説明

車両用前照灯およびその製造方法

【課題】製造コストを抑制しつつ、第1区画10aと第2区画10bと間の空気の流れをほぼ完全に遮断し、第2区画10bを画定しているカバーレンズ2に曇りが発生するのを抑制する。
【解決手段】車両の中心側であって車両用前照灯の前側かつ下側に形成され、光源3a,4a,5a,6aが配置されている第1区画10aと、車両の側面側であって車両用前照灯の後側かつ上側に形成され、光源が配置されていない第2区画10bとを、ハウジング1とカバーレンズ2とによって画定される車両用前照灯の内部空間に設け、第1区画10aと第2区画10bとの境界部分を海綿状部材8によってシールし、第1区画10aと車両用前照灯の外部とを連通する連通穴1aを、第1区画10aを画定しているハウジング1に形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハウジングとカバーレンズとによって画定される車両用前照灯の内部空間を複数の区画に分割し、一方の区画内の空気が加熱されている時に他方の区画を画定しているカバーレンズに曇りが発生するのを抑制するように構成された車両用前照灯およびその製造方法に関し、特には、製造コストを抑制しつつ、2つの区画間の空気の流れをほぼ完全に遮断することができる車両用前照灯およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ハウジングとカバーレンズとによって画定される車両用前照灯の内部空間を複数の区画に分割し、一方の区画内の空気が加熱されている時に他方の区画を画定している前記カバーレンズに曇りが発生するのを抑制するように構成された車両用前照灯が知られている。この種の車両用前照灯の例としては、例えば特開2000−315408号公報に記載されたものがある。
【0003】
特開2000−315408号公報に記載された車両用前照灯では、ハウジングとカバーレンズとによって画定される車両用前照灯の内部空間が複数の区画に分割されている。詳細には、走行ビーム用バルブを包囲する区画、すれ違いビーム用バルブを包囲する区画などが、車両用前照灯の内部空間に形成されている。
【0004】
更に、特開2000−315408号公報に記載された車両用前照灯では、走行ビーム用バルブを包囲する区画からすれ違いビーム用バルブを包囲する区画に流入する空気流を制限するための隔壁が、走行ビーム用バルブを包囲する区画とすれ違いビーム用バルブを包囲する区画との境界部分に配置されている。
【0005】
そのため、特開2000−315408号公報に記載された車両用前照灯では、走行ビーム用バルブの点灯時に走行ビーム用バルブを包囲する区画内の加熱された空気が、すれ違いビーム用バルブを包囲する区画内に流入し、すれ違いビーム用バルブを包囲する区画内で急激に冷却されるのに伴って、すれ違いビーム用バルブを包囲する区画を画定しているカバーレンズに曇りが発生してしまうことが抑制されている。
【0006】
ところで、特開2000−315408号公報に記載された車両用前照灯では、隔壁が、成形樹脂によって形成され、比較的硬い部材として構成されている。
【0007】
走行ビーム用バルブを包囲する区画と、すれ違いビーム用バルブを包囲する区画とを成形樹脂製の隔壁によって完全に気密に遮断しようとすると、車両用前照灯の構成部品の寸法精度を高くする必要があり、それに伴って、車両用前照灯の製造コストが嵩んでしまう点に鑑み、特開2000−315408号公報に記載された車両用前照灯では、走行ビーム用バルブを包囲する区画と、すれ違いビーム用バルブを包囲する区画との間に、空気が通過可能なわずかな隙間が残るように、隔壁が配置されている。
【0008】
従って、特開2000−315408号公報に記載された車両用前照灯では、製造コストを抑制しつつ、2つの区画間の空気の流れをほぼ完全に遮断することができない。
【0009】
【特許文献1】特開2000−315408号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前記問題点に鑑み、本発明は、製造コストを抑制しつつ、2つの区画間の空気の流れをほぼ完全に遮断することができる車両用前照灯およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
詳細には、本発明は、製造コストを抑制しつつ、一方の区画内の空気が加熱されている時に他方の区画を画定しているカバーレンズに曇りが発生するおそれを特開2000−315408号公報に記載された車両用前照灯よりも抑制することができる車両用前照灯およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、ハウジングとカバーレンズとによって画定される車両用前照灯の内部空間を複数の区画に分割し、一方の区画内の空気が加熱されている時に他方の区画を画定している前記カバーレンズに曇りが発生するのを抑制するように構成された車両用前照灯において、車両の中心側であって車両用前照灯の前側かつ下側に形成され、光源が配置されている第1区画と、車両の側面側であって車両用前照灯の後側かつ上側に形成され、光源が配置されていない第2区画とを車両用前照灯の内部空間に設け、前記第1区画と前記第2区画との境界部分を海綿状部材によってシールし、前記第1区画と車両用前照灯の外部とを連通するための連通穴を前記第1区画を画定している前記ハウジングに形成したことを特徴とする車両用前照灯が提供される。