説明

通信端末装置及び通信端末装置制御方法

【課題】電子メールの作成において送信相手に適したメール編集の特殊機能を容易に使用することができる通信端末装置及び通信端末装置制御方法を提供する。
【解決手段】メール制御部5は、複数のメール編集の特殊機能の中から操作者によって指定された使用機能を用いて指定された宛先へのメールを作成する。メール送受信部2は、メールの受信及び前記メール制御部が作成したメールの送信を実行する。記憶部82は、宛先毎に各ショートカットキーに登録されたメール編集の特殊機能を記憶しておく。登録機能通知部81は、ショートカットキーが押下された場合、ショートカットキーに登録されている特殊機能を使用機能としてメール制御部に通知する。機能登録部72は、指定された宛先に対応する前記ショートカットキーに使用機能を登録し、記憶部に記憶させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末装置及び通信端末装置制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
情報の伝達を行うための通信手段として、近年電子メールが急速に普及してきている。この電子メールによる通信は、履歴が残ること、複数の宛先に同時に送信することが可能であること、 ファイルを添付することが可能であること等の多くの利点を有しており、ビジネスやプライベートにおいて幅広く利用されている。
【0003】
そして、このような電子メールの通信には、電子メールによる通信機能を含む様々な情報内容を取り扱うことができる複数の機能を備えた通信端末装置が用いられる。そして、このような通信端末装置が有する様々な機能の中でも電子メールは、通信相手によって内容が変わると共に、用いる機能も変わることが特徴的である。例えば、仕事相手に対するメールであれば、送られてきたメールに直ぐに返信できるクイック返信機能を用い、仲の良い友達が相手であれば、装飾メール編集機能を用いるというように、電子メールの送信では、相手によって用いる機能が変わる。
【0004】
従来、このような多様な機能を備えた通信端末装置において、処理対象に対して所望の機能を実行する際の操作者の操作を分かりやすくする技術が提案されている。例えば、操作者が情報処理端末を用いて特定の機能を実行する場合に、情報処理端末が有する複数の機能の中で操作者が指定した処理対象のデータに対して実行可能な機能を選択可能に操作者に提供するという従来技術がある。また、複数の機能を表示する場合に、実行回数に基づき表示位置を決定する従来技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−54074号公報
【特許文献2】特開2009−182996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、処理対象のデータに対して実行可能な機能を選択可能に表示する従来技術では、特定のデータに対して行える処理が分かるだけで、電子メールの送信相手毎に操作者が用いたい機能を分かりやすく提供することは困難である。また、実行回数に基づいて各機能の表示位置を決定する従来技術でも、電子メールの送信相手毎に操作者が用いたい機能を分かりやすく提供することは困難である。
【0007】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、電子メールの作成において送信相手に適したメール編集の特殊機能を容易に使用することができる通信端末装置及び通信端末装置制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の開示する通信端末装置及び通信端末装置制御方法は、一つの態様において、メール制御部は、複数のメール編集の特殊機能の中から操作者によって指定された使用機能を用いて指定された宛先へのメールを作成する。メール送受信部は、メールの受信及び前記メール制御部が作成したメールの送信を実行する。登録機能記憶部は、宛先毎に各ショートカットキーに登録された前記メール編集の特殊機能を記憶しておく。登録機能通知部は、前記ショートカットキーが押下された場合、該ショートカットキーに登録されている特殊機能を前記使用機能として前記メール制御部に通知する。機能登録部は、指定された宛先に対応する前記ショートカットキーに前記使用機能を登録し、前記登録機能記憶部に記憶させる。
【発明の効果】
【0009】
本願の開示する通信端末装置及び通信端末装置制御方法の一つの態様によれば、電子メールの作成において送信相手に適したメール編集の特殊機能を容易に使用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、実施例1に係る携帯電話のブロック図である。
【図2】図2は、ソフトキーを説明するための図である。
【図3】図3は、ソフトキー登録情報テーブルの一例の図である。
【図4】図4は、最初のソフトキーの登録を説明するための図である。
【図5】図5は、2番目のソフトキーの登録を説明するための図である。
【図6】図6は、登録機能の更新を説明するための図である。
【図7】図7は、実施例1に係る携帯電話におけるソフトキーへの特殊機能の登録の処理のフローチャートである。
【図8】図8は、操作者によるソフトキーへの特殊機能の登録の処理のフローチャートである。
【図9】図9は、携帯電話のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本願の開示する通信端末装置及び通信端末装置制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する通信端末装置及び通信端末装置制御方法が限定されるものではない。また、以下では、通信端末装置として、携帯電話を例に説明するが、これに限らず、メールの送受信を行う通信端末装置であればよい。
【実施例1】
【0012】
図1は、実施例1に係る携帯電話のブロック図である。図1に示すように本実施例に係る携帯電話100は、呼制御部1、メール送受信部2、入力制御部3、無線制御部4、メール制御部5、表示制御部6、電話帳連動応答学習部7及び電話帳管理部8を有している。
【0013】
