説明

近接センサー

電気容量を測定するためのセンサー18、接地材28および回路30を含み、クッションまたはマットレス内の人の相対的な沈み込みを判定するための、クッション10またはマットレス208と共に使用する沈み込みセンサー12。前記センサーは、導電性材料シートと、第2の導電性材料シートを含む接地材を含む。前記回路は、前記センサーおよびコンデンサー46に短い電流バーストを送るようになされている。前記回路はさらに、前記電流バーストが前記コンデンサーを充電するのに要する時間の長さを測定するようになされている。測定された時間に基づいて、前記回路は前記コンデンサーを充電するのに要した時間に基づいて対象物の近接度を計算する。前記沈み込みセンサーを使用して実行される方法も開示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本出願は、2005年10月12日出願の米国仮出願番号第60/725,901号、2005年10月6日出願の米国仮出願番号第60/725,006号、および2005年4月27日出願の米国仮出願番号第60/675,315号の優先権を主張する。上記出願の内容は参照によってここに含まれる。
[技術分野]
本発明は、近接センサーに関する。さらに詳しくは、本発明は電荷の移動の変化の検出によって対象物のセンサーに対する相対距離を検出するセンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
センサーと対象物との間の実際の距離、または相対的な距離を検出する近接センサーは従来技術において知られている。例えばArie Ariavの米国特許第6,621,278号は周期的に繰り返す波を送信することによって距離を測る方法を開示している。次にその波は媒体中の第2の位置で受信される。システムは、第2の位置で受信される周期的繰り返しの波の中の所定の場所を検出し、第2の位置で受信される波の数が整数であるように、第2の位置で受信される各周期的繰り返しの波の検出位置に応じて周期的繰り返しエネルギー波の送信周波数を継続的に変化させる。所定のパラメーターの測定値を得るための周波数の変更は、波の移動した距離を決定するために使用される。しかし、このシステムは、特に電気的な実装とセンサーの構造の両方でセンサーが過度に複雑になるという欠点がある。
【0003】
主に対象物の有無を検出する他の種類のセンサーは、対象物が関心の領域内にあるときに反射エネルギーを受信する、超音波およびラジオ周波数の発振器と検出器を用いる。しかし、これらの検出器は、特に非常に短い距離においては、相対的または実際の距離を検出するには実用的に使用することが出来ない。ある設定において、これらの種類の装置で発するRFエネルギーの量は、干渉のために容認できない。その上、ある人々はRFエネルギーに継続的にさらされるのを心配する。
【0004】
多くのアプリケーションは、低電力消費および関心範囲での相対的な距離の検出を必要とする。例えば、車椅子のクッションは、車椅子の中の人に床ずれができるのを防ぐためにその人を適切に沈みこませるのに充分な圧力まで膨らませる必要がある。しかし、車椅子に縛り付けられている人々は、対麻痺患者または四肢麻痺患者のように、しばしば彼らが適切にクッションの中に沈み込んでいるときに感じる能力を持たない。これらの人々に対しては、その人の身体の小さな部分のみが彼らの体重を支えているような過膨張状態ではないか、またはその人が底にべったり着いていて全くクッションで支持されていないような膨張不足状態ではないことを保証するために、その人のクッション内の沈みこみを定期的に検査しなければならない。同様に、空気で膨張するクッションでない場合も、適切なクッションの沈み込みを決定するときに問題がある。しかし現在では、クッション内の人の沈み込みを検出することのできるような方法はない。クッション内部での間接的な圧力測定だけは利用可能である。この種の測定は製造上の材料および構造上の形態に依存し、それらのすべてはその測定法の適用において、大きな制約を作り出す。
【0005】
同様に、病院のベッドに縛り付けられている人々は、長期間ベッドに拘束されるときは床ずれを回避しなければならない。これを達成するために、通常膨張マットレスが使用され、マットレスの過膨張または膨張不足を防ぐための適切な膨張レベルを維持するためにマットレスの膨張レベルが監視される必要がある。さらに、その人の体重はその背中側全体に集中するために。膨張不足または過膨張に対して複数の位置が検査されなければならない。結果として、患者のマットレス内での沈み込みを検査するために、領域に分けられたセンサーが必要である。
【発明の開示】
【0006】
本発明は、クッションまたはマットレス内の人の沈みこみの深さを測定するための、クッションまたはマットレスと共に使用する沈み込みセンサーを含み、それは、センサー、接地材および/またはシールド部材、および容量を測定する回路を含む。該センサーは、導電材料のシート、および導電材料の第2のシートを含む接地部材を含む。上記回路は、短いバースト電流をセンサーおよび参照コンデンサーに送るようになされている。回路はまた、電流のバーストがコンデンサーを充電する時間の長さを測定するようになされている。その測定時間に基づいて、回路はコンデンサーを充電する時間に基づいて対象物の近接度を計算する。本発明はまた、沈み込みセンサーを用いて実現される方法を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、多くの異なった形態での実施例が可能であるため、ここでの開示は本発明の原理の例示であって、本発明の広範な態様を図示した実施例に限定するものではないと考えるべきであるという理解の下に、本発明の好ましい実施例を図で示し詳細に説明する。
