説明

車外音再生装置、車外音再生システム、および、車外音再生方法

【課題】盗難防止装置と車外音再生装置とが協同して警告音を出力できる技術を提供する。
【解決手段】車両の盗難を検知した場合に第1の警告音を出力する盗難防止装置からの警告音出力要求信号を受信し、この警告音出力要求信号を受信したことに応答して第2の警告音を出力する。これにより、複数の種類の警告音を出力することができ、車両の盗難行為に対する十分な警告が行えると共に車両の盗難を防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車外音再生装置からの音響情報の出力に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両のエンジンの振動音およびロードノイズなどの車両走行音は低騒音となっている。特に電気自動車やハイブリッド車などの車両が走行する際には車両走行音は車外の人が車両の接近に気づかないほどに低騒音となっており、車両と人との接触事故が発生する場合がある。そのため、車両の走行時には擬似的な車両走行音である車外音情報を出力し、車両の接近を車両外部へ通知するという技術がある。(例えば、特許文献1参照。)
このような車外音再生装置は、車両の状態がACCオン後に稼動状態となり、車両がACCオフの状態となるまで稼動を継続する。そして、稼動している間に車外音情報を車両外部へ出力する条件を満たした場合、車外音情報を車両外部へ出力する。
【0003】
ACCオフ後は、車外音再生装置は稼動を停止するため、車外音情報の出力も行われない。つまり、ACCオフ後は車外音再生装置は動作していなかった。
【0004】
また、車両がACCオフの状態で車室内にユーザが存在しない場合は、車両の正規のユーザ以外の人が車両のドアを開けたり、車体を振動させたり、車室内に侵入した場合など、車両に対する盗難行為がなされた場合に警告音情報を出力する盗難防止装置がある。(例えば、特許文献2参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−21667号公報
【特許文献2】特開平2−193744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、車両に対する盗難行為がなされた場合に出力される警告音は盗難防止装置から出力される警告音のみで、盗難防止装置からの警告音だけでは盗難行為を行う者に対して十分な警告がなされていないという可能性があった。本発明は、十分な警告を行うことができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する車外音再生装置であって、前記車両の盗難を検知した場合に第1の警告音を出力する盗難防止装置からの第1特定信号を受信する信号受信手段と、前記第1特定信号の受信に応答して第2の警告音を出力する警告音出力手段と、を備える。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の車外音再生装置において、前記信号受信手段による前記第1特定信号の受信に応答して、前記警告音出力手段をスタンバイ状態から起動する起動手段、をさらに備える。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の車外音再生装置において、前記警告音出力手段は、前記第1の警告音の出力が終了した後に、前記第2の警告音を出力する。
【0010】
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の車外音再生装置において、前記第2の警告音出力後に前記盗難防止装置へ第2特定信号を送信する信号送信手段をさらに備え、前記警告音出力手段は、前記盗難防止装置が前記第2特定信号を受信したことに応答して前記第1の警告音を出力した後に、前記盗難防止装置から送信される前記第1特定信号を前記信号受信手段が受信したことに応答して前記第2の警告音を出力する。
【0011】
また、請求項5の発明は、請求項3に記載の車外音再生装置において、前記警告音出力手段は、前記第1の警告音の出力後に所定時間をカウントする前記盗難防止装置に備えられたタイマによる所定時間のカウント後に前記第1の警告音が出力された場合に、前記盗難防止装置から送信される前記第1特定信号を前記信号受信手段が受信したことに応答して前記第2の警告音を出力する。
【0012】
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の車外音再生装置において、前記第2の警告音をテスト再生する再生手段をさらに備え、前記再生手段は、前記第2の警告音を出力する場合は前記第1特定信号に応答して出力する音量レベルよりも低い音量レベルで前記第2の警告音を出力する。
【0013】
また、請求項7の発明は、車両に搭載される車外音再生システムであって、車両の盗難を検知した場合に第1の警告音を出力する盗難防止装置と、擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する車外音再生装置と、を備え、前記車外音再生装置は、前記盗難防止装置から第1特定信号を受信する信号受信手段と、前記第1特定信号の受信に応答して第2の警告音を出力する警告音出力手段と、を備える。
