車体構造
【課題】タイヤ収納部の後ろ側に生ずる乱流を抑えて、空力性能を向上させることができる車体構造を提供することである。
【解決手段】車体構造1は、車体101と、タイヤ収納部105と、車体101の下側方向に突出し、タイヤ収納部105の後側方向の位置に形成された複数のリブ3と、を有し、複数のリブ3のうち少なくとも2つ以上は、前側方向の端部がタイヤ収納部105の後側方向の後側端部105aに隣接して配置され、車体101の前側方向及び後側方向へ伸びている。
【解決手段】車体構造1は、車体101と、タイヤ収納部105と、車体101の下側方向に突出し、タイヤ収納部105の後側方向の位置に形成された複数のリブ3と、を有し、複数のリブ3のうち少なくとも2つ以上は、前側方向の端部がタイヤ収納部105の後側方向の後側端部105aに隣接して配置され、車体101の前側方向及び後側方向へ伸びている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤを有しこのタイヤを収納するためのタイヤ収納部を有する車体において、この車体が移動する方向とは反対側位置に形成された整流用のリブを有する車体構造に関する。例えば、自動車等の車体の下部に設けられたリブを有する車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車体下部に空気の流れを制御する部材であるダウンフォース発生手段が設けられている技術が開示されている。
【0003】
特許文献2には、車体下部に車体下部に空気の流れを制御する整流板が設ける技術が開示されている。
【0004】
特許文献3には、車体下部に車体下部側面から床下に流れこむ気流を抑制し、さらに床下の気流を車体下部側面に積極的に排出するエアガイドを設ける技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009―248746号公報
【特許文献2】特開2006―248355号公報
【特許文献3】特開2007―62681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、いずれもタイヤ収納部の存在によって生ずる乱流を抑制するためのものではない。
【0007】
本発明の目的の一例は、タイヤ収納部の後ろ側に生ずる乱流を抑えて、空力性能を向上させることができる車体構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の車体構造は、車体と、タイヤ収納部と、車体の下側方向に突出し、前記タイヤ収納部の後側方向の位置に形成された複数のリブと、を有し、前記複数のリブのうち少なくとも2つ以上は、前側方向の後側端部が前記タイヤ収納部の後側方向の端部に隣接して配置され、記車体の前側方向及び後側方向へ伸びている。
【0009】
好適には、前記複数のリブのうち、前記車体の最も外側方向位置に配置された前記リブは、最も下側方向の長さが長く形成されている。
【0010】
好適には、前記車体の最も内側方向位置に配置された前記リブは、最も下側方向の長さが長く形成されている。
【0011】
好適には、前記複数のリブのうち、前記車体の最も外側方向位置に配置された前記リブ、及び、前記車体の最も内側方向位置に配置された前記リブは、他のリブよりも下側方向の長さが長く形成されている。
【0012】
好適には、前記複数のリブは、空気を前記車体の外側方向に導くように、前記車体の外側方向に向かって傾斜している。
【0013】
好適には、前記複数のリブは、空気を前記車体の内側方向に導くように、前記車体の外側方向に向かって傾斜している。
【0014】
好適には、前記複数のリブは、空気を前記車体の外側方向に導くように、その後部が前記車体の外側方向に向かって傾斜している。
【0015】
好適には、前記複数のリブは、空気を前記車体の内側方向に導くように、その後部が前記車体の内側方向に向かって傾斜している。
【0016】
好適には、前記複数のリブは、高強度に形成された高強度リブと、低強度に形成された低強度リブと、前記高強度リブの下側方向の端部側位置と、前記低強度リブの下側方向の端部側位置と、をつなぐリンク部材と、を有する。
【発明の効果】
【0017】
本発明における車体構造によって、タイヤ収納部の後ろ側に生ずる乱流を抑えて、空力性能を向上させることができる車体構造を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1の実施形態における、車体構造の説明図である。
【図2】リブをタイヤ収納部側(前側方向)から見た説明図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における、車体構造の説明図である。
【図4】第3の実施形態の説明図である。
【図5】第4の実施形態の説明図である。
【図6】第5の実施形態の説明図である。
【図7】第6の実施形態の説明図である。
【図8】第7の実施形態の説明図である。
【図9】第8の実施形態の説明図である。
【図10】第9の実施形態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における、車体構造1の説明図である。
【0020】
以下、本発明の第1の実施形態における車体構造1を、図1を用いて詳細に説明する。
