説明

通信システム

【課題】 サーバが不要であるとともに、総通信量を減少させることができる音信号通信システムを提供すること
【解決手段】 この音信号通信システムは、通信回線を介して互いに接続された3以上の複数の端末を含み、各端末が同端末以外のすべての端末のそれぞれに入力された音信号を受信するように構成されている。このシステムにおいて、第1端末20Aは入力された音信号aを第2端末20Bに対して送信するとともに、第3端末20Cに対して音信号aを送信しないように構成され、第2端末は第1端末から受信した音信号aと入力された音信号bとを加算して第3端末に対して送信するように構成され、第3端末は第2端末から同加算された音信号a+bを受信するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信回線を介して接続された少なくとも3以上の複数の端末の各端末が同端末以外のすべての端末のそれぞれに入力された音信号を受信するように構成された音信号通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、通信回線を介して通信可能に接続された複数の端末の各端末が同端末以外のすべての端末のそれぞれに入力された音信号を受信するように構成された音信号通信システム(例えば、電話会議を行うための音信号通信システム)は、サーバ・クライアント通信方式や、総当り通信方式を採用している。
【0003】
サーバ・クライアント通信方式を採用する音信号通信システムにおいては、各端末はそれぞれサーバのみと通信を行う。従って、各端末に同端末以外のすべての端末のそれぞれに入力された音信号を受信させるためには、すべての端末から音信号を受信するとともに、受信した音信号を加算し、加算した音信号を各端末に配信するサーバが必要であった(例えば、特許文献1を参照。)。
【特許文献1】特開平10−187269号公報(段落0003)
【0004】
また、総当り通信方式を採用する音信号通信システムにおいては、各端末同士が直接双方向の通信を行う。このため、サーバは不要である。しかしながら、各端末は同端末に入力された音信号のみを送信するので、各端末は同端末以外のすべての端末と双方向の通信を行う必要がある。このため、総当り通信方式を採用する音信号通信システムにおいては、通信される総データ量(総通信量)が多くなるという問題があった。
【発明の開示】
【0005】
本発明は上述した課題に対処するためになされたものであって、その目的は、サーバが不要であるとともに、総通信量を減少させることができる音信号通信システムを提供することにある。
【0006】
かかる目的を達成するため本発明の音信号通信システムは、外部からの音を音信号として入力する入力手段と、同入力された音信号を含む音信号を通信回線を介して他の端末に送信する送信手段と、同通信回線を介して他の端末から送信された音信号を受信する受信手段と、同受信した音信号を音として外部に出力する出力手段と、を備える端末を3以上の複数含み、同複数の端末の任意の一つは同一つの端末以外の同複数の端末のすべての端末のそれぞれに入力された音信号を受信するように構成されている。
【0007】
更に、前記複数の端末は、第1端末、第2端末及び第3端末からなる少なくとも一つの組を含み、
前記第1端末は、同第1端末に入力された音信号である第1の音信号を前記第2端末に対して送信するとともに、同第1の音信号を前記第3端末に対して送信しないように構成され、
前記第2端末は、前記第1端末から送信された前記第1の音信号を受信し、同受信した第1の音信号と同第2端末に入力された音信号とを加算した音信号を前記第3端末に対して送信するように構成され、
前記第3端末は、前記第2端末から送信された前記加算された音信号を受信するように構成されている。
【0008】
ところで、総当り通信方式を採用する音信号通信システムにおいては、第1端末に入力された音信号である第1の音信号は、同第1端末から第2端末及び第3端末に対してそれぞれ送信される。更に、第2端末に入力された音信号である第2の音信号は、同第2端末から第3端末に対して送信される。この結果、第3端末は第1の音信号及び第2の音信号を受信する。
【0009】
一方、上記構成によれば、第1端末に入力された音信号である第1の音信号は、同第1端末から第2端末に対して送信され、同第2端末にて同第2端末に入力された音信号である第2の音信号が加算される。第1の音信号のデータ量は第2の音信号が加算されても変化しない。そして、加算された音信号が第2端末から第3端末に対して送信される。これにより、第3端末は第1の音信号と第2の音信号とが加算された音信号を受信する。即ち、第3端末は第1端末及び第2端末のそれぞれに入力された音信号を受信することになる。このとき、第1端末から第3端末へ直接に第1の音信号は送信されない。
【0010】
従って、サーバを備えない音信号通信システムにおいて、各端末が同端末以外のすべての端末のそれぞれに入力された音信号を受信するために必要とされる総通信量を、総当り通信方式を採用する音信号通信システムに比較して減少させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(第1実施形態)
以下、本発明による音信号通信システムの各実施形態について図面を参照しながら説明する。第1実施形態に係る音信号通信システムは、図1に示したように、通信回線(本例では、インターネット)10に接続された音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cの3つの音信号処理端末により構成され、各音信号処理端末のユーザが同時に通話可能となる電話会議を行うためのシステムである。なお、本例において、音信号処理端末はインターネット・プロトコル電話端末(IP電話端末)である。
【0012】
上記3つの音信号処理端末は、すべて同様な構成を備えている。そこで、ある特定の音信号処理端末に着目して音信号処理端末の概略構成を説明する。図2に示したように、この音信号処理端末20は、入力部21、送信用加算部22、送信部23、受信部24、出力用加算部25及び出力部26を備えている。
【0013】
入力部21は、図示しないマイクロホン及びアナログ・デジタル(A/D)変換器を備えている。入力部21は、マイクロホン及びA/D変換器により、音信号処理端末20の外部の音をデジタル化された音信号(電気信号)として入力するようになっている。入力部21は、同音信号を送信用加算部22に伝達するようになっている。このようにして、入力部21により音信号が音信号処理端末20に入力される。
【0014】
送信用加算部22は、入力部21により入力された音信号をそのまま送信部23に伝達するとともに、後述する受信部24により受信された音信号のうち所定の他の音信号処理端末20から送信された音信号を選択し、同選択した音信号と同入力された音信号とを加算(重畳)し同加算した音信号を送信部23に伝達するようになっている。
【0015】
送信部23は、送信用加算部22から伝達された音信号を、通信回線10を介してそれぞれ所定の他の音信号処理端末20に対して送信するようになっている。
【0016】
受信部24は、通信回線10を介して所定の他の音信号処理端末20から送信された音信号をそれぞれ受信するようになっている。受信部24は、受信した音信号を送信用加算部22と、出力用加算部25と、に伝達するようになっている。
【0017】
出力用加算部25は、受信部24から伝達された他の音信号処理端末20からの各音信号のうち所定の音信号を加算し、同加算した音信号を出力部26に伝達するようになっている。
【0018】
出力部26は、図示しないデジタル・アナログ(D/A)変換器及びスピーカを備えている。出力部26は、D/A変換器及びスピーカにより、出力用加算部25から伝達された音信号を音として音信号処理端末20の外部に出力するようになっている。
【0019】
次に、上記のように構成された音信号通信システムにおける各音信号処理端末の作動について、図3(1)を参照しながら具体的に述べると、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cの各入力部21は、それぞれ音信号a、音信号b及び音信号cを入力する。
【0020】
音信号処理端末20Aは、入力された音信号aを音信号処理端末20Bに対して送信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから音信号bを受信するとともに、音信号処理端末20Cから音信号cを受信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから受信した音信号bと音信号処理端末20Cから受信した音信号cとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号b+cを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Aのユーザは、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0021】
