説明

車両用灯具

【課題】従来の車両用灯具では、リフレクタの反射面や補助反射面と下部ハウジングの付加反射面や補助反射面とを同じ反射率の反射面で形成されている。
【解決手段】この発明は、リフレクタ2の収束型反射面8とシェード兼付加リフレクタ5の付加反射面17とが、高反射率の反射面であり、一方、リフレクタ2の補助反射面9とシェード兼付加リフレクタ5の補助反射面18とが、低反射率の反射面である。この結果、この発明は、高反射率の反射面8、17で得られるすれ違い用配光パターンLPの明るさを明るくし、これに対して、低反射率の反射面9、18で得られるオーバーヘッドサイン用配光パターンOPの明るさを抑制することができる。このように、この発明は、車両用灯具の規格に見合った配光パターンを得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プロジェクタタイプの車両用灯具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用灯具は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、この従来の車両用灯具について説明する。従来の車両用灯具は、反射面を有するリフレクタと、LEDと、プロジェクタレンズと、シェードおよび中間反射面を有する下部ハウジングと、を備えるものである。従来の車両用灯具は、LEDを点灯すると、そのLEDからの光がリフレクタの反射面で反射し、その反射光の一部がシェードでカットオフされ、カットオフされなかった反射光がプロジェクタレンズ側に進み、また、カットオフされた反射光が中間反射面でプロジェクタレンズ側に反射され、プロジェクタレンズからカットオフラインを有する配光パターンが車両の前方に照射される。
【0003】
前記の従来の車両用灯具においては、リフレクタや下部ハウジングに補助反射面を設ける場合がある。ところが、前記の従来の車両用灯具は、リフレクタの反射面や補助反射面と下部ハウジングの付加反射面や補助反射面とを、同じ反射率の反射面で形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−204903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明が解決しようとする課題は、従来の車両用灯具がリフレクタの反射面や補助反射面と下部ハウジングの付加反射面や補助反射面とを同じ反射率の反射面で形成されているという点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明(請求項1にかかる発明)は、楕円を基調とする収束型反射面を有するリフレクタと、発光部が収束型反射面の第1焦点もしくはその近傍に位置するように配置されている半導体型光源と、レンズ焦点が収束型反射面の第2焦点もしくはその近傍に位置する投影レンズと、投影レンズと半導体型光源との間に配置されていて、半導体型光源から放射されて収束型反射面で反射された反射光の一部をカットオフして配光パターンのカットオフラインを形成するシェードと、カットオフした反射光を投影レンズ側に反射させる付加反射面と、がそれぞれ設けられているシェード兼付加リフレクタと、少なくともリフレクタに設けられている補助反射面と、を備え、収束型反射面と、付加反射面もしくはリフレクタの補助反射面のいずれか一方とが、高反射率の反射面であり、付加反射面もしくはリフレクタの補助反射面のいずれか他方が、高反射率の反射面よりも低反射率の反射面である、ことを特徴とする。
【0007】
また、この発明(請求項2にかかる発明)は、高反射率の反射面が、金型のうち金型の磨きレベルが高レベルで磨かれた箇所で成形された部分の表面に成膜された金属反射膜からなり、低反射率の反射面が、金型のうち金型の磨きレベルが高反射率の反射面よりも低レベルで磨かれた箇所で成形された部分の表面に成膜された金属反射膜からなる、ことを特徴とする。
【0008】
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)は、高反射率の反射面が、メッシュフィルターを用いずにもしくはメッシュ径が大きいメッシュフィルターを用いて成膜された金属反射膜からなり、低反射率の反射面が、メッシュ径が高反射率の反射面よりも小さいメッシュフィルターを用いて成膜された金属反射膜からなる、ことを特徴とする。
【0009】
さらにまた、この発明(請求項4にかかる発明)は、高反射率の反射面が、クロム下地膜と、クロム下地膜の表面に成膜された金属反射膜と、からなり、低反射率の反射面が、クロム下地膜成膜時にマスキングした部分の表面に成膜された金属反射膜と、からなる、ことを特徴とする。
【0010】
さらにまた、この発明(請求項5にかかる発明)は、高反射率の反射面が、リフレクタの収束型反射面および補助反射面であって、銀合金の金属反射膜と、銀合金の金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、からなり、低反射率の反射面が、シェード兼付加リフレクタの付加反射面であって、アルミの金属反射膜と、アルミの金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、からなる、ことを特徴とする。
