説明

農業用保温シートの合成樹脂シート融着装置

【課題】合成樹脂シートの移送直交方向幅が長尺状であっても、簡易な構成により重ね合わされた2枚の合成樹脂シートを、中央部に複数個の空気流通部を設けて融着し、保温シートを効率的に製造する。また、融着部材を兼ねて移送機構を構成することができ、装置自体の構造を簡易化することができると共に低コスト化する。
【解決手段】重ね合わされた状態で移送される合成樹脂シートに対して各融着回転体を選択的に圧接して移送直交方向の両端側及び中間部の適宜個所を融着して内部に空気流通部を形成可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農業用ハウス(ビニール温室、ガラス温室等)の側面に沿って取付けられ、内部に送り込まれるハウス内の空気により農業用ハウス内を外気から断熱して一定の温度に保つ農業用保温シート(以下、保温シートと称する。)の合成樹脂シート融着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
農業用ハウス内には、例えば特許文献1に示すように、ハウス室内を外気から断熱して室内を一定の温度に保つ保温シートを取付けている。該保温シートは、矩形状の合成樹脂シートを、中央部に複数の空気通路が水平方向へ延びるように接着し、一方側の空気注入口から流入される空気をそれぞれの空気通路内に充填して太陽光により加熱し、加熱された空気を空気吐出口から農業用ハウス内へ送り込んで室内を加温している。
【0003】
この種の保温シートを製造するには、長尺状で重ね合わされた2枚の合成樹脂シートを長手方向へ送りながら中央部に複数の空気通路を有するように加熱融着している。従来、例えば塩化ビニール樹脂シートにより保温シートを製造する際には、合成樹脂シート融着装置の融着機構に、例えば特許文献2に示す高周波加熱装置を採用して融着しているが、移送直交方向が長尺状の重ね合わされた合成樹脂シートを、中央部に複数の空気通路を設けて融着するには、移送直交方向に対して複数台の高周波加熱装置を配置しなければならず、装置自体が大型化すると共に高コスト化する問題を有している。
【0004】
また、上記した高周波加熱装置を使用した合成樹脂シート融着装置にあっては、高周波加熱装置の他に重ね合わされた合成樹脂シートを移送する移送機構を必要とするため、装置自体の構造が複雑化して高コスト化する問題を有している。
【0005】
更に、例えばポリエチレン樹脂シートにより保温シートを製造する際には、上記した高周波加熱装置では融着することができず、長尺状の熱板を使用して合成樹脂シート相互を融着しているが、熱板融着機構にあっては、合成樹脂シート相互を狭小間隔で融着することが困難であった。
【0006】
更に、本出願人は、水平方向へ延びる複数個の空気流通部を上下方向へ多段状に設け、各空気流通部内に加熱された空気を送り込んで農業用ハウス内を外気から断熱すると共に加温する農業用ハウスに使用する保温シートを提案した。該保温シートにあっては、各空気流通部内に対する加熱された空気の送り込みを中断した際に、内部に溜まった空気中内に含まれる水分が外気により結露してできる結露水が溜まるのを防止するため、2枚の合成樹脂シートを融着する際に、空気流通部相互間の融着部に非融着部を設けてたがいに連通できるようにし、該これら非融着部により内部に溜まった結露水を外部へ排出できるようにしている。
【0007】
しかし、高周波加熱装置や熱板融着装置にあっては、重ね合わされた2枚の合成樹脂シートを、複数段の空気流通部を設けながら融着する際に、排水部としての非融着部を同時に形成することができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002−95362号公報
【特許文献2】特開2000−43147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
