】
そこで、本発明の課題は、車両のフロア側に固定された被固定部材の棒状係合部位に対してシートクッションを係脱可能に固定する車両用シートのロック機構において、車両走行時における被固定部材の棒状係合部位のがたつきを低減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明は次の手段を採用する。
本発明は、車両のフロア側に固定された被固定部材の棒状係合部位に対してシートクッションを係脱可能に固定する車両用シートのロック機構であって、前記シートクッションに固定されたロックプレートと、前記被固定部材の棒状係合部位が掛合することのできるU字状の掛合凹部を備えており、前記ロックプレートに回動可能に支持されたヒンジロック部材と、該ヒンジロック部材を前記シートクッションの着座可能な通常時では、前記被固定部材の棒状係合部位に対し、前記掛合凹部に掛合した状態に付勢する付勢手段と、を備えており、前記ロックプレートと前記被固定部材の棒状係合部位との間には、該ロックプレートに取り付けられてクッション材が配設されており、該クッション材の配設は、前記被固定部材の棒状係合部位が前記掛合凹部内において該掛合凹部からの抜け方向と該掛合凹部の穴幅方向とに変位するのを規制することができるように配設されていることを特徴とする。
【0007】
かかる構成の車両用シートのロック機構によれば、シートクッションの着座可能な通常時では、ロックプレートに取り付けられたクッション材によって、被固定部材の棒状係合部位がU字状の掛合凹部内において、該掛合凹部からの抜け方向と該係合凹部の穴幅方向とに変位するのが規制される。すなわち、被固定部材の棒状係合部位がクッション材によって掛合凹部に対して進入方向に押し付けられるとともに、掛合凹部に対して穴幅方向に押し付けられた状態となる。このように、掛合凹部内における被固定部材の棒状係合部位の変位が二方向で規制されることで、被固定部材の棒状係合部位を車両走行時の振動によってもがたつきにくくすることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明のロック機構によれば、車両走行時における被固定部材の棒状係合部位のがたつきを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用シートの側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るクッションフレームの斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るロック構造を拡大して示す斜視図であり、ロック状態を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るロック構造を拡大して示す斜視図であり、ロック解除状態を示す図である。
【図5】図3に示されるロック構造の側面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るクッション材を拡大して示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1〜6を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。図1に示されるシート11は自動車等の車両に装備されるシートであり、座面となるシートクッション13、背凭れとなるシートバック15、およびヘッドレスト17を備えている。各図において矢印で示すFR,RR,UPはシート11の着座者から見た方向を基準として定めたシート11の前方,後方,上方を示している。また、各図において矢印で示すWはシート11の幅方向を示している。このシート11は、図1に実線で示される着座可能な通常時のポジションと、格納時のポジションとに切り替え可能となっている。格納時のポジションとは、図1に二点鎖線で示されるように、シートクッション13の後部を前方に跳ね上げ(矢印A)、それにより空いたスペースに、図1に矢印Bで示されるようにシートバック15を倒伏させた状態である。
【0011】
シートクッション13は、該シートクッション13をフロアFに対して係脱可能に固定するロック機構31(図2参照)を備えている。ロック機構31は、フロアF(図1参照)側に固定された被固定部材51の棒状係合部位53に対して係合することで、図1に実線で示されるシート11の着座可能な通常時のポジションにおいてシートクッション13をフロアFに対して固定してロック状態とする。そして、シート11を格納時のポジションに切替える際には、ロック機構31(図2参照)がロック解除状態とされることで、図1に矢印Aで示されるシートクッション13の回動が許容されるようになっている。
