説明

遊技システム

【課題】遊技客によるイベント遊技台の予約をスムーズに受け付けることができるとともに、当選した遊技客以外の遊技客によるイベント遊技台における遊技を確実に防止することができる遊技システムを提供すること。
【解決手段】遊技システムは、携帯電話機2のICチップと非接触通信可能な予約受付用リーダライタ15を有する予約受付装置3と、携帯電話機2が予約受付装置3に受け付けられることを条件として、イベント抽選を実行するイベント部4と、イベント抽選の結果が当選であるとき、その当選の対象の携帯電話機2から取得したIDmを当選用のIDmとして記憶する記憶部を有する玉貸出機管理装置8と、携帯電話機2のICチップと非接触通信可能な各台用リーダライタ61を有し、イベント遊技台に1対1で対応付けて設けられた各台受付装置10とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遊技店に設置された遊技台を予約するための遊技システムに関する。
【背景技術】
【0002】
たとえばパチンコ機やパチスロ機などの遊技店では、出玉率が高くなるように釘が調整されたイベント開催時に、イベントの対象になる遊技台(イベント遊技台)を確保しようとして、多数の遊技客が開店前から遊技店の前に行列を作る場合がある。遊技店の前に遊技客が行列を作ると、多数の遊技客による混乱が生じるだけでなく、近所迷惑になるおそれがある。
【0003】
遊技店の前に遊技客が行列を作るのを防止するために、たとえば、遊技店の従業員が所持する整理券端末から発行した整理券を遊技客に事前に発行し、その整理券の順番に遊技客の受付けを行う遊技システムが提案されている(たとえば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−12167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示す遊技システムでは、整理券端末で発行された整理券を、手配りで遊技客一人一人に配布する必要があり、整理券の配布に余分な時間がかかる。したがって、整理券の発行を希望する遊技客が多数の場合、結局、整理券発行待ちの行列が形成されてしまう。
また、整理券を整理券端末で発行しても、整理券の配布後に整理券の2次元バーコードを、専用の端末で読み取る必要がある。そのため、整理券の読み取りのために長蛇の列ができるおそれがある。
【0006】
さらに、整理券を持っていないのにイベント遊技台で遊技を行うマナーの悪い遊技客もおり、トラブルの原因になっていた。
そこで、この発明の目的は、遊技客によるイベント遊技台の予約をスムーズに受け付けることができるとともに、当選した遊技客以外の遊技客によるイベント遊技台における遊技を確実に防止することができる遊技システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、遊技客の保持するICチップ(102)を有する携帯端末(2)と非接触通信可能な第1リーダライタ(15)を有し、前記第1リーダライタと前記携帯端末との間の非接触通信により、前記携帯端末に固有の識別情報を前記携帯端末から取得して前記携帯端末を受け付ける第1受付装置(3)と、前記携帯端末が前記受付装置に受け付けられることを条件として、当該携帯端末を保持する遊技客が遊技店内に設置された複数の遊技台のうち予め定めるイベント遊技台における遊技を行う権利を獲得することができるか否かを抽選するイベント抽選を実行するイベント抽選実行手段(119)と、前記イベント抽選実行手段による前記イベント抽選の結果が当選であるとき、その当選の対象の前記携帯端末から取得した識別情報を当選用識別情報として記憶する当選用識別情報記憶手段(30)と、遊技客の保持する携帯端末と非接触通信可能な第2リーダライタ(61;39)を有し、前記イベント遊技台に1対1で対応付けて設けられ、前記第2リーダライタと前記携帯端末との間の非接触通信により、前記携帯端末に固有の識別情報を前記携帯端末から取得して前記携帯端末を受け付ける第2受付装置(10;7)と、前記第2受付装置に前記携帯端末が受け付けられたとき、当該携帯端末から前記第2リーダライタが取得した識別情報が、前記当選用識別情報記憶手段に記憶されている前記当選用識別情報に一致するか否かを判別し、その識別情報が前記当選用識別情報に不一致であるとき、当該第2リーダライタに対応する前記イベント遊技台における遊技を禁止する遊技禁止手段(41)とを含む、遊技システムである。
【0008】
なお、括弧内の数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、遊技客が自己の保有する携帯端末を第1受付装置の第1リーダライタにタッチさせて、その第1リーダライタとの間で非接触通信させることにより、第1リーダライタに携帯端末から識別情報が付与される。そして、この第1リーダライタへのタッチによって、イベント抽選への参加申込が第1受付装置に受け付けられる。イベント抽選の参加申込に関し、遊技客には第1リーダライタへのタッチ動作しか要求されないので、イベント抽選の参加申込の受付をスムーズに行うことができる。
【0009】
イベント抽選の参加申込を済ませた遊技客の中から、イベント遊技台における遊技を行う権利を獲得する(有する)者が抽選決定される。イベント抽選に当選すると、その当選した遊技客が保有する携帯端末の識別情報が、当選用の識別情報として記憶される。
当選した遊技客が自己の保有する携帯端末を、イベント遊技台に対応する第2受付装置の第2リーダライタにタッチさせて、その第2リーダライタとの間で非接触通信させることにより、第2リーダライタに携帯端末から識別情報が付与される。そして、この第2リーダライタへのタッチによって、イベント遊技台における遊技の開始が受け付けられる。携帯端末の識別情報が当選用の識別情報と異なるとき、そのイベント遊技台が禁止される。これにより、当選した遊技客以外の遊技客が、イベント遊技台で遊技するのを確実に防止することができる。
【0010】
前記携帯端末が表示部(17)を有している場合、請求項2に記載のように、前記遊技システムは、前記第1リーダライタまたは前記第2リーダライタと前記携帯端末との間の非接触通信により、前記イベント遊技台に関する遊技台情報を前記表示部に表示する遊技台情報表示制御手段(117)をさらに含むものであってもよい。
なお、「遊技台情報」とは、その遊技台に関する機種情報、すなわち、基本データ(大当たり確率、確率変動確率、賞球数および平均出球数など)、大当たり図柄、遊技方法、予告演出およびリーチ演出などを含む趣旨である。
【0011】
請求項3記載の発明は、前記イベント遊技台には、遊技に用いる遊技媒体を当該遊技台に供給する遊技媒体供給装置が、当該遊技台に1対1に対応付けて設けられており、前記遊技システムは、前記イベント遊技台に対応する遊技媒体供給装置による遊技媒体の供給を禁止する遊技媒体供給禁止手段(41)をさらに含み、前記遊技禁止手段は、前記携帯端末から前記第2リーダライタが取得した識別情報が前記当選用識別情報に一致するとき、前記遊技媒体供給禁止手段による遊技媒体供給装置による遊技媒体の供給禁止を解除する供給禁止解除手段(41)と、前記携帯端末から前記第2リーダライタが取得した識別情報が前記当選用識別情報に一致しないとき、前記遊技媒体供給禁止手段による遊技媒体供給装置による遊技媒体の供給禁止を続行する供給禁止続行手段(41)とを含む、請求項1または2記載の遊技システムである。
【0012】
この構成によれば、イベント遊技台に対応する遊技媒体供給装置に関連して、遊技媒体の供給が禁止されている。遊技媒体供給装置から対応するイベント遊技台に遊技媒体が供給されなければ、遊技客は、そのイベント遊技台で遊技を行うことができない。
そして、遊技客が、自己の保有する携帯端末を第2リーダライタと非接触通信させたときに、その遊技客が保持する携帯端末の識別情報が当選用識別情報に一致すれば、遊技媒体供給装置による遊技媒体の供給禁止が解除され、また、遊技客が保持する携帯端末の識別情報が当選用識別情報に一致しなければ、遊技媒体供給装置による遊技媒体の供給禁止が続行される。これにより、当選した遊技客でない遊技客がイベント遊技台で遊技することを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る遊技システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示す予約受付装置を前側から見た斜視図である。
【図3】図1に示す予約受付用リーダライタまたは遊技台情報用リーダライタの構成を図解的に示す斜視図である。
【図4】図3に示す予約受付用リーダライタまたは遊技台情報用リーダライタの電気的構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示す遊技台、玉貸出機および各台受付装置の構成を説明するための正面図である。
【図6】図1に示す玉貸出機の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】図1に示す各台受付装置の構成を説明するための断面図である。
【図8】図7に示す各台用リーダライタの電気的構成を示すブロック図である。
【図9】図1に示す携帯電話機の電気的構成を示すブロック図である。
【図10】図1に示す制御用サーバおよびデータベース用サーバの構成を示すブロック図である。
【図11】図10に示すイベントデータベースに記憶される内容を説明するための図である。
【図12】図10に示す抽選データベースに記憶される内容を説明するための図である。
【図13】接続要求または接続指示に含まれるURLを説明するための図である。
【図14】図1に示す遊技システムにおける信号授受の流れを示すシーケンス図である(その1)。
【図15】図1に示す遊技システムにおける信号授受の流れを示すシーケンス図である(その2)。
【図16】図1に示す遊技システムにおける信号授受の流れを示すシーケンス図である(その3)。
【図17】図1に示す遊技システムにおける信号授受の流れを示すシーケンス図である(その4)。
【図18】図1に示す携帯電話機の表示部に順に表示される画面の具体例を示す図である(その1)。
【図19】図1に示す携帯電話機の表示部に順に表示される画面の具体例を示す図である(その2)。
【図20】図1に示す携帯電話機の表示部に順に表示される画面の具体例を示す図である(その3)。
【図21】図1に示す携帯電話機の表示部に順に表示される画面の具体例を示す図である(その4)。
【図22】図1に示す携帯電話機の表示部に順に表示される画面の具体例を示す図である(その5)。
【図23】図1に示す携帯電話機の表示部に順に表示される画面の具体例を示す図である(その6)。
【図24】本発明の他の実施形態に係る遊技システムにおける信号授受の流れを示すシーケンス図である(その1)。
【図25】本発明の他の実施形態に係る遊技システムにおける信号授受の流れを示すシーケンス図である(その2)。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る遊技システムの構成を示す図である。この遊技システムは、遊技店内に設置された遊技台(たとえば、パチンコ機やパチスロ機。この実施形態ではパチンコ機)1で遊技をしている者または遊技をしようとしている者(以下、「遊技客」という)が、自己の保持する(所有する)携帯端末の一例としての携帯電話機2を用いて、遊技店内に設置された複数の遊技台1のうち予め定めるイベント用の遊技台(以下、「イベント遊技台」という)100(図1では、イベント遊技台に100(1)との符号を付している)の予約を行えるようにしたシステムである。この遊技システムは、遊技店内に設置された予約受付装置(第1受付装置)3と、遊技店外にそれぞれ設置されたイベント部4(併せて図10を参照)、リダイレクト部5(併せて図10を参照)およびウェブ部6(併せて図10を参照)と、各遊技台1に1対1に対応付けて設けられ、対応する遊技台1に遊技媒体の一例としての遊技玉を貸し出すための玉貸出機(遊技媒体貸出機)7と、複数台の玉貸出機7を管理するための玉貸出機管理装置8と、遊技店内に設置され、当該遊技店における金銭データの管理などを行うためのコンピュータシステムである店舗コンピュータ9と、各遊技台1に1対1に対応付けて設けられた各台受付装置(第2受付装置)10とを備えている。この実施形態では、イベント部4、リダイレクト部5、およびウェブ部6は、図1に示す制御用サーバ11およびデータベース用サーバ12によって構成されている。これら制御用サーバ11およびデータベース用サーバ12は互いに通信可能に接続されている。
【0015】
玉貸出機管理装置8は、遊技玉の貸出しに関するデータや、遊技媒体の計数に関するデータを管理するためのものであり、これらのデータなどを記憶するための記憶部30を備えている。玉貸出機管理装置8および店舗コンピュータ9は遊技店の従業員用の事務所等に配置されている。
前述のように、遊技店内には複数台の遊技台1が設置されており、各遊技台1に1対1に対応付けて玉貸出機(遊技媒体貸出装置)7が設置されている。遊技店内には、複数の遊技島が配列されている。遊技島は、複数の遊技台1および各遊技台1に対応する玉貸出機7を同方向に正面を向いた状態に並べて遊技台列を形成し、この遊技台列を背中合わせで2列に配置することにより構成されている。
【0016】
遊技店内では、遊技台1の各設置位置に対応して台番号が割り当てられている。この台番号は、各遊技台1に対応する島設備(図示しない)に固有の番号である。すなわち、この台番号は、遊技台1を特定するための番号として用いることができ、また、遊技台1に1対1に対応して設けられる玉貸出機7を特定するための番号として用いることができる。各玉貸出機7は、対応する遊技台1と同じ台番号で識別される。図1では、P番台、Q番台、R番台(P、QおよびRはそれぞれ自然数)という遊技台1が一例として挙げられており、これらの遊技台1をそれぞれ1(P)、1(Q)および1(R)と表している。このとき、これらの遊技台1に対応する玉貸出機7の台番号は、それぞれ、P番台、Q番台、R番台であり、図1では、これらの玉貸出機7をそれぞれ7(P)、7(Q)および7(R)と表している。各玉貸出機7は、遊技島ごとに設けられた島コントローラ13を介して、遊技玉(遊技媒体)の貸出しに関するデータを遊技店内に設置された玉貸出機管理装置8に送信する。玉貸出機管理装置8は、店舗コンピュータ9とLANなどの通信回線を通じて通信可能に接続されている。また、店舗コンピュータ9および玉貸出機管理装置8は、ルータ(図示しない)を介して、それぞれ制御用サーバ11とインターネット回線14を通じて通信可能に設けられている。また、携帯電話機2と制御用サーバ11とは、インターネット回線14を通じて通信可能に設けられている。
