説明

車両用ドア装置

【課題】車体に対するドア装置の組付性を大幅に高めつつ、ドアの円滑な開閉を実現することができる車両用ドア装置を提供する。
【解決手段】車体(1)に形成されるドア用開口部(14)と、ドア(2)の車幅方向に沿って形成されるドア壁部(26,46)と、ドアがドア用開口部を閉塞した状態でドア壁部と対向するドア枠部材(20)と、ドア及びドア枠部材を有して構成され、ドア用開口部に固定されるドアアッセンブリ(62)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドア装置に関し、特に車両の乗降口を開閉するためのドア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のドア装置として、車体の側面方向に沿って略平行移動して乗降口を開閉するスイングドア装置が知られている。
スイングドア装置は、乗降口であるドア用開口部を開閉するドアと、このドアを車体に対して略平行移動可能に支持するスイングアームと、ドアを閉位置で保持するためのロック機構などを備えている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−237973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記ドア装置では、ドア用開口部の周壁を構成する第1壁部と、車体を構成するインナパネルにプレスによって形成される第2壁部とが形成され、第1壁部が第2壁部に対向することでドアがドア用開口部を閉塞する。即ち、ドア閉塞時にドアが直接に対向するのは車体に直接形成されるドア用開口部となるため、車体に対するドア装置の組付時にドア用開口部に対するドアの高い位置精度が要求され、ドアの円滑な開閉を実現するのは容易ではないとの問題がある。
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、車体に対するドア装置の組付性を大幅に高めつつ、ドアの円滑な開閉を実現することができる車両用ドア装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1記載の車両用ドア装置は、車体に形成されるドア用開口部と、ドアの車幅方向に沿って形成されるドア壁部と、ドアがドア用開口部を閉塞した状態でドア壁部と対向するドア枠部材と、ドア及びドア枠部材を有して構成され、ドア用開口部に固定されるドアアッセンブリとを備えることを特徴としている。
【0007】
請求項2記載の発明は、ドア用開口部は、ドアがドア用開口部を閉塞した状態において、ドアアッセンブリの一端部が対向する第1ピラー部材と、ドアアッセンブリの他端部が対向する第2ピラー部材とを有して構成され、ドアアッセンブリは、一端部を第1ピラー部材に押圧して位置決めした後に、他端部を第2ピラー部材に現合にて固定することでドア用開口部に固定されることを特徴としている。
【0008】
請求項3記載の発明は、ドアアッセンブリは、他端部を第2ピラー部材に対し現合にて固定可能な結合部材を更に有することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、ドア枠部材と第2ピラー部材との間には空間が存在し、ドアアッセンブリは、前記空間においてドア枠部材及び結合部材が固定されるパイプ部材を更に有することを特徴としている。
【0009】
請求項5記載の発明は、ドアアッセンブリは、その各構成部品の位置をパイプ部材を基準として規定していることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、ドアアッセンブリは、一端部においてドアとドア枠部材とを係合するための係合機構と、他端部においてドアとドア枠部材とをロックするためのロック機構とを更に有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の車両用ドア装置によれば、ドア及びドア枠部材を有して構成され、ドア用開口部に固定されるドアアッセンブリを備える。このようにしてドアアッセンブリを構成することで、ドア閉塞時にドアが直接に対向するのは車体に直接形成されるドア用開口部ではなく、ドア枠部材となる。従って、ドアアッセンブリを予め別途形成してドア用開口部に固定することにより、車体に対するドア装置の組付時にドア用開口部に対するドアの高い位置精度が要求されることが防止され、車体に対するドア装置の組付性を大幅に高めつつ、ドアの円滑な開閉を実現することができる。