車両用収納装置
【課題】リッドが開いた状態でリッドに荷重が加わる場合に、リッドが外れてリッド自体の破損を防止することを可能にする。
【解決手段】リッド23に、収納部21を覆うリッド本体31と、このリッド本体31のエッジに設けられリッド23の開閉の支点となる開閉支点32と、リッド本体31から延出されるとともに開閉支点32側に形成される突起部34と、この突起部34に形成され収納部21に摺動するカム部35と、を備え、収納部21に、収納部21に形成され開閉支点32を受ける受け部41と、突起部34が挿入される開口部42と、カム部35が摺動する壁面43と、を備え、カム部35が壁面43に当接するときに、リッド本体31を略垂直状態に自立させ、この略垂直状態からリッド本体31に開方向の荷重が加わるときに、カム部35で壁面43を押圧しつつカム部35を壁面43に摺動させ、開口部42から突起部34を離脱させる。
【解決手段】リッド23に、収納部21を覆うリッド本体31と、このリッド本体31のエッジに設けられリッド23の開閉の支点となる開閉支点32と、リッド本体31から延出されるとともに開閉支点32側に形成される突起部34と、この突起部34に形成され収納部21に摺動するカム部35と、を備え、収納部21に、収納部21に形成され開閉支点32を受ける受け部41と、突起部34が挿入される開口部42と、カム部35が摺動する壁面43と、を備え、カム部35が壁面43に当接するときに、リッド本体31を略垂直状態に自立させ、この略垂直状態からリッド本体31に開方向の荷重が加わるときに、カム部35で壁面43を押圧しつつカム部35を壁面43に摺動させ、開口部42から突起部34を離脱させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の壁部、床面若しくは天井面に凹状に形成され、物品を収納する収納部と、この収納部をヒンジ部を介して開閉自在に覆うリッドと、を備えた車両用収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用収納装置は、車両のトランク内に設けられた収納装置であり、トランクフロア(床面)に形成され物品を収納する収納部と、トランクフロアに敷いたトランクカーペットと一体に形成され、収納部を覆うリッドと、このリッドの自立姿勢を保つために、トランク開口に設けられたトランクウェザーストリップと、から構成される。
【0003】
この車両用収納装置によれば、リッドの自立姿勢を保つことが可能であり、収納部の利便性が向上する(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−254694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1の車両用収納装置は、トランクカーペットには、リッドを開閉自在に連結するヒンジが設けられている。
特許文献1の車両用収納装置では、リッドの自立姿勢から、さらにリッドの開方向に荷重が作用する場合には、リッドやヒンジに負担がかかる。このような場合には、リッドやヒンジにかかる荷重を回避できる構造にすることが好ましい。例えば、タイヤパンや大きな収納部を覆うリッドなどは、このような配慮が特に必要となる。
【0006】
本発明は、リッドが開いた状態でリッドに荷重が加わる場合に、リッドが外れてリッド自体の破損を防止することができる車両用収納装置を提供することを課題とする。車体の壁部、床面若しくは天井面を有効利用することができるとともに、利便性に優れた車両用収納装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、車体の壁部、床面若しくは天井面に凹状に形成され、物品を収納する収納部と、この収納部をヒンジ部を介して開閉自在に覆うリッドと、を備えた車両用収納装置において、リッドに、収納部を覆うリッド本体と、このリッド本体のエッジに設けられリッドの開閉の支点となる開閉支点と、リッド本体から延出されるとともに開閉支点側に形成される突起部と、この突起部に形成され収納部に摺動するカム部と、を備え、収納部に、収納部に形成され開閉支点を受ける受け部と、突起部が挿入される開口部と、カム部が摺動する壁面と、を備え、カム部が壁面に当接するときに、リッド本体を略垂直状態に自立させ、この略垂直状態からリッド本体に開方向の荷重が加わるときに、カム部で壁面を押圧しつつカム部を壁面に摺動させ、開口部から突起部を離脱させることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、収納部に、リッドを車体の壁部、床面若しくは天井面とフラットにする段部が形成されたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、ヒンジ部が、リッド側に構成されるリッド側ヒンジと、収納部側に構成される収納部側ヒンジと、からなり、リッド側ヒンジが、開閉支点、突起部及びカム部から構成され、収納部側ヒンジが、受け部、開口部、段部及び壁面から構成されることを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、リッド本体に、開閉支点側に、開口部から突起部を離脱させることを容易にする湾曲部を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、収納部が、深く形成された第1収納部と、浅く形成された第2収納部とから構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明では、車両用収納装置に、車体の壁部、床面若しくは天井面に凹状に形成され、物品を収納する収納部と、この収納部をヒンジ部を介して開閉自在に覆うリッドと、を備える。
