説明

通話終了通知サービスを提供する通信方法および通信システム

【課題】着信端末が通話中の場合に、着信端末の通話終了を発信端末に通知する通話終了通知サービスを、IP網において提供可能とする通信方法および通信システム提供する。
【解決手段】着信端末5bを収容する加入者サーバ(着)1bが、発信端末5aからの発呼信号を受信し、着信端末5bの話中を検出すると、話中監視登録可通知を加入者サーバ(発)1aに送信する。そして、発信端末からの話中終了通知サービスを利用する旨の発呼情報に基づき、加入者サーバ(発)1aは、着信端末番号および発信端末番号をアプリケーションサーバ2に送信し、アプリケーションサーバ2は、話中監視登録情報として登録する。着信端末5bの話中終了通知を受信したアプリケーションサーバ2は、話中監視登録情報に着信端末番号および発信端末番号が登録されている場合に、着信端末5bの通話が終了した旨を発信端末5aに通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IP(Internet Protocol)網において、通話終了通知サービスを提供する通信方法および通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の公衆電話網(レガシーネットワーク)(PSTN:Public Switched Telephone Network)において、電話をかけた相手の端末が通話中(以下、「話中」とよぶときがある)の際に、一旦、利用者が電話を切ってから、所定のサービス番号に登録しておくと、相手の端末の通話の終了をその利用者に通知する通話終了通知サービス(既存サービスでは「空いたらお知らせサービス」という)が提供されている。
【0003】
この通話終了通知サービス(「空いたらお知らせサービス」)では、電話をかけた接続先の端末が話中でつながらない場合(以下、「話中検出時」とよぶときがある)、電話をかけた利用者は、一旦、電話を切り、N分以内に、所定のサービス番号(既存サービスではダイヤル「159」)をダイヤルし、ガイダンスにしたがって所定の操作番号(既存サービスではダイヤル「1」)を押して、通話終了通知サービスの利用を登録しておく。その後、その接続先の通話の終了が確認された時点で、電話をかけた利用者の端末に対して、通話の終了が音声で通知される。そこで、利用者は、通知を聞いた後、一旦、電話を切ってから、所定のサービス番号(ダイヤル「159」)をダイヤルし、所定の操作番号(既存サービスではダイヤル「3」)を押すことで、通話が終了した接続先の端末の電話番号にかけ直しをすることができる(非特許文献1参照)。
【0004】
従来のこの通話終了通知サービス(「空いたらお知らせサービス」)は、公衆電話網(PSTN)を対象としたサービスであり、加入者交換機(GC)が以下の各種機能を備える。
(A)接続先端末の話中検出。
(B)カスタマコントロールによる話中監視登録。
(C)カスタマコントロールによる話中監視登録消去。
(D)接続先端末の通話の終了を通知する話中終了通知。
(E)カスタマコントロールによる接続先端末への再発信。
(F)話中監視登録が、登録開始から所定の時間(L分)を超えたときに、話中監視登録を消去する話中監視登録タイムアウト。
【0005】
以下、従来の公衆電話網(PSTN)における通話終了通知サービスの各機能(A)〜(F)の動作手順について具体的に説明する。
【0006】
<話中検出(A)から話中監視登録(B)まで>
図30は、従来のPSTNにおける通話終了通知サービスの構成、および、話中検出から話中監視登録までの処理の流れの説明図である。
【0007】
(1)まず、発信端末5(5a)において、接続先端末(着信端末)の電話番号(着信端末番号)(0A〜J)がダイヤルされる。
(2)加入者交換機(発)7(7a)は、着信端末番号(0A〜J)によりルーチング処理を行う。
(3)加入者交換機(着)7(7b)は、着信端末5(5b)が通話相手の端末5(5c)と話中であることを検出し(話中検出)、話中監視登録が可能である旨の通知(話中監視登録可通知)を含む切断信号(ISUP(ISDN User Part)信号ではREL)を、加入者交換機(発)7(7a)に送信する。
(4)話中により、一旦、電話を切断した発信端末5aにおいて、通話終了通知サービスのため所定のサービス番号(例えば、ダイヤル「159」)がダイヤルされ、ガイダンス装置30からのガイダンスにしたがって、話中監視登録を示す所定の操作番号(例えば、ダイヤル「1」)がダイヤルされる。
(5)操作番号「1」の信号を受信した加入者交換機(発)7(7a)は、話中監視登録のための話中監視登録要求を、加入者交換機(着)7(7b)に送信する。
(6)加入者交換機(着)7(7b)は、話中監視登録を行い、話中監視登録結果(成功)を、加入者交換機(発)7(7a)に返信する。
(7)加入者交換機(発)7(7a)は、話中監視登録結果(成功)を受信し、話中監視登録を行った旨のガイダンスを発信端末5(5a)に出力する。
(8)加入者交換機(発)7(7a)は、通話終了通知サービスのサービス利用料を課金情報として生成する。
【0008】
このようにすることで、PSTNの通話終了通知サービスにおいて、利用者は、電話をかけた接続先の端末が話中でつながらない場合に、話中監視登録を行うことができる。
【0009】
<話中監視登録消去(C)>
図31は、従来のPSTNでの通話終了通知サービスにおける話中監視登録消去の処理の流れの説明図である。
【0010】
(1)まず、発信端末5(5a)において、通話終了通知サービスのための所定のサービス番号(ダイヤル「159」)がダイヤルされ、ガイダンス装置30からのガイダンスにしたがって、話中監視登録消去を示す所定の操作番号(例えば、ダイヤル「9」)がダイヤルされる。
(2)加入者交換機(発)7(7a)は、話中監視登録消去を示す信号(ダイヤル「9」)を受信時に、加入者交換機(着)7(7b)が話中監視中の場合、登録消去要求を、加入者交換機(着)7(7b)に送信する。
(3)加入者交換機(着)7(7b)は、登録消去要求を受信し、話中監視登録を消去する。
【0011】
このようにすることで、PSTNの通話終了通知サービスにおいて、利用者は、話中監視登録を消去することができる。
【0012】
<話中終了通知(D)>
図32は、従来のPSTNでの通話終了通知サービスにおける話中終了通知の処理の流れの説明図である。
【0013】
(1)まず、加入者交換機(着)7(7b)は、着信端末5(5b)の話中終了を検出すると、話中終了通知を、加入者交換機(発)7(7a)に送信する。
(2)加入者交換機(発)7(7a)は、話中終了通知を受信すると、発信端末5(5a)の呼出しを行う。ここで、話中監視登録した着信端末5(5b)が話中終了した旨が発信端末5(5a)にガイダンスされる。
【0014】
利用者が、さらに話中監視の登録状況(話中終了)を確認する場合は、電話を、一旦切ってから、(3)発信端末5(5a)において、通話終了通知サービスのための所定のサービス番号(ダイヤル「159」)がダイヤルされ、ガイダンス装置30からのガイダンスにしたがい、話中監視の登録状況(話中終了)の確認を示す所定の操作番号(ダイヤル「8」)がダイヤルされる。
(4)加入者交換機(発)7(7a)は、話中終了の確認を示す信号(ダイヤル「8」)を受信時に、利用者が登録した着信端末5(5b)について、話中終了通知を受信していればその旨をガイダンスし、話中終了通知を受信していなければ、つまり、話中監視の継続中(話中監視登録中)であれば、その旨をガイダンスする。
【0015】
このようにすることで、PSTNの通話終了通知サービスにおいて、利用者の発信端末5(5a)は、着信端末5(5b)の話中終了の通知を受けることができる。そして、さらに、話中監視の登録状況を確認することができる。
【0016】
<接続先端末への再発信(E)>
図33は、従来のPSTNでの通話終了通知サービスにおける接続先端末(着信端末)への再発信の処理の流れの説明図である。
【0017】
(1)まず、発信端末5(5a)において、通話終了通知サービスのための所定のサービス番号(ダイヤル「159」)がダイヤルされ、ガイダンス装置30からのガイダンスにしたがい、話中監視登録された着信端末5(5b)への再発信を示す所定の操作番号(ダイヤル「3」)がダイヤルされる。なお、図32に示したように、所定の操作番号(ダイヤル「8」)をダイヤルして、話中監視の登録状況(話中終了)を確認した後に、再発信のための操作番号(ダイヤル「3」)がダイヤルされてもよい。
(2)加入者交換機(発)7(7a)は、再発信を示す信号(ダイヤル「3」)を受信すると、話中監視登録された着信端末5(5b)の番号で、ルーチング処理を行う。
(3)加入者交換機(着)7(7b)は、着信端末5(5b)に対して着信接続を行う。
【0018】
このようにすることで、PSTNの通話終了通知サービスにおいて、通話が終了した着信端末5(5b)に再発信をすることができる。
【0019】
<話中監視登録タイムアウト(F)>
図34は、従来のPSTNでの通話終了通知サービスにおける話中監視登録タイムアウトの処理の流れの説明図である。
【0020】
(1)加入者交換機(発)7(7a)は、話中監視登録から所定時間(L分)経過しても、着信端末5(5b)の話中が終了しない場合、つまり、話中終了通知を受信しない場合に、話中監視登録がタイムアウトであると判定する。
(2)加入者交換機(発)7(7a)は、タイムアウトを判定すると、発信端末5(5a)の呼出しを行い、話中監視登録の開始から所定時間が経過したため、話中監視登録を消去する旨のガイダンスを、ガイダンス装置30に出力させる。
(3)そして、加入者交換機(発)7(7a)は、加入者交換機(着)7(7b)へ話中監視登録の登録消去要求を送信する。
(4)加入者交換機(着)7(7b)は、登録消去要求を受信すると、話中監視を解除し、話中監視登録を消去する。
【0021】
このようにすることで、PSTNの通話終了通知サービスにおいて、所定時間経過した話中監視登録をタイムアウトと判定し、消去することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0022】
【非特許文献1】NTT東日本、「空いたらお知らせ159」、[online]、[平成22年4月14日検索]、インターネット<URL: http://web116.jp/shop/benri/159/159_00.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
前記のように、従来の公衆回線網(PSTN)においては、加入者交換機(発)7(7a)と加入者交換機(着)7(7b)とが連携することにより、通話終了通知サービスに必要な(A)から(F)までの各機能を実現している。
一方、IP網では、従来、加入者交換機7が備えていた呼制御機能と音声信号の送受信機能とが、それぞれ別々に装置に配備されるため基本アーキテクチャがPSTNとは異なる。したがって、PSTNの機能配備をそのままIP網に適用することができない。また、IP網とPSTNが並存する場合において本通話終了通知サービスを提供するためには、IP網側の装置とPSTN側の装置とが連携する必要があるが、現在のPSTNの交換機は、IP網を始めとする他網と連携する仕組みがない。そのため、従来技術のみでは、本通話終了通知サービスをIP網側の利用者に提供することができない。
【0024】
このような背景に鑑みて、本発明がなされたのであり、本発明は、IP網において、通話終了通知サービスを提供するができる通信方法および通信システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0025】
前記課題を解決するために、本発明は、発信端末から着信端末への発呼信号を、IP網上で用いられるプロトコルに変換する発側のIP変換装置と、前記発側のIP変換装置を収容し前記発呼信号の呼制御を行う発側の加入者サーバと、前記発側の加入者サーバから前記発呼信号を受信し、着側のIP変換装置に向けて前記着信端末に接続するための前記発呼信号を送信する着側の前記加入者サーバと、前記着信端末が通話中の場合に通話終了を監視し、当該着信端末の通話終了を通知するための指示を行うアプリケーションサーバと、前記通話終了のガイダンスを出力するメディアサーバとを備え、前記発信端末へ前記着信端末の通話終了を通知する通話終了通知サービスを提供する通信システムに用いられる通信方法であって、前記着側の加入者サーバが、前記発信端末からの発呼信号を前記着信端末に接続できず、前記着側のIP変換装置から前記着信端末の着信端末番号が付された話中切断信号を受信した場合に、前記着信端末の話中監視登録可通知を、前記話中切断信号に付して、前記発側の加入者サーバに送信し、前記発側の加入者サーバが、前記話中切断信号を受信した時刻を示す話中検出時刻および前記話中切断信号に付された着信端末番号を、話中検出情報として当該発側の加入者サーバの記憶部に記憶し、前記発側のIP変換装置を介して前記話中切断信号を前記発信端末に送信し、当該発信端末から前記発側のIP変換装置を介して、前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および当該発信端末の発信端末番号が付された発呼信号を受信すると、前記話中検出情報を付した当該発呼信号を前記アプリケーションサーバに送信し、前記アプリケーションサーバが、前記話中検出情報に含まれる話中検出時刻と当該発呼信号を受信した時刻とを比較し、その時間差が所定時間以内であるときに、前記話中切断信号に付された着信端末番号および当該発呼信号に付された発信端末番号を、当該アプリケーションサーバの記憶部に保持し、前記着信端末の話中監視登録の指示入力を促すガイダンス出力指示をメディアサーバに送信し、前記メディアサーバが、前記発信端末に、前記話中監視登録の指示入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記話中監視登録を示す情報を受信して、前記アプリケーションサーバに送信し、前記アプリケーションサーバが、前記記憶部に保持した前記着信端末番号および前記発信端末番号を付して、話中監視の開始を要求する話中監視登録通知を生成し、前記着側の加入者サーバに送信し、前記着側の加入者サーバが、前記話中監視登録通知に付された前記着信端末番号および前記発信端末番号を、当該着側の加入者サーバの記憶部に話中監視情報として登録し、前記登録したことを示す要求成功信号を、前記アプリケーションサーバに送信し、前記アプリケーションサーバが、前記要求成功信号を受信すると、当該アプリケーションサーバの記憶部に保持した前記着信端末番号および前記発信端末番号を、話中監視登録情報として当該記憶部に登録し、前記着側の加入者サーバが、前記着信端末からの話中終了情報を前記着側のIP変換装置を介して受信すると、当該着信端末の話中監視情報から抽出した前記着信端末番号および前記発信端末番号を付した話中終了通知を生成し、前記アプリケーションサーバに送信し、前記アプリケーションサーバが、前記話中終了通知に付された前記着信端末番号および前記発信端末番号が、前記話中監視登録情報に登録されているのを確認して、前記話中終了通知を受信した旨のガイダンス出力指示を前記メディアサーバに送信し、前記メディアサーバが、前記着信端末の前記話中終了通知を受信した旨のメッセージを前記発信端末に出力することを特徴とする通信方法とした。
【0026】
このようにすることで、従来のPSTNにおいて、発信端末を収容する発側の加入者交換機と着信端末を収容する着側の加入者交換機とが連携して行っていた話中終了通知サービスを実現するための機能を、本発明において、発側の加入者サーバ、着側の加入者サーバ、およびアプリケーションサーバに機能分担することで、IP網において、話中終了通知サービスを提供することが可能となる。
【0027】
また、本発明は、IP網とPSTNとを接続する関門中継サーバを備え、前記IP網内に、発信端末と、前記発信端末からの発呼信号をIP網上で用いられるプロトコルに変換する発側のIP変換装置と、前記発側のIP変換装置を収容し前記発呼信号の呼制御を行う発側の加入者サーバと、前記着信端末の通話終了を通知するための指示を行うアプリケーションサーバと、前記通話終了のガイダンスを出力するメディアサーバとを備え、前記PSTN内に、前記関門中継サーバからの発呼信号を、前記着信端末に接続する加入者交換機と、前記加入者交換機に収容される前記着信端末と、を備え、前記発信端末へ前記着信端末の通話終了を通知する通話終了通知サービスを提供する通信システムに用いられる通信方法であって、前記加入者交換機が、前記発信端末からの発呼信号を前記着信端末に接続できず、前記着信端末から話中切断信号を受信した場合に、前記着信端末の着信端末番号を含めた話中監視登録可通知を、前記話中切断信号に付して、前記関門中継サーバに送信し、前記関門中継サーバが、前記話中切断信号を、前記IP網内のプロトコルに変換して前記発側の加入者サーバに送信し、前記発側の加入者サーバが、前記話中切断信号を受信した時刻を示す話中検出時刻および前記話中切断信号に付された着信端末番号を、話中検出情報として当該発側の加入者サーバの記憶部に記憶し、前記発側のIP変換装置を介して前記話中切断信号を前記発信端末に送信し、当該発信端末から前記発側のIP変換装置を介して、前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および当該発信端末の発信端末番号が付された発呼信号を受信すると、前記話中検出情報を付した当該発呼信号を前記アプリケーションサーバに送信し、前記アプリケーションサーバが、前記話中検出情報に含まれる話中検出時刻と当該発呼信号を受信した時刻とを比較し、その時間差が所定時間以内であるときに、前記話中切断信号に付された着信端末番号および当該発呼信号に付された発信端末番号を、当該アプリケーションサーバの記憶部に保持し、前記着信端末の話中監視登録の指示入力を促すガイダンス出力指示をメディアサーバに送信し、前記メディアサーバが、前記発信端末に、前記話中監視登録の指示入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記話中監視登録を示す情報を受信して、前記アプリケーションサーバに送信し、前記アプリケーションサーバが、前記記憶部に保持した前記着信端末番号および前記発信端末番号を付して、話中監視の開始を要求する話中監視登録通知を生成し、前記関門中継サーバに送信し、前記関門中継サーバが、前記話中監視登録通知を、前記PSTN内のプロトコルに変換して前記加入者交換機に送信し、前記加入者交換機が、前記話中監視登録通知に付された前記着信端末番号および前記発信端末番号を、当該加入者サーバの記憶部に話中監視情報として登録し、前記登録したことを示す要求成功信号を、前記関門中継サーバに送信し、前記関門中継サーバが、前記要求成功信号を、前記IP網内のプロトコルに変換して前記アプリケーションサーバに送信し、前記アプリケーションサーバが、前記要求成功信号を受信すると、当該アプリケーションサーバの記憶部に保持した前記着信端末番号および前記発信端末番号を、話中監視登録情報として当該記憶部に登録し、前記加入者交換機が、前記着信端末からの話中終了情報を受信すると、当該着信端末の話中監視情報から抽出した前記着信端末番号および前記発信端末番号を付した話中終了通知を生成し、前記関門中継サーバに送信し、前記関門中継サーバが、前記話中終了通知を、前記IP網内のプロトコルに変換して前記アプリケーションサーバに送信し、前記アプリケーションサーバが、前記話中終了通知に付された前記着信端末番号および前記発信端末番号が、前記話中監視登録情報に登録されているのを確認して、前記話中終了通知を受信した旨のガイダンス出力指示を前記メディアサーバに送信し、前記メディアサーバが、前記着信端末の話中終了通知を受信した旨のメッセージを前記発信端末に出力することを特徴とする通信方法とした。
