説明

輸送および化粧箱

箱(10)は、床(12)と、側壁(16b)の最初の1つが、側面の開放部を介して、箱(10)おいて製品へのアクセスおよび除去を可能とする大きさを有する側面の開放部を定めるために、他の側壁(14a、14b、16a)の内の1つまたは幾つかのものの高さより低い除去高さだけによって、前記床(12)から少なくとも部分的に垂直方向の上部の方へ延びる、少なくとも2組のそれぞれ対向する側壁(14a、14b、16a、16b)とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、品物を輸送するための箱に関するものであり、箱の中で輸送された品物が消費者に提示され、彼または彼女のための箱の中の品物を楽に取り出せるようにしている。
【背景技術】
【0002】
多くの製品は、上部が開く箱で輸送される。例えば、生産から小売りまで、飲料ボトルあるいは飲料ボトルの入った小さなパック(例えば、所謂、「商品6個入りパック」)を輸送する飲料産業において、多くの異なる箱形が知られている。
小売りでは、通常、箱が積み重ねられる。その結果、アクセスは上部からなされることができるだけであり、そして、それ故、上の箱がすべて取り除かれた場合のみ、積み重ねられてより低い位置にある箱の内部の製品はアクセスすることができる。
これは、極めて不都合で、時間およびエネルギーを消費することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
それ故、箱の中で輸送された製品がより効率的に容易にアクセスされることを可能にする箱を提供することは有利であろう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
したがって、本発明の幾つかの実施形態は、床またはおよび少なくとも2組のそれぞれ対向する側壁を含む。そこではそれが箱に入っている製品の除去を可能とするように、側壁の最初の1つは設計されている。
この目的のために、最初の側壁は、他の側壁の内の1つあるいは幾つかのものの高さより低い最適の低い除去高さによって垂直方向の上部の方へ床から少なくとも部分的に伸びる。
除去高さは、側面の開放によって箱に入っている製品へのアクセスまたは除去を可能とする大きさを持って、最初の側壁から、側面開放部が定められるように決定される。
箱は、垂直方向のより小さい除去高さを有する上部(それは、全部の側壁でもありえる)の方へ床から延びている最初の側壁領域によって上部の方へ制限されている。
これは、この最初の側壁領域より上に、隣接する側壁との更なる圧力嵌め結合がないことを意味する。
【0005】
換言すれば、最初の側壁は、周囲のものまたは周囲側壁のいくつかよりも、少なくとも部分的に高くない。その結果、箱が積み重なるときに、積み重ねの下部の箱にある製品への簡単なアクセスを得るために、箱は側面からアクセスすることもできる。
【0006】
このことにより、幾つかの実施形態では、箱の中で輸送される特定の製品が箱の中で輸送の間、箱から落ちることができないように、最初の側壁の高さは寸法取りされる。
幾つかの実施形態において、箱は、小さなパックの中で販売前に包装されたボトルまたはボトルの輸送を目的としている。したがって、最初の側壁は、個々のボトルが箱から落ちるのを防ぐために、十分な高さを有している。
幾つかの実施形態では、その高さが、1〜10cmの間にある。
さらに幾つかの実施形態において、この高さは、2〜5cm、あるいは、一般に2cm以上である。
【0007】
いくつかの実施形態では、最初の側壁が、隣接する側壁に接しているその周縁端に、各々2つの側壁部分を有し、箱の安定度を増加させるために、隣接する側壁の高さまで延びる。
【0008】
本発明のさらなる実施形態において、箱は4つの側壁を有し、そこにおいて、少なくとも最初の側壁に隣接した側壁に、把持開口部が配設される。
把持開口部は、床に垂直になっている領域の他に床と平行になる領域も有する。
幾つかの実施形態では、床と直角をなすようになっている領域は、最初の側壁の方向に配設される。
加えて、幾つかの実施形態によっては、基本的に床と平行になっている最初の水平開口部分は、その区域の中で箱を把持することを可能にするために、十分大きい区域を有する垂直開口部に統合する。
それ故、本発明のこれらの実施形態では、区域内の、あるいは、垂直開口部分の範囲内で箱をしっかり掴み、把持したとき、箱が後方に傾くように、その箱を持ち上げることができる。
これは、例えば、最初の側壁の開放部によって、ボトルが箱から落ちるなど、輸送の間に起こる可能性を少なくする。
【0009】