リッドに、収納部を覆うリッド本体と、このリッド本体のエッジに設けられリッドの開閉の支点となる開閉支点と、リッド本体から延出されるとともに開閉支点側に形成される突起部と、この突起部に形成され収納部に摺動するカム部と、を備え、収納部に、収納部に形成され開閉支点を受ける受け部と、突起部が挿入される開口部と、カム部が摺動する壁面と、を備え、カム部が壁面に当接するときに、リッド本体を略垂直状態に自立させ、この略垂直状態からリッド本体に開方向の荷重が加わるときに、カム部で壁面を押圧しつつカム部を壁面に摺動させ、開口部から突起部を離脱させるようにしたので、リッド本体を開いた状態で、さらにリッド本体に荷重が加わる場合にはリッドが外れる。これにより、リッド自体の破損を防止することができる。
【0013】
請求項2に係る発明では、収納部に、リッドを車体の壁部、床面若しくは天井面とフラットにする段部が形成されたので、リッドを設ける場合にもフラットな壁部、床面若しくは天井面を構成することができる。この結果、壁部、床面若しくは天井面を十分に活用することができる。
【0014】
請求項3に係る発明では、ヒンジ部が、リッド側に構成されるリッド側ヒンジと、収納部側に構成される収納部側ヒンジと、からなる。
リッド側ヒンジが、開閉支点、突起部及びカム部から構成され、収納部側ヒンジが、受け部、開口部、段部及び壁面から構成されたので、収納部にリッドを着脱自在に構成するヒンジ部を容易に形成することができる。
【0015】
請求項4に係る発明では、リッド本体に、開閉支点側に、開口部から突起部を離脱させることを容易にする湾曲部を備えたので、リッド本体を略垂直状態に自立させ、この略垂直状態からリッド本体に開方向の荷重が加わるときに、湾曲部に、突起部を離脱させる「てこ」の支点の作用をさせることができる。この結果、開口部から突起部を容易に離脱させることができる。
【0016】
請求項5に係る発明では、収納部が、深く形成された第1収納部と、浅く形成された第2収納部とから構成されたので、収納部に多様な形状の物品を収納することができ、収納部の利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る車両用収納装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示された車両用収納装置のリッドを開けた状態の斜視図である。
【図3】図1に示された車両用収納装置のリッドを開けた状態の車体側方から見た斜視図である。
【図4】図1の4−4線断面図である。
【図5】図1の5−5線断面図である。
【図6】本発明に係る車両用収納装置のリッドの開閉途中の開口部を示す断面図である。
【図7】本発明に係る車両用収納装置のリッドの開閉途中の受け部を示す断面図である。
【図8】図2の8−8線断面図である。
【図9】図2の9−9線断面図である。
【図10】図1に示された車両用収納装置のリッド離脱を示す説明図である。
【図11】図1に示された車両用収納装置のリッド離脱時のヒンジ部の撓みを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
【実施例】
【0019】
図1〜図3に示されたように、車両用収納装置10は、車室12の後部の床面14に設けられる装置である。車室12の後部には、車室12の左右を覆うリヤサイドライニング15,15(一方不図示)と、車室12の後端から床面14に亘って設けられるリヤパネルライニング16と、このリヤパネルライニング16の前方を覆うように、且つ床面14に設けられるトランクボード17と、が設けられている。
リヤパネルライニング16は、リヤパネル18の下部及び床面14を覆う部材である。
【0020】
車両用収納装置10は、床面14に凹状に形成され物品を収納する収納部21と、この収納部21を車体11前方に設けられるヒンジ部22を介して開閉自在に覆うリッド23と、から構成される。車両用収納装置10は、具体的には、車室12のリヤパネルライニング16に形成された装置である。
【0021】
リッド23は、収納部21を覆うリッド本体31と、このリッド本体31のエッジに設けられ、リッド23の開閉の支点となる開閉支点32と、開閉支点32側に形成され、リッド本体31から複数の接続部33を介して延出される複数の突起部34と、突起部34にそれぞれ形成され収納部21に摺動するカム部35,35と、からなる。