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、前記海綿状部材を前記ハウジングに貼り付け、前記カバーレンズを前記ハウジングに組み付ける時に、前記カバーレンズに担持されているエクステンションと前記ハウジングとによって前記海綿状部材を狭持することを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の車両用前照灯では、ハウジングとカバーレンズとによって画定される車両用前照灯の内部空間が、複数の区画に分割されている。詳細には、車両の中心側であって車両用前照灯の前側かつ下側に形成され、光源が配置されている第1区画と、車両の側面側であって車両用前照灯の後側かつ上側に形成され、光源が配置されていない第2区画とが、車両用前照灯の内部空間に設けられている。
【0015】
従って、請求項1に記載の車両用前照灯では、第1区画内の光源の点灯時に、第1区画内の加熱された空気が第2区画内に流入し、第2区画内で急激に冷却されるのに伴って、第2区画を画定しているカバーレンズに曇りが発生してしまうおそれがある。
【0016】
そこで、請求項1に記載の車両用前照灯では、第1区画と第2区画との境界部分が海綿状部材によってシールされ、それにより、第1区画内の空気が第2区画内に流入しづらくなっている。
【0017】
更に、請求項1に記載の車両用前照灯では、第1区画と車両用前照灯の外部とを連通するための連通穴が、第1区画を画定しているハウジングに形成され、それにより、第1区画内の空気が車両用前照灯の外部に流出しやすくなっている。
【0018】
詳細には、請求項1に記載の車両用前照灯では、第1区画と第2区画との境界部分に配置された海面状部材と、第1区画と車両用前照灯の外部とを連通する連通穴とにより、第1区画内の空気が海綿状部材を介して第2区画内に流入する難易度が、第1区画内の空気が連通穴を介して車両用前照灯の外部に流出する難易度よりも高くなっている。
【0019】
そのため、請求項1に記載の車両用前照灯によれば、空気が通過可能な隙間が2つの区画の間に残されている特開2000−315408号公報に記載された車両用前照灯よりも、第1区画内の光源の点灯時に第1区画内の加熱された空気が第2区画内に流入し、第2区画内で急激に冷却されるのに伴って、第2区画を画定しているカバーレンズに曇りが発生してしまうおそれを抑制することができる。
【0020】
更に、請求項1に記載の車両用前照灯では、第1区画と第2区画との境界部分が、成形樹脂製の隔壁のような比較的硬い部材ではなく、比較的軟らかい海綿状部材によってシールされている。そのため、請求項1に記載の車両用前照灯によれば、車両用前照灯の構成部品の寸法精度を低くしつつ、第1区画と第2区画との境界部分を隙間無くシールすることができる。つまり、請求項1に記載の車両用前照灯によれば、製造コストを抑制しつつ、第1区画と第2区画との境界部分を隙間無くシールすることができる。また、海綿状部材が狭持されることになるため、車両走行中の振動等によって海綿状部材の剥がれが生じることはない。
【0021】
すなわち、請求項1に記載の車両用前照灯によれば、製造コストを抑制しつつ、第1区画と第2区画との間の空気の流れをほぼ完全に遮断することができる。
【0022】
詳細には、請求項1に記載の車両用前照灯によれば、製造コストを抑制しつつ、第1区画内の空気が加熱されている時に第2区画を画定しているカバーレンズに曇りが発生するおそれを特開2000−315408号公報に記載された車両用前照灯よりも抑制することができる。
【0023】
請求項2に記載の車両用前照灯の製造方法では、海綿状部材がハウジングに貼り付けられ、次いで、カバーレンズがハウジングに組み付けられる時に、カバーレンズに担持されているエクステンションとハウジングとによって海綿状部材が狭持される。そのため、請求項2に記載の車両用前照灯の製造方法によれば、海綿状部材が狭い隙間に挿入されて取り付けられる場合よりも容易に海綿状部材を取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の車両用前照灯の第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態の車両用前照灯の正面図、図2は第1の実施形態の車両用前照灯の平面図、図3は図1のA−A線に沿った断面図、図4は図1のB−B線に沿った断面図、図5は図1のC−C線に沿った断面図、図6は図1のD−D線に沿った断面図、図7は図1のG−G線に沿った断面図、図8はハウジング1の連通穴1aおよび海綿状部材8を透視して見た第1の実施形態の車両用前照灯の正面図、図9は海綿状部材8を透視して見た第1の実施形態の車両用前照灯の平面図である。
【0025】
図1〜図9において、2はカバーレンズを示しており、10はハウジング1とカバーレンズ2とによって画定される車両用前照灯の内部空間を示している。3はすれ違いビーム用ランプを示しており、3aはすれ違いビーム用光源を示しており、3bはすれ違いビーム用投影レンズを示しており、3cはすれ違いビーム用リフレクタを示している。4は走行ビーム用ランプを示しており、4aは走行ビーム用光源を示しており、4bは走行ビーム用リフレクタを示している。