さらに、本発明のいくつかの実施形態によれば、箱は、最初の側壁に隣接している床面積において、床の別の領域(面積)の平均と比較して、輸送されるべき製品のためのより大きな支持領域を含む。
換言すれば、床が軽量化の理由のために完全に形成されないが、例えば、個々の棒状のものから成る場合、これは、領域当たりの棒状のものの数、すなわち、棒密度が最初の側壁に隣接している領域において増加されることを意味する。
これは、側壁の近くの箱に導入された品物、例えば飲料ボトルまたは大きい支持領域を有する缶詰は、床と接触しているという効果を有する。
これは、ボトルまたは飲料用缶詰が床の棒状のものの間の凹所へ滑り落ちることあるいは傾転することを防ぎ、その結果、輸送の間、意図的ではない缶またはボトルの落下が回避される。
【0010】
さらに、いくつかの実施形態において、最初の側壁に隣接している側壁は、側壁と対向する正面側に比べると、最初の側壁に近いところの正面側よりも高くない。
これは、開放部に隣接している側壁が、開放方向においてより低いことを意味する。その結果、一方では、除去に利用可能なスペースは増加され、また、もう一方では、箱の中で輸送される品物、例えばボトルまたは同種のものを見ることをより容易にするために、光の発生率または箱の内部への観測角度が増加する。
【0011】
幾つかのさらなる実施例において、最初の側壁に対応しない他の側壁は、床に対して折り畳み可能である。その結果、箱は、他の側壁が床と略平行に静止しているかまたは床よりも上側に倒壊状態に折り畳まれ得る。
このようにして、箱は、より費用対効果が高い状態で、そして、能率的に、空の状態で輸送することができる。
【0012】
幾つかの実施形態には、最初の側壁の上方に垂直方向に伸びる移動可能な追加の側壁領域を具備し、それは分離可能となるか、折り畳み可能となる。これは、品物または製品が箱から落ちないように折り重ねられた状態で、移動可能な側壁領域がさらに安定性または安全性を増加させるという長所を持つことができる。
さらに、折り重ねられたか包まれた状態で、移動可能な側壁領域は、製品情報またはその他同種のものを示すために、使用することができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、移動可能な側壁領域は、格子状の形状において実装されるかまたは複数の領域の中で形成される。その結果、箱は、移動可能な側壁領域を箱から分離することまたは高圧に起因して意図せずに箱から切り離すことのない高圧の送風によって清掃することができる。
【0014】
さらに、幾つかの実施形態において、他の側壁は、外側から容易に目に見える製品情報を含む金属の薄片とともに、その内側に防水加工またはラミネート加工が施される。
【0015】
幾つかのさらなる実施形態では、箱において輸送される品物またはボトルが光学的に光反射によってよりよく認められることができるように、明るい色の金属の薄片が提供される。
【0016】
幾つかのさらなる実施形態では、より低い壁に対応しない他の3つの側壁は、同じ高さを有し、その結果、箱は互いの上に積み重ねることができる。そこでは、1つの箱の床は、それより下の箱の他の3つの側壁に置かれている。
この目的のために、両方の床および他の側壁の上端部には、床あるいは他の側壁の凹所かまたは輪郭が積み重ねを許容して、強い姿勢を保障するために係合する凹所または輪郭に対応する特別な凹所または輪郭が提供され得る。
【0017】
格納するかまたは輸送し、そして、飲料ボトルまたは缶詰を提示するのに適している発明の箱の幾つかの実施形態において、床は、垂直方向において床から上部の方へ延びている複数の軸棒またはマンドレルを含む。
マンドレルは、床にあって、ボトルがマンドレルの外側の制限領域によって保持されるかまたは固定されるように成形される三次元物体である。その結果、ボトルは、抜けを効果的に防ぐ。
いくつかの実施形態では、マンドレルは、垂直方向において最適の低い高さを有する。その結果、同じことはマンドレル・スタブと呼ばれることもあり得る。
幾つかのマンドレルの高さおよび輪郭は、それらが最初の側壁と関連して、ボトルに対して側面の開放部からの抜けを妨げるように選択される。
まだ除去を確実にするために、幾つかの実施形態では、マンドレルは、それらの最も高い位置で、最初の側壁より高くない。
いくつかの実施形態において、当面の目的にできる限り対応するために、マンドレルの外側の制限領域は、変更高さを有する。
ボトルが最初の側壁の方向に外に傾くことを可能にし、さらに良い安定度を確実にするために、マンドレルは、最初の側壁への方向よりも側壁と平行な方向において、より低い高さを有する。その結果、最初の側壁と平行に傾くことは可能になる一方で、それに加えて垂直方向に傾くことは妨げられ、ボトルはしっかりと保持される。