音信号処理端末20Bは、入力された音信号bを音信号処理端末20Aに対して送信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Cから音信号cを受信するとともに、音信号処理端末20Aから音信号aを受信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Aから受信した音信号aと入力された音信号bとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号a+bを音信号処理端末20Cに対して送信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Cから受信した音信号cと音信号処理端末20Aから受信した音信号aとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号c+aを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Bのユーザは、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Aのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0022】
音信号処理端末20Cは、入力された音信号cを音信号処理端末20A及び音信号処理端末20Bに対してそれぞれ送信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Bから音信号a+bを受信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Bから受信した音信号a+bを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Cのユーザは、音信号処理端末20A及び音信号処理端末20Bのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0023】
以上説明したように、本発明による音信号通信システムの第1実施形態によれば、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cの各音信号処理端末において、同音信号処理端末以外の他のすべての音信号処理端末のそれぞれに入力された音信号を加算した音信号がそれぞれ出力される。このとき、音信号処理端末20Aから音信号処理端末20Cへ直接に音信号は送信されない。
【0024】
ところで、一の音信号処理端末から送信された一の音信号が他の一の音信号処理端末に受信される際に単位時間あたりに通信されるデータ量(通信量)を1Uと定義する。また、通信量は、通信される音信号に他の音信号が加算されても変化しない。従って、上記定義によれば、上記第1実施形態に係る音信号通信システムの総通信量は、図3(1)に示したように、5Uである。一方、総当り通信方式を採用する音信号通信システムの総通信量は、図4に示したように、6Uである。従って、上記第1実施形態によれば、音信号通信システムの総通信量を上記総当り通信方式を採用する音信号通信システムの総通信量の5/6倍に減少させることができる。
【0025】
この理由は、上記総当り通信方式を採用する音信号通信システム(図4)においては、音信号aが音信号処理端末20Aから音信号処理端末20Cへ直接に送信されていたが、上記第1実施形態に係る音信号通信システム(図3(1))においては、音信号処理端末20Aから音信号処理端末20Cへ直接に音信号が送信されないからである。
【0026】
このように通信量を減少させることができる音信号通信システムを一般化するにあたり、音信号処理端末20Aを第1端末と呼び、音信号処理端末20Bを第2端末と呼び、音信号処理端末20Cを第3端末と呼ぶ。第1端末は、同第1端末に入力された音信号aを第2端末に対して送信するとともに、音信号aを第3端末に対して送信しないようになっている。第2端末は、第1端末から送信された音信号aを受信し、同受信した音信号aと同第2端末に入力された音信号bとを加算した音信号a+bを第3端末に対して送信するようになっている。第3端末は、第2端末から送信された上記加算された音信号a+bを受信するようになっている。
【0027】
従って、サーバを備えない音信号通信システムを構成する複数の端末が、このような第1端末、第2端末及び第3端末の組み合わせを含むことにより、総当り通信方式を採用する音信号通信システムに比較して総通信量を減少させることができる。
【0028】
(第1実施形態の変形例)
次に、第1実施形態の変形例について説明する。この変形例は、上記第1端末、第2端末及び第3端末の機能を達成する音信号処理端末の組み合わせを2組備える点において同音信号処理端末の組み合わせを1組だけ備える上記第1実施形態と相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
【0029】
各音信号処理端末の作動について図3(2)を参照しながら具体的に述べると、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cの各入力部21は、それぞれ音信号a、音信号b及び音信号cを入力する。
【0030】
音信号処理端末20Aは、入力された音信号aを音信号処理端末20Bに対して送信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから音信号b+cを受信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから受信した音信号b+cを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Aのユーザは、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0031】
音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Cから音信号cを受信するとともに、音信号処理端末20Aから音信号aを受信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Cから受信した音信号cと入力された音信号bとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号b+cを音信号処理端末20Aに対して送信する。更に、音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Aから受信した音信号aと入力された音信号bとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号a+bを音信号処理端末20Cに対して送信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Cから受信した音信号cと音信号処理端末20Aから受信した音信号aとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号c+aを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Bのユーザは、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Aのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0032】
音信号処理端末20Cは、入力された音信号cを音信号処理端末20Bに対して送信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Bから音信号a+bを受信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Bから受信した音信号a+bを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Cのユーザは、音信号処理端末20A及び音信号処理端末20Bのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0033】
以上説明したように、本発明による音信号通信システムの第1実施形態の変形例によれば、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cの各音信号処理端末において、同音信号処理端末以外の他のすべての音信号処理端末のそれぞれに入力された音信号を加算した音信号がそれぞれ出力される。このとき、音信号処理端末20Aから音信号処理端末20Cへ直接に音信号は送信されない。更に、音信号処理端末20Cから音信号処理端末20Aへも直接に音信号は送信されない。
【0034】
上記変形例においては、図3(2)に示したように、総通信量は4Uである。従って、上記変形例によれば、音信号通信システムの総通信量を上記総当り通信方式を採用する音信号通信システム(図4)の総通信量の2/3倍に減少させることができる。
【0035】