【0028】
このようにすることで、IP網とPSTNとが接続された通信システムにおいて、発信端末がIP網に収容され、着信端末がPSTNに収容されている場合であっても、通話終了通知サービスを提供することができる。
【0029】
また、本発明は、IP網とPSTNとを接続する関門中継サーバを備え、前記PSTN内に、発信端末と、前記発信端末を収容し発呼信号の呼制御を行う加入者交換機と、前記発信端末にガイダンスを出力するガイダンス装置と、を備え、前記IP網内に、着信端末と、前記着信端末と接続し、前記IP網上のプロトコルとメタル回線におけるプロトコルとを相互変換するIP変換装置と、前記発呼信号を受信して前記IP変換装置を介して前記着信端末に接続させる加入者サーバと、を備え、前記発信端末へ前記着信端末の通話終了を通知する通話終了通知サービスを提供する通信システムに用いられる通信方法であって、前記加入者サーバが、前記発信端末からの発呼信号を前記着信端末に接続できず、前記IP変換装置から前記着信端末の着信端末番号が付された話中切断信号を受信した場合に、前記着信端末の話中監視登録可通知を、前記話中切断信号に付して、前記関門中継サーバに送信し、前記関門中継サーバが、前記話中切断信号を、前記PSTN内のプロトコルに変換して前記加入者交換機に送信し、前記加入者交換機が、前記話中切断信号を受信した時刻を示す話中検出時刻および前記話中切断信号に付された着信端末番号を、話中検出情報として当該加入者交換機の記憶部に記憶し、前記話中切断信号を前記発信端末に送信し、当該発信端末から、前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および当該発信端末の発信端末番号が付された発呼信号を受信すると、前記話中検出情報に含まれる話中検出時刻と当該発呼信号を受信した時刻とを比較し、その時間差が所定時間以内であるときに、前記話中切断信号に付された着信端末番号および当該発呼信号に付された発信端末番号を、当該加入者交換機の記憶部に保持し、前記着信端末の話中監視登録の指示入力を促すガイダンス出力指示を前記ガイダンス装置に送信し、前記ガイダンス装置が、前記発信端末に、前記話中監視登録の指示入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記話中監視登録を示す情報を受信して、前記加入者交換機に送信し、前記加入者交換機が、前記記憶部に保持した前記着信端末番号および前記発信端末番号を付して、話中監視の開始を要求する話中監視登録通知を生成し、前記関門中継サーバに送信し、前記関門中継サーバが、前記話中監視登録通知を、前記IP網内にプロトコルに変換して前記加入者サーバに送信し、前記加入者サーバが、前記話中監視登録通知に付された前記着信端末番号および前記発信端末番号を、当該加入者サーバの記憶部に話中監視情報として登録し、前記登録したことを示す要求成功信号を、前記関門中継サーバに送信し、前記関門中継サーバが、前記要求成功信号を、前記PSTN内のプロトコルに変換して前記加入者交換機に送信し、前記加入者交換機が、前記要求成功信号を受信すると、当該加入者交換機の記憶部に保持した前記着信端末番号および前記発信端末番号を、話中監視登録情報として当該記憶部に登録し、前記加入者サーバが、前記着信端末からの話中終了情報を前記IP変換装置を介して受信すると、当該着信端末の話中監視情報から抽出した前記着信端末番号および前記発信端末番号を付した話中終了通知を生成し、前記関門交換機に送信し、前記関門交換機が、前記話中終了通知を、前記PSTN内のプロトコルに変換して前記加入者交換機に送信し、前記加入者交換機が、前記話中終了通知に付された前記着信端末番号および前記発信端末番号が、前記話中監視登録情報に登録されているのを確認して、前記話中終了通知を受信した旨のガイダンス出力指示を前記ガイダンス装置に送信し、前記ガイダンス装置が、前記着信端末の前記話中終了通知を受信した旨のメッセージを前記発信端末に出力することを特徴とする通信方法とした。
【0030】
このようにすることで、IP網とPSTNとが接続された通信システムにおいて、発信端末がPSTNに収容され、着信端末がIP網に収容されている場合であっても、通話終了通知サービスを提供することができる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、IP網において、通話終了通知サービスを提供するができる通信方法および通信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本実施形態に係る通話終了通知サービスを提供する通信システムの構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係るアプリケーションサーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施形態に係る話中検出時の話中検出情報保持(IP網発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図4】本実施形態に係る話中監視登録(IP網発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図5】本実施形態に係る話中監視登録(IP網発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図6】本実施形態に係る話中終了通知(IP網発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図7】本実施形態に係る話中終了通知(IP網発−IP網着)における呼出し送出管理の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図8】本実施形態に係るカスタマコントロールによる再発信(IP網発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図9】本実施形態に係るカスタマコントロールによる再発信(IP網発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図10】本実施形態に係る話中終了通知確認(IP網発−IP網着)における話中終了通知受信済みの場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図11】本実施形態に係る話中終了通知確認(IP網発−IP網着)における話中終了通知未受信の場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図12】本実施形態に係る話中監視登録消去(IP網発−IP網着)における着信端末が終話状態の場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図13】本実施形態に係る話中監視登録消去(IP網発−IP網着)における着信端末が話中監視中の場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図14】本実施形態に係る話中監視登録タイムアウト(IP網発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図15】本実施形態に係る通話終了通知サービスを、IP網とPSTNとが接続された通信システム(IP網発−PSTN着)において提供する構成図である。
【図16】本実施形態に係る話中検出時の話中検出情報保持(IP網発−PSTN着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図17】本実施形態に係る話中監視登録(IP網発−PSTN着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図18】本実施形態に係る話中終了通知(IP網発−PSTN着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図19】本実施形態に係るカスタマコントロールによる再発信(IP網発−PSTN着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図20】本実施形態に係るカスタマコントロールによる再発信(IP網発−PSTN着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図21】本実施形態に係る話中監視登録消去(IP網発−PSTN着)における着信端末が話中監視中の場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図22】本実施形態に係る話中監視登録タイムアウト(IP網発−PSTN着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図23】本実施形態に係る通話終了通知サービスを、IP網とPSTNとが接続された通信システム(PSTN発−IP網着)において提供する構成図である。
【図24】本実施形態に係る話中検出時の話中検出保持(PSTN発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図25】本実施形態に係る話中監視登録(PSTN発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図26】本実施形態に係る話中終了通知(PSTN発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図27】本実施形態に係るカスタマコントロールによる再発信(PSTN発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図28】本実施形態に係る話中監視登録消去(PSTN発−IP網着)における着信端末が話中監視中の場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図29】本実施形態に係る話中監視登録タイムアウト(PSTN発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図30】従来のPSTNにおける通話終了通知サービスの構成、および、話中検出から話中監視登録までの処理の流れの説明図である。
【図31】従来のPSTNでの通話終了通知サービスにおける話中監視登録消去の処理の流れの説明図である。
【図32】従来のPSTNでの通話終了通知サービスにおける話中終了通知の処理の流れの説明図である。
【図33】従来のPSTNでの通話終了通知サービスにおける着信端末への再発信の処理の流れの説明図である。
【図34】従来のPSTNでの通話終了通知サービスにおける話中監視登録タイムアウトの処理の流れの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
【0034】
≪システム構成≫
図1は、本実施形態に係る通話終了通知サービスを提供する通信システムの構成を示す図である。図1に示すように、本通信システムは、IP網に、加入者サーバ1(1a,1b)と、アプリケーションサーバ(AS)2と、メディアサーバ(MS)3と、中継サーバ6と、IP変換装置4(4a,4b,4c)と、そのIP変換装置4に接続される端末5(5a,5b,5c)とを備えて構成される。
【0035】
この加入者サーバ1、アプリケーションサーバ2、メディアサーバ3、および中継サーバ6は、入出力部、処理部、記憶部を備えるコンピュータにより実現される。入出力部は、入出力インタフェースから構成される。処理部は、この各サーバが備えるCPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。また、記憶部は、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶手段による実現される。なお、これらのサーバをプログラム処理により実現する場合、記憶部には、このサーバの機能を実現するためのプログラムが格納される。
【0036】
端末5は、インタフェースがメタル回線である端末であり、ダイヤル番号の送出等を行う。また、IP変換装置4は、メタル回線による端末5を収容し、端末5からの呼制御信号や音声信号をIP網上で使用される信号にプロトコル変換する装置であり、局設置であっても、ユーザ宅内に設置であってもよい。以下、IP網内に設けられる各装置について具体的に説明する。
【0037】
(加入者サーバ)
加入者サーバ1は、アプリケーションサーバ2、中継サーバ6、IP変換装置4等と接続され、発呼信号や応答信号の送信先を決定しルーチング処理を行う装置である。この加入者サーバ1の機能は、発信端末5(5a)を収容する加入者サーバ1(以下、「加入者サーバ(発)1a」とする)と、着信端末5bを収容する加入者サーバ1(以下、「加入者サーバ(着)1b」とする)とで、通話終了通知サービスにおける機能が異なるため、分けて説明する。
【0038】
(加入者サーバ(発))
加入者サーバ(発)1aは、呼接続制御部11と、制御情報処理部12と、話中検出情報制御部13と、記憶部17(17a)とを備える。
【0039】
呼接続制御部11は、発呼信号(接続要求信号)や応答信号等の送信先を決定し、入出力部(不図示)を介して送受信する制御を行う。具体的には、呼接続制御部11は、IP変換装置4(4a)から受信した発呼信号を、中継サーバ6を介して、加入者サーバ(着)1bに送信したり、加入者サーバ(着)1bから受信した、話中切断信号をIP変換装置4aに送信したりする。
【0040】
制御情報処理部12は、転送録音サービスの制御に必要な制御情報を送受信する制御を行う。例えば、制御情報処理部12は、アプリケーションサーバ2から、話中監視登録通知や話中監視登録消去通知(詳細は後記)を受信し、加入者サーバ(着)1bに送信する。また、制御情報処理部12は、話中検出情報制御部13が抽出した後記する話中検出情報100をアプリケーションサーバ2に送信する。
【0041】
話中検出情報制御部13は、加入者サーバ(着)1bから、着信端末番号と、着信端末5bが話中であり話中監視登録が可能であることを示す話中監視登録可通知とを含む話中切断信号を受信すると、その着信端末番号と、加入者サーバ1aがその話中切断信号を受信した時刻を示す話中検出時刻とを、記憶部17(17a)内に、話中検出情報100として記憶する。
【0042】
また、話中検出情報制御部13は、発信端末5aからIP変換装置4aを介して、通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号(例えば、ダイヤル「159」)を受信すると、記憶部17(17a)から、話中検出情報(着信端末番号、話中検出時刻)100を抽出し、制御情報処理部12を介して、その抽出した話中検出情報100をアプリケーションサーバ2へ送信する。
【0043】
記憶部17(17a)には、前記した話中検出情報100が記憶される。この話中検出情報100は、加入者サーバ(着)1bから受信した話中切断信号に含まれる着信端末番号と、その話中切断信号を加入者サーバ(発)1aが受信した時刻である話中検出時刻とを示す情報が含まれる。
【0044】
(加入者サーバ(着))
加入者サーバ(着)1bは、加入者サーバ(発)1aに備える呼接続制御部11および制御情報処理部12に加えて、話中検出処理部14と、話中監視情報登録部15と、終話検出部16と、記憶部17(17b)内に話中監視情報150とを備える。なお、呼接続制御部11および制御情報処理部12の機能は、加入者サーバ(発)1aと同様であるため、説明を省略する。
【0045】
話中検出処理部14は、着側のIP変換装置4bから話中切断信号を受信することにより、着信端末5bが話中であると判定する。そして、話中検出処理部14は、受信した話中切断信号に、話中監視登録が可能であることを示す話中監視登録可通知を付して、加入者サーバ(発)1aに送信する。
【0046】
