説明

車室内温度検出装置

【課題】アスピレータ内部を流れる空気の流量に影響されずに、車室内の温度を正確に検出することができる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】アスピレータ本体301内部に流量センサ200を設けてアスピレータ本体301の内部を流れる空気の流量Bを計測し、計測した流量Bに基づいて、アスピレータ本体301の内部に設けた温度センサ100の計測した車室内温度Tincの補正を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内温度検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両用空調装置は、車室内の温度を検出する車室内温度検出装置を備え、車室内の温度が乗員により設定された空調設定温度に一致するように、温度制御を行った空気を送風機(ブロアモータ)により車室内に供給している。車室内温度検出装置としては、インストルメントパネルに設けた開口部にアスピレータと呼ばれるダクトの一端を接続し、そのダクトの一端の内部に温度センサを設け、ダクトの他端で送風機により負圧を作って車室内の空気をダクト内部に引き込むことにより、温度センサに車室内の空気をあてて車室内の温度を検出するものが一般的である。このように車室内の空気をダクト内に引き込んで温度を検出することで、温度センサ近傍の空気の温度を計測するのではなく、車室内全体の空気の平均的な温度を計測することが可能となる。ここで温度センサとしては、電気抵抗が温度変化に対して変化する性質を利用し、抵抗値を計測することで温度を検出する測温抵抗体(サーミスタ素子)を用いることが多い(図4参照)。
【0003】
ところで、測温抵抗体が流れる空気にさらされた場合、空気の流量が増えると測温抵抗体の表面から熱が奪われて測温抵抗体の温度が低下してしまい、また逆に空気の流量が減ると測温抵抗体の表面から奪われる熱が減って測温抵抗体の温度が上昇する。したがって、空気の流量が変化すると正確な温度の検出が難しくなる、という問題点があった。この問題点を解決するため、空気の流量の変化に応じて、すなわち、アスピレータから排出される空気の流量に相当する、送風機への印加電圧に応じて、温度センサの検出温度を補正する発明が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特許第3533723号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような送風機への印加電圧に基づく温度センサの補正においては、送風機への印加電圧をアスピレータ内部を流れる空気の流量を表す指標として使用している。したがって、送風機への印加電圧が一定であっても、アスピレータの断面積や全長が異なってアスピレータ内部を流れる空気の流量が異なる場合や、アスピレータの配策形状が異なってアスピレータ内部を流れる空気の流量が異なる場合は、温度センサがさらされる空気の流量が変わるため、異なる条件で算出した数式をそのまま使ってしまうと温度センサの検出温度の補正が正確に行えなくなってしまい、温度センサの検出温度の補正を正確に行うためには、アスピレータの断面積、全長、配索形状毎に数式を算出し直す必要がある、という問題点があった。
【0005】
また、アスピレータ内部にゴミが堆積してアスピレータ内部を流れる空気の流量が変化した場合も、温度センサがさらされる空気の流量が変わってしまうため、温度センサの検出温度の補正が正確に行えなくなってしまう、という問題点があった。
【0006】
また、温度センサがさらされる空気の流量が一定の状態で温度センサの校正が行われている場合、送風ファンの回転を停止して外部から自然風を取り込んでいる状態から送風ファンの回転を開始した直後は、温度センサにあたる空気の流量が少ないため、温度センサの検出温度の補正が正確に行えなくなってしまう、という問題点があった。
【0007】
さらに空調制御中に車両の窓を開けた場合は、車室内の圧力が変化して送風ファンの風量が変化するため、温度センサの検出温度の補正が正確に行えなくなってしまう、という問題点があった。
【0008】
本発明では以上の問題点に鑑み、アスピレータ内部を流れる空気の流量に影響されずに、車室内の温度を正確に検出することができる車室内温度検出装置を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両用空調装置が備える送風ファンの回転により車室内の空気が流入するダクトと、前記ダクトの内部に設置され、前記ダクトの内部を流れる空気の温度を検出する温度センサと、前記ダクトの内部に設置され、前記ダクトの内部を流れる空気の流量を検出する流量センサと、前記ダクトの内部を流れる空気の温度を前記温度センサの出力信号に基づいて算出するとともに、前記ダクトの内部を流れる空気の流量を前記流量センサの出力信号に基づいて算出し、算出した該流量に基づいて算出した前記温度の補正を行う制御部と、を備えることを特徴としている。