説明

車載用コンセントの設置構造

【課題】車両のフロアに着脱可能に組み付けられる組付体の構造を簡素化するとともに接続の信頼性向上を図り、車載用コンセントの利便性の向上を図ることができる車載用コンセントの設置構造を提供する。
【解決手段】車載用コンセント10は、フロア1に着脱可能に組み付けられるコンソールボックス11の取り付け位置に隣接して凹設された収納部2内にプラグ挿入口を車室内に露呈させることなく配置され、且つ、回動してプラグ挿入口を車室内に露呈させるように軸支され、コンソールボックス11の底面に、コンソールボックス11のフロア1への取り付けに伴い車載用コンセント10の回動軸13を挟んでプラグ挿入口とは反対側の部位を押圧する押圧部20が設けられ、押圧部20に押圧された車載用コンセント10は、回動してプラグ挿入口を車室内に露呈させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用コンセントの設置構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車等の車両に、例えば携帯型オーディオ機器などの家庭用の電気機器が持ち込まれて車室内でも使用されており、これらの電気機器は、コンソールボックスやシートの脇などに置かれることがある。そこで、コンソールボックスやシートに、あるいはその近傍にコンセントがあると、これらの電気機器への給電に便利である。
【0003】
ところで、例えばコンソールボックスは、必要に応じてフロントシートとリアシートとの間のウォークスルーを可能とするべく、車両のフロアに着脱可能に設置される傾向にある。着脱式のコンソールボックスにコンセントを設ける場合に、コンソールボックスの取り付けと共にコンソールボックス内の電気系統が車体側の電気系統に接続されるように構成される。かかる接続構造の一例として、図10に示すものが知られている(特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1は、車両のフロアに着脱可能に設置される電動シート100へ給電するためのコネクタの接続構造を開示している。電源コネクタ101の雄側102を電動シート100に設け、電源コネクタ101の雌側103をフロアに取り付けられたリフトアップ装置104に設け、電動シート100の取り付け及び取り外しと同時に電動シート100への電力供給及び遮断を行うようになっている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−126234号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、コンソールボックスやシートにコンセントを設けた場合には、それらの内部に電気系統を設けることになり、組付体の構造が複雑化する。
【0007】
そして、特許文献1に開示された接続構造を着脱式のコンソールボックスやシートに適用した場合には、それらの組付体を取り外した際に、特にフロアに設けられたコネクタは外部に露出するため、その内部に異物が侵入したり、雨水が浸入したり、破損したりすることがあり、両コネクタの電気的接続に支障をきたす虞がある。さらには、両コネクタの接続にあたって高精度なコネクタの調芯が要求され、ユーザーによる取り付けにおいて確実な接続を図るには不向きである。
【0008】
また、自動車等の車両にコンセントを設けたものは従来知られているが、コンセントは定位置にあるのが一般的であり、電気機器のコードが希望の場所まで届かない場合もあり、利便性に欠ける。
【0009】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両のフロアに着脱可能に組み付けられる組付体の構造を簡素化するとともに接続の信頼性向上を図り、車載用コンセントの利便性の向上を図ることができる車載用コンセントの設置構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的は、本発明に係る下記(1)〜(5)の車載用コンセントの設置構造により達成される。
【0011】
(1)車両のフロアに着脱可能に組み付けられる組付体と、車載用コンセントと、を備え、前記車載用コンセントは、前記フロアにおいて前記組付体の取り付け位置に隣接して凹設された収納部内にプラグ挿入口を車室内に露呈させることなく配置され、且つ、回動して当該プラグ挿入口を車室内に露呈させるように軸支され、前記組付体の底面に、当該組付体の前記フロアへの取り付けに伴い前記車載用コンセントの回動軸を挟んで前記プラグ挿入口とは反対側の部位を押圧する押圧部が設けられ、前記押圧部に押圧された前記車載用コンセントは、回動して前記プラグ挿入口を車室内に露呈させることを特徴とする車載用コンセントの設置構造。
