説明

通信機能を有するデジタルカメラ

【課題】写真共有に使い勝手のよいデジタルカメラを提供する。
【解決手段】共通指示に応答し、受信可能画像の一覧またはカメラ内画像の一覧を共通レイアウトで表示する。受信画像記録の際、共通画像があれば上書きし、なければ上書き禁止期間切れの他の画像に上書きする。一覧表示から選択された画像が記録部になければ通信で画像を受信し表示する。再生指示に応答し、受信画像またはカメラ内記録画像を共通レイアウトで再生する。共通レイアウト表示ソフトは通信でバージョンアップする。検索結果一覧表示の送信元と表示用選択画像の送信元が異なる。他のデジタルカメラで撮影された画像も共通レイアウトで表示する。近距離通信やGPSで検索タグを自動取得し、画像に付与して送信、またはカメラ内画像を検索する。他のデジタルカメラで付与されたタグが参考表示される。近隣店舗の広告情報がタグになり、リンクしているブログが表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラに関し、特に通信機能を有するデジタルカメラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、撮影した画像を画像保管サービスに送信できる通信機能を備えたデジタルカメラは種々提案されている。
その理由の一つは、画像保管サービスに画像を送信した後デジタルカメラからその画像を消去することにより、デジタルカメラの画像の記録容量の制限を解消することにある。また、画像保管サービスに送信した画像を公開し、特定のグループ内又は不特定多数の間で画像を共有して楽しむようにすることも画像送信の理由の一つである。
さらに、通信機能を備えたデジタルカメラと捉えることもできるカメラ付携帯電話においても、撮影した画像を携帯電話同士で送りあう他、画像保管サービスに画像を送信することによって、この画像保管サービスに他人がアクセスすることによって画像を共有することも一般化している。
一方、画像の共有に関しては画像保管サービス側からも種々の提案がなされ、インターネット経由でパーソナルコンピュータから画像をアップロードしたり、他人の画像をダウンロードして閲覧したりできるサービスも発達してきている。
しかしながら、デジタルカメラによる写真の撮影と上記のような写真の共有は、デジタルカメラの機能として楽しむ上でまだ充分に結びついているとはいえない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−199120号公報
【特許文献2】特表2004−505347号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、デジタルカメラ本来の写真撮影機能と写真共有機能の両者を自由に楽しむ上で使い勝手のよいデジタルカメラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本発明は、撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、受信された外部からの画像情報を記録する記録部と、画像表示部に表示可能な画像の一覧表示を指示する一覧表示指示部の共通の指示に応答し、外部から受信可能な画像情報の一覧および記録部が記録している画像情報の一覧のいずれか一方を画像表示部に一覧表示させる制御部とを有するデジタルカメラを提供する。
例えば、上記の制御部は、通信部が通信状態にあるときは外部から受信可能な画像情報の一覧を画像表示部に表示させるとともに、通信状態にないときは記録部が記録している画像情報の一覧を画像表示部に表示させる。
以上のように、本発明では一覧表示指示部による共通の指示によって外部から受信可能な画像情報の一覧および記録部が記録している画像情報の一覧のいずれか一方を画像表示部に一覧表示させるので、デジタルカメラと外部との通信を格別に意識することなく通常デジタルカメラと同様の再生操作によって再生可能な画像の一覧表示を行うことができる。
本発明の具体的な特徴によれば、制御部は、外部から受信可能な画像情報の一覧および記録部が記録している画像情報の一覧を共通の一覧表示レイアウトで画像表示部に表示させる。つまり、使い慣れた通常のデジタルカメラにおける画像再生の際と区別のない表示レイアウトによって、格別に通信を意識することなく、外部から受信可能な画像情報を一覧することが可能となる。
なお、以上において、外部から受信可能な画像情報の一覧の中に、記録部が記録している画像情報の一覧と共通の画像情報が含まれていてもよい。これは、記録部が既に記録している画像情報を、外部から受信可能な画像情報の一覧から必ずしも区別して除く必要性はなく、外部から受信可能な画像情報の一覧の中に所定の条件下で表示可能な画像が全てまとめられていてよいからである。
【0006】
本発明の他の特徴によれば、撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、受信された外部からの画像情報を記録する記録部と、記録部の画像を表示する画像表示部と、通信部が受信した画像情報を記録部に記録する際、共通する画像情報が記録部にあればこれに上書きして受信した画像情報を記録する記録制御部とを有するデジタルカメラが提供される。
本発明によれば、共通する画像情報が繰り返し受信される可能性があり、かつ新しく受信される画像の方が外部の画像保管サービス側で関連情報へのバージョンアップがなされている可能性がある。従って新たに受信した画像によって上書きを行って更新するとともに、共通する画像情報によって重複して記録部の容量が占められるのを防止する。
なお、本発明のさらに具体的な特徴によれば、通信部が受信した画像情報を前記記録部に記録する際、共通する画像情報が前記記録部になければ他の画像情報に上書きして受信した画像情報を記録する。この結果、上書きされた他の画像情報は記録部からは消滅するが、外部に保管されているので必要に応じ再度外部から受信すれば足りる。受信した情報を記録部に記録する理由は目下の関心度の高い画像の繰り返し再生を速やかにすることにあるので、新たに受信した画像の記録を優先し、受信から時間が経って関心が低くなったと考えられる画像の消滅を容認する。
【0007】
本発明の他の特徴によれば、撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、受信された外部からの画像情報を記録する記録部と、記録部の画像を表示する画像表示部と、通信部が受信した画像情報を前記記録部に記録する際、所定の時間的条件に基づいて自動的に上書き禁止となっている画像情報以外の画像情報に上書きして受信した画像情報を記録する記録制御部とを有するデジタルカメラが提供される。
例えば撮影直後であるとか、外部からの受信または再生の直後である画像情報はユーザの関心が高く、再生が繰り返される可能性が高い。本発明によれば、このような撮影、受信、再生などの何らかの操作から所定時間はその対象となった画像に対して上書きを禁止するなど、所定の時間的条件に基づいた上書き禁止が自動的にかけられる。そして、通信部が受信した画像情報を記録部に記録する際、このような上書き禁止となっている画像情報以外の画像情報に上書きして受信した画像情報を記録することによって、再生への関心の高い画像情報の消失を防止している。
【0008】
本発明の他の特徴によれば、撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、受信された外部からの画像情報を記録する記録部と、画像表示部に表示可能な画像の一覧表示を行う一覧表示制御部と、一覧表示の中から所望の画像を選択する画像選択部と、選択された画像が記録部にあるときは記録部の画像情報を画像表示部に表示するとともに選択された画像が記録部にないときは通信部によって受信した画像情報を画像表示部に表示する表示制御部とを有するデジタルカメラが提供される。
本発明では、画像表示部に表示可能な画像の一覧の対象が記録部の画像情報なのか外部から受信される画像情報なのか格別に意識することなく一覧表示およびその中からの所望画像の選択が可能となっている。従って、選択された画像が記録部にないときは通信部によって受信した画像情報を画像表示部に表示する。
上記において、一覧表示の中には、記録部に記録されている画像と外部から受信すべき画像が混在している場合もあるが、通信部が通信状態にないときに行った一覧表示の場合、通信状態でなければ表示のために外部からの画像情報の受信もできないので、一覧表示されるのは全て記録部に記録されている画像に限られる場合がある。上記本発明は、このような場合にも対応できるよう構成されているものである。
【0009】
本発明の他の特徴によれば、撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、受信された外部からの画像情報を記録する記録部と、画像表示部による画像の再生が指示されたとき通信部が通信状態にあるときは通信部が外部から受信する画像情報を画像表示部に表示させるとともに、通信部が通信状態にないときは記録部が記録している画像情報を画像表示部に表示させる再生制御部とを有するデジタルカメラが提供される。
以上によって、本発明ではデジタルカメラと外部との通信を格別に意識することなく、画像再生の指示に応じて画像表示部に画像情報を再生表示することができる。
【0010】
本発明の他の特徴によれば、撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、受信された外部からの画像情報を記録する記録部と、画像表示部による画像の再生を指示する再生指示部の指示に応答し、通信部が外部から受信可能な画像情報および記録部が記録している画像情報のいずれか一方を共通の表示レイアウトで画像表示部に表示させる表示制御部とを有するデジタルカメラが提供される。
これによって、使い慣れた通常のデジタルカメラにおける画像再生の際と区別のない表示レイアウトによって、格別に通信を意識することなく、外部から受信可能な画像情報を画像表示部に再生させることが可能となる。
本発明の具体的な特徴によれば、表示制御部は、共通の表示レイアウトによる表示のためのソフトウエアを記憶する記憶部を有し、この表示ソフトウエアを通信部により外部から受信して記憶部に記憶させる。
外部から受信される画像情報は外部の表示ソフトウエアのバージョンアップによってレイアウトの変更が行われる可能性があるが、上記本発明の特徴により、通信部が外部から受信可能な画像情報の表示レイアウトと記録部が記録している画像情報の表示レイアウトの間に食い違いが生じるのを防止することができる。
【0011】
本発明の他の特徴によれば、撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、画像表示部に表示可能な画像の一覧表示を指示する一覧表示指示部と、一覧表示の中から画像表示部に表示すべき画像を選択する画像選択部と、一覧表示指示部の指示に応答して表示可能な画像情報の一覧を通信部に受信させるとともに画像選択部の選択に応答して選択画像情報を通信部に受診させる通信制御部とを有するデジタルカメラが提供される。
なお、上記において、画像表示部に表示可能な画像情報の一覧と一覧表示の中から画像選択部が選択した画像情報とは異なる送信元から受信される場合も含まれる。
以上のように、上基本発明の特徴によれば、表示可能な画像情報の一覧の受信が一覧表示指示部による指示に応答して行われるとともに、選択画像情報の受診が画像選択部による選択に応答して行われるので、外部における画像一覧の検索機能と外部における画像保管機能の種々の形態に対応できる。例えば、外部のサービスが検索を専門とするものと画像保管を専門とするものに分かれていても対応が可能であり、また複数の画像保管サービスを検索サービスがカバーしている場合にも対応が可能である。
【0012】
本発明の他の特徴によれば、撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、外部に送信した画像情報に基づいて通信部が外部から受信可能な画像情報および他のデジタルカメラから送信された画像情報に基づいて通信部が外部から受信可能な画像情報を画像表示部に表示させることが可能な制御部とを有するデジタルカメラが提供される。
また、本発明の具体的な特長によれば、通信部が外部に送信した画像情報に基づく画像情報の一覧と他のデジタルカメラから送信された画像情報に基づく画像情報の一覧が一覧表示指示部の指示に応答して画像表示部に表示される。この一覧表示においては、通信部が外部に送信した画像情報に基づく画像情報と他のデジタルカメラから送信された画像情報が混在するよう構成してもよい。
さらに本発明の他の具体的な特徴によれば、一覧表示または画像情報の表示において、通信部が外部に送信した画像情報に基づく画像情報と他のデジタルカメラから送信された画像情報が共通の表示レイアウトで画像表示部に表示される。
以上のような本発明の特徴によれば、デジタルカメラが自分のデジタルカメラによって撮影した画像だけの再生という閉じられた世界に留まるのではなく、画像の再生機能が他のデジタルカメラで撮影された画像情報に分け隔てなく広がるので、格別に通信を意識することなく、デジタルカメラを画像共有機器として楽しむことができる。また、このような画像共有機能によって、撮影しようとする被写体についての他のデジタルカメラによる作例を入手して比較対照することも可能となる。
【0013】
本発明の他の特徴によれば、撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、画像表示部に表示可能な画像の一覧表示を指示する一覧表示指示部の指示に応答し、通信部が外部から受信可能な画像情報の一覧を画像表示部に一覧表示させる制御部と、一覧表示の際の検索条件を設定する条件設定部と、検索対象となる画像情報のタグを画像情報送信の際に自動付与するタグ自動付与部とを有するデジタルカメラが提供される。
これによって、ユーザはタグ付与に手間取ることなく撮影後の画像情報を速やかに送信できる。タグの自動付与の手法としては、予め付与するタグを決めておく他、撮影現場で自動的に得られる情報、GPSや方位の情報、撮影された画像の解析結果などを利用することが可能である。なお、撮影現場で自動的に得られる情報としては、近距離圏内の広告情報なども含まれる。
本発明の具体的な特徴によれば、自動付与されるタグは外部での検索に利用されるほか、デジタルカメラの記録部が記録している画像情報の検索の際にも共通に利用することができる。さらに、画像情報送信の際に前記タグ自動付与部を機能させるかタグを手動で付与するかを設定する付与設定部を設けることも可能である。
【0014】
本発明の他の特徴によれば、撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、画像表示部に表示可能な画像の一覧表示を指示する一覧表示指示部の指示に応答し、通信部が外部から受信可能な画像情報の一覧を前記画像表示部に一覧表示させる制御部と、一覧表示の際の検索条件を設定する条件設定部と、検索対象となる画像情報のタグを付与するタグ付与部と、他のデジタルカメラから送信された画像情報に付与されているタグの情報を通信部によって取得し、タグ付与部で付与するタグとの関係を画像表示部に対比表示するタグ情報表示制御部とを有するデジタルカメラが提供される。
これによって、手動でタグを設定する場合、例えば、他のデジタルカメラで設定された同一タグの有無やその人気度合い、他のデジタルカメラで設定された類似のタグなどの情報を得ることができ、より多くの他のデジタルカメラで見てもらえるタグを付与する際の参考となる。
【0015】
本発明の他の特徴によれば、撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、画像表示部と、近距離圏内の広告情報を自動取得する近隣広告情報自動取得部が取得した広告情報を画像表示部に表示するとともにこの広告情報を検索条件として検索された関連情報を通信部により受信し、画像表示部に表示する関連情報表示制御部とを有するデジタルカメラが提供される。
本発明の具体的な特徴によれば、広告情報は、画像情報を検索するタグとして画像情報に付与されるとともに、関連情報は画像情報にリンクして書かれたブログである。
上記の特徴によれば、近隣の広告情報が広告主からの発信情報だけでなく、不特定多数の人が日々新しく追加する関連情報とともにデジタルカメラで入手可能となる。
【発明の効果】
【0016】
上記のように、本発明によれば、デジタルカメラ本来の写真撮影機能と写真共有機能の両者を自由に楽しむ上で使い勝手のよいデジタルカメラが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明におけるカメラシステムの第一の実施例のブロック図を示した図面代用写真である。(実施例1)
【図2】本発明におけるカメラシステムの第二の実施例のブロック図を示した図面代用写真である。(実施例2)
【図3】図1のAデジタルカメラ1の構成のブロック図を示した図面代用写真である。
【図4】カメラ操作部32および表示画面40を含む図3のAデジタルカメラ1の要部外観図を示した図面代用写真である。
【図5】図4においてサムネイルの一つが選択された結果の表示画面40を含むAデジタルカメラ1の要部外観図を示した図面代用写真である。
【図6】図5において属性編集ボタン62が操作された結果の表示画面40を含むAデジタルカメラ1の要部外観図を示した図面代用写真である。
【図7】図4から図7のいずれかにおいて撮影ボタン59の半押しによってAデジタルカメラ1が撮影モードとなったときの表示画面40を含むAデジタルカメラ1の要部外観図を示した図面代用写真である。
【図8】図8は、Aデジタルカメラ1がオン状態となって立ち上がる際のカメラ制御部31動作のフローチャートを示した図面代用写真である。
【図9】図5においてサムネイルボタン75が操作されたときのカメラ制御部31の動作のフローチャートを示した図面代用写真である。
【図10】図8のステップS16または図9のステップS26における表示用画像表示処理の詳細のフローチャートを示した図面代用写真である。
【図11】図9のステップS30における検索処理の詳細のフローチャートを示した図面代用写真である。
【図12】図9のステップS34または図10のステップS62における撮影モード処理の詳細のフローチャートを示した図面代用写真である。
【図13】図10のステップS50における表示用画像取得処理の詳細のフローチャートを示した図面代用写真である。
【図14】図12のステップS112の画像記録処理の詳細のフローチャートを示した図面代用写真である。
【図15】図12のステップS124のアップロード通信処理の詳細のフローチャートを示した図面代用写真である。