図1のように、自動車の車体構造1は、通常は前側方向に移動するように設計、製造されている。そして、この自動車の車体101には、車体下部位置にタイヤ103が配置されている。
このタイヤ103を収納するためのタイヤ収納部105が設けられている。
このタイヤ収納部105は、タイヤ103が収納されている状態であっても、タイヤ103との間には空隙が存在するため、その内部が空洞構造となっている。
さらに、このタイヤ収納部105は、その機能であるタイヤ103を収納するために、その空洞の形状が、車体101の形状のように、滑らかに形状を変化させることが極めて困難である。つまり、車体側面101a又は車体底面101bの形状との接続形状を、空力的に乱流Rを発生しないような滑らかな形状とすることが困難である。
このような2つの理由等によって、タイヤ収納部105の後側位置には、乱流Rが発生してしまうという問題が生ずる。
この乱流Rは、空力抵抗の増加、騒音の発生を生じさせてしまうことから、できるだけこの乱流Rの発生を抑制することが求められる。
さらに、乱流Rが発生してしまった場合には、できるだけこの乱流Rが発生している空間を小さくすることが求められる。つまり、発生した渦を早期に収束させることが求められる。
本実施形態の目的は、このように、乱流Rの発生を抑制し、乱流の発生空間を小さくすることによって、燃費の向上、騒音の低減等を図ることである。
【0021】
本実施形態では、この目的を達成するために、車体101の車体底面101bのうち、特に、タイヤ収納部105の後側位置に複数のリブ3を設けている。
つまり、この複数のリブ3によって、乱流Rの発生を抑制し、発生した乱流Rは早期に収束させている。
【0022】
ここで、方向を定義する。前側方向とは、車体101が通常において移動することを想定される方向をいう。そして、この前側方向とは逆方向を、後側方向という。
また、この車体101において、前側方向の右手側を右側方向といい、この右側方向とは逆の方向を左側方向という。この左側方向及び右側方向のうち、車体101の中心軸側の方向を内側方向と定義し、逆に、この中心軸から離れる方向を外側方向と定義する。
さらに、車体が通常使用される場合に、車体101の地面側を下側方向といい、その逆を上側方向という。
【0023】
図2は、リブ3をタイヤ収納部105側(前側方向)から見た説明図である。
【0024】
図2のように、リブ3は4本のリブから形成されている。もっとも、リブ3の本数はこの4本に限定する趣旨ではない。2本以上であればどの様な本数であってもよい。
なお、リブ3を1本としなかった理由は、1本では積極的に流れを作る場合には適切に機能する場合もあるが、本実施形態のように、乱流Rを抑制するという目的で用いる場合にはその機能を十分に発揮させることが困難であるからである。
この複数のリブ3は、外側方向から、第1のリブ3a、第2のリブ3b、第3のリブ3c及び第4のリブ3dという。
【0025】
図2のように、リブ3は、車体101の車体底面101bから下側方向にある程度の長さ(高さ)を有している。
この第1の実施形態においては、複数のリブ3(第1のリブ3a、第2のリブ3b、第3のリブ3c及び第4のリブ3d)の長さ(高さ)は同一としている。
また、複数のリブ3(第1のリブ3a、第2のリブ3b、第3のリブ3c及び第4のリブ3d)は、同一の左側方向と右側方向の長さ(幅)を有している。
さらに、後述するが、複数のリブ3(第1のリブ3a、第2のリブ3b、第3のリブ3c及び第4のリブ3d)は、同一の前側方向と後側方向の長さ(奥行)を有している。
【0026】
これらのリブ3は、金属によって形成することも可能であるし、樹脂、ゴム等によって作製することも可能である。さらに、複数のリブ3のすべてが同じ材質、形状である必要もなく、複数のリブ3のうちで任意の個数のみを、特定の材料、形状で形成しても良い。
【0027】
<第2の実施形態>
図3は、本発明の第2の実施形態における、車体構造1の説明図である。
【0028】
図3のように、第1のリブ3aは他のリブ3(第2のリブ3b、第3のリブ3c及び第4のリブ3d)よりも、下側方向の長さが長く形成されている。
このように、外側方向位置のリブである第1のリブ3aを長く形成したことによって、大部分の乱流Rが発生する車体側面101a側の乱流Rをより効率的に抑制することが可能となる。
なお、ここで、複数のリブ3の下方方向の長さ(高さ)は本来できるだけ長いほうが、乱流Rを抑制する効果が高い事から、第1のリブ3aのみならず、他のリブ3も長いほうがより適切である。
しかしながら、すべてのリブ3を長く形成してしまうと、リブ3の材料費が高くなってしまうこと、リブ3が摩耗等してしまうおそれがあること等から、適切ではない場合がある。
そこで、本実施形態では、最も外側方向の位置に存在する第1のリブ3aのみを、下方方向に長く形成して、材料費等の上昇・形状の複雑化を抑制しつつ、乱流Rの抑制を図っている。
【0029】
<第3の実施形態>
図4は、第3の実施形態の説明図である。
【0030】
図4のように、第4のリブ3dのみを長く形成してもよい。
この場合にも、第4のリブ3dが他のリブ3よりも長いことから、この第4のリブ3dが存在する車体底面101b側に生ずる乱流Rをより抑制することが可能となる。
また、最も内側方向の位置に存在する第4のリブ3dのみを、下方方向に長く形成して、材料費等の上昇・形状の複雑化を抑制しつつ、乱流Rの抑制を図っている。
【0031】