(2)前記組付体が前記フロアに沿ってスライド移動可能に組み付けられ、前記収納部が前記組付体のスライド移動方向と平行に延在し、前記車載用コンセントが前記収納部をその延在方向に移動可能とされることを特徴とする上記(1)に記載の車載用コンセントの設置構造。
(3)前記押圧部に押圧されて回動した前記車載用コンセントが前記組付体に係止されることを特徴とする上記(2)に記載の車載用コンセントの設置構造。
(4)前記組付体の取り付け位置が前記フロアに複数箇所設けられ、前記各取り付け位置に隣接して前記収納部が複数設けられ、前記各収納部に前記車載用コンセントがそれぞれ設置されることを特徴とする上記(1)に記載の車載用コンセントの設置構造。
(5)前記組付体の取り付け位置が前記フロアに複数箇所設けられ、前記収納部が前記複数の取り付け位置を繋ぐように延在し、前記車載用コンセントが前記収納部をその延在方向に移動可能とされることを特徴とする上記(1)に記載の車載用コンセントの設置構造。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、組付体自体に車載用コンセントは設けず、組付体に隣接してフロアに車載用コンセントを設けている。よって、組付体内の電気系統を省き、その構造を簡素化することができる。そして、組付体が取り外されている際には、車載用コンセントは、そのプラグ挿入口を車室内に露呈させることなく収納部に収納され、組付体が取り付けられた際に、取り付けに伴い自動的にそのプラグ挿入口を露呈させ、組付体に置かれる電気機器の使用に備える。即ち、必要に応じてプラグ挿入口を露呈させるもので、それにより異物の侵入や浸水の可能性を低減できる。さらに、プラグ挿入口へのプラグの差込には特に高精度な調芯は不要である。
【0013】
また、組付体がフロアに沿ってスライド移動可能に組み付けられ、収納部が組付体のスライド移動方向と平行に延在し、車載用コンセントが収納部をその延在方向に移動可能であれば、組付体の取り付け位置に応じて車載用コンセントの位置を適宜変更でき、利便性の向上を図ることができる。
【0014】
また、押圧部に押圧されて回動した車載用コンセントが組付体に係止されるようにすれば、組付体の移動に車載用コネクタを追従させることができ、取り扱いに優れる。
【0015】
また、組付体の取り付け位置がフロアに複数箇所設けられ、各取り付け位置に隣接して収納部が複数設けられ、各収納部に車載用コンセントがそれぞれ設置されれば、組付体の取り付け位置に応じて使用する車載用コンセントを適宜変更してその位置を変更することができ、利便性の向上を図ることができる。
【0016】
また、組付体の取り付け位置がフロアに複数箇所設けられ、収納部が複数の取り付け位置を繋ぐように延在し、車載用コンセントが収納部をその延在方向に移動可能であれば、組付体の取り付け位置に応じて車載用コンセントの位置を適宜変更でき、利便性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図を参照して本発明の複数の好適な実施形態を説明する。
【0018】
(第1実施形態)
図1は本発明の車載用コンセントの設置構造の第1実施形態に係り、車両のフロア、コンソールボックス、及び車載用コンセントの外観斜視図、図2は図1のコンソールボックスがフロアに取り付けられた状態における外観斜視図、図3は図2の要部拡大図、図4〜図7は図1のコンソールボックスの取り付けに伴う車載用コンセントの動作を説明するための側面図、図8は図1のコンソールボックスの移動に伴う車載用コンセントの動作を説明するための側面図である。尚、以下の説明において、前、後、左、右は、車体の方向に準じて記載するものとし、図1中の左方手前側が車体の前方である。
【0019】
図1〜図3に示すように、第1実施形態の車載用コンセントの設置構造は、車両のフロア1に凹設された収納部2に収納されている車載用コンセント10と、フロア1に着脱可能に組み付けられるコンソールボックス11とを備える。
【0020】
フロア1には、コンソールボックス11を着脱可能に且つ車両の前後方向に移動可能に取り付けるための一対のガイドレール4が形成されており、これらのガイドレール4は、凹溝状に成形され、車両の前後方向に延在している。
【0021】
また、フロア1には、一対のガイドレール4の前端部間の中央に、車載用コンセント10を収納するための収納部2が形成されている。そして収納部2には、ガイドレール4と平行に車両の後部に向けて伸びる切欠き溝3が連設されている。