【0018】
本発明の好ましい実施形態は、添付図面に関して後述される。
それらは、以下を示す:
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】ボトルを輸送するための箱の実施形態の一例
【図2】「商品6個入りパック」が搭載された図1の実施形態
【図3】図1の実施形態による充填され積み重ねられた箱
【図4】図1の実施形態の底面図
【図5】発明の箱のさらなる実施形態
【図6】折り畳み式のまたは折り畳める側壁を有する発明の箱のさらなる実施形態
【図7】部分的に折り畳まれた状態の図6の実施形態
【図8】完全に折り畳まれた状態の図6の実施形態
【図9】ボトルで満杯の図6の実施形態
【図10】「半ダースパック」で満杯の図6の実施形態
【図11】図6の実施形態の平面図そして、
【図12】本発明の幾つかの実施形態において使用される幾つかのマンドレルの詳細図
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、飲料のための箱10の発明の実施形態を示す。
示された実施形態では、床12は、平面において連続的に形成されなくて、格子状の構造から成る。
図3の箱の底面図に示すように、床12は、複数の領域または棒状のものによって形成される。
同じものは、輸送される品物、すなわち、例えばボトルは、ボトルの端がその領域の間の空洞のうちの1つの中に傾斜するとき、規制されていないやり方で箱または傾斜の床を通って落下することがないように十分に接近して配置される。
【0021】
さらに、箱は、垂直方向18において、床12から最上部に向かって延びているそれぞれ対向する2組の側壁14a,14bおよび16a,16bを含む。
この実施形態の側壁16bにおいて、4つの側壁の最初の一つが、単に、より低い除去高さ20によって、垂直方向18に延びている。
【0022】
除去高さ20は、他の側壁14a、14bおよび16aの高さより低い。その結果、側面の開放部は、ボトルまたは製品へのアクセスまたは除去が包含され、側面の開放部による箱において輸送されることを考慮に入れて形成される。
最初の側壁16bより上には、箱のさらなる構造がない。
さらに、図1の図示した実施形態の床12には、複数のマンドレルが配置される。その内、マンドレル22aおよびマンドレル22bが、模範となるように、強調される。
この製品を除去するための側面の開放部は、最初の側壁16bが隣接するか他の側壁より低い高さを有するという事実によってもたらされることを意味する。
ここで、以下の図においてのように、高さは正の垂直方向18の次元を意味する。
用語「上部」は、正の垂直方向18に関し、用語「底」は、垂直方向18のより下部の座標を有する位置に関する。
側は、床12の表面と平行な方向において箱を制限する任意の方向である。
【0023】
最初の側壁16bは、箱内部で運搬されるボトルのアクセスまたは除去を許可する側面の開放部を規定するかまたは形成する。
もちろん、他の実施形態において、他の製品は、箱で輸送することができる。
図1の箱において、所謂、「半ダースパック」は、すなわち、6つのボトルの販売前に包装されたパックは、輸送することができる。
【0024】
ここで示されない別の実施例において、側壁はその実物大に沿って除去高さ20を有するのではなくて、固定された側壁部分が側面の開放部に隣接する側壁14aおよび14bから延びている。そこにおいて、側面の開放部はさらに製品の除去が確実になされるために十分に大きいままである。
この種の箱は、さらに高い安定度を有することができる。
【0025】
図1に示される箱10の実施形態は、ヒンジ24a〜24cを介して取付けられた最初の側壁16bに対して、回転自在に配設された可動の側壁領域23をさらに含む。
可動の側壁領域23は、図1の折り畳まれた位置に示される。ここでは同じものが最初の側壁16bに対して下に折り畳まれる。
幾つかの他の実施形態に基づいて以下に例示される折り畳み位置において、移動可能な側壁域23は、垂直方向18の上部の方へ延びている。
そのために、箱10の内側のボトルは、外部の方へ傾かないように、その安全性は、さらに増加することができる。
さらに、可動部分は、製品情報またはその他同種のものを示すために使用することができる。
【0026】
最初の側壁に隣接した側壁14aおよび14bは、それぞれ、把持開口部28aおよび28bを含み、ここで、箱は持ち上げることができ、把持することができる。
このことにより、把持開口部は、実質的に、床と平行に延びる第1の開口領域および垂直方向に延びる第2の開口領域の両方を含み、その機能は、図3に関して以下でより詳細に議論される。
【0027】