【図16】図8のステップS9および図12のステップS128における残容量表示処理の詳細のフローチャートを示した図面代用写真である。
【図17】図12のステップS122における属性の自動付与処理の詳細のフローチャートを示した図面代用写真である。
【図18】図10のステップS58および図12のステップS126における属性編集処理の詳細のフローチャートを示した図面代用写真である。
【図19】図18のステップS304における広告協力処理の詳細のフローチャートを示した図面代用写真である。
【図20】図18のステップS300における編集実行処理の詳細のフローチャートを示した図面代用写真である。
【図21】図8のステップS10および図11のステップS92における検索更新通信処理に対応して行われる画像総合管理サーバ6の検索処理のローチャートを示した図面代用写真である。
【図22】図1のA家庭内パソコン7の制御部の動作のフローチャートを示した図面代用写真である。
【図23】広告に関するAデジタルカメラ1のカメラ制御部31の動作を示すフローチャートを示した図面代用写真である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0018】
図1は、本発明におけるカメラシステムの第一の実施例のブロック図である。第一の実施例は複数のデジタルカメラに関するシステムを構成しているが、最も単純化した形としてAデジタルカメラ1とBデジタルカメラ2の二台のデジタルカメラがある場合について説明する。しかしながら、本発明は、第三のデジタルカメラまたはそれ以上の多数のデジタルカメラの存在を前提とする場合も含むカメラシステムである。
また、Aデジタルカメラ1とBデジタルカメラ2は同様の機能を持つので、以下、主にAデジタルカメラ1について説明を行い、Aデジタルカメラ1とBデジタルカメラ2が連携する場合を除き、Bデジタルカメラ2に関する説明は適宜省略する。
【0019】
Aデジタルカメラ1は近距離無線通信機能を持ち、無線アクセスポイント3の通信圏内に入ると自動的にインターネット4に接続され、以後通信圏外に出るまでは常時接続状態となる。なお、Aデジタルカメラ1は有線のアクセスポイントからインターネット4に接続することも可能である。さらに、アクセスポイントが近くにない場合は、近距離無線通信またはケーブル接続により携帯電話に接続し、電話回線を介してインターネット4に接続することも可能である。
Aデジタルカメラ1は、さらに、アクセスポイントにおける電源ラインへの有線接続または無接点の電磁誘導により、充電も可能となっている。例えば喫茶店が有線アクセスポイントである場合、テーブル下部から引き出し可能な通信兼用電力供給ケーブルをデジタルカメラ1に接続することによりデータ通信とともにデジタルカメラ1を充電することが可能となる。一方、喫茶店が無線アクセスポイントである場合、表面に電磁誘導式の無接点電力伝送器が設けられたテーブルにデジタルカメラ1を置くことによって充電が可能となる。データ通信はこのテーブルが無線通信圏内に配置されていることによって可能となる。
インターネット4と常時接続状態にあるとき、Aデジタルカメラ1は撮影済み画像を撮影終了次第、Aデジタルカメラ1が予め契約している外部のA画像保管サーバ5に自動送信する。
【0020】
A画像保管サーバ5によって受信されて保管された画像は、Aデジタルカメラ1の再生操作に応じ、Aデジタルカメラ1で再生することができる。この再生は、再生操作に応じてAデジタルカメラ1がインターネット4経由で自動的にA画像保管サーバ5の契約ページにアクセスし、Aデジタルカメラのモニタでの表示に適したサイズの画像データを受信することにより行われる
なお、A画像保管サーバ5に保管済みの画像は、Aデジタルカメラ1における再生表示後においてAデジタルカメラ1に保存する必要のあるものではなく、表示操作がされる毎にA画像保管サーバ5にアクセスするのを原則とする。つまり、Aデジタルカメラ1は再生表示にあたり、基本的にはA画像保管サーバ5にから供給される画像データのブラウザとして機能する。但し、通信不能状態などへの対策として、画像記録部35の容量の一部を割いてAデジタルカメラ1のモニタでの表示に適したサイズの画像データを保存するようにする。しかしながら、これらのデータは特に手動操作などにより禁止指定をしない限り、上書き可能なものであって、割り当てられた容量が一杯になると古いものは新たに再生したデータによって上書きされて消えていく。
また、画像の再生に当たっては、直接A外部画像保管サーバ5にアクセスする場合の他、まず外部の画像総合管理サーバ6にアクセスしてサムネイル画像を伴う適宜の検索を行った後にA画像保管サーバ5の該当画像にジャンプすることもできる。これは、各画像にURLを付与することにより可能となる。画像総合管理サーバ6による画像検索、およびA画像保管サーバ5との連携等については後述する。
【0021】
また、A画像保管サーバ5は、画像情報だけではなく、画像に関連して書き込まれたブログを保存することができる。このブログには画像提供者だけでなく、画像を見た他人も書き込みを行うことができる。
【0022】
A画像保管サーバ5に保管された画像は、Aデジタルカメラ1の所有者の家庭に設置されたA家庭内パソコン7を通じてA家庭内モニタ8で再生表示することもできる。この場合も、A家庭内パソコン7からA画像保管サーバ5へのアクセスは、常時接続のインターネット4経由で行われる。なお、A家庭内パソコン7も、A画像保管サーバ5に保管済みの画像に関しては基本的にはブラウザとして機能し、通常機能としては再生表示後にA家庭内パソコンAに画像を保存することはなく、A家庭内パソコン7において再生操作がされる毎にA画像保管サーバ5にアクセスするのを基本とする。但し、望む場合には手動操作によって、A家庭内モニタ8での表示に適したサイズの画像データをA家庭内パソコン7に保存することもできる。
また、A家庭内パソコン7においても、画像の再生に当たって直接A画像保管サーバ5にアクセスする場合の他、まず画像総合管理サーバ6にアクセスしてサムネイル画像を伴った適宜の検索を行った後にA画像保管サーバの該当画像にジャンプすることもできる。
なお、Aデジタルカメラ1から画像を直接送信するのに代えて、Aデジタルカメラ1から取り込んだ画像をA家庭内パソコン7からインターネット4を介してA画像保管サーバ5に送信することもできる。
【0023】
A家庭内パソコン7は通常のパソコンであってもよいが、家庭内の種々の家電全体を制御する家庭内の中央制御パソコンとすることもできる。また、A家庭内モニタ8は通常のパソコン用モニタであってもよいが、高精細のテレビ画面と兼用してもよい。さらに、A家庭内パソコン7とA家庭内モニタ8とがパソコン機能内蔵テレビとして一体化されていてもよい。
【0024】
上記のようにA家庭内パソコン7は、通常機能としては再生表示後にA家庭内パソコン7に画像を保存することはないが、A家庭内バックアップ9と接続されていて、ここに画像データおよびこれに関するデータをバックアップとして保存する。
具体的には、A画像保管サーバ5にAデジタルカメラ1で撮影された新規画像が保管されると、A家庭内パソコン7がその画像データおよび関連する管理情報をインターネット4経由でA画像保管サーバ5から自動的にダウンロードする。そして、ダウンロードされたデータは、A家庭内パソコン7の制御により、A家庭内バックアップ9に自動的に保存される。また、それ以降、保存された画像に関してA画像保管サーバ5との通信があるたびにその履歴がダウンロードされ、該当する画像と関連づけてA家庭内バックアップ9に保管される。
さらに、A家庭内バックアップ9には、A家庭内パソコン7の制御により、画像総合管理サーバ6で行った検索等の履歴一切の情報も画像総合管理サーバ6からダウンロードされ、該当する画像に関連づけて保管される。
【0025】
但し、A家庭内バックアップ9は、基本的には一方通行でデータを蓄積していくだけであり、上記のように、A家庭内パソコン7の通常機能としてはA家庭内バックアップ9に保存されている情報に直接アクセスして画像表示等を行うのではなく、画像表示の際にはA画像保管サーバ5からの画像を表示する。
なお、A家庭内バックアップ9は、混乱を避けるため、A画像保管サーバ5に保管されているデータであってA家庭内パソコン7に表示のためにダウンロードした表示用サイズの画像データについては、仮にA家庭内パソコン7に保存されていてもこれを重複してバックアップすることはない。
【0026】
A家庭内バックアップ9を設ける理由は、A画像保管サーバ5や画像総合管理サーバ6になんらかの不測の事態が起こってデータまたはサービスそのものが消失することに備えた自衛措置のためである。従って、このような不測の事態がない限り、A家庭内パソコン7は管理システムや画像処理において日々バージョンアップされるA画像保管サーバ5のオンラインサービスを受けながらブラウザとして通常の画像表示機能を実行する。
また、家庭内パソコン7は、画像総合管理サーバ6において日々改善される検索システムのオンラインサービスを受けて、画像の整理や検索を行う。この場合も、表示レイアウトのバージョンアップに対応する等の特別な必要がない限り、新しいバージョンの画像処理、画像保管、画像整理、画像検索などのソフトウエアがA家庭内パソコン7自体にダウンロードされることはない。
なお、画像に関連してA家庭内バックアップ9に保管される管理情報、通信履歴、検索履歴などのデータは、A画像保管サーバ5や画像総合管理サーバ6に不測の事態が起こってシステム自体が崩壊し、全く異なったシステムが新たに構築されたときでも解読が可能なよう配慮して保存される。例えば、ダウンロードされた画像データやこれに関連するデータがA画像保管サーバ5や画像総合管理サーバ6などにおけるシステム特有のファイル形式、データ構造、ディレクトリ構造などを持っていた場合、これをダウンロードした形式や構造やのまま保存するのではなく、一つ一つの画像単位で独立して取り扱えるようにする。さらに、各画像データに関連するデータも、一つ一つの画像単位で関連付けられるとともに、そのデータ構造も、単純で一般的なテキストデータファイルに変換して保存する。これは、後日の画像検索の際、関連データの内容を全文検索することにより、画像データ単位であらゆる関連情報が把握できるようにするためである。
【0027】
A家庭内バックアップ9は、自動バックアップ機能に特化した商品として構成されるもので、その基本構成は大容量のストレージである。そして、上記のような外部サーバが作成した画像関連データのバックアップに限らず、A家庭内パソコン7が作成する種々のデータを自動バックアップする汎用のストレージとして構成することによって、A家庭内パソコン7におけるハードディスクのクラッシュなどの不測の事態に対応することができる。
【0028】
以上のようにして、本発明では、画像処理、画像保管、画像整理、画像検索などについては外部のA画像保管サーバ5や画像総合管理サーバ6に任せ、Aデジタルカメラ1やA家庭内パソコン7自身は画像キャプチャ手段または画像ブラウザ手段として構成される。
これによって、デジタルカメラ1は、撮影現場における光学性能、センサ性能、照明などの撮影条件改善性能を含むキャブチャ機能およびブラウザとしての表示機能に特化した商品として開発し、ユーザに提供することが可能となる。一方、A画像保管サーバ5は、画像保管、画像処理、画像管理などの機能をもつ高性能コンピュータへの大型開発投資に特化することができるとともに、開発成果をデジタルカメラに搭載することや開発投資回収をデジタルカメラの価格として直接転嫁する必要もなくなる。なお、画像キャプチャと画像処理は密接に関連するので、Aデジタルカメラ1の開発と画像保管サーバ5の開発を連携または一体化して行うのが効率的である。
また、情報検索および情報整理の分野は、対象が画像だけに留まらない巨大な事業分野を形成しており、ここにもコンピュータ技術を駆使した大規模投資が行われている。従って、画像保管サーバ5と画像総合管理サーバ6は互いに分業し、それぞれの得意分野に特化したビジネスとして棲み分けるよう構成するのが合理的である。
【0029】
Bデジタルカメラ2およびこれと連携するB画像保管サーバ10、B家庭内パソコン11、B家庭内モニタ12、およびB家庭内バックアップ13については、Aデジタルカメラ1の場合と同様なので、説明を省略する。
なお、図1では、Bデジタルカメラ2がAデジタルカメラ1と共通の無線アクセススポット3にアクセスするよう図示されている。しかしながら、これは、Aデジタルカメラ1のユーザ(以下Aユーザと称する)とBデジタルカメラ2のユーザ(以下Bユーザと称する)が一緒に旅行していて同一地点にいる場合等を想定した説明を後で行う都合上のことなので、ユーザBがユーザAとは別の地点にいるときは、当然ながら異なる無線アクセススポットからインターネットに接続することになる。
また、図1では、ユーザBによる利用を前提としたB画像保管サーバ10がA画像保管サーバ5とは別に図示されている。しかしながら、これは、ユーザBがユーザAとは異なる画像保管サーバと契約している場合を想定した説明を後で行う都合上のことなので、ユーザBがユーザAと共通のA画像保管サーバ5に画像を保管してもなんら問題はない。
さらに、図1では、画像総合管理サーバ6が一つしか図示されていない。しかしながら、これは画像総合管理サーバ6が複数の画像保管サーバ(図1の場合A画像保管サーバ5およびB画像保管サーバ10の両者)と連携する場合の説明を後で行う最に、最も単純化された場合を図示しているだけであり、本発明は、画像保管サーバの数が多い場合などにおいて同様の画像総合管理サーバが複数ある場合も含むシステムである。
【0030】
次に、画像のプリントについて説明する。A画像保管サーバ5およびB画像保管サーバ10はそれぞれAプリントサービス14およびBプリントサービス15と専用回線で接続されており、Aデジタルカメラ1または1A家庭内パソコン7、あるいはBデジタルカメラ2またはB家庭内パソコン11からのプリント注文に応じることができる。なお、Aプリントサービス14またはBプリントサービス15への接続は、専用回線に代えてインターネットを介してもよい。
プリント注文を受けたA画像保管サーバ5またはB画像保管サーバ10はそれぞれAプリントサービス14またはBプリントサービス15に、注文された画像サイズに応じた画像データを送信してプリントを実行させる。作成されたプリントは、配送サービスなどによって注文元に届けられる。
第一の実施例におけるシステムでは家庭におけるプリントも可能であり、このためにA家庭内パソコン7およびB家庭内パソコン11はそれぞれA家庭内プリンタ16およびB家庭内プリンタ17に接続されている。家庭内でプリントを行うときには、A家庭内パソコン7またはB家庭内パソコン11によってA画像保管サーバ5またはB画像保管サーバ10からプリントサイズに応じた画像データをダウンロードし、A家庭内プリンタ16またはB家庭内プリンタ17にプリントを実行させる。
【実施例2】
【0031】
図2は、本発明におけるカメラシステムの第二の実施例のブロック図である。図2における第二の実施例の構成の大半は図1の第一の実施例と共通しているので、対応する構成には同一番号を付し、説明を省略する。
図2の第二の実施例において異なるのは、バックアップの部分であり、図1の第一の実施例において各家庭内にA家庭内バックアップ9およびB家庭内バックアップ13を設けていたのに代え、バックアップの機能を外部バックアップサービス21に任せるようにしている。
【0032】
外部バックアップサービス21の機能は、基本的には、既に述べたA家庭内バックアップ9およびB家庭内バックアップ13と同一であるので、異なる事項のみを以下に説明する。
まず、外部バックアップサービス21は、データのバックアップに特化したサービスであり、家庭内のプライベートなデータが家庭外に出ることを前提にしたものである。従って、多くのユーザをカバーするための大規模記憶容量の確保とデータ消失防止対策、およびユーザ情報のセキュリティ確保を専門とする。
具体的には、外部バックアップサービス21では、A家庭内パソコン7およびB家庭内パソコン11のデータをインターネット4経由で送信する際のセキュリティ対策として、契約者が利用しやすく且つ信頼性の高い暗号化システムを提供する。
また、外部バックアップサービス21では、A家庭内パソコン7のデータとB家庭内場祖紺11のデータのように多数のパソコンのデータを契約により一手にバックアップするため、ユーザ間に混乱のない管理策が講じられる。
なお、A家庭内パソコン7またはB家庭内パソコン11から送信されるデータだけではなく、契約に基づく手順により、A家庭内パソコン7またはB家庭内パソコン11からのアクセスを受けたA画像保管サーバ5、B画像保管サーバ10または画像総合管理サーバ6が保管する画像データや、アクセスに応じて実行した機能の履歴データが、A画像保管サーバ5、B画像保管サーバ10または画像総合管理サーバ6からインターネット4経由で直接に外部バックアップサービス21に送信される。外部バックアップサービス21で直接受信したこれらのデータは画像データと関連付けて保管される。
【0033】
外部バックアップサービス21では、さらに保管の万全を期するため、セキュリティの高い専用回線で結ばれたMサブバックアップ22およびNサブバックアップ23にバックアップデータの同一コピーをそれぞれ保管させる。外部バックアップサービス21、Mサブバックアップ22およびNサブバックアップ23は、それぞれ地球規模で互いに大きく離れた別地域に設置され、大地震等によりいずれかが破壊されても他の地域のデータが生き残るようにする。
【0034】
以上のようにして、第二実施例では、Aデジタルカメラ1またはBデジタルカメラ2が撮影し、Aデジタルカメラ1、Bデジタルカメラ2、A家庭内モニタ8、B家庭内モニタ12などで再生される画像ついて、画像保管サーバ(A画像保管サーバ5およびB画像保管サーバ10)、画像総合管理サーバ6、および外部バックアップサービス21によりそれぞれの特徴を生かした棲み分けたサービスが提供される。
【0035】
次に、画像総合管理サーバ6の機能を、これと連携するA画像保管サーバ5およびB化像保管サーバ10の機能とともに説明する。ここでは、Aデジタルカメラ1とBデジタルカメラ2へのそれぞれ単独のサービスだけでなく、Aデジタルカメラ1とBデジタルカメラ2の連携等、複数のユーザの間の画像の共有等についても説明する。これらについては、第一実施例と第二実施例で共通なので、図1の第一実施例に基づいて説明を行う。
【0036】