【0017】
予約受付装置(第1受付装置)3は、遊技店のたとえば入口付近に設置されている。予約受付装置3は、複数(たとえば8つ)のリーダライタ18を備えている。この複数のリーダライタ18のうちの1つは、イベント遊技台100の予約受付のための予約受付用リーダライタ(第1リーダライタ)15であり、その他のリーダライタ18は、遊技店内に設置された遊技台1の情報(たとえば機種情報など。以下、「遊技台情報」という)を、携帯電話機2の表示部17に表示させるための遊技台情報用リーダライタ16である。
【0018】
遊技店では、所定の遊技台1を用いたイベントが開催される。イベントの対象になるイベント遊技台100として、こその遊技店に新規に導入されたいわゆる新台や、出玉率が高くなるように釘が調整された台などが複数採用される。
遊技店に入店した遊技客は、自己の保持する携帯電話機2を、予約受付装置3の予約受付用リーダライタ15にタッチさせ、予約受付用リーダライタ15と非接触通信させることにより、イベント遊技台100の予約を行うことができるようになっている。また、遊技店に入店した遊技客は、自己の保持する携帯電話機2を、予約受付装置3の遊技台情報用リーダライタ16にタッチさせ、遊技台情報用リーダライタ16と非接触通信させることにより、遊技客の保有する携帯電話機2の表示部17に遊技台情報を表示させることができる。遊技客は、携帯電話機2の表示部17に表示される遊技台情報を見ながら、遊技店内を移動し、遊技を行う遊技台1を選ぶことができる。
【0019】
図2は、予約受付装置3を前側(遊技客が操作する側)から見た斜視図である。予約受付装置3は、略直方体箱状の本体20を備えている。本体20の前面には、リーダライタ18を左右方向(水平方向)に沿って4つ配列し、それを上下2段に設けている。
本体20の前面上部は、上端縁から下方に延びる鉛直面からなる第1前面21と、この第1前面21の下端縁から延び、前方に向かうに従って下がる傾斜面からなる第1上面22と、第1上面22の前端縁(下端縁)から下方に延びる鉛直面からなる第2前面23と、この第2前面23の下端縁から延び、前方に向かうに従って下がる第2上面24とを備えている。第1上面22および第2上面24は、水平面に対してたとえば30〜60°、好ましくは45°傾斜している。
【0020】
上段のリーダライタ群に含まれる4つのリーダライタ18は、第1上面22に配置されており、具体的には、その読取面が第1上面22とほぼ面一になるように配置されている。下段のリーダライタ群に含まれる4つのリーダライタ18は、第2上面24に配置されており、具体的には、その読取面が第2上面24とほぼ面一になるように配置されている。すなわち、この予約受付装置3では、各リーダライタ18の読取面が、水平面に対して、前方に向かうに従って下がるように傾斜している。
【0021】
第1前面21には、上段のリーダライタ群に含まれる複数のリーダライタ18に対応する遊技台情報の対象になる遊技台1の機種を表示する複数(上段のリーダライタ18の数と同数。たとえば4つ)の表示部26が左右方向に並んで配置されている。各表示部26は、上段のリーダライタ群の各リーダライタ18に1対1に対応付けられており、対応する遊技台情報の対象機種を表示するためのものである。
【0022】
第2前面23には、下段のリーダライタ群に含まれるリーダライタ18に対応する遊技台情報の対象になる遊技台1の機種を表示する3つの表示部27が左右方向に並んで配置されている。各表示部27は、下段のリーダライタ群の各リーダライタ18に1対1に対応付けられており、対応する遊技台情報の対象機種を表示するためのものである。第2前面23の左右方向の一端部(図2で示す右手前端部)には、予約受付用リーダライタ15であることを表示する予約受付用表示部28が配置されている。予約受付用表示部28は予約受付用リーダライタ15に1対1に対応付けられている。
【0023】
各表示部26,27,28は、ペーパー状の表示材(図示しない)と、この表示材を着脱可能に支持するためのホルダ(図示しない)とを備えている。表示部26,27の各表示材には、遊技台情報の対象機種を特定するための情報、たとえば機種名やその機種のイメージデザインなどが描かれている。また、予約受付用表示部28の表示材は、「イベントの受付はこちらにタッチ」など予約受付用リーダライタ15へのタッチ(接近)を促すようなメッセージや絵柄などが描かれている。
【0024】
予約受付装置3では、リーダライタ18の設置位置に対応して台番号が割り当てられている。この台番号は、リーダライタ18の設置位置に固有の番号である。リーダライタ18は島設備ではないので、リーダライタ18の設置位置を表す番号は、正確には台番号ではないのであるが、便宜上、台番号として扱われている。
図3は、リーダライタ18(予約受付用リーダライタ15または遊技台情報用リーダライタ16)の構成を図解的に示す斜視図である。
【0025】
各リーダライタ18(予約受付用リーダライタ15または遊技台情報用リーダライタ16)は、非接触IC(たとえば、FeliCa(登録商標))に対応するものである。リーダライタ18は、薄型四角箱状のケーシング51を備えている。ケーシング51の一方側の主面は、非接触ICとの間で通信を行う際の読取面51Aになっている。予約受付装置3では、リーダライタ18は、その読取面51Aが、上方に向く水平面に対して前方(遊技客が位置する側)に向かうに従って下がるように傾斜して取り付けられている。読取面51Aがかかる傾斜面によって形成されているので、立っている遊技客が、自己の保有する携帯電話機2をリーダライタ18の読取面51Aにかざし易く、読取面51Aと携帯電話機2との間の非接触通信を行わせ易い。
【0026】
図4は、リーダライタ18(予約受付用リーダライタ15または遊技台情報用リーダライタ16)の電気的構成を示すブロック図である。
各リーダライタ18(予約受付用リーダライタ15または遊技台情報用リーダライタ16)は、電源回路(図示しない)に給電コード(図示しない)が接続された自己給電型のものである。ケーシング51の内部には、第1リーダライタ主制御部52および第1リーダライタ記憶部53が収容されている。第1リーダライタ主制御部52は、たとえはマイクロコンピュータなどで構成されている。この第1リーダライタ主制御部52には外付けのカウンタ(図示しない)が接続されている。ケーシング51の外表面には、読取面51Aに関連して、非接触IC通信を行うためのアンテナ部54が設けられている。給電コードの先端部にはプラグ(図示しない)が設けられており、プラグが遊技店内のコンセントに差し込まれることにより、給電コードを介して、第1リーダライタ主制御部52、第1リーダライタ記憶部53およびアンテナ部54に電源電圧が供給されるようになっている。第1リーダライタ主制御部52は、アンテナ部54を介して、非接触ICとの間で通信を行う。
【0027】
予約受付用リーダライタ15の第1リーダライタ記憶部53には、イベント部4のインターネット上の位置を接続先として特定するためのURL(Uniform Resource Locator)、遊技店の店番号、および予約受付用リーダライタ15の台番号(位置情報)が記憶されている。
図5は、遊技台1、玉貸出機7および各台受付装置10の構成を説明するための正面図である。
【0028】
遊技台1は、たとえば、遊技盤31に向けて遊技球を発射することにより遊技を行うパチンコ機であって、その前面には、発射装置(図示せず)から遊技盤31に向けて発射する遊技球の勢いを調節するためのハンドル32と、発射装置から遊技盤31に向けて発射すべき遊技球を貯留しておくための上皿33と、上皿33から溢れた遊技球を貯留しておくための下皿34とが備えられている。隣り合う遊技台1間には、玉貸出機7がこれらの遊技台1に挟まれた状態で配置されている。
【0029】
次に玉貸出機(遊技媒体貸出装置)7について説明する。各玉貸出機7は、対応する遊技台1の隣(図1では左隣)に設置されており、遊技台1で遊技するための遊技玉を貸し出す機能だけでなく、遊技によって遊技台1から排出された遊技玉を計数する機能とを有している。玉貸出機7における遊技玉の貸出しまたは遊技玉の計数には、遊技カードが用いられる。遊技カードには、1枚毎にカードIDが割り当てられている。遊技カードには、後述するように、プリペイド価値や後述する持玉に関するデータ(以下、「持玉データ」という。)が関連付けられている。
【0030】
玉貸出機7は、本体部35と、本体部35の外表部を構成し、島設備に直接的に固定される枠(図示しない)とを備えている。玉貸出機7の本体部35の前面には、状態表示部36、紙幣挿入部37、操作表示部38、非接触用IC用の玉貸出機リーダライタ39およびカード挿入/排出部40が、上からこの順で設けられている。また、玉貸出機7の本体部35内には、正面視でカード挿入/排出部40の下方に、玉計数部(図示しない)が配設されている。
【0031】
状態表示部36は、たとえば、所定の色やパターンで発光することによって、遊技玉の貸出動作が可能な状態か否かを表示する。たとえば貸出動作が可能であるときは状態表示部36が点灯状態になる。
紙幣挿入部37は、遊技客の紙幣を受け付ける縦長のスリット状であり、本体部35内に設けられた紙幣識別部(図示しない)につながっている。紙幣挿入部37に挿入された紙幣の種別およびその真偽は、紙幣識別部によって識別される。
【0032】
操作表示部38は、小型画面や、テンキー、ボタンなどを含んでいる。この操作表示部38の操作により、各玉貸出機7に所定の情報を入力することができるようになっている。
カード挿入/排出部40は、カードIDを含む所定の情報が記録された遊技カードを挿入または排出する縦長のスリット状のものである。この遊技カードは、遊技店内に設置されたカード販売機(図示しない)で購入することができる。また、玉貸出機7内には数枚の遊技カードが予め装填されており、紙幣挿入部37に紙幣が挿入されることにより、その紙幣の価値に応じた種類の遊技カードを購入することができる。カード挿入/排出部40に挿入された遊技カードのカードIDは、玉貸出機7に内蔵されたカードR/W部(図示しない)によって読み取られる。そして、遊技台1における遊技終了時にカード返却操作が行われると、カード挿入/排出部40から遊技カードが排出され、遊技客に返却される。
【0033】
玉貸出機リーダライタ39とカード挿入/排出部40との間には、ノズル150が設けられている。ノズル150は右側へ延びて、その先端部が上皿33の真上位置まで達している。本体部35内には、遊技玉を払い出すための払出機構(図示しない)が内蔵されており、払出機構が駆動されることにより、ノズル150の先端部から、下方に向けて遊技玉が払い出されるようになっている。
【0034】
玉計数部(図示しない)は、遊技台1から排出された遊技玉を計数するためのものである。玉計数部には、玉貸出機7の下端部から遊技台1の下皿34の排出口(図示しない)の真下位置まで右側へ延びる管状の通路151と、通路151の右端部に接続されて、下皿34の真下に配置されたトレイ状の受け皿152とが一体的に設けられている。
受け皿152の前面には、遊技カードに関連付けて記憶された持玉データの値を表示するための持玉表示部(図示しない)と、この持玉データを使用して遊技玉の払出しを受ける際に押操作される持玉払出ボタン(図示しない)とが配設されている。
【0035】
玉貸出機7の枠(図示しない)には、メモリ(図示しない)が配設されている。このメモリには、当該玉貸出機7が設置されている遊技店の店番号と、当該玉貸出機7に対応する遊技台1の台番号(当該玉貸出機7の台番号)とが記憶されている。玉貸出機7に対する店番号および台番号の設定は、玉貸出機管理装置8によって行われる。すなわち、玉貸出機7が島設備における設置位置に設置されると、玉貸出機管理装置8から、遊技店の店番号と、当該設置位置に対応する遊技台1の台番号とが送信される。そして、その店番号および台番号が、枠に配設されたメモリ(図示しない)に記憶される。
【0036】
そして、本体部35が故障した場合、枠はそのままにしておき、当該本体部35のみを交換する。そのため、本体部35の故障による交換があった場合、枠(メモリ)に記憶されている台番号は、当然従前のままである。また、仮に玉貸出機7全体が故障し、メモリごと枠が島設備における設置位置から取り外された場合、その後に当該設置位置に他の玉貸出機7が設置されるのであるが、その設置時に、玉貸出機管理装置8から遊技店の店番号と当該設置位置に対応する遊技台1の台番号とが送信される。そして、その店番号および台番号が、枠に配設されたメモリ(図示しない)に記憶される。
【0037】
図6は、玉貸出機7の電気的構成を示すブロック図である。各玉貸出機7には、マイクロコンピュータ等で構成されたユニット制御部(遊技禁止手段、遊技媒体供給禁止手段、供給禁止解除手段、供給禁止続行手段)41が備えられている。ユニット制御部41は、状態表示部36、操作表示部38、玉貸出機リーダライタ39、島コン用通信I/F部42、ユニット記憶部43、および遊技台I/F部44のそれぞれに対して電気的に接続されている。ユニット記憶部43は、玉貸出機7の操作に関する所定のデータを記憶する。ユニット記憶部43には、玉貸禁止フラグ、持玉再利用禁止フラグおよび貯玉引出禁止フラグが設けられている。各フラグは、「0」または「1」を格納可能に構成されている。
【0038】
島コン用通信I/F部42と島コントローラ13とは通信可能に接続されており、遊技台I/F部44と遊技台1(玉貸出機7に対応する遊技台1)とは、通信可能に接続されている。
玉貸出機リーダライタ39は、携帯電話機2の後述するICチップ(非接触IC)102と非接触通信可能に設けられている。携帯電話機2のICチップ102を玉貸出機リーダライタ39にタッチさせることにより、玉貸出機リーダライタ39と携帯電話機2のICチップ102との間で非接触無線通信を行うことができる。玉貸出機リーダライタ39としては、たとえばFeliCa(登録商標)方式の非接触ICと非接触通信可能なリーダライタを例示することができる。
【0039】