さらに、最初の側壁16bに隣接した側壁14aおよび14bは、その端が最初の側壁の方向を指しており、同じものがその他の上の積み重ねられたものである場合でも、光が箱に入ることができる斜めになった領域30aおよび30bを含む。
したがって、図1の図示した実施形態では、最初の側壁16bに隣接した側壁14aおよび14bの端は、それらの反対側の端よりも低い高さを有する。
図1の図示した実施形態では、側壁の凹所の一部が基本的に三角形であるにもかかわらず、凹所の他のいかなる形も別の実施例のために用いることができることは明白である。
いくつかの実施形態では、最初の側壁16bに隣接している側壁14aおよび14bの高さは、持続的に最大高さに起立している。
代わりの実施形態では、高さの増加が、もちろん、次第にまたは段階的にも成り得る。
【0028】
図1に示される箱は、積み重ね可能となっている。すなわち、側壁14a、14bおよび16aの上端部の輪郭は、同じものが輪郭または積重ねられる他の箱の床構造(図3参照)の間に係合するように、設計される。その結果、箱はお互いの上で積み重なることができる。
しかし、最初の側壁16bによって定義される側面の開放部は、同じものが積み重ねられる場合でも、箱の内側からボトルまたは半ダースパック等のボトルパックの除去を十分に可能にする。
【0029】
本発明の幾つかの実施形態において、内側に面する側壁14a、14bおよび16bの領域は、開放部30aおよび30bによる光の入射が、見る人にボトルが外側から容易に見えるようにするために、明色に設計されている。
代わりの実施形態では、その領域が製品情報または広告とともに並べて配置される。
【0030】
図1に示した本発明の実施形態は、側壁(ここで示される場合には、側壁14b)の内の少なくとも1つに、垂直方向に延びて且つ側面領域から内側に向かって突出し、マンドレルにより箱の内側に保持されるボトルが側面領域全体を備えた側壁に接触すること、そして、広範囲に品質を落とすことを防止するところの複数のランド32a〜32dをさらに含む。
図1に示した実施形態では、ボトルがランド32a〜32dの位置でそれらの最も外側の部分の範囲を備えた外壁に当接するように、ランド32a〜32dがそれぞれ配置される。
このようにして、側壁の内面の広い領域が汚染されることを回避することができる。これは、単に、ランドのためのケースだけである。
【0031】
図2は、3つの商品6個入りパックで満杯状態の図1の箱10の実施形態を示す。
【0032】
商品6個入りパック40a、40bおよびそれぞれ40cは、それぞれ、明瞭さの理由でここで説明されない 6本の個々のボトルを含む。
【0033】
ここで、このために底で開いている下から6本入りパックを係合するマンドレルに加えて、商品6個入りパックは、図1で説明するように、箱10の底12に配置されるランド40aおよび40bによって保持される。
【0034】
積み重ねられた状態の2つの箱10および10aを示している図3の図から明らかになるように、製品またはボトルは、積み重ねられた状態の下側の箱10から取り出すこともできる。
これは、もちろん、同じものは個々のボトルに代わるものとして運搬されるかまたは箱において示される場合、商品6個入りパック40a、40bおよび40cに対してもまた適用される。
図2および3から明らかになるにつれて、図1に示される特定の箱の実施形態は、一方では、商品6個入りパックを、他方では、個々のボトルを箱によって輸送することができるので、輸送されるボトルに関して高い柔軟性を持っている。
これは、ランド 42a,42bおよび図1にで例示したマンドレル22a,22bの配置に起因する。
【0035】
箱10の他の実施形態において、マンドレルの配置が異なって選択することができることは明らかである。
例えば、幾つかの実施形態では、ランドが完全に省略することができ、そして、その代わりに、マンドレルだけが用いることができる。
図1の図示した実施形態では、両方とも可能である。これは、次のことの故である。すべての個々のボトルは、マンドレルおよび/またはランドの間のスペースの内の1つへ挿入され、ランドの側壁によってか、マンドレルによってか、それとも、箱の側壁14a,14b,16aまたは16bの内の1つによって、各場合で4つの方向に支持される。その結果、同じことは輸送のための安定した方法で保持される。
【0036】
図3で分かるように、箱の積み重ねおよび最初の側壁16bによって設けられている側面からの取り出しのオプションに起因して、積み重ねられた箱のカラムで異なる製品を提供することは、今や可能である。
ここで、側壁16bは、マンドレルと一緒に、ボトルが輸送の間に箱10から傾くのを防ぐ。したがって、側壁16bは、ボトルが輸送の間に箱から傾くのを防ぐように寸法取りされる。