既に述べたように、Aデジタルカメラ1の画像はA画像保管サーバ5に保管され、A画像保管サーバ5の提供する画像管理システムによりユーザAによるオンラインアルバムとして利用可能となる。A画像保管サーバ5の提供する画像管理システムには、画像検索情報の付与システムが含まれており、画像の保管の際に、ユーザID、ユーザニックネーム、カメラの種類、撮影日時、撮影場所(どこからどちら向きに撮影したか)、被写体情報、送信日時などが撮影の際に自動的に各画像データに関連付けて付与されるとともに、画像のタイトルや検索用のタグなどをユーザが各画像データに関連づけて手動で付与することができる。なお、上記における撮影場所、被写体情報などの自動付与データは、検索用のタグの形で各画像データに関連付けて自動付与することもできる。
以上のようや画像管理システムによって、ユーザはAデジタルカメラ1またはA家庭内パソコン7から画像を検索し、再生することができる。なお、ユーザは、上記の画像保管後の再生の際においても、Aデジタルカメラ1またはA家庭内パソコン7の操作により、検索情報の追加、削除、修正などの自由な変更が可能である。
【0037】
A画像保管サーバ5は、Aデジタルカメラ1またはA家庭内パソコン7からの指示に基づき、保管されている画像を所定の条件付または無条件で誰でもアクセスできるよう公開することができる。また、画像公開の際には、ユーザが予め許可したプライバシー条件に従った画像検索情報が、画像と関連付けて公開される。
従って、ユーザBも、Bデジタルカメラ2またはB家庭内パソコン11からA画像保管サーバ5にアクセスすることによって、ユーザAによって保管された画像を検索して再生することができる。この場合、画像の公開が無条件であれば、ユーザBがユーザAと面識がなくても検索再生が可能となる。また、画像が条件付で公開されている場合は、ユーザBに対してユーザAが再生を予め許可した画像についてのみ検索再生が可能となる。
【0038】
以上のことは、B画像保管サーバ10に保管されているBユーザの画像についても全く同様であり、Bユーザだけでなく、Bユーザの指定する条件に従ってAユーザもBユーザの画像を検索再生できるが、その詳細については重複するので説明を省略する。
なお、上記のことは、AユーザがA画像保管サーバ5だけでなくB画像保管サーバ10にも画像を保管している場合、また、BユーザがB画像保管サーバ10だけでなくA画像保管サーバ5にも画像を保管している場合であっても可能である。つまり、AユーザおよびBユーザは、それぞれ自身が保管している画像を画像保管サーバにかかわらずプライベートに検索再生できるとともに、公開されている画像については他人の画像についても検索再生することができる。
【0039】
次に、画像総合管理サーバ6の機能について説明する。画像総合管理サーバ6は画像が複数の画像保管サーバのいずれに保管されていたとしても、加増総合管理サーバ6にアクセスして検索すれば画像保管サーバの垣根を越えて検索結果が得られるようにするものである。以下、これを最も単純化された場合としてA画像保管サーバ5およびB画像保管サーバ10という二つの画像保管サーバに即して説明する。
画像総合管理サーバ6はいわゆる検索エンジンとして構成されるもので、その一つの機能として、ユーザが設定した検索条件に基づき、A画像保管サーバ5およびB画像保管サーバ10に保管されている画像の検索情報に検索をかける。検索を効率的にするため、画像総合管理サーバ6はそれ自身の検索システムに従った検索項目を持っており、例えば、ユーザID、ユーザニックネーム、カメラの種類、撮影日時、撮影場所、被写体情報、送信日時、画像のタイトル、タグなどの項目別に検索を行う。
【0040】
画像総合管理サーバ6の検索システムおよび検索項目は画像保管サーバに無償公開されており、A画像保管サーバ5およびB画像保管サーバ10はこれらを採用することが可能である。これによって、A画像保管サーバ5およびB画像保管サーバ10は、画像総合管理サーバ6と共通の検索システムを持つことができ、画像総合管理サーバ6とのスムーズな連携を図ることができるとともに、ユーザにとっても検索用画面が共通になるので使い勝手がよくなる。さらに、A画像保管サーバ5およびB画像保管サーバ10は、像総合管理サーバ6の提供する検索システムを流用することにより、独自での検索システムへの開発投資および設備投資を軽減し、画像の保管機能や画像処理機能に特化して投資を集中することができる。
なお、画像総合管理サーバ6は、独自の検索手法を持つ画像保管サーバも検索対象とするため、画像保管サーバが独自に公開している検索情報全体に全文検索をかけ、ヒットする情報があればこれを画像総合管理サーバ6の検索システムや検索項目に合うよう変換して検索結果を表示する。画像総合管理サーバ6がこのような対応をしているので、画像保管サーバ側では、必ずしも画像総合管理サーバ6が無償公開している検索システムに従う必要はない。しかしながら、画像総合管理サーバ6の提供する検索システムに従う方が画像総合管理サーバ6との連携効率がよく、また検索間違いや検索漏れも少なくなるので、画像保管サービスへの集客力も高まる。
【0041】
画像総合管理サーバ6は検索結果としてヒットした画像については、A画像保管サーバ5またはB画像保管サーバ10のサムネイル画像を区別することなく混在させて表示する。従って、複数の画像保管サーバが関係している検索結果であっても、見かけ上は、画像総合管理サーバ6による単一システムに基づく検索結果のように見える。
また、検索条件が自分のデジタルカメラがA画像保管サーバ5またはB画像保管サーバ10に送信した画像と、他のデジタルカメラがこれらの画像保管サーバに送信した画像の両者がヒットするようなものであった場合、画像総合管理サーバ6は自分のデジタルカメラが送信した画像と他のデジタルカメラが送信した画像とを区別することなく混在させて表示する。
検索結果として画像総合管理サーバ6が表示するサムネイル画像のいずれかをユーザが選択すると、該当する表示用画像データのURLが指定され、この画像のデータを持つA画像保管サーバ5またはB画像保管サーバ10にジャンプし、以後、A画像保管サーバ5またはB画像保管サーバ10の画像データがAデジタルカメラ1またはA家庭内モニタ8などに表示される。
【0042】
図3は、図1の第一の実施例におけるAデジタルカメラ1の構成のブロック図である。その構成は、Bデジタルカメラ2または第二の実施例におけるAデジタルカメラ1またはBデジタルカメラ2と共通である。
Aデジタルカメラ1は、カメラ制御部31によって制御され、カメラ操作部32に含まれる撮影ボタンを操作することによって撮像部33で取得された画像情報が画像処理部34で処理され、画像記録部35に記録される。この際、画像データとしては、本画像データとともに表示画面40での表示に適したサイズの表示用画像データおよびサムネイルデータが作られる。サムネイルデータは本画像データに付随した形で取り扱われ、本画像データとともに記録される。
これらの画像は、通常、画像記録部35に設けられた内蔵式の内部記録部36に記録される。なお、画像記録部35は、予備的に記録媒体ドライブ37に挿入されたディスクやカードなどの着脱式記録媒体38も備えており、内部記録部36の容量が一杯になったときは、この着脱式記録媒体38に画像データを記録する。この場合、内部記録部36の容量に空きが生じると着脱式記録媒体38の画像データは内部記録部36に移される。また、着脱式記録媒体38は、Aデジタルカメラ1の画像データの外部への取り出し手段としても利用される。この場合は、内部記録部36に記録された画像データを着脱式記録媒体38にコピーし、着脱式記録媒体38を記録媒体ドライブ37から取り出す。
【0043】
既に述べたように、画像記録部35に記録された画像データはAデジタルカメラ1が無線アクセスポイント3の通信圏内に入ると自動的に近距離無線通信部39から無線アクセスポイント3に送信される。また、撮影時点において既にAデジタルカメラ1が無線アクセスポイント3の通信圏内にあるときは、撮影によって画像記録部35に記録された画像データは直ちに近距離無線通信部39から無線アクセスポイント3に送信される。
また、画像記録部35において上書き可能な残容量が所定以下になったのにも係わらずAデジタルカメラ1が無線アクセスポイント3の通信圏内に入ることができなかった場合は警告表示を行い、近距離無線通信部39によってAデジタルカメラ1をユーザの携帯電話に接続し、この携帯電話経由でインターネット4に接続して画像データを送信する手動操作を行う等の操作を行うようユーザに促す。なお、警告が必要な事態において、上記のような警告に代え、Aデジタルカメラ1をユーザの携帯電話に自動的に接続し、この携帯電話経由でインターネット4に接続して画像データを自動的に送信させるべく携帯電話をAデジタルカメラ1から自動制御するようにしてもよい。
【0044】
さらに、近距離無線通信部39は、名所スポットなどに設けられた近距離通信データ発信部よりの被写体情報を自動受信し、受信された情報は、画像データ送信の際に、検索用の被写体情報として画像データに関連付けて自動送信される。具体的には、これらの情報は検索タグとして利用されるので、タグの形で画像データに自動付与される。
なお、名所スポットに設けられる被写体情報を自動的に取得する方法としては、名所の案内表示板などにバーコードを表示しておいてもよい。この場合、名所を撮影する時に自然にカメラアングル内に入るようバーコードを配置しておけば、撮像される画像から被写体情報を自動的に読み取ることができる。
【0045】
送信済みの画像データのうち、本画像データについては通常は直ちに画像記録部35から削除扱いとし、内部記録部36の空き容量を確保する。ここで、削除扱いとは、実際には画像データそのものをその時点で消去するのではなく、新たな画像データを上書きしてもよい扱いとすることを意味する。なお、本画像データについては、手動による指定を行うことによって送信済みであっても削除扱いとせず、Aデジタルカメラ1内に保存するようにすることができる。但し、この場合は後日A画像保管サーバへの重複送信の可能性が生じるので、送信済みの旨マークしておき、このマークのある本画像については、送信操作ができないようにするか、又はA画像保管サーバ5側において保管の受け付けをしないようにする。さらに、A画像保管サーバ5とB画像保管サーバ10に重複保管されたような場合には、画像総合管理サーバ6においてそのチェックを行い、いずれかを検索から無視するようにする。
一方、表示画面40での表示に適したサイズの表示用画像データについては、ユーザが再生する可能性が高い条件下に限って期限付きで上書き禁止とし、A画像保管サーバ5にアクセスしなくても再生が可能なようにする。例えば、その日の最後の撮影の後、日付が変わり且つ所定時間(例えば3時間)以上カメラが使用されない状態となるまでは上書き禁止として通信不能状態での再生に備えるが、それ以降は上書き可能扱いとし、内部記録部36の空き容量を確保するようにする。つまり、それ以降に再生を行う際において、所望の表示用画像データが既に他のデータで上書きされて画像記録部35に存在しない場合は、A画像保管サーバ5に自動的にアクセスしてこれを取得し、表示するものとする。
表示用データについては、本画像の送信に先立ってAデジタルカメラ1でも作成されるが、基本的には本画像を受信したA画像保管サーバ5で作成され、Aデジタルカメラ1での再生の際にはこれをダウンロードして表示するのを基本とする。
【0046】
記憶部41は、Aデジタルカメラ1を動作させるためのソフトウエアを記憶するとともに動作中の処理データを記憶する。また、A画像保管サーバ5や画像総合管理サーバ6との連携に必要なデータも記憶している。
また、電源部42は公知の構成のものであって、充電器と接続可能な接点を通じて充電される蓄電池を有し、Aデジタルカメラ全体に電力を共有している。電源部42はさらに無接点充電部43にも接続されており、この無接点充電部43は無線アクセスポイントなどに設けられる無接点電力伝送器から電力の供給を受けて電源部42を充電する。
【0047】
GPS/方位センサ44は、Aデジタルカメラ1の位置およびレンズの向けられている方位を自動的に検知するためのもので、検知された情報は、画像データ送信の際に、検索用の撮影場所情報として画像データに関連付けて自動送信される。具体的には、この情報は検索タグとして利用されるので、タグの形で画像データに自動付与される。
【0048】
GPS/方位センサ44は、また、Aデジタルカメラ1が現在無線アクセスポイントの通信圏内にないとき、最寄の無線アクセスポイントを表示画面40に表示させる機能も持つ。
【0049】
なお、GPS/方位センサ44によって得られた検索情報、近距離無線通信部39から得られた検索情報、またはバーコードを読み取る撮像部33の画像から得られた検索情報に基づき、Aデジタルカメラ1の現在位置近辺の画像を抽出するとともに、その画像に関連したブログを表示画面40に表示することもできる。この構成によれば、Aデジタルカメラ1の現在位置近辺に関して書き込まれた最新のブログ情報を取得することができるので、例えばAデジタルカメラ1を所持する旅行者は現在地周辺の最新の旅行情報を得ることができる。また、Aデジタルカメラ1の現在位置近辺の店舗などを薦めるブログの書き込みも期待できるので、本発明のシステムは近辺の店舗にとっての生きた広告手段としても機能する。
【0050】
図4は 図3の第一の実施例におけるAデジタルカメラ1の要部外観図であり、カメラ操作部32および再生モードのサムネイル表示状態における表示画面40を示す。以下、Aデジタルカメラ1が、再生モードとなったときに自動的に画像総合サーバ6にアクセスするよう設定されている場合を前提に説明を行う。
Aデジタルカメラ1は、電源ボタン51を操作することによってオン状態となり、再生モードで立ち上がる。Aデジタルカメラ1がオンになると、直ちに無線アクセスポイント3の通信圏内にあるかどうかがチェックされる。そして、通信圏内であれば自動的にインターネット4経由で画像総合管理サーバ6にアクセスし、以後、Aデジタルカメラ1は、通信圏外に出るか、または電源ボタン51の手動操作によりオフになるまで、画像総合管理サーバ6と常時接続状態となる。インターネット4経由の通信状態は、表示画面40中のオンライン/オフライン切換表示部52に表示される。図4ではAデジタルカメラ1が画像総合管理サーバ6と接続状態にある場合を図示しており、オンライン/オフライン切換表示部52において自動的に「オンライン」ボックスにチェックが入っている。なお、「オンライン」ボックスと「オフライン」ボックスのチェックの切換は、以後、十字キー54またはテンキー55の手動操作により任意に行うこともできる。
【0051】
再生範囲表示部53は、画像総合管理サーバ6が検索する再生画像の範囲を表示するためのもので、Aユーザの画像のみが対象となっていることを示す「プライベート」ボックス、Aユーザがお気に入りとして指定した他人の画像のみが対象となっていることを示す「フェイバリット」ボックス、Aユーザを含む閉じられたメンバーの画像のみが対象となっていることを示す「メンバー」ボックス、および無条件で公開されている画像が対象となっていることを示す「パブリック」ボックスがあって、このいずれかにチェックが入るようになっている。Aデジタルカメラ1が再生モードで立ち上がった時点では、図4のように自動的にプライベートボックスにチェックが入り、再生対象がAユーザの画像のみに限られる。従って、通常のデジタルカメラにおける撮影画像の再生に準じた再生操作が可能となる。なお、再生範囲表示部53の切換は、以後、十字キー54またはテンキー55の手動操作により任意に行うことができる。
【0052】
検索条件入力ボックス56は、撮影日時、撮影場所、被写体情報、送信日時、画像のタイトル、検索用のタグ、再生範囲のメンバー指定などの検索条件を十字キー54およびテンキー55の操作により入力するためのものである。検索条件はスペースで区切ることによって複数入力することが可能であり、例えば「撮影日時」と「画像のタイトル」などの異種の条件の組み合わせであってもよいし、例えば複数の「タグ」などの同種の条件の組み合わせであってもよい。アンド/オア指定表示部57は、検索条件入力ボックスに入力した複数の検索条件のアンドをとるのかオアをとるのかを指定するものであり、いずれかのボックスにチェックを入れる。
Aデジタルカメラ1が再生モードで立ち上がった時点では、条件入力ボックス56における条件は「なし」とされ、アンド/オア指定表示部57においてもいずれのボックスにもチェックが入っていない。この場合、画像総合管理サーバ6は、AユーザのユーザIDがついた全ての画像を検索するので、表示画面40に表示されるサムネイル58は、撮影日時の新しいもの順にA画像保管サーバ5に送信したすべての画像が表示される。表示画面40に入らないものは、十字キー54によりスクロールして見ることができる。
【0053】
サムネイル58が表示されている状態において、十字キー54またはテンキー55の操作によりその一つが選択されると、選択されたサムネイルに該当する画像を保管している画像保管サーバにジャンプし、該当する画像の表示用画像データが受信されて表示画面40を最大限利用したレイアウトで表示される。
【0054】
自分がA画像保管サーバ5に保管した画像を検索するには、十字キー54およびテンキー55により条件ボックス56に検索条件を入力するとともにアンド/オア指定表示部57のボックスチェックを入力する。十字キー54は、上下左右に傾けて押すことにより表示画面40の表示要素についての上下左右方向の選択を行う機能を持つとともに、これを押し下げることにより命令の実行を指示する実行キーも兼ねている。従って、上記のようにして検索条件の設定を行った後、十字キー54を押し下げることにより、画像総合管理サーバ6が検索を開始し、その結果が、表示画面40にサムネイル58として表示される。
【0055】
メンバーの画像を検索するには、十字キー54またはテンキー55により再生範囲表示部53の「メンバー」ボックスにチェックを入れると、条件ボックス56にメンバーの選択肢がプルダウンメニューとして表示されるので、十字キー54またはテンキー55によりメニューの一つを選択する。なお、上記のメニューの選択肢は種々のメンバーを構成員とする異なったグループに予めつけられたグループ名として表示される。なお、誤ってこのグループ名の選択を行わずに検索開始操作を行った時は、「メンバーの選択が行われていません」とのエラーメッセージが出るとともに、検索が開始できない。
なお、メンバーの画像の検索をより絞り込んで行う場合には、十字キー54およびテンキー55によりその他の条件を条件ボックス56に条件を入力するとともにアンド/オア指定表示部57のボックスチェックを入力する。
以上のようにして検索条件の設定を行った後、十字キー54を押し下げることにより、画像総合管理サーバ6が検索を開始し、その結果が、表示画面40にサムネイル58として表示される。この場合、検索はA画像保管サーバ5だけでなく、B画像保管サーバ10はもちろんのこと、画像総合管理サーバ6が検索可能な全ての画像保管サーバに対して行われ、その結果として、画像保管サーバの垣根を越えて統一された形式、および日付順など予め指定した順序でサムネイル58が表示される。また、検索条件に合致する限り、サムネイル58には当然ながら自分のデジタルカメラが送信した画像と他のデジタルカメラが送信した画像とが区別されることなく同じレイアウトで混在して表示される。