玉貸出機リーダライタ39のケーシングの内部には、リーダライタ主制御部47およびリーダライタ記憶部48が収容されている。リーダライタ主制御部47は、たとえはマイクロコンピュータなどで構成されている。玉貸出機リーダライタ(第2リーダライタ)39のケーシングの外表面には、読取面に関連して、非接触IC通信を行うためのアンテナ部50が設けられている。なお、玉貸出機リーダライタ39(リーダライタ主制御部47)は有線のケーブルなどを介して同じ玉貸出機7のユニット制御部41に接続されている。
【0040】
次に、図5および図6を参照して、玉貸出機7および遊技台1を用いた遊技に関する主な流れをおおまかに説明する。この明細書では、玉貸出機7から貸し出される遊技玉を貸玉といい、遊技台1から払い出された遊技玉を出玉という。また、玉貸出機7によって計数された遊技玉を持玉というが、持玉とは、厳密に言えば、遊技客が遊技によってその当日に獲得した遊技玉数のうちの一部または全部を、数値データの形で当該遊技客が所有するものである。
【0041】
遊技客が、この遊技台1に対応する玉貸出機7に紙幣や遊技カードを投入すると、この玉貸出機7に対応する遊技台1において、遊技客に対して所定数の遊技玉が貸し出される。
まず、紙幣に基づいて玉貸が行なわれる場合における玉貸出機7の基本的な動作について説明する。紙幣で遊技玉を借りる場合、紙幣挿入部37に紙幣が投入されると、投入された紙幣の額に相当する度数が遊技台1の度数表示器155に表示される。また、玉貸出機7の内部にストックされている遊技カードから1枚のカードが選ばれ、その遊技カードのカードIDに対応付けて、プリペイド価値の残高(以下、「プリペイド残高」という。この場合は投入された紙幣の額に相当する値)および持玉データ(この場合は「0」)が、玉貸出機7のユニット記憶部43に一時的に記憶される。また、当該遊技カードのカードID、プリペイド残高および持玉データが、玉貸出機管理装置8に送信される。玉貸出機管理装置8は、受信したカードIDに対応付けて(関連付けて)、受信したプリペイド残高および受信した持玉データを記憶部30で記憶する。
【0042】
そして、遊技台1における貸出ボタン153が押されると、遊技台1の投出機構(図示せず)から、1回分の貸出数に相当する貸玉が、遊技台1の上皿33に払い出される。これに伴い、カードIDに関連付けられているプリペイド残高(ユニット記憶部43および玉貸出機管理装置8で管理されているプリペイド残高)が更新される。そして、この貸玉を用いて、遊技台1で遊技客による遊技が行われる。
【0043】
遊技台1の入賞口(図示せず)に入球があると、遊技台1の投出機構(図示せず)により、遊技玉が遊技台1の上皿33に払い出される。上皿33に貯留される遊技玉が多量になると、上皿33に貯留された遊技玉は、遊技客の操作によりまたは自然に下皿34に移され、下皿34に貯留される。
遊技客がこの遊技台1における遊技を終了する場合、遊技台1に設けられた返却ボタン154を押す。この返却ボタン154の押操作に伴い、玉貸出機7の内部にストックされた遊技カード(選ばれた遊技カード)に、プリペイド残高の記録および持玉データの関連付けがなされた後、その遊技カードがカード挿入/排出部40から排出される。
【0044】
次に、遊技カードに関連付けられているプリペイド残高に基づいて玉貸が行なわれる場合の、玉貸出機7の基本的な動作について説明する。玉貸出機7のカード挿入/排出部40に遊技カードが挿入されると、カードIDおよびプリペイド残高などのカードデータが読み取られる。玉貸出機7は、そのカードIDを玉貸出機管理装置8に送信し、玉貸出機管理装置8からそのカードIDに対応するプリペイド残高および持玉データを取得して、当該カードIDとともに、玉貸出機7のユニット記憶部43に一時的に記憶する。また、プリペイド残高が遊技台1に設けられた度数表示器155に表示される。そして、遊技台1における貸出ボタン153が押されると、遊技台1の払出機構(図示せず)から、1回分の貸出数に相当する貸玉が、遊技台1の上皿33に払い出される。これに伴い、カードIDに関連付けられているプリペイド残高(玉貸出機7のユニット記憶部43および玉貸出機管理装置8で管理されているプリペイド残高)が更新される。そして、この貸玉を用いて、遊技台1で遊技が行われる。
【0045】
遊技客がこの遊技台1における遊技を終了する場合、遊技台1に設けられた返却ボタン154を押す。この返却ボタン154を押操作に伴い、玉貸出機7内に挿入されている遊技カードにその時点でのプリペイド残高および持玉データが記録された後、カード挿入/排出部40から排出(返却)される。ただし、挿入された遊技カードに記憶されたプリペイド残高および持玉データとも零である場合には、当該遊技カードは排出されずに、玉貸出機7内に収納され、再利用される。
【0046】
玉貸出機7から排出された遊技カードは、遊技客によって引き抜かれる。そして、遊技客は、他の遊技台1に移動して、この遊技カードを別のその遊技台1に対応する玉貸出機7のカード挿入/排出部40に挿入して、プリペイド残高に基づく貸玉の払出しや持玉データに基づく遊技玉の払出し(または、後述する持玉の払出し)を受けることが可能である。また、遊技客が退店する場合は、精算機(図示しない)において、遊技カードに関連付けられたプリペイド残高を精算することができる。
【0047】
そして、遊技客が遊技台1の下皿34の底面に設けられたシャッタ156を開放すると、下皿34に貯留されている遊技玉が、下方に向けて排出される。下皿34の下方には、玉貸出機7の受け皿152が配置されている。遊技台1から排出された遊技玉は、受け皿152によって受け止められて、玉貸出機7内に回収された後計数される。玉貸出機7での計数処理においては、その時点での計数値が、玉貸出機7の表示部(図示しない)に表示される。玉貸出機7(計数部(図示しない))による計数後、遊技玉は玉貸出機7から排出される。また、持玉を用いて遊技をすることができる。遊技カードに所定数以上の持玉データが関連付けられている場合に、受け皿152の前面に配設された持玉払出ボタンが操作されると、玉貸出機7に設けられたノズル150から上皿33に遊技玉が払い出される。
【0048】
また、遊技客は、景品管理機(図示せず)を利用することにより、遊技カードに関連付けられた持玉データの一部または全部を、景品に交換することができる。持玉データの一部または全部を、景品に交換した場合には、当該遊技カードに関連付けられている持玉データ(玉貸出機管理装置8側に記憶されている持玉データおよび遊技カードに記録されている持玉データ)が更新される。つまり、持玉データの値は、景品交換に使用された分だけ減少する。ここで、遊技カードに関連付けられている持玉データは、当日のみ有効であり、その日の営業が終了した時点で効力を失う。但し、遊技カードが会員客に対して配布されている会員カードである場合には、持玉データは、その日の営業が終了した時点で貯玉データとして管理される。
【0049】
また、会員客であれば、玉貸出機7で計数された出玉(持玉)を、景品に交換せずに、貯玉(「ちょだま」という)として、遊技店に預け入れることもできる。その場合、少なくとも計数が終了した際、玉貸出機7のカード挿入/排出部40に会員用の遊技カードが挿入されている。計数終了後に、会員客が、計数された出玉を貯玉とすることを玉貸出機7で選択すると、玉貸出機7は、計数された出玉(持玉)の数(貯玉数)を、カード挿入/排出部40に挿入された会員用の遊技カードのカードIDと、その出玉の貸出レートとに関連付けて、玉貸出機管理装置8に送信する。出玉を貯玉にする(貯玉する)ことには、獲得した全ての出玉を貯玉する「全数貯玉」と、獲得した出玉のうち最小(最も価値の低い)景品(主には特殊景品)にも交換できない数(端数)の出玉、または、遊技客が交換を希望する景品(主には特殊景品)に相当する数を差し引いたときに余る数(端数)の出玉を貯玉する「端数貯玉」とがある。
【0050】
遊技客によって貸出ボタン153が操作され、ユニット制御部41が玉貸要求を受けた場合、ユニット制御部41は玉貸禁止フラグが立っているか否か、すなわち玉貸禁止フラグに「1」が格納されているか否かを参照する。玉貸禁止フラグに「1」が格納されていれば、投出機構(図示せず)に対して玉貸指示は送出されない。玉貸禁止フラグに「0」が格納されていれば、投出機構の払出し動作は許容され、投出機構に対して玉貸指示は送出される。
【0051】
また、遊技客によって、持玉払出ボタン(図示しない)が操作され、ユニット制御部41が持玉払出要求を受けた場合、ユニット制御部41は持玉再利用禁止フラグが立っているか否か、すなわち持玉再利用禁止フラグに「1」が格納されているか否かを参照する。持玉再利用禁止フラグに「1」が格納されていれば、払出機構(図示しない)に対して持玉払出指示は送出されない。持玉再利用禁止フラグに「0」が格納されていれば、払出機構の持玉払出動作は許容され、払出機構に対して持玉払出指示は送出される。
【0052】
さらに、遊技客によって操作表示部38が操作され、ユニット制御部41が貯玉払出要求を受けた場合、ユニット制御部41は貯玉引出禁止フラグが立っているか否か、すなわち貯玉引出禁止フラグに「1」が格納されているか否かを参照する。貯玉引出禁止フラグに「1」が格納されていれば、払出機構に対して貯玉払出指示は送出されない。貯玉引出禁止フラグに「0」が格納されていれば、払出機構の貯玉払出動作は許容され、払出機構(図示しない)に対して貯玉払出指示は送出される。
【0053】
再び図5を参照して、遊技台1の上方には、島設備の幕板45が左右方向に延びている。幕板45の前面には、遊技台1の稼動状況を表示するためのデータ表示装置46が配置されている。幕板45の前面には、データ表示装置46の右隣に各台受付装置(第2受付装置)10が配置されている。
図7は、各台受付装置10の構成を説明するための断面図である。各台受付装置10は、各台用リーダライタ61と、各台用リーダライタ61を収容するリーダライタ収容器62とを備えている。各台受付装置10は、島設備の幕板45のうち、遊技台1の上方に位置する部分に固定配置される。
【0054】
各台用リーダライタ61は、四角薄板状のリーダライタ本体63と、リーダライタ本体63の一端面(図7に示す上端面)に固定された突起64とを備えている。突起64には、各台用リーダライタ61を後述するケース体69にねじ固定するためのねじ孔65が形成されている。リーダライタ本体63の他端面(図7に示す下端面)には、給電用のコード66の一端が、差込式のコネクタ67を介して接続されている。給電用のコード66の他端は遊技店内のコンセントに接続されており、このコンセントから供給される電力によって各台用リーダライタ61が駆動されるようになっておる。各台用リーダライタ61の一方主面は、非接触ICを読み取るための読取面68を構成している。
【0055】
各台用リーダライタ61は、リーダライタ18と同様、非接触IC(たとえば、FeliCa(登録商標))に対応するものである。各台用リーダライタ61は、薄型四角箱状のケーシング(図示しない)を備えている。各台受付装置10では、各台用リーダライタ61は、その読取面68が鉛直方向に延びる鉛直面に対して前方に向かうに従って上がって傾斜するように取り付けられている。読取面68がかかる傾斜面によって形成されているので、座っている遊技客が、携帯電話機2を各台用リーダライタ61の読取面68にかざし易く、読取面68と携帯電話機2との間の非接触通信を行わせ易い。
【0056】
リーダライタ収容器62は、各台用リーダライタ61を収容して下方から支持するケース体69と、ケース体69に収容された各台用リーダライタ61の読取面68の前方を覆うカバー70と備えている。
ケース体69は、各台用リーダライタ61の他方主面と接触して当該各台用リーダライタ61を支持する支持板71と、支持板71から突出して設けられた脚部72とを備えて、樹脂材料を用いて一体に形成されている。支持板71の一端部(図7に示す上端部)には、ビス77を挿通させるための第1挿通孔79が形成されている。
【0057】
脚部72は、幕板45の前面に接触するように取り付けられる(固定される)取付板73と、この取付板73と直交する方向に延び、支持板71と取付板73とを連結する複数枚(図7では4枚)の脚板74とを備えている。複数枚の脚板74は、互いに間隔を隔てられている。各脚板74には、給電用のコード66を通過させるための通過孔75が形成されている。支持板71は、取付板73に対して所定角度(たとえば30°〜45°。図7では約40°)傾斜している。
【0058】
カバー70の一端部(図7に示す上端部)には、カバー70をケース体69に取り付けるための取付部材76が設けられている。取付部材76には、ビス77を挿通させるための第2挿通孔78が形成されている。
各台用リーダライタ61をケース体69に収容し、各台用リーダライタ61の読取面68をカバー70で覆った状態で、ビス77を、支持板71の第1挿通孔79およびカバー70の第2挿通孔78を挿通させてねじ孔65にねじ締結することにより、各台用リーダライタ61およびカバー70が、ケース体69に固定される。これにより、各台用リーダライタ61、カバー70およびケース体69を、各台受付装置10として一体として取り扱うことができる。この状態で、各台用リーダライタ61の読取面68は支持板71の表面(前面)とほぼ平行をなしており、支持板71が取付板73に対して傾斜している。すなわち、各台用リーダライタ61の読取面68が取付板73に対して傾斜している。
【0059】
また、リーダライタ本体63の他端面(図7に示す下端面)に接続されたコード66の他端は、各通過孔75を通過して、リーダライタ収容器62外に引き出されている。
各台受付装置10の幕板45への固定は、リーダライタ収容器62の取付板73を幕板45の前面に接触させて、各台受付装置10を、ビス(図示しない)などを用いて幕板45にねじ固定することにより達成される。
【0060】
幕板45の前面は、鉛直面をなしている。そして、各台用リーダライタ61の読取面68が取付板73に対して傾斜している。そのため、各台受付装置10の取付け状態では、各台用リーダライタ61の読取面68が鉛直面に対して傾斜している。この実施形態では、読取面68は前方に向かうに従って上る傾斜面である。そのため、遊技台1の前方に座る遊技客が、携帯電話機2を読取面68にタッチさせ易い。これにより携帯電話機2と各台受付装置10とを非接触(無線)通信させることができる。
【0061】
各台用リーダライタ61(次に述べる第2リーダライタ主制御部82)は有線のケーブルなどを介して対応する玉貸出機7のユニット制御部41に接続されている。