【0012】
ロック機構31は、図2に示されるように、クッションフレーム21に設けられている。クッションフレーム21は、棒状部材を曲げ成形ないし溶接して、平面視で略矩形の外形形状とされており、その内側において幅方向ないし前後方向に複数の棒状部材が架設されてなるものであって、シートクッション13の骨格を構成している。
【0013】
ロック機構31は、ロックプレート33と、ヒンジロック部材37と、引張コイルばね41とを備えている。まず、ロック機構31のロック状態について説明しながら、各要素の構成について説明する。
図3に示されるように、ロックプレート33は、帯状のプレートを曲げ成形してなる本体部34を備えている。ロックプレート33の本体部34は、クッションフレーム21の前部において前後方向に離間して幅方向に架け渡された横架部23,25に対して、面形状が下方に臨むように架け渡されて固定されている。図5に示されるように、ロックプレート33の本体部34には、前から順に、クッションフレーム21の横架部23に固定された水平な前端固定部34a、後上がりに緩やかな勾配のついた後上がり傾斜部34b、後下がりに急な勾配のついた後下がり傾斜部34c、略水平なばね基端固定部34d、及び基端固定部34dよりも一段下がった位置においてクッションフレーム21の横架部25に固定された水平な後端固定部34eが設けられている。図3に示されるように、後下がり傾斜部34cは、幅方向の一側方が欠落して幅狭に形成されており、該幅狭の箇所の一側端部にヒンジロック部材37を支持する支持プレート部35が、その面形状が幅方向に臨むように立設されている。
【0014】
ヒンジロック部材37は、プレート状の部材であり、その面形状が幅方向に臨むように配設されている。図5に示されるように、ヒンジロック部材37は、側面視で概ねくの字形であり、一端部37aは支持ピン39によって回動可能にロックプレート33の支持プレート部35に支持されており、他端部37bは、ロック状態において前方に張り出して下方に指向しており、ロックプレート33の後上がり傾斜部34bの下方に配されている。ヒンジロック部材37には、ロックプレート33の本体部34の屈曲箇所(後上がり傾斜部34bと後下がり傾斜部34cとの境界箇所)34fの近傍において、後上がり傾斜部34bに臨むようにU字形に切り欠かれて切欠部38が設けられている。このU字形の切欠部38は、被固定部材51の棒状係合部位53が掛合することのできる大きさとされており、本発明の掛合凹部に相当する。ヒンジロック部材37の一端部37aには、ばね掛止部37cが延設されており、引張コイルばね41の先端41aが掛止されている。引張コイルばね41は、基端41bがロックプレート33のばね基端固定部34dに掛止されており、ヒンジロック部材37に対し、支持ピン39を支点として他端部37bを上方へ回動させる方向に付勢している。この引張コイルばね41の付勢力により、ヒンジロック部材37は、掛合凹部38が被固定部材51の棒状係合部位53に対して掛合した状態に付勢されている。この引張コイルばね41が本発明の付勢手段に相当する。なお、ヒンジロック部材37は、掛合凹部38が棒状係合部位53に対して掛合可能な所定の回動位置で引張コイルばね41の付勢力による回動が規制されるようになっている。すなわち、ヒンジロック部材37の一端部37aには、ロック状態において上方に張り出すように突出した突出部40が設けられている。これに対し、支持プレート部35には突出部40に干渉可能に幅方向の一側方に張り出した回動規制部36が設けられている。支持プレート部35は、突出部40が回動規制部36に当たることで、掛合凹部38がロックプレート33の後上がり傾斜部34bに臨む一定の回動位置状態において、引張コイルばね41の付勢力による回動が規制されるようになっている。
【0015】
図5に示されるように、ロックプレート33には、掛合凹部38に掛合した被固定部材51の棒状係合部位53に臨むクッション材43が備えられている。クッション材43は、例えばフェルトからなり、後上がり傾斜部34bと後下がり傾斜部34cとにわたって、被固定部材51の棒状係合部位53に臨むように取り付けられている。クッション材43は、ヒンジロック部材37に対しては、直接干渉しないように幅方向に位置がずらされて配設されており、図6に示されるように、ヒンジロック部材37の掛合凹部38に掛合した被固定部材51の棒状係合部位53に対しては干渉する厚みを有している。そのため、掛合凹部38内に掛合した被固定部材51の棒状係合部位53が上方と後方との二方向から押圧されることとなる。その結果、被固定部材51の棒状係合部位53は、掛合凹部38内において、掛合凹部38の抜け方向と穴幅方向(掛合凹部38のU字の幅方向)とに変位するのが規制される。このように、ロック機構31によれば、ロック状態において、被固定部材51の棒状係合部位53が引張コイルばね41の付勢力によって掛合凹部38に掛合した状態で保持され、クッション材43によって掛合凹部38の抜け方向と穴幅方向とに変位するのが規制される。
