説明

通信端末、通信データ保存方法、プログラム

【課題】効率よく長期間のデータ保存が可能であり、さらに、保存データの共有が容易である通信端末を提供すること。
【解決手段】通信端末間による通信データを、装備された記憶手段に記憶する通信データ保存処理手段を備えた通信端末であって、通信中の相手先通信端末に対して通信データの一部を保存することを依頼する通信データ保存要求手段を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末にかかり、複数の通信端末間における通信データを分散して保存する通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話などにおける通信技術の向上により、特許文献1に示すように、複数の端末間でグループセッションを確立し、1対N(多数)での通話が可能となっている。このような技術は、例えば、モバイルサービスの標準化団体であるOMA(Open mobile Alliance)にて、Push-to-Talk over Cellular(PoC)という名称で呼ばれている。そして、このようなグループセッションにおける通話などのデータ通信時には、その受信データを記録することが行われている。その動作の一例を図9に示す。なお、この場合に、グループセッションの構成は、図1に示す本発明の場合と同様であり、通信端末100,110,120の三者によるグループセッションの確立が行われていることとする。
【0003】
図9に示すように、通信端末100,110,120はグループセッション参加端末であり、セッション参加手続きはすでに行われ、通信端末110が送信権を取得した状態である。すると、通信端末110は、通信端末100および120に音声データD300を通信システム400経由で送信する。
【0004】
そして、通信端末100上では、受信データD300の記録のためイベントである「REC開始」E300が発生すると、通信端末100は記憶装置に保存データR300として保存する。また、通信端末120上では、受信データD300の記録のためイベントである「REC開始」E310が発生すると、通信端末120は記憶装置に保存データR310として保持する。
【0005】
その後、通信端末100上では、受信データD300の記録終了のためイベントである「REC終了」E320が発生すると、通信端末100は保存データR300の保存を終了する。また、通信端末120上では、受信データD300の記録終了のためイベントである「REC終了」E330が発生すると、通信端末120は保存データR310の保存を終了する。
【0006】
【特許文献1】特開2005−312045号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述したグループセッションの通信中のデータを通信端末に保存する動作においては、次のような問題があった。まず、通信端末単体にて全てのデータ保存を行っているため、記憶容量の制限から、長時間の内容を保存できないという問題が生じる。また、同様に、通信端末単体によるデータ保存であり、かつ、同時に複数の端末にて行っているため、保存内容が重複し、保存領域の無駄な浪費が生じてしまうという、という問題がある。さらには、通信端末単体によるデータ保存のため、参加者で共通して認識したい情報を特定して保持できない、という問題が生じる。特に、保存するデータがストリームデータである場合には通信端末単体にて保存する必要性が高くなることから、上述した問題はますます顕著となる。
【0008】
このため、本発明では、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、効率よく長期間のデータ保存が可能であり、さらに、保存データの共有が容易である通信端末を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明の一形態である通信端末は、
通信端末間による通信データを、装備された記憶手段に記憶する通信データ保存処理手段を備えた通信端末であって、
通信中の相手先通信端末に対して通信データの一部を保存することを依頼する通信データ保存要求手段を備えた、
ことを特徴としている。
【0010】
そして、他の通信端末の通信データ保存要求手段にて送信された保存依頼を受け付ける通信データ保存要求受付手段を備えると共に、
通信データ保存処理手段は、受け付けた保存依頼に応じて他の通信端末との通信中の通信データを記憶手段に記憶する、
ことを特徴としている。
【0011】
また、通信端末間による通信データを、装備された記憶手段に記憶する通信データ保存処理手段を備えた通信端末であって、
通信中の他の通信端末から送信された通信データの一部を保存することを依頼する保存依頼を受け付ける通信データ保存要求受付手段を備えると共に、
通信データ保存処理手段は、受け付けた保存依頼に応じて他の通信端末との通信中の通信データを記憶手段に記憶する、
ことを特徴とした通信端末をも提供している。
【0012】
上記発明によると、セッションが確立されている通信端末間による通信データを、ある通信端末が自己の端末内に記憶すると共に、通信中の相手先通信端末に対して保存するよう依頼すると、依頼された相手先通信端末内の記憶装置に通信データが保存される。従って、セッションが確立されている通信端末間で送受信されている通信データを、当該各通信端末にて分散して保存することができるため、特定の通信端末の負荷を軽減し、長期間のデータ保存が可能となる。