このように構成された変形例においては、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Aが上記第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが上記第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが上記第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。同時に、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Cが上記第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが上記第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが上記第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせをも構成している。
【0036】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る音信号通信システムについて説明する。この音信号通信システムは、4つの音信号処理端末により構成されている点において3つの音信号処理端末により構成されている上記第1実施形態と相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
【0037】
この音信号通信システムは、通信回線10に接続された音信号処理端末20A、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dにより構成され、各音信号処理端末のユーザが同時に通話可能となる電話会議を行うためのシステムである。これらの4つの音信号処理端末のそれぞれは、図2を参照しながら説明した音信号処理端末20と同様な構成を備えている。
【0038】
次に、各音信号処理端末の作動について図5(1)を参照しながら具体的に述べると、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dの各入力部21は、それぞれ音信号a、音信号b、音信号c及び音信号dを入力する。
【0039】
音信号処理端末20Aは、入力された音信号aを音信号処理端末20Dに対して送信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから音信号bを受信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから受信した音信号bと入力された音信号aとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号a+bを音信号処理端末20Cに対して送信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Cから音信号c+dを受信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから受信した音信号bと音信号処理端末20Cから受信した音信号c+dとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号b+c+dを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Aのユーザは、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0040】
音信号処理端末20Bは、入力された音信号bを音信号処理端末20Aに対して送信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Cから音信号cを受信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Cから受信した音信号cと入力された音信号bとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号b+cを音信号処理端末20Dに対して送信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Dから音信号d+aを受信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Cから受信した音信号cと音信号処理端末20Dから受信した音信号d+aとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号c+d+aを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Bのユーザは、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Aのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0041】
音信号処理端末20Cは、入力された音信号cを音信号処理端末20Bに対して送信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Dから音信号dを受信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Dから受信した音信号dと入力された音信号cとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号c+dを音信号処理端末20Aに対して送信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Aから音信号a+bを受信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Dから受信した音信号dと音信号処理端末20Aから受信した音信号a+bとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号d+a+bを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Cのユーザは、音信号処理端末20D、音信号処理端末20A及び音信号処理端末20Bのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0042】
音信号処理端末20Dは、入力された音信号dを音信号処理端末20Cに対して送信する。音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Aから音信号aを受信する。音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Aから受信した音信号aと入力された音信号dとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号d+aを音信号処理端末20Bに対して送信する。音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Bから音信号b+cを受信する。音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Aから受信した音信号aと音信号処理端末20Bから受信した音信号b+cとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号a+b+cを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Dのユーザは、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0043】
以上説明したように、本発明による音信号通信システムの第2実施形態によれば、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dの各音信号処理端末において、同音信号処理端末以外の他のすべての音信号処理端末のそれぞれに入力された音信号を加算した音信号がそれぞれ出力される。
【0044】
このとき、音信号処理端末20Aから音信号処理端末20Bへ直接に音信号は送信されない。更に、音信号処理端末20Bから音信号処理端末20Cへ直接に音信号は送信されない。加えて、音信号処理端末20Cから音信号処理端末20Dへ直接に音信号は送信されない。更に、音信号処理端末20Dから音信号処理端末20Aへ直接に音信号は送信されない。
【0045】
ところで、4つの音信号処理端末により構成された音信号通信システムが上記総当り通信方式を採用する場合、同音信号通信システムの総通信量は、図6に示したように、12Uである。一方、上記第2実施形態に係る音信号通信システムの総通信量は、図5(1)に示したように、8Uである。従って、上記第2実施形態によれば、音信号通信システムの総通信量を上記総当り通信方式を採用する音信号通信システムの総通信量の2/3倍に減少させることができる。
【0046】
このように構成された第2実施形態においては、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Aが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Dが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。同時に、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Bが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0047】