<第4の実施形態>
図5は、第4の実施形態の説明図である。
【0032】
図5のように、第1のリブ3a及び第4のリブ3dを長く形成してもよい。
このように構成したことによって、材料費等の上昇・形状の複雑化を抑制しつつ、車体側面101a及び車体底面101bの両方の乱流Rを抑制することが可能となる。
<第5の実施形態>
図6は、第5の実施形態の説明図である。
【0033】
図6のように、複数のリブ3は、タイヤ収納部105の後側端部105aから車体101の後側方向に向かって伸びている。
そして、空気を前記車体の内側方向に導くように、複数のリブ3は、車体101の内側方向に向かって傾斜している。
つまり、リブ3の後部15の位置はリブ3の前部13よりも、内側方向位置に位置している。
このように、複数のリブ3が車体101の内側方向に向かって傾斜していることから、タイヤ収納部105によって生ずる車体底面101bの乱流Rの発生をより抑制することが可能となる。
<第6の実施形態>
図7は、第6の実施形態の説明図である。
【0034】
図7のように、複数のリブ3は、タイヤ収納部105の後側端部105aから車体101の後側方向に向かって伸びている。
そして、空気を前記車体の外側方向に導くように、複数のリブ3は、車体101の外側方向に向かって傾斜している。
つまり、リブ3の後部15の位置はリブ3の前部13よりも、外側方向位置に位置している。
このように、複数のリブ3が車体101の外側方向に向かって傾斜していることから、タイヤ収納部105によって生ずる車体側面101aの乱流Rの発生を抑制することが可能となる。
<第7の実施形態>
図8は、第7の実施形態の説明図である。
【0035】
図8のように、複数のリブ3は、タイヤ収納部105の後側端部105aから車体101の後側方向に向かって伸びている。
そして、空気を前記車体の内側方向に導くように、複数のリブ3の後部15のみが車体101の内側方向に向かって傾斜している。
このように、複数のリブ3の後部15のみが車体101の内側方向に向かって傾斜していることから、タイヤ収納部105によって生ずる車体底面101bの乱流Rの発生を抑制することが可能となる。
このように、リブ3の前部13は傾斜させずに、後部15のみを傾斜させたため以下の効果がある。
まず、傾斜していない前部13では、タイヤ収納部105の後側端部105aから生ずる乱流Rをより確実に防止することができる。その上で、後部15では内側方向に空気の流れを作るため、車体底面101bに生ずる乱流Rの発生も抑制することが可能となっている。
<第8の実施形態>
図9は、第8の実施形態の説明図である。
【0036】
図9のように、複数のリブ3は、タイヤ収納部105の後側端部105aから車体101の後側方向に向かって伸びている。
そして、空気を前記車体の内側方向に導くように、複数のリブ3の後部15のみが車体101の外側方向に向かって傾斜している。
このように、複数のリブ3の後部15のみが車体101の外側方向に向かって傾斜していることから、タイヤ収納部105によって生ずる車体底面101bの乱流Rの発生を抑制することが可能となる。
このように、リブ3の前部13は傾斜させずに、後部15のみを傾斜させたため以下の効果がある。
まず、傾斜していない前部13では、タイヤ収納部105の後側端部105aから生ずる乱流Rをより確実に防止することができる。その上で、後部15では内側方向に空気の流れを作るため、車体側面101aに生ずる乱流Rの発生も抑制することが可能となっている。
【0037】
以上のように、複数のリブ3についての傾斜について複数の実施形態を説明してきたが、リブ3の傾斜はこれに限定されるものではない。例えば、外側方向側のリブ3(第1のリブ3a及び第2のリブ3b)は外側方向に傾斜しており、内側方向側のリブ3(第3のリブ3c及び第4のリブ3d)は内側方向に傾斜していてもよい。
さらに、より複雑な傾斜を有していてもよい。
<第9の実施形態>
図10は、第9の実施形態の説明図である。
【0038】
本実施形態において、リブ3を設けた理由は乱流Rを整流することであるから、これが可能であれば、リブ3の形状は同じでなくてもよい。
特に、乱流Rによってリブ3が振動等しなければ良いのであるから、以下のような第9の実施形態の様であってよい。
具体的には、図10のように、複数のリブ3のうち、最も外側方向に位置する第1のリブ3aのみを高強度である高強度リブ3eで形成し、他のリブ3を低強度である低強度リブ3fによって形成する。
さらに、低強度リブ3fが乱流Rによって振動する恐れがあるので、リンク部材17によって低強度リブ3fと高強度リブ3eとを接続して、これを防いでいる。
このリンク部材17は、リブ3の下側方向の端部側で接続していると好適であるが、これに限定されない。また、リンク部材17は、リブ3の後側方向位置にも設けられていてよい。さらに、リンク部材17は、ボルトによって構成される必然性もなく、プラスチック製の棒状(板状)のであってもよい。
このように、リンク部材17を有していることから、低強度リブ3fの振動を防ぎつつ、低強度リブ3fを軽量化することが可能となる。
【0039】
また、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、様々な変化した構造、構成、制御を行っていても良い。
例えば、以上の実施形態では、車体101の前側のタイヤ103(前輪)に対して設けられていたが、後側のタイヤ103(後輪)に対して設けることも可能である。