【0022】
リッド本体31は、開閉支点32側に、複数の開口部42から複数の突起部34を離脱させることを容易にする湾曲部36と、リッド23の閉状態で収納部21に係止(ロック)される係止部37と、リッド23を開けるための手掛かり部38と、が形成される。
【0023】
収納部21は、リッド23の開閉支点32側に形成され開閉支点32を受ける受け部41と、この受け部41に開けられ突起部34が挿入される開口部42と、この開口部42に設けられカム部35が摺動する壁面43と、リッド23を床面14とフラットにする段部44,44と、ブロック状の物品を収納するために深く形成された第1収納部45と、プレート状の物品を収納するために浅く形成された第2収納部46と、が形成される。さらに、収納部21には、リッド23の係止部37を係止するラッチ(不図示)が設けられている。
【0024】
図3〜図9に示されるように、ヒンジ部22は、リッド23側に構成されるリッド側ヒンジ51と、収納部21側に構成される収納部側ヒンジ52と、からなる。リッド側ヒンジ51は、開閉支点32、突起部34及びカム部35から構成される。収納部側ヒンジ52は、受け部41、開口部42、段部44及び壁面43から構成される。
【0025】
図4に示されたように、リッド23の閉状態では、リッド本体31と突起部34との接続部33が開口部42の前端42aに当接し、リッド本体31の内面が収納部21の段部44に当接している。一方、図5に示されたように、リッド23の閉状態では、開閉支点32が収納部21の受け部41に当接している。
【0026】
すなわち、湾曲部36と突起部34との接続部33が開口部42の前端42aに当接し、リッド本体31の内面が収納部21の段部44に当接しているので、リッド23は車体前後方向の移動が阻止される。
【0027】
また、リッド23の前方は、開閉支点32が収納部21の受け部41に当接しているとともに、受け部41の裏面に突起部34が当接している。リッド23の後方は、係止部37が収納部21のラッチで固定されている。従って、リッド23は車体高さ方向の移動が阻止される。
【0028】
図6及び図7に示されたように、リッド23の開閉途中の状態では、人手により矢印a1,a2の如く、リッド23は開けられる。図6に示されたように、開閉支点32は受け部41を矢印a3の如く滑りつつ開閉される。
【0029】
図6及び図7に示されたように、リッド23を開ける途中では、リッド23の自重及び人手によりa5,a6の如く車体前方向に作用する荷重で開閉支点32が収納部21の受け部41に当接した状態を維持できる。さらに、図7に示されたように、リッド23の接続部33が段部44に当接した状態から、リッド23の湾曲部36が矢印a7の如くトランクボード17の上面17aに乗り上げを開始する。
【0030】
図8及び図9に示されたように、リッド23開閉途中の終了間際では、リッド23のカム部35が収納部21の壁面43に当接する。この当接状態からリッド23を矢印a8,a9の如く開放すると、リッド23のカム部35が壁面43に当接しているので、リッド23の湾曲部36は、トランクボード17の上面17aを矢印a10,a11の如く車両前方に移動する。
【0031】
リッド23の突起部34が開口部42の前端42aに当接した状態で、リッド23の自重が矢印a12,a13の如く作用するように、リッド23側のカム部35、収納部21側の開口部42及び壁面43を設定することで、リッド23はトランクボード17の上面17aに自立状態を維持することができる。
【0032】
図10(a)に示されたリッド23の自立状態から、さらに、矢印a14の如くリッド23に荷重が作用すると、図10(b)に示されたように、リッド23のカム部35は収納部21の壁面43を矢印a15の如く押圧しつつ、矢印a16の如く回転を開始する。その結果、図10(c)に示されたように、リッド23のカム部35は開口部42から外れ、リッド23は収納部21から離脱する。
【0033】
図11(a)では、リッド23が自立した10(a)の状態のときのリッド23のカム部35,35と壁面43の関係が示され、カム部35,35は壁面43に当接しているだけなので、壁面43には撓みはない。図11(b)では、リッド23のカム部35,35が壁面43を押圧した10(b)の状態のときのカム部35,35と壁面43の関係が示され、壁面43に撓みが生じ、開口部42から突起部34が離脱可能である。
【0034】
すなわち、車両用収納装置10では、収納部21からリッド23が離脱可能に構成されたので、リッド23の開状態でリッド23に不用意な荷重が作用した場合には、収納部21からリッド23を離脱させるようにした。
【0035】
図1〜図11に示されたように、車両用収納装置10は、車体11の床面14に形成され、物品を収納する収納部21と、この収納部21をヒンジ部22を介して開閉自在に覆うリッド23と、を備える。
【0036】
