説明

通信システムにおける方法および装置

【課題】ACK/NAKメッセージを基地局に提供するための端末における方法を提供する。
【解決手段】端末は、結果としてkである、基地局からの、検出され割当てられたダウンリンク・サブフレーム数を計数する(601)。次に端末は、計数したk個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々が正しく受信されたかどうかを確証する(602)。k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々が正しく受信されたと推定された場合、端末は、k個のサブフレームに関するエンコードされ、サブフレーム数kを含むACKメッセージを基地局に提供する(603)。全てが正しく受信されなかったと推定された場合、端末は、その旨をコンステレーションポイントに変調され、エンコードされたNAKメッセージを基地局に提供する(604)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は基地局における方法と装置、および移動体端末における方法と装置に関する。特に、端末が基地局に提供する“ACK”/“NAK”メッセージの処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
3GPPで現在標準化されているロング・ターム・エボリューション(LTE)の鍵となる要求条件は周波数柔軟性であり、この目的のため、周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方のように、1.4MHzと20MHzとの間の搬送波帯域幅がサポートされており、その結果、ペアとなるスペクトラムとペアとはならないスペクトラムの両方を使用することができる。FDDでは、ダウンリンク(DL)、即ち、基地局から移動体端末へのリンク、およびアップリンク(UL)即ち、移動体端末から基地局へのリンクは異なる周波数を使用し、従って同時に送信できる。TDDでは、アップリンクとダウンリンクは同じ周波数を使用し、同時に送信できない。しかしながら、アップリンクとダウンリンクは柔軟な方法で時間を共有し、無線フレームのサブフレーム数のように異なる時間量をアップリンクとダウンリンクに配分することにより、アップリンクとダウンリンクで非対称なトラフィックとリソース要求に適応することが可能である。
【0003】
また、上記の非対称性は、FDDとTDDとの間に重大な差異をもたらす。FDDでは、無線フレームの間で同じ数のアップリンクとダウンリンク・サブフレームを利用可能であるが、TDDでは、アップリンクとダウンリンクのサブフレーム数は異なってもよい。このことの多くの結果の一つは、FDDでは、ある一定の処理遅延の影響を受けるULサブフレームのリソースのDL割当に応答して、移動体端末は常にフィードバック送信をすることができるということである。言い換えれば、この関連は一対一、即ち、各ULサブフレームを厳密に一つのDLサブフレームに関連させるというように、フィードバック生成のため、DLサブフレーム毎に後の特定のULサブフレームを関連させることができる。しかしながら、TDDでは、無線フレームの間のULとDLサブフレーム数は異なる可能性があるから、一般的には、そのような一対一の関連を構築することは可能ではない。ULサブフレームより多くのDLサブフレームを有する典型的な場合では、むしろ、各々のULサブフレームで幾つかのDLサブフレームからのフィードバックを送信する必要があるということである。
【0004】
LTEでは、10ms継続時間の無線フレームを、各々が長さ1msの10個のサブフレームに分割する。TDDの場合では、一つのサブフレームをアップリンクまたはダウンリンクに割当てることができる、即ち、アップリンクとダウンリンクの送信が同じ時間で起こることができない。更に、各10ms無線フレームを、各半フレームが5個のサブフレームから成る、5ms継続時間の2個の半フレームに分割する。
【0005】
無線フレームの第1のサブフレームをDL送信に常に配分する。第2のサブフレームは特別なサブフレームであり、1msの合計継続時間を有するDwPTS、GPおよびUpPTSの三つの特別なフィールドに分割する。サウンディング基準信号のアップリンク送信にUpPTSを使用し、もしそのように構成するなら、UpPTSはより短いランダムアクセス・プリアンブルの受信に使用される。UpPTSでは、データまたは制御シグナリングを送信することが全くできない。GPは、DLとULサブフレーム期間の間のガード期間を生成するために使用され、ULとDLとの間の干渉を回避するために異なる長さを持つよう構成されてもよく、典型的にはサポートするセル半径に基づいて選択される。DwPTSフィールドは、より短い継続時間を持つという違いがあるが、任意の他のDLサブフレームのように、ダウンリンク送信に使用される。
【0006】
第1と第2の半フレームが同一の構造を持つ5msの周期性を有する配分と、半フレームを異なるように編成する10ms周期性を有する配分の両方のように、残りのサブフレームをULとDLに異なって配分することがサポートされる。ある構成では、第2の半フレーム全部をDL送信に割当てる。
【0007】
LTEのDLでは、15kHzの副搬送波間隔を有する直交周波数分割多重(OFDM)を使用する。周波数領域では、副搬送波をリソースブロックにグループ化し、各々は12個の連続する副搬送波を含む。リソースブロック数はシステム帯域幅に依存し、最少帯域幅は6個のリソースブロックに対応する。構成したサイクリック・プレフィックス長に依存して、1msサブフレームには時間内に12個か14個のどちらかのOFDMシンボルを含む。また、リソースブロックという用語は、副搬送波のリソースブロック倍の、サブフレーム内の全OFDMシンボルという二次元構造に言及するために使用される。特別なサブフレームのDwPTSダウンリンク部分は可変継続時間を持ち、通常のサイクリック・プレフィックスを有する場合では3、9、10、11または12のOFDMシンボルの長さ、および拡張サイクリック・プレフィックスを有する場合では3、8、9または10シンボルの長さを仮定することができる。
【0008】
DLおよびULの両方の方向における送信の性能を改善するため、LTEはハイブリッドARQ(HARQ)を使用する。HARQの基本的考えは、DLサブフレームでデータを受信した後、端末はそれをデコードを試み、次にそのデコードが成功したか(ACK:肯定応答(確認応答))、そうでないか(NAK、否定応答)を基地局に報告するという点にある。不成功のデコード試行の場合は、基地局は後のULサブフレームでNAKを受信し、間違って受信したデータを再送信できる。
【0009】
ダウンリンク送信は動的にスケジュールしてもよく、即ち、各サブフレームで基地局は、データを受信すべきはどの端末かと、現行のDLサブフレームのどのリソースかを示す制御情報を送信する。ここでは、リソースにより、リソースブロックの幾つかの集合を意味する。各サブフレームの第1の1、2または3のOFDMシンボルで制御信号を送信する。(システム帯域幅≦10では、各サブフレームの第1の2、3または4のOFDMシンボルでそれを送信する)。しばしば、単一のDLサブフレームで端末に送られたデータをトランスポートブロックという。
【0010】
それ故、端末は制御チャネルを聴取するであろうが、もしそれ自身にアドレスしたDL割当を検出するなら、その端末はデータをデコードすることを試みるであろう。また、データを正しくデコードされたかどうかに依存してACKまたはNAKの形式で、送信に応答してフィードバックを生成するであろう。更に、基地局がその割当を送信した制御チャネルリソースから、この端末は、ACK/NAKをPUCCHで送信した場合、対応する物理上り制御チャネル(PUCCH)リソースを決定できる。また、ネットワークによりPUCCHリソースが構成設定されてもよく、それは、ACK/NAKフィードバックを提供すべき時と同時にチャネル品質報告またはスケジューリング要求が送信される場合である。
【0011】
LTE−FDDでは、端末は、サブフレームnで検出したDL割当に応答して、アップリンク・サブフレームn+4でACK/NAK報告を送るであろう。いわゆる多入力多出力(MIMO)マルチレイア送信が備えられる場合は、単一のDLサブフレームで2個のトランスポート・ブロックを送信し、端末は対応するアップリンク・サブフレームで二つのACK/NAK報告で応答するであろう。
【0012】
スケジューラは、その端末へのリソースの割当を処理し、リソースを効率的に使用するため、また一方で遅延および速度要求条件に合致するよう、トラフィックおよび無線条件を考慮する。サブフレーム対サブフレームを基本に、スケジューリングおよび制御シグナリングを行ってもよい。即ち、各ダウンリンク・サブフレームは他のものとは独立にスケジュールされる。
【0013】
上述のように、端末がDLサブフレームで基地局からデータを受信する第1のステップは、DLサブフレームの制御フィールドにおけるDL割当を検出することである。基地局がそのような割当を送信するが、端末がそれをデコードすることに失敗した場合、その端末は明らかにそれがスケジュールされたことを知らず、それ故、アップリンクでACK/NAKで応答をしないであろう。この状況は喪失したDL割当として言及される。もし基地局がACK/NAKの欠落を検出できるなら、後続の再送信でこのことを考慮することができる。通常、基地局は喪失パケットを少なくとも再送信すべきであるが、その他の幾つかの送信パラメータを調整する可能性もある。
【0014】
上記で議論したように、ULとDLサブフレームとの間では1対1の関係はない。それ故、端末はULサブフレームn+4におけるサブフレームnでのDL割当に応答して常にACK/NAKを送信することができないが、それは、UL送信にこのサブフレームを配分しない可能性があるからである。それ故、各DLサブフレームは、最小処理遅延の影響を受けるあるULサブフレームと関連付けされても良く、それは、サブフレームnのDL割当に応答するACK/NAKを、k>3であるサブフレームn+kで報告するということを意味する。更に、もしDLサブフレーム数がULサブフレーム数より大きいなら、複数のDLサブフレームの割当に応答するACK/NAKは、単一のULサブフレームで送信される必要があるかもしれない。あのULサブフレームについて、関連するDLサブフレーム数は、ULとDLへのサブフレームの配分に依存し、無線フレーム内の異なるULサブフレームで異なってもよい。
【0015】
複数のDLサブフレームにわたって独立にDL割当を与えることができるため、単一のULサブフレームで全て確認応答される複数のDLサブフレームにおいて、端末にDL送信を割当ててもよい。従って、幾つかの方法で、アップリンク制御シグナリングは、端末からの複数のDL送信からのACK/NAKのフィードバックをあるULサブフレームにおいてサポートする必要がある。
【0016】
上記の問題を取り扱う一つの明らかな方法は、単一のULサブフレームで(各DL送信のための)複数の個別的なACK/NAKビットを送信することを端末が可能にすることである。しかしながら、そのようなプロトコルは、1つ以上のACK/NAK報告の送信より劣悪なカバレッジを持つ。加えて、単一の端末から送信することを許容するACK/NAKが多くなればなるほど、より多くの制御チャネル・リソースをアップリンクで予約する必要がある。制御シグナリングのカバレッジと容量を改善するため、ACK/NAKの幾つかの形式の圧縮を行なう、或いは、バンドルを行うことが合意された。このことは、あるULサブフレームで送信されるべき全てのACK/NAKを、例えば、単一のACK/NAK報告のような、より少ないビット数に合成することを意味する。例として、もし全てのDLサブフレームのトランスポート・ブロックが正しく受信され、それ故、確認応答すべき場合に限り、端末はACKを送信できる。少なくとも一つのDLサブフレームにNAKを送信すべきということ意味する他の全ての場合では、全てのDLサブフレームのために合成されたNAKが送信される。
