説明

遊戯装置および遊戯装置の制御方法ならびに記録媒体

【課題】少ない遊技回数で、複数の当たり役に対して個々に期待させつつ、より高い当たり役を同時に期待させることのできる遊戯装置を提供する。
【解決手段】複数の図柄を組み合わせることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行う遊戯装置において、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれか一方の図柄群と特定の図柄とが組み合わされた場合に、前記第1の組合せまたは第2の組合せが成立したと判断し、該成立したと判断した組合せに基づいた動作処理を行うように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊戯装置に関し、特に、パチスロ機、スロットマシン等のように遊戯者が特定の図柄を揃えてそれに応じたメダルの獲得を競うような遊戯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、パチスロ機、スロットマシン等のメダル遊戯装置が知られている。例えば、パチスロ機では、クレジットとしてメダル(コイン)が投入され、スタートボタンが押下されると、図柄が付された複数のドラムが回転し、乱数による抽選が装置内部で行われ、ストップボタンが押下されると、この乱数抽選の結果に応じてドラムの回転が停止する。そして、ドラムの停止により揃った図柄の組み合わせが所定の当たり役であれば、その当たり役に応じた所定枚数のメダルが払い出されるようになっている。
【0003】
このような当たり役には、払い出しメダル数を増加させるボーナスゲームが設定されている。このボーナスゲームには、例えば、シングルボーナス、シングルボーナスが数回連続するレギュラーボーナスと、レギュラーボーナス自体がさらに数回連続するビックボーナス等がある。パチスロ機では、乱数抽選の結果、ボーナスゲームが決定されると、それぞれのボーナスゲームに対応したフラグをセットする。パチスロ機には、その内部でこのようなフラグがセットされると、近い将来ボーナスゲームが開始されることを遊戯者に予告する機構が設けられている。例えば、特定の外れ図柄(予告図柄)をいわゆる有効ライン上に揃えたり、特定の動きをするようにドラムを動作させる。
【0004】
遊戯者は、このような図柄の組み合わせやドラムの動き等によって、フラグの成立を推測することができるので、フラグが成立していると判断した遊戯者は、特定の図柄を狙ってストップボタンを操作するいわゆる「目押し操作」を行う。なお、遊戯者が知り得るのはフラグの成立のみであって、フラグの内容(ボーナスゲームの種類)については知り得ない。
【0005】
従って、見た目上、最後のドラムの停止位置によってビックボーナスまたはレギュラーボーナスのいずれかが成立するといういわゆる「テンパイ形」の状態において、遊戯者はフラグの内容については知り得ないので、心理的に、より役の高いビックボーナスを狙った目押し操作を行う。この目押し操作によりビックボーナスを獲得することができない場合は、遊戯者はフラグの内容をレギュラーボーナスであると判断して、再度、目押し操作を行う。つまり、このような2者択一のテンパイ形の状態において、フラグの内容と目押しにより狙った図柄の組み合わせとが異なる場合には、遊戯者は、再度狙いを変えて目押し操作をしなければならなかった。このことは、遊戯者にとって、回数的にもメダル投入的にも無駄な遊技であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の遊戯装置においては、例えば、2者択一のテンパイ形の場合に、個々のテンパイ形に対して目押し操作を行わなければならなかった。従って、フラグの内容と狙った図柄の組み合わせとが異なる場合には、再度、目押し操作を行わなければならず、遊戯者にとっては無駄な遊技であった。一方、1回の遊技(ゲーム)において、ビックボーナスまたはレギュラーボーナスのどちらかが揃うという期待面と同時に、より当たり役の高いビックボーナスが揃ってほしいという期待面を演出効果として奏することは、かかるパチスロ機等の興味性を一層増大させることとなる。
【0007】
そこで、本発明は、少ない遊技回数で、複数の当たり役に対して個々に期待させつつ、より高い当たり役を同時に期待させることのできる遊戯装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、重複当たり(ボーナス)を獲得することができる遊戯装置があれば、1回の遊技において、双方の当たり動作を演出することができるとともに、遊戯者はより高いメダルを獲得することができ、かかるパチスロ機等の興味性を一層増大させることとなる。
【0009】
そこで、本発明は、重複当たりを可能にして、それに伴う種々の演出を行う遊戯装置を提供することをも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、複数の図柄を組み合わせることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行う遊戯装置において、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれか一方の図柄群と特定の図柄とが組み合わされた場合に、前記第1の組合せまたは第2の組合せが成立したと判断し、該成立したと判断した組合せに基づいた動作処理を行うことを特徴とする遊戯装置である。
【0011】
より具体的には、本発明は、複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行う遊戯装置において、複数の領域の各々に図柄を表示する図柄表示手段と、前記1以上の領域に、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御する第1の制御手段と、前記1以上の領域以外の他の領域に、特定の図柄が表示されるように制御する第2の制御手段と、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれと組み合わされたかを判断する判断手段と、前記判断手段により、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされたと判断された場合に前記第1の組合せに基づいた動作処理を行い、前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされたと判断された場合に前記第2の組合せに基づいた動作処理を行う演出手段と、を備えたことを特徴とする遊戯装置である。
【0012】