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、ドアアッセンブリは、一端部を第1ピラー部材に押圧して位置決めした後に、他端部を第2ピラー部材に現合にて固定することでドア用開口部に固定される。これにより、ドアアッセンブリの位置決め基準を第1ピラー部材とし、ドア装置全体の誤差を第2ピラー部材において調整することができるため、車体に対するドア装置の組付時にドアアッセンブリ全体及びドア用開口部の寸法や位置の誤差を許容可能となり、車体に対するドア装置の組付性を更に高めつつ、ドアの円滑な開閉を実現することができる。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、具体的には、ドアアッセンブリは、他端部を第2ピラー部材に対し現合にて固定可能な結合部材を更に有することにより、車体に対するドア装置の組付時にドアアッセンブリ全体及びドア用開口部の寸法や位置の誤差を許容可能となる。
請求項4記載の発明によれば、ドア枠部材と第2ピラー部材との間には空間が存在し、ドアアッセンブリは、前記空間においてドア枠部材及び結合部材が固定されるパイプ部材を更に有する。これにより、存在する空間を有効に利用してドアアッセンブリ全体の剛性を高めることができる。
【0013】
請求項5記載の発明によれば、ドアアッセンブリは、その各構成部品の位置をパイプ部材を基準として規定していることにより、パイプ部材をドアアッセンブリの組立時における位置決め基準とすることができ、ドアアッセンブリの組立に際する寸法管理が容易となる。
請求項6記載の発明によれば、ドアアッセンブリは、一端部においてドアとドア枠部材とを係合するための係合機構と、他端部においてドアとドア枠部材とをロックするためのロック機構とを更に有する。これにより、車体に対するドア装置の組付時に上記係合機構及び上記ロック機構の寸法や位置の誤差をも許容可能となり、車体に対するドア装置の組付性を更に高めつつ、ドアの円滑な開閉を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係るドア装置を備えた車体を示す側面図である。
【図2】図1のL−L矢視図である。
【図3】図1のスイングアームの平行リンク機構によるドアの移動を示した模式図である。
【図4】図1のドア及びドア用開口部のフレーム構造を示した側面図である。
【図5】図1のM−M矢視図である。
【図6】図1のN−N矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は本発明に係るドア装置を備えたバスの車体1の左側面前部を示している。車体1には、その側面前部に車体1の乗降口を形成するドア用開口部14が形成され、ドア用開口部14を開閉するべく車体1の側面方向に沿って略平行に移動するスイングドア2が配置されている。ドア2のドア閉位置は実線で示し、ドア2のドア開位置(Z)は二点鎖線で示している。
【0016】
図2は図1のL−L断面を示している。ドア装置4は、ドア2を車体1に開閉可能に支持するスイングアーム6と、スイングアーム6をドア2の開位置及び閉位置に駆動する駆動機構8とによって平行リンク機構を構成するスイングドア装置である。スイングアーム6は、上下一対に配置され、それぞれの一端部6aが車体1側に配置された駆動機構8に連結されると共に、それぞれの他端部6bがスプリング7を介してドア2の前後方向中間部に回動自在に連結されている。そして、上側のスイングアーム6はドア2の上下方向中間部より若干下側に、下側のスイングアーム6はドア2の下部にそれぞれ回動自在に連結されている。
【0017】
補助リンク10は、その一端部10aが車体1の床下に枢着されると共に、他端部10bがドア2の前端部2aの下面に枢着されている。
スイングアーム6の一端部6aと他端部6bとを結ぶ仮想線12と、補助リンク10の一端部10aと他端部10bとを結ぶ、本実施形態の場合では補助リンク10の軸線とが平行で且つ同じ長さになっている。
【0018】