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、第一の端部から第二の端部に向けて内部を空気が流れる第一のダクトと、前記第一のダクトより径の断面積が小さく、第三の端部から第四の端部に向けて内部を空気が流れ、前記第四の端部が前記第一のダクトの内部に挿入されて同軸上に位置し前記第一のダクトの前記第二の端部方向に開口するとともに、前記第三の端部が前記第一のダクト側面から前記第一のダクトの外部に突出する第二のダクトと、前記第一のダクトの内部に設置され、前記第一のダクトの内部を流れる空気の温度を検出する温度センサと、前記第一のダクトの内部に設置され、前記第一のダクトの内部を流れる空気の流量を検出する流量センサと、車両用空調装置が備える送風ファンの送風により前記第二のダクトの前記第三の端部から前記第四の端部に向けて前記第二のダクトの内部に空気を流すことで前記第一のダクトの内部を流れる空気の温度を、前記温度センサの出力信号に基づいて算出するとともに、前記第一のダクトの内部を流れる空気の流量を、前記流量センサの出力信号に基づいて算出し、算出した該流量に基づいて算出した前記温度の補正を行う制御部と、を備えることを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、ダクト、すなわちアスピレータの内部を流れる空気の流量を実測して温度センサの検出した温度の補正を行うため、ダクトの内部を流れる空気の流量に影響されずに、車室内の温度を正確に検出することができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記流量センサは、前記温度センサより前記第二の端部側に位置することを特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、流量センサが温度センサにあたる空気を妨げることがなく、温度センサにあたる空気の流量の安定化を図ることができる。
【発明の効果】
【0014】
車室内温度検出装置において、アスピレータ内部を流れる空気の流量に影響されずに、車室内の温度を正確に検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
【0016】
図1に、本発明の実施形態の構成図を示す。
【0017】
車室内温度検出装置は、温度センサ100、流量センサ200、アスピレータ300、送風機400、制御部500を備えている。
【0018】
温度センサ100は、アスピレータ本体301(後述)の内部を流れる空気にさらされるように、アスピレータ本体301の車室内側端部301A付近の内部で、アスピレータ本体301の径の断面積における中心部付近に位置するように設置されている。また温度センサ100は、制御部500と電気的に接続されている。
【0019】
温度センサ100には、サーミスタ素子を用いている。サーミスタ素子は、温度変化に対してサーミスタ素子の抵抗値が線形変化を示す素子であり(図4参照)、温度変化と抵抗値変化の対応関係をあらかじめ調べておくことで、抵抗値からサーミスタ素子がさらされている空気の温度を検出することができる。
【0020】
流量センサ200は、アスピレータ本体301の内部を流れる空気にさらされるように、アスピレータ本体301の車室内側端部301A付近の内部で、アスピレータ本体301の径の断面積における中心部付近に位置するように設置されている。また流量センサ200は、制御部500と電気的に接続されている。
【0021】
ここで、流量センサ200は、温度センサ100にあたる空気を妨げないように、温度センサ100より空気の流れの下流側、すなわちインストルメントパネル内側端部301B側に設置されている。また、空気の流量を正確に計測するためには、インストルメントパネル600に設けた空気流入口601から流入する車室内の空気にまんべんなくさらされるように設置されることが望ましい。このため、流量センサ200は、アスピレータ本体301の車室内側端部301Aからある程度離れた位置に設置される。
【0022】
流量センサ200には、いわゆる熱式風速センサを流量センサとして用いている。熱式風速センサは、センサ素子に電流を流してセンサ素子を発熱させ、センサ素子の周囲を流れる空気の流量が増えてセンサ素子が冷却され温度が低下した場合はセンサ素子に流す電流量を増やしてセンサ素子の温度を上昇させ、センサ素子の周囲を流れる空気の流量が減ってセンサ素子の温度が上昇した場合はセンサ素子に流す電流量を減らしてセンサ素子の温度を低下させて、センサ素子の温度を一定に保っている。センサ素子の周囲を流れる空気の流速と、センサ素子を一定温度に保つための電流の供給量に比例関係があることから、供給する電流量から風速を求めるものである。ここで、アスピレータ本体301の径の断面積はあらかじめ算出できるため、温度センサ100付近の空気の風速とアスピレータ本体301の径の断面積から、空気の流量=風速×径の断面積として空気の流量を算出することができる。なお、熱式風速センサは厳密には周囲を流れる空気の温度に検出結果が左右されるが、温度センサの補正が重要となる空調装置本体の目標設定温度付近においては、車室内温度は安定しているものと考えられるため、周囲を流れる空気の温度は一定として(例えば空調制御の目標温度)扱うものとする。
【0023】
アスピレータ300は、アスピレータ本体301と、アスピレータ送風部302とで構成される。アスピレータ送風部302は、アスピレータ本体301の内部に一端(第四の端部)が挿入されており、アスピレータ本体301のインストルメントパネル内側端部301B(第二の端部)方向にその一端が開口している。ここで、アスピレータ本体301の内壁と、アスピレータ送風部302の外壁との間には、空隙が設けられており、アスピレータ本体301の車室内側端部301A(第一の端部)が接するインストルメントパネル600に設けられた空気流入口601から流入した空気がこの空隙を通過してインストルメントパネル内側端部301Bに排出される。