また、本発明は、複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに応じた動作処理を行う遊戯装置において、複数の領域の各々に複数の図柄を表示する図柄表示手段と、前記複数の領域の各々に図柄を表示させる指示を各々与える入力手段と、所定の組合せの成立を決定する決定手段と、前記入力手段からの指示があった場合に、前記1以上の領域に第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御する第1の制御手段と、前記入力手段からの他の指示があった場合に、前記決定手段による決定に基づいて、前記1以上の領域以外の他の領域に、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれかと特定の図柄とが組み合わされて表示されるように制御する第2の制御手段と、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされた場合に前記第1の組合せに基づいた動作処理を行い、前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされた場合に前記第2の組合せに基づいた動作処理を行う演出手段と、を備えたことを特徴とする遊戯装置である。
【0013】
また、本発明は、方法の発明としても把握することができ、具体的には、複数の図柄が組み合わされて表示されることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行う遊戯装置の制御方法において、図柄表示手段の1以上の領域に、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御し、前記1以上の領域以外の他の領域に、特定の図柄が表示されるように制御し、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれと組み合わされたかを判断し、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされたと判断された場合に前記第1の組合せに基づいた動作処理を行い、前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされたと判断された場合に前記第2の組合せに基づいた動作処理を行うことを特徴とする遊戯装置の制御方法である。
【0014】
また、本発明は、複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに応じた動作処理を行う遊戯装置の制御方法において、遊戯の開始後に所定の組合せの成立を決定し、遊戯者からの入力があった後、図柄表示手段の1以上の領域に第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御し、遊戯者からの他の入力があった後、前記決定された所定の組合せに基づいて、前記1以上の領域以外の他の領域に、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれかと特定の図柄とが組み合わされて表示されるように制御し、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされた場合に前記第1の組合せに基づいた動作処理を行い、前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされた場合に前記第2の組合せに基づいた動作処理を行うことを特徴とする遊戯装置の制御方法である。
【0015】
さらに、本発明は、コンピュータに所定の機能を含むプログラムを実行させることにより実現することもでき、より具体的には、複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行うプログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは、複数の領域の各々に図柄を表示する図柄表示手段と、前記1以上の領域に、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御する第1の制御手段と、前記1以上の領域以外の他の領域に、特定の図柄が表示されるように制御する第2の制御手段と、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれと組み合わされたかを判断する判断手段と、前記判断手段により、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされたと判断された場合に前記第1の組合せに基づいた動作処理を行い、前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされたと判断された場合に前記第2の組合せに基づいた動作処理を行う演出手段と、を備えたことを特徴とする記録媒体である。
【0016】
また、本発明は、複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに応じた動作処理を行うプログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは、複数の領域の各々に複数の図柄を表示する図柄表示手段と、前記複数の領域の各々に図柄を表示させる指示を各々与える入力手段と、所定の組合せの成立を決定する決定手段と、前記入力手段からの指示があった場合に、前記1以上の領域に第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御する第1の制御手段と、前記入力手段からの他の指示があった場合に、前記決定手段による決定に基づいて、前記1以上の領域以外の他の領域に、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれかと特定の図柄とが組み合わされて表示されるように制御する第2の制御手段と、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされた場合に前記第1の組合せに基づいた動作処理を行い、前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされた場合に前記第2の組合せに基づいた動作処理を行う演出手段と、を備えたことを特徴とする記録媒体である。
【0017】
さらに、本発明は、複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに応じた動作処理を行う遊戯装置において、
【0018】
第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部と特定の図柄とが組み合わされた場合に、前記第1の組合せおよび第2の組合せの双方が成立したと判断し、前記第1の組合せおよび前記第2の組合せに基づいた動作処理を各々行うことを特徴とする遊戯装置である。
