説明

車輌用灯具

【課題】 出射効率の向上及び内部構造の視認性の低減を図る。
【解決手段】 ランプハウジング2とカバー3によって形成された灯具外筐4の内部に赤色の光を発する赤色光源9、9、・・・が配置され、カバーに赤色に着色された第1の領域3aと白色若しくはアンバー色に着色され又は無色透明とされた第2の領域3bとを設け、赤色光源から出射された光が第1の領域と前記第2の領域を透過されて出射されるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車輌用灯具に関する。詳しくは、カバーに色が異なる二つの領域を設けて出射効率の向上及び内部構造の視認性の低減を図る技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
車輌用灯具には、例えば、カバーとランプハウジングによって構成された灯具外筐の内部に、光源やリフレクターを有する光源ユニットが配置されたタイプがある。
【0003】
このような構成とされた車輌用灯具には、光源として赤色の光を発する赤色光源が用いられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載された車輌用灯具にあっては、赤色光源から出射された光がリフレクターで反射され、無色透明とされたカバーを透過されて出射される。従って、点灯時には外部から赤色の光が視認される。
【0005】
【特許文献1】特開2005−149845号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1に記載された従来の車輌用灯具にあっては、カバーが無色透明とされているため、点灯時における出射効率は高いが、非点灯時において車輌用灯具の内部構造の視認性が高く外部から内部構造が明確に透けて見えてしまうと言う問題がある。
【0007】
そこで、本発明車輌用灯具は、上記した問題点を克服し、出射効率の向上及び内部構造の視認性の低減を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
車輌用灯具は、上記した課題を解決するために、ランプハウジングとカバーによって形成された灯具外筐の内部に赤色の光を発する赤色光源が配置され、前記カバーに赤色に着色された第1の領域と白色若しくはアンバー色に着色され又は無色透明とされた第2の領域とを設け、前記赤色光源から出射された光が前記第1の領域と前記第2の領域を透過されて出射されるようにしたものである。
【0009】
従って、車輌用灯具にあっては、点灯時において、赤色光源から出射された光が第1の領域と第2の領域を透過されて出射される。
【発明の効果】
【0010】
本発明車輌用灯具は、ランプハウジングとカバーによって形成された灯具外筐の内部に赤色の光を発する赤色光源が配置され、前記カバーに赤色に着色された第1の領域と白色若しくはアンバー色に着色され又は無色透明とされた第2の領域とを設け、前記赤色光源から出射された光が前記第1の領域と前記第2の領域を透過されて出射されるようにしたことを特徴とする。
【0011】
従って、赤色光源の点灯時における出射効率の向上及び非点灯時における内部構造の視認性の低減を図ることができる。
【0012】
請求項2に記載した発明にあっては、前記灯具外筐の内部に前記赤色光源から出射された光を前記第1の領域又は前記第2の領域の一方の領域へ向けて反射するリフレクターを配置し、前記灯具外筐の内部に前記赤色光源から出射された光を導いて前記第1の領域又は前記第2の領域の他方の領域へ向けて出光する導光レンズを配置しているので、十分な発光面積を確保することができる。
【0013】
請求項3に記載した発明にあっては、前記灯具外筐の内部に前記赤色光源から出射された光を導いて前記第1の領域と前記第2の領域へ向けて出光する導光レンズを配置したので、十分な発光面積を確保することができる。
【0014】
請求項4に記載した発明にあっては、前記導光レンズを挟んで前記カバーの反対側の位置に再帰性反射性能を有するリフレックスリフレクターを配置したので、車輌の走行時における安全性の向上を図ることができる。
【0015】
請求項5に記載した発明にあっては、前記灯具外筐の内部に前記赤色光源から出射された光を導いて前記第1の領域と前記第2の領域へ向けて出光する導光レンズを配置し、前記灯具外筐の内部に前記赤色光源とは異なる別の光源を有する光源ユニットを配置し、前記導光レンズを挟んでカバーの反対側に前記光源ユニットを配置し、前記導光レンズの一部を前記光源ユニットの一部に対向する位置に配置している。
【0016】
従って、十分な発光面積を確保しつつ導光レンズと光源ユニットが対向する方向と直交する方向における小型化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明車輌用灯具を実施するための最良の形態について添付図面を参照して説明する。