リッド23に、収納部21を覆うリッド本体31と、このリッド本体31のエッジに設けられリッド23の開閉の支点となる開閉支点32と、リッド本体31から延出されるとともに開閉支点32側に形成される突起部34と、この突起部34に形成され収納部21に摺動するカム部35と、を備え、収納部21に、収納部21に形成され開閉支点32を受ける受け部41と、突起部34が挿入される開口部42と、カム部35が摺動する壁面43と、を備え、カム部35が壁面43に当接するときに、リッド本体31を略垂直状態に自立させ、この略垂直状態からリッド本体31に開方向の荷重が加わるときに、カム部35で壁面43を押圧しつつカム部35を壁面43に摺動させ、開口部42から突起部34を離脱させるようにしたので、リッド本体31を開いた状態で、さらにリッド本体31に荷重が加わる場合にはリッド23が外れる。これにより、リッド23自体の破損を防止することができる。
【0037】
収納部21は、リッド23を車体11の床面14とフラットにする段部44が形成されたので、リッド23を設ける場合にもフラットな床面14を構成することができる。この結果、床面14を十分に活用することができる。例えば、壁部若しくは天井面に収納部21が形成される場合には、壁部若しくは天井面を十分に活用することができる。
【0038】
ヒンジ部22は、リッド23側に構成されるリッド側ヒンジ51と、収納部21側に構成される収納部側ヒンジ52と、からなる。
リッド側ヒンジ51が、開閉支点32、突起部34及びカム部35から構成され、収納部側ヒンジ52が、受け部41、開口部42、段部44及び壁面43から構成されたので、収納部21にリッド23を着脱自在に構成するヒンジ部22を容易に形成することができる。
【0039】
リッド本体31は、開閉支点32側に、開口部42から突起部34を離脱させることを容易にする湾曲部36を備えたので、リッド本体31を略垂直状態に自立させ、この略垂直状態からリッド本体31に開方向の荷重が加わるときに、湾曲部36に、突起部34を離脱させる「てこ」の支点の作用をさせることができる。この結果、開口部42から突起部34を容易に離脱させることができる。
【0040】
収納部21は、深く形成された第1収納部45と、浅く形成された第2収納部46とから構成されたので、収納部21に多様な形状の物品を収納することができ、収納部21の利便性の向上を図ることができる。
【0041】
尚、本発明に係る車両用収納装置は、図4に示すように、車体11の床面14に凹部が形成されたが、これに限るものではなく、凹部は、車体11の壁部若しくは天井面に形成されるものであってもよい。
【0042】
本発明に係る車両用収納装置は、物品を収納する車両用収納装置10であったが、これに限るものではなく、凹部を覆うリッド構造に用いるものであってもよい。
本発明に係る車両用収納装置10の開閉支点32は、リッド本体31のエッジそのものであったが、これに限るものではなく、リッド23から凸部を延出し、凸部を開閉支点32とするものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、車体の壁部、床面若しくは天井面に凹状に形成され、物品を収納する収納部を備えた自動車への適用に好適である。
【符号の説明】
【0044】
10…車両用収納装置、11…車体、14…床面、21…収納部、22…ヒンジ部、23…リッド、31…リッド本体、32…開閉支点、34…突起部、35…カム部、36…湾曲部、41…受け部、42…開口部、43…壁面、44…段部、45…第1収納部、46…第2収納部、51…リッド側ヒンジ、52…収納部側ヒンジ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の壁部、床面若しくは天井面に凹状に形成され、物品を収納する収納部と、この収納部をヒンジ部を介して開閉自在に覆うリッドと、を備えた車両用収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用収納装置は、車両のトランク内に設けられた収納装置であり、トランクフロア(床面)に形成され物品を収納する収納部と、トランクフロアに敷いたトランクカーペットと一体に形成され、収納部を覆うリッドと、このリッドの自立姿勢を保つために、トランク開口に設けられたトランクウェザーストリップと、から構成される。
【0003】
この車両用収納装置によれば、リッドの自立姿勢を保つことが可能であり、収納部の利便性が向上する(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−254694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1の車両用収納装置は、トランクカーペットには、リッドを開閉自在に連結するヒンジが設けられている。
特許文献1の車両用収納装置では、リッドの自立姿勢から、さらにリッドの開方向に荷重が作用する場合には、リッドやヒンジに負担がかかる。このような場合には、リッドやヒンジにかかる荷重を回避できる構造にすることが好ましい。例えば、タイヤパンや大きな収納部を覆うリッドなどは、このような配慮が特に必要となる。
【0006】