【0017】
それ故に、上述のように、TDDの各ULサブフレームに、FDDにおけるような単一のサブフレームよりむしろ、複数のDLサブフレームのセットが関係付けられ、そのDL送信に対して、あるULサブフレームでACK/NAK応答を与えられることになる。バンドル化と関連して、このセットはしばしばバンドル・ウインドウとして言及される。その結果、二つの基本的扱い方には以下のことを含む。
【0018】
・複数のACK/NAKの多重化。これは、複数のサブフレームの複数の個別的なACK/NAK報告がフィードバックされることを意味する。MIMOではなく、図2bで表現するように、3個のDLサブフレーム(DwPTSを含む)と2個のULサブフレームを有する構成の場合に関して、サブフレーム#2と#7で最大2ビットのACK/NAKフィードバックがフィードバックされ、サブフレーム3と8で最大1ビットのそれをフィードバックする。一般的な場合、ACK/NAK/DTXがフィードバックされる第3の状態があるかもしれない。その時、DTXは、対応するDLサブフレームにある間、端末がどの割当も全く受信/検出しないということを表わす。
【0019】
・複数のACK/NAKのバンドル化。これは、単一のACK/NAKを個別のACK/NAKから生成するということと、この単一のACK/NAKがフィードバックされることを意味する。MIMOでない場合、端末は、複数のDLサブフレームのACK/NAKを合成して、単一のACK/NAKが生成され、全てのULサブフレームにおいてフィードバックされるようにする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
ACK/NAKバンドル化と多重化とが有する基本的問題とは、端末がバンドルされた(束ねられた)応答で表示されない可能性のあるDL割当を喪失するかもしれないという点である。例えば、2個の連続するDLサブフレームで端末をスケジュールしたと仮定する。第1のサブフレームで、端末はスケジューリング割当を喪失し、それがスケジュールされたことに気付かないだろうが、第2のサブフレームでは、データをうまく受信する。結果として、端末は、基地局が両方のサブフレームに対するホールドを仮定するACKを送信するであろうが、これは端末が気付かなかった第1のサブフレームのデータを含むのである。結果として、データは喪失する。喪失したデータはより上位のレイアプロトコルにより処理される必要があり、これは通常、ハイブリッドARQ再送信より長い時間を要し、効率的でない。実際、ULサブフレームに関連するバンドル化/多重化ウインドウの間に送信された全てのDL割当を喪失した場合に限り、端末はあるULサブフレームでどんなACK/NAKも送信しないであろう。
【0021】
従って、喪失したDL割当の検出を改善するために、ネットワークユニットにおける方法及びその方法を実行するよう適合した装置とを提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明を第1の側面から見れば、この目的は基地局にACK/NAKメッセージを提供する端末における方法により達成される。通信システムは基地局と端末とを有する。その端末は、基地局からの、検出された、結果としてkである割当てられたダウンリンク・サブフレーム数を計数する。次に、その端末は、計数したk個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々が正しく受信されたかどうかを確証する。
【0023】
k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々が正しく受信されたと推定された場合、この端末は、k個のサブフレームに関して、サブフレーム数kを含むエンコードされたACKメッセージを基地局に提供する。
【0024】
k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロックのいずれかが正しく受信されなかったと推定される場合、この端末は、k個のサブフレームの束に関してエンコードされた一つのNAKメッセージを基地局に提供してもよい。
【0025】
本発明を第2の側面から見れば、本発明の目的は、端末からのACK/NAKメッセージを処理する基地局における方法により達成される。通信システムは基地局と端末とを有する。基地局は、複数のトランスポート・ブロックを有する複数のダウンリンク・サブフレームを端末に送信する。
【0026】
k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々が端末に正しく受信されたと推定された場合、基地局は、k個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージを端末から受信する。そのエンコードしたACKメッセージには、端末が検出したサブフレーム数kを含む。
【0027】
k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロックのいずれかが正しく受信されなかったと端末により推定される場合、その基地局は、k個のサブフレームの束に関して、エンコードされた一つのNAKメッセージを端末から受信してもよい。
【0028】
本発明を第3の側面から見れば、本発明の目的は、基地局にACK/NAKメッセージを提供する端末により達成される。通信システムは基地局と端末とを有する。その端末の構成は、基地局から検出した、結果としてkである、割当てたダウンリンク・サブフレーム数を計数するよう構成した計数ユニットと、計数されたk個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々が正しく受信されたかどうかを確証するよう構成した確証ユニットとを備える。その端末の構成はさらに、k個のダウンリンク・サブフレームに含まれた複数のトランスポート・ブロック各々が正しく受信されたと推定する場合、k個のサブフレームに関してサブフレーム数kを含むエンコードされたACKメッセージを基地局に提供するよう構成した送信ユニットを備える。その送信ユニットはさらに、k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロックのいずれかが正しく受信されなかったと推定される場合、k個のサブフレームの束に関してエンコード一つのされたNAKメッセージを基地局に提供するよう構成されてもよい。
【0029】
本発明を第4の側面から見れば、本発明の目的は、端末からのACK/NAKメッセージを処理する基地局により達成される。通信システムには基地局と端末とを有する。その基地局の構成には、複数のトランスポート・ブロックを有する複数のダウンリンク・サブフレームを端末に送信するよう構成した送信ユニットを備える。その基地局の構成には、k個のサブフレームに関してエンコードされた一つのACKメッセージを端末から受信するよう構成した受信ユニットを更に備える。エンコードされたACKメッセージは、端末が検出したサブフレーム数kを含む。k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々を端末が正しく受信したと推定される場合、エンコードされたACKメッセージを受信する。その受信ユニットはさらに、k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロックのいずれかが正しく受信されなかったと端末が推定する場合、k個のサブフレームの束に関してエンコードされた一つのNAKメッセージを端末から受信するよう構成されるとよい。
【0030】
ACKが送信される場合、受信したダウンリンク・サブフレームの数が送信されるが、NAKを送信する場合はそうではないので、基地局は、より上位のレイア再送信等による追加的な遅延の原因となる、喪失した割当をACKと解釈する場合の確率を、回避または減少させることができる。NAKが送信される場合、基地局は少なくとも一つのサブフレームが正しく受信されかったと通常はその時仮定するので、その基地局は喪失した割当を正しく受信されたとして解釈することができない。更に、受信サブフレームの数を常にフィードバックすることに比較して、より少ない数の異なるメッセージが可能であり、それ故に、より低いアップリンク・シグナリングしか必要としないので、アップリンク性能は改善される。次いでこのことは、シグナリングが削減され、喪失したダウンリンク割当の検出が改善されることを意味する。
【0031】
本発明の代表的な実施例を図示する以下の添付図面を参照して、本発明について更に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】無線通信システムの実施例の概略を示すブロック図である。
【図2a】、
【図2b】二つの異なるUL:DL配分のために、各ダウンリンク・サブフレームとアップリンク・サブフレームとの関連の実施例を概略的に示すブロック図である。
【図3a】、
【図3b】、
【図3c】本発明の実施例を概略的に示す図である。
【図4a】、
【図4b】、
【図4c】本発明の実施例を概略的に示す図である。
【図5】16QAMコンステレーションの実施例を概略的に示すブロック図である。
【図6】移動体端末における方法の実施例を示すフローチャートである。
【図7】移動体端末の構成の実施例を概略的に示すブロック図である。
【図8】基地局における方法の実施例を示すフローチャートである。
【図9】基地局の構成の実施例を概略的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明は、1つ以上の割当を喪失したかどうかをeNodeBのような基地局が決定できる情報を基地局に提供するための、端末における方法及びその方法を実行するよう適応した装置に関する。また、本発明は、1つ以上の割当を喪失したかどうかをeNodeBのような基地局が決定できる情報を端末から受信するための基地局における方法及びその方法を実行するよう適応した装置に関する。この方法と装置とは、以下に説明する実施例で実現されるとよい。
【0034】
課題は、ACK/NAKのバンドル化を使用する場合、端末が割当を喪失してしまい、それ故、バンドル化したNAKを報告し“忘れて”しまったかどうかを決定することである。もし、端末がNAKを報告すれば、問題は何もないが、もし端末がACKを報告する場合、サブフレームを正しく受信していないので端末は理想的にはNAKを報告すべきであるから問題が生じる(実際、端末は割当を喪失し、そしてデータをデコードしようとさえしなかった)。基地局は割当てたサブフレーム数k’を記録し、そして、基地局は復調して、端末がNAKまたはM−1個(M個のコンステレーションポイントがあると仮定して)のACKメッセージのどれかについて報告したかどうかを推定する。M−1個のACKメッセージのうちの一つ、例えば、ACKkを受信する場合、kと割当てたサブフレーム数k’とを比較し、端末がどれかのダウンリンク割当を喪失したかどうか、この方法で検出できる。