【0056】
無条件で公開された画像を検索するには、十字キー54またはテンキー55により再生範囲表示部53の「パブリック」ボックスにチェックを入れ、十字キー54およびテンキー55により条件ボックス56に検索条件を入力するとともにアンド/オア指定表示部57のボックスチェックを入力する。
また、お気に入りとして指定した画像を検索するには、十字キー54またはテンキー55により再生範囲表示部53の「フェイバリット」ボックスにチェックを入れ、より絞り込む必要がある場合にはさらに十字キー54およびテンキー55により条件ボックス56に検索条件を入力するとともにアンド/オア指定表示部57のボックスチェックを入力する。
以上のようにして検索条件の設定を行った後、十字キー54を押し下げることにより、画像総合管理サーバ6が検索を開始し、その結果が、表示画面40にサムネイル58として表示される。この場合も、検索はA画像保管サーバ5だけでなく、B画像保管サーバ10はもちろんのこと、画像総合管理サーバ6が検索可能な全ての画像保管サーバに対して行われ、その結果として、画像保管サーバの垣根を越えて統一された形式、および日付順など予め指定した順序でサムネイル58が表示される。
【0057】
無条件で公開された画像の検索においては、Aデジタルカメラ1においてGPS/方位センサ44、近距離無線通信部39、撮像される画像の中のバーコード情報などから自動的に得られる被写体情報を日時情報と組み合わせて条件ボックス56に自動入力するモードを設けることによって、撮影しようとしている被写体についての同一季節の他人の作例をワンタッチで検索することもでき、撮影の参考にすることもできる。
【0058】
上記のメンバーの画像又は公開画像の検索のいずれにおいても、検索結果のサムネイル58が表示されている状態において、十字キー54またはテンキー55の操作によりその一つが選択されると、選択されたサムネイルに該当する画像を保管している画像保管サーバにジャンプし、該当する画像の表示用画像データが受信されて表示画面40を最大限利用したレイアウトで表示される。
【0059】
図4における撮影ボタン59を半押しすると、Aデジタルカメラ1は撮影モードとなり、全押しすると撮影が行われる。送信ボタン60は、Aデジタルカメラ1が無線アクセスポイント3の通信圏内にないとき、携帯電話経由で手動にて画像送信を行う際に操作する。また、再生ボタン60は、撮影モードにあるAデジタルカメラ1を再生モードに切換える際に操作する。さらに、属性編集ボタン62は、A画像保管サーバ5に保管した個々の画像についてタイトル、タグなどについて変更を行ったり、画像をアルバムにまとめたりする際に操作する。図4の状態で属性編集ボタン62を操作すると、属性が暫定的に自動付与された画像のサムネイルが抽出される。
以上の各ボタンの機能の詳細については後述する。
【0060】
図5は、図4と同様の第一の実施例におけるAデジタルカメラ1の要部外観図であるが、表示画面40が異なっている。つまり、図5の表示画面40も再生モードにおける表示を示しているが、図4のように検索結果のサムネイル58が表示されている状態において十字キー54またはテンキー55の操作によりその一つが選択された時の状態を示している。図4と共通の部分については、同一の番号を付し、必要のない限り説明は省略する。
サムネイル58の一つが選択されると、選択されたサムネイルに該当する画像を保管している画像保管サーバにジャンプし、該当する画像の表示用画像データが受信されて表示画面40には、選択されたサムネイルに該当する表示用画像71が表示される。併せてタイトル表示部72、撮影日時表示部73、タグ表示部74にはそれぞれ該当するその画像の属性情報が表示される。なお、表示情報が、表示部に入りきらない場合は、十字キー54またはテンキー55の操作によってタグ表示部74を指定すると拡大ウインドウが開き、全体を一覧できる。また、タグとしては、付与された複数のタグの全てがスペースで区切って表示される。これらのタグには、「フェンシング」など手動入力したものおよび「武道館」などGPS/方位センサ44によって自動入力されたものの全てが含まれる。
上記の表示において、選択された画像が自分のデジタルカメラが送信した画像であっても、他のデジタルカメラが送信した画像であってもこれらは区別されることなく図5における同じレイアウトで表示される。
また、図4と共通レイアウトの再生範囲表示部53が表示されているが、図5では意味合いが異なり、検索における再生範囲ではなく、表示用画像71の属性を表している。
【0061】
サムネイルボタン75は、図4におけるサムネイル表示状態に戻る時に十字キー54またはテンキー55によって操作されるものである。また、一対の画面送りボタン76は図5の状態においての十字キー54またはテンキー55によって操作されると、図4のサムネイル表示配列における一つ前の画像または一つ後の画像に直接画像送りを行うことができる。
【0062】
なお、上記の説明では、電源ボタン51を操作することによってオン状態となり、再生モードで立ち上がったときに、図4のようにサムネイル58が表示されるようAデジタルカメラ1が設定されている場合について説明した。そして、十字キー54またはテンキー55の操作によりサムネイル58の一つが選択された時に図5のように該当する表示用画像71が表示されるものとして説明した。
しかしながら、Aデジタルカメラ1は、電源ボタン51の操作でオン状態となったときに、図5のように表示用画像71が表示された再生モードで立ち上がるよう設定することも可能である。この場合も、Aデジタルカメラ1が無線アクセスポイント3の通信圏内であれば自動的に「オンライン」ボックスにチェックが入った状態で立ち上がる。また、表示はされないが、立ち上がり状態では、条件入力ボックス56における条件は「なし」とされ、アンド/オア指定表示部57においてもいずれのボックスにもチェックが入っていない状態となる。そして、図5の状態で画面を立ち上げる時は、画像総合管理サーバ6が検索するAユーザのユーザIDがついた全ての画像のうち、撮影日時の最も新しいものが自動選択されて表示用画像71として表示される。
他の画像を表示するには、画面送りボタン76の操作により図5の状態で画像送りを行うか、サムネイルボタン75の操作により、図4におけるサムネイル表示状態に移行する。
【0063】
なお、表示用画面71に他人の画像が表示されている時、再生範囲表示部53はその画像の属性を示す「パブリック」または「メンバー」なっているが、この状態でフェイバリット指定ボタン77を操作すると、その画像をワンタッチで「フェイバリット」設定とすることができる。これに連動して、再生範囲表示部53の「フェイバリット」にもチェックが入る。この設定により、以後、再生範囲表示部53を「フェイバリット」にして検索をおこなったとき、その画像が抽出されるようになる。
【0064】
図6は、図4および図5と同様の第一の実施例におけるAデジタルカメラ1の要部外観図であるが、表示画面40が異なっている。つまり、図6のも再生モードにおける表示画面40を示すが、図5のように選択された表示用画像71が表示されている状態において属性編集ボタン62が操作された時に実行される編集モードの状態を示している。なお、フェイバリット指定ボタン77は混乱を避けるため表示されていない。図4および図5と共通の部分については、同一の番号を付し、必要のない限り説明は省略する。
図6の画面では、図5の表示用画像71に対応する縮小表示用画像81が表示されるとともに、この画像についてタイトル、タグ、再生範囲について変更を行うことができる。因みに、図5の表示状態では、フェイバリット指定ボタン77の操作による「フェイバリット」設定を除き、タイトル、タグ、再生範囲について変更操作をすることはできない。
【0065】
図6の画面でのタイトルの変更については、十字キー54またはテンキー55の操作により、タイトル表示部72の内容を手動で変更する。
タグの変更についても、十字キー54またはテンキー55の操作により、タグ表示部74の内容を手動で変更することができるが、さらに補助手段として付与タグウインドウ82と公開タグウインドウ83が設けられている。これらのウインドウの目的は、自分の画像を公開するためにタグをつける際の補助を行うことにある。このため、図6では再生範囲表示部53において「パブリック」ボックスにチェックがつけられている状態を図示している。なお、使用頻度は低いが、付与タグウインドウ82と公開タグウインドウ83は、再生範囲表示部53において「メンバー」ボックスまたは「プライベート」ボックスにチェックを入れた状態でも機能しうる。
付与タグウインドウ82には、表示されている縮小表示用画像81に対して付与されているタグが一覧表示される。一方、公開タグウインドウ83には、画像総合管理サーバ6との交信により、付与タグウインドウ82に表示されているタグに一致するタグおよびその同義語や関連語のタグが自動抽出されて表示される。そして一致タグは、付与タグウインドウ82および公開タグウインドウ83の両者において下線を付すか色を変えるなどして、他のタグと識別可能とする。図6では、「フェンシング」と「スポーツ」が一致しているのでそれぞれ下線が付されている。また、公開タグウインドウ83に表示されるタグについては、画像総合管理サーバ6との交信により、付与頻度の高いタグほど表示の文字が大きくなっている。図6では、「スポーツ」がもっともポピュラーであり、次いで「オリンピック」がポピュラーであることがわかる。
【0066】
自分の画像を他人に見てもらう可能性を高めたいと願うAユーザは、付与タグウインドウ82および公開タグウインドウ83を見て、タグの変更を行うことができる。例えば、付与タグウインドウ82において付与した「ファイト」というタグで公開されている画像は他にないことがわかるので、このタグを他人が思いついて検索を行う可能性が低いと判断すれば、十字キー54またはテンキー55の操作によってこれを削除することが可能である。なお、タグの数には制限がないので、削除せずに放置してもよい。
また、「ファイト」や「フェンシング」に語義の近い「闘い」や「剣」というタグが他人によって使われていることがわかるので、自分の画像の検索機会を増すため、これらのタグを付与タグに追加することができる。このような追加を行うには、例えば公開タグウインドウ83の中の「剣」を十字キー54またはテンキー55により選択してコピーボタン84を操作すれば、このタグが付与タグウインドウ82の中にコピーされる。
一方、「スポーツ」というタグは極めてポピュラーであり、このタグで公開されている画像が極めて多いことがわかるので、このタグで検索が行われたとしても膨大な画像の中で自分の画像が検索者の目に留まる可能性が極めて低いと判断すれば、十字キー54またはテンキー55の操作によってこれを削除することが可能である。なお、検索機会の多いタグであることには違いがなく、また組み合わせ条件で検索された時に有効なタグとなる可能性もあるので、削除せずに放置してもよい。同様の理由から、ポピュラーな「オリンピック」というタグを付与タグに新たに加えてもよい。
以上のようにして、付与タグと公開タグを対比可能に表示すること、また付与タグと公開タグの関係を表示することにより、いずれの場合もタグ付与の補助とすることができる。
【0067】
図4から図6の再生用画面は、Aデジタルカメラ1が無線アクセスポイントの通信圏外に出たときでも共通に表示される。つまり、Aデジタルカメラ1の再生操作画面のレイアウトは画像総合管理サーバ6によって制御されるとともに、このレイアウトを表示するための表示ソフトウエアが画像総合管理サーバ6からAデジタルカメラ1にダウンロードされて記憶部41に記憶されている。
従って、画像総合管理サーバにおいてオンライン表示におけるレイアウト変更があればそのための表示ソフトが新たにダウンロードされるので、オフライン時のAデジタルカメラ1の表示画面40も変更されることになる。このようにして、Aデジタルカメラ1の再生表示レイアウトはAデジタルカメラ1購入時からどんどん進化していくことになる。
以上のようにして、オンライン時とオフライン時における再生用の画面レイアウトを共通にすることにより、ユーザはAデジタルカメラがオンライン状態であるかオフライン状態であるかを気にすることなく通常のデジタルカメラと同様の再生操作をすることができる。これはAデジタルカメラ1を常時接続のオンライン状態で使用することへの垣根を取り払い、Aデジタルカメラ1をユビキタスのシステム内に取り込むことに寄与する。
【0068】
上記のように、Aデジタルカメラ1の再生用画面は、オンライン状態でもオフライン状態でも基本的なレイアウトは共通であるが、混乱を避けるため、一部の表示に変更が加えられる。
例えば図4および図5においてオンライン/オフライン切換表示部52の「オフライン」ボックスにチェックが入っている状態では、再生範囲表示部53の「メンバー」ボックスおよび「パブリック」ボックスは消されるか薄字表示となる。また、検索されるサムネイルも、当然ながら、画像記録部35において上書きされずに残っている最新の表示用画像に限られる。
一方、図6の編集モードにおいては、オンライン/オフライン切換表示部52の「オフライン」ボックスにチェックが入っている状態であっても、再生範囲表示部53の「メンバー」ボックスおよび「パブリック」ボックスは表示され、選択可能となる。これは、オフライン状態であっても、縮小表示用画像81についての再生範囲に変更を加えることを可能にするためである。但し、オフライン状態では画像総合管理サーバ6における最新状態の情報が得られないため、公開タグウインドウ83は表示されない。また、付与タグウインドウ82における一致タグの下線も表示されない。
なお、オフライン状態における編集結果は、次にAデジタルカメラ1が無線アクセスポイント3の通信圏内に入って自動的にオンライン状態が復活した時、A画像保管サーバ5に伝達され、編集モードにおける変更結果が反映される。
【0069】
図7は、図4から図6と同様の第一の実施例におけるAデジタルカメラ1の要部外観図であるが、表示画面40が異なっている。つまり、図7の表示画面40は、図4から図6のいずれかにおいて撮影ボタン59の半押しによってAデジタルカメラ1が撮影モードとなり、撮像部33で取得された被写体のスルー画像91が表示画面40に表示されている状態を示す。図4から図6と共通の部分については、同一の番号を付し、必要のない限り説明は省略する。
上記のように、Aデジタルカメラ1が撮影モードとなり、被写体のスルー画像91が表示画面40に表示されると、これに基づいて構図決めが可能となる。構図が決まって撮影ボタン51を全押しすると、撮像部33で取得された画像情報が画像処理部34で処理され、画像記録部35に記録される。
既に述べたように、画像記録部35に記録された画像データは近距離無線通信部39から無線アクセスポイント3を経由してA画像保管サーバに自動送信される。
【0070】
画像記録部35において上書き可能な残容量が所定以下になったのにも係わらずAデジタルカメラ1が無線アクセスポイント3の通信圏内に入ることができず、自動送信が行えなかった場合は、送信警告表示92が表示画面40のスルー画像91に重畳して表示される。これを見たAユーザが送信ボタン60を手動操作すると、近距離無線通信部39によってAデジタルカメラ1がユーザの携帯電話に自動接続され、これに伴って自動発呼する携帯電話経由でインターネット4に接続して画像データが自動送信される。
なお、送信ボタン60を手動操作しなくても、上書き可能な残容量が所定以下になったときにはAデジタルカメラ1をユーザの携帯電話に自動的に接続し、この携帯電話経由でインターネット4に接続して画像データを自動的に送信させるべく携帯電話をAデジタルカメラ1から自動制御するようにしてもよい。
【0071】
上記の送信警告表示は、予備的な警告および緊急の警告の二段階に分けて行われるので、以下これについて説明する。
画像記録部35の記憶容量の一部は表示画面40での表示に適したサイズの表示用画像データの記憶に割り当てられていて、この割り当てられた容量内で、上書き可能な表示用画像データが新しいデータによって上書きされていく。なお、これらの画像データは既にA画像保管サーバ5に送信済みであってAデジタルカメラ1において保存しておく必要のないものであるが、無線アクセスポイント3の通信圏外であっても再生を可能にするために画像記録部35に記録されているものである。一方、上記以外の画像記録部35の容量は新しく撮影される画像のための容量であり、画像記録部35の容量の大半はこれに割り当てられている。
【0072】
以上の前提の下で、まずA画像保管サーバ5への送信の機会がないまま新しく撮影される画像データが蓄積され、当初割り当てられていた容量が満杯となると、例えば「表示用画像を消せばあと5枚撮影可能」の旨の予備的な警告が送信警告表示92として行われる。これは、直ちに携帯電話による画像送信を行わなくても、当初表示用画像データの記憶に割り当てられていた上書き可能な容量部分に食い込んで新しく撮影される画像を記録することが可能なためである。従ってシャッタチャンスを重視する場合は、この警告を了解の上、撮影を続けることができる。
一方、当初表示用画像データの記憶に割り当てられていた上書き可能な容量部分を全て使っても画像記録部35の容量が満杯になったときは、直ちに可能な手段で画像の送信を行って容量を確保するよう、「撮影容量がない」旨の緊急警告が送信警告表示92として行われる。
なお、上記の二段階の警告の他、残容量の表示を表示画面40に行うようにし、まずは、新しく撮影される画像のための容量について常時残容量の表示を行うとともに、当初表示用画像データの記憶に割り当てられていた上書き可能な容量部分に食い込んだ段階で、常時残秤量表示とは異なる緊急用の残容量表示に切換えるようにしてもよい。この場合、例えば残容量表示の色を変えるなどして表示が切換ったことを識別可能とする。
【0073】
残容量の表示については、上記のようなAデジタルカメラ1の画像記録部35の残容量の他、契約しているA画像保管サーバ5の保管残容量およびこれが満杯になった時の表示がある。
以上の警告表示や残容量表示の詳細については、後述する。
【0074】
図7において、補助画面93には、前回撮影した最新画像が表示される。これによって、直前の撮影結果を参照しながらスルー画像91によって新たな構図を決めることが可能となる。
また、設定を変えることによって、補助画面93には、撮影モードに切換る前の再生モードにおいて最後に表示されていた画面を表示することもできる。この設定をすると、再生モードにおいて、同一の被写体についての同一季節の他人の作例を検索して表示画面40に表示していた場合など、撮影モードに切換えてもその作例が補助画面93に継続して表示されるので、これをスルー画像91と比較しながら自分の撮影の参考にすることができる。