【0019】
より具体的には、複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行う遊戯装置において、複数の領域の各々に図柄を表示する図柄表示手段と、前記1以上の領域に、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御する第1の制御手段と、前記1以上の領域以外の他の領域に、特定の図柄が表示されるように制御する第2の制御手段と、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と組み合わされたか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により双方と組み合わされたと判断された場合に、前記第1の組合せおよび前記第2の組合せに基づいた動作処理を各々行う演出手段と、を備えたことを特徴とする遊戯装置である。
【0020】
また、本発明は、複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに応じた動作処理を行う遊戯装置において、複数の領域の各々に複数の図柄を表示する図柄表示手段と、前記複数の領域の各々に図柄を表示させる指示を各々与える入力手段と、所定の組合せの成立を決定する決定手段と、前記入力手段からの指示があった場合に、前記1以上の領域に第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部が表示されるように制御する第1の制御手段と、前記入力手段からの他の指示があった場合に、前記決定手段による決定に基づいて、前記1以上の領域以外の他の領域に、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と特定の図柄とが組み合わされて表示されるように制御する第2の制御手段と、前記第2の制御手段によって、前記特定の図柄が、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と組み合わされた場合に、前記第1の組合せおよび前記第2の組合せに基づいた動作処理を各々行う演出手段と、を備えたことを特徴とする遊戯装置である。
【0021】
また、本発明は、方法の発明としても成立し、より具体的には、複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行う遊戯装置の制御方法において、複数の領域の各々に図柄を表示する図柄表示手段と、前記1以上の領域に、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御し、前記1以上の領域以外の他の領域に、特定の図柄が表示されるように制御し、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と組み合わされたか否かを判断し、前記特定の図柄が双方と組み合わされたと判断された場合に、前記第1の組合せおよび前記第2の組合せに基づいた動作処理を各々行うことを特徴とする遊戯装置の制御方法である。
【0022】
さらに、本発明は、複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに応じた動作処理を行う遊戯装置において、遊戯の開始後に所定の組合せの成立を決定し、遊戯者からの入力があった後、図柄表示手段の1以上の領域に第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部が表示されるように制御し、遊戯者からの他の入力があった場合に、前記決定手段による決定に基づいて、前記1以上の領域以外の他の領域に、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と特定の図柄とが組み合わされて表示されるように制御し、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と組み合わされた場合に、前記第1の組合せおよび前記第2の組合せに基づいた動作処理を各々行うことを特徴とする遊戯装置の制御方法である。
【0023】
さらに、本発明は、コンピュータに所定の機能を含むプログラムを実行させることにより実現することもでき、より具体的には、複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行うプログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは、複数の領域の各々に図柄を表示する図柄表示手段と、前記1以上の領域に、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御する第1の制御手段と、前記1以上の領域以外の他の領域に、特定の図柄が表示されるように制御する第2の制御手段と、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と組み合わされたか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により双方と組み合わされたと判断された場合に、前記第1の組合せおよび前記第2の組合せに基づいた動作処理を各々行う演出手段と、を備えたことを特徴とする記録媒体である。
【0024】
また、本発明は、複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに応じた動作処理を行うプログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは、複数の領域の各々に複数の図柄を表示する図柄表示手段と、前記複数の領域の各々に図柄を表示させる指示を各々与える入力手段と、所定の組合せの成立を決定する決定手段と、前記入力手段からの指示があった場合に、前記1以上の領域に第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部が表示されるように制御する第1の制御手段と、前記入力手段からの他の指示があった場合に、前記決定手段による決定に基づいて、前記1以上の領域以外の他の領域に、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と特定の図柄とが組み合わされて表示されるように制御する第2の制御手段と、前記第2の制御手段によって、前記特定の図柄が、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と組み合わされた場合に、前記第1の組合せおよび前記第2の組合せに基づいた動作処理を各々行う演出手段と、を備えたことを特徴とする記録媒体である。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、遊戯者に当たり役の成立を一層期待させることができ、かかる遊戯装置の興味性を一層増大させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】第1の実施形態に係る遊戯装置の外観構成を示す図