【0035】
図1は、例えば、E−UTRAN、LTE、LTE−Adv、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)WCDMAシステム、汎欧州ディジタル移動電話方式/GSM(登録商標)発展用強化データ・レート(GSM(登録商標)/EDGE)、広帯域符号分割多重接続(WCDMA)、高速ワイヤレスインターネット(WiMax)またはウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)のような無線通信システム100を描写している。通信システム100はTDDまたはFDDを使用してもよく、基地局110と、無線チャネル130を介して互いに通信するよう適応した端末120とを備える。基地局110はノードB、eNodeBまたは、TDDまたはFDD無線チャネルであってもよい一つの無線チャネルを介して端末と通信可能なその他の任意のネットワークユニットであってもよい。端末120は、移動電話機、携帯情報端末(PDA)、ユーザ機器(UE)または、無線チャネルを介して基地局と通信可能なその他の任意のネットワークユニットであってもよい。
【0036】
基地局110は、無線チャネル130を介してデータパケットを送信するため、少なくともあるアップリンク・サブフレームのために、HARQとACK/NAKバンドルを使用する。無線チャネル130を介して、サブフレーム内のトランスポート・ブロックでデータパケットを転送する。この目的のために、基地局は移動体端末120に送信すべき複数のサブフレームをスケジュールする。もし、移動体端末120からNAKメッセージを受信したなら、基地局110は、移動体端末120が正常受信の確認応答を完了するまで、またはその期間は事前に決定した期間であってもよいが、期間が満了するまで、非確認応答のサブフレームを再送信する。
【0037】
所与のアップリンク・サブフレームに対して、基地局110から端末120に送信する、Kで示す複数のダウンリンク・サブフレームが関連付けられる。幾つかの実施例では、DL制御チャネルは、あるUL制御チャネル・リソースと関連するDLサブフレーム各々でDL割当を搬送する。代表的な場合には、最大K個のサブフレームからのACK/NAKを一つのUL単一サブフレームにバンドルする、即ち、バンドル・ウインドウにはk個のDLサブフレームを備える。DLサブフレームは1からKまで数を付けてもよい。このサブフレーム集合内で、eNodeBは所与の端末にダウンリンク送信を割当てることができる。割当てたサブフレーム数k’は0とKの間の値をとることができる。
【0038】
2つの例を図2に図示されている。この例では、関係するDLサブフレーム数Kは、異なるサブフレームに対しても、異なる非対称性に対しても異なっている。図2aでは、4DL:1UL構成のシナリオが描写されている。このシナリオでは、各半フレームの第1の(そして唯一の)ULサブフレームを4個のDLサブフレーム、即ち、K=4に関係させている。
【0039】
図2bでは、3DL:2UL構成のシナリオが描写されている。このシナリオでは、各半フレームの第1のULサブフレームを2個のDLサブフレーム、即ち、K=2に関係させており、一方第2のULサブフレームを単一のDLサブフレーム、即ち、K=1と関係させる。
【0040】
上述のように、基地局110は端末にk’個のサブフレームでデータを送信する。端末120は、受信側で各DLサブフレームのDL割当を検出しデコードしようと試みるであろう。このことにより、端末120が、kで示すバンドル・ウインドウの間、検出したDL割当の数を記録し続けることが可能となる。幾つかの実施例では、端末120には計数器を備える。DL割当を受信するDLサブフレームの各々のために、端末120は、それが何個のDL割当の受信を完了したかを計数する計数器のカウントを増加させてもよい。
【0041】
端末120は、それがDL割当の検出を完了したDLサブフレームのトランスポート・ブロックをデコードし、巡回冗長検査(CRC)により、トランスポート・ブロックを正しく受信しているかどうかを推定しようと更に試みるであろう。ここで、端末120は、成功裏に受信したトランスポート・ブロックが幾つあるかを知る。また、DL割当を検出するためにCRCを使用してもよい。
【0042】
幾つかの実施例では、各DLサブフレームのダウンリンク割当の一部として、ダウンリンク割当インデックス(DAI)を基地局110から端末120にシグナリングする。DAIは、バンドル・ウインドウ内で、前に割当てたDLサブフレーム数と将来割当てる最小のDLサブフレーム数との内、少なくともいずれかを表わす。もしそのようにシグナリングしたなら、端末120は、少なくとも前のDLサブフレームのいずれかを喪失したかどうかを判断するため、受信したDL割当数の計数器と基地局110からシグナリングしたDAIとを更に比較してもよい。
【0043】
k個の検出したダウンリンク・サブフレーム内で、デコードされた複数のトランスポート・ブロックの中の各々が正しく受信される場合、k個のサブフレームに関して、合成またはバンドル化したエンコードのACKメッセージを、端末120から基地局110に提供する。また、エンコードされたACKメッセージには、確認応答したサブフレーム数kを含む。例えば、4個の異なるサブフレームの場合、数値4と一緒に一つの合成したACKとして全てがACKであることが表現され、このACKが4個のサブフレームに関して正当であるということを示す。バンドル化したACKを送信する場合、受信サブフレーム数により、使用されるコンステレーションポイントが決定されるように位相シフトキーイング(PSK)を使用して、エンコードしたACKメッセージを送信することができる。
【0044】
例えば、端末120が、DAIを用いて、ダウンリンク割当を喪失したことを検出する場合、または、検出されたk個のサブフレームのいずれかにおいて、トランスポート・ブロックをデコードすることに失敗した場合、基地局110にNAKメッセージが提供される。なお、受信サブフレーム数と独立に基地局に同じメッセージが提供される。任意のkについて前記ACKメッセージを変調するために使用したとおもわれるPSKコンステレーションポイントとは異なるコンステレーションポイントを使用するというようにPSKを使用して、このNAKメッセージを変調するとよい。
【0045】
基地局110は、k個のサブフレームのNAKまたはACKのどちらかであり得る送信メッセージを受信するが、ここでkは1とKとの間の値をとることができる。NAKを受信した場合は、基地局110は、k’個の送信サブフレームのうちの少なくとも一つが正しく受信されなかったということを知る。従って、基地局110は、それに応じてk’個のサブフレームを再送信するであろう。基地局110がk個のサブフレームのACKを受信した場合、基地局110は、これと割当てたサブフレーム数k’とを比較でき、もし受信メッセージが送信サブフレームの数と一致しないなら、基地局110は、少なくとも一つの割当を完全に喪失したということを検出でき、対応するサブフレームを再送信することができる。
【0046】
幾つかの実施例では、そして端末120が、全てのDL割当を喪失してしまったということを知る場合、端末120はこの場合にNAKで応答してもよい。幾つかの実施例では、端末120は、応答を与えないということを意味する不連続送信(DTX)で応答することを選択してもよい。
【0047】
幾つかの実施例によれば、端末120は、以下のことを表わす(K+1)個のメッセージのうちの少なくとも一つで基地局110に応答する。即ち、
−NAK(少なくとも一つのDL割当が検出され、かつ、トランスポート・ブロックのうちの少なくとも一つのデコードが失敗した場合。また、割当が全く検出されなかったが、端末が依然としてACK/NAKを、例えば、スケジューリング要求またはチャネル品質指標(CQI)報告と一緒に、送信する必要があるという場合にもNAKが生成されてもよい。更にまた、端末120が、例えば、DAIの使用のため、少なくとも一つの割当を喪失してしまったということを知る場合、NAKを生成してもよい)と、
−ACK 1(1個のDL割当が検出され、かつ、トランスポート・ブロックがデコードとCRCを通過させた場合)と、
−ACK 2(2個のDL割当が検出され、かつ、トランスポート・ブロックがデコードとCRCを通過させた場合)と、
−最大、ACK K(K個のDL割当が検出され、かつ、トランスポート・ブロックがデコードとCRCを通過させた場合)
である。
【0048】
ある実施例では、DL割当でDAI(もしそのようなものがあるなら)の使用により可能となるが、少なくとも一つの割当を喪失してしまったということを端末120が知る場合、端末120は応答しない(DTX)ことを選択してもよい。更にまた、この場合に、それはNAKで応答することを選択してもよい。それにも拘らず、ある実施例ではDTXに追加のメッセージがあってもよく、その時には、合計でK+2個のメッセージがある。
【0049】
更なる実施例では、K+1(またはK+2)より少ないメッセージが可能であり、その結果、異なるメッセージの意味は少し異なる可能性がある。例えば、K=4であるが4個のみ異なるメッセージで、(QPSK変調を使用、下記参照)、端末120は、例えば、下記の4個のメッセージのうちの少なくとも一つで基地局に応答する。即ち、
−NAK、
−ACK 1またはACK 4、
−ACK 2および
−ACK 3、
または、もう一つの例では、
−NAK、
−ACK 1、
−ACK 2および
−ACK 3またはACK 4、
またはその他の任意の適当な組合せ
である。
【0050】
DAIを使用する実施例では、基地局110は、以前のDLサブフレーム数と将来に割当てるDLサブフレーム数との内の少なくともいずれかを、バンドル・ウインドウ内で端末120にシグナリングする。上述のように、端末120は、複数のDL割当の受信を完了した場合、それがいずれかのDL割当を喪失したかどうかを見るため、その数を計数し、DAIでシグナリングした数と比較できる。
【0051】
別の実施例では、DAIを使用する場合、適当であるが、ACKkは、k=1,2,……,Kとして、サブフレームkを有するACKが最後に受信したサブフレームであることを表わす。それ故、基地局110は、ありとあらゆるDLサブフレームのDAIの内容を知っているので、もしどのDLサブフレームが最後に受信されたかを知っているなら、どの端末120がバンドル化ACK/NAKに基づいていたかを知るであろう。次に、以前のいずれかのDL割当を喪失したかどうかを端末120が見ることによりDAIを使用してもよく、最後に受信したDLサブフレームを基地局110にシグナリングすることにより、基地局110は、いずれかのDL割当が端末側で喪失したかどうかを見ることが可能である。
【0052】
1実施例では、DAIは、端末120に対して、バンドル・ウインドウにおいて今までにスケジュールされたサブフレームの数を表わす。典型的なシナリオでは、基地局110は、バンドル・ウインドウで4個のサブフレーム、S1、S2、S3およびS4を端末120に送信し、最後にDAIが4個であることを端末120にシグナリングする。もし端末120がバンドル・ウインドウの最後で一つ以上のサブフレームを喪失するなら、端末120は、全てのサブフレームの受信を完了したということを信じるであろう。上述したと同じ方法で、最後に受信したサブフレーム数kをPSKコンステレーションポイントに変調するように、エンコードしたACKメッセージを変調してもよい。もしこのACKメッセージを受信すると、基地局110は、端末120がk以上の数を有するサブフレームのいずれかを喪失してしまい、その結果、基地局110は喪失したサブフレームを端末120に再送信する。