【0016】
次に、図3〜5を参照しながら、ロック機構31のロック状態からロック解除状態への切替えについて説明する。ロック状態からロック解除状態へと切替えるときには、引張コイルばね41の付勢力に抗してヒンジロック部材37を回動させ、掛合凹部38を被固定部材51の棒状係合部位53の配設位置から退避させる。つまり、支持ピン39を支点としてヒンジロック部材37の他端部37bを下方へ回動させることにより、被固定部材51の棒状係合部位53が掛合凹部38から抜け、ロック解除状態となる。本実施形態では、ヒンジロック部材37の他端部37bに紐状部材45が連結されており、該紐状部材45を引っ張る操作によりロック解除状態へと切替えることができるようになっている。紐状部材45は、クッションフレーム21の後ろ側の横架部25に引っ掛けられて折り返されており、先端部45aが前方へ伸びている。ロック機構31は、この紐状部材45の先端部45aを前方へ引っ張る操作によりロック解除状態へと切替え可能となっている。また、この紐状部材45を引っ張る一の操作によって、該操作力を解除してもロック解除状態が保持されて、図1に矢印Aで示されるシートクッション13の回動が許容されるようになっている。すなわち、紐状部材45を引っ張るの操作によってロック解除状態とされるのに伴って、被固定部材51の棒状係合部位53がロック状態における配設位置から退避することで、紐状部材45を引っ張る操作力を解除してもロック状態に戻らないようになっている。
【0017】
すなわち、被固定部材51は、図3に示されるように、その両端部に、幅方向に沿って配設されたフロア連結軸部位57を備え、該フロア連結軸部位57と棒状係合部位53との間に幅方向に沿って配設されたフレーム連結軸部位55を備えている。フロア連結軸部位57とフレーム連結軸部位55とは、ロック状態においてフレーム連結軸部位55をフロア連結軸部位57よりも後方に配置させる第1のアーム56を介して接続されている。また、フレーム連結軸部位55と棒状係合部位53とは、ロック状態において棒状係合部位53をフレーム連結軸部位55と前後方向の位置は略同じでフレーム連結軸部位55よりも上方に張り出した位置に配置させる第2のアーム54を介して接続されている。フロア連結軸部位57は、軸回りに回動可能に車両のフロアF(図1参照)に連結されている。フレーム連結軸部位55は、軸回りに相対回動可能にクッションフレーム21に固定されたブラケット27に把持されてクッションフレーム21と連結されている。
【0018】
図5に示されるように、ロック機構31のロック状態をロック解除状態へ切替えるにあたり、紐状部材45の先端部45aを前方へ引っ張ると、ヒンジロック部材37の他端部37bに対して、後方へ引っ張る作用力が付与されとともに、クッションフレーム21の横架部25には前方へ引っ張る作用力が付与される。ヒンジロック部材37の他端部37bは支持ピン39よりも下方に位置するため、紐状部材45を介して伝達された後方への作用力により下方へ回動させられ、その結果、二点鎖線で示されるように被固定部材51の棒状係合部位53の掛合凹部38に対する掛合が外れる。すると、被固定部材51の棒状係合部位53はロック機構31に対して自由状態となり、クッションフレーム21が紐状部材45を介して伝達された前方へ引っ張る作用力により、前方へ変位させられるのを許容することができるようになる。すなわち、図4に示されるように、被固定部材51は、フレーム連結軸部位55がブラケット27に対して軸回りに相対回動しながら、フロア連結軸部位57を中心に第1のアーム56が立ち上がることで、クッションフレーム21が前斜め上方へスライド変位するのを助勢する。それに伴い、被固定部材51の第2のアーム54は、前傾し、棒状係合部位53が掛合凹部38に掛合することのできる位置よりも前方へ退避する。そのため、紐状部材45の先端部45aを前方へ引っ張る作用力を解除してもロック状態とはならない。また、このクッションフレーム21の前斜め上方への変位に伴い、クッションフレーム21の後部におけるシートバック15の下部との連結が解除される。そうして、図1に矢印Aで示されるように、シートクッション13の後部を前方へ跳ね上げてシート11を格納状態へと切替えることができるようになる。
【0019】