【0011】
さらにまた、この発明(請求項6にかかる発明)は、高反射率の反射面が、リフレクタの収束型反射面および補助反射面であって、アルミの金属反射膜と、アルミの金属反射膜の表面に多層成膜された増反射機能保護膜と、からなり、低反射率の反射面は、シェード兼付加リフレクタの付加反射面であって、アルミの金属反射膜と、アルミの金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、からなる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、収束型反射面と、付加反射面もしくはリフレクタの補助反射面のいずれか一方とを、高反射率の反射面とし、一方、付加反射面もしくはリフレクタの補助反射面のいずれか他方を、高反射率の反射面よりも低反射率の反射面とするものである。この結果、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、収束型反射面で得られる主配光パターンの明るさを明るくし、これに対して、付加反射面もしくはリフレクタの補助反射面のいずれか他方で得られる副配光パターンの明るさを抑制することができる。このように、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、車両用灯具の規格に見合った配光パターンを得ることができる。
【0013】
また、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、金型の磨きレベルを変えることにより、反射率の異なる金属反射膜を選択的に成膜すること、すなわち、反射率の異なる反射面を選択的に形成することができる。この結果、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、金型の磨きレベルを変えることなく、反射率の異なる金属反射膜を蒸着により選択的に成膜する場合(この場合においては、反射率の異なる金属反射膜を蒸着により成膜する都度、マスキングの箇所や条件を変更する必要があるので、工程(蒸着バッチ数)が増えて、製造コストが高くなる)と比較して、工程を増やすことなく反射率の異なる金属反射膜を選択的に成膜することができ、成膜加工費におけるコスト低減を図ることができる。しかも、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、金型のうち高反射率の反射面を形成する箇所を高レベルで磨き、金型のうち低反射率の反射面を形成する箇所を低レベルで磨くので、高レベルの磨き範囲が限定されるので、全ての箇所を高レベルで磨く場合と比較して、磨き工数が低減されて、成膜加工費を低減することができ、製造コストを安価にすることができる。
【0014】
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用灯具は、メッシュフィルターを用いずにもしくはメッシュフィルターのメッシュ径の大きさを変えることにより、反射率の異なる金属反射膜を選択的に成膜すること、すなわち、反射率の異なる反射面を選択的に形成することができる。この結果、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用灯具は、メッシュフィルターを使用せずに、反射率の異なる金属反射膜を蒸着により選択的に成膜する場合(この場合においては、反射率の異なる金属反射膜を蒸着により成膜する都度、マスキングの箇所や条件を変更する必要があるので、工程(蒸着バッチ数)が増えて、製造コストが高くなる)と比較して、工程を増やすことなく反射率の異なる金属反射膜を選択的に成膜することができ、成膜加工費におけるコスト低減を図ることができる。
【0015】
さらにまた、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用灯具は、クロム下地膜を成膜したり成膜しなかったりすることにより、反射率の異なる金属反射膜を選択的に成膜すること、すなわち、反射率の異なる反射面を選択的に形成することができる。この結果、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用灯具は、クロム下地膜を成膜せずに、反射率の異なる金属反射膜を蒸着により選択的に成膜する場合(この場合においては、反射率の異なる金属反射膜を蒸着により成膜する都度、マスキングの箇所や条件を変更する必要があるので、工程(蒸着バッチ数)が増えて、製造コストが高くなる)と比較して、工程を増やすことなく反射率の異なる金属反射膜を選択的に成膜することができ、成膜加工費におけるコスト低減を図ることができる。しかも、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用灯具は、クロム下地膜により、金属反射面とリフレクタやシェード兼付加リフレクタとの密着力が向上するので、金属反射面の耐久性が向上する。
【0016】