【図2】第1の実施形態に係る遊戯装置の機能実現手段の構成を示す図
【図3】内部当選制御部の構成を示す図
【図4】ドラム回動制御部の構成を示す図
【図5】図柄表示部を説明するための図
【図6】ドラムに付された図柄を説明するための図
【図7】第2の実施形態に係る遊戯装置の「テンパイ形」の状態を示す図
【図8】第2の実施形態に係るドラム回動制御を説明するための図
【図9】第2の実施形態に係る遊戯装置の「テンパイ形」の状態を示す図
【図10】第2の実施形態に係るドラム回動制御を説明するための図
【図11】レギュラーボーナス時の動作処理を説明するための図
【図12】ビックボーナス時の動作処理を説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0028】
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係る遊戯装置の外観構成を示す図である。なお、本実施形態に係る遊戯装置では、パチスロ機を例に説明する。
【0029】
同図に示されるように、パチスロ機1の正面には、各種操作手段及び出力手段が設けられている。操作手段としては、遊戯者がコインを投入するためのメダル投入部11と、後述の回転ドラムを同時に回転させ始めるためのスタートレバー12と、遊戯者が各ドラムの回転を停止させるためのストップボタン13a,13b,13c(以下、単に「ストップボタン13」と総称することもある。)とがある。メダル投入部21は、メダルの投入を感知するメダル投入センサ(図示せず)を備える。
【0030】
パチスロ機1の前面には、出力手段として、開始されるゲームについて投入されたメダル数を示すメダル投入表示部14と、図柄を可変表示する3組の図柄表示部15a,15b,15c(以下、単に「図柄表示部15」と総称することもある。)と、図柄表示部15の表示が特定の当たり図柄の成立を示したときに、これを遊戯者に認知させる当たり表示ランプ16と、装置本体内の制御装置内で実行された、内部当選に基づく演出を行う演出手段としての演出用ランプ17、17a,17b及びスピーカ18と、図柄表示部15における図柄表示が当たりの図柄となった際に、当たり図柄の種類に応じてメダルを払い出すホッパ(メダル払出し部)19とが設けられている。
【0031】
図柄表示部15a,15b,15cは、それぞれ複数の図柄を円周上に連続的に配列させた3組のドラム(回動体)を備える。このドラムには、複数種類の図柄が付されたリールが設けられている。駆動モータによって回転駆動されたドラムがこのリールを回転させる。図柄表示部15においては、リールに配置された図柄のうち、正面で停止した図柄が、それぞれ窓を通して遊戯者に認知される。なお、本実施形態においては、ドラムを物理的に回転させることにより、図柄を表示させることとしているが、例えば、コンピュータグラフィックス等を用いて、図柄を表示させるようにしてもよい。
【0032】
次に、本実施形態に係る遊戯装置の動作について説明する。
【0033】
遊戯者が遊戯用メダルをメダル投入部11に投入すると、メダル投入表示部14がそのメダル投入数に応じて点灯し、ゲームを開始することが可能な状態になる。遊戯者がスタートレバー12を操作すると、3つの図柄表示部15a,15b,15cのドラムが回動をし始める。遊戯者がストップボタン13a,13b,13cを適宜順番に押下すると、対応する回動体がそれぞれ停止する。3つの回動体がすべて停止した際に、有効ライン上で表示される図柄の組み合わせが、予め決められた「当たり役」の組み合わせであれば、その当たり役の種類に応じて、所定枚数のメダルがメダル払出し部19から払い出されたり、メダルを追加投入することなく、再遊戯(リプレイ)することが可能となる。
【0034】
パチスロ機の制御装置における内部抽選の結果、当たり図柄の成立が一時的に連続するゲームモードの成立が決定されると、ストップボタンを押した場合に、俗に「ボーナスゲーム」と呼ばれる特定図柄の配列が図柄表示部15に出現しやすくなる。
【0035】
ボーナスゲームには、通常、「レギュラーボーナス」と「ビックボーナス」と呼ばれるものがある。「レギュラーボーナス」は、このボーナスゲーム用特定図柄として予め定められたものが、図柄表示部15a,15b,15cで揃うと、次回以降、所定回数のゲームにおいて入賞が頻繁に出て、遊戯者が多くのメダルを獲得できるようになる。
【0036】
また、「ビックボーナス」は、ビックボーナス用特定図柄として予め定められたものが、図柄表示部15a,15b,15cで揃うと、レギュラーボーナスが2〜3回連続する。
【0037】
なお、「ボーナスゲーム」に移行すると、遊戯者にボーナスゲームの開始を認知させるための当たり表示ランプ16,17が点灯ないしは点滅し、スピーカ18から所定の効果音等が発生し、ゲーム演出が実行される。
【0038】
本実施形態に係る遊戯装置は、CPU、ROM、RAM、各種インターフェース等を有する制御装置を備える。本実施形態に係る遊戯装置は、制御装置による制御の下、所定の機能を実現する。
【0039】
図2は、本実施形態に係る遊戯装置の機能実現手段の構成を示す図(機能ブロック図)である。同図において、メダル投入検出部201は、メダルの投入を検出し、それをメダルカウンタ202に出力する。メダル投入表示部14は、メダルカウンタ202の内容に応じた表示を行う。ゲーム開始制御部203は、メダルが投入され、スタートレバー12からスタート指示の命令があった場合に、内部当選制御部204およびドラム回動制御部205にその旨通知する。内部当選制御部204は、スタートした当該ゲームの結果が当選するものであるか否かを判断し、当選であると判断した場合には、その当選結果に応じたフラグの内容をフラグ記憶部206に出力する。フラグの内容は、ビックボーナスの成立、レギュラーボーナスの成立およびビックボーナス・レギュラーボーナスの成立を示すものがあるとする。ドラム回動制御部205は、ゲーム開始の指示に従ってドラムを回動させ、ストップボタン13からの停止の指示に従って対応するドラムを停止させるために、ドラム駆動モータ207を制御する。このドラム回動制御部205によるドラムの回動停止の制御は、フラグ記憶部206のフラグの内容に基づいて行われる。
【0040】