【0014】
また、請求項8の発明は、請求項7に記載の車外音再生システムにおいて、前記警告音出力手段は、第1の警告音の出力が終了した後に、前記第2の警告音を出力する。
【0015】
また、請求項9の発明は、請求項8に記載の車外音再生システムにおいて、前記車外音再生装置は、前記第2の警告音の出力後に前記盗難防止装置へ第2特定信号を送信する信号送信手段、をさらに備え、前記盗難防止装置は、前記第2特定信号を受信する手段と、前記第2特定信号の受信に応答して前記第1の警告音を出力する手段と、前記第2特定信号の受信に応答した前記第1の警告音の出力後に、前記第1特定信号 を前記車外音再生装置に送信する手段と、を備える。
【0016】
また、請求項10の発明は、請求項8に記載の車外音再生システムにおいて、前記盗難防止装置は、前記第1の警告音の出力後に所定時間をカウントするタイマと、前記タイマによる前記所定時間のカウント後に前記第1の警告音が出力された場合に、前記第1特定信号を前記車外音再生装置に送信する手段と、を備える。
【0017】
さらに、請求項11の発明は、擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する車外音再生方法であって、前記車両の盗難を検知した場合に第1の警告音を出力する盗難防止装置からの第1特定信号を受信する工程と、前記第1特定信号の受信に応答して第2の警告音を出力する工程と、を備える。
【発明の効果】
【0018】
請求項1ないし11の発明によれば、盗難を検知した場合に第1の警告音を出力する盗難防止装置と共に第2の警告音を出力することで、複数種類の警告音を出力して車両の盗難行為に対する十分な警告が行うと共に車両の盗難を防止できる。
【0019】
また、特に請求項2の発明によれば、信号受信手段による第1特定信号の受信に応答して、警告音出力手段をスタンバイ状態から起動するため、それまでは警告音出力手段を消費電力の低いスタンバイ状態にすることができ車外音再生装置の省電力化が図れる。
【0020】
また、特に請求項3及び8の発明によれば、警告音出力手段は、第1の警告音の出力が終了した後に、前記第2の警告音を出力することで、異なる種類の警告音のそれぞれが盗難行為防止の効果を発揮できる。
【0021】
また、特に請求項4及び9の発明によれば、盗難防止装置が第2特定信号を受信したことに応答して第1の警告音を出力した後に、盗難防止装置から送信される第1特定信号を信号受信手段が受信したことに応答して第2の警告音を出力することで、第1の警告音と第2の警告音とが交互に継続的に出力され、車両の盗難行為に対する十分な警告が可能になると共に車両の盗難を防止できる。
【0022】
また、特に請求項5及び10の発明によれば、第1の警告音の出力後に所定時間をカウントする盗難防止装置に備えられたタイマによる所定時間のカウント後に第1の警告音出力された場合に、盗難防止装置から送信される第1特定信号を信号受信手段が受信したことに応答して第2の警告音を出力することで、第2の警告音出力後に盗難防止装置への第2特定信号の送信を行わなくとも第1の警告音と第2の警告音を交互に出力でき、車両の盗難行為に対する十分な警告が行うと共に車両の盗難を防止できる。
【0023】
さらに、特に請求項6の発明によれば、第2の警告音をテスト再生する場合は第1特定信号に応答して出力する音量レベルよりも低い音量レベルで前記第2の警告音を出力することで、音量レベルが高い状態でテスト再生を行って周囲に迷惑をかけることなく、実際に出力される警告音の内容を確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は、第1の実施の形態である車外音再生システムのブロック図である。
【図2】図2は、第1の実施の形態である車外音再生システムの処理フローチャートである。
【図3】図3は、第2の実施の形態である車外音再生システムのブロック図である。
【図4】図4は、第2の実施の形態である車外音再生システムの処理フローチャートである。
【図5】図5は、第3の実施の形態である車外音再生システムのブロック図である。
【図6】図6は、第4の実施の形態である車外音再生システムのブロック図である。
【図7】図7は、第5の実施の形態である車外音再生システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下では、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施の形態>
<1.全体構成>
<1−1.車外音再生システム>
図1は、車外音再生システム1のブロック図である。車外音再生システム1は車両に備えられ、その備えられた車両の盗難を検知した場合に、警告音を出力する盗難防止装置11と、所定の車両状態となった場合に、擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する車外音再生装置21とから構成されている。なお、所定の車両状態とは、例えば車両の走行速度が20km/h以下となった場合や、車両に備えられたレーダ装置やカメラなどが車両周辺に人を検知した場合などをいう。