【0022】
車載用コンセント10は、DC−ACインバータ回路を介在させ、車両に搭載されたバッテリ電源に不図示の電線によって接続しており、車載用コンセント10には、AC100Vが供給され、例えば携帯型オーディオ機器などの家庭用の電気機器のプラグが接続される。
【0023】
この車載用コンセント10は、略直方体状のハウジング12を有している。ハウジング12の一面には、前記電気機器のプラグの栓刃が差し込まれるプラグ挿入口15が形成されている。車載用コンセント10は、このプラグ挿入口15が設けられた一面を車両の前方に向けて収納部2の前端の内面に僅かな隙間をおいて対向させた状態で、車室内にプラグ挿入口15を露呈させることなく収納部2内に収納されている。
【0024】
また、車載用コンセント10は、ハウジング12の両側面の後端部に、外向きに突出する一対の回動軸13を有している。これら一対の回動軸13は、収納部2の両側縁上に載置されて回動自在に支持されている。
【0025】
コンソールボックス11は、開閉可能なコンソールリッド16を上面に有する箱体である。コンソールボックス11の底面には、前端部及び後端部にそれぞれ一対の取付脚部17が設けられており、前側の一対の取付脚部17間の中央に、押圧部20が突設されている。また、コンソールボックス11の前側面には、コンセント係止部19が設けられている。
【0026】
コンソールボックス11の取付脚部17は、ガイドレール4内に配設された支軸6に着脱可能にそれぞれ係合する。これらの支軸6は、ガイドレール4の延在方向に、即ち車両の前後方向に移動可能に各ガイドレール4内に収納されたスライダ5に設けられている。支軸6に取付脚部17を係合させたコンソールボックス11は、スライダ5と共に、ガイドレール4に案内されて車両の前後方向に移動可能である。
【0027】
コンソールボックス11の押圧部20は、フロア1へのコンソールボックス11の取り付けに伴い、車載用コンセント10を押圧する。車載用コンセント10には、回動軸13を挟んでプラグ挿入口15とは反対側にあたるハウジング12の後端部に、押圧部20に押圧される被押圧部14が設けられている。押圧部20により被押圧部14を押圧された車載用コンセント10は、回動して起立し、プラグ挿入口15を車室内に露呈させる。
【0028】
コンソールボックス11のコンセント係止部19は、回動して起立した車載用コンセント10のプラグ挿入口15が形成されている一面の縁部に設けられた係止受部21に係合し、車載用コンセント10をコンソールボックス11に一体的に結合させるる。
【0029】
以上のように構成された車載用コンセントの設置構造において、図4〜図7を参照して、コンソールボックス11の取り付けに伴う車載用コンセント10の動作を説明する。
【0030】
図4に示すように、スライダ5がガイドレール4の前端部にあって、コンソールボックス11の取り付け位置がガイドレール4の前端部にある。車載用コンセント10は、ガイドレール4の前端部間の中央にあって、コンソールボックス11の取り付け位置に隣接している収納部2内に収納されている。車載用コンセント10は、そのプラグ挿入口15を収納部2の前端の内面に内面に僅かな隙間をおいて対向させた状態にあり、車室内にプラグ挿入口15を露呈させることなく収納部2内に収納されている。
【0031】
図5に示すように、まず、コンソールボックス11の後側の一対の取付脚部17がスライダ5の支軸6に係合し、コンソールボックス11はフロア1に仮係止される。そして、前側が持ち上げられて傾斜したコンソールボックス11は、支軸6に係合した後側の一対の取付脚部17を支点に回動され、水平とされる。
【0032】
図6に示すように、傾斜した状態から水平とされるコンソールボックス11の回動に伴い、コンソールボックス11の押圧部20が、車載用コネクタ10の被押圧部14に当接し、これを下方に向けて押圧する。被押圧部14を押圧された車載用コンセント10は、回動軸13お中心に図5中時計回りに回動し、プラグ挿入口15を車室内に露呈させるように起立する。
【0033】
図7に示すように、起立した車載用コンセント10は、プラグ挿入口15を上方に向けて車室内に露呈させており、そして、係止受部21をコンセント係止部19に係止され、コンソールボックス11に一体的に結合される。
【0034】
図8に示すように、コンソールボックス11に一体的に結合した車載用コンセント10は、収納部2の両側縁上に載置された回動軸13を切欠き溝3の両側縁上に移動させ、切欠き溝3の両側縁上を摺動させながら、コンソールボックス11と共に車両の前後方向に移動する。車載用コンセント10に接続している前記電線は、切欠き溝3内で適宜湾曲され、車載用コンセント10の移動に追従する。