さらにまた、この発明(請求項5にかかる発明)の車両用灯具は、高反射率の反射面を得たいリフレクタの収束型反射面および補助反射面には、銀合金の金属反射膜と、銀合金の金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、を成膜し、一方、低反射率の反射面を得たいシェード兼付加リフレクタの付加反射面には、銀合金の金属反射膜よりも安価なアルミの金属反射膜と、アルミの金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、を成膜するものである。この結果、この発明(請求項5にかかる発明)の車両用灯具は、反射率の異なる反射面を有するリフレクタとシェード兼付加リフレクタとをランプユニットとして組み合わせることができ、しかも、成膜加工費の低減化を図ることができる。
【0017】
さらにまた、この発明(請求項6にかかる発明)の車両用灯具は、高反射率の反射面を得たいリフレクタの収束型反射面および補助反射面には、アルミの金属反射膜と、アルミの金属反射膜の表面に多層成膜された増反射機能保護膜と、を成膜し、一方、低反射率の反射面を得たいシェード兼付加リフレクタの付加反射面には、アルミの金属反射膜と、増反射機能保護膜よりも安価なアルミの金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、を成膜するものである。この結果、この発明(請求項6にかかる発明)の車両用灯具は、反射率の異なる反射面を有するリフレクタとシェード兼付加リフレクタとをランプユニットとして組み合わせることができ、しかも、成膜加工費の低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】この発明にかかる車両用灯具の実施例1を示す縦断面図(垂直断面図)である。
【図2】同じく、車両の前方に照射される配光パターンを示す説明図である。
【図3】同じく、リフレクタを示す側面図である。
【図4】同じく、図3におけるIV矢視図である。
【図5】同じく、シェード兼付加リフレクタを示す側面図である。
【図6】同じく、図5におけるVI矢視図である。
【図7】この発明にかかる車両用灯具の実施例4を示すリフレクタの底面図(図4に対応する図)である。
【図8】同じく、シェード兼付加リフレクタの平面図(図6に対応する図)である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、この発明にかかる車両用灯具の実施例のうちの5例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。図面において、符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。符号「Z−Z」は、灯具光軸(ランプユニットの光軸、収束型反射面の光軸、投影レンズの光軸)を示す。
【実施例1】
【0020】
図1〜図6は、この発明にかかる車両用灯具の実施例1を示す。以下、この実施例1における車両用灯具の構成について説明する。この例は、たとえば、自動車用前照灯について説明する。図1において、符号1は、この実施例1における車両用灯具である。前記車両用灯具1は、図1に示すように、いわゆるプロジェクタタイプであって、ユニット構造をなす。前記車両用灯具1は、リフレクタ2と、半導体型光源3と、投影レンズ(凸レンズ、集光レンズ)4と、シェード兼付加リフレクタ5と、ヒートシンク部材6と、図示しない自動車用前照灯のランプハウジングおよびランプレンズ(たとえば、素通しのアウターレンズなど)と、から構成されている。
【0021】
前記リフレクタ2および前記半導体型光源3および前記投影レンズ4および前記シェード兼付加リフレクタ5および前記ヒートシンク部材6は、ランプユニットを構成する。1個もしくは複数個の前記ランプユニットは、自動車用前照灯のランプハウジングおよびランプレンズにより区画されている灯室内に、たとえば光軸調整機構を介して配置されている。
【0022】
前記リフレクタ2は、光不透過性の樹脂部材などから構成されており、ケーシングやハウジングやホルダなどの保持部材と兼用である。前記リフレクタ2と前記シェード兼付加リフレクタ5と前記ヒートシンク部材6とは、相互に固定されている。
【0023】
前記リフレクタ2の前側の部分は、半円筒形状のホルダ部7を構成している。前記ホルダ部7には、前記投影レンズ4が固定されている。一方、前記リフレクタ2の中央側から後側までの部分は、ほぼ光軸Z−Zに沿って水平に上側の部分の閉塞部と下側の部分の開口部とからなる。前記リフレクタ2のドーム形状の閉塞部の凹内面には、収束型反射面8が設けられている。また、前記リフレクタ2の前記ホルダ部7と前記収束型反射面8との間の内面には、補助反射面9が設けられている。
【0024】
前記収束型反射面8は、楕円を基調とした反射面、たとえば、回転楕円面や楕円を基本とした自由曲面(NURBS曲面)などの反射面(図1の垂直断面が楕円面をなし、かつ、図示しない水平断面が放物面ないし変形放物面をなす反射面)からなる。このために、前記収束型反射面8は、第1焦点F1と第2焦点(水平断面上の焦線、すなわち、上(平面)から見て両端が前記投影レンズ4側に位置し中央が前記半導体型光源3側に位置するような湾曲した焦線)F2と、光軸Z−Zと、を有する。
