説明

車両用開閉体のラッチ作動装置

【課題】車両用開閉体のラッチ作動装置にて、コスト低減および小型・軽量化を図ること。
【解決手段】車両用開閉体のラッチ作動装置100は、開閉体に組付けられるハウジング10を備えるとともに、このハウジング10に組付けられるラッチ機構とレバー機構と操作ユニットを備えている。ハウジング10は、樹脂製のボディ11と、金属製のベースプレート12と、金属製のサブベースプレート13を備えている。ボディ11は、ラッチ機構のポール22における軸部22aの軸線方向での中間部に配設されていてレバー機構のオープンレバー32と支持軸33とが組付けられる組付部11bを有している。支持軸33は、樹脂によって形成されていて、その軸部33bは、ボディ11の組付部11bに設けた取付孔11b2にスナップ固定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用開閉体のラッチ作動装置に関し、特に、車両ボデーに形成された開口を開閉する開閉体(例えば、サイドドアやバックドア(テールゲート)等)を前記車両ボデーに対して閉状態で保持するラッチ状態と前記開閉体の前記車両ボデーに対する保持を解除するアンラッチ状態を成すラッチ機構と、このラッチ機構を作動させるレバー機構を備えた車両用開閉体のラッチ作動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記した車両用開閉体のラッチ作動装置の一つとして、前記ラッチ機構が、前記開閉体に組付けられるハウジングに支持ピンを介して回転可能に組付けられて前記車両ボデーに固定されたストライカと係脱可能なラッチと、前記ハウジングに一端部が組付けられる軸部と、この軸部に組付けられて前記ラッチの前記ストライカからの離脱を規制・許容する頭部(ロック部)を有するポール(ロック部材)とを備え、前記レバー機構が、前記ポールと一体回転するように前記軸部の他端部に回動可能に組付けられるリフトレバー(ロック解除レバー)と、前記ハウジングに支持軸を用いて回転可能に組付けられて操作部材に連係され前記リフトレバーと連係可能なオープンレバーを備えているものがあり、例えば、下記特許文献1に示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−179209号公報
【0004】
上記した特許文献1に記載されている車両用開閉体のラッチ作動装置においては、前記ハウジングが、開閉体に組付けられるベースプレートと、このベースプレートに固定されたブラケットを備えていて、ラッチとポールがベースプレートに組付けられ、オープンレバーがブラケットに組付けられている。なお、ベースプレートとブラケットは、通常、金属製である。
【発明の概要】
【0005】
(発明が解決しようとする課題)
ところで、上記した特許文献1に記載されている車両用開閉体のラッチ作動装置では、軸部の他端部(リフトレバーが組付けられる部位)より他方に所要量離れた部位にて、オープンレバーが支持軸(ピン)を介してブラケットに組付けられている。このため、当該装置においては、オープンレバーの支持軸(ピン)をブラケットに組付けるために、金属製のベースプレートおよびブラケットを大きくしなければならず、当該装置の大型化・重量増を強いられることがある。
【0006】
また、上記した構成では、通常、支持軸(ピン)によるオープンレバーとブラケットの連結部での信頼性確保の観点から、支持軸(ピン)が、金属で形成されていて、オープンレバーとブラケットに設けた各貫通孔に挿通された後にカシメ固定されている。このため、当該装置の組付に際して、カシメ工程が必要で、組付作業の工数が増えているので、改善の余地がある。
【0007】
(課題を解決するための手段)
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、車両ボデーに形成された開口を開閉する開閉体を前記車両ボデーに対して閉状態で保持するラッチ状態と前記開閉体の前記車両ボデーに対する保持を解除するアンラッチ状態を成すラッチ機構と、このラッチ機構を作動させるレバー機構を備えていて、前記ラッチ機構が、前記開閉体に組付けられるハウジングに支持ピンを介して回転可能に組付けられて前記車両ボデーに固定されたストライカと係脱可能なラッチと、前記ハウジングに回転可能に組付けられる軸部を有するとともにこの軸部の一端部に一体的に形成されて前記ラッチの前記ストライカからの離脱を規制・許容する頭部を有するポールを備え、前記レバー機構が、前記ポールにおける前記軸部の他端部に一体的に組付けられるリフトレバーと、前記ハウジングに支持軸を用いて回転可能に組付けられて操作部材に連係され前記リフトレバーと連係可能なオープンレバーを備えている車両用開閉体のラッチ作動装置において、前記ハウジングが、前記オープンレバーと前記支持軸とが組付けられる組付部を有する樹脂製のボディと、このボディの一側に組付けられて前記支持ピンの一端部を支持する第1支持部を有するとともに前記ポールの前記軸部における一端部を支持する第2支持部を有する金属製のベースプレートと、前記ボディの他側に組付けられて前記支持ピンの他端部を支持する第1支持部を有するとともに前記ポールの前記軸部における他端部を支持する第2支持部を有する金属製のサブベースプレートを備え、前記ボディの前記組付部が前記ポールにおける前記軸部の軸線方向での中間部に配設され、前記支持軸が樹脂によって形成されていて、この支持軸が前記ボディの前記組付部にスナップ(弾力)固定されていることに特徴がある。この場合において、前記支持軸が前記ボディの前記組付部から抜けることを防止する突起が前記ベースプレートに一体的に形成されていることも可能である。
【0008】
(発明の作用効果)
本発明による車両用開閉体のラッチ作動装置においては、オープンレバーと支持軸とが組付けられる組付部が樹脂製のボディに設けられているため、金属製のベースプレートおよびサブベースプレートの小型・軽量化が可能であり、しかも、ボディの組付部がポールにおける軸部の軸線方向での中間部に配設されているため、ボディ自体の小型・軽量化を図ることも可能である。このため、当該装置の小型・軽量化を図ることが可能である。
【0009】
また、本発明による車両用開閉体のラッチ作動装置においては、オープンレバーをボディの組付部に組付けるための支持軸が樹脂によって形成されていて、この支持軸がボディの組付部にスナップ(弾力)固定されている。このため、支持軸自体のコスト低減および軽量化を図ることが可能であるとともに、支持軸をボディの組付部に組付ける際の組付作業の工数を減ずること(上述した金属製支持軸(ピン)のカシメ固定を無くして、作業コストを低減させること)が可能であって、当該装置のコスト低減および軽量化を図ることが可能である。
【0010】
また、上記した本発明の実施に際して、樹脂製の支持軸がボディの組付部から抜けることを防止する突起をベースプレートに一体的に形成した場合には、樹脂製の支持軸を用いて、オープンレバーをボディの組付部に組付けた後に、ベースプレートをボディに組付けることによって、樹脂製の支持軸がボディの組付部から抜けることをベースプレートの突起により防止することが可能である。このため、支持軸によるオープンレバーとボディの連結部での信頼性をシンプルな構成(ベースプレートに形成した突起)にて向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明による車両用開閉体のラッチ作動装置の一実施形態を示した正面図(サブベースプレート側から見た図)である。
【図2】図1に示した車両用開閉体のラッチ作動装置の右側面図である。
【図3】図1に示した車両用開閉体のラッチ作動装置の平面図である。
【図4】図1〜図3に示した車両用開閉体のラッチ作動装置におけるボディ、ベースプレート、サブベースプレート、ポール、リフトレバー、オープンレバー、支持軸等の関係を示した断面図である。
【図5】図1〜図3に示した車両用開閉体のラッチ作動装置におけるボディ、ベースプレート、サブベースプレート、ラッチ、ポール、リフトレバー、オープンレバー、支持軸等の分解斜視図である。
【図6】図1〜図5に示したボディ単体の正面図である。
【図7】図6に示したボディ単体の右側面図である。
【図8】図6に示したボディ単体の平面図である。
【図9】図1〜図5に示したベースプレート単体の正面図である。
【図10】図9に示したベースプレート単体の右側面図である。
【図11】図9に示したベースプレート単体の平面図である。
【図12】図1〜図5に示したサブベースプレート単体の正面図である。
【図13】図12に示したサブベースプレート単体の右側面図である。
【図14】図12に示したサブベースプレート単体の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図5は本発明による車両用開閉体のラッチ作動装置100を示していて、この車両用開閉体のラッチ作動装置100は、車両ボデー(図示省略の車体)に形成された開口を開閉する開閉体(図示省略の例えば、サイドドアやバックドア(テールゲート)等)に装着されるものであり、開閉体に組付けられるハウジング10を備えるとともに、このハウジング10に組付けられるラッチ機構20とレバー機構30と操作ユニット40を備えている。
【0013】