図8は、各台用リーダライタ61の電気的構成を示すブロック図である。各台用リーダライタ61は、電源回路(図示しない)に給電コード(図示しない)が接続された自己給電型のものである。各台用リーダライタ61のケーシングの内部には、第2リーダライタ主制御部82および第2リーダライタ記憶部83が収容されている。第2リーダライタ主制御部82は、たとえはマイクロコンピュータなどで構成されている。この第2リーダライタ主制御部82には、外付けのカウンタ84が接続されている。各台用リーダライタ61のケーシングの外表面には、読取面68に関連して、非接触IC通信を行うためのアンテナ部85が設けられている。給電コードの先端部にはプラグ(図示しない)が設けられており、プラグが遊技店内のコンセントに差し込まれることにより、給電コードを介して、第2リーダライタ主制御部82、第2リーダライタ記憶部83、カウンタ84およびアンテナ部85に電源電圧が供給されるようになっている。
【0062】
第2リーダライタ主制御部82は、アンテナ部85を介して、非接触ICとの間で通信を行う。非接触ICのICチップ102(図9参照)が搭載された携帯電話機2が読取面68に接近される(かざされる)と、携帯電話機2と各台用リーダライタ61との間で非接触通信が行われる。このとき、第2リーダライタ主制御部82と、ICチップ102(図9参照)と、携帯電話機2の主制御部101との間で三者間通信が行われる。この三者間通信により、第2リーダライタ主制御部82は、アンテナ部85を介して、携帯電話機2のICチップ102(図9参照)から識別情報の一例としてのIDmを取得する。
【0063】
第2リーダライタ記憶部83には、リダイレクト部5のURL、遊技店の店番号、および各台用リーダライタ61に対応するイベント遊技台100(玉貸出機7)の台番号が記憶されている。また、第2リーダライタ主制御部82により取得されたIDmは、第2リーダライタ記憶部83に保持される。
カウンタ84は「0000」から「9999」まで計数可能であり、携帯電話機2が各台用リーダライタ61との間で通信を行う度に、言い換えれば、携帯電話機2が各台用リーダライタ61にかざされる度に、カウンタ値がインクリメント(+1)される。
【0064】
図9は、携帯電話機2の電気的構成を示すブロック図である。携帯電話機2は、携帯電話機2全体の制御を司る主制御部101と、FeliCa(登録商標)方式の非接触型のICチップ102(たとえばFeliCa(登録商標))とを備えている。主制御部101は、三者間通信部103とブラウザ104とを備えており、マイクロコンピュータなどによって構成されている。また、主制御部101には表示部17が接続されている。ブラウザ104が起動された後は、このブラウザ104が、ウェブ部6またはイベント部4からの表示データ(表示情報)に基づいて、その表示データに対応する表示を、携帯電話機2の表示部17に表示する。
【0065】
ICチップ102は、ICチップ制御部105とインターフェイス部106とを備えている。ICチップ102には、当該ICチップ102に固有の番号であるIDm(チップ製造番号)が付与されている。ICチップ制御部105は、インターフェイス部106を介して、リーダライタ15,61,39の主制御部52,82,47との間で無線通信を行うとともに、携帯電話機2の主制御部101との間で通信を行う。すなわち、携帯電話機2の三者間通信部103は、ICチップ102のICチップ制御部105と、リーダライタ主制御部52,82,47との間で無線通信(三者間通信)を行うことができる。ICチップ102は、三者間通信において、携帯電話機2の主制御部101と、リーダライタ主制御部52,82,47との間の中継をする中継装置として機能する。
【0066】
つまり、携帯電話機2(のICチップ102)をリーダライタ15,61,39にタッチさせることにより、携帯電話機2の主制御部101(三者間通信部103)と、ICチップ102のICチップ制御部105と、リーダライタ主制御部52,82,47との間で三者間通信が行われる。このとき、携帯電話機2の主制御部101にブラウザ起動指示が付与され、ブラウザ104が、リーダライタ15,61,39から受信するURLに基づいて起動する。
【0067】
また、携帯電話機2のリーダライタ15,61,39へのタッチ操作に基づいて、携帯電話機2には種々の端末から接続指示が与えられるとともに、携帯電話機2の種々の端末に対して接続要求を与えるようになる。そして、ブラウザ104は、接続先のデータベース用サーバ12の次に述べるウェブ用記憶領域122またはイベント用記憶領域123から送られるページデータに基づいて、そのページデータに対応する情報を、携帯電話機2の表示部17に表示する。
【0068】
図10は、制御用サーバ11およびデータベース用サーバ12の構成を示すブロック図である。制御用サーバ11は、リダイレクト用制御領域112とウェブ用制御領域113とイベント用制御領域114とを備えている。リダイレクト用制御領域112には、主制御部115と、この主制御部115に接続された通信部116とが備えられている。主制御部115は、通信部116およびインターネット回線14を介して、携帯電話機2および店舗コンピュータ9と通信可能である。ウェブ用制御領域113には、主制御部(遊技台情報表示制御手段)117と、この主制御部117に接続された通信部118とが備えられている。主制御部117は、通信部118およびインターネット回線14を介して、携帯電話機2と通信可能である。イベント用制御領域114には、主制御部(イベント抽選実行手段)119と、この主制御部119に接続された通信部120とが備えられている。主制御部119は、通信部120およびインターネット回線14を介して、それぞれ携帯電話機2および玉貸出機管理装置8と通信可能である。
【0069】
データベース用サーバ12は、リダイレクト用記憶領域121とウェブ用記憶領域122とイベント用記憶領域123とを備えている。
リダイレクト用記憶領域121には、リダイレクト用データベース124が記憶されている。リダイレクト用データベース124は、遊技台1の台番号と、遊技台1の機種を識別するための機種情報と、当該機種に対応する遊技台情報の表示データ(以下、「遊技台表示情報」という場合がある)のURL((Uniform Resource Locator)表示情報位置情報)との対応関係が表されている。
【0070】
ウェブ用記憶領域122は、複数種の遊技台情報の表示データを記憶する遊技台情報用データベース125を備えている。
イベント用記憶領域123には、当該遊技店におけるイベントに関する種々のデータ内容を記憶するイベントデータベース127と、イベントに参加(参加予約または参加申込)をした遊技客に関する種々のデータを記憶するための抽選データベース128とを備えている。
【0071】
図11は、イベントデータベース127のである。図12は、抽選データベース128の内容を説明するための図である。
イベントデータベース127は、イベントの内容を記憶している。具体的には、イベントデータベース127では、開催されるイベントの種別を特定するためのイベントIDに対応付けて、イベントを開催する遊技店の店番号、イベントの対象になる遊技台の種別を示す機種ID、イベントの対象になる遊技台の台数(イベント対象遊技台数)、イベントの日付(日付データ)および遊技台情報の表示データのURLが記憶されている。
【0072】
抽選データベース128は、イベントに参加する遊技客の個人データを記憶している。具体的には、抽選データベース128では、遊技客を特定するためのIDmに対応付けて、当該遊技客が参加予約、参加申込または既に参加したイベントの種別を表すイベントID、イベントへの参加を許可するイベント抽選が実行されたか否かを示す抽選フラグ、イベント抽選の結果を示す当選フラグ、イベント遊技台100における遊技が既に開始されたか否かを示すプレイフラグ、ならびに抽選フラグ、当選フラグおよびプレイフラグの各データの更新日時のデータ(日時データ)が記憶されている。
【0073】
イベント遊技台抽選エントリー時に、携帯電話機2を予約受付用リーダライタ15にかざして、エントリーされた携帯電話機2のIDmに対応して、抽選フラグ、当選フラグおよびプレイフラグにそれぞれ「0」が格納される。次に、エントリーした携帯電話機2が抽選に参加すると(その携帯電話機2を保持する遊技客が当該携帯電話機2を予約受付用リーダライタ15に再びかざすと)、抽選フラグに「1」が格納され、イベント抽選に当選すると当選フラグに「1」が格納される。そして、イベント抽選に当選した携帯電話機2を、遊技操作を行おうとしているイベント遊技台100に対応する各台用リーダライタ61(後述する第2実施形態では、玉貸出機リーダライタ39)にかざすと、プレイフラグに「1」が格納される。なお、図11の抽選データベース128において、IDmに店番号が対応付けられていてもよい。
【0074】
図13は、携帯電話機2とリーダライタ15,61,39との間の非接触通信を契機として生じる接続要求または接続指示に含まれるURLを説明するための図である。
携帯電話機2をリーダライタ15,61,39にタッチさせることによって、携帯電話機2には、リダイレクト部5またはイベント部4を接続先とする接続指示が与えられる。また、携帯電話機2は、リダイレクト部5またはイベント部4のそれぞれに対して、それらを接続先とする接続要求を与える。これらの接続指示または接続要求の接続先は、URLによって特定される。
【0075】
URLは、接続先のIPアドレスを指し示す固定部142と、固定部142の後に記された可変部(パラメータ)143とを有している。
固定部142は、接続先のIPアドレスを指し示す。接続先がリダイレクト部5の場合は、固定部142としてリダイレクト部5のIPアドレスを指し示すURL(図14〜図17、図24および図25ではこの場合のURLを「A」とする)が用いられる。接続先がウェブ部6の遊技台情報の表示データである場合は、固定部142としてウェブ部6のウェブ用記憶領域122における、イベント遊技台100に対応する遊技台情報が記憶されている部分のIPアドレスを指し示すURL(図14〜図17、図24および図25では、便宜上このURLを「B」としているが、むろん「B」は1つの位置を示すものではない。「B」の内容は、ウェブ用記憶領域122に含まれる遊技台情報に応じて異なっている。たとえば、各遊技台情報の「B」には、その遊技台情報に対応する機種ID(機種情報)が含まれており、その機種IDによって「B」の内容が区別されている)が用いられる。接続先がイベント部4の場合は、固定部142としてイベント部4のIPアドレスを指し示すURL(図14〜図17、図24および図25ではこの場合のURLを「C」とする)が用いられる。
【0076】
可変部143には、店番号、リーダライタ15,61,39に対応する台番号(たとえばP番、Q番など)、ならびに当該携帯電話機2のIDm、携帯電話機2がリーダライタ15,61,39にタッチされたタッチ日(取得日)およびタッチ時刻が保持されている。なお、可変部143は、各情報を暗号化した状態で保持するものであってもよい。また、可変部143には、前述の各情報のほか、携帯電話機がタッチした回数を示す回数情報を含むものであってもよい。
【0077】
図14〜図17は、この発明の一実施形態の遊技システムにおける信号授受の流れを示すシーケンス図である。これらのシーケンス図における時系列は、図14および図15、次いで、図16および図17の順である。図18〜図23は、携帯電話機2の表示部17に順に表示される画面の具体例を示す図である。
遊技店の従業員は、イベントを開催するにあたり、その開催に先立って(たとえば開催の数時間〜数日前までに)、イベントに関する種々の情報を店舗コンピュータ9に入力しておく。このとき店舗コンピュータ9に入力される種々の情報には、たとえば、イベントを特定するためのイベントID、イベント遊技台100の機種を示す機種ID、イベント遊技台100に対応する遊技台情報の表示データのURL、イベント遊技台100の台数(イベント対象遊技台数)、イベント遊技台100の台番号、およびイベント遊技台100のイベントの日付(日付データ)が含まれる。また、この実施形態において、イベント抽選に当選すれば、遊技客は、一または複数のイベント遊技台100の中から任意の一のイベント遊技台100において遊技を行うことができるようになっている。
【0078】
この遊技システムでは、イベントの実行に関して、エントリーモード、抽選モード、当選確認モードおよび遊技開始モードが、日付および時刻に対応して用意されている。たとえば、エントリー期間(エントリーモード)は5月2日10:00〜5月5日8:30であり、抽選期間(抽選モード)は5月5日9:00〜9:30である。当選情報保有期間(当選確認モード)は5月5日9:30〜10:00であり、遊技開始期間(遊技開始モード)は5月5日10:00〜10:10である。
【0079】
店舗コンピュータ9は、インターネット回線14を通してイベント部4に、エントリー期間、抽選期間、当選情報保有期間および遊技開始期間の日時、イベント遊技台100の台番号、およびイベント遊技台100に対応する遊技台情報の表示データの接続先URL(以上の各情報をまとめて「抽選用関連情報」という)を送信する((1)抽選用関連情報入力)。そして、これらの抽選用関連情報は、イベント部4のイベント用記憶領域123に格納される。
【0080】
また、店舗コンピュータ9は、LAN回線などを通して玉貸出機管理装置8に、イベント遊技台100の台番号および遊技開始期間(これらの情報を便宜上「イベント遊技台関連情報」という)を送信する((1)イベント遊技台関連情報入力)。そして、このイベント遊技台は、玉貸出機管理装置8の記憶部30に記憶される。このイベント遊技台関連情報の入力は、イベント当日の抽選期間の開始時刻前に行われる必要があるのは言うまでもない。
【0081】
玉貸出機管理装置8は、店舗コンピュータ9からイベント遊技台関連情報を受信すると、イベント遊技台100に対応付けられた玉貸出機7(ユニット制御部41)に、玉供給停止指令を送信する((A)イベント遊技台玉供給停止指令)。
そして、玉貸出機7のユニット制御部41は、玉貸出機管理装置8からの玉供給停止指令を受信すると、ユニット記憶部43の玉貸禁止フラグ、持玉再利用禁止フラグおよび貯玉引出禁止フラグにそれぞれ「1」を格納する。これにより、玉貸禁止フラグ、持玉再利用禁止フラグおよび貯玉引出禁止フラグが立てられる((B)玉貸、持玉再利用、貯玉引出禁止フラグ成立)。
【0082】