話中監視情報登録部15は、加入者サーバ(発)1aから、話中監視を要請する話中監視登録通知を受信すると、その話中監視登録通知に付された着信端末番号および発信端末番号を、記憶部17(17b)内に、話中監視情報150として記憶する。このとき、話中監視情報登録部15は、その話中監視登録通知を受信した時刻を、所定時間(M分)話中監視を行う開始時刻(M分監視時刻)として記憶する。なお、このM分監視時刻は、次に説明する終話検出部16が利用する。
また、話中監視情報登録部15は、アプリケーションサーバ2から話中監視情報消去通知を受信すると、対応する着信端末5bの話中監視情報150を消去する。
【0047】
終話検出部16は、着信端末5bからの話中終了情報(通話が終了したことを示すオンフックの情報)を、IP変換装置4bを介して受信すると、その受信時刻と、話中監視情報150に記憶されたM分監視時刻とを比較し、所定の時間(M分)以内か否かを判定する。そして、終話検出部16は、所定の時間(M分)以内である場合に、話中終了通知を生成し、加入者サーバ(発)1aに送信する。また、この話中終了情報を受信したとき、終話検出部16は、K秒監視を開始し、着信端末5bが確実に、話中終了したかを判定する。このK秒監視において、K秒間に着信端末5bの通話が再開されなければ(オフフックされなければ)、終話検出部16は、着信端末5bの通話が終了したと判定する。
【0048】
記憶部17(17b)には、前記した話中監視情報150が記憶される。この話中監視情報150は、加入者サーバ(発)1aから受信した話中監視登録通知に含まれる着信端末番号および発信端末番号に加えて、その話中監視登録通知を受信した時刻(M分監視時刻)が記憶される。
【0049】
(アプリケーションサーバ)
図2は、本実施形態に係るアプリケーションサーバ2の構成を示す機能ブロック図である。
発信端末5aを収容する加入者サーバ(発)1aや、メディアサーバ3等と接続するアプリケーションサーバ2は、通話終了通知サービスを実現するための制御を行う装置であり、図2に示すように、処理部20と記憶部21とを含んで構成される。なお、アプリケーションサーバ2について、発信端末5aを収容する加入者サーバ(発)1aと接続されることを示すため、アプリケーションサーバ(発)2と表示することがある。
【0050】
処理部20は、アプリケーションサーバ2の全体の制御を司り、接続処理部201と、話中情報登録判定部202と、話中情報登録部203と、話中監視登録情報管理部204と、カスタマコントロール部205と、話中終了通知制御部206と、呼出し送出管理部207と、再発信指示部208と、話中監視登録消去部209と、話中監視登録タイムアウト判定部210と、ガイダンス指示部211とを備える。
【0051】
接続処理部201は、加入者サーバ1やメディアサーバ3との間の信号の送受信を制御する。
【0052】
話中情報登録判定部202は、通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号(ダイヤル「159」)および発信端末番号が付された発呼信号を受信した発側の加入者サーバ1aから、話中検出情報(着信端末番号、話中検出時刻)100を付した発呼信号を受信したとき、その発呼信号に付された話中検出情報100の着信端末番号と、発信端末5aの発信端末番号とが、記憶部21内の話中監視登録情報200に、登録済みか否かを判定する。そして、話中情報登録判定部202は、話中監視登録情報200に未登録の場合は、話中情報登録部203を起動させ、既に登録されている場合は、カスタマコントロール部205を起動させる。
また、話中情報登録判定部202は、加入者サーバ(着)1bからの後記する話中終了通知に付された着信端末番号および発信端末番号が、話中監視登録情報200に登録済みか否かを判定する。
【0053】
話中情報登録部203は、話中監視を開始するため、後記する本登録の前に、着信端末番号および発信端末番号をアプリケーションサーバ2の記憶部21に記憶しておく。
具体的には、話中情報登録部203は、発呼信号に付された話中検出情報100の着信端末番号と、発信端末5aの発信端末番号とが、話中監視登録情報200に未登録の場合に、話中検出情報100に付された話中検出時刻とその発呼信号をアプリケーションサーバ2が受信した時刻とを比較し、その時間差が所定時間(N分)以内か否かを判定する(N分判定)。
そして、話中情報登録部203は、話中検出時刻からN分以内のときに、話中切断信号に付された着信端末番号および発呼信号に付された発信端末番号を、そのアプリケーションサーバの記憶部21に保持する。なお、話中情報登録部203は、着信端末番号および発信端末番号を、記憶部21内の話中監視登録情報200に記憶しておいてもよい。この着信端末番号および発信端末番号の話中監視登録情報200への記憶を仮登録とよぶときがある。
【0054】
話中監視登録情報管理部204は、話中監視登録情報200に仮登録した着信端末番号および発信端末番号を付して、話中監視の開始を要求する話中監視登録通知を生成し、加入者サーバ(着)1bに送信する。そして、話中監視登録情報管理部204は、加入者サーバ(着)1bから、話中監視登録通知に付された着信端末番号および発信端末番号を、加入者サーバ(着)1bの記憶部17(17b)に話中監視情報150として登録したことを示す要求成功信号を受信する。そして、話中監視登録情報管理部204は、この要求成功信号の受信を契機に、着信端末番号と、発信端末番号と、その要求成功信号をアプリケーションサーバ2が受信した時刻であるL分監視時刻とを、話中監視登録情報200に記憶する。なお、この話中監視登録情報管理部204による、加入者サーバ(着)1bからの要求成功信号受信時の着信端末番号および発信端末番号の話中監視登録情報200への登録を本登録とよぶときがある。
このL分監視時刻は、アプリケーションサーバ2が、着信端末5bの話中監視を継続する所定の時間(L分)の開始時刻を示す。
【0055】
カスタマコントロール部205は、話中終了通知サービスの利用を示す所定の信号(ダイヤル「159」)を話中情報登録判定部202が受信したとき、話中監視の登録(ダイヤル「1」)、着信端末5bへの再発信(ダイヤル「3」)、話中終了通知確認(ダイヤル「8」)、話中監視登録消去(ダイヤル「9」)等の、操作を促すカスタマコントロール情報をガイダンス指示部211に出力する。
【0056】
話中終了通知制御部206は、加入者サーバ(着)1bからの話中終了通知を受信する。そして、話中終了通知制御部206は、その話中終了通知に示される着信端末番号と発信端末番号とが話中監視登録情報200に登録されているか否かを判定し、登録されている場合に、その話中終了通知を受信した時刻(話中終了通知受信時刻)を話中監視登録情報200に記憶する。
なお、この話中終了通知受信時刻は、話中終了通知を受信の有無を判定する話中終了通知受信情報として、話中監視登録消去部209が利用する。つまり、話中監視登録消去部209は、話中監視登録情報200に、着信端末5bの話中終了通知受信時刻が記憶されていれば、話中終了通知を受信していると判定し、話中終了通知受信時刻が記録されていなければ、話中終了通知を受信していないと判定する。
【0057】
また、話中終了通知制御部206は、メディアサーバ3から話中終了通知の受信確認を示す情報(ダイヤル「8」)を受信すると、話中終了通知の受信済みの場合は、ガイダンス出力指示情報、発信端末番号、および話中終了通知受信時刻を、ガイダンス指示部211を介してメディアサーバ3に送信する。一方、話中終了通知制御部206は、話中終了通知が未受信の場合は、話中終了通知を受信していない旨、つまり話中監視継続中である旨のガイダンス出力指示を、ガイダンス指示部211を介してメディアサーバ3に送信する。
【0058】
呼出し送出管理部207は、加入者サーバ(着)1bからの話中終了通知に付された着信端末番号および発信端末番号が、話中情報登録判定部202により、話中監視登録情報200に登録済みを確認したのを契機に、発呼信号を発信端末5aに向けて送信する。そして、呼出し送出管理部207は、発信端末5aのオフフック(Off-hook)による応答信号を受信すると、ガイダンス出力指示情報、発信端末番号、および話中終了通知受信時刻をガイダンス指示部211を介してメディアサーバ3に送信する。そして、呼出し送出管理部207は、メディアサーバ3からの応答信号(要求応答)を受信すると、その受信した時刻を、再発信待ちJ分監視時刻として、話中監視登録情報200に記憶する。
この再発信待ちJ分監視時刻は、話中終了通知を受信した発信端末5aが、カスタマコントロールによる再発信を実行できる所定の時間(J分)の開始時刻を示す。
【0059】
また、呼出し送出管理部207は、発信端末5aの呼出し音を鳴らす所定の時間である呼出し時間(I秒)、発信端末5aがオフフックされなかった場合に、再度呼出し音を鳴らす所定の間隔である呼出し間隔(H分)、および呼出し送出回数のカウント(最大G回:例えば3回)の制御を行う。
具体的には、呼出し送出管理部207は、呼出し時間I秒の確認を行い、I秒が経過しても呼出し送出に対して、発信端末5aのオフフックがない場合には、呼出し停止の処理を行う。そして、呼出し送出管理部207は、呼出し間隔H分の確認を行い、H分ごとに最大G回まで、呼出し送出の処理を繰り返す。
【0060】
再発信指示部208は、メディアサーバ3から着信端末5bへの再発信を示す情報(ダイヤル「3」)を受信すると、話中監視登録情報200に記憶された再発信待ちJ分監視時刻と比較し、再発信を示す情報を受信した時刻が、再発信待ちJ分監視時刻から所定の時間(J分)以内であれば、発呼信号を、加入者サーバ(発)1aを介して、着信端末5bへ向けて送信(再発信)する。そして、再発信指示部208は、着信端末5bへの再発信を契機に、送信した話中監視登録情報200を消去する。
【0061】
話中監視登録消去部209は、メディアサーバ3から話中監視登録消去を示す情報(ダイヤル「9」)を受信すると、該当する話中監視登録情報200を消去する。
そして、話中監視登録消去部209は、話中監視登録情報200に、話中終了通知受信時刻が記憶されているか否かを判定し、話中監視通知受信時刻が記憶されていなければ、話中終了通知を受信していない、つまり、加入者サーバ(着)1bが話中監視中であるとして、加入者サーバ(着)1bに向けて、話中監視情報消去通知を送信する。
【0062】
話中監視登録タイムアウト判定部210は、話中監視登録情報管理部204が話中監視登録情報200に登録した、L分監視時刻を監視し、L分監視時刻から所定の時間(L分)が経過すると、L分タイムアウトを起動する。具体的には、発信端末5aに対し、発呼信号を送信し、その応答信号を受信すると、話中監視登録情報200を消去する。そして、話中監視登録タイムアウト判定部210は、L分タイムアウトにより話中監視登録情報200を消去した旨、つまり、話中監視を中止した旨のガイダンス出力指示を、ガイダンス指示部211を介してメディアサーバ3に送信する。
【0063】
ガイダンス指示部211は、処理部20内の各処理部の指示に基づき、メディアサーバ3に対して、ガイダンス指示情報を送信する。
【0064】
記憶部21は、前記した話中監視登録情報200が記憶される。この話中監視登録情報200には、話中監視を行う、着信端末番号、発信端末番号、L分監視時刻、話中終了通知受信時刻、再発信待ちJ分監視時刻が記憶される。
【0065】
(メディアサーバ)
メディアサーバ3は、アプリケーションサーバ2からの指示にしたがい、話中監視登録のためのガイダンスや、カスタマコントロールのためのメッセージを発信端末5aに送信する。このメディアサーバ3は、ガイダンス出力部31と、カスタマコントロール情報送信部32とを含んで構成される。
【0066】
ガイダンス出力部31は、アプリケーションサーバ2のガイダンス指示部211からの指示に基づき、通話終了通知サービスを提供するためのガイダンスを発信端末5に出力する。また、カスタマコントロール情報送信部32は、ガイダンス出力部31のガイダンスにしたがい、発信端末5aに入力された所定の操作番号(カスタマコントロール情報)をアプリケーションサーバ2に送信する。
【0067】
(中継サーバ)
図1に戻り、中継サーバ6は、加入者サーバ(発)1aと加入者サーバ(着)1bと接続され、発呼信号や通話終了通知サービスに必要な各種制御信号を中継する処理を行う。
【0068】
≪処理手順≫
次に、図1および図2を参照しつつ、本実施形態に係る通話終了通知サービスの処理手順を説明する。まず、(1)通話終了通知サービスの対象となる発信端末5aと着信端末5bとが両方ともIP網に収容する場合(IP網発−IP網着)を説明し、次に、(2)発信端末5aがIP網に収容され、着信端末5bが従来の公衆電話網(PSTN)に収容される場合(IP網発−PSTN着)、(3)発信端末5aが公衆電話網(PSTN)に収容され、着信端末5bがIP網に収容される場合(PSTN発−IP網着)について説明する。なお、IP網内で用いられるセッション制御プロトコルとして、SIP(Session Initiation Protocol)を例に説明するが、これに限定されず、H.323等他のプロトコルでも適用可能である。
【0069】
(1)IP網発−IP網着
<話中検出>
図3は、本実施形態に係る話中検出時の話中検出情報保持(IP網発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0070】
発信端末5aから着信端末5bに向けてダイヤルが行われ、IP変換装置4a、加入者サーバ(発)1aを介して発呼信号(INVITE)を受信した加入者サーバ(着)1bは、着信端末5bを収容するIP変換装置4bに発呼信号(INVITE)を送信する(S101〜S106)。IP変換装置4bは、着信端末5bが通話中であるため、話中切断信号(486)を加入者サーバ(着)1bに送信する(S107)。話中切断信号を受信した加入者サーバ(着)1b(話中検出処理部14)は、話中切断信号の受信したことにより、着信端末5bが話中であると判定する(話中検出)(S108)。そして、加入者サーバ(着)1bは、受信した話中切断信号(486)に、話中監視登録が可能であることを示す話中監視登録可通知を付して、加入者サーバ(発)1aに送信し(S109)、IP変換装置4bに、受信確認信号(ACK)を返信する(S110)。
【0071】
加入者サーバ(発)1a(話中検出情報制御部13)は、話中監視登録可通知が付された話中切断信号(486)を受信すると、着信端末5bの着信端末番号と、加入者サーバ(発)1aがその話中切断信号(486)を受信した時刻を示す話中検出時刻とを、話中検出情報100として記憶部17a内に保持する(話中検出情報保持)(S111)。
【0072】
そして、加入者サーバ(発)1aは、話中切断信号(486)を発信端末5aを収容するIP変換装置4aに送信し(S112)、受信確認信号を加入者サーバ(着)1bに返信する(S113)。そして、IP変換装置4aが、発信端末5aに着信端末5bが通話中であることを示すBT(ビジートーン)が送出し、処理を終える(S114〜S116)。
【0073】
このようにすることで、加入者サーバ(着)1bは、着信端末5bが通話中であることを検出する。そして、話中監視登録可通知を受信した加入者サーバ(発)1aは、着信端末番号と話中検出時刻とを話中検出情報100として保持することができる。
【0074】
<話中監視登録>
図4および図5は、本実施形態に係る話中監視登録(IP網発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0075】
発信端末5aから通話終了通知サービスを示す所定の番号(例えば、ダイヤル「159」)が発信され、IP変換装置4aを介して、加入者サーバ(発)1aは、発呼信号(INVITE)を受信する(図4のS201〜S204)。そして、加入者サーバ(発)1a(話中検出情報制御部13)は、話中検出情報(着信端末番号、話中検出時刻)100を抽出し(S205)、その発呼信号に話中検出情報100を付して、アプリケーションサーバ2へ送信する(S206)。
【0076】
話中検出情報100が付された発呼信号を受信したアプリケーションサーバ2(話中情報登録判定部202)は、話中監視登録情報200に、その話中検出情報100に付された着信端末番号と対応する発信端末番号とが登録済みか否かを判定する。そして、アプリケーションサーバ2は、判定の結果、話中監視登録情報200に未登録の場合に、受信した話中検出情報100に含まれる話中検出時刻と、その話中検出情報100を受信した時刻とを比較し、所定の時間(N分)以内か否かを判定する(N分判定)。そして、アプリケーションサーバ2(話中情報登録部203)は、話中検出時刻からN分以内のときに、着信端末番号および発信端末番号を話中監視登録情報200に仮登録する(S207)。
【0077】
そして、アプリケーションサーバ2(ガイダンス指示部211)は、話中監視登録を促すガイダンス指示をメディアサーバ3に送信し(S208〜S213)、メディアサーバ3(ガイダンス出力部31)から発信端末5aに、話中監視登録を促すガイダンスが出力される(S214)。例えば、『電話番号0A〜Jの通話終了をお知らせする場合、数字の「1」を押して登録してください。』とガイダンスされる。
【0078】
次に、発信端末5aから、ガイダンスにしたがって、カスタマコントロール情報(カスコン情報)として話中監視登録を示す信号(ダイヤル「1」)が送信される(S215)。信号(ダイヤル「1」)を受信したメディアサーバ3(カスタマコントロール情報送信部32)は、アプリケーションサーバ2に対して、カスタマコントロール情報(「1」)を送信し(S216)、要求成功(200)を受信する(S217)。
【0079】
カスタマコントロール情報(「1」)を受信したアプリケーションサーバ2(話中監視登録情報管理部204)は、着信端末番号および発信端末番号を付した話中監視登録通知を生成し、加入者サーバ(発)1aを介して、加入者サーバ(着)1bに送信する(S218,S219)。
【0080】