【0026】
また、盗難防止装置11と車外音再生装置21とは通信ライン301で接続されている。この通信ライン301は、盗難防止装置11の盗難防止制御部101と車外音再生装置21の車外音制御部201との相互間の通信を担う通信ラインである。通信ライン301は、詳細には後述する盗難防止制御部101から車外音制御部201へ送信される警告音再生要求信号A1、および、車外音制御部201から盗難防止制御部101へ送信される警告音再生終了通知信号B1の送受信を行う際に用いられる。
<1−2.盗難防止装置>
盗難防止装置11は、盗難防止装置11の各部の制御を行うとともに車両の盗難を検知した場合に警告音の出力制御を行う盗難防止制御部101と、盗難防止装置11のアンプ103を介してスピーカ104から出力される警告音112の情報(以下「警告音112」ともいう。)を記録する盗難防止メモリ102と、警告音112を所定の増幅率で増幅するアンプ103と、警告音112を車両外部へ出力するスピーカ104とを備えている。
【0027】
盗難防止制御部101は車両の盗難を検知した場合に、盗難防止メモリ102から警告音112を読み出し、アンプ103を介してスピーカ104から車両外部へ出力する制御を行う。
【0028】
盗難防止制御部101は警告音の出力を終了した後に通信ライン301を介して、車外音制御部201へ警告音の再生を要求する要求信号A1を送信する。また、盗難防止制御部101は、通信ライン301を介して車外音制御部201が警告音の出力を終了した後に盗難防止制御部101へ送信する警告音の再生終了を通知する通知信号B1を受信する。なお、この要求信号A1および通知信号B1の詳細については以下の処理説明で述べる。
【0029】
盗難防止制御部101からの要求信号A1を受信部205で受信した車外音制御部201は、後に説明するように車外音メモリ202に記録している警告音の情報222(以下「警告音222」ともいう。)を車外音メモリ202から読み出して、アンプ203を介してスピーカ204から車両外部へ警告音を出力する。
【0030】
盗難防止メモリ102は、スピーカ104から車両外部へ出力される警告音の情報である警告音112などの車両外部へ出力する音響情報を記録している。また、その他に盗難防止装置11が車両外部に音響情報を出力するための制御プログラムなどが記録されている。
【0031】
警告音112は、盗難防止装置11により車両の盗難が検知された場合に車両外部へ出力する警告音の音響情報であり、車両の盗難の検知に伴い盗難防止制御部101により盗難防止メモリ102から読み出される。
【0032】
アンプ103は盗難防止制御部101により読み出された警告音112の信号レベルを所定の増幅率に基づいて増幅する。
【0033】
スピーカ104はアンプ103により増幅された警告音112を車両外部へ出力する。
【0034】
検知部110は、車両の振動やドアの開閉などの車両の盗難に関連する状態を検知するセンサであり、例えば、車両の振動を検知した場合に、車両の盗難を検知したとして盗難防止制御部101へ検知信号を送信する。
【0035】
なお、ここで説明する盗難防止装置11は、車両のACCスイッチ403がオフ状態となり、車室内から正規のユーザが車外へ出た後に、無線通信を介してリモコンによるキーロックを検出した後に盗難検知を開始するものである。また、これ以外にも車両のドアが開いたことを検知した場合や、車両の振動を検知した場合に警告音を出力するようにしてもよい。このようにユーザの操作に応答して盗難検知を開始し、車両の盗難行為を検知する装置であれば、本発明の盗難防止装置として適用が可能である。
<1−3.車外音再生装置>
車外音再生装置21は、車外音再生装置21の各部の制御を行う車外音制御部201と、車両外部へ出力する音響情報を記録する車外音メモリ202と、音響情報の信号レベルを所定の増幅率で増幅するアンプ203と、車両走行音212および警告音222を車両外部へ出力するスピーカ204とを備えている。
【0036】
車外音制御部201は、車両が所定の車両状態となった場合に、車外音メモリ202から車両走行音212を読み出し、アンプ203を介してスピーカ204から車両外部へ出力する制御を行う。また、車外音制御部201は、通信ライン301を介して盗難防止装制御部101から送信される要求信号A1を受信部205を用いて受信する。さらに、車外音制御部201は通信ライン301を介して盗難防止制御部101に通知信号B1を送信部206を用いて送信する。
【0037】
車外音制御部201の内部に設けられている受信部205は盗難防止制御部101からの通信ライン301を介した要求信号A1を受信する。また、車両がACCオフの状態の場合に車外音制御部201を含む車外音再生装置21の各部が消費電力の低いスタンバイ状態であっても、受信部205はパワーオン状態で稼動しており、受信部205が通信信号B1を受信することで、車外音制御部201が起動する。
【0038】
また、車外音制御部201は送信部206を備えている。この送信部206は、車外音メモリ202から読み出した警告音222の再生が終了したことを盗難防止制御部へ通知する通知信号B1を通信ライン301を介して送信する。
