説明

通信制御方法、通信制御プログラム、通信制御システム並びに通信制御サーバ

【課題】対向装置との通信に障害が生じた場合に通信インターフェースと通信制御装置について段階的に復旧を試みることにより、障害からの復旧までの通信制御装置のサービス停止時間を短縮する通信制御方法の提供する。
【解決手段】対向装置と接続される通信制御装置において、対向装置と結合される通信インターフェースと、通信インターフェースを制御する通信インターフェース管理部とを備えて、通信インターフェース管理部が対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合に、まず通信インターフェース管理部が通信インターフェースに再起動信号を送信して通信インターフェースを再起動させて障害除去を図り、通信インターフェース管理部が通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合にのみ通信制御装置全体を段階的に再起動させることで通信制御装置全体の通信中断時間を短縮させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対向装置と結合される通信インターフェースを搭載する通信制御装置において、前記対向装置との通信に障害が生じた場合に前記通信インターフェースと前記通信制御装置について段階的に復旧を試みることにより、障害からの復旧までの前記通信制御装置のサービス停止時間を短縮する通信制御方法、通信制御プログラム、通信制御システム並びに通信制御サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来は共通線信号方式においてSS7(Signaling System No.7)回線終端装置と信号処理装置を別装置として構成した場合、設置面積や導入・保守コストが大きくなるという課題を有していた。
【0003】
それらの問題を解決する為に、SS7回線終端機能と信号処理機能を縮退したブレードサーバによるシステム設計が考案されている。
【0004】
SS7回線カード装置を縮退したブレードサーバにおいて、ブレードサーバ上の障害管理機能部がSS7回線カード装置障害を検出した場合、ソフトウェア要因による障害の可能性がある為、再起動による自律復旧を試みることが可能である。
【0005】
しかし、SS7回線カード装置を実装したブレードサーバの再起動は、SS7回線終端装置と信号処理装置を別装置としている構成でのSS7回線終端装置の再起動に比べ、ブレードサーバ自身の再起動を伴う為、サービス中断時間が長くなるという問題がある。
【0006】
また、ブレードサーバ自身が再起動することにより、複数のSS7回線カード装置を実装している場合に障害を検出していないSS7回線カード装置を使用したサービスや、SS7回線カード装置を使用しないサービスまで中断してしまう問題がある。
【0007】
これに対して、特許文献1は、既存の回線交換ネットワークとIP(Internet Protocol)ネットワークとの間で必要なメディアのフォーマット変換を行うメディアゲートウェイと、各々メディアゲートウェイを制御してIP網側の呼・コネクション制御を行う複数のメディアゲートウェイコントローラと、回線交換網とIP網との間でシグナリング転送機能を提供するシグナリングゲートウェイとを用い、回線交換網を介してIPネットワークサービスを提供するゲートウェイシステムにおいて、メディアゲートウェイコントローラ側の障害発生時に当該メディアゲートウェイコントローラの制御する回線の閉塞を回線交換網の対向局に要求する機能をシグナリングゲートウェイに持ち、シグナリングゲートウェイに信号メッセージのルーティングアドレスとして用いられる信号局コードを付与することによって、メディアゲートウェイコントローラ側で障害が発生した場合でも、呼損や信号局コードアクセス不可を防ぐことができ、通話回線を有効利用することができるように構成されている。すなわち、シグナリングゲートウェイに信号メッセージのルーティングアドレスとして用いられる信号局コードを付与する特徴を有しており、信号によって障害を解決する方法が提案されている。
【0008】
一方、特許文献2は、センタ装置にISDN(Integrated Service Digital Network)回線網を介して接続される端末装置において、回線インターフェース部、回線制御部及び装置制御部等のインテリジェントな回路を持つ各部に発生した障害を検出する監視手段と、この監視手段にて障害が検出されると、前記インテリジェントな回路を持つ各部をリセットするリセット手段と、このリセット手段によって前記インテリジェントな回路を持つ各部がリセットされた後、これら各部に初期値を設定して初期化する初期化手段とを具備したことを特徴とする端末装置が開示されており、障害発生部分をリセットした後初期化することにより、その障害を無くして、自動的に装置を再立ち上げる構成となっているため、回復可能な障害が端末装置に発生しても、リセットと初期化により短時間に復旧してデータの送受信を行なえるようになるという特徴を有している。
【0009】
【特許文献1】特開2002−290551号公報
【特許文献2】特開平3−250835号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、障害が発生した場合に、障害発生箇所を特定するのは必ずしも容易ではない。ここで、再起動により装置を初期状態にリセットすることは、有効な障害解消方法である。しかし、再起動すべき箇所を特定するのは容易ではなく、複数回の再起動が必要となることも少なくない。
【0011】
さらに、再起動を闇雲に複数回行なうことは障害復旧に必要以上の時間がかかることとなる。従って、最適な部分の再起動が最も好ましく、また、再起動をすべき領域は必要最低限であることが好ましい。また、複数回の再起動が必要な場合も、最小限の領域の再起動を優先して行なうことで復旧時間の遅れを最小限にとどめることが必要である。
【0012】
例えば特許文献1では、再起動による復旧を行なう場合には最適な故障箇所を再起動させることが必要となる。しかしながら、故障箇所の特定は容易ではない。さらに、一回の再起動により修復しない場合は、複数回の再起動が必要となる場合がある。この場合に、再起動の手順が明確である必要がある。
【0013】
さらに、特許文献2では、状態監視部によって再起動すべき箇所の特定が容易である。しかしながら、同一箇所を複数回再起動する場合には必ずしも解決可能な構成ではない。複数回の再起動が必要であるのか、不要であるかは障害発生の原因によるため容易に特定できない。このため再起動する箇所を限定して行なうことで、最小限の再起動によって障害の回復を図ることができる。しかし、特許文献2に開示される方法では必ずしも明確に対応できていない。
【0014】
そこで、本発明の目的は、対向装置と結合される通信インターフェースを搭載する通信制御装置において、前記対向装置との通信に障害が生じた場合に前記通信インターフェースと前記通信制御装置について段階的に復旧を試みることにより、障害からの復旧までの前記通信制御装置のサービス停止時間を短縮する通信制御方法、通信制御プログラム、通信制御システム並びに通信制御サーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の課題を解決すべく本発明に係る通信制御方法は、対向装置と接続される通信制御装置において、対向装置と結合される通信インターフェースと、前記通信インターフェースを制御する通信インターフェース管理部とを備えて、前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合に、まず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースに再起動信号を送信して前記通信インターフェースを再起動させて障害除去を図り、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合にのみ通信制御装置全体を段階的に再起動させることで前記通信制御装置全体の通信中断時間を短縮させることを特徴とする。
【0016】
また、前記通信インターフェースを再起動中に前記通信制御装置の他の機能ブロックは動作を継続してもよい。
【0017】
さらに、前記通信制御装置は、前記通信制御装置全体の再起動によっても再起動信号送信の所定時間後に前記通信インターフェース管理部が起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信制御装置障害へ遷移してもよい。
【0018】
加えて、前記通信制御装置は、前記通信制御装置障害へ遷移する前に前記対向装置との通信を停止させてもよい。
【0019】
続いて、前記通信インターフェースは、さらにその内部に内部ブロックを備えており前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合にまず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェース内部ブロックに再起動信号を送信して前記通信インターフェース内部ブロックを再起動させて障害除去を図ることを特徴とさせてもよい。