当たり判定部208は、各ドラムの停止位置に基づき予め定められた図柄の組み合わせであるか、すなわち、当たりであるか否かを判断し、当たりである場合にはその当たりの種類を判断する。当たり判定部208によって当たりであると判断された場合には、その当たりの種類を当たり動作制御部209に通知する。当たり動作制御部209は、その当たり役の種類に対応した演出を行うべく、当たり出力部210を制御する。当たり出力部210は、例えば、当たり表示ランプ16,17を点滅・点灯させたり、効果音を発生させたり、メダルの払い出しを行う。
【0041】
図3は、内部当選制御部204の構成を示す図である。同図において、乱数生成部31は、ゲーム開始制御部203からゲーム開始の指示があると、所定の乱数関数に基づいて乱数を生成する。当選判定部32は、当該生成された乱数及び当選確率データ記憶部33に記憶された当選確率データに基づいて、そのゲームが当選したか否か、当選している場合には、その当選の種類を決定する。当選判定部32は、その結果をフラグ記憶部206に出力する。
【0042】
図4は、ドラム回動制御部205の構成を示す図である。同図において、回動開始指示部41は、ゲーム開始制御部203からのスタート指示に従い、第1〜3ドラム駆動制御部42a,42b,42cに駆動指示を出力する。本実施形態においては、回動開始指示部41は、第1〜3ドラム駆動制御部42a,42b,42cのすべてに対して同時に駆動指示を出力する。第1〜3ドラム駆動制御部42a,42b,42cは、回動開始指示部41からの駆動指示により各々のドラム駆動モータを駆動し、停止制御部43からの停止指示によりドラム駆動モータを停止させるための制御を行う。
【0043】
停止制御部43は、ストップボタン13からの停止指示があった場合に、その停止指示を受け付けた時点から所定の動作範囲内で、フラグ記憶部206に記憶されたフラグの内容に従って、対応するドラムの停止指示を出力する。例えば、フラグの内容がレギュラーボーナスを示す値であれば、それに対応する図柄の組み合わせで揃うように各ドラムの回動を制御する。
本実施形態においては、ストップボタン13a,13b,13cの各々に第1(左)ドラム、第2(中央)ドラム、第3(右)ドラムの各々が対応している。第1〜3ドラム駆動制御部42a,42b,42cは、図示しない位置決め機構に従い、停止制御部43によって指定された停止位置でドラムが停止するように駆動モータを制御する。これにより、図柄表示部15では、特定の図柄が正面で停止することになる。
【0044】
本実施形態においては、図5に示すように、停止指示を受け付けた時点から所定の回転角以内でドラムを停止させる。すなわち、各ドラムのリールには、その外周に沿って所定の図柄が所定の間隔で付されている。停止制御部43は、ストップボタン13が押下された時点で有効ライン上にある図柄から数えて、例えば、5番目の図柄までのいずれかの図柄で停止させるように指示を出す。なお、所定の動作範囲内で停止させる方法としては、例えば、所定の時間以内に停止させる方法もある。
【0045】
リールに付された図柄は、図柄表示部15a,15b,15cで有効ラインとともにそれぞれ表示される。有効ラインは、図6に示すように、複数設けられている。
【0046】
本実施形態は、見た目上、有効ラインに沿って複数の当たり役のうちのいずれかが揃う直前の状態、いわゆる「テンパイ形」の状態を構成し、さらに、最後に停止すべき特定の図柄がいずれか一方の有効ライン上で停止した場合には、その当たり役になるように構成したことを特徴とする。このため、特定の図柄として「7/BER 」というグルーピング図柄を用いることとする。
【0047】
図7は、本実施形態に係る遊戯装置の「テンパイ形」の状態を示す図である。同図(a)〜(d)に示すように、横2本の有効ライン上で、「7・7」の図柄および「BER ・BER 」の図柄が揃っている。なお、本実施形態においては、「7・7・7」の図柄が揃った場合をビックボーナス、「BER ・BER ・BER 」の図柄が揃った場合をレギュラーボーナスとする。また、「−(マイナス)」は、任意の図柄とする。このようなテンパイ形の状態において、遊戯者は、第3ドラムについて目押し操作を行うこととなるが、そのときに狙う図柄は、「7/BER 」というグルーピング図柄になる。すなわち、例えば、同図(a)において、グルーピング図柄が最上位の有効ラインで停止することができた場合には、「7・7・7」のビックボーナスが成立し、最下位の有効ラインで停止することができた場合には、「BER ・BER ・BER 」のレギュラーボーナスが成立することとなる。
【0048】
図8は、このようなドラム回動制御を説明するための図である。同図において、ゲームが開始すると、ドラム回動制御部205は、フラグ記憶部206に記憶されたフラグの内容に基づいて、ビックボーナスBBまたはレギュラーボーナスRBが成立したか否かを判断する(S801)。いずれかのボーナスが成立していると判断される場合には、第1及び第2のストップボタン13a,13bの押下に基づいて、図7に示した複数のテンパイ形になるように第1ドラムおよび第2ドラムを制御する(S802)。第3のストップボタン13cが所定の動作範囲内で押された場合には(S803)、以降のボーナスゲームに関する処理を行う。
【0049】
すなわち、まず、成立しているフラグがビックボーナスBBであると判断される場合には(S804)、第3ドラムが「7」または「7/BER 」の図柄で停止するように回動制御する(S805)。ここでの回動制御は、例えば、1つ手前の図柄で停止させるとみせかけて、「7/BER 」で停止させたり、オートプレイのようにして、最終的に「7/BER 」で停止させるといった演出を行う。ドラム回動制御部205は、各ドラムの回転位置情報を当たり判定部208に通知し、当たり判定部208によってビックボーナスBBの図柄が揃ったと判断される場合には、ビックボーナスの動作処理を行う(S806)。
【0050】
ビックボーナスBBの動作処理(S806)後、フラグの内容が両ボーナスゲームの成立を示すものであると判断される場合、またはビックボーナスBBでなくレギュラーボーナスRBであると判断される場合には(S807)、第3ドラムが「BER 」または「7/BER 」で停止するように回動制御する(S808)。ドラム回動制御部205は、各ドラムの位置情報を当たり判定部208に通知し、当たり判定部208によってレギュラーボーナスRBの図柄が揃ったと判断される場合には、レギュラーボーナスの動作を行う(S809)。
【0051】
なお、本実施形態においては、ビックボーナスBBの後にさらにレギュラーボーナスRBの成立を判断することとしているが、ビックボーナスBB終了後、フラグの内容をリセットして、ビックボーナスBBとレギュラーボーナスRBが連続しないようにしてもよい。
【0052】