ハウジング10は、樹脂製のボディ11と、金属製のベースプレート12と、金属製のサブベースプレート13を備えている。ラッチ機構20は、開閉体を車両ボデーに対して閉状態(開閉体によって車両ボデーの開口が閉じられた状態)で保持するラッチ状態と、開閉体の車両ボデーに対する保持を解除するアンラッチ状態を成すものであり、ラッチ21、ポール22、クッションゴム23を備えるとともに、ラッチ用トーションスプリング24、ポール用トーションスプリング25、支持ピン26を備えている。
【0014】
レバー機構30は、ラッチ機構20を作動させるためのものであり、ポール22に一体的に組付けられるリフトレバー31と、ハウジング10のボディ11に支持軸33を用いて回転可能に組付けられるオープンレバー32を備えている。操作ユニット40は、レバー機構30を作動させるためのものであり、インナーワイヤ41aとアウターチューブ41bを有する操作ケーブル41と、アウターチューブ41bをハウジング10のボディ11に固定するためのケーブルクランプ42を備えている。
【0015】
ボディ11は、ポール22の軸部22aを回転可能に支持する円筒状のポール支持部11aを有するとともに、ポール22における軸部22aの軸線方向での中間部に配設されていてオープンレバー32と支持軸33とが組付けられる組付部11bを有している。また、ボディ11は、ラッチ21、クッションゴム23、ラッチ用トーションスプリング24の収容部(詳細は図示省略)を有するとともに、支持ピン26の挿通孔11cとケーブルクランプ42の取付孔11dを有している。
【0016】
また、ボディ11は、ハウジング10が開閉体に組付けられたときに略水平に延びる水避け壁11eを有していて、これによって上方からの水滴がレバー機構30のリフトレバー31とオープンレバー32に落下付着することが防止されている。なお、ボディ11は、当該装置100を開閉体に組付けるための一対のボルト(図示省略)が挿通される一対のボルト挿通孔11f、11gを有するとともに、ベースプレート12とサブベースプレート13のボディ11に対する組付けに際して用いられる一対の位置決めピン部11h、11iを有している。
【0017】
ベースプレート12は、ボディ11の一側に組付けられていて、支持ピン26の一端部(小径端部)26aを支持する第1支持部(支持孔)12aを有するとともに、ポール22の軸部22aにおける一端部(頭部22b側端部)22a1を支持する第2支持部(支持孔)12bを有している。また、ベースプレート12は、ストライカ(図示省略)がラッチ21に対して係合・離脱する際に挿通されるストライカ挿通溝12cを有するとともに、支持軸33がボディ11の組付部11bから抜けることを防止するための突起12dを有している。なお、ベースプレート12は、当該装置100を開閉体に組付けるための一対のボルト(図示省略)が挿通される一対のボルト挿通孔12e、12fを有するとともに、ベースプレート12のボディ11に対する組付けに際して位置決めピン部11hと嵌合される位置決めピン孔12gを有している。
【0018】
サブベースプレート13は、ボディ11の他側に組付けられていて、支持ピン26の他端部(大径端部)26bを支持する第1支持部(支持孔)13aを有するとともに、ポール22の軸部22aにおける他端部(二面幅部22a2の近傍部分)をボディ11のポール支持部11aと共に支持する第2支持部(支持孔)13bを有している(図4参照)。なお、サブベースプレート13は、当該装置100を開閉体に組付けるための一対のボルト(図示省略)が螺着される一対のボルト組付孔(雌ねじ孔)13c、13dを有するとともに、サブベースプレート13のボディ11に対する組付けに際して位置決めピン部11iと嵌合される位置決めピン孔13eを有している。
【0019】
ラッチ21は、支持ピン26の小径端部26aが挿通される取付孔21aを有するとともに、ストライカが進入・退避する係合溝21bを有していて、ハウジング10に支持ピン26を介して回転可能に組付けられ、車両ボデーに固定されたストライカ(図示省略)と係脱可能である。また、ラッチ21は、ラッチ用トーションスプリング24によって所定の方向(ストライカとの係合を離脱可能とする方向)に回転付勢されている。
【0020】
ポール22は、ボディ11のポール支持部11aに回転可能に組付けられる軸部22aを有するとともに、この軸部22aの一端部に一体的に形成されてラッチ21のストライカ(図示省略)からの離脱を規制・許容する頭部22bを有していて、ポール用トーションスプリング25によって所定の方向(ラッチ21と係合する方向)に回転付勢されている。また、ポール22の軸部22a先端には、リフトレバー31を一体的に組付けるための二面幅部22a2が形成されている。
【0021】