【0025】
前記半導体型光源3は、たとえば、LED、EL(有機EL)などの自発光半導体型光源(この実施例1ではLED)を使用する。前記半導体型光源3は、熱伝導性絶縁基板(たとえば、セラミック)の基板10と、前記基板10の一面(上面)に設けられている微小な矩形形状(正方形形状)のLEDチップの発光体(図示せず)と、前記発光体を覆うほぼ半球形状(ドーム形状)の光透過部材(レンズ)11と、からなるものである。前記半導体型光源3の前記基板10は、前記ヒートシンク部材6の一面(上面)に固定されている。前記半導体型光源3の前記発光体(発光部)は、前記収束型反射面8の前記第1焦点F1もしくはその近傍に位置する。
【0026】
前記投影レンズ4は、非球面レンズの凸レンズである。前記投影レンズ4は、出射面を有する前方側(外部側)の部分と、入射面を有する後方側(前記半導体型光源3側)の部分と、前記前方側の部分と前記後方側の部分との間に一体に設けられているリブの部分と、からなる。前記投影レンズ4の前記出射面は、曲率が大きい(曲率半径が小さい)凸非球面をなし、一方、前記投影レンズ4の前記入射面は、曲率が小さい(曲率半径が大きい)凸非球面をなす。このような投影レンズ4を使用することにより、前記投影レンズ4の焦点距離が小さくなるので、その分、この実施例1における車両用灯具1の前記投影レンズ4の光軸Z−Z方向の寸法がコンパクトとなる。なお、前記投影レンズ4の後方側は、平非球面(平面)をなすものであってもよい。
【0027】
前記投影レンズ4は、前側焦点(前記半導体型光源3側の焦点)および後側焦点(外部側の焦点)と、前記前側焦点と前記後側焦点とを結ぶ光軸Z−Zとを有する。前記収束型反射面8の光軸Z−Zと前記投影レンズ4の光軸Z−Zとは、灯具光軸としてほぼ一致する。前記投影レンズ4の前側焦点は、レンズ焦点(物空間側の焦点面であるメリジオナル像面)FLである。前記投影レンズ4の前記レンズ焦点FLは、前記収束型反射面8の第2焦点F2もしくはその近傍に位置する。なお、前記半導体型光源3から放射される光L1は、高い熱を持たないので、前記投影レンズ4として樹脂製のレンズを使用することができる。前記投影レンズ4は、この例ではアクリルを使用する。前記投影レンズ4は、カットオフラインCLおよびエルボー点Eを有する主配光パターン、たとえば、すれ違い用配光パターン(ロービーム用配光パターン)LPと、副配光パターン、たとえば、オーバーヘッドサイン(頭上標識)用配光パターンOPと、を車両の前方に照射(投影)するものである。
【0028】
前記シェード兼付加リフレクタ5は、前記リフレクタ2と同様に、光不透過性の樹脂部材などから構成されている。前記シェード兼付加リフレクタ5の前側の部分は、半円筒形状のホルダ部12を構成している。前記ホルダ部12には、前記投影レンズ4が固定されている。
【0029】
前記シェード兼付加リフレクタ5は、前記投影レンズ4と前記半導体型光源3との間に配置されている。前記シェード兼付加リフレクタ5は、中空形状をなし、水平板の上面板部13と、垂直板の左右面板部14と、円弧板もしくは傾斜板の前面板部15と、からなる。前記シェード兼付加リフレクタ5の前記上面板部13と前記前面板部15との角部(縁部、エッジ部)16は、前記すれ違い用配光パターンLPの前記カットオフラインCLおよび前記エルボー点Eを形成するものであって、前記収束型反射面8の第2焦点F2もしくはその近傍、あるいは、前記投影レンズ4のレンズ焦点FLもしくはその近傍に位置する。
【0030】
前記シェード兼付加リフレクタ5には、前記半導体型光源3から放射されて前記収束型反射面8で反射された反射光L2の一部L3をカットオフして前記すれ違い用配光パターンLPの前記カットオフラインCLおよび前記エルボー点Eを形成するシェード、すなわち、前記上面板部13が設けられている。
【0031】
前記シェード兼付加リフレクタ5の前記上面板部13の上面には、前記上面板部13(シェード)でカットオフされた前記収束型反射面8からの反射光L2の一部L3を前記投影レンズ4側に反射させる付加反射面17が設けられている。また、前記シェード兼付加リフレクタ5の前記前面板部15の前面には、前記半導体型光源3からの直射光L4であって前記リフレクタ2の前記補助反射面9で反射された反射光L5を前記オーバーヘッドサイン用配光パターンOPとして前記投影レンズ4側に反射させる補助反射面18が設けられている。
【0032】
前記ヒートシンク部材6は、たとえば、樹脂や金属性ダイカストなどの熱伝導率が高い材料からなる。前記ヒートシンク部材6は、上部が平板形状をなし、中間部から下部にかけてフィン形状をなす。
【0033】
前記リフレクタ2の前記収束型反射面8(図4中において点線ハッチングが施されている箇所)と、前記シェード兼付加リフレクタ5の前記付加反射面17(図6中において点線ハッチングが施されている箇所)とは、高反射率の反射面である。一方、前記リフレクタ2の前記補助反射面9(図4中において実線ハッチングが施されている箇所)と、前記シェード兼付加リフレクタ5の前記補助反射面18(図6中において実線ハッチングが施されている箇所)とは、前記高反射率の反射面8、17よりも低反射率の反射面である。