【0018】
以下に示した最良の形態は、本発明車輌用灯具をターンシグナルランプとテールランプとストップランプの機能を兼用する所謂リアコンビネーションランプと称される車輌用灯具に適用したものである。尚、本発明の適用範囲はリアコンビネーションランプに限られることはなく、赤色の光を発する赤色光源が用いられる各種の車輌用灯具に広く適用することができる。
【0019】
車輌用灯具1は、図1及び図2に示すように、一方に開口された凹部を有するランプハウジング2と該ランプハウジング2の開口面を閉塞するカバー3とを備えている。ランプハウジング2とカバー3によって灯具外筐4が構成され、該灯具外筐4の内部空間は灯室5として形成されている。
【0020】
カバー3は透明な材料によって形成され、下端部に横長の無色透明にされた領域が形成されている(図1参照)。カバー3は、図1及び図2に示すように、無色透明にされた領域以外が赤色に着色された第1の領域3aとして形成され、無色透明にされた領域が第2の領域3bとして形成されている。尚、第2の領域3bは白色又はアンバー色(黄色)に着色されていてもよい。
【0021】
灯室5にはリフレクター6が配置されている。リフレクター6は複数の反射部によって構成され、上方側から順に第1の反射部6a、6a、・・・、第2の反射部6b、6b、・・・及び第3の反射部6c、6c、・・・が設けられている。第1の反射部6a、6a、・・・、第2の反射部6b、6b、・・・及び第3の反射部6c、6c、・・・はそれぞれ左右に連続して設けられている。第1の反射部6a、6a、・・・、第2の反射部6b、6b、・・・及び第3の反射部6c、6c、・・・の各内面は、楕円面又は放物面に形成されている。
【0022】
リフレクター6は、第1の反射部6a、6a、・・・と第2の反射部6b、6b、・・・がカバー3の第1の領域3aに対向して位置され、第3の反射部6c、6c、・・・がカバー3の第1の領域3aと第2の領域3bの双方に対向して位置されている。
【0023】
灯室5には複数の光源7、7、・・・、8、8、・・・と赤色光源9、9、・・・が配置されている。光源7、8及び赤色光源9としては、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode)が用いられ、光源7、8及び赤色光源9はそれぞれ回路基板等の支持体10、10、10上に搭載されている。
【0024】
光源7、7、・・・はそれぞれ第1の反射部6a、6a、・・・に対応して配置され、カバー3側を向くように位置されている。光源8、8、・・・はそれぞれ第2の反射部6b、6b、・・・に対応して配置され、カバー3側を向くように位置されている。
【0025】
赤色の光を発する赤色光源9、9、・・・はそれぞれ第3の反射部6c、6c、・・・に対応して灯室5の下端部に配置され、上方を向くように位置されている。
【0026】
第1の反射部6a、6a、・・・と光源7、7、・・・はそれぞれ第1の光源ユニット11、11、・・・を構成し、第2の反射部6b、6b、・・・と光源8、8、・・・はそれぞれ第2の光源ユニット12、12、・・・を構成し、第3の反射部6c、6c、・・・と赤色光源9、9、・・・はそれぞれ第3の光源ユニット13、13、・・・を構成する。第1の光源ユニット11、11、・・・と第2の光源ユニット12、12、・・・はテールランプ用の光源ユニット及びストップランプ用の光源ユニットして機能する。第3の光源ユニット13、13、・・・はターンシグナルランプ用の光源ユニットして機能する。
【0027】
以上のように構成された車輌用灯具1において、光源7、7、・・・、8、8、・・・の点灯時は、それぞれ光源7、7、・・・、8、8、・・・から出射された光がそれぞれ第1の反射部6a、6a、・・・又は第2の反射部6b、6b、・・・で反射されカバー3の第1の領域3aを透過されて出射される。
【0028】
赤色光源9、9、・・・の点灯時は、それぞれ赤色光源9、9、・・・から出射された赤色の光がそれぞれ第3の反射部6c、6c、・・・で反射されカバー3の第1の領域3a及び第2の領域3bの双方を透過されて出射される。このとき赤色光源9、9、・・・から出射された光が白色若しくはアンバー色(黄色)に着色され又は無色透明とされた第2の領域3bを透過されて出射されるため、出射効率が高い。
【0029】
一方、車輌用灯具1にあっては、第1の反射部6a、6a、・・・と第2の反射部6b、6b、・・・が赤色に着色された第1の領域3aに対向して位置されているため、光源7、7、・・・、8、8、・・・の非点灯時において、内部構造の視認性が低く内部構造が透けて見え難い。
【0030】