加えて、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Cが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Dが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。更に、音信号処理端末20A、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Dが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0048】
(第2実施形態の第1変形例)
次に、第2実施形態の第1変形例について説明する。この第1変形例は、第1端末、第2端末及び第3端末の機能を達成する音信号処理端末の組み合わせが異なる点において上記第2実施形態と相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
【0049】
各音信号処理端末の作動について図5(2)を参照しながら具体的に述べると、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dの各入力部21は、それぞれ音信号a、音信号b、音信号c及び音信号dを入力する。
【0050】
音信号処理端末20Aは、入力された音信号aを音信号処理端末20Bに対して送信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから音信号bを受信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから受信した音信号bと入力された音信号aとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号a+bを音信号処理端末20Dに対して送信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Dから音信号c+dを受信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから受信した音信号bと音信号処理端末20Dから受信した音信号c+dとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号b+c+dを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Aのユーザは、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0051】
音信号処理端末20Bは、入力された音信号bを音信号処理端末20Aに対して送信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Aから音信号aを受信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Aから受信した音信号aと入力された音信号bとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号a+bを音信号処理端末20Cに対して送信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Cから音信号c+dを受信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Cから受信した音信号c+dと音信号処理端末20Aから受信した音信号aとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号c+d+aを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Bのユーザは、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Aのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0052】
音信号処理端末20Cは、入力された音信号cを音信号処理端末20Dに対して送信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Dから音信号dを受信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Dから受信した音信号dと入力された音信号cとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号c+dを音信号処理端末20Bに対して送信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Bから音信号a+bを受信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Dから受信した音信号dと音信号処理端末20Bから受信した音信号a+bとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号d+a+bを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Cのユーザは、音信号処理端末20D、音信号処理端末20A及び音信号処理端末20Bのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0053】
音信号処理端末20Dは、入力された音信号dを音信号処理端末20Cに対して送信する。音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Cから音信号cを受信する。音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Cから受信した音信号cと入力された音信号dとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号c+dを音信号処理端末20Aに対して送信する。音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Aから音信号a+bを受信する。音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Aから受信した音信号a+bと音信号処理端末20Cから受信した音信号cとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号a+b+cを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Dのユーザは、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0054】
以上説明したように、本発明による音信号通信システムの第2実施形態の第1変形例によれば、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dの各音信号処理端末において、同音信号処理端末以外の他のすべての音信号処理端末のそれぞれに入力された音信号を加算した音信号がそれぞれ出力される。
【0055】
このとき、音信号処理端末20Aから音信号処理端末20Cへ直接に音信号は送信されない。更に、音信号処理端末20Bから音信号処理端末20Dへ直接に音信号は送信されない。加えて、音信号処理端末20Cから音信号処理端末20Aへ直接に音信号は送信されない。更に、音信号処理端末20Dから音信号処理端末20Bへ直接に音信号は送信されない。
【0056】
上記第1変形例に係る音信号通信システムの総通信量は8Uである。従って、上記第1変形例によれば、音信号通信システムの総通信量を上記総当り通信方式を採用する音信号通信システムの総通信量の2/3倍に減少させることができる。
【0057】
このように構成された第2実施形態の第1変形例においては、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Aが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。同時に、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Bが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Dが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0058】
加えて、音信号処理端末20A、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Cが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Dが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。更に、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Dが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0059】
