説明

近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法及びその選択回路

【課題】近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法及びその選択回路の提供。
【解決手段】近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法は、それぞれが第1周波数信号或いは第2周波数信号に感応し受信する第1コイルと第2コイルが配設された感応モジュールを配備するステップ、該感応モジュールが感応し受信したのが第1周波数信号であるか第2周波数信号であるかを判断するステップ、及び該第1周波数信号により第1チップユニットをオンする制御を行ない該第1コイルに電気的に接続させるか、或いは該第2周波数信号により第2チップユニットをオンする制御を行ない該第2コイルに電気的に接続させるステップを包含し、近距離無線通信と無線充電の二種類の機能を同一のポータブル電子設備において整合させる目的を達成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法及びその選択回路に係り、特に、ポータブル設備上で使用され、無線充電(Wireless Charging,WLC)感応モジュールと近距離無線通信(Near Field Communication,NFC)感応モジュールを一体に整合した感応モジュールの選択方法及び選択回路に関する。
【背景技術】
【0002】
ポータブル電子設備、たとえば携帯電話、携帯情報端末装置(PDA)、パームトップ型コンピュータ、ノートブック型コンピュータ或いはタブレットPC等は、いずれも電池により給電されており、使用者が商用電源のないときに使用するのに便利であり、且つこれらの電子装置はいずれも有線の電力供給装置を付帯しており、電池の充電或いは商用電源による給電に便利である。
【0003】
新型の無線充電(WLC)技術は、ポータブル設備に電力線の使用を不要とし、電磁誘導の方式で直接電力をこれらのポータブル設備に提供し、その電池を充電させることができる。図1は、無線充電伝送の構造表示図であり、それは、電力伝送モジュール10及び電力受信モジュール20を包含する。該電力伝送モジュール10は、伝送端コイル11、伝送端鉄心板12を具え、該電力受信モジュール20は、受信端コイル21、受信端鉄心板22を有する。
【0004】
該電力受信モジュール20が該電力伝送モジュール10に接近する時、電流が該電力伝送モジュール10の伝送端コイル11に流されて磁場を生成し、該電力受信モジュール20の受信端コイル21が該磁場に感応することで電流を生成する。
【0005】
このほか、現在、ポータブル設備中に近距離無線通信(NFC)を結合することは、相当に重視されており、近距離無線通信(NFC)は十分にポータブル設備に非接触式のポイント対ポイントの通信を行わせることができ、きわめて便利な接続方式を提供し、スピーディーに、便利に、通信を実行できる。
【0006】
近距離無線通信(NFC)技術は、非接触式周波数識別(RFID)及び関連技術の整合、変遷に由来し、現在、近距離無線通信(NFC)の応用領域中には、たとえば、交通運送システム中で使用される感応カードがあり、感応カードを自動改札の改札入口に近づけるだけで、改札を通ることができ、且つ感応時間は一般の非接触式ICカードより速く、利用者が多いステーションに、相当に受け入れられる。
【0007】
これにより、ある業者は近距離無線通信チップを携帯電話等のポータブル設備内に嵌め込み、すなわち、ポータブル電子設備において無線充電(WLC)技術と近距離無線通信(NFC)の機能を整合することは、将来不可避の傾向である。
【0008】
しかし、現在、近距離無線通信(NFC)及び無線充電(WLC)技術の二種類の回路は完全に異なり、それぞれが独立しており、各自の感応モジュールを使用して、各自の異なる信号を受信しなければならず、このため、ポータブル設備のますます軽薄短小化される内部空間にあって、これら二種類の回路の整合は、相当に難度が高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明者は、近距離無線通信(NFC)及び無線充電(WLC)の二種類の技術が、いずれも近距離感応により信号を伝送するものであり、このため、いずれもコイル感応モジュールを使用する必要があり、且つこれら二種類の感応モジュールは同時に使用できないことに気づき、これにより、一種の、近距離無線通信(NFC)と無線充電(WLC)共用の感応モジュールを設計し、近距離無線通信(NFC)と無線充電(WLC)の信号を受信して、さらに一組の選択回路により信号の自動切換えを行ない、感応モジュール共用の目的を達成できるようにする。
【0010】
本発明の目的は、一種の、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法及びその選択回路を提供することにあり、それは、近距離無線通信(NFC)と無線充電(WLC)の二種類の異なる周波数の信号の感応モジュールを一体に整合することで、感応モジュールがポータブル設備中で占拠する面積を縮小し、二種類の機能を同一のポータブル設備において整合する目的を達成する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の主要な技術特徴は以下のとおりであるものとする。すなわち、一種の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法を提供し、それは、それぞれが第1周波数信号或いは第2周波数信号に感応し受信する第1コイルと第2コイルが配設された感応モジュールを配備するステップ、該感応モジュールが感応し受信したのが第1周波数信号であるか第2周波数信号であるかを判断するステップ、及び該第1周波数信号により第1チップユニットを制御してオンして該第1コイルに電気的に接続させるか、或いは該第2周波数信号により第2チップユニットを制御してオンして該第2コイルに電気的に接続させるステップを包含する。
