説明

連動機能の自動実行方法、およびそれを適用したデバイス

【課題】周辺に他のデバイスが存在するものと判断されれば、それと共に連動機能を自動に実行する方法およびこれを適用したデバイスを提供する。
【解決手段】本発明の連動機能を自動に実行する方法は、デバイスが、前記デバイスの周辺に他のデバイスが存在するか否かを判断するステップと、前記他のデバイスが存在すると判断される場合、前記デバイスが前記他のデバイスの位置に応じて前記他のデバイスとの連動機能を行うステップと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連動機能の実行方法、およびこれを適用したデバイスに関し、より詳細には、複数のデバイスが複合的な1つの機能を共に行う方法、およびそれを適用したデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
様々なデジタルデバイスの登場によってユーザが保有しているデジタルデバイスも増えるようになった。ユーザは、デジタルデバイスとの間に埋もれて生活を営んでいると言っても過言ではないだろう。
【0003】
かかる様々なデジタルデバイスは、ユーザの生活を便利かつ豊かにしてきた。また、近年に至っては、さらに加速化したデジタルデバイスの高性能化および多機能化は、その貢献度をさらに高めている。
【0004】
それにもかかわらず、ユーザはさらに便利かつ豊かな生活を求め、デジタルデバイスの更なる高性能化および多機能化からその解決策を見出している。
【0005】
しかし、デジタルデバイスは単独で行う機能には限界がある。ユーザが保有しているデジタルデバイスが互いに融合して機能することで、デジタルデバイスが単独で行えない新たな機能が創出されるようにし、ユーザの生活をより便利かつ豊かにするための方案の模索が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許第2008−0005840号公報
【特許文献2】韓国公開特許第2009−0011298号公報
【特許文献3】韓国公開特許第2008−0084045号公報
【特許文献4】韓国公開特許第2008−0089608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述した問題を解決するために案出されたものであって、本発明の目的とするところは、周辺に他のデバイスが存在すると判断されれば、それと共に連動機能を自動に行う方法、およびこれを適用したデバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、本発明に係る連動機能の自動実行方法は、デバイスが、前記デバイスの周辺に他のデバイスが存在するか否かを判断するステップと、前記他のデバイスが存在すると判断される場合、前記デバイスが前記他のデバイスの位置に応じて前記他のデバイスとの連動機能を行うステップと、を含む。
【0009】
また、前記デバイスが、前記他のデバイスの位置を判断するステップをさらに含み、前記ステップは、前記他のデバイスが第1位置と判断されれば、前記デバイスが第1連動機能を行うステップと、前記他のデバイスが第2位置と判断されれば、前記デバイスが第2連動機能を行うステップと、を含むことができる。
【0010】
また、前記他のデバイスが前記デバイスの上に位置すれば、前記他のデバイスに保存された写真が前記デバイスに自動バックアップされるステップと、前記他のデバイスが前記デバイスの前に位置すれば、前記他のデバイスに保存された写真がスライドショー方式で再生されるステップと、を含むことができる。
【0011】
また、前記他のデバイスが前記デバイスの横に並んで位置すれば、前記他のデバイスに保存されたアドレス帳が、前記デバイスに保存されるアドレス帳と同期化されるステップと、前記他のデバイスが前記デバイスと対向して位置すれば、前記他のデバイスに保存された写真が前記デバイスに保存された写真と同期化されるステップと、を含むことができる。
【0012】
また、前記他のデバイスが前記デバイスの正面方向に位置すれば、前記他のデバイスに保存された写真が前記デバイスにスライドショー方式で再生されるステップと、前記他のデバイスが前記デバイスの横方向に位置すれば、前記他のデバイスに保存されたコンテンツと、前記デバイスに保存されるか、または接続されたコンテンツと同期化されるステップと、を含むことができる。
【0013】
前記実行ステップは、前記連動機能が予め設定されている場合に前記連動機能を行うことが好ましい。
【0014】
また、前記実行ステップは、前記デバイスが自分が行っていた機能を中止し、前記連動機能を行ってもよい。
【0015】