(第2実施形態の第2変形例)
次に、第2実施形態の第2変形例について説明する。この第2変形例は、第3端末の機能を達成する音信号処理端末が、同音信号処理端末に入力された音信号と第2端末の機能を達成する音信号処理端末から受信した加算された音信号とを加算し、同加算した音信号を第1端末の機能を達成する音信号処理端末及び第2端末の機能を達成する音信号処理端末以外の他の音信号処理端末に対して送信する点において上記第2実施形態の第1変形例と相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
【0060】
各音信号処理端末の作動について図5(3)を参照しながら具体的に述べると、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dの各入力部21は、それぞれ音信号a、音信号b、音信号c及び音信号dを入力する。
【0061】
音信号処理端末20Aは、入力された音信号aを音信号処理端末20Bに対して送信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから音信号b+c+dを受信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから受信した音信号b+c+dを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Aのユーザは、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0062】
音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Aから音信号aを受信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Aから受信した音信号aと入力された音信号bとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号a+bを音信号処理端末20Cに対して送信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Cから音信号c+dを受信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Cから受信した音信号c+dと入力された音信号bとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号b+c+dを音信号処理端末20Aに対して送信する。音信号処理端末20Bは、音信号処理端末20Cから受信した音信号c+dと音信号処理端末20Aから受信した音信号aとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号c+d+aを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Bのユーザは、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Aのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0063】
音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Dから音信号dを受信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Dから受信した音信号dと入力された音信号cとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号c+dを音信号処理端末20Bに対して送信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Bから音信号a+bを受信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Bから受信した音信号a+bと入力された音信号cとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号a+b+cを音信号処理端末20Dに対して送信する。音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Dから受信した音信号dと音信号処理端末20Bから受信した音信号a+bとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号d+a+bを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Cのユーザは、音信号処理端末20D、音信号処理端末20A及び音信号処理端末20Bのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0064】
音信号処理端末20Dは、入力された音信号dを音信号処理端末20Cに対して送信する。音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Cから音信号a+b+cを受信する。音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Cから受信した音信号a+b+cを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Dのユーザは、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。
【0065】
以上説明したように、本発明による音信号通信システムの第2実施形態の第2変形例によれば、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dの各音信号処理端末において、同音信号処理端末以外の他のすべての音信号処理端末のそれぞれに入力された音信号を加算した音信号がそれぞれ出力される。
【0066】
このとき、音信号処理端末20Aから音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dへ直接に音信号は送信されない。更に、音信号処理端末20Bから音信号処理端末20Dへ直接に音信号は送信されない。加えて、音信号処理端末20Cから音信号処理端末20Aへ直接に音信号は送信されない。更に、音信号処理端末20Dから音信号処理端末20A及び音信号処理端末20Bへ直接に音信号は送信されない。
【0067】
上記第2変形例に係る音信号通信システムの総通信量は6Uである。従って、上記第2変形例によれば、音信号通信システムの総通信量を上記総当り通信方式を採用する音信号通信システムの総通信量の1/2倍に減少させることができる。
【0068】
このように構成された第2実施形態の第2変形例においては、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Aが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。同時に、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Dが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0069】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る音信号通信システムについて説明する。この音信号通信システムは、5つの音信号処理端末により構成されている点において3つの音信号処理端末により構成されている上記第1実施形態と相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
【0070】
この音信号通信システムは、通信回線10に接続された音信号処理端末20A、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Eにより構成され、各音信号処理端末のユーザが同時に通話可能となる電話会議を行うためのシステムである。これらの5つの音信号処理端末のそれぞれは、図2を参照しながら説明した音信号処理端末20と同様な構成を備えている。
【0071】
次に、音信号処理端末20Aの作動について図7(1)を参照しながら具体的に述べる。なお、他の音信号処理端末である音信号処理端末20B、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Eもそれぞれ同様に作動する。
【0072】