【0039】
なお、受信部205は車外音制御部201がスタンバイ状態の場合でもパワーオン状態となっているが、送信部206は、車外音制御部201が盗難防止制御部101からの要求信号A1を受信するまではスタンバイ状態であり、要求信号A1を受信した車外音制御部201からの信号の入力を受けた後にスタンバイ状態からパワーオン状態となる。そして、パワーオン状態となった送信部206は、車外音制御部201からの警告音の出力が終了した後に通知信号B1を盗難防止制御部101へ送信する。
【0040】
なお、本実施の形態では受信部205および送信部206は車外音制御部201の内部に設けられているが、車外音制御部201の外部に設けてもよい。また、受信部205および送信部206を1つの回路とし、送受信部として構成してもよい。
【0041】
車外音メモリ202は、スピーカ204から車両外部へ出力される車両走行音212および警告音222などの音響情報が記録されている。また、その他に車外音再生装置21が車両外部に音響情報を出力するための制御プログラムなどが記録されている。
【0042】
車両走行音212は、車両が所定の車両状態の場合に車両外部へ出力する擬似的な車両の走行音の音響情報であり、車外音制御部201により車外音メモリ202から読み出される。
【0043】
また、警告音222は、通信ライン301を介した盗難防止制御部101からの要求信号A1を受信した場合に、車両外部へ出力する警告音の音響情報であり、車外音制御部201により車外音メモリ202から読み出される。なお、この警告音222は盗難防止メモリ102に記録されている警告音112と異なる音響情報となっている。
【0044】
アンプ203は車外音制御部201により読み出された警告音222の音響情報の信号レベルを所定の増幅率に基づいて増幅する。
【0045】
スピーカ204はアンプ203により増幅された警告音222を車両外部へ出力する。
<1−4.その他の構成>
車外音再生システム1が設けられる車両は、車両制御部401と、バッテリ402と、ACCスイッチ403とを備えている。
【0046】
車両制御部401は車両に備えられた各種センサからの信号を受信し、受信した信号に基づいて車両制御を行う。たとえば、車両制御部401は車速センサからの車速情報を車外音制御部201へ出力したり、ACCスイッチ403のオン/オフの信号を盗難防止装置11および車外音再生装置21へ出力する。
【0047】
バッテリ402は常時電力を盗難防止装置11および車外音再生装置21に供給する。また、バッテリ402はACCスイッチ403がオンとなるとバッテリ402から車両制御部401へ電力を供給する。
【0048】
ACCスイッチ403は、ユーザが操作可能なスイッチであり、ACCスイッチ403がオンの場合は車両制御部401への電力供給を行い、オフの場合は車両制御部401への電力供給を遮断する。
【0049】
<2.処理>
図2は第1の実施の形態である車外音再生システム1の処理フローチャートである。盗難防止制御部101は、車両制御部401からのACCオフ信号を受信して(ステップS101がYes)、車両から降車したユーザからの無線通信を介したリモコンによるドアロックがなされた後に、車両の盗難の検知を開始して(ステップS102)、ステップS103の処理へ進む。なお、ACCオフ信号を受信していない場合(ステップS101がNo)は処理を終了する。
【0050】
ステップS103に戻って、車室内に人が侵入するなどの車両盗難を検知部110が検知した場合(ステップS103がYes)は、盗難防止制御部101は盗難防止メモリ102から警告音112を読み出して、スピーカ104から警告音を出力して(ステップS104)、次の処理であるステップS107へ進む。
【0051】
なお、ステップS103において、車両盗難を検知していない場合(ステップS103がNo)は、検知動作を継続する(ステップS105)。そして、ユーザの無線通信を介したリモコンからの検知終了信号を受信した場合(ステップS106がYes)は、処理を終了する。検知終了信号を受信していない場合(ステップS106がNo)は、ステップS103に戻って車両盗難検知の動作を継続する。
【0052】
ステップS107に戻って、盗難防止制御部101により読み出された警告音112の再生が終了した場合(ステップS107がYes)は、盗難防止制御部101は、車外音制御部201へ警告音を再生の指示信号である警告音再生要求信号A1を送信し、ステップS108へ進む。なお、警告音112の再生が終了していない場合(ステップS107がNo)は、ステップS104の処理に戻って警告音の出力を継続する。
【0053】
車外音制御部201では、要求信号A1が送信される前は、ユーザのACCスイッチ403の操作に伴う車両制御部401からのACCオフ信号を受信した場合(ステップS201がYes)の場合は、受信部205を除く車外音再生装置21の各部の状態をパワーオン状態からスタンバイ状態へと変更して(ステップS202)ステップS203の処理へ進む。なお、ACCオフ信号を受信していない場合(ステップS201がNo)は、所定の車両状態(例えば、車速が20km/h以下)という条件を満たしていれば(ステップS208がYes)、車外走行音を出力する処理を行う(ステップS209)。なお、所定の車両状態でない場合(ステップS208がNo)は、処理を終了する。