【0013】
また、上記通信データ保存要求手段は、複数の相手先通信端末に対して通信データの一部を保存することを依頼する、ことを特徴としている。このとき、通信データ保存要求手段は、保存依頼する相手先通信端末に対して当該相手先通信端末の記憶容量に基づいて応答するよう指示する応答指示情報を送信すると共に、これに対する応答を相手先通信端末から受けたときにさらに異なる相手先通信端末に対して保存依頼する、ことを特徴としている。
【0014】
これにより、特に、グループセッションを確立している複数の相手先通信端末に、通信データが分散されて保存されるため、効率よくデータ保存が可能となる。また、保存依頼したある相手先通信端末から記憶容量の基づく応答を受け付けたときには、当該相手先通信端末にもはや保存できない場合があるため、異なる相手先通信端末に保存依頼することにより、より効率よく分散保存できると共に、保存漏れを抑制することができる。
【0015】
また、通信データ保存処理手段にて記憶手段に記憶する通信データの一部と、通信データ保存要求手段にて相手先通信端末に対して保存依頼する通信データの一部と、はそれぞれ異なるデータである、ことを特徴としている。また、通信データ保存要求手段にて複数の相手先通信端末に対して保存依頼する通信データの一部は、それぞれ各相手先通信端末毎に異なるデータである、ことを特徴としている。これにより、通信データの重複保存を抑制でき、さらなるデータ保存の効率化を図ることができる。
【0016】
また、通信データ保存要求手段は、通信データ保存処理手段にて記憶手段に記憶する通信データと同一部分の当該通信データを相手先通信端末に保存依頼する、ことを特徴としている。また、通信データ保存要求手段は、複数の相手先通信端末に対してそれぞれ同一部分の通信データの保存依頼を行う、ことを特徴としている。これにより、通信データが複数の通信端末に保存されるため、保存データに冗長性を持たせることができ、データ保存の信頼性の向上を図ることができる。
【0017】
さらに、上記通信端末は、通信データ保存要求手段にて保存依頼した通信データの保存状況を表す保存管理情報を記憶手段に記憶する通信データ管理手段を備えた、ことを特徴としている。これにより、通信データの保存箇所を管理することができ、保存データの共有が容易となる。
【0018】
また、通信データ保存処理手段は、保存期間を定めて通信データを記憶すると共に、データ保存要求手段は、相手先通信端末に対してデータの保存期間を指定して保存依頼する、ことを特徴としている。これにより、保存データを不用意な削除から保護できると共に、一定期間経過後に削除できることから、データの機密性を確保でき、さらには、記憶領域の確保を図ることができる。
【0019】
さらに、本発明の他の形態である通信データ保存方法は、
通信中の通信端末によって通信データを保存する方法であって、
特定の通信端末が、通信データの一部を、装備された記憶手段に記憶する通信データ保存処理工程を有すると共に、
この通信データ保存処理工程に前後して、特定の通信端末が、通信中の相手先通信端末に対して通信データの一部を保存することを依頼する通信データ保存要求工程と、この保存依頼を受けた相手先通信端末が、装備された記憶手段に特定の通信端末と通信中の通信データを記憶する第2の通信データ保存処理工程と、を有する、
ことを特徴としている。
【0020】
また、通信データ保存要求工程は、複数の相手先通信端末に対して通信データの一部を保存することを依頼する、ことを特徴としている。また、通信データ保存要求工程は、保存依頼する相手先通信端末に対して当該相手先通信端末の記憶容量に基づいて応答するよう指示する応答指示情報を送信すると共に、第2の通信データ保存処理工程は、この応答指示に対して記憶容量に応じて特定の通信端末に対して応答し、当該応答を受けた特定の通信端末が、さらに異なる相手先通信端末に対して保存依頼する第2の通信データ保存要求工程を備えた、ことを特徴としている。
【0021】
また、特定の通信端末による通信データ保存処理工程と通信データ保存要求工程とは、通信データのうちそれぞれ異なる一部を保存あるいは保存依頼する、ことを特徴としている。また、特定の通信端末による複数の相手先通信端末に対する各第2の通信データ保存要求工程は、通信データのうちそれぞれ異なる一部を保存依頼する、ことを特徴としている。
【0022】
さらに、特定の通信端末による通信データ保存処理工程と通信データ保存要求工程とは、それぞれ同一部分の通信データを保存あるいは保存依頼する、ことを特徴としている。また、特定の通信端末による複数の相手先通信端末に対する各第2の通信データ保存要求工程は、それぞれ同一部分の通信データを保存依頼する、ことを特徴としている。
【0023】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
通信端末に、
通信中の相手先通信端末との通信データを、装備された記憶手段に記憶する通信データ保存処理手段と、
通信中の相手先通信端末に対して通信データの一部を保存することを依頼する通信データ保存要求手段と、
を実現させるためのプログラムである。
【0024】
そして、上記プログラムは、他の通信端末の通信データ保存要求手段にて送信された保存依頼を受け付ける通信データ保存要求受付手段と、