本発明は、リッドが開いた状態でリッドに荷重が加わる場合に、リッドが外れてリッド自体の破損を防止することができる車両用収納装置を提供することを課題とする。車体の壁部、床面若しくは天井面を有効利用することができるとともに、利便性に優れた車両用収納装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、車体の壁部、床面若しくは天井面に凹状に形成され、物品を収納する収納部と、この収納部をヒンジ部を介して開閉自在に覆うリッドと、を備えた車両用収納装置において、リッドに、収納部を覆うリッド本体と、このリッド本体のエッジに設けられリッドの開閉の支点となる開閉支点と、リッド本体から延出されるとともに開閉支点側に形成される突起部と、この突起部に形成され収納部に摺動するカム部と、を備え、収納部に、収納部に形成され開閉支点を受ける受け部と、突起部が挿入される開口部と、カム部が摺動する壁面と、を備え、カム部が壁面に当接するときに、リッド本体を略垂直状態に自立させ、この略垂直状態からリッド本体に開方向の荷重が加わるときに、カム部で壁面を押圧しつつカム部を壁面に摺動させ、開口部から突起部を離脱させることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、収納部に、リッドを車体の壁部、床面若しくは天井面とフラットにする段部が形成されたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、ヒンジ部が、リッド側に構成されるリッド側ヒンジと、収納部側に構成される収納部側ヒンジと、からなり、リッド側ヒンジが、開閉支点、突起部及びカム部から構成され、収納部側ヒンジが、受け部、開口部、段部及び壁面から構成されることを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、リッド本体に、開閉支点側に、開口部から突起部を離脱させることを容易にする湾曲部を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、収納部が、深く形成された第1収納部と、浅く形成された第2収納部とから構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明では、車両用収納装置に、車体の壁部、床面若しくは天井面に凹状に形成され、物品を収納する収納部と、この収納部をヒンジ部を介して開閉自在に覆うリッドと、を備える。
リッドに、収納部を覆うリッド本体と、このリッド本体のエッジに設けられリッドの開閉の支点となる開閉支点と、リッド本体から延出されるとともに開閉支点側に形成される突起部と、この突起部に形成され収納部に摺動するカム部と、を備え、収納部に、収納部に形成され開閉支点を受ける受け部と、突起部が挿入される開口部と、カム部が摺動する壁面と、を備え、カム部が壁面に当接するときに、リッド本体を略垂直状態に自立させ、この略垂直状態からリッド本体に開方向の荷重が加わるときに、カム部で壁面を押圧しつつカム部を壁面に摺動させ、開口部から突起部を離脱させるようにしたので、リッド本体を開いた状態で、さらにリッド本体に荷重が加わる場合にはリッドが外れる。これにより、リッド自体の破損を防止することができる。
【0013】
請求項2に係る発明では、収納部に、リッドを車体の壁部、床面若しくは天井面とフラットにする段部が形成されたので、リッドを設ける場合にもフラットな壁部、床面若しくは天井面を構成することができる。この結果、壁部、床面若しくは天井面を十分に活用することができる。
【0014】
請求項3に係る発明では、ヒンジ部が、リッド側に構成されるリッド側ヒンジと、収納部側に構成される収納部側ヒンジと、からなる。
リッド側ヒンジが、開閉支点、突起部及びカム部から構成され、収納部側ヒンジが、受け部、開口部、段部及び壁面から構成されたので、収納部にリッドを着脱自在に構成するヒンジ部を容易に形成することができる。
【0015】
請求項4に係る発明では、リッド本体に、開閉支点側に、開口部から突起部を離脱させることを容易にする湾曲部を備えたので、リッド本体を略垂直状態に自立させ、この略垂直状態からリッド本体に開方向の荷重が加わるときに、湾曲部に、突起部を離脱させる「てこ」の支点の作用をさせることができる。この結果、開口部から突起部を容易に離脱させることができる。
【0016】
請求項5に係る発明では、収納部が、深く形成された第1収納部と、浅く形成された第2収納部とから構成されたので、収納部に多様な形状の物品を収納することができ、収納部の利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る車両用収納装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示された車両用収納装置のリッドを開けた状態の斜視図である。
【図3】図1に示された車両用収納装置のリッドを開けた状態の車体側方から見た斜視図である。
【図4】図1の4−4線断面図である。
【図5】図1の5−5線断面図である。