無線制御部4は、アンテナを介して無線信号の通信を行う。例えば、無線制御部4は、メール送受信部2から出力されたメールのデータを受信する。そして、無線制御部4は、アンテナを介してメールの宛先へ受信したメールのデータを送信する。また、無線制御部4は、通信相手からのメールを受信する。そして、無線制御部4は、呼制御部1を介して受信したメールをメール送受信部2へ送信する。また、無線制御部4は、呼制御部1から発せされる発呼を受けて、指定された通信端末へアンテナを介して発呼を送出する。また、無線制御部4は、アンテナを介し着呼の入力を他の通信端末から受信する。そして、受信した着呼を呼制御部1へ出力する。
【0014】
呼制御部1は、発呼により、通信相手との回線の接続の要求を行う。また、呼制御部1は、通信相手からの着呼を受けて、通信相手との回線の接続を確立する。また、呼制御部1は、回線の切断の指示を受けて、確立している通信相手との回線を切断する。
【0015】
メール送受信部2は、後述するメール制御部5が作成したメールの入力をメール制御部5から受ける。そして、メール送受信部2は、メールと共にメールの宛先に対してのメールの送信要求を、呼制御部1を介して無線制御部4へ出力する。また、メール送受信部2は、呼制御部1を介して他の端末装置からのメールを無線制御部4から受信する。そして、メール送受信部2は、受信したメールをメール制御部5へ出力する。
【0016】
ここで、以下の説明で用いる「ソフトキー」について説明する。図2は、ソフトキーを説明するための図である。ソフトキーとは、携帯電話100が有するメール編集の特殊機能のいずれかに対応付けて画面201に表示されているボタンであり、例えば、図2におけるソフトキー301〜304である。ここで、メール編集の特殊機能とは、例えば、「装飾機能」、「写真添付機能」、「テンプレート使用機能」、「定型文入力機能」及び「クイック返信機能」などである。ここで、クイック返信機能とは、予め登録しておいたメッセージを選択し返信する機能である。このメール編集の特殊機能を、以下では、単に「特殊機能」と呼ぶ。また、以下では、ソフトキーに対応付けられた機能を、ソフトキーの「登録機能」と言う場合がある。本実施例では、各ソフトキー301〜304の登録機能は、画面201に表示されたソフトキー301〜304のそれぞれの上に表示されている。そして、各ソフトキー301〜304は、携帯電話100に設けられた所定のボタンに対応している。本実施例では、ソフトキー301はボタン401に対応し、ソフトキー302はボタン402に対応し、ソフトキー303はボタン403に対応し、ソフトキー304はボタン404に対応している。操作者は、画面に表示されているソフトキー301〜304に対応したボタンを押下することで、そのソフトキーの登録機能を起動することができる。例えば、本実施例では、操作者がボタン401を押すとソフトキー301の登録機能が起動する。このソフトキーが、「ショートカットキー」の一例にあたる。
【0017】
そして、操作者は、メール編集時に特殊機能を使用したい場合、以下の二つの方法がある。まず一つは、通常の機能選択の操作を行って特殊機能を選択する方法である。例えば、本実施例では、メール編集画面のメニューを選択し、メニューから特殊機能を選択し、特殊機能の中から使用する特殊機能を選択するという方法である。そして、もう一つは、ソフトキーに特殊機能が登録されていて、画面にソフトキーが表示されている場合、ソフトキーに対応したボタンを押下することでソフトキーを選択する方法である。すなわち、通常の機能選択では複数の工程を踏んで使用する特殊機能を選択するところを、操作者は、ソフトキーを使用することで、ボタンを押下するという一つの工程で特殊機能が選べ、手間を省くことができる。
【0018】
メール制御部5は、メールの編集開始の入力をメールの宛先のメールアドレスと共に入力制御部3から受ける。ここで、メールの編集開始の入力は、受信したメールへの返信でもよいし、返信ではなく操作者が能動的に宛先を指定してメールの編集開始を入力してもよい。受信したメールへの返信の場合、宛先のメールアドレスは受信したメールの送信元となる。そして、メール制御部5は、編集対象となるメールの宛先のメールアドレスを後述する電話帳管理部8の登録機能通知部81へ通知する。そして、メール制御部5は、メールアドレスに対応したソフトキーの登録情報の入力を登録機能通知部81から受ける。ここで、ソフトキーの登録情報とは、ソフトキーに対する登録機能の有無及び登録機能の内容である。そして、メール制御部5は、メール編集画面及び登録機能を有するソフトキーの表示を表示制御部6に命令する。
【0019】
また、メール制御部5は、メールを編集するための情報入力を入力制御部3から受ける。そして、メール制御部5は、入力された情報を表示制御部6に表示させる。例えば、メール制御部5は、テキストの入力を入力制御部3から受ける。そして、メール制御部5は、入力されたテキストをメール編集画面に表示するよう表示制御部6に指示する。
【0020】
メール制御部5は、上述した2つの特殊機能選択の方法のうちいずれかを操作者が用いることにより、特殊機能の使用要求の入力を入力制御部3から受ける。この使用要求を受けた特殊機能が「使用機能」の一例にあたる。そして、メール制御部5は、指定された特殊機能を起動して、その特殊機能を実行する。また、メール制御部5は、実行した特殊機能の情報を機能登録部72へ出力する。
【0021】
また、操作者が通常の機能選択の方法を用いて使用する特殊機能を選択した場合、メール制御部5は、自己が有する時計から特殊機能を実行した時刻を取得する。そして、メール制御部5は、編集中のメールの宛先のメールアドレス、実行した特殊機能の情報及び実行した時刻を後述する電話帳連動応答学習部7の判定部71へ出力する。そして、メール制御部5は、実行した特殊機能が新しくソフトキー301〜304のいずれかに登録された場合、そのソフトキーの登録情報の入力を後述する登録機能通知部81から受ける。そして、メール制御部5は、実行した特殊機能が登録されたソフトキーが付加されたメール編集画面を表示させるように表示制御部6に指示する。
【0022】
そして、メール制御部5は、操作者がメールの送信指示を入力すると、編集中のメールの編集完了の通知及び送信指示を入力制御部3から受ける。そして、メール制御部5は、編集が完了したメールのデータと共に、メールの送信要求をメール送受信部2へ出力する。
【0023】
電話帳管理部8は、図1に示すように、登録機能通知部81及び記憶部82を有している。
【0024】