【0008】
本発明の好ましい実施例は、電荷移動測定技術および大面積の電気容量性シートを使用し、対象物の電気容量性シートからの距離を決定する近接センサーである。電荷移動測定技術は、短時間の低サイクルの電力バーストと共に使用される。バーストモードは、低いマイクロアンペア範囲の電力消費を可能にし、それによってラジオ周波数(RF)の放射を劇的に減少させ、電磁的な干渉(EMI)に対する可能性を低め、しかも優れた応答時間を可能にする。内部的には、信号はデジタル的に処理され、必要な信号を発生させることが望ましい。電荷移動測定装置用のスイッチおよび電荷測定用ハードウェアの機能はすべて、電荷移動測定装置内にあることが好ましい。
【0009】
続いて、車椅子のクッションに関して、限定ではなく例示の方法で、本発明を述べる。図1を参照すると、膨張可能なクッション、例えば米国特許第4,541,136号に述べられているクッションが示されている。クッションの下には、本発明によるセンサー12があり、クッション内の人の沈みこみを検出する。センサー12はネオプレンゴムの2枚の外装シート14を含む。ゴムシートの間には、薄い発泡体の層16が挟まれており、発泡体の層16の間にはセンサー層18が挟まれている。図2のセンサー層18は、非導電性シート22に接着された導電性シート20を含む。
導電性シート20は、好ましくは銅で作られ、非導電性シート22は、好ましくはポリエステルフィルムで作られる。センサー層18も、導電性ポリマーのような他の導電性材料で作られる。導電性シート20は、銅で作られるときは好ましくは0.0005インチの厚みである。導電性シート20は、好ましくはエッチングまたはダイカッティングによって領域24に沿って不導通にされ、センサー領域および接地面領域が形成される。センサー層18は銅とポリエステルシートとして述べたが、非導電性シートは必要ないか、または省略することが出来、導電性シートは任意の導電性材料、例えば導電性の編み紐、メッシュ、または非導電性基材上に導電性材料をスクリーン印刷したものから作られる。さらに、センサー領域24は矩形として示したが、センサー領域26は検査する対象物に対して最適な配置を与えるために適切な形状で適切な場所に置かれる。図2の例では、センサーの位置は、車椅子に座ったときに人の尻が位置する、センサーの後ろの部分に制約している。座ったときには人の殆どの体重はこの場所に分布するので、この場所が底にべったりする危険が最も高い場所である。しかしながら、センサーを任意の場所または複数の場所におくことは本発明の範囲内である。
【0010】
車椅子クッションに関して電荷移動技術または容量技術を用いて、接地層によって解決される問題は、基準として使用する良い接地材がないということである。センサー領域26の周りの領域にある接地面領域39は、人とセンサーおよび接地領域26および28との間の距離に関して容量測定が行われることを可能にする。本発明は、図3に示すような回路30に組み込まれる。回路は、例えばアリゾナ州チャンドラーのMicrochip Techのlogy, Inc.社から入手可能な16LF818のようなマイクロコントローラー32を一般的に含む。マイクロコントローラー32は、3.5ボルトのバッテリー34で電力を与えられる。マイクロコントローラー32のイネーブルライン36には、マイクロコントローラー32への入力電圧を調整する電圧調整器が取り付けられている。クロックライン38とデータライン40には、電荷移動センサー42が取り付けられている。データライン40は、電荷移動センサー42からマイクロコントローラーへ、対象物の距離、この場合はセンサー領域26からの人の尻の距離、を示すデータを送る。データは、好ましくはセンサー領域からの人の相対的距離を表わす16進数の形態である。好ましい実施例において、電荷移動センサー42は、英国サザンプトンのQuantum Research of Hamble社から入手可能なQpro QT117である。接地配線44は、接地面28と同時に電荷移動センサー42にも接続している。容量センサー42は、センサー42の2本の配線に取り付けられた、容量Csを持ったコンデンサー46も必要とする。コンデンサー46の容量は、好ましくは0.022μFで、COGのような対温度安定性の誘電体であるが、その値はセンサーのサイズやアプリケーションで異なる。
【0011】
マイクロコントローラー32にはまた、警告器および表示器48へのさまざまな出力、OのFFスイッチ50およびオペレーター入力スイッチ52からの入力、および、以下に述べるように回路30がクッションの膨張の自動制御のためのフィードバックループとして使用される場合のような、他の制御器54からの入力が取り付けられている。
【0012】
図4を参照すると、電荷移動センサー42は、所望の信号を得るためにバースト制御器58および増幅器62を使って、短時間の低サイクルのバーストを使用する。内部的には、信号はアナログデジタルコンバーター(ADC)60でデジタル処理され、所望の出力信号を得る。電荷移動センサー42のスイッチ、および電荷測定のハードウェアは、センサー42にすべて内蔵される。ADC60は、ADC直接変換をもたらす構造の、所望のセンサー42の充電および移動用両方のスイッチを含む14ビットのシングルスロープスイッチトキャパシタADCである。バーストの長さはコンデンサー46(Cs)に蓄積される充電速度に反比例し、それは今度はCs、Cx(センサーの負荷容量)およびVccに依存する。Vccは電荷参照電圧として使用される。大きな値のCxは、蓄積するCsにより迅速に電荷が送られるようにする。結果として、Cs、Cx、およびVccの値は予想される動作温度範囲を通して非常に安定していなければならない。ADC60の内部ではCsをフローティング移動コンデンサーとして取り扱う。その結果として、センサー26はSNS1またはSNS2のどちらにも機能の差異なく接続することが可能である。バーストの間Csを通して蓄積される電荷の極はどちらのケースでも同じである。適切な動作のためにはCsはある範囲内になければならない。特にCxの負荷仕様を超えないようにするために、回路、線の長さ、線幅を最小化することによって負荷Cxが予め大きく、センサー電極のサイズを大きくするように望んでした場合には、両端子の漏れ容量の量を制限することが必要である。回路基板の回路、配線、およびSNS1およびSNS2に関連する部品または接続するいかなる部品も近接に敏感であり、注意して取り扱うことが必要である。