【0020】
次に、前記通信インターフェース管理部は、その内部プロセスプログラムとして通信インターフェース管理プロセスを備え、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信インターフェース管理プロセスを再起動させて障害除去を図ることを特徴としてもよい。
【0021】
一方、前記通信インターフェースは複数枚装備されて、一方の通信インターフェースが再起動中に他方の通信インターフェースが動作を継続することを特徴としてもよい。
【0022】
また、前記通信制御装置は、複数のサーバ装置を搭載可能で電源やファンを共通化したブレードサーバで構成されることでコンパクトに製造されて複数台の装置を同時に再起動可能であることを特徴とする。
【0023】
さらに、前記通信インターフェースはNo.7共通線信号方式の接続用の通信インターフェース回路であって、No.7共通線信号網とIP網とを接続させることを特徴とする。
【0024】
本発明に係る通信制御プログラムは、対向装置と接続される通信制御装置において、対向装置と結合される通信インターフェースと、前記通信インターフェースを制御する通信インターフェース管理部とを備えて、前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合に、まず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースに再起動信号を送信して前記通信インターフェースを再起動させて障害除去を図るステップと、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合にのみ通信制御装置全体を段階的に再起動させることで前記通信制御装置全体の通信中断時間を短縮させるステップとからなることを特徴とする。
【0025】
また、前記通信インターフェースを再起動中に前記通信制御装置の他の機能ブロックは動作を継続することを特徴とする。
【0026】
さらに、前記通信制御装置は、前記通信制御装置全体の再起動によっても再起動信号送信の所定時間後に前記通信インターフェース管理部が起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信制御装置障害へ遷移することを特徴とする。
【0027】
加えて、前記通信制御装置は、前記通信制御装置障害へ遷移する前に前記対向装置との通信を停止させることを特徴とする。
【0028】
続いて、前記通信インターフェースは、さらにその内部に内部ブロックを備えており前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合にまず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェース内部ブロックに再起動信号を送信して前記通信インターフェース内部ブロックを再起動させて障害除去を図ることを特徴とする。
【0029】
次に、前記通信インターフェース管理部は、その内部プロセスプログラムとして通信インターフェース管理プロセスを備え、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信インターフェース管理プロセスを再起動させて障害除去を図ることを特徴とする。
【0030】
一方、前記通信インターフェースは複数枚装備されて、一方の通信インターフェースが再起動中に他方の通信インターフェースが動作を継続することを特徴とする。
【0031】
また、前記通信制御装置は、複数のサーバ装置を搭載可能で電源やファンを共通化したブレードサーバで構成されることでコンパクトに製造されて複数台の装置を同時に再起動可能であることを特徴とする。
【0032】
さらに、前記通信インターフェースはNo.7共通線信号方式の接続用の通信インターフェース回路であって、No.7共通線信号網とIP網とを接続させることを特徴とする。
【0033】
加えて、本発明に係る通信制御システムは、対向装置と前記対向装置と接続される通信制御装置を含む通信制御システムにおいて、対向装置と結合される通信インターフェースと、前記通信インターフェースを制御する通信インターフェース管理部とを備えて、前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合に、まず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースに再起動信号を送信して前記通信インターフェースを再起動させて障害除去を図る機能と、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合にのみ通信制御装置全体を段階的に再起動させることで前記通信制御装置全体の通信中断時間を短縮させる機能とを備えることを特徴とする。
【0034】
続いて、前記通信インターフェースを再起動中に前記通信制御装置の他の機能ブロックは動作を継続することを特徴とする。
【0035】
次に、前記通信制御装置は、前記通信制御装置全体の再起動によっても再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信制御装置障害へ遷移することを特徴とする。
【0036】
一方、前記通信制御装置は、前記通信制御装置障害へ遷移する前に前記対向装置との通信を停止させることを特徴とする。
【0037】
また、前記通信インターフェースは、さらにその内部に内部ブロックを備えており前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合にまず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェース内部ブロックに再起動信号を送信して前記通信インターフェース内部ブロックを再起動させて障害除去を図ることを特徴とする。
【0038】
さらに、前記通信インターフェース管理部は、その内部プロセスプログラムとして通信インターフェース管理プロセスを備え、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信インターフェース管理プロセスを再起動させて障害除去を図ることを特徴とする。
【0039】
加えて、前記通信インターフェースは複数枚装備されて、一方の通信インターフェースが再起動中に他方の通信インターフェースが動作を継続することを特徴とする。
【0040】
続いて、前記通信制御装置は、複数のサーバ装置を搭載可能で電源やファンを共通化したブレードサーバで構成されることでコンパクトに製造されて複数台の装置を同時に再起動可能であることを特徴とする。
【0041】
次に、前記通信インターフェースはNo.7共通線信号方式の接続用の通信インターフェース回路であって、No.7共通線信号網とIP網とを接続させることを特徴とする。
【0042】
一方、本発明に係る通信制御サーバは、対向装置と接続される通信制御サーバにおいて、対向装置と結合される通信インターフェースと、前記通信インターフェースを制御する通信インターフェース管理部とを備えて、前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合に、まず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースに再起動信号を送信して前記通信インターフェースを再起動させて障害除去を図る機能と、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合にのみ通信制御サーバ全体を段階的に再起動させることで前記通信制御サーバ全体の通信中断時間を短縮させる機能とを備えることを特徴とする。
【0043】
また、前記通信インターフェースを再起動中に他の機能ブロックは動作を継続することを特徴とする。
【0044】
さらに全体の再起動によっても再起動信号送信の所定時間後に前記通信インターフェース管理部が起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信制御装置障害へ遷移することを特徴とする。
【0045】
加えて、本体の障害へ遷移する前に前記対向装置との通信を停止させることを特徴とする。
【0046】
続いて、前記通信インターフェースは、さらにその内部に内部ブロックを備えており前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合にまず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェース内部ブロックに再起動信号を送信して前記通信インターフェース内部ブロックを再起動させて障害除去を図ることを特徴とする。
【0047】
続いて、前記通信インターフェース管理部は、その内部プロセスプログラムとして通信インターフェース管理プロセスを備え、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信インターフェース管理プロセスを再起動させて障害除去を図ることを特徴とする。
【0048】