この受け付けた保存依頼に応じて他の通信端末との通信中の通信データを記憶手段に記憶する通信データ保存処理手段と、
を実現させるためのプログラムであることを特徴としている。
【0025】
上述した構成の方法やプログラムの発明であっても、上記通信端末と同様に作用するため、上述した本発明の目的を達成することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、セッションが確立されている通信端末間で送受信されている通信データを、各通信端末で分散して保存することができるため、特定の通信端末の負荷を軽減し、長期間のデータ保存が可能となる、という従来にない優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明である通信端末は、通信データを、通信中の他の通信端末と分散して保存することができる点に特徴を有する。以下、実施例にて具体的に説明する。
【実施例1】
【0028】
本発明の第1の実施例を、図1乃至図7を参照して説明する。図1は、システムの全体構成を示すブロック図であり、図2は、通信端末の構成を示す機能ブロック図である。図3乃至図6は、システム内で用いられるデータを示す説明図である。図7は、システムの動作を示すシーケンス図である。
【0029】
[構成]
本実施例におけるPush-to-Talk over Cellular(PoC)システムは、図1に示すように、無線通信端末100,110,120が基地局300,310,320及びネットワーク200を介して接続されると共に、複数のサーバ群からなるPushToXシステム400に接続され、グループセッションシステムを構成している。これにより、複数の無線通信端末間でグループセッションを確立し、1対N(多数)での通話が可能となっている。なお、無線通信端末100,110,120としては、携帯電話などが考えられるが、通話機能を有するPDAなどでもよく、通話機能を有さず単にデータ通信機能を有する他の情報処理端末であってもよい。
【0030】
そして、上記PushToXシステム400(通信システム)は、主に呼制御、メディア制御、グループリスト管理等を行う機能を有する。例えば、図1に示すように、呼制御サーバ410と、メディア配信サーバ420と、グループ管理サーバ430と、を備えている。呼制御サーバ410は、主にグループセッションの呼制御を行い、無線通信端末100〜120とメディア制御サーバ420のルーティング等を行う。メディア制御サーバ420は、主に音声や映像等のメディアデータの配信や管理を行う。グループ管理サーバ430は、主にグループセッション対象メンバに関する情報等の管理を行う。なお、PushToXシステム400は、上述したように複数台のコンピュータにて構成されていてもよく、1台のコンピュータにて構成されていてもよい。
【0031】
無線通信端末100〜120は、PushToXシステムを利用したグループセッションの参加端末で、グループセッション上でデータ送受信を行い、通信データを保存する機能を有する。ここで、図2に、無線通信端末100,110,120の構成を示す。なお、図2には、符号100の無線通信端末を示すが、他の端末も同様の構成を採っている。
【0032】
図2に示すように、無線通信端末100は、CPUなどの演算装置に所定のプログラムが組み込まれることで、データ通信処理部101と、データ保存処理部102と、分散保存処理部103と、保存管理処理部104と、が構築されている。また、フラッシュメモリなどの記憶装置(記憶手段)には、通信データ記憶部105と、保存管理データ記憶部106と、が形成されている。以下、これらについて詳述する。
【0033】
まず、データ通信処理部101は、他の無線通信端末とセッションを確立し、通話やデータ通信などの処理を行う。また、データ保存処理部102(通信データ保存処理手段)は、セッションを確立している他の無線通信端末との間で送受信している通信データを、通信データ記憶部105に記憶する機能を有する。つまり、グループセッションを確立している端末間における通話内容や、端末間にて送受信されている映像などのストリーミングデータなどを、リアルタイムに通信データ記憶部105に記憶する。また、このデータ保存処理部102は、後述する分散保存処理部103にて受け付けられた他の無線通信端末からの通信データの保存依頼に応じて、通信中の通信データを通信データ記憶部105に記憶する機能をも有する。
【0034】
また、分散保存処理部103は、PushToXシステム400経由で、通信相手となる他の無線通信端末110,120に、通信中の通信データを保存することを依頼する通信データ保存要求手段として機能する。具体的に、分散保存処理部103は、保存依頼時に、他の無線通信端末110,120に対して、図3(a)に示す「データ保存要求メッセージ」を送信する。この「データ保存要求メッセージ」は、無線通信端末100〜120上における制御メッセージである。そのデータ構成をさらに詳述する。「データ保存要求メッセージ」は、データの分散管理を要求する無線通信端末100が、部分データ保存を依頼する無線通信端末110,120に送信するメッセージで、少なくとも、「リクエストタイプ」、「開始/終了位置」、「応答通知タイミング」、「保有期間」を含むメッセージである。具体的に、「リクエストタイプ」は、少なくともデータ保存の開始/終了を意味する。「開始/終了位置」は、少なくとも保存するデータの開始位置、または終了位置を示す。「応答通知タイミング」(応答指示情報)は、データ保存応答メッセージを返信するタイミングを示す。「保有期間」は、保存データを保持する期間示す。なお、実際のデータ例については、動作説明時に説明する。
