説明

逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置

【課題】本発明は少なくとも1つのマスターコンセント、少なくとも1つのスレーブコンセント、複数個の電力スイッチ、負荷判断装置及び制御装置を含む逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置を提供する。
【解決手段】各マスターコンセントは入力電源に電気的に接続する。各電力スイッチの入力端子は同時に入力電源に電気的に接続すると共に、各電力スイッチの出力端子はそれぞれ各スレーブコンセントに対応して電気的に接続して、入力電源が各スレーブコンセントに送電されたか否かを制御する。負荷判断装置は各マスターコンセントに電気的に接続し、各マスターコンセントの負荷が通電したか否かに基づいて、制御信号を出力する。制御装置は負荷判断装置と各電力スイッチに電気的に接続して制御信号に制御されると共に、設定順序に従って各電力スイッチを逐次作動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置に関し、特に設定順序に従って電源をオン/オフにするマスター/スレーブ方式のコンセント装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に現代の家庭では、各種家電設備に供給するための相当数の電源コンセントがあるものの、電源コンセントの数をこれ以上多くしても、電器設備の増加数にとても追付けず、このように、電源コンセントがその使用をまかないきれない問題が生じている。電源コンセントがその使用をまかないきれない問題を解決するために、大多数の家庭では図1、図2に示すように、安全を前提にして延長コードとコンセントのセットを採用している。一般家庭又はユーザーは通常延長コードとコンセントのセット10を利用して数個の拡充コンセントを延伸させて、電源コンセントがその使用をまかないきれない問題を解決している。
【0003】
図1、図2を参照する。一般家庭又はユーザーは通常延長コードとコンセントのセット10に、パソコン本体とその周辺機器やテレビ、映像・音声プレーヤとスピーカ等のような相互に関連した電器設備を接続している。同一の延長コードとコンセントのセット10に接続した電器設備は、使用上関連性があり、例えば、パソコンは起動しなければ、その他の周辺機器は作業できず、また反対にパソコンを終了させると、その他の周辺機器は作業できなくなる。
【0004】
従って、延長コードとコンセントのセット10のうちの1つの電源コンセントのメイン負荷(例えばパソコン本体やテレビ)をオンすると、その他の電源コンセントの関連機器もまた同時にオンとなり、メイン負荷(例えばパソコン本体やテレビ)をオフにすると、その他の電源コンセントの関連機器もまた同時にオフとなる。そこで業界では直ちにマスター/スレーブ方式制御を有する延長コードとコンセントのセット(図示せず)を研究開発して、家庭内で相互に関連する電器設備の使用に提供して、電気使用の利便性や消防面での安全性を向上させ、エネルギー消費を節約した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
然しながら、マスター/スレーブ方式制御を有する延長コードとコンセントのセットを使用中に、マスターコンセントのメイン負荷がオンされたとき、仮に同時に延長コードとコンセントのセットのスレーブコンセントの周辺機器をオンすると、周辺電器設備がエネルギーを奪い合うことで瞬間的に電源不足を来たして、それ自体の内部部品の寿命に影響を及ぼすこととなる。
【0006】
これに鑑みて本発明は、少なくとも1つのマスターコンセントと複数個のスレーブコンセントを提供し、そのうちマスターコンセントのメイン負荷がオンされると、マスター/スレーブ方式のコンセントのスレーブコンセントが事前に設定されたオン順序に従って、順次電源をスレーブコンセントに接続された電器に提供することを特徴とする逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好ましい実施例1に係る逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置は、少なくとも1つのマスターコンセント、複数個のスレーブコンセント、複数個の電力スイッチ、負荷判断装置及び制御装置を含む。そのうち、各マスターコンセントは入力電源に電気的に接続される。各電力スイッチの入力端子は入力電源に同時に電気的に接続されると共に、各電力スイッチの出力端子はそれぞれ各スレーブコンセントに対応して電気的に接続されて、入力電源が各スレーブコンセントに送電されたか否かを制御する。負荷判断装置はさらに検知ユニットと判断ユニットとを含み、そのうち検知ユニットは各マスターコンセントに電気的に接続されて、各マスターコンセントを流れる総電流値を検知すると共に、電流信号を出力する。判断ユニットは検知ユニットに電気的に接続されて、電流信号と既定値を比較演算すると共に、制御信号を出力する。制御装置は負荷判断装置と各電力スイッチに電気的に接続されて制御信号に制御されると共に、設定順序に従って逐次各電力スイッチを作動する。