図3はスイングアーム6の平行リンク機構によるドア2の移動を模式的に示している。図2に示すように、ドア2にはスイングアーム6の他端部6bがスプリング7を介して連結されているため、ドア2の後端部2bはスプリング7の弾性力によって車体の外方に付勢され、駆動機構8の作動に伴い後端部2bが前端部2aに比して車体から離間する方向にドア2が車体1の側面から所定の傾斜角度αで傾斜した状態で車体1の側面方向に沿って略平行に移動され、ドア2の前端部2a側はドア用開口部14側に押圧される。このとき駆動機構8によってスプリング7の弾性力に抗する力でドア2が車体1に対して略平行となる向きにドア用開口部14側の支点Oを基点に回動され、その後にドア2の後端部2bに形成された後述するロック機構60が作動し、ドア2が完全に閉塞される。
【0019】
図4は、図1のドア2及びドア用開口部14のフレーム構造を示した側面図である。ドア用開口部14は、その前部を構成するべく車高方向に延設されるフロントピラー(第1ピラー部材)16と、その後部を構成するべく車高方向に延設されるリアピラー(第2ピラー部材)18とを有する四角枠状に形成されている。フロントピラー16は角パイプをドア2の前端部2aの形状に合わせて曲管状に形成され、一方、リアピラー18は角パイプをドア2の後端部2bの形状に合わせた直管状に形成されている。
【0020】
また、ドア用開口部14の内側には、ドア用開口部14の略相似形状をなすドア枠部材20が取り付けられている。ドア枠部材20は、そのドア枠前部20aがフロントピラー16に当接板22を介して固定され、ドア枠後部20bがリアピラー18に結合板(結合部材)24を介して固定されている。
図5は図1のM−M断面を示しており、この図を参照すると、ドア2の前端部2aには車幅方向に沿ってドアフレーム壁部(ドア壁部)26が形成され、ドア枠前部20aはドア2がドア用開口部14を閉塞した状態でドアフレーム壁部26と対向している。このときドアフレーム壁部26とドア枠前部20aとの間にはドア2とドア用開口部14との間の車高方向略全域に亘って空間28が形成されている。
【0021】
また、ドア枠前部20aはねじ30により当接板22を介してフロントピラー16に締結され、フロントピラー16は車体1の側部を形成するピラートリム32とピラーガーニッシュ34との間の空間35に配置される。
ドアフレーム壁部26にはドア側ウェザーストリップ36が取り付けられ、ドア側ウェザーストリップ36は車体1の車高方向に亘る凸条部38を有して形成されている。ドア枠前部20aには車体側ウェザーストリップ40が取り付けられ、車体側ウェザーストリップ40は車体1の車高方向に亘る凹条部42を有して形成されている。そして、ドア2がドア用開口部14を閉塞するに際し、空間28において凸条部38は凹条部42に押圧された後に係合される。このように、ドア2の前端部2aにはドア側及び車体側ウェザーストリップ36,40によるドア2の係合機構44が形成されている。
【0022】
図6は図1のN−N断面を示している。ドア2の後端部2bには車幅方向に沿ってドアフレーム壁部(ドア壁部)46が形成され、ドア枠後部20bはドア2がドア用開口部14を閉塞した状態でドアフレーム壁部46と対向している。このときドアフレーム壁部46とドア枠後部20bとの間にはドア2とドア用開口部14との間の車高方向略全域に亘って空間48が形成されている。
【0023】
また、ドア枠後部20bとリアピラー18との間にも車体構造上の空間50が予め存在し、空間50にはドア枠後部20bに接合された角パイプ(パイプ部材)52がリアピラー18に沿って延設されている。結合板24は、その前端部24aが角パイプ52に接合されると共に、他端部24bがねじ54によりリアピラー18に締結される。結合板24にはねじ54が挿通されるねじ孔24cが形成され、例えば、ねじ孔24cは、ねじ54を緩めることにより角パイプ52とリアピラー18との間の距離dを調整可能な長孔形状をなしている。
【0024】
ドアフレーム壁部46にはラッチ部材58が取り付けられ、ドア枠後部20bにはストライカ部材56が取り付けられており、ラッチ部材58及びストライカ部材56によってドア2をロックするロック機構60を構成している。そして、ドア2がドア用開口部14を閉塞するに際し、ドア2の前端部2aにおいて凸条部38が凹条部42に押圧された後に係合されて係合機構44が機能し、その後にドア2の後端部2bにおいてはラッチ部材58がストライカ部材56に係合されてロック機構60が作動することにより、ドア2がドア用開口部14を正規位置で完全に閉塞する。
【0025】