前記実行ステップは、前記他のデバイスが前記デバイスの周辺から離隔された後にも継続して行われてもよい。
【0016】
前述した目的を達成するための本発明に係る他のデバイスと連動機能を行う連動機能の自動実行デバイスは、周辺に前記他のデバイスが存在するか否かを判断する通信部と、前記他のデバイスが存在すると判断されれば、前記他のデバイスの位置に応じて前記他のデバイスとの連動機能を行うように前記自動実行デバイスを制御する制御部と、を備える。
【0017】
また、前記制御部が、前記他のデバイスの位置を判断し、前記他のデバイスが第1位置と判断されれば、第1連動機能を行い、前記他のデバイスが第2位置と判断されれば、第2連動機能を行うことができる。
【0018】
また、前記制御部が、前記連動機能が予め設定されている場合に前記連動機能を行うことができる。
【0019】
また、前記制御部が、前記自動実行デバイスが行っていた機能を中止し、前記連動機能を行うことができる。
【0020】
また、前記制御部は、前記他のデバイスが前記自動実行デバイスの周辺から離隔された後にも継続して行われてもよい。
【0021】
前述した目的を達成するための本発明に係る連動機能の自動実行システムは、少なくとも1つのデバイスと連動機能を自動に行う第1デバイスと、周辺に前記第1デバイスが存在するか否かを判断し、前記第1デバイスが存在すれものと判断されれば、前記第1デバイスの位置に応じて前記第1デバイスとの連動機能を行う第2デバイスを備える。
【0022】
また、前記第2デバイスが前記第1デバイスの位置を判断し、前記第1デバイスが第1位置と判断されれば、前記第2デバイスが第1連動機能を行い、前記第1デバイスが第2位置と判断されれば、前記第2デバイスは第2連動機能を行うことができる。
【発明の効果】
【0023】
前述したように、本発明によると、周辺に他のデバイスが存在すると判断されれば、別のユーザ命令がなくても、予め設定された連動機能を他のデバイスと共に自動に行うことができるようになる。これによって2台のデバイスにユーザ命令をそれぞれ入力して連動機能を命令せずに済むため、ユーザがより便利になる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1A】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う概念を説明するための図である。
【図1B】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う概念を説明するための図である。
【図2A】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う概念を説明するための図である。
【図2B】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う概念を説明するための図である。
【図3A】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う概念を説明するための図である。
【図3B】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う概念を説明するための図である。
【図4A】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う概念を説明するための図である。
【図4B】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う概念を説明するための図である。
【図5A】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う概念を説明するための図である。
【図5B】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う概念を説明するための図である。
【図6A】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う概念を説明するための図である。
【図6B】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う概念を説明するための図である。
【図7A】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う概念を説明するための図である。
【図7B】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う概念を説明するための図である。
【図8】隣接したデバイスとの間に連動機能を自動に行う方法を説明するために提供されるフローチャートである。