【0053】
例えば(A=正しく受信、D=喪失とすれば)、
−もしS1−A、S2−A、S3−A、S4−Dなら、
サブフレーム3が最後に正しく受信したサブフレームであったので、端末120は基地局110にACK3を提供するであろう。その結果、基地局110はS4を再送信するであろう。また、
−もしS1−A、S2−A、S3−D、S4−Dなら、
サブフレーム2が最後に正しく受信したサブフレームであったので、端末120は基地局110にACK2を提供するであろう。その結果、基地局110はS3とS4を再送信するであろう。また、
−もしS1−A、S2−D、S3−D、S4−Dなら、
サブフレーム1が最後に正しく受信したサブフレームであったので、端末120は基地局110にACK1を提供するであろう。その結果、基地局110はS2、S3およびS4を再送信するであろう。
【0054】
サブフレームをバンドル・ウインドウの最後ではないところで喪失するような場合、端末120はエンコードしたNAKメッセージを基地局110に送信する。上述したのと同じ方法で、ACKメッセージを変調するために使用したと思われるPSKコンステレーションポイントとは異なるPSKコンステレーションポイントに、エンコードされたNAKメッセージを変調する。これは、例えば、以下の場合のシナリオに対して発生する。即ち、
−S1−A、S2−D、S3−A、S4−A、または
−S1−A、S2−D、S3−D、S4−A、または
−S1−D、S2−A、S3−A、S4−A、
等である。
【0055】
この場合、基地局110は、端末120が受信しなかったのはどのサブフレームかを知るであろう。従って、基地局110は、バンドル・ウインドウ内でサブフレームS1、S2、S3およびS4の全てを再送信してもよい。
【0056】
基地局110のスケジューラは同じサブフレームで幾つかの端末(端末120を含む)をスケジュールしてもよく、上述のように、幾つかの実施例では、どれだけ多くの、そしてどのDLサブフレームにリソースを割当てたかの記録をつける。HARQフィードバックの検査により、それは、バンドル・ウインドウ内の送信が成功したかどうかを知るであろう。
【0057】
幾つかの実施例では、スケジューリング要求(SR)またはCQI報告と一緒にPUCCHで、バンドル化したACK/NAKを端末120から基地局110に送信するか、または、一般的にPUCCHリソースがPSKを搬送することができる場合、使用した変調アルファベットをK+1PSKと取ることができる。以下の式を使用してもよい。即ち、
S_k=exp{j*2*π/(K+1)*k}、k=0,1,……K
である。
【0058】
ここでj=sqrt(−1)であり、Kはバンドル・ウインドウにおける可能な、即ちスケジュールされていないがスケジュール可能なサブフレーム数の合計であり、kはエンコードされたACKメッセージで確認応答したサブフレーム数である。S_kは、端末120から送信した変調シンボルである。PSKコンステレーションの幾つかの例を図3a、図3bおよび図3cで与えるが、この内、図3bは、この式を使用するPSKコンステレーションを表現する。
【0059】
図3aはノン−ユニフォームPSKコンステレーションを示すが、ここでは、NAK−>ACK誤り、次にACK1−>ACK2誤りに高い要求条件を持つことができるよう、ACK1とACK2をNAKから、次に互いから遠くに離して配置する。
【0060】
図3bはユニフォームPSKコンステレーションを示すが、ここでは、ACK1、ACK2、ACK3およびNAKを4相PSK(QPSK)コンステレーションに配置する。通常QPSKはデータに使用するので、基地局110または端末120にとっては、特殊なコンステレーションACK/NAKフィードバックを持たない方がより容易である。また、同じマッピング機能をデータに使用するようにこのシンボルを読み出し、またはそれらを基地局110と端末120に書き込む場合、実装したソフトウエアまたはハードウエアの幾つかを再使用することができるかもしれない。
【0061】
図3cは、ACK1、ACK2、ACK3、ACK4およびNAKに異なるPSKコンステレーションポイントを表現するノン−ユニフォームPSKコンステレーションを示すが、ここでは、NAK−>ACK誤り、次にACK1−>ACK2誤りに高い要求条件を持つことができるよう、ACK1とACK2をNAKから、次に互いから遠くに離して配置する。ACK3−>ACK2、ACK4−>ACK1が最少に設定されないであろうと同時に、3または4サブフレームの全てが喪失することはそれ程はないであろうから、ACK3とACK4はNAKにより近く配置してもよい。
【0062】
Pr(DTX−>ACK)に関して、即ち、喪失した割当をACKと間違えて解釈するという誤り要求条件に関しては、Pr(NAK−>ACK)、即ち、NAKをACKと間違えて解釈するという対応する要求条件より高いか、はるかに高い。例えば、喪失したDL割当を確認応答と解釈するという誤り確率を表わす確率Pr(DTX−>ACK)は、0.01〜0.1のオーダである。一方、NAKをACKと解釈する確率を表わす確率Pr(NAK−>ACK)は、0.0001〜0.001のオーダである。それ故、これを有効に使うため、メッセージのエンコードを行なってもよい。この目的のため、別の実施例では、ノン−ユニフォーム(K+1)PSKを使用するエンコードを行なう。ここで、NAKと最近接のACKポイントとの間の距離は、任意の2個のACKの間の最少距離より大きい。このことは、
min_(i)P(NAK−>ACK_i)<
min_(j,k)P(ACK_j−>ACK_k)
を意味する。
【0063】
送信されたACKメッセージのいずれかをNAKと解釈する確率は、ACKの数を間違えて解釈する確率より低くあるべきである。上記の表現は、端末120からの特定の数のACKサブフレームを、基地局110にあるもう一つの数のACKサブフレームと間違って解釈するということを表わし、その結果、ACKのいずれかとしてデコードされるNAKの誤りは、一つのACKを別のACKとしてデコードされるという何らかの誤りイベントより少ない。いくつかの例が図4a、図4b,図4cに示されている。
【0064】
図4aは、図3aに示すものと類似の原理を使用するが、NAK−>ACK誤りに対してはさらにより多くの保護となる、ACK1、ACK2およびNAKのためのノン−ユニフォームPSKコンステレーションを示す。
【0065】
図4bは、図4aに示すものと類似の原理を使用するが、3個のACKに拡張して、ACK1、ACK2、ACK3およびNAKのためのノン−ユニフォームPSKコンステレーションを示す。
【0066】
図4cは、図4aに示すものと類似の原理を使用するが、4個のACKに拡張して、ACK1、ACK2、ACK3、ACK4およびNAKのためのノン−ユニフォームPSKコンステレーションを示す。
【0067】
幾つかの実施例では、例えば、16QAMのようなQAMをPSKの代わりに使用することができる。図5は、ACK1とACK2(同じコンステレーションポイント)、ACK3、ACK4、ACK5、ACK6、ACK7、ACK8、ACK9、ACK10、ACK11、ACK12、ACK13、ACK14、ACK15、ACK16およびNAKを16QAMコンステレーションに置く場合のコンステレーションを示し、これを、例えば、高度LTEで使用してもよい。もっと実際的な設定では、異なる対象の誤り確率に合致するよう選んだ距離で、16個のコンステレーションポイントのサブセットのみを使用する。
【0068】
それ故、本発明の主な利点は、シグナリングが削減される点にある。ACKを送信する場合、サブフレーム数をエンコードするのみであるから、ACK/NAKと受信サブフレーム数の両方に関する情報を搬送するために必要なシグナリングlog(2K)ビットの代わりに、わずかlog(K+1)ビットを使用すれば良い。
【0069】
勿論、本発明の本質的な特性から逸脱することなしに、ここで具体的に説明したものより他の方法で本発明を実行してもよい。本発明の実施例は、全ての点で説明に役立つものとして考えるべきであり、制限を与えるものと考えるべきではない。
【0070】
なお、この開示で本発明を代表的に示すために3GPP LTEからの用語を使用したが、本発明の範囲を前述のシステムのみに制限するものとして、これを見るべきではない。LTE−Adv、WCDMA、WiMax、UMBおよびGSM(登録商標)、同じく将来の無線システムを含むその他の無線システムもまた、この開示内で取り扱う着想を有効に使うことから益が得られるのである。
【0071】
幾つかの実施例に従う、基地局110へのACK/NAKメッセージを提供するための端末120における方法のステップについて、図6に描写するフローチャートを参照してここで説明する。上述のように、通信システムは基地局110と端末120とを有する。この方法は以下のステップを備える。
【0072】
601.端末120は、基地局110から検出した、結果としてkである割当られたダウンリンク・サブフレーム数を計数する。
【0073】
602.次に、端末120は、計数したk個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々を正しく受信したかどうかを確証する。
【0074】
603.k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々を正しく受信したと推定する場合、端末120は、k個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージを基地局110に提供する。そのACKメッセージにはサブフレーム数kを含む。確認応答したサブフレーム数kに依存してコンステレーションポイントを選択するように、エンコードされたACKメッセージを変調してもよい。
【0075】
604.k個のダウンリンク・サブフレームに含まれるトランスポート・ブロックのいずれかを正しく受信しなかったと推定する場合、バンドル化したk個のサブフレームに関してエンコードされた一つのNAKメッセージを基地局110に提供してもよい。前記ACKメッセージを変調するために使用したと思われるPSKコンステレーションポイントと異なるPSKコンステレーションポイントを使用して、エンコードされたNAKメッセージを変調してもよい。
【0076】
605.これはオプションのステップである。幾つかの実施例では、端末120は、基地局110からのダウンリンク割当インデックス“DAI”を取得してもよい。これらの実施例では、DAIは、以前の、そして、将来に割当てるサブフレーム数を表わす。
【0077】
606.このステップはオプションである。幾つかの実施例では、基地局110から送信したDLサブフレームのいずれかを喪失したかどうかを、端末120は確証する。幾つかの実施例では、ステップ605でDAIを取得した場合、端末120は、受信したDL割当数を基地局110からシグナリングしたDAIと比較し、以前のDLサブフレームのいずれかを喪失したかどうかを判断する。
【0078】
607.このステップはオプションである。基地局110から送信したDLサブフレームを喪失したと確証した場合、端末120は、一つのエンコードされたNAKメッセージを基地局110に提供してもよい。前記ACKメッセージを変調するために使用したと思われるPSKコンステレーションポイントと異なるコンステレーションポイントに、エンコードされたNAKメッセージを変調する。