【0026】
また、図1〜図9において、5はターンランプを示しており、5aはターンランプ用光源を示しており、5bはレンズカットが形成されたターンランプ用インナーレンズを示している。6はポジションランプを示しており、6aはポジションランプ用光源を示しており、6bはレンズカットが形成されたポジションランプ用インナーレンズを示しており、6cはポジションランプ用リフレクタを示しており、7はエクステンションを示している。
【0027】
第1の実施形態の車両用前照灯は、図1、図2および図6に示すように、車両の前面から側面および上面に回り込むようにスラントして配置されている。換言すれば、第1の実施形態の車両用前照灯では、カバーレンズ2が、車両の前面から、車両の側面側(図1および図2の左側)および上面側(図1および図6の上側)に張り出すように形成されている。
【0028】
その結果、第1の実施形態の車両用前照灯では、図2および図6に示すように、車両の側面側であって車両用前照灯の後側かつ上側の部分において、ハウジング1とカバーレンズ2との間隔が狭くなっており、熱源となる光源をハウジング1とカバーレンズ2との間に配置することができない。
【0029】
そのため、車両の前面から側面および上面に回り込むようにスラントして配置されている第1の実施形態の車両用前照灯では、図1、図2および図6に示すように、例えばすれ違いビーム用光源3aの点灯時に、仮に、すれ違いビーム用光源3aによって加熱されたすれ違いビーム用光源3aのまわりの空気が、車両用前照灯の後側かつ左上側の部分まで移動してしまうと、急激に冷却され、その結果、その部分のカバーレンズ2に曇りが発生してしまうおそれがある。
【0030】
そこで、第1の実施形態の車両用前照灯では、図3〜図7に示すように、ハウジング1とカバーレンズ2とによって画定される車両用前照灯の内部空間10が、車両の中心側であって車両用前照灯の前側かつ下側の第1区画10aと、車両の側面側であって車両用前照灯の後側かつ上側の第2区画10b(図3〜図7中のハッチング部分)とに分割されている。
【0031】
詳細には、第1の実施形態の車両用前照灯では、上述したように、車両の側面側であって車両用前照灯の後側かつ上側の第2区画10bに光源を配置することができないため、すれ違いビーム用光源3aと、走行ビーム用光源4aと、ターンランプ用光源5aと、ポジションランプ用光源6aとが、車両の中心側であって車両用前照灯の前側かつ下側の第1区画10aに配置されている。
【0032】
更に、第1の実施形態の車両用前照灯では、図3〜図7に示すように、第2区画10bが、主に、成形樹脂製のハウジング1の一部と、成形樹脂製のカバーレンズ2の一部と、成形樹脂製のエクステンション7の一部とによって画定されている。
【0033】
仮に、成形樹脂製のハウジング1、成形樹脂製のカバーレンズ2および成形樹脂製のエクステンション7のみによって第2区画10bを完全に密閉しようとすると、ハウジング1、カバーレンズ2およびエクステンション7の寸法精度を高くする必要があり、それに伴って、車両用前照灯全体の製造コストが嵩んでしまう。この点に鑑み、第1の実施形態の車両用前照灯では、図3、図5、図6および図7に示すように、ハウジング1とエクステンション7との間にわずかな隙間が残され、ハウジング1、カバーレンズ2およびエクステンション7の寸法精度が低く抑えられている。
【0034】
更に、第1の実施形態の車両用前照灯では、図3、図5、図6および図7に示すように、その隙間を塞ぐために、海綿状部材8がハウジング1とエクステンション7との間に配置されている。換言すれば、第1の実施形態の車両用前照灯では、第1区画10aと第2区画10bとの境界部分が海綿状部材8によってシールされ、それにより、第1区画10a内の空気が第2区画10b内に流入しづらくなっている。
【0035】
また、第1の実施形態の車両用前照灯では、図7および図8に示すように、第1区画10aと車両用前照灯の外部とを連通するための連通穴1aが、第1区画10aを画定しているハウジング1に形成され、それにより、第1区画10a内の空気が車両用前照灯の外部に流出しやすくなっている。
【0036】
詳細には、第1の実施形態の車両用前照灯では、図7に示すように、第1区画10aと第2区画10bとの境界部分に配置された海面状部材8と、第1区画10aと車両用前照灯の外部とを連通する連通穴1aとにより、第1区画10a内の空気が海綿状部材8を介して第2区画10b内に流入する難易度が、第1区画10a内の空気が連通穴1aを介して車両用前照灯の外部に流出する難易度よりも高くなっている。
【0037】
そのため、第1の実施形態の車両用前照灯によれば、空気が通過可能な隙間が第1区画10aと第2区画10bとの境界部分におけるハウジング1とエクステンション7との間に残されている場合よりも、第1区画10a内のすれ違いビーム用光源3a、走行ビーム用光源4a、ターンランプ用光源5aあるいはポジションランプ用光源6aの点灯時に第1区画10a内の加熱された空気が第2区画10b内に流入し、第2区画10b内で急激に冷却されるのに伴って、第2区画10bを画定しているカバーレンズ2に曇りが発生してしまうおそれを抑制することができる。