【0034】
前記高反射率の反射面8、17は、たとえば、反射率が90%以上の反射面であって、前記リフレクタ2を成形する金型(図示せず)のうち金型の磨きレベルが高レベル(この例では、10000番以上)で磨かれた箇所で成形された部分の表面に成膜された金属反射膜からなる。一方、前記低反射率の反射面9、18は、たとえば、反射率が90%以下の反射面であって、前記シェード兼付加リフレクタ5を成形する金型のうち金型の磨きレベルが前記高反射率の反射面8、17よりも低レベル(この例では、10000番以下)で磨かれた箇所で成形された部分の表面に成膜された金属反射膜からなる。
【0035】
この実施例1における車両用灯具1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
【0036】
まず、車両用灯具1の半導体型光源3の発光体を点灯発光させる。すると、半導体型光源3の発光体から光L1、L4が放射される。この半導体型光源3の発光体から放射される光L1、L4の一部L1は、高反射率の収束型反射面8で反射され、この反射光L2が収束型反射面8の第2焦点F2に収束(集中)する。第2焦点F2に収束(集中)する反射光L2の一部L3は、シェード兼付加リフレクタ5の上面板部13のシェードによりカットオフされ、かつ、シェード兼付加リフレクタ5の上面板部13と前面板部15との角部26によりすれ違い用配光パターンLPのカットオフラインCLおよびエルボー点Eが形成される。このシェード兼付加リフレクタ5によりカットオフされた反射光L3の大部分は、シェード兼付加リフレクタ5の上面板部13の上面の高反射率の付加反射面17により投影レンズ4側に反射される。一方、シェード兼付加リフレクタ5の上面板部13のシェードによりカットオフされなかった反射光L2は、そのまま投影レンズ4側に進む。
【0037】
そして、投影レンズ4側に進んだ光L2および投影レンズ4側に反射された光L3は、投影レンズ4を透過して、投影レンズ4のレンズ焦点FLにおける光の像を上下左右に反転させた光の像、すなわち、カットオフラインCLおよびエルボー点Eを有するすれ違い用配光パターンLPとして自動車(車両)前方に投影されて路面などを照明する。このすれ違い用配光パターンLPは、高反射率の収束型反射面8の一度の反射、および、高反射率の収束型反射面8と高反射率の付加反射面17との二度の反射により形成されるので、明るい(光度、照度などが高い)。
【0038】
一方、半導体型光源3の発光体からの光L1、L4うち、高反射率の収束型反射面8に入射しなかった光L4は、直射光として、低反射率のリフレクタ2の補助反射面9で反射される。この反射光L5は、低反射率のシェード兼付加リフレクタ5の補助反射面18で投影レンズ4側に反射される。
【0039】
そして、投影レンズ4側に反射された光L5は、投影レンズ4を透過して、オーバーヘッドサイン用配光パターンOPとして自動車(車両)前方に投影されてオーバーヘッドサインなどを照明する。このオーバーヘッドサイン用配光パターンOPは、低反射率のリフレクタ2の補助反射面9と低反射率のシェード兼付加リフレクタ5の補助反射面18との二度の反射により形成されるので、前記のすれ違い用配光パターンLPと比較して、明るさが抑制されている(光度、照度などが低い)。
【0040】
この実施例1における車両用灯具1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
【0041】
この実施例1における車両用灯具1は、リフレクタ2の収束型反射面8と、シェード兼付加リフレクタ5の付加反射面17とを、高反射率の反射面とし、一方、リフレクタ2の補助反射面9と、シェード兼付加リフレクタ5の補助反射面18とを、高反射率の反射面よりも低反射率の反射面とするものである。この結果、この実施例1における車両用灯具1は、高反射率のリフレクタ2の収束型反射面8およびシェード兼付加リフレクタ5の付加反射面17で得られるすれ違い用配光パターンLPの明るさを明るくし、これに対して、低反射率のリフレクタ2の補助反射面9およびシェード兼付加リフレクタ5の補助反射面18で得られるオーバーヘッドサイン用配光パターンOPの明るさを抑制することができる。このように、この実施例1における車両用灯具1は、車両用灯具の規格に見合った配光パターンを得ることができる。
【0042】
また、この実施例1における車両用灯具1は、リフレクタ2を成形する金型およびシェード兼付加リフレクタ5を成形する金型の磨きレベルを変えることにより、反射率の異なる金属反射膜を選択的に成膜すること、すなわち、反射率の異なる反射面(高反射率のリフレクタ2の収束型反射面8およびシェード兼付加リフレクタ5の付加反射面17と、低反射率のリフレクタ2の補助反射面9およびシェード兼付加リフレクタ5の補助反射面18)を選択的に形成することができる。この結果、この実施例1における車両用灯具1は、金型の磨きレベルを変えることなく、反射率の異なる金属反射膜を蒸着により選択的に成膜する場合(この場合においては、反射率の異なる金属反射膜を蒸着により成膜する都度、マスキングの箇所や条件を変更する必要があるので、工程(蒸着バッチ数)が増えて、製造コストが高くなる)と比較して、工程を増やすことなく反射率の異なる金属反射膜を選択的に成膜することができ、成膜加工費におけるコスト低減を図ることができる。