話中監視登録通知を受信した加入者サーバ(着)1b(話中監視情報登録部15)は、着信端末番号および発信端末番号を話中監視情報150として登録する(S220)。このとき、加入者サーバ(着)1bが話中監視登録通知を受信した時刻をM分監視時刻として話中監視情報150にさらに記憶する。このM分監視時刻は、加入者サーバ(着)1bが、着信端末5bの話中監視を継続するM分間の開始時刻を意味する。
【0081】
そして、加入者サーバ(着)1bは、話中監視情報150への登録を契機に、要求成功(200)を、加入者サーバ(発)1aを介して、アプリケーションサーバ2に送信する(S221,S222)。
【0082】
要求成功(200)を受信したアプリケーションサーバ2は、着信端末番号および発信端末番号を話中監視登録情報200に登録する(本登録)(S223)。このとき、アプリケーションサーバ2が要求成功(200)を受信した時刻をL分監視時刻として話中監視登録情報200にさらに記憶する。このL分監視時刻は、アプリケーションサーバ2が、話中監視を継続するL分間の開始時刻を意味する。
【0083】
なお、アプリケーションサーバ2に課金処理部(不図示)を備えさせ、話中監視登録情報200の本登録を行った時点で、発信端末5aについて、本通話終了通知サービスの利用料金(付加使用料)を課金するための課金情報を生成するようにしてもよい。
【0084】
話中監視登録情報200の本登録を行ったアプリケーションサーバ2は、話中監視登録を行った旨のガイダンス指示をメディアサーバ3に送信し、メディアサーバ3から発信端末5aに、登録完了のガイダンスが出力される(S224〜S226)。例えば、「○時○分に電話番号0A〜Jを登録しました。ただいまからL分以内に相手の方の通話が終了すればお知らせします。」とガイダンスされる。
【0085】
そして、発信者がオンフック(On-hook)するか(図5のS227)、オンフックせずに強制切断により(図5のS228)、通話を終了する。
【0086】
このようにすることで、IP網において、発信端末5aからの通話が、接続先の着信端末5bが話中のためつながらない場合に、通話終了通知サービスの話中監視登録を行うことができる。
【0087】
<話中終了通知>
図6は、本実施形態に係る話中終了通知(IP網発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0088】
加入者サーバ(着)1bは、着信端末5bの通話が終了するとIP変換装置4bから通話終了信号を受信する(S301,S302)。そして加入者サーバ(着)1b(終話検出部16)は、K秒監視を開始する。このK秒監視の間、着信端末5bがオフフックされなかった場合に、加入者サーバ(着)1bは、着信端末5bの通話が終了したと判定する(終話検出)(S303)。また、加入者サーバ(着)1bは、通話終了信号を受信した時刻と、話中監視情報150に記憶したM分監視時刻を比較し、その差がM分以内であれば、話中監視中であると判定する。なお、M分を超えている場合は、加入者サーバ(着)1bは、処理を終了する。
【0089】
続いて、加入者サーバ(着)1b(終話検出部16)は、着信端末番号および発信端末番号を話中監視情報150から抽出し、着信端末番号および発信端末番号を付した話中終了通知を生成する。そして、加入者サーバ(着)1bは、話中監視情報150を削除し(S304)、加入者サーバ(発)1aを介してアプリケーションサーバ2に、話中終了通知を送信する(S305,S306)。
【0090】
話中終了通知を受信したアプリケーションサーバ2(話中情報登録判定部202)は、その話中終了通知に含まれる着信端末番号および発信端末番号が話中監視登録情報200に登録されているか否かを判定する。そして、アプリケーションサーバ2は、着信端末番号および発信端末番号が登録されている場合には、その話中終了通知を受信した時刻(話中終了通知受信時刻)を、話中監視登録情報200に記憶する(S307)。そして、アプリケーションサーバ2は、加入者サーバ(発)1aを介して、加入者サーバ(着)1bに要求成功(200)を送信する(S308,S309)。
【0091】
次に、アプリケーションサーバ2は、ガイダンスのリソースを事前に確保しておくため、メディアサーバ3に対して発呼信号(INVITE)を送信し(S310)、要求応答(200)を受信する(S311)。
【0092】
そして、アプリケーションサーバ2(呼出し送出管理部207)は、発信端末5aを呼出すため、網内発呼により、加入者サーバ(発)1aに対して、発呼信号(INVITE)の送出を行う(S312)。発呼信号(INVITE)を受信した加入者サーバ(発)1aは、IP変換装置4aに対して発呼信号(INVITE)の送出を行い、発信端末5aに対して呼出し信号が送出される(S313,S314)。
【0093】
呼出し信号に対して、発信端末5aがオフフックされた場合は、その要求応答(200)がアプリケーションサーバ2に送信され(S315〜S317)、アプリケーションサーバ2は、メディアサーバ3に対して、更新通知(UPDATE)の送出を行う(S318)。ここで更新通知(UPDATE)は、更新通知(ACK)を用いてもよい。
【0094】
また、アプリケーションサーバ2は、メディアサーバ3に対して、話中終了を通知するガイダンス出力指示を送信し(S319)、その要求応答(200)を受信する(S320)。
【0095】
メディアサーバ3から要求応答(200)を受信したアプリケーションサーバ2(呼出し送出管理部207)は、その要求応答(200)を受信した時刻を、再発信待ちJ分監視時刻として、話中監視登録情報200に登録する(S321)。
【0096】
要求応答をアプリケーションサーバ2に送信したメディアサーバ3は、発信端末5aに向けて、話中終了のガイダンスを出力する(S322)。例えば、「○時○分に電話番号0A〜Jの通話が終了しました。」とガイダンスされる。
【0097】
その後は、図5のS227、S228と同様に、発信者の操作(オンフック、またはオンフックせずにタイムアウト)に応じて、切断シーケンスが終話処理として行われる。
【0098】
このようにすることで、IP網における通話終了通知サービスにおいて、発信端末5(5a)は、着信端末5(5b)の話中終了の通知を受けることができる。
【0099】
<話中終了通知(呼出し送出管理)>
図7は、本実施形態に係る話中終了通知(IP網発−IP網着)における呼出し送出管理の処理の流れを示すシーケンス図である。図6に示した話中終了通知においては、呼出し送出に対して1回で発信端末5aが応答(オフフック)した例を示したが、この図7においては、呼出し送出に対して、発信端末5aが応じない(オフフック)にならない場合の動作を説明する。なお、話中終了通知の送出処理において、図6のS301からS309までの処理は同じであるので記載を省略する。
【0100】
話中終了通知を、加入者サーバ(着)1bから加入者サーバ(発)1aを介して受信したアプリケーションサーバ2は、呼出し送出管理を行う。具体的には、まず、アプリケーションサーバ2は、ガイダンスのリソースを事前に確保しておくため、メディアサーバ3に対して発呼信号(INVITE)を送信し(S401)、要求応答(200)を受信する(S402)。
次に、アプリケーションサーバ2(呼出し送出管理部207)は、発信端末5aの呼出し時間I秒のタイマを起動し、呼出し間隔H分のタイマを起動して、呼出し送出回数をカウントする(例えば、最大G回に設定)(S403)。
【0101】
そして、アプリケーションサーバ2は、呼出し送出指示のため、網内発呼により、加入者サーバ(発)1aに対して発呼信号(INVITE)の送出を行う(S404)。次に、発呼信号(INVITE)を受信した加入者サーバ(発)1aは、呼出し送出指示のため、IP変換装置4aに対して発呼信号(INVITE)の送出を行い(S405)、発信端末5aに対して、呼出しが送出される(S406)。
【0102】
次に、アプリケーションサーバ2は、呼出し時間I秒タイマの確認を行い、I秒が経過しても呼出し送出に対して、発信端末5aが応じない(オフフックとならない)場合は、呼出し停止の処理(取消(CANCEL))行う(S407〜S417)。その後、アプリケーションサーバ2は、呼出し間隔H分タイマの確認を行い、H分サイクルで、呼出し送出処理が最大G回まで行われる。なお、図7のS415において、アプリケーションサーバ2は、メディアサーバ3に対して終了(BYE)を送出し、メディアサーバ3のリソースを解放しているが、この終了(BYE)を送出せず、メディアサーバ3のリソースを確保しておくようにしてもよい。
【0103】
このようにすることで、IP網における通話終了通知サービスにおいて、利用者の発信端末5(5a)への話中終了通知の呼出し送出管理を行うことができる。
【0104】
<カスタマコントロールによる再発信>
図8および図9は、本実施形態に係るカスタマコントロールによる再発信(IP網発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0105】
発信端末5aから通話終了通知サービスを示す所定の番号(例えば、ダイヤル「159」)が発信された後、アプリケーションサーバ2が受信するまでの図8のS501〜S506までの処理は、図4のS201〜S206の処理と同様であるので説明を省略する。
【0106】
話中検出情報100が付された発呼信号を受信したアプリケーションサーバ2(話中情報登録判定部202)は、その話中検出情報100に付された着信端末番号と対応する発信端末番号とが、話中監視登録情報200に、登録済みか否かを判定し、登録済みであることを確認する(図8のS507)。
【0107】
次に、アプリケーションサーバ2は、再発信を促すガイダンス送出指示のため、メディアサーバ3に対して、着信端末番号およびL分監視時刻の送出を行い(S508〜S513)、メディアサーバ3から発信端末5aに、再発信を促すガイダンスが出力される(S514)。例えば、『○時○分に話中監視の登録をした電話番号0A〜Jにかけ直す場合、数字の「3」を押してください。』とガイダンスされる。
【0108】
次に、発信端末5aから、ガイダンスにしたがって、カスタマコントロール情報(カスコン情報)として再発信を示す信号(ダイヤル「3」)が送信される(S515)。信号(ダイヤル「3」)を受信したメディアサーバ3は、アプリケーションサーバ2に対して、カスタマコントロール情報(「3」)を送信し(S516)、要求成功信号を受信する(S517)。
【0109】
カスタマコントロール情報(「3」)を受信したメディアサーバ3(再発信指示部208)は、その受信時刻と話中監視登録情報200に記憶された再発信待ちJ分監視時刻とを比較し、その受信時刻がJ分以内か判定する(S518)。そして、アプリケーションサーバ2はJ分以内である場合に、再発信指示のため、網内発呼により加入者サーバ(発)1aに対して、発呼信号(INVITE)を送出(S519)した上で、話中監視登録情報200を消去する。
【0110】
発呼信号(INVITE)を受信した加入者サーバ(発)1aは、再発信のため、加入者サーバ(着)1bに対して発呼信号(INVITE)の送出を行う(S520)。発呼信号(INVITE)を受信した加入者サーバ(着)1bは、呼出し送出のためIP変換装置4bに対して、発呼信号(INVITE)の送出を行い(S521)、着信端末5bに対して呼出し信号が送出される(S522)。
【0111】
そして、呼出し中の情報をIP変換装置4bから受信したアプリケーションサーバ2は、メディアサーバ3に対してRBT指示(INFO)の送出を行い(S523〜S527)、メディアサーバ3から発信端末5aに対してRBTが送出される(S528)。なお、通常、RBTは、IP変換装置4から送出されるが、SIPの規定上、Earlyメディアでメディアサーバ3に接続した場合、以降のセッション確立までメディアサーバ3で制御する必要があるため、RBTをメディアサーバ3から送出するものとする。そして、呼出し送出に対して、着信端末5bが応じた(オフフックとなる)場合には、通常の通話接続処理を行う(図9のS529)。
【0112】
このようにすることで、IP網における通話終了通知サービスにおいて、通話が終了した着信端末5(5b)に再発信をすることができる。
【0113】
<話中終了通知確認(話中終了通知受信済みの場合)>
図10は、本実施形態に係る話中終了通知確認(IP網発−IP網着)における話中終了通知受信済みの場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0114】
なお、図10に示すS601〜S607までの処理は、図8に示すS501〜S507の処理と同様であるので説明を省略する。
【0115】
着信端末番号と発信端末番号とが、話中監視登録情報200に、登録済みであることを確認したアプリケーションサーバ2は、話中終了通知の確認を促すガイダンス指示のため、メディアサーバ3に対して、着信端末番号およびL分監視時刻の送出を行い(S608〜S613)、メディアサーバ3から発信端末5aに、話中終了通知の確認を促すガイダンスが出力される(S614)。例えば、『現在登録中の電話番号0A〜Jの登録状況を確認する場合は、数字の「8」を押してください。』とガイダンスされる。
【0116】
次に、発信端末5aから、ガイダンスにしがたって、カスタマコントロール情報(カスコン情報)として、話中終了通知の確認を示す信号(ダイヤル「8」)が送信される(S615)。信号(ダイヤル「8」)を受信したメディアサーバ3は、アプリケーションサーバ2に対して、カスタマコントロール情報(「8」)を送信し(S616)、要求応答信号を受信する(S617)。
【0117】
続いて、アプリケーションサーバ2(話中終了通知制御部206)は、既に話中終了通知を受信しているか否かを確認する。つまり、話中監視登録情報200に、話中終了通知受信時刻が記憶されているか否かを判定する。そして、話中終了通知を受信している場合には、話中監視登録情報200から話中終了通知受信時刻を抽出する(S618)。そして、アプリケーションサーバ2は、ガイダンス指示のため、メディアサーバ3に対して、その話中終了通知受信時刻の送信を行い要求応答を受信し(S619,S620)、メディアサーバ3から発信端末5aに、話中終了通知を受信していることを示すガイダンスが出力される(S621)。例えば、『登録されていた電話番号0A〜Jは、通話が終了しています。呼び返すときは、数字の「3」を押してください。』とガイダンスされる。以後、再発信を示す信号(ダイヤル「3」)が、カスタマコントロール情報として送信された場合には、図8のS515から処理と同様に再発信がなされる。
【0118】
このようにすることで、IP網における通話終了通知サービスにおいて、話中終了通知の受信を確認することができる。つまり、着信端末5bの通話が終了したことを確認することができる。
【0119】
<話中終了通知確認(話中終了通知未受信の場合)>
図11は、本実施形態に係る話中終了通知確認(IP網発−IP網着)における話中終了通知未受信の場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0120】
なお、図11に示すS701〜S717までの処理は、図10に示すS601〜S617の処理と同様であるので説明を省略する。
【0121】
アプリケーションサーバ2(話中終了通知制御部206)は、メディアサーバ3からカスタマコントロール情報(「8」)を受信すると、話中終了通知を受信しているか否かを確認する。つまり、話中監視登録情報200に、話中終了通知受信時刻が記憶されているか否かを判定する。そして、話中終了通知を受信していない場合には、アプリケーションサーバ2は、話中終了通知が未受信であることを示すガイダンス出力指示をメディアサーバ3に送信を行い要求応答を受信し(S719,S720)、メディアサーバ3から発信端末5aに、話中終了通知が未受信であることを示すガイダンスが出力される(S721)。例えば、「登録中の電話番号0A〜Jは、まだ、通話中です。」とガイダンスされる。その後は、図5のS227またはS228と同様に、発信者の操作(オンフック、またはオンフックせずにタイムアウト)に応じて、終話処理を行う。
【0122】
このようにすることで、IP網における通話終了通知サービスにおいて、話中終了通知の未受信を確認することができる。つまり、着信端末5bの通話が継続中であることを確認することができる。
【0123】
<話中監視登録消去(着側が終話状態の場合)>
図12は、本実施形態に係る話中監視登録消去(IP網発−IP網着)における着信端末が終話状態の場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0124】
なお、図12に示すS801〜S807までの処理は、図10に示すS601〜S607の処理と同様であるので説明を省略する。
【0125】
着信端末番号と発信端末番号とが、話中監視登録情報200に、登録済みであることを確認したアプリケーションサーバ2(話中監視登録消去部209)は、話中監視登録を消去するか否かの選択入力を促すガイダンス指示のため、メディアサーバ3に対して、着信端末番号およびL分監視時刻の送出を行い(S808〜S813)、メディアサーバ3から発信端末5aに、話中監視登録を消去するか否かの選択入力を促すガイダンスが出力される(S814)。例えば、『現在登録中の電話番号を消去する場合は、数字の「9」を押してください。』とガイダンスされる。
【0126】
次に、発信端末5aから、ガイダンスにしがたって、カスタマコントロール情報(カスコン情報)として、話中監視登録の消去を示す信号(ダイヤル「9」)が送信される(S815)。信号(ダイヤル「9」)を受信したメディアサーバ3は、アプリケーションサーバ2に対して、カスタマコントロール情報(「9」)を送信し(S816)、要求応答信号を受信する(S817)。
【0127】
