説明

通信端末および通信システムにおける障害検出方法

【課題】通信システムの障害によるデータの廃棄を短時間で検出し、データの再送までの時間を短くすることができる通信端末および通信システムにおける障害検出方法を提供する。
【解決手段】隣接する他の端末に自律的にデータを転送する複数の通信端末を含む通信システムにおける通信端末であって、隣接する他の端末にデータを送信する送信手段12と、隣接する他の端末から受信したデータを送信データとして送信手段に出力する受信手段11と、送信データを識別可能な送出番号と送信データに含まれる受信データを識別可能な受信番号と受信データの送信元を識別可能な受信端末番号とを含む送信履歴を記憶し、送信データが廃棄されたと判断した場合には、送信履歴をもとに、送信データに含まれる受信データが廃棄されたことを示す廃棄信号を受信データの送信元に送信する情報管理手段13とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システムにおいて障害発生時に障害検出までの時間を短くすることができる通信端末および通信システムにおける障害検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各端末が自律的(他の装置による制御なしにルーティング等を行うこと。)にルーティングを行うアドホックネットワークにおいて、データの転送経路を示すルーティング情報を端末が記憶していない場合には、障害が発生したときのルーティング情報を認識することができないため、障害原因の特定が困難である。
【0003】
なお、アドホックネットワークにおいて、ルーティング情報に含まれる伝送誤り率や輻輳レベルなどの情報を使用して伝送路上の伝送帯域のボトルネックを推定し、効率的な伝送帯域の割り当てを端末や中継ノードに対してダイナミックに行うネットワーク制御装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】再特WO2009/28185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アドホックネットワーク内で送受信されるデータは、端末を中継して転送される。端末自身から正常に送出されたデータが転送先の端末によって廃棄されたときに、転送元の端末が廃棄されたことを認識できない場合には、サーバや端末が備えるアプリケーションなどの上位のレイヤにおいて廃棄検出や再送要求などを行う必要がある。
【0006】
図8は、通信システムの構成の一例を示すブロック図である。図8に示す収集サーバ700は、ゲートウェイ(GW)600を介して、端末501〜512から定期的に送出されるデータを受信する。収集サーバは、データが未受信であることを検出した場合には、該当する端末に対して再送要求を行う。例えば、図8に示すように、端末507、端末508、端末509、端末510および端末511から送出されるデータが未受信であった場合には、収集サーバが、該当する端末のそれぞれに対して再送要求を行う必要がある。図8に示す「Req」は、収集サーバ700から送信される再送要求を表す。
【0007】
図8に示す通信システムでは、上位レイヤ等でデータの廃棄検出や再送要求を行うので、廃棄検出に時間がかかったり、再送要求のための処理にも時間がかかるという課題がある。
【0008】
そこで、本発明は、通信システムの障害によるデータの廃棄を短時間で検出し、データの再送までの時間を短くすることができる通信端末および通信システムにおける障害検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による通信端末は、隣接する他の端末に自律的にデータを転送する複数の通信端末を含む通信システムにおける通信端末であって、隣接する他の端末にデータを送信する送信手段と、隣接する他の端末から受信したデータを送信データとして送信手段に出力する受信手段と、送信データを識別可能な送出番号と送信データに含まれる受信データを識別可能な受信番号と受信データの送信元を識別可能な受信端末番号とを含む送信履歴を記憶し、送信データが廃棄されたと判断した場合には、送信履歴をもとに、送信データに含まれる受信データが廃棄されたことを示す廃棄信号を受信データの送信元に送信する情報管理手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明による通信システムにおける障害検出方法は、隣接する他の端末に自律的にデータを転送する複数の通信端末を含む通信システムにおける障害検出方法であって、通信端末が、隣接する他の端末から受信したデータを結合して送信データを生成し、送信データを識別可能な送出番号と送信データに含まれる受信データを識別可能な受信番号と受信データの送信元を識別可能な受信端末番号とを含む送信履歴を記憶し、送信データが廃棄されたと判断した場合には、送信履歴をもとに、送信データに含まれる受信データが廃棄されたことを示す廃棄信号を受信データの送信元に送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、通信端末が自律的にルーティング制御を行う通信システムにおいて、障害によるデータの廃棄を短時間で検出し、データの再送までの時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による通信端末の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による通信端末を含む通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図3】通過情報管理部が記憶する送信履歴テーブルの一例を示す説明図である。
【図4】図2に示す通信システムにおいて障害が発生した時の様子を示す説明図である。
【図5】図2に示す通信システムにおいて各端末からNG信号が出力される様子を示す説明図である。
【図6】図2に示す通信システムにおいて経路を変更してデータの再送が行われる様子を示す説明図である。
【図7】本発明による通信端末の主要部を示すブロック図である
【図8】通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
実施形態1.