【0008】
本発明の好ましい実施例2に係る逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置は、好ましい実施例1と比較すると、異なる負荷判断装置を有する。好ましい実施例2において、負荷判断装置は検知ユニット、発射ユニット及びリモコンを含む。そのうち、検知ユニットは各マスターコンセントに電気的に接続されて、各マスターコンセントを流れる総電流値と各マスターコンセントの電圧値を検知すると共に、電流信号と電圧信号を出力する。発射ユニットは検知ユニットに電気的に接続され、電流信号と電圧信号をエンコードすると共に、電源RF信号を出力する。リモコンは電源RF信号を受信すると共に、電源RF信号をデコーディングして電流信号と電圧信号を生じると同時に、電流信号と電圧信号に基づいて、各マスターコンセントを流れる電流値、電圧値及び消費電力値を表示すると共に、リモコンは電流信号と既定値を比較演算して制御信号を出力する。
【0009】
以上述べたことをまとめると、本発明の逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置は、少なくとも1つのマスターコンセントと複数個のスレーブコンセントを提供して、ユーザーが制御順序をそれぞれ設定することで使用面での弾力性が増す。また同時に、本発明の逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置はメイン負荷がオンされると、周辺電気設備が順次オン/オフとなり、周辺電器設備がエネルギーを奪い合うことで瞬間的に電源不足を招くことでもたらされる内部部品の損耗という問題を改善する。
【0010】
以上の概説と引続いての詳細説明は何れもデモンストレーション的性質のものであって、本発明の特許請求の範囲をさらに説明するものである。また、本発明に関連するその他の目的や長所は後続の説明と図示で記述するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】従来の延長コードとコンセントセットで相互に関連する電器設備を接続した概略図である。
【図2】別の従来の延長コードとコンセントセットで相互に関連する電器設備を接続した概略図である。
【図3】本発明の回路機能のブロック概略図である。
【図4】本発明の好ましい実施例1に係る回路機能のブロック概略図である。
【図5】本発明の好ましい実施例1に係る外観の概略図である。
【図6】本発明の好ましい実施例1に係る別の外観の概略図である。
【図7】本発明の好ましい実施例2に係る回路機能のブロック概略図である。
【図8】本発明の好ましい実施例2に係る外観の概略図である。
【図9】本発明の好ましい実施例2に係る別の外観の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0012】
図3は本発明の回路機能のブロック概略図である。本発明の逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置20は少なくとも1つのマスターコンセント202、複数個のスレーブコンセント204、複数個の電力スイッチ203、負荷判断装置206及び制御装置208を含む。そのうち、各マスターコンセント202は入力電源ACに電気的に接続される。各電力スイッチ203の入力端子(図示せず)は同時に入力電源ACに電気的に接続され、また各電力スイッチ203の出力端子(図示せず)はそれぞれ各スレーブコンセント204に対応して電気的に接続されて、入力電源ACが各スレーブコンセント204に送電された否かを制御する。
【0013】
図3を再び参照する。負荷判断装置206は各マスターコンセント202に電気的に接続され、各マスターコンセント202の負荷(図示せず)が通電したか否かに基づいて、制御信号S1を制御装置208に出力する。制御装置208は負荷判断装置206と各電力スイッチ203に電気的に接続され、制御信号S1に制御されると共に、設定順序に従って各電力スイッチ203を逐次作動する。
【0014】
図3を再び参照する。各マスターコンセント202の負荷がオンされると、負荷判断装置206はマスターコンセント202を流れる総電流値Itを得ると共に、総電流値Itが既定値に達すると、制御信号S1を出力して制御装置208の作動を可能にし、このとき制御装置208は内部に設定された制御プログラムを実行して、設定順序に従って各電力スイッチ203を逐次オンにする。