【0054】
ステップS203へ戻って、盗難防止制御部101からの要求信号A1を受信部205が受信したことで、車外音制御部201はパワーオン状態となる(ステップS203)。そして、パワーオン後に車外音制御部201は、車外音メモリ202から警告音222を読み出して、スピーカ204から警告音を出力した(ステップS204)後にステップS205へ進む。このように盗難防止装置11と車外音再生装置21とを利用して、複数種類の警告音を出力することで車両の盗難行為に対する十分な警告を行えるとともに車両の盗難を防止できる。また、盗難防止制御部101からの警告音の出力が終了した後に、車外音制御部201からの警告音を出力することで、異なる種類の警告音のそれぞれが盗難行為防止の効果を発揮できる。
【0055】
ステップS205に戻って、車外音制御部201により読み出された警告音222の再生が終了した場合(ステップS205がYes)は、車外音制御部201は、盗難防止制御部101へ警告音の再生が終了したことを通知する通知信号B1を送信部206から送信し、ステップS206へ進む。なお、警告音222の再生が終了していない場合(ステップS205がNo)は、ステップS204の処理に戻って警告音の出力を継続する。
【0056】
送信部206から送信された通知信号B1を受信した盗難防止制御部101は、警告音出力の終了設定がなされている場合(ステップS108がYes)は、処理を終了する。ここで、警告音の終了設定とは、予めユーザによって設定された警告音の出力終了時間である。また、ユーザによる無線通信を介したリモコン操作による警告音再生終了指示信号の受信によって警告音の出力を終了するようにしてもよい。
【0057】
ステップS108において、警告音終了設定がなされていなかったり、ユーザからの警告音再生終了指示信号を受信していない場合(ステップS108がNo)は、盗難防止制御部101は再度盗難防止メモリ102から警告音112を読み出して、スピーカ104から警告音を出力する(ステップS109)。そして、盗難防止制御部101により読み出された警告音112の再生が終了した場合(ステップS110がYes)は、盗難防止制御部101は、車外音制御部201へ警告音を再生する指示信号である要求信号A1を再度車外音制御部201へ送信し、ステップS111へ進む。なお、警告音112の再生が終了していない場合(ステップS110がNo)は、ステップS109の処理に戻って警告音の出力を継続する。
【0058】
要求信号A1を受信部205で受信した車外音制御部201は車外音メモリ202から警告音222を読み出して、スピーカ204から警告音を出力する(ステップS206)。車外音制御部201により読み出された警告音222の再生が終了した場合(ステップS207がYes)は、車外音制御部201は、盗難防止制御部101へ警告音の再生が終了したことを通知する信号である通知信号B1を送信部206から再度、送信して処理を終了する。このように盗難防止制御部101から出力される警告音と車外音制御部201から出力される警告音とが交互に継続的に出力され、車両の盗難行為に対する十分な警告が可能となると共に車両の盗難を防止できる。
【0059】
なお、警告音222の再生が終了していない場合(ステップS207がNo)は、ステップS206の処理に戻って警告音の出力を継続する。
【0060】
要求信号B1を受信した盗難防止制御部101は、警告音出力の終了設定がなされている場合(ステップS111がYes)は、処理を終了し、警告音出力の終了設定がなされていない場合(ステップS111がNo)は、ステップS109の処理に戻って、盗難防止装置11からの警告音の出力と車外音再生装置21からの警告音の出力とを交互に行う。
【0061】
<第2の実施の形態>
<1.全体構成>
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態の車外音再生システム1aでは、車外音再生装置21での警告音の再生が終了したときに、通知信号B1が送信されなくなっている。第2の実施の形態の車外音再生システム1の構成及び処理は、第1の実施の形態とほぼ同様であるが、一部相違する。このため以下相違点を中心に説明する。
【0062】
図3は、第2の実施の形態である車外音再生システム1aのブロック図である。ここで、第2の実施の形態の車外音再生システム1aが第1の実施の形態の車外音再生システム1と異なる点は、第1の実施の形態の盗難防止装置11が備えていないタイマ105を第2の実施の形態の盗難防止制御部101aはその内部に備えている点である。また、第1の実施の形態の車外音再生装置21の車外音制御部201の内部に設けられていた送信部206が第2の実施の形態の車外音制御部201aには設けられていない点が異なる。なお、タイマ105は本実施の形態では盗難防止制御部101aの内部に設けられているが、盗難防止制御部101aの外部に設けてもよい。その他の構成は実施の形態1の車外音再生システム1と同じ構成である。
【0063】