【0024】
アスピレータ送風部302の他端(第三の端部)は、送風機400により送風される空気の流入口となるように、送風機400の送風ファンと対面する位置に設けられている。
【0025】
ここで、アクチュエータ401と、送風ファン402とを備えた送風機400は、空調装置本体(図示省略)が温度制御した空気を車室内に供給するため空調装置本体の制御部により制御されるものであり、アスピレータ本体301内部に車室内の空気を取り込むためにも用いられている。
【0026】
送風機400の送風ファン402が回転すると、アスピレータ送風部302内を図1の矢印A2方向に空気が流れる。この空気の流れにより、インストルメントパネル600に設けられた空気流入口601からアスピレータ本体301内部に車室内の空気が流入して図1の矢印A1方向に空気が流れ、インストルメントパネル内側端部301Bから排出される。
【0027】
制御部500は、温度センサ100の出力信号を取り込み、車室内温度を算出する。また、流量センサ200の出力信号を取り込み、アスピレータ本体301内部を流れる空気の流量を算出し、算出した流量に応じて温度センサ100の出力信号から算出された車室内温度の補正を行い、空調装置本体へ出力する(後述)。
【0028】
次に、フローチャートを用いて、本実施形態の動作を説明する。なお、送風機400は空調装置本体により回転速度が制御され回転しており、空気流入口601からアスピレータ本体301内部に流入した車室内の空気がアスピレータ本体301内部を図1の矢印A1方向に流れているものとする。
【0029】
ステップS101では、温度センサ100の出力信号が制御部500に取り込まれ、制御部500が計測温度Tincを算出する。温度センサ100はサーミスタ素子を用いており、前述した方法により、温度センサ100の抵抗値から計測温度Tincを算出することができる。この後に、フローはステップS102へ移行する。
【0030】
ステップS102では、流量センサ200の出力信号が制御部500に取り込まれ、制御部500がアスピレータ本体301の内部を流れる空気の流量Bを算出する。流量センサ200は熱式風速センサを用いており、前述した方法により、流量センサ200に供給する電流量から流量Bを算出することができる。この後に、フローはステップS103へ移行する。
【0031】
ステップS103では、ステップS102で算出した流量Bを指標として、制御部500が温度補正テーブルを参照し、温度補正係数αを選択する。
【0032】
図3に、温度補正テーブルの例を示す。流量Bを一定とした状態で、車室内の空気の温度を実験的に変化させ、実際の車室内の温度Tr(以降、実温度Trと呼ぶ)と、温度センサ100の出力信号から算出した計測温度Tincとの関係をあらかじめ計測してグラフ化し、グラフの傾きαを算出する。
【0033】
温度センサ100の検出する温度が必要になるのは、空調制御が行われている場合であり、通常は送風機により車室内に送風が行われ、アスピレータ本体301の内部にも空気が流れている状態である。ここで、車室内の温度が空調装置本体の設定温度に一致している状態での標準的な送風量に対するアスピレータ本体301における空気の流量BをB0とし、この状態において、計測温度Tincが実温度Trを示すように、温度センサ100の校正が行われているものとする。
【0034】
空気の流量B=B0の場合は、計測温度Tinc=実温度Trであり、グラフの傾きα=1となるが、流量BがB0の状態から、流量Bを所定量ΔB増やすと、温度センサ100が冷却されて抵抗値が高くなり、計測温度Tincは実温度Trより低い値を示す。すなわち、Tinc<Trとなり、グラフの傾きα(+ΔB)はα(+ΔB)<1となる。さらに流量BをΔB増やすと、温度センサ100がさらに冷却されて抵抗値がより高くなり、計測温度Tincは実温度Trよりさらに低い値を示す。すなわち、グラフの傾きα(+2ΔB)はα(+2ΔB)<α(+ΔB)<1となる。
【0035】
逆に、流量BがB0の状態から、流量Bを所定量ΔB減らすと、温度センサ100の冷却効果が薄れて抵抗値が低くなり、計測温度Tincは実温度Trより高い値を示す。すなわち、Tinc>Trとなり、グラフの傾きα(−ΔB)はα(−ΔB)>1となる。さらに流量BをΔB減らすと、温度センサ100の冷却効果がさらに薄れて抵抗値がより低くなり、計測温度Tincは実温度Trよりさらに高い値を示す。すなわち、グラフの傾きα(−2ΔB)はα(−2ΔB)>α(−ΔB)>1となる。
【0036】
このように、グラフの傾きα(−2ΔB)、α(−ΔB)、α(+ΔB)、α(+2ΔB)(以降、代表してαとする)は、各流量Bにおける計測温度Tincの実温度Trに対するずれを表しており、計測温度Tincにαの逆数を温度補正係数として乗算することで、計測温度Tincを流量Bの影響を受けない状態の温度に補正することができる。
【0037】
温度補正テーブルは、各流量Bに対する温度補正係数αのテーブルであり、制御部500は算出した流量Bに対応した温度補正係数αを選択する。この後に、フローはステップS104へ移行する。
【0038】
ステップS104では、ステップS103で選択した温度補正係数αを用いて、計測温度Tincの補正を行う。すなわち、温度補正後の計測温度をTinchとすると、
Tinch=(1/α)×Tinc (数式1)
となる。ここで算出した温度補正後の計測温度Tinchが、空気の流量Bの影響を受けていない温度センサ100の検出温度、すなわち、車室内の空気の温度を表すことになる。この後に、フローはステップS105へ移行する。