【0043】
しかも、この実施例1における車両用灯具1は、リフレクタ2を成形する金型およびシェード兼付加リフレクタ5を成形する金型のうち高反射率のリフレクタ2の収束型反射面8およびシェード兼付加リフレクタ5の付加反射面17を形成する箇所を高レベルで磨き、リフレクタ2を成形する金型およびシェード兼付加リフレクタ5を成形する金型のうち低反射率のリフレクタ2の補助反射面9およびシェード兼付加リフレクタ5の補助反射面18を形成する箇所を低レベルで磨くので、高レベルの磨き範囲が限定されるので、全ての箇所を高レベルで磨く場合と比較して、磨き工数が低減されて、成膜加工費を低減することができ、製造コストを安価にすることができる。
【実施例2】
【0044】
以下、実施例2における車両用灯具について図1〜図6を参照して説明する。この実施例2における車両用灯具は、リフレクタ2の収束型反射面8(図4中において点線ハッチングが施されている箇所)と、シェード兼付加リフレクタ5の付加反射面17(図6中において点線ハッチングが施されている箇所)とが高反射率の反射面であり、一方、リフレクタ2の補助反射面9(図4中において実線ハッチングが施されている箇所)と、シェード兼付加リフレクタ5の補助反射面18(図6中において実線ハッチングが施されている箇所)とが、高反射率の反射面8、17よりも低反射率の反射面である。
【0045】
前記高反射率の反射面8、17は、たとえば、反射率が90%以上の反射面であって、メッシュフィルターを用いずにもしくはメッシュ径が大きいメッシュフィルターを用いて成膜された金属反射膜からなる。一方、前記低反射率の反射面9、18は、たとえば、反射率が90%以下の反射面であって、メッシュ径が前記高反射率の反射面8、17よりも小さいメッシュフィルターを用いて成膜された金属反射膜からなる。
【0046】
この実施例2における車両用灯具は、以上のごとき構成からなるので、前記の実施例1における車両用灯具とほぼ同様の作用効果を達成することができる。特に、この実施例2における車両用灯具は、メッシュフィルターを用いずにもしくはメッシュフィルターのメッシュ径の大きさを変えることにより、反射率の異なる金属反射膜を選択的に成膜すること、すなわち、反射率の異なる反射面(高反射率のリフレクタ2の収束型反射面8およびシェード兼付加リフレクタ5の付加反射面17と、低反射率のリフレクタ2の補助反射面9およびシェード兼付加リフレクタ5の補助反射面18)を選択的に形成することができる。この結果、この実施例2における車両用灯具は、メッシュフィルターを使用せずに、反射率の異なる金属反射膜を蒸着により選択的に成膜する場合(この場合においては、反射率の異なる金属反射膜を蒸着により成膜する都度、マスキングの箇所や条件を変更する必要があるので、工程(蒸着バッチ数)が増えて、製造コストが高くなる)と比較して、工程を増やすことなく反射率の異なる金属反射膜を選択的に成膜することができ、成膜加工費におけるコスト低減を図ることができる。
【実施例3】
【0047】
以下、実施例3における車両用灯具について図1〜図6を参照して説明する。この実施例3における車両用灯具は、リフレクタ2の収束型反射面8(図4中において点線ハッチングが施されている箇所)と、シェード兼付加リフレクタ5の付加反射面17(図6中において点線ハッチングが施されている箇所)とが高反射率の反射面であり、一方、リフレクタ2の補助反射面9(図4中において実線ハッチングが施されている箇所)と、シェード兼付加リフレクタ5の補助反射面18(図6中において実線ハッチングが施されている箇所)とが、高反射率の反射面8、17よりも低反射率の反射面である。
【0048】
前記高反射率の反射面8、17は、たとえば、反射率が90%以上の反射面であって、クロム下地膜と、前記クロム下地膜の表面に成膜された金属反射膜と、からなる。一方、前記低反射率の反射面9、18は、たとえば、反射率が90%以下の反射面であって、クロム下地膜成膜時にマスキングした部分の表面に成膜された金属反射膜と、からなる。
【0049】
この実施例3における車両用灯具は、以上のごとき構成からなるので、前記の実施例1、2における車両用灯具とほぼ同様の作用効果を達成することができる。特に、この実施例3における車両用灯具は、クロム下地膜を成膜したり成膜しなかったりすることにより、反射率の異なる金属反射膜を選択的に成膜すること、すなわち、反射率の異なる反射面(高反射率のリフレクタ2の収束型反射面8およびシェード兼付加リフレクタ5の付加反射面17と、低反射率のリフレクタ2の補助反射面9およびシェード兼付加リフレクタ5の補助反射面18)を選択的に形成することができる。この結果、この実施例3における車両用灯具は、クロム下地膜を成膜せずに、反射率の異なる金属反射膜を蒸着により選択的に成膜する場合(この場合においては、反射率の異なる金属反射膜を蒸着により成膜する都度、マスキングの箇所や条件を変更する必要があるので、工程(蒸着バッチ数)が増えて、製造コストが高くなる)と比較して、工程を増やすことなく反射率の異なる金属反射膜を選択的に成膜することができ、成膜加工費におけるコスト低減を図ることができる。しかも、この実施例3における車両用灯具は、クロム下地膜により、金属反射面(収束型反射面8および付加反射面17)とリフレクタ2およびシェード兼付加リフレクタ5との密着力が向上するので、金属反射面(収束型反射面8および付加反射面17)の耐久性が向上する。