以上のように、本実施形態によれば、フラグの内容を知り得ない遊戯者は、1回の遊技の中で、第3ドラムについて複数のテンパイ形のうちのいずれかの当たり役を狙った目押し操作をすることができるようになる。このため、1回の遊技の中で、ビックボーナスまたはレギュラーボーナスのどちらかが揃うという期待を得ることができると同時に、より当たり役の高いビックボーナスが揃ってほしいという期待を演出することができ、かかるパチスロ機等の興味性を一層増大させることとなる。
【0053】
[第2の実施形態]
図9は、本実施形態に係る遊戯装置の「テンパイ形」の状態を示す図である。同図(a)または(b)に示すように、本実施形態では、第3ドラムの有効ラインが交差する点でビックボーナスおよびレギュラーボーナスの双方が成立するように図柄が構成され、グルーピング図柄によって重複当たりが可能になるようにしたものである。
【0054】
図10は、本実施形態に係るドラム回動制御を説明するための図である。同図に示すように、ドラム回動制御部205は、フラグ記憶部206に記憶されたフラグに基づいて、ビックボーナスBB及びレギュラーボーナスRBの双方が成立したか否かを判断する(S1001)。両ボーナスゲームが成立していると判断される場合には、第1及び第2のストップボタン13a,13bの押下に基づいて、図9に示した複数のテンパイ形になるように第1ドラムおよび第2ドラムを制御する(S1002)。第3のストップボタン13cが所定の動作範囲内で押された場合には(S1003)、第3ドラムが「7/BER 」で停止するように回動制御する(S1004)。ここでの回動制御は、例えば、1つ手前の図柄で停止させるとみせかけて、「7/BER 」で停止させたり、オートプレイのようにして、最終的に「7/BER 」で停止させるといった演出を行う。ドラム回動制御部205は、各ドラムの位置情報を当たり判定部208に通知し、当たり判定部208によって重複当たりであると判断される場合には、レギュラーボーナスRB処理(S1005)の後、ビックボーナス処理(S1006)を行う。
【0055】
図11は、レギュラーボーナス時の動作処理を説明するための図である。同図において、当たり動作制御部208は、レギュラーボーナスRB用の初期設定の後(S1101)、遊戯者に対する演出効果を高めるための処理を行う(S1102)。すなわち、レギュラーボーナスRB用に用意された音楽を出力し、図1に示したボーナスランプ16およびレギュラーボーナス表示部17aを点滅させる。また、レギュラーボーナスRBに続けてビックボーナスBBが到来することを遊戯者に通知するため、ビックボーナス表示部17bを点灯させる。当たり動作制御部208は、所定の終了条件を判断し(S1103)、該所定の終了条件を満たしていれば、レギュラーボーナスの処理を終了させる。所定の終了条件とは、例えば、所定時間経過したかまたはシングルボーナスを所定回数繰り返したか等がある。
【0056】
図12は、ビックボーナス時の動作処理を説明するための図である。同図において、当たり動作制御部208は、ビックボーナスBB用の初期設定の後(S1201)、遊戯者に対する演出効果を高めるための処理を行う(S1202)。すなわち、ビックボーナスBB用に用意された音楽を出力し、図1に示したボーナスランプ16およびビックボーナス表示部17bを点滅させる。この場合、ビックボーナスBBが終了した後は、通常のゲームモードに戻ることになるため、レギュラーボーナス表示部17aは点灯しない。当たり動作制御部208は、所定の終了条件を判断し(S1203)、該所定の終了条件を満たしていれば、ビックボーナスBBの処理を終了させる。ビックボーナスBBの処理終了後、ゲームを通常のモードに戻すため、フラグの内容をもとに戻す。
【0057】
以上のように、本実施形態によれば、重複当たりが可能となるので、より高いボーナスを獲得することができるようになる。特に、フラグの内容を知り得ない遊戯者は、「7」または「BER 」を狙うといった目押し操作を行う必要がなく、グルーピング図柄を狙った目押し操作をすることが可能となる。このため、1回の遊技の中で、ビックボーナスに加えてレギュラーボーナスを獲得できるという期待を得ることができ、かかるパチスロ機等の興味性を一層増大させることとなる。
【符号の説明】
【0058】
11…メダル投入口
12…スタートレバー
13…ストップボタン
14…メダル投入表示部
15…図柄表示部
16,17…ボーナスランプ
18…スピーカ
19…メダル払出し部
201…メダル投入検出部
202…メダルカウンタ
203…ゲーム開始制御部
204…内部当選制御部
205…ドラム回動制御部
206…フラグ記憶部
207…ドラム駆動モータ
208…当たり判定部
209…当たり動作制御部
210…当たり出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の図柄を組み合わせることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行う遊戯装置において、
第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれか一方の図柄群と特定の図柄とが組み合わされた場合に、前記第1の組合せまたは第2の組合せが成立したと判断し、該成立したと判断した組合せに基づいた動作処理を行うことを特徴とする遊戯装置。
【請求項2】
複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行う遊戯装置において、
複数の領域の各々に図柄を表示する図柄表示手段と、
前記1以上の領域に、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御する第1の制御手段と、
前記1以上の領域以外の他の領域に、特定の図柄が表示されるように制御する第2の制御手段と、
前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれと組み合わされたかを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされたと判断された場合に前記第1の組合せに基づいた動作処理を行い、前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされたと判断された場合に前記第2の組合せに基づいた動作処理を行う演出手段と、を備えたことを特徴とする遊戯装置。
【請求項3】
複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに応じた動作処理を行う遊戯装置において、
複数の領域の各々に複数の図柄を表示する図柄表示手段と、
前記複数の領域の各々に図柄を表示させる指示を各々与える入力手段と、
所定の組合せの成立を決定する決定手段と、
前記入力手段からの指示があった場合に、前記1以上の領域に第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御する第1の制御手段と、