次に、前記通信インターフェースは複数枚装備されて、一方の通信インターフェースが再起動中に他方の通信インターフェースが動作を継続する。
【0049】
一方、前記通信制御装置は、複数のサーバ装置を搭載可能で電源やファンを共通化したブレードサーバで構成されることでコンパクトに製造されて複数台の装置を同時に再起動可能であることを特徴とする。
【0050】
また、前記通信インターフェースはNo.7共通線信号方式の接続用の通信インターフェース回路であって、No.7共通線信号網とIP網とを接続させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0051】
本発明に係る通信制御方法は、対向装置と接続される通信制御装置において、対向装置と結合される通信インターフェースと、前記通信インターフェースを制御する通信インターフェース管理部とを備えて、前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合に、まず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースに再起動信号を送信して前記通信インターフェースを再起動させて障害除去を図り、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合にのみ通信制御装置全体を段階的に再起動させることで前記通信制御装置全体の通信中断時間を短縮させることによって、通信制御装置の中断による通信障害の発生時間を最小限におさえることができると共に、必要最低限な箇所を再起動することでサービス停止時間が最小限となり、不必要な再起動や、通信中断を防ぐことが可能となる。
【0052】
また、前記通信インターフェースを再起動中に前記通信制御装置の他の機能ブロックは動作を継続することで、他の機能ブロックの動作を確保したまま必要な箇所の再起動によって復旧するため、前記通信制御装置による障害の被害を最小限とすることができる。
【0053】
前記通信制御装置は、前記通信制御装置全体の再起動によっても再起動信号送信の所定時間後に前記通信インターフェース管理部が起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信制御装置障害へ遷移することで、一部の回路の再起動で復旧する場合は、最低限の時間で最低限の部分の再起動で復旧可能となる。一方、起動完了通知信号が復帰しない場合は、更なる再起動により抜本的な再起動が可能となる。
【0054】
前記通信制御装置は、前記通信制御装置障害へ遷移する前に前記対向装置との通信を停止させることで、再起動による突然の信号中断を未然に防止することが可能である。
【0055】
前記通信インターフェースは、さらにその内部に内部ブロックを備えており前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合にまず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェース内部ブロックに再起動信号を送信して前記通信インターフェース内部ブロックを再起動させて障害除去を図ることで、通信インターフェース全体の誤動作が原因でなく、その一部故障により障害が発生しており、その内部ブロックのみの再起動で解決する場合は、再起動の箇所を必要最低限に限定することができ、通信の中断等時間を最低限に限定することができる。
【0056】
前記通信インターフェース管理部は、その内部プロセスプログラムとして通信インターフェース管理プロセスを備え、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信インターフェース管理プロセスを再起動させて障害除去を図ることにより、原因が通信インターフェース管理プロセスにより障害が発生している場合に、通信インターフェース管理プロセスの再起動によって障害を除去できる場合は、再起動による通信停止の被害を最小限とすることができる。
【0057】
前記通信インターフェースは複数枚装備されて、一方の通信インターフェースが再起動中に他方の通信インターフェースが動作を継続することで障害発生時においても、動作可能なインターフェースを活用させることで障害による影響を最小限とすることができる。
【0058】
前記通信制御装置は、複数のサーバ装置を搭載可能で電源やファンを共通化したブレードサーバで構成されることでコンパクトに製造されて複数台の装置を同時に再起動可能であるため、同時再起動が可能であるとともに各サーバごとの占有空間を最低限とすることができる。
【0059】
前記通信インターフェースはNo.7共通線信号方式の接続用の通信インターフェース回路であって、No.7共通線信号ネットワークとIPネットワークとを接続させることを特徴とすることでVoIP(Voice over Internet Protocol)環境等の環境に対応することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0060】
以下本発明の実施の形態について複数の実施例を用いて以下に説明する。
【0061】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施の形態が適宜変更され得るものである。
【実施例1】
【0062】
図1は、本発明の実施例1に係る通信制御システムのブロック図である。第1の実施例は、SS7回線カードと全ブレードサーバの再起動を段階的に行なう点を特徴とする実施例である。初めに第1の実施例の構成について説明し、続いてその動作について説明する。
【0063】
図1において、指示番号2が示すブロックは、共通電源と共通ファンを備えて複数のブレードを内蔵するブレードサーバであり、指示番号4が示すブロックは、ブレードサーバ2と対向接続される対向装置であり、具体的には共通線信号網内の伝送装置である。
【0064】
ブレードサーバ2内部には、共通線信号網内の対向装置との接続インターフェースであるSS7回線カード6と、SS7回線カード6の障害信号を受信してSS7回線カード6の動作状態を検出して、必要に応じて起動信号を送信する障害管理機能部8を有する。
【0065】
対向装置4は、SS7回線カード6とSS7方式により通信を行う機能と、SS7回線カード6とのリンク断を検出する機能を有する。
【0066】
SS7回線カード6は、詳細には中央演算素子と記憶素子と、内部バスとIP網との通信部とSS7との通信部とを含むインターフェース素子を含む周辺装置から構成されて、中央演算素子または記憶素子に内蔵されるソフトウェアまたは回路構成の中に、対向装置4とSS7方式により通信を行う機能と、障害管理機能部8へ障害発生通知を送信する機能と、障害管理機能部8から初期化命令を受信する機能と、障害管理機能部8へ起動完了通知を送信する機能と、障害管理機能部8へ起動失敗通知を送信する機能と、SS7回線カード6を再起動する機能を内包する。
【0067】
障害管理機能部8は、詳細には中央演算素子と記憶素子と、内部バスとSS7回線カード6との通信部を含むインターフェース素子を含む周辺装置とから構成されて、中央演算素子または記憶素子に内蔵されるソフトウェアまたは回路構成の中に、SS7回線カード6から障害発生通知を受信する機能と、SS7回線カード装置6へ初期化命令を送信する機能と、SS7回線カード6から起動完了通知を受信する機能と、SS7回線カード6から起動失敗通知を受信する機能と、ブレードサーバ2を再起動する機能と、ブレードサーバ2をハード障害状態へ遷移させる機能を内包する。
【0068】
次に本発明の実施例1の動作について図2、図3に示す通信制御方法に従った通信制御プログラムのフローチャートを用いて以下に説明する。
【0069】
本実施例1では、SS7回線カード6と対向装置4とはリンク接続してSS7共通信号線方式で通信が行なわれる(SA2)。この際に障害管理機能部8は、SS7回線カード6に障害が発生しているか否かを監視している。
【0070】
SS7回線カード6に障害が発生すると(SA4)、SS7回線カード6は障害発生通知信号を障害管理機能部8に与える(SA8)。
【0071】
対向装置4は、SS7回線カード6と対向装置4との間のリンク断を検出してSS7回線カード6との通信を終了する(SA6)。
【0072】
障害管理機能部8は、SS7回線カード6に対して初期化命令通信信号を与える(SA10)。
【0073】
SS7回線カード6は、初期化命令通信信号(SA10)を受信してSS7回線カード6の再起動を行う(SA12)。SS7回線カード6は、再起動(SA12)が正常に完了した場合に、起動結果通知(SA14)として起動完了通知信号を障害管理機能部8へ送信する。再起動が正常に終了しなかった場合は、起動結果通知(SA14)として起動失敗通知信号を障害管理機能部8へ送信する。
【0074】
障害管理機能部8は起動結果通知(SA14)として起動完了通知信号、もしくは起動結果通知(SA14)として起動失敗通知信号を受信した場合、もしくは一定時間、通知を受信しなかった場合、SS7回線カード起動判定を行う(SA16)。具体的には起動結果通知として起動完了通知信号を受信した場合は、起動完了と判定し、SS7回線カード6の復旧が完了となる(SA18)。この場合、通信が中断される時間はSS7回線カード6のみの再起動時間となる為、不要な再起動が発生せず、極めて短時間での復旧となる。また、他の回路構成が有る場合は影響を受けないため障害発生によるサービス停止のエリアも限定的となる。