【0013】
マイクロコントローラー32は、図5のフローチャートに従って動作する。第1ステップにおいて、100で装置がパワーオンされ、継続的な監視状態102に入る。この状態から、マイクロコントローラー32は、入力オペレーター入力スイッチ52が判定ステップ104で押されたかどうかを監視する。もしまだであれば、マイクロコントローラー32は監視状態102に戻る。もしスイッチ52が押されていれば、次のステップは、その押下が3秒以下であるかどうかを判定ステップ106で判定することである。もし、3秒以下であれば、ステップ108でバッテリーの状態がチェックされ、かつ、人とセンサー領域206との距離の現状の読みがステップ110で決定される。
【0014】
ステップ106において、もしボタンが3秒を超えて押されたと判定されたときは、ステップ112において、マイクロコントローラー32は即座にアラーム48を鳴らしてステップ114に進み、そこで回路は再び、ボタン52が更に3秒を超えて押されたことを判定する。もしそうであれば、ステップ116において、マイクロコントローラー32は、アラーム48の早い連続警告音によってユーザーに示される一連の5つの感度設定の間中動作を繰り返す。次にステップ118において感度設定が記憶され、回路はステップ110に継続して現在距離を読み取る。
【0015】
もし、ステップ114でボタン52が追加の3秒間押されなかったと判定されれば、ステップ120で現在距離を表わす値が好ましい設定点として記憶され、回路はアラームを鳴らしてステップ110に進み、現在距離を読み取る。もしステップ110で人とセンサー領域26との距離が読み取り不能であったときは、回路はステップ122に進み黄色と赤のLEDを交互に点滅する。もし値が読み取り可能であれば、マイクロコントローラー32はステップ124に継続し、設定点からの許容範囲内であると考えられる現状の設定点の上下の許容値を設定する。次に、ステップ126においてマイクロコントローラー32は、現在の読み取り値が範囲内、または範囲よりも上または下であるかどうかを判定する。
【0016】
もし読み値が範囲よりも上であれば、マイクロコントローラー32は、ステップ128において、現在の読みが、直前に選択され記憶された感度プラス設定点よりも2カウント分よりも大きいかまたは等しいかどうかを判定する。もしその条件が真実ならば、マイクロコントローラー32はステップ130に進み、そこでマイクロコントローラー32は、現在それが使用されていないと判断し、読みが正常範囲になるまで何もしない。もし上記条件が真実でないならば、マイクロコントローラー32は黄色のLEDを点滅させ、クッションが過膨張であることを表示する。次にオプションとして、どちらの場合もマイクロコントローラー32はステップ134に進み、そこで現状条件の日にちと時間を記録する。もし実施例が、膨張の状況を示すデータを記録するものでない場合は、マイクロコントローラーはステップ136に進む。
【0017】
ステップ136において、もし現在の読みが許容の範囲よりも下である場合は、マイクロコントローラーは、もし現在の読みが膨張不足を決定する2番目の連続する読み取り値である場合は膨張不足を示す赤のLEDを点滅させ、可聴のアラーム48を鳴らし、ステップ134に進む。
【0018】
ステップ134以後マイクロコントローラー32は、ステップ138においてユーザーが可聴のアラーム48を消すためにボタン52を押したかどうかを判定する。もしYESであれば、マイクロコントローラー32はステップ140に進み、2回目のボタン押下、または現在のセンサーの読みが許容範囲に伴う読みであることを示すまで可聴のアラーム48を停止させる。ステップ138および140の後、マイクロコントローラー32はステップ102に進む。
【0019】
ステップ126において、もし設定点が許容範囲内であると判定されれば、マイクロコントローラー32はステップ142に継続し、そこでマイクロコントローラー32は現在の読みがボタン52の押下によって開始されたのかどうかを判定する。もしYESならば、ステップ144において、緑のLEDを点滅し、マイクロコントローラー32はステップ102の監視状態に戻る。もしNOであれば、ステップ145において、マイクロコントローラー32はタイマーを元に戻しステップ102に戻る。
【0020】
ステップ102に戻って、もし監視状態で10分間過ぎると、マイクロコントローラー32はステップ148に進んでバッテリーチェックを行うことを経由してステップ110に進み自動的に現在の読みを開始する。
【0021】
図6に示す他の実施例のように、上記センサーは、患者が膨張エアマットレスを使用するときに患者がべったり尻着きをしていないかどうかを判定するために病院で使用することが出来る。このとき、ベッドは、スプリング作用の支持体202を含むベッドフレーム200を含む。スプリング作用の支持体の上には、シールド板204とセンサー板206が置かれる。センサー板206の上にエアマットレス208が置かれる。シールド板204は、センサー板206からベッド200の金属部材、特にスプリング作用の支持体202を絶縁する。この最も単純なアプリケーションにおけるセンサー板206は、前述した実施例と同様、一枚の導電性シートを含む。被駆動シールドは、センサー板の下にあるベッドおよび椅子の金属部材を絶縁する。被駆動シールドのない装置では、好ましい沈み込みレベルおよびそのレベルで観察される相対的な読み値に基づいて設定点を作り出すユーザーによって周辺の金属の影響が取り除かれる。