前述のように、玉貸禁止フラグが立っている状態では、投出機構(図示しない)は遊技玉を払い出さない。また、持玉再利用禁止フラグまたは貯玉再利用禁止フラグが立っている状態では、払出機構(図示しない)は、それぞれ持玉(遊技玉)または貯玉(遊技玉)を払い出さない。つまり、貸玉、持玉および貯玉の払出しが禁止されており、そのため、貸出ボタン153の押操作、持玉払出ボタンの押操作、または貯玉払出操作が行われても、遊技玉が払い出されない。つまり、玉貸出機7が玉供給禁止状態、すなわち貸玉、持玉および貯玉の払出しが禁止された状態になる。
【0083】
予め定めるエントリー開始時刻(たとえば5月2日10:00)になると、エントリー期間が開始される。この遊技システムでは、エントリー期間において、遊技客が自己の保有する携帯電話機2を、予約受付装置3の予約受付用リーダライタ15にタッチ(接近)させることにより、イベントに参加予約をすることができる。エントリー期間中に参加予約をしておかないと、イベント抽選に参加することはできない。そして、エントリー期間後に設けられる抽選期間において、その遊技客がイベントに参加できるか否かを決定するためのイベント抽選が実行される。抽選期間中に、遊技客が自己の保有する携帯電話機2を、予約受付装置3の予約受付用リーダライタ15にタッチさせて参加申込をすることにより、イベント抽選が実行される。
【0084】
イベント抽選に当選した遊技客は、遊技開始期間になるのを待って、自己の保有する携帯電話機2を、イベント遊技台100に対応する各台受付装置10の各台用リーダライタ61にタッチさせることにより、玉貸出機7による遊技玉の玉供給禁止状態が解除される。また、イベント抽選後から遊技開始期間の開始までの間、すなわち当選情報保有期間では、遊技客は自己の保有する携帯電話機2を、予約受付装置3の予約受付用リーダライタ15にタッチさせることにより、イベント抽選の結果が遊技客に伝えられる。
【0085】
予約受付用リーダライタ15に携帯電話機2が受け付けられたとき、それがエントリー期間中における携帯電話機2の受付なのか、抽選期間中における携帯電話機2の受付なのか、または当選情報保有期間中における携帯電話機2の受付なのかは、携帯電話機2の予約受付用リーダライタ15へのタッチ時刻が基準になる。より具体的には、イベント部4の主制御部119が受信する接続要求(後述する第2接続要求、第5接続要求または第8接続要求)のURLの可変部143に含まれるタッチ日およびタッチ時刻が基準になる。
【0086】
また、各台用リーダライタ61に携帯電話機2が受け付けられたとき、それが遊技開始期間中における携帯電話機2の受付なのか否かは、携帯電話機2の各台用リーダライタ61へのタッチ時刻が基準になる。より具体的には、イベント部4の主制御部119が受信する接続要求(後述する第10接続要求)のURLの可変部143に含まれるタッチ日およびタッチ時刻が基準になる。
【0087】
以下、具体的に説明する。
エントリー期間中(5月2日10:00〜5月5日8:30)は、遊技システムではエントリーモードが実行される。このエントリーモードにおいて、遊技店に入店した遊技客は、遊技店の入口近くに設置された予約受付装置3の予約受付用リーダライタ15に携帯電話機2をタッチさせる((2)1回目タッチ)。これにより、携帯電話機2の主制御部101と、ICチップ102のICチップ制御部105と、第1リーダライタ主制御部52との間で三者間通信が行われ、第1リーダライタ主制御部52は、アンテナ部54を介して、携帯電話機2のICチップ102からIDmを取得する。そして、第1リーダライタ主制御部52により取得されたIDmは、第1リーダライタ記憶部53に保持される。
【0088】
また、この三者間通信により予約受付用リーダライタ15から携帯電話機2の主制御部101に対して、「A+可変部143」で表わされるURL(以下、URL「A+可変部143」とする。)を含む接続指示(ブラウザ起動指示)が付与される((3)URL:A+可変部)。このとき、可変部143には、図13に示すように、取得したIDm、店番号、タッチ日、タッチ時刻および予約受付用リーダライタ15に対応する台番号が含まれている。そして、この接続指示(ブラウザ起動指示)の受信に応じて、三者間通信が終了する。
【0089】
携帯電話機2の主制御部101が接続指示(ブラウザ起動指示)を受信すると、主制御部101のブラウザ104が起動されるとともに、表示部17のドライバが制御されて、表示部17の表示がそれまでの待受画面から、接続許可表示画面(図18参照)に切り換えられる。
携帯電話機2の操作により、リダイレクト部5への接続が許可されると(図18に示す「はい」が選択操作されると)、携帯電話機2の主制御部101は、接続指示に含まれるURLに導かれて、リダイレクト部5に、URL「A+可変部143」を含む第1接続要求を送信する((4)第1接続要求 URL:A+可変部)。これにより、携帯電話機2の主制御部101がリダイレクト部5に接続される。
【0090】
リダイレクト部5のリダイレクト用制御領域112は、第1接続要求を受信すると、携帯電話機2に対し、「C+可変部143」で表わされるURL(以下、URL「C+可変部143」とする。)を含む第1接続指示を返送する((5)第1接続指示 URL:C+可変部)。このとき、可変部143には、図13に示すように、IDm、店番号、タッチ日、タッチ時刻および予約受付用リーダライタ15に対応する台番号が含まれている。
【0091】
次いで、携帯電話機2の主制御部101は、第1接続指示に含まれるURLに導かれて、イベント部4に、URL「C+可変部143」を含む第2接続要求を送信する((6)第2接続要求 URL:C+可変部)。これにより、携帯電話機2の主制御部101がイベント部4に接続される。
イベント部4の主制御部119は、第2接続要求を受信すると、可変部143からタッチ日およびタッチ時刻を取り出し、そのタッチ日およびタッチ時刻が、エントリー期間中であるか否かを調べるとともに、可変部143からIDmを取り出し、そのイベントに関連して予約受付用リーダライタ15へのその携帯電話機2によるタッチが初回のものであるか否かを調べる。
【0092】
一方、タッチ日およびタッチ時刻が、エントリー期間外であるときは、イベント部4の主制御部119は、携帯電話機2に、期間外表示データを送信する。そして、表示部17のドライバが制御されて、携帯電話機2の表示部17に、期間外表示画面(図示しない)が表示される。期間外表示画面では、エントリー期間外である旨の表示がされる。
その携帯電話機2によるタッチがエントリー期間内のタッチであり、かつ初回のものである場合(すなわち、取り出したIDmがイベント用記憶領域123に未だ記憶されていない場合)、イベント用記憶領域123にIDmを格納してテーブルを作成するとともに、イベント用記憶領域123における当該IDmに対応するカウンタの値をインクリメント(+1)する((7)IDm 1回目記憶カウンタ →+1)。
【0093】
そして、イベント部4の主制御部119は、携帯電話機2に確認表示データを送信する((8)エントリー確認表示データ)。そして、表示部17のドライバが制御されて、携帯電話機2の表示部17に、確認表示画面(図19参照)が表示される。確認表示画面では、参加予約(エントリー)が完了した旨の表示がされるとともに、イベント遊技台100の遊技台情報に接続するか否かを遊技客に問い掛ける旨の表示がされる。
【0094】
一方、その携帯電話機2によるタッチが2回目以降のものである場合(すなわち、取り出したIDmがイベント用記憶領域123に既に記憶されている場合)、イベント用記憶領域123における当該IDmに対応するカウンタの値がインクリメント(+1)されるとともに、主制御部119は、携帯電話機2に受付済画面を表示するための受付済表示データを送信する。そして、表示部17のドライバが制御されて、携帯電話機2の表示部17に、受付済画面(図示しない)が表示される。受付済画面では、参加予約(エントリー)が完了している旨の表示(たとえば「エントリー済みです」とのメッセージ表示)がされるとともに、イベント遊技台100の遊技台情報に接続するか否かを遊技客に問い掛ける旨の表示(図19の下半分と同様の表示)がされる。
【0095】
これらの場合において、確認表示データまたは受付済表示データには、イベント遊技台100に対応する遊技台情報の表示データの接続先URL(「B」)が貼り付けられている。そして、遊技台情報への接続のための操作が行われると(図19に示す「はい」が選択操作選択操作されると)、携帯電話機2の主制御部101は、このURL(「B」)に導かれて、ウェブ部6に、URL(「B」)を含む第3接続要求を送信する((9)第3接続要求 URL:B)。
【0096】
そして、携帯電話機2の主制御部101がウェブ部6に接続され、ウェブ部6の主制御部117は携帯電話機2の主制御部101に、イベント遊技台100に対応する遊技台情報の表示データを送信する。これにより、携帯電話機2の表示部17に、イベント遊技台100の遊技台情報(図20参照)が表示される((10)遊技台情報表示データ)。その後、遊技客による携帯電話機2の操作により、ブラウザ104が終了し、表示部17には、元の待機画面が表示される。
【0097】
一方、遊技台情報への接続のための操作が行われない場合は(図19に示す「いいえい」が選択操作されると)、ブラウザ104が終了し、表示部17には、元の待機画面が表示される。
次に、エントリー期間が過ぎ抽選期間が開始されると、遊技システムでは抽選モードが実行される。イベント抽選の実行に先立って、そのイベント抽選における当選確率の設定が行われる。具体的には、イベント遊技台100の台数を参加申込者数で除した値が、当選確率として設定される((11)抽選用データ作成)。
【0098】
抽選期間中(5月5日9:00〜9:30)は、遊技システムでは抽選モードが実行される。この抽選モードにおいて、遊技客は参加申込をすべく、予約受付装置3の予約受付用リーダライタ15に携帯電話機2をタッチさせる((12)2回目タッチ(抽選))。このタッチにより携帯電話機2の主制御部101と、ICチップ102のICチップ制御部105と、第1リーダライタ主制御部52との間で三者間通信が行われ、ICチップ102からIDmが取得されるとともに、そのIDmが第1リーダライタ記憶部53に記憶される。
【0099】
また、この三者間通信により予約受付用リーダライタ15から携帯電話機2の主制御部101に対して、URL「A+可変部143」に対する接続指示(ブラウザ起動指示)が付与される((13)URL:A+可変部)。このとき、可変部143には、図13に示すように、IDm、店番号、タッチ日、タッチ時刻および予約受付用リーダライタ15に対応する台番号が含まれている。そして、この接続指示(ブラウザ起動指示)の受信に応じて、三者間通信が終了する。
【0100】
携帯電話機2の主制御部101が接続指示(ブラウザ起動指示)を受信すると、主制御部101のブラウザ104が起動されるとともに、表示部17のドライバが制御されて、表示部17における表示がそれまでの待受画面から、接続許可表示画面(図18参照)に切り換えられる。
携帯電話機2の操作により、リダイレクト部5への接続が許可されると(図18に示す「はい」が選択操作されると)、携帯電話機2の主制御部101は、接続指示に含まれるURLに導かれて、リダイレクト部5に、URL「A+可変部143」を含む第4接続要求を送信する((14)第4接続要求 URL:A+可変部)。これにより、携帯電話機2の主制御部101がリダイレクト部5に接続される。
【0101】
リダイレクト部5のリダイレクト用制御領域112は、第4接続要求を受信すると、携帯電話機2に対し、URL「C+可変部143」を含む第2接続指示を返送する((15)第2接続指示 URL:C+可変部)。このとき、可変部143には、図13に示すように、IDm、店番号、タッチ日、タッチ時刻および予約受付用リーダライタ15に対応する台番号が含まれている。
【0102】
次いで、携帯電話機2の主制御部101は、第2接続指示に含まれるURLに導かれて、URL「C+可変部143」を含む第5接続要求をイベント部4に送信する((16)第5接続要求 URL:C+可変部)。これにより、携帯電話機2の主制御部101がイベント部4に接続される。
イベント部4の主制御部119は、第5接続要求を受信すると、可変部143からタッチ日およびタッチ時刻を取り出し、そのタッチ日およびタッチ時刻が、抽選期間中であるか否かを調べるとともに、抽選期間中であるときは、抽選情報等表示データを携帯電話機2に送信する((17)抽選情報等表示データ)。携帯電話機2は、抽選情報等表示データを受信すると、イベント抽選実行の可否を遊技客に対して問い掛ける抽選情報画面(図21参照)を表示部17に表示する。
【0103】
携帯電話機2の操作により、イベント抽選の実行が選択されると(図21に示す「はい」が選択操作されると)、携帯電話機2の主制御部101は、接続指示に含まれるURLに導かれて、イベント部4に、URL「C+可変部143」を含む第6接続要求を送信する((18)第6接続要求 URL:C+可変部)。これにより、携帯電話機2の主制御部101がイベント部4に接続される。
【0104】
イベント部4の主制御部119は、第6接続要求を受信すると、イベント抽選を実行する((19)抽選実行)。具体的には、イベント用記憶領域123には、イベント抽選の抽選用データが格納されている。この抽選データは、イベント遊技台100の残り空き数を、参加申込の残り数で除した当選確率である。イベント部4の主制御部119は、この当選確率でイベント抽選を実行する。
【0105】
そして、イベント部4の主制御部119は、イベント抽選の結果を表す抽選結果表示データを携帯電話機2に送信する((20)抽選結果表示データ)。具体的には、イベント抽選の結果が当選である場合は、当選用の表示データが送信され、イベント抽選の結果がはずれである場合は、はずれ用の表示データが送信される。
携帯電話機2の主制御部101は、抽選結果表示データを受信すると、表示部17のドライバを制御して、イベント抽選の結果を示す抽選結果画面を表示部17に表示する。図22には、当選用の抽選結果画面の一例を示す。
【0106】
イベント抽選の実行後、イベント部4の主制御部119は、次回のイベント抽選の抽選用データを作成する((21)次回抽選用データ作成)。すなわち、今回のイベント抽選の結果が当選である場合、参加申込の残り数およびイベント遊技台100の残り空き数をそれぞれデクリメント「−1」しておく。一方、今回のイベント抽選の結果がはずれである場合、参加申込の残り数のみをデクリメント「−1」しておく。
【0107】