【0012】
本発明の次の技術特徴は以下のとおりであるものとする。すなわち、一種の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法を提供し、それは、それぞれが第1周波数信号或いは第2周波数信号に感応し受信する第1コイルと第2コイルが配設された感応モジュールを配備するステップ、回路選択ユニットを配備するステップ、該感応モジュールが感応し受信したのが第1周波数信号であるか第2周波数信号であるかを判断するステップ、及び該第1周波数信号により該回路選択ユニットを制御して第1チップユニットを選択して該第1コイルに電気的に接続させるか、或いは該第2周波数信号により該回路選択ユニットを制御して第2チップユニットを選択して該第2コイルに電気的に接続させるステップを包含する。
【0013】
本発明のさらに一つの技術特徴は以下のとおりであるものとする。すなわち、一種の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法を提供し、それは、それぞれが第1周波数信号或いは第2周波数信号に感応し受信する第1コイルと第2コイルが配設された感応モジュールを配備するステップ、回路選択ユニットを配備するステップ、該感応モジュールが感応し受信したのが第1周波数信号であるか第2周波数信号であるかを判断するステップ、及び該第1周波数信号により該回路選択ユニットを制御して第3チップユニットを選択して該第1コイルに電気的に接続させるか、或いは該第2周波数信号により該回路選択ユニットを制御して第3チップユニットを選択して該第2コイルに電気的に接続させるステップを包含する。
【0014】
本発明のまた一つの技術特徴は以下のとおりであるものとする。すなわち、一種の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路を提供し、それは、第1周波数信号或いは第2周波数信号に感応し受信する第1コイルと第2コイルが配設された感応モジュール、該第1コイルに電気的に接続された第1チップユニット、該第2コイルに電気的に接続された第2チップユニット、及び該第1チップユニットと該第2チップユニットに電気的に接続されて、該第1チップユニットを制御してオンさせ該第1コイルに電気的に接続させるか、或いは該第2チップユニットを制御してオンさせ該第2コイルに電気的に接続させる中央処理ユニット、以上を包含する。
【0015】
本発明のもう一つの技術特徴は以下のとおりであるものとする。すなわち、一種の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路を提供し、それは、第1周波数信号或いは第2周波数信号に感応し受信する第1コイルと第2コイルが配設された感応モジュール、回路選択ユニット、該回路選択ユニットを介して該第1コイルに電気的に接続される第1チップユニット、該回路選択ユニットを介して該第2コイルに電気的に接続される第2チップユニット、及び、該回路選択ユニットを制御して該第1チップユニットを選択して該第1コイルに電気的に接続させるか、或いは該回路選択ユニットを制御して該第2チップユニットを選択して該第2コイルに電気的に接続させる中央処理ユニット、以上を包含する。
【0016】
本発明のさらに一つの技術特徴は以下のとおりであるものとする。すなわち、一種の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路を提供し、それは、第1周波数信号或いは第2周波数信号に感応し受信する第1コイルと第2コイルが配設された感応モジュール、回路選択ユニット、該回路選択ユニットを介して該第1コイル或いは該第2コイルに電気的に接続される第3チップユニット、該回路選択ユニットを制御して該第3チップユニットを選択し該第1コイルに電気的に接続させるか、該第2コイルに電気的に接続させる中央処理ユニット、以上を包含する。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、一種の、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法及びその選択回路を提供し、それは、近距離無線通信(NFC)と無線充電(WLC)の二種類の異なる周波数の信号の感応モジュールを一体に整合することで、感応モジュールがポータブル設備中で占拠する面積を縮小し、二種類の機能を同一のポータブル設備において整合する目的を達成する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】周知の無線充電伝送の構造表示図である。
【図2】本発明の共用感応モジュールの第1実施例の選択回路表示図である。
【図3】本発明の共用感応モジュールの第1実施例の選択方法のフローチャートである。
【図4】本発明の共用感応モジュールの第2実施例の選択回路表示図である。
【図5】本発明の共用感応モジュールの第2実施例の選択方法のフローチャートである。
【図6】本発明の共用感応モジュールの第3実施例の選択回路表示図である。
【図7】本発明の共用感応モジュールの第3実施例の選択方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の技術内容、構造特徴、達成する目的を詳細に説明するため、以下に実施例を挙げ並びに図面を組み合わせて説明する。
【0020】
図2を参照されたい。それは、本発明の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの第1実施例の選択回路表示図である。該第1実施例の選択回路30は、感応モジュール31、第1チップユニット32、第2チップユニット33、及び中央処理ユニット34を包含する。
【0021】
そのうち、該感応モジュール31上には第1コイル311及び第2コイル312が配設され、それぞれに2本の引き出し線が設けられ、それぞれ第1周波数信号或いは第2周波数信号に感応し受信する。且つ該第1コイル311のそのうち1本の引き出し線は該第2コイル312のそのうち1本の引き出し線と相互に電気的に接続されて共用端(図示されず)とされる。該感応モジュールの二組のコイル構造は、本発明の主張の重点ではないため、これ以上は説明しない。
【0022】
そのうち、該第1チップユニット32は該第1コイル311に電気的に接続され、これにより第1周波数信号をキャプチャする。該第2チップユニット33は該第2コイル312に電気的に接続され、これにより第2周波数信号をキャプチャする。
【0023】
該中央処理ユニット34は該第1チップユニット32及び該第2チップユニット33に電気的に接続されて、該感応モジュール31が感応、受信したのが第1周波数信号であるか第2周波数信号であるのかを判断し、第1チップユニット32を制御してオンし、該第1コイル311に電気的に接続するか、或いは第2チップユニット33を制御してオンし、該第2コイル312に電気的に接続する。
【0024】
そのうち、該第1周波数信号は、近距離無線通信信号とされ、且つ該第1チップユニット32は近距離無線通信(NFC)チップ(IC)とされて、該近距離無線通信(NFC)信号をキャプチャした後に処理を行ない、該第2周波数信号は該無線電力信号とされ、且つ該第2チップユニット33は無線充電(WLC)チップ(IC)とされ、該無線電力信号をキャプチャした後に直流電源に変換し、電池充電チップ(IC)35を介して電池36に対して充電を行う。
【0025】
図3に示されるのは、本発明の共用感応モジュールの第1実施例の選択方法のフローチャートである。まず、感応モジュール31を配備する。その上には、該第1コイル311及び該第2コイル312が配設され(S110)、それぞれ該第1周波数信号或いは該第2周波数信号を感応受信できる。
【0026】
続いて、該中央処理ユニット34が該感応モジュール31の感応受信したのが第1周波数信号であるか或いは第2周波数信号であるかを判断する(S120)。
【0027】
最後に、該中央処理ユニット34が該第1周波数信号であると判断したとき、該第1チップユニット32を制御してオンさせ、該第1コイル311に電気的に接続し(S130)、こうして該第1周波数信号をキャプチャするか、或いは、該中央処理ユニット34が該第2周波数信号であると判断したとき、該第2チップユニット33を制御して該第2コイル312に電気的に接続させ(S140)、こうして該第2周波数信号をキャプチャする。
【0028】
図4を参照されたい。それは本発明の感応モジュールの第2実施例の選択回路表示図である。本発明の第2実施例の該選択回路30は、感応モジュール31、回路選択ユニット37、第1チップユニット32、第2チップユニット33及び中央処理ユニット34を包含する。
【0029】
そのうち、該感応モジュール31上に、第1コイル311及び第2コイル312が配設され、それぞれに2本の引き出し線が設けられ、それぞれ第1周波数信号或いは第2周波数信号に感応し受信する。
【0030】
そのうち、該回路選択ユニット37には二つの選択端371、372が設けられ、それぞれ該第1コイル311及び該第2コイル312に電気的に接続され、さらに共接続端373が設けられ、該回路選択ユニット37を介して該第1コイル311に電気的に接続され、こうして第1周波数信号をキャプチャする。
【0031】
該第2チップユニット33もまた該回路選択ユニット37の共接続端373に接続され、該回路選択ユニット37を介して該第2コイル312に電気的に接続され、こうして第2周波数信号をキャプチャする。
【0032】
該中央処理ユニット34は該第1チップユニット32及び該第2チップユニット33に電気的に接続されて、該感応モジュール31が感応し受信したのが第1周波数信号であるか或いは第2周波数信号であるのかの判断を行ない、該回路選択ユニット37を制御して、該第1チップユニット32を該第1コイル311に電気的に接続させるか、或いは該回路選択ユニット37を制御して、該第2チップユニット33を該第2コイル312に電気的に接続させる。
【0033】
そのうち、該第1周波数信号は近距離無線通信信号とされ、且つ該第1チップユニット32は近距離無線通信チップ(IC)とされて、該近距離無線通信信号をキャプチャした後に処理を行え、該第2周波数信号は該無線電力信号とされて、且つ該第2チップユニット33は無線充電チップ(IC)とされて、該無線電力信号をキャプチャした後に変換して直流電源となすことができ、電池充電チップ35により電池36に対して充電を行う。
【0034】
本実施例は、該第1コイル311のそのうち1本の引き出し線と該第2コイル312のそのうちの1本の引き出し線が相互に電気的に接続されて共用端374とされ、さらに該第1チップユニット32と該第2チップユニット33の各共用端、たとえば接地端と電気的に接続される。