続いて、アプリケーションサーバ2(話中終了通知制御部206)は、既に話中終了通知を受信しているか否かを確認する。つまり、話中監視登録情報200に、話中終了通知受信時刻が記憶されているか否かを判定する。そして、話中終了通知を受信している場合に、アプリケーションサーバ2(話中監視登録消去部209)は、話中監視登録情報200の消去を行う(S818)。そして、アプリケーションサーバ2は、メディアサーバ3に対して、ガイダンス指示を行い要求応答を受信し(S818,S819)、メディアサーバ3から発信端末5aに、話中監視登録情報200が消去された旨のメッセージが出力される(S821)。その後は、図5のS227またはS228と同様に、発信者の操作(オンフック、またはオンフックせずにタイムアウト)に応じて、終話処理を行う。
【0128】
このようにすることで、IP網における通話終了通知サービスにおいて、話中監視登録情報200の削除をすることができる。
【0129】
<話中監視登録消去(着側が話中監視中の場合)>
図13は、本実施形態に係る話中監視登録消去(IP網発−IP網着)における着信端末が話中監視中の場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0130】
なお、図13に示すS901〜S917までの処理は、図12に示すS801〜S817の処理と同様であるので説明を省略する。
【0131】
アプリケーションサーバ2(話中監視登録消去部209)は、メディアサーバ3から、カスタマコントロール情報(「9」)を受信すると、話中終了通知を受信しているか否かを確認する。つまり、話中監視登録情報200に、話中終了通知受信時刻が記憶されているか否かを判定する。そして、話中終了通知を受信していない場合には、アプリケーションサーバ2(話中監視登録消去部209)は、話中監視登録情報200の消去を行い(S918)、メディアサーバ3に対して、話中監視登録を消去した旨のガイダンス指示を行い要求応答を受信する(S919,S920)。
【0132】
続いて、アプリケーションサーバ2は、加入者サーバ(着)1bに記憶された話中監視情報150の消去を指示する話中監視情報消去通知を生成して、加入者サーバ(発)1aを介して、加入者サーバ(着)1bに送信する(S921,S922)。
【0133】
話中監視情報消去通知を受信した加入者サーバ(着)1bは、話中監視情報150の消去を行う(S923)。そして、加入者サーバ(着)1bは、話中監視情報150を消去した旨を示す要求応答を、加入者サーバ(発)1bを介してアプリケーションサーバ2に送信する(S924,S925)。続いて、メディアサーバ3から発信端末5aに、話中監視登録情報200が消去された旨のメッセージが出力される(S926)。その後は、図5のS227またはS228と同様に、発信者の操作(オンフック、またはオンフックせずにタイムアウト)に応じて、終話処理を行う。
【0134】
このようにすることで、IP網における通話終了通知サービスにおいて、着信端末5bの話中監視が継続中の場合に、アプリケーションサーバ2に記憶された話中監視登録情報200、および加入者サーバ(着)1bに記憶された話中監視情報150を消去することができる。
【0135】
<話中監視登録タイムアウト>
図14は、本実施形態に係る話中監視登録タイムアウト(IP網発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0136】
まず、図4に示す話中監視登録のS222において、加入者サーバ(着)1bから要求成功(200)を受信したアプリケーションサーバ2は、この要求成功(200)を受信した時刻をL分監視時刻として話中監視登録情報200に記憶し、その経過時間を監視している(S1001)。
【0137】
そして、アプリケーションサーバ2(話中監視登録タイムアウト判定部210)は、L分監視時刻から所定の時間(L分)経過すると、着信端末5bの監視を終了するL分タイムアウトと判定する(S1002)。続いて、アプリケーションサーバ2は、ガイダンスのリソースを事前に確保しておくため、メディアサーバ3に対して発呼信号(INVITE)を送信し(S1003)、要求応答(200)を受信する(S1004)。
【0138】
次に、アプリケーションサーバ2は、発信端末5aを呼出すため、網内発呼により、加入者サーバ(発)1aに対して、発呼信号(INVITE)の送出を行う(S1005)。発呼信号(INVITE)を受信した加入者サーバ(発)1aは、IP変換装置4aに対して発呼信号(INVITE)の送出を行い、発信端末5aに対して呼出し信号が送出される(S1006,S1007)。
【0139】
呼出し信号に対して、発信端末5aがオフフックされた場合は、その要求応答(200)がアプリケーションサーバ2に送信され(S1008〜S1010)、アプリケーションサーバ2は、メディアサーバ3に対して、更新通知(UPDATE)の送出を行う(S1011)。ここで更新通知(UPDATE)は、更新通知(ACK)を用いてもよい。
【0140】
また、アプリケーションサーバ2は、メディアサーバ3に対して、話中監視登録タイムアウトにより、着信端末5bの話中監視の終了を示すガイダンス出力指示を送信する(S1012)。そして、アプリケーションサーバ2は、話中監視登録情報200を消去する(S1013)。続いて、アプリケーションサーバ2は、加入者サーバ(着)1bの話中監視情報150の消去を指示する話中監視情報消去通知を生成し、加入者サーバ(発)1aに送信する(S1014)。
【0141】
続いて、メディアサーバ3は、アプリケーションサーバ2からのガイダンス出力指示に対する要求応答(200)をアプリケーションサーバ2に送信し(S1015)、着信端末5bの話中監視の終了を示すメッセージを発信端末5aに出力する(S1016)。例えば、「登録からL分経ちましたが、電話番号0A〜Jの通話が終了しないため、登録を消去しました。」とメッセージを出力する。
【0142】
次に、加入者サーバ(発)1aは、話中監視情報消去通知を加入者サーバ(着)1bに送信する(S1017)。話中監視情報消去通知を受信した加入者サーバ(着)1bは、話中監視情報150の消去を行う(S1018)。そして、加入者サーバ(着)1bは、話中監視情報150を消去した旨を示す要求応答を、加入者サーバ(発)1bを介してアプリケーションサーバ2に送信する(S1019,S1010)。その後は、図5のS227またはS228と同様に、発信者の操作(オンフック、またはオンフックせずにタイムアウト)に応じて、終話処理を行う。
【0143】
このようにすることで、IP網における通話終了通知サービスにおいて、着信端末5bの通話が所定の時間(L分)終了しない場合に、話中監視登録情報200を消去し、話中監視を終了させることができる。
【0144】
(2)IP網発−PSTN着
次に、通話終了通知サービスの対象となる発信端末5aがIP網に収容され、着信端末5bが従来の公衆電話網(PSTN)に収容される場合について説明する。
【0145】
図15は、本実施形態に係る通話終了通知サービスを、IP網とPSTNとが接続された通信システム(IP網発−PSTN着)において提供する構成図である。
【0146】
図15に示すように、IP網とPSTNとの間に、関門中継サーバ(ゲートウェイ装置)8が設けられる。この関門中継サーバ8は、IP網とPSTNとの相互に接続し、プロトコル変換する装置である。
本通信システムは、発信端末5aを収容するIP網に、IP変換装置4(4a)、加入者サーバ(発)1(1a)、アプリケーションサーバ(発)2、メディアサーバ3、および中継サーバ6を含んで構成される。また、着信端末5bを収容するPSTNには、加入者交換機(着)7b、関門中継交換機91、および関門信号転送装置92を含んで構成される。
【0147】
関門中継交換機91は、他の通信網と相互接続するための装置であり、発呼信号や応答信号の中継を行う。関門信号転送装置92は、通話終了通知サービスを提供するための制御信号を送受信するための装置である。
【0148】
以下、発信端末5aがIP網に収容され、着信端末5bがPSTNに収容される場合の通話終了通知サービスの処理の流れについて、IP網発−IP網着で説明した処理と異なる処理について説明する。なお、IP網発−IP網着の処理と同一の処理には、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0149】
<話中検出>
図16は、本実施形態に係る話中検出時の話中検出情報保持(IP網発−PSTN着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0150】
図3に示すS101〜S104までの処理と同様の処理を行って、発呼信号(INVITE)を受信した加入者サーバ(発)1aは、関門中継サーバ8に、その発呼信号(INVITE)を送信する(S1101)。そして、関門中継サーバ8は、IP網内にプロトコルをPSTN内のプロトコルに変換し、その発呼信号(IAM)を関門中継交換機91を介して、加入者交換機(着)7bに送信し、その完了信号(ACM)を受信する(S1102〜S1105)。加入者交換機7bは、着信端末5bが話中であることを検出する(話中検出)(S1106)。そして、加入者交換機7bは、話中検出の経過情報(呼経過(CPG))を送信し(S1107,S1108)、切断信号(REL)に話中監視登録可通知を付して、関門中継サーバ8に送信する(S1109,S1110)。
【0151】
話中監視登録可通知が付された切断信号(REL)を受信した関門中継サーバ8は、PSTN内のプロトコルをIP網内のプロトコルに変換し、話中切断信号(486)を加入者サーバ(発)1aに送信する(S1111)。これ以降の処理は、図3のS111〜S116までと同様であり、加入者サーバ(発)1aにおいて、話中検出情報100が保持される。
【0152】
このようにすることで、PSTNの加入者交換機7bは、着信端末5bが通話中であることを検出する。そして、関門中継サーバ8を介して、話中監視登録可通知を受信した加入者サーバ(発)1aは、着信端末番号と話中検出時刻とを話中検出情報100として保持することができる。
【0153】
<話中監視登録>
図17は、本実施形態に係る話中監視登録(IP網発−PSTN着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0154】
図4に示すS201〜S218までと同様の処理を行って、アプリケーションサーバ2から話中監視登録通知を受信した加入者サーバ(発)1aは、受信した話中監視登録通知を関門中継サーバ8に送信する(S1201)。そして、関門中継サーバ8は、IP網内にプロトコルをPSTN内のプロトコルに変換し、関門信号転送装置92を介して、話中監視登録通知を加入者交換機7bに送信する(S1202,S1203)。続いて、加入者交換機7bは、話中監視登録通知に付された着信端末番号および発信端末番号を話中監視情報150として登録する(S1208)。加入者交換機7bが話中監視登録通知を受信した時刻をM分監視時刻として話中監視情報150にさらに記憶する。
【0155】
そして、加入者交換機7bは、登録が完了したことを示す登録結果を、関門信号転送装置92を介して、関門中継サーバ8に送信する(S1205,S1206)。
【0156】
登録結果を受信した関門中継サーバ8は、PSTN内のプロトコルをIP網内のプロトコルに変換し、登録結果を要求成功(200)として、加入者サーバ(発)1aに送信する(S1207)。これ以降の処理は、図4および図5のS222〜S228と同様であり、話中監視登録を行った旨のガイダンスが発信端末5aに出力される。
【0157】
このようにすることで、IP網−PSTN着の通信システムにおける通話終了通知サービスにおいて、IP網内の発信端末5aからの通話が、PSTN内の接続先の着信端末5bが話中でありつながらない場合に、話中監視登録を行うことができる。
【0158】
<話中終了通知>
図18は、本実施形態に係る話中終了通知(IP網発−PSTN着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0159】
加入者交換機7bは、着信端末5bの通話が終了するとオンフックを受信する(S1301)。そして加入者交換機7bは、K秒監視を開始する。このK秒監視の間、着信端末5bがオフフックされなかった場合に、加入者交換機7bは、着信端末5bの通話が終了したと判定する(終話検出)(S1302)。また、加入者交換機7bは、オンフックを受信した時刻と、話中監視情報150に記憶したM分監視時刻を比較し、その差がM分以内であれば、話中監視中であると判定する。なお、M分を超えている場合は、加入者交換機7bは、処理を終了する。
【0160】
続いて、加入者交換機7bは、着信端末番号および発信端末番号を話中監視情報150から抽出し、着信端末番号および発信端末番号を付した話中終了通知を生成する。そして、加入者交換機7bは、話中監視情報150を削除し(S1303)、関門信号転送装置92を介して関門中継サーバ8に、話中終了通知を送信する(S1304,S1305)。
【0161】
話中終了通知を受信した関門中継サーバ8は、PSTN内のプロトコルをIP網内のプロトコルに変換し、話中終了通知(MESSAGE)を加入者サーバ(発)1aを介して、アプリケーションサーバ2に送信する(S1306,S1307)。これ以降の処理は、図6のS307〜S322と同様であり、着信端末5bの話中が終了したことのガイダンスが発信端末5aに出力される。
【0162】
このようにすることで、IP網発−PSTN着の通話終了通知サービスにおいて、IP網側の発信端末5(5a)は、PSTN側の着信端末5(5b)の話中終了の通知を受けることができる。
【0163】
<カスタマコントロールによる再発信>
図19および図20は、本実施形態に係るカスタマコントロールによる再発信(IP網発−PSTN着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0164】
図8に示すS501〜S519までと同様の処理を行って、アプリケーションサーバ2から発呼信号(INVITE)を受信した加入者サーバ(発)1aは、受信した発呼信号(INVITE)を関門中継サーバ8に送信する(S1401)。そして、関門中継サーバ8は、IP網内にプロトコルをPSTN内のプロトコルに変換し、関門中継交換機91を介して、発呼信号(IAM)を加入者交換機7bに送信する(S1402,S1403)。続いて、加入者交換機7bは、着信端末5bに対し呼出しを送出する(S1404)。
【0165】
次に、加入者交換機7bは、呼出しの完了信号(ACM/(CPG))を、関門中継交換機91を介して関門中継サーバ8に送信する(S1405,S1406)。関門中継サーバ8は、PSTN内のプロトコルをIP網内のプロトコルに変換し、呼出し中(180)を加入者サーバ(発)1aを介して、アプリケーションサーバ2に送信する(S1407,S1408)。アプリケーションサーバ2は、IP変換装置4aに対して、メディアサーバ3から関門中継サーバ8に繋ぎ替えるための更新通知(UPDATE)を送信する(S1409〜S1412)。そして、加入者交換機7bからRBTが発信端末5aに送信される(S1413)。呼出し送出に対して、着信端末5bがオフフックとなった場合は、関門中継サーバ8を介して通話処理を行う(図20のS1413)。
【0166】
このようにすることで、通話終了通知サービスにおいて、IP網内の発信端末5aからPSTN内の着信端末5bに、再発信をすることができる。
【0167】
<話中監視登録消去(着側が話中監視中の場合)>
図21は、本実施形態に係る話中監視登録消去(IP網発−PSTN着)における着信端末が話中監視中の場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0168】
図13に示すS901〜S921までと同様の処理を行って、アプリケーションサーバ2からの話中監視情報消去通知(MASSAGE)を受信した加入者サーバ(発)1aは、受信した話中監視情報消去通知(MASSAGE)を関門中継サーバ8に送信する(S1501)。そして、関門中継サーバ8は、IP網内にプロトコルをPSTN内のプロトコルに変換し、関門信号転送装置92を介して、話中監視情報消去通知を加入者交換機7bに送信する(S1502,S1503)。続いて、加入者交換機7bは、話中監視情報消去通知に付された着信端末番号および発信端末番号の話中監視情報150を消去する(S1504)。
【0169】
次に、加入者交換機7bは、話中監視情報150を消去した消去結果を、関門信号転送装置92を介して、関門中継サーバ8に送信する(S1505,S1506)。関門中継サーバ8は、PSTN内のプロトコルをIP網内のプロトコルに変換し、要求応答(200)を加入者サーバ(発)1aを介して、アプリケーションサーバ2に送信する(S1507,S1508)。そして、図13のS926と同様に、メディアサーバ3から、話中監視登録情報200が消去された旨のメッセージが出力される。
【0170】
このようにすることで、PSTN内の着信端末5bの話中監視が継続中の場合に、アプリケーションサーバ2に記憶された話中監視登録情報200、および加入者交換機7bに記憶された話中監視情報150を消去することができる。
【0171】
<話中監視登録タイムアウト>
図22は、本実施形態に係る話中監視登録タイムアウト(IP網発−PSTN着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0172】
図14に示すS1001〜S1016までと同様の処理を行って、アプリケーションサーバ2からの話中監視情報消去通知(MASSAGE)を受信(S1014)した加入者サーバ(発)1aは、受信した話中監視情報消去通知(MASSAGE)を関門中継サーバ8に送信する(S1601)。そして、関門中継サーバ8は、IP網内のプロトコルをPSTN内のプロトコルに変換し、関門信号転送装置92を介して、話中監視情報消去通知を加入者交換機7bに送信する(S1602,S1603)。続いて、加入者交換機7bは、話中監視情報消去通知に付された着信端末番号および発信端末番号の話中監視情報150を消去する(S1604)。