また、第3の反射部6c、6c、・・・は赤色に着色された第1の領域3aと白色若しくはアンバー色(黄色)に着色され又は無色透明にされた第2の領域3bに対向して位置されており、赤色光源9、9、・・・の非点灯時においても、第1の領域3aによって内部構造の視認性が低下される。
【0031】
以上に記載した通り、車輌用灯具1にあっては、赤色光源9、9、・・・を用いカバー3に第1の領域3aと第2の領域3bを形成しているため、赤色光源9、9、・・・の点灯時における出射効率の向上及び非点灯時における内部構造の視認性の低減を図ることができる。
【0032】
次に、車輌用灯具の第1の変形例について説明する(図3参照)。第1の変形例に係る車輌用灯具1Aは、上記した車輌用灯具1と比較して、リフレクターの構成が相違すること及び灯室に導光レンズが配置されていることのみが相違するため、車輌用灯具1と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については車輌用灯具1における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0033】
灯室5にはリフレクター6Aが配置されている。リフレクター6Aは第2の反射部6b、6b、・・・と第3の反射部6c、6c、・・・の間に前後方向を向く平板部6dが設けられている。平板部6dはカバー3の第1の領域3aに対向して位置され、両者の間には前後方向を向く略平板状の導光レンズ14が配置されている。
【0034】
リフレクター6Aの第3の反射部6c、6c、・・・はカバー3の第2の領域3bに対向して位置されている。
【0035】
車輌用灯具1Aにおいて、赤色光源9、9、・・・の点灯時は、赤色光源9、9、・・・から出射された赤色の光は、一部を除いてそれぞれ第3の反射部6c、6c、・・・で反射されカバー3の第2の領域3bを透過されて出射される。同時に、赤色光源9、9、・・・から出射された赤色の光の一部が導光レンズ14に入射され、該導光レンズ14内を導かれながら出光されカバー3の第1の領域3aを透過されて出射される。
【0036】
上記した車輌用灯具1Aのように、赤色光源9、9、・・・を用いカバー3に第1の領域3aと第2の領域3bを形成し、導光レンズ14によって一部の光を導光して出射する構成においても、赤色光源9、9、・・・の点灯時における出射効率の向上及び非点灯時における内部構造の視認性の低減を図ることができる。
【0037】
また、赤色光源9、9、・・・から出射された赤色の光が第3の反射部6c、6c、・・・で反射されて第2の領域3bから出射されると共に導光レンズ14によって第1の領域3aを透過されて出射されるため、十分な発光面積を確保することができる。
【0038】
さらに、車輌用灯具1Aにあっては、リフレクター6Aの第3の反射部6c、6c、・・・が第1の領域3aには対向せず第2の領域3bのみに対向して位置される構成とされているため、その分、第3の反射部6c、6c、・・・を小さくすることができ、内部構造の小型化による車輌用灯具1Aの小型化を図ることができる。
【0039】
尚、上記には、赤色光源9、9、・・・から出射された赤色の光が第3の反射部6c、6c、・・・で反射され第2の領域3bを透過されて出射されると共に導光レンズ14内を導かれて第1の領域3aを透過されて出射される構成を例として示したが、逆に、赤色の光が第3の反射部6c、6c、・・・で反射され第1の領域3aを透過されて出射されると共に導光レンズ14内を導かれて第2の領域3bを透過されて出射される構成とすることも可能である。この場合には、第3の反射部6c、6c、・・・を第1の領域3aに対向させ、導光レンズ14を第2の領域3bに対向させるように配置する。
【0040】
次に、車輌用灯具の第2の変形例について説明する(図4参照)。第2の変形例に係る車輌用灯具1Bは、上記した車輌用灯具1と比較して、リフレクターの構成が相違すること及び灯室に導光レンズが配置されていることのみが相違するため、車輌用灯具1と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については車輌用灯具1における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0041】
灯室5にはリフレクター6Bが配置されている。リフレクター6Bは第2の反射部6b、6b、・・・の下方に連続して前後方向を向く平板状の平板部6dが設けられている。リフレクター6Bには第3の反射部が設けられていない。
【0042】
平板部6dとカバー3の間には導光レンズ15が配置されている。導光レンズ15は前後方向を向く略平板状に形成され、カバー3の第1の領域3aと第2の領域3bの双方に対向して位置されている。
【0043】
赤色光源9、9、・・・はカバー3側を向くように位置されている。
【0044】