【0075】
図8は、図3における第一の実施例のAデジタルカメラ1のカメラ制御部31の動作を示すフローチャートであり、Aデジタルカメラ1がオン状態となって立ち上がる際の機能を示している。
電源ボタン51を操作するとフローがスタートし、ステップS1において再生モードが自動設定される。次いで、ステップS2において自動オンライン設定が自動的に行われる。自動オンライン設定とは、Aデジタルカメラ1が無線アクセスポイント3の通信圏内に入ると自動的にオンライン状態となるとともに、通信圏外に出ると自動的にオフラインとなるように、通信圏内への出入りに応じてオンラインとオフラインが自動的に切換わる設定である。
【0076】
因みに、手動オンライン設定になっていると、オンライン/オフライン切換表示部52の「オフライン」ボックスにチェックが入っている限り、Aデジタルカメラ1が無線アクセスポイント3の通信圏内に入っても自動的にオンラインとなることはない。これをオンラインとするためには、オンライン/オフライン切換表示部52を手動操作して「オンライン」ボックスにチェックを入れる。なお、Aデジタルカメラ1が無線アクセスポイント3の通信圏外にあるときに「オンライン」ボックスにチェックを入れる操作をしても、その操作は無効となる。この時、通信圏外である旨警告表示を出し、操作が無効となる理由をユーザに知らせる。
なお、自動および手動のいずれであっても、オンライン状態となったときは、Aデジタルカメラ1からIDとパスワードがA画像保管サーバ5または画像総合管理サーバ6に送信され、自動的にこれらのサーバのユーザとしてのログオン状態となる。
【0077】
ステップS2で自動オンライン設定が行われると、ステップS3に進み、再生範囲表示部53を「プライベート」に自動設定する。そして、ステップS4では、条件入力ボックス56およびアンド/オア指定表示部57を「検索条件なし」状態に自動設定する。以上によってAユーザのユーザIDがついた全ての画像が検索可能な状態となる。
ステップS5では、Aデジタルカメラ1が通信圏内にあるかどうかがチェックされ、通信圏内にあれば、ステップS6に進んでオンライン設定を行う。
【0078】
次いで、ステップS7で画像記録部35に未送信の撮影画像があるかどうかチェックする。オフライン状態で撮影が行われた後にオンライン状態となる機会がなければこのような状況が生じる。そして未送信撮影画像があればステップS8でこれをインターネット経由でA画像保管サーバ5にアップロードするための通信処理を行う。そしてステップS9に移行する。なお、ステップS7で未送信画像がなければ直接ステップS9に移行する。
ステップS9では、画像のアップロードまたは時間の経過に対応した更新を行うために残容量表示処理を行う。ステップS8のアップロード通信処理およびステップS9の残容量表示処理の詳細については後述する。
次いで、ステップS10でインターネット4経由による検索更新のための通信処理を行う。この結果、最新の検索結果を画像総合管理サーバ6から入手できる。そしてステップS11に進み、検索結果を撮影日時の新しいもの順に表示するよう自動設定する。なお、この検索結果にはステップS8でアップロードした画像も含まれている。なお、ステップS11では検索結果を撮影日時の新しいもの順に表示するよう設定しているが、この順序づけを他の基準でおこなってもよい。他の基準の例としては、撮影日時の古いもの順や、タイトルやタグの50音順などが考えられる。
【0079】
一方、ステップS5でAデジタルカメラが通信圏内になければステップS12に進んでオフライン設定を行うとともにステップS13でカメラ制御部31自身による画像記録部35内の検索を実行させる。そして、ステップS11に移行して、検索結果を撮影日時の新しいもの順に表示するよう自動設定する。
ステップS11の設定が終わるとステップS14に進み、諸割込を受付可能とする処理を行う。この諸割込としては、サムネイルボタン75の操作による割込などが含まれる。
【0080】
図8のフローは、Aデジタルカメラ1が図5の状態で立ち上がる設定となっている場合を示しており、ステップS14に続くステップS15で、検索結果の全ての画像のうち、撮影日時の最も新しいものを自動選択するとともに、ステップS16で表示用画像表示処理を行う。この処理によって図5の画面表示となり、選択された画像が表示用画像71として表示される。表示用画像表示処理の詳細は後述する。以上でフローは終了となり、Aデジタルカメラ1は待機状態となる。
【0081】
図9は、図5の表示状態においてサムネイルボタン75が操作されたときのカメラ制御部31の動作を示すフローチャートである。サムネイルボタン75の操作により図9のフローがスタートすると、まずステップS22においてサムネイル表示が行われる。これによって図4の表示状態となる。この図4の表示は、サムネイルの検索が図8のステップS10またはステップS13のいずれによって行われたのかに係わらず共通である。
【0082】
次にステップS24に進み、所定時間内にサムネイル58のいずれかが選択されたかどうかチェックする。選択操作があればステップS26の表示用画像表示処理に移行する。表示用画像表示処理の詳細は後述する。なお、ステップS24で所定時間内にサムネイル選択操作がなければステップS28に進む。
ステップS28では、なんらかの検索操作が合ったかどうかをチェックする。具体的には、十字キー54の操作の有無が検出される。検索操作があれば、ステップS30で検索処理を行ってステップS32に進む。検索処理の詳細は後述する。なお、ステップS28で検索操作がなければ直接ステップS32に進む。
【0083】
ステップS32では、撮影ボタン59による撮影操作があったかどうかをチェックする。操作があればステップS34の撮影モード処理に移行する。撮影モード処理の詳細は後述する。
ステップS32で撮影操作がなければステップS36に進み、電源ボタン51の操作によりAでデジタルカメラ1の電源がオフされたかどうかをチェックする。オフされていなければ、ステップS22に戻り、以下、ステップS24、ステップS32、またはステップS36でそれぞれの操作が検出されないかぎり、ステップS22からステップS36を繰り返す。ステップS30による新たな検索結果に基づくステップS22でのサムネイル表示の更新は、この繰り返しの中で行われる。なお、ステップS36で電源オフが検出されればフローを終了する。
【0084】
以上、電源オンによりAデジタルカメラ1が図5の状態で立ち上がる設定となっている場合において図8と図9を説明した。これに対し、電源オンによりAデジタルカメラ1が図4の状態で立ち上がる設定となっている場合は、図8のステップS14の実行後、図9のフローに自動的にジャンプし、図9のフローが自動的にスタートする。
【0085】
図10は、図8のステップS16または図9のステップS26における表示用画像表示処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS42で通信圏内かどうかを確認し、通信圏内であれば、ステップS44で自動オンライン設定かどうかを確認する。自動オンライン設定でなければステップS46で手動にてオンライン設定がなされているかどうか確認し、オンライン設定であればステップS48に進む。また、ステップS44において自動オンライン設定であれば直接ステップS48に進む。
ステップS48では、該当する画像の表示用画像が取得済であって画像記録部35に保持されているかどうかをチェックする。そして取得済みでなければステップS50の表示用画像取得処理に入る。なお、ここで「取得済みでない」とは、過去にその画像を取得したがその後の他の画像の上書きにより画像記録部35から失われている場合も含む。
ステップS50では、画像総合管理サーバ6が提供するサムネイル表示のURLからA画像保管サーバ5が提供する表示用画像のURLにジャンプし、その表示用画像データをダウンロードして画像記録部35に保存する。そして、ステップS52では、ダウンロードした該当表示用画像を表示画面40に表示する。これにより、表示画面40が図5のレイアウトとなり、表示用画像71が属性データ53、72〜74とともに表示される。
【0086】
一方、ステップS42において、Aデジタルカメラ1が通信圏外にある場合には、ステップS54にて、画像記録部35から該当表示画像の読出しが行われる。この場合、既に
図8のステップS5において通信圏外であることが確認され、ステップS13において検索されたサムネイルだけが選択対象になっているので、対応する表示用画像は画像記録部35に必ず存在する。そして画像の読出しが完了するとステップS52に進み、読出された表示用画像を表示画面40に表示する。この場合も、表示画面40が図5のレイアウトとなり、表示用画像71が画像記録部にダウンロードされていた属性データ53、72〜74とともに表示される。
【0087】
以上のように、Aデジタルカメラ1がオンライン状態にあるか否かに係わらず、図5の表示レイアウトは共通であり、オンライン/オフライン切換表示部52のいずれのボックスにチェックがあるかが異なるだけである。従って、特に意識して設定しない限り、ユーザはオンライン状態かどうかを気にせず画像の再生を楽しむことができる。また、オンライン状態とオフライン状態で表示レイアウトや操作が共通になっているので、オンラインで使用するための特別な操作を必要とせず、通常のカメラの再生操作と同様に操作すれば足りる。
さらに、A画像保管サーバ5等で表示ソフトのバージョンアップが行われ、図5の表示レイアウトが変更になった場合は、その表示ソフトが自動ダウンロードされて記憶部41に記憶され、オフライン状態でも新たな表示レイアウトへの変更のメンテナンスが自動的に行われるので、Aデジタルカメラ1がオンライン状態にあるか否かに係わらず、表示レイアウトは常に一致しており、両者に食い違い画生じることはない。
以上のようなオンライン状態およびオフライン状態におけるレイアウトの共通性および新たな表示レイアウトへの変更の自動メンテナンスは、図5だけでなく、図4のサムネイル表示画面においても同様である。
【0088】
フローの説明に戻る。ステップS46において通信圏内であるにもかかわらず手動でオフライン設定がされていた場合、または、ステップS48において、オンライン設定であるにもかかわらず該当表示用画像が取得済みであった場合は、いずれも表示用画像を改めて取得する必要がないので、ステップS54に移行し、画像記録部35から該当表示画像の読出しが行われる。
なお、上記のように当該表示用画像が既に画像記録部35に保持されている場合は原則としてステップS50に移行する必要はないが、通信速度が極めて速い場合は、A画像保管サーバ5側での該当画像に対するなんらかの改善に対応するため、当該表示用画像が画像記録部35に保持されていても、改めてステップS50を実行し、最新の情報を取得するよう構成してもよい。
また、当該表示用画像が既に画像記録部35に保持されている場合に改めてステップS50を実行するかどうかを選択可能とし、そのいずれにするか予め設定しておく構成としてもよい。
【0089】
ステップS52において、表示業画像71および属性データ53、72〜74が表示されると、ステップS56に移行し、属性編集ボタン62による編集操作があったかどうかをチェックする。操作があればステップS58の編集処理に移行する。編集処理の詳細は後述する。なお、ステップS56で編集操作がなければステップS60に進む。
ステップS60では、撮影ボタン59による撮影操作があったかどうかをチェックする。操作があればステップS62の撮影モード処理に移行する。ステップS60で撮影操作がなければステップS64に進む。
ステップS64では、画面送りボタン76による画面送り操作があったかどうかチェックするとともに、画面送りがあった場合は、その送り方向に従って新しい画像の選択が行われる。この新しい画像の選択は、検索済みの画像について図8のステップS8で決められた順に従って一つ前または一つ後ろの画像が選択される。そして新しい画像が選択されるとステップS42に戻り、既に説明したステップS42からステップS52の手順に従って新しい表示用画像を表示する。
これによって、図5の表示画面40における表示レイアウトのままで、表示用画面71及びその画面の属性を示す再生範囲表示部53の表示、タイトル表示部72、撮影日時表示部73、タグ表示部74の表示が更新される。
【0090】
ステップS64において、画面送り操作がなければステップS68に進み、電源ボタン51の操作によりAでデジタルカメラ1の電源がオフされたかどうかをチェックする。オフされていなければ、ステップS56に戻り、以下、ステップS56、ステップS60、、ステップS64またはステップS68でそれぞれの操作が検出されないかぎり、ステップS56からステップS68を繰り返す。なお、ステップS68で電源オフが検出されればフローを終了する。
【0091】
図11は、図9のステップS30における検索処理の詳細を示すフローチャートである。十字キー54になんらかの操作がなされるとフローがスタートし、ステップS71で一番最近に行った検索条件を呼び出す。この検索条件は、記憶部41に記憶されている。次に、ステップS72で、十字キー54またはテンキー55がさらに手動操作されることにより検索条件の設定操作があったかどうかをチェックする。操作があれば、ステップS74で条件設定の変更を行ってステップS76に移行する。また、ステップS72で操作がなかったときは直接ステップ76に移行する。この場合、条件はステップS71で呼び出されたままのものとなっている。
ステップS76では、Aデジタルカメラ1が通信圏内にあるかどうかをチェックし、通信圏内似なければステップS78に進んで通信圏外においては不可能な検索条件であるかどうかをチェックする。そして、通信圏外不能条件であった時はステップS80に進み、これに近似する検索条件であって通信圏外でも可能な条件に自動的に条件を置換する。例えば、検索条件がメンバーまたはパブリックになっていたとき、通信圏外では最新の他人の画像の情報が得られないので、これをプライベートまたはフェイバリットに置換する。このような置換のしかたは予め設定しておくことができる。また、置換は検索条件入力ボックスに入れた条件についても自動手に行われるよう設定しておくことができる。
以上のように、ステップS76からステップS80によって、十字キー54またはテンキー55の手動操作により新たに設定した条件だけでなく、ステップS71から呼び出された条件に変更を加えなかった場合であってもオンライン状態とオフライン状態で検索環境が変わった場合にはより適切な検索条件に自動的に置換が行われる。
なお、この自動置換機能は、ユーザからみればオフライン状態において通信圏外不能条件を設定できないことを意味し、置換の様子も実際に表示されるわけではないので、オフライン状態における通信圏外不能条件の設定禁止機能と解釈することができる。
【0092】
ステップS80の処理が終わるとステップS82に移行する。なお、ステップS76で通信圏内であったとき、またはステップS78で通信圏外不能条件でなかったときは、直接ステップS82に移行する。
ステップS82では、検索条件保存操作の有無をチェックし、操作があればステップS84で新しい検索条件を保存してステップS85に移行する。ステップS82で操作がなければ直接ステップS85に移行する。
【0093】
ステップS85では、十字キー54の操作がその押し下げによる検索実行指示であったかどうかをチェックする。検索指示操作であった場合はステップS86に進み、通信圏内かどうかを確認する。通信圏内であれば、ステップS88で自動オンライン設定かどうかを確認する。自動オンライン設定でなければステップS90で手動にてオンライン設定がなされているかどうか確認し、オンライン設定であればステップS92に進む。また、ステップS88において自動オンライン設定であれば直接ステップS92に進む。
ステップS92では、インターネット4経由で検索更新のための通信処理を行う。具体的には検索条件を画像総合管理サーバ6に送り、最新の検索結果を画像総合管理サーバ6から入手する。そして検索結果が得られるとフローを終了する。
一方、ステップS86でAデジタルカメラ1が通信圏内になければステップS94に進んでカメラ制御部31自身による画像記録部35内の検索を実行させる。そして、そして検索結果が得られるとフローを終了する。また、ステップS85において十字キー54の操作がその押し下げによる検索実行指示でなかったときもフローを終了する。
【0094】
なお、ステップS90において通信圏内であるにもかかわらず手動でオフライン設定がされていた場合は、ステップS94に移行し、カメラ制御部31自身による画像記録部35内の検索を実行させ、索結果が得られるとフローを終了する。
【0095】
上記のいずれの場合においてフローを終了した場合でも、図9のステップS36において電源オフでない限り図9のフローが繰り返されるので、この繰り返しにおけるステップS28で十字キー54の何らかの操作が検出されれば図11のフローも繰り返される。
【0096】
図12は、図9のステップS34または図10のステップS62における撮影モード処理の詳細を示すフローチャートである。図9のステップS32または図10のステップS60において撮影ボタン59の半押しが検出されると図12の撮影モード処理のフローがスタートし、まずステップS102で撮像部33から取得された被写体のスルー画像91が表示画面40に表示される。
次いで、ステップS104において、副画面93に検索画像を表示する表示設定になっているかどうかがチェックされる。検索画像表示設定になっていればステップS106に進み、撮影モードに切換る前の再生モードにおいて図5のレイアウトで最後に表示されていた検索結果の表示用画面71を図7の補助画面93に表示する。そしてステップS108に移行する。
一方、ステップS104において検索画像表示設定でなかったときは、ステップS110に進み、補助画面93には、前回撮影した画像を表示する。そしてステップS108に移行する。
【0097】
ステップS108では、撮影ボタン51が全押しされたかどうかがチェックされ、全押しされた場合は、ステップS112に進んで画像記録処理を行う。具体的には撮像部33で取得された画像情報を画像処理部34で処理して画像記録部35に記録する。その詳細は後述する。なお、ステップS108において撮影ボタン51が全押しされていなかった場合はステップS102に戻り、以後、撮影ボタン51が全押しされるまでステップS102からステップS108を繰り返す。