【0015】
図3を再び参照する。各マスターコンセント202の負荷が休眠若しくはオフとなり、且つマスターコンセント202を流れる総電流値Itが前記既定値より低いとき、負荷判断装置206は制御信号S1を出力して制御装置208の作動を停止させ、制御装置208内部に設定された制御プログラムを実行して、設定順序に従って各電力スイッチ203を逐次オフにする。前述した中で、各電力スイッチ203を逐次オフにする設定順序と各電力スイッチ203を逐次オンにする設定順序は反対である。
【0016】
図3と併せて図4を参照する。図4は本発明の好ましい実施例1に係る回路機能のブロック概略図である。図4に示すように、本発明の好ましい実施例1に係る逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置30のマスターコンセント202、スレーブコンセント204、電力スイッチ203及び制御装置208といったこれらの部材の接続関係や機能は前述の図3で示された逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置20と同様である。但し、本発明の好ましい実施例1に係る逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置30は負荷判断装置206aが検知ユニット2062と判断ユニット2064をさらに含むことを開示している。
【0017】
図4に示すように、検知ユニット2062は各マスターコンセント202に電気的に接続されて各マスターコンセント202を流れる総電流値Itを検知すると共に、総電流値Itに基づいて電流信号Vcを判断ユニット2064に出力する。判断ユニット2064は検知ユニット2062に電気的に接続され、電流信号Vcと既定値(図示せず)を比較演算すると共に、演算結果に基づいて前記制御信号S1を出力する。
【0018】
従って、マスターコンセント202の負荷がオンされると、検知ユニット2062はマスターコンセント202を流れる総電流値Itを得ると共に、電流信号Vcを判断ユニット2064に出力する。このとき、出力する電流信号Vcが既定値(図示せず)より大きいと、判断ユニット2064は制御信号S1を出力して制御装置208の作動を可能にして、制御装置208を制御して設定順序に従って各電力スイッチ203を逐次オンにする。
【0019】
また、マスターコンセント202の負荷が休眠若しくはオフとなり、しかも検知ユニット2062が出力する電流信号Vcが既定値(図示せず)より小さいとき、判断ユニット2064は制御信号S1を出力して制御装置208の作動を停止し、前記制御装置208を制御して設定順序に従って各電力スイッチ203を逐次オフにする。前述した中で、各電力スイッチ203を逐次オフにする設定順序と各電力スイッチ203を逐次オンにする設定順序は反対である。
【0020】
図4と併せて図5を参照する。図5は本発明の好ましい実施例1に係る外観の概略図である。図5に示すように、逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置30aは1つのマスターコンセント202及びマスターコンセント202と連動する4つのスレーブコンセント204を有する。家電設備の互いの関連性に基づいて、逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置30aは使用において、マスターコンセント202はテレビの接続用に提供することができると同時に、マスターコンセント202と連動する4つのスレーブコンセント204はそれぞれDVDプレーヤ、スピーカ、セットトップボックス、ステレオに接続される。
【0021】
このように、マスターコンセント202に接続されたテレビがオンし、しかも十分な電流に達したとき、4つのスレーブコンセント204はシステムの設定によりそれぞれオンされて通電し、このとき4つのスレーブコンセント204に接続されたDVDプレーヤ、スピーカ、セットトップボックス、ステレオ等は逐次オンする。また、テレビが休眠又は待機モードにあるとき、4つのスレーブコンセント204はオンとは反対の順序でオフとなる。
【0022】