【0173】
次に、加入者交換機7bは、話中監視情報150を消去した消去結果を、関門信号転送装置92を介して、関門中継サーバ8に送信する(S1605,S1606)。関門中継サーバ8は、PSTN内のプロトコルをIP網内のプロトコルに変換し、要求応答(200)を加入者サーバ(発)1aを介して、アプリケーションサーバ2に送信する(S1607,S1608)。
【0174】
このようにすることで、PSTN内の着信端末5bの通話が所定の時間(L分)終了しない場合に、アプリケーション2内の話中監視登録情報200を消去し、さらに、加入者交換機7b内の話中監視情報150を消去して、話中監視を終了させることができる。
【0175】
(3)PSTN発−IP網着
次に、通話終了通知サービスの対象となる発信端末5aが従来のPSTNに収容され、着信端末5bがIP網に収容される場合について説明する。
【0176】
図23は、本実施形態に係る通話終了通知サービスを、IP網とPSTNとが接続された通信システム(PSTN発−IP網着)において提供する構成図である。
【0177】
図23に示すように、PSTN網とIP網との間に、関門中継サーバ(ゲートウェイ装置)8が設けられる。本通信システムは、発信端末5aを収容するPSTN側に、加入者交換機(発)7a、関門中継交換機91、関門信号転送装置92を含んで構成される。また、着信端末5bを収容するIP網側に、IP変換装置4b、加入者サーバ(着)1b、中継サーバ6を含んで構成される。なお、PSTNの加入者交換機7aには、発信端末5aにガイダンスを送出するためのガイダンス装置30(不図示)が中継交換機90(不図示)を介して接続されているものとする。
【0178】
以下、発信端末5aがPSTNに収容され、着信端末5bがIP網に収容される場合の通話終了通知サービスの処理の流れについて、IP網発−IP網着で説明した処理と異なる処理について説明する。なお、IP網発−IP網着の処理と同一の処理には、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0179】
<話中検出>
図24は、本実施形態に係る話中検出時の話中検出保持(PSTN発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0180】
PSTN網に収容される発信端末5aからIP網に収容される着信端末5bに向けてダイヤルが行われ、発呼を受信した加入者交換機7aは、発呼信号を関門中継交換機91を介して関門中継サーバ8に送信する(S1701〜S1705,S1708)。関門中継サーバ8は、PSTN内のプロトコルをIP網内のプロトコルに変換し、発呼信号(INVITE)を加入者サーバ(着)1bに送信する(S1707)。
【0181】
そして、加入者サーバ(着)1bは、図3に示すS106〜S108と同様の処理を行い、着信端末5bが話中であると判定する(話中検出)。そして、加入者サーバ(着)1bは、受信した話中切断信号(486)に、話中監視登録可通知を付して、関門中継サーバ8に送信し(S1709)、IP変換装置4bに受信確認(ACK)を返信する(S110)。
【0182】
関門中継サーバ8は、IP網内のプロトコルをPSTN内のプロトコルに変換し、関門中継交換機91を介して、話中監視登録可通知を付した話中切断信号(REL)を加入者交換機7aに送信し(S1710,S1711)、開放通知(RLC)を関門中継サーバ8から受信して(S1712)、受信確認(ACK)を加入者サーバ1bに送信する(S1713)。
【0183】
加入者交換機7aは、開放通知(RLC)を関門中継交換機91に送信し(S1714)、着信端末番号と、その話中切断信号(REL)を受信した時刻を示す話中検出時刻とを、話中検出情報100として加入者交換機7aの記憶部に保持する(話中検出情報保持)(S1715)。そして、加入者交換機7aは、発信端末5aに着信端末5bが通話中であることを示すBT(ビジートーン)が送出し(S1716)、発信端末5aがオンフックされ処理を終える(S1717)。
【0184】
このようにすることで、IP網の加入者サーバ1bは、着信端末5bが通話中であることを検出する。そして、関門中継サーバ8を介して、話中監視登録可通知を受信した加入者交換機7aは、着信端末番号と話中検出時刻とを話中検出情報100として保持することができる。
【0185】
<話中管理登録>
図25は、本実施形態に係る話中監視登録(PSTN発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0186】
発信端末5aから通話終了通知サービスを示す所定の番号(例えば、ダイヤル「159」)が発信され、加入者交換機7aが受信する(S1801〜S1803)。そして、加入者交換機7aは、話中検出情報(着信端末番号、話中検出時刻)100を抽出する(S1804)。そして、加入者交換機7aは、その話中検出情報100に付された着信端末番号と対応する発信端末番号とが話中監視登録情報200に、登録済みか否かを判定する。そして、加入者交換機7aは、判定の結果、話中監視登録情報200に未登録の場合に、話中検出情報100に含まれる話中検出時刻と、通話終了通知サービスの示す所定の番号が付された発呼を受信した時刻とを比較し、所定の時間(N分)以内か否かを判定する(N分判定)。そして、加入者交換機7aは、話中検出時刻からN分以内のときに、着信端末番号および発信端末番号を話中監視登録情報200に仮登録する(S1805)。
【0187】
そして、加入者交換機7aは、話中監視登録を促すガイダンス指示をガイダンス装置30により発信端末5aに出力させる(S1806)。
【0188】
次に、発信端末5aから、ガイダンスにしたがって、カスタマコントロール情報(カスコン情報)として話中監視登録を示す信号(ダイヤル「1」)が送信される(S1807)。信号(ダイヤル「1」)を受信した加入者交換機7aは、話中監視登録要求を関門信号転送装置92を介して、関門中継サーバ8に送信する(S1808,S1809)。関門中継サーバ8は、PSTN内のプロトコルをIP網内のプロトコルに変換し、話中監視登録通知(MESSAGE)を加入者サーバ(着)1bに送信する(S1810)。
【0189】
加入者サーバ(着)1bは、図4のS220と同様に、着信端末番号および発信端末番号を話中監視情報150として登録する。このとき、加入者サーバ(着)1bが話中監視登録通知を受信した時刻をM分監視時刻として話中監視情報150にさらに記憶する。 そして、加入者サーバ(着)1bは、話中監視情報150への登録を契機に、要求成功(200)を、関門中継サーバ8に送信する(S1811)。
【0190】
要求成功(200)を受信した関門中継サーバ8は、IP網内のプロトコルをPSTN内のプロトコルに変換し、話中監視登録結果を、関門信号転送装置92を介して、加入者交換機7aに送信する(S1812,S1813)。そして、加入者交換機7aは、着信端末番号および発信端末番号を話中監視登録情報200に登録する(本登録)(S1814)。このとき、加入者交換機7aが話中監視登録結果を受信した時刻をL分監視時刻として話中監視登録情報200にさらに記憶する。
【0191】
話中監視登録情報200の本登録を行った加入者交換機7aは、話中監視登録を行った旨のガイダンスを、ガイダンス装置30から発信端末5aに出力させる(S1815)。そして、発信端末5aがオンフックされ処理を終える(S1816)。
【0192】
このようにすることで、PSTN発−IP網着の通信システムにおける通話終了通知サービスにおいて、PSTN内の発信端末5aからの通話が、IP網内の着信端末5bが話中でつながらない場合に、話中監視登録を行うことができる。
【0193】
<話中終了通知>
図26は、本実施形態に係る話中終了通知(PSTN発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0194】
図6に示すS301〜S304までと同様の処理を行って、加入者サーバ(着)1bは、通話終了信号を受信すると、K秒監視およびM分監視を行い、着信端末5bの終話を検出する。そして、加入者サーバ(着)1bは、話中監視情報150を削除し、話中終了通知を生成して、関門中継サーバ8に送信する(S1901)。
【0195】
関門中継サーバ8は、IP網内のプロトコルをPSTN内のプロトコルに変換し、話中終了情報を関門信号転送装置92を介して、加入者交換機7aに送信する(S1902,S1903)。
【0196】
話中終了通知を受信した加入者交換機7aは、その話中終了情報に含まれる着信端末番号および発信端末番号が話中監視登録情報200に登録されているか否かを判定する。そして、加入者交換機7aは、着信端末番号および発信端末番号が登録されている場合には、その話中終了情報を受信した時刻(話中終了通知受信時刻)を、話中監視登録情報200に記憶する(S1904)。そして、加入者交換機7aは、発信端末5aに対して呼出し信号を送信する(S1905)。
【0197】
呼出し信号に対して、発信端末5aがオフフックされた場合(S1906)、加入者交換機7aは、そのオフフックを受信した時刻を、再発信待ちJ分監視時刻として、話中監視登録情報200に登録する(S1907)。続いて、加入者交換機7aは、着信端末5bの話中が終了した旨のガイダンスを、ガイダンス装置30から発信端末5aに出力させる(S1908)。そして、発信端末5aがオンフックされ処理を終える(S1909)。
【0198】
このようにすることで、PSTN発−IP網着の通話終了通知サービスにおいて、PSTN側の発信端末5aは、IP網側の着信端末5bの話中終了の通知を受信することができる。
【0199】
<カスタマコントロールによる再発信>
図27は、本実施形態に係るカスタマコントロールによる再発信(PSTN発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0200】
発信端末5aから通話終了通知サービスを示す所定の番号(例えば、ダイヤル「159」)が発信されると(S2001〜S2003)、加入者交換機7aは、話中検出情報100の抽出を行い(S2004)、その話中検出情報100に付された着信端末番号と対応する発信端末番号とが、話中監視登録情報200に、登録済みか否かを判定し、登録済みであることを確認する(S2005)。
【0201】
次に、加入者交換機7aは、再発信を促すガイダンスをガイダンス装置30から出力させる(S2006)。続いて、発信端末5aから、ガイダンスにしたがって、カスタマコントロール情報(カスコン情報)として再発信を示す信号(ダイヤル「3」)が送信される(S2007)。信号(ダイヤル「3」)を受信した加入者交換機7aは、カスタマコントロール情報(「3」)の受信時刻と話中監視登録情報200に記憶された再発信待ちJ分監視時刻とを比較し、その受信時刻がJ分以内か判定する(S2008)。そして、加入者交換機7aはJ分以内である場合に、再発信指示のため、関門中継サーバ8に向けて、発呼信号(IAM)を送出(S2009〜S2011)した上で、話中監視登録情報200を消去する。
【0202】
発呼信号(IAM)を受信した関門中継サーバ8は、PSTN内のプロトコルをIP網内のプロトコルに変換し、発呼信号(INVITE)を加入者サーバ(着)1bに送信し(S2012)、完了信号(ACM)を関門中継交換機91に送信する(S2013)。
【0203】
発呼信号(INVITE)を受信した加入者サーバ(着)1bは、図8のS521〜S523と同様の着信端末5bの呼出しを行い、関門中継サーバ8を介して、RBTを発信端末5aに送出させる(S2014,S2015)。そして、呼出し送出に対して、着信端末5bが応じた(オフフックとなる)場合には、通常の通話接続処理を行う(S2016)。
【0204】
このようにすることで、通話終了通知サービスにおいて、PSTN内の発信端末5aからIP網内の着信端末5bに再発信をすることができる。
【0205】
<話中監視登録消去(着側が話中監視中の場合)>
図28は、本実施形態に係る話中監視登録消去(PSTN発−IP網着)における着信端末が話中監視中の場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0206】
なお、図28に示すS2101〜S2105までの処理は、図27に示すS2001〜S2005の処理と同様であるので説明を省略する。
【0207】
着信端末番号と発信端末番号とが、話中監視登録情報200に、登録済みであることを確認した加入者交換機7aは、話中監視登録を消去するか否かの選択入力を促すガイダンス指示を、ガイダンス装置30に出力させる(S2106)。
【0208】
次に、加入者交換機7aは、カスタマコントロール情報(ダイヤル「9」)を受信すると(S2107)、話中終了通知を受信しているか否かを確認する。つまり、話中監視登録情報200に、話中終了通知受信時刻が記憶されているか否かを判定する。そして、話中終了通知を受信していない場合には、加入者交換機7aは、話中監視登録情報200の消去を行う(S2108)。
【0209】
続いて、加入者交換機7aは、加入者サーバ(着)1bに記憶された話中監視情報150の消去を指示する話中監視情報消去通知を生成して、関門信号転送装置92を介して、
関門中継サーバ8に送信する(S2109,S2110)。
【0210】
関門中継サーバ8は、PSTN内のプロトコルをIP網内のプロトコルに変換し、話中監視情報消去通知(MESSAGE)を加入者サーバ(着)1bに送信する(S2111)。
【0211】
話中監視情報消去通知を受信した加入者サーバ(着)1bは、図13のS923と同様、話中監視情報150の消去を行う。そして、加入者サーバ(着)1bは、話中監視情報150を消去した旨を示す要求応答(200)を、関門中継サーバ8に送信する(S2112)。
【0212】
関門中継サーバ8は、IP網内のプロトコルをPSTN内のプロトコルに変換し、消去結果を、関門信号転送装置92を介して、加入者交換機7aに送信する(S2113,S2114)。そして、加入者交換機7aは、話中監視登録情報200が消去された旨のメッセージをガイダンス装置30に出力させる(S2115)。
【0213】
このようにすることで、IP網内の着信端末5bの話中監視が継続中の場合に、加入者交換機7aに記憶された話中監視登録情報200、および加入者サーバ(着)1bに記憶された話中監視情報150を消去することできる。
【0214】
<話中監視登録タイムアウト>
図29は、本実施形態に係る話中監視登録タイムアウト(PSTN発−IP網着)の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0215】
まず、図25に示す話中監視登録のS1814において、加入者サーバ(着)1bから、関門中継サーバ8、関門信号転送装置92を介して、話中監視登録結果を受信した加入者交換機7aは、この話中監視登録結果を受信した時刻をL分監視時刻として話中監視登録情報200に記憶し、その経過時間を監視している(S2201)。
【0216】
そして、加入者交換機7aは、L分監視時刻から所定の時間(L分)経過すると、着信端末5bの監視を終了するL分タイムアウトと判定する(S2202)。続いて、加入者交換機7aは、発信端末5aに対して呼出し信号を送出する(S2203)。
【0217】
呼出し信号に対して、発信端末5aがオフフックされた場合は(S2204)、加入者交換機7aは、話中監視登録情報200を消去する(S2205)。そして、加入者交換機7aは、ガイダンス装置30に対して、話中監視登録タイムアウトにより、着信端末5bの話中監視を終了する旨のガイダンスを発信端末5aに出力させる(S2206)。続いて、加入者交換機7aは、加入者サーバ(着)1bの話中監視情報150の消去を指示する話中監視情報消去を生成し、関門信号転送装置92を介して、関門中継サーバ8に送信する(S2207,S2208)。
【0218】
関門中継サーバ8は、PSTN内のプロトコルをIP網内のプロトコルに変換し、話中監視情報消去通知(MESSAGE)を加入者サーバ(着)1bに送信する(S2209)。そして、加入者サーバ(着)1bは、図14のS1018と同様に、話中監視情報150の消去を行う(S1018)。そして、加入者サーバ(着)1bは、話中監視情報150を消去した旨を示す要求応答(200)を、関門中継サーバ8に送信する(S2210)。関門中継サーバ8は、IP網内のプロトコルをPSTN内のプロトコルに変換し、消去結果を関門信号転送装置92を介して、加入者交換機7aに送信する(S2211,S2212)。その後は、図5のS227またはS228と同様に、発信者の操作(オンフック、またはオンフックせずにタイムアウト)に応じて、終話処理を行う。
【0219】
このようにすることで、IP網内の着信端末5bの通話が所定の時間(L分)終了しない場合に、PSTN側の加入者交換機7aの話中監視登録情報200を消去し、さらに、IP網側の加入者サーバ(着)1bの話中監視情報150を消去して、話中監視を終了させることができる。
【符号の説明】
【0220】
1 加入者サーバ
2 アプリケーションサーバ
3 メディアサーバ
4 IP変換装置
5 端末
6 中継サーバ
7 加入者交換機
8 関門中継サーバ
30 ガイダンス装置
90 中継交換機
91 関門中継交換機
92 関門信号転送装置
100 話中検出情報
150 話中監視情報
200 話中監視登録情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発信端末から着信端末への発呼信号を、IP網上で用いられるプロトコルに変換する発側のIP変換装置と、前記発側のIP変換装置を収容し前記発呼信号の呼制御を行う発側の加入者サーバと、前記発側の加入者サーバから前記発呼信号を受信し、着側のIP変換装置に向けて前記着信端末に接続するための前記発呼信号を送信する着側の前記加入者サーバと、前記着信端末が通話中の場合に通話終了を監視し、当該着信端末の通話終了を通知するための指示を行うアプリケーションサーバと、前記通話終了のガイダンスを出力するメディアサーバとを備え、前記発信端末へ前記着信端末の通話終了を通知する通話終了通知サービスを提供する通信システムに用いられる通信方法であって、