ステップS112からはステップS114に進み、Aデジタルカメラ1が通信圏内にあるかどうかを確認する。通信圏内であれば、ステップS116で自動オンライン設定かどうかを確認する。自動オンライン設定でなければステップS117で手動にてオンライン設定がなされているかどうか確認し、オンライン設定であればステップS1118に進む。また、ステップS116において自動オンライン設定であれば直接ステップS118に進む。
【0098】
ステップS118ではA画像保管サーバ5との間で画像保管契約があるかどうかをチェックして契約があるとステップS120に進む。このサーバ保管契約は、通常、Aデジタルカメラ1の購入時に完了しており、Aデジタルカメラ1の正規の保有者である限りステップS118からステップS120に進む。
ステップS120では、ステップS112で記録した画像にタグ等の属性を自動的に付与する設定となっているかどうかチェックする。属性自動付与設定であればステップS122に進みタグ等の属性の自動付与処理を行う。その詳細は後述する。そしてステップS124に進み、画像および検索情報をインターネット経由でA画像保管サーバ5にアップロードする処理を行う。
一方、ステップS120で属性自動付与設定となっていなかった場合はステップS126に進み、手動にて属性の編集処理を行ってステップS124に移行する。属性編集処理の詳細は後述する。
ステップS124の処理が終わるとステップS128に進み、残容量表示処理を行ってステップS102に戻る。これによって次の撮影に備えることができる。なお、撮影モードを終了するには、図7の再生ボタン61を操作する。これによって再生の割り込みがかかり、図8のフローがスタートする。また、電源ボタン51を操作すれば、Aデジタルカメラ1はオフ状態となる。
【0099】
一方、ステップS114において、Aデジタルカメラ1が通信圏外にある場合には、直接ステップS128に進み、残容量表示処理を行ってフローを終了する。同様に、ステップS117で手動オンライン設定でない場合、またはステップS118でサーバ保管契約がなかった場合もステップS128に進む。残容量表示処理の詳細は後述する。
【0100】
図13は、図10のステップS50における表示用画像取得処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ますステップS132において、A画像保管サーバ5が作成して保管している表示用画像がダウンロードによって取得される。図10のステップS52における表示用画像表示の目的からはこれで充分であるが、取得した表示用画像の画像記録部35への保存手順に関し、ステップS134以降が設けられている。
画像記録部35は、その容量を、新しく撮影される画像の記録のために割当てる容量と表示用画像の保存のために割当てる容量に区分しておくことができる。まず、ステップS134では、このような表示用画像の保存のために割当てられた容量が画像記録部35にあるかどうかをチェックする。
ステップS134において表示割当容量がない場合とは、画像記録部35の全容量を新しく撮影される画像のために割当てる設定を最初からしていた場合、または、当初表示用画像の保存のために割り当てていた容量に食い込んで新しく撮影される画像が記録された結果表示用画像の保存のための割り当てられた容量がなくなってしまった場合に相当する。
ステップS134で表示割当容量があった場合はステップS136に進み、上書き禁止の表示用データによって表示割当容量が満杯になっているかどうかをチェックする。上書き禁止の表示用データとは、既に述べたようにユーザが再生する可能性が高い表示用データであり、例えば撮影後に日付が変わり且つ所定時間(例えば3時間)以上Aデジタルカメラ1が使用されない状態とはなっていない新しい表示用データである。
【0101】
表示割当容量が満杯になっていない場合はステップS138に進み、Aデジタルカメラ1で作成された表示用画像で画像記録部35に残っている画像と同一画像かどうかチェックする。該当画像があればステップS140でその画像をダウンロードされた画像で上書きし、フローを終了する。基本的に同一の画像を上書きして更新することにより、他の画像が上書きされて消失するのを少しでも防ぐためである。なお、該当する画像がなければステップS142に進む。
ステップS142では、取得済みの表示用画像と同一画像かどうかチェックする。該当画像があればステップS144でその画像をダウンロードされた画像で上書きし、フローを終了する。この場合も、基本的に同一の画像を上書きして更新することにより、他の画像が上書きされて消失するのを少しでも防ぐためである。図10のステップS48が機能する場合は取得済みの画像が残っているのにこれを改めてダウンロードすることはないが、前述のように通信速度が速い場合には取得済みの画像であっても図10のステップS50を実行することがあるのでステップS142とステップS144が必要になる。なお、ステップS142で該当する画像がなければステップS146に進む。
【0102】
ステップS146では、画像記録部35において最も早く取得された表示用画像をダウンロードした表示用画像で上書きし、フローを終了する。これによって、新しく取得された画像が上書きされて消失するのを防ぐ。
なお、ステップS134で表示割当容量がなかった場合、またはステップS136で表示割当容量が満杯になっていた場合は、ステップS148に進み、新しく撮影される画像の記録のために割当てられた容量が満杯かどうかチェックする。そして満杯でなければステップS149に進み、記録割当容量を借用してダウンロードした表示用画像を保存する。ただし、このようにして保存した記録用画像は、新しく撮影される画像の記録の必要があればいつでも上書きされて消失する。従って、ステップS149で記録割当容量を借用して表示用画像を保存したとしても、後述する残容量表示にあたってはその容量は空き容量として取り扱われる。なお、ステップS148において記録割当容量が満杯であれば、ダウンロードした表示用画像を画像記録部35に保存することなくフローを終了する。
【0103】
以上のようにして、ステップS134からステップS149では、画像記録部35の容量を活用してダウンロードした表示用画像を可能な限り保存する。しかしながら、基本的には、表示用画像の保管は画像保管サーバの役割であり、デジタルカメラでの表示は画像保管サーバからダウンロードして行うのが原則なので、画像記録部3に保存した表示用データは、他に優先するデータがあれば上書きされて消失する。
【0104】
図14は、図12のステップS112の画像記録処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS152で画像記録部35の全容量が満杯かどうかチェックする。全容量が満杯であるということは、当初表示用画像データの記憶に割り当てられていた容量も含め、画像記録部35の全ての容量が未送信の撮影画像データで占められていることを意味する。
ステップS152で全容量が満杯でなければステップS154に進み、新しく撮影される画像の記録のために当初割り当てられていた容量が満杯かどうかをチェックする。
ステップS154で記録割当容量が満杯であればステップS155に進み、当初表示用画像データの記憶に割り当てられていた上書き可能な容量部分が満杯かどうかをチェックする。満杯であるということは、表示用画像データの記録に割り当てられていた容量が上書き禁止の表示用データで占められていることを意味する。
ステップS155において表示割当容量が満杯であった場合は、ステップS156で最も早く作成された表示用画像から順にその上書き禁止を解除する。この解除は、ユーザが再生する可能性が高い表示用画像についてA画像保管サーバ5にアクセスしなくても再生が可能なようにする処置よりも、新しく記録される画像の記録を優先するためのものである。そしてステップS157において表示用画像を消去する旨の警告を行ってステップS158に進む。なお、ステップS155で表示割当容量が満杯でなければ直接ステップS158に進む。
【0105】
ステップS158では、当初表示用画像データの記憶に割り当てられていた容量部分に新しく撮影された画像を記録してステップS160に移行する。なお、ステップS158では、最も早く取得された表示用画像から順に新しく撮影された画像を上書きして記録していく。また、ステップS157経由でステップS158に移行した場合は、上書き解除された表示用画像から順に、新しく撮影された画像を上書きして記録していく。
一方、ステップS154において記録割当容量が満杯でなければ、ステップS162に進み、当初から新しく撮影される画像の記録のために当初割り当てられていた容量に撮影画像を記録してステップS160に移行する。
ステップS160では、記録された画像について表示用画像を作成し、ステップS164でこれを画像記録部35に記録してフローを終了する。
【0106】
一方、ステップS152において全容量が満杯であった場合は新たに撮影した画像を記録することができないのでステップS166に移行し、画像記録部37への記録を禁止する。次いでステップS168で画像記録部35が満杯で記録ができない旨の表示を表示画面40に表示する。
さらにステップS170に進んで強制的にAデジタルカメラ1が通信圏外にある扱いとしフローを終了する。これによって、図12のステップS114からステップS128に直接移行することになり、Aデジタルカメラ1が通信圏内にあってもステップS116からステップS124の以下の無意味な処理をすることがなくなる。
【0107】
図15は、図12のステップS124のアップロード通信処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS182でA画像保管サーバ5において契約している保管容量が満杯かどうかをチェックする。
そして満杯であればステップS184に進み、A画像保管サーバ5との間の契約によりクレジットカードの自動引き落としが可能となっているかどうかチェックする。自動引き落としが可能であればステップS186に進み、保管容量の増加およびその料金の引き落としをA画像保管サーバに依頼してステップS188に移行する。なお、ステップS182においてサーバ保管容量が万派でなければ直接ステップS188に移行する。
【0108】
ステップS188では、本画像を付与された属性等とともにA画像保管サーバ5にアップロードし、ステップS190でアップロード済みの本画像をAデジタルカメラ1の画像記録部35から消去する。
そして、ステップS192において、表示画面40にアップロード完了表示を行うとともに、ステップS194でA画像保管サーバ5より新しい画像をアップロードした結果のサーバ保管算容量の通知を受け、フローを終了する。
一方、ステップS184で自動引き落としが可能になっていなければ、満杯状態のA画像保管サーバ5にこれ以上新しい画像をアップロードできないのでステップS196でアップロードを中止し、ステップS198でその旨の表示を表示画面40にて行ってフローを終了する。
なお、Aデジタルカメラ1側の機能ではないが、前述のように本画像のアップロードを受けたA画像保管サーバ5は直ちにAデジタルカメラ1の表示画面40での表示に適したサイズの表示用画像を作成して本画像とともに保管し、後のAデジタルカメラ1からの再生要求に備える。
さらに、言うまでもないが、図15のアップロード機能は、Aデジタルカメラ1で撮影した画像のアップロードのためのものである。Aデジタルカメラ1は、混乱を避けるため、A画像保管サーバ5からダウンロードした表示用画像をA画像保管サーバに再度アップロードする機能は持たない。
【0109】
図16は、図8のステップS9および図12のステップS128における残容量表示処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS211で、画像記録部35に上書き禁止で保存されている表示用画像のうち、期限切れとなっているものについて上書き禁止を解除する。既に述べたように、表示用画像はユーザが再生する可能性が高い条件下に限って期限付きで上書き禁止としている。例えば、その日の最後の撮影の後、日付が変わり且つ所定時間(例えば3時間)以上カメラが使用されない状態となるまでは上書き禁止としている。なお、ダウンロードした表示用画像であっても、再生から所定時間経過していないものは再度再生する可能性が高いとして上書き禁止としてもよい。この場合、再生する毎に経過時間をリセットして所定時間をカウントし直す。ステップS211はこのような上書き禁止の条件が期限切れとなったものについて上書き禁止を解除するためのものである。
【0110】
次いで、ステップS212で画像記録部35の全容量が満杯かどうかチェックする。ステップS212で画像記録部35の全容量が満杯になるような状況は、Aデジタルカメラ1が通信圏内になく図12のステップS114から直接ステップS128に移行した場合に生じうる。
ステップS212で全容量が満杯でなければステップS214に進み、新しく撮影される画像の記録のために当初割り当てられていた容量が満杯かどうかをチェックする。ステップS214で新しく撮影される画像の記録のために当初割り当てられていた容量が満杯になるような状況も、Aデジタルカメラ1が通信圏内になく図12のステップS114から直接ステップS128に移行した場合に生じうる。
ステップS214で記録割当容量が満杯でなければステップS216において通常残容量表示を行い、フローを終了する。これは、本来新しく撮影される画像の記録のために当初割り当てられていた容量がどれだけ残っているかの表示となる。なお、Aデジタルカメラ1が通信圏内にありかつサーバ保管容量に余裕があれば、撮影画像は全てアップロードされるので画像記録部35において新しく撮影される画像の記録のために当初割り当てられていた容量は全て空きとなる。
【0111】
一方、ステップS214で記録割当容量が満杯であればステップS218に進み、当初表示用画像データの記憶に割り当てられていた上書き可能な容量部分が満杯かどうかをチェックする。満杯である場合は、表示用画像データの記録に割り当てられていた容量が上書き禁止の表示用データで占められていることを意味する。
さて、ステップS218で表示割当容量が満杯でなく、上書き可能な表示割当容量が確保されていればステップS219に進み通信圏内がどうかチェックする。そして通信圏内でなければステップS220に進み、ステップS214で新しく撮影される画像の記録のために当初割り当てられていた容量が満杯であったことを受けて、予備的に携帯電話によって手動で画像を送信すべき警告を予備的に行う。但し使用可能な容量はまだあるのでAユーザはこの予備送信警告を無視して撮影を続けることができる。
ステップS220からはステップS221に進み、予備残量表示を行い、フローを終了する。この予備残量表示はステップS216での通常残容量表示に代えて行われるものである。また予備残量とは、当初表示用画像データの記憶に割り当てられていた容量部分に食い込んだ場合に新しく撮影される画像のために確保できる容量を意味する。なお、ステップS219で通信圏内であれば、サーバ保管容量が満杯の可能性があるので予備送信警告はせず、直接ステップS221に進む。
【0112】
ステップS218において表示割当容量が満杯であった場合は、ステップS222に進み、準満杯警告を行うとともに、ステップS224で緊急残要領表示を行ってフローを終了する。緊急残容量表示とは、容量確保の最後の手段であって、上書き禁止の表示用画像についてその上書き禁止を解除した場合に新しく撮影される画像のために確保できる容量を意味する。この緊急残容量表示は、ステップS221での予備残量表示に代えて行われる。
なお、以上のステップS216、ステップS221、およびステップS224での各残量表示はそれぞれ意味合いが異なるので、表示の色、表示の字体、表示の大きさ、表示場所などを変えることによって互いに識別可能とする。
【0113】
ステップS212において全容量が満杯であった場合は、ステップS226に進んで満杯表示を行うとともにステップS228で通信圏内かどうかをチェックする。そして通信圏内でなければステップS230に進み、携帯電話が連動設定されているかどうかチェックする。連動設定されていればステップS232に進み、携帯電話を自動発呼させてインターネット4にアクセスさせ、A画像保管サーバ5に画像を送信するための指示を自動的に行ってフローを終了する。
一方ステップS230で携帯電話が連動設定されていない場合は、ステップS234で送信警告を表示画面40に表示してフローを終了する。
ステップS232において自動送信指示がなされた場合、並びにステップS220またはステップS234の警告表示を見たAユーザが手動で携帯電話を操作して送信を行った場合に携帯電話にて行われる処理は、図15のアップロード通信処理と同様であり、無線アクセスポイント3の代わりを携帯電話が果たしている以外はAデジタルカメラ1の動作は同じである。つまりAデジタルカメラ1は、無線アクセスポイント3の代わりに携帯電話と近距離無線通信によって交信しながら図15のフローを実行する。
なお、ステップS228において通信圏内であった場合は、サーバが満杯であることによって画像のアップロードができず、その結果画像記録部35から本画像を消去できないことを意味するので、直ちにフローを終了する。
【0114】
図17は図12のステップS122における属性の自動付与処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートするとまずステップS242でその画像の再生範囲を「プライベート」に設定する。次いで、ステップS244でその画像の属性付与が自動にて行われたことを示すマークを自動入力する。このマークはタグの形で入力するようにしてもよいが専用の属性として入力してもよい。また、属性の自動付与ではタイトルをブランクにしておくので、このタイトルの項目を利用して自動付与マークを入力しておいてもよい。
このようなマークを入力しておく意味は後に属性の編集を行う際、Aユーザの吟味なしに属性が自動設定された画像だけを抽出するためである。次のステップS246では撮影日時を自動入力する。
【0115】
以上の入力が終わるとステップS248に進み、予め手動で設定しておいた共通タグの有無をチェックする。この共通タグはAデジタルカメラ1を使用する限り共通のタグとして設定しておいてもよいし、旅行等のイベント毎に事前に設定しておいてもよい。共通タグがあればステップS250に進んでその共通タグを自動付与し、ステップS252に移行する。なお、共通タグがなければ直接ステップS252に移行する。
ステップS252では、名所等において近距離電波により取得されたタグ情報の有無をチェックする。近距離電波タグ情報があればステップS254に進んで取得タグを自動付与し、ステップS256に移行する。なお、取得タグがなければ直接ステップS256に移行する。上記ステップS252において取得可能なタグとしては名所などスポット的なものだけでなく、博覧会場など広域で共通のイベント名なども含まれる。