音信号処理端末20Aの入力部21は、音信号aを入力する。音信号処理端末20Aは、入力された音信号aを音信号処理端末20E及び音信号処理端末20Bに対して送信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Eから音信号eを受信するとともに、音信号処理端末20Bから音信号bを受信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Eから受信した音信号eと入力された音信号aとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号e+aを音信号処理端末20Cに対して送信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Dから音信号c+dを受信する。
【0073】
音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから受信した音信号bと音信号処理端末20Dから受信した音信号c+dと音信号処理端末20Eから受信した音信号eとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号b+c+d+eを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Aのユーザは、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Eのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。なお、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Eにおいても同様に、同音信号処理端末以外の他のすべての音信号処理端末のそれぞれに入力された音信号を加算した音信号がそれぞれ出力される。
【0074】
このとき、音信号処理端末20Aから音信号処理端末20Dへ直接に音信号は送信されない。更に、音信号処理端末20Bから音信号処理端末20Eへ直接に音信号は送信されない。加えて、音信号処理端末20Cから音信号処理端末20Aへ直接に音信号は送信されない。更に、音信号処理端末20Dから音信号処理端末20Bへ直接に音信号は送信されない。加えて、音信号処理端末20Eから音信号処理端末20Cへ直接に音信号は送信されない。
【0075】
ところで、5つの音信号処理端末により構成された音信号通信システムが上記総当り通信方式を採用する場合、同音信号通信システムの総通信量は、図8に示したように、20Uである。一方、上記第3実施形態に係る音信号通信システムの総通信量は、15Uである。従って、上記第3実施形態によれば、音信号通信システムの総通信量を上記総当り通信方式を採用する音信号通信システムの総通信量の3/4倍に減少させることができる。
【0076】
このように構成された第3実施形態においては、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Aが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Dが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。同時に、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Eは、音信号処理端末20Bが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Eが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0077】
加えて、音信号処理端末20A、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Cが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Dが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。更に、音信号処理端末20B、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Eは、音信号処理端末20Dが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Eが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0078】
加えて、音信号処理端末20A、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Eは、音信号処理端末20Eが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0079】
(第3実施形態の変形例)
次に、第3実施形態の変形例について説明する。この変形例は、第1端末、第2端末及び第3端末の機能を達成する音信号処理端末の組み合わせが異なる点において上記第3実施形態と相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
【0080】
音信号処理端末20Aの作動について図7(2)を参照しながら具体的に述べる。なお、他の音信号処理端末である音信号処理端末20B、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Eもそれぞれ同様に作動する。
【0081】
音信号処理端末20Aの入力部21は、音信号aを入力する。音信号処理端末20Aは、入力された音信号aを音信号処理端末20Eに対して送信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから音信号bを受信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから受信した音信号bと入力された音信号aとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号a+bを音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Eに対して送信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから音信号b+cを受信するとともに、音信号処理端末20Dから音信号d+eを受信する。
【0082】
音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから受信した音信号b+cと音信号処理端末20Dから受信した音信号d+eとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号b+c+d+eを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Aのユーザは、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Eのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。なお、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Eにおいても同様に、同音信号処理端末以外の他のすべての音信号処理端末のそれぞれに入力された音信号を加算した音信号がそれぞれ出力される。
【0083】
このとき、音信号処理端末20Aから音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Dへ直接に音信号は送信されない。更に、音信号処理端末20Bから音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Eへ直接に音信号は送信されない。加えて、音信号処理端末20Cから音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Aへ直接に音信号は送信されない。更に、音信号処理端末20Dから音信号処理端末20E及び音信号処理端末20Bへ直接に音信号は送信されない。加えて、音信号処理端末20Eから音信号処理端末20A及び音信号処理端末20Cへ直接に音信号は送信されない。
【0084】
上記変形例に係る音信号通信システムの総通信量は15Uである。従って、上記変形例によれば、音信号通信システムの総通信量を上記総当り通信方式を採用する音信号通信システムの総通信量の3/4倍に減少させることができる。
【0085】
このように構成された第3実施形態の変形例においては、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Eは、音信号処理端末20Aが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Eが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。同時に、音信号処理端末20A、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Eは、音信号処理端末20Aが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Eが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Dが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0086】