前記入力手段からの他の指示があった場合に、前記決定手段による決定に基づいて、前記1以上の領域以外の他の領域に、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれかと特定の図柄とが組み合わされて表示されるように制御する第2の制御手段と、
前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされた場合に前記第1の組合せに基づいた動作処理を行い、前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされた場合に前記第2の組合せに基づいた動作処理を行う演出手段と、を備えたことを特徴とする遊戯装置。
【請求項4】
複数の図柄が組み合わされて表示されることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行う遊戯装置の制御方法において、
図柄表示手段の1以上の領域に、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御し、
前記1以上の領域以外の他の領域に、特定の図柄が表示されるように制御し、
前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれと組み合わされたかを判断し、
前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされたと判断された場合に前記第1の組合せに基づいた動作処理を行い、前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされたと判断された場合に前記第2の組合せに基づいた動作処理を行うことを特徴とする遊戯装置の制御方法。
【請求項5】
複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに応じた動作処理を行う遊戯装置の制御方法において、
遊戯の開始後に所定の組合せの成立を決定し、
遊戯者からの入力があった後、図柄表示手段の1以上の領域に第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御し、
遊戯者からの他の入力があった後、前記決定された所定の組合せに基づいて、前記1以上の領域以外の他の領域に、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれかと特定の図柄とが組み合わされて表示されるように制御し、
前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされた場合に前記第1の組合せに基づいた動作処理を行い、前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされた場合に前記第2の組合せに基づいた動作処理を行うことを特徴とする遊戯装置の制御方法。
【請求項6】
複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行うプログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは、
複数の領域の各々に図柄を表示する図柄表示手段と、
前記1以上の領域に、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御する第1の制御手段と、
前記1以上の領域以外の他の領域に、特定の図柄が表示されるように制御する第2の制御手段と、
前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれと組み合わされたかを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされたと判断された場合に前記第1の組合せに基づいた動作処理を行い、前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされたと判断された場合に前記第2の組合せに基づいた動作処理を行う演出手段と、を備えたことを特徴とする記録媒体。
【請求項7】
複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに応じた動作処理を行うプログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは、
複数の領域の各々に複数の図柄を表示する図柄表示手段と、
前記複数の領域の各々に図柄を表示させる指示を各々与える入力手段と、
所定の組合せの成立を決定する決定手段と、
前記入力手段からの指示があった場合に、前記1以上の領域に第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御する第1の制御手段と、
前記入力手段からの他の指示があった場合に、前記決定手段による決定に基づいて、前記1以上の領域以外の他の領域に、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部または前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部のいずれかと特定の図柄とが組み合わされて表示されるように制御する第2の制御手段と、
前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされた場合に前記第1の組合せに基づいた動作処理を行い、前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部と組み合わされた場合に前記第2の組合せに基づいた動作処理を行う演出手段と、を備えたことを特徴とする記録媒体。
【請求項8】
複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに応じた動作処理を行う遊戯装置において、
第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部と特定の図柄とが組み合わされた場合に、前記第1の組合せおよび第2の組合せの双方が成立したと判断し、前記第1の組合せおよび前記第2の組合せに基づいた動作処理を各々行うことを特徴とする遊戯装置。
【請求項9】
複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行う遊戯装置において、
複数の領域の各々に図柄を表示する図柄表示手段と、
前記1以上の領域に、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御する第1の制御手段と、
前記1以上の領域以外の他の領域に、特定の図柄が表示されるように制御する第2の制御手段と、