以下、本発明の第1の実施形態を図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明による通信端末の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すように、本発明による通信端末は、上り端末受信処理部110と、情報バッファ120と、上り端末送信処理部130と、通過情報管理部140と、下り端末受信処理部150と、下り端末送信処理部160と、端末情報管理部170とを備える。
【0016】
上り端末受信処理部110は、隣接する下流側の端末からデータを受信する。
【0017】
上り端末受信処理部110は、隣接する下流側の端末から受信したデータを送信データとして情報バッファ120に出力する。上り端末受信処理部110は、隣接する下流側の複数の端末からデータを受信した場合には、それらのデータを結合して送信データとして情報バッファ120に出力する。通信端末内で生成された端末内データが端末情報管理部170に記憶されている場合には、上り端末受信処理部110は、端末内データを端末情報管理部170から取得し、取得した端末内データと下流側の端末から受信したデータとを結合した送信データを生成する。
【0018】
また、上り端末受信処理部110は、通過情報管理部140に、受信情報識別を出力する。受信情報識別は、送出番号、受信端末番号および受信番号を含む。送出番号は、データを識別するための番号(以下、データ識別番号という。)であって、上り端末送信処理部130から送信されるデータのデータ識別番号である。受信番号は、下流側に隣接する端末から受信したデータのデータ識別番号である。受信端末番号は、端末を識別するための番号(以下、端末番号という。)であって、受信データの送信元の端末番号である。
【0019】
情報バッファ120は、上り端末受信処理部110から入力されたデータを保存する。
【0020】
上り端末送信処理部130は、情報バッファ120に保存されたデータを読み出し、読み出したデータにデータ識別番号を付与して送信する。また、情報バッファ120に保存されたデータは、上り端末送信処理部130が送信完了するまで保存される。上り端末送信処理部130は、データの送信に失敗し、データが廃棄されたと判断した場合には、送信に失敗したデータの送出番号と、データが廃棄されたか否かを示す情報とを通過情報管理部140に出力する。
【0021】
通過情報管理部140は、受信情報識別をもとに、送信履歴を生成し送信履歴テーブルに記憶する。送信履歴は、送出番号、受信端末番号および受信番号を含む。
【0022】
下り端末受信処理部150は、隣接する上流側の端末からデータを受信する。下り端末受信処理部150は、廃棄されたデータのデータ識別番号を含むNG信号を受信した場合には、NG信号から取得したデータ識別番号を通過情報管理部140に出力する。
【0023】
下り端末送信処理部160は、隣接する下流側の端末にデータを送信する。また、下り端末送信処理部160は、通過情報管理部140から廃棄通知を入力する。廃棄通知は、廃棄されたデータのデータ識別番号と廃棄されたデータの送信元の端末番号とを含む。
【0024】
下り端末送信処理部160は、廃棄通知を入力すると、廃棄されたデータの送信元の端末に、廃棄されたデータのデータ識別番号を含むNG信号を送信する。また、廃棄されたデータの中に端末内データが含まれる場合には、端末内データのデータ識別番号を端末情報管理部170に出力する。
【0025】
端末情報管理部170は、端末内データの記憶および削除を行う。
【0026】
次に、本実施形態の動作を説明する。
【0027】
図2は、本発明による通信端末を含む通信システムの構成の一例を示すブロック図である。図3は、通過情報管理部が記憶する送信履歴テーブルの一例を示す説明図である。
【0028】
図2に示す通信システムは、各端末からデータを収集する収集サーバ400と、GW300と、端末201〜端末212とを含む。端末201〜端末212は、図1に示す構成を備える通信端末である。また、端末201〜端末212およびGW300は、アドホックネットワークを構成する。また、収集サーバ400は、GW300を介して端末201〜端末212と通信可能に接続されている。
【0029】