【実施例4】
【0050】
図7および図8は、この発明にかかる車両用灯具の実施例4を示す。図中、図1〜図6と同符号は、同一のものを示す。以下、この実施例4における車両用灯具について説明する。
【0051】
この実施例4における車両用灯具は、リフレクタ2の収束型反射面8および補助反射面9(図7中において点線ハッチングが施されている箇所)が、高反射率の反射面であり、一方、シェード兼付加リフレクタ5の付加反射面17(図8中において実線ハッチングが施されている箇所)が、前記高反射率の反射面8、17よりも低反射率の反射面である。
【0052】
前記高反射率の反射面8および9は、たとえば、反射率が90%以上の反射面で、前記リフレクタ2の前記収束型反射面8および前記補助反射面9であって、銀合金の金属反射膜と、前記銀合金の金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、からなる。一方、前記低反射率の反射面17は、たとえば、反射率が90%以下の反射面で、前記シェード兼付加リフレクタ5の前記付加反射面17であって、アルミの金属反射膜と、前記アルミの金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、からなる。
【0053】
この実施例4における車両用灯具は、以上のごとき構成からなるので、前記の実施例1、2、3における車両用灯具とほぼ同様の作用効果を達成することができる。特に、この実施例4における車両用灯具は、高反射率の反射面を得たいリフレクタ2の収束型反射面8および補助反射面9には、銀合金の金属反射膜と、銀合金の金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、を成膜し、一方、低反射率の反射面を得たいシェード兼付加リフレクタ5の付加反射面17には、銀合金の金属反射膜よりも安価なアルミの金属反射膜と、アルミの金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、を成膜するものである。この結果、この実施例4における車両用灯具は、反射率の異なる反射面(高反射率の収束型反射面8および補助反射面9と、低反射率の付加反射面17)を有するリフレクタ2とシェード兼付加リフレクタ5とをランプユニットとして組み合わせることができ、しかも、成膜加工費の低減化を図ることができる。
【実施例5】
【0054】
以下、実施例5における車両用灯具について図7および図8を参照して説明する。この実施例5における車両用灯具は、リフレクタ2の収束型反射面8および補助反射面9(図7中において点線ハッチングが施されている箇所)が、高反射率の反射面であり、一方、シェード兼付加リフレクタ5の付加反射面17(図8中において実線ハッチングが施されている箇所)が、前記高反射率の反射面8、17よりも低反射率の反射面である。
【0055】
前記高反射率の反射面8および9は、たとえば、反射率が90%以上の反射面で、前記リフレクタ2の前記収束型反射面8および前記補助反射面9であって、アルミの金属反射膜と、前記アルミの金属反射膜の表面に多層成膜された増反射機能保護膜と、からなる。一方、前記低反射率の反射面17は、たとえば、反射率が90%以下の反射面で、前記シェード兼付加リフレクタ5の前記付加反射面17であって、アルミの金属反射膜と、前記アルミの金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、からなる。
【0056】
この実施例5における車両用灯具は、以上のごとき構成からなるので、前記の実施例1、2、3、4における車両用灯具とほぼ同様の作用効果を達成することができる。特に、この実施例5における車両用灯具は、高反射率の反射面を得たいリフレクタ2の収束型反射面8および補助反射面9には、アルミの金属反射膜と、アルミの金属反射膜の表面に多層成膜された増反射機能保護膜と、を成膜し、一方、低反射率の反射面を得たいシェード兼付加リフレクタ5の付加反射面17には、アルミの金属反射膜と、増反射機能保護膜よりも安価なアルミの金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、を成膜するものである。この結果、この実施例5における車両用灯具は、反射率の異なる反射面(高反射率の収束型反射面8および補助反射面9と、低反射率の付加反射面17)を有するリフレクタ2とシェード兼付加リフレクタ5とをランプユニットとして組み合わせることができ、しかも、成膜加工費の低減化を図ることができる。