クッションゴム23は、ハウジング10のボディ11に組付けられてポール22の頭部22bを弾性的に受け止めるものであり、ボディ11への組付部23aと頭部22bの受承部23bを有している。ラッチ用トーションスプリング24は、支持ピン26の外周に組付けられていて、一端にてラッチ21に係止され他端にてハウジング10におけるボディ11に係止されている。ポール用トーションスプリング25は、ポール22の軸部22a外周(詳細には、ポール支持部11aの外周)に組付けられていて、一端にてハウジング10におけるボディ11に係止され他端にてレバー機構30におけるリフトレバー31の係止部31aに係止されている。
【0022】
リフトレバー31は、上記した係止部31aを有するとともに、ポール22における軸部22aの先端部分に形成した二面幅部22a2に嵌合される非円形取付孔31bを有していて、非円形取付孔31bにてポール22の軸部22aに一体回転可能に組付けられる。また、リフトレバー31は、オープンレバー32の押動部32aと係合可能で押動部32aによって駆動されるU字状の湾曲部31cと、ボディ11に設けたストッパ11jと係合・離脱可能なL字状の屈曲部31dを有している。なお、リフトレバー31は、ポール22の二面幅部22a2先端をカシメ固定することにより、ポール22と一体化されている。
【0023】
オープンレバー32は、上記した押動部32aを有するとともに、ボディ11の組付部11bに設けた円環状部分11b1(図4、図7参照)に回転可能に嵌合される取付孔32bを有していて、取付孔32bを形成した部分にてボディ11と支持軸33に対して回転可能に組付けられている。また、オープンレバー32は、連結アーム部32cを有していて、連結アーム部32cの先端部にて操作ケーブル41のインナーワイヤ41aの一端に連結されている。
【0024】
支持軸33は、樹脂によって形成されていて、ボディ11の組付部11bに組付けられることによりオープンレバー32を回転可能に支持する頭部33aと、ボディ11の組付部11bに設けた取付孔11b2に嵌合されてスナップ(弾力)固定される軸部33bを有している。軸部33bは、所定の長さに形成されていて、ボディ11の組付部11bに弾性的に係合する傘型(円錐台形状)の係止部33b1を先端部に有し、軸心部に抜き穴33b2(軸部33bを径方向に弾性変形しやすくするもの)を有している。なお、支持軸33の軸部33bは、ボディ11の組付部11bに設けた取付孔11b2に嵌合されてスナップ(弾力)固定されるものであればよく、その形状は適宜変更可能である。
【0025】
操作ケーブル41は、手動で操作されるものであり、一端をオープンレバー32の連結アーム部32cに連結されるとともに他端を手動操作部(図示省略)に連結されたインナーワイヤ41aと、インナーワイヤ41aを長手方向にて移動可能に収容して両端を固定されるアウターチューブ41bを備えている。ケーブルクランプ42は、アウターチューブ41bの一端をボディ11に固定するためのものであり、アウターチューブ41bに固定される固定部42aと、ボディ11の取付孔11dに嵌合固定される取付部42bを有している。
【0026】
上記のように構成したこの実施形態の車両用開閉体のラッチ作動装置100においては、当該装置100が開閉体に組付けられた状態にて、操作ケーブル41を開操作すると、オープンレバー32が傾動するとともに、リフトレバー31が傾動して、ポール22がアンラッチ方向に回転し、ラッチ機構20がラッチ状態からアンラッチ状態となり、開閉体を開くことが可能である。
【0027】
ところで、上記した実施形態の車両用開閉体のラッチ作動装置100においては、オープンレバー32と支持軸33とが組付けられる組付部11bが樹脂製のボディ11に設けられているため、金属製のベースプレート12およびサブベースプレート13の小型・軽量化が可能であり、しかも、ボディ11の組付部11bがポール22における軸部22aの軸線方向での中間部に配設されているため、ボディ11自体の小型・軽量化を図ることも可能である。このため、当該装置100の小型・軽量化を図ることが可能である。
【0028】
また、この実施形態の車両用開閉体のラッチ作動装置100においては、オープンレバー32をボディ11の組付部11bに組付けるための支持軸33が樹脂によって形成されていて、この支持軸33がボディ11の組付部11bにスナップ(弾力)固定されている。具体的には、支持軸33の軸部33bをボディ11の組付部11bに設けた取付孔11b2に単に挿入して嵌合することにより、支持軸33がボディ11の組付部11bに固定されている。このため、支持軸33自体のコスト低減および軽量化を図ることが可能であるとともに、支持軸33をボディ11の組付部11bに組付ける際の組付作業の工数を減ずること(金属製支持軸(ピン)のカシメ固定を無くして、作業コストを低減させること)が可能であって、当該装置100のコスト低減および軽量化を図ることが可能である。