図4と併せて図6を参照する。図6は本発明の好ましい実施例1に係る別の外観の概略図である。図6に示すように、逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置30bは2つのマスターコンセント202及び2つのマスターコンセント202と連動する4つのスレーブコンセント204を有する。家電設備の互いの関連性に基づいて、逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置30bは使用において、2つのマスターコンセント202はそれぞれテレビとステレオプレーヤの接続用に提供する。そして同時に、2つのマスターコンセント202と連動する4つのスレーブコンセント204はそれぞれDVDプレーヤ、スピーカ、セットトップボックス、ステレオに接続される。
【0023】
このように、テレビとステレオプレーヤのうちの1つが又はこれらが同時にオンし、しかも十分な電流に達したとき、4つのスレーブコンセント204はシステムの設定によりそれぞれオンして通電し、このとき4つのスレーブコンセント204に電気的に接続されたDVDプレーヤ、スピーカ、セットトップボックス、ステレオ等が逐次オンする。また、テレビとステレオプレーヤが同時に休眠又は待機モードにあるとき、4つのスレーブコンセント204はオンとは反対の順序でオフとなる。
【0024】
図3と併せて図7を参照する。図7は本発明の好ましい実施例2に係る回路機能のブロック概略図である。図7に示すように、本発明の好ましい実施例2に係る逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置40のうちのマスターコンセント202、スレーブコンセント204、電力スイッチ203及び制御装置208といったこれらの部材の接続関係や機能は前述の図3で示された逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置20と同様である。但し、本発明の好ましい実施例2に係る逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置40は、さらに負荷判断装置206bが検知ユニット2063、発射ユニット2065及びリモコン2067を含むことを開示している。
【0025】
図7を再び参照する。検知ユニット2063は各マスターコンセント202に電気的に接続されて各マスターコンセント202を流れる総電流値Itと各マスターコンセント202の電圧値Vtを検知すると共に、総電流値Itと各マスターコンセント202の電圧値Vtに基づいて電流信号Vc1と電圧信号Vv1を出力する。発射ユニット2065は検知ユニット2063に電気的に接続され、前記発射ユニット2065は電流信号Vc1と電圧信号Vv1を受信すると共に、電流信号Vc1と電圧信号Vv1をエンコードして、電源RF信号Sfをリモコン2067に出力する。リモコン2067は電源RF信号Sfを受信すると、前記電源RF信号Sfをデコーディングして電流信号Vc1と電圧信号Vv1が生ずる様回復させる。
【0026】
リモコン2067が前記電流信号Vc1と電圧信号Vv1を演算すると、スクリーン(図示せず)に各マスターコンセント202を流れる総電流値、各マスターコンセント202の電圧値及び各マスターコンセント202の総消費電力量を表示する。これと同時に、リモコン2067は電流信号Vc1とその内部に予め設定した既定値(図示せず)を比較演算すると共に、比較結果に基づいて、制御信号S1を制御装置208に無線出力する。
【0027】
こうして、マスターコンセント202の負荷がオンされると、検知ユニット2063はマスターコンセント202を流れる総電流値Itを得ると共に、電流信号Vc1を発射ユニット2065に出力して、発射ユニット2065はRF技術によって電流信号Vc1をリモコン2067へ送信する。電流信号Vc1がリモコン2067の既定値より大きいとき、リモコン2067は制御信号S1を制御装置208に無線出力して、制御装置208の作動を停止し、制御装置208を制御して設定順序に従って各電力スイッチ203を逐次オフにする。また、リモコン2067はユーザーが操作することで既定値を調整することもできる。
【0028】
このほか、マスターコンセント202の負荷が休眠若しくはオフとなり、しかも検知ユニット2063が検知する電流信号Vcがリモコン2067の既定値(図示せず)より小さいとき、リモコン2067は制御信号S1を制御装置208に無線出力して、制御装置208の作動を停止し、制御装置208を制御して設定順序に従って各電力スイッチ203を逐次オフにする。前述した中で、各電力スイッチ203を逐次オフにする設定順序と各電力スイッチ203を逐次オンにする設定順序は反対である。
【0029】
図7を再び参照する。制御装置208は多種類の設定順序を有すると同時に、リモコン2067は選択信号S2を制御装置208に出力して、制御装置208を無線制御して多種類の設定順序のうちの1つに従って各電力スイッチ203を逐次オン/オフにする。
【0030】