【図9A】隣接したデバイスとの位置を考慮して予め設定された連動機能を自動に実行される概念を説明するための図である。
【図9B】隣接したデバイスとの位置を考慮して予め設定された連動機能を自動に実行される概念を説明するための図である。
【図10A】隣接したデバイスとの位置を考慮して予め設定された連動機能を自動に実行される概念を説明するための図である。
【図10B】隣接したデバイスとの位置を考慮して予め設定された連動機能を自動に実行される概念を説明するための図である。
【図11】隣接したデバイスとの位置を考慮して相異なる種類の連動機能を自動に行う方法を説明するために提供されるフローチャートである。
【図12A】隣接したデバイスとの位置に応じて他の連動機能を自動に行う方法を説明するための図である。
【図12B】隣接したデバイスとの位置に応じて他の連動機能を自動に行う方法を説明するための図である。
【図13A】隣接したデバイスとの位置に応じて他の連動機能を自動に行う方法を説明するための図である。
【図13B】隣接したデバイスとの位置に応じて他の連動機能を自動に行う方法を説明するための図である。
【図14A】隣接したデバイスとの位置に応じて他の連動機能を自動に行う方法を説明するための図である。
【図14B】隣接したデバイスとの位置に応じて他の連動機能を自動に行う方法を説明するための図である。
【図15】本発明が適用可能なデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明をより詳説する。
【0026】
<1.実施形態1>
図1Aおよび図1Bは、本発明の第1実施形態に係る連動機能の自動実行方法を説明するために提供される図である。図1Aには、デジタルカメラ110がデジタルフォトフレーム120の近くに(予め設定された距離内に)隣接した状態を示されている。
【0027】
同図に示すように、デジタルカメラ110およびデジタルフォトフレーム120が隣接すれば、デジタルカメラ110およびデジタルフォトフレーム120は、両者が連動して行う機能を自動に行い、その結果を図1Bに示している。
【0028】
図1Bには、デジタルカメラ110が自分に保存された写真をデジタルフォトフレーム120に送信し、デジタルフォトフレーム120は、デジタルカメラ110から受信される写真をスライドショーで再生している状況を示している。
【0029】
上記のような連動機能を自動に行うために、デジタルカメラ110がデジタルフォトフレーム120に近く隣接すれば、自分に保存された写真をデジタルフォトフレーム120に送信するよう予め設定されている。
【0030】
また、上記のような連動機能を自動に行うためにデジタルフォトフレーム120は、デジタルカメラ110が近くに隣接すれば、デジタルカメラ110から受信される写真をスライドショーを行って再生するよう予め設定されている。
【0031】
一方、デジタルカメラ110およびデジタルフォトフレーム120が連動機能の実行を開始すれば、その後の両者の距離が遠くなっても連動機能の実行は引き続く。
【0032】
<2.実施形態2>
図2Aおよび2Bは、本発明の第2実施形態に係る連動機能の自動実行方法を説明するために提供される図である。図2Aには、デジタルカメラ220がPC210の近くに隣接した状態を示している。
【0033】
同図に示すように、デジタルカメラ220およびPC210が隣接すれば、デジタルカメラ220およびPC210は、両者が連動して行う機能を自動に実行し、その結果が図2Bに示している。
【0034】
図2Bには、デジタルカメラ220が加えて保存された写真をPC210に送信し、PC210は、デジタルカメラ220から受信した写真をHDDの指定されたフォルダにバックアップしている状況を示している。
【0035】
上記のような連動機能を自動に行うために、デジタルカメラ220がPC210に近く隣接すれば、加えて保存された写真をPC210に送信するよう予め設定されている。
【0036】
また、上記のような連動機能を自動に行うために、PC210は、デジタルカメラ220が隣接すれば、デジタルカメラ220から受信される写真をHDDの指定されたフォルダにバックアップするよう予め設定されている。
【0037】
一方、PC210およびデジタルカメラ220が連動機能の実行を開始すれば、その後の両者の距離が遠くなっても連動機能の実行は引き続く。
【0038】
<3.実施形態3>
図3Aおよび3Bは、本発明の第3の実施形態に係る連動機能の自動実行方法を説明するために提供される図である。図3Aには、写真を再生しているデジタルカメラ310が、プリンタ320に隣接した状態を示している。
【0039】
