説明

逆分散性位相差フィルム及びそれを用いた液晶表示装置

【課題】複屈折の波長分散特性が逆分散性を示すフィルムであって、空気中の水分による劣化を十分に防止でき、単層であっても逆分散性と耐熱性とを高水準でバランスよく発揮することが可能な逆分散性位相差フィルムを提供すること。
【解決手段】スピロ型ノルボルネン系単量体による構造単位(A)及び芳香族型ノルボルネン系単量体による構造単位(B)を含有し、且つ、前記構造単位(A)と前記構造単位(B)のうちの前記波線fがexoの立体配置を示すexo型構造単位との総量が、全構造単位に対して20モル%以上65モル%以下であるノルボルネン系開環共重合体からなるフィルムを延伸してなることを特徴とする逆分散性位相差フィルム。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1):
【化1】

[式(1)中、mは0又は1の整数を示し、
は、水素原子;ハロゲン原子;酸素原子、窒素原子、イオウ原子及びケイ素原子からなる群から選択される少なくとも1種の連結基を有していてもよい置換若しくは非置換の炭素原子数1〜30の炭化水素基;及び極性基からなる群から選択される原子若しくは基を示し、
は、式:−CH=CH−で表される基及び式:−CHCH−で表される基からなる群から選択されるいずれかの基を示し、
a及びbは、それぞれ独立に0〜6の整数を示し、
Yは、一構造単位中に複数存在する場合は同一であってもあるいは異なっていてもよく、メチレン基、カルボニル基、オキシ基及び炭素数1〜5のアルキルイミノ基からなる群から選択される少なくとも一つの基を示し、
Zは、一構造単位中に複数存在する場合は同一であってもあるいは異なっていてもよく、メチレン基、カルボニル基、オキシ基及び炭素数1〜5のアルキルイミノ基からなる群から選択される少なくとも一つの基を示す。]
で表される構造単位(A)及び下記一般式(2):
【化2】

[式(2)中、nは0又は1の整数を示し、
は、式:−CH=CH−で表される基及び式:−CHCH−で表される基からなる群から選択されるいずれかの基を示し、
、R、R、Rはそれぞれ独立に、水素原子;ハロゲン原子;酸素原子、窒素原子、イオウ原子及びケイ素原子からなる群から選択される少なくとも1種の連結基を有していてもよい置換若しくは非置換の炭素原子数1〜30の炭化水素基;及び極性基からなる群から選択される原子若しくは基を示し、
波線d、eは、endo又はexoの立体配置を示し、
波線fは、endo又はexoの立体配置を示す。]
で表される構造単位(B)を含有し、且つ、
前記構造単位(A)と、前記構造単位(B)のうちの前記波線fがexoの立体配置を示すexo型構造単位との総量が、全構造単位に対して20モル%以上65モル%以下であるノルボルネン系開環共重合体からなるフィルムを延伸してなることを特徴とする逆分散性位相差フィルム。
【請求項2】
前記一般式(1)中のmが0であり且つRが水素原子であることを特徴とする請求項1に記載の逆分散性位相差フィルム。
【請求項3】
前記構造単位(A)の含有量が、前記ノルボルネン系開環重合体中の全構造単位に対して6モル%以上40モル%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の逆分散性位相差フィルム。
【請求項4】
前記構造単位(A)のうちの前記Xが式:−CHCH−で表される基である構造単位と、前記構造単位(B)のうちの前記Xが式:−CHCH−で表される基である構造単位との総量が、前記ノルボルネン系開環重合体中の全構造単位に対して90モル%以上であることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の逆分散性位相差フィルム。
【請求項5】
請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の逆分散性位相差フィルムを備えることを特徴とする液晶表示装置。

【図1】
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【公開番号】特開2010−169952(P2010−169952A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−13115(P2009−13115)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【出願人】(000004444)新日本石油株式会社 (1,898)
【Fターム(参考)】