解決しようとする問題点は、合成樹脂シート融着装置の融着機構として高周波加熱装置を使用して移送直交方向が長尺状の重ね合わされた2枚の合成樹脂シートを融着するには、合成樹脂シートの移送直交方向に対して複数台の高周波加熱装置及び合成樹脂シートを移送するための移送機構を必要とすることにより装置自体の構造が複雑化して大型化すると共に高コスト化する点である。また、一対の熱板により合成樹脂シートを挟持して融着する機構にあっては、合成樹脂シートを狭小間隔で融着することが困難な点にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、農業用保温シートを構成する重合わされた少なくとも2枚の合成樹脂シートの移送方向と直交する方向へ所定の間隔をおき、かつ移送方向へそれぞれ回転して重ね合わされた少なくとも2枚の合成樹脂シートを移送する複数個の第1及び第2移送回転体と、各第1及び第2移送回転体を同期して上記移送方向へ回転させる回転駆動手段と、各第1及び第2移送回転体に相対する上方に配置された複数個の支持体における移送方向上手側にそれぞれ設けられ、相対する第1移送回転体上に支持された合成樹脂シートに圧接可能で、移送方向へ回転可能な融着回転体と、各融着回転体をそれぞれ加熱する加熱部材と、上記各支持体における移送方向下手側にそれぞれ設けられ、相対する第2移送回転体上に支持された融着後の合成樹脂シートに圧接可能で、移送方向へ回転可能な押圧回転体とを備え、重ね合わされた状態で移送される合成樹脂シートに対して各融着回転体を選択的に圧接して移送直交方向の両端側及び中間部の適宜個所を融着して内部に空気流通部を形成可能にしたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、合成樹脂シートの移送直交方向幅が長尺状であっても、簡易な構成により重ね合わされた2枚の合成樹脂シートを、中央部に複数個の空気流通部を設けて融着し、保温シートを効率的に製造することができる。また、融着部材を兼ねて移送機構を構成することができ、装置自体の構造を簡易化することができると共に低コスト化することができる。更に、重ね合わされた合成樹脂シート相互を狭小間隔で融着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】農業用保温シートの概略を示す一部破断斜視図である。
【図2】合成樹脂シート融着装置の概略を示す斜視図である。
【図3】融着部を示す拡大斜視図である。
【図4】融着回転体及び押圧回転体の移動状態を示す説明図である。
【図5】融着時における融着回転体及び押圧回転体の移動状態を示す説明図である。
【図6】空気流通部間に非融着部を設けながら合成樹脂シートを融着する状態を示す説明図である。
【図7】空気流通部間の融着部における非融着部を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、重ね合わされた状態で移送される合成樹脂シートに対して各融着回転体を選択的に圧接して移送直交方向の両端側及び中間部の適宜個所を融着して内部に空気流通部を形成可能にした。
【実施例1】
【0014】
以下、本発明の実施例を示す図1乃至図6に従って農業用ハウスに使用する保温シートを製造する際に少なくとも2枚の合成樹脂シートを融着する融着装置を説明する。
【0015】
図2に示すように、本発明に係る保温シート1は、ビニールハウス、ガラス温室等の農業用ハウス(図示せず)の側面全体を覆うように取付けられ、内部に送り込まれるハウス内の空気により外気から遮熱して一定の温度に保つ用途に使用する。該保温シート1は、少なくとも2枚の合成樹脂シート3・5を、内部に上下方向へ複数段で、かつ水平方向へ延び、ハウス内の空気が送り込まれる複数段の空気流通部7を有するように融着して形成される。なお、保温シート1における長手方向の一方端部内には、2枚の合成樹脂シート3・5を非融着とし、各空気流通部7に連通する共通空間部8が設けられている。
【0016】
上記合成樹脂シート3・5は、例えばポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニール共重合体樹脂、エチレン−αオレフィン共重合体樹脂等の少なくとも1種類を主成分として配合され、保温性、透光性、防塵性、防曇性、強度、耐候性、耐久性等に優れた特性を有している。そして外側に配置される合成樹脂シート3は、非透気性からなると共に内側に配置される合成樹脂シート5は、例えば特開2007−89493号公報に示すように多数の微細孔が形成され、例えば透湿度500(g/m2、24hr)以上の透気性を有している。なお、2枚の合成樹脂シート3・5は、いずれも非透湿性であってもよい。