ロック機構31は、図4に示されるシートクッション13が前斜め上方へスライド変位した状態から、後方へ押し戻されることによって、ロック状態とすることができる。すなわち、被固定部材51は、フレーム連結軸部位55を中心として回動し、第1のアーム56が後方に倒れ、第2のアーム54が立ち上がりながらクッションフレーム21が後方へ変位させられるのを許容する。そして、第2のアーム54が立ち上がることで棒状係合部位53がヒンジロック部材37の掛合凹部38に掛合可能な位置に戻る。その際、棒状係合部位53はクッション材43に沿ってクッション材43を圧縮させ、又は、更に引張コイルばね41に抗してヒンジロック部材37を押し下げながらヒンジロック部材37の掛合凹部38に進入し、掛合凹部38に掛合してロック状態となる。
【0020】
以上の構成のロック機構31によれば、以下の作用効果を奏する。
まず、クッション材43が、ヒンジロック部材37の掛合凹部38開口が臨む後上がり傾斜部34bと、該後上がり傾斜部34bとは屈曲した位置関係で設けられた後下がり傾斜部34cとにわたって取り付けられている。これにより、クッション材43は、掛合凹部38に掛合した被固定部材51の棒状係合部位53に対して掛合凹部38内で抜け方向と穴幅方向とに変位するのを規制することができる。そのため、車両走行時にロック機構31に上下方向ないし前後方向の振動が加わっても、被固定部材51の棒状係合部位53が掛合凹部38内でがたつくのを抑制することができる。
また、クッション材43は、ヒンジロック部材37とは直接干渉しない位置に配設されているため、ヒンジロック部材37との摩擦による磨耗するのを防ぐことができる。そのため、上記がたつきを抑制する効果を持続することができる。
また、図4に示されるシートクッション13が前斜め上方へスライド変位した状態から、シートクッション13を後方へ押し戻して棒状係合部位53を掛合凹部38に掛合させてロック状態とする際には、棒状係合部位53がクッション材43に沿って変位するため、棒状係合部位53とクッション材43との摩擦力によりシートクッション13を後方へ押し戻す勢いが緩和され、ロック状態への移行を比較的滑らかに行うことができる。延いては、棒状係合部位53が掛合凹部38に掛合する際の音を比較的小さくすることができる。また、棒状係合部位53は、ヒンジロック部材37の掛合凹部38に掛合すると同時に掛合凹部38内で抜け方向と穴幅方向との変位が規制される。そのため、シートクッション13が後方へ押し戻される振動によって、被固定部材51の棒状係合部位53が掛合凹部38内で振れるのを防ぐことができ、その結果、棒状係合部位53が掛合凹部38に当たって連続的に接触音を生じるのを防ぐことができる。
【0021】
なお、本発明は、要旨を逸脱しない範囲内でその他種々の実施形態が考えられるものである。例えば、クッション材43は、フェルトに限定されず、例えばニードルパンチによる不織布、ウレタンシート等を用いることもできる。
【符号の説明】
【0022】
11 シート
13 シートクッション
21 クッションフレーム
31 ロック機構
33 ロックプレート
35 支持プレート部
37 ヒンジロック部材
38 掛合凹部(U字形の切欠部)
39 支持ピン
43 クッション材
45 紐状部材
51 被固定部材
53 棒状係合部位
F フロア


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のフロア側に固定された被固定部材の棒状係合部位に対してシートクッションを係脱可能に固定する車両用シートのロック機構であって、
前記シートクッションに固定されたロックプレートと、前記被固定部材の棒状係合部位が掛合することのできるU字状の掛合凹部を備えており、前記ロックプレートに回動可能に支持されたヒンジロック部材と、該ヒンジロック部材を前記シートクッションの着座可能な通常時では、前記被固定部材の棒状係合部位に対し、前記掛合凹部に掛合した状態に付勢する付勢手段と、を備えており、前記ロックプレートと前記被固定部材の棒状係合部位との間には、該ロックプレートに取り付けられてクッション材が配設されており、該クッション材の配設は、前記被固定部材の棒状係合部位が前記掛合凹部内において該掛合凹部からの抜け方向と該掛合凹部の穴幅方向とに変位するのを規制することができるように配設されていることを特徴とする車両用シートのロック機構。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−264895(P2010−264895A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−118434(P2009−118434)
【出願日】平成21年5月15日(2009.5.15)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】