前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と組み合わされたか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により双方と組み合わされたと判断された場合に、前記第1の組合せおよび前記第2の組合せに基づいた動作処理を各々行う演出手段と、を備えたことを特徴とする遊戯装置。
【請求項10】
複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに応じた動作処理を行う遊戯装置において、
複数の領域の各々に複数の図柄を表示する図柄表示手段と、
前記複数の領域の各々に図柄を表示させる指示を各々与える入力手段と、
所定の組合せの成立を決定する決定手段と、
前記入力手段からの指示があった場合に、前記1以上の領域に第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部が表示されるように制御する第1の制御手段と、
前記入力手段からの他の指示があった場合に、前記決定手段による決定に基づいて、前記1以上の領域以外の他の領域に、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と特定の図柄とが組み合わされて表示されるように制御する第2の制御手段と、
前記第2の制御手段によって、前記特定の図柄が、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と組み合わされた場合に、前記第1の組合せおよび前記第2の組合せに基づいた動作処理を各々行う演出手段と、を備えたことを特徴とする遊戯装置。
【請求項11】
複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行う遊戯装置の制御方法において、
複数の領域の各々に図柄を表示する図柄表示手段と、
前記1以上の領域に、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御し、
前記1以上の領域以外の他の領域に、特定の図柄が表示されるように制御し、
前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と組み合わされたか否かを判断し、
前記特定の図柄が双方と組み合わされたと判断された場合に、前記第1の組合せおよび前記第2の組合せに基づいた動作処理を各々行うことを特徴とする遊戯装置の制御方法。
【請求項12】
複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに応じた動作処理を行う遊戯装置において、
遊戯の開始後に所定の組合せの成立を決定し、
遊戯者からの入力があった後、図柄表示手段の1以上の領域に第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部が表示されるように制御し、
遊戯者からの他の入力があった場合に、前記決定手段による決定に基づいて、前記1以上の領域以外の他の領域に、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と特定の図柄とが組み合わされて表示されるように制御し、
前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と組み合わされた場合に、前記第1の組合せおよび前記第2の組合せに基づいた動作処理を各々行うことを特徴とする遊戯装置の制御方法。
【請求項13】
複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに基づいた動作処理を行うプログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは、
複数の領域の各々に図柄を表示する図柄表示手段と、
前記1以上の領域に、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方が表示されるように制御する第1の制御手段と、
前記1以上の領域以外の他の領域に、特定の図柄が表示されるように制御する第2の制御手段と、
前記特定の図柄が、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と組み合わされたか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により双方と組み合わされたと判断された場合に、前記第1の組合せおよび前記第2の組合せに基づいた動作処理を各々行う演出手段と、を備えたことを特徴とする記録媒体。
【請求項14】
複数の図柄が組み合わされることによって所定の組合せが成立した場合に、該成立した組合せに応じた動作処理を行うプログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは、
複数の領域の各々に複数の図柄を表示する図柄表示手段と、
前記複数の領域の各々に図柄を表示させる指示を各々与える入力手段と、
所定の組合せの成立を決定する決定手段と、
前記入力手段からの指示があった場合に、前記1以上の領域に第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および第2の組合せを構成すべき図柄群の一部が表示されるように制御する第1の制御手段と、
前記入力手段からの他の指示があった場合に、前記決定手段による決定に基づいて、前記1以上の領域以外の他の領域に、前記第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と特定の図柄とが組み合わされて表示されるように制御する第2の制御手段と、
前記第2の制御手段によって、前記特定の図柄が、第1の組合せを構成すべき図柄群の一部および前記第2の組合せを構成すべき図柄群の一部の双方と組み合わされた場合に、前記第1の組合せおよび前記第2の組合せに基づいた動作処理を各々行う演出手段と、を備えたことを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−50751(P2011−50751A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−234677(P2010−234677)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【分割の表示】特願2008−220988(P2008−220988)の分割
【原出願日】平成10年5月1日(1998.5.1)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
【Fターム(参考)】