【0029】
また、この実施形態では、樹脂製の支持軸33がボディ11の組付部11bから抜けることを防止する突起12dをベースプレート12に一体的に形成したため、樹脂製の支持軸33を用いて、オープンレバー32をボディ11の組付部11bに組付けた後に、ベースプレート12をボディ11に組付けることによって、樹脂製の支持軸33がボディ11の組付部11bから抜けることをベースプレート12の突起12dにより防止することが可能である。このため、支持軸33によるオープンレバー32とボディ11の連結部での信頼性をシンプルな構成(ベースプレート12に形成した突起12d)にて向上させることが可能である。
【0030】
また、この実施形態では、樹脂製のボディ11に、ケーブルクランプ42を組付けるための取付孔11dが設定されている。このため、ケーブルクランプ42を組付けるための取付孔をベースプレートやサブベースプレートに設定する場合に比して、当該装置100のコスト低減および軽量化を図ることが可能である。
【符号の説明】
【0031】
100…車両用開閉体のラッチ作動装置、10…ハウジング、11…ボディ、11a…ポール支持部、11b…組付部、12…ベースプレート、12a…第1支持部(支持孔)、12b…第2支持部(支持孔)、12d…突起、13…サブベースプレート、13a…第1支持部(支持孔)、13b…第2支持部(支持孔)、20…ラッチ機構、21…ラッチ、22…ポール、22a…軸部、22a1…一端部、22a2…二面幅部(他端部)、22b…頭部、26…支持ピン、26a…一端部(小径端部)、26b…他端部(大径端部)、30…レバー機構、31…リフトレバー、32…オープンレバー、33…支持軸、33a…頭部、33b…軸部、33b1…係止部、33b2…抜き穴、40…操作ユニット、41…操作ケーブル(操作部材)、42…ケーブルクランプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両ボデーに形成された開口を開閉する開閉体を前記車両ボデーに対して閉状態で保持するラッチ状態と前記開閉体の前記車両ボデーに対する保持を解除するアンラッチ状態を成すラッチ機構と、このラッチ機構を作動させるレバー機構を備えていて、
前記ラッチ機構が、前記開閉体に組付けられるハウジングに支持ピンを介して回転可能に組付けられて前記車両ボデーに固定されたストライカと係脱可能なラッチと、前記ハウジングに回転可能に組付けられる軸部を有するとともにこの軸部の一端部に一体的に形成されて前記ラッチの前記ストライカからの離脱を規制・許容する頭部を有するポールを備え、
前記レバー機構が、前記ポールにおける前記軸部の他端部に一体的に組付けられるリフトレバーと、前記ハウジングに支持軸を用いて回転可能に組付けられて操作部材に連係され前記リフトレバーと連係可能なオープンレバーを備えている
車両用開閉体のラッチ作動装置において、
前記ハウジングが、前記オープンレバーと前記支持軸とが組付けられる組付部を有する樹脂製のボディと、このボディの一側に組付けられて前記支持ピンの一端部を支持する第1支持部を有するとともに前記ポールの前記軸部における一端部を支持する第2支持部を有する金属製のベースプレートと、前記ボディの他側に組付けられて前記支持ピンの他端部を支持する第1支持部を有するとともに前記ポールの前記軸部における他端部を支持する第2支持部を有する金属製のサブベースプレートを備え、
前記ボディの前記組付部が前記ポールにおける前記軸部の軸線方向での中間部に配設され、前記支持軸が樹脂によって形成されていて、この支持軸が前記ボディの前記組付部にスナップ固定されている
ことを特徴とする車両用開閉体のラッチ作動装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用開閉体のラッチ作動装置において、前記支持軸が前記ボディの前記組付部から抜けることを防止する突起が前記ベースプレートに一体的に形成されていることを特徴とする車両用開閉体のラッチ作動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−226176(P2011−226176A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−97801(P2010−97801)
【出願日】平成22年4月21日(2010.4.21)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【出願人】(000100827)アイシン機工株式会社 (122)
【Fターム(参考)】