【0017】
図1及び図3に示すように、保温シート1を製造するのに使用する合成樹脂シート融着装置9の本体フレーム11後方には、少なくとも軸線方向幅が上記した農業用ハウスの側面高さからなるそれぞれの合成樹脂シート3・5が巻き取られたシートロール13・15が交換可能に配置され、これらシートロール13・15から繰り出された合成樹脂シート3・5は、シートロール13・15と一致する方向に軸線を有して近接配置された上下一対の転向ロール17a・17bにより重ね合わされて本体フレーム11の前方へ移送される。
【0018】
本体フレーム11の融着位置には、複数個の支持部材19が移送直交方向へ所定の間隔をおいて固定される。該所定の間隔は、上記合成樹脂シート3・5における移送直交方向の両端部と上記した保温シート1に形成される各空気流通部7の相互間隔に応じて設定される。各支持部材19の移送方向上手側には、第1移送回転体21が、また移送方向下手側には、第2移送回転体23が、それぞれ移送方向に向かって回転するようにそれぞれ支持されている。
【0019】
各第1及び第2移送回転体21・23の回転軸には、等しい直径のスプロケット、歯付きプーリ等の回転体21a・23aがそれぞれ固定されている。また、各支持部材19の下方に位置する本体フレーム11には、移送直交方向に軸線を有した駆動軸25が回転可能に支持され、該駆動軸25は、連結された電動モータ(図示せず)により各第1及び第2移送回転体21・23を移送方向に向かって回転するように回転駆動される。なお、上記電動モータには、ロータリーエンコーダ、タコジェネレータ等の回転位置検出器(図示せず)が装着され、該回転位置検出器から出力される電気信号をカウンタ回路等により計数して電動モータを開ループ制御させる。
【0020】
上記各回転体21a・23aに応じた駆動軸25には、スプロケット、歯付きプーリ等の駆動回転体25aがそれぞれ固定され、これら駆動回転体25a及び回転体21a・23aには、チェーン、タイミングベルト等の動力伝達部材29が掛け渡されている。これら各回転体21a・23aは、駆動軸25の回転駆動に伴って移送方向に向かってそれぞれ回転される。
【0021】
各第1及び第2移送回転体21・23の上方に応じた本体フレーム11には、移送直交方向へ延出する取付けバー31が固定され、該取付けバー31には、複数個の取付け部材33が、それぞれの支持部材19に一致して固定されている。
【0022】
各取付け部材33の移送方向上手側には、ほぼ上下方向に軸線を有したエアーシリンダ等の第1作動部材35が、また移送方向下手側には、ほぼ上下方向に軸線を有したエアーシリンダ等の第2作動部材37がそれぞれ固定されている。各第1作動部材35の作動ロッド35aには、軸支部材35bがそれぞれ固定され、該軸支部材35bには、融着回転体39が移送方向に向かって回転可能に軸支されている。
【0023】
また、各第2作動部材37の作動ロッド37aには、軸支部材37bがそれぞれ固定され、該軸支部材37bには、押圧回転体41が移送方向に向かって回転可能に軸支されている。各融着回転体39の軸線方向両端側には、加熱部材としての電気ヒータ43が近接して取付けられ、融着回転体39を合成樹脂シート3・5が溶融して融着する温度に加熱させる。また、移送直交方向における一方端側の融着回転体39を除いた各融着回転体39の一部周面には、複数個の切欠き部39aが周方向へ微小間隔をおいて形成されている。
【0024】
上記融着回転体39は、第1作動部材35の作動により相対する第1移送回転体21の上部外周面に対して接離する方向へ往復移動される。同様に、押圧回転体41は、第2作動部材37の作動により相対する第2移送回転体23の上部外周面に対して接離する方向へ往復移動される。
【0025】