そして、イベント抽選の結果は、イベント用記憶領域123の抽選データベース128に記憶される。イベント抽選が行われたときは、イベント抽選の結果に拘らず、第6接続要求に含まれるIDmに対応する抽選フラグに「1」が格納される。イベント抽選に当選したときは、第6接続要求に含まれるIDmに対応する当選フラグに「1」が格納されるが、イベント抽選に当選しなかったときは、第6接続要求に含まれるIDmに対応する当選フラグには「0」が格納されたままである。また、抽選フラグまたは当選フラグの格納データが更新されたときは、その日時データも記憶される。
【0108】
また、イベント抽選の結果が当選であるときは、イベント部4の主制御部119は、インターネット回線14を通して玉貸出機管理装置8に、第6接続要求に含まれるIDm、すなわち当選用のIDm(当選用識別情報)を送信する(図15に示す(23)当選携帯電話IDm送信)。そして、玉貸出機管理装置8は記憶部(当選用識別情報記憶手段)30にIDmを記憶する。
【0109】
抽選期間が過ぎると、当選情報保有期間が開始される。参加予約を済ませた遊技客が、抽選期間を過ぎても予約受付装置3の予約受付用リーダライタ15に自己の保有する携帯電話機2をタッチさせなかった場合は、その後抽選することはできない。
遊技店の営業態様によっては、イベント抽選に当選をしたことの確認を、各台受付装置10(各台用リーダライタ61)への携帯電話機2のタッチだけでなく、遊技店の従業員の目視によっても行うことも考えられる。この場合、携帯電話機2の表示部17の当選用の抽選結果画面(図22参照)を既に消した後であると、遊技店の従業員に当選用の抽選結果画面を見せることができない。この実施形態では、当選情報保有期間において当選した遊技客が携帯電話機2を予約受付装置3の予約受付用リーダライタ15にタッチさせることにより、携帯電話機2の表示部17に当選用の抽選結果画面を表示させるようにしている。これにより、当選した遊技客は、当選用の抽選結果画面を一旦消した後でも、再度当選用の抽選結果画面を取得することができる。
【0110】
この当選確認モードにおいて、当選済みの遊技客は、自己の所有する携帯電話機2を、予約受付装置3の予約受付用リーダライタ15にタッチさせる((24)3回目タッチ(当選確認用))。これにより、携帯電話機2の主制御部101と、ICチップ102のICチップ制御部105と、第1リーダライタ主制御部52との間で三者間通信が行われ、ICチップ102からIDmが取得されるとともに、そのIDmが第1リーダライタ記憶部53に記憶される。
【0111】
この三者間通信により予約受付用リーダライタ15から携帯電話機2の主制御部101に対して、URL「A+可変部143」に対する接続指示(ブラウザ起動指示)が付与される((25)URL:A+可変部)。このとき、可変部143には、図13に示すように、IDm、店番号、タッチ日、タッチ時刻および予約受付用リーダライタ15に対応する台番号が含まれている。そして、この接続指示(ブラウザ起動指示)の受信に応じて、三者間通信が終了する。携帯電話機2の主制御部101が接続指示(ブラウザ起動指示)を受信すると、主制御部101のブラウザ104が起動されるとともに、表示部17のドライバが制御されて、表示部17における表示がそれまでの待受画面から、接続許可表示画面(図18参照)に切り換えられる。
【0112】
携帯電話機2の操作により、リダイレクト部5への接続が許可されると(図18に示す「はい」が選択操作されると)、携帯電話機2の主制御部101は、接続指示に含まれるURLに導かれて、リダイレクト部5に、URL「A+可変部143」を含む第7接続要求を送信する((26)第7接続要求 URL:A+可変部)。これにより、携帯電話機2の主制御部101がリダイレクト部5に接続される。
【0113】
リダイレクト部5のリダイレクト用制御領域112は、第7接続要求を受信すると、携帯電話機2に対し、URL「C+可変部143」を含む第3接続指示を返送する((27)第3接続指示 URL:C+可変部)。このとき、可変部143には、図13に示すように、IDm、店番号、タッチ日、タッチ時刻および予約受付用リーダライタ15に対応する台番号が含まれている。
【0114】
次いで、携帯電話機2の主制御部101は、第3接続指示に含まれるURLに導かれて、URL「C+可変部143」を含む第8接続要求をイベント部4に送信する((28)第8接続要求 URL:C+可変部)。これにより、携帯電話機2の主制御部101がイベント部4に接続される。
イベント部4の主制御部119は、第8接続要求を受信すると、可変部143からタッチ日およびタッチ時刻を取り出し、そのタッチ日およびタッチ時刻が、エントリー期間中であるか否かを調べるとともに、当選情報保有期間中であるときは、抽選データベース128を参照し、第8接続要求に含まれるIDmをキーとして、予約受付用リーダライタ15にタッチした遊技客が、イベント抽選に当選しているか否か、すなわちイベント抽選が実行済みで、かつそのイベント抽選に当選しているか否かを調べる((29)当選判定)。具体的には、第8接続要求に含まれるIDmに対応する抽選フラグおよび当選フラグの双方に「1」が格納されているか否か(抽選フラグおよび当選フラグがそれぞれ立っているか否か)を調べる。イベント抽選に当選している場合には、当選用の表示データが送信され((30)抽選結果表示データ)、携帯電話機2の主制御部101は、抽選結果表示データを受信すると、表示部17のドライバを制御して当選用の抽選結果画面(図22参照)を表示部17に表示する。
【0115】
一方、イベント抽選が実行済みであるが、そのイベント抽選に当選していない場合は、はずれ用の表示データが携帯電話機2に送信される((30)抽選結果表示データ)。また、イベント抽選が実行されていない場合は、その旨を表示するための表示データが携帯電話機2に送信される。
次に、遊技店の開店時間になると、すなわち当選情報保有期間が終了すると、遊技開始期間になり、遊技システムでは、遊技開始モードが実行される。イベント抽選に当選した遊技客は、遊技店内に入店し、イベント遊技台100の前に座る。イベント遊技台100の前に座る際に、遊技店の従業員に当選用の抽選結果画面(図22参照)を見せることを要求される場合は、携帯電話機2の表示部17に当選用の抽選結果画面を表示させた状態で、携帯電話機2の表示部17を遊技店の従業員に見せる。そして、当選した遊技客が、イベント遊技台100に対応する各台受付装置10の各台用リーダライタ61に当選した携帯電話機2をタッチさせることにより、後述するように貸玉、持玉および貯玉の払出しが可能になり、これにより、当該イベント遊技台100で遊技客が遊技可能な状態になる。
【0116】
各台受付装置10の各台用リーダライタ61に携帯電話機2がタッチされると((31)遊技客がタッチ)、携帯電話機2の主制御部101と、ICチップ102のICチップ制御部105と、第2リーダライタ主制御部82との間で三者間通信が行われ、ICチップ102からIDmが取得されるとともに、そのIDmが第2リーダライタ記憶部83に記憶される。
【0117】
そして、各台用リーダライタ61の第2リーダライタ主制御部82は、携帯電話機2から取得したIDmを対応する玉貸出機7のユニット制御部41に送信する((32A)携帯電話IDm送信)。また、各台用リーダライタ61の第2リーダライタ主制御部82は、後述するように、携帯電話機2の主制御部101に対して、URL「A+可変部143」に対する接続指示(ブラウザ起動指示)を付与する((33)URL:A+可変部)。
【0118】
第2リーダライタ主制御部82からのIDmを受信したユニット制御部41は、第2リーダライタ主制御部82から受信したIDmと、玉貸出機7の枠のメモリに記憶されている当該玉貸出機7の台番号(タッチされた各台用リーダライタ61に対応する玉貸出機7の台番号)とを玉貸出機管理装置8に送信する((32B)携帯電話IDm,台番号送信)。
【0119】
玉貸出機管理装置8の制御部(図示しない)は、各台用リーダライタ61からIDmおよび台番号を受信すると、台番号を記憶部30に格納するとともに、受信したIDmが、記憶部30に既に記憶されている当選用のIDm(図15に示す(23)の当選携帯電話IDm)と一致するか否かを判別する。これにより、各台用リーダライタ61へのタッチが当選した遊技客によるタッチであるか否かが判別される。
【0120】
当選した遊技客によるタッチであるときは、また、玉貸出機管理装置8の制御部(図示しない)は、各台用リーダライタ61から受信した台番号に基づいて、当該各台用リーダライタ61に対応する玉貸出機7(当選した遊技客が遊技しようとするイベント遊技台100に対応する玉貸出機7)に、玉供給停止解除信号を送信する((C)玉供給停止解除指令)。
【0121】
玉貸出機7のユニット制御部41は、玉貸出機管理装置8からの玉供給停止指令を受信すると、玉貸禁止フラグ、持玉再利用禁止フラグおよび貯玉引出禁止フラグを解除する((D)禁止フラグ解除)。すなわち、ユニット制御部41は、玉貸禁止フラグ、持玉再利用禁止フラグおよび貯玉引出禁止フラグにそれぞれ「0」を格納する。これにより、貸玉、持玉および貯玉の払出しの禁止がそれぞれ解除される(玉供給禁止状態の解除)。その玉貸出機7では、この時点以降、貸出ボタン153が押操作されると、投出機構(図示せず)から遊技玉が払い出され、玉貸出機7の持玉払出ボタン(図示しない)が押操作されると、払出機構(図示しない)から遊技玉が払い出される。また、操作表示部38で貯玉払出操作がされると、払出機構(図示しない)から遊技玉が払い出される。
【0122】
一方、当選した遊技客以外の遊技客のタッチであるとき、当該各台用リーダライタ61に対応する玉貸出機7に、玉供給停止解除信号を送信しない。そのため、貸玉、持玉および貯玉の払出し禁止は、引き続き維持される。そのため、当選した遊技客以外の遊技客は、そのイベント遊技台100におけて遊技を行うことができない。
また、各台用リーダライタ61からIDmおよび台番号を受信した玉貸出機管理装置8の制御部(図示しない)は、イベント部4に対し、遊技客によるタッチがあったことを通知するためのタッチ通知信号を送信する((38)タッチ通知信号)。このタッチ通知信号には、各台用リーダライタ61にタッチされた携帯電話機2のIDmも含まれる。
【0123】
イベント部4の主制御部119は、タッチ通知信号を受信すると、タッチ通知信号に含まれるIDmが当選用のIDmであるか否か、すなわち、イベント用記憶領域123に存在しているか否か、およびイベント用記憶領域123に存在している場合にそのIDmに対応する当選フラグが「1」であるか否かを調べる。そして、各台用リーダライタ61へのタッチが、当選した遊技客によるタッチであるとき、すなわち、タッチ通知信号に含まれるIDmが当選用のIDmであるときは、イベント用記憶領域123の抽選データベース128のプレイフラグに「1」を格納する。また、プレイフラグの格納データが更新されたときは、その日時データも記憶される。
【0124】
また、三者間通信により各台用リーダライタ61から携帯電話機2の主制御部101に対して、URL「A+可変部143」に対する接続指示(ブラウザ起動指示)が付与される((33)URL:A+可変部)。このとき、可変部143には、図13に示すように、IDm、店番号、タッチ日、タッチ時刻および各台用リーダライタ61に対応するイベント遊技台100の台番号が含まれている。そして、この接続指示(ブラウザ起動指示)の受信に応じて、三者間通信が終了する。
【0125】
携帯電話機2の主制御部101が接続指示(ブラウザ起動指示)を受信すると、主制御部101のブラウザ104が起動されるとともに、表示部17のドライバが制御されて、表示部17における表示がそれまでの待受画面から、接続許可表示画面(図18参照)に切り換えられる。
携帯電話機2の操作により、リダイレクト部5への接続が許可されると(図18に示す「はい」が選択操作されると)、携帯電話機2の主制御部101は、接続指示に含まれるURLに導かれて、リダイレクト部5に、URL「A+可変部143」を含む第9接続要求を送信する((34)第9接続要求 URL:A+可変部)。これにより、携帯電話機2の主制御部101がリダイレクト部5に接続される。
【0126】
リダイレクト部5のリダイレクト用制御領域112は、第9接続要求を受信すると、携帯電話機2に対し、URL「C+可変部143」を含む第4接続指示を返送する((35)第4接続指示 URL:C+可変部)。このとき、可変部143には、図13に示すように、IDm、店番号、タッチ日、タッチ時刻および各台用リーダライタ61に対応するイベント遊技台100の台番号が含まれている。
【0127】
次いで、携帯電話機2の主制御部101は、第4接続指示に含まれるURLに導かれて、URL「C+可変部143」を含む第10接続要求をイベント部4に送信する((36)第10接続要求 URL:C+可変部)。これにより、携帯電話機2の主制御部101がイベント部4に接続される。
イベント部4の主制御部119は、第10接続要求を受信すると、抽選情報の結果を示す抽選情報等表示データを携帯電話機2に送信する。具体的には、第10接続要求を受信した主制御部119は、第10接続要求に含まれるIDmが当選用のIDmであるか否か、すなわち、イベント用記憶領域123に存在するIDmであるか否か、およびイベント用記憶領域123に存在する場合にそのIDmに対応する当選フラグが「1」であるか否かを調べる。そして、主制御部119は、第10接続要求に含まれるIDmが当選用のIDmであるとき、遊技開始可能表示データを携帯電話機2に送信する((37)遊技開始可能表示データ)。遊技開始可能表示データを受信した携帯電話機2は、遊技の開始を促す遊技開始可能表示画面(図23参照)を表示部17に表示する。遊技開始可能表示画面では、遊技が可能になった旨の表示がされるとともに、イベント遊技台100の遊技台情報に接続するか否かを遊技客に問い掛ける旨の表示がされる。
【0128】
この遊技開始可能表示データには、イベント遊技台100に対応する遊技台情報の表示データの接続先URL(「B」)が貼り付けられている。そして、この場合において、遊技台情報への接続のための操作が行われると(図23に示す「はい」が選択操作されると)、携帯電話機2の主制御部101は、このURL(「B」)に導かれて、ウェブ部6に、URL(「B」)を含む接続要求を送信する(接続要求 URL:B)。
【0129】
そして、携帯電話機2の主制御部101がウェブ部6に接続され、ウェブ部6の主制御部117は携帯電話機2の主制御部101に、遊技台情報の表示データを送信する。これにより、携帯電話機2の表示部17に、遊技台情報(図20参照)が表示される。その後、遊技客による携帯電話機2の操作により、ブラウザ104が終了し、表示部17には、元の待機画面が表示される。