【0035】
また、分散保存処理部103は、通信相手である他の無線通信端末からの通信データの保存依頼を受け付けてその依頼内容をデータ保存処理部102に通知する通信データ保存要求受付手段として機能する。具体的に、分散保存処理部103は、保存依頼してきた無線通信端末に対して、図3(b)に示す「データ保存応答メッセージ」を送信する。この「データ保存応答メッセージ」は、無線通信端末100〜120上における制御メッセージである。そのデータ構成をさらに詳述する。「データ保存応答メッセージ」は、「データ保存要求メッセージ」に対する応答メッセージで、少なくとも、「データID」、「開始位置」、「終了位置」、「応答時位置」を含むメッセージである。具体的には、「データID」は、保存した無線通信端末内で対象データを一意に識別できる値を示す。「開始位置」は、保存した部分データの開始位置を示す。「終了位置」は、少なくとも保存した部分データの終了位置、または予定を含んだ終了位置を示す。「応答時位置」は、本応答メッセージを送信する時点の保存した部分データの位置を示す。なお、実際のデータ例については、動作説明時に説明する。
【0036】
また、保存管理処理部104(通信データ管理手段)は、他の無線通信端末100に対して保存依頼した通信データの保存状況を表すデータ管理情報(保存管理情報)を、保存管理データ記憶部106に記憶する。例えば、他の端末への分散保存を指示する無線通信端末100が、各端末で分担したデータを、図4に示したような「データ管理情報」で管理する。この「データ管理情報」について詳述する。「セッションID」は、保存したデータの通信セッションを示し、一意に識別できる値を示す。「データID」は、セッション上で通信した保存データ全体のセッション中で一意に識別できる値を示す。「保有期間」は、上述した「データ保存要求メッセージ」の保有期間と同じく、保存したデータ全体を保持する期間示す。「データ範囲の開始位置」は、データIDで識別されるデータの開始位置を示す。「データ範囲の開始位置」は、データIDで識別されるデータの終了位置を示す。「分散データリスト」は、各無線端末で分担して保存したデータのリストを示す。「分散データリストのリスト数」は、各無線端末で分担して保存した部分データの数を示す。「分散データリストのデータ開始位置」は、各無線端末で分担して保存した部分データの開始位置を示す。「分散データリストのデータ終了位置」は、各無線端末で分担して保存した部分データの終了位置を示す。「分散データリストの保存先端末ID」は、各無線端末で分担して保存した部分データを保存している端末を一意に識別できる値を示す。「分散データリストの部分データID」は、各無線端末で分担して保存した部分データを保存しているデータを各端末内で一意に識別できる値を示す。なお、実際のデータ例については、動作説明時に説明する。
【0037】
なお、本発明は、上記構成に限定されず、例えば、無線通信端末は、2台以上であればよい。つまり、さらに多くの台数(4台以上)が接続され、グループセッションを確立可能な構成であってもよい。
【0038】
また、上述した各データに含まれる「開始位置」、「終了位置」は、時間情報での指定としてもよく、データ送受信情報で構成してもよい。さらに、「データ保存要求/応答メッセージ」として、RTCP(音声や映像をストリーミング再生するためのプロトコル:RTP Control
Protocol)を使用したメッセージとしてもよく、RTCPのAPP固有のメッセージで構成してもよい。
【0039】
[動作]
次に、上記構成のグループセッション中における通信データの分散保存時の動作を、図7のシーケンス図を参照して説明する。また、この動作時に使用されるデータ例を、図5、図6に示す。
【0040】
まず、図7に示すように、無線通信端末100〜120は、映像データのグループセッションに参加中で、データ送信権を通信端末110が取得できた状態である。このとき、通信端末110は、映像データD100を通信システム400経由で通信端末100および通信端末120に送信する。
【0041】
そして、通信端末100で、通信データの記録のためイベントである「REC開始」E100が発生すると、通信端末100は、図6(b)に示すデータ管理情報を作成し、通信端末100上の保存領域(通信データ記憶部105)に、通信中データを通信端末100上の部分データR100として保存する(通信データ保存処理工程)。なお、図6(a)は、通信データの分散保存状況の概要を示す説明図である。
【0042】