同図に示すように、デジタルカメラ310およびプリンタ320が隣接すれば、デジタルカメラ310およびプリンタ320は、両者が連動して行う機能を自動に実行し、その結果が図3Bに示されている。
【0040】
図3Bには、デジタルカメラ310が、現在再生している写真をプリンタ320に送信し、プリンタ320は、デジタルカメラ310から受信される写真を印刷している状況を示した。
【0041】
上記のような連動機能を自動に行うために、デジタルカメラ310がプリンタ320に近く隣接すれば、現在再生している写真をプリンタ320に送信するよう予め設定されている。
【0042】
また、上記のような連動機能を自動に行うために、プリンタ320はデジタルカメラ310が近くに隣接すれば、デジタルカメラ310から受信される写真を印刷するよう予め設定されている。
【0043】
一方、音楽を再生しているMP3プレーヤがプリンタ320に隣接すれば、連動機能としてMP3プレーヤがプリンタ320に現在再生している音楽の情報を送信し、プリンタ320は、MP3プレーヤで再生している音楽の歌詞、楽譜などをインターネットでダウンロードして印刷するよう実現することができる。
【0044】
<4.実施形態4>
図4Aおよび図4Bは、本発明の第4の実施形態に係る連動機能の自動実行方法を説明するために提供される図である。図4Aには、写真を再生している携帯電話A410と、待機モードの携帯電話B420が互いに隣接した状態を示している。
【0045】
同図に示すように、携帯電話A410と携帯電話B420が隣接すれば、携帯電話A410と携帯電話B420は、両者が連動して行う機能を自動に実行し、その結果が図4Bに示されている。
【0046】
図4Bには、携帯電話A410が、現在再生している写真を携帯電話B420に送信し、携帯電話B420は、待機モードで写真再生モードに変換して携帯電話A410から受信される写真を画面にディスプレイする状況を示している。
【0047】
上記のような連動機能を自動に行うために、携帯電話A410が携帯電話B420の近くに隣接すれば、現在再生している写真を携帯電話B420に送信するよう予め設定されている。
【0048】
また、上記のような連動機能を自動に行うために、携帯電話B420が携帯電話A410の近くに隣接すれば、携帯電話A410から受信される写真を画面にディスプレイするよう予め設定されている。
【0049】
一方、携帯電話A410および携帯電話B420が連動機能の実行を開始すれば、その後両者の距離が遠くなっても連動機能の実行は引き続く。
【0050】
<5.実施形態5>
図5Aおよび図5Bは、本発明の第5実施形態に係る連動機能の自動実行方法を説明するために提供される図である。図5Aには、写真を再生している携帯電話510が放送の再生中であるTV520に隣接した状態を示している。
【0051】
同図に示すように携帯電話510およびTV520が隣接すれば、携帯電話510およびTV520は、両者が連動して行う機能を自動に行って、その結果が図5Bに示されている。
【0052】
図5Bには、携帯電話510が現在再生している写真をTV520に送信し、TV520は放送の再生を中止し、携帯電話510から受信される写真を再生している状況を示している。
【0053】
上記のような連動機能を自動に行うために、携帯電話510がTV520に近く隣接すれば、現在再生している写真をTV520に送信するよう予め設定されている。
【0054】
また、上記のような連動機能を自動に行うためにTV520は、携帯電話510が近くに隣接すれば、携帯電話510から受信される写真を再生するよう予め設定されている。
【0055】
一方、携帯電話510およびTV520が連動機能の実行を開始すれば、その後の両者の距離が遠くなっても連動機能の実行は引き続く。
【0056】
<6.実施形態6>
図6Aおよび6Bは、本発明の第6の実施形態に係る連動機能の自動実行方法を説明するために提供される図である。図6Aには、デジタルカムコーダ610が放送の再生中のTV620に近く隣接した状態を示している。
【0057】
同図に示すように、デジタルカムコーダ610およびTV620が隣接すれば、デジタルカムコーダ610およびTV620は、両者が連動して行う機能を自動に実行し、その結果を図6Bに示している。
【0058】
図6Bには、デジタルカムコーダ610が現在撮影している映像をリアルタイムでTV620に送信し、TV620は放送の再生を中止してデジタルカムコーダ610から受信されるビデオを再生している状況を示している。
【0059】
上記のような連動機能を自動に行うためにデジタルカムコーダ610は、TV620に近く隣接すれば、現在撮影している映像をリアルタイムでTV620に送信するよう予め設定されている。