図7と併せて図8を参照する。図8は本発明の好ましい実施例2に係る外観の概略図である。図8に示すように、逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置40aは、1つのマスターコンセント202及びマスターコンセント202と連動する4つのスレーブコンセント204を有する。家電設備の互いの関連性に基づいて、逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置40aは使用において、マスターコンセント202はテレビの接続用に提供することができると同時に、マスターコンセント202と連動する4つのスレーブコンセント204はそれぞれDVDプレーヤ、スピーカ、セットトップボックス、ステレオに接続される。
【0031】
このように、マスターコンセント202に接続されたテレビがオンし、しかも十分な電流に達したとき、リモコン2067は4つのスレーブコンセント204を制御することができ、これらをシステムの設定順序によりそれぞれオンして通電する。このとき4つのスレーブコンセント204に電気的に接続されたDVDプレーヤ、スピーカ、セットトップボックス、ステレオ等は逐次オンする。また、テレビとステレオプレーヤが同時に休眠又は待機モードにあるとき、4つのスレーブコンセント204はオンとは反対の順序でオフとなる。
【0032】
さらに、ユーザーはリモコン2067によってマスターコンセント202を流れる総電流値、マスターコンセント202の電圧値及びマスターコンセント202の総消費電力量を知ることもできる。そして同時に、リモコン2067によって4つのスレーブコンセント204がオン/オフされる設定順序を選択することもできる。
【0033】
図7と併せて図9を参照する。図9は本発明の好ましい実施例2に係る別の外観の概略図である。図9に示すように、逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置40bは2つのマスターコンセント202及び2つのマスターコンセント202と連動する4つのスレーブコンセント204を有する。家電設備の互いの関連性に基づいて、逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置30bは使用において、2つのマスターコンセント202はそれぞれテレビとステレオプレーヤの接続用に提供する。そして同時に、2つのマスターコンセント202と連動する4つのスレーブコンセント204はそれぞれDVDプレーヤ、スピーカ、セットトップボックス、ステレオに接続される。
【0034】
このように、2つのマスターコンセント202に接続されたテレビとステレオプレーヤのうちの1つが又はこれらが同時にオンし、しかも十分な電流に達したとき、リモコン2067は4つのスレーブコンセント204を制御可能にしてシステムの設定順序によりそれぞれオンして通電し、このとき4つのスレーブコンセント204に電気的に接続されたDVDプレーヤ、スピーカ、セットトップボックス、ステレオ等は逐次オンする。また、テレビとステレオプレーヤが同時に休眠又は待機モードにあるとき、4つのスレーブコンセント204はオンとは反対の順序でオフとなる。
【0035】
さらに、ユーザーはリモコン2067によって2つのマスターコンセント202を流れる総電流値、2つのマスターコンセント202の電圧値及び2つのマスターコンセント202の総消費電力量を知ることもできる。そして同時に、リモコン2067によって4つのスレーブコンセント204がオン/オフされる設定順序を選択することもできる。
【0036】
以上述べたことをまとめると、本発明の逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置は少なくとも1つのマスターコンセントと複数個のスレーブコンセントを提供して、ユーザーが制御順序をそれぞれ設定することで使用面での弾力性が増す。また同時に、本発明の逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置はメイン負荷がオンされると、周辺電気設備が順次オン/オフとなり、周辺電器設備がエネルギーを奪い合うために瞬間的に電源不足を来たすことでそれ自体の内部部品が損耗するという問題を改善する。
【0037】
以上の記述は本発明の最良の具体的実施例に過ぎず、本発明の特徴はこれに限定されるものではなく、当業者が本発明分野において、容易に思いつく変更若しくは修飾についても、全て下記の本願の特許請求の範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0038】
(従来)
10 延長コードとコンセントのユニット
(本発明)