記憶部82は、メモリなどの記憶装置である。記憶部82は、電話番号及びメールアドレスが記載された電話帳データを記憶している。さらに、記憶部82は、電話帳データに記載されているメールアドレス毎に対応するソフトキーの登録情報テーブル500を記憶している。この記憶部82が、「登録機能記憶部」の一例にあたる。
【0025】
図3は、ソフトキー登録情報テーブルの一例の図である。図3に示すように、ソフトキー登録情報テーブル500は、対応するメールアドレス501が記載されている。そして、セル502〜505に各ソフトキーの登録機能が記載されている。図3では、セル502では、ソフトキー301の登録機能として「装飾」が登録されていることを表している。また、セル503では、ソフトキー302の登録機能として「写真」が登録されていることを表している。また、セル504では、ソフトキー303には登録機能が未登録であることを表している。また、セル505では、ソフトキー304には登録機能が未登録であることを表している。さらに、セル506〜509には、各ソフトキーに割り当てられたボタンが記載されている。セル506では、ソフトキー301に対してボタン401が割り当てられていることを表している。また、セル507では、ソフトキー302に対してボタン402が割り当てられていることを表している。また、セル508では、ソフトキー303に対してはボタンが割り当てられていないことを表している。また、セル509では、ソフトキー304に対してはボタンが割り当てられていないことを表している。このように、記憶部82は、ソフトキー登録情報テーブル500を用いて各メールアドレスに対応するソフトキーの登録情報の有無及び登録情報の内容、並びに割り当てられたボタンの情報を記憶している。ここで、メールアドレスに対応するソフトキーの登録情報とは、そのメールアドレスに対する送信メールを編集する場合に用いるように登録されているソフトキーの登録情報である。
【0026】
登録機能通知部81は、編集対象となるメールの宛先のメールアドレスの入力をメール制御部5から受ける。そして、登録機能通知部81は、受信したメールアドレスを用いて記憶部82を検索し、電話帳データに受信したメールアドレスに対応するデータがあるか否かを判定する。受信したメールアドレスに対応するデータが無い場合、登録機能通知部81は、メール制御部5に電話帳データにデータが無い旨の通知を行う。また、受信したメールアドレスに対応するデータがある場合、登録機能通知部81は、メール制御部5が受信したメールアドレスに対応するソフトキー登録情報テーブル500を記憶部82から抽出する。そして、登録機能通知部81は、抽出したソフトキー登録情報テーブル500から、各ソフトキーの登録情報を取得する。そして、登録機能通知部81は、取得した各ソフトキーの登録情報をメール制御部5へ出力する。例えば、図3のソフトキー登録情報テーブル500を用いた場合、登録機能通知部81は、ソフトキー301の登録機能として「装飾」を、割当キーとしてボタン401をメール制御部5へ出力する。また、登録機能通知部81は、ソフトキー302の登録情報として「写真」を、割当キーとしてボタン402をメール制御部5へ出力する。さらに、登録機能通知部81は、ソフトキー303及びソフトキー304には登録情報が登録されていない旨の情報をメール制御部5へ出力する。
【0027】
また、登録機能通知部81は、後述する機能登録部72がソフトキー登録情報テーブル500を更新した場合、更新したソフトキー登録情報テーブル500に対応するメールアドレス及び更新したソフトキーの情報の入力を機能登録部72から受ける。そして、登録機能通知部81は、更新されたソフトキーの登録情報を記憶部82から取得する。そして、登録機能通知部81は、ソフトキーの登録情報をメール制御部5へ出力する。
【0028】
電話帳連動応答学習部7は、図1に示すように、判定部71及び機能登録部72を有している。
【0029】
判定部71は、編集中のメールの宛先のメールアドレスの入力をメール制御部5から受ける。そして、判定部71は、受信したメールアドレスを用いて記憶部82を検索し、メールアドレス501が受信したメールアドレスであるソフトキー登録情報テーブル500を抽出する。そして、判定部71は、抽出したソフトキー登録情報テーブル500からソフトキーの登録情報を取得する。ここで、抽出したソフトキー登録情報テーブル500の中に登録機能を有さないソフトキーが有る場合、判定部71は、登録機能が未登録であるソフトキーに実行した特殊機能を登録機能として登録することを機能登録部72へ指示する。この時、判定部71は、抽出したソフトキー登録情報テーブル500の情報も機能登録部72へ送信する。また、判定部71は、抽出したソフトキー登録情報テーブル500の中に登録機能を有さないソフトキーが無い場合、実行した特殊機能と既にソフトキーに登録されている特殊機能と比較要求を機能登録部72に通知する。この時、判定部71は、抽出したソフトキー登録情報テーブル500の情報も機能登録部72へ送信する。
【0030】
機能登録部72は、時計を有している。また、本実施例では、機能登録部72は、実行した特殊機能を記憶しておく所定期間を記憶している。機能登録部72は、編集中のメールの宛先のメールアドレス、実行した特殊機能の情報及び実行した時刻の入力をメール制御部5から受ける。そして、機能登録部72は、受信したメールアドレスに対応させて実行した特殊機能の種類及び実行した時刻を含む実行した特殊機能の履歴を記憶する。また、本実施例では、機能登録部72は、現在の時刻と実行した時刻との差が所定期間を超えたものに関しては廃棄する。ここで、本実施例では、記憶する容量を抑えるため、機能登録部72は、実行した特殊機能の情報のうち所定期間を超えた情報は破棄しているが、記憶するための容量が十分にあるという場合、この破棄は行わなくても良い。
【0031】