【0035】
図5を参照されたい。それは、本発明の共用感応モジュールの第2実施例の選択方法のフローチャートである。本発明の第2実施例の選択方法は、まず、それぞれ第1周波数信号或いは第2周波数信号に感応し受信できる該第1コイル311及び該第2コイル312が配設された該感応モジュール31を配備する(S210)。
【0036】
続いて、該第1コイル311或いは該第2コイル312のいずれかを選択して接続できる該回路選択ユニット37を配備する(S220)。
【0037】
続いて、該中央処理ユニット34により該感応モジュール31の感応、受信するのが第1周波数信号であるのか、第2周波数信号であるのかを判断する(S230)。
【0038】
最後に、該中央処理ユニット34により該第1周波数信号であると判断した時、該回路選択ユニット37を制御して該第1チップユニット32を選択して該第1コイル311に電気的に接続し(S240)、該第1周波数信号をキャプチャする。
【0039】
或いは、該中央処理ユニット34により該第2周波数信号であると判断した時、該回路選択ユニット37を制御して第2チップユニット33を選択して該第2コイル312に接続し(S250)、該第2周波数信号をキャプチャする。
【0040】
図6を参照されたい。それは本発明の感応モジュールの第3実施例の選択回路表示図である。本発明の第3実施例の選択回路30は、感応モジュール31、回路選択ユニット37、第3チップユニット38及び中央処理ユニット34を包含する。
【0041】
そのうち、該感応モジュール31上には、該第1コイル311及び該第2コイル312が配設され、それぞれ2本の引き出し線を有し、それぞれ第1周波数信号或いは第2周波数信号に感応し受信する。
【0042】
該回路選択ユニット37には二つの選択端371、372が設けられ、それぞれ該第1コイル311、該第2コイル312に電気的に接続され、さらに、共接続端373が設けられている。
【0043】
該第3チップユニット38は該回路選択ユニット37の共接続端373に電気的に接続され、該回路選択ユニット37を介して該第1コイル311或いは該第2コイル312に電気的に接続され、こうして該第1周波数信号或いは該第2周波数信号をキャプチャする。
【0044】
そのうち、該中央処理ユニット34は該第3チップユニット38に電気的に接続され、該感応モジュール31の感応受信するのが第1周波数信号であるか第2周波数信号であるのかを判断するのに用いられ、これにより該回路選択ユニット37を制御して該第3チップユニット38を選択して該第1コイル311に電気的に接続するか或いは該第2コイル312に電気的に接続する。
【0045】
そのうち、該第1周波数信号は近距離無線通信(NFC)信号とされ、該第2周波数信号は無線電力信号とされ得る。且つ該第3チップユニット38は近距離無線通信(NFC)と無線電力の二重機能を有するチップ(IC)とされる。
【0046】
本実施例は、該第1コイル311のそのうちの1本の引き出し線と該第2コイル312のそのうちの1本の引き出し線が相互に電気的に接続されてひとつの共用端374とされ、さらに該第3チップユニット38の共用端374、たとえば接地端と電気的に接続される。
【0047】
図7を参照されたい。それは本発明の共用感応モジュールの第3実施例の選択方法のフローチャートである。本発明の第3実施例の選択方法は、まず、それぞれ該第1周波数信号及び該第2周波数信号を感応受信する該第1コイル311及び該第2コイル312が配備された該感応モジュール31を配備する(S310)。
【0048】
該第1コイル311或いは該第2コイル312を選択して電気的に接続する該回路選択ユニット37を配備する(S320)。
【0049】
中央処理ユニット34により該感応モジュール31の感応受信したのが第1周波数信号であるか或いは第2周波数信号であるかを判断する(S330)。
【0050】
最後に、該中央処理ユニット34は第1周波数信号であると判断した時、該回路選択ユニット37を制御して、第3チップユニット38を選択して該第1コイル311に電気的に接続し(S340)、こうして該第1周波数信号をキャプチャする。
【0051】
或いは、該中央処理ユニット34は第2周波数信号であると判断した時、該回路選択ユニット37を制御して、該第3チップユニット38を選択して該第2コイル312に電気的に接続し(S350)、こうして該第2周波数信号をキャプチャする。
【0052】
ゆえに、本発明は、上に記載の技術により、確実に、周知のものとは異なる設計を提供し、全体の使用価値を高め、またその出願前に頒布された刊行物に記載がみられずまた公開使用されていないため、特許の要件に符合し、ここに特許出願する次第です。
【符号の説明】
【0053】
10 電力伝送モジュール
11 伝送端コイル
12 伝送端鉄心板
20 電力受信モジュール
21 受信端コイル
22 受信端鉄心板
30 選択回路
31 感応モジュール
311 第1コイル
312 第2コイル
32 第1チップユニット
33 第2チップユニット
34 中央処理ユニット
35 電池充電チップ
36 電池
37 回路選択ユニット
371 選択端
372 選択端
373 共接続端
374 共用端
38 第3チップユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、
それぞれ第1周波数信号或いは第2周波数信号を感応受信できる第1コイル及び第2コイルが配設された感応モジュールを配備するステップ、
該感応モジュールの感応受信したのが第1周波数信号であるか或いは第2周波数信号であるかを判断するステップ、