【0035】
以上説明したように、本施形態の車載用コンセントの設置構造によれば、コンソールボックス11自体に車載用コンセント10は設けず、コンソールボックス11に隣接してフロア1に車載用コンセント10を設けている。よって、コンソールボックス11内の電気系統を省き、その構造を簡素化することができる。そして、コンソールボックス11が取り外されている際には、車載用コンセント10は、そのプラグ挿入口15を車室内に露呈させることなく収納部2に収納され、コンソールボックス11が取り付けられた際に、取り付けに伴い自動的にそのプラグ挿入口15を露呈させ、コンソールボックス11に置かれる電気機器の使用に備える。即ち、必要に応じてプラグ挿入口15を露呈させるもので、それにより異物の侵入や浸水の可能性を低減できる。さらに、プラグ挿入口15への栓刃の差込には特に高精度な調芯は不要である。
【0036】
また、本実施形態の車載用コンセントの設置構造によれば、コンソールボックス11がフロア1に沿ってスライド移動可能に組み付けられていて、収納部2がコンソールボックス11のスライド移動方向と平行に延在し、車載用コンセント10が収納部2をその延在方向に移動可能であるために、コンソールボックス11の取り付け位置に応じて車載用コンセント10の位置を適宜変更でき、利便性の向上を図ることができる。
【0037】
また、本実施形態の車載用コンセントの設置構造によれば、押圧部20に押圧されて回動した車載用コンセント10の係止部受21がコンソールボックス11のコンセント係止部19に係止されるために、コンソールボックス11の移動に車載用コネクタ10を追従させることができ、取り扱いに優れる。
【0038】
(第2実施形態)
次に、図9を参照して、本発明の車載用コンセントの設置構造の第2実施形態について説明する。図9は本発明の車載用コンセントの設置構造の第2実施形態に係り、車両のフロア、コンソールボックス、及び車載用コンセントの側面図である。尚、以下に説明する第2実施形態において、上述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことによって説明を簡略化あるいは省略する。
【0039】
図9に示すように、第2実施形態の車載用コンセントの設置構造は、コンソールボックス11の取り付け位置がフロア1に複数箇所設けられており、即ち、コンソールボックス11の取付脚部17と係合して取り付け位置を規定する支軸7がフロア1に複数箇所設けられている。これら支軸7は、車両の前後方向に整列して配設されている。
【0040】
そして、コンソールボックス11の各取り付け位置に隣接して、複数の車載用コンセント10が設置され、各車載用コンセント10はフロア1に凹設された収納部8に収納されている。
【0041】
コンソールボックス11は、任意に選択された取り付け位置の支軸7に取付脚部17を係合させ、そして、選択された取り付け位置に隣接して設けられた車載用コンセント10を、押圧部20で当該車載用コンセント10の被押圧部14を押し下げることにより回動させ、そのプラグ挿入口15を車室内に露呈させて使用可能とする。
【0042】
本実施形態の車載用コンセントの設置構造によれば、コンソールボックス11の取り付け位置がフロア1に複数箇所設けられ、各取り付け位置に隣接して収納部8が複数設けられ、各収納部8に車載用コンセント10がそれぞれ設置されるために、コンソールボックス11の取り付け位置に応じて使用する車載用コンセント10を適宜変更してその位置を変更でき、利便性の向上を図ることができる。
【0043】
次に、上述した第2実施形態の車載用コンセントの設置構造の変形例について説明する。尚、説明にあたって、図1〜図9を援用する。
【0044】
本変形例では、コンソールボックス11の取り付け位置がフロア1に複数箇所設けられており、即ち、コンソールボックス11の取付脚部17と係合して取り付け位置を規定する支軸7がフロア1に複数箇所設けられている。これら支軸7は、車両の前後方向に整列して配設されている。
【0045】
そして、コンソールボックス11のいずれか一の取り付け位置に隣接して、収納部2が設けられており、収納部2には、当該取り付け位置と他の取り付け位置とを繋ぐように伸びる切欠き溝3が連設されている。
【0046】
車載用コンセント10は、収納部2の両側縁上に載置された回動軸13を切欠き溝3の両側縁上に移動させ、切欠き溝3の両側縁上を摺動させながら、切欠き溝3の延在方向に移動可能である。