【0022】
車椅子クッションの近接度検知器と丁度同じように、回路30は、シールド板204がベッドの金属構造からの絶縁をもたらすように駆動されることを除けば、同じように動作する。センサー板とシールド板204の距離は、好ましくは約1/8インチから約3/8インチである。病院のベッドの場面で困らせられる一つの問題は、ベッドおよびマットレスの支持構造における金属の量である。複合ユニットの場合(後述)、センサーまたはセンサー領域の下の被駆動シールドは、シールド板204の位置の方向にあるセンサー板をシールドし、所望の方向の感度を増大し、導電材料の変化、および、ベッドまたは他の装置との相対的な位置の変化を伴うノイズ発生装置における変化を無視する。
【0023】
この点に関して図7を参照すると、元の回路30は回路30’を形成するように改良される。回路30に対応する回路30’の各番号は変わらない。しかし、回路30はさらに電荷移送センサー42の出力によって駆動される増幅器302を含み、シールド板204を駆動してベッド200の金属部分からセンサー板206を絶縁するように働く。
【0024】
図8に示す他の実施例において、ベッド200はセンサー板206内に複数のセンサー400乃至414を備える。例えば、第1のセンサー400は患者の頭の領域に置かれ、さらに2つのセンサーが患者の肩の領域に置かれ、さらに他のセンサー406が患者の尻の部分に、最後にさらに2つのセンサーが患者の足の領域に置かれる。ベッドレールの近くには捕捉センサー412および414も配置され、患者がベッドの一方に回転してレールのところに捕捉された可能性の表示を与える。
【0025】
センサー400乃至414はすべて電荷移動センサーに導電的に取り付けられ、単一のセンサー板206を形成する。シールド板204は、センサー400乃至414の大きさと形状に対応した部分に同じ様に分割される。結果として、400乃至414の各センサーに一つの電荷移動センサー42が必要となる。
【0026】
さらにより多くのセンサーでも監視できる能力を与えるために、図9に示すような回路30’’を備えることが出来る。この回路は、電荷移動センサー204の出力と複数のセンサー206,206’および206’’との間にマルチプレクサー500が挿入されていること以外は回路30’と同じである。今度は、マルチプレクサー500は、センサー206からセンサー206’に、またセンサー206’’にと切り替え、センサー206、206’、206’’から横たわっている人の関連する位置の距離を測定する。このように、一つだけの回路30’’は多数のセンサー400乃至414をポーリングすることが必要である。用意した電荷移動センサーのタイミング上の制約によって、限定された数のセンサーをデイジーチェーン接続にすることが出来る。また、漏れ容量が合理的に複合化することが出来るセンサーの数を決めるので、センサーの数を最大化するために、多重化とデイジーチェーンセンサーの組み合わせが実施される。このように、図17に示すように、例えば回路に多重接続した8つのデイジーチェーンで各チェーンが8つのセンサーを持つようにセンサーを配置することで、64個のセンサー組み込むことが出来る。
【0027】
この点に関して図10を参照すると、エアクッション内で患者の沈み込みを判定する13個のセンサー500乃至524と、患者がベッドレールに捕捉されるようになったかどうかを判定するさらに2つのセンサー526および528が用意されている実施例が示されている。これらのセンサー500乃至528はそれぞれの回路にデイジーチェーン接続されても良いし、多重化されても良い。さらに、デイジーチェーン接続されたセンサーと多重化されたセンサーの組み合わせで動作させても良い。
【0028】
図11において、さらに他の実施例が示されており、ベッドのカバー領域は広いが、より少ないセンサー600乃至610による。この配列は、人が適切に沈み込んでいるかどうかではなく、むしろ彼らがベッドにいるかいないかを監視するのにより適している。このようなアプリケーションは、病院や介護所で有用であろう。ここでも、これらのセンサー600乃至610は、自身の回路に接続されていても良いし、多重化されても良い。
【0029】
請求項において規定されている本発明の他のアプリケーションは、車椅子用のクッションの自動膨張または自動収縮におけるフィードバックループとして使用することである。図12を参照すると、そのような実施例が示されている。クッション10の膨張状態に基づいて、マイクロコントローラー32の出力は、エアを加える位置、エアを逃がす位置または閉めたままにする位置を変えるようにバルブ700に特定的に知らせる。バルブ700は、膨張不足状態が検出されたときに圧縮空気を供給する圧縮空気源702に繋がれている。同じ様に、バルブ700は、過膨張状態が検出されたときは適切な膨張レベルが達成されるまでクッション10からエアをゆっくりと放出する。同様に、病院のベッド用のエアロスの少ないクッションでは、回路は、ベッド送風器制御にフィードバックを与えるなどしてマットレスの膨張を制御するフィードバックループとして機能する。
【0030】
上記に示した実施例において、検出された対象物の近接の程度をマイクロプロセッサーに示すことによって、マイクロプロセッサーに接近の程度を手動で“教える”ことが必要である。その方法で、マイクロプロセッサーは判っている範囲内の検出対象物の相対的な近接度を判定することが出来る。図13の実施例において、装置はセンサー内にセンサーを含む。