前記着側の加入者サーバは、
前記発信端末からの発呼信号を前記着信端末に接続できず、前記着側のIP変換装置から前記着信端末の着信端末番号が付された話中切断信号を受信した場合に、前記着信端末の話中監視登録可通知を、前記話中切断信号に付して、前記発側の加入者サーバに送信し、
前記発側の加入者サーバは、
前記話中切断信号を受信した時刻を示す話中検出時刻および前記話中切断信号に付された着信端末番号を、話中検出情報として当該発側の加入者サーバの記憶部に記憶し、前記発側のIP変換装置を介して前記話中切断信号を前記発信端末に送信し、
当該発信端末から前記発側のIP変換装置を介して、前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および当該発信端末の発信端末番号が付された発呼信号を受信すると、前記話中検出情報を付した当該発呼信号を前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記話中検出情報に含まれる話中検出時刻と当該発呼信号を受信した時刻とを比較し、その時間差が所定時間以内であるときに、前記話中切断信号に付された着信端末番号および当該発呼信号に付された発信端末番号を、当該アプリケーションサーバの記憶部に保持し、前記着信端末の話中監視登録の指示入力を促すガイダンス出力指示をメディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記発信端末に、前記話中監視登録の指示入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記話中監視登録を示す情報を受信して、前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記記憶部に保持した前記着信端末番号および前記発信端末番号を付して、話中監視の開始を要求する話中監視登録通知を生成し、前記着側の加入者サーバに送信し、
前記着側の加入者サーバは、
前記話中監視登録通知に付された前記着信端末番号および前記発信端末番号を、当該着側の加入者サーバの記憶部に話中監視情報として登録し、前記登録したことを示す要求成功信号を、前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記要求成功信号を受信すると、当該アプリケーションサーバの記憶部に保持した前記着信端末番号および前記発信端末番号を、話中監視登録情報として当該記憶部に登録し、
前記着側の加入者サーバは、
前記着信端末からの話中終了情報を前記着側のIP変換装置を介して受信すると、当該着信端末の話中監視情報から抽出した前記着信端末番号および前記発信端末番号を付した話中終了通知を生成し、前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記話中終了通知に付された前記着信端末番号および前記発信端末番号が、前記話中監視登録情報に登録されているのを確認して、前記話中終了通知を受信した旨のガイダンス出力指示を前記メディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記着信端末の前記話中終了通知を受信した旨のメッセージを前記発信端末に出力すること
を特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記アプリケーションサーバは、
前記話中終了通知を受信した旨のメッセージを、前記発信端末に対して、前記メディアサーバに出力させた後に、
前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および前記発信端末番号が付された発呼信号を受信した前記発側の加入者サーバから、前記話中検出情報を付した前記発呼信号を受信したとき、
前記発呼信号に付された話中検出情報の前記着信端末番号と、前記発信端末の発信端末番号とが、前記話中監視登録情報に、登録済みか否かを判定し、
前記話中監視登録情報に登録済みと判定した場合に、前記着信端末への再発信の指示入力を促すガイダンス出力指示を前記メディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記発信端末に、前記着信端末への再発信の指示入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記再発信を示す情報を受信して、前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記再発信を示す発呼信号を、前記発側の加入者サーバ、前記着側の加入者サーバ、および前記着側のIP変換装置を介して、前記着信端末へ送信すること
を特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記アプリケーションサーバは、
前記話中終了通知を前記着側の加入者サーバから受信すると、当該話中終了通知を受信した旨を示す話中終了通知受信情報を前記話中監視登録情報に記憶し、
前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および前記発信端末番号が付された発呼信号を受信した前記発側の加入者サーバから、前記話中検出情報を付した前記発呼信号を受信したとき、
前記発呼信号に付された話中検出情報の前記着信端末番号と、前記発信端末の発信端末番号とが、前記話中監視登録情報に、登録済みか否かを判定し、
前記話中監視登録情報に登録済みと判定した場合に、前記アプリケーションサーバにおける前記話中終了通知の受信確認の指示入力を促すガイダンス出力指示を前記メディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記アプリケーションサーバのガイダンス出力指示に基づき、当該話中終了通知の受信確認の指示入力を促すガイダンスを前記発信端末に出力し、前記発信端末から前記アプリケーションサーバにおける話中終了通知の受信確認を示す情報を受信して、前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記話中監視登録情報に、前記話中終了通知受信情報が記憶されているか否かを判定し、
前記話中終了通知受信情報が記憶されていると判定した場合に、前記話中終了通知を受信した旨のガイダンス出力指示をメディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記話中終了通知を受信した旨のメッセージを前記発信端末に出力し、
前記アプリケーションサーバは、
前記話中監視登録情報に、前記話中終了通知受信情報が記憶されていないと判定した場合に、
前記話中終了通知未受信を示すガイダンス出力指示をメディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記話中終了通知未受信を示すメッセージを、前記発信端末に出力すること
を特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項4】
前記アプリケーションサーバは、
前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および前記発信端末番号が付された発呼信号を受信した前記発側の加入者サーバから、前記話中検出情報を付した前記発呼信号を受信したとき、
前記発呼信号に付された話中検出情報の前記着信端末番号と、前記発信端末の発信端末番号とが、前記話中監視登録情報に、登録済みか否かを判定し、
前記話中監視登録情報に登録されていると判定した場合に、前記着信端末の話中監視登録情報を消去するか否かの選択入力を促すガイダンス出力指示をメディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記発信端末に、前記着信端末の話中監視登録情報を消去するか否かの選択入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記話中監視登録情報の消去を指示する情報を受信したとき、当該話中監視登録情報の消去を指示する情報を前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記受信した話中監視登録情報の消去を指示する情報に基づき、前記着信端末の話中監視登録情報を消去すること
を特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項5】
前記アプリケーションサーバは、
前記着側の加入者サーバから、前記着信端末番号および前記発信端末番号を、前記話中監視情報として登録したことを示す要求成功信号を受信したときに、当該要求成功信号を受信した時刻を示す監視時刻を、さらに前記話中監視登録情報に記憶し、
前記監視時刻から所定の時間経過したとき、前記着信端末の話中監視の終了と判定し、前記話中監視の終了を示すガイダンス出力指示を前記メディアサーバに送信して、当該着信端末の話中監視登録情報を消去し、
前記メディアサーバは、
前記着信端末の話中監視の終了を示すメッセージを前記発信端末に出力すること
を特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項6】
IP網とPSTNとを接続する関門中継サーバを備え、
前記IP網内に、
発信端末と、前記発信端末からの発呼信号をIP網上で用いられるプロトコルに変換する発側のIP変換装置と、前記発側のIP変換装置を収容し前記発呼信号の呼制御を行う発側の加入者サーバと、前記着信端末の通話終了を通知するための指示を行うアプリケーションサーバと、前記通話終了のガイダンスを出力するメディアサーバとを備え、
前記PSTN内に、
前記関門中継サーバからの発呼信号を、前記着信端末に接続する加入者交換機と、
前記加入者交換機に収容される前記着信端末と、を備え、
前記発信端末へ前記着信端末の通話終了を通知する通話終了通知サービスを提供する通信システムに用いられる通信方法であって、
前記加入者交換機は、
前記発信端末からの発呼信号を前記着信端末に接続できず、前記着信端末から話中切断信号を受信した場合に、前記着信端末の着信端末番号を含めた話中監視登録可通知を、前記話中切断信号に付して、前記関門中継サーバに送信し、
前記関門中継サーバは、
前記話中切断信号を、前記IP網内のプロトコルに変換して前記発側の加入者サーバに送信し、
前記発側の加入者サーバは、
前記話中切断信号を受信した時刻を示す話中検出時刻および前記話中切断信号に付された着信端末番号を、話中検出情報として当該発側の加入者サーバの記憶部に記憶し、前記発側のIP変換装置を介して前記話中切断信号を前記発信端末に送信し、
当該発信端末から前記発側のIP変換装置を介して、前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および当該発信端末の発信端末番号が付された発呼信号を受信すると、前記話中検出情報を付した当該発呼信号を前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記話中検出情報に含まれる話中検出時刻と当該発呼信号を受信した時刻とを比較し、その時間差が所定時間以内であるときに、前記話中切断信号に付された着信端末番号および当該発呼信号に付された発信端末番号を、当該アプリケーションサーバの記憶部に保持し、前記着信端末の話中監視登録の指示入力を促すガイダンス出力指示をメディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記発信端末に、前記話中監視登録の指示入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記話中監視登録を示す情報を受信して、前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記記憶部に保持した前記着信端末番号および前記発信端末番号を付して、話中監視の開始を要求する話中監視登録通知を生成し、前記関門中継サーバに送信し、
前記関門中継サーバは、
前記話中監視登録通知を、前記PSTN内のプロトコルに変換して前記加入者交換機に送信し、
前記加入者交換機は、
前記話中監視登録通知に付された前記着信端末番号および前記発信端末番号を、当該加入者サーバの記憶部に話中監視情報として登録し、前記登録したことを示す要求成功信号を、前記関門中継サーバに送信し、
前記関門中継サーバは、
前記要求成功信号を、前記IP網内のプロトコルに変換して前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記要求成功信号を受信すると、当該アプリケーションサーバの記憶部に保持した前記着信端末番号および前記発信端末番号を、話中監視登録情報として当該記憶部に登録し、
前記加入者交換機は、
前記着信端末からの話中終了情報を受信すると、当該着信端末の話中監視情報から抽出した前記着信端末番号および前記発信端末番号を付した話中終了通知を生成し、前記関門中継サーバに送信し、
前記関門中継サーバは、
前記話中終了通知を、前記IP網内のプロトコルに変換して前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記話中終了通知に付された前記着信端末番号および前記発信端末番号が、前記話中監視登録情報に登録されているのを確認して、前記話中終了通知を受信した旨のガイダンス出力指示を前記メディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記着信端末の話中終了通知を受信した旨のメッセージを前記発信端末に出力すること
を特徴とする通信方法。
【請求項7】
前記アプリケーションサーバは、
前記話中終了通知を受信した旨のメッセージを、前記発信端末に対して、前記メディアサーバに出力させた後に、
前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および前記発信端末番号が付された発呼信号を受信した前記発側の加入者サーバから、前記話中検出情報を付した前記発呼信号を受信したとき、
前記発呼信号に付された話中検出情報の前記着信端末番号と、前記発信端末の発信端末番号とが、前記話中監視登録情報に、登録済みか否かを判定し、
前記話中監視登録情報に登録済みと判定した場合に、前記着信端末への再発信の指示入力を促すガイダンス出力指示を前記メディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記発信端末に、前記着信端末への再発信の指示入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記再発信を示す情報を受信して、前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記再発信を示す発呼信号を、前記発側の加入者サーバを介して前記関門中継サーバに送信し、
前記関門中継サーバは、
前記発呼信号を、前記PSTN内のプロトコルに変換して、前記加入者交換機を介して、前記着信端末へ送信すること
を特徴とする請求項6に記載の通信方法。
【請求項8】
前記アプリケーションサーバは、
前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および前記発信端末番号が付された発呼信号を受信した前記発側の加入者サーバから、前記話中検出情報を付した前記発呼信号を受信したとき、
前記発呼信号に付された話中検出情報の前記着信端末番号と、前記発信端末の発信端末番号とが、前記話中監視登録情報に、登録済みか否かを判定し、
前記話中監視登録情報に登録されていると判定した場合に、前記着信端末の話中監視登録情報を消去するか否かの選択入力を促すガイダンス出力指示をメディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記発信端末に、前記着信端末の話中監視登録情報を消去するか否かの選択入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記話中監視登録情報の消去を指示する情報を受信したとき、当該話中監視登録情報の消去を指示する情報を前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記受信した話中監視登録情報の消去を指示する情報に基づき、話中監視情報消去通知を生成して前記関門中継サーバに送信し、当該アプリケーションサーバの記憶部に登録した前記着信端末の話中監視登録情報を消去し、
前記関門中継サーバは、
前記話中監視情報消去通知を、前記PSTN内のプロトコルに変換して前記加入者交換機に送信し、
前記加入者交換機は、
前記話中監視情報消去通知に基づき、当該加入者交換機の記憶部に登録した前記着信端末の話中監視情報を消去すること
を特徴とする請求項6に記載の通信方法。
【請求項9】
前記アプリケーションサーバは、
前記関門中継サーバから、前記着信端末番号および前記発信端末番号を、前記話中監視情報として前記加入者交換機の記憶部に登録したことを示す要求成功信号を受信したときに、当該要求成功信号を受信した時刻を示す監視時刻を、さらに前記話中監視登録情報に記憶し、
前記監視時刻から所定の時間経過したとき、前記着信端末の話中監視の終了と判定し、前記話中監視の終了を示すガイダンス出力指示を前記メディアサーバに送信して、当該着信端末の話中監視登録情報を消去し、
前記メディアサーバは、
前記着信端末の話中監視の終了を示すメッセージを前記発信端末に出力し、
前記アプリケーションサーバは、