同時に、ボトルは、別の箱10aが箱10の上にある場合であっても、箱の正面から取り出されるのに十分に低いままである。
この目的のために、幾つかの実施形態によれば、ボトルは、最初にわずかに持ち上げることができ、それから、正面の方へ傾けることができる。
これは、図12に関して以下により詳細に記述されるように、実施形態の幾つかにおいて、マンドレルの具体的な実施によって可能となる。
【0037】
図3は、本発明のいくつかの実施形態のさらなる特徴、すなわち、把持開口部28aおよび28bの特定のデザインを明白に示す。
把持開口部は、曲がっていて、水平にまた垂直に延びる。
言いかえれば、把持開口部28aは、床12と平行に延びる第1の開口領域50aおよび実質的に垂直方向に延びる第2の開口領域50bを含む。
ここで、図3の垂直および水平の開口領域間の限定は、見本となるように意味されるだけである。
したがって、把持開口部28aは、さらに垂直方向において重要な伸長で延び、その結果、使用者は把持開口部28aの垂直開口領域においても使用することができる。
本発明の別の実施形態では、当然ながら、把持開口部28aが、図3に示される実施形態とは違って形成することもできる。
例えば、同じことは横断面正方形または矩形を有することもできる。その結果、箱は水平開口領域50aによって上部から、そして、垂直開口領域50bによって側部から持ち上げることができる。
【0038】
図3に示される実施形態において、垂直開口領域は、最初の側壁16bに割り当てられた側にあり、大きい範囲を持って外面形状(すなわち、最初の側壁の方向に指す輪郭で)で水平開口領域50aに統合する。
これは、箱を持ち上げるときに、同じことが区域において握持するこができるという効果を有する。その結果、垂直開口領域が最初の側壁16bに割り当てられた側にある場合、個々のボトルは、それに加え、運ばれるときに箱の傾斜によって落ちることを防ぐように、箱は後方に(側壁16aの方向に)傾く。
【0039】
本発明の幾つかの実施形態において、最初の側壁16bに隣接した領域50における床12の特別なデザインがどのようにセキュリティを増加させるかは、図1の箱の底からの斜視図を示す図4に基いて、また、本発明の別の実施形態の底面図を示す図11に基いて、説明される。
【0040】
本発明の幾つかの実施形態において、床12は、全面全体に形成されなくて、重量の節減ために、そして、より簡単なクリーニングのために、フィンの配置によって形成される。
同じものは、個々のボトルの底が安全に床12に置かれるように、床12の領域をカバーする。
先端の領域50において、すなわち、最初の側壁16bに隣接した領域50では、フィンの数または領域密度(面密度)は、その残りの領域と比較して増加される。その結果、それらが外部の影響によってそれらの停止位置から僅かに最初の側壁16bの方向に傾けられる場合であっても、そこに位置するボトルは、外側にそれ自身によって傾くことができない。
これは、2つの隣接したフィン間のスペース間にボトルの端が傾くことができないように、最初の側壁16bに隣接している領域50にフィンを非常に緊密に置くことによって、回避されます。
言いかえれば、最初の側壁16bに隣接している領域50において、床20は、ボトルがしっかりと保持されることを可能にするために、単位面積当たり平均して床の全域にもたらされる支持領域より大きい、ボトルのための支持領域を含む。
【0041】
図4からさらに見ることができるように、床12は、側壁14a、14bおよび16aに隣接した領域で、別の箱の上に同じものを配置する場合、積み重ねおよび積み重ねられた状態において安定した姿勢を確実にするために、側壁の内側が別の箱の側壁の輪郭に係合するように、輪郭が実装されるいくつかのフィンを含む。
【0042】
さらに、箱の床は、その中心に、床の他の領域より側壁16aから最初の側壁16bに延びているバー52および床の他のランドより垂直方向に大きく延びるランドを含む。
このバー52は、さらに箱の安定度を増加させるために、より低い高さの最初の側壁16bを支持するのに役立つ。
他の床よりさらに下に伸びるバーが、積み重ねられた状態の下部の箱からボトルの除去を妨げないように、バー52は中心に配置される。
【0043】
図5は、図5に示される実施形態でボトルの他のサイズを輸送することができるという点において、前の図に基づいて実質的に詳述した実施形態とは異なる本発明の別の実施形態を示す。
図1に示される実施形態は、0.5リットルの容量を有するボトルに適していますが、図5に示される箱の実施形態は、0.33リットルの容量を有するボトルに適している。