【0079】
608.このステップはオプションであり、ステップ607に代わるものである。基地局110から送信したDLサブフレーム全てを喪失したと確証した場合、端末120は、不連続送信“DTX”で応答を基地局110に提供してもよい。
【0080】
609.このステップはオプションであり、ステップ607および608に代わるものである。基地局110から送信した全てのDLサブフレームを喪失したと確証した場合、端末120は一つのエンコードされたDTXメッセージを基地局110に提供してもよい。前記ACKメッセージを変調するために使用したと思われるPSKコンステレーションポイントと異なるPSKコンステレーションポイントに、エンコードしたDTXメッセージを変調してもよい。
【0081】
幾つかの実施例では、端末120は複数のPSKコンステレーションポイントを有するPSKを使用する。これらの実施例の幾つかでは、端末120は、エンコードされたNAKメッセージを送信する場合、複数のPSKコンステレーションポイントの中の第1のコンステレーションポイントNAKを、そして異なるkの値に関してエンコードされたACKメッセージを送信する場合は、複数のPSKコンステレーションポイントの中の異なる第2のコンステレーションポイントACK1、ACK2、ACK3およびACK4を使用する。異なる第2のコンステレーションポイントACK1、ACK2、ACK3およびACK4は全て、第1のコンステレーションポイントNAKと異なり、その場合、選択したコンステレーションポイントは受信サブフレーム数kの数に依存してもよい。
【0082】
幾つかの実施例では、k個のサブフレームに関して、エンコードされたACKメッセージ、またはNAKメッセージ、またはPSKコンステレーションポイントへのDTXメッセージを送信するために、ユニフォームPSKを使用する。
【0083】
幾つかの別の実施例では、k個のサブフレームに関して、エンコードされたそれぞれのACKメッセージ、またはNAKメッセージ、またはDTXメッセージの送信のために、4相位相変調“QPSK”を使用する。
【0084】
別の具体的な実施例では、端末120は、第1のQPSKコンステレーションポイント、第2のQPSKコンステレーションポイント、第3のQPSKコンステレーションポイント、および第4のQPSKコンステレーションポイントを有するQPSKを使用する。この実施例では、端末120は、エンコードされたNAKメッセージを変調する場合に第1のコンステレーションポイントを、k=1又は4の時のk個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージを変調する場合に第2のコンステレーションポイントを、k=2の時のk個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージを変調する場合に第3のコンステレーションポイントを、そして、k=3の時のk個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージを変調する場合に第4のコンステレーションポイントを使用する。
【0085】
具体的な実施例では、端末120は、k個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージ、またはNAKメッセージ、またはX−QAMコンステレーションポイントへのDTXメッセージを変調するために、X−QAMを使用する。Xは22、23、24、……2Nの任意の値を取ることができる。
【0086】
幾つかの実施例では、端末120は、k個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージ、またはNAKメッセージ、またはPSKコンステレーションポイントへのDTXメッセージを変調するために、ノン−ユニフォームPSKを使用する。
【0087】
基地局110にACK/NAKメッセージを提供するための上記の方法のステップを実行するため、端末120は図7に描写する端末700の構成を備える。上述のように、通信システムは、基地局110と端末120とを有する。
【0088】
端末700の構成には、基地局110から検出した、結果としてkになる、割当てたダウンリンク・サブフレームの数を計数するよう構成した計数ユニット710を備える。
【0089】
端末700の構成には、計数したk個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々を正しく受信したかどうかを確証するよう構成した確証ユニット720を更に備える。もし基地局110から送信したDLサブフレームのいずれかを喪失したかどうかを確証するよう、確証ユニット720をさらに構成してもよい。
【0090】
端末700の構成には、k個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージを基地局110に提供するよう構成した送信ユニット730を更に備えてもよい。k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々が正しく受信されたと推定する場合、ACKメッセージにはサブフレーム数kを含む。確認応答したサブフレーム数kに依存して、コンステレーションポイントを選択するようエンコードされたACKメッセージを変調してもよい。
【0091】
k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロックのいずれかが正しく受信されなかったと推定する場合、バンドル化したk個のサブフレームに関してエンコードされた一つのNAKメッセージを基地局110に提供するよう、送信ユニット730を更に構成してもよい。前記ACKメッセージを変調するために使用したと思われるPSKコンステレーションポイントと異なるPSKコンステレーションポイントを使用して、エンコードされたNAKメッセージを変調してもよい。
【0092】
幾つかの実施例では、基地局110から送信したDLサブフレームを喪失したことを確証した場合、一つのエンコードされたNAKメッセージを基地局110に提供するよう、送信ユニット730を更に構成する。前記ACKメッセージを変調するために使用したと思われるPSKコンステレーションポイントと異なるPSKコンステレーションポイントに、エンコードしたNAKメッセージを変調する。
【0093】
別の実施例では、基地局110から送信した全てのDLサブフレームを喪失したことを確証した場合、不連続送信“DTX”で基地局110に応答を提供するよう、送信ユニット730を更に構成してもよい。
【0094】
更に別の実施例では、基地局110から送信した全てのDLサブフレームを喪失したことを確証した場合、一つのエンコードしたDTXメッセージを基地局110に提供するよう、送信ユニット730を更に構成する。前記ACKメッセージを変調するために使用したと思われるPSKコンステレーションポイントと異なるPSKコンステレーションポイントに、エンコードしたDTXメッセージを変調する。
【0095】
幾つかの実施例では、複数のPSKコンステレーションポイントを有するPSKを使用するよう、端末120を適応させる。これらの実施例の幾つかでは、エンコードしたNAKメッセージを送信する場合、複数のPSKコンステレーションポイントの中の第1のコンステレーションポイントNAKを、そしてkの異なる値に関してエンコードされたNAKメッセージを送信する場合、複数のPSKコンステレーションポイントの中の異なる第2のコンステレーションポイントACK1、ACK2、ACK3およびACK4を使用するよう端末120を適応させる。異なる第2のコンステレーションポイントACK1、ACK2、ACK3およびACK4は全て、第1のコンステレーションポイントNAKと異なる。そして、選択したコンステレーションポイントは、受信サブフレーム数kに依存すると良い。
【0096】
端末700の構成にさらに、基地局110からのDAIを取得するよう構成した受信ユニット730を備えてもよい。DAIは、以前にそして将来に割当てるDLサブフレーム数を表わす。これらの実施例では、以前のDLサブフレームのいずれかを喪失してしまったかどうかを判断するため、受信したDL割当数と基地局110からシグナリングされたDAIとを比較するよう、確証ユニット720を更に構成してもよい。
【0097】
幾つかの実施例では、k個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージ、またはNAKメッセージ、またはPSKコンステレーションポイントへのDTXメッセージを変調するために使用するよう、ユニフォームPSKを適応させる。
【0098】
幾つかの別の実施例では、k個のサブフレームに関してエンコードされたそれぞれのACKメッセージ、またはNAKメッセージ、または端末120が送信するDTXメッセージを変調するために使用するよう、4相位相変調QPSKを適応させる。
【0099】
具体的な実施例では、第1のQPSKコンステレーションポイント、第2のQPSKコンステレーションポイント、第3のQPSKコンステレーションポイント、および第4のQPSKコンステレーションポイントを有するQPSKを使用するよう、端末120を適応させる。この実施例では、エンコードされたNAKメッセージを変調する場合に第1のコンステレーションポイントを、k=1または4の時のk個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージを変調する場合に第2のコンステレーションポイントを、k=2の時のk個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージを変調する場合に第3のコンステレーションポイントを、そして、k=3の時のk個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージを変調する場合に第4のコンステレーションポイントを使用するよう端末120を適応させる。
【0100】
幾つかの実施例では、端末120は、k個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージ、またはNAKメッセージ、またはX−QAMコンステレーションポイントへのDTXメッセージを変調するために、X−QAMを使用し、Xは22、23、24、……、2Nの任意の値を取ることができる。
【0101】
幾つかの実施例では、端末120は、k個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージ、またはNAKメッセージ、またはPSKコンステレーションポイントへのDTXメッセージを変調するために使用するよう、ノン−ユニフォームPSKを適応させる。
【0102】
端末120からの確認応答ACK/NAK報告を処理するため、図8に描写するフローチャートを参照して、幾つかの実施例により、基地局110における方法のステップをここで説明する。上述のように、通信システムは、基地局110と端末120を有する。この方法は以下のステップを備える。
【0103】
801.基地局110は、トランスポート・ブロックを有する複数のダウンリンク・サブフレームを端末120に送信する。
【0104】