また、リブ3の高さは、後側方向に行くに従い、低くするように構成してもよいし、他の形状であっても良い。
リブ3の厚さも、前方方向側の端部で薄く、後方方向に行くに従って厚くなり、更に後方方向側の端部で再度薄くなっても良い。つまり、リブ3の厚さが流線形状であって良い。さらに、他の形状であって良い。
【0040】
<実施形態の構成及び効果>
以上の実施形態によれば、車体構造1は、車体101と、タイヤ収納部105と、車体101の下側方向に突出し、タイヤ収納部105の後側方向の位置に形成された複数のリブ3と、を有し、複数のリブ3のうち少なくとも2つ以上は、前側方向の端部がタイヤ収納部105の後側方向の後側端部105aに隣接して配置され、車体101の前側方向及び後側方向へ伸びている。
このような構成を有することから、本実施形態の車体構造1は、タイヤ収納部105によって生じた乱流を複数のリブ3によって整流することができる。
このように整流することができることから、空力性能が向上して燃費の向上、騒音の低下等の効果が生ずる。
【0041】
複数のリブ3のうち、車体101の最も外側方向位置に配置された第1のリブ3aは、最も下側方向の長さが長く形成されている。
このような構成を有することから、より整流効果を増すことが可能となる。
【0042】
車体101の最も内側方向位置に配置された第4のリブ3dは、最も下側方向の長さが長く形成されている。
このような構成を有することから、より整流効果を増すことが可能となる。
【0043】
複数のリブ3のうち、車体101の最も外側方向位置に配置された第1のリブ3a、及び、車体101の最も内側方向位置に配置された第4のリブ3dは、他のリブ3である第2のリブ3b及び第3のリブ3c、よりも下側方向の長さが長く形成されている。
このような構成を有することから、より整流効果を増すことが可能となる。
【0044】
複数のリブ3は、空気を車体101の外側方向に導くように、車体101の外側方向に向かって傾斜している。
このような構成を有することから、より整流効果を増すことが可能となる。
【0045】
複数のリブ3は、空気を車体101の内側方向に導くように、車体101の外側方向に向かって傾斜している。
このような構成を有することから、より整流効果を増すことが可能となる。
【0046】
複数のリブ3は、空気を車体101の外側方向に導くように、その後部15が車体101の外側方向に向かって傾斜している。
このような構成を有することから、より整流効果を増すことが可能となる。
【0047】
複数のリブ3は、空気を車体101の内側方向に導くように、その後部15が車体の内側方向に向かって傾斜している。
このような構成を有することから、より整流効果を増すことが可能となる。
【0048】
複数のリブ3は、高強度に形成された高強度リブ3eと、低強度に形成された低強度リブ3fと、高強度リブ3eの下側方向の端部側位置と、低強度リブ3fの下側方向の端部側位置と、をつなぐリンク部材17と、を有する。
このような構成を有することから、軽量化等しつつ、強度を維持することが可能なリブ3を形成することが可能となる。
【符号の説明】
【0049】
1 車体構造
3 リブ
3a 第1のリブ
3b 第2のリブ
3c 第3のリブ
3d 第4のリブ
3e 高強度リブ
3f 低強度リブ
13 前部
15 後部
17 リンク部材
101 車体
101a 車体側面
101b 車体底面
103 タイヤ
105 タイヤ収納部
105a 側端部
R 乱流
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤを有しこのタイヤを収納するためのタイヤ収納部を有する車体において、この車体が移動する方向とは反対側位置に形成された整流用のリブを有する車体構造に関する。例えば、自動車等の車体の下部に設けられたリブを有する車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車体下部に空気の流れを制御する部材であるダウンフォース発生手段が設けられている技術が開示されている。
【0003】
特許文献2には、車体下部に車体下部に空気の流れを制御する整流板が設ける技術が開示されている。
【0004】
特許文献3には、車体下部に車体下部側面から床下に流れこむ気流を抑制し、さらに床下の気流を車体下部側面に積極的に排出するエアガイドを設ける技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009―248746号公報
【特許文献2】特開2006―248355号公報
【特許文献3】特開2007―62681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、いずれもタイヤ収納部の存在によって生ずる乱流を抑制するためのものではない。
【0007】
本発明の目的の一例は、タイヤ収納部の後ろ側に生ずる乱流を抑えて、空力性能を向上させることができる車体構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の車体構造は、車体と、タイヤ収納部と、車体の下側方向に突出し、前記タイヤ収納部の後側方向の位置に形成された複数のリブと、を有し、前記複数のリブのうち少なくとも2つ以上は、前側方向の後側端部が前記タイヤ収納部の後側方向の端部に隣接して配置され、記車体の前側方向及び後側方向へ伸びている。