本体フレーム11の前部には、移送直交方向に軸線を有した巻取りロール45が回転可能に支持され、該巻取りロール45には、電動モータ(図示せず)が連結されている。そして巻取りロール45は、上記電動モータの駆動に伴って上記各第1及び第2移送回転体21・23による移送速度とほぼ等しい回転速度、または若干早い回転速度で回転し、重ね合わされた融着された連続する保温シート1を巻き取る。なお、巻取りロール45の上部外周面には、移送直交方向に対して適宜の間隔をおいて基端部が取付けバー31に揺動可能で、かつコイルスプリング等の弾性部材(図示せず)により付勢された状態で支持されたアーム49の先端部に回転可能に支持された従動回転体51がそれぞれ当接するように設けられ、巻取りロール45に巻き取られる融着された合成樹脂シート3・5の巻取り姿勢を保つように構成される。
【0026】
なお、本体フレーム11の前方に定尺切断装置(図示せず)を配置し、重ね合わされた状態で融着された連続する保温シート1を、所定の移送長さ毎に定尺切断する構成としてもよい。また、上記した巻取りロール45は、駆動軸25を回転駆動する電動モータからの駆動力により回転させる構造としてもよい。
【0027】
次に、上記のように構成された合成樹脂シート融着装置9による合成樹脂シート3・5の融着作用を説明する。
先ず、シートロール13・15から繰り出された合成樹脂シート3・5を転向ロール17a・17bにより転向して重ね合わせた状態で先端側が支持回転体45及び従動回転体49間に位置するようにセットする。
【0028】
次に、電動モータが回転駆動してそれぞれの第1及び第2移送回転体21・23を移送方向に向かって回転させた状態で各第2作動部材37を作動して押圧回転体41を第2移送回転体23に向かって移動して両者間に位置する重ね合わされた合成樹脂シート3・5を挟持させることにより上記合成樹脂シート3・5を本体フレーム11の前方に向かって移送させる。また、該動作と共に移送直交方向の両端側に位置する第1作動部材35を作動して融着回転体39を第1移送回転体21に向かって移動して移送される合成樹脂シート3・5における移送直交方向の両側へ圧接させる。(図4参照)
【0029】
これにより移送される重ね合わされた合成樹脂シート3・5は、移送直交方向の両端側に圧接する融着回転体39により融着されて一体化される。なお、移送直交方向の両端側に位置する融着回転体39のうち、一方の融着回転体39に切欠き部39aが形成されているため、該融着回転体39に対応する合成樹脂シート3・5の融着個所の一部は、上記切欠き部39aにより非融着になり、内部と連通した状態にされる。
【0030】
そして上記融着状態で合成樹脂シート3・5が共通空間部8の移送方向長さ分、移送されたタイミングで残りの第1作動部材35を作動して融着回転体39を第1移送回転体21に向かって移動して移送される合成樹脂シート3・5に圧接して融着することにより合成樹脂シート3・5の中間部に空気流通部7を形成させる。上記タイミングは、回転位置検出器からの電気信号を計数し、その計数値が予め設定された計数値に達した際に決定される。
【0031】
その際、移送される合成樹脂シート3・5の中間部に圧接する融着回転体39には、切欠き部39aが設けられているため、図6及び図7に示すように空気流通部7の相互間に位置する融着個所には、切欠き部39aに対応する非融着部が形成される。これら非融着部は、隣接する空気流通部7を互いに連通させる。この非融着部は、空気流通部7内に残留した空気内に含まれる水分が外気により冷却されて結露して溜まった結露水を排出するための排水部を形成する。また、融着回転体39による融着後の合成樹脂シート3・5は、融着個所が第2移送回転体23及び押圧回転体41により加圧されることにより所定の厚さになるように整形しながら冷却硬化させる。
【0032】
上記融着状態で合成樹脂シート3・5の移送長さが保温シート1の長手方向に一致する長さに達した際、移送直交方向の両端側を除いた中間部に位置する各第1作動部材35を復動して融着回転体39を移送される合成樹脂シート3・5の上面から離間し、中間部を非融着状態にしながら移送直交方向の両端側を融着させる。
【0033】