【0031】
この実施例において、より小さな第2のセンサー802に比べてより大きな面積を持った第1のセンサー800が用意されている。図13の実施例において、より小さな第2のセンサー802は、第1のより大きなセンサー800に囲まれている。第1および第2のセンサー800および802の下には、それらと電気的に絶縁されて接地板804と被駆動シールドがある。
【0032】
第1のセンサー800は、対象とする面全体(例えば、車椅子クッションのアプリケーションにおける人のお尻の下の領域)に渡って接触点を予想するために非常に大きく作られる。大きなセンサー800は、センサーの上の人の大きさに強く依存する電荷移動の読みを与える。結果として、車椅子クッションの例における人の接近の程度の範囲を手動で設定することなしに、大きさの判らない人の正確な近接度を判定することは困難である。
【0033】
単に例として、大きな人は、センサー800に対するその人の接近量の程度は76から120の間の値の範囲である。小さな人は、彼らの接近の程度は100から150の間の値の範囲である。したがって、大きな人は最も接近した移動量の程度が76の読みを示し、小さな人は100の読みを示し、大きさの不明な人の近接量を決定するのは困難である。
【0034】
しかし、小さなセンサー802の電荷移動だけはセンサーの上にいる人の大きさに依存しない。それは、センサーの上にいる人との関連においてセンサーの領域が小さいからである。しかし、残念なことに小さなセンサー802は対象とする大きな領域を監視することが出来ない。
【0035】
図13の実施例において、マルチプレクサーまたはスイッチ806(図15)、例えばメーン州サウスポートランドのFairchild Semiconductor社から入手可能なFSA3157のような1極2投のアナログスイッチが、電荷移動センサー42を、小さなセンサー802、または大きなセンサー800と小さなセンサー802両方のどちらかに交互に電気的に接続するために使用される。次にマイクロコントローラー32が小さなセンサー802の近接値を読み取り、小さな領域上での対象物の相対的近接度を決定する。次に、大きなセンサー800と小さなセンサー802が電荷移動センサー42に電気的に接続され、対象とする対象物の近接度が決定される。この値と小さなセンサーで決定された値との相関を取ることによって、小さなセンサー802の現在値に基づいて、大きなセンサー800および小さなセンサー802を合わせたものの近接度の範囲を決定することができる。あるいは、大きなセンサー800および小さなセンサー802を合わせたものとの相関を取るために小さなセンサー802の値を使用するのではなく、大きなセンサー800の値のみを検出し、小さなセンサー802との相関を取って大きなセンサー領域上のみの近接度を得ることもできる。
【0036】
さらに、小さなセンサー802の近接値を検出するときに、大きなセンサー800を接地板804に電気的に接続することが望ましい。これは、スイッチ806を制御して周辺のセンサー領域をアースまたはセンサーの一部に接続するマイクロコントローラーからの制御ラインを使用して行われる。あるいはこのことは、電荷移動装置のフレーム出力を使用し、装置がパワーオンするたびに最初の読み取り後にロジックを切り替えることによって行われる。
【0037】
図13および14は、被駆動シールドおよび接地板を持つように示されているが、被駆動シールドを持たない実施例も本発明の範囲から逸脱することなく実現可能であることが認識されるであろう。
【0038】
図15を参照すれば、本発明の他の実施例がセンサーまたはセンサー群の相対的近接値を図に表わす視覚ディスプレーが提供されている。この実施例において、図14のセンサーアレイおよびその関連するマイクロコントローラー32(図15において、参照番号900として示されている)が読み取り装置902に電気的に接続され、該読み取り装置はセンサーおよびマイクロコントローラー32とディスプレー装置との間のインターフェースを提供する回路(好ましい実施例においてはコンピューター)を含む。読み取り装置902は、好ましくはUSBケーブル906を介してディスプレー装置904に接続される。ディスプレー装置904はアレイ内の各センサーのデジタル値を継続して読み取り、その値を図表で表わすプログラムを走らせる。読み取り装置902は、分離したユニットである必要はない。その機能はセンサー回路またはディスプレー装置に組み込まれても良い。
【0039】
センサーはキャリブレーションを行わず、また特定の近接値レベルは多くの要素(例えば、センサーの大きさ、形状、材質、およびマットレスまたはクッションの密度および厚み)によって影響を受けるため、ディスプレー装置904は、特定のシステム各々の各センサーに対して実際のデジタル値と近接レベルとの間を相関させる方法を提供しなければならない。例えばそれは、各センサーに対する最大値および最小値の表を提供することが出来る。最大値は、無限大(最も遠い近接度にあるもの)の近接レベルからの結果である実際のデジタル値に設定され、最小値は、ゼロ(最も近い近接度にあるもの)の近接レベルからの結果である実際値に設定される。すると、最大値と最小値の範囲内のデジタル値が翻訳され、近接値としてより意味をなすものとして表示される。これらの値は手動で決定され入力されるか、またはディスプレー装置内でオートレンジモードの方法で決定され入力される。このモードにおいては、各センサーのデジタル値をモニターし、新たな最大値および最小値を観察するたびに、または技術者が各センサーに適切な近接刺激および遠隔刺激を与えたときに自動的に表の登録値を調整する。
【0040】