したがって、図5の実施形態は、箱の同じ外体積を備えた箱の内側に配置されたボトルを保持するために変更された側壁14a,14bおよび16bの厚さと同様に、図1の実施形態とマンドレルの配置において本質的に異なる。
このように、例えば、図5に示される箱は5つのマンドレル54a、54b、54c、54dおよび54eを含み、それは、全体として見れば、第一列の0.33リットルの内容物を有する6本のボトルを保持するために、最初の側壁16bに接している。
さらに、図5の箱は、単に、箱の中心に1つの連続的なランド56を含み、その結果、二者択一的に、4つの商品6個入りスパックは、箱で輸送することができる。
【0044】
さらに、図5の実施形態は、図1〜4の実施形態に反して、上方を最初の側壁16bで折り畳まれた移動可能な側壁領域23を具備する箱を示す。
さもなければ、図5の箱の設計特微が図1のそれらに対応して、各々同一の機能性を有するので、図1の箱に対応する構成部品に関する新たな議論は省略される。
さらに、それは言及されるべきである。図1に示される箱のように、図5に示される箱は、開口部によって、箱を固定するかまたは壁または棚上等に掛けることができるように、側壁16aを介して延びている最初の側壁16bに対向している側壁16aに、少なくとも一つの開口部を含む。
【0045】
図1および5の図示した実施形態は、取付けについて安全性を増加させるために、各々任意の付加的なもう一つの取付用の開口部60を含む。
【0046】
図6の図示した実施例は、それぞれ0.33リットルの内容物を有する24本のボトルを輸送するために構成され、主として、図5の図示した実施形態にも適合する。
しかしながら、図5の実施形態において、側壁14a、14bおよび16aまたは少なくとも側壁14a、14bおよび16aの部分は、床に対して、ヒンジにより折り畳み可能な方法で配置される。
したがって、側壁16aのために図7で示されるように、床の方向にそれらを折り畳み状態にすることができ、包まれた状態の床と実質的に平行であるように、同じものは折り畳み可能である。そしてそれは、折り畳まれた状態の床12の表面と平行である。
図8は、折り畳まれた状態の全ての側壁14a、14bおよび16aを示す。その結果、折り畳まれた状態で、箱は、多くのスペースを占めずに、醸造所または瓶詰め製造業者に輸送することができ、箱は醸造所または多くのスペースを取ることのない瓶詰め業者へ容易に輸送することができる。
これは、輸送費用を著しく減らすことができる。
【0047】
図6〜8に基づいて、折り畳み可能な側壁14a、14bおよび16aは、それぞれ、0.33リットルの24本のボトルを輸送するように構成される箱のために示されるだけであるにもかかわらず、0.5リットルのボトルのために、図1に示される箱は、また、折り畳み可能な側壁を備えていることが明らかである。
通常、本願明細書において例示されるすべての実施形態を申請する。個々の実施例に基づいて記載されているかまたは示される機能は、発明の箱の他に取り得る別の実施形態を得るために、いかなる方法でもお互い組み合せることができる。
【0048】
図9は、24本のボトルを箱の内部に詰め込んだ状態の図5の実施形態を説明する。
【0049】
また、図5においてのように、移動可能な側壁領域23は、一番前の列のボトルをさらに固定するか、あるいは、品物の提示のために関連しない外側の可撓性部分23に輸送のための添付文書を付けるために、折り畳まれた位置にある。
【0050】
図10は、すなわち4つの商品6個入りパック70a,70b,70cおよび70dと共に、積み荷の選択方式を備えた図5の実施形態を示す。
【0051】
最後に、図11は、半ダースパックの挿入を可能とするために、マンドレル54cが、マンドレル54a,54bおよび54dまたは54eとは異なっている幾何学的形状を有していることが明白である図5の実施形態の平面図に示す。
しかしながら、別の実施例において、中心のマンドレル54cは、当然、他のマンドレル、例えばマンドレル54aのように、同じ形を有することができる。
同様に、他のいかなるマンドレルも、マンドレル54cの形状を有することができる。
【0052】
さらに、24本の飲料ボトル用の箱の場合については、図11の平面図で見ることができるように、最初の側壁16に隣接している領域50の床12は、箱の範囲外に望ましくない傾転を回避するために、床全体の支持領域の平均より大きい支持領域で設計される。
【0053】
最初の側壁16bと共同して、ボトルがしっかりと保持されること、および、ボトルが正面から取り除かれことの両方が可能となるそれらマンドレルの特別な形状が、目に見えるようになるように、図12は、マンドレル54a〜54cの拡大図を示す。