ステップS256では、撮影された画像の中におけるバーコード情報の有無をチェックする。バーコード情報があればステップS258に進んでバーコードの形で取得されたタグを自動付与し、ステップS260に移行する。なお、取得タグがなければ直接ステップS260に移行する。
【0116】
ステップS260では、GPS/方位情報を取得するとともに、ステップS262で画像解析により何が撮影されているかを推定する。そして、ステップS264では、ステップS260とステップS262の情報と予めテーブルとして持っているタグ候補とを比較し、最も適切なタグを推定する処理を行う。
そして、ステップS266において何らかの推定結果が出たかどうかをチェックし、結果が出ればその推定タグをステップS268で自動付与してステップS270に移行する。なお、ステップS266で推定結果が得られなかった時は直接ステップS270に移行する。推定結果が得られない場合とは、ステップS264の推定処理が不調に終わった場合だけでなく、ステップS260で情報取得できなかった場合またはステップS262において画像解析が不調に終わった場合が含まれる。
【0117】
ステップS270では、広告情報処理が行われる。広告情報処理とは、ステップS250またはステップS254において付与したタグがホテル、店舗など当地の広告情報であった場合の処理である。この処理では、タグをチェックして広告情報に該当した場合、その情報をAデジタルカメラ1の機能によって暗号化タグに変換し、当面第三者への伝達を拒否するとともに、後述の広告協力処理の際に抽出できるようにする。暗号化タグは、広告協力処理の際にAデジタルカメラ1の機能によって解読可能な形で暗号化される。
【0118】
図18は、図10のステップS58および図12のステップS126における属性編集処理の詳細を示すフローチャートであり、図4の状態で属性編集ボタン62が操作された場合の機能も含むものである。
属性編集ボタン62が操作されるとフローがスタートし、まずステップS282において、サムネイル表示中の操作かどうかがチェックされる。つまり図4の状態で属性編集ボタン62が操作されたかどうかがチェックされる。サムネイル表示中の操作であればステップS284に進み、図17のステップS244で付与された自動付与マーク付サムネイルを抽出してフローを終了する。そして、ステップS286で抽出したサムネイルの表示を行う。その後、表示されたサムネイルの一つを選択すると図10のフローが機能して図5の表示状態となる。
【0119】
ステップS282においてサムネイル表示中の操作でなかった場合は図5の表示状態における操作であるからステップS288に進み編集画面を表示する。これによって図6の表示状態となる。次いで、ステップS290で現状の属性を表示する。自動付与マーク付きの画像であれば、図17のフローにて自動付与された属性が表示される。これによって、図6の付与タグウインドウ82の表示が実行される。
次いで、ステップS292にて、画像総合管理サーバ6との交信により付与タグと一致または類似する公開タグが検索される。類似公開タグとしては、付与タグと一致はしないが同義または関連するものが抽出される。そしてステップS294で付与タグと一致または類似する公開タグの有無がチェックされる。
ステップS294で一致または類似する公開タグあればステップS296に進み、図6の付与タグウインドウ82および公開タグウインドウ83にて一致/類似タグ識別表示を行ってステップS298に移行する。なお、ステップS294で一致または類似する公開タグがなければ直接ステップS298に移行する。この場合、公開タグウインドウ83には何も表示されないことになる。
ステップS296の機能について補足すると、まず、一致タグが合った場合は、図6の付与タグウインドウ82において一致タグに下線を付すとともに公開タグウインドウ83において一致タグを下線付きで表示する。また、類似する公開タグあれば、一致タグと識別可能に公開タグウインドウ83に表示する。
【0120】
ステップS298では、属性編集操作の有無をチェックし、操作があればステップS300で編集実行処理を行い、ステップS302に移行する。なお、ステップS298で操作がなければ直接ステップS302に移行する。編集実行処理の詳細は後述する。
ステップS302では、付与タグの中に未処理の広告情報に関する暗号化タグがあるかどうかチェックし、暗号化タグがあればステップS304で広告協力処理を行ってステップS306に移行する。なお、ステップS302で暗号化タグがなければ直接ステップS306に移行する。
ステップS306では編集確定操作の有無をチェックしており、確定操作があればフローを終了する。一方、確定操作がなければステップS290に戻り、以下確定操作があるまで、ステップS290からステップS306を繰り返す。
図18においてフローが終了すると、図10のステップS58における処理であった場合は図5の表示状態に戻る。一方、図12のステップS126の処理であった場合はステップS124に進んでアップロード通信処理に入る。
【0121】
図19は、図18のステップS304における広告協力処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS312で所定時間内に暗号化タグの一つを選択する操作があったかどうかをチェックする。暗号化タグの選択は、図6の付与タグウインドウ82の中に表示される暗号化タグの一つを十字キー54またはテンキー55の手動操作により選択することによって行うことができる。
ステップS312において所定時間内に暗号化タグの一つが選択されたことが検出されるとステップS314に進んで暗号を解読し、ステップS316で広告の内容を公開タグウインドウ83に表示する。次にステップS318でその広告に協力するかどうかが表示画面40で問われ、これに対する可否いずれの操作がなされたかチェックする。そして協力する旨の操作がなされるとステップS320で暗号化解除が行われ、付与タグウインドウ82に表示されていた暗号化タグが誰にでも判読可能な通常の店舗名などのタグに変換される。
【0122】
暗号化解除と連動してステップS322で広告協力に対して広告主の店舗などが発行するポイントが獲得できる。このポイントは発行元の店舗等利用の際の電子金券となる。
次いでステップS324で広告に対して関連ブログを書くかどうか表示画面で問われ、これに対する可否いずれの操作がなされたかのチェックが行われる。ブログを書く操作がなされたことが検出されるとステップS326に進み、関連ブログ作成処理が行われる。これは、画像に関連して作成可能なブログを店舗などの広告とリンクさせる処理であり、後で店舗等の利用の感想や推薦などのブログを作成した場合、広告とのリンクがとられる。関連ブログ作成処理が行われると、ステップS328で広告主の店舗などが発行するポイント獲得ステップを実行し、フローを終了する。なお、このポイントは実際にブログが書かれた段階で電子金券として有効となるとともに、その内容が中傷や誠意のない追従であった場合、発行元の店舗などでポイントの使用を拒否することができる。また、ブログには記入者のIDが明示されるので、悪意やポイント獲得目的の追従ブログを頻発する記入者の発言は読者が信用しなくなる。
【0123】
上記において、ステップS324で関連ブログを書かない旨の操作がなされたことが検出されると以下のステップを実行することなく直ちにフローを終了する。また、ステップS318において広告に協力しない旨の操作がなされたことが検出されるとステップS330に移行し、暗号化タグを削除してフローを終了する。さらに、ステップS312においてフローがスタートしてから所定時間暗号化タグの選択操作がなかったときは直ちにフローを終了する。
【0124】
図20は、図18のステップS300における編集実行処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートするとステップS332で属性編集の対象が自分の画像であるかどうかがチェックされる。そして自分の画像でなければ他人の画像に対しては許されない属性変更操作を避けるためステップS333以下のステップに入る。
まず、ステップS333では、図6の撮影日時表示部73への変更操作を無効にする。本来撮影日時は変更を加えるべきものではないが、整理の都合で自分の画像については特別な操作を行えば可能となっている。ステップS333では一切の日時変更操作を無効にする。
次いでステップS334では、図6のタイトル表示部72への変更操作を無効にする。さらに、ステップS335では、タグの変更および削除操作を無効にする。但し、追加については他人の画像に対する迷惑がないので操作は有効である。また、ステップS336では、図5の再生範囲表示部53において「フェイバリット」ボックスにチェックを入れる操作以外を無効にする。そしてステップS337に至り、無効とならなかった操作について編集を実行してフローを終了する。
一方ステップS332で属性編集の対象が自分の画像であった場合は、ステップS333からステップS336の無効化は行われないので、ステップS337において可能な編集操作をすべて実行し、フローを終了する。
【0125】
図21は、図8のステップS10および図11のステップS92における検索更新通信処理に対応して行われる画像総合管理サーバ6の検索処理を示すフローチャートである。Aデジタルカメラ1において図8のステップS10または図11のステップS92のフローに入ると画像総合管理サーバ6側のフローもスタートし、ステップS342で検索条件を受信するとともに、ステップS344で検索の実行を行う。このとき、Aデジタルカメラ1からの検索であっても、A画像保管サーバ5だけでなくB画像保管サーバ10その他の把握可能な全ての画像保管サーバに検索をかける。
検索の実行が完了するとステップS346に進み検索結果中で同一画像が重複しているかどうかチェックする。この重複は、ユーザが複数の画像保管サーバに同一画像を保管している場合に生じうる。重複があればステップS350に進み、Aデジタルカメラ1側の設定が重複許可設定になっているかどうかをチェックする。許可設定でなければステップS352に進み、同一画像についてはその保管日時に基づき最新保管画像以外のものを整理して検索結果から除外する。なお、この整理際の優先ルールは保管日時に限るものではなく、画像のサイズなど他の基準で整理を行ってもよい。
次いで、ステップS353で属性/関連データまとめを行う。この処理は、ステップS352で検索結果から除外した画像の属性データおよびブログ等関連情報を最新保管画像とリンクさせるものである。これによって、画像自体は重複して表示されることはないが、異なる可能性のある属性データおよび関連データについては閲覧可能とする。
ステップS354では、以上の処理を行った重複画像および他の重複のない検索画像を含む検索結果をAデジタルカメラ1に送信する。併せて、ステップS356において整理により除外した画像もリンクを取った上で参考までに送信する。この参考送信画像は、Aデジタルカメラ1側で特に閲覧操作をしない限り検索結果としては表示されない。以上で検索処理のフローを終了する。
【0126】
一方、ステップS350でAデジタルカメラ1側が重複許可設定になっていた場合は、ステップS358に進み、重複画像を隣接させる処理をする。この際の日時は最新の保管日時のものを採用する。これは検索結果を日時順に配列する際にも重複画像がバラバラにならないようにするための処理である。そしてステップS360に進み、他の検索画像とともに検索結果をAデジタルカメラ1に送信してフローを終了する。
なお、ステップS348において同一画像の重複がなかった時は直ちにステップS360に進んで検索結果を送信し、フローを終了する。
Aデジタルカメラ1は上記の検索結果を受信することにより、図4のようなレイアウトで検索結果のサムネイル58を表示することができる。
【0127】
次に、A家庭内パソコン7の機能について説明する。A家庭内パソコン7は、画像の記録、検索、表示、アップロードに関してAデジタルカメラ1と同様の機能を有する他、A家庭内モニタ8による表示やA家庭内プリンタ16によるプリントなどのために本画像または表示用画像よりも大きなサイズの画像をA画像保管サーバ5からダウンロードする機能を有する。
図22は、上記のような機能をもつA家庭内パソコン7の制御部の動作を示すフローチャートである。フローのスタートは、A家庭内パソコン7によって図11に準じた検索処理が行われ、図21の画像総合管理サーバ6から検索結果のサムネイル画像が受信されることによって行われる。
フローがスタートすると、まずステップS372で検索結果の複数の画像の一覧表示がA家庭内モニタ8上で行われる。当初、これらは全てサムネイル画像のデータが用いられる。A家庭内モニタ8はAデジタルカメラ1の表示画面40よりも大画面なので、表示される一つのサムネイル画像の面積も、画面の大きさに比例して拡大されている。しかし、画素数が同じまま拡大されているので解像度は低い。なお、検索結果の画像の数が一画面に収まらないときは画面をスクロールすることによってそれらを見ることができる。
【0128】
次にステップS374で所定の順序に従ってサムネイル画像の一つが直ちに自動指定される。これによってA画像保管サーバ5の対応する表示用画像のURLにジャンプし、ステップS376においてその表示用画像がダウンロードにより取得される。表示用画像が取得されると、ステップS378において対応するサムネイル画像が表示用画像に置換される。置換の際にA家庭内モニタ8内で占める一つの表示用画像の面積は、拡大された一つのサムネイルと同じであるが表示用画像の画素数は多いので解像度が高くなる。
次いでステップS380に進み、一覧表示されている全てのサムネイル画像が表示用画像に置換されたかどうかチェックする。未だ置換されていないサムネイルがあればステップS374に戻り、所定の順序に従って次のサムネイル画像を自動指定する。以下、一覧表示されているサムネイル画像が全て表示用画像で置換されるまでステップS374からステップS380を繰り返す。
【0129】
ステップS380で全サムネイルが表示用画像で置換されるとステップS382に進み、所定時間内に一覧表示のスクロール操作がなされたかどうかチェックする。スクロール操作があればステップS372に戻り、今まで表示されていなかったサムネイル画像を含む一覧表示を行う。このとき既に表示用画像に置換されている画像については取得された表示用画像のデータが一覧表示に採用される。以下、ステップS382でスクロールがあったことが検知される毎にステップS372に戻り、まだ置換が行われていないサムネイル画像についてステップS374からステップS378を実行する。
なお、図22では図示を省略しているが、ステップS382でスクロール操作があったことを検知したとき、検索結果の全てのサムネイル画像が表示用画像に置換されたかどうかをチェックするステップが設けられており、ここで全て置換済みであることがわかると、ステップS372に戻ってスクロール後の一覧表示を行ったあとは直接ステップS382に飛ぶようになる。
【0130】
ステップS382で所定時間の間スクロール操作がなければステップS384に進み、全サムネイルが表示用画像で置換されるとステップS382に進み、一覧表示されている複数の表示用画像の一つを選択してこれを全画面表示する操作が合ったかどうかチェックする。そして所定時間内に全画面表示選択操作がないステップS382に戻る。
これによって、フローはステップS382からステップS384を繰り返し、複数の表示用画面の一覧表示を行いながら、一覧表示スクロール操作または全画面表選択操作が行われるのを待つ。
【0131】
ステップS384で全画面常時選択操作があったことが検知されるとステップS386に進み、A家庭内モニタ8における全画面表示に充分な画素数を持つサイズの画像をダウンロードしてA家庭内モニタ8に表示する。
次いでステップS388に移行し、所定時間内にプリント指定操作が合ったかどうかチェックする。プリント指定があればステップS390に移行してアップロードされた最大サイズの本画像をダウンロードする。そしてステップS392でその画像の属性として「ダウンロードマーク」を付与する。これはアップロード前の自分の画像と区別するためである。ダウンロードした他人の画像を誤って再アップロードしようとしても「ダウンロードマーク」が付与されているため、これをアップロードすることができない。なおダウンロードされた画像はA家庭内パソコンの制御7でA家庭内プリンタ16に送られプリントされる。
【0132】
ステップS392からはステップS394に進み、所定時間何に一覧表示に戻る操作がされたかどうかチェックする。なお、ステップS388で所定時間内にプリント指定操作がなかったときは直接ステップS394に移行する。
ステップS394で一覧表示に戻る操作があったことが検出されると、ステップS384に戻り、表示用画像による一覧表示を行いながらステップS382からステップS384を繰り返す状態となる。
一方、ステップS394で所定時間内に一覧表示に戻る操作がなかった時はステップS396に進み、所定時間内に画面送り操作が合ったかどうかチェックする。操作があれば画面送りの方向に従って一覧表示順における一つ次の画像または一つ前の全画面表示を選択してステップS386に戻る。これによってステップS386で選択された全画面表示サイズ画像のダウンロードが行われる。
一方、ステップS396で所定時間の間に画面送り操作がなかったときは、ステップS388に戻り、以下、ステップS386でダウンロードされた画像を表示しながら、ステップS388、ステップS394、またはステップS396での操作を待つループを繰り返す。
なお、A家庭内パソコン7において他の機能の実行をするための割り込みをかけると随時図22のフローから抜けて割り込みのかかった動作に移行する。
【0133】
図23は、広告に関するAデジタルカメラ1のカメラ制御部31の動作を示すフローチャートである。このフローは、図19の広告協力処理において画像のタグとして付与することができる広告、または画像と関連して作成することができるブログの処理に関する。なお、このフローで処理されるのは、主に他人がタグとして付与した広告、または他人が画像と関連して作成したブログである。
フローはAデジタルカメラ1が広告受容モードに設定されている状態において、Aデジタルカメラ1広告主の店舗等の近距離無線通信範囲に入るかまたは店舗等のバーコードがAデジタルカメラの撮像部によって読み取られた時に自動的にスタートする。なお、Aデジタルカメラ1が広告受容モードに設定されていると、撮影モードのとき、図7の表示画面40には、スルー画像91とともに補助画面93の位置に広告情報が表示されるようになる。また、再生モードにおいても、表示用画像71とともに、補助画面93の位置には同様に広告情報が表示される。