その後、通信端末100は、自己の保存領域が上限になると、図5(a)の「データ保存要求メッセージ」を使用し、適切なパラメータを設定した当該メッセージS100を通信システム400経由で通信端末110へ送信する(通信データ保存要求工程)。ここで、「データ保存要求メッセージ(例)−S100」は、データの分散管理を要求する無線通信端末100から部分データ保存を依頼する無線通信端末110に送信するメッセージであり、リクエストタイプ、開始/終了位置、応答通知タイミング、保有期間の要素から構成される。具体的には、「リクエストタイプ」はリクエストの種類を示し、ここでは「開始」を意味する。「開始/終了位置」は保存するデータの開始位置をデータの「シーケンス番号」等で示す。「保存応答通知タイミング」は保存依頼された通信端末110がデータ保存応答メッセージを返信するタイミングを指示するものであって、この場合は「保存領域が閾値に達するまでに残りデータ10個までになった時」を示している。「保有期間」は保存した部分データを「3600(秒)」は保持する等の期間を示す。この期間を過ぎた場合、保存した部分データは保障されないようになる。
【0043】
すると、通信端末110は、通信端末100から「データ保存要求メッセージ」S100を受信し、当該メッセージに応じて、現在送信している映像データD100を指定された開始位置から保存し、通信端末110上の記憶装置(通信データ記憶部105)に部分データR110として保存する(第2の通信データ保存処理工程)。
【0044】
続いて、通信端末110は、部分データの保存を継続中に、通信端末100からの「データ保存要求メッセージ」S100にて通知された応答通知タイミングで示す条件の「記憶容量が残りシーケンス番号10個分のデータ容量」に達すると、「データ保存応答メッセージ」S110を通信システム400経由で通信端末100へ送信する。ここで、「データ保存応答メッセージ(例)−S110」は、データ保存要求メッセージに対する結果の応答メッセージであり、そのデータ例を図5(c)に示す。この図に示すように、データID、開始位置、終了位置、応答時位置の要素から構成される。「データID」は保存したデータの「ID」を示し、保存端末上で一意に識別できるIDである。「開始位置」は保存データの開始位置「1000(シーケンス番号)」を示す。「終了位置」は保存データの終了位置「1999(シーケンス番号)」、または予定を含んだ終了位置を示す。「応答時位置」は本応答メッセージを返信する時点の保存データの位置「1989(シーケンス番号)」を示す。本応答時位置と先の終了位置とによって、データ保存要求メッセージ送信者は次の端末への保存要求を行う際、データ保存開始位置の計算等に利用できる。
【0045】
そして、通信端末100が通信端末110からの「データ保存応答メッセージ」S110を受信すると、当該メッセージに基づいて「データ管理情報」(図6(b)参照)を更新する。
【0046】
続いて、通信端末100は、通信端末110の保存領域が上限になるため、図5(a)と同様の「データ保存要求メッセージ」を使用し、適切なパラメータを設定した当該メッセージS120を、通信システム400経由で今度はさらに異なる通信端末120へ送信する(第2の通信データ保存要求工程)。
【0047】
すると、通信端末120は、通信端末100からのデータ保存要求メッセージS120を受信し、当該メッセージに応じて、現在受信している映像データD100を指定された開始位置から保存し、通信端末120上の記憶装置(通信データ記憶部105)に部分データR120として保存する。
【0048】
その後、通信端末100では、通信データの記録終了のためイベントである「REC終了」E110が発生すると、通信端末100は、図5(b)の「データ保存要求メッセージ」を使用し、適切なパラメータを設定した当該メッセージS130を通信システム400経由で通信端末120へ送信する。ここで、「データ保存要求メッセージ(例)−S130」は、データの分散管理を要求する無線通信端末100から、部分データ保存を依頼する無線通信端末120に送信するメッセージであり、リクエストタイプ、開始/終了位置、応答通知タイミング、保有期間の要素から構成される。「リクエストタイプ」はリクエストの種類を示し、ここでは「終了」を意味する。「開始/終了位置」は保存するデータの終了位置をデータの「シーケンス番号」等で示す。「保存応答通知タイミング」は保存依頼された端末120がデータ保存応答メッセージを返信するタイミングを指示するものであって、データの「シーケンス番号」にて示す。「保有期間」は保存した部分データを「3600(秒)」は保持する等の期間を示す。この期間を過ぎた場合、保存した部分データは保障されないようになる。
【0049】
そして、通信端末120では、通信端末100からの「データ保存要求メッセージ」S130を受信し、当該メッセージから現在受信している映像データD100を指定された終了位置まで保存し適切なパラメータを設定した「データ保存応答メッセージ」S140を通信システム400経由で通信端末100へ送信する。
【0050】
通信端末100は、通信端末120からの「データ保存応答メッセージ」S140を受信し、当該メッセージから「データ管理情報」(図6(b)参照)を更新し、通信端末100〜120に保存されている部分データ情報を管理する。
【0051】