【0060】
また、上記のような連動機能を自動に行うためにTV620は、デジタルカムコーダ610が近く隣接すれば、デジタルカムコーダ610から受信される映像を再生するよう予め設定されている。
【0061】
一方、デジタルカムコーダ610およびTV620が連動機能の実行を開始すれば、その後の両者の距離が遠くなっても連動機能の実行は引き続く。
【0062】
<7.実施形態7>
図7Aおよび図7Bは、本発明の第7実施形態に係る連動機能の自動実行方法を説明するために提供される図である。図7Aには、携帯電話720がPC710に近く隣接した状態を示している。
【0063】
同図に示すように、携帯電話720およびPC710が隣接すれば、携帯電話720およびPC710は、両者が連動して行う機能を自動に実行し、その結果が図7Bに示されている。
【0064】
図7Bには、携帯電話720が自分に保存されているスケジュール情報をPC710に送信し、PC710は、携帯電話720から受信されるスケジュール情報を指定されたフォルダにバックアップしている状況を示している。
【0065】
上記のような連動機能を自動に行うために、携帯電話720がPC710に近く隣接すれば、自分に保存されているスケジュール情報をPC710に送信するよう予め設定されている。
【0066】
また、上記のような連動機能を自動に行うためにPC710は、携帯電話720が近く隣接すれば、携帯電話720から受信されるスケジュール情報を指定されたフォルダにバックアップするよう予め設定されている。
【0067】
一方、携帯電話720およびPC710が連動機能の実行を開始すれば、その後の両者の距離が遠くなっても連動機能の実行は引き続く。
【0068】
<8.隣接したデバイスとの間の連動機能の自動実行方法>
図8は、隣接したデバイスとの間に連動機能の自動実行方法を説明するために提供されるフローチャートである。
【0069】
同図に示すように、デバイスは、ユーザが命令した機能を行いつつ(S810)、自分の周辺に他のデバイスが存在するか否かを判断する(S820)。
【0070】
ステップS820において、他のデバイスが存在すると判断されれば(S820−Y)、デバイスは自分と他のデバイスが共に行う自動連動機能が設定されているか否かを判断する(S830)。
【0071】
ステップS830において、自動連動機能が設定されていると判断されれば(S830−Y)、デバイスは、他のデバイスと通信できるように接続を設定する(S840)。
【0072】
また、デバイスは他のデバイスと共に自動連動機能を行う(S850)。
【0073】
<9.実施形態8>
図9A、図9B、図10A、および図10Bは、本発明の第8実施形態に係る連動機能の自動実行方法を説明するために提供される図である。図9Aには、デジタルカメラ920がデジタルフォトフレーム910の「背面」に近く隣接した状態を示している。
【0074】
図9Aに示すように、デジタルカメラ920がデジタルフォトフレーム910の背面に隣接すれば、デジタルカメラ920およびデジタルフォトフレーム910は、両者が連動して行う機能を自動に実行し、その結果が図9Bに示されている。
【0075】
図9Bには、デジタルカメラ920が自分に保存される写真をデジタルフォトフレーム910に送信し、デジタルフォトフレーム910は、デジタルカメラ920から受信される写真を自分の保存媒体にバックアップしている状況を示している。
【0076】
上記のような連動機能を自動に行うために、デジタルカメラ920がデジタルフォトフレーム910の背面に近く隣接すれば、自分に保存された写真をデジタルフォトフレーム910に送信するよう予め設定されている。
【0077】
また、上記のような連動機能を自動に行うために、デジタルフォトフレーム910が自分の背面にデジタルカメラ920が近く隣接すれば、デジタルカメラ920から受信される写真を自分の保存媒体にバックアップするよう予め設定されている。
【0078】
一方、デジタルカメラ920およびデジタルフォトフレーム910が連動機能の実行を開始すれば、その後の両者の距離が遠くなっても連動機能の実行は引き続く。
【0079】
図10Aには、デジタルカメラ920がデジタルフォトフレーム910の「前面」に近く隣接した状態を示している。
【0080】
同図に示すように、デジタルカメラ920がデジタルフォトフレーム910の前面に隣接すれば、デジタルカメラ920およびデジタルフォトフレーム910は、両者が連動して行う機能を自動に実行し、その結果が図10Bに示されている。
【0081】
図10Bに示すように、デジタルカメラ920が自分に保存された写真をデジタルフォトフレーム910に送信し、デジタルフォトフレーム910は、デジタルカメラ920から受信される写真をスライドショーしている状況を示している。