【0075】
一方、起動結果通知として起動失敗通知信号(SA14)を受信した場合、もしくは一定時間、通知を受信しなかった場合は、起動未完了となる。この場合、障害管理機能部8は、SS7回線カード6を有するブレードサーバ2の再起動を行う(SA20)。
【0076】
ブレードサーバ2の再起動(SA20)の完了後、図3に転じて、障害管理機能部8はSS7回線カード6へ初期化命令信号を送信する(SA22)。
【0077】
SS7回線カード6は障害管理機能部8からの初期化命令信号(SA22)を受信し、SS7回線カード6の再起動を行う(SA24)。
【0078】
SS7回線カード6は再起動(SA24)が正常に完了した場合に、起動結果通知(SA26)として起動完了通知信号を障害管理機能部8へ送信する。再起動が正常に終了しなかった場合は、起動結果通知(SA26)として起動失敗通知を障害管理機能部8へ送信する。
【0079】
障害管理機能部8は起動結果通知(SA26)として起動完了通知、もしくは起動失敗通知を受信した場合、もしくは一定時間、通知を受信しなかった場合、SS7回線カード6の起動判定を行う(SA28)。
【0080】
SS7回線カード6起動判定(SA28)で起動完了している場合、SS7回線カード6の復旧が完了している(SA30)。SS7回線カード6起動判定(SA28)で起動失敗している場合、障害管理機能部8は、SS7回線カード6の自動復旧が出来ない為、ブレードサーバ2をハード障害状態へ遷移させる(SA32)。
【0081】
以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
【0082】
第1の効果は、SS7回線カード6の障害要因が軽度の場合、SS7回線カード6のみの再起動で通信可能となり、サービス停止時間が短くなることである。
【0083】
第2の効果は、SS7回線カード6の再起動の間、ブレードサーバはSS7回線カードを用いないサービスを継続できることである。
【実施例2】
【0084】
続いて本発明の第2の実施例について以下に示す。第2の実施例は、SS7回線カード内に内部ブロックを有する点を特徴とする実施例である。初めに第2の実施例の構成について説明し、続いてその動作について説明する。
【0085】
図4は、本発明の実施例2に係る通信制御システムのブロック図である。指示番号10が示すブロックは、共通電源と共通ファンを備えて複数のブレードを内蔵するブレードサーバであり、指示番号12が示すブロックは、ブレードサーバ10と対向接続される対向装置であり、具体的には共通線信号網内の伝送装置である。
【0086】
ブレードサーバ10内部には、共通線信号網内の対向装置との接続インターフェースであるSS7回線カード14と、SS7回線カード14の障害信号を受信してSS7回線カード14の動作状態を検出して、必要に応じて起動信号を送信する障害管理機能部16を有する。
【0087】
対向装置12は、SS7回線カード14とSS7方式により通信を行う機能と、SS7回線カード14とのリンク断を検出する機能を有する。
【0088】
SS7回線カード14は、詳細には中央演算素子と記憶素子と、内部バスとIP網との通信部とSS7との通信部とを含むインターフェース素子を含む周辺装置から構成される。加えて、中央演算素子または記憶素子に内蔵されるソフトウェアまたは回路構成の中に、対向装置12とSS7方式により通信を行う機能と、障害管理機能部16へ障害発生通知を送信する機能と、障害管理機能部16から初期化命令を受信する機能と、障害管理機能部16へ起動完了通知を送信する機能と、障害管理機能部16へ起動失敗通知を送信する機能と、SS7回線カード14を再起動する機能を内包する。
【0089】
ここで、さらに、SS7回線カード14内のSS7との通信部とを含むインターフェース素子を内部ブロック18として定義する。この内部ブロック18は、外部からこのブロックのみの再起動が可能に構成される。この内部ブロック18はさらに、障害管理機能部16へ内部ブロック障害発生通知を送信する機能と、障害管理機能部16から内部ブロック初期化命令を受信する機能と、障害管理機能部16へ内部ブロック起動完了通知を送信する機能と、障害管理機能部16へ内部ブロック起動失敗通知を送信する機能と、SS7回線カード14の内部ブロックを再起動する機能とを内包する。
【0090】
障害管理機能部16は、詳細には中央演算素子と記憶素子と、内部バスとSS7回線カード14との通信部を含むインターフェース素子を含む周辺装置とから構成されて、中央演算素子または記憶素子に内蔵されるソフトウェアまたは回路構成の中に、SS7回線カード14から障害発生通知を受信する機能と、SS7回線カード装置14へ初期化命令を送信する機能と、SS7回線カード14から起動完了通知を受信する機能と、SS7回線カード14から起動失敗通知を受信する機能と、SS7回線カード14から内部ブロック障害発生通知を受信する機能と、SS7回線カード装置14へ内部ブロック初期化命令を送信する機能と、SS7回線カード14から内部ブロック起動完了通知を受信する機能と、SS7回線カード14から内部ブロック起動失敗通知を受信する機能と、ブレードサーバ10を再起動する機能と、ブレードサーバ10をハード障害状態へ遷移させる機能を内包する。
【0091】
次に本発明の実施例2の動作について図5、図6、図7に示す通信制御方法に従った通信制御プログラムのフローチャートを用いて以下に説明する。
【0092】
本実施例2では、SS7回線カード14と対向装置12とはリンク接続してSS7共通信号線方式で通信が行なわれる(SB2)。この際に障害管理機能部16は、SS7回線カード14に障害が発生しているか否かを監視している。
【0093】
SS7回線カード14に障害が発生すると(SB4)、SS7回線カード14の内部ブロック18は内部ブロック障害発生通知信号を障害管理機能部16に与える(SB8)。
【0094】
対向装置12は、SS7回線カード14と対向装置12との間のリンク断を検出してSS7回線カード14との通信を終了する(SB6)。
【0095】
障害管理機能部16は、SS7回線カード14に対して内部ブロック18を初期化する内部ブロック初期化命令通信信号を与える(SB10)。
【0096】
SS7回線カード14は、内部ブロック初期化命令通信信号(SB10)を受信してSS7回線カード14内の内部ブロック18について再起動を行う(SB12)。SS7回線カード14は、再起動(SB12)が正常に完了した場合に、内部ブロック起動結果通知(SB14)として内部ブロック起動完了通知信号を障害管理機能部16へ送信する。内部ブロック再起動が正常に終了しなかった場合は、内部ブロック起動結果通知(SB14)として内部ブロック起動失敗通知信号を障害管理機能部16へ送信する。
【0097】
障害管理機能部16は内部ブロック起動結果通知(SB14)として内部ブロック起動完了通知信号、もしくは内部ブロック起動結果通知(SB14)として内部ブロック起動失敗通知信号を受信した場合、もしくは一定時間、通知を受信しなかった場合、SS7回線カード内部ブロック起動判定を行う(SB16)。具体的には内部ブロック起動結果通知として内部ブロック起動完了通知信号を受信した場合は、内部ブロック起動完了と判定し、SS7回線カード14の内部ブロックの復旧が完了となる(SB18)。この場合、通信が中断される時間はSS7回線カード14の内部ブロックのみの再起動時間となる為、不要な再起動が発生せず、極めて短時間での復旧となる。また、他の回路構成が有る場合は影響を受けないため障害発生によるサービス停止のエリアも限定的となる。
【0098】
一方、内部ブロック起動結果通知(SB14)として内部ブロック起動失敗通知信号を受信した場合、もしくは一定時間、通知を受信しなかった場合は、起動未完了となる。この場合、障害管理機能部16はSS7回線カード14へ初期化命令信号を送信する(SB20)。SS7回線カード14全体は、初期化命令信号(SB20)を受信して再起動を行う(SB22)。
【0099】
SS7回線カード14全体の再起動(SB22)の完了後、図6に転じて、SS7回線カード14は再起動(SB22)が正常に完了した場合に、起動結果通知(SB24)として起動完了通知信号を障害管理機能部16へ送信する。再起動が正常に終了しなかった場合は、起動結果通知(SB24)として起動失敗通知を障害管理機能部16へ送信する。
【0100】
障害管理機能部16は起動結果通知(SB24)として起動完了通知、もしくは起動失敗通知を受信した場合、もしくは一定時間、通知を受信しなかった場合、SS7回線カード14の起動判定を行う(SB26)。
【0101】
SS7回線カード14起動判定(SB26)で起動完了している場合、SS7回線カード14の復旧が完了している(SB28)。SS7回線カード14起動判定(SB26)で起動失敗している場合、障害管理機能部16は、SS7回線カード14の自動復旧が出来ない為、ブレードサーバ10を再起動させる(SB30)。