【0009】
好適には、前記複数のリブのうち、前記車体の最も外側方向位置に配置された前記リブは、最も下側方向の長さが長く形成されている。
【0010】
好適には、前記車体の最も内側方向位置に配置された前記リブは、最も下側方向の長さが長く形成されている。
【0011】
好適には、前記複数のリブのうち、前記車体の最も外側方向位置に配置された前記リブ、及び、前記車体の最も内側方向位置に配置された前記リブは、他のリブよりも下側方向の長さが長く形成されている。
【0012】
好適には、前記複数のリブは、空気を前記車体の外側方向に導くように、前記車体の外側方向に向かって傾斜している。
【0013】
好適には、前記複数のリブは、空気を前記車体の内側方向に導くように、前記車体の外側方向に向かって傾斜している。
【0014】
好適には、前記複数のリブは、空気を前記車体の外側方向に導くように、その後部が前記車体の外側方向に向かって傾斜している。
【0015】
好適には、前記複数のリブは、空気を前記車体の内側方向に導くように、その後部が前記車体の内側方向に向かって傾斜している。
【0016】
好適には、前記複数のリブは、高強度に形成された高強度リブと、低強度に形成された低強度リブと、前記高強度リブの下側方向の端部側位置と、前記低強度リブの下側方向の端部側位置と、をつなぐリンク部材と、を有する。
【発明の効果】
【0017】
本発明における車体構造によって、タイヤ収納部の後ろ側に生ずる乱流を抑えて、空力性能を向上させることができる車体構造を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1の実施形態における、車体構造の説明図である。
【図2】リブをタイヤ収納部側(前側方向)から見た説明図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における、車体構造の説明図である。
【図4】第3の実施形態の説明図である。
【図5】第4の実施形態の説明図である。
【図6】第5の実施形態の説明図である。
【図7】第6の実施形態の説明図である。
【図8】第7の実施形態の説明図である。
【図9】第8の実施形態の説明図である。
【図10】第9の実施形態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における、車体構造1の説明図である。
【0020】
以下、本発明の第1の実施形態における車体構造1を、図1を用いて詳細に説明する。
図1のように、自動車の車体構造1は、通常は前側方向に移動するように設計、製造されている。そして、この自動車の車体101には、車体下部位置にタイヤ103が配置されている。
このタイヤ103を収納するためのタイヤ収納部105が設けられている。
このタイヤ収納部105は、タイヤ103が収納されている状態であっても、タイヤ103との間には空隙が存在するため、その内部が空洞構造となっている。
さらに、このタイヤ収納部105は、その機能であるタイヤ103を収納するために、その空洞の形状が、車体101の形状のように、滑らかに形状を変化させることが極めて困難である。つまり、車体側面101a又は車体底面101bの形状との接続形状を、空力的に乱流Rを発生しないような滑らかな形状とすることが困難である。
このような2つの理由等によって、タイヤ収納部105の後側位置には、乱流Rが発生してしまうという問題が生ずる。
この乱流Rは、空力抵抗の増加、騒音の発生を生じさせてしまうことから、できるだけこの乱流Rの発生を抑制することが求められる。
さらに、乱流Rが発生してしまった場合には、できるだけこの乱流Rが発生している空間を小さくすることが求められる。つまり、発生した渦を早期に収束させることが求められる。
本実施形態の目的は、このように、乱流Rの発生を抑制し、乱流の発生空間を小さくすることによって、燃費の向上、騒音の低減等を図ることである。
【0021】
本実施形態では、この目的を達成するために、車体101の車体底面101bのうち、特に、タイヤ収納部105の後側位置に複数のリブ3を設けている。
つまり、この複数のリブ3によって、乱流Rの発生を抑制し、発生した乱流Rは早期に収束させている。
【0022】
ここで、方向を定義する。前側方向とは、車体101が通常において移動することを想定される方向をいう。そして、この前側方向とは逆方向を、後側方向という。
また、この車体101において、前側方向の右手側を右側方向といい、この右側方向とは逆の方向を左側方向という。この左側方向及び右側方向のうち、車体101の中心軸側の方向を内側方向と定義し、逆に、この中心軸から離れる方向を外側方向と定義する。
さらに、車体が通常使用される場合に、車体101の地面側を下側方向といい、その逆を上側方向という。
【0023】
図2は、リブ3をタイヤ収納部105側(前側方向)から見た説明図である。
【0024】
図2のように、リブ3は4本のリブから形成されている。もっとも、リブ3の本数はこの4本に限定する趣旨ではない。2本以上であればどの様な本数であってもよい。
なお、リブ3を1本としなかった理由は、1本では積極的に流れを作る場合には適切に機能する場合もあるが、本実施形態のように、乱流Rを抑制するという目的で用いる場合にはその機能を十分に発揮させることが困難であるからである。