【0130】
また、遊技台情報への接続のための操作が行われない場合は(図23に示す「いいえ」が選択操作されると)、ブラウザ104が終了し、表示部17には、元の待機画面が表示される。
一方、第10接続要求に含まれるIDmが、イベント用記憶領域123に存在しない場合またはイベント用記憶領域123に存在するIDmに対応する当選フラグが「0」であるとき、主制御部119は、遊技を行うことができない旨の表示データ(以下、遊技開始不能表示データ)を携帯電話機2に送信する。遊技開始不能表示データを受信した携帯電話機2は、遊技を開始できない旨を表す遊技開始不能表示画面(図示しない)を表示部17に表示する。
【0131】
ところで、イベント抽選に当選しているのに、遊技開始期間の終了時点(たとえば10:10)を過ぎても、イベント遊技台100で遊技を開始しない当選者がいる場合、その当選者の当選は、遊技開始期間の終了時点(たとえば10:10)で無効にされる。そして、未遊技状態のイベント遊技台100は、一般客に解放される。
具体的には、玉貸出機管理装置8の制御部(図示しない)にはタイマ(図示しない)が内蔵されており、このタイマの計時時刻が遊技開始期間の終了時刻(終了時点)を超えたとき、玉貸出機管理装置8の制御部(図示しない)は、未遊技状態にあるイベント遊技台100に対応する玉貸出機7に、玉供給停止解除信号を送信する。これらにより、これらの玉貸出機7で、貸玉、持玉および貯玉の払出しの禁止がそれぞれ解除される(玉供給禁止状態の解除)。その玉貸出機7では、この時点以降、貸出ボタン153が押操作されると、投出機構(図示せず)から遊技玉が払い出され、玉貸出機7の持玉払出ボタン(図示しない)が押操作されると、払出機構(図示しない)から遊技玉が払い出される。また、操作表示部38で貯玉払出操作がされると、払出機構(図示しない)から遊技玉が払い出される。
【0132】
以上によりこの実施形態によれば、遊技客の保有する携帯電話機2を、予約受付装置3の予約受付用リーダライタ15にタッチさせて、その予約受付用リーダライタ15との間で非接触通信させることにより、予約受付用リーダライタ15に携帯電話機2のICチップ102からIDmが付与される。そして、この予約受付用リーダライタ15へのタッチによって、イベント抽選への参加予約が予約受付装置3に受け付けられる。また、イベント抽選への参加予約を済ませた遊技客が、自己の保有する携帯電話機2を、予約受付装置3の予約受付用リーダライタ15にタッチさせて、その予約受付用リーダライタ15との間で非接触通信させることにより、予約受付用リーダライタ15に携帯電話機2のICチップ102からIDmが付与される。そして、この予約受付用リーダライタ15へのタッチによって、イベント抽選への参加申込が予約受付装置3に受け付けられる。
【0133】
イベント抽選の参加予約および参加申込に関し、遊技客には予約受付用リーダライタ15へのタッチ動作しか要求されないので、その参加予約および参加申込の受付をスムーズに行うことができる。
参加申込を済ませた遊技客の中から、イベント遊技台100における遊技を行う権利を獲得する(有する)者がイベント抽選により抽選決定される。イベント抽選に当選すると、その当選した遊技客が保有する携帯電話機2のIDmが、当選用のIDmとして記憶される。
【0134】
当選した遊技客が自己の保有する携帯電話機2をイベント遊技台100に対応する各台受付装置10の各台用リーダライタ61にタッチさせて、その各台用リーダライタ61との間で非接触通信させることにより、各台用リーダライタ61に携帯電話機2のICチップ102からIDmが付与される。そして、この各台用リーダライタ61へのタッチによって、イベント遊技台100における遊技の開始が受け付けられる。携帯電話機2のIDmが当選用のIDmと異なるとき、そのイベント遊技台100が遊技不能な状態になる。これにより、当選した遊技客以外の遊技客が、イベント遊技台100で遊技するのを確実に防止することができる。
【0135】
図24および図25は、本発明の他の実施形態に係る遊技システムにおける信号授受の流れを示すシーケンス図である。図24および図25では、前述した第1実施形態の各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号を付し、その部分についての詳細な説明を省略する。
図24および図25に示す実施形態(第2実施形態)が、図1〜図23に示す実施形態(第1実施形態)と相違する点は、第2受付装置として、各台用リーダライタ61を有する各台受付装置10に代えて、玉貸出機リーダライタ39を有する玉貸出機7を採用するようにした点である。また、第2実施形態の遊技システムにおけるエントリー期間中、抽選期間中および当選情報保有期間中の信号授受の流れは、第1実施形態の遊技システムにおける信号授受の流れ(図14〜図16に示す(1)〜(30)、(A)および(B)の信号授受の流れ)と同じであるので、その部分についての図示は省略し、図24および図25には、第2実施形態の遊技システムにおける遊技開始期間中の信号授受の流れのみを図示している。また、
以下、図24および図25を参照して、第2実施形態の遊技システムにおける遊技開始期間中の信号授受の流れを説明する。
【0136】
遊技開始期間になると、遊技システムでは、遊技開始モードが実行される。
玉貸出機7の玉貸出機リーダライタ39に携帯電話機2がタッチされると((41)遊技客がタッチ)、携帯電話機2の主制御部101と、ICチップ102のICチップ制御部105と、リーダライタ主制御部47との間で三者間通信が行われ、ICチップ102からIDmが取得されるとともに、そのIDmがリーダライタ記憶部48に記憶される。
【0137】
そして、玉貸出機リーダライタ39のリーダライタ主制御部47は、当該リーダライタ主制御部47が取得したIDmを同じ玉貸出機7のユニット制御部41に付与する((42)携帯電話IDm付与)。また、玉貸出機リーダライタ39のリーダライタ主制御部47は、後述するように、携帯電話機2の主制御部101に対して、URL「A+可変部143」に対する接続指示(ブラウザ起動指示)を付与する((44)URL:A+可変部)。
【0138】
リーダライタ主制御部47からのIDmを受信したユニット制御部41は、リーダライタ主制御部47から受信したIDmと、玉貸出機7の枠のメモリに記憶されている当該玉貸出機7の台番号とを玉貸出機管理装置8に送信する((43)携帯電話IDm,台番号送信)。
玉貸出機管理装置8の制御部(図示しない)は、ユニット制御部41からIDmおよび台番号を受信すると、台番号を記憶部30に格納するとともに、受信したIDmが、記憶部30に既に記憶されている当選用のIDm(図15に示す(23)の当選携帯電話IDm)と一致するか否かを判別する。これにより、玉貸出機リーダライタ39へのタッチが当選した遊技客によるタッチであるか否かが判別される。
【0139】
当選した遊技客によるタッチであるときは、また、玉貸出機管理装置8の制御部(図示しない)は、ユニット制御部41から受信した台番号、すなわち、ユニット制御部41が玉貸出機7の枠のメモリから読み出し玉貸出機管理装置8に向けて送出した台番号に基づいて、当該玉貸出機リーダライタ39を備えた玉貸出機7のユニット制御部41に、玉供給停止解除信号を送信する((E)玉供給停止解除指令)。
【0140】
玉貸出機7のユニット制御部41は、玉貸出機管理装置8からの玉供給停止解除信号を受信すると、玉貸禁止フラグ、持玉再利用禁止フラグおよび貯玉引出禁止フラグを解除する((F)禁止フラグ解除)。すなわち、ユニット制御部41は、ユニット記憶部43の玉貸禁止フラグ、持玉再利用禁止フラグおよび貯玉引出禁止フラグにそれぞれ「0」を格納する。これにより、貸玉、持玉および貯玉の払出しの禁止がそれぞれ解除される(玉供給禁止状態の解除)。その玉貸出機7では、この時点以降、貸出ボタン153が押操作されると、投出機構(図示せず)から遊技玉が払い出され、玉貸出機7の持玉払出ボタン(図示しない)が押操作されると、払出機構(図示しない)から遊技玉が払い出される。また、操作表示部38で貯玉払出操作がされると、払出機構(図示しない)から遊技玉が払い出される。
【0141】
一方、当選した遊技客以外の遊技客のタッチであるとき、玉貸出機管理装置8の制御部は、当該玉貸出機リーダライタ39を備えた玉貸出機7のユニット制御部41に、玉供給停止解除信号を送信しない。そのため、貸玉、持玉および貯玉の払出し禁止は、引き続き維持される。そのため、当選した遊技客以外の遊技客は、そのイベント遊技台100におけて遊技を行うことができない。
【0142】
また、玉貸出機7のユニット制御部41からIDmおよび台番号を受信した玉貸出機管理装置8の制御部(図示しない)は、イベント部4に対し、遊技客によるタッチがあったことを通知するためのタッチ通知信号を送信する((49)タッチ通知信号)。このタッチ通知信号には、玉貸出機リーダライタ39にタッチされた携帯電話機2のIDmも含まれる。
【0143】
イベント部4の主制御部119は、タッチ通知信号を受信すると、タッチ通知信号に含まれるIDmが当選用のIDmであるか否か、すなわち、イベント用記憶領域123に存在しているか否か、およびイベント用記憶領域123に存在している場合にそのIDmに対応する当選フラグが「1」であるか否かを調べる。そして、玉貸出機リーダライタ39へのタッチが、当選した遊技客によるタッチであるとき、すなわち、タッチ通知信号に含まれるIDmが当選用のIDmであるときは、イベント用記憶領域123の抽選データベース128のプレイフラグに「1」を格納する。また、プレイフラグの格納データが更新されたときは、その日時データも記憶される。
【0144】
また、三者間通信により玉貸出機リーダライタ39から携帯電話機2の主制御部101に対して、URL「A+可変部143」に対する接続指示(ブラウザ起動指示)が付与される((44)URL:A+可変部)。このとき、可変部143には、図13に示すように、IDm、店番号、タッチ日、タッチ時刻および玉貸出機リーダライタ39を備える玉貸出機7の台番号が含まれている。そして、この接続指示(ブラウザ起動指示)の受信に応じて、三者間通信が終了する。
【0145】
携帯電話機2の主制御部101が接続指示(ブラウザ起動指示)を受信すると、主制御部101のブラウザ104が起動されるとともに、表示部17のドライバが制御されて、表示部17における表示がそれまでの待受画面から、接続許可表示画面(図18参照)に切り換えられる。
携帯電話機2の操作により、リダイレクト部5への接続が許可されると(図18に示す「はい」が選択操作されると)、携帯電話機2の主制御部101は、接続指示に含まれるURLに導かれて、リダイレクト部5に、URL「A+可変部143」を含む第11接続要求を送信する((45)第11接続要求 URL:A+可変部)。これにより、携帯電話機2の主制御部101がリダイレクト部5に接続される。
【0146】
第11接続要求を受信したリダイレクト部5のリダイレクト用制御領域112は、携帯電話機2に対し、URL「C+可変部143」を含む第5接続指示を返送する((46)第5接続指示 URL:C+可変部)。このとき、可変部143には、図13に示すように、IDm、店番号、タッチ日、タッチ時刻および玉貸出機リーダライタ39を備える玉貸出機7の台番号が含まれている。
【0147】
次いで、携帯電話機2の主制御部101は、第5接続指示に含まれるURLに導かれて、URL「C+可変部143」を含む第12接続要求をイベント部4に送信する((47)第12接続要求 URL:C+可変部)。これにより、携帯電話機2の主制御部101がイベント部4に接続される。
イベント部4の主制御部119は、第12接続要求を受信すると、可変部143からタッチ日およびタッチ時刻を取り出し、そのタッチ日およびタッチ時刻が、遊技開始期間中であるか否かを調べるとともに、遊技開始期間中であるときは、抽選情報の結果を示す抽選情報等表示データを携帯電話機2に送信する。具体的には、第12接続要求を受信した主制御部119は、第12接続要求に含まれるIDmが当選用のIDmであるか否か、すなわち、イベント用記憶領域123に存在するIDmであるか否か、およびイベント用記憶領域123に存在する場合にそのIDmに対応する当選フラグが「1」であるか否かを調べる。そして、第12接続要求に含まれるIDmが当選用のIDmであるとき、主制御部119は遊技開始可能表示データを携帯電話機2に送信する((48)遊技開始可能表示データ)。遊技開始可能表示データを受信した携帯電話機2は、遊技の開始を促す遊技開始可能表示画面(図23参照)を表示部17に表示する。遊技開始可能表示画面では、遊技が可能になった旨の表示がされるとともに、イベント遊技台100の遊技台情報に接続するか否かを遊技客に問い掛ける旨の表示がされる。
【0148】
この遊技開始可能表示データには、イベント遊技台100に対応する遊技台情報の表示データの接続先URL(「B」)が貼り付けられている。そして、この場合において、遊技台情報への接続のための操作が行われると(図23に示す「はい」が選択操作されると)、携帯電話機2の主制御部101は、このURL(「B」)に導かれて、ウェブ部6に、URL(「B」)を含む接続要求を送信する(接続要求 URL:B)。
【0149】
そして、携帯電話機2の主制御部101がウェブ部6に接続され、ウェブ部6の主制御部117は携帯電話機2の主制御部101に、遊技台情報の表示データを送信する。これにより、携帯電話機2の表示部17に、遊技台情報(図20参照)が表示される。その後、遊技客による携帯電話機2の操作により、ブラウザ104が終了し、表示部17には、元の待機画面が表示される。
【0150】
また、遊技台情報への接続のための操作が行われない場合は(図23に示す「いいえ」が選択操作されると)、ブラウザ104が終了し、表示部17には、元の待機画面が表示される。
一方、第12接続要求に含まれるIDmが、イベント用記憶領域123に存在しない場合またはイベント用記憶領域123に存在するIDmに対応する当選フラグが「0」であるとき、主制御部119は、遊技開始不能表示データを携帯電話機2に送信する。遊技開始不能表示データを受信した携帯電話機2は、遊技を開始できない旨を表す遊技開始不能表示画面(図示しない)を表示部17に表示する。
【0151】
ところで、イベント抽選に当選しているのに、遊技開始期間の終了時点(たとえば10:10)を過ぎても、イベント遊技台100で遊技を開始しない当選者がいる場合、その当選者の当選は、遊技開始期間の終了時点(たとえば10:10)で無効にされる。そして、未遊技状態のイベント遊技台100は、一般客に解放される。