本発明は上記で、病院のベッドまたは車椅子のカバーに関連して用いられる分離した装置として説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、装置は車椅子のクッションまたは病院のマットレス、または車椅子または病院のベッドと一体的に形成することが出来る。
【0041】
近接センサーの他のアプリケーションは、病院および介護所の職員に患者がベッドまたは椅子に居るか居ないかについて知らせる、ベッド/椅子使用中検知器としてである。同様にそれは、身体不自由な患者がトイレットのシートに長すぎる時間残されたときに知らせるトイレットシート使用中装置として役立つ。さらにそれは、衝突時のエアバッグの展開を制御するための車のシート使用中検出に使用することが出来る。他のアプリケーションは、航空機のシート使用中検知用である。
【0042】
本発明の、家畜用のアプリケーションもいくつかある。例えば、馬は出産前に馬屋の中で横たわる。馬のブリーダーは、通常出産間際の馬に目を凝らし続ける。馬をチェックしている負担を軽減するために、馬屋の床にセンサーを置くことが出来る。動物が横たわったときに、ブリーダーは回路によって馬のところに行くように知らされる。さらに、それは、馬を監視するために馬用のトレーラーに使用することが出来る。
【0043】
同様に、それは老人の転倒モニターとして人にも使用することができる。センサーは人の体に付けられ、床との接近が検知されたときに助けを求める警報が自動的に鳴る。可能性のある場所は人の尻、または肩である。最後に、導電性の層が人の胴に近接して接触していれば呼吸および心臓の鼓動のような患者の生存サインの監視に使用することが出来る。
【0044】
上記の例は、請求項によって定義されるように、広い適用範囲を持ち、詳細に図示し説明した実施例のみに限定されない。その代わり本発明は、請求項の明示された言葉に限定されるべきであり、また請求項は、明細書中に示した実施例に勝手に限定されるべきではない。保護の範囲は付随の請求項の範囲によって限定されるのみであって、審査官はその基本に立って請求項を審査すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】図1は、本発明の一実施例による、車椅子クッション用近接検出装置の展開斜視図である。
【図2】図2は、本発明の一実施例による、近接度検知装置の導電性層および非導電性層の図解図である。
【図3】図3は、本発明の一実施例による、回路図である。
【図4】図4は、本発明の一実施例による、電荷移送装置の回路図である。
【図5A】図5A乃至5Dは、図3における回路のハードウェアおよびソフトウェアの動作を示すフローチャートである。
【図5B】図5A乃至5Dは、図3における回路のハードウェアおよびソフトウェアの動作を示すフローチャートである。
【図5C】図5A乃至5Dは、図3における回路のハードウェアおよびソフトウェアの動作を示すフローチャートである。
【図5D】図5A乃至5Dは、図3における回路のハードウェアおよびソフトウェアの動作を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の一実施例による、ベッド用エアクッション用の近接度検知器の展開斜視図である。
【図7】図7は、本発明の一実施例による、回路図である。
【図8】図8は、本発明の一実施例による、ベッド用近接度検知器上のセンサー配置図である。
【図9】図9は、本発明の他の実施例による、回路図である。
【図10】図10は、本発明のさらに他の実施例による、ベッドクッション用近接度検知器上のセンサー配置図である。
【図11】図11は、本発明のさらに他の実施例による、ベッドクッション用近接度検知器上のセンサー配置図である。
【図12】図12は、本発明の一実施例による、自動的に調節する車椅子クッションの展開斜視図である。
【図13】図13は、本発明の一実施例による、比較的大きな面積の第1のセンサーと、比較的小さな面積の第2のセンサーを含む装置の具体例の斜視図である。
【図14】図14は、本発明の一実施例による、比較的大きな面積の第1のセンサーと、接地面を有する比較的小さな面積の第2のセンサーを含む装置の具体例の斜視図である。
【図15】図15は、図14の実施例の動作回路図である。
【図16】図16は、視覚表示装置を含む本発明の一実施例の図である。
【図17】図17は、本発明のさらに他の実施例による、ベッドクッション用近接度検知器上のセンサーの配置図である。
【符号の説明】
【0046】
10 クッション
12 沈み込みセンサー
14 外装シート
16 発泡体の層
18 センサー
20 導電性シート
22 非導電性シート
24 領域
26 センサー領域
28 接地面領域
30 回路
30’ 回路
30’’ 回路
32 マイクロコントローラー
34 バッテリー
36 イネーブルライン
38 クロックライン
39 接地面領域
40 データライン
42 電荷移動センサー
44 接地配線
46 コンデンサー
48 表示器
50 OのFFスイッチ
52 スイッチ
54 他の制御器
58 バースト制御器
60 アナログデジタルコンバーター
62 増幅器
200 ベッドフレーム
202 支持体
204 シールド板
206 センサー領域
206’ センサー領域
206’’ センサー領域
302 増幅器
400 センサー
500 マルチプレクサー
500 センサー
600 センサー
700 バルブ
702 圧縮空気源
800 第1のセンサー
802 第2のセンサー
804 接地板
806 スイッチ
900 マイクロコントローラー
902 読み取り装置
904 ディスプレー装置
906 USBケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クッションまたはマットレス内に居る人の沈みこみの深さを計測するための、前記クッションまたはマットレスと共に使用する沈み込みセンサーであって、