機能登録部72は、登録機能が未登録であるソフトキーに実行した特殊機能を登録機能として登録する指示及び判定部71が抽出したソフトキー登録情報テーブル500の情報を判定部71から受信する。そして、機能登録部72は、判定部71により抽出されたソフトキー登録情報テーブル500の中の未登録であるソフトキーに実行した特殊機能を登録する。これにより、機能登録部72は、記憶部82に記憶されているメールアドレス501が受信したメールアドレスであるソフトキー登録情報テーブル500を更新する。ここで、本実施例では、機能登録部72は、ソフトキーの登録順序を予め記憶している。機能登録部72は、例えば、ソフトキー301を1番、ソフトキー302を2番、ソフトキー303を3番、ソフトキー304を4番として登録順序を記憶している。そして、機能登録部72は、登録機能を有さないソフトキーが複数有る場合、登録順序の早い順にソフトキーの登録を行う。また、本実施例では、機能登録部72は、各ソフトキーに割り当てるボタンを予め記憶している。機能登録部72は、例えば、ソフトキー301にはボタン401を割り当て、ソフトキー302にはボタン402を割り当て、ソフトキー303にはボタン403を割り当て、ソフトキー304にはボタン404を割り当てると記憶している。すなわち、機能登録部72は、機能を登録するソフトキーを決定することで、割り当てるボタンを一意に決定できる。ここで、本実施例では、機能登録部72は、ソフトキーの登録順序を予め記憶しているが、これは他の方法でも良く、例えば、特殊機能を登録する場合、空いている適当なソフトキーを選択して登録するようにしてもよい。
【0032】
また、ソフトキー登録情報テーブル500の中に登録機能を有さないソフトキーが無い場合、機能登録部72は、編集中のメールの宛先のメールアドレスに対応する、今回実行した特殊機能の所定期間内の実行回数を求め、これを使用頻度とする。さらに、判定部71は、編集中のメールの宛先のメールアドレスに対応する、各ソフトキーへの登録機能の所定期間内における実行回数を求めこれを使用頻度とする。そして、判定部71は、今回実行した特殊機能の使用頻度よりも使用頻度が低い登録機能があるか否かを判定する。
【0033】
今回実行した特殊機能の使用頻度よりも使用頻度が少ない登録機能がある場合、機能登録部72は、使用頻度が最も低い登録機能を有するソフトキーに、今回使用要求を受けた特殊機能を登録しなおす。すなわち、機能登録部72は、判定部71により抽出されたソフトキー登録情報テーブル500の使用頻度が最も低い登録機能を有するソフトキーに対する登録機能を、今回実行した特殊機能に更新する。このようにして、機能登録部72は、記憶部82に記憶されているメールアドレス501が受信したメールアドレスであるソフトキー登録情報テーブル500を更新する。
【0034】
これに対して、機能登録部72は、今回使用要求を受けた特殊機能の実効頻度よりも実行頻度が低いものが登録機能の中にない場合、登録機能の更新の処理を終了する。
【0035】
入力制御部3は、操作者による入力キーなどを用いたデータの入力を受ける。そして、入力制御部3は、入力キーなどから入力されたデータをメール制御部5へ出力する。
【0036】
表示制御部6は、メール制御部5からの指示を受けて、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置に画像を表示させる。
【0037】
次に、図4、図5及び図6を参照して、ソフトキーの登録の全体的な流れの概要を説明する。図4は、最初のソフトキーの登録を説明するための図である。また、図5は、2番目のソフトキーの登録を説明するための図である。また、図6は、登録機能の更新を説明するための図である。
【0038】
操作者がソフトキーに対する特殊機能の登録がなされていないメールアドレスAAAに対するメールの編集の開始の指示を入力する。これを受けて、メール制御部5は、メールアドレスAAAに対応するソフトキーの登録情報を登録機能通知部81に問い合わせる。登録機能通知部81は、記憶部82のメールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500を参照し、ソフトキーに対して特殊機能が登録されていないことを、メール制御部5へ通知する。そこで、メール制御部5は、図4の紙面に向かって左側のメール編集画面201(1)のように、ソフトキーの表示が無いメールアドレスAAAに対するメールの編集画面を表示制御部6に表示させる。
【0039】
そして、メール編集画面201(1)が表示された状態で、メールアドレスAAAに対するメールの編集中に、操作者が特殊機能の使用要求を入力する。ここでは、操作者が使用要求を行った特殊機能が装飾の付加(以下では、「装飾」と言う。)であった場合で説明する。メール制御部5は、指定された特殊機能である「装飾」を実行する。さらに、メール制御部5は、実行した特殊機能である「装飾」の情報を判定部71へ出力する。判定部71は、実行した特殊機能である「装飾」の情報の入力を受けて、メールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500に特殊機能が登録されていないソフトキーがあるか否かを判定する。判定部71は、メールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500を参照し、メールアドレスAAAに対するメール編集ではソフトキーの登録はなされていないことから特殊機能が登録されていないソフトキーがあると判定する。そして、判定部71は、特殊機能が登録されていないソフトキーがある旨を機能登録部72に通知する。機能登録部72は、登録順序が最も早いソフトキーを抽出する。そして、機能登録部72は、抽出したソフトキーに実行した特殊機能である「装飾」が登録されるように、メールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500を更新する。ここでは、未だ1つもソフトキーの登録がなされていないことから、機能登録部72は、登録順序が1番であるソフトキー301に対して「装飾」を登録する。さらに、機能登録部72は、ボタン401へのソフトキー301の割り当てをメールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500に登録する。このようにして、機能登録部72は、記憶部82に記憶されているソフトキー登録情報テーブル500を更新する。そして、機能登録部72は、登録情報を更新した旨を登録機能通知部81に通知する。登録機能通知部81は、記憶部82からメールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500を取得する。そして、登録機能通知部81は、更新されたソフトキーの登録情報をメール制御部5に通知する。メール制御部5は、更新されたソフトキーの登録情報の通知を登録機能通知部81から受ける。そして、メール制御部5は、図4の紙面に向かって右側に示す、「装飾」が登録されたソフトキー301を付加したメールアドレスAAAのメール編集画面201(2)を表示制御部6に表示させる。