タイマ105は、所定周期の信号により時間の計測を行い、そのカウント数に応じて盗難防止制御部101aは警告音の出力を行う。つまり、盗難防止制御部101aはタイマ105を用いて所定時間(例えば、3〜5秒)のカウント後にスピーカ104からの警告音の出力を行う。このタイマ105を用いることで、車外音制御部201からの警告音の再生が終了したことを通知する通知信号B1を盗難防止制御部101aへ通知する必要をなくしている。なお、このタイマ105を用いた警告音の出力タイミングの調整は次の処理で詳細に説明する。
【0064】
<2.処理>
図4は、第2の実施の形態である車外音再生システム1aの処理フローチャートである。ここで、第2の実施の形態の車外音再生システム1aの処理が、図2に示す第1の実施の形態の処理と異なる点は、図4に示す盗難防止制御部101aの処理であるステップS301、ステップS302、ステップS303、および、ステップS304が新たに設けられ、それに伴い図2の車外音制御部201の送信部206から送信されていた通知信号B1の送信が不要となった点である。その他の処理は図2に示す第1の実施の形態の処理と同じ処理である。
【0065】
図4のステップS301では、盗難防止制御部101aはステップS104において警告音を出力し、その警告音の出力が終了した(ステップS107)後に、要求信号A1を出力し、盗難防止制御部101aの内部に設けられたタイマ105を用いて所定時間のカウントを行う(ステップS301)。
【0066】
そして、所定時間のカウントが終了した場合(ステップS302がYes)は、ステップS108の処理へ進み、警告音出力終了要求設定がない場合(ステップS108がNo)は、再び警告音を出力する(ステップS109)。
【0067】
このように盗難防止制御部101aのステップS301で所定時間のカウントが行われている間に、車外音制御部201aでは警告音の出力が行われており(ステップS204)、車外音制御部201aの警告音の出力が終了する(ステップS205がYesとなる)タイミングで、盗難防止制御部101aの所定時間カウントが終了する(ステップS302がYes)。すなわち、盗難防止装置11のタイマ105がカウントする時間と、車外音再生装置21が警告音を出力する時間とは同一時間となっている。このように、車外音制御部201aによる警告音の出力が終了した場合に盗難防止制御部101aへの通知信号B1の送信を行わなくとも盗難防止制御部101aからの警告音の出力が可能となり、各制御部間の通信負荷を減らすことができ、車外音制御部201が故障した場合でも、盗難防止制御部101からの警告音の出力が行え、車両の盗難を防止できる。
【0068】
ステップS109の処理に戻って、警告音出力(ステップS109)を行って、警告音の出力が終了した場合(ステップS110がYes)は、盗難防止制御部101aからの要求信号A1を車外音制御部201aへ再度送信し、タイマ105を用いてカウントを開始する(ステップS303)。そして、所定時間のカウントが終了した場合(ステップS304がYes)は、ステップS111の処理へ進む。これにより、車外音制御部201aからの警告音出力後に盗難防止装置101aへの警告音再生終了通知信号B1の送信を行わなくとも盗難防止制御部101aによる警告音と車外音制御部201aによる警告音を交互に出力でき、車両の盗難行為に対する十分な警告が行うと共に車両の盗難を防止できる。
【0069】
そのため、車外音制御部201aには盗難防止制御部101aに通知信号B1を送信する必要がなくなり、送信部206は不要な構成となる。これにより、車外音再生装置21の構成部材を減らすことができコスト削減が図れるとともに、盗難防止制御部101aと車外音制御部201aとの通信回数を減らすことができる。また、一方の制御部からの信号の送信を受信しなくとも他方の制御部単独で警告音を出力できる。
【0070】
なお、ステップS304において、所定時間のカウントが終了していない場合(ステップS304がNo)は、ステップS303に戻ってタイマ105によるカウントを継続して行う。
<第3の実施の形態>
次に第3の実施の形態について説明する。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0071】
図5は、第3の実施の形態である車外音再生システム1bのブロック図である。ここで、第3の実施の形態の車外音再生システム1bが第1の実施の形態の車外音再生システム1と異なる点は、第1の実施の形態の車外音再生装置11が備えていないテスト再生SW231を第3の実施の形態の車外音再生装置21bが備えている点である。その他の構成は第1の実施の形態の車外音再生システム1と同じ構成である。
【0072】
テスト再生SW231はユーザの操作によってテスト再生信号が車外音制御部201に送信される。車外音制御部201は、テスト再生SW231から送信されたテスト再生信号を受信すると、車外音メモリ202から警告音222を読み出す。
【0073】