該第1周波数信号により、第1チップユニットを制御してオンして該第1コイルに電気的に接続し、該第1周波数信号をキャプチャするステップ、或いは、
該第2周波数信号により、第2チップユニットを制御してオンして該第2コイルに電気的に接続し、該第2周波数信号をキャプチャするステップ、
を包含することを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項2】
請求項1記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該第1コイルと該第2コイルそれぞれに2本の引き出し線が設けられたことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項3】
請求項2記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該第1コイルのそのうち1本の引き出し線が該第2コイルのそのうち1本の引き出し線と相互に電気的に接続されて共用端とされたことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項4】
請求項1記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該第1周波数信号は近距離無線通信信号とされ、且つ該第1チップユニットは近距離無線通信チップとされ、該第2周波数信号は無線電力信号とされ、且つ該第2チップユニットは無線充電チップとされたことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項5】
請求項1記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該感応モジュールの感応受信したのが第1周波数信号であるか或いは第2周波数信号であるかを判断するステップでは、中央処理ユニットにより判断を行うことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項6】
請求項1記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該感応モジュールの感応受信したのが第1周波数信号であるか或いは第2周波数信号であるかを判断するステップでは、中央処理ユニットにより該第1チップユニットを制御してオンして該第1コイルに電気的に接続するか、或いは該第2チップユニットをオンして該第2コイルに電気的に接続することを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項7】
近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、
それぞれ第1周波数信号或いは第2周波数信号を感応受信できる第1コイル及び第2コイルが配設された感応モジュールを配備するステップ、
選択的に該第1コイル或いは該第2コイルに電気的に接続される回路選択ユニットを配備するステップ、
該感応モジュールの感応受信したのが第1周波数信号であるか或いは第2周波数信号であるかを判断するステップ、
該第1周波数信号により、該回路選択ユニットを制御して第1チップユニットを選択して該第1コイルに電気的に接続し、該第1周波数信号をキャプチャするステップ、
或いは、
該第2周波数信号により、該回路選択ユニットを制御して第2チップユニットを選択して該第2コイルに電気的に接続し、該第2周波数信号をキャプチャするステップ、
を包含することを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項8】
請求項7記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該第1コイルと該第2コイルそれぞれに2本の引き出し線が設けられたことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項9】
請求項8記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該第1コイルのそのうち1本の引き出し線が該第2コイルのそのうち1本の引き出し線と相互に電気的に接続されて共用端とされたことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項10】
請求項7記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該第1周波数信号は近距離無線通信信号とされ、且つ該第1チップユニットは近距離無線通信チップとされ、該第2周波数信号は無線電力信号とされ、且つ該第2チップユニットは無線充電チップとされたことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項11】
請求項7記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該感応モジュールの感応受信したのが第1周波数信号であるか或いは第2周波数信号であるかを判断するステップでは、中央処理ユニットにより判断を行うことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項12】