802.k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々を端末120が正しく受信したと確証する場合、基地局はk個のサブフレームに関してエンコードされた一つのACKメッセージを端末120から受信する。そのエンコードされたACKメッセージは、端末120が検出したサブフレーム数kを含む。端末120は、結果としてkである受信サブフレームの計数を行なう。確認応答のサブフレーム数kに依存してコンステレーションポイントを選択するように、そのエンコードされたACKメッセージを変調してもよい。
【0105】
803.k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロックのいずかが正しく受信されなかったと推定する場合、基地局110は、バンドル化したk個のサブフレームに関してエンコードされた一つのNAKメッセージを端末120から受信してもよい。前記ACKメッセージを変調するために使用したと思われるPSKコンステレーションポイントと異なるPSKコンステレーションポイントを使用して、そのエンコードされたNAKメッセージを変調してもよい。
【0106】
804.これはオプションのステップである。幾つかの実施例では、基地局110は端末120にDAIをシグナリングする。DAIは、以前の、そして将来の割当てるDLサブフレーム数を表わす。DAIは端末120により用いられ、受信したダウンリンク割当数と基地局110からシグナリングされたDAIとを比較することにより、基地局110から送信したダウンリンク・サブフレームのいずれかを喪失したかどうかを確証する。
【0107】
805.これはオプションのステップである。端末120が、基地局110から端末120に送信したダウンリンク・サブフレームを喪失したことを確証した場合、基地局110は端末120からエンコードされた一つのNAKメッセージを受信するかもしれない。前記ACKメッセージを変調するために使用したと思われるPSKコンステレーションポイントと異なるPSKコンステレーションポイントに、そのエンコードされたNAKメッセージを変調する。
【0108】
806.これはオプションのステップである。端末120が、基地局110から端末120に送信したk個のDLサブフレーム全てを喪失したことを確証した場合、基地局110は端末120から不連続送信DTXで応答を受信してもよい。
【0109】
807.これもまたオプションのステップである。端末120が、基地局110から端末120に送信したDLサブフレーム全てを喪失したことを確証した場合、基地局110は端末120から一つのエンコードされたDTXを受信するかもしれない。前記ACKメッセージを変調するために使用したと思われるPSKコンステレーションポイントと異なるPSKコンステレーションポイントに、そのエンコードされたDTXメッセージを変調する。
【0110】
幾つかの実施例では、受信したACK/NAKメッセージにおいて、複数のPSKコンステレーションポイントを有するPSKが使用される。これらの実施例では、エンコードされたNAKメッセージを送信するために、複数のPSKコンステレーションポイントに中の第1のコンステレーションポイントNAKを使用し、異なるkの値に関してエンコードされたACKメッセージを送信するため、複数のPSKコンステレーションポイントに中の異なる第2のコンステレーションポイントACK1、ACK2、ACK3およびACK4を使用する。異なる第2のコンステレーションポイントACK1、ACK2、ACK3およびACK4は全て、第1のコンステレーションポイントNAKと異なってもよく、選択したコンステレーションポイントは数値kに依存してもよい。
【0111】
幾つかの実施例では、k個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージ、またはNAKメッセージ、またはPSKコンステレーションポイントへのDTXメッセージを変調するために、ユニフォームPSKを使用する。
【0112】
幾つかの実施例では、k個のサブフレームに関してエンコードされたそれぞれのACKメッセージ、またはNAKメッセージ、または端末120が送信するDTXメッセージのために、QPSKを使用する。
【0113】
幾つかの更なる実施例では、第1のQPSKコンステレーションポイント、第2のQPSKコンステレーションポイント、第3のQPSKコンステレーションポイント、および第4のQPSKコンステレーションポイントを有するQPSKを使用する。これらの実施例では、エンコードされたNAKメッセージを送信するために第1のコンステレーションポイントを使用し、k=1または4の時のk個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージの変調のために第2のコンステレーションポイントを使用し、k=2の時のk個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージの変調のために第3のコンステレーションポイントを使用し、そして、k=3の時のk個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージの変調のために第4のコンステレーションポイントを使用する。
【0114】
幾つかの別の実施例では、k個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージ、またはNAKメッセージ、またはX−QAMコンステレーションポイントへのDTXメッセージを変調するために、X−QAMを使用してもよく、Xは22、23、24、……、2Nの任意の値を取ることができる。
【0115】
幾つかの別の実施例では、k個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージ、またはNAKメッセージ、またはX−QAMコンステレーションポイントへのDTXメッセージを変調するために、ノン−ユニフォームPSKを使用する。
【0116】
端末120からの確認応答ACK/NAKメッセージを処理するための上記の方法のステップを実行するため、基地局110は図9に描写された構成900を備える。上述のように、通信システムは、基地局110と端末120とを有する。
【0117】
基地局の構成900には、複数のトランスポート・ブロックを有する複数のダウンリンク・サブフレームを端末110に送信するよう構成した送信ユニット910を備える。
【0118】
端末120にDAIをシグナリングするよう、送信ユニット910をさらに構成してもよい。そのDAIは以前に、そして将来に割当てるDLサブフレーム数を表わし、受信DL割当数と基地局110からシグナリングされたDAIとを比較することにより、基地局110から送信したDLサブフレームのいずれかを喪失したかどうかを確証するため、端末120が使用するようDAIを適応させる。
【0119】
基地局の構成900には、k個のサブフレームに関してエンコードされた一つのACKメッセージを端末120から受信するよう構成した受信ユニット920を更に備え、そのエンコードされたACKメッセージには、k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々を端末120が正しく受信したと確証する場合、端末120が検出したサブフレーム数kを含む。確認応答であるサブフレーム数kに依存してコンステレーションポイントを選択するように、エンコードされたACKメッセージを変調してもよい。
【0120】
受信ユニット920は更に、k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロックのいずれかを正しく受信しなかったと端末120が確証する場合、バンドル化したk個のサブフレームに関してエンコードされた一つのNAKメッセージを端末120から受信するよう構成される。前記ACKメッセージを変調するために使用したと思われるPSKコンステレーションポイントと異なるコンステレーションポイントを使用して、そのエンコードされたNAKメッセージを変調してもよい。
【0121】
受信ユニット920は更に、基地局110から端末120に送信したk個のDLサブフレームの全てを端末120が喪失したと確証した場合、不連続送信DTXで端末120から応答を受信するよう構成されてもよい。
【0122】
受信ユニット920は更に、基地局110から端末120に送信したDLサブフレームの全てを端末120が喪失したと確証した場合、端末120からエンコードした一つのDTXを受信するよう構成されてもよい。前記ACKメッセージを変調するために使用したと思われるPSKコンステレーションポイントと異なるコンステレーションポイントに、そのエンコードされたDTXメッセージを変調してもよい。
【0123】
幾つかの実施例では、受信したACK/NAKメッセージで使用するよう、複数のPSKコンステレーションポイントを有するPSKを適応させる。これらの実施例では、エンコードされたNAKメッセージのために使用するよう、複数のPSKコンステレーションポイントに中の第1のコンステレーションポイントNAKを適応させ、異なるkの値に関してエンコードされたACKメッセージのために使用するよう、複数のPSKコンステレーションポイントの中の異なる第2のコンステレーションポイントACK1、ACK2、ACK3、ACK4を適応させる。異なる第2のコンステレーションポイントACK1、ACK2、ACK3およびACK4は全て、第1のコンステレーションポイントNAKと異なってもよく、選択したコンステレーションポイントは数kに依存してもよい。
【0124】
幾つかの実施例では、k個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージ、またはNAKメッセージ、またはPSKコンステレーションポイントへのDTXメッセージを変調するために、ユニフォームPSKを使用する。
【0125】
幾つかの実施例では、k個のサブフレームに関してエンコードされたそれぞれのACKメッセージ、またはNAKメッセージ、または端末120が送信するDTXメッセージのために、QPSKを使用する。
【0126】
幾つかの更なる実施例では、第1のQPSKコンステレーションポイント、第2のQPSKコンステレーションポイント、第3のQPSKコンステレーションポイント、および第4のQPSKコンステレーションポイントを有するQPSKを使用する。これらの実施例では、エンコードされたNAKメッセージの変調のために第1のコンステレーションポイントを使用し、k=1または4の時のk個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージの変調のために第2のコンステレーションポイントを使用し、k=2の時のk個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージの変調のために第3のコンステレーションポイントを使用し、そして、k=3の時のk個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージの変調のために第4のコンステレーションポイントを使用する。
【0127】
幾つかの別の実施例では、k個のサブフレームに関してエンコードされたACKメッセージ、またはNAKメッセージ、またはX−QAMコンステレーションポイントへのDTXメッセージを変調するために、X−QAMを使用してもよく、Xは22、23、24、……、2Nの任意の値を取ることができる。
【0128】
幾つかの別の実施例では、k個のサブフレームのためにエンコードされたACKメッセージ、またはNAKメッセージ、またはX−QAMコンステレーションポイントへのDTXメッセージの変調のため、ノン−ユニフォームPSKを使用する。