これを達成するために、マンドレルのいくつかの実施形態は、その高さが垂直方向18において一定でない外面積を有する。
下記の中で、斜線領域70、すなわち、マンドレルを横に制限するエリア要素、つまり、垂直方向18に対して全ての直角方向は、マンドレルの外側の制限領域として、理解されることになっている。
【0054】
既に上に記述されたとともに、外面の制限領域70は、さまざまな高さを有する。
このことにより、マンドレルは、最初の側壁16bと平行な方向74への傾動に対してボトルを固定している第2の側面領域76と比較して、後部に向かって(最初の側壁16bから離れて指し示す方向72に)ボトルを固定し、最初の側壁16bに平行に延びる第1の側面領域75は、より小さい高さである。
【0055】
最初の側壁16bの方向にその1つの先端が向く実質的に菱形形の横断面を有する図1に示されるマンドレル54aにおいて、後部へ傾くことを防ぐ機能は、第1の制限側面領域75によって成し遂げられる。そしてそれは、実質的に最初の側壁16bと平行な方向にマンドレルを終了する。
最初の側壁16bの方向にマンドレル54bを制限する第2の制限側面領域76は、最初の側壁16bに平行にボトルが傾倒することを防ぐ。
【0056】
最初の側面領域75は、考慮されている箱の上に積み重ねられる別の箱の床を打つかもしれないボトルを持ち上げる必要なしに、それらを正面外部に傾ける場合、ボトルを傾けることを可能にするために、第2の側面領域76より低い。
【0057】
しかしながら、第2の制限側面領域76は、最初の側壁16bに平行な方向に傾倒することを防止して、それ故、安定度を増加させるためにより高くなり得る。
通常、側壁に対して垂直な方向においてより、マンドレルが側壁に平行な方向により低い高さを有するという点で、マンドレル54aおよび54bとマンドレル54cとは最大安定度を実現し、同時に正面外部に傾倒することを可能にする。
【0058】
さらに、図12のマンドレルは、実質的に菱形形の基本形式の先端との間に凹ませる方法で内側に曲がっている外側の制限する部分的な領域を備えている。そこにおいて、曲面の範囲は、ボトルをさらに安全に保持することができるために、実質的にボトルの横断面に対応する。
【0059】
主として、飲料ボックスに照らして上述されたにもかかわらず、本発明の別の実施形態は、もちろん、他のタイプの製品形態にも使用可能である。
例えば、ヘアスプレー、脱臭スプレー缶などのような他のいかなる円筒状の品物と同様に、飲料用缶も、本発明の箱で輸送することができる。
さらに、側面開放部を備えた箱は、また、円筒状の基本形状から逸脱することもできる、完全に異なる製品形態にも適している。
横に積み重ねられた状態の箱から製品を取り出されることが可能となるため、箱は、すべての考えられる製品のために普遍的に使用可能である。
この大きな利点は輸送された品物のタイプに制限されない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床(12)、および
少なくとも2組のそれぞれ対向する側壁(14a、14b、16a、16b)を含み、
前記側壁(16b)の最初の1つは、前記箱(10)において、側面の開放部を介して製品へのアクセスおよび除去を可能とする大きさを有する前記側面の開放部を定めるために、他の前記側壁(14a、14b、16a)の内の1つあるいは幾つかのものの高さより低い最適の除去高さによって、前記床(12)から少なくとも部分的に垂直方向の最上部に延びる、箱(10)。
【請求項2】
前記最初の側壁(16b)は、前記除去高さ(20)より高い高さを有し、隣接した前記側壁の1つから前記側面の開放部の方向に延びる1つまたは2つの側壁部分を含む、請求項1に記載の箱(10)。
【請求項3】
第1のより短い1組の側壁(14a、14b)および第2のより長い1組の側壁(16a、16b)を有する、請求項1または請求項2に記載の箱(10)。
【請求項4】
前記最初の側壁(16b)は、前記長い側壁(16a、16b)の1つである、請求項3に記載の箱(10)。
【請求項5】
前記最初の側壁(16b)に関して、前記床の方向に移動可能である前記最初の側壁(16b)の垂直方向(18)の上部の方へ延びる移動可能な側壁領域(23)をさらに含む、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の箱(10)。
【請求項6】
前記移動可能な側壁領域(23)は、前記床(12)に隣接して取付けられた最初の側壁(16b)に関して、折り畳み可能な方法で配置される、請求項5に記載の箱(10)。
【請求項7】