請求項7記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該回路選択ユニットを制御するステップ中、中央処理ユニットにより該回路選択ユニットを制御して該第1チップユニットを選択して該第1コイルに電気的に接続するか、或いは該第2チップユニットを選択して該第2コイルに電気的に接続することを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項13】
近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、
それぞれ第1周波数信号或いは第2周波数信号を感応受信できる第1コイル及び第2コイルが配設された感応モジュールを配備するステップ、
選択的に該第1コイル或いは該第2コイルに電気的に接続される回路選択ユニットを配備するステップ、
該感応モジュールの感応受信したのが第1周波数信号であるか或いは第2周波数信号であるかを判断するステップ、
該第1周波数信号により、該回路選択ユニットを制御して第3チップユニットを選択して該第1コイルに電気的に接続し、該第1周波数信号をキャプチャするステップ、
或いは、
該第2周波数信号により、該回路選択ユニットを制御して第3チップユニットを選択して該第2コイルに電気的に接続し、該第2周波数信号をキャプチャするステップ、
を包含することを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項14】
請求項13記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該第1コイルと該第2コイルそれぞれに2本の引き出し線が設けられたことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項15】
請求項14記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該第1コイルのそのうち1本の引き出し線が該第2コイルのそのうち1本の引き出し線と相互に電気的に接続されて共用端とされたことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項16】
請求項13記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該第1周波数信号は近距離無線通信信号とされ、該第2周波数信号は無線電力信号とされ、且つ該第3チップユニットは近距離無線通信と無線充電のダブル機能チップとされることを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項17】
請求項13記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該感応モジュールの感応受信したのが第1周波数信号であるか或いは第2周波数信号であるかを判断するステップでは、中央処理ユニットにより判断を行うことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項18】
請求項13記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法において、該回路選択ユニットを制御するステップ中、中央処理ユニットにより該回路選択ユニットを制御して該第3チップユニットを選択して該第1コイル或いは該第2コイルに電気的に接続することを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択方法。
【請求項19】
近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路において、
それぞれ第1周波数信号或いは第2周波数信号に感応し受信する第1コイルと第2コイルが配設された感応モジュール、
該第1コイルに電気的に接続された第1チップユニット、
該第2コイルに電気的に接続された第2チップユニット、
該第1チップユニットと該第2チップユニットに電気的に接続されて、該感応モジュールが感応受信したのが該第1周波数信号であるか或いは該第2周波数信号であるかを判断し、第1チップユニットを制御してオンして該第1コイルに電気的に接続するか、或いは第2チップユニットを制御してオンして該第2コイルに電気的に接続させる中央処理ユニット、
以上を包含することを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路。
【請求項20】
請求項19記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路において、該第1コイルと該第2コイルそれぞれに2本の引き出し線が設けられたことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路。
【請求項21】
請求項20記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路において、該第1コイルのそのうち1本の引き出し線が該第2コイルのそのうち1本の引き出し線と相互に電気的に接続されて共用端とされたことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路。
【請求項22】
請求項19記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路において、該第1周波数信号は近距離無線通信信号とされ、且つ該第3チップユニットは近距離無線通信チップとされ、該第2周波数信号は無線電力信号とされ、且つ該第2チップユニットは無線充電チップとされることを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路。