【0102】
ブレードサーバ10の再起動(SB30)の完了後、障害管理機能部16はSS7回線カード14へ初期化命令信号を送信する(SB32)。
【0103】
SS7回線カード14は障害管理機能部16からの初期化命令信号(SB32)を受信し、SS7回線カード14の再起動を行う(SB34)。
【0104】
SS7回線カード14は再起動(SB34)が正常に完了した場合に、起動結果通知として起動完了通知信号を障害管理機能部16へ送信する(SB36)。再起動が正常に終了しなかった場合は、起動結果通知として起動失敗通知を障害管理機能部16へ送信する(SB36)。
【0105】
障害管理機能部16は起動完了通知、もしくは起動失敗通知(SB36)を受信した場合、もしくは一定時間、通知を受信しなかった場合、SS7回線カード14起動判定を行う(SB38)。
【0106】
SS7回線カード14起動判定(SB38)で起動完了している場合、SS7回線カード14の復旧が完了している(SB40)。SS7回線カード14起動判定(SB38)で起動失敗している場合、障害管理機能部16は、SS7回線カード14の自動復旧が出来ない為、ブレードサーバ10をハード障害状態へ遷移させる(SB42)。
【0107】
以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
【0108】
第1の効果は、SS7回線カード14の障害要因が軽度の場合、SS7回線カード14の内部ブロック18のみの再起動で通信可能となり、サービス停止時間が短くなることである。
【0109】
第2の効果は、SS7回線カード14の再起動の間、ブレードサーバはSS7回線カード装置を用いないサービスを継続できることである。
【実施例3】
【0110】
続いて本発明の第3の実施例について以下に示す。第3の実施例は、障害管理機能部内にそのソフトウェアである管理プロセスを別個に再起動できる点を特徴とする実施例である。初めに第3の実施例の構成について説明し、続いてその動作について説明する。
【0111】
図8は、本発明の実施例3に係る通信制御システムのブロック図である。指示番号22が示すブロックは、共通電源と共通ファンを備えて複数のブレードを内蔵するブレードサーバであり、指示番号24が示すブロックは、ブレードサーバ22と対向接続される対向装置であり、具体的には共通線信号網内の伝送装置である。
【0112】
ブレードサーバ22内部には、共通線信号網内の対向装置との接続インターフェースであるSS7回線カード26と、SS7回線カード26の障害信号を受信してSS7回線カード26の動作状態を検出して、必要に応じて起動信号を送信する障害管理機能部28を有する。
【0113】
対向装置24は、SS7回線カード26とSS7方式により通信を行う機能と、SS7回線カード26とのリンク断を検出する機能を有する。
【0114】
SS7回線カード26は、詳細には中央演算素子と記憶素子と、内部バスとIP網との通信部とSS7との通信部とを含むインターフェース素子を含む周辺装置から構成される。加えて、中央演算素子または記憶素子に内蔵されるソフトウェアまたは回路構成の中に、対向装置24とSS7方式により通信を行う機能と、障害管理機能部28へ障害発生通知を送信する機能と、障害管理機能部28から初期化命令を受信する機能と、障害管理機能部28へ起動完了通知を送信する機能と、障害管理機能部28へ起動失敗通知を送信する機能と、SS7回線カード28を再起動する機能を内包する。
【0115】
障害管理機能部28は、詳細には中央演算素子と記憶素子と、内部バスとSS7回線カード26との通信部を含むインターフェース素子を含む周辺装置とから構成されて、中央演算素子または記憶素子に内蔵されるソフトウェアとして、管理プロセス30を内包する。
【0116】
ここで、障害管理機能部28に内蔵されるソフトウェアとしてのSS7回線カード26から障害発生通知を受信する機能と、SS7回線カード装置26へ初期化命令を送信する機能と、SS7回線カード26から起動完了通知を受信する機能と、SS7回線カード26から起動失敗通知を受信する機能と、ブレードサーバ22を再起動する機能と、ブレードサーバ22をハード障害状態へ遷移させる機能を有するプロセスを管理プロセス30とする。
【0117】
次に本発明の実施例3の動作について図9、図10及び図11に示す通信制御方法に従った通信制御プログラムのフローチャートを用いて以下に説明する。
【0118】
本実施例3では、SS7回線カード26と対向装置28とはリンク接続してSS7共通信号線方式で通信が行なわれる(SC2)。この際に障害管理機能部28は、SS7回線カード26に障害が発生しているか否かを監視している。
【0119】
SS7回線カード26に障害が発生すると(SC4)、SS7回線カード26は障害発生通知信号を障害管理機能部28に与える(SC6)。
【0120】
対向装置24は、SS7回線カード26と対向装置24との間のリンク断を検出してSS7回線カード26との通信を終了する(SC8)。
【0121】
障害管理機能部28は、SS7回線カード26を初期化する初期化命令通信信号を与える(SC10)。
【0122】
SS7回線カード26は、初期化命令通信信号(SC10)を受信してSS7回線カード26について再起動を行う(SC12)。SS7回線カード26は、再起動(SC12)が正常に完了した場合に、起動結果通知(SC14)として起動完了通知信号を障害管理機能部28へ送信する。SS7回線カード26の再起動が正常に終了しなかった場合は、起動結果通知(SC14)として起動失敗通知信号を障害管理機能部28へ送信する。
【0123】
障害管理機能部28は起動結果通知として起動完了通知信号(SC14)、もしくは起動結果通知として起動失敗通知信号(SC14)を受信した場合、もしくは一定時間、通知を受信しなかった場合、SS7回線カード起動判定を行う(SC16)。具体的には起動結果通知として起動完了通知信号を受信した場合は、起動完了と判定し、SS7回線カード26の復旧が完了となる(SC18)。この場合、通信が中断される時間はSS7回線カード26のみの再起動時間となる為、不要な再起動が発生せず、極めて短時間での復旧となる。また、他の回路構成が有る場合は影響を受けないため障害発生によるサービス停止のエリアも限定的となる。
【0124】
一方、起動結果通知(SC14)として起動失敗通知信号を受信した場合、もしくは一定時間、通知を受信しなかった場合は、起動未完了となる。この場合、障害管理機能部28は管理プロセス30の再起動命令を実行する(SC20)。管理プロセス30は、SS7回線カード26を制御管理する管理プロセス30を全て停止させて再び起動される。引き続き、障害管理機能部28は、SS7回線カード26へ初期化命令信号を送信する(SC22)。
【0125】
図10では、SS7回線カード26全体は、初期化命令信号(SC22)を受信して再起動を行う(SC24)。
【0126】
SS7回線カード26全体の再起動(SC24)の完了後、SS7回線カード26は再起動(SC24)が正常に完了した場合に、起動結果通知(SC26)として起動完了通知信号を障害管理機能部28へ送信する。再起動が正常に終了しなかった場合は、起動結果通知(SC26)として起動失敗通知を障害管理機能部28へ送信する。
【0127】
障害管理機能部28は起動結果通知(SC26)として起動完了通知、もしくは起動失敗通知を受信した場合、もしくは一定時間、通知を受信しなかった場合、SS7回線カード26の起動判定を行う(SC28)。
【0128】
SS7回線カード28起動判定(SC28)で起動完了している場合、SS7回線カード26の復旧が完了している(SC30)。ここで、SS7回線カード26と管理プロセス30の再起動とSS7回線カード26の再起動によりSS7回線カード26を復旧させることで、再起動させる装置やその部分を最小限に纏めることができるため、不必要な再起動により他のプロセスの動作停止等を防ぐことができるのでSS7回線カード28の停止による影響を最小限に抑えることができるという効果を有する。
【0129】
一方、SS7回線カード26起動判定(SC28)で起動失敗している場合、障害管理機能部28は、SS7回線カード26の自動復旧が出来ない為、ブレードサーバ22を再起動させる(SC32)。
【0130】
ブレードサーバ22の再起動(SC32)の完了後、障害管理機能部28はSS7回線カード26へ初期化命令信号を送信する(SC34)。
【0131】
SS7回線カード26は障害管理機能部28からの初期化命令信号(SC34)を受信し、SS7回線カード26の再起動を行う(SC36)。
【0132】
SS7回線カード26は再起動(SC36)が正常に完了した場合に、起動結果通知(SC38)として起動完了通知信号を障害管理機能部28へ送信する。再起動が正常に終了しなかった場合は、起動結果通知(SC38)として起動失敗通知を障害管理機能部28へ送信する。
【0133】
障害管理機能部28は起動結果通知(SC38)として起動完了通知、もしくは起動失敗通知を受信した場合、もしくは一定時間、通知を受信しなかった場合、SS7回線カード26起動判定を行う(SC40)。
【0134】