【0082】
上記のような連動機能を自動に行うために、デジタルカメラ920がデジタルフォトフレーム910の前面に近く隣接すれば、自分に保存された写真をデジタルフォトフレーム910に送信するよう予め設定されている。
【0083】
また、上記のような連動機能を自動に行うために、デジタルフォトフレーム910が自分の前面にデジタルカメラ920が近く隣接すれば、デジタルカメラ920から受信される写真をスライドショーするよう予め設定されている。
【0084】
一方、デジタルカメラ920およびデジタルフォトフレーム910は、連動機能の実行を開始すれば、その後の両者の距離が遠くなっても連動機能の実行は引き続く。
【0085】
<10.隣接したデバイスの位置を考慮した連動機能の自動実行方法>
図11は隣接したデバイスの位置を考慮し、相異なる種類の連動機能の自動実行方法を説明するために提供されるフローチャートである。
【0086】
同図に示すように、デバイスは、ユーザが命令した機能を行いつつ(S1110)、自分の周辺に他のデバイスが存在するか否かを判断する(S1120)。
【0087】
ステップS1120において、自分の周辺に他のデバイスが存在すると判断されれば(S1120−Y)、デバイスは、他のデバイスの位置を検出する(S1130)。
【0088】
その後、デバイスは、ステップS1130において、把握された他のデバイスの位置に基づいて他のデバイスと自分が共に行う自動連動機能を把握する(S1140)。
【0089】
また、デバイスは、他のデバイスと通信できるように接続を設定する(S1150)。その後、デバイスは他のデバイスと共に自動連動機能を行う(S1160)。
【0090】
<11.実施形態9>
図12A、図12B、図13A、図13B、図14A、および図14Bは、本発明の第9実施形態に係る連動機能の自動実行方法を説明するために提供される図である。
【0091】
図12Aには、デジタルカメラ1220がPC1210の本体上に位置し、図12Bには、デジタルカメラ1220がPC1210の本体の前に位置している場合が示されている。
【0092】
図12Aに示すように、デジタルカメラ1220がPC1210の本体上に位置する場合、デジタルカメラ1220およびPC1210の両者が連動機能を自動に実行し、デジタルカメラ1220は、デジタルカメラ1220に保存された写真をPC1210本体に送信し、PC1210は、デジタルカメラ1220から受信される写真を自分の保存媒体にバックアップすることができる。
【0093】
また、図12Bに示すように、デジタルカメラ1220がPC1210本体の前に位置する場合、デジタルカメラ1220およびPC1210の両者が連動機能を自動に実行し、デジタルカメラ1220は、デジタルカメラ1220に保存された写真をPC1210に送信し、PC1210は、デジタルカメラ1220から受信される写真をスライドショー方式に再生することができる。
【0094】
図13Aに示すように、携帯電話A1310および携帯電話B1320は、液晶が上方向または下方向に向いて並んで位置する場合、携帯電話A1310および携帯電話B1320の両者が連動機能を自動に実行し、携帯電話A131に保存されたアドレス帳と携帯電話B1320に保存されたアドレス帳を同期化することができる。
【0095】
また、図13Bに示すように、携帯電話A1310および携帯電話B1320が互いに対向して位置する場合、携帯電話A1310および携帯電話B1320の両者が連動機能を自動に実行し、携帯電話A1310に保存された写真と携帯電話B1320に保存された写真を同期化することができる。
【0096】
図14Aに示すように、携帯電話1420がTV1410の正面方向の中間に位置すれば、携帯電話1420およびTV1410の両者が連動機能を自動に実行し、携帯電話1420は、携帯電話1420に保存された写真をTV1410に送信し、TV1410は、携帯電話1420から受信される写真をスライドショー方式に再生することができる。
【0097】
また、図14Bに示すように、携帯電話1420がTV1410の横方向に位置すれば、携帯電話1410およびTV1420の両者が連動機能を自動に実行し、携帯電話1420は、携帯電話1420に保存されたコンテンツはTV1410のハードディスクに保存されたコンテンツまたはTVに接続されたUSBデバイスに保存されたコンテンツと同期化することができる。
【0098】
<15.その他>
上記の実施形態において、2つのデバイスが互いに隣接した場合に連動機能が自動に実行されるものと想定したが、これは例示的なものであるため、これとは異なるように実現可能である。たとえば、2つのデバイスが接した(タッチした)場合に連動機能が自動に行われるよう実現することも可能である。