この複数のリブ3は、外側方向から、第1のリブ3a、第2のリブ3b、第3のリブ3c及び第4のリブ3dという。
【0025】
図2のように、リブ3は、車体101の車体底面101bから下側方向にある程度の長さ(高さ)を有している。
この第1の実施形態においては、複数のリブ3(第1のリブ3a、第2のリブ3b、第3のリブ3c及び第4のリブ3d)の長さ(高さ)は同一としている。
また、複数のリブ3(第1のリブ3a、第2のリブ3b、第3のリブ3c及び第4のリブ3d)は、同一の左側方向と右側方向の長さ(幅)を有している。
さらに、後述するが、複数のリブ3(第1のリブ3a、第2のリブ3b、第3のリブ3c及び第4のリブ3d)は、同一の前側方向と後側方向の長さ(奥行)を有している。
【0026】
これらのリブ3は、金属によって形成することも可能であるし、樹脂、ゴム等によって作製することも可能である。さらに、複数のリブ3のすべてが同じ材質、形状である必要もなく、複数のリブ3のうちで任意の個数のみを、特定の材料、形状で形成しても良い。
【0027】
<第2の実施形態>
図3は、本発明の第2の実施形態における、車体構造1の説明図である。
【0028】
図3のように、第1のリブ3aは他のリブ3(第2のリブ3b、第3のリブ3c及び第4のリブ3d)よりも、下側方向の長さが長く形成されている。
このように、外側方向位置のリブである第1のリブ3aを長く形成したことによって、大部分の乱流Rが発生する車体側面101a側の乱流Rをより効率的に抑制することが可能となる。
なお、ここで、複数のリブ3の下方方向の長さ(高さ)は本来できるだけ長いほうが、乱流Rを抑制する効果が高い事から、第1のリブ3aのみならず、他のリブ3も長いほうがより適切である。
しかしながら、すべてのリブ3を長く形成してしまうと、リブ3の材料費が高くなってしまうこと、リブ3が摩耗等してしまうおそれがあること等から、適切ではない場合がある。
そこで、本実施形態では、最も外側方向の位置に存在する第1のリブ3aのみを、下方方向に長く形成して、材料費等の上昇・形状の複雑化を抑制しつつ、乱流Rの抑制を図っている。
【0029】
<第3の実施形態>
図4は、第3の実施形態の説明図である。
【0030】
図4のように、第4のリブ3dのみを長く形成してもよい。
この場合にも、第4のリブ3dが他のリブ3よりも長いことから、この第4のリブ3dが存在する車体底面101b側に生ずる乱流Rをより抑制することが可能となる。
また、最も内側方向の位置に存在する第4のリブ3dのみを、下方方向に長く形成して、材料費等の上昇・形状の複雑化を抑制しつつ、乱流Rの抑制を図っている。
【0031】
<第4の実施形態>
図5は、第4の実施形態の説明図である。
【0032】
図5のように、第1のリブ3a及び第4のリブ3dを長く形成してもよい。
このように構成したことによって、材料費等の上昇・形状の複雑化を抑制しつつ、車体側面101a及び車体底面101bの両方の乱流Rを抑制することが可能となる。
<第5の実施形態>
図6は、第5の実施形態の説明図である。
【0033】
図6のように、複数のリブ3は、タイヤ収納部105の後側端部105aから車体101の後側方向に向かって伸びている。
そして、空気を前記車体の内側方向に導くように、複数のリブ3は、車体101の内側方向に向かって傾斜している。
つまり、リブ3の後部15の位置はリブ3の前部13よりも、内側方向位置に位置している。
このように、複数のリブ3が車体101の内側方向に向かって傾斜していることから、タイヤ収納部105によって生ずる車体底面101bの乱流Rの発生をより抑制することが可能となる。
<第6の実施形態>
図7は、第6の実施形態の説明図である。
【0034】
図7のように、複数のリブ3は、タイヤ収納部105の後側端部105aから車体101の後側方向に向かって伸びている。
そして、空気を前記車体の外側方向に導くように、複数のリブ3は、車体101の外側方向に向かって傾斜している。
つまり、リブ3の後部15の位置はリブ3の前部13よりも、外側方向位置に位置している。
このように、複数のリブ3が車体101の外側方向に向かって傾斜していることから、タイヤ収納部105によって生ずる車体側面101aの乱流Rの発生を抑制することが可能となる。
<第7の実施形態>
図8は、第7の実施形態の説明図である。
【0035】
図8のように、複数のリブ3は、タイヤ収納部105の後側端部105aから車体101の後側方向に向かって伸びている。
そして、空気を前記車体の内側方向に導くように、複数のリブ3の後部15のみが車体101の内側方向に向かって傾斜している。
このように、複数のリブ3の後部15のみが車体101の内側方向に向かって傾斜していることから、タイヤ収納部105によって生ずる車体底面101bの乱流Rの発生を抑制することが可能となる。
このように、リブ3の前部13は傾斜させずに、後部15のみを傾斜させたため以下の効果がある。
まず、傾斜していない前部13では、タイヤ収納部105の後側端部105aから生ずる乱流Rをより確実に防止することができる。その上で、後部15では内側方向に空気の流れを作るため、車体底面101bに生ずる乱流Rの発生も抑制することが可能となっている。
<第8の実施形態>
図9は、第8の実施形態の説明図である。
【0036】
図9のように、複数のリブ3は、タイヤ収納部105の後側端部105aから車体101の後側方向に向かって伸びている。