20、30、30a、30b、40、40a、40b 逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置
202 マスターコンセント
204 スレーブコンセント
203 電力スイッチ
206、206a、206b 負荷判断装置
208 制御装置
AC 入力電源
S1 制御信号
It 総電流値
2062 検知ユニット
2064 判断ユニット
Vc 電流信号
2063 検知ユニット
2065 発射ユニット
2067 リモコン
Vc1 電流信号
Vv1 電圧信号
Sf 電源RF信号
S2 選択信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置であって、
少なくとも1つのマスターコンセントであって、各マスターコンセントは入力電源に電気的に接続するものと、
複数個のスレーブコンセントと、
複数個の電力スイッチであって、各電力スイッチの入力端子は同時に前記入力電源に電気的に接続し、しかも各電力スイッチの出力端子はそれぞれ各スレーブコンセントに対応して電気的に接続して、前記入力電源が各スレーブコンセントに送電されたか否かを制御するものと、
各マスターコンセントに電気的に接続する負荷判断装置であって、前記負荷判断装置は各マスターコンセントの負荷が通電したか否かによって制御信号を出力するものと、
前記負荷判断装置と各電力スイッチに電気的に接続する制御装置であって、前記制御装置は前記制御信号に制御されて設定順序に従って各電力スイッチを逐次作動するものと、
を含むことを特徴とする逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置。
【請求項2】
前記負荷判断装置は、
各マスターコンセントに電気的に接続する検知ユニットであって、前記検知ユニットは各マスターコンセントを流れる総電流値を検知して電流信号を出力するものと、
前記検知ユニットに電気的に接続する判断ユニットであって、前記判断ユニットは前記電流信号と既定値とを比較演算して前記制御信号を出力し、前記判断ユニットは前記電流信号が前記既定値より大きいとき、前記制御装置を制御して設定順序に従って各電力スイッチを逐次オンにし、また、前記電流信号が前記既定値より小さいとき、前記制御装置を制御して設定順序に従って各電力スイッチを逐次オフにするものと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置。
【請求項3】
前記負荷判断装置は、
各マスターコンセントに電気的に接続する検知ユニットであって、前記検知ユニットは各マスターコンセントを流れる総電流値と各マスターコンセントの電圧値を検知して電流信号と電圧信号を出力するものと、
前記検知ユニットに電気的に接続する発射ユニットであって、前記発射ユニットは前記電流信号と前記電圧信号をエンコードして電源RF信号を出力するものと、
前記電源RF信号を受信すると共にデコーディングして前記電流信号と前記電圧信号を生じるリモコンであって、前記リモコンは前記電流信号と前記電圧信号に基づいて、各マスターコンセントを流れる総電流値、各マスターコンセントの電圧値及び各マスターコンセントの総消費電力量を表示すると共に、前記リモコンは前記電流信号と既定値とを比較演算して前記制御信号を無線出力するものと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置。
【請求項4】
前記リモコンは前記電流信号が前記既定値より大きいとき、前記制御装置を無線制御して設定順序に従って各電力スイッチを逐次オンにし、また、前記電流信号が前記既定値より小さいとき、前記制御装置を無線制御して設定順序に従って各電力スイッチを逐次オフにすることを特徴とする請求項3に記載の逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置。
【請求項5】
前記制御装置は多種類の設定順序を有すると同時に、前記リモコンは選択信号を前記制御装置に出力して、前記制御装置を無線制御して多種類の設定順序のうちの1つに従って各電力スイッチを逐次オン/オフにすることを特徴とする請求項3に記載の逐次制御機能を有するマスター/スレーブ方式のコンセント装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−272507(P2010−272507A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−280475(P2009−280475)
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(505296876)勝徳國際研發股▲ふん▼有限公司 (8)
【Fターム(参考)】