車輌用灯具1Bにおいて、赤色光源9、9、・・・の点灯時は、赤色光源9、9、・・・から出射された赤色の光は導光レンズ15に入射され該導光レンズ15内を導かれながら出光されカバー3の第2の領域3b及び第1の領域3aを透過されて出射される。
【0045】
上記した車輌用灯具1Bのように、赤色光源9、9、・・・を用いカバー3に第1の領域3aと第2の領域3bを形成し、導光レンズ15によって光を導光して出射する構成においても、赤色光源9、9、・・・の点灯時における出射効率の向上及び非点灯時における内部構造の視認性の低減を図ることができる。
【0046】
また、赤色光源9、9、・・・から出射された赤色の光が導光レンズ15によって第2の領域3b及び第1の領域3aを透過されて出射されるため、十分な発光面積を確保することができる。
【0047】
さらに、車輌用灯具1Bにあっては、リフレクター6Bに第3の反射部が設けられていないため、その分、リフレクター6Bを小さくすることができ、内部構造の小型化による車輌用灯具1Bの小型化を図ることができる。
【0048】
次に、車輌用灯具の第3の変形例について説明する(図5参照)。第3の変形例に係る車輌用灯具1Cは、上記した第2の変形例に係る車輌用灯具1Bと比較して、灯室にリフレックスリフレクターが配置されていることのみが相違するため、車輌用灯具1Bと比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については車輌用灯具1Bにおける同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0049】
灯室5には導光レンズ15とリフレクター6Bの平板部6dとの間にリフレックスリフレクター16が配置されている。リフレックスリフレクター16は外光を反射する再帰性反射性能を有し外部からの視認性を向上させる機能を有する。
【0050】
車輌用灯具1Cにおいて、赤色光源9、9、・・・の点灯時は、赤色光源9、9、・・・から出射された赤色の光は導光レンズ15に入射され該導光レンズ15内を導かれながら出光されカバー3の第2の領域3b及び第1の領域3aを透過されて出射される。
【0051】
光源7、7、・・・、8、8、・・・及び赤色光源9、9、・・・の消灯時は、外部からリフレックスリフレクター16に光が入射されると、入射された光がリフレックスリフレクター16の再帰性反射性能によって反射され外部から車輌用灯具1Cの存在(リフレックスリフレクター16の存在)が確認される。
【0052】
従って、車輌の走行時における安全性の向上を図ることができる。
【0053】
また、リフレックスリフレクター16は、導光レンズ15とリフレクター6Bの平板部6dとの間の特段の機能を有しない空間に配置されるため、スペースの有効活用を図ることができる。尚、リフレックスリフレクター16は、上記した車輌用灯具1Aにおいて、導光レンズ14とリフレクター6Aの平板部6dとの間に配置することも可能である。
【0054】
次に、車輌用灯具の第4の変形例について説明する(図6参照)。第4の変形例に係る車輌用灯具1Dは、上記した車輌用灯具1と比較して、リフレクターの構成が相違すること及び灯室に導光レンズが配置されていることのみが相違するため、車輌用灯具1と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については車輌用灯具1における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0055】
灯室5にはリフレクター6Dが配置されている。リフレクター6Dは第1の反射部6a、6a、・・・と第2の反射部6b、6b、・・・から成る。リフレクター6Dには第3の反射部が設けられていない。
【0056】
第2の反射部6b、6b、・・・とカバー3の間には導光レンズ17が配置されている。導光レンズ17は前後方向を向く略平板状に形成され、カバー3の第1の領域3aと第2の領域3bの双方に対向して位置されている。導光レンズ17の上端部とリフレクター6Dの第2の反射部6b、6b、・・・の下端部とは前後方向において対向して位置されている。
【0057】
赤色光源9、9、・・・はカバー3側を向くように位置されている。
【0058】
車輌用灯具1Dにおいて、赤色光源9、9、・・・の点灯時は、赤色光源9、9、・・・から出射された赤色の光は導光レンズ17に入射され該導光レンズ17内を導かれながら出光されカバー3の第2の領域3b及び第1の領域3aを透過されて出射される。
【0059】
光源8、8、・・・の点灯時は、光源8、8、・・・から出射された光はリフレクター6Dの第2の反射部6b、6b、・・・で反射されカバー3の第1の領域3aを透過されて出射される。このとき光源8、8、・・・から出射され第2の反射部6b、6b、・・・で反射された一部の光が、導光レンズ17の上端部を透過されさらにカバー3の第1の領域3aを透過されて出射される。