【0129】
本発明の解決策の機能を実行するためのコンピュータプログラムコードと共に、図7で描写された端末700の構成におけるプロセッサ740または図9で描写された基地局900の構成におけるプロセッサ930のように、一つ以上のプロセッサを通して確認応答ACK/NAK報告を処理するための上述の本発明の機構が実装されてもよい。また、例えば、基地局110または端末120にロードした場合、本発明の解決策を実行するためのコンピュータプログラムコードを運ぶデータ担持体の形式で、上述のプログラムコードをコンピュータプログラムとして提供してもよい。一つのそのような担持体は、CD−ROMディスクの形式であってもよい。しかしながら、それは、メモリスティックのようなその他のデータ担持体で実現可能である。更に、サーバ上の純粋なプログラムコードとしてコンピュータプログラムコードを提供し、基地局110または端末120に遠隔操作でダウンロードしても良い。
【0130】
単語“有する”または“有している”を使用する場合、非制限的である、即ち、“少なくとも〜からなる”を意味していると解釈すべきである。
【0131】
本発明は上記説明した好適な実施例に制限されるものではない。各種の代替、修正および等価物が使用されてもよい。従って、上記の実施例は、添付の請求の範囲が定義する本発明の範囲を制限するものとして受け取るべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局(110)と端末(120)とを有する通信システムにおいて、確認応答/否定応答の“ACK”/“NAK”メッセージを前記基地局(110)に提供する前記端末(120)における方法であって、前記方法は、
前記基地局(110)からの、検出され割当てられたダウンリンク・サブフレーム数k個を計数する(601)工程と、
前記計数されたk個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々が正しく受信されたかどうかを確証する(602)工程と、
前記k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々が正しく受信されたとして推定された場合、前記k個のサブフレームに関するエンコードされた、前記サブフレーム数kを含むACKメッセージを前記基地局(110)に提供する(603)工程とを有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる前記複数のトランスポート・ブロックのいずれかが正しく受信されていないとして推定された場合、前記k個のサブフレームの束に関してエンコードされた1つのNAKメッセージを前記基地局(110)に提供する工程をさらに有し、
前記エンコードされたACKメッセージは、コンステレーションポイントが確認応答されたサブフレームの数であるkに依存して選択されるように変調され、
前記エンコードされたNAKメッセージは、前記ACKメッセージを変調するのに用いられた前記コンステレーションポイントとは異なるコンステレーションポイントを用いて変調されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末(120)は、複数のコンステレーションポイントを有する位相シフトキーイング“PSK”変調を用い、
前記端末(120)は、
前記エンコードされたNAKメッセージを送信するとき、前記複数のPSKコンステレーションポイントの内の第1のコンステレーションポイント(NAK)と、
異なるkの値について前記エンコードされたACKメッセージを送信するとき、前記複数のPSKコンステレーションポイントの内の異なる第2のコンステレーションポイント(ACK1,ACK2,ACK3,ACK4)とを用い、
前記異なる第2のコンステレーションポイント(ACK1,ACK2,ACK3,ACK4)全ては前記第1のコンステレーションポイント(NAK)とは異なり、
選択されたコンステレーションポイントは受信したサブフレームの数kに依存することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記基地局(110)から送信されたダウンリンク“DL”サブフレームのいずれかが喪失したかどうかを確証する(606)工程をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記基地局(110)から送信されたDLサブフレームを喪失したことが確証された場合、前記基地局(110)に1つのエンコードされたNAKメッセージを提供する(607)工程をさらに有し、
該エンコードされたNAKメッセージは前記ACKメッセージを変調するために用いられた前記コンステレーションポイントとは異なるコンステレーションポイントに変調されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記基地局(110)から以前に割当てられた、そして、将来割当てられるDLサブフレームの数を表すダウンリンク割当インデックス“DAI”を取得する(605)工程をさらに有し、
前記基地局(110)から送信されたダウンリンク“DL”サブフレームのいずれかが喪失したかどうかを確証する(606)工程は、前記基地局(110)からシグナリングされた前記DAIと受信したDL割当ての数とを比較して、以前のDLサブフレームのいずれかが喪失したかどうかを判断する工程を有することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
ユニフォーム位相シフトキーイング“PSK”が、k個のサブフレームに関して前記エンコードされたACKメッセージ、或は、NAKメッセージ、或は、DTXメッセージをPSKコンステレーションポイントへと変調するために用いられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
4相位相シフトキーイング“QPSK”が、k個のサブフレームに関して前記エンコードされたACKメッセージ各々、或は、NAKメッセージ、或は、DTXメッセージの送信のために用いられることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記端末は、第1のQPSKコンステレーションポイントと、第2のQPSKコンステレーションポイントと、第3のQPSKコンステレーションポイントと、第4のQPSKコンステレーションポイントとを有するQPSKを用い、
前記端末(120)は前記エンコードされたNAKメッセージを変調するときに前記第1のQPSKコンステレーションポイントを用い、
前記端末(120)は、k=1或いは4であるとき、k個のサブフレームに関して、前記エンコードされたACKメッセージを変調するときに前記第2のQPSKコンステレーションポイントを用い、
前記端末(120)は、k=2であるとき、k個のサブフレームに関して、前記エンコードされたACKメッセージを変調するときに前記第3のQPSKコンステレーションポイントを用い、
前記端末(120)は、k=3であるとき、k個のサブフレームに関して、前記エンコードされたACKメッセージを変調するときに前記第4のQPSKコンステレーションポイントを用いることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
X−QAMが、k個のサブフレームに関して前記エンコードされたACKメッセージ、或は、NAKメッセージ、或は、DTXメッセージをX−QAMコンステレーションポイントへと変調するために用いられ、
Xは22、23、24、……、2Nのいずれかの値をとり得ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
ノンユニフォームPSKが、k個のサブフレームに関して前記エンコードされたACKメッセージ、或は、NAKメッセージ、或は、DTXメッセージをPSKコンステレーションポイントへと変調するために用いられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
基地局(110)と端末(120)とを有する通信システムにおいて、前記端末(120)からの確認応答/否定応答の“ACK”/“NAK”メッセージを処理する前記基地局(110)における方法であって、前記方法は、
複数のトランスポート・ブロックを有するダウンリンク・サブフレームの数を前記端末(120)に送信する(801)工程と、
k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる前記複数のトランスポート・ブロック各々が前記端末(120)により正しく受信されたとして推定される場合、前記k個のサブフレームに関して、前記端末により検出されたダウンリンク・サブフレームの数であるkを含む1つのエンコードされたACKメッセージを前記端末(120)から受信する(802)工程とを有することを特徴とする方法。
【請求項13】
前記k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる前記複数のトランスポート・ブロックのいずれかが正しく受信されなかったとして前記端末(120)により推定される場合、前記k個のサブフレームの束に関して1つのエンコードされたNAKメッセージを前記端末(120)から受信する(803)工程をさらに有し、
前記受信したエンコードされたACKメッセージは、コンステレーションポイントが確認応答されたサブフレームの数であるkに依存して選択されるように変調され、
前記受信したエンコードされたNAKメッセージは、前記ACKメッセージを変調するのに用いられた前記コンステレーションポイントとは異なるコンステレーションポイントを用いて変調されることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
複数のPSKコンステレーションポイントが、前記受信したACK/NACKメッセージにおけるPSK変調のために用いられ、
前記複数のPSKコンステレーションポイントの内の第1のコンステレーションポイント(NAK)は、前記エンコードされたNAKメッセージのために用いられ、
前記複数のPSKコンステレーションポイントの内の異なる第2のコンステレーションポイント(ACK1,ACK2,ACK3,ACK4)は、異なるkの値について前記エンコードされたACKメッセージのために用いられ、
前記異なる第2のコンステレーションポイント(ACK1,ACK2,ACK3,ACK4)全ては前記第1のコンステレーションポイント(NAK)とは異なり、
選択されたコンステレーションポイントは数kに依存することを特徴とする請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記基地局(110)から前記端末(120)へと送信された“DL”サブフレームが前記端末(120)で喪失したことが確証された場合、該エンコードされたNAKメッセージは前記ACKメッセージを変調するために用いられた前記コンステレーションポイントとは異なるコンステレーションポイントへと変調される1つのエンコードされたNAKメッセージを、前記端末(120)から受信する(805)工程をさらに有することを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
以前に割当てられた、そして、将来割当てられるDLサブフレームの数を表すダウンリンク割当インデックス“DAI”を前記端末(120)にシグナリングする(804)工程をさらに有し、