ここで、図6(b)に示す「データ管理情報」のデータ例を説明する。この図において、「セッションID」は保存したデータを通信したセッションを示し、一意に識別できる値とする。「データID」はセッション上で通信した保存データを示し、セッション中で一意に識別できる値を示す。「保有期間」は、データ保存要求メッセージの保有期間と同じく、保存データを保持する期間「3600秒」を示す。「データ範囲の開始位置」は、データIDに該当するデータの開始位置「100(シーケンス番号)」を示す。「データ範囲の終了位置」はデータIDに該当するデータの終了位置「2500(シーケンス番号)」を示す。「分散データリストのリスト数」は分担して保存したデータの数が「3」であることを示す。「分散データリストのデータ開始位置」、「終了位置」、「保存先端末ID」、「保存先部分データID」は、それぞれ「100」から「999」までのシーケンスデータは端末100内の部分データID「11111111」で保存されているという内容を示す。同様に、「1000」から「1999」までのシーケンスデータは端末110内の部分データID「55555555」で保存、「2000」から「2500」までのシーケンスデータは端末120内の部分データID「22222222」で保存ということを示す。
【0052】
このようにして、本発明では、複数の端末を使用してデータを保存するようにしているので、端末の保存領域を有効に利用でき、1つの通信端末では保持できないような大きいサイズのデータを保持することができる。特に、分散保存を、通信端末のみが備える機能にて実現しているため、通信システム(例えば、PushToXシステム400)に依存することなく実現することができる。
【0053】
また、本実施例では、各通信端末100,110,120が、それぞれ通信データの異なる部分を保存するよう、通信端末100が自己の記憶装置に記憶したり、他の通信端末に保存依頼しているため、通信データの重複保存を抑制でき、データ保存の効率化を図ることができる。
【0054】
さらに、通信データは実際に通信を行っている端末のみに記憶され、また、これらの保存状況を表すデータ管理情報は特定の通信端末100のみに保持されているため、データを機密保護できる。
【0055】
また、各通信端末に保存した通信データには、上述したように保有期間を設けているので、データの不用意な削除を保護でき、また、データを機密保護できる。さらには、通信端末上の記憶領域を占有しないようにすることができる。
【0056】
ここで、上記では、通信端末100,110,120がすべて同様の構成であると説明したが、保存依頼を受ける通信端末、例えば、符号110,120の通信端末は、データ保存要求メッセージを発信して分散保存依頼をする機能や、上記保存管理処理部104を備えていなくてもよく、少なくとも保存依頼を受け付けて、これに応じて通信データの一部を保存する機能を有していればよい。
【実施例2】
【0057】
次に、本発明の第2の実施例を、図8のシーケンス図を参照して説明する。本実施例におけるシステムは、その基本的構成は上記実施例1と同様であるが、データ保存方法について異なる。つまり、基本的な動作は図7の動作と同様であるが、本実施例では、通信端末100は、データ保存時に同時に他の通信端末にデータ保存要求メッセージを送信し、データ保存を多重化する点に特徴を有する。以下、具体的に説明する。
【0058】
図8において、通信端末100〜120は、映像データのグループセッションに参加中で、データ送信権を通信端末110が取得できた状態であることとする。すると、通信端末110は、映像データD200を通信システム400経由で通信端末100および120に送信する。
【0059】
そして、通信端末100で通信データの記録のためイベント「REC開始」E200が発生すると、通信端末100は、上述した図6(b)に示すデータ管理情報を作成し、図5(a)に示すような「データ保存要求メッセージ」を使用し、適切なパラメータを設定した当該メッセージS200を、通信システム400経由で通信端末110へ送信する。その後、自身である通信端末100上の保存領域に通信中データを保存し、通信端末100上の部分データR200として保存する。
【0060】
通信端末110は、通信端末100からの「データ保存要求メッセージ」S200を受信し、当該メッセージから現在送信している映像データD200を指定された開始位置から保存し、通信端末110上の部分データR210として保存する。すると、通信端末100で保存されているデータR200と、通信端末110で保存されているデータR210は、同じデータとなる。
【0061】
その後、通信端末110は、部分データR110の保存を継続中、通信端末100からの「データ保存要求メッセージ」S200内の応答通知タイミングで示す条件(「記憶容量の半分が残りシーケンス番号10個分のデータ容量」)に達すると、「データ保存応答メッセージ」S210を通信システム400経由で通信端末100へ送信する。すると、通信端末100は、通信端末110からの「データ保存応答メッセージ」S210を受信し、当該メッセージに応じて「データ管理情報」を更新する。
【0062】
通信端末100は、通信端末110の保存領域条件(記憶容量の半分)が上限になるため、図5(a)に示すような「データ保存要求メッセージ」を使用し、適切なパラメータを設定した当該メッセージS220を、通信システム400経由で通信端末120へ送信する。
【0063】
通信端末120は、通信端末100からの「データ保存要求メッセージ」S220を受信し、当該メッセージから現在受信している映像データD200を指定された開始位置から保存し、通信端末120上の部分データR220として保存する。このとき、通信端末100上では依然として保存が継続しており、上記通信端末110で保存された部分データR210と同じであった通信端末100上の部分データR200よりも以降に保存されたデータであるR201は、通信端末120にて保存されている部分データR220と同じデータとなる。