【図6】本発明に係る車両用収納装置のリッドの開閉途中の開口部を示す断面図である。
【図7】本発明に係る車両用収納装置のリッドの開閉途中の受け部を示す断面図である。
【図8】図2の8−8線断面図である。
【図9】図2の9−9線断面図である。
【図10】図1に示された車両用収納装置のリッド離脱を示す説明図である。
【図11】図1に示された車両用収納装置のリッド離脱時のヒンジ部の撓みを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
【実施例】
【0019】
図1〜図3に示されたように、車両用収納装置10は、車室12の後部の床面14に設けられる装置である。車室12の後部には、車室12の左右を覆うリヤサイドライニング15,15(一方不図示)と、車室12の後端から床面14に亘って設けられるリヤパネルライニング16と、このリヤパネルライニング16の前方を覆うように、且つ床面14に設けられるトランクボード17と、が設けられている。
リヤパネルライニング16は、リヤパネル18の下部及び床面14を覆う部材である。
【0020】
車両用収納装置10は、床面14に凹状に形成され物品を収納する収納部21と、この収納部21を車体11前方に設けられるヒンジ部22を介して開閉自在に覆うリッド23と、から構成される。車両用収納装置10は、具体的には、車室12のリヤパネルライニング16に形成された装置である。
【0021】
リッド23は、収納部21を覆うリッド本体31と、このリッド本体31のエッジに設けられ、リッド23の開閉の支点となる開閉支点32と、開閉支点32側に形成され、リッド本体31から複数の接続部33を介して延出される複数の突起部34と、突起部34にそれぞれ形成され収納部21に摺動するカム部35,35と、からなる。
【0022】
リッド本体31は、開閉支点32側に、複数の開口部42から複数の突起部34を離脱させることを容易にする湾曲部36と、リッド23の閉状態で収納部21に係止(ロック)される係止部37と、リッド23を開けるための手掛かり部38と、が形成される。
【0023】
収納部21は、リッド23の開閉支点32側に形成され開閉支点32を受ける受け部41と、この受け部41に開けられ突起部34が挿入される開口部42と、この開口部42に設けられカム部35が摺動する壁面43と、リッド23を床面14とフラットにする段部44,44と、ブロック状の物品を収納するために深く形成された第1収納部45と、プレート状の物品を収納するために浅く形成された第2収納部46と、が形成される。さらに、収納部21には、リッド23の係止部37を係止するラッチ(不図示)が設けられている。
【0024】
図3〜図9に示されるように、ヒンジ部22は、リッド23側に構成されるリッド側ヒンジ51と、収納部21側に構成される収納部側ヒンジ52と、からなる。リッド側ヒンジ51は、開閉支点32、突起部34及びカム部35から構成される。収納部側ヒンジ52は、受け部41、開口部42、段部44及び壁面43から構成される。
【0025】
図4に示されたように、リッド23の閉状態では、リッド本体31と突起部34との接続部33が開口部42の前端42aに当接し、リッド本体31の内面が収納部21の段部44に当接している。一方、図5に示されたように、リッド23の閉状態では、開閉支点32が収納部21の受け部41に当接している。
【0026】
すなわち、湾曲部36と突起部34との接続部33が開口部42の前端42aに当接し、リッド本体31の内面が収納部21の段部44に当接しているので、リッド23は車体前後方向の移動が阻止される。
【0027】
また、リッド23の前方は、開閉支点32が収納部21の受け部41に当接しているとともに、受け部41の裏面に突起部34が当接している。リッド23の後方は、係止部37が収納部21のラッチで固定されている。従って、リッド23は車体高さ方向の移動が阻止される。
【0028】
図6及び図7に示されたように、リッド23の開閉途中の状態では、人手により矢印a1,a2の如く、リッド23は開けられる。図6に示されたように、開閉支点32は受け部41を矢印a3の如く滑りつつ開閉される。
【0029】
図6及び図7に示されたように、リッド23を開ける途中では、リッド23の自重及び人手によりa5,a6の如く車体前方向に作用する荷重で開閉支点32が収納部21の受け部41に当接した状態を維持できる。さらに、図7に示されたように、リッド23の接続部33が段部44に当接した状態から、リッド23の湾曲部36が矢印a7の如くトランクボード17の上面17aに乗り上げを開始する。
【0030】
図8及び図9に示されたように、リッド23開閉途中の終了間際では、リッド23のカム部35が収納部21の壁面43に当接する。この当接状態からリッド23を矢印a8,a9の如く開放すると、リッド23のカム部35が壁面43に当接しているので、リッド23の湾曲部36は、トランクボード17の上面17aを矢印a10,a11の如く車両前方に移動する。
【0031】