【0040】
図5の紙面に向かって左側は、「装飾」が登録されたソフトキー301を付加したメールアドレスAAAのメール編集画面201(2)である。メール編集画面201(2)が表示された状態で、メールアドレスAAAに対するメールの編集中に、操作者がさらに特殊機能の使用要求を入力する。ここでは、操作者が使用要求を行った特殊機能が写真添付(以下では、「写真」という。)であった場合で説明する。メール制御部5は、指定された特殊機能である「写真」を実行する。さらに、メール制御部5は、実行した特殊機能である「写真」の情報を判定部71へ出力する。判定部71は、実行した特殊機能である「写真」の情報の入力を受けて、メールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500に特殊機能が登録されていないソフトキーがあるか否かを判定する。ここでは、判定部71は、メールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500を参照し、特殊機能が登録されていないソフトキーがあると判定する。そして、判定部71は、特殊機能が登録されていないソフトキーがある旨を機能登録部72に通知する。機能登録部72は、特殊機能が登録されていないソフトキーの中で登録順序が最も早いソフトキーを抽出する。そして、機能登録部72は、抽出したソフトキーに使用要求を受けた特殊機能である「写真」が登録されるように、メールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500を更新する。ここでは、既に登録順序が1番であるソフトキー301に「装飾」が登録されているので、機能登録部72は、登録順序が2番であるソフトキー302に対して「写真」を登録する。さらに、機能登録部72は、ボタン402へのソフトキー302の割り当てをメールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500に登録する。このようにして、機能登録部72は、記憶部82に記憶されているソフトキー登録情報テーブル500を更新する。そして、機能登録部72は、登録情報を更新した旨を登録機能通知部81に通知する。登録機能通知部81は、記憶部82からメールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500を取得する。そして、登録機能通知部81は、更新されたソフトキーの登録情報をメール制御部5に通知する。メール制御部5は、更新されたソフトキーの登録情報の通知を登録機能通知部81から受ける。そして、メール制御部5は、図5の紙面に向かって右側に示す、「写真」が登録されたソフトキー302をさらに付加したメールアドレスAAAのメール編集画面201(3)を表示制御部6に表示させる。
【0041】
さらに、図6の紙面に向かって左側のメール編集画面201(4)のように、4つ全てのソフトキーに特殊機能が登録されている場合に、操作者が他の特殊機能の使用要求を入力した場合を説明する。ここでは、操作者が使用要求を行った特殊機能がクイック返信機能(以下では、「クイック返信」という。)であった場合で説明する。メール制御部5は、指定された特殊機能である「クイック返信」を実行する。さらに、メール制御部5は、実行した特殊機能である「クイック返信」の情報を判定部71へ出力する。判定部71は、実行した特殊機能である「クイック返信」の情報の入力を受けて、メールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500に特殊機能が登録されていない、すなわち登録機能を有さないソフトキーがあるか否かを判定する。ここでは、判定部71は、メールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500を参照し、登録機能を有さないソフトキーが無いと判定する。そして、判定部71は、登録機能を有さないソフトキーが無い旨を機能登録部72に通知する。機能登録部72は、登録機能を有さないソフトキーが無い旨の通知を判定部71から受信する。そして、機能登録部72は、特殊機能が登録されているソフトキーの、メールアドレスAAAへのメール編集の際の所定期間内の実行回数を取得する。さらに、機能登録部72は、今回の実行を含めて、メールアドレスAAAへのメール編集の際の所定期間内におけるクイック返信機能の実行回数を取得する。そして、機能登録部72は、登録されている特殊機能の使用頻度と「クイック返信」の使用頻度とを比較する。ここでは、登録されている特殊機能のうちの「テンプレート使用機能」及び「定型文入力機能」の使用頻度が、「クイック返信」の使用頻度に比べて低かった場合で説明する。機能登録部72は、登録されている特殊機能のうち使用頻度が低いものを抽出する。ここでは、「定型文入力機能」の使用頻度が「テンプレート使用機能」の使用頻度に比べて低い場合で説明する。そこで、機能登録部72は、使用頻度が低い「定型文入力機能」が登録されているソフトキー303に、実行した特殊機能である「クイック返信」が登録されるように、メールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500を更新する。さらに、機能登録部72は、ボタン403へのソフトキー303の割り当てをメールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500に登録する。このようにして、機能登録部72は、記憶部82に記憶されているソフトキー登録情報テーブル500を更新する。そして、機能登録部72は、登録情報を更新した旨を登録機能通知部81に通知する。登録機能通知部81は、記憶部82からメールアドレスAAAに対応するソフトキー登録情報テーブル500を取得する。そして、登録機能通知部81は、更新されたソフトキーの登録情報をメール制御部5に通知する。メール制御部5は、更新されたソフトキーの登録情報の通知を登録機能通知部81から受ける。そして、メール制御部5は、図6の紙面に向かって右側に示す、「クイック返信」が登録されたソフトキー303を付加したメールアドレスAAAのメール編集画面201(5)を表示制御部6に表示させる。
【0042】