【0099】
この場合、デバイスが他のデバイスのいずれの部分に接したかに応じて実行される連動機能の種類を決定することができる。たとえば、デバイスが他のデバイスの「前面」に接した場合には「第1」の連動機能が行われ、デバイスが他のデバイスの「背面」に接した場合には「第2」の連動機能が行われるように実現可能である。
【0100】
そのためには、デバイスがいずれの部分に接したかを検出するためのセンサーを他のデバイスの表面に備えなければならない。
【0101】
さらに、デバイスのいずれの部分が他のデバイスのいずれの部分に接したかに応じて行われる連動機能の種類を決定することができる。たとえば、デバイスの「前面」と他のデバイスの「前面」に接した場合には「第1」の連動機能が行われ、デバイスの「背面」と他のデバイスの「背面」に接した場合には「第2」の連動機能が行われるように実現可能である。
【0102】
一方、デバイスが共に行われる連動機能の種類はユーザによって設定してもよい。のみならず、予め設定された連動機能が、ユーザによって他の種類の連動機能に変更されてもよい。
【0103】
また、連動機能は、デバイスの属性に応じて自動設定することができる。たとえば、カメラの属性は写真撮影と見てもよく、プリンタの属性は印刷と見てもよいため、両者の連動機能はカメラで撮影された写真をプリンタで印刷するものと、自動設定されるのである。
【0104】
<16.本発明が適用可能なデバイス>
前述した実施形態で記載したデバイスは例示的なものに過ぎない。上記のデバイス以外のデバイスも本発明の技術的な思想が適用され得る。
【0105】
図15には、本発明が適用可能なデバイスのブロック図を示している。図12に示すように、デバイスは、機能ブロック1510、ディスプレイ1520、制御部1530、保存部1540、および通信部1550を備える。
【0106】
機能ブロック1510はデバイス本来の機能を行う。仮にデバイスが携帯電話フォンであれば、機能ブロック1510は、電話通話、SMSなどを行い、仮にデバイスがTVであれば、機能ブロック1510は、放送受信および再生を行う。
【0107】
ディスプレイ1520には、機能ブロック1510の機能の実行結果およびGUIがディスプレイされる。
【0108】
保存部1540は、機能ブロック1510の機能を行うと共にGUI提供に必要なプログラム、コンテンツ、その他のデータが保存される保存媒体である。
【0109】
通信部1550は、デバイスに隣接する周辺に他のデバイスが接近したかを検出し、検出された他のデバイスと通信できるように接続を設定する。
【0110】
また、通信部1550は、周辺に他のデバイスの位置を検出する。たとえば、通信部1550は、デバイスの前面、背面、左側面および右側面のいずれかの面に他のデバイスが接近したか否かを検出する。そのためには、通信部1550は、複数の指向性アンテナを用いることはもちろん、複数の指向性センサを用いてもよい。
【0111】
一方、通信省1550は、周辺に他のデバイスの位置を検出するための両方向無線通信モジュールを備えてもよい。このとき、両方向の無線通信モジュールの無線通信方式に対する制限はないことから、赤外線通信、音波通信、RF通信、および無線ネットワーク通信などと実現可能である。
【0112】
制御部1530は、上記の図8および図11に示すステップを行ってデバイスが他のデバイスと連動機能を行うことができるように制御する。
【0113】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0114】
S810 ユーザが命令した機能をデバイスが行うステップ
S820 デバイスが自分の周辺に他のデバイスが存在するか否かを判断するステップ
S830 デバイスが自分と他のデバイスが共に行う自動連動機能が設定されているか否かを判断するステップ
S840 デバイスが他のデバイスと通信できるように接続を設定するステップ
S850 デバイスが他のデバイスと共に自動連動機能を行うステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスが、前記デバイスの周辺に他のデバイスが存在するか否かを判断するステップと、
前記他のデバイスが存在すると判断される場合、前記デバイスが前記他のデバイスの位置に応じて前記他のデバイスとの連動機能を行うステップと、
を含むことを特徴とする連動機能の自動実行方法。
【請求項2】
前記デバイスが、前記他のデバイスの位置を判断するステップをさらに含み、
前記ステップは、