【0064】
その後、通信端末100は、当該通信端末100の保存領域が上限になると、さらに図5(a)に示すような「データ保存要求メッセージ」を使用し、適切なパラメータを設定した当該メッセージS230を、通信システム400経由で通信端末110へ送信する。すると、通信端末110は、通信端末100からの「データ保存要求メッセージ」S230を受信し、当該メッセージから現在受信している映像データD200を指定された開始位置から保存し、通信端末110上の部分データR230に保存する。このとき、通信端末120では、データ保存が継続しているが、上述した通信端末100上の部分データR201と同じであった部分データR220以降に保存されたデータをR221とすると、この部分データR221と通信端末110の部分データR230とは同じデータとなる。
【0065】
その後、通信端末100では通信データの記録終了のためイベント「REC終了」E210が発生すると、通信端末100は、図5(b)に示すような「データ保存要求メッセージ」を使用し、適切なパラメータを設定した当該メッセージS240、S250を通信システム400経由で通信端末110および120へ送信する。
【0066】
すると、通信端末110および120では、通信端末100からの「データ保存要求メッセージ」S240およびS250を受信し、当該メッセージから現在受信している映像データD200を指定された終了位置まで保存し適切なパラメータを設定した「データ保存応答メッセージ」S260およびS270を通信システム400経由で通信端末100へ送信する。
【0067】
通信端末100は、通信端末110および120からの「データ保存応答メッセージ」S260およびS270を受信し、当該メッセージから「データ管理情報」を更新し、通信端末100〜120に保存されている部分データ情報を管理する。
【0068】
このように、本実施例では、データの保存を多重化しているので、保存データに冗長性を持たせることができ、通信や端末の不慮の障害を回避できるという効果が得られる。なお、データ保存の多重化は、全端末で同時に同じデータを保存するよう構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、グループセッションにて通話などのデータ通信を行う携帯電話などの通信端末に利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明におけるシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】通信端末の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図3(a)は、データ保存要求メッセージのデータ構造を示す図であり、図3(b)は、データ保存応答メッセージのデータ構造を示す図である。
【図4】データ管理情報のデータ構造を示す図である。
【図5】図5(a),(b)は、データ保存要求メッセージの一例を示す図であり、図5(c)は、データ保存応答メッセージの一例を示す図である。
【図6】図6(a)は、本データの分散保持例を示す説明図であり、図6(b)は、データ管理情報の一例を示す図である。
【図7】実施例1におけるデータ分散保存時の動作を示すシーケンス図である。
【図8】実施例2におけるデータ分散保存時の動作を示すシーケンス図である。
【図9】従来例における端末によるデータ保存時の動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0071】
100,110,120 無線通信端末
101 データ通信処理部
102 データ保存処理部
103 分散保存処理部
104 保存管理処理部
105 通信データ記憶部
106 保存管理データ記憶部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末間による通信データを、装備された記憶手段に記憶する通信データ保存処理手段を備えた通信端末であって、
通信中の相手先通信端末に対して前記通信データの一部を保存することを依頼する通信データ保存要求手段を備えた、
ことを特徴とする通信端末。
【請求項2】
他の通信端末の前記通信データ保存要求手段にて送信された保存依頼を受け付ける通信データ保存要求受付手段を備えると共に、
前記通信データ保存処理手段は、前記受け付けた保存依頼に応じて前記他の通信端末との通信中の通信データを前記記憶手段に記憶する、
ことを特徴とする請求項1記載の通信端末。
【請求項3】
通信端末間による通信データを、装備された記憶手段に記憶する通信データ保存処理手段を備えた通信端末であって、
通信中の他の通信端末から送信された前記通信データの一部を保存することを依頼する保存依頼を受け付ける通信データ保存要求受付手段を備えると共に、
前記通信データ保存処理手段は、前記受け付けた保存依頼に応じて前記他の通信端末との通信中の通信データを前記記憶手段に記憶する、
ことを特徴とする通信端末。
【請求項4】
前記通信データ保存要求手段は、複数の前記相手先通信端末に対して前記通信データの一部を保存することを依頼する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の通信端末。
【請求項5】