車外音制御部201はこの読み出した警告音222の信号レベルを盗難防止制御部101からの要求信号A1に応答して出力する警告音222の信号レベルと比較して、低い信号レベルにアンプ203で増幅してスピーカ204から出力する。これにより、車外へ出力するテスト再生の警告音の音量レベルを要求信号A1に応答して出力する警告音の音量レベルと比較して低い音量レベルとすることができ、警告音をテスト再生することで車両周囲の騒音となることを防止し、車両の盗難を検知した場合に出力される警告音の内容を確認できる。
【0074】
なお、車外音制御部201による警告音の信号レベルの調整は、車外音制御部201がアンプ203の増幅率を要求信号A1に応答して出力する警告音の増幅率よりも低い増幅率としてスピーカ204から出力するようにしてもよい。
<第4の実施の形態>
次に第4の実施の形態について説明する。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0075】
図6は、第4の実施の形態である車外音再生システム1cのブロック図である。ここで、第4の実施の形態では図1の第1の実施の形態と比較して、車外音再生システム1との通信を行うナビゲーション装置501が車両に新たに設けられた点が図1で示したブロック図と異なる点である。
【0076】
この新たに設けられたナビゲーション装置501は、ナビゲーション装置501の各部の制御を行うナビゲーション制御部501aと、車両の現在位置を特定する信号を受信するGPS情報受信部501bを含む各部で構成されている。また、ナビゲーション装置501はバッテリ402から定常電力が供給され、車両制御部401からのACCスイッチ403のオン/オフの信号を受信する。
【0077】
ナビゲーション制御部501aは、車両の位置情報やユーザが設定した目的地までの経路情報などを表示画面に表示する制御を行う。
【0078】
GPS受信部501bは、アンテナとチューナ部とを有しており、衛星からのGPS信号を受信する。受信したGPS信号はナビゲーション制御部501aに出力され、GPS信号に基づいて車両の位置を特定する。
【0079】
そして、車両がACCオフの状態の間に車両の位置情報の変更を検知した場合は、ナビゲーション制御部501aから盗難防止制御部101へ車両位置変更信号を送信する。車両位置変更信号を受信した盗難防止制御部101は盗難防止メモリから102から警告音112を読み出して、スピーカ104を介して警告音を出力した後、車外音制御部201へ要求信号A1を送信する。
【0080】
要求信号A1を受信した受信部205を備えた車外音制御部201は、車外音メモリ202から警告音222を読み出してスピーカ204から警告音を出力するという図2に示した第1の実施の形態の処理を行う。これにより、車両がACCオフ状態の場合にナビゲーション装置501を用いて、車両の位置変更がなされた場合に、盗難防止装置11および車外音再生装置21から警告音を出力することができ、車両の盗難を防止できる。
<第5の実施の形態>
次に第5の実施の形態について説明する。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。

図7は、第5の実施の形態である車外音再生システム1dのブロック図である。ここで、第5の実施の形態では、図1の第1の実施の形態の盗難防止装置11および車外音再生装置21に電力供給を行っているバッテリ402に加えて、バッテリ402に代わって盗難防止装置および車外音再生装置21に電力供給が可能なサブバッテリ402aを設けた点が異なる点である。
【0081】
図7で新たに設けられたサブバッテリ402aは、盗難防止装置11および車外音再生装置21に定常電力を供給する。そのため、車両の盗難に伴いバッテリ402の盗難防止装置11および車外音再生装置21への電力供給ラインが切断されたとしてもサブバッテリ402aからの電力供給が可能となり、盗難防止装置11および車外音再生装置21のそれぞれから警告音の出力が可能となる。
【0082】
<変形例>
以下、変形例について説明する。なお、上記の実施の形態、及び、下記で説明する形態を含む全ての形態は適宜に組み合わせ可能である。
【0083】
上記で説明した第3、第4、および、第5の実施の形態は第1の実施の形態に基づいて、各実施の形態の構成を説明したが、第3、第4、および、第5の実施の形態を第2の実施の形態に基づいた構成としてもよい。つまり、第2の実施形態で説明した盗難防止制御部101aはタイマ105を備え、車外音制御部201aは送信部206を設けない構成に基づいて、第3、第4、および、第5の実施の形態で説明した技術を適用してもよい。
【0084】
また、盗難防止メモリ102に記録されている警告音112、および、車外音メモリ202に記録されている警告音222の音響情報は内容の異なる複数の音響情報として記録してもよいし、予めメモリに記録されている警告音以外にユーザ作成した警告音を記録できるようにしてもよい。これにより、他の警告音と異なる警告音の出力が可能となり、そのユーザの車両が盗難の対象であることを認識しやすくなる。
【0085】
また、上記実施例では、プログラムに従ったCPUの演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されてもよい。また逆に、ハードウェア回路によって実現されるとした機能のうちの一部は、ソフトウェア的に実現されてもよい。
【符号の説明】
【0086】