【0047】
本変形例によれば、コンソールボックス11の取り付け位置がフロア1に複数箇所設けられ、収納部2が複数の取り付け位置を繋ぐように延在し、車載用コンセント10が収納部2をその延在方向に移動可能であるので、コンソールボックス11の取り付け位置に応じて車載用コンセント10の位置を適宜変更でき、利便性の向上を図ることができる。
【0048】
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上述した実施形態では、組付体としてコンソールボックスを例に説明したが、組付体がシートである場合にも各実施形態の車載用コンセントの設置構造を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の車載用コンセントの設置構造の第1実施形態に係り、車両のフロア、コンソールボックス、及び車載用コンセントの外観斜視図である。
【図2】図1のコンソールボックスがフロアに取り付けられた状態における外観斜視図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図1のコンソールボックスの取り付けに伴う車載用コンセントの動作を説明するための側面図である。
【図5】図1のコンソールボックスの取り付けに伴う車載用コンセントの動作を説明するための側面図である。
【図6】図1のコンソールボックスの取り付けに伴う車載用コンセントの動作を説明するための側面図である。
【図7】図1のコンソールボックスの取り付けに伴う車載用コンセントの動作を説明するための側面図である。
【図8】図1のコンソールボックスの移動に伴う車載用コンセントの動作を説明するための側面図である。
【図9】本発明の車載用コンセントの設置構造の第2実施形態に係り、車両のフロア、コンソールボックス、及び車載用コンセントの側面図である。
【図10】シートに適用される従来のコネクタ接続構造の斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
1 フロア
2 収納部
10 車載用コンセント
11 コンソールボックス
13 回動軸
15 プラグ挿入口
20 押圧部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のフロアに着脱可能に組み付けられる組付体と、車載用コンセントと、を備え、
前記車載用コンセントは、前記フロアにおいて前記組付体の取り付け位置に隣接して凹設された収納部内にプラグ挿入口を車室内に露呈させることなく配置され、且つ、回動して当該プラグ挿入口を車室内に露呈させるように軸支され、
前記組付体の底面に、当該組付体の前記フロアへの取り付けに伴い前記車載用コンセントの回動軸を挟んで前記プラグ挿入口とは反対側の部位を押圧する押圧部が設けられ、
前記押圧部に押圧された前記車載用コンセントは、回動して前記プラグ挿入口を車室内に露呈させることを特徴とする車載用コンセントの設置構造。
【請求項2】
前記組付体が前記フロアに沿ってスライド移動可能に組み付けられ、
前記収納部が前記組付体のスライド移動方向と平行に延在し、
前記車載用コンセントが前記収納部をその延在方向に移動可能とされることを特徴とする請求項1に記載の車載用コンセントの設置構造。
【請求項3】
前記押圧部に押圧されて回動した前記車載用コンセントが前記組付体に係止されることを特徴とする請求項2に記載の車載用コンセントの設置構造。
【請求項4】
前記組付体の取り付け位置が前記フロアに複数箇所設けられ、
前記各取り付け位置に隣接して前記収納部が複数設けられ、
前記各収納部に前記車載用コンセントがそれぞれ設置されることを特徴とする請求項1に記載の車載用コンセントの設置構造。
【請求項5】
前記組付体の取り付け位置が前記フロアに複数箇所設けられ、
前記収納部が前記複数の取り付け位置を繋ぐように延在し、
前記車載用コンセントが前記収納部をその延在方向に移動可能とされることを特徴とする請求項1に記載の車載用コンセントの設置構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−103160(P2008−103160A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−283941(P2006−283941)
【出願日】平成18年10月18日(2006.10.18)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】