前記通信データ保存要求手段は、保存依頼する前記相手先通信端末に対して当該相手先通信端末の記憶容量に基づいて応答するよう指示する応答指示情報を送信すると共に、これに対する応答を前記相手先通信端末から受けたときにさらに異なる前記相手先通信端末に対して保存依頼する、
ことを特徴とする請求項4記載の通信端末。
【請求項6】
前記通信データ保存処理手段にて前記記憶手段に記憶する前記通信データの一部と、前記通信データ保存要求手段にて前記相手先通信端末に対して保存依頼する前記通信データの一部と、はそれぞれ異なるデータである、ことを特徴とする請求項1,2,4又は5記載の通信端末。
【請求項7】
前記通信データ保存要求手段にて複数の前記相手先通信端末に対して保存依頼する前記通信データの一部は、それぞれ前記各相手先通信端末毎に異なるデータである、ことを特徴とする請求項5又は6記載の通信端末。
【請求項8】
前記通信データ保存要求手段は、前記通信データ保存処理手段にて前記記憶手段に記憶する前記通信データと同一部分の当該通信データを前記相手先通信端末に保存依頼する、ことを特徴とする請求項1,2,4又は5記載の通信端末。
【請求項9】
前記通信データ保存要求手段は、複数の前記相手先通信端末に対してそれぞれ同一部分の前記通信データの保存依頼を行う、ことを特徴とする請求項5又は8記載の通信端末。
【請求項10】
前記通信データ保存要求手段にて保存依頼した前記通信データの保存状況を表す保存管理情報を前記記憶手段に記憶する通信データ管理手段を備えた、
ことを特徴とする請求項1,2,4,5,6,7,8又は9記載の通信端末。
【請求項11】
前記通信データ保存処理手段は、保存期間を定めて前記通信データを記憶すると共に、
前記データ保存要求手段は、前記相手先通信端末に対してデータの保存期間を指定して保存依頼する、ことを特徴とする請求項1,2,4,5,6,7,8,9又は10記載の通信端末。
【請求項12】
通信中の通信端末によって通信データを保存する方法であって、
特定の前記通信端末が、前記通信データの一部を、装備された記憶手段に記憶する通信データ保存処理工程を有すると共に、
この通信データ保存処理工程に前後して、前記特定の通信端末が、通信中の相手先通信端末に対して前記通信データの一部を保存することを依頼する通信データ保存要求工程と、この保存依頼を受けた前記相手先通信端末が、装備された記憶手段に前記特定の通信端末と通信中の通信データを記憶する第2の通信データ保存処理工程と、を有する、
ことを特徴とする通信データ保存方法。
【請求項13】
前記通信データ保存要求工程は、複数の前記相手先通信端末に対して前記通信データの一部を保存することを依頼する、ことを特徴とする請求項12記載の通信データ保存方法。
【請求項14】
前記通信データ保存要求工程は、保存依頼する前記相手先通信端末に対して当該相手先通信端末の記憶容量に基づいて応答するよう指示する応答指示情報を送信すると共に、
前記第2の通信データ保存処理工程は、この応答指示に対して記憶容量に応じて前記特定の通信端末に対して応答し、
当該応答を受けた前記特定の通信端末が、さらに異なる相手先通信端末に対して保存依頼する第2の通信データ保存要求工程を備えた、
ことを特徴とする請求項13記載の通信データ保存方法。
【請求項15】
前記特定の通信端末による前記通信データ保存処理工程と前記通信データ保存要求工程とは、前記通信データのうちそれぞれ異なる一部を保存あるいは保存依頼する、ことを特徴とする請求項14記載の通信データ保存方法。
【請求項16】
前記特定の通信端末による前記複数の相手先通信端末に対する各前記第2の通信データ保存要求工程は、前記通信データのうちそれぞれ異なる一部を保存依頼する、ことを特徴とする請求項14又は15記載の通信データ保存方法。
【請求項17】
前記特定の通信端末による前記通信データ保存処理工程と前記通信データ保存要求工程とは、それぞれ同一部分の前記通信データを保存あるいは保存依頼する、ことを特徴とする請求項14記載の通信データ保存方法。
【請求項18】
前記特定の通信端末による前記複数の相手先通信端末に対する各前記第2の通信データ保存要求工程は、それぞれ同一部分の前記通信データを保存依頼する、ことを特徴とする請求項14又は17記載の通信データ保存方法。
【請求項19】
通信端末に、
通信中の相手先通信端末との通信データを、装備された記憶手段に記憶する通信データ保存処理手段と、
通信中の相手先通信端末に対して前記通信データの一部を保存することを依頼する通信データ保存要求手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項20】
他の通信端末の前記通信データ保存要求手段にて送信された保存依頼を受け付ける通信データ保存要求受付手段と、
この受け付けた保存依頼に応じて前記他の通信端末との通信中の通信データを前記記憶手段に記憶する前記通信データ保存処理手段と、
を実現させるための請求項19記載のプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−208766(P2007−208766A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−26538(P2006−26538)
【出願日】平成18年2月3日(2006.2.3)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】