1・・・・・車外音再生システム
11・・・・盗難防止装置
21・・・・車外音再生装置
101・・・盗難防止制御部
102・・・盗難防止メモリ
112・・・警告音
103・・・アンプ
104・・・スピーカ
201・・・車外音制御部
202・・・車外音メモリ
212・・・車両走行音
222・・・警告音
203・・・アンプ
204・・・スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する車外音再生装置であって、
前記車両の盗難を検知した場合に第1の警告音を出力する盗難防止装置からの第1特定信号を受信する信号受信手段と、
前記第1特定信号の受信に応答して第2の警告音を出力する警告音出力手段と、
を備えることを特徴とする車外音再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車外音再生装置において、
前記信号受信手段による前記第1特定信号の受信に応答して、前記警告音出力手段をスタンバイ状態から起動する起動手段、
をさらに備えることを特徴とする車外音再生装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車外音再生装置において、
前記警告音出力手段は、前記第1の警告音の出力が終了した後に、前記第2の警告音を出力すること、
を特徴とする車外音再生装置。
【請求項4】
請求項3に記載の車外音再生装置において、
前記第2の警告音出力後に前記盗難防止装置へ第2特定信号を送信する信号送信手段をさらに備え、
前記警告音出力手段は、前記盗難防止装置が前記第2特定信号を受信したことに応答して前記第1の警告音を出力した後に、前記盗難防止装置から送信される前記第1特定信号を前記信号受信手段が受信したことに応答して前記第2の警告音を出力すること、
を特徴とする車外音再生装置。
【請求項5】
請求項3に記載の車外音再生装置において、
前記警告音出力手段は、前記第1の警告音の出力後に所定時間をカウントする前記盗難防止装置に備えられたタイマによる所定時間のカウント後に前記第1の警告音が出力された場合に、前記盗難防止装置から送信される前記第1特定信号を前記信号受信手段が受信したことに応答して前記第2の警告音を出力すること
を特徴とする車外音再生装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の車外音再生装置において、
前記第2の警告音をテスト再生する再生手段をさらに備え、
前記再生手段は、前記第2の警告音を出力する場合は前記第1特定信号に応答して出力する音量レベルよりも低い音量レベルで前記第2の警告音を出力すること、
を特徴とする車外音再生装置。
【請求項7】
車両に搭載される車外音再生システムであって、
車両の盗難を検知した場合に第1の警告音を出力する盗難防止装置と、
擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する車外音再生装置と、
を備え、
前記車外音再生装置は、
前記盗難防止装置から第1特定信号を受信する信号受信手段と、
前記第1特定信号の受信に応答して第2の警告音を出力する警告音出力手段と、
を備えることを特徴とする車外音再生システム。
【請求項8】
請求項7に記載の車外音再生システムにおいて、
前記警告音出力手段は、第1の警告音の出力が終了した後に、前記第2の警告音を出力することを特徴とする車外音再生システム。
【請求項9】
請求項8に記載の車外音再生システムにおいて、
前記車外音再生装置は、
前記第2の警告音の出力後に前記盗難防止装置へ第2特定信号を送信する信号送信手段、
をさらに備え、
前記盗難防止装置は、
前記第2特定信号を受信する手段と、
前記第2特定信号の受信に応答して前記第1の警告音を出力する手段と、
前記第2特定信号の受信に応答した前記第1の警告音の出力後に、前記第1特定信号 を前記車外音再生装置に送信する手段と、
を備えることを特徴とする車外音再生システム。
【請求項10】
請求項8に記載の車外音再生システムにおいて、
前記盗難防止装置は、
前記第1の警告音の出力後に所定時間をカウントするタイマと、
前記タイマによる前記所定時間のカウント後に前記第1の警告音が出力された場合に、前記第1特定信号を前記車外音再生装置に送信する手段と、
を備えることを特徴とする車外音再生システム。
【請求項11】
擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する車外音再生方法であって、
前記車両の盗難を検知した場合に第1の警告音を出力する盗難防止装置からの第1特定信号を受信する工程と、
前記第1特定信号の受信に応答して第2の警告音を出力する工程と、
を備えることを特徴とする車外音再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−1149(P2012−1149A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−139348(P2010−139348)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】