次に、図7を参照して、本実施例に係る携帯電話におけるソフトキーへの特殊機能の登録の処理について説明する。図7は、実施例1に係る携帯電話におけるソフトキーへの特殊機能の登録の処理のフローチャートである。
【0043】
操作者は、メール編集操作開始の指示を入力する。メール制御部5は、メール編集操作開始の指示を入力制御部3から受信する。そして、メール制御部5は、メールの編集を開始する(ステップS101)。
【0044】
メール制御部5は、メールの宛先のメールアドレスを登録機能通知部81へ通知する。登録機能通知部81は、受信したメールアドレスが電話帳データに載っているか否かを判定する(ステップS102)。メールアドレスが電話帳データに載っていない場合(ステップS102否定)、ステップS105へ進む。
【0045】
これに対して、メールアドレスが電話帳データに載っている場合(ステップS102肯定)、登録機能通知部81は、メールアドレスに対応するソフトキー登録情報テーブル500を記憶部82から抽出する。そして、登録機能通知部81は、抽出したソフトキー登録情報テーブル500からメールアドレスに対応するソフトキーの登録情報を取得する(ステップS103)。
【0046】
登録機能通知部81は、メールアドレスに対応するソフトキーの登録情報をメール制御部5へ出力する。メール制御部5は、登録機能通知部81から受信したソフトキーの登録情報に合わせて、メール編集画面にソフトキーを表示するよう表示制御部6に指示する。表示制御部6は、メール編集画面にソフトキーを表示する(ステップS104)。
【0047】
メール制御部5は、操作者からの入力を受けてメール編集を行う(ステップS105)。
【0048】
メール制御部5は、操作者が特殊機能を利用したか否かを判定する(ステップS106)。特殊機能の利用が無い場合(ステップS106否定)、ステップS112に進む。
【0049】
これに対して、特殊機能の利用があった場合(ステップS106肯定)、メール制御部5は、メールアドレスと共に実行した特殊機能の情報を機能登録部72に通知する。機能登録部72は、実行した特殊機能の実行回数の履歴を記録する(ステップS107)。この時、機能登録部72は、所定期間を過ぎた情報を破棄する。
【0050】
判定部71は、メール制御部5からメールアドレスの入力を受けて、メールアドレスに対応するソフトキー登録情報テーブル500を記憶部82から抽出する。そして、判定部71は、メールの宛先のメールアドレスに対するメール編集におけるソフトキーに特殊機能が登録されていないソフトキーがあるか否か、すなわちソフトキーに空きがあるか否かを判定する(ステップS108)。
【0051】
ソフトキーに空きが無い場合(ステップS108否定)、機能登録部72は、ソフトキーに登録されている特殊機能の使用頻度と今回実行した特殊機能の使用頻度とを比較する(ステップS109)。
【0052】
そして、機能登録部72は、今回実行した特殊機能の使用頻度がソフトキーに登録されている特殊機能の使用頻度より高いか否かを判定する(ステップS110)。今回実行した特殊機能の使用頻度の方が高い場合(ステップS110肯定)、機能登録部72は、実行した特殊機能をソフトキーに登録するように、記憶部82に記憶されているソフトキー登録情報テーブル500を更新する(ステップS111)。また、ソフトキーに空きがある場合(ステップS108肯定)も、機能登録部72は、実行した特殊機能をソフトキーに登録するように、記憶部82に記憶されているソフトキー登録情報テーブル500を更新する(ステップS111)。
【0053】
そして、メール制御部5は、ソフトキー登録情報テーブル500の更新後、操作者から編集終了の命令が入力されたか否かにより、編集が終了したか否かを判定する(ステップS112)。特殊機能を利用しない場合(ステップS106否定)及び今回実行した特殊機能の使用頻度の方が低い場合(ステップS110否定)にも、メール制御部5は、編集が終了したか否かを判定する(ステップS112)。編集が終了していない場合(ステップS112否定)、ステップS105へ戻り、メール制御部5は、メールの編集を続ける。
【0054】
これに対して、編集が終了した場合(ステップS112肯定)、メール制御部5は、編集したメールを指定された宛先のメールアドレス宛に送信するようにメール送受信部2に指示する。メール送受信部2、呼制御部1及び無線制御部4は、指定された宛先のメールアドレス宛にメールを送信する(ステップS113)。
【0055】
ここで、以上の説明では、特殊機能を実行したタイミングでソフトキーの更新を行っていたが、これは他のタイミングでもよく、例えば、メール編集が終了した後まとめてソフトキーの更新を行ってもよい。
【0056】
以上に説明したように、本実施例に係る通信端末装置は、送信相手毎に特殊機能の使用頻度に合わせてソフトキーの登録を自動的に行う。これにより、操作者は、ある操作者へのメールを作成する際に、その送信相手に対してよく使う特殊機能がソフトキーに登録された状態でメールの編集を行うことができる。したがって、本実施例に係る通信端末装置は、電子メールの作成時に送信相手に適した特殊機能を容易に使用することができるという効果を奏する。
【実施例2】
【0057】
次に、実施例2について説明する。本実施例に係る通信端末装置は、操作者が、ソフトキーへの特殊機能の登録を行うことができる機能を有することが、実施例1と異なるものである。そこで、以下では、操作者によるソフトキーへの特殊機能の登録について説明する。本実施例に係る携帯電話のブロック図も図1で表される。実施例2に係る携帯電話は、特に説明の無い限り実施例1と同じ符号を有する各部は同じ機能を有するものとする。
【0058】
操作者が電話帳編集の開始命令を入力すると、メール制御部5は、電話帳編集の開始命令の入力を入力制御部3から受ける。このとき、メール制御部5は、編集対象となるメールアドレスの入力も入力制御部3から受ける。そして、メール制御部5は、編集対象のメールアドレスの電話帳データの編集画面を表示制御部6に表示させる。そして、メール制御部5は、操作者からの入力を受けて、電話帳データの編集を行う。
【0059】