SS7回線カード26起動判定(SC40)で起動完了している場合、SS7回線カード26の復旧が完了している(SC42)。
【0135】
図11に示すようにSS7回線カード26起動判定(SC40)で起動失敗している場合、障害管理機能部28は、SS7回線カード26の自動復旧が出来ない為、ブレードサーバ22をハード障害状態へ遷移させる(SC44)。
【0136】
以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
【0137】
第1の効果は、SS7回線カード26の障害要因が軽度の場合、障害管理機能部28は管理プロセス30とSS7回線カード26のみの再起動で通信可能となり、サービス停止時間が短くなることである。
【0138】
第2の効果は、管理プロセス30の再起動の間、ブレードサーバは管理プロセス30を用いないサービスを継続できることである。
【実施例4】
【0139】
続いて本発明の第4の実施例について以下に示す。第4の実施例は、ブレードサーバに複数のSS7回線カードを備える場合において、その内の一つのSS7回線カードに障害が発生した場合に他のSS7回線カードのサービスを継続することができる点を特徴とする実施例である。初めに第4の実施例の構成について説明し、続いてその動作について説明する。
【0140】
図12は、本発明の実施例4に係る通信制御システムのブロック図である。本実施例ではSS7回線カードが2枚内蔵されたブレードサーバによる実施例について説明する。
【0141】
指示番号32が示すブロックは、共通電源と共通ファンを備えて複数のブレードを内蔵するブレードサーバであり、指示番号34が示すブロックは、ブレードサーバ32と対向接続される第1の対向装置であり、具体的には共通線信号網内の伝送装置であり、指示番号36が示すブロックは、ブレードサーバ32と対向接続される第2の対向装置であり、具体的には共通線信号網内の伝送装置である。
【0142】
ブレードサーバ32内部には、共通線信号網内の第1の対向装置34との接続インターフェースである第1のSS7回線カード38と、共通線信号網内の第2の対向装置36との接続インターフェースである第2のSS7回線カード40と、第1のSS7回線カード38並びに第2のSS7回線カード40の障害信号を受信して各SS7回線カード38,40の動作状態を検出して、必要に応じて起動信号を送信する障害管理機能部42を有する。
【0143】
第1の対向装置34は、第1のSS7回線カード38とSS7方式により通信を行う機能と、第1のSS7回線カード38とのリンク断を検出する機能を有する。
【0144】
第2の対向装置36は、第2のSS7回線カード40とSS7方式により通信を行う機能と、第2のSS7回線カード40とのリンク断を検出する機能を有する。
【0145】
第1のSS7回線カード38は、詳細には中央演算素子と記憶素子と、内部バスとIP網との通信部とSS7との通信部とを含むインターフェース素子を含む周辺装置から構成される。加えて、中央演算素子または記憶素子に内蔵されるソフトウェアまたは回路構成の中に、第1の対向装置34とSS7方式により通信を行う機能と、障害管理機能部42へ障害発生通知を送信する機能と、障害管理機能部42から初期化命令を受信する機能と、障害管理機能部42へ起動完了通知を送信する機能と、障害管理機能部42へ起動失敗通知を送信する機能と、SS7回線カード38を再起動する機能を内包する。
【0146】
第2のSS7回線カード40は、詳細には中央演算素子と記憶素子と、内部バスとIP網との通信部とSS7との通信部とを含むインターフェース素子を含む周辺装置から構成される。加えて、中央演算素子または記憶素子に内蔵されるソフトウェアまたは回路構成の中に、第2の対向装置36とSS7方式により通信を行う機能と、障害管理機能部42へ障害発生通知を送信する機能と、障害管理機能部42から初期化命令を受信する機能と、障害管理機能部42へ起動完了通知を送信する機能と、障害管理機能部42へ起動失敗通知を送信する機能と、SS7回線カード40を再起動する機能を内包する。
【0147】
障害管理機能部42は、詳細には中央演算素子と記憶素子と、内部バスと各SS7回線カード38,40との通信部を含むインターフェース素子を含む周辺装置とから構成されて、中央演算素子または記憶素子に内蔵されるソフトウェアまたは回路構成の中に、第1のSS7回線カード38から障害発生通知を受信する機能と、第1のSS7回線カード装置38へ初期化命令を送信する機能と、第1のSS7回線カード38から起動完了通知を受信する機能と、第1のSS7回線カード38から起動失敗通知を受信する機能と、第2のSS7回線カード40から障害発生通知を受信する機能と、第2のSS7回線カード装置40へ初期化命令を送信する機能と、第2のSS7回線カード40から起動完了通知を受信する機能と、第2のSS7回線カード40から起動失敗通知を受信する機能と、ブレードサーバ32を再起動する機能と、ブレードサーバ32をハード障害状態へ遷移させる機能を内包する。
【0148】
次に本発明の実施例4の動作について図13及び図14に示す通信制御方法に従った通信制御プログラムのフローチャートを用いて以下に説明する。
【0149】
本実施例4では、第1のSS7回線カード38と第1の対向装置34とはリンク接続してSS7共通信号線方式で通信が行なわれる(SD2)。この際に障害管理機能部42は、第1のSS7回線カード38に障害が発生しているか否かを監視している。
【0150】
また、第2のSS7回線カード40と第2の対向装置36とはリンク接続してSS7共通信号線方式で通信が行なわれる(SD4)。この際に障害管理機能部42は、第2のSS7回線カード40に障害が発生しているか否かを監視している。
【0151】
ここで、第1のSS7回線カード34に障害が発生した場合について説明する。第1のSS7回線カード34に障害が発生すると(SD6)、第1のSS7回線カード34は障害発生通知信号を障害管理機能部38に与える(SD8)。
【0152】
第1の対向装置40は、第1のSS7回線カード38と第1の対向装置34との間のリンク断を検出してSS7回線カード38との通信を終了する(SD10)。この通信終了(SD10)はブレードサーバ32とは独立して処理される為、以降の手順との順序性は本発明に影響しない。
【0153】
障害管理機能部42は、第1のSS7回線カード38を初期化する初期化命令通信信号を与える(SD12)。
【0154】
第1のSS7回線カード38は、初期化命令通信信号(SD12)を受信して第1のSS7回線カード38について再起動を行う(SD14)。第1のSS7回線カード38は、再起動(SD14)が正常に完了した場合に、起動結果通知(SD16)として起動完了通知信号を障害管理機能部42へ送信する。第1のSS7回線カード38の再起動が正常に終了しなかった場合は、起動結果通知(SD16)として起動失敗通知信号を障害管理機能部42へ送信する。
【0155】
障害管理機能部42は起動結果通知(SD16)として起動完了通知信号、もしくは起動結果通知として起動失敗通知信号を受信した場合、もしくは一定時間、通知を受信しなかった場合、SS7回線カード起動判定を行う(SD18)。具体的には起動結果通知として起動完了通知信号を受信した場合は、起動完了と判定し、第1のSS7回線カード38の復旧が完了となる(SD20)。この場合、通信が中断される時間は第1のSS7回線カード34のみの再起動時間となる為、不要な再起動が発生せず、極めて短時間での復旧となる。また、他の回路構成が有る場合は影響を受けないため障害発生によるサービス停止のエリアも限定的となる。
【0156】
一方、起動結果通知(SD16)として起動失敗通知信号を受信した場合、もしくは一定時間、通知を受信しなかった場合は、起動未完了となる。この場合、障害管理機能部42は、第2のSS7回線カード40へ通信停止命令を送信する(SD22)。
【0157】
第2のSS7回線カード40は障害管理機能部42から通信停止命令(SD22)を受信すると、第2の対向装置36との通信を停止し(SD24)、通信停止完了通知を障害管理機能部42へ送信する(SD26)。
【0158】
障害管理機能部42は通信停止完了通知(SD26)を受信すると、第1のSS7回線カード38を有するブレードサーバ32の再起動を行う(SD28)。
【0159】
図14に示すようにブレードサーバ32の再起動(SD28)の完了後、障害管理機能部42は第1のSS7回線カード38へ初期化命令を送信し(SD30)、同時に第2のSS7回線カード40へ初期化命令を送信する(SD32)。
【0160】
第1のSS7回線カード38は障害管理機能部42からの初期化命令(SD30)を受信し、第1のSS7回線カード38の再起動を行う(SD34)。また、第2のSS7回線カード40は障害管理機能部42からの初期化命令(SD32)を受信し、第2のSS7回線カード40の再起動を行う(SD36)。
【0161】
第1のSS7回線カード38は再起動(SD34)が正常に完了した場合に、起動結果通知(SD38)として起動完了通知を障害管理機能部42へ送信する。再起動が正常に終了しなかった場合は、起動結果通知(SD38)として起動失敗通知を障害管理機能部42へ送信する。