前記加入者交換機に登録された前記着信端末の話中監視情報の消去を指示する話中監視情報消去通知を生成して、前記関門中継サーバに送信し、
前記関門中継サーバは、
前記話中監視情報消去通知を、前記PSTN内のプロトコルに変換して前記加入者交換機に送信し、
前記加入者交換機は、
前記話中監視情報消去通知に基づき、前記着信端末の話中監視情報を消去すること
を特徴とする請求項6に記載の通信方法。
【請求項10】
IP網とPSTNとを接続する関門中継サーバを備え、
前記PSTN内に、
発信端末と、前記発信端末を収容し発呼信号の呼制御を行う加入者交換機と、前記発信端末にガイダンスを出力するガイダンス装置と、を備え、
前記IP網内に、
着信端末と、前記着信端末と接続し、前記IP網上のプロトコルとメタル回線におけるプロトコルとを相互変換するIP変換装置と、前記発呼信号を受信して前記IP変換装置を介して前記着信端末に接続させる加入者サーバと、を備え、
前記発信端末へ前記着信端末の通話終了を通知する通話終了通知サービスを提供する通信システムに用いられる通信方法であって、
前記加入者サーバは、
前記発信端末からの発呼信号を前記着信端末に接続できず、前記IP変換装置から前記着信端末の着信端末番号が付された話中切断信号を受信した場合に、前記着信端末の話中監視登録可通知を、前記話中切断信号に付して、前記関門中継サーバに送信し、
前記関門中継サーバは、
前記話中切断信号を、前記PSTN内のプロトコルに変換して前記加入者交換機に送信し、
前記加入者交換機は、
前記話中切断信号を受信した時刻を示す話中検出時刻および前記話中切断信号に付された着信端末番号を、話中検出情報として当該加入者交換機の記憶部に記憶し、前記話中切断信号を前記発信端末に送信し、
当該発信端末から、前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および当該発信端末の発信端末番号が付された発呼信号を受信すると、前記話中検出情報に含まれる話中検出時刻と当該発呼信号を受信した時刻とを比較し、その時間差が所定時間以内であるときに、前記話中切断信号に付された着信端末番号および当該発呼信号に付された発信端末番号を、当該加入者交換機の記憶部に保持し、前記着信端末の話中監視登録の指示入力を促すガイダンス出力指示を前記ガイダンス装置に送信し、
前記ガイダンス装置は、
前記発信端末に、前記話中監視登録の指示入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記話中監視登録を示す情報を受信して、前記加入者交換機に送信し、
前記加入者交換機は、
前記記憶部に保持した前記着信端末番号および前記発信端末番号を付して、話中監視の開始を要求する話中監視登録通知を生成し、前記関門中継サーバに送信し、
前記関門中継サーバは、
前記話中監視登録通知を、前記IP網内にプロトコルに変換して前記加入者サーバに送信し、
前記加入者サーバは、
前記話中監視登録通知に付された前記着信端末番号および前記発信端末番号を、当該加入者サーバの記憶部に話中監視情報として登録し、前記登録したことを示す要求成功信号を、前記関門中継サーバに送信し、
前記関門中継サーバは、
前記要求成功信号を、前記PSTN内のプロトコルに変換して前記加入者交換機に送信し、
前記加入者交換機は、
前記要求成功信号を受信すると、当該加入者交換機の記憶部に保持した前記着信端末番号および前記発信端末番号を、話中監視登録情報として当該記憶部に登録し、
前記加入者サーバは、
前記着信端末からの話中終了情報を前記IP変換装置を介して受信すると、当該着信端末の話中監視情報から抽出した前記着信端末番号および前記発信端末番号を付した話中終了通知を生成し、前記関門交換機に送信し、
前記関門交換機は、
前記話中終了通知を、前記PSTN内のプロトコルに変換して前記加入者交換機に送信し、
前記加入者交換機は、
前記話中終了通知に付された前記着信端末番号および前記発信端末番号が、前記話中監視登録情報に登録されているのを確認して、前記話中終了通知を受信した旨のガイダンス出力指示を前記ガイダンス装置に送信し、
前記ガイダンス装置は、
前記着信端末の前記話中終了通知を受信した旨のメッセージを前記発信端末に出力すること
を特徴とする通信方法。
【請求項11】
前記加入者交換機は、
前記話中終了通知を受信した旨のメッセージを、前記発信端末に対して、前記ガイダンス装置に出力させた後に、
前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および前記発信端末番号が付された発呼信号を受信すると、当該発信端末番号と前記話中監視の対象となる前記着信端末の着信端末番号とが、前記話中監視登録情報に、登録済みか否かを判定し、
前記話中監視登録情報に登録済みと判定した場合に、前記着信端末への再発信の指示入力を促すガイダンス出力指示を前記ガイダンス装置に送信し、
前記ガイダンス装置は、
前記発信端末に、前記着信端末への再発信の指示入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記再発信を示す情報を受信して、前記加入者交換機に送信し、
前記加入者交換機は、
前記再発信を示す発呼信号を、前記関門中継サーバに送信し、
前記関門中継サーバは、
前記再発信を示す発呼信号を、IP網内のプロトコルに変換して前記加入者サーバに送信し、
前記加入者サーバは、
前記再発信を示す発呼信号を、前記IP変換装置を介して、前記着信端末へ送信すること
を特徴とする請求項10に記載の通信方法。
【請求項12】
前記加入者交換機は、
前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および前記発信端末番号が付された発呼信号を受信すると、当該発信端末番号と前記話中監視の対象となる前記着信端末の着信端末番号とが、前記話中監視登録情報に、登録済みか否かを判定し、
前記話中監視登録情報に登録されていると判定した場合に、前記着信端末の話中監視登録情報を消去するか否かの選択入力を促すガイダンス出力指示を前記ガイダンス装置に送信し、
前記ガイダンス装置は、
前記発信端末に、前記着信端末の話中監視登録情報を消去するか否かの選択入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記話中監視登録情報の消去を指示する情報を受信したとき、当該話中監視登録情報の消去を指示する情報を前記加入者交換機に送信し、
前記加入者交換機は、
前記受信した話中監視登録情報の消去を指示する情報に基づき、話中監視情報消去通知を生成して前記関門中継サーバに送信し、当該加入者交換機の記憶部に登録した前記着信端末の話中監視登録情報を消去し、
前記関門中継サーバは、
前記話中監視情報消去通知を、前記IP網内のプロトコルに変換して前記加入者サーバに送信し、
前記加入者サーバは、
前記話中監視情報消去通知に基づき、当該加入者サーバの記憶部に登録した前記着信端末の話中監視情報を消去すること
を特徴とする請求項10に記載の通信方法。
【請求項13】
前記加入者交換機は、
前記関門中継サーバから、前記着信端末番号および前記発信端末番号を、前記話中監視情報として前記加入者サーバの記憶部に登録したことを示す要求成功信号を受信したときに、当該要求成功信号を受信した時刻を示す監視時刻を、さらに前記話中監視登録情報に記憶し、
前記監視時刻から所定の時間経過したとき、前記着信端末の話中監視の終了と判定し、前記話中監視の終了を示すガイダンス出力指示を前記ガイダンス装置に送信して、当該着信端末の話中監視登録情報を消去し、
前記ガイダンス装置は、
前記着信端末の話中監視の終了を示すメッセージを前記発信端末に出力し、
前記加入者交換機は、
前記加入者サーバに登録された前記着信端末の話中監視情報の消去を指示する話中監視情報消去通知を生成して、前記関門中継サーバに送信し、
前記関門中継サーバは、
前記話中監視情報消去通知を、前記IP網内のプロトコルに変換して前記加入者サーバに送信し、
前記加入者サーバは、
前記話中監視情報消去通知に基づき、前記着信端末の話中監視情報を消去すること
を特徴とする請求項10に記載の通信方法。
【請求項14】
発信端末から着信端末への発呼信号を、IP網上で用いられるプロトコルに変換する発側のIP変換装置と、前記発側のIP変換装置を収容し前記発呼信号の呼制御を行う発側の加入者サーバと、前記発側の加入者サーバから前記発呼信号を受信し、着側のIP変換装置に向けて前記着信端末に接続するための前記発呼信号を送信する着側の前記加入者サーバと、前記着信端末が通話中の場合に通話終了を監視し、当該着信端末の通話終了を通知するための指示を行うアプリケーションサーバと、前記通話終了のガイダンスを出力するメディアサーバとを備え、前記発信端末へ前記着信端末の通話終了を通知する通話終了通知サービスを提供する通信システムであって、
前記着側の加入者サーバは、
前記発信端末からの発呼信号を前記着信端末に接続できず、前記着側のIP変換装置から前記着信端末の着信端末番号が付された話中切断信号を受信した場合に、前記着信端末の話中監視登録可通知を、前記話中切断信号に付して、前記発側の加入者サーバに送信し、
前記発側の加入者サーバは、
前記話中切断信号を受信した時刻を示す話中検出時刻および前記話中切断信号に付された着信端末番号を、話中検出情報として当該発側の加入者サーバの記憶部に記憶し、前記発側のIP変換装置を介して前記話中切断信号を前記発信端末に送信し、
当該発信端末から前記発側のIP変換装置を介して、前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および当該発信端末の発信端末番号が付された発呼信号を受信すると、前記話中検出情報を付した当該発呼信号を前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記話中検出情報に含まれる話中検出時刻と当該発呼信号を受信した時刻とを比較し、その時間差が所定時間以内であるときに、前記話中切断信号に付された着信端末番号および当該発呼信号に付された発信端末番号を、当該アプリケーションサーバの記憶部に保持し、前記着信端末の話中監視登録の指示入力を促すガイダンス出力指示をメディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記発信端末に、前記話中監視登録の指示入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記話中監視登録を示す情報を受信して、前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記記憶部に保持した前記着信端末番号および前記発信端末番号を付して、話中監視の開始を要求する話中監視登録通知を生成し、前記着側の加入者サーバに送信し、
前記着側の加入者サーバは、
前記話中監視登録通知に付された前記着信端末番号および前記発信端末番号を、当該着側の加入者サーバの記憶部に話中監視情報として登録し、前記登録したことを示す要求成功信号を、前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記要求成功信号を受信すると、当該アプリケーションサーバの記憶部に保持した前記着信端末番号および前記発信端末番号を、話中監視登録情報として当該記憶部に登録し、
前記着側の加入者サーバは、
前記着信端末からの話中終了情報を前記着側のIP変換装置を介して受信すると、当該着信端末の話中監視情報から抽出した前記着信端末番号および前記発信端末番号を付した話中終了通知を生成し、前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記話中終了通知を受信した旨のガイダンス出力指示を前記メディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記話中終了通知に付された前記着信端末番号および前記発信端末番号が、前記話中監視登録情報に登録されているのを確認して、前記着信端末の前記話中終了通知を受信した旨のメッセージを前記発信端末に出力すること
を特徴とする通信システム。
【請求項15】
前記アプリケーションサーバは、
前記話中終了通知を受信した旨のメッセージを、前記発信端末に対して、前記メディアサーバに出力させた後に、
前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および前記発信端末番号が付された発呼信号を受信した前記発側の加入者サーバから、前記話中検出情報を付した前記発呼信号を受信したとき、
前記発呼信号に付された話中検出情報の前記着信端末番号と、前記発信端末の発信端末番号とが、前記話中監視登録情報に、登録済みか否かを判定し、
前記話中監視登録情報に登録済みと判定した場合に、前記着信端末への再発信の指示入力を促すガイダンス出力指示を前記メディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記発信端末に、前記着信端末への再発信の指示入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記再発信を示す情報を受信して、前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記再発信を示す発呼信号を、前記発側の加入者サーバ、前記着側の加入者サーバ、および前記着側のIP変換装置を介して、前記着信端末へ送信すること
を特徴とする請求項14に記載の通信システム。
【請求項16】
前記アプリケーションサーバは、
前記話中終了通知を前記着側の加入者サーバから受信すると、当該話中終了通知を受信した旨を示す話中終了通知受信情報を前記話中監視登録情報に記憶し、
前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および前記発信端末番号が付された発呼信号を受信した前記発側の加入者サーバから、前記話中検出情報を付した前記発呼信号を受信したとき、
前記発呼信号に付された話中検出情報の前記着信端末番号と、前記発信端末の発信端末番号とが、前記話中監視登録情報に、登録済みか否かを判定し、
前記話中監視登録情報に登録済みと判定した場合に、前記アプリケーションサーバにおける前記話中終了通知の受信確認の指示入力を促すガイダンス出力指示を前記メディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記アプリケーションサーバのガイダンス出力指示に基づき、当該話中終了通知の受信確認の指示入力を促すガイダンスを前記発信端末に出力し、前記発信端末から前記アプリケーションサーバにおける話中終了通知の受信確認を示す情報を受信して、前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記話中監視登録情報に、前記話中終了通知受信情報が記憶されているか否かを判定し、
前記話中終了通知受信情報が記憶されていると判定した場合に、前記話中終了通知を受信した旨のガイダンス出力指示をメディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記話中終了通知を受信した旨のメッセージを前記発信端末に出力し、
前記アプリケーションサーバは、
前記話中監視登録情報に、前記話中終了通知受信情報が記憶されていないと判定した場合に、前記話中終了通知未受信を示すガイダンス出力指示をメディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記話中終了通知未受信を示すメッセージを、前記発信端末に出力すること
を特徴とする請求項14に記載の通信システム。
【請求項17】
前記アプリケーションサーバは、
前記通話終了通知サービスの利用を示す所定の信号および前記発信端末番号が付された発呼信号を受信した前記発側の加入者サーバから、前記話中検出情報を付した前記発呼信号を受信したとき、
前記発呼信号に付された話中検出情報の前記着信端末番号と、前記発信端末の発信端末番号とが、前記話中監視登録情報に、登録済みか否かを判定し、
前記話中監視登録情報に登録されていると判定した場合に、前記着信端末の話中監視登録情報を消去するか否かの選択入力を促すガイダンス出力指示をメディアサーバに送信し、
前記メディアサーバは、
前記発信端末に、前記着信端末の話中監視登録情報を消去するか否かの選択入力を促すガイダンスを出力し、前記発信端末から前記話中監視登録情報の消去を指示する情報を受信したとき、当該話中監視登録情報の消去を指示する情報を前記アプリケーションサーバに送信し、
前記アプリケーションサーバは、
前記受信した話中監視登録情報の消去を指示する情報に基づき、前記着信端末の話中監視登録情報を消去すること
を特徴とする請求項14に記載の通信システム。
【請求項18】
前記アプリケーションサーバは、
前記着側の加入者サーバから、前記着信端末番号および前記発信端末番号を、前記話中監視情報として登録したことを示す要求成功信号を受信したときに、当該要求成功信号を受信した時刻を示す監視時刻を、さらに前記話中監視登録情報に記憶し、
前記監視時刻から所定の時間経過したとき、前記着信端末の話中監視の終了と判定し、前記話中監視の終了を示すガイダンス出力指示を前記メディアサーバに送信して、当該着信端末の話中監視登録情報を消去し、
前記メディアサーバは、
前記着信端末の話中監視の終了を示すメッセージを前記発信端末に出力すること
を特徴とする請求項14に記載の通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2011−244042(P2011−244042A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−111662(P2010−111662)
【出願日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】