【0134】
フローがスタートすると、ステップS402で近距離無線通信範囲とバーコードのいずれかまたは両者から広告情報を取得する。広告情報の中には画像に付与される店舗名タグも含まれる。次いで、ステップS404で取得した情報の中にバーコード情報が含まれるかどうかチェックする。
バーコード情報が含まれていなければ、広告情報は近距離無線通信のみによって得られたことになる。これは、Aユーザは店舗等の近所にはいるが店舗等の眼前にいるとは限らない。従ってステップS406に進み、GPS/方位センサ44の情報を取得する。そして、ステップS408に進み、ステップS402およびステップS406で取得した情報に基づいて店舗等とAユーザの位置関係を割り出し店舗等までの地図と道順を表示する。
【0135】
次いで、ステップS410において無線アクセスポイント3の通信圏内であるかどうかチェックする。通常は近距離無線通信で広告を発信する店舗等が無線アクセスポイントを兼ねたサービスを行っているが、そうでない場合は無線アクセスポイントの通信圏外である恐れもあるからである。
ステップS410で通信圏内であれば、ステップS412に進んで店舗タグ付の画像を検索し、該当する画像があればこれを取得して表示画面40に表示する。店舗等の画像があればAユーザが店舗等を探すのがより容易となるからである。以上の処理が澄むと、ステップS414に進む。
なお、ステップS410で通信圏外であれば、直接ステップS414に進む。また、ステップS404においてバーコード情報が合った場合は、Aデジタルカメラ1が店舗等に向けられていたことを意味するのでステップS416に進み、Aユーザが店舗等の眼前にいることを表示画面または音声にてAユーザに通知してステップS414に進む。この場合は、地図や店舗等の画像の表示は無用につき行わない。
【0136】
ステップS414ではステップS402で取得した広告情報を表示画面40に表示する。この広告情報は店舗等が店舗等の立場で自ら作成した広告である。広告の表示が済むとステップS418に進み、無線アクセスポイントの通信圏内かどうかチェックする。
通信圏内であればステップS420に進み、店舗タグつき画像に関連して書かれたブログのURLにジャンプしてこれを取得する。次いでステップS422でこれを表示画面40に表示してフローを終了する。この表示されるブログには店舗等の紹介、推薦、感想などが書かれており、これはユーザの立場から作成された広告となる。この広告は不特定多数のユーザによって常に更新され、悪意のない辛口の批評も書かれることになるが、店舗等の商品に魅力があれば自身でメンテナンスするよりもパワフルな広告となる。
なお、ステップS418からステップS422のフローは図23ではAデジタルカメラ1が実際に店舗等の近くに行くことにより動作しているが、そのトリガーは店舗名タグなので、地域別や業種別を検索条件とした別の検索手段等によって店舗名タグをヒットさせた場合でもステップS418からステップS422のフローが機能する。従って、ユーザは必ずしも現地にいなくてもブログによる広告を読むことができ、旅行計画を立てる際の参考情報とすることもできる。
【0137】
以上の実施例では、Aデジタルカメラ1またはBデジタルカメラ2を近距離通信機能つきのデジタルカメラであるが、本発明の実施はこれに限るものではない。例えば、Aデジタルカメラ1を携帯電話に組み込んでデジタルカメラつき携帯電話として構成することもできる。この場合の一つの実施の形態は、上記実施例で説明してきたAデジタルカメラと携帯電話を合体させたものであり、この場合の機能は今まで説明してきた実施例に準じて理解できる。
Aデジタルカメラと携帯電話を合体させた場合、特に図16のステップS226以降におけるAデジタルカメラと携帯電話との連携がよりスムーズになる。つまり、近距離無線通信圏外となって携帯電話回線を利用してインターネットに接続する必要が生じた時、Aデジタルカメラと携帯電話とをケーブルや近距離無線通信により接続する手順が不要となり、合体した一つの機器として両者は常に接続状態にて連携することができる。
いま一つの実施の形態は、携帯電話へのデジタルカメラの組み込みの結果、インターネットへのアクセスについては近距離無線通信を併用せずに、携帯電話回線を通じたものに統一するものである。この場合は、今まで説明してきた近距離無線通信部の機能を携帯電話回線による通信部に読み代えるものとする。
以上のように、本発明において「デジタルカメラ」と称する場合、特に実施例において分けて説明している場合を除き、単独のデジタルカメラだけでなく、デジタルカメラつき携帯電話をも意味するものとする。
【産業上の利用可能性】
【0138】
本発明は、デジタルカメラに適用できる。
【符号の説明】
【0139】
33 撮像部
39 通信部
35 記録部
40 画像表示部
75 一覧表示指示部
31 制御部
31 記録制御部
31 一覧表示制御部
54,55 画像選択部
31 表示制御部
31 再生制御部
54、55 再生指示部
41 記憶部
31 通信制御部
5、6、10 異なる送信元
52,53、56、57 条件設定部
31、32、33、34、39、44 タグ自動付与部
33、34、39 近隣広告情報自動取得部
54.55 82 83、84 タグ手動付与部
31 タグ情報表示制御部
31 関連情報表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像部と、前記撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、前記通信部が受信した外部からの画像情報を記録する記録部と、画像表示部と、前記画像表示部に表示可能な画像の一覧表示を指示する一覧表示指示部と、前記一覧表示指示部の共通の指示に応答し、前記通信部が外部から受信可能な画像情報の一覧および前記記録部が記録している画像情報の一覧のいずれか一方を前記画像表示部に一覧表示させる制御部とを有することを特徴とする通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項2】
前記制御部は、前記通信部が通信状態にあるときは前記通信部が外部から受信可能な画像情報の一覧を前記画像表示部に表示させるとともに、前記通信部が通信状態にないときは前記記録部が記録している画像情報の一覧を前記画像表示部に表示させることを特徴とする請求項1記載の通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項3】
前記制御部は、前記通信部が外部から受信可能な画像情報の一覧および前記記録部が記録している画像情報の一覧を共通の一覧表示レイアウトで前記画像表示部に表示させることを特徴とする請求項1または2記載の通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項4】
前記通信部が外部から受信可能な画像情報の一覧には前記記録部が記録している画像情報の一覧と共通の画像情報が含まれていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項5】
撮像部と、前記撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、前記通信部が受信した外部からの画像情報を記録する記録部と、前記記録部の画像を表示する画像表示部と、前記通信部が受信した画像情報を前記記録部に記録する際、共通する画像情報が前記記録部にあればこれに上書きして受信した画像情報を記録する記録制御部とを有することを特徴とする通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項6】
前記記録制御部は、前記通信部が受信した画像情報を前記記録部に記録する際、共通する画像情報が前記記録部になければ他の画像情報に上書きして受信した画像情報を記録することを特徴とする請求項5記載の通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項7】
撮像部と、前記撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、前記通信部が受信した外部からの画像情報を記録する記録部と、前記記録部の画像を表示する画像表示部と、前記通信部が受信した画像情報を前記記録部に記録する際、所定の時間的条件に基づいて自動的に上書き禁止となっている画像情報以外の画像情報に上書きして受信した画像情報を記録する記録制御部とを有することを特徴とする通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項8】
撮像部と、前記撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、前記通信部が受信した外部からの画像情報を記録する記録部と、画像表示部と、前記画像表示部に表示可能な画像の一覧表示を行う一覧表示制御部と、前記一覧表示の中から所望の画像を選択する画像選択部と、選択された画像が前記記録部にあるときは前記記録部の画像情報を前記画像表示部に表示するとともに選択された画像が前記記録部にないときは前記通信部によって受信した画像情報を前記画像表示部に表示する表示制御部とを有することを特徴とする通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項9】
前記一覧表示制御部は、前記通信部が外部から受信可能な画像情報および前記記録部が記録している画像情報を前記画像表示部に一覧表示させることが可能であることを特徴とする請求項8記載の通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項10】
撮像部と、前記撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、前記通信部が受信した外部からの画像情報を記録する記録部と、画像表示部と、前記画像表示部による画像の再生が指示されたとき前記通信部が通信状態にあるときは前記通信部が外部から受信する画像情報を前記画像表示部に表示させるとともに、前記通信部が通信状態にないときは前記記録部が記録している画像情報を前記画像表示部に表示させる再生制御部とを有することを特徴とする通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項11】
撮像部と、前記撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、前記通信部が受信した外部からの画像情報を記録する記録部と、画像表示部と、前記画像表示部による画像の再生を指示する再生指示部と、前記再生指示部の指示に応答し、前記通信部が外部から受信可能な画像情報および前記記録部が記録している画像情報のいずれか一方を共通の表示レイアウトで前記画像表示部に表示させる表示制御部とを有することを特徴とする通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項12】
前記表示制御部は、共通の表示レイアウトによる表示のためのソフトウエアを記憶する記憶部を有し、この表示ソフトウエアを前記通信部により外部から受信して前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項11記載の通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項13】
撮像部と、前記撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、画像表示部と、前記画像表示部に表示可能な画像の一覧表示を指示する一覧表示指示部と、一覧表示の中から前記画像表示部に表示すべき画像を選択する画像選択部と、前記一覧表示指示部の指示に応答して表示可能な画像情報の一覧を前記通信部に受信させるとともに前記画像選択部の選択に応答して選択画像情報を前記通信部に受診させる通信制御部とを有することを特徴とする通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項14】
前記画像表示部に表示可能な画像情報の一覧と一覧表示の中から前記画像選択部が選択した画像情報とは異なる送信元から受信されることをする請求項13記載の通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項15】
撮像部と、前記撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、画像表示部と、前記通信部が外部に送信した画像情報に基づいて前記通信部が外部から受信可能な画像情報および前記デジタルカメラ以外から送信された画像情報に基づいて前記通信部が外部から受信可能な画像情報を前記画像表示部に表示させることが可能な制御部とを有することを特徴とする通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項16】
前記画像表示部に表示可能な画像の一覧表示を指示する一覧表示指示部を有し、前記制御部は、前記一覧表示指示部の指示に応答し、前記通信部が外部に送信した画像情報に基づいて前記通信部が外部から受信可能な画像情報の一覧および前記デジタルカメラ以外から送信された画像情報に基づいて前記通信部が外部から受信可能な画像情報の一覧を前記画像表示部に表示させることが可能であることを特徴とする請求項15記載の通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項17】
前記制御部は、前記一覧表示指示部の指示に応答し、前記通信部が外部に送信した画像情報に基づいて前記通信部が外部から受信可能な画像情報および前記デジタルカメラ以外から送信された画像情報に基づいて前記通信部が外部から受信可能な画像情報を混在させて一覧表示することが可能であることを特徴とする請求項16に記載の通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項18】
前記制御部は、前記通信部が外部に送信した画像情報に基づいて前記通信部が外部から受信可能な画像情報および前記デジタルカメラ以外から送信された画像情報に基づいて前記通信部が外部から受信可能な画像情報を共通の表示レイアウトで前記画像表示部に表示させることを特徴とする請求項15から17のいずれかに記載の通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項19】
撮像部と、前記撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、画像表示部と、前記画像表示部に表示可能な画像の一覧表示を指示する一覧表示指示部と、前記一覧表示指示部の指示に応答し、前記通信部が外部から受信可能な画像情報の一覧を前記画像表示部に一覧表示させる制御部と、前記一覧表示の際の検索条件を設定する条件設定部と、検索対象となる画像情報のタグを前記通信部による画像情報送信の際に自動付与するタグ自動付与部とを有することを特徴とする通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項20】
近距離圏内の広告情報を自動取得する近隣広告情報自動取得部を有し、前記タグ自動付与部は前記広告情報取得部の取得する広告情報に基づいてタグを自動付与することを特徴とする請求項19記載の通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項21】
前記通信部が受信した外部からの画像情報を記録する記録部を有し、前記制御部は、前記一覧表示指示部の指示に応答し、前記記録部が記録している画像情報を前記画像表示部に一覧表示させることが可能であるとともに、前記属性自動付与部の付与するタグは、前記記録部が記録している画像情報を前記画像表示部に一覧表示する際に前記条件設定部が設定する検索条件の検索対象としても共通に機能することを特徴とする請求項19または20に記載の通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項22】
前記通信部による画像情報送信の際に前記タグ自動付与部を機能させるかタグを手動で付与するかを設定する付与設定部を有することを特徴とする請求項19から21のいずれかに20記載の通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項23】
撮像部と、前記撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、画像表示部と、前記画像表示部に表示可能な画像の一覧表示を指示する一覧表示指示部と、前記一覧表示指示部の指示に応答し、前記通信部が外部から受信可能な画像情報の一覧を前記画像表示部に一覧表示させる制御部と、前記一覧表示の際の検索条件を設定する条件設定部と、検索対象となる画像情報のタグを付与するタグ付与部と、前記デジタルカメラ以外から送信された画像情報に付与されているタグの情報を前記通信部によって取得し、前記タグ付与部で付与するタグとの関係を前記画像表示部に対比表示するタグ情報表示制御部とを有することを特徴とする通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項24】
撮像部と、前記撮像部で撮像された画像情報を外部に送信するとともに外部からの画像情報を受信する通信部と、画像表示部と、近距離圏内の広告情報を自動取得する近隣広告情報自動取得部と、前記近隣広告情報自動取得部が取得した広告情報を前記画像表示部に表示するとともにこの広告情報を検索条件として検索された関連情報を前記通信部により受信して前記画像表示部に表示する関連情報表示制御部とを有することを特徴とする通信機能を有するデジタルカメラ。
【請求項25】
前記広告情報は、画像情報を検索するタグとして画像情報に付与されるとともに、前記関連情報は画像情報にリンクして書かれたブログであることを特徴とする請求項24記載の通信機能を有するデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−172287(P2011−172287A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−118498(P2011−118498)
【出願日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【分割の表示】特願2006−168207(P2006−168207)の分割
【原出願日】平成18年6月18日(2006.6.18)
【出願人】(508278745)NL技研株式会社 (21)
【出願人】(706000296)
【Fターム(参考)】