【0038】
更に、第1の実施形態の車両用前照灯では、図3、図5、図6および図7に示すように、第1区画10aと第2区画10bとの境界部分におけるハウジング1とエクステンション7との間が、比較的軟らかい海綿状部材8によってシールされている。そのため、第1の実施形態の車両用前照灯によれば、車両用前照灯のハウジング1、カバーレンズ2およびエクステンション7の寸法精度を低くしつつ、第1区画10aと第2区画10bとの境界部分におけるハウジング1とエクステンション7との間を隙間無くシールすることができる。つまり、第1の実施形態の車両用前照灯によれば、製造コストを抑制しつつ、第1区画10aと第2区画10bとの境界部分におけるハウジング1とエクステンション7との間を隙間無くシールすることができる。
【0039】
すなわち、第1の実施形態の車両用前照灯によれば、製造コストを抑制しつつ、第1区画10aと第2区画10bとの間の空気の流れをほぼ完全に遮断することができ、それにより、第1区画10a内の空気が加熱されている時に第2区画10bを画定しているカバーレンズ2に曇りが発生するおそれを抑制することができる。
【0040】
第1の実施形態の車両用前照灯では、図3、図5、図6および図7に示すように、海綿状部材8がハウジング1に貼り付けられ、次いで、カバーレンズ2がハウジング1に組み付けられる時に、カバーレンズ2に予め組み付けられているエクステンション7とハウジング1とによって海綿状部材8が狭持される。第2の実施形態の車両用前照灯では、代わりに、カバーレンズ2に予め組み付けられているエクステンション7に対して海綿状部材8を貼り付け、次いで、カバーレンズ2がハウジング1に組み付けられる時に、エクステンション7とハウジング1とによって海綿状部材8を狭持することも可能である。
【0041】
第1の実施形態の車両用前照灯では、すれ違いビーム用光源3a、走行ビーム用光源4a、ターンランプ用光源5aおよびポジションランプ用光源6aが第1区画10a内に配置されているが、第3の実施形態の車両用前照灯では、代わりに、それらのうちのいずれか1個、2個あるいは3個を第1区画10a内に配置したり、例えばフォグランプ用光源のような他の任意の光源を第1区画10a内に配置することも可能である。
【0042】
第4の実施形態では、上述した第1から第3の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】第1の実施形態の車両用前照灯の正面図である。
【図2】第1の実施形態の車両用前照灯の平面図である。
【図3】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図4】図1のB−B線に沿った断面図である。
【図5】図1のC−C線に沿った断面図である。
【図6】図1のD−D線に沿った断面図である。
【図7】図1のG−G線に沿った断面図である。
【図8】ハウジング1の連通穴1aおよび海綿状部材8を透視して見た第1の実施形態の車両用前照灯の正面図である。
【図9】海綿状部材8を透視して見た第1の実施形態の車両用前照灯の平面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 ハウジング
1a 連通穴
2 カバーレンズ
3 すれ違いビーム用ランプ
3a すれ違いビーム用光源
4 走行ビーム用ランプ
4a 走行ビーム用光源
5 ターンランプ
5a ターンランプ用光源
6 ポジションランプ
6a ポジションランプ用光源
7 エクステンション
8 海綿状部材
10 内部空間
10a 第1区画
10b 第2区画

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングとカバーレンズとによって画定される車両用前照灯の内部空間を複数の区画に分割し、一方の区画内の空気が加熱されている時に他方の区画を画定している前記カバーレンズに曇りが発生するのを抑制するように構成された車両用前照灯において、
車両の中心側であって車両用前照灯の前側かつ下側に形成され、光源が配置されている第1区画と、車両の側面側であって車両用前照灯の後側かつ上側に形成され、光源が配置されていない第2区画とを車両用前照灯の内部空間に設け、
前記第1区画と前記第2区画との境界部分を海綿状部材によってシールし、
前記第1区画と車両用前照灯の外部とを連通するための連通穴を前記第1区画を画定している前記ハウジングに形成したことを特徴とする車両用前照灯。
【請求項2】
前記海綿状部材を前記ハウジングに貼り付け、前記カバーレンズを前記ハウジングに組み付ける時に、前記カバーレンズに担持されているエクステンションと前記ハウジングとによって前記海綿状部材を狭持することを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−181766(P2008−181766A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−14375(P2007−14375)
【出願日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】