【0039】
ステップS105では、ステップS104で算出した温度補正後の計測温度Tinchを空調装置本体へ出力する。空調装置本体はこの温度補正後の計測温度Tinchを取り込んで、車室内に供給する空気の温度制御を行う。この後に、フローはステップS106へ移行する。
【0040】
ステップS106では、空調制御が終了したか否かの判定が行われる。空調制御が終了した場合は、計測温度Tincの補正は不要となり、ステップS107へ移行する。一方、空調制御が終了していない場合は、フローはステップS101へ戻り、流量Bに応じた計測温度Tincの補正が行われる。
【0041】
ステップS107で、一連の動作が終了する。
【0042】
以上のように、本発明の実施形態の車室内温度検出装置では、アスピレータ300内を流れる空気の流量Bを流速センサ200により実測して温度センサ100の検出した温度Tincの補正を行うため、アスピレータ300内を流れる空気の流量Bに影響されずに、車室内の温度を正確に検出することができる。
【0043】
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、実施例は本発明の例示にしか過ぎず、本発明は実施例の構成にのみ限定されるものではない。したがって本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれることはもちろんである。
【0044】
例えば、アスピレータ300の形状は一例であり、他の形状を備えていても良い。
【0045】
また、温度センサ100、流量センサ200の設置位置は一例であり、空気流入口の形状や数、アスピレータの形状等により、温度、流量がそれぞれより精度高く検出できる位置に設けるのが望ましい。
【0046】
また、温度補正テーブルは、実施形態に示したものに限定されるものではなく、例えば流量B=0のときに実温度Tr=計測温度Tincとなるように温度センサ100を校正した場合に対応した温度補正テーブルを用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施形態の構成図である。
【図2】本発明の実施形態における動作のフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態における温度補正テーブルの説明図である。
【図4】サーミスタ素子の温度と抵抗値の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
【0048】
100 温度センサ
200 流量センサ
300 アスピレータ
301 アスピレータ本体
301A 車室内側端部
301B インストルメントパネル内側端部
302 アスピレータ送風部
400 送風機
401 アクチュエータ
402 送風ファン
500 制御部
600 インストルメントパネル
601 空気流入口


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用空調装置が備える送風ファンの回転により車室内の空気が流入するダクトと、
前記ダクトの内部に設置され、前記ダクトの内部を流れる空気の温度を検出する温度センサと、
前記ダクトの内部に設置され、前記ダクトの内部を流れる空気の流量を検出する流量センサと、
前記ダクトの内部を流れる空気の温度を前記温度センサの出力信号に基づいて算出するとともに、前記ダクトの内部を流れる空気の流量を前記流量センサの出力信号に基づいて算出し、算出した該流量に基づいて算出した前記温度の補正を行う制御部と、
を備えることを特徴とする車両用温度検出装置。
【請求項2】
第一の端部から第二の端部に向けて内部を空気が流れる第一のダクトと、
前記第一のダクトより径の断面積が小さく、第三の端部から第四の端部に向けて内部を空気が流れ、前記第四の端部が前記第一のダクトの内部に挿入されて同軸上に位置し前記第一のダクトの前記第二の端部方向に開口するとともに、前記第三の端部が前記第一のダクト側面から前記第一のダクトの外部に突出する第二のダクトと、
前記第一のダクトの内部に設置され、前記第一のダクトの内部を流れる空気の温度を検出する温度センサと、
前記第一のダクトの内部に設置され、前記第一のダクトの内部を流れる空気の流量を検出する流量センサと、
車両用空調装置が備える送風ファンの送風により前記第二のダクトの前記第三の端部から前記第四の端部に向けて前記第二のダクトの内部に空気を流すことで前記第一のダクトの内部を流れる空気の温度を、前記温度センサの出力信号に基づいて算出するとともに、前記第一のダクトの内部を流れる空気の流量を、前記流量センサの出力信号に基づいて算出し、算出した該流量に基づいて算出した前記温度の補正を行う制御部と、
を備えることを特徴とする車両用温度検出装置。
【請求項3】
前記流量センサは、前記温度センサより前記第二の端部側に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用温度検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−174195(P2008−174195A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−11749(P2007−11749)
【出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】