前記DAIは前記端末(120)により用いられ、前記基地局(110)からシグナリングされた前記DAIと受信したDL割当ての数とを比較することにより、前記基地局(110)から送信された“DL”サブフレームのいずれかが喪失したかどうかを確証することを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
ユニフォーム位相シフトキーイング“PSK”が、k個のサブフレームに関して前記エンコードされたACKメッセージ、或は、NAKメッセージ、或は、DTXメッセージをPSKコンステレーションポイントへと変調するために用いられることを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
4相位相シフトキーイング“QPSK”が、前記端末(120)から送信された、k個のサブフレームに関して前記エンコードされたACKメッセージ各々、或は、NAKメッセージ、或は、DTXメッセージのために用いられることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
第1のQPSKコンステレーションポイントと、第2のQPSKコンステレーションポイントと、第3のQPSKコンステレーションポイントと、第4のQPSKコンステレーションポイントとを有するQPSKが用いられ、
前記第1のQPSKコンステレーションポイントは、前記エンコードされたNAKメッセージの変調のために用いられ、
前記第2のQPSKコンステレーションポイントは、k=1或いは4であるとき、k個のサブフレームに関して、前記エンコードされたACKメッセージの変調のために用いられ、
前記第3のQPSKコンステレーションポイントは、k=2であるとき、k個のサブフレームに関して、前記エンコードされたACKメッセージの変調のために用いられ、
前記第4のQPSKコンステレーションポイントは、k=3であるとき、k個のサブフレームに関して、前記エンコードされたACKメッセージの変調のために用いられることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
X−QAMが、k個のサブフレームに関して前記エンコードされたACKメッセージ、或は、NAKメッセージ、或は、DTXメッセージをX−QAMコンステレーションポイントへと変調するために用いられ、
Xは22、23、24、……、2Nのいずれかの値をとり得ることを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
ノンユニフォームPSKが、k個のサブフレームに関して前記エンコードされたACKメッセージ、或は、NAKメッセージ、或は、DTXメッセージをPSKコンステレーションポイントへと変調するために用いられることを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
基地局(110)と端末(120)とを有する通信システムにおいて、前記基地局(110)に対して確認応答/否定応答の“ACK”/“NAK”メッセージを提供する前記端末であって、前記端末の構成(700)は、
前記基地局(110)から検出した、結果としてk個である、割当てられたダウンリンク・サブフレーム数を計数するよう構成された計数ユニット(710)と、
前記計数されたk個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々が正しく受信されたかどうかを確証するよう構成された確証ユニット(720)と、
前記k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる前記複数のトランスポート・ブロック各々が正しく受信したとして推定される場合、前記k個のサブフレームに関して、前記サブフレームの個数kを含むエンコードされたACKメッセージを前記基地局(110)に提供するよう構成された送信ユニット(730)とを有し、
前記送信ユニット(730)はさらに、前記k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる前記複数のトランスポート・ブロックのいずれかが正しく受信されなったとして推定される場合、前記k個のダウンリンク・サブフレームの束に関して、1つのエンコードされたNAKメッセージを前記基地局(110)に提供するよう構成されることを特徴とする端末。
【請求項23】
前記送信ユニット(730)はさらに、前記エンコードされたACKメッセージを、コンステレーションポイントが確認応答されたサブフレームの数であるkに依存して選択されるように変調するように構成され、
前記送信ユニット(730)はさらに、前記エンコードされたNAKメッセージを、前記ACKメッセージを変調するのに用いられた前記コンステレーションポイントとは異なるコンステレーションポイントを用いて変調するように構成されることを特徴とする請求項22に記載の端末。
【請求項24】
前記端末(120)は、複数のコンステレーションポイントを有する位相シフトキーイング“PSK”変調を用いるように適合され、
前記端末(120)は、
前記エンコードされたNAKメッセージを送信するとき、前記複数のPSKコンステレーションポイントの内の第1のコンステレーションポイント(NAK)を用い、
異なるkの値について前記エンコードされたACKメッセージを送信するとき、前記複数のPSKコンステレーションポイントの内の異なる第2のコンステレーションポイント(ACK1,ACK2,ACK3,ACK4)を用いるように適合され、
前記異なる第2のコンステレーションポイント(ACK1,ACK2,ACK3,ACK4)全ては前記第1のコンステレーションポイント(NAK)とは異なり、
選択されたコンステレーションポイントは受信したサブフレームの数kに依存することを特徴とする請求項22又は23に記載の端末。
【請求項25】
前記端末(120)は、第1のQPSKコンステレーションポイントと、第2のQPSKコンステレーションポイントと、第3のQPSKコンステレーションポイントと、第4のQPSKコンステレーションポイントとを有するQPSKを用いるように適合され、
前記端末(120)は前記エンコードされたNAKメッセージを変調するときに前記第1のQPSKコンステレーションポイントを用いるように適合され、
前記端末(120)は、k=1或いは4であるとき、k個のサブフレームに関して、前記エンコードされたACKメッセージを変調するときに前記第2のQPSKコンステレーションポイントを用いるように適合され、
前記端末(120)は、k=2であるとき、k個のサブフレームに関して、前記エンコードされたACKメッセージを変調するときに前記第3のQPSKコンステレーションポイントを用いるように適合され、
前記端末(120)は、k=3であるとき、k個のサブフレームに関して、前記エンコードされたACKメッセージを変調するときに前記第4のQPSKコンステレーションポイントを用いるように適合されることを特徴とする請求項24に記載の端末。
【請求項26】
基地局(110)と端末(120)とを有する通信システムにおいて、前記端末(120)からの確認応答/否定応答の“ACK”/“NAK”メッセージを処理する前記基地局(110)であって、前記基地局の構成(900)は、
複数のトランスポート・ブロックを含むダウンリンク・サブフレームの数を前記端末(120)に送信するように構成された送信ユニット(910)と、
k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる複数のトランスポート・ブロック各々が前記端末(120)により正しく受信されたとして推定される場合、前記k個のサブフレームに関して、前記端末(120)により検出されたサブフレームの数kを含む、1つのエンコードされたACKメッセージを前記端末(120)から受信するように構成された受信ユニット(920)とを有し、
前記受信ユニット(920)はさらに、前記k個のダウンリンク・サブフレームに含まれる前記複数のトランスポート・ブロックのいずれかが正しく受信されなかったとして前記端末(120)により推定される場合、前記k個のサブフレームの束に関して1つのエンコードされたNAKメッセージを前記端末(120)から受信するよう構成されていることを特徴とする基地局。
【請求項27】
前記受信ユニット(920)はさらに、コンステレーションポイントが確認応答されたサブフレームの数であるkに依存して選択されるように変調された前記エンコードされたACKメッセージを受信するように構成され、
前記受信ユニット(920)はさらに、前記ACKメッセージを変調するのに用いられた前記コンステレーションポイントとは異なるコンステレーションポイントを用いて変調された前記エンコードされたNAKメッセージを受信するように構成されることを特徴とする請求項26に記載の基地局。
【請求項28】
複数のPSKコンステレーションポイントを含むPSK変調が、前記受信したACK/NACKメッセージにおいて用いられるように適合され、
前記複数のPSKコンステレーションポイントの内の第1のコンステレーションポイント(NAK)は、前記エンコードされたNAKメッセージのために用いられるように適合され、
前記複数のPSKコンステレーションポイントの内の異なる第2のコンステレーションポイント(ACK1,ACK2,ACK3,ACK4)は、異なるkの値について前記エンコードされたACKメッセージのために用いられるように適合され、
前記異なる第2のコンステレーションポイント(ACK1,ACK2,ACK3,ACK4)全ては前記第1のコンステレーションポイント(NAK)とは異なり、
選択されたコンステレーションポイントは数kに依存することを特徴とする請求項38に記載の基地局。
【請求項29】
第1のQPSKコンステレーションポイントと、第2のQPSKコンステレーションポイントと、第3のQPSKコンステレーションポイントと、第4のQPSKコンステレーションポイントとを有するQPSKが用いられるように適合され、
前記第1のQPSKコンステレーションポイントは、前記エンコードされたNAKメッセージにおける変調のために用いられるように適合され、
前記第2のQPSKコンステレーションポイントは、k=1或いは4であるとき、k個のサブフレームに関して、前記エンコードされたACKメッセージにおける変調のために用いられるように適合され、
前記第3のQPSKコンステレーションポイントは、k=2であるとき、k個のサブフレームに関して、前記エンコードされたACKメッセージにおける変調のためにを用いられるように適合され、
前記第4のQPSKコンステレーションポイントは、k=3であるとき、k個のサブフレームに関して、前記エンコードされたACKメッセージにおける変調のためにを用いられるように適合されることを特徴とする請求項26乃至28のいずれか1項に記載の基地局。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−217184(P2012−217184A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−129154(P2012−129154)
【出願日】平成24年6月6日(2012.6.6)
【分割の表示】特願2011−516207(P2011−516207)の分割
【原出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】