メール制御部5は、電話帳データの編集中にソフトキー登録の機能が選択されると、編集対象のメールアドレスを登録機能通知部81へ出力する。そして、メール制御部5は、登録機能通知部81からソフトキーの登録情報を受信すると、表示制御部6に対してソフトキーを電話帳データの編集画面に表示させる。操作者は、ソフトキーが表示された電話帳データの編集画面を用いて、登録するソフトキー及びメール編集の特殊機能を指定する。メール制御部5は、登録するソフトキー及びメール編集の特殊機能の入力を入力制御部3から受ける。そして、メール制御部5は、編集対象のメールアドレス、登録するソフトキー及びメール編集の特殊機能を機能登録部72へ出力する。
【0060】
メール制御部5は、登録機能通知部81から更新されたソフトキーの登録情報を受信すると、更新されたソフトキーを表示制御部6に表示させる。
【0061】
登録機能通知部81は、編集対象のメールアドレスの入力をメール制御部5から受ける。そして、登録機能制御部81は、受信したメールアドレスに対応するソフトキー登録情報テーブルを記憶部82から抽出する。次に、登録機能制御部81は、抽出したソフトキー登録情報から、編集対象のメールアドレスに対応するソフトキーの登録情報を取得する。そして、登録機能制御部81は、取得したソフトキーの登録情報をメール制御部5へ出力する。
【0062】
機能登録部72は、編集対象のメールアドレス、登録するソフトキー及びメール編集の特殊機能の入力をメール制御部5から受ける。そして、機能登録部72は、受信したメールアドレスに対応するソフトキー登録情報テーブルを記憶部82から抽出する。そして、機能登録部72は、指定されたソフトキーが登録機能を有するか否かを判定する。指定されたソフトキーが登録機能を有さない場合、機能登録部72は、指定された特殊機能をそのソフトキーに登録する。また、指定されたソフトキーが登録機能を有する場合、機能登録部72は、そのソフトキーの登録機能を削除し、指定された特殊機能をそのソフトキーに登録する。このように、機能登録部72は、受信したメールアドレスに対応するソフトキー登録情報テーブルを更新する。この場合、操作者により指定された特殊機能が優先し、機能登録部72は、登録機能の使用頻度に関わらず、指定された特殊機能を指定されたソフトキーに登録することになる。ただし、このように操作者により指定された特殊機能を登録しても、その後、登録した特殊機能があまり使用されない場合には、特殊機能の自動登録によって使用頻度の高い機能に変更される。したがって、送信相手に適した特殊機能がソフトキーに登録されることになるので、メール編集時に送信相手に適したソフトキーを容易に使用できるという効果は変わらない。
【0063】
次に、図8を参照して、操作者によるソフトキーへの特殊機能の登録の処理について説明する。図8は、操作者によるソフトキーへの特殊機能の登録の処理のフローチャートである。
【0064】
メール制御部5は、操作者から入力された電話帳編集の開始命令を入力制御部3から受ける。そして、メール制御部5は、電話帳データの編集画面を表示制御部6に表示させる(ステップS201)。
【0065】
メール制御部5は、操作者からソフトキー登録の機能が選択されたか否かを判定する(ステップS202)。このとき、メール制御部5は、操作者から電話帳編集の対象とするメールアドレスの入力も受ける。ソフトキー登録の機能が選択されない場合(ステップS202否定)、ステップS209へ進む。
【0066】
これに対して、ソフトキー登録の機能が選択された場合(ステップS202肯定)、メール制御部5は、受信したメールアドレスを登録機能通知部81へ出力する。登録機能通知部81は、受信したメールアドレスに対応するソフトキー登録情報テーブルを記憶部82から抽出する(ステップS203)。
【0067】
そして、登録機能通知部81は、抽出したソフトキー登録情報テーブルから登録情報を有するソフトキーがあるか否かを判定する(ステップS204)。登録機能通知部81が、登録機能を有するソフトキーが無いと判定した場合(ステップS204否定)、ステップS206へ進む。
【0068】
これに対して、登録機能を有するソフトキーがある場合(ステップS204肯定)、登録機能通知部81は、そのソフトキーの登録情報をメール制御部5へ出力する。メール制御部5は、ソフトキーの登録情報を受信して、表示制御部6に対して電話帳データの編集画面上にソフトキーを表示させる(ステップS205)。
【0069】
そして、操作者は、電話帳データの編集画面を参照して、登録する特殊機能を選択する(ステップS206)。この時、操作者は、特殊機能を新しく登録するソフトキーを指定する。
【0070】
メール制御部5は、編集対象のメールアドレス、指定されたソフトキーの情報及び登録する特殊機能を機能登録部72へ出力する。機能登録部72は、編集対象のメールアドレスに対応するソフトキー登録情報テーブルを記憶部82から抽出する。そして、機能登録部72は、抽出したソフトキー登録情報テーブルからソフトキーの使用状態を取得する(ステップS207)。
【0071】
そして、指定されたソフトキーが登録機能を有していなければ、指定された特殊機能をそのソフトキーに登録する。また、指定されたソフトキーが登録機能を有している場合、機能登録部72は、登録機能を削除し、新しく指定された特殊機能をソフトキーに登録する(ステップS208)。さらに、ソフトキーにボタンが割り当てられていなければ、機能登録部72は、特殊機能を登録したソフトキーにボタンを割り当てる。
【0072】
さらに、メール制御部5は、操作者から入力された編集対象のメールアドレスに対する他の編集作業を入力制御部3から受信して、電話帳内容の編集を行う(ステップS209)。
【0073】
以上に説明したように、本実施例に係る通信端末装置は、実施例1に加えて操作者が自らソフトキーへの特殊機能の割り当てを行うことができるようにしたものである。これにより、操作者の通信端末装置の使い勝手をより向上させることができ、電子メールの容易な作成により寄与することができる。
【0074】
また、以上の説明では、電話帳データとソフトキー登録情報テーブルとをメールアドレスで相互に関連付けられた異なるデータとして説明したが、電話帳データの中にソフトキー登録情報テーブルが含まれていても良い。
【0075】
[携帯電話のハードウェア構成]
次に、図9を参照して、以上に説明した各実施例に係る携帯電話のハードウェア構成について説明する。図9は、携帯電話のハードウェア構成図である。図9に示すように、各実施例に係る携帯電話は、アンテナ101、無線部102、音声入出力部103、スピーカ131、マイク132、LCD部104、プロセッサ105、記憶装置106及び入力部107を有している。記憶装置106は、ROM(Read Only Memory)161及びRAM(Random Access Memory)162を有している。また、入力部107は、ソフトキー入力部171を有している。