そして、空気を前記車体の内側方向に導くように、複数のリブ3の後部15のみが車体101の外側方向に向かって傾斜している。
このように、複数のリブ3の後部15のみが車体101の外側方向に向かって傾斜していることから、タイヤ収納部105によって生ずる車体底面101bの乱流Rの発生を抑制することが可能となる。
このように、リブ3の前部13は傾斜させずに、後部15のみを傾斜させたため以下の効果がある。
まず、傾斜していない前部13では、タイヤ収納部105の後側端部105aから生ずる乱流Rをより確実に防止することができる。その上で、後部15では内側方向に空気の流れを作るため、車体側面101aに生ずる乱流Rの発生も抑制することが可能となっている。
【0037】
以上のように、複数のリブ3についての傾斜について複数の実施形態を説明してきたが、リブ3の傾斜はこれに限定されるものではない。例えば、外側方向側のリブ3(第1のリブ3a及び第2のリブ3b)は外側方向に傾斜しており、内側方向側のリブ3(第3のリブ3c及び第4のリブ3d)は内側方向に傾斜していてもよい。
さらに、より複雑な傾斜を有していてもよい。
<第9の実施形態>
図10は、第9の実施形態の説明図である。
【0038】
本実施形態において、リブ3を設けた理由は乱流Rを整流することであるから、これが可能であれば、リブ3の形状は同じでなくてもよい。
特に、乱流Rによってリブ3が振動等しなければ良いのであるから、以下のような第9の実施形態の様であってよい。
具体的には、図10のように、複数のリブ3のうち、最も外側方向に位置する第1のリブ3aのみを高強度である高強度リブ3eで形成し、他のリブ3を低強度である低強度リブ3fによって形成する。
さらに、低強度リブ3fが乱流Rによって振動する恐れがあるので、リンク部材17によって低強度リブ3fと高強度リブ3eとを接続して、これを防いでいる。
このリンク部材17は、リブ3の下側方向の端部側で接続していると好適であるが、これに限定されない。また、リンク部材17は、リブ3の後側方向位置にも設けられていてよい。さらに、リンク部材17は、ボルトによって構成される必然性もなく、プラスチック製の棒状(板状)のであってもよい。
このように、リンク部材17を有していることから、低強度リブ3fの振動を防ぎつつ、低強度リブ3fを軽量化することが可能となる。
【0039】
また、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、様々な変化した構造、構成、制御を行っていても良い。
例えば、以上の実施形態では、車体101の前側のタイヤ103(前輪)に対して設けられていたが、後側のタイヤ103(後輪)に対して設けることも可能である。
また、リブ3の高さは、後側方向に行くに従い、低くするように構成してもよいし、他の形状であっても良い。
リブ3の厚さも、前方方向側の端部で薄く、後方方向に行くに従って厚くなり、更に後方方向側の端部で再度薄くなっても良い。つまり、リブ3の厚さが流線形状であって良い。さらに、他の形状であって良い。
【0040】
<実施形態の構成及び効果>
以上の実施形態によれば、車体構造1は、車体101と、タイヤ収納部105と、車体101の下側方向に突出し、タイヤ収納部105の後側方向の位置に形成された複数のリブ3と、を有し、複数のリブ3のうち少なくとも2つ以上は、前側方向の端部がタイヤ収納部105の後側方向の後側端部105aに隣接して配置され、車体101の前側方向及び後側方向へ伸びている。
このような構成を有することから、本実施形態の車体構造1は、タイヤ収納部105によって生じた乱流を複数のリブ3によって整流することができる。
このように整流することができることから、空力性能が向上して燃費の向上、騒音の低下等の効果が生ずる。
【0041】
複数のリブ3のうち、車体101の最も外側方向位置に配置された第1のリブ3aは、最も下側方向の長さが長く形成されている。
このような構成を有することから、より整流効果を増すことが可能となる。
【0042】
車体101の最も内側方向位置に配置された第4のリブ3dは、最も下側方向の長さが長く形成されている。
このような構成を有することから、より整流効果を増すことが可能となる。
【0043】
複数のリブ3のうち、車体101の最も外側方向位置に配置された第1のリブ3a、及び、車体101の最も内側方向位置に配置された第4のリブ3dは、他のリブ3である第2のリブ3b及び第3のリブ3c、よりも下側方向の長さが長く形成されている。
このような構成を有することから、より整流効果を増すことが可能となる。
【0044】
複数のリブ3は、空気を車体101の外側方向に導くように、車体101の外側方向に向かって傾斜している。
このような構成を有することから、より整流効果を増すことが可能となる。
【0045】
複数のリブ3は、空気を車体101の内側方向に導くように、車体101の外側方向に向かって傾斜している。
このような構成を有することから、より整流効果を増すことが可能となる。
【0046】
複数のリブ3は、空気を車体101の外側方向に導くように、その後部15が車体101の外側方向に向かって傾斜している。
このような構成を有することから、より整流効果を増すことが可能となる。
【0047】
複数のリブ3は、空気を車体101の内側方向に導くように、その後部15が車体の内側方向に向かって傾斜している。