【0162】
また、第2のSS7回線カード40は再起動(SD36)が正常に完了した場合に、起動結果通知(SD40)として起動完了通知を障害管理機能部42へ送信する。再起動が正常に終了しなかった場合は、起動結果通知(SD40)として起動失敗通知を障害管理機能部42へ送信する。
【0163】
障害管理機能部42は第1のSS7回線カード38及び第2のSS7回線カード40から起動完了通知、もしくは起動失敗通知(SD38/SD40)を受信した場合、もしくは一定時間、通知を受信しなかった場合、SS7回線カード装置起動判定を行う(SD42)。
【0164】
SS7回線カード装置起動判定(SD42)で起動完了している場合、第1のSS7回線カード38の復旧が完了している(SD44)。SS7回線カード装置起動判定(SD42)で起動失敗している場合、障害管理機能部42は、第1のSS7回線カード38の自動復旧が出来ない為、ブレードサーバ32をハード障害状態へ遷移させる(SD46)。
【0165】
以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
【0166】
以上説明したように、本発明においては、前記の実施例の他に以下に記載するような効果を奏する。
【0167】
第1の効果は、障害の発生したSS7回線カード装置の再起動を行っている間、正常なSS7回線カード装置がサービスを継続できることである。
【0168】
第2の効果は、ブレードサーバの再起動を行う前に障害の発生していないSS7回線カード装置と通信している対向装置との通信を停止することにより、ハード障害状態に遷移するまでの通信損失を軽減できることである。
【産業上の利用可能性】
【0169】
本発明は、SS7回線を擁するネットワークにおいて、SS7回線を終端する装置に適用可能である。
【0170】
具体的には、SS7とIPの変換処理を行うSG(Signalling Gateway)、SS7ネットワーク内のSTP(Signal Transfer Point)、SEP(Signal End Point)などに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0171】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するための通信制御システムのブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明するための通信制御方法に従った通信制御プログラムのフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施例を説明するための通信制御方法に従った通信制御プログラムのフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施例を説明するための通信制御システムのブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施例を説明するための通信制御方法に従った通信制御プログラムのフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例を説明するための通信制御方法に従った通信制御プログラムのフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施例を説明するための通信制御方法に従った通信制御プログラムのフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施例を説明するための通信制御システムのブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施例を説明するための通信制御方法に従った通信制御プログラムのフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施例を説明するための通信制御方法に従った通信制御プログラムのフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施例を説明するための通信制御方法に従った通信制御プログラムのフローチャートである。
【図12】本発明の第4の実施例を説明するための通信制御システムのブロック図である。
【図13】本発明の第4の実施例を説明するための通信制御方法に従った通信制御プログラムのフローチャートである。
【図14】本発明の第4の実施例を説明するための通信制御方法に従った通信制御プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
【0172】
2 ブレードサーバ
4 対向装置
6 SS7回線カード
8 障害管理機能部
10 ブレードサーバ
12 対向装置
14 SS7回線カード
16 障害管理機能部
18 内部ブロック
22 ブレードサーバ
24 対向装置
26 SS7回線カード
28 障害管理機能部
30 管理プロセス
32 ブレードサーバ
34 第1の対向装置
36 第2の対向装置
38 第1のSS7回線カード
40 第2のSS7回線カード
42 障害管理機能部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向装置と接続される通信制御装置において、対向装置と結合される通信インターフェースと、前記通信インターフェースを制御する通信インターフェース管理部とを備えて、前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合に、まず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースに再起動信号を送信して前記通信インターフェースを再起動させて障害除去を図り、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合にのみ通信制御装置全体を段階的に再起動させることで前記通信制御装置全体の通信中断時間を短縮させる通信制御方法。
【請求項2】
前記通信インターフェースを再起動中に前記通信制御装置の他の機能ブロックは動作を継続することを特徴とする請求項1記載の通信制御方法。
【請求項3】
前記通信制御装置は、前記通信制御装置全体の再起動によっても再起動信号送信の所定時間後に前記通信インターフェース管理部が起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信制御装置障害へ遷移することを特徴とする請求項1記載の通信制御方法。
【請求項4】
前記通信制御装置は、前記通信制御装置障害へ遷移する前に前記対向装置との通信を停止させることを特徴とする請求項3記載の通信制御方法。
【請求項5】
前記通信インターフェースは、さらにその内部に内部ブロックを備えており前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合にまず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェース内部ブロックに再起動信号を送信して前記通信インターフェース内部ブロックを再起動させて障害除去を図ることを特徴とする請求項1記載の通信制御方法。
【請求項6】
前記通信インターフェース管理部は、その内部プロセスプログラムとして通信インターフェース管理プロセスを備え、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信インターフェース管理プロセスを再起動させて障害除去を図ることを特徴とする請求項1記載の通信制御方法。
【請求項7】
前記通信インターフェースは複数枚装備されて、一方の通信インターフェースが再起動中に他方の通信インターフェースが動作を継続することを特徴とする請求項1記載の通信制御方法。
【請求項8】
前記通信制御装置は、複数のサーバ装置を搭載可能で電源やファンを共通化したブレードサーバで構成されることでコンパクトに製造されて複数台の装置を同時に再起動可能である請求項1乃至7いずれか1つに記載の通信制御方法。
【請求項9】
前記通信インターフェースはNo.7共通線信号方式の接続用の通信インターフェース回路であって、No.7共通線信号網とIP網とを接続させることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1つに記載の通信制御方法。
【請求項10】
対向装置と接続される通信制御装置において、対向装置と結合される通信インターフェースと、前記通信インターフェースを制御する通信インターフェース管理部とを備えて、前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合に、まず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースに再起動信号を送信して前記通信インターフェースを再起動させて障害除去を図るステップと、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合にのみ通信制御装置全体を段階的に再起動させることで前記通信制御装置全体の通信中断時間を短縮させるステップとからなる通信制御プログラム。