そして上記と同様に合成樹脂シート3・5が共通空間部8の移送方向長さ分、移送されたタイミングで、再び、中間部に対応する各第1作動部材35をそれぞれ作動して融着回転体39を第1移送回転体21に向かって移動し、移送される合成樹脂シート3・5の中間部に圧接させて融着し、次の保温シート1を連続して製造する。
そして上記のように重ね合わされた状態で融着された連続する保温シート1は、巻取りロール45の回転に伴って順次巻き取られる。なお、巻き取られた合成樹脂シート3・5を、移送方向が所定の長さ毎に溶着しながら切断して保温シート1に形成される。
【0034】
本実施例は、合成樹脂シート3・5の移送直交方向に配置された複数個の融着回転体39を第1移送回転体21側へ選択的に移動して融着することにより移送直交方向の両端部を融着してシールしながら中間部を融着して空気流通部7及び共通空間部8を設けて保温シート1を製造することができ、融着機構として高周波加熱装置を使用した従来の融着装置に比べて装置自体を簡易化して低コスト化することができる。
【0035】
また、各空気流通部7内の空気中に含まれる水分で、外気により結露して溜まった結露水を排出する排水部としての非融着部を設けながら重ね合わされた2枚の合成樹脂シート3・5の中間部を効率的に融着することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 保温シート
3・5 合成樹脂シート
7 空気流通部
8 共通空間部
9 合成樹脂シート融着装置
11 本体フレーム
13・15 シートロール
17a・17b 転向ロール
19 支持部材
21 第1移送回転体
23 第2移送回転体
21a・23a 回転体
25 駆動軸
25a 駆動回転体
29 動力伝達部材
31 取付けバー
33 取付け部材
35 第1作動部材
35a 作動ロッド
37 第2作動部材
37a 作動ロッド
39 融着回転体
39a 切欠き部
41 押圧回転体
43 電気ヒータ
45 支持回転体
49 アーム
51 従動回転体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
農業用保温シートを構成する重合わされた少なくとも2枚の合成樹脂シートの移送方向と直交する方向へ所定の間隔をおき、かつ移送方向へそれぞれ回転して重ね合わされた少なくとも2枚の合成樹脂シートを移送する複数個の第1及び第2移送回転体と、
各第1及び第2移送回転体を同期して上記移送方向へ回転させる回転駆動手段と、
各第1及び第2移送回転体に相対する上方に配置された複数個の支持体における移送方向上手側にそれぞれ設けられ、相対する第1移送回転体上に支持された合成樹脂シートに圧接可能で、移送方向へ回転可能な融着回転体と、
各融着回転体をそれぞれ加熱する加熱部材と、
上記各支持体における移送方向下手側にそれぞれ設けられ、相対する第2移送回転体上に支持された融着後の合成樹脂シートに圧接可能で、移送方向へ回転可能な押圧回転体と、
を備え、
重ね合わされた状態で移送される合成樹脂シートに対して各融着回転体を選択的に圧接して移送直交方向の両端側及び中間部の適宜個所を融着して内部に空気流通部を形成可能にした農業用保温シートの合成樹脂シート融着装置。
【請求項2】
請求項1において、融着回転体の一部外周には、複数個の切欠き部を設け、該切欠き部により非融着部を設けながら合成樹脂シートを融着する農業用保温シートの合成樹脂シート融着装置。
【請求項3】
請求項1において、各合成樹脂シートは、非透湿性とした農業用保温シートの合成樹脂シート融着装置。
【請求項4】
請求項1において、外側に位置する合成樹脂シートは、非透湿性とすると共に内側に位置する合成樹脂シートは、透湿性とした農業用保温シートの合成樹脂シート融着装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−269562(P2010−269562A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−125090(P2009−125090)
【出願日】平成21年5月25日(2009.5.25)
【出願人】(508232932)カサジン株式会社 (3)
【Fターム(参考)】