端末201〜端末212は、送出すべき端末内データを保持している場合は、収集サーバ400側(上流側)の隣接する端末に対して、データを送信する。また、端末201〜端末212は、隣接する下流側の端末からデータを受信した場合は、受信したデータを隣接する上流側の端末に対して転送する。
【0030】
ここでは、端末205、端末207、端末208、端末209、端末210、端末211の端末番号を、それぞれ、A、B、C、D、E、Fとする。また、各端末が、それぞれ、データJ、データK、データL、データM、データO、データPを、隣接する上流側の端末に転送する場合を例にする。なお、「データX」とは、データ識別番号がXであるデータをいう。また、データJおよびデータKに対応する送信履歴が、図3(a)および(b)に示す内容である場合を例にする。
【0031】
図4は、図2に示す通信システムにおいて障害が発生した時の様子を示す説明図である。図4には、端末205がデータJの送信に失敗した状態が示されている。
【0032】
図5は、図2に示す通信システムにおいて各端末からNG信号が出力される様子を示す説明図である。
【0033】
端末205の上り端末送信処理部130は、送信先の端末から一定時間経過しても受信応答が得られなかった場合など、データJの送信に失敗した場合には、データJが廃棄されたと判断する。そして、データJが廃棄されたこと示す情報と送出番号とを通過情報管理部140に出力する。なお、データの送信に成功した場合は、送出番号のみを通過情報管理部140に出力する。
【0034】
端末205の通過情報管理部140は、送出番号とともに、データJが廃棄されたことを示す情報が上り端末送信処理部130から入力された場合には、送出番号がJである送信履歴をもとに、データJに含まれるデータを判断する。図3(a)に示すように、データJは、端末番号がBである端末207から受信したデータK、端末番号がCである端末208から受信したデータLおよび端末番号がDである端末209から受信したデータMを含む。
【0035】
端末205の通過情報管理部140は、データJに含まれるデータK、データLおよびデータMが廃棄されたことを示す廃棄通知を、下り端末送信処理部160に出力する。
【0036】
下り端末送信処理部160は、廃棄通知を入力すると、端末207、端末208、端末209に対して、データK、データL、データMを廃棄したことを知らせるために、図5に示すように、廃棄したデータのデータ識別番号を含むNG信号をそれぞれの端末に送信する。図5に示す「NG(X)」は、データ識別番号Xを含むNG信号を表す。
【0037】
端末207の下り端末受信処理部150は、端末205からNG信号を受信すると、NG信号に含まれるデータ識別番号Kを通過情報管理部140に出力する。なお、端末208および端末209が端末205からNG信号を受信した場合の動作については、端末207と同様であるため説明を省略する。
【0038】
端末207の通過情報管理部140は、下り端末受信処理部150からデータ識別番号Kが入力されると、送出番号がKである送信履歴をもとに、廃棄されたデータKに含まれるデータを判断する。図3(b)に示すように、データKは、端末番号がEである端末210から受信したデータO、端末番号がFである端末211から受信したデータPおよび端末内データであるデータQを含む。
【0039】
また、端末207の通過情報管理部140は、データKに含まれるデータOおよびデータPが廃棄されたことを示す廃棄通知を、下り端末送信処理部160に出力する。
【0040】
端末207の下り端末送信処理部160は、廃棄通知が入力されると、図5に示すように、端末210、端末211に対して、データO、データPを廃棄したことを知らせるために、廃棄したデータのデータ識別番号を含むNG信号をそれぞれの端末に送信する。また、下り端末送信処理部160は、データQが廃棄されたことを端末情報管理部170に通知するため、端末情報管理部170にデータQのデータ識別番号を出力する。
【0041】
端末207の端末情報管理部170は、データ識別番号が入力されると、上り端末受信処理部110がデータQを再度読み出しできるように、データQを削除せずに保持し続ける。
【0042】