ここで本実施形態では、ドア2、ドア枠部材20、結合板24、係合機構44、角パイプ52、ロック機構60を構成する少なくともストライカ部材56は予め一体に接合されたドアアッセンブリ62を構成している。ドアアッセンブリ62は、その上記した各構成部品2,20,24,44,60の位置決め基準を角パイプ52で規定して予め組み立てられ、ドア装置4の製造時には別途完成された一体物であるドアアッセンブリ62がドア用開口部14に組み付けられる。
【0026】
具体的には、ドアアッセンブリ62は、ドア枠前部20aが位置付けられる前端部(一端部)62aをフロントピラー16に押圧して位置決めした後に、結合板24のねじ54による締結位置を調整することによって、角パイプ52が位置付けられる後端部(他端部)62bをリアピラー18に現合にて固定することでドア用開口部に固定される。こうして、図5及び6に示すように、ドア2がドア用開口部14を閉塞した状態において、ドアアッセンブリ62の前端部62aではフロントピラー16に対向した状態で係合機構44が機能し、ドアアッセンブリ62の後端部62bはでリアピラー18に対向した状態でロック機構60が作動する。
【0027】
以下に上述したスイングドア装置4の動作について説明する。
先ず、運転者のドア閉操作により、駆動機構8の駆動力によってスイングアーム6がドア2を閉じる方向にスイングし、ドア閉動作が行われる。
スイングアーム6がドア2を閉じる方向にスイングすると、図3に示したようにドア2が車体1の側面から上述した傾斜角度αで傾斜した状態で車体1の側面方向に沿って略平行に移動される。図5に示すように、ドア2の前端部2a側はドア用開口部14側に押圧され、ドア2はドア用開口部14を完全に閉塞する。詳しくは、先ず凸条部38が凹条部42に挿入され、次に図3に示すように駆動機構8によってスプリング7の弾性力に抗する力でドア2が車体1に対して略平行となる向きにドア用開口部14側の支点Oを基点に回動されて係合され、係合機構44が機能する。
【0028】
次に、図6に示すようにロック機構60が作動し、ドア2が正規の閉塞位置に収まって完全に閉塞される。この状態においては、ドア側ウェザーストリップ36及び車体側ウェザーストリップ40に図5に示す2箇所のシール部64,66が形成され、シール部64,66によって噛み合い状態となった噛合部68が空間28の全域に亘って形成される。
【0029】
一方、運転者のドア開操作が行われると、ロック機構60が解除された後に、駆動機構8の駆動力によってスイングアーム6がドア2を開く方向にスイングされることにより噛合部68の噛み合いが解除され、ドア2はその閉時と逆の動作が行われて車体1の側面に沿い車体1の後方へ移動する。
以上のように本実施形態では、ドアアッセンブリ62を構成することで、ドア2の閉塞時にドア2が直接に対向するのは車体1に直接形成されるドア用開口部14ではなく、ドア枠部材20となる。従って、ドアアッセンブリ62を予め別途形成してドア用開口部14に固定することにより、車体1に対するドア装置4の組付時にドア用開口部14に対するドア2の高い位置精度が要求されることが防止され、車体1に対するドア装置4の組付性を大幅に高めつつ、ドア2の円滑な開閉を実現することができる。
【0030】
また、ドアアッセンブリ62は、前端部62aをフロントピラー16に押圧して位置決めした後に、後端部62bをリアピラー18に結合板24によって現合にて固定することでドア用開口部14に組み付けられる。これにより、ドアアッセンブリ62の位置決め基準をフロントピラー16とし、ドア装置4全体の誤差をリアピラー18において調整することができるため、車体1に対するドア装置4の組付時にドアアッセンブリ62全体及びドア用開口部14の寸法や位置の誤差を許容可能となり、車体1に対するドア装置4の組付性を更に高めつつ、ドア2の円滑な開閉を実現することができる。
【0031】
更に、ドア枠部材20とリアピラー18との間の空間50に角パイプ52が位置づけられるようにドアアッセンブリ62を構成することにより、存在する空間50を有効に利用してドアアッセンブリ62全体の剛性を高めることができる。
更にまた、ドアアッセンブリ62は、その各構成部品の位置を角パイプ52を基準として規定していることにより、角パイプ52をドアアッセンブリ62の組立時における位置決め基準とすることができ、ドアアッセンブリ62の組立に際する寸法管理が容易となる。
【0032】