具体的には、玉貸出機管理装置8の制御部(図示しない)にはタイマ(図示しない)が内蔵されており、このタイマの計時時刻が遊技開始期間の終了時刻(終了時点)を超えたとき、玉貸出機管理装置8の制御部(図示しない)は、未遊技状態にあるイベント遊技台100に対応する玉貸出機7に、玉供給停止解除信号を送信する。これらにより、これらの玉貸出機7で、貸玉、持玉および貯玉の払出しの禁止がそれぞれ解除される(玉供給禁止状態の解除)。その玉貸出機7では、この時点以降、貸出ボタン153が押操作されると、投出機構(図示せず)から遊技玉が払い出され、玉貸出機7の持玉払出ボタン(図示しない)が押操作されると、払出機構(図示しない)から遊技玉が払い出される。また、操作表示部38で貯玉払出操作がされると、払出機構(図示しない)から遊技玉が払い出される。
【0152】
以上によりこの実施形態によれば、当選した遊技客が自己の保有する携帯電話機2をイベント遊技台100に対応する玉貸出機7の玉貸出機リーダライタ39にタッチさせて、その玉貸出機リーダライタ39との間で非接触通信させることにより、玉貸出機リーダライタ39に携帯電話機2のICチップ102からIDmが付与される。そして、玉貸出機リーダライタ39へのタッチによって、イベント遊技台100における遊技の開始が受け付けられる。携帯電話機2のIDmが当選用のIDmと異なるとき、そのイベント遊技台100が遊技不能な状態になる。これにより、当選した遊技客以外の遊技客が、イベント遊技台100で遊技するのを確実に防止することができる。
【0153】
以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、この発明は他の形態でも実施することができる。
たとえば、イベント抽選は、複数のイベント遊技台100のいずれかの遊技を行う権利ではなく、複数のイベント遊技台100のうち特定のイベント遊技台の遊技を行う権利を獲得することができるか否かを抽選するものであってもよい。この場合、遊技客はイベント抽選によって、イベント遊技台100で遊技できるか否かだけでなく、その遊技を行う権利を有するイベント遊技台100が1つに特定される。言い換えれば、遊技を行う権利を有するイベント遊技台100の台番号が定められる。
【0154】
この場合、イベント抽選の結果が当選であるときは、イベント部4の主制御部119は、インターネット回線14を通して玉貸出機管理装置8に、携帯電話機2から取得したIDm(当選用のIDm)、および遊技を行う権利を有するイベント遊技台100の台番号を送信する。そして、玉貸出機管理装置8は、記憶部30に当選用のIDmおよびイベント遊技台100の台番号を互いに対応付けた状態で記憶する。
【0155】
遊技開始時期になると、遊技客は、イベント遊技台100の前に座り、リーダライタ61,39に携帯電話機2をタッチさせる((31)当選した遊技客がタッチ(図16参照)。(41)当選した遊技客がタッチ(図24参照))ことにより、主制御部101と、ICチップ制御部105と、リーダライタ主制御部82,47との間で三者間通信が行われ、ICチップ102からIDmが取得されるとともに、そのIDmがリーダライタ記憶部83,48に記憶される。そして、携帯電話機2から取得したIDmおよびリーダライタ61,39に対応するイベント遊技台100(または玉貸出機7)の台番号が玉貸出機管理装置8に付与される。
【0156】
玉貸出機管理装置8の制御部(図示しない)は、IDmおよび台番号を受信すると、そのIDmおよび台番号を、記憶部30に既に記憶されている当選用のIDmおよび台番号と一致するか否かを判別する。受信したIDmおよび台番号が、記憶部30に記憶されている当選用のIDmおよび台番号と一致する場合、リーダライタ61,39へのタッチが、遊技を行う権利を有する遊技客(当選した遊技客)によるタッチであると判定される。
【0157】
また、前述の各実施形態において、イベント遊技台100の台番号を用いて、イベント遊技台100に対応する玉貸出機7を特定する構成を例に挙げたが、イベント遊技台100に対応するリーダライタ61,39のリーダライタ番号を用いて特定するものであってもよい。
さらに、遊技禁止手段として、リーダライタ61,39が取得したIDmが当選用のIDmと相違する場合に、玉貸禁止フラグ、持玉再利用禁止フラグおよび貯玉引出禁止フラグを立てるようにしてもよい。この場合、遊技開始期間の開始以降は、携帯電話機2がリーダライタ61,39にかざされるまで、玉貸禁止フラグ、持玉再利用禁止フラグおよび貯玉引出禁止フラグがそれぞれ解除された状態である。この場合、イベント遊技台100で遊技を行う遊技客が必ずリーダライタ61,39へのタッチを行う必要がある。たとえば、遊技店の従業員がイベント遊技台100の近くでチェックを行い、イベント遊技台100で遊技操作を行おうとしている遊技客に対しリーダライタ61,39へのタッチを要請するなどの措置が講じられる必要がある。
【0158】
さらに、遊技禁止手段として、発射装置(図示しない)の発射を停止させたり、ハンドル32を固定化させたりすることにより、イベント遊技台100の遊技状態を不能動化させることもできる。
また、リーダライタ61,39が取得したIDmと当選用のIDmとが同一か否かの判別を、玉貸出機管理装置8ではなく、玉貸出機7で行うこともできる。この場合、玉貸出機管理装置8から、玉貸出機7に対し当選用のIDmを事前に送信しておく必要があるが、かかる当選用のIDmの送信は、たとえば玉貸出機管理装置8が各台用リーダライタ61や玉貸出機7から当選用のIDmを受信した時点で行われてもよいし、イベント部4から当選用のIDmを受信した時点(図15に示す(23)当選携帯電話IDmの受信)で行われてもよい。
【0159】
また、エントリー期間および抽選期間の一方をなくすこともできる。すなわち、一方の期間において、予約受付装置3の予約受付用リーダライタ15に1回タッチすることにより、イベント抽選が行われるようになっていてもよい。
また、前述の各実施形態では、接続指示(ブラウザ起動指示)、第1〜第5接続指示、第1および第2接続要求、ならびに第4〜第12接続要求の可変部143に、リーダライタ15,61,39へのタッチの日時に関するタッチ日時情報(タッチ日・タッチ時刻)が含まれるとして説明した。これらの接続指示および接続要求の可変部143に、タッチ日時情報に加えて、タッチ後に携帯電話機2がリダイレクト部5に最初に接続する日時に関する最初接続日付情報を含めてもよい。この場合、第1〜第5接続指示、第2接続要求、第5接続要求、第8接続要求、第10接続要求および第12接続要求に含まれる可変部143に、タッチ日時情報に加えて最初接続日付情報が含まれる。最初接続日付情報として、最初に接続する日時そのものであってもよいし、リダイレクト部5に最初に接続する日時に基づいて設定された他の日時(たとえば有効期限満了の日時)であってもよい。
【0160】
また、接続指示(ブラウザ起動指示)、第1〜第5接続指示、第1および第2接続要求、ならびに第4〜第12接続要求の可変部143にタッチ日時情報を含めないこともできる。この場合、接続指示および接続要求の可変部143に、タッチ日時情報に代えて最初接続日付情報を含めることもできる。この場合、第1〜第5接続指示、第2接続要求、第5接続要求、第8接続要求、第10接続要求および第12接続要求に含まれる可変部143に、最初接続日付情報が含まれる。
【0161】
なお、可変部143にタッチ日時情報を含めない場合、携帯電話機2がリダイレクト部5に接続された時刻を、リーダライタ15,61,39に携帯電話機2が受け付けられた時刻(受付時刻)とすることができる。すなわち、予約受付用リーダライタ15に携帯電話機2が受け付けられたとき、それがエントリー期間中における携帯電話機2の受付なのか、抽選期間中における携帯電話機2の受付なのか、または当選情報保有期間中における携帯電話機2の受付なのかは、携帯電話機2がリダイレクト部5に接続された時刻が基準になる。また、リーダライタ61,39に携帯電話機2が受け付けられたとき、それが遊技開始期間中における携帯電話機2の受付なのか否かは、携帯電話機2がリダイレクト部5に接続された時刻が基準になる。
【0162】
また、前述の説明では、イベント部4のイベント用記憶領域123に記憶される遊技台情報の表示データの接続先URLは、たとえば遊技店の店員が店舗コンピュータ9に手入力するものとして説明した(図15に示す(1)抽選関連情報入力)。しかしながら、遊技台情報の表示データのURLの入力は他の方法を採用することができる。
たとえば、イベント部4のイベント用記憶領域123に、多数の遊技台1に対応する遊技台情報の表示データの接続先URLが、各遊技台1の機種に対応付けて記憶されている場合、たとえば遊技店の店員にイベント台とすべき遊技台1(すなわちイベント遊技台100)の機種IDを店舗コンピュータ9に手入力させ、その手入力された機種IDがイベント部4に送信されるようになっていてよい。このとき、イベント部4の主制御部119が、イベント用記憶領域123に記憶された表示データのURLを参照し、店舗コンピュータ9からの機種IDに対応する表示データのURLを取得し、その表示データのURLを、イベント用記憶領域123に記憶する。
【0163】
また、店舗コンピュータ9の記憶部(図示しない)に、多数の遊技台1に対応する遊技台情報の表示データの接続先URLが、各遊技台1の機種に対応付けて記憶されている場合、たとえば遊技店の店員にイベント台とすべき遊技台1(すなわちイベント遊技台100)の機種IDを店舗コンピュータ9に手入力させると、店舗コンピュータ9の制御部(図示しない)は、記憶部(図示しない)に記憶された表示データのURLを参照し、入力された機種IDに対応する遊技台情報の表示データのURLを取得するようになっていてもよい。このとき、遊技台情報の表示データのURLがイベント部4に向けて送信され、イベント用記憶領域123に記憶される。これらのいずれの場合において、遊技店の店員は、イベント部4に遊技台情報を記憶させるために店舗コンピュータ9に機種IDを手入力すれば足り、これにより、遊技店の店員の入力の負担を軽減することができる。
【0164】
また、イベント部4、リダイレクト部5およびウェブ部6が、それぞれ2つのサーバ11,12に分離された構成に限られず、1つのサーバに設けられた構成であってもよい。さらに、イベント部4、リダイレクト部5およびウェブ部6が、それぞれイベントサーバ、リダイレクトサーバおよびウェブサーバとして異なるサーバに設けられた構成であってもよい。
【0165】
また、携帯電話機2の主制御部101とイベント部4との間の通信が、リダイレクト部5を経由することなく直接行われるようになっていてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【符号の説明】
【0166】
1 遊技台
2 携帯電話機(携帯端末)
3 予約受付装置(第1受付装置)
7 玉貸出機(第2受付装置)
10 各台受付装置(第2受付装置)
15 予約受付用リーダライタ(第1リーダライタ)
17 表示部
30 記憶部(当選用識別情報記憶手段)
39 玉貸出機リーダライタ(第2リーダライタ)
41 ユニット制御部(遊技禁止手段、遊技媒体供給禁止手段、供給禁止解除手段、供給禁止続行手段)
61 各台用リーダライタ(第2リーダライタ)
102 ICチップ
117 主制御部(遊技台情報表示制御手段)
119 主制御部(イベント抽選実行手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技客の保持するICチップを有する携帯端末と非接触通信可能な第1リーダライタを有し、前記第1リーダライタと前記携帯端末との間の非接触通信により、前記携帯端末に固有の識別情報を前記携帯端末から取得して前記携帯端末を受け付ける第1受付装置と、
前記携帯端末が前記受付装置に受け付けられることを条件として、当該携帯端末を保持する遊技客が遊技店内に設置された複数の遊技台のうち予め定めるイベント遊技台における遊技を行う権利を獲得することができるか否かを抽選するイベント抽選を実行するイベント抽選実行手段と、
前記イベント抽選実行手段による前記イベント抽選の結果が当選であるとき、その当選の対象の前記携帯端末から取得した識別情報を当選用識別情報として記憶する当選用識別情報記憶手段と、
遊技客の保持する携帯端末と非接触通信可能な第2リーダライタを有し、前記イベント遊技台に1対1で対応付けて設けられ、前記第2リーダライタと前記携帯端末との間の非接触通信により、前記携帯端末に固有の識別情報を前記携帯端末から取得して前記携帯端末を受け付ける第2受付装置と、
前記第2受付装置に前記携帯端末が受け付けられたとき、当該携帯端末から前記第2リーダライタが取得した識別情報が、前記当選用識別情報記憶手段に記憶されている前記当選用識別情報に一致するか否かを判別し、その識別情報が前記当選用識別情報に不一致であるとき、当該第2リーダライタに対応する前記イベント遊技台における遊技を禁止する遊技禁止手段とを含む、遊技システム。
【請求項2】
前記携帯端末は、表示部を有しており、
前記遊技システムは、前記第1リーダライタまたは前記第2リーダライタと前記携帯端末との間の非接触通信により、前記イベント遊技台に関する遊技台情報を前記表示部に表示する遊技台情報表示制御手段をさらに含む、請求項1記載の遊技システム。
【請求項3】
前記イベント遊技台には、遊技に用いる遊技媒体を当該遊技台に供給する遊技媒体供給装置が、当該遊技台に1対1に対応付けて設けられており、
前記遊技システムは、前記イベント遊技台に対応する遊技媒体供給装置による遊技媒体の供給を禁止する遊技媒体供給禁止手段をさらに含み、
前記遊技禁止手段は、
前記携帯端末から前記第2リーダライタが取得した識別情報が前記当選用識別情報に一致するとき、前記遊技媒体供給禁止手段による遊技媒体供給装置による遊技媒体の供給禁止を解除する供給禁止解除手段と、
前記携帯端末から前記第2リーダライタが取得した識別情報が前記当選用識別情報に一致しないとき、前記遊技媒体供給禁止手段による遊技媒体供給装置による遊技媒体の供給禁止を続行する供給禁止続行手段とを含む、請求項1または2記載の遊技システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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