なお、各端末の通過情報管理部140および端末情報管理部170は、端末からデータが送信された後、上りネットワーク最大遅延時間(データが収集サーバ400に到達するまでの時間)Tupと下りネットワーク最大遅延時間(収集サーバ400からのデータが自端末に到達するまでの時間)Tdownの合計時間よりも長い時間経過しても、データが廃棄されたことを示す情報が入力されない場合は、データの送信が成功したと判断する。そして、通過情報管理部140は、送信履歴テーブルからそのデータに対応する送信履歴を削除し、端末情報管理部170は、端末内データを削除する。なお、図4および図5には、収集サーバ400から最も遠くに位置する(最も下流側にある)端末210、211、212を対象としてTupおよびTdownが示されている。
【0043】
例えば、図4および図5に示す端末210〜212の場合、端末210〜212からデータが送信されてからデータJが廃棄されるまでの時間tupと、データJが廃棄されてから端末210〜212がNG信号を受信するまでの時間tdownとの合計時間が、TupとTdownとの合計時間より短くなるため、端末210〜212が保持する送信履歴および端末内データは削除されずに保持される。
【0044】
図6は、図2に示す通信システムにおいて経路を変更してデータの再送が行われる様子を示す説明図である。
【0045】
図6に示すように、端末210、端末211は、NG信号を受信した場合に、それぞれ、データO、データPを端末207に対して再送する。また、端末207、端末208、端末209は、NG信号を受信した場合、端末205を介するデータの転送(図4参照)が失敗したと判断して、端末205を経由しない経路、例えば、端末204を経由する経路でデータQ、データR、データSの再送を行う。なお、データRおよびデータSは、端末208および端末209の端末内データを示す。
【0046】
以上に説明したように、本実施形態によれば、隣接する他の端末を経由してデータ転送を行うアッドホックネットワークなどにおいて、各端末が、データ識別番号と端末番号とをもとにデータの送信履歴を管理し、データの廃棄点である端末、つまり、データ送信に失敗した端末が、送信履歴をもとにNG信号を隣接する端末に送信するようにしているので、各端末の障害検出に要する時間を短くすることができ、障害発生からデータ再送までの時間を短くすることができる。
【0047】
また、送信に成功した場合の送信履歴を残さないようにしているので、障害発生時に各端末に記憶されている送信履歴から、廃棄情報および廃棄ルートを特定することができるため、各端末の廃棄情報および廃棄ルートを特定するための制御情報を必要としない。また、大量の送信履歴が蓄積されることがないので大容量の記憶メモリなどを備える必要がない。
【0048】
また、データ廃棄点からNG信号を下流の端末に送信するようにしているので、図8に示す通信システムの場合のように、収集サーバがデータ再送要求を各端末ごとに行うことなく、データの再送を行うことができる。
【0049】
なお、本実施形態においては、下流側の端末から上流側の端末へ送信されるデータの送信履歴を廃棄情報として管理する場合について説明したが、上流側の端末から下流側の端末へ送信されるデータについての送信履歴を管理するようにしてもよい。
【0050】
図8は、本発明による通信端末の主要部を示すブロック図である。図8に示すように通信端末は、隣接する他の端末に自律的にデータを転送する複数の通信端末を含む通信システムにおける通信端末であって、隣接する他の端末にデータを送信する送信手段12(図1に示す上り端末送信処理部130に相当。)と、隣接する他の端末から受信したデータを送信データとして送信手段に出力する受信手段11(図1に示す上り端末受信処理部110に相当。)と、送信データを識別可能な送出番号と送信データに含まれる受信データを識別可能な受信番号と受信データの送信元を識別可能な受信端末番号とを含む送信履歴を記憶し、送信データが廃棄されたと判断した場合には、送信履歴をもとに、送信データに含まれる受信データが廃棄されたことを示す廃棄信号を受信データの送信元に送信する情報管理手段13(図1に示す通過情報管理部140、下り端末受信処理部150、下り端末送信処理部160および端末情報管理部170に相当。)とを備える。
【0051】
上記の実施形態には、以下のような通信端末も開示されている。
【0052】
(1)情報管理手段13は、送信手段12がデータを送信してから、ネットワーク上り最大遅延時間とネットワーク下り最大遅延時間との合計時間を経過しても廃棄信号が受信されない場合に、データの送信が成功したと判断する通信端末。
【0053】
(2)情報管理手段13は、送信手段12が送信データの送信に成功したときに送信データに対応する送信履歴を削除する通信端末。