【請求項23】
近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路において、
それぞれ第1周波数信号或いは第2周波数信号に感応し受信する第1コイルと第2コイルが配設された感応モジュール、
それぞれ該第1コイル及び該第2コイルに電気的に接続された二つの選択端が設けられ、さらに一つの共接続端が設けられた回路選択ユニット、
該回路選択ユニットの共接続端に電気的に接続されて、該回路選択ユニットを介して該第1コイルに電気的に接続されることで、該第1周波数信号をキャプチャする第1チップユニット、
該回路選択ユニットの共接続端に電気的に接続されて、該回路選択ユニットを介して該第2コイルに電気的に接続されることで、該第2周波数信号をキャプチャする第2チップユニット、
該第1チップユニットと該第2チップユニットに電気的に接続されて、該感応モジュールが感応受信したのが該第1周波数信号であるか或いは該第2周波数信号であるかを判断し、該回路選択ユニットを制御して該第1チップユニットを該第1コイルに電気的に接続するか、或いは該回路選択ユニットを制御して該第2チップユニットを該第2コイルに電気的に接続させる中央処理ユニット、
以上を包含することを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路。
【請求項24】
請求項23記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路において、該第1コイルと該第2コイルそれぞれに2本の引き出し線が設けられたことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路。
【請求項25】
請求項24記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路において、該第1コイルのそのうち1本の引き出し線が該第2コイルのそのうち1本の引き出し線と相互に電気的に接続されて共用端とされたことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路。
【請求項26】
請求項23記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路において、該第1周波数信号は近距離無線通信信号とされ、且つ該第3チップユニットは近距離無線通信チップとされ、該第2周波数信号は無線電力信号とされ、且つ該第2チップユニットは無線充電チップとされることを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路。
【請求項27】
近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路において、
それぞれ第1周波数信号或いは第2周波数信号に感応し受信する第1コイルと第2コイルが配設された感応モジュール、
それぞれ該第1コイル及び該第2コイルに電気的に接続された二つの選択端が設けられ、さらに一つの共接続端が設けられた回路選択ユニット、
該回路選択ユニットの共接続端に電気的に接続されて、該回路選択ユニットを介して該第1コイル或いは該第2コイルに電気的に接続されて、該第1周波数信号或いは該第2周波数信号をキャプチャする第3チップユニット、
該第3チップユニットに電気的に接続され、該感応モジュールの感応受信したのが第1周波数信号であるか或いは第2周波数信号であるかを判断し、該回路選択ユニットを制御して該第3チップユニットを該第1コイルに電気的に接続するか、或いは該第2コイルに電気的に接続する中央処理ユニット、
以上を包含することを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路。
【請求項28】
請求項27記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路において、該第1コイルと該第2コイルそれぞれに2本の引き出し線が設けられたことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路。
【請求項29】
請求項28記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路において、該第1コイルのそのうち1本の引き出し線が該第2コイルのそのうち1本の引き出し線と相互に電気的に接続されて共用端とされたことを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路。
【請求項30】
請求項27記載の近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路において、該第1周波数信号は近距離無線通信信号とされ、該第2周波数信号は無線電力信号とされ、且つ該第3チップユニットは近距離無線通信と無線充電のダブル機能チップとされることを特徴とする、近距離無線通信と無線充電共用の感応モジュールの選択回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−84243(P2013−84243A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−181182(P2012−181182)
【出願日】平成24年8月17日(2012.8.17)
【出願人】(505179007)台灣東電化股▲ふん▼有限公司 (23)
【Fターム(参考)】