前記最初の側壁(16b)に隣接した前記側壁(14a、14b)は、それぞれ、前記箱(10)を持ち上げるための把持開口部(28a、28b)を含み、1つの把持開口部(28a、28b)は、それぞれ、前記床に平行に延びる第1の開口領域と、前記最初の側壁(16b)に対向している前記把持開口部(28a、28b)の側に実質的に垂直方向に延びる第2の開口領域を含む、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の箱(10)。
【請求項8】
前記開口領域(28a、28b)は、前記箱をしっかり掴むことを可能にする曲面を備えた統合領域において、前記床(12)から離れて対向する前記側面でお互いに統合する、請求項7に記載の箱(10)。
【請求項9】
前記曲面の曲率半径は、2cm以上である、請求項8に記載の箱(10)。
【請求項10】
前記最初の側壁(16b)は、前記最初の側壁(16b)に隣接した領域で、輸送される製品のための支持領域が、前記床(12)全体の平均した支持領域より大きい、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の箱(10)。
【請求項11】
前記最初の側壁(16b)に隣接した側壁(14a、14b)は、前記最初の側壁に隣接した前記側壁の端で、前記側壁の反対側の端の第2の高さより低い第1の高さを有する、箱(10)。
【請求項12】
前記最初の側壁(16b)に隣接した前記側壁(14a、14b)の高さは、前記第1の高さから前記第2の高さまで連続的に立ち上がる、請求項11に記載の箱(10)。
【請求項13】
前記最初の側壁(16b)に対応しない前記他の側壁(14a、14b、16a)は、前記側壁が前記床(12)と実質的に平行である前記床(12)の方向に折り畳まれた状態とすることができるように、前記床(12)に関して移動可能に配置される、請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の箱(10)。
【請求項14】
複数のマンドレル(22a、22b)は、前記箱に配置されたボトルを保持することができるように、前記箱(10)の前記床(12)に配置される、請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載の箱(10)。
【請求項15】
前記垂直方向(18)において、前記マンドレル(22a、22b)の高さは、前記最初の側壁(16b)の除去高さ(20)を上回らない、請求項14に記載の箱(10)。
【請求項16】
前記マンドレル(22a、22b)は、垂直方向(18)において、前記床(12)から上部の方へ延びて、高さが前記マンドレルの外周面に従って変化する外側の制限領域を含む、請求項14または請求項15に記載の箱(10)。
【請求項17】
少なくとも1つのマンドレル(22a)は、前記最初の側壁(16b)に平行な方向において前記マンドレル(22a)を制限する制限側面領域(75)を含み、前記制限側面領域は、前記最初の側壁(16b)の方向において前記マンドレル(22a)を制限するもう一つの制限側面領域(76)より低い高さである、請求項16に記載の箱(10)。
【請求項18】
前記マンドレル(22a)の制限領域は、前記床と平行な実質的に横断面菱形形状から成り、前記菱形の先端の内の1つは、前記最初の側壁(16b)の方向を指し示す、請求項14〜請求項17のいずれか1項に記載の箱(10)。
【請求項19】
前記マンドレル(22a)の外側の制限領域は、前記横断面菱形形状の先端の相互間を内側に凹ませるやり方で曲っている、請求項18に記載の箱(10)。
【請求項20】
前記曲面の曲率半径は、前記箱の内側に保持されるボトルの曲率半径に対応する、請求項19に記載の箱(10)。
【請求項21】
前記最初の側壁(16b)は、着脱可能な方法で前記床(12)と接続される、請求項1〜請求項20のいずれか1項に記載の箱(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2013−509332(P2013−509332A)
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−535633(P2012−535633)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【国際出願番号】PCT/EP2009/008164
【国際公開番号】WO2011/050828
【国際公開日】平成23年5月5日(2011.5.5)
【出願人】(505450928)イフコ・システムズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (12)
【氏名又は名称原語表記】IFCO SYSTEMS GMBH
【Fターム(参考)】