【0054】
(3)情報管理手段13は、送信手段12が送信データの送信に失敗した場合、または、送信データの送信先の端末から廃棄信号を受信した場合に、送信データが廃棄されたと判断する通信端末。
【0055】
(4)受信手段11は、情報管理手段13が端末内データを記憶している場合には、隣接する他の端末から受信したデータと端末内データとを結合して送信データを生成し、情報管理手段13は、送信手段12が送信データの送信に成功した場合には、端末内データを削除する通信端末。
【符号の説明】
【0056】
11 受信手段
12 送信手段
13 情報管理手段
110 上り端末受信処理部
120 情報バッファ
130 上り端末送信処理部
140 通過情報管理部
150 下り端末受信処理部
160 下り端末送信処理部
170 端末情報管理部
201〜212、501〜512 端末
300、600 GW
400、700 収集サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接する他の端末に自律的にデータを転送する複数の通信端末を含む通信システムにおける通信端末であって、
隣接する他の端末にデータを送信する送信手段と、
隣接する他の端末から受信したデータを送信データとして前記送信手段に出力する受信手段と、
送信データを識別可能な送出番号と前記送信データに含まれる受信データを識別可能な受信番号と前記受信データの送信元を識別可能な受信端末番号とを含む送信履歴を記憶し、前記送信データが廃棄されたと判断した場合には、前記送信履歴をもとに、前記送信データに含まれる前記受信データが廃棄されたことを示す廃棄信号を前記受信データの送信元に送信する情報管理手段とを備えた
ことを特徴とする通信端末。
【請求項2】
情報管理手段は、送信手段がデータを送信してから、ネットワーク上り最大遅延時間とネットワーク下り最大遅延時間との合計時間を経過しても廃棄信号が受信されない場合に、データの送信が成功したと判断する
請求項1に記載の通信端末。
【請求項3】
情報管理手段は、送信手段が送信データの送信に成功したときに前記送信データに対応する送信履歴を削除する
請求項1または請求項2に記載の通信端末。
【請求項4】
情報管理手段は、送信手段が送信データの送信に失敗した場合、または、前記送信データの送信先の端末から廃棄信号を受信した場合に、前記送信データが廃棄されたと判断する
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の通信端末。
【請求項5】
受信手段は、情報管理手段が端末内データを記憶している場合には、隣接する他の端末から受信したデータと前記端末内データとを結合して送信データを生成し、
前記情報管理手段は、送信手段が前記送信データの送信に成功した場合には、前記端末内データを削除する
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の通信端末。
【請求項6】
隣接する他の端末に自律的にデータを転送する複数の通信端末を含む通信システムにおける障害検出方法であって、
前記通信端末が、
隣接する他の端末から受信したデータを結合して送信データを生成し、
前記送信データを識別可能な送出番号と前記送信データに含まれる受信データを識別可能な受信番号と前記受信データの送信元を識別可能な受信端末番号とを含む送信履歴を記憶し、
前記送信データが廃棄されたと判断した場合には、前記送信履歴をもとに、前記送信データに含まれる前記受信データが廃棄されたことを示す廃棄信号を前記受信データの送信元に送信する
ことを特徴とする障害検出方法。
【請求項7】
通信端末は、データを送信してから、ネットワーク上り最大遅延時間とネットワーク下り最大遅延時間との合計時間を経過しても廃棄信号が受信されない場合に、データの送信が成功したと判断する
請求項6に記載の障害検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−17136(P2013−17136A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−150293(P2011−150293)
【出願日】平成23年7月6日(2011.7.6)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】