このような構成を有することから、より整流効果を増すことが可能となる。
【0048】
複数のリブ3は、高強度に形成された高強度リブ3eと、低強度に形成された低強度リブ3fと、高強度リブ3eの下側方向の端部側位置と、低強度リブ3fの下側方向の端部側位置と、をつなぐリンク部材17と、を有する。
このような構成を有することから、軽量化等しつつ、強度を維持することが可能なリブ3を形成することが可能となる。
【符号の説明】
【0049】
1 車体構造
3 リブ
3a 第1のリブ
3b 第2のリブ
3c 第3のリブ
3d 第4のリブ
3e 高強度リブ
3f 低強度リブ
13 前部
15 後部
17 リンク部材
101 車体
101a 車体側面
101b 車体底面
103 タイヤ
105 タイヤ収納部
105a 側端部
R 乱流
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体と、
タイヤ収納部と、
車体の下側方向に突出し、前記タイヤ収納部の後側方向の位置に形成された複数のリブと、を有し、
前記複数のリブのうち少なくとも2つ以上は、
前側方向の端部が前記タイヤ収納部の後側方向の後側端部に隣接して配置され、
前記車体の前側方向及び後側方向へ伸びている
車体構造。
【請求項2】
前記複数のリブのうち、前記車体の最も外側方向位置に配置された前記リブは、最も下側方向の長さが長く形成されている
請求項1に記載の車体構造。
【請求項3】
前記車体の最も内側方向位置に配置された前記リブは、最も下側方向の長さが長く形成されている
請求項1に記載の車体構造。
【請求項4】
前記複数のリブのうち、前記車体の最も外側方向位置に配置された前記リブ、及び、前記車体の最も内側方向位置に配置された前記リブは、他のリブよりも下側方向の長さが長く形成されている
請求1に記載の車体構造。
【請求項5】
前記複数のリブは、空気を前記車体の外側方向に導くように、前記車体の外側方向に向かって傾斜している
請求項1〜4いずれか1項に記載の車体構造。
【請求項6】
前記複数のリブは、空気を前記車体の内側方向に導くように、前記車体の外側方向に向かって傾斜している
請求項1〜4いずれか1項に記載の車体構造。
【請求項7】
前記複数のリブは、空気を前記車体の外側方向に導くように、その後方側が前記車体の外側方向に向かって傾斜している
請求項1〜4いずれか1項に記載の車体構造。
【請求項8】
前記複数のリブは、空気を前記車体の内側方向に導くように、その後部が前記車体の内側方向に向かって傾斜している
請求項1〜4いずれか1項に記載の車体構造。
【請求項9】
前記複数のリブは、
高強度に形成された高強度リブと、
低強度に形成された低強度リブと、
前記高強度リブの下側方向の端部側位置と、前記低強度リブの下側方向の端部側位置と、をつなぐリンク部材と、を有する
請求項1に記載の車体構造。
【請求項1】
車体と、
タイヤ収納部と、
車体の下側方向に突出し、前記タイヤ収納部の後側方向の位置に形成された複数のリブと、を有し、
前記複数のリブのうち少なくとも2つ以上は、
前側方向の端部が前記タイヤ収納部の後側方向の後側端部に隣接して配置され、
前記車体の前側方向及び後側方向へ伸びている
車体構造。
【請求項2】
前記複数のリブのうち、前記車体の最も外側方向位置に配置された前記リブは、最も下側方向の長さが長く形成されている
請求項1に記載の車体構造。
【請求項3】
前記車体の最も内側方向位置に配置された前記リブは、最も下側方向の長さが長く形成されている
請求項1に記載の車体構造。
【請求項4】
前記複数のリブのうち、前記車体の最も外側方向位置に配置された前記リブ、及び、前記車体の最も内側方向位置に配置された前記リブは、他のリブよりも下側方向の長さが長く形成されている
請求1に記載の車体構造。
【請求項5】
前記複数のリブは、空気を前記車体の外側方向に導くように、前記車体の外側方向に向かって傾斜している
請求項1〜4いずれか1項に記載の車体構造。
【請求項6】
前記複数のリブは、空気を前記車体の内側方向に導くように、前記車体の外側方向に向かって傾斜している
請求項1〜4いずれか1項に記載の車体構造。
【請求項7】
前記複数のリブは、空気を前記車体の外側方向に導くように、その後方側が前記車体の外側方向に向かって傾斜している
請求項1〜4いずれか1項に記載の車体構造。
【請求項8】
前記複数のリブは、空気を前記車体の内側方向に導くように、その後部が前記車体の内側方向に向かって傾斜している
請求項1〜4いずれか1項に記載の車体構造。
【請求項9】
前記複数のリブは、
高強度に形成された高強度リブと、
低強度に形成された低強度リブと、
前記高強度リブの下側方向の端部側位置と、前記低強度リブの下側方向の端部側位置と、をつなぐリンク部材と、を有する
請求項1に記載の車体構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2013−10441(P2013−10441A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−144790(P2011−144790)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】
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