導電性材料を含むセンサーと、
前記センサーから電気的に絶縁され、少なくとも部分的に前記センサーを取り囲む第2の導電性材料を含む接地材と、
参照コンデンサーを含み、前記センサーおよび前記コンデンサーに短い電流のバーストを送り、該電流のバーストが前記参照コンデンサーを充電する時間の長さを測定し、前記参照コンデンサーを充電するのに要した時間に基づいて対象物の近接度を計算するようになされた回路とを含む沈み込みセンサー。
【請求項2】
前記沈み込みセンサーが平らに置かれたときは、装置の前記センサーおよび接地材が名目上同一平面であることを特徴とする、請求項1記載の沈み込みセンサー。
【請求項3】
前記センサーおよび前記接地材上に配置された少なくとも一層の導電材料をさらに含むことを特徴とする、請求項1記載の沈み込みセンサー。
【請求項4】
前記非導電性材料は発泡材であることを特徴とする、請求項3記載の沈み込みセンサー。
【請求項5】
前記センサーは保護ケース内に配置されていることを特徴とする、請求項1記載の沈み込みセンサー。
【請求項6】
前記装置はクッションと一体的に形成されていることを特徴とする、請求項1記載の沈み込みセンサー。
【請求項7】
前記装置はマットレスと一体的に形成されていることを特徴とする、請求項1記載の沈み込みセンサー。
【請求項8】
前記回路はマイクロプロセッサーおよび容量センサーを含むことを特徴とする、請求項1記載の沈み込みセンサー。
【請求項9】
前記装置が平らに置かれたときに、前記センサーおよび前記接地材によって形成される平面は名目として平行であることを特徴とする、請求項1記載の沈み込みセンサー。
【請求項10】
前記センサーを、前記センサーから被駆動シールドの方向の電磁干渉または金属物質の影響から絶縁する前記被駆動シールドを更に含むことを特徴とする、請求項1記載の沈み込みセンサー。
【請求項11】
前記センサーは複数のセンサーを含み、前記接地材は複数の接地材を装備していることを特徴とする、請求項1記載の沈み込みセンサー。
【請求項12】
前記回路は、二つ以上のセンサーに接続されており、対象物の各センサーに対する近接度を同時に決定することを特徴とする、請求項11記載の沈み込みセンサー。
【請求項13】
第1のセンサーよりも小さな領域をカバーする導電性材料を含む第2のセンサーを更に含むことを特徴とする、請求項1記載の沈み込みセンサー。
【請求項14】
前記回路は、前記第1のセンサーからの近接度測定値に対して近接度の目盛を決定する第2のセンサーからの近接度測定値を得るようになされたことを特徴とする、請求項13記載の沈み込みセンサー。
【請求項15】
前記回路は、二つ以上のセンサーおよびまた前記回路にも接続され、前記センサーを前記回路に選択的に接続するようになされたマルチプレクサーを含む請求項11の沈み込みセンサー。
【請求項16】
クッションまたはマットレス内の人の沈み込みの深さを測定するための、クッションまたはマットレスと共に使用する沈み込みセンサーは、
導電性材料シートを含むセンサーと、
該センサーの近くに配置され、概略該センサーと同じ形状と範囲を有する第2の導電性材料シートを含むシールドと、
参照用コンデンサーを含み、前記センサーおよび前記参照用コンデンサーに電流のバーストを送り、前記電流のバーストが参照用コンデンサーを充電するのに要する時間の長さを計測し、前記参照用コンデンサーを充電するのに要した時間に基づいて対象物の相対的な近接度を計算する回路を含み、
前記回路は、前記シールドを駆動して前記シールドを外部の充電または電磁的干渉から絶縁するようになされたことを特徴とする、沈み込みセンサー。
【請求項16】
前記センサー上に配置された少なくとも一層の非導電性材料を含むことを特徴とする、請求項15記載の沈み込みセンサー。
【請求項17】
前記非導電性材料は、発泡体であることを特徴とする、請求項16記載の沈み込みセンサー。
【請求項18】
前記センサーは、保護容器内に配置されていることを特徴とする、請求項15記載の沈み込みセンサー。
【請求項19】
前記装置は、クッションと一体的に形成されていることを特徴とする、請求項15記載の沈み込みセンサー。
【請求項20】
前記装置は、マットレスと一体的に形成されていることを特徴とする、請求項15記載の沈み込みセンサー。
【請求項21】
前記沈み込みセンサーが平らに置かれたときに、前記センサーで作られる平面と前記シールドで作られる平面は、名目として平行であることを特徴とする、請求項15記載の沈み込みセンサー。
【請求項22】
前記センサーは、複数のセンサーを含み、前記シールドは前記複数のセンサーを絶縁する大きさであることを特徴とする、請求項21記載の沈み込みセンサー。
【請求項23】
前記回路は、二つ以上の複数のセンサーに接続されており、前記センサーの各々の対象物の近接度を同時に判定することを特徴とする、請求項22記載の沈み込みセンサー。
【請求項24】
前記回路は、二つ以上のセンサーおよび前記回路に接続され、前記センサーを選択的に前記回路に接続するようになされたマルチプレクサーを含むことを特徴とする、請求項23記載の沈み込みセンサー。
【請求項25】
クッションまたはマットレス内の人の沈み込みの深さを測定するためにクッションまたはマットレスと共に使用する沈み込みセンサーであって、
導電材料のシートを含むセンサーと、
該センサーの近くに配置され、概略該センサーと同じ形状と範囲を有する第2の導電性材料シートを含むシールドと、
近接した物体の電気容量効果を検出し、相対的な出力をマイクロコントローラーに与える回路とを含むことを特徴とする沈み込みセンサー。
【請求項26】