加えて、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Bが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。更に、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Eは、音信号処理端末20Bが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Eが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0087】
また、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Cが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Dが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。更に、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Cが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0088】
加えて、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Eは、音信号処理端末20Dが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Eが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。更に、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Dが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0089】
加えて、音信号処理端末20A、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Eは、音信号処理端末20Eが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Dが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。更に、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Eは、音信号処理端末20Eが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Dが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0090】
なお、第1端末、第2端末及び第3端末の機能を達成する組み合わせを、上記第3実施形態に係る音信号通信システムは5組備えていたのに対して、上記変形例に係る音信号通信システムは10組備えている。従って、上記変形例に係る音信号通信システムの総通信量は、上記第3実施形態に係る音信号通信システムより少ないことが期待される。しかし、上記変形例に係る音信号通信システムにおいては、各音信号処理端末が特定の一の音信号処理端末に対して2つの音信号を送信している。例えば、音信号処理端末20Aは音信号処理端末20Eに対して音信号a及び音信号a+bの2つの音信号を送信している。このため、上記変形例に係る音信号通信システムの総通信量は上記第3実施形態に係る音信号通信システムの総通信量と等しくなっている。
【0091】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る音信号通信システムについて説明する。この音信号通信システムは、6つの音信号処理端末により構成されている点において3つの音信号処理端末により構成されている上記第1実施形態と相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
【0092】
この音信号通信システムは、通信回線10に接続された音信号処理端末20A、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D、音信号処理端末20E及び音信号処理端末20Fにより構成され、各音信号処理端末のユーザが同時に通話可能となる電話会議を行うためのシステムである。これらの6つの音信号処理端末のそれぞれは、図2を参照しながら説明した音信号処理端末20と同様な構成を備えている。
【0093】
次に、音信号処理端末20Aの作動について図9を参照しながら具体的に述べる。なお、他の音信号処理端末である音信号処理端末20B、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D、音信号処理端末20E及び音信号処理端末20Fもそれぞれ同様に作動する。
【0094】
音信号処理端末20Aの入力部21は、音信号aを入力する。音信号処理端末20Aは、入力された音信号aを音信号処理端末20Fに対して送信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから音信号bを受信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから受信した音信号bと入力された音信号aとを送信用加算部22にて加算し、同加算した音信号a+bを音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Eに対して送信する。音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Cから音信号c+dを受信するとともに、音信号処理端末20Eから音信号e+fを受信する。
【0095】
音信号処理端末20Aは、音信号処理端末20Bから受信した音信号bと音信号処理端末20Cから受信した音信号c+dと音信号処理端末20Eから受信した音信号e+fとを出力用加算部25にて加算し、同加算した音信号b+c+d+e+fを出力部26により外部に音として出力する。これにより、音信号処理端末20Aのユーザは、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D、音信号処理端末20E及び音信号処理端末20Fのそれぞれに各ユーザが入力した音を同時に聞くことができる。なお、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D、音信号処理端末20E及び音信号処理端末20Fにおいても同様に、同音信号処理端末以外の他のすべての音信号処理端末のそれぞれに入力された音信号を加算した音信号がそれぞれ出力される。
【0096】
このとき、音信号処理端末20Aから音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Dへ直接に音信号は送信されない。更に、音信号処理端末20Bから音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Eへ直接に音信号は送信されない。加えて、音信号処理端末20Cから音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Fへ直接に音信号は送信されない。更に、音信号処理端末20Dから音信号処理端末20E及び音信号処理端末20Aへ直接に音信号は送信されない。加えて、音信号処理端末20Eから音信号処理端末20F及び音信号処理端末20Bへ直接に音信号は送信されない。更に、音信号処理端末20Fから音信号処理端末20A及び音信号処理端末20Cへ直接に音信号は送信されない。
【0097】
ところで、6つの音信号処理端末により構成された音信号通信システムが上記総当り通信方式を採用する場合、同音信号通信システムの総通信量は、図10に示したように、30Uである。一方、上記第4実施形態に係る音信号通信システムの総通信量は、18Uである。従って、上記第4実施形態によれば、音信号通信システムの総通信量を上記総当り通信方式を採用する音信号通信システムの総通信量の3/5倍に減少させることができる。
【0098】
このように構成された第4実施形態においては、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Fは、音信号処理端末20Aが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Fが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。同時に、音信号処理端末20A、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Fは、音信号処理端末20Aが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Fが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Dが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0099】