【請求項11】
前記通信インターフェースを再起動中に前記通信制御装置の他の機能ブロックは動作を継続することを特徴とする請求項10記載の通信制御プログラム。
【請求項12】
前記通信制御装置は、前記通信制御装置全体の再起動によっても再起動信号送信の所定時間後に前記通信インターフェース管理部が起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信制御装置障害へ遷移することを特徴とする請求項10記載の通信制御プログラム。
【請求項13】
前記通信制御装置は、前記通信制御装置障害へ遷移する前に前記対向装置との通信を停止させることを特徴とする請求項12記載の通信制御プログラム。
【請求項14】
前記通信インターフェースは、さらにその内部に内部ブロックを備えており前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合にまず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェース内部ブロックに再起動信号を送信して前記通信インターフェース内部ブロックを再起動させて障害除去を図ることを特徴とする請求項10記載の通信制御プログラム。
【請求項15】
前記通信インターフェース管理部は、その内部プロセスプログラムとして通信インターフェース管理プロセスを備え、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信インターフェース管理プロセスを再起動させて障害除去を図ることを特徴とする請求項10記載の通信制御プログラム。
【請求項16】
前記通信インターフェースは複数枚装備されて、一方の通信インターフェースが再起動中に他方の通信インターフェースが動作を継続することを特徴とする請求項10記載の通信制御プログラム。
【請求項17】
前記通信制御装置は、複数のサーバ装置を搭載可能で電源やファンを共通化したブレードサーバで構成されることでコンパクトに製造されて複数台の装置を同時に再起動可能である請求項10乃至16いずれか1つに記載の通信制御プログラム。
【請求項18】
前記通信インターフェースはNo.7共通線信号方式の接続用の通信インターフェース回路であって、No.7共通線信号網とIP網とを接続させることを特徴とする請求項10乃至17いずれか1つに記載の通信制御プログラム。
【請求項19】
対向装置と前記対向装置と接続される通信制御装置を含む通信制御システムにおいて、対向装置と結合される通信インターフェースと、前記通信インターフェースを制御する通信インターフェース管理部とを備えて、
前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合に、まず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースに再起動信号を送信して前記通信インターフェースを再起動させて障害除去を図る機能と、
前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合にのみ通信制御装置全体を段階的に再起動させることで前記通信制御装置全体の通信中断時間を短縮させる機能とを備える通信制御システム。
【請求項20】
前記通信インターフェースを再起動中に前記通信制御装置の他の機能ブロックは動作を継続することを特徴とする請求項19記載の通信制御システム。
【請求項21】
前記通信制御装置は、前記通信制御装置全体の再起動によっても再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信制御装置障害へ遷移することを特徴とする請求項19記載の通信制御システム。
【請求項22】
前記通信制御装置は、前記通信制御装置障害へ遷移する前に前記対向装置との通信を停止させることを特徴とする請求項21記載の通信制御システム。
【請求項23】
前記通信インターフェースは、さらにその内部に内部ブロックを備えており前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合にまず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェース内部ブロックに再起動信号を送信して前記通信インターフェース内部ブロックを再起動させて障害除去を図ることを特徴とする請求項19記載の通信制御システム。
【請求項24】
前記通信インターフェース管理部は、その内部プロセスプログラムとして通信インターフェース管理プロセスを備え、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信インターフェース管理プロセスを再起動させて障害除去を図ることを特徴とする請求項19記載の通信制御システム。
【請求項25】
前記通信インターフェースは複数枚装備されて、一方の通信インターフェースが再起動中に他方の通信インターフェースが動作を継続することを特徴とする請求項19記載の通信制御システム。
【請求項26】
前記通信制御装置は、複数のサーバ装置を搭載可能で電源やファンを共通化したブレードサーバで構成されることでコンパクトに製造されて複数台の装置を同時に再起動可能である請求項19乃至25いずれか1つに記載の通信制御システム。
【請求項27】
前記通信インターフェースはNo.7共通線信号方式の接続用の通信インターフェース回路であって、No.7共通線信号網とIP網とを接続させることを特徴とする請求項19乃至26いずれか1つに記載の通信制御システム。
【請求項28】
対向装置と接続される通信制御サーバにおいて、対向装置と結合される通信インターフェースと、前記通信インターフェースを制御する通信インターフェース管理部とを備えて、
前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合に、まず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースに再起動信号を送信して前記通信インターフェースを再起動させて障害除去を図る機能と、
前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合にのみ通信制御サーバ全体を段階的に再起動させることで前記通信制御サーバ全体の通信中断時間を短縮させる機能とを備える通信制御サーバ。
【請求項29】
前記通信インターフェースを再起動中に他の機能ブロックは動作を継続することを特徴とする請求項28記載の通信制御サーバ。
【請求項30】
さらに全体の再起動によっても再起動信号送信の所定時間後に前記通信インターフェース管理部が起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信制御装置障害へ遷移することを特徴とする請求項28記載の通信制御サーバ。
【請求項31】
さらに本体の障害へ遷移する前に前記対向装置との通信を停止させることを特徴とする請求項30記載の通信制御サーバ。
【請求項32】
前記通信インターフェースは、さらにその内部に内部ブロックを備えており前記通信インターフェース管理部が前記対向装置との通信に障害が生じた信号を受信した場合にまず前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェース内部ブロックに再起動信号を送信して前記通信インターフェース内部ブロックを再起動させて障害除去を図ることを特徴とする請求項28記載の通信制御サーバ。
【請求項33】
前記通信インターフェース管理部は、その内部プロセスプログラムとして通信インターフェース管理プロセスを備え、前記通信インターフェース管理部が前記通信インターフェースから再起動信号送信の所定時間後に起動完了通知信号を受信しない場合に前記通信インターフェース管理プロセスを再起動させて障害除去を図ることを特徴とする請求項28記載の通信制御サーバ。
【請求項34】
前記通信インターフェースは複数枚装備されて、一方の通信インターフェースが再起動中に他方の通信インターフェースが動作を継続することを特徴とする請求項28記載の通信制御サーバ。
【請求項35】
前記通信制御装置は、複数のサーバ装置を搭載可能で電源やファンを共通化したブレードサーバで構成されることでコンパクトに製造されて複数台の装置を同時に再起動可能である請求項28乃至34いずれか1つに記載の通信制御サーバ。
【請求項36】
前記通信インターフェースはNo.7共通線信号方式の接続用の通信インターフェース回路であって、No.7共通線信号網とIP網とを接続させることを特徴とする請求項28乃至35いずれか1つに記載の通信制御サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−206109(P2008−206109A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−43036(P2007−43036)
【出願日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】