【0076】
無線部102、音声入出力部103、LCD部104、記憶装置106及び入力部107は、プロセッサ105と接続される。また、アンテナ101は、無線部102と接続される。また、スピーカ131及びマイク132は、音声入出力部103と接続される。
【0077】
無線部102は、例えば、図1に示した無線制御部4に対応する。また、LCD部104は、液晶画面である。また、入力部107は、キーパッドなどである。そして、ソフトキー入力部171は、ソフトキーに割り当てられるボタンである。
【0078】
プロセッサ105及び記憶装置106は、例えば、図1に示した呼制御部1、メール送受信部2、無線制御部4、メール制御部5、電話帳連動応答学習部7及び電話帳管理部8等の機能を実現する。例えば、記憶装置106のROM161には、図1に例示したメール制御部5、電話帳連動応答学習部7及び登録機能通知部81などによる処理を実現する各種プログラムを記憶している。そして、プロセッサ105は、これらの各種プログラムを読み出して実行することで、上述した各機能を実現するプロセスを生成する。また、RAM162は、図1に示した記憶部82にあたり、電話帳データやソフトキー登録情報テーブルなどを記憶する。
【符号の説明】
【0079】
1 呼制御部
2 メール送受信部
3 入力制御部
4 無線制御部
5 メール制御部
6 表示制御部
7 電話帳連動応答学習部
8 電話帳管理部
71 判定部
72 機能登録部
81 登録機能通知部
82 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のメール編集の特殊機能の中から操作者によって指定された使用機能を用いて指定された宛先へのメールを作成するメール制御部と、
メールの受信及び前記メール制御部が作成したメールの送信を実行するメール送受信部と、
宛先毎に各ショートカットキーに登録された前記メール編集の特殊機能を記憶しておく登録機能記憶部と、
前記ショートカットキーが押下された場合、該ショートカットキーに登録されている特殊機能を前記使用機能として前記メール制御部に通知する登録機能通知部と、
指定された宛先に対応する前記ショートカットキーに前記使用機能を登録し、前記登録機能記憶部に記憶させる機能登録部と
を備えたことを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
前記機能登録部は、前記使用機能の使用頻度及び前記ショートカットキーに登録されている特殊機能の使用頻度を算出し、前記使用機能の使用頻度よりも使用頻度が低い前記ショートカットキーに登録されている特殊機能を特定し、該特定した特殊機能に代えて前記使用機能を指定された宛先に対応する前記ショートカットキーに登録し、前記登録機能記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
【請求項3】
機能登録部は、前記指定された宛先に対するメールの編集における所定期間内の前記使用機能及び前記ショートカットキーに登録されている特殊機能の実行回数を使用頻度として算出し、前記使用機能の実行回数よりも実行回数が少ない前記ショートカットキーに登録されている特殊機能を特定し、該特定した特殊機能に代えて前記使用機能を指定された宛先に対応する前記ショートカットキーに登録することを特徴とする請求項2に記載の通信端末装置。
【請求項4】
前記使用機能が前記指定された宛先に対応する前記ショートカットキーに登録された特殊機能として前記登録機能記憶部に記憶されていない場合、前記指定された宛先に対応する前記ショートカットキーの中に特殊機能が登録されていないショートカットキーが有るか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記機能登録部は、前記判定部により、判定部により特殊機能が登録されていないショートカットキーが有ると判定された場合、当該ショートカットキーに前記使用機能を登録し、特殊機能が登録されていないショートカットキーが無いと判定された場合、既にショートカットキーに登録されている特殊機能に代えて前記使用機能を該ショートカットキーに登録する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の通信端末装置。
【請求項5】
前記メール制御部は、送信先のメールアドレスの入力を受けて、該メールアドレスを宛先とすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の通信端末装置。
【請求項6】
前記メール制御部は、前記メール送受信部が受信した受信メールに対する返信の指示を受けて、受信メールの送信元を指定された宛先とすることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載の通信端末装置。
【請求項7】
操作者からの登録機能の変更の指示を受けて前記登録機能部に記憶されている登録機能を変更する登録機能変更部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一つに記載の通信端末装置。
【請求項8】
通信端末装置に
複数のメール編集の特殊機能のうち、操作者によって指定された特殊機能を取得させ、
指定された前記特殊機能を用いて指定された宛先へのメールを作成させ、
前記指定された宛先に対応するショートカットキーに前記指定された特殊機能を登録しメモリに記憶させ
前記指定された宛先へのメール作成時に、前記ショートカットキーが押下された場合、前記メモリを参照して該ショートカットキーに登録された前記特殊機能を特定させ、
特定した前記特殊機能を用いて前記指定された宛先へのメールを作成させる
ことを特徴とする通信端末装置制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−199714(P2012−199714A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−61767(P2011−61767)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】