リッド23の突起部34が開口部42の前端42aに当接した状態で、リッド23の自重が矢印a12,a13の如く作用するように、リッド23側のカム部35、収納部21側の開口部42及び壁面43を設定することで、リッド23はトランクボード17の上面17aに自立状態を維持することができる。
【0032】
図10(a)に示されたリッド23の自立状態から、さらに、矢印a14の如くリッド23に荷重が作用すると、図10(b)に示されたように、リッド23のカム部35は収納部21の壁面43を矢印a15の如く押圧しつつ、矢印a16の如く回転を開始する。その結果、図10(c)に示されたように、リッド23のカム部35は開口部42から外れ、リッド23は収納部21から離脱する。
【0033】
図11(a)では、リッド23が自立した10(a)の状態のときのリッド23のカム部35,35と壁面43の関係が示され、カム部35,35は壁面43に当接しているだけなので、壁面43には撓みはない。図11(b)では、リッド23のカム部35,35が壁面43を押圧した10(b)の状態のときのカム部35,35と壁面43の関係が示され、壁面43に撓みが生じ、開口部42から突起部34が離脱可能である。
【0034】
すなわち、車両用収納装置10では、収納部21からリッド23が離脱可能に構成されたので、リッド23の開状態でリッド23に不用意な荷重が作用した場合には、収納部21からリッド23を離脱させるようにした。
【0035】
図1〜図11に示されたように、車両用収納装置10は、車体11の床面14に形成され、物品を収納する収納部21と、この収納部21をヒンジ部22を介して開閉自在に覆うリッド23と、を備える。
【0036】
リッド23に、収納部21を覆うリッド本体31と、このリッド本体31のエッジに設けられリッド23の開閉の支点となる開閉支点32と、リッド本体31から延出されるとともに開閉支点32側に形成される突起部34と、この突起部34に形成され収納部21に摺動するカム部35と、を備え、収納部21に、収納部21に形成され開閉支点32を受ける受け部41と、突起部34が挿入される開口部42と、カム部35が摺動する壁面43と、を備え、カム部35が壁面43に当接するときに、リッド本体31を略垂直状態に自立させ、この略垂直状態からリッド本体31に開方向の荷重が加わるときに、カム部35で壁面43を押圧しつつカム部35を壁面43に摺動させ、開口部42から突起部34を離脱させるようにしたので、リッド本体31を開いた状態で、さらにリッド本体31に荷重が加わる場合にはリッド23が外れる。これにより、リッド23自体の破損を防止することができる。
【0037】
収納部21は、リッド23を車体11の床面14とフラットにする段部44が形成されたので、リッド23を設ける場合にもフラットな床面14を構成することができる。この結果、床面14を十分に活用することができる。例えば、壁部若しくは天井面に収納部21が形成される場合には、壁部若しくは天井面を十分に活用することができる。
【0038】
ヒンジ部22は、リッド23側に構成されるリッド側ヒンジ51と、収納部21側に構成される収納部側ヒンジ52と、からなる。
リッド側ヒンジ51が、開閉支点32、突起部34及びカム部35から構成され、収納部側ヒンジ52が、受け部41、開口部42、段部44及び壁面43から構成されたので、収納部21にリッド23を着脱自在に構成するヒンジ部22を容易に形成することができる。
【0039】
リッド本体31は、開閉支点32側に、開口部42から突起部34を離脱させることを容易にする湾曲部36を備えたので、リッド本体31を略垂直状態に自立させ、この略垂直状態からリッド本体31に開方向の荷重が加わるときに、湾曲部36に、突起部34を離脱させる「てこ」の支点の作用をさせることができる。この結果、開口部42から突起部34を容易に離脱させることができる。
【0040】
収納部21は、深く形成された第1収納部45と、浅く形成された第2収納部46とから構成されたので、収納部21に多様な形状の物品を収納することができ、収納部21の利便性の向上を図ることができる。
【0041】
尚、本発明に係る車両用収納装置は、図4に示すように、車体11の床面14に凹部が形成されたが、これに限るものではなく、凹部は、車体11の壁部若しくは天井面に形成されるものであってもよい。
【0042】
本発明に係る車両用収納装置は、物品を収納する車両用収納装置10であったが、これに限るものではなく、凹部を覆うリッド構造に用いるものであってもよい。
本発明に係る車両用収納装置10の開閉支点32は、リッド本体31のエッジそのものであったが、これに限るものではなく、リッド23から凸部を延出し、凸部を開閉支点32とするものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、車体の壁部、床面若しくは天井面に凹状に形成され、物品を収納する収納部を備えた自動車への適用に好適である。
【符号の説明】
【0044】