前記センサー上に配置された、少なくとも一層の非導電体材料を更に含むことを特徴とする、請求項25記載の沈み込みセンサー。
【請求項27】
前記非導電体材料は発泡体であることを特徴とする、請求項26記載の沈み込みセンサー。
【請求項28】
前記センサーはネオプレンゴム容器内に配置されていることを特徴とする、請求項25記載の沈み込みセンサー。
【請求項29】
前記装置は、クッションと共に一体的に形成されていることを特徴とする、請求項25記載の沈み込みセンサー。
【請求項30】
前記装置は、マットレスと共に一体的に形成されていることを特徴とする、請求項25記載の沈み込みセンサー。
【請求項31】
前記沈み込みセンサーが平らに置かれたときに、前記センサーによって形成される面と前記シールドによって形成される面とが公称として平行であることを特徴とする、請求項25記載の沈み込みセンサー。
【請求項32】
前記センサーは、複数のセンサーを含み、前記シールドは前記複数のセンサーを絶縁する大きさであることを特徴とする、請求項31記載の沈み込みセンサー。
【請求項33】
前記回路は、二つ以上の複数のセンサーに接続されており、前記センサーの各々の対象物の近接度を同時に判定することを特徴とする、請求項32記載の沈み込みセンサー。
【請求項34】
前記回路は、二つ以上のセンサーおよび前記回路に接続され、前記センサーを選択的に前記回路に接続するようになされたマルチプレクサーを含むことを特徴とする、請求項33記載の沈み込みセンサー。
【請求項35】
クッションまたはマットレス内の人の適切な沈み込みを決定する方法であって、
前記クッションまたはマットレスの下に、導電体材料のシートを含むセンサーを設けるステップと、
前記センサーを、前記クッションまたはマットレス内での人の沈み込みを判定するために前記人の前記センサーに対する近接度を検知するために使用するステップと、
前記クッションまたはマットレス内で前記人が沈み込みすぎているか、または沈み込み不足であるときに信号を発生するステップとを含む方法。
【請求項36】
クッションまたはマットレス内の人の適切な沈み込みを決定する方法であって、
前記クッションまたはマットレスの下に導電体材料のシートを含む第1のセンサーを設けるステップと、
前記センサーおよびコンデンサーに短い電流バーストを送るステップと、
前記コンデンサーを充電するのに要する電流バーストの時間の長さを測定するステップと、
前記コンデンサーを充電するのに要した時間に基づいて対象物の近接度を計算するステップとを含む方法。
【請求項37】
前記第1のセンサーに近接して第2の導電性材料シートを含む接地材を備えるステップをさらに含むことを特徴とする、請求項36記載の方法。
【請求項38】
導電性材料シートを含むシールドを備え、該シールドを駆動して前記センサーを漏れ容量および電磁的干渉から絶縁するステップを更に含むことを特徴とする、請求項36記載の方法。
【請求項39】
第2の導電性材料シートを含み、前記第1のセンサーよりも小さな領域の第2のセンサーを設けるステップと、
前記第2のセンサーおよび前記コンデンサーに電流バーストを送るステップと、
前記コンデンサーを充電するのに要する時間の長さを測定するステップと、
前記コンデンサーを充電するのに要した時間に基づいて前記対象物の近接度を計算するステップと、
前記第2のセンサーから得られた計算から前記第1のセンサーによる計算のための目盛を決定するステップとをさらに含むことを特徴とする、請求項36記載の方法。
【請求項40】
クッションまたはマットレス内の人の適切な沈み込みを決定する方法であって、
前記クッションまたはマットレスの下に導電体材料のシートを含む第1のセンサーを設けるステップと、
第2の導電性材料シートを含む接地材を備えるステップと、
前記センサーおよびコンデンサーに短い電流バーストを送るステップと、
前記コンデンサーを充電するのに要する電流バーストの時間の長さを測定するステップと、
前記コンデンサーを充電するのに要した時間に基づいて対象物の近接度を計算するステップとを含む方法。
【請求項41】
導電性材料シートを含むシールドを備え、該シールドを駆動して前記センサーを漏れ容量および電磁的干渉から絶縁するステップを更に含むことを特徴とする、請求項40記載の方法。
【請求項42】
第2の導電性材料シートを含み、前記第1のセンサーよりも小さな領域の第2のセンサーを設けるステップと、
前記第2のセンサーおよび前記コンデンサーに短い電流バーストを送るステップと、
前記コンデンサーを充電するのに要する時間の長さを測定するステップと、
前記コンデンサーを充電するのに要した時間に基づいて前記対象物の近接度を計算するステップと、
前記第2のセンサーから得られた計算から前記第1のセンサーによる計算のための目盛を決定するステップとをさらに含むことを特徴とする、請求項40記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図5D】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公表番号】特表2008−539444(P2008−539444A)
【公表日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−509163(P2008−509163)
【出願日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/016195
【国際公開番号】WO2006/116667
【国際公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(504200951)ローホー,インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】