【0060】
上記した車輌用灯具1Dのように、赤色光源9、9、・・・を用い、カバー3に第1の領域3aと第2の領域3bを形成し、導光レンズ17によって光を導光して出射する構成においても、赤色光源9、9、・・・の点灯時における出射効率の向上及び非点灯時における内部構造の視認性の低減を図ることができる。
【0061】
また、赤色光源9、9、・・・から出射された赤色の光が導光レンズ17によって第2の領域3b及び第1の領域3aを透過されて出射されるため、十分な発光面積を確保することができる。
【0062】
さらに、導光レンズ17の上端部とリフレクター6Dの第2の反射部6b、6b、・・・の下端部とが前後方向において対向して位置されているため、十分な発光面積を確保しつつ車輌用灯具1Dの上下方向における小型化を図ることができる。
【0063】
加えて、車輌用灯具1Dにあっては、リフレクター6Dに第3の反射部が設けられていないため、その分、リフレクター6Dを小さくすることができ、内部構造の小型化による車輌用灯具1Dの小型化を図ることができる。
【0064】
上記した発明を実施するための最良の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】図2乃至図6と共に本発明車輌用灯具の最良の形態を示すものであり、本図は、車輌用灯具の概略正面図である。
【図2】車輌用灯具の概略縦断面図である。
【図3】第1の変形例に係る車輌用灯具を示す概略縦断面図である。
【図4】第2の変形例に係る車輌用灯具を示す概略縦断面図である。
【図5】第3の変形例に係る車輌用灯具を示す概略縦断面図である。
【図6】第4の変形例に係る車輌用灯具を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
【0066】
1…車輌用灯具、2…ランプハウジング、3…カバー、3a…第1の領域、3b…第2の領域、4…灯具外筐、6…リフレクター、7…光源、8…光源、9…赤色光源、11…第1の光源ユニット、12…第2の光源ユニット、1A…車輌用灯具、6A…リフレクター、14…導光レンズ、1B…車輌用灯具、6B…リフレクター、15…導光レンズ、1C…車輌用灯具、16…リフレックスリフレクター、1D…車輌用灯具、6D…リフレクター、17…導光レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランプハウジングとカバーによって形成された灯具外筐の内部に赤色の光を発する赤色光源が配置され、
前記カバーに赤色に着色された第1の領域と白色若しくはアンバー色に着色され又は無色透明とされた第2の領域とを設け、
前記赤色光源から出射された光が前記第1の領域と前記第2の領域を透過されて出射されるようにした
ことを特徴とする車輌用灯具。
【請求項2】
前記灯具外筐の内部に前記赤色光源から出射された光を前記第1の領域又は前記第2の領域の一方の領域へ向けて反射するリフレクターを配置し、
前記灯具外筐の内部に前記赤色光源から出射された光を導いて前記第1の領域又は前記第2の領域の他方の領域へ向けて出光する導光レンズを配置した
ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用灯具。
【請求項3】
前記灯具外筐の内部に前記赤色光源から出射された光を導いて前記第1の領域と前記第2の領域へ向けて出光する導光レンズを配置した
ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用灯具。
【請求項4】
前記導光レンズを挟んで前記カバーの反対側の位置に再帰性反射性能を有するリフレックスリフレクターを配置した
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車輌用灯具。
【請求項5】
前記灯具外筐の内部に前記赤色光源から出射された光を導いて前記第1の領域と前記第2の領域へ向けて出光する導光レンズを配置し、
前記灯具外筐の内部に前記赤色光源とは異なる別の光源を有する光源ユニットを配置し、
前記導光レンズを挟んでカバーの反対側に前記光源ユニットを配置し、
前記導光レンズの一部を前記光源ユニットの一部に対向する位置に配置した
ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用灯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−92708(P2010−92708A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−261362(P2008−261362)
【出願日】平成20年10月8日(2008.10.8)
【出願人】(000001133)株式会社小糸製作所 (1,575)
【Fターム(参考)】