また、ドアアッセンブリ62が前端部62aに位置する係合機構44と、後端部62bに位置するロック機構60とを有することにより、車体1に対するドア装置4の組付時に係合機構44及びロック機構60の寸法や位置の誤差をも許容可能となり、車体1に対するドア装置4の組付性を更に高めつつ、ドア2の円滑な開閉を実現することができる。
【0033】
以上で本発明の実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施形態では、ドアアッセンブリ62は、ドア2、ドア枠部材20、結合板24、係合機構44、角パイプ52、ストライカ部材56を有して構成されるが、これに限定されず、少なくともドア2及びドア枠部材20を有して構成することにより車体1に対するドア装置の4組付性向上を図ることができる。
【0034】
また、本発明はスイングドア装置のみならずスライドドア装置や両開きドア装置にも適用可能であり、バス以外の車両用ドア装置にも適用可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0035】
1 車体
2 スイングドア(ドア)
4 車両用ドア装置(スイングドア装置)
14 ドア用開口部
16 フロントピラー(第1ピラー部材)
18 リアピラー(第2ピラー部材)
20 ドア枠部材
24 結合板(結合部材)
26 ドアフレーム壁部(ドア壁部)
44 係合機構
46 ドアフレーム壁部(ドア壁部)
50 空間
52 角パイプ(パイプ部材)
60 ロック機構
62 ドアアッセンブリ
62a 前端部(一端部)
62b 後端部(他端部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体に形成されるドア用開口部と、
ドアの車幅方向に沿って形成されるドア壁部と、
前記ドアが前記ドア用開口部を閉塞した状態で前記ドア壁部と対向するドア枠部材と、
前記ドア及び前記ドア枠部材を有して構成され、前記ドア用開口部に固定されるドアアッセンブリと
を備えることを特徴とする車両用ドア装置。
【請求項2】
前記ドア用開口部は、前記ドアが前記ドア用開口部を閉塞した状態において、前記ドアアッセンブリの一端部が対向する第1ピラー部材と、前記ドアアッセンブリの他端部が対向する第2ピラー部材とを有して構成され、
前記ドアアッセンブリは、前記一端部を前記第1ピラー部材に押圧して位置決めした後に、前記他端部を前記第2ピラー部材に現合にて固定することでドア用開口部に固定されることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア装置。
【請求項3】
前記ドアアッセンブリは、前記他端部を前記第2ピラー部材に対し現合にて固定可能な結合部材を更に有することを特徴とする請求項2に記載の車両用ドア装置。
【請求項4】
前記ドア枠部材と前記第2ピラー部材との間には空間が存在し、
前記ドアアッセンブリは、前記空間において前記ドア枠部材及び前記結合部材が固定されるパイプ部材を有することを特徴とする請求項3に記載の車両用ドア装置。
【請求項5】
前記ドアアッセンブリは、その各構成部品の位置を前記パイプ部材を基準として規定していることを特徴とする請求項4に記載の車両用ドア装置。
【請求項6】
前記ドアアッセンブリは、前記一端部において前記ドアと前記ドア枠部材とを係合するための係合機構と、前記他端部において前記ドアと前記ドア枠部材とをロックするためのロック機構とを更に有することを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の車両用ドア装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−224176(P2012−224176A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−92878(P2011−92878)
【出願日】平成23年4月19日(2011.4.19)
【出願人】(598051819)ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト (1,147)
【氏名又は名称原語表記】Daimler AG
【住所又は居所原語表記】Mercedesstrasse 137,70327 Stuttgart,Deutschland
【Fターム(参考)】