【符号の説明】
【0057】
1 車両用灯具
2 リフレクタ
3 半導体型光源
4 投影レンズ
5 シェード兼付加リフレクタ
6 ヒートシンク部材
7 ホルダ部
8 収束型反射面
9 補助反射面
10 基板
11 光透過部材
12 ホルダ部
13 上面板部
14 左右面板部
15 前面板部
16 角部
17 付加反射面
18 補助反射面
F1 収束型反射面の第1焦点
F2 収束型反射面の第2焦点
FL 投影レンズのレンズ焦点
Z−Z 光軸(灯具光軸、ランプユニットの光軸、収束型反射面の光軸、投影レンズの光軸)
L1 半導体型光源から放射される光
L2 収束型反射面で反射される光
L3 付加反射面で反射される光
L4 半導体型光源からリフレクタの補助反射面に入射する直射光
L5 リフレクタの補助反射面で反射される反射光
HL−HR 左右の水平線
VU−VD 上下の垂直線
CL カットオフライン
E エルボー点
LP すれ違い用配光パターン
OP オーバーヘッドサイン用配光パターン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロジェクタタイプの車両用灯具において、
楕円を基調とする収束型反射面を有するリフレクタと、
発光部が前記収束型反射面の第1焦点もしくはその近傍に位置するように配置されている半導体型光源と、
レンズ焦点が前記収束型反射面の第2焦点もしくはその近傍に位置する投影レンズと、
前記投影レンズと前記半導体型光源との間に配置されていて、前記半導体型光源から放射されて前記収束型反射面で反射された反射光の一部をカットオフして配光パターンのカットオフラインを形成するシェードと、カットオフした反射光を前記投影レンズ側に反射させる付加反射面と、がそれぞれ設けられているシェード兼付加リフレクタと、
少なくとも前記リフレクタに設けられている補助反射面と、
を備え、
前記収束型反射面と、前記付加反射面もしくは前記リフレクタの前記補助反射面のいずれか一方とは、高反射率の反射面であり、
前記付加反射面もしくは前記リフレクタの前記補助反射面のいずれか他方は、前記高反射率の反射面よりも低反射率の反射面である、
ことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記高反射率の反射面は、金型のうち金型の磨きレベルが高レベルで磨かれた箇所で成形された部分の表面に成膜された金属反射膜からなり、
前記低反射率の反射面は、金型のうち金型の磨きレベルが前記高反射率の反射面よりも低レベルで磨かれた箇所で成形された部分の表面に成膜された金属反射膜からなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記高反射率の反射面は、メッシュフィルターを用いずにもしくはメッシュ径が大きいメッシュフィルターを用いて成膜された金属反射膜からなり、
前記低反射率の反射面は、メッシュ径が前記高反射率の反射面よりも小さいメッシュフィルターを用いて成膜された金属反射膜からなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記高反射率の反射面は、クロム下地膜と、前記クロム下地膜の表面に成膜された金属反射膜と、からなり、
前記低反射率の反射面は、クロム下地膜成膜時にマスキングした部分の表面に成膜された金属反射膜と、からなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記高反射率の反射面は、前記リフレクタの前記収束型反射面および前記補助反射面であって、銀合金の金属反射膜と、前記銀合金の金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、からなり、
前記低反射率の反射面は、前記シェード兼付加リフレクタの前記付加反射面であって、アルミの金属反射膜と、前記アルミの金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、からなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記高反射率の反射面は、前記リフレクタの前記収束型反射面および前記補助反射面であって、アルミの金属反射膜と、前記アルミの金属反射膜の表面に多層成膜された増反射機能保護膜と、からなり、
前記低反射率の反射面は、前記シェード兼付加リフレクタの前記付加反射面であって、アルミの金属反射膜と、前記アルミの金属反射膜の表面に成膜された保護膜と、からなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−212110(P2010−212110A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−57420(P2009−57420)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【出願人】(000000136)市光工業株式会社 (774)
【Fターム(参考)】