前記他のデバイスが第1位置と判断されれば、前記デバイスが第1連動機能を行うステップと、
前記他のデバイスが第2位置と判断されれば、前記デバイスが第2連動機能を行うステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の連動機能の自動実行方法。
【請求項3】
前記他のデバイスが前記デバイスの上に位置すれば、
前記他のデバイスに保存された写真が前記デバイスに自動バックアップされるステップと、
前記他のデバイスが前記デバイスの前に位置すれば、
前記他のデバイスに保存された写真がスライドショー方式で再生されるステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の連動機能の自動実行方法。
【請求項4】
前記他のデバイスが前記デバイスの横に並んで位置すれば、
前記他のデバイスに保存されたアドレス帳が、前記デバイスに保存されるアドレス帳と同期化されるステップと、
前記他のデバイスが前記デバイスと対向して位置すれば、
前記他のデバイスに保存された写真が前記デバイスに保存された写真と同期化されるステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の連動機能の自動実行方法。
【請求項5】
前記他のデバイスが前記デバイスの正面方向に位置すれば、
前記他のデバイスに保存された写真が前記デバイスにスライドショー方式で再生されるステップと、
前記他のデバイスが前記デバイスの横方向に位置すれば、
前記他のデバイスに保存されたコンテンツと、前記デバイスに保存されるか、または接続されたコンテンツと同期化されるステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の連動機能の自動実行方法。
【請求項6】
前記実行ステップは、
前記連動機能が予め設定されている場合に前記連動機能を行うことを特徴とする請求項1に記載の連動機能の自動実行方法。
【請求項7】
前記実行ステップは、
前記デバイスが自分が行っていた機能を中止し、前記連動機能を行うことを特徴とする請求項1に記載の連動機能の自動実行方法。
【請求項8】
前記実行ステップは、
前記他のデバイスが前記デバイスの周辺から離隔された後にも継続して行われることを特徴とする請求項1に記載の連動機能の自動実行方法。
【請求項9】
他のデバイスと連動機能を行う連動機能の自動実行デバイスであって、
周辺に前記他のデバイスが存在するか否かを判断する通信部と、
前記他のデバイスが存在すると判断されれば、前記他のデバイスの位置に応じて前記他のデバイスとの連動機能を行うように前記自動実行デバイスを制御する制御部と、
を備えることを特徴とする連動機能の自動実行デバイス。
【請求項10】
前記制御部は、
前記他のデバイスの位置を判断し、
前記他のデバイスが第1位置と判断されれば、第1連動機能を行い、
前記他のデバイスが第2位置と判断されれば、第2連動機能を行うことを特徴とする請求項9に記載の連動機能の自動実行デバイス。
【請求項11】
前記制御部は、
前記連動機能が予め設定されている場合に前記連動機能を行うことを特徴とする請求項9に記載の連動機能の自動実行デバイス。
【請求項12】
前記制御部は、
前記自動実行デバイスが行っていた機能を中止し、前記連動機能を行うことを特徴とする請求項9に記載の連動機能の自動実行デバイス。
【請求項13】
前記制御部は、
前記他のデバイスが前記自動実行デバイスの周辺から離隔された後にも継続して行われることを特徴とする請求項9に記載の連動機能の自動実行デバイス。
【請求項14】
少なくとも1つのデバイスと連動機能を自動に行う第1デバイスと、
周辺に前記第1デバイスが存在するか否かを判断し、前記第1デバイスが存在すれものと判断されれば、前記第1デバイスの位置に応じて前記第1デバイスとの連動機能を行う第2デバイスを含むことを特徴とする連動機能の自動実行システム。
【請求項15】
前記第2デバイスが前記第1デバイスの位置を判断し、
前記第1デバイスが第1位置と判断されれば、前記第2デバイスが第1連動機能を行い、
前記第1デバイスが第2位置と判断されれば、前記第2デバイスは第2連動機能を行うことを特徴とする請求項14に記載の連動機能の自動実行システム。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−45087(P2011−45087A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−187070(P2010−187070)
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】