加えて、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Cは、音信号処理端末20Bが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。更に、音信号処理端末20A、音信号処理端末20B及び音信号処理端末20Eは、音信号処理端末20Bが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Eが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0100】
加えて、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Cが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Dが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。更に、音信号処理端末20B、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Fは、音信号処理端末20Cが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Fが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0101】
加えて、音信号処理端末20C、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Eは、音信号処理端末20Dが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Eが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。更に、音信号処理端末20A、音信号処理端末20C及び音信号処理端末20Dは、音信号処理端末20Dが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0102】
加えて、音信号処理端末20D、音信号処理端末20E及び音信号処理端末20Fは、音信号処理端末20Eが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Dが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Fが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。更に、音信号処理端末20B、音信号処理端末20D及び音信号処理端末20Eは、音信号処理端末20Eが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Dが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Bが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0103】
加えて、音信号処理端末20A、音信号処理端末20E及び音信号処理端末20Fは、音信号処理端末20Fが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Eが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Aが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。更に、音信号処理端末20C、音信号処理端末20E及び音信号処理端末20Fは、音信号処理端末20Fが第1端末の機能を達成し、音信号処理端末20Eが第2端末の機能を達成し、音信号処理端末20Cが第3端末の機能を達成している音信号処理端末の組み合わせを構成している。
【0104】
以上説明したように、本発明の各実施形態に係る音信号通信システムは、自身に入力された第1の音信号を第2端末に対して送信するとともに、同第1の音信号を第3端末に対して送信しない第1端末と、同第1端末から送信された同第1の音信号を受信し、同受信した第1の音信号と自身に入力された第2の音信号とを加算した音信号を第3端末に対して送信する第2端末と、同第2端末から送信された同加算された音信号を受信する第3端末と、からなる組を少なくとも一つ含む音信号通信システムである。
【0105】
このように構成された音信号通信システムによれば、サーバを備えなくとも、通信量を低減しながら、各音信号処理端末において、同音信号処理端末以外の他のすべての音信号処理端末のそれぞれに入力された音信号を加算した音信号をそれぞれ出力させることができる。
【0106】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、音信号処理端末の数は、7つ以上であってもよい。更に、第1端末、第2端末及び第3端末の機能を達成する組み合わせを上記各実施形態における組み合わせと異なる組み合わせとしてもよい。また、通信回線は、専用回線又は一般電話回線であってもよい。
【0107】
また、上記各実施形態においては、入力部21により音が音信号として入力されていたが、電子楽器等の入力装置が操作されることにより音信号が入力されてもよい。更に、上記各実施形態においては、出力部26により音信号が音として外部に出力されていたが、音信号を視覚情報として表示する装置により視覚情報として出力されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の第1実施形態に係る音信号通信システムの概略構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る音信号通信システムが備える音信号処理端末の概略構成を表すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る音信号通信システムにおいて通信される音信号及び通信方向を概念的に示した説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態に対応する従来技術としての総当り通信方式を採用する音信号通信システムにおいて通信される音信号及び通信方向を概念的に示した説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る音信号通信システムにおいて通信される音信号及び通信方向を概念的に示した説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態に対応する従来技術としての総当り通信方式を採用する音信号通信システムにおいて通信される音信号及び通信方向を概念的に示した説明図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る音信号通信システムにおいて通信される音信号及び通信方向を概念的に示した説明図である。
【図8】本発明の第3実施形態に対応する従来技術としての総当り通信方式を採用する音信号通信システムにおいて通信される音信号及び通信方向を概念的に示した説明図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る音信号通信システムにおいて通信される音信号及び通信方向を概念的に示した説明図である。
【図10】本発明の第4実施形態に対応する従来技術としての総当り通信方式を採用する音信号通信システムにおいて通信される音信号及び通信方向を概念的に示した説明図である。
【符号の説明】
【0109】
10…通信回線、20…音信号処理端末、21…入力部、22…送信用加算部、23…送信部、24…受信部、25…出力用加算部、26…出力部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部からの音を音信号として入力する入力手段と、同入力された音信号を含む音信号を通信回線を介して他の端末に送信する送信手段と、同通信回線を介して他の端末から送信された音信号を受信する受信手段と、同受信した音信号を音として外部に出力する出力手段と、を備える端末を3以上の複数含み、同複数の端末の任意の一つは同一つの端末以外の同複数の端末のすべての端末のそれぞれに入力された音信号を受信するように構成された音信号通信システムであって、
前記複数の端末は、第1端末、第2端末及び第3端末からなる少なくとも一つの組を含み、
前記第1端末は、同第1端末に入力された音信号である第1の音信号を前記第2端末に対して送信するとともに、同第1の音信号を前記第3端末に対して送信しないように構成され、
前記第2端末は、前記第1端末から送信された前記第1の音信号を受信し、同受信した第1の音信号と同第2端末に入力された音信号とを加算した音信号を前記第3端末に対して送信するように構成され、
前記第3端末は、前記第2端末から送信された前記加算された音信号を受信するように構成された音信号通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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