10…車両用収納装置、11…車体、14…床面、21…収納部、22…ヒンジ部、23…リッド、31…リッド本体、32…開閉支点、34…突起部、35…カム部、36…湾曲部、41…受け部、42…開口部、43…壁面、44…段部、45…第1収納部、46…第2収納部、51…リッド側ヒンジ、52…収納部側ヒンジ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の壁部、床面若しくは天井面に凹状に形成され、物品を収納する収納部と、この収納部をヒンジ部を介して開閉自在に覆うリッドと、を備えた車両用収納装置において、
前記リッドは、前記収納部を覆うリッド本体と、このリッド本体のエッジに設けられ該リッドの開閉の支点となる開閉支点と、前記リッド本体から延出されるとともに開閉支点側に形成される突起部と、この突起部に形成され前記収納部に摺動するカム部と、を備え、
前記収納部は、該収納部に形成され前記開閉支点を受ける受け部と、前記突起部が挿入される開口部と、前記カム部が摺動する壁面と、を備え、
前記カム部が前記壁面に当接するときに、前記リッド本体を略垂直状態に自立させ、この略垂直状態から前記リッド本体に開方向の荷重が加わるときに、前記カム部で前記壁面を押圧しつつ前記カム部を前記壁面に摺動させ、前記開口部から前記突起部を離脱させることを特徴とする車両用収納装置。
【請求項2】
前記収納部は、前記リッドを前記車体の壁部、床面若しくは天井面とフラットにする段部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の車両用収納装置。
【請求項3】
前記ヒンジ部は、前記リッド側に構成されるリッド側ヒンジと、前記収納部側に構成される収納部側ヒンジと、からなり、
前記リッド側ヒンジは、前記開閉支点、前記突起部及び前記カム部から構成され、前記収納部側ヒンジは、前記受け部、前記開口部、前記段部及び前記壁面から構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用収納装置。
【請求項4】
前記リッド本体は、前記開閉支点側に、前記開口部から前記突起部を離脱させることを容易にする湾曲部を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の車両用収納装置。
【請求項5】
前記収納部は、深く形成された第1収納部と、浅く形成された第2収納部とから構成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車両用収納装置。
【請求項1】
車体の壁部、床面若しくは天井面に凹状に形成され、物品を収納する収納部と、この収納部をヒンジ部を介して開閉自在に覆うリッドと、を備えた車両用収納装置において、
前記リッドは、前記収納部を覆うリッド本体と、このリッド本体のエッジに設けられ該リッドの開閉の支点となる開閉支点と、前記リッド本体から延出されるとともに開閉支点側に形成される突起部と、この突起部に形成され前記収納部に摺動するカム部と、を備え、
前記収納部は、該収納部に形成され前記開閉支点を受ける受け部と、前記突起部が挿入される開口部と、前記カム部が摺動する壁面と、を備え、
前記カム部が前記壁面に当接するときに、前記リッド本体を略垂直状態に自立させ、この略垂直状態から前記リッド本体に開方向の荷重が加わるときに、前記カム部で前記壁面を押圧しつつ前記カム部を前記壁面に摺動させ、前記開口部から前記突起部を離脱させることを特徴とする車両用収納装置。
【請求項2】
前記収納部は、前記リッドを前記車体の壁部、床面若しくは天井面とフラットにする段部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の車両用収納装置。
【請求項3】
前記ヒンジ部は、前記リッド側に構成されるリッド側ヒンジと、前記収納部側に構成される収納部側ヒンジと、からなり、
前記リッド側ヒンジは、前記開閉支点、前記突起部及び前記カム部から構成され、前記収納部側ヒンジは、前記受け部、前記開口部、前記段部及び前記壁面から構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用収納装置。
【請求項4】
前記リッド本体は、前記開閉支点側に、前記開口部から前記突起部を離脱させることを容易にする湾曲部を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の車両用収納装置。
【請求項5】
前記収納部は、深く形成された第1収納部と、浅く形成された第2収納部とから構成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車両用収納装